JP2016526154A - 傾向分析およびパターン認識用の信号関連測定値の定量的分析 - Google Patents

傾向分析およびパターン認識用の信号関連測定値の定量的分析 Download PDF

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Abstract

1個以上のプロセッサにより実行される、信号関連測定値を定量的に分析するコンピュータ化された方法を開示する。信号関連測定値の特徴的特性を示唆する推定シグネチャが生成される。信号関連測定値に対する多次元統計値が推定シグネチャに関する多次元空間内で計算される。信号関連測定値の一致尤度が、多次元統計値から導かれ、且つ多次元空間内のシグネチャ多様体を包絡する殻多様体に関する信号関連測定値の距離に基づいて定量化される。推定シグネチャに対する多次元統計および傾向分析並びにパターン認識もまた信号多次元射影から可能である。

Description

本発明は、例えば装置または設備の動作状態を監視する傾向分析およびパターン認識用の信号関連測定値を定量的に分析するコンピュータ化された方法に関する。
大多数の傾向分析およびマッチングアルゴリズムは、第1のレベルで加法的ノイズを考慮している。測定値は、ノイズが各信号サンプルに加えられるランダムな量である状況で、測定値を信号ベクトルとノイズベクトルの和として処理するのではなく、1次元的に処理される。信号とノイズの統計モデリングを考慮する場合、より良い結果が得られる。更なるステップは、内部処理パラメータの監視を可能にするプロセスモデリングである。
国際公開第2012/162825号パンフレット(Leonard)は、多次元空間
Figure 2016526154
における信号とノイズベクトルの和として測定値の射影を用いる静的シグネチャ識別を含む動的時間クラスタリングを提案している。しかし、信号の定量的分析は制限されており、シグネチャおよび移動シグネチャ状態のパターン認識は対象にされていない。
プロセス傾向分析の分野において、多数の監視アルゴリズムは、超過時に警報を生成する(連続的な)エンベロープまたは(離散的な)バンド警報を用いる。手動調整は、困難且つ不正確と思われる。堅牢性および感度を向上させ、且つ実装を容易にする警報レベルの自動調整が大いに望まれている。ほとんどの場合、これらの方法は警報を発するための最大超過だけを考慮している。警報レベルは典型的に、ランダムノイズにより生じる「偽陽性」の指示を避けるために高く設定される。この設定は感度を低下させ、且つ「偽陰性」指示の確率を高める(不具合の見逃し)。更に、警報レベル未満の微小な差異が複数あることは、警報限界外の小部分へ1回大きくはみ出すことと同程度に問題になり得る。傾向分析およびパターン認識における「偽陽性」指示は大きな懸念点となる。以下の特許はこれらの問題を部分的にしか解決しない。米国特許第8,239,170号明細書(Wegerich)は、状態変化の検知、またはシグネチャ認識および分類を行う方法を提案している。ウェーブレット分析、周波数帯域フィルタリングその他の方法を用いて信号を成分に分解することができる。分解された信号はライブラリシグネチャと比較される。認識されたシグネチャは信号により搬送されるデータを示す。米国特許第6,522,978号明細書(Chen他)は、製紙機械における生地破れを予測する方法を提案している。主成分分析および分類および回帰木モデリングを用いて、測定値から生地破れ感度を予測する。米国特許第6,278,962号明細書(Klimasauskas他)は、学習済みニューラルネットワーク・モデルを有する線形モデルを用いてプロセス変数を予測するハイブリッドアナライザを提案している。米国特許第4,937,763号明細書(Mott)は、システムが受容可能な状態で動作しているときに得られた観測値を、その後の周期的間隔で得られた現在の観測値と比較することにより、プロセスが現在受容可能な状態で動作しているか否かを判定する多変数プロセスの監視を提案している。米国特許第8,250,006号明細書(Smits他)は、複数の世代を通じて候補アルゴリズムの個数を拡大させる遺伝的プログラミング技術を用いる予測的アルゴリズムを提案している。予測的アルゴリズムは、工場における生産プロセス等の物理的、化学的または生物学的プロセスの監視に用いる推論センサを実装することができる。
画像処理の分野において、米国特許第5,253,070号明細書(Hong)は、現在入力されているビデオデータを保存されたビデオデータと比較して互いに異なる部分をビデオ情報の変化として検知する、ビデオ情報の変化を自動的に検知するハードウエア回路を提案している。米国特許第4,081,830号明細書(Mick他)は、走査済みの固定点に関する情報を保存する運動および侵入検知システムを提案している。後続走査の実行中、走査済みの各点に関する情報を以前の走査と比較して、警報状態を検知するため閾値条件が設定される。米国特許出願公開第2002/0057840号明細書(Belmares、Robert J.)は、画像デジタル処理を用いて視認可能な変化の視野を監視する方法を提案している。米国特許第8,224,029号明細書(Saptharishi他)は、撮像装置、物体検知モジュール、物体追跡モジュールおよび一致分類器を含むカメラシステムを提案している。一致分類器は、選択された物体画像シグネチャが、第1の物体画像シグネチャに一致するか否かを判定する。学習プロセスは一致分類器を自動的に構成する。
分子構造識別の分野において、米国特許第7,606,403号明細書(Haussecker他)は、異なる画像形成技術を用いて1個以上の被写体の複数の画像を撮像し、続いて既知の分子構造の1個以上のモデルを用いて複数の画像からパラメータを推定してモデルに基づく分析を行うことを提案している。米国特許第8,200,440号明細書(Hubbell他)は、クラスタがガウシアンクラスタモデルを用いて異なる遺伝子型に対応する生物学的プローブアレイの処理済み画像から、データを分析する方法を提案している。米国特許第7,356,415号明細書(Pitman他)は、データ処理システムにおいて分子の少なくとも1個の領域の記述子ベクトルおよび基準フレームを生成してデータベースに保存する方法を提案している。成分ベクトルの各々の特定の部分集合について、この方法は、特定の部分集合に関連付けられたF分布統計の確率値を計算し、選択された確率値に関連付けられた成分ベクトルの部分集合を識別して、この部分集合に対応する空間への写像を生成する。米国特許第6,671,625号明細書(Gulati)において、関心対象である突然変異を表す遺伝子配列の振幅パターンを生成するクラスタリングソフトウェアを用いて点スペクトログラムが分析される。
病状評価の分野において、米国特許第8,065,092号明細書(Khan他)は、実験データの未知の集合が疾病状態、疾病状態の傾向、または疾病状態に関する予後を示すか否かを判定すべく学習および教師付きパターン認識を用いる高度に実験的な次元データに基づく方法を提案している。
レーダー分野において、米国特許第7,034,738号明細書(Wang他)は、データクラスタへの各々の近接度に基づいて多次元サンプルを、各データクラスタがレーダーエミッタの分類を表す複数のデータクラスタにソートすることにより、レーダーエミッタを分類する方法を提案している。
金融予測の分野において米国特許出願公開第2013/0031019号明細書(Herzog;Jamaes Paul)は、金融システムの将来的な挙動を判定する監視システムを提案している。経験的モデルモジュールが、システムの正常な挙動を示す参照データを受信すべく構成されていて、類似度の尺度を決定すべく入力パターンアレイおよび参照データを用いる計算に基づいて、推定値を生成すべくパターンアレイを処理する。
本発明の目的は、従来技術の上述の短所を改善する信号関連測定値の定量的分析を行うコンピュータ化された方法を提供することである。
本発明の別の目的は、傾向分析およびパターン認識に利用可能であり、シグネチャのパターン認識を実現可能であって、例えばある装置の動作状態の変化に応答して、または信号測定値を取得する方法に関して変遷するシグネチャを追跡するために移動シグネチャ状態を扱える方法を提供することである。
本発明の別の目的は、警報境界および感度を連続的に調整して、単一の基準で全ての信号関連測定値の全ての偏差を同時に考慮できる方法を提供することである。
本発明の一態様によれば、信号関連測定値の定量的分析を行うコンピュータ化された方法を提供しており、本方法は、1個以上のプロセッサにより実行される、
信号関連測定値の特徴的特性を示唆する推定シグネチャを生成するステップと、
推定シグネチャに関して、多次元空間内で信号関連測定値に対する多次元統計値を計算するステップと、
多次元統計値から導かれ、且つ多次元空間内でシグネチャ多様体を包絡する殻多様体に関する信号関連測定値の距離に基づいて信号関連測定値の一致尤度を定量化するステップとを含んでいる。
本発明の方法は、1個以上のプロセッサ、および1個以上のメモリ、I/Oカード、ディスプレイなどのその他の装置、周辺機器およびアクセサリを有するコンピュータまたはマイクロコントローラで実行することができる。
本発明の別の態様によれば、装置の動作状態を監視するシステムを提供しており、このシステムは、
装置に接続可能な測定機器構成であって、装置の1個以上の所定の動作パラメータを測定して、パラメータの信号関連測定値を生成すべく構成された測定機器構成と、
統計データベースを有するメモリと、
測定機器構成およびメモリに接続されたプロセッサであって、信号関連測定値を処理し、信号関連測定値に対する多次元統計値および信号関連測定値の特徴的特性を示唆する推定シグネチャを生成し、信号関連測定値および多次元統計値により統計データベースを更新し、装置の動作状態を、多次元統計値から導かれ、且つ多次元空間内のシグネチャ多様体を包絡する殻多様体に関する信号関連測定値の距離に基づいて定量化された信号関連測定値の一致尤度の関数として示す診断データを生成すべく構成されたプロセッサと、
診断データを外に報告すべくプロセッサに接続された出力部とを含んでいる。
以下に好適な実施形態の詳細説明を図面を参照しながら行う。
本発明の一実施形態による方法の構成要素および機能を示す模式図である。 本発明の一実施形態による装置の動作状態を監視するシステムを示す模式図である。 測定値クラスタおよび対応するシグネチャのN次元表現を示す模式図である。 測定値Xm、推定シグネチャ
Figure 2016526154
およびそれら各々の距離Dm,iを測定値分散および超球半径偏差(HRD)振幅と共に示す模式図である。
4個の異なる段階におけるシグネチャの傾向値のN次元表現を示す模式図である。 最後のシグネチャSi+1の測定値分散がより大きく現れる2個の異なる段階におけるシグネチャの傾向値のN次元表現を示す模式図である。 同一のノイズ除去されたシグネチャに関する2個のシグネチャの超球およびシグネチャ減算に対応する超球を示す模式図である。 本発明による
Figure 2016526154
測定値およびシグネチャ統計値の詳細を示す模式図である。
推定シグネチャ
Figure 2016526154
から推定シグネチャ
Figure 2016526154
までの距離Di,jを、全シグネチャ分散
Figure 2016526154
および超球からシグネチャまでの距離(HSD)と共に示す模式図である。
シグネチャの組に対する測定値所属尤度の分布のN次元表現を示す模式図である。 測定値クラスタおよび異なる変遷ステップにおける対応する推定シグネチャ
Figure 2016526154
のN次元表現を示す模式図である。
振動音響的測定値を用いて作成されたヒストグラムの連接された時系列を示すグラフである。 図12の振動音響的な測定値および警報設定に対する本発明による方法の適用から生じた曲線を示すグラフである。 図12の振動音響的な測定値を用いて生成された推定共分散行列を示すグラフである。 高電圧接合部における誘電体欠陥の近傍でセンサが移動されている、本発明の典型的な実施形態を示す模式図である。 図16A、16B、16C、16D、16Eおよび16Fは、本発明の方法による図14のセンサからの測定値サンプルの測定および処理から導かれた部分放電シグネチャの空間変遷を示すグラフである。 温度動作状態に敏感なシグネチャのシグネチャ領域のN次元表現を示す模式図である。 温度が低下した場合は分散の振幅が増大する、シグネチャ領域の周辺における測定値分散のN次元断面図を示す模式図である。 シグネチャ領域多様体の付近に位置する測定値確率関数密度に対応する殻多様体のN次元切断面を示す模式図である。
本開示との関係で用いる用語「信号関連測定値」は、1個以上の(例えばセンサを有する)類似装置または他の種類の信号源について測定されて、発生可能なノイズと共に複数の測定値にわたり反復可能であってシグネチャを画定する特徴シーケンスを示す信号または信号のサンプルから導かれた測定値を指す。測定値の反復不可能な部分の殆どは、測定された現象に固有のランダムな寄与、周囲ノイズ、測定システムノイズ、および測定間の現象の時間的変遷に由来する。本発明による方法は、シグネチャに関する測定値の変化、初期シグネチャに関するシグネチャの変化、およびシグネチャまたは測定値と特定のシグネチャパターンの一致尤度の検知および定量化を可能にする。
本発明による方法の一実施形態において、信号関連測定値は、信号測定値の所与の組において長さおよび方向を有する単一ベクトルとしてノイズが現れる多次元空間
Figure 2016526154
に射影される。本方法は、サンプル毎の局所的ノイズ分散ではなく全ノイズ分散
Figure 2016526154
を考慮する。測定の複数の実現値についてN個のサンプル信号を多次元空間
Figure 2016526154
に射影することで、半径rの超球に近い分布が得られ、ここでrは測定値分散の統計的平均に対応している。超球の中心に平均シグネチャが位置している。超球の境界は硬度と呼ばれる厚さを有している。測定値の個数、測定値分散および次元数Nは、シグネチャおよび超球厚の標準偏差を固定する。シグネチャおよび超球厚値は、本発明による方法により推定されて、測定値間の偏差の振幅を拡大するために用いられる。次元数が大きい場合、超球殻確率密度関数に関する測定距離は、ラプラス−ガウスモデリングに収束して測定尤度の分析的統計公式が得られる。
本発明による方法において、シグネチャの変遷は、停滞乃至緩慢、漸進的または突発的であり得る。地下室における部分放電(PD)位置を伴う高電圧に関する実施形態において、PDセンサを移動させると、この移動と同じ速さでPDシグネチャ変遷が現れる。このような場合、センサを元の位置に戻すと初期のシグネチャが再び現れる。パターンマッチング認識を用いて、PDシグネチャの各変遷ステップを既知の欠陥に対応する基準シグネチャと比較する。変電所における高電圧設備のPD監視に関する別のPD分野の実施形態において、本発明による方法を用いて絶縁欠陥に関連するPDの変遷を追跡することができる。図15に、このような状況における本発明の例示的な実施形態を示す。センサ20が、高電圧接合部22の誘電体欠陥の近傍で移動される。センサ20は有利な特徴として、米国特許第8,126,664号明細書(Fournier他)に開示されているように、電磁気的「探知機」として形成されていてよい。位置4におけるセンサ20による信号測定および処理から導かれた測定値サンプル24を同図に示す。位置1〜6は例えば、接合部22に接続されたケーブル26に沿ったセンサ20の(約)3cmのシフトに対応していてよい。図16A、16B、16C、16D、16Eおよび16Fに、本発明の方法による、各々の位置1、2、3、4、5および6(図15に示す)でセンサ20により取得された測定値サンプルの処理から導かれた部分放電シグネチャの空間的変遷を示す。図16A、16B、16C、16D、16Eおよび16Fの各々はシグネチャの変遷ステップを表す。設備の振動音響監視に関する別の実施形態において、本発明の方法は、新たな振動音響測定値を移動平均(MA)シグネチャと比較すると共に、MAシグネチャを初期のシグネチャと比較することができる。回転機械に関する一実施形態において、本発明の方法により処理された測定値は、回転機器上に位置するセンサにより生成された信号の次数パワースペクトル、または同一回転機器上の異なる位置に対応する複数のパワースペクトルの連結であってよい。例えば化学または機械加工のプロセス監視において、本発明の方法を用いて、プロセスを監視して不具合の発生を診断することができる。画像処理において、新規画像を画像シグネチャと比較して運動を検知することができる。確認された診断に関するシグネチャのデータベースが存在する場合、本発明の方法をパターン認識に用いて、例えば現在のシグネチャとデータベースに保存されている以前のシグネチャとのマッチングを行って診断および対応する尤度を提供することができる。
図1を参照するに、測定機器構成(またはシステム)101は1個以上の信号を生成する。本開示との関係において用いる用語「測定値」および「信号関連測定値」103は、測定機器構成101により生成された信号に適用された信号処理102の結果を表す。例えば、測定値103は時系列、エンベロープ、パワースペクトル、スケーログラム、スペクトログラム、2D画像等あってよい。ブロック(またはモジュール)104および105は各々、多次元空間
Figure 2016526154
における推定シグネチャ(またはシグネチャ関連データ)および信号関連測定値に対する多次元統計値の計算を表す。
Figure 2016526154
シグネチャ統計値104において、多数の測定値が平均化されて「推定シグネチャ」を生成すると共に、
Figure 2016526154
クラスタ測定値分散を特徴付けるいくつかの統計的インジケータを生成することができる。多数の測定値が複数の推定シグネチャに関連付けられていてよい。測定値を多数のシグネチャに動的にクラスタリングするケースは、国際公開第2012/162825号パンフレット(Leonard)で扱われている。(図11に示すような)1個のシグネチャ100および多数の対応する測定値を考慮する場合、個々の測定値、通常は最後の測定値について
Figure 2016526154
測定統計値105を計算することができる。ブロック(またはモジュール)106は、
Figure 2016526154
測定統計値105および
Figure 2016526154
シグネチャ統計値104からの測定傾向値の計算を表す。ブロック(またはモジュール)108は、ブロック107で表すデータベースに保存可能な
Figure 2016526154
測定統計値105およびシグネチャ統計値からの測定傾向値の計算またはパターン認識を表す。例えば、測定傾向分析106がシグネチャに関する顕著な偏差を示す場合、文書化された設備不具合を特徴付けるデータベース107に保存されたシグネチャの組に対していくつかのパターン認識108が実行される。ブロック(またはモジュール)109は、
Figure 2016526154
シグネチャ統計値104およびデータベースに保存されたシグネチャ統計値107からのシグネチャ傾向値の計算またはパターン認識を表す。シグネチャ傾向分析109において、更新されたシグネチャ統計値104と以前のシグネチャ統計値107とのシグネチャ比較が計算される。シグネチャ傾向分析109が顕著な偏差を示す場合、例えばデータベースに保存されたシグネチャの組に対していくつかのパターン認識109が実行される。ブロック106、108および109の傾向分析および/またはパターン認識の出力を用いて、(図2に示すような)装置118の例えば現在の警報状態その他の動作状態を表す診断データの形式であり得る診断116を生成して、表示および/または他のシステムへ送信することができる。
Figure 2016526154
シグネチャ統計値104および
Figure 2016526154
測定統計値105は、統計データベースローカル管理モジュール112により収集されてローカルデータベース132の統計情報を更新してその情報を他のデータベースへ転送することができる。ローカル統計データベース132は、局所的蓄積測定値に関する情報および同様の装置を監視するシステムから由来した情報を含んでいてよい。例えば、気候が多様な異なる国に位置する複数の同型装置の場合、異なる動作温度に対する装置の応答のマージを用いて、より広い温度範囲にわたる典型的なシグネチャの画像を得ることができる。統計データベースローカル管理112は、統計情報を他のデータベース114と共有していてよい。共有は、所定の時間間隔で、または重要な新規情報が利用可能になった時点で可能なる。
異なるシステムにより蓄積された装置応答のマージ処理は、装置応答間の類似性を考慮に入れなければならない。更に、不具合のある装置で蓄積された測定値は、健全な装置のデータベースとマージされてはならない。統計データベースローカル管理モジュール112の一つのタスクは、装置応答統計値104、105の未知の部分を完成させるべく適切な情報を選択することである。データベースローカルの穴と、何らかの不適当なデータのマージから生じた不整合との間の妥協である。
図2を参照するに、装置118の動作状態を監視するシステムの一実施形態を示す。装置118に接続可能な測定機器構成101は、装置118の1個以上の所定の動作パラメータを測定し、それらから信号関連測定値を生成する。測定機器構成101は、信号調整部124を介してサンプリング部126に接続された1個以上のトランスデューサ122を有していてよい。信号調整部124は、装置118に関する動作状態信号120を受信する入力部を有していてよい。信号調整部124は、アナログおよびデジタル入力信号を受理するものであって、電気保護、アナログフィルタリング、増幅およびエンベロープ復調を含んでいてよい。サンプリング部126は、任意のアナログ信号をデジタル信号に変換することを目的としており、サンプリングされた信号にタイムスタンプを加え、この信号は次いで測定機器構成101および統計データベース132を有するメモリ130に接続されたプロセッサ128(または相互接続されて協働する多数のプロセッサ)へ送信することができる。
Figure 2016526154
シグネチャ統計値104、
Figure 2016526154
測定統計値105、測定傾向分析106、測定傾向分析またはパターン認識108、シグネチャ傾向分析またはパターン認識109および統計データベースローカル管理モジュール112は、プログラミングされた形式、またはプロセッサ128の設計に依存する電子的形式でプロセッサ128により実装できる。プロセッサ128は、ローカル統計データベース132を含むメモリ130のデータの保存および読み出しを行うことができる。プロセッサ128はこのように、信号関連測定値を処理し、信号関連測定値および信号関連測定値の特徴的特性を示唆する推定シグネチャに対する多次元統計値を生成し、信号関連測定値および多次元統計値で統計データベース132を更新し、以下により詳細に述べるように、装置118の動作状態を表す診断データを、多次元統計値から導かれ、且つ多次元空間内のシグネチャ多様体を包絡する殻多様体に関する信号関連測定値の距離に基づいて定量化された信号関連測定値の一致尤度の関数として生成すべく構成されている。プロセッサ128は、診断データ116を、診断データを外側に報告すべく自身に接続されたディスプレイまたはプリンタ出力部136、およびプロセッサ128とメモリ132に接続されていて、且つデータ交換のため他のシステムとの通信リンク138に接続可能な通信部134を介して類似装置を監視する他のシステムへ送信することができる。プロセッサ128および測定機器構成101に接続され且つ装置118に接続可能な制御部140は、診断データに基づいてプロセッサ128により生成された制御データの関数として装置118向けの制御信号を生成することができる。プロセッサ128は次いで、例えば診断データ116内の警報状態データに応答して新規な制御設定点を生成する(プログラミングされた、または電子形式の)制御モジュールを有していてよく、新規の制御設定点は制御部140を介して装置118へ送信される。警報状態データは、測定傾向値、測定傾向分析またはパターン認識、およびシグネチャ傾向分析またはパターン認識モジュール106、108、109(図1に示すような)から導くことができ、以下でより詳細に述べるように、装置118の異常動作状態を表す。
図3を参照するに、(図11に示すような)シグネチャSi100に対して、異なるノイズ実現値にわたる反復的パターンシグネチャSi,n(“n”は典型的には時間、周波数、ウェーブレットスケールまたは成分順序に対応する添え字)を仮定して、N個のサンプル測定値を考える。
nm=Si,n+nmn+,n∈[1,N] (1)
ここで、nmnは加法的ノイズであり、“m”は測定実現値の添え字である。同一Si,nパターンの集中的な確率密度関数および多数の測定値103を有するノイズを仮定すれば、測定値の
Figure 2016526154
射影は“i”シグネチャ推定値201
Figure 2016526154
に対応する
Figure 2016526154
の一点に中心があるクラスタを示す。ここで測定値103
m={Xm,1,Xm,2,…,Xm,N} (3)
は超球殻203の近傍に分布している。様々な平均化オプションのうち、一様平均
Figure 2016526154
を用いてM個の測定値からシグネチャSiを推定することができる。
このシグネチャ推定が(図1に示すような)「
Figure 2016526154
シグネチャ統計値」104の第1の部分を形成する。いくつかの傾向分析アプリケーションにおいて、移動平均処理により更新された推定シグネチャ201および他の推定値が生成される。数式を簡潔にすべくここでは一様平均を示す。
図4を参照するに、例えば一様平均によるユークリッド計量の場合、推定シグネチャ距離205に対する測定値
Figure 2016526154
はM個の測定値の組に対する期待平均値を与える。この組は、実シグネチャではなく、推定シグネチャ201に中心が位置するクラスタを示す。推定シグネチャ201が式5に現れる理由は二つある。第一に、実シグネチャは未知であり、第二に、シグネチャ推定値の内部誤差はこのステップで現れてはならないためである。式5を用いて、期待平均距離
Figure 2016526154
または(おそらくより不正確な)
Figure 2016526154
がノイズベクトル期待値
Figure 2016526154
の近傍に現れ、ここでE()は期待関数である。
Figure 2016526154
はXm,nに関する推定シグネチャの最も近い点である、Nは信号関連測定値の表現形式に関する次元数を表し、Mは信号関連測定値Xm103の個数を表し、
Figure 2016526154
201は信号関連測定値が属するクラスタiとの関係で生成された推定シグネチャを表す。この推定値(ri)を測定値超球半径202と称する。測定値から
Figure 2016526154
により計算されたか、または推定半径長から
Figure 2016526154
により推定された、超球殻に相対的な測定値分布の期待測定値標準偏差206の2倍を(図3に示すように)厚さ204と称する。ガウシアン白色ノイズの場合、式7bで与えられる推定分散は、式7aで計算したものよりも小さい分散として現れる。測定値標準偏差206の精度は、測定実現値の個数Mと共に増大する。M数が小さい場合、標準偏差の推定誤差、すなわち測定値対殻分散の分散207
Figure 2016526154
もまた考慮に入れるべきである。
再び図3を参照するに、測定値超球半径ri202および殻厚
Figure 2016526154
204を
Figure 2016526154
内に示している。(図1に示すような)
Figure 2016526154
測定統計値105は、超球半径ri202、測定値標準偏差
Figure 2016526154
206および(図4に示すような)測定値分散
Figure 2016526154
207の分散を含んでいる。
測定値超球殻厚204は、計量(例:ユークリッド)、測定値信号対ノイズ比(SNR)および時間サンプルNの個数の関数である。超球半径202に対する殻厚204の比はN→∞のとき0に収束する。この現象は球面硬化と呼ばれる。多数のノイズサンプルを用いて計算される期待距離
Figure 2016526154
は一定と思われ、測定値超球半径202に対応している。
推定測定値超球半径ri202は、M個の測定実現値の有限集合から計算される。推定シグネチャ
Figure 2016526154
201は、半径長を最小化する
Figure 2016526154
座標に対応している(推定超球半径は実半径長の過小推定である)。

Figure 2016526154
測定統計値」105の第4の部分は、計算された推定シグネチャに含まれない測定値
Figure 2016526154
について観察された追加的半径長に対応する推定半径バイアス誤差
Figure 2016526154
から形成されている。この半径長バイアスは、平均シグネチャ変位の推定値に新規の測定値が加算される場合に平均シグネチャ移動に起因する。
図4を参照するに、好適な傾向分析において、最後の測定値がシグネチャ移動平均と比較され、この移動平均は監視の開始時点で確定された基準シグネチャと比較される。第1の比較の場合、測定値は超球殻に近く、統計偏差は式7で表すように、測定値から超球までの殻距離の測定値標準偏差206に対する比率により支配される。更に、測定値分散207の分散が考慮に入れられる。図4に、偏差確率推定に関与する異なる寄与を示す。{Xm:m∈[1,M]}のときDm,i−riまたは
Figure 2016526154
のとき
Figure 2016526154
である距離の差は、確率密度
Figure 2016526154
を得るために測定値の全分散209
Figure 2016526154
に関係する。その理由は、次元数Nが大きい場合、多数の誤差寄与に対して超球殻確率密度関数がラプラス−ガウスモデリング(中心極限定理)に収束するためである。
分散関数が未知であるかまたは可能な分析的モデリングに対応してない場合、測定値の個数に対応する確率密度関数を推定すべく収集した測定値のヒストグラムが作成されてよい。ヒストグラム補間により、更なる統計公式を求めるためのモデリングを代替することができる。次元数がより大きい場合、半径長分布が多数の独立確率変数の和に対応する点に注意されたい。中心極限定理によれば、結果的に生じる分布がラプラス−ガウス分布に収束する。ラプラス−ガウスモデリングの限界に関して、超球幾何学は(図3に示すように)殻203までの距離が同じ場合に、殻の内側での測定値の密度が外側よりも高いことを示している。ラプラス−ガウス近似が良好なのは(図3に示すように)、次元数Nが大きい場合に対応して殻厚204が殻半径202より極めて小さい場合においてである。ラプラス−ガウス分散のモデリングは、次元数が大きい場合に妥当であり、本方法の実装を容易にして、挙動(例:パターンマッチングの偽陽性率、確率)の分析的統計的予測を可能にする。
標準偏差σをk倍(k>0)上回る規模のドリフトを監視する警告システムにおいて、式11で表す確率密度の積分と合わせて
Figure 2016526154
を知ることにより、クラスタ殻“i”の半径202を
Figure 2016526154
だけ上回る殻の内側で測定値を見出す確率は次式で与えられる。
Figure 2016526154
殻の外側
Figure 2016526154
で測定値を見出す確率は次式で与えられる。
Figure 2016526154
殻の内側
Figure 2016526154
で測定値を見出す確率は次式で与えられる。
Figure 2016526154
殻の境界の内側と外側
Figure 2016526154
で測定値を見出す確率は各々次式で与えられる。
Figure 2016526154
測定値103とSi超球殻203との間の距離を本明細書では
{Xm:m∈[1,M]}のときHRDm,i=Dm,i−ri (17a)
、および測定値Xmが推定シグネチャに寄与しない場合は
Figure 2016526154
として定義される超球半径偏差(HRD)210と称する。
例えば、傾向分析を行う場合、最後の測定値をシグネチャ平均と比較する際に、kmaxと称するk最大値を固定することにより警報を設定することができる。警報が生じるのは
k≧kmax (18)
但し、推定シグネチャまでの測定距離D’m,i205、平均測定距離ri202、測定値の個数M、および次元数Nの観点から書き直せば
Figure 2016526154
の場合である。誤警報率は式16bでk=kmaxとして定義される。本発明の方法はこのように単一の統計パラメータkmaxと共に式19で表す比率を用いて測定値パターン全体を監視する。
起動時点において、小さいM値は分散(式7および式8)を増大させる。起動時点で観察されたHRD値は、より多数の測定値を収集した後で観察される同じ偏差よりは重要度が低いと思われる。k係数感度は
Figure 2016526154
に比例して増大するため、起動時点での偽陽性の発生を減らす。
シグネチャiから複数のL測定値103を組み合わせた偏差が考えられる場合、対応するk値は平均HRD値から推定することができる。より不正確な
Figure 2016526154
は、多数の測定値を組み合わせるための別の推定式である(付録1参照)。同じ式を用いて、
Figure 2016526154
である場合、異なる
Figure 2016526154
部分空間内に射影される同数の対応シグネチャから複数のL測定値偏差を組み合わせることができる。後者の場合、kは無次元であるため、超球部分空間lに対応する加工部を任意に固定できる点に注意されたい。例えば、式20および式21を用いて、振動読取値の偏差を複数の温度読取値で観察される偏差と混合することが可能である。
図5を参照するに、シグネチャにおける傾向は、初期シグネチャから出発した連続的なシグネチャと考えることができる。2個の連続的なシグネチャ間の変遷ステップで異なる可能性が存在する。第1の可能性の方が検知が容易であって、(Si,Si+2)、(Si,Si+3)および(Si+1,Si+3)比較のケースに対応している。2個の超球が重なっているため比較(Si,Si+1)および(Si+1,Si+2)はより困難であり、測定値の一部は両方のクラスタに共有されていてよい。問題はシグネチャ同士の識別および距離推定である。図6に、シグネチャステップがノイズ半径より小さく且つノイズ変動もそのステップと同じ振幅範囲にある最悪のケースを示す。同図に示すケースにおいて、最後のシグネチャSi+1の方が測定値分散はより大きく見える。これらの例示はまた、実行中のシグネチャがデータベースから抽出されたシグネチャと比較されるパターン認識に適用することができる。たとえ測定値超球が重なり合っていても信号の
Figure 2016526154
表現が2個のシグネチャの区別を可能にすることが分かるであろう。
図7を参照するに、
Figure 2016526154
内の推定シグネチャ
Figure 2016526154
201の座標は、(図3に示すように)利用可能な対応測定値103の関数として現れる。異なる測定値の組は、異なる推定シグネチャ座標を生成する。推定バイアス
Figure 2016526154
およびバイアス分散の期待値が存在する。左側に示すように、2個のシグネチャ推定値
Figure 2016526154
201および
Figure 2016526154
211は各々、両方が共通のノイズ除去済みシグネチャSに中心を有するシグネチャ超球300、301に位置している。(図1に示すような)

Figure 2016526154
シグネチャ統計値」104の第2の部分として、推定シグネチャ
Figure 2016526154
超球半径212
Figure 2016526154
は、測定値の個数が増加したならば減少する。

Figure 2016526154
シグネチャ統計値」104の第3の部分として、
Figure 2016526154
のように測定値から計算されたか、または
Figure 2016526154
のように(図9に示すような)推定シグネチャ分散213は、次元数が増加すると減少する。式9で与えられる(図8に示すような)推定半径バイアス誤差
Figure 2016526154
208は、

Figure 2016526154
シグネチャ統計値」104の第4の部分であり、
Figure 2016526154
におけるシグネチャ推定場所の内部誤差に対応している。
Figure 2016526154
が「測定値対殻分散の分散」
Figure 2016526154
(数式8)と同一数式である点に注意されたい。いくつかの特別なケースにおいて、これら2個の推定値は同じ分散現象に対応していない。例えば、異なるノイズ振幅を有すると推定される2個のシグネチャのマージ操作を考慮するに、
Figure 2016526154
がマージ操作に伴い増大すれば分散
Figure 2016526154
は減少する。図8に、測定値およびシグネチャに関連付けられた統計推定値をまとめている。
2個の超球間の距離
Figure 2016526154
は、ゼロ原点座標(図7右側)に中心を有する1個の超球として示すことができる。シグネチャ間距離超球半径長214
Figure 2016526154
は、各々の超球半径長の二乗和である。半径長に内部誤差を含む、シグネチャ距離超球半径長214は次式のように書き直すことができる。
Figure 2016526154
ここで2個のシグネチャ間の距離を
Figure 2016526154
として定義される超球シグネチャ偏差(HSD)215と称する(付録2参照)。
図9に、シグネチャ同士の比較を示す。一様平均の場合、式22で与える推定シグネチャ
Figure 2016526154
超球半径212を用いる。非一様な重みを有する移動平均シグネチャの場合、半径212が異なる数式で表される。平均化の数式および対応する分散の如何に拘わらず、シグネチャ216間の全分散
Figure 2016526154
は、ラプラス−ガウス分散モデリングのケースで確率密度
Figure 2016526154
を得るために、HSD215に関係している。
Figure 2016526154
である場合、たとえシグネチャ超球が重なり合っていても信号の
Figure 2016526154
表現により2個のシグネチャの区別が可能になることに注意されたい。式12から、および式28で表す確率密度の積分により、
Figure 2016526154
制限内で移動平均シグネチャを見出す確率は次式で与えられる。
Figure 2016526154
例えば、シグネチャ同士の比較において、kの最大値kmaxを固定することにより警報を設定することができる。警報が生じるのはk≧kmax、但し
Figure 2016526154
の場合である。
偽警報率は式16bでk=kmaxとして定義される。本発明の方法はこのように、単一の統計パラメータkmaxをと共に式30で表す比率を用いてシグネチャのパターンマッチング全体を監視する。式20および式21で提案したマージ処理と同様に、次式
Figure 2016526154
を用いてL個のシグネチャ同士の比較の確率をマージすることができる。
本発明の方法は、ノイズ振幅が式1に示すように複数の測定値にわたり一様に分布している場合に最適である。ノイズ振幅が非一様に分布している場合、測定値の正規化
Figure 2016526154
但し
Figure 2016526154
および
Figure 2016526154
により、異なる測定値を通じて一様な標準偏差が得られる。このような正規化は、測定での問題(例:振幅クリッピング)または別の想定外の事象によりいくつかの測定値サンプルの分散を減少した場合に不具合が生じる。提案された正規化では、そのようなバイアスが掛かった測定値サンプルにより多数重み付けされる。正規化
Figure 2016526154
但し
Figure 2016526154
は、上述の不具合を部分的に解決することができる正規化の一例である。
いくつかの場合において、ノイズは測定された信号振幅の関数として現れる。国際公開第2012/162825号パンフレット(Leonard)は、超球に近いクラスタを得るべく部分空間を歪める専用計量の使用を提案している。
図10を参照するに、測定値が多数の可能なシグネチャのうち1個のシグネチャの要素であり得る場合、測定値とシグネチャの間で
Figure 2016526154
視覚化が反転されて分類における問題を解決する。同図に示すように、測定値超球400は測定値に中心を有している。測定値超球半径401
Figure 2016526154

Figure 2016526154
に射影された平均ノイズベクトル長に対応している。1または数個の測定値だけが式6に代入できる場合、周囲のシグネチャについてノイズ振幅が同様であると仮定して、式36を測定値の近傍のシグネチャ超球半径の局所平均で代替する方がより正確であろう。
Figure 2016526154
に対する同様のシグネチャ分散
Figure 2016526154
の図示するケースにおいて、シグネチャ
Figure 2016526154
に対する測定値最大所属尤度が得られる。
この状況において、超球半径偏差(HRD211)は、シグネチャと測定値超球400との間の距離である。確率密度関数
Figure 2016526154
は、ラプラス−ガウス分散モデリングのケースにおける式11で表すものと同様と思われる。シグネチャ“i”に対する測定値“m”の所属尤度
Figure 2016526154
は、測定値の近傍に存在する全ての確率密度関数の和に関係している。1個のシグネチャだけを考える場合(例:傾向分析において)P(Xm∈Si)=1であることに注意されたい。
図11を参照するに、多数の測定値の組の
Figure 2016526154
射影に注目すれば、これらの組の1個に関連付けられた推定シグネチャ
Figure 2016526154
201は、対応する測定値超球半径202と共に、実シグネチャSi100の近傍に中心を有する超球300の殻内に現れる。他のシグネチャ推定値が同数の測定値および類似ノイズ振幅と共に構築されている場合、シグネチャ位置は共通のシグネチャ超球殻300の近傍にある。換言すれば、類似シグネチャ推定値は、実シグネチャSiに中心を有するより小さい超球の殻に位置するように現れる。
シグネチャは、推定シグネチャ、超球半径および硬度と共に個々の測定値103のように処理することができる。測定値の組は、ma個の測定値にわたる
Figure 2016526154
のような単純な一様平均化により多数のシグネチャに分割することができる。
M個の実現値の初期測定値の組が、個数M/maを示すシグネチャの組になっている。M/ma個のシグネチャから推定されたシグネチャはM個の測定値から得られたシグネチャと同一であるが、
Figure 2016526154
測定統計値105は(図1に示すように)異なる。一組の測定値について先に述べた傾向分析およびパターンマッチングもまた、シグネチャの組に対して妥当である。他のシグネチャまたは初期測定値からシグネチャを生成する動作を本明細書では平均化ステップと称する。変遷ステップは例えば、連続的な測定値または連続的な変遷ステップの平均化ステップに対応していてよい。換言すれば、提案する方法は、いくつかの再帰的な態様を含んでいてよい。
M個の実現値の初期測定値の組の各々の超球半径、測定値分散および測定値分散に関する推定誤差は、式6、式7および式8から
Figure 2016526154
のようにノイズエネルギー期待値
Figure 2016526154
の関数として表すことができる。測定値の組をM/ma個の平均化された測定値に分割することで結果的に生じるシグネチャのノイズエネルギー期待値をma分の一だけ減らすことができる。平均化された測定値超球半径および殻分散
Figure 2016526154
は、測定値分散の推定誤差
Figure 2016526154
がほぼ不変である場合、M個の測定値の元の組と比較して拡大される。興味深い事実として、比率r/σirが減少するとき、比率r/σrは分割変換を通じて不変となることである。
Figure 2016526154
平均化ステップは超球幾何学的な特徴を不均一に拡大させる。式10に式40を代入することにより、ノイズ期待値エネルギーとして表される全分散は次式で与えられる
Figure 2016526154
Figure 2016526154
平均化ステップ後の対応する全分散は、
Figure 2016526154
で与えられる。
Figure 2016526154
平均化ステップは全分散を大幅に減少させるが、maサンプル遅延の応答時間が増大する短所がある。
a個の測定値の平均を、式5から
Figure 2016526154
を用いてシグネチャと比較することができる。その場合、(図1に示すような)平均測定値の
Figure 2016526154
測定統計値105は、XmではなくXma,1を用いて式7および式8から推定するか、または、測定値の平均化を行わずに得られた統計値の関数として、
Figure 2016526154
のように書き直すことができる。
シグネチャ位置誤差
Figure 2016526154
は不変であるが、その理由は誤差がシグネチャの推定に用いたM個の測定値の組の関数でしかないためである。
平均化された測定値のHRDは、
Figure 2016526154
であり、測定値Xmが推定シグネチャに寄与しない場合は、
Figure 2016526154
である。
図12を参照するに、動作中の電気設備から取られた250個の振動音響的な測定値を用いて生成されたヒストグラムの連接された時系列を描いたグラフを示す。横軸は測定値のサンプル数の形式で表された時間を示し、縦軸は測定値の振幅をdBで示しており、測定値にはサンプル個数の関数としての陰影付き凡例に応じた階調がある。本発明の方法による測定値の処理は、図3に示すものと同様の
Figure 2016526154
超球、およびサンプル450〜500の間のドリフトに起因して図5に示すものと同様のシグネチャドリフトを生じさせる。図13に、本発明の方法に従い図12の振動音響的な測定値に対して計算される半径偏差を表す曲線300、および各々+4σと−4σに固定された警報設定301、302を示す。同図に示す例において、超球半径は34.2171に達し、超球硬度は1.14184、シグネチャ分散は4.88816である。要約すれば、測定値の複数の実現値に対するN個のサンプル信号の多次元空間
Figure 2016526154
への射影は、半径rの超球に近い分布を示し、ここでrは測定値分散の統計平均に対応している。超球の中心に推定シグネチャ
Figure 2016526154
が位置している。超球殻の統計的「厚さ」は超球の「硬度」である。「球体硬化現象」の結果、次元数Nが増えるにつれて硬度対半径の比率は低下する。測定値確率密度は、測定値と超球面との間の距離の関数として現れ、硬度は距離に関連付けられている。次元数が大きい場合、超球殻確率密度関数までの測定距離はラプラス−ガウスモデリング(中心極限定理)に収束して測定尤度の分析的統計公式が得られる。提案する方法では、新規測定値が得られるに従い感度が次第に向上する。「偽陽性」(誤警報)の生起確率は起動時点から定常状態に至るまで一定になる。起動時点での誤警報率は、定常状態での生起と同様である。
図14を参照しながら、式1に各々有限分散を有する確率変数Xnのベクトルの第m実現値として表されたN個のサンプル測定値Xm=(X1,m,…,Xi,m,…,XN,mTを考える。M個の実現値の組を用いて共分散行列
Σi,j=cov(Xi,m,Xj,m)=E[(Xi,m−μi)・(Xj,m−μj)](53)
を推定する。ここで、
μi=E[Xi,m] (54)
はベクトルXの第i入力の期待値である。
Figure 2016526154
として表された行列は正方対称行列と思われる。シグネチャの
Figure 2016526154
射影に用いたのと同一論理をここで共分散行列の
Figure 2016526154
への射影に適用する。シグネチャのN次元性は分散のN×N次元性により代替される。
部分空間
Figure 2016526154
に射影されたM個の相互測定値行列
Figure 2016526154
但し
Figure 2016526154
は、各々が測定値に対応する点のクラスタを生成する。推定共分散行列
Figure 2016526154
は、クロス測定値行列クラスタの質量中心に位置する点に対応している。
シグネチャ傾向分析に関して、更新された推定共分散行列および後続する他の推定値は、移動平均処理により生成することができる(数式を簡潔に保つべくここでは一様平均とする)。一様平均化された
Figure 2016526154
におけるユークリッド計量の場合、相互測定値行列から推定共分散行列までの距離
Figure 2016526154
は、所与の測定値の組に対して、
Figure 2016526154
または(恐らくより不正確な)
Figure 2016526154
で表される期待平均距離を有している。この推定は共分散超球半径と称され、期待標準偏差
Figure 2016526154
の2倍を、相互測定値行列から計算されたか、または推定共分散超球半径長から推定された半径分布までの相互測定値行列距離の厚さと称する。
Figure 2016526154
ガウシアン白色ノイズの場合、推定分散(式59b)は、計算されたもの(式59a)よりも分散が小さいと思われる。小さいM組の場合、標準偏差の推定誤差、測定値分散の分散
Figure 2016526154
も考慮に入れるべきである。最後に、推定半径バイアス誤差
Figure 2016526154
は、計算された推定共分散に含まれない測定値について観察された追加的な半径長に対応している:
Figure 2016526154
共分散傾向分析およびパターン認識の更なる開発は、シグネチャ用に開発されたものと同様である。
図14に、図12に示す測定値を推定共分散に転置して示す。
多次元空間
Figure 2016526154
において、所与の動作状態のシグネチャが点として現れる。シグネチャが動作状態の1個、例えば温度に応じて変化する場合、温度範囲のシグネチャ領域500は図17に示すように
Figure 2016526154
内の経路に対応している。同図に示す例において、経路はより低い温度でより速く移動している。測定値標準偏差もまた、動作状態に応じて変化し得る。図18に、シグネチャ領域500周辺での測定値分散を示す。所与の温度に対応する図17に示す経路上の点について、各々の対応する実現値は、この点に中心がある超球の殻に現れる。シグネチャ領域500に中心がある超球殻の重ね合せを考慮すれば、結果的に生じる確率密度関数はシグネチャ領域500に中心を合わせた円筒形の殻である。温度の測定値標準偏差関数の場合、円筒状半径は図18に示すように標準偏差の関数として可変である。
シグネチャが2個の動作状態、例えば温度および負荷に応じて変化する場合、シグネチャ領域は従って
Figure 2016526154
内の2次元表面に対応している。
Figure 2016526154
内の実現値の確率密度関数は、シグネチャ面領域を包絡する殻状に現れる。実現値の標準偏差は、殻とシグネチャ領域との間の距離を設定する。
現状において、測定値領域はN次元であり、シグネチャ領域はL次元であって、記述変数の個数は領域の記述に必要な変数の最小個数である。例えば、
Figure 2016526154
における超球はN−l次元である。その場合はn=N−1のn球体とも呼ばれ、その表面上での点の位置はN−l個の座標で与えられるが、n球体の数学的記述はn+2個の記述変数(すなわちN個の座標および半径)を必要とする。シグネチャが1個の動作状態に応じて変化する場合は1次元に対応するが、シグネチャ領域を包絡する、実現値の確率密度関数の中心を表す円筒形の殻はN−1次元である。
図19を参照するに、ここで
Figure 2016526154
統計値を
Figure 2016526154
に一般化する。超球に関連付けられた1点領域シグネチャは
Figure 2016526154
に対応しており、点はL=0次元で表される。1個の動作状態に影響されるシグネチャの1D経路は
Figure 2016526154
の場合に対応している。2個の動作状態に影響される2Dシグネチャは
Figure 2016526154
の場合に対応しており、以下同様である。シグネチャがL個の動作状態に応じて変化する場合、動作状態範囲のシグネチャ領域は
Figure 2016526154
内のN,L多様体501に対応している。
Figure 2016526154
内の実現値の確率密度関数は、N,L多様体シグネチャ領域501を包絡する多様体として現れる。
多様体とは、多様体の各点要素の近傍でユークリッド空間の同一特性を示す位相空間である。局所的に、多様体の近傍ではユークリッド距離を用いることができる。しかし、より大きいスケールでは、多様体形状がユークリッド距離推定量にバイアスを加えるため、大域的には多様体はユークリッド空間に似ていない恐れがある。シグネチャの1D経路は開多様体であり、且つ
Figure 2016526154
における2Dシグネチャでもある。超球は閉多様体であり、一般的な
Figure 2016526154
の場合、実現値の確率密度関数に関連付けられた包絡多様体もまた閉多様体である。
ここで「殻多様体」と呼ばれる新たな幾何学的形状を導入する。殻多様体とは、第2の多様体を包絡する多様体であって、厚さと呼ばれる少なくとも1個の追加的な次元を有している。局所的に、厚さ506はシグネチャ多様体501に対して垂直な方向にある。提案する方法において、殻多様体は
Figure 2016526154
内の実現値の確率密度関数を定義する。この場合、殻厚506は、シグネチャ多様体501に関する測定距離510の標準偏差の2倍として定義される。殻の「中心」は、実現値の確率密度関数の質量中心を表す。ラプラス−ガウス確率密度関数は、殻中心に最大密度を有している。殻中心と厚さはラプラス−ガウス確率密度関数を表すのに充分であるが、ポアソン則では当てはまらず、他の多くの分布法則は質量中心が自身の最大値に一致せず、自身の分布を記述するためにいくつかの追加的なパラメータを必要とする。実際には、次元数Nが大きい場合、中心極限定理を局所的に適用することができ、殻多様体の一部をラプラス−ガウス関数により記述することができる。更に、シグネチャに関連付けられたN,L多様体と比較して、包絡多様体とシグネチャとの間の距離が一定でない(すなわち、測定値標準偏差がシグネチャ領域内の点を画定する座標の関数として現れる)場合、包絡殻多様体形状または密度を定義するために多くの追加的な記述変数が必要とされる。N次元にわたり一定の振幅ラプラス−ガウスノイズを加算する最も簡単な場合において、殻からシグネチャ多様体までの距離および殻厚は一定である。殻の近傍で局所的には、関数に境界が無い(例:ラプラス−ガウス関数)場合、実現値の確率密度関数は
Figure 2016526154
体積を満たす。実現値の確率密度関数に対応する殻多様体はN+l次元(N個の座標および密度)である。
シグネチャ多様体は、利用可能な実現値を平均化することで作成できる。単純な実現値の加算(式4)はL=0の場合にはうまくいくが、L>0の場合は多様体パターンのモデリングにはフィッティングを行う必要があるため平均化法はより複雑であると思われる。この場合、クリギング法(例えばMatheronが開発した二重クリギング法を参照)が恐らく最良の無バイアス線形補間法であって、測定値の局所的分散を考慮している。クリギングの前に、近接する実現値をマージすることで局所的分散の第1の推定が可能になり、計算量を減らすことができる。
局所的に、殻多様体の位相空間は、多様体上のユークリッド空間と同じ特性を示す。殻中心512までの測定距離が局所的多様体の曲率よりも小さい場合、同じユークリッド空間特性が、殻多様体に垂直に、多様体から僅かな距離にも存在する。このような状態において、
Figure 2016526154
の一般的なケースで用いる統計ルールは、
Figure 2016526154
の超球に対して定義された式の組と同様であると思われる。しかし、シグネチャ領域501に射影された測定値ノイズの部分514を考慮するには半径(殻からシグネチャ領域までの平均距離)r504を修正する必要がある。全ての次元について同じ振幅で中心を合わせたラプラス−ガウス分布により記述される実現値ノイズの最も簡単なケースにおいて、半径長の修正は
Figure 2016526154
と書くことができ、ここでrL=0は所与の動作状態の組に対するri(式6)に対応している。その場合、距離r504=rLは、図19に示したように殻中心508とシグネチャ多様体501との間の距離に対応している。
本発明の方法の一態様は、シグネチャ多様体を包絡する殻多様体のように測定値領域を写像するものである。この観点において、測定値は中空のクラウドの要素であるのに対し、古典的統計では対照的に測定値はクラウドの内側に現れる。古典的統計では、測定値確率密度関数の特性距離は、シグネチャ多様体に関する測定値の距離である。提案する方法において、測定値確率密度関数516の特性距離は、シグネチャ多様体501周辺に位置する殻多様体502に関する信号関連測定値の距離512である。次元数Nが大きい場合、ラプラス−ガウス関数を用いることができ、信号関連測定値103の距離512は殻多様体中心508に関するものである。
実現値の中空クラウドはいくつかの数学的ツールの適合を含んでいる。例えば、ガウシアン混合モデル(GMM)は、中空クラウドに適合させるべきツールである。各種のアルゴリズムで用いられていて、そのカーネル法も適合対象である。実際、2個の入力ベクトルxとyの間のガウシアン核心、
Figure 2016526154
は、中心ラプラス−ガウス分散N(0,σ2)を参照する。本発明の方法では、
Figure 2016526154
内の2個の実現値xとyの間の平均距離の大きさは
Figure 2016526154
、すなわち
Figure 2016526154
内のノイズベクトルの大きさのルート平均二乗根である。平均的ノイズベクトルrの大きさは、入力ベクトルに写像されたかまたは別途推定されたシグネチャがある場合に式6aで与えられる。本発明の方法では、カーネル
Figure 2016526154
は、非中心のラプラス−ガウス分散
Figure 2016526154
に対応しており、ここでσrxおよびσryはノイズベクトルrxおよびryの分散に対応している。同様に、第1の近似として、実現値xとシグネチャyの間の比較用のカーネル
Figure 2016526154
がある。より正確な値
Figure 2016526154
が式19aで与えるk2係数から得られる。式30で与えるk2係数を先の方程式に代入すれば、シグネチャ(または実現値の局所平均)に対応するxおよびy入力用のカーネルが得られる。
カーネル法は統計学および機械学習において用いられる。主成分分析(PCA)において、共分散行列はカーネル法と同様に本発明の方法に影響を受ける。支持ベクトル機械(SVMs)は上述のようにガウシアンカーネルを中空クラウドに適合させるべく頻繁に利用する。中空クラウド概念は、線形判別分析(LDA)に二重に影響を及ぼす。すなわち、使用する多変量正規分布およびガウスカーネルが影響を受ける。
本発明の実施形態について添付図面に例示すると共に上で述べてきたが、当業者には本発明から逸脱することなく変更を加えることができる点は明らかであろう。
付録1−次元のマージ操作
各々N1およびN2次元を含む2個の測定値の組に分離されたN次元(但しN=N1+N2)のM個の測定値の組が与えられたならば、これらの次元は同一の加工部を共有しているため、これらを混合および共有することができる。
上記組の2乗距離を加算することができる。
Figure 2016526154
上記組の2乗半径を加算することができる。
Figure 2016526154
2乗加算はまた、シグネチャ分散
Figure 2016526154
にも適用できる。
しかし、2乗加算は超球殻分散(硬度)では真でない。
Figure 2016526154
且つ2乗偏差
Figure 2016526154
でも真でない。
Figure 2016526154

Figure 2016526154
と比較することで、式A1−8でマージされた測定値について得られたk値は、式A1−9で提案された推定値に等しくない。分子(不等式A1−7参照)および分母(N1≠N2の場合)の両方が分散では成り立つ。これらの値が近いのは、次元数が同様であって且つ実シグネチャに対する偏差がサンプル間で一様に分布している場合である。
シグネチャ同士の比較に関して、式A1−1は、2組に分離されたシグネチャに対するk係数
Figure 2016526154
を組み合わせるために用いた式28は、分離されたシグネチャが同様の標準偏差を示す場合に正確な結果を与え得ることを示す。式9
Figure 2016526154
から、超球半径が同様である場合、シグネチャ分散は同様と思われる。超球半径が、ノイズに次元数Nの二乗根を掛けたものであるため、同様の次元を有するシグネチャの断片に対して式30を用いることによりk係数をマージすることは正確と思われる。
結論として、式20および式30は、k値を組み合わせるための正確な公式ではない。これらは、マージされた次元数間の分散に応じて増大する誤差を示す有用な近似である。これらは、異なる加工部を有する測定値の組を組み合わせる場合に特に有用である。
付録2−シグネチャ半径に含まれる内部誤差
シグネチャ半径に内部誤差を
Figure 2016526154
但し
Figure 2016526154
のように含めることで、超球シグネチャ偏差(HSD)は次式で与えられる。
Figure 2016526154
図2を参照するに、装置118の動作状態を監視するシステムの一実施形態を示す。装置118に接続可能な測定機器構成101は、装置118の1個以上の所定の動作パラメータを測定し、それらから信号関連測定値を生成する。測定機器構成101は、信号調整部124を介してサンプリング部126に接続された1個以上のトランスデューサ122を有していてよい。信号調整部124は、装置118に関する動作状態信号120を受信する入力部を有していてよい。信号調整部124は、アナログおよびデジタル入力信号を受理するものであって、電気保護、アナログフィルタリング、増幅およびエンベロープ復調を含んでいてよい。サンプリング部126は、任意のアナログ信号をデジタル信号に変換することを目的としており、サンプリングされた信号にタイムスタンプを加え、この信号は次いで測定機器構成101および統計データベース132を有するメモリ130に接続されたプロセッサ128(または相互接続されて協働する多数のプロセッサ)へ送信することができる。
Figure 2016526154
シグネチャ統計値104、
Figure 2016526154
測定統計値105、測定傾向分析106、測定傾向分析またはパターン認識108、シグネチャ傾向分析またはパターン認識109および統計データベースローカル管理モジュール112は、プログラミングされた形式、またはプロセッサ128の設計に依存する電子的形式でプロセッサ128により実装できる。プロセッサ128は、ローカル統計データベース132を含むメモリ130のデータの保存および読み出しを行うことができる。プロセッサ128はこのように、信号関連測定値を処理し、信号関連測定値および信号関連測定値の特徴的特性を示唆する推定シグネチャに対する多次元統計値を生成し、信号関連測定値および多次元統計値で統計データベース132を更新し、以下により詳細に述べるように、装置118の動作状態を表す診断データを、多次元統計値から導かれ、且つ多次元空間内のシグネチャ多様体を包絡する殻多様体に関する信号関連測定値の距離に基づいて定量化された信号関連測定値の一致尤度の関数として生成すべく構成されている。プロセッサ128は、診断データ116を、診断データを外側に報告すべく自身に接続されたディスプレイまたはプリンタ出力部136、およびプロセッサ128とメモリ130に接続されていて、且つデータ交換のため他のシステムとの通信リンク138に接続可能な通信部134を介して類似装置を監視する他のシステムへ送信することができる。プロセッサ128および測定機器構成101に接続され且つ装置118に接続可能な制御部140は、診断データに基づいてプロセッサ128により生成された制御データの関数として装置118向けの制御信号を生成することができる。プロセッサ128は次いで、例えば診断データ116内の警報状態データに応答して新規な制御設定点を生成する(プログラミングされた、または電子形式の)制御モジュールを有していてよく、新規の制御設定点は制御部140を介して装置118へ送信される。警報状態データは、測定傾向値、測定傾向分析またはパターン認識、およびシグネチャ傾向分析またはパターン認識モジュール106、108、109(図1に示すような)から導くことができ、以下でより詳細に述べるように、装置118の異常動作状態を表す。
この状況において、超球半径偏差(HRD210)は、シグネチャと測定値超球400との間の距離である。確率密度関数
Figure 2016526154
は、ラプラス−ガウス分散モデリングのケースにおける式11で表すものと同様と思われる。シグネチャ“i”に対する測定値“m”の所属尤度
Figure 2016526154
は、測定値の近傍に存在する全ての確率密度関数の和に関係している。1個のシグネチャだけを考える場合(例:傾向分析において)P(Xm∈Si)=1であることに注意されたい。
しかし、2乗加算は超球殻分散(硬度)では真でない。
Figure 2016526154
且つ2乗偏差
Figure 2016526154
でも真でない。

Claims (27)

  1. 信号関連測定値の定量的分析を行うコンピュータ化された方法であって、1個以上のプロセッサにより実行される、
    前記信号関連測定値の特徴的特性を示唆する推定シグネチャを生成するステップと、
    前記推定シグネチャに関して、多次元空間内で前記信号関連測定値に対する多次元統計値を計算するステップと、
    前記多次元統計値から導かれ、且つ前記多次元空間内でシグネチャ多様体を包絡する殻多様体に関する前記信号関連測定値の距離に基づいて前記信号関連測定値の一致尤度を定量化するステップとを含む方法。
  2. 前記シグネチャ多様体が1個の推定シグネチャにより定義され、前記1個の推定シグネチャが、
    前記信号関連測定値における1個以上の測定された状態に関して前記推定シグネチャが不変であり、従って前記殻多様体が超球殻に類似している場合は、前記多次元空間内の1個の点、および
    前記信号関連測定値における1個以上の測定された状態に関して前記推定シグネチャが変化し、従って前記殻多様体が前記領域を包絡すると共に前記多次元空間内の実現値の確率密度関数に対応する次元を有している構造に類似している場合は、前記多次元空間内の1個の領域に対応する、請求項1に記載の方法。
  3. 前記信号関連測定値に対する前記多次元統計値が、前記多次元空間内のシグネチャ多様体に関する殻からシグネチャ多様体までの平均距離、標準偏差および分散データの分散を含んでいる、請求項1に記載の方法。
  4. 前記信号関連測定値に対する前記多次元統計値において、且つ所与の状態の組に対して、
    前記平均距離データが、Xm∈クラスタiに対して
    Figure 2016526154
    として定義されていて、ここで
    Figure 2016526154
    はXm,nに関する推定シグネチャの最も近い点であり、Nは前記信号関連測定値の表現形式に関する次元数を表し、Mは信号関連測定値Xの個数を表し、S’は前記信号関連測定値が属するクラスタiとの関係で生成された推定シグネチャを表し、
    標準偏差データは
    Figure 2016526154
    として、または前記信号関連測定値でガウスノイズ仮定する場合は
    Figure 2016526154
    として定義され、
    前記分散データの分散は、
    Figure 2016526154
    として、または前記信号関連測定値でガウスノイズ仮定する場合は
    Figure 2016526154
    として定義され、
    前記信号関連測定値に対する前記多次元統計値は更に、
    Figure 2016526154
    で定義される推定平均距離バイアス誤差データを含んでいる、請求項3に記載の方法。
  5. 前記推定シグネチャが、平均化関数を用いて前記信号関連測定値から推定される、請求項1に記載の方法。
  6. 前記推定シグネチャが、移動平均化関数を用いて前記信号関連測定値から推定され、前記方法が更に、
    前記信号関連測定値の最後の1個を前記移動平均関数から得られた対応する移動平均と比較するステップと、
    前記移動平均を所定の基準シグネチャと比較するステップと、
    前記比較ステップの比較結果に基づいて測定値の傾向を判定するステップとを含んでいる、請求項5に記載の方法。
  7. 前記信号関連測定値の前記最後の1個と前記殻多様体との間の距離に対応する平均距離偏差を計算するステップと、
    前記信号関連測定値の全分散を計算するステップと、
    前記全分散に関する前記平均距離偏差に基づいて確率密度関数を計算し、前記測定傾向値を前記確率密度関数に従い判定するステップとを更に含んでいる、請求項6に記載の方法。
  8. 前記信号関連測定値の前記最後の1個の所定の特徴が、前記殻多様体周辺の測定値分散の標準偏差をk倍上回った場合に警告信号を生成するステップを更に含んでいる、請求項7に記載の方法。
  9. 前記推定シグネチャが、前記推定シグネチャが導かれた前記信号関連測定値に応じた変遷ステップを有し、前記方法が、
    前記多次元空間内において前記変遷ステップで前記推定シグネチャに対する多次元統計値を計算するステップと、
    前記推定シグネチャに対する前記多次元統計値を用いて前記変遷ステップの異なるステップで前記推定シグネチャを比較して傾向を判定するステップを更に含んでいる、請求項1に記載の方法。
  10. 前記推定シグネチャに対する前記多次元統計値からシグネチャ傾向を判定するステップと、
    前記シグネチャ傾向が予め設定された閾値を上回る偏差を有している場合、データベースに保存されていて所定の状態を示すシグネチャの組に関する前記推定シグネチャに対してパターン認識を実行するステップを更に含んでいる、請求項9に記載の方法。
  11. 前記変遷ステップにおける前記推定シグネチャに対する前記多次元統計値が平均距離、分散および内部誤差データを含んでいる、請求項9に記載の方法。
  12. 前記変遷ステップの異なる組み合せ(couple)における前記推定シグネチャの差に対する前記多次元統計値から得られたシグネチャ殻多様体に関して前記変遷ステップの2個のステップにおける前記推定シグネチャ間の距離に基づいてシグネチャ偏差を計算するステップと、
    前記シグネチャ偏差に基づいて確率密度関数を計算するステップと、
    前記確率密度関数に応じてシグネチャ傾向を判定するステップとを更に含んでいる、請求項11に記載の方法。
  13. シグネチャ同士の全分散に関する前記シグネチャ偏差が予め設定されたシグネチャ偏差値を上回った場合に警告信号を生成するステップを更に含んでいる、請求項12に記載の方法。
  14. Figure 2016526154
    但しHSDlはシグネチャ偏差を表す、として定義されるk係数を用いるシグネチャ同士のL個の比較の確率をマージするステップを更に含んでいる、請求項12に記載の方法。
  15. 前記信号関連測定値が、所定のノイズ振幅正規化計量の関数として正規化された信号測定値から形成されている、請求項1に記載の方法。
  16. 前記信号関連測定値の組の特徴的特性を示唆する推定シグネチャの組を生成するステップと、
    前記多次元統計値から導かれて、前記信号関連測定値周辺に位置する殻多様体に関する前記推定シグネチャの距離に基づいて、前記推定シグネチャの組の前記信号関連測定値の所属尤度を決定するステップを更に含んでいる、請求項1に記載の方法。
  17. 前記信号関連測定値が、組に分割された信号測定値の平均で形成されている、請求項1に記載の方法。
  18. 前記推定シグネチャが、前記信号関連測定値が導かれて同様の動作状態を有する第2の装置と同様の第1の装置に関する信号測定値から推定される、請求項1に記載の方法。
  19. 前記信号関連測定値に対する前記多次元統計値から測定値の傾向を判定するステップと、
    前記測定傾向値が、予め設定された閾値を上回る前記推定シグネチャに対する偏差を有する場合、データベースに保存されていて所定の状態を示すシグネチャの組に関して前記推定シグネチャに対するパターン認識を実行するステップと、を更に含んでいる、請求項1に記載の方法。
  20. 前記信号関連測定値の共分散行列を推定するステップと、
    N×N次元の多次元空間内(Nは前記推定シグネチャの次元数)で前記共分散行列に対する多次元統計値を計算するステップと、
    前記推定共分散行列に関する相互測定値行列の距離にも基づいて前記信号関連測定値の一致尤度を定量化するステップと、を更に含んでいる、請求項1に記載の方法。
  21. 前記シグネチャ多様体を構築すべく前記信号関連測定値をクリギングするステップを更に含んでいる、請求項1に記載の方法。
  22. 装置の動作状態を監視するシステムであって、
    前記装置に接続可能な測定機器構成であって、前記装置の1個以上の所定の動作パラメータを測定して、前記パラメータの信号関連測定値を生成すべく構成された測定機器構成と、
    統計データベースを有するメモリと、
    前記測定機器構成および前記メモリに接続されたプロセッサであって、前記信号関連測定値を処理し、前記信号関連測定値に対する多次元統計値および前記信号関連測定値の特徴的特性を示唆する推定シグネチャを生成し、前記信号関連測定値および前記多次元統計値により前記統計データベースを更新し、前記装置の動作状態を、前記多次元統計値から導かれ、且つ前記多次元空間内のシグネチャ多様体を包絡する殻多様体に関する前記信号関連測定値の距離に基づいて定量化された前記信号関連測定値の一致尤度の関数として示す診断データを生成すべく構成されたプロセッサと、
    前記診断データを外に報告すべくプロセッサに接続された出力部とを含むシステム。
  23. 前記プロセッサおよび前記メモリに接続されていて、且つデータ交換のため類似装置を監視する少なくとも1個の類似システムとの通信リンクに接続可能な通信部を更に含んでいる、請求項22に記載のシステム。
  24. 前記プロセッサおよび前記測定機器構成に接続されていて、且つ前記診断データに基づいて前記プロセッサにより生成された制御データの関数として前記装置向けの制御信号を生成すべく前記装置に接続可能な制御部を更に含んでいる、請求項22に記載のシステム。
  25. 前記プロセッサが、前記推定シグネチャに対する前記多次元統計値を前記信号関連測定値から計算するシグネチャ統計モジュールと、前記信号関連測定値に対する前記多次元統計値を前記信号関連測定値から計算する測定統計モジュールと、前記シグネチャおよび測定統計モジュールにより計算された前記多次元統計値から測定傾向値を実行する測定傾向値モジュールと、前記シグネチャおよび測定統計モジュールにより計算された前記多次元統計値から前記統計データベースを管理する統計データベース管理モジュールとを有している、請求項22に記載のシステム。
  26. 前記プロセッサが更に、前記測定統計モジュールにより計算された前記多次元統計値、および前記統計データベース管理モジュールからの前記推定シグネチャに対する前記多次元統計値から、測定傾向分析またはパターン認識を実行する測定傾向分析またはパターン認識モジュールと、前記シグネチャ統計モジュールにより計算された前記多次元統計値、および前記統計データベース管理モジュールからの前記推定シグネチャに対する前記多次元統計値からシグネチャ傾向分析またはパターン認識を実行するシグネチャ傾向分析またはパターン認識モジュールとを有している、請求項25に記載のシステム。
  27. 前記診断データが、前記測定傾向値、前記測定傾向分析またはパターン認識、および前記シグネチャ傾向分析またはパターン認識の各モジュールから導かれた、前記装置の異常動作状態を示す警報状態データを含んでいる、請求項26に記載のシステム。
JP2016512177A 2013-05-06 2014-04-17 傾向分析およびパターン認識用の信号関連測定値の定量的分析 Active JP6438009B2 (ja)

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