JP2016526951A - 多面上映システム - Google Patents
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Abstract
Description
図1は、従来の劇場システムにおいて映像が再生される例を示すものであり、上映館の後方に位置したプロジェクターから上映館の正面に設けられたスクリーンの上に映像を投射することにより、観客は平面的な(2次元)(2D)映像のみを鑑賞せざるを得なった。
この種の3次元技術は、ユーザーに立体感のある映像を提供するが、依然として平面スクリーン又は平面画面において再生される映像を鑑賞するためのものに過ぎず、映像それ自体への没入度が低い。
しかしながら、3次元技術又はアイマックス技術のように観客の映像没入度を高めるための従来の方式は、スクリーン又は画面が2次元の平面であるという制約がある。この理由から、観客が映像に没入する度合い、立体感を感じる度合いに限界がある。
本発明は、正面、左/右側面、上/下面など劇場内の様々な面を活用して映像を再生することにより、映像への没入度を高めることを目的とする。
特に、映像が投射される面の種類に合わせて映像を補正することにより、たとえ互いに異なる投射面において映像が再生されるとしても、観客の没入度を高めることを目的とする。
また、複数の投射面は、互いに異なる種類のスクリーンを備えることが好ましい。
更にまた、複数の投射面は、互いに異なる種類の内部設置物の表面に形成されることが好ましい。
更にまた、複数の投射面は、正面に配置されるスクリーン、スクリーンの左側及び右側に配置される壁面を備えることを特徴とする。
更にまた、複数の投射面は、スクリーンに形成される投射面と、上映館の内部設置物の表面に形成される投射面と、を両方とも備えることが好ましい。
更にまた、上映館の室内面又は上映館の内部設置物の表面に光反射用光学塗料が塗布されることが好ましい。
更にまた、補正は、投射面の色を反映して行われることが好ましい。
更にまた、補正は、投射面の形状を反映して行われることができる。
更にまた、補正は、プロジェクターの位置による投射面と、プロジェクターの距離又は映像投射角度を反映して行われることが好ましい。
更にまた、吸音材は、多孔性型吸音材、板振動型吸音材又は共鳴型吸音材のうちのいずれか一種であることが好ましい。
更にまた、複数の投射面は、上映館の室内面に形成される投射面と、上映館の内部設置物の表面に形成される投射面と、を両方とも備えることを特徴とする。
また、本発明により多視点の映像が提供可能になり、観客は映像により描かれる空間内に実際に存在するかのような現実感を体験することができる。
一方、本発明は、様々な種類の投射面を用いて映像を再生することができ、各投射面の種類による相違点を反映して映像を再生することにより、投射面の種類を問わずにムラのない品質の映像を提供することができる。
図2は、本発明の多面上映システムの一実施形態を示す斜視図である。
本発明の多面上映システムは、複数の投射面が互いに平行ではない2以上の面に配置される。また、本発明の多面上映システムは、複数の投射面が観客席を取り囲むように配置される。
本発明は、複数の投射面を用いて映像を再生するので、観客が映像により創造された空間内に取り囲まれているような感じを受ける。観客の視野内の全ての空間において映像が再生されることから、観客は、現実のように3次元的に再生される映像を鑑賞することができる。
すなわち、本発明は、従来のアイマックスのように2次元平面の限界を逸脱しないままで単にスクリーンの大きさを増大させて没入感を高める従来の方式とは全く互いに異なる方式を用いて立体感を提供し、正面、左/右、上/下など観客が視認可能な全ての面により映像が再生されるので、観客は、映像により描かれる空間内に属しているような現実感を感じる。これにより、本発明の多面上映システムそれ自体を一種の仮想現実として受け入れ、従来の技術に比べて映像への没入度が遥かに高くなる。
本発明において、投射面同士がなす角度は特定の角度に限定されず、観客に立体感を感じさせる限り、様々な角度で配置される。また、本発明の多面上映システムが設けられる上映館の形状に応じて、投射面の数、配置方式、投射面間の角度などが変更され、投射面の数、配置方式、角度などが特に限定されない。
一方、本発明の多面上映システムの一実施形態においては、複数の投射面が正面、左側面及び右側面に配置される。
プロジェクターは、劇場の一方の側に設けられてもよいが、映像を投射する面に向かい合うように設けられることが好ましい。他の実施形態においては、プロジェクターを劇場の天井に設け、プロジェクターの前面に鏡を取り付けて、鏡の角度を調節して配置された投射面に映像が投射されるようにしてもよい。 プロジェクターを配置する方式は、本明細書に記載の内容に限定されず、プロジェクターから投射される映像が投射面により再生可能な様々な形態を網羅する。
図1及び図3の投射面において再生される映像は、いずれも海から陸地を眺める視点において製作されたものである。観客は、映像を用いて、現在自分が海の上に位置しており、陸地を眺めている状況であることを認知する。
図1は、海から陸地を眺める角度が正面に固定されている。すなわち、観客の視点が一つに固定されている。しかしながら、実際の現実は、スクリーンに含まれていない上下左右に陸地、海又は空が存在し、角度に応じて数多くの視点が存在する。図1に示す従来の技術は、映像が再生されるスクリーンが一つであるため、観客の視点は2次元の平面上に一つに固定されて3次元的に構成された実際の現実を正常に反映することができない。
本発明の多面上映システムの一実施形態においては、本発明が適用される上映館の上面又は下面若しくは上下面の両方に投射面が更に配置される。
本実施形態は、添付図面の図4及び図5により明確に把握される。図4は、正面、左側面、右側面及び上面に投射面が配置された形態である。これにより、図3に示す実施形態に比べて、観客の上方側に映像が更に再生されるので、実際の現実の視点がより様々に表示される。例えば、海の真ん中において雨が降って嵐が吹く映画の場面を本実施形態により再生する場合、正面及び左/右側面に配置される投射面においては波及び風が吹く場面を再生し、上面に配置された投射面においては雨が降る場面を再生する場合、観客により一層現実感のあふれる映像を提供することができる。
本発明の多面上映システムは、各面に配置される投射面の数が複数である形態も採用可能である。図5に示す実施形態においては、正面、左側面、右側面、上面及び下面にそれぞれ一つの投射面が配置されている。しかしながら、本発明は、各面に配置される投射面の数が一つに限定されず、複数配置されてもよい。例えば、正面が3つの面により構成され、「略コの字 」のような形状を有することにより、従来に比べて左/右側面の投射面及び正面の投射面がなす角度が緩やかになって左側面、正面、右側面に続く映像が一層スムーズにつながるようにする効果を導き出すことができる。本発明の左側面、右側面、上面又は下面にも複数の投射面が配置される。
本発明の多面上映システムにおいて投射面はスクリーンにより実現されるか、又は、上映館の室内面(上映館の内部の壁面、天井、底面)又は上映館の内部設置物(造形物、上映装備、カーテン、パネルなど)の表面により実現される。
従来の上映館はスクリーンにのみ映像が投射されたが、本発明は、映像が投射される投射面がスクリーンに限定されず、上映館の室内面(上映館の内部の壁面、天井、底面)又は上映館の内部設置物(造形物、上映装備、カーテン、パネルなど)の表面にも映像が投射される。
図9を参照すると、正面の投射面をスクリーンに形成し、左/右側投射面をカーテン(内部設置物)に形成し、上/下側投射面を天井及び底面に形成した実施形態が確認される。また、図10を参照すると、正面の投射面をスクリーンに形成し、左/右側投射面を複数の造形物(内部設置物)の表面に形成し、上/下側投射面を天井及び底面に形成した実施形態が確認される。更に、図11を参照すると、正面の投射面をスクリーンに形成し、上側の投射面を上映館に設けられたパネル(内部設置物)の表面に形成し、下側の投射面を底面に形成した実施形態が確認される。
例えば、スクリーンは、マット仕上げスクリーン(matte screen)、レンチキュラースクリーン(lenticular screen)、ガラスビーズスクリーン(glass beaded screen)、シルバースクリーン(silver screen)、ハイゲインスクリーン(high−gain screen)などの様々な材質のスクリーンとして形成される。
また、スクリーンは、電動埋込型スクリーン、電動露出型スクリーン、壁掛け型スクリーン、三角台型スクリーン、ロードウォリアースクリーン、高輝度スクリーン、サウンドスクリーンなどの様々なタイプのスクリーンとして形成される。
更に、スクリーンは、ウォータースクリーン、フォグスクリーン、ホログラフィックスクリーン、ミラクルスクリーン(マジックガラスを用いたスクリーン)などのスクリーンとして形成され、これらに加えて各種多様なスクリーンとして形成される。
更にまた、本発明において投射面として活用される上映館の室内面には、壁面、底面、天井、通路など所定の広さ以上の表面積を有する様々な室内面が含まれる。ここで、天井及び底面とは、上映館を構成する天井及び底面を意味し、壁面とは、天井及び底面に加えて、上映館を取り囲む全ての面(正面、左/右側面、背面、継ぎ手面など)を意味する。
更にまた、本発明において投射面として活用される内部設置物には、上映館に設けられ、所定の広さ以上の表面積を有する様々な物体が含まれる。例えば、内部設置物には、上映館に設けられた造形物、各種の上映装備、カーテン、パネルなどが含まれ、これらの物体に加えて、様々な物体が含まれる。なお、内部設置物は、室内面の上に設けられるか、又は、室内面から離れた状態で設けられ、単数又は複数設けられる。
このため、上映館の室内面(壁面、天井、底面など)又は上映館の内部設置物(造形物、上映装備、カーテン、パネルなど)の表面に結像される映像の画質を改善するために、映像が投射される面に光反射用光学塗料を塗布する。
一方、本発明の一実施形態は、映像が再生されるディスプレイ手段を備える上映システムにおいて、ディスプレイ手段は、互いに平行ではない2以上の面に配置され、ディスプレイ手段は、発光ダイオード(LED)又は液晶表示装置(LCD)であることを特徴とする。
本実施形態においては、メインコントローラーから送出した映像信号を各ディスプレイ手段において再生するため、別途のプロジェクターを備えなくても上映館内において映像を再生することが可能である。複数の投射面を備える実施形態において記述された投射面の配置方式、配置形態、映像再生方式などは、ディスプレイ手段により構成される多面上映システムにも同様に適用される。
このため、複数の投射面の種類が互いに異なる(例えば、複数の投射面が互いに異なる種類のスクリーンにより構成されるか、複数の投射面がスクリーン及び室内面により構成されるか、複数の投射面が互いに異なる種類の室内面により構成されるか、複数の投射面が互いに異なる内部設置物の表面により構成されるか、複数の投射面がスクリーン及び内部設置物の表面により構成されるか、複数の投射面が室内面及び内部設置物の表面により構成されるか、複数の投射面がスクリーン、室内面及び内部設置物の表面により構成される)場合、各投射面に投射される映像を各投射面の種類に応じて補正する必要がある。
上述した構成により製造されたスクリーンは、映像を再生するための最適化した状態であるため、相対的に室内面又は内部設置物の表面に投射される映像を補正する場合に観客に良質の映像を提供する。
まず、投射面の種類に応じて色感、材質、反射率などが互いに異なる。同じ映像が投射されても、投射面の色により再生される映像の色感が全く異なり、投射面の材質に応じて観客が感じる質感が互いに異なる。なお、反射率の違いにより映像の明るさが互いに異なる。このため、各投射面の特性を考慮して映像を補正しなければならない。
スクリーンに投射される映像を補正して壁面に投射される映像と同じ色相、質感、明るさを持たせてもよいが、良質の映像を提供するために壁面に投射される映像を補正することが有利である。
灰色の壁面は白色のスクリーンに比べて投射される映像を暗く反射させるため、灰色の壁面に投射される映像は、壁面の色が灰色であることを考慮して補正されなければならない。すなわち、灰色により明るさが低くなるため、その分だけ明るさが高くなるように投射される映像の明るさを調節しなければならない。
一方、壁面はスクリーンに比べて映像の表面が滑らかではない。スクリーンが略完璧に近い平面であるのに対し、壁面には材質に応じて相対的に緩やかな凹凸が形成される。このため、同じ映像が投射されても、スクリーンに比べて表面平坦度が高い壁面に投射された映像は観客に凹凸な異物感を感じさせる。このため、壁面の表面平坦度を反映して映像を逆補正した後に投射することにより、投射面の材質による映像の違いが低減される。
スクリーンに比べて壁面の反射率が低いため、反射率差を考慮して映像を投射する。例えば、図6に示すように投射面が配置されたとき、壁面の反射率:スクリーンの反射率=0.5:1である場合、壁面に投射される映像の強度をスクリーンに投射される映像に比べて2倍強くすることにより、投射面の材質による反射率差を打ち消し、互いに異なる種類の投射面においてムラのない品質の映像が再生することができる。
本発明の多面上映システムは、一実施形態においては、各投射面の形状を考慮して映像が投射される。本発明が現在劇場に設けられた上映館に適用される場合、正面は映像の割合による矩形状になるが、側面の場合、座席の配置に応じて傾斜が生じるため、投射面は、上映館に応じて、矩形状、平行四辺形、台形又はその他の様々な形状を有する。
このため、各投射面の形状を考慮して映像が投射されなければならない。すなわち、同じ映像であるとしても、平行四辺形の投射面に投射されるように調整された場合、これを台形の投射面に投射すると、映像の一部は投射面の上に表現できず、逆に、投射面の一部には映像が投射されない場合が生じる。本発明は、各投射面の形状を反映して映像を補正する。
一方、投射面及び投射面に映像を投射するプロジェクターの距離に応じて一つの投射面内においても観客が体験する映像は互いに異なるように感じられる。
プロジェクターは、一種の点光源に相当するため、投射面が曲面ではない限り、プロジェクターと投射面内の各個所との間の距離は互いに異なる。プロジェクターが投射面の真ん中の正面に配置される場合、投射面の各頂点は投射面の真ん中に比べてプロジェクターとの距離が遠くなる。光の強度は距離の二乗に反比例するため、一つのプロジェクターから投射される映像であるとしても、プロジェクターと投射面内の各個所との間の距離が互いに異なる場合、映像の強度が互いに異なるため、同じ色であるとしても、投射面とプロジェクターとの間の距離が遠い個所であるほど色が薄く見え、鮮明度が低くなるという問題がある。
のみならず、投射面に映像を投射するプロジェクターの位置が投射面の真ん中ではない場合、プロジェクターから入射する映像は投射面に斜めに入射する。これにより、投射面内の各個所別に映像の割合が異なり、映像内に同じ大きさで表示された客体が投射面において互いに異なる大きさで表現されるという問題が生じる。
本発明においては、上述した変数に加えて、互いに異なる種類の投射面において発生可能な様々な変数を予め反映して映像を補正する。
一方、上述した方式の映像の補正は、プロジェクターそれ自体又はプロジェクターを制御するメインコントローラーにより行われる。実施形態に応じて、プロジェクターそれ自体において各投射面に合わせて映像を補正してもよく、一つの投射面に複数のプロジェクターの組み合わせにより映像を投射して映像を補正してもよい。或いは、メインコントローラーにおいて投射面の種類に合わせて当該投射面に投射される映像を補正し、補正された映像をそれぞれのプロジェクターに送ることにより、補正された映像が投射面において再生されるようにする。他の実施形態においては、映像補正の方式(例えば、投射面の色を考慮した補正、投射面の材質を考慮した補正、投射面の反射率を考慮した補正など)の種類に応じて、メインコントローラー及びプロジェクターにおいて同時に映像を補正してもよい。
一方、本発明の一実施形態においては、投射面が室内面である場合、室内面の表面が吸音材であることを別の特徴的な要素として含む。
本発明の多面上映システムが、特に、複数の上映館が隣のマルチプレックス型劇場に適用される場合、隣の上映館に互いに異なる種類の映画が再生されるとしたとき、各上映館において再生される音響が互いに干渉してはならない。すなわち、第1の上映館の音響は、第2の上映館の観客に聞こえてはならない。
本発明の投射面の一つの形態である室内面は、映像を再生することに留まらず、各上映館において発生する音響を効果的に遮音する機能をする。このために、本発明の室内面は、吸音材を備える。
吸音材の他の実施形態として、板振動型吸音材が挙げられる。本実施形態によれば、室内面に埋め込まれる吸音材の背面に空気層を形成し、空気層が一種のダンパーの役割を果たすことにより、音エネルギーを吸収する。本実施形態によれば、特に、低周波音の吸音に卓越した効果を発揮する。
吸音材の他の実施形態として、共鳴型吸音材が挙げられる。本実施形態は、共鳴型吸音材の内部と上映館との間の気圧差を用いるものであり、共鳴周波数の近くにおいて吸音材内の空気が振動することにより発生する摩擦熱を用いて音エネルギーを減衰させる。
一方、本発明の一実施形態においては、室内面の表面又は吸音材が埋め込まれた室内面の表面、すなわち、映像が投射される面に光反射用光学塗料が塗布される。光学塗料が塗布されることにより、本発明の投射面、特に、室内面において映像の画質の改善効果が得られる。
Claims (20)
- 映像が投射される投射面を備える上映システムにおいて、
複数の投射面が観客席を取り囲むように配置され、
前記複数の投射面は、互いに異なる種類の投射面を備えることを特徴とする多面上映システム。 - 前記投射面は、スクリーン、上映館の室内面又は上映館の内部設置物の表面に形成されることを特徴とする請求項1に記載の多面上映システム。
- 前記複数の投射面は、互いに異なる種類のスクリーンを備えることを特徴とする請求項2に記載の多面上映システム。
- 前記複数の投射面は、互いに異なる種類の上映館の室内面を備えることを特徴とする請求項2に記載の多面上映システム。
- 前記複数の投射面は、互いに異なる種類の内部設置物の表面に形成されることを特徴とする請求項2に記載の多面上映システム。
- 前記複数の投射面は、
スクリーンに形成される投射面と、
上映館の室内面に形成される投射面と、
を両方とも備えることを特徴とする請求項2に記載の多面上映システム。 - 前記複数の投射面は、正面に配置されるスクリーン、前記スクリーンの左側及び右側に配置される壁面を備えることを特徴とする請求項6に記載の多面上映システム。
- 前記複数の投射面は、天井又は底面を更に備えることを特徴とする請求項7に記載の多面上映システム。
- 前記複数の投射面は、
スクリーンに形成される投射面と、
上映館の内部設置物の表面に形成される投射面と、
を両方とも備えることを特徴とする請求項2に記載の多面上映システム。 - 前記複数の投射面は、天井又は底面に形成される投射面を更に備えることを特徴とする請求項9に記載の多面上映システム。
- 前記上映館の室内面又は前記上映館の内部設置物の表面に光反射用光学塗料が塗布されることを特徴とする請求項2に記載の多面上映システム。
- 前記複数の投射面の種類が互いに異なる場合、各投射面に投射される映像を各投射面の種類に応じて補正することを特徴とする請求項1に記載の多面上映システム。
- 前記補正は、投射面の色を反映して行われることを特徴とする請求項12に記載の多面上映システム。
- 前記補正は、投射面の材質を反映して行われることを特徴とする請求項12に記載の多面上映システム。
- 前記補正は、投射面の形状を反映して行われることを特徴とする請求項12に記載の多面上映システム。
- 前記補正は、プロジェクターの位置による投射面と、プロジェクターの距離又は映像投射角度を反映して行われることを特徴とする請求項12に記載の多面上映システム。
- 前記上映館の室内面は、吸音材を備えることを特徴とする請求項1に記載の多面上映システム。
- 前記吸音材は、多孔性型吸音材、板振動型吸音材又は共鳴型吸音材のうちのいずれか一種であることを特徴とする請求項17に記載の多面上映システム。
- 前記複数の投射面が互いに平行ではない2以上の面に配置され、
特定の面に配置される投射面の数が複数である面が一つ以上であることを特徴とする請求項1に記載の多面上映システム。 - 前記複数の投射面は、
前記上映館の室内面に形成される投射面と、
前記上映館の内部設置物の表面に形成される投射面と、
を両方とも備えることを特徴とする請求項2に記載の多面上映システム。
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