JP2016523195A - 複合ポリマー層、及びこれらの製造法 - Google Patents

Abstract

複合ポリマー層は、第１、第２及び第３のポリマー層の順に含む。第１の層は、第２の層とは組成が異なる。第３の層は、第２の層とは組成が異なる。第２の層は、第１及び第２の主要面を通じてではなく内部に空隙のアレイを含む。空隙は、最小から最大面積の範囲で空隙を通じてそれぞれ一連の面積を有する。最小面積は、第１又は第３の層のいずれかに隣接していない。複合ポリマー層の製造法も開示する。本明細書に記載するポリマー層は、例えば、おむつ及び婦人衛生製品などのパーソナルケア衣類の構成要素として、有用である。それらは、フィルタリング（液体濾過を含む）、及び音響の用途にも有用であり得る。

Description

（関連出願の相互参照）
本出願は、２０１３年６月２７日に出願された米国仮特許出願番号第６１／８４０１５６の利益を主張し、その開示は、その全体が参照によって本明細書に組み込まれる。

ポリマー層の共押出は本分野において周知である。効果的な共押出は、溶融粘度及び処理温度のような層の特性に適合することによって促進される。複合層に圧力を加えたときに機械的な剥離を防ぐために、互いに十分に接着することも層にとって有用である。

更なるポリマー層構造の必要性が存在している。

１つの側面において、本開示は、第１及び第２の概ね相対する主要面を有する複合ポリマー層であって、複合層が第１、第２及び第３のポリマー層を順に含み、第１の層が第２の層とは組成が異なり、第３の層が第２の層とは組成が異なり、第２の層が第１及び第２の主要面を通じてではなく内部に空隙のアレイを含み（即ち、それらは他の層（例えば、第１及び第３の層であるが、第１及び第２の主要面を通じてではない）に及んでいてよい）、空隙が最小から最大面積の範囲で空隙を通じてそれぞれ一連の面積を有し、最小面積が第１又は第３の層のいずれかに隣接していない、複合ポリマー層を記載する。

ポリマー材料の観点からの「異なる」という用語は、（ａ）少なくとも１つの赤外線ピークにおける少なくとも２％の差、（ｂ）少なくとも１つの核磁気共鳴ピークにおける少なくとも２％の差、（ｃ）少なくとも数平均分子量における２％の差、又は、（ｄ）少なくとも多分散性における５％の差のうちの少なくとも１つを意味する。ポリマー材料の差をもたらし得るポリマー材料における差の実施例としては、組成、ミクロ組織、色、及び屈折率が挙げられる。

ポリマー材料の観点から「同じ」という用語は、異ならないことを意味する。

別の側面において、本開示は、本明細書に記載する複合ポリマー層の製造法を提供し、該方法はアレイ全体の結合領域において規則的に結合するポリマーストランドのアレイを含む網製品がニップを通過するか又はカレンダリングするかの少なくとも１つを含み、網製品が第１及び第２の概ね相対する主要面を有し、結合領域が第１及び第２の主要面に概ね垂直であり、アレイが第１及び第２の概ね相対する主要面を有する第１の複数のストランドを含み、アレイが第１及び第２の概ね相対する主要面を有する第２の複数のストランドを含み、網製品の第１の主要面が第１及び第２の複数のストランドの第１の主要面を含み、網製品の第２の主要面が第１及び第２の複数のストランドの第２の主要面を含み、第１の複数のストランドの第１の主要面が第１の材料を含み、第１の複数のストランドの第２の主要面が第２の材料を含み、第２の複数のストランドの第１の主要面が第３の材料を含み、第２の複数のストランドの第２の主要面が第４の材料を含み、第１及び第２の材料間に配置された第５の材料が存在し、第３及び第４の材料間に配置された第６の材料が存在し、第１及び第５の材料は異なり、第１、第２、第３、及び第４は同じであり、第１の材料は第１の複数のストランドの第２の主要面までは延在しない。

本明細書に記載する複合ポリマー層は、例えば、テープ及び包装材料として、並びにパーソナルケア衣類（例えば、おむつ及び婦人衛生製品）の構成要素として、有用である。それらは、コア材料との接着性がコアを介して接着することによって促進される積層フィルム及びテープとしても有用であり得る。

本明細書に記載する空隙を内部に有する複合ポリマー層を形成する製造装置の概略図である。 図１の断面線２−２に沿った、本明細書に記載する空隙を内部に有する形成された複合ポリマー層の断面図である。 少なくとも１つのストランドが３つの層状配置で任意選択的に２つの異なる材料を有する任意選択的に２つの異なる形式のストランドを有する網製品を形成することができるシムの反復配列を形成するのに適した例示のシムの平面図である。 図３で「詳細３Ａ」として参照するセクションの詳細図である。 任意選択的に２つの異材料のそれぞれが３層配置で２つの異なる形式のストランドを有する網製品を形成することができるシムの反復配列を形成するのに適した別の例示のシムの平面図である。 図４で「詳細４Ａ」として参照するセクションの詳細図である。 任意選択的に２つの異材料のそれぞれが３層配置で２つの異なる形式のストランドを有する網製品を形成することができるシムの反復配列を形成するのに適した別の例示のシムの平面図である。 図５で「詳細５Ａ」として参照するセクションの詳細図である。 任意選択的に２つの異材料のそれぞれが３層配置で２つの異なる形式のストランドを有する網製品を形成することができるシムの反復配列を形成するのに適した別の例示のシムの平面図である。 任意選択的に２つの異材料のそれぞれが３層配置で２つの異なる形式のストランドを有する網製品を形成することができるシムの反復配列を形成するのに適した別の例示のシムの平面図である。 図７で「詳細７Ａ」として参照するセクションの詳細図である。 任意選択的に２つの異材料のそれぞれが３層配置で２つの異なる形式のストランドを有する網製品を形成することができるシムの反復配列を形成するのに適した別の例示のシムの平面図である。 図８で「詳細８Ａ」として参照するセクションの詳細図である。 任意選択的に２つの異材料のそれぞれが３層配置で２つの異なる形式のストランドを有する網製品を形成することができるシムの反復配列を形成するのに適した別の例示のシムの平面図である。 図９で「詳細９Ａ」として参照するセクションの詳細図である。 図１１に示す網製品を形成するのに適したシムの反復配列の一例を示す分解斜視図である。 本明細書に記載する複合ポリマー層を製造するための例示的な第１の網製品の斜視図である。 分注面を強調する図１０のシムの反復配列の詳細図である。 図１０のシムの反復配列の複数の反復から構成される押出ダイに適した例示的な取付台の分解斜視図である。 組み立てられた状態の図１３の取付台の斜視図である。 ニップに対する押出ダイの代替配列の概略斜視図である。 ３つの材料のストランドから形成され、第１及び第２の主要面を含む層内の開口部をふさぐように切断及びニップされ、更に第１及び第２の主要面を含む層内の間の層中の開口部を通じて互いに接触するこれら２つの層を可能にする、複合ポリマー層の斜視図である。

本明細書に記載する複合ポリマー層は、例えば共押出されたポリマー網から製造することができる。

図１を参照すると、空隙を内部に有する複合ポリマー層を製造するための例示的な装置２０を示す。装置２０は、結合領域３０で結合されたポリマー網２４を押し出す押出機２２を有する。有用なポリマー網は、例えば、同時係属中の出願である２０１３年３月１３日に出願された米国出願番号第６１／７７９，９９７に記載され、その開示は参照によって本明細書に組み込まれる。以下の図２に示すように、本明細書に記載する複合ポリマー層を製造するための網製品は、少なくとも３層を有するストランドを含む。

示されるように、ポリマー網２４は、ニップ４０に垂直に押し出される。ニップ４０は、バックアップロール４２、及びニップロール４４を含む。いくつかの実施形態では、バックアップロール４２は、滑らかなクロムめっきのスチールロールであり、ニップロール４４は、シリコーンゴムロールである。いくつかの実施形態では、バックアップロール４２、及びニップロール４４の双方は、例えば内部の液体（例えば、水）の流れによって温度制御される。

いくつかの実施形態では、例えば、図１に示すように、ポリマー網２４はニップ４０を直接通過し、ニップ４０は急冷ニップである。しかしながら、これが必要であるとは見なされず、網製品の押出及びニップへの進入は、直接連続的である必要はない。

ニップ４０を通過した後、ポリマー網２４は、空隙５６を有する複合ポリマー層５０に変換される。いくつかの実施形態では、複合ポリマー層５０を、その円周の少なくとも一部をバックアップロール４２に巻かれたままにしておくことが有利である場合がある。複合ポリマー層５０は、第１、第２及び第３の層５３、５５及び５７をそれぞれ含み（第２の層５５はこの図では隠れているが、図２には表されている）、観察者の方に向いた側に第１の主要面５２、及び観察者の反対側に第２の主要面５４を含む。多数の空隙５６は、第２のポリマー層５５内の空隙を通じて、第１の層５３が第３の層に直接接触することを可能にする。

空隙５６のこれらの特徴は、図２においてより良く理解することができ、これは、図１の断面線２−２に沿った複合ポリマー層５０の断面図である。ここで、第２の層５５内の空隙５６を通じて、第１及び第３の層５３及び５７が互いに内部で接触しているのを見ることができる。いくつかの実施形態では、空隙５６の面積が０．００５ｍｍ^２〜５ｍｍ^２の範囲であるが、他のサイズも有用である。

図１１を参照すると、例えば、網２４に対して置換可能な例示的な第２の網製品１１２００は、アレイ１１２１０全体の結合領域１１２１３において規則的に結合するポリマーストランド１１２１０のアレイを有する。網製品１１２００は、第１及び第２の概ね相対する主要面１１２１１、１１２１２を有する。結合領域１１２１３は、第１及び第２の主要面１１２１１、１１２１２に概ね垂直である。アレイ１１２１０は、第１及び第２の概ね相対する主要面１１２３１、１１２３２を有する第１の複数のストランド１１２２１を有する。アレイ１１２１０は、第１及び第２の概ね相対する主要面１１２４１、１１２４２を有する、第２の複数のストランド１１２２２を有する。第１の主要面１１２１１は、第１及び第２の複数のストランド１１２２１、１１２２２の第１の主要面１１２３１、１１２４１を含む。第２の主要面１１２１２は、第１及び第２の複数のストランド１１２２１、１１２２２の第２の主要面１１２３２、１１２４２を含む。第１の複数のストランド１１２２１の第１の主要面１１２３１は、第１の材料を含む。第１の複数のストランド１１２２１の第２の主要面１１２３２は、第２の材料を含む。第２の複数のストランド１１２２２の第１の主要面１１２４１は、第３の材料を含む。第２の複数のストランド１１２２２の第２の主要面１１２４２は、第４の材料を含む。第５の材料１１２５５が、第１及び第２の材料間に配置される。第６の材料１１２５６が、第３及び第４の材料間に配置される。第１及び第５の材料は異なり、第１、第２、第３、及び第４は同じであり、第１の材料は、第１の複数のストランド１１２２１の第２の主要面１１２３２までは延在しない。任意選択的に、第３の材料は、第２の複数のストランド１１２２２の第２の主要面１１２４２までは延在しない。

図１５をここで参照すると、ニップ４０に対して異なる配置の押出ダイ２２を備えた別の例示的な装置２０ａの概略斜視図を示す。代替装置２０ａにおいて、押出ダイ２２は、ポリマー網２４がニップローラー４４上に分配され、ニップローラー４４とバックアップローラー４２との間のニップにローラーが運ばれるように、位置決めされる。押出ダイ２２をニップローラー４４のかなり近くに位置決めすることによって、ポリマー網２４を作るストランドが重力の下でたわみ伸びる時間がほとんどない。この位置決めによってもたらされる利点は、複合ポリマー層５０ａ内の空隙５６ａが丸くなる傾向にあることである。ロール成形ニップ４０の１つに非常に接近させて押し出すだけでなく、そのロールの円周速度と同様な押出速度で押し出すことによって、これを更に達成することができる。

いくつかの実施形態では、層の片側又は両側をパターン化することが望ましい場合がある。これは、例えば、ニップローラー４４とバックアップローラー４２のうちの１つ又は両方の表面のパターン化を用いることで達成することができる。パターン化したロールの使用は、ポリマーを、横方向又はダウンウェブ方向に優先的に動かすことができることが、ポリマーフック形成の分野で示されている。この概念は、層の片側又は両側に孔を形作るために使用することができる。

本明細書に記載する複合ポリマー層の第２の実施形態を製造するための例示的な網製品は、アレイ全体の結合領域において規則的に結合するポリマーストランドのアレイを含む。網製品は、第１及び第２の概ね相対する主要面を有する。結合領域は、第１及び第２の主要面に概ね垂直である。アレイは、第１及び第２の概ね相対する主要面を有する第１の複数のストランドを含む。アレイは、第１及び第２の概ね相対する主要面を有する第２の複数のストランドを含む。網製品の第１の主要面は、第１及び第２の複数のストランドの第１の主要面を含む。網製品の第２の主要面は、第１及び第２の複数のストランドの第２の主要面を含む。第１の複数のストランドの第１の主要面は、第１の材料を含む。第１の複数のストランドの第２の主要面は、第２の材料を含む。第２の複数のストランドの第１の主要面は、第３の材料を含む。第２の複数のストランドの第２の主要面は、第４の材料を含む。第５の材料が、第１及び第２の材料間に配置される。第６の材料が、第３及び第４の材料間に配置され、第１及び第５の材料は異なる。第１、第２、第３及び第４は同じである。第１の材料は、第１の複数のストランドの第２の主要面までは延在しない。いくつかの実施形態において、第３の材料は、第２の複数のストランドの第２の主要面までは延在しない。いくつかの実施形態において、第１及び第６の材料は、同じである。いくつかの実施形態において、第５及び第６の材料は、同じである。

本明細書に記載する複合ポリマー層を製造するために適した網製品は、以下からなる方法を含む。

互いに近接して位置決めされた、少なくとも第１の空洞、第２の空洞、及び、分注表面を共に画定する複数のシムを含む押出ダイを提供することであって、分注表面は、分注オリフィスの第２のアレイと交番する分注オリフィスの第１のアレイを有し、少なくとも第１の分注オリフィスは、第１の連絡通路部のアレイによって画定され、複数のシムは、シムの複数の反復配列を含み、反復配列は、第１の空洞と第１の連絡通路部の１つとの間の流体通路を提供するシムと、第２の空洞から同じ連絡通路部に延在する第２の通路を提供するシムと、を含み、第２の流体通路が第１の連絡通路部に入る領域は、第１の流体通路が第１の連絡通路部に入る領域より下方にあるようになっている、押出ダイを提供すること；並びに
第１の分注オリフィスから第１のポリマーストランドを第１のストランド速度で分注しつつ、同時に前記第２の分注オリフィスから第２のポリマーストランドを第２のストランド速度で分注すること（前記ストランド速度のうちの１つは、網製品を提供するように、他のストランド速度の少なくとも２（いくつかの実施形態において２〜６、又は、更には２〜４の範囲）倍である）。いくつかの実施形態において、押出ダイは、空洞から第１の連絡通路部に延在する第３の通路を更に含み、第２の流体通路が第１の連絡通路部に入る領域は、第３の流体通路が第１の連絡通路部に入る領域より上方にあるようになっている。いくつかの実施形態において、第２の分注オリフィスのそれぞれは、第２の連絡通路部によって画定され、それぞれの第２の連絡通路部は、該連絡通路部からそれぞれ異なる空洞に延在する少なくとも２つの通路を有し、それらの通路の一方が第２の連絡通路部に入る領域は、それらの通路の他方が第２の連絡通路部に入る領域より上方にあるようになっている。

別の態様において、本開示は、少なくとも第１及び第２の空洞と、第１の空洞から第１の分注オリフィスを画定する第１の連絡通路部に延在する第１の通路と、第２の空洞から前記連絡通路部に延在する第２の通路とを有し、第１の流体通路が連絡通路部に入る領域は、第２の流体通路が連絡通路部に入る領域より上方にあるようになっている、第１の押出ダイを説明する。いくつかの実施形態において、押出ダイは、空洞から第１の連絡通路部に延在する第３の通路を更に含み、第２の流体通路が第１の連絡通路部に入る領域は、第３の流体通路が第１の連絡通路部に入る領域より上方にあるようになっている。いくつかの実施形態において、押出ダイは、第１の分注アレイを共に画定する複数の第１の連絡通路部を含み、分注表面に沿って第１の分注アレイと交番する、第２の分注アレイを共に画定する複数の第２の分注オリフィスを更に含み、第２の分注オリフィスのそれぞれは、空洞まで延在する少なくとも１つの通路を有し、いくつかの実施形態において、第２の分注オリフィスは、第２の連絡通路部によって画定され、それぞれの第２の連絡通路部は、該連絡通路部からそれぞれ異なる空洞に延在する少なくとも２つの通路を有し、それらの通路の一方が第２の連絡通路部に入る領域は、それらの通路の他方が第２の連絡通路部に入る領域より上方にあるようになっている。

別の態様において、本開示は、互いに近接して位置決めされた、少なくとも第１の空洞、第２の空洞、及び、分注表面を共に画定する複数のシムを含み、分注表面は、連絡通路部のアレイによって画定された分注オリフィスのアレイを有し、複数のシムは、シムの複数の反復配列を含み、反復配列は、第１の空洞と連絡通路部の１つとの間の流体通路を提供するシムと、第２の空洞から同じ連絡通路部に延在する第２の通路を提供するシムとを含み、第２の流体通路が連絡通路部に入る領域は、第１の流体通路が連絡通路部に入る領域より下方にあるようになっている、第２の押出ダイを説明する。いくつかの実施形態において、第２の流体通路は、第２の流体通路が連絡通路部に入る地点にて第１の流体通路より上方及び下方の領域にて第１の流体通路と合流する分岐部に分けられる。

いくつかの実施形態において、押出ダイは、空洞から第１の連絡通路部に延在する第３の通路を更に含み、第２の流体通路が第１の連絡通路部に入る領域は、第３の流体通路が第１の連絡通路部に入る領域より上方にあるようになっている。いくつかの実施形態において、押出ダイは、第１の分注アレイを共に画定する複数の第１の連絡通路部を含み、分注表面に沿って第１の分注アレイと交番する、第２の分注アレイを共に画定する複数の第２の分注オリフィスを更に含み、第２の分注オリフィスのそれぞれは、空洞まで延在する少なくとも１つの通路を有し、いくつかの実施形態において、第２の分注オリフィスは、第２の連絡通路部によって画定され、それぞれの第２の連絡通路部は、該連絡通路部からそれぞれ異なる空洞に延在する少なくとも２つの通路を有し、それらの通路の一方が第２の連絡通路部に入る領域は、それらの通路の他方が第２の連絡通路部に入る領域より上方にあるようになっている。

いくつかの実施形態において、複数のシムは、第１及び第２の空洞と第１の分注オリフィスとの間の通路をもたらすシムを含む、複数の、シムの少なくとも１つの反復配列を含む。これら実施形態のいくつかでは、第１及び／又は第２の空洞、及び／又は第３の（又はそれ以上の）空洞と、第２の分注オリフィスとの間に通路を提供する更なるシムが存在するであろう。典型的には、本明細書に記載のダイのシムの全てが通路を有するわけではなく、一部はいずれの空洞と分注オリフィスとの間にも通路を提供しないスペーサシムであり得る。いくつかの実施形態では、少なくとも１つのスペーサシムを更に含む反復配列が存在する。第１の分注オリフィスに至る通路を提供するシムの数は、第２の分注オリフィスに至る通路を提供するシムの数に等しくても、又は等しくなくてもよい。

いくつかの実施形態では、第１の分注オリフィス及び第２の分注オリフィスは、同一線上にある。いくつかの実施形態では、第１の分注オリフィスは同一線上にあり、第２の分注オリフィスもまた同一線上にあるが、第１の分注オリフィスからオフセットされ、それと同一線上にはない。

いくつかの実施形態では、本明細書に記載の押出ダイは、複数のシムを支持するための一対の末端部ブロックを含む。これらの実施形態では、末端部ブロック対の間のコネクターの通路に対して、それぞれ１つ以上の貫通孔を有し、シムの１つ又はすべてに便利であり得る。そのような貫通孔内に配置されたボルトは、シムを末端部ブロックに組み付けるための１つの便利なアプローチであるが、通常の技術者は、押出ダイを組み立てるための他の代替案を認識し得る。いくつかの実施形態では、少なくとも１つの末端部ブロックは、流体材料を空洞の一方又は両方に導入するための入口ポートを有する。

いくつかの実施形態では、様々なタイプのシムの反復配列を提供するプランに従って、シムを組み立てる。反復配列は、反復毎に多様な数のシムを有することができる。例えば、図１０（及び図１２、これは図１０のより詳細な図である）を参照すると、１６個のシムの反復配列が溶融ポリマーと共に使用でき、図１１に通常示される網製品が形成され得るようにして、互いに交番する３層状のストランドを有する網製品を形成することを示す。別の例として、図１８（及び図１８Ａ、これは図１８のより詳細な図である）では、４個のシムの反復配列が溶融ポリマーと共に使用でき、図２に通常示される網製品が形成され得るようにして、互いに交番する２層状のストランドを有する網製品を形成することを示す。

例示の通路の断面形状は、正方形及び長方形を含む。例えば、シムの反復配列内の通路の形状は、全く同じでも又は異なってもよい。例えば、いくつかの実施形態では、第１の空洞と第１の分注オリフィスとの間に通路を提供するシムは、第２の空洞と第２の分注オリフィスとの間に導管を提供するシムと比較して、流量制限を有する場合がある。例えば、シムの反復配列内の分注オリフィスの幅は、全く同じでも又は異なってもよい。

更なる空洞が、上下構成で連絡通路部にて通路を接合することによって３つ以上の層の層状ストランドを作成するために使用することができる。結果として得られるストランドの所望の層比率のそれに通路開口部を比率することが望まれるであろう。例えば、小さな頂部層を有するストランドは、底部の空洞のための幅広い通路と合流する頂部の空洞のための比較的狭い通路を有するダイの設計を有するだろう。いくつかの実施形態において、２つ以上の層が同じ材料である場合には３つ以上の層が存在し、同じである層には１つの空洞を使用することが望ましくあり得る。通路が、流路を連絡通路部（例えば、図１０の連絡通路部１１０１）内に提供するために、１組のスペーサシム（例えば、図１０内のシム４００及び８００）から作成され得る。そのような通路内へは、連絡通路部の各側面では、分岐された末端（例えば、図３Ａの３６４ａ）が、側面から、かつ、スペーサシム内では、同じ材料の１つ以上の層を提供するために、連絡通路部に入り込むことができる。いくつかの実施形態において、片側のみからの３層構造の頂部層及び底部層（図示通り）のためのポリマーが、ストランド全体にわたって異なる厚さの層を作成し得る。

いくつかの実施形態では、組み立てられたシム（末端部ブロック間で都合よくボルト絞めされた）は、シムを支持するマニホールド本体を更に含む。マニホールド本体は、本明細書に記載の少なくとも１つ（又はそれ以上（例えば、２つ、３つ、４つ、又はそれ以上））のマニホールドを内部に有し、マニホールドは出口を有する。膨張シール（例えば、銅又はその合金でできている）は、膨張シールが、空洞（一部の実施形態では、第１及び第２の空洞の両方の一部）のうちの少なくとも１つの一部を画定して膨張シールがマニホールドと空洞との間の導管を可能とするように、マニホールド本体及びシムをシールするように配設される。

本明細書に記載した押出ダイに関連したいくつかの実施形態では、第１及び第２のアレイの分注オリフィスのそれぞれは幅を有し、第１及び第２のアレイの分注オリフィスのそれぞれは、それぞれの分注オリフィスの幅の２倍まで分離されている。

一般に、空洞と分注オリフィスとの間の流体通路は、５ｍｍまでの長さを有する。いくつかの実施形態において、流体通路の第１のアレイは、流体通路の第２のアレイより大きな液体制限を有する。

いくつかの実施形態において、本明細書に記載する押出ダイについては、第１及び第２のアレイの分注オリフィスそれぞれが断面積を有し、第１のアレイの分注オリフィスそれぞれが第２のアレイのものとは異なる面積を有する。

一般に、開口部の間の空間は、開口部の幅の２倍までである。開口部の間の空間は、押出後のストランドの、得られた直径よりも大きい。この直径は、一般にダイスウェルと呼ばれる。開口部の間のこの空間は、押出が互いに繰り返しストランドに衝突し、網製品の繰り返し結合を形成した後、得られるストランドの直径より大きい。開口部の間の空間が大きすぎると、ストランドは互いに衝突せず、網製品を形成しないであろう。

本明細書に記載のダイ用のシムは、典型的には５０マイクロメートル〜１２５マイクロメートルの範囲の厚さを有するが、この範囲を外れた厚さが有用である場合もある。典型的には、流体通路は、５０マイクロメートル〜７５０マイクロメートルの範囲の厚さと、５ｍｍ未満の長さを有する（一般に、漸減的により薄い通路の厚さにはより短い長さが好ましい）が、これら範囲を外れた厚さ及び長さが有用な場合もある。大きな直径の流体通路については、数個のより薄い厚さのシムが組み合されて重ね合わされてもよく、又は所望の通路幅の単一のシムが使用されてもよい。

シムは堅く圧縮されて、シム間の間隙及びポリマー漏洩を防止する。例えば、１２ｍｍ（０．５インチ）の直径のボルトが典型的に使用され、押出成形温度で、それらの推奨される定格トルクに締められる。また、位置合わせ不良は、ネットの所望の接着を妨害する、ダイから傾いて押し出されるストランドにつながる可能性があるため、シムは、押出成形開口部からの均一の押し出しをもたらすように位置合わせされる。位置合わせを補助するために、位置合わせキーがシム内部にカットされ得る。また、振動台は、押出先端部の滑らかな表面整合を提供するのに有用であり得る。

ストランドの寸法（同一又は異なる）は、例えば、押し出されるポリマーの組成、押し出されるストランドの速度、及び／又は開口部の設計（例えば、断面積（例えば、開口部の、高さ及び／又は幅））によって調整され得る。例えば、第２のポリマー開口部の面積より３倍大きい第１のポリマー開口部は、隣接ストランド間の速度差を合わせながら、等しいストランドのサイズを有する網製品を生じ得る。

一般的には、ストランドの結合速度は、より速いストランドの押出速度に比例することが観察されている。更に、この接着率は、例えば、ポリマーの流速を所定の開口部寸法に対して増加させることによって、又は所定のポリマー流速に対して開口部面積を減少させることによって増加させ得ることが観察されている。結合部間の距離（即ち、ストランドピッチ）は、ストランド結合の速度に反比例し、網製品がダイから引き出される速度に比例することも観察されている。従って、結合ピッチ及び網製品坪量は、オリフィス断面積、取り出し速度、及びポリマーの押し出し速度の設計によって個々に制御され得ると考えられる。例えば、比較的短い接着ピッチを備えた比較的高坪量の網製品は、比較的小さなストランド開口部面積を有するダイを使用して、比較的低い網製品取り出し速度で、比較的高いポリマー流速で押出成形することによって作製され得る。網形成中のストランドの相対速度を調整するための更に一般的な詳細は、例えば、２０１３年２月２８日に公開されたＰＣＴ公開番号ＷＯ ２０１３／０２８６５４号（Ａｕｓｅｎら）において見いだすことができ、その開示は参照によって本明細書に組み込まれる。

典型的には、ポリマーストランドは重力の方向に押し出される。このことは、同一線上にあるストランドを、互いの整合から外れる前に、互いに衝突させることを助長する。いくつかの実施形態では、特に第１及び第２のポリマーの押出開口部が互いに同一線上にない場合、ストランドを水平方向に押し出すことが望ましい。

本明細書に記載の方法を実行する際、ポリマー材料は、単純に冷却することによって固化されてもよい。これは、都合よく、周囲空気によって受動的に、又は、例えば、押し出されたポリマー材料を冷却面（例えば、冷却ロール）で急冷することによって能動的に達成され得る。いくつかの実施形態では、ポリマー材料は、架橋して固化する必要がある低分子量ポリマーであり、これは例えば、電磁又は粒子放射線によって行うことができる。いくつかの実施形態では、結合強度を増大させるために、急冷時間を最大にすることが望ましい。

本明細書に記載のダイ及び方法は、ポリマーストランドが層状構成で２つの異なる材料から形成される網製品を形成するように使用され得る。図３〜９は、双方のストランドが任意選択的に異なる材料の層状である網製品を製造し得る押出ダイの組立に有用な例示的なシムを示す。図１０は、これらのシムを採用する例示の反復配列の分解斜視組立図である。図１２は、図１０の反復配列に付属する例示の分注表面の詳細な斜視図である。図１３は、図１０のシムの反復配列の多数の反復から構成された押出ダイに好適な取付台の分解斜視図である。図１４は、組み立てられた状態の図１３の取付台を示す。

図３を参照すると、シム３００の平面図が例示されている。シム３００は、第１の開口３６０ａ、第２の開口３６０ｂ、第３の開口３６０ｃ及び第４の開口３６０ｄを有する。シム３００が図１０及び図１２に示すように他のものと組み付けられたとき、開口３６０ａは、第１の空洞３６２ａを画定する一助になり、開口３６０ｂは、第２の空洞３６２ｂを画定する一助になり、開口３６０ｃは、第３の空洞３６２ｃを画定する一助になり、開口３６０ｄは、第４の空洞３６２ｄを画定する一助になる。シム３００は、例えば、シム３００を保持するためのボルト及び以下に記載される他のものが組立品を通過できるようにする数個の孔４７を有する。シム３００は、分注表面３６７を有し、この特定の実施形態において、分注表面３６７は、割り出し用溝３８０と、識別ノッチ３８２とを有する。シム３００は、肩部３９０及び３９２を有する。シム３００は、分注開口部３５６を有するが、このシムは分注開口部３５６と空洞３６２ａ、３６２ｂ、３６２ｃ、又は３６２ｄのいずれかとの間の一体形接続部を有していないことに気づくであろう。例えば、通路３６８ａを介した、例えば、空洞３６２ａから分注開口部３５６までの接続部はないが、流れは、シム３００が組立図（図１２参照）に例示するようにシム４００と組み付けられたときに図の平面に垂直な寸法で分注表面に至るルートを有する。これは、材料が地点３６４ａまでずっと流れることを容易にする。更に詳しくは、通路３６８ａは、図４に関連して以下で論じるように、材料を空洞３６２ａから隣接シム内の通路に導く分岐された末端３６４ａを有する。通路３６８ａ、分岐された末端３６４ａ及び、分注開口部３５６は、図３Ａに示す拡大図により明確に見ることができる。

図４をここで参照すると、シム４００の平面図が例示されている。シム４００は、第１の開口４６０ａ、第２の開口４６０ｂ、第３の開口４６０ｃ及び第４の開口４６０ｄを有する。シム４００が図１０及び図１２に示すように他のものと組み付けられたとき、開口４６０ａは、第１の空洞３６２ａを画定する一助になり、開口４６０ｂは、第２の空洞３６２ｂを画定する一助になり、開口４６０ｃは、第３の空洞３６２ｃを画定する一助になり、開口４６０ｄは、第４の空洞３６２ｄを画定する一助になる。シム４００は、分注表面４６７を有し、この特定の実施形態において、分注表面４６７は、割り出し用溝４８０と、識別ノッチ４８２とを有する。シム４００は、肩部４９０及び４９２を有する。シム４００は、分注開口部４５６を有するが、このシムは分注開口部４５６と空洞３６２ａ、３６２ｂ、３６２ｃ、又は３６２ｄのいずれかとの間の一体形接続部を有していないことに気づくであろう。むしろ、分注開口部４５６の後の盲窪み４９４は、２つの分岐部を有し、かつ、図３に関連して先に論じたように分岐された末端３６４ａからの材料の流れを可能にする経路を提供する。盲窪み４９４は、第３の空洞５６８ｃから出てくる第２のポリマー組成によって提供される中間層の両側で材料を通路３６８ａから頂部及び底部層に導く２つの分岐部を有する。ダイが図１２に示すように組み付けられたとき、盲窪み４９４に流れ込む材料は、例えば、層１１２３１及び１１２３２を図１１のストランド１１２２１において形成することになる。盲窪み４９４及び分注開口部４５６は、図４Ａに示す拡大図により明確に見ることができる。

図５をここで参照すると、シム５００の平面図が例示されている。シム５００は、第１の開口５６０ａと、第２の開口５６０ｂと、第３の開口５６０ｃと、第４の開口５６０ｄとを有する。シム５００が図１０及び図１２に示すように他のものと組み付けられたとき、開口５６０ａは、第１の空洞３６２ａを画定する一助になり、開口５６０ｂは、第２の空洞３６２ｂを画定する一助になり、開口５６０ｃは、第３の空洞３６２ｃを画定する一助になり、開口５６０ｄは、第４の空洞３６２ｄを画定する一助になる。シム５００は、分注表面５６７を有し、この特定の実施形態において、分注表面５６７は、割り出し用溝５８０と、識別ノッチ５８２とを有する。シム５００は、肩部５９０及び５９２を有する。例えば、通路５６８ｃを介した空洞３６２ｃから分注開口部５５６までの経路がないようにあり得るが、流れは、図１０及び図１２の配列が完全に組み付けられたとき、図の平面に垂直な寸法でルートを有する。通路５６８ｃは、シム４００内の分岐部４９４を介して空洞３６２ａからの溶融ポリマー組成の流れを更に導く分岐部５４８を含む。組み付けられて使用中のとき、空洞３６２ｃからの溶融材料は、図１１において材料１１２５５をストランド１１２２１で形成するために通路５６８ｃを通って流れる。これらの構造は図５Ａの詳細図においてより明確に見ることができる。

図６をここで参照すると、シム６００の平面図が例示されている。シム６００は、第１の開口６６０ａ、第２の開口６６０ｂ、第３の開口６６０ｃ及び第４の開口６６０ｄを有する。シム６００が図１０及び図１２に示すように他のものと組み付けられたとき、開口６６０ａは、第１の空洞３６２ａを画定する一助になり、開口６６０ｂは、第２の空洞３６２ｂを画定する一助になり、開口６６０ｃは、第３の空洞３６２ｃを画定する一助になり、開口６６０ｄは、第４の空洞３６２ｄを画定する一助になる。シム６００は、分注表面６６７を有し、この特定の実施形態において、分注表面６６７は、割り出し用溝６８０と、識別ノッチ６８２とを有する。シム６００は、肩部６９０及び６９２を有する。空洞のいずれかから分注表面６６７までの流路はなく、このシムは、非分注領域をダイの幅に沿って作り出すように、実際の使用中には第１のストランド１１２２１を生成するシムが、第２のストランド１１２２２を生成するシムから分離される。

図７を参照すると、シム７００の平面図が例示されている。シム７００は、シム３００の反射に近接し、第１の開口７６０ａ、第２の開口７６０ｂ、第３の開口７６０ｃ及び第４の開口７６０ｄを有する。シム７００が図１０及び図１２に示すように他のものと組み付けられたとき、開口７６０ａは、第１の空洞３６２ａを画定する一助になり、開口７６０ｂは、第２の空洞３６２ｂを画定する一助になり、開口７６０ｃは、第３の空洞３６２ｃを画定する一助になり、開口７６０ｄは、第４の空洞３６２ｄを画定する一助になる。シム７００は、例えば、シム７００を保持するためのボルト及び以下に記載される他のものが組立品を通過できるようにする数個の孔４７を有する。シム７００は、分注表面７６７を有し、この特定の実施形態において、分注表面７６７は、割り出し用溝７８０と、識別ノッチ７８２とを有する。シム７００は、肩部７９０及び７９２を有する。シム７００は、分注開口部７５６を有するが、このシムは分注開口部７５６と空洞３６２ａ、３６２ｂ、３６２ｃ、又は３６２ｄのいずれかとの間の一体形接続部を有していないことに気づくであろう。例えば、通路７６８ｂを介した、例えば、空洞３６２ｂから分注開口部７５６までの接続部はないが、流れは、シム７００が組立図（図１２参照）に例示するようにシム８００と組み付けられたときに図の平面に垂直な寸法で分注表面に至るルートを有する。これは、材料が地点７６９ｂまでずっと流れることを容易にする。更に詳しくは、通路７６８ｂは、図８に関連して以下で論じるように、材料を空洞３６２ｂから隣接シム内の通路に導く分岐された末端７６９ｂを有する。

通路７６８ｂ、分岐された末端７６９ｂ及び、分注開口部７５６は、図７Ａに示す詳細図により明確に見ることができる。分注開口部７５６の形状が図３の分注開口部３５６と若干異なることが観察されるであろう。これは、本明細書に記載する複合ポリマー層を製造するための網製品が、第１及び第２のストランド（図１１における１１２２１及び１１２２２）が同じサイズである必要がないことを例示する。

図８をここで参照すると、シム８００の平面図が例示されている。シム８００は、シム４００の反射に近接し、第１の開口８６０ａ、第２の開口８６０ｂ、第３の開口８６０ｃ及び第４の開口８６０ｄを有する。シム８００が図１０及び図１２に示すように他のものと組み付けられたとき、開口８６０ａは、第１の空洞３６２ａを画定する一助になり、開口８６０ｂは、第２の空洞３６２ｂを画定する一助になり、開口８６０ｃは、第３の空洞３６２ｃを画定する一助になり、開口８６０ｄは、第４の空洞３６２ｄを画定する一助になる。シム８００は、分注表面８６７を有し、この特定の実施形態において、分注表面８６７は、割り出し用溝８８０と、識別ノッチ８８２とを有する。シム８００は、肩部８９０及び８９２を有する。シム８００は、分注開口部８５６を有するが、このシムは分注開口部８５６と空洞３６２ａ、３６２ｂ、３６２ｃ、又は３６２ｄのいずれかとの間の一体形接続部を有していないことに気づくであろう。むしろ、分注開口部８５６の後の盲窪み８９４は、２つの分岐部を有し、かつ、図７に関連して先に論じたように分岐された末端７６９ｂからの材料の流れを可能にする経路を提供する。盲窪み８９４上の２つの分岐部は、以下で図９に関連してより詳しく論じるように、第４の空洞３６２ｄから出てくるポリマー組成によって提供される中間層の両側で通路７６８ｂから頂部及び底部層に入る直接的な材料を有する。ダイが図１２に示すように組み付けられたとき、盲窪み８９４に流れ込む材料は、例えば、層１１２４１及び１１２４２をストランド１１２２２において形成することになる（図１１を参照）。盲窪み８９４及び分注開口部８５６は、図８Ａに示す拡大図により明確に見ることができる。先に図７Ａに関連して行われた観察結果と同様に、分注開口部８５６の形状が図４の分注開口部４５６と若干異なることが観察されるであろう。これは、本明細書に記載する複合ポリマー層を製造するための網製品が、第１及び第２のストランド（図１１における１１２２１及び１１２２２）が同じサイズである必要がないことを例示する。

図９をここで参照すると、シム９００の平面図が例示されている。シム９００は、第１の開口９６０ａ、第２の開口９６０ｂ、第３の開口９６０ｃ及び第４の開口９６０ｄを有する。シム９００が図１０及び図１２に示すように他のものと組み付けられたとき、開口９６０ａは、第１の空洞３６２ａを画定する一助になり、開口９６０ｂは、第２の空洞３６２ｂを画定する一助になり、開口９６０ｃは、第３の空洞３６２ｃを画定する一助になり、開口９６０ｄは、第４の空洞３６２ｄを画定する一助になる。シム９００は、分注表面９６７を有し、この特定の実施形態において、分注表面９６７は、割り出し用溝９８０と、識別ノッチ９８２とを有する。シム９００は、肩部９９０及び９９２を有する。例えば、通路９６８ｄを介した空洞３６２ｄから分注開口部５５６までの経路がないようにあり得るが、流れは、図１０及び図１２の配列が完全に組み付けられたとき、図の平面に垂直な寸法でルートを有する。通路９６８ｄは、シム８００内の分岐部８９４を介して空洞３６２ｂからの溶融ポリマー組成の流れを更に導く分岐部９９４を含む。組み付けられて使用中のとき、空洞３６２ｄからの溶融材料は、材料１１２５６をストランド１１２２２において形成する（図１１を参照）ために通路９６８ｄを通って流れる。これらの構造は図９Ａの詳細図でより明確に見ることができる。

図１０を新しく参照すると、例えば、図１１に示す網製品１１２００を形成するのに適した、シム３００、４００、５００、６００、７００、８００、及び９００の１６個のシムによる反復配列１０００の単一の実例の分解斜視図が例示されている。図１２は、分注表面を強調する図１０のシム１０００の反復配列の詳細図である。図１２では、シム３００、４００、及び５００が共に組み付けられたとき、シムの分注開口部によって共同で画定された分注オリフィスを有する第１の連絡通路部１１０１が形成されることを認識することができる。同様に、シム７００、８００、及び９００が共に組み付けられたとき、それらのシムの分注開口部によって共同で画定された分注オリフィスを有する第２の連絡通路部１１０２が形成される。図示する実施形態において、第１の連絡通路部１１０１に関連した分注オリフィスの領域は、第２の連絡通路部１１０２に関連した分注オリフィスの領域の半分であることに留意されたい。これは、第１及び第２の連絡通路部１１０１及び１１０２からの全相対流量を同じに保ちながら、第１のポリマーストランドを第１のストランド速度にて第１の分注オリフィスから分注すると同時に、第２のポリマーストランドを第２のストランド速度にて第２の分注オリフィスから分注すことを容易にする。オリフィスの寸法を異なるものにすることによってか、又は、空洞内の溶融ポリマーの圧力を変えることによってかを問わず、網製品は、ストランド速度の一方が他のストランド速度の少なくとも２（いくつかの実施形態において２〜６、又は、更には２〜４の範囲）倍であるときに適切に形成される。

図１３をここで参照すると、図１０及び図１２のシムの配列の複数の反復で構成された押出ダイに適した取付台２０００の分解斜視図が例示されている。取付台２０００は、特に、図３〜図９に示すようにシム３００、４００、５００、６００、７００、８００及び９００を使用するように適合される。しかしながら、視覚的明確さのために、シム５００の１つの実例だけを図１３に示している。図１０及び図１２のシムの配列の複数の反復は、２つの末端部ブロック２２４４ａと２２４４ｂ間で圧縮される。都合よく、末端部ブロック２２４４ａ及び２２４４ｂにシムを組み付けるために貫通ボルトを使用することができ、該貫通ボルトは、シム３００、４００、５００、６００、７００、８００及び９００の孔４７を通る。

この実施形態において、４つの注入口の継手２２５０ａ、２２５０ｂ及び２２５０ｃ（及び、末端部ブロック２２４４ａの向こう側のこの図において、第４の注入口の継手は隠れている）が、末端部ブロック２２４４ａ及び２２４４ｂを通過して空洞３６２ａ、３６２ｂ、３６２ｃ及び３６２ｄに至る溶融ポリマーの４つの流れのための流路を与える。圧縮ブロック２２０４は、シムの肩部（例えば、３００上の３９０及び３９２）が都合よくはめ込まれるノッチ２２０６を有する。取付台２２３０が完全に組み付けられたとき、例えば、圧縮ブロック２２０４が、バックプレート２２０８にマシンボルトによって装着される。カートリッジヒータ５２の挿入のために、組立品内に孔が都合よく設けられる。

図１４をここで参照すると、図１３の取付台２０００の透視図が、部分的に組み立てられた状態で例示されている。数個のシム（例えば、５００）が、マウント２０００内にそれらがどのように嵌合するかを示すために、それらの組み立てられた位置にあるが、組み立てられたダイを構成するシムの大部分は、視覚的明確さのために省略されている。

図３〜１０、１２に示すシムの改変は、本明細書に記載する複合ポリマー層を製造するための網製品の他の実施形態を製造するために有用であり得る。例えば、図３〜１０及び１２に示すシムは、２つの空洞のみを有するように改変でき、第１の通路５６８ａ及び第３の通路８６８ｃは同じ空洞から延伸するように改変できる。この改変で、第１及び第２のストランド１１２２１及び１１２２２が全く同じ組成の層を有する、図１１に示すような第１及び第２のストランド１１２２１及び１１２２２を有する網製品を作製し得る。他の実施形態において、図３〜１０及び１２に示すシムは、４、５、又はそれ以上の層を有する、第１及び／又は第２のストランドを与えるよう改変できる。このような改変を企画及び使用する際、通路の制限事項、分注オリフィスの制限事項、又は、空洞内の圧力を介したポリマーの流量の制御のいずれかで第１及び第２の速度間の差に備えて手配することが必要であることには変わりはない。

第１及び第２のストランドの外側の一部は、結合領域で結合する。本明細書に記載する複合ポリマー層を製造するための網製品の製造用の本明細書に記載する方法において、結合は比較的短時間（典型的には１秒未満）で生じる。結合領域と同様にストランドも典型的には空気、及び自然対流及び／又は放熱によって冷却される。ストランド用のポリマーの選択において、いくつかの実施形態では、双極子相互作用（又はＨ−結合）又は共有結合を有するストランドが結合するポリマーを選択することが望ましいであろう。ストランド間の接着は、ストランドが溶融されてポリマー間のより多くの相互作用を可能にする時間を増大させることによって改善されることが観察されている。ポリマーの接着は、ポリマー相互作用を改善し及び／又は結晶化の割合若しくは量を低減するために、少なくとも１つのポリマーの分子量を低減することによって及び／又は追加のコモノマーを導入することによって改善されることが、一般的に観察されている。いくつかの実施形態において、結合強度は、結合部を形成するストランドの強度よりも大きい。いくつかの実施形態において、結合部が破壊することが望ましい場合があり、従って結合部はストランドよりも脆弱であろう。

本明細書に記載するダイからの押出用、本明細書に記載する方法、及び本明細書に記載する複合ポリマー層を製造するための網製品用の適切なポリマー材料としては、ポリオレフィン（例えば、ポリプロピレン及びポリエチレン）、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ナイロン、ポリエステル（例えば、ポリエチレンテレフタレート）並びにそれらのコポリマー及びブレンドを含む熱可塑性樹脂が挙げられる。本明細書に記載するダイからの押出用、本明細書に記載する方法、及び本明細書に記載する複合ポリマー層を製造するための網製品の製造用の適切なポリマー材料としては、エラストマー材料（例えば、ＡＢＡブロックコポリマー、ポリウレタン、ポリオレフィンエラストマー、ポリウレタンエラストマー、メタロセンポリオレフィンエラストマー、ポリアミドエラストマー、エチレン酢酸ビニルエラストマー、及びポリエステルエラストマー）も挙げられる。本明細書に記載するダイからの押出用、本明細書に記載する方法、及び本明細書に記載する複合ポリマー層の製造用の例示的な接着剤としては、アクリレートコポリマー感圧接着剤、ゴム系接着剤（例えば、天然ゴム、ポリイソブチレン、ポリブタジエン、ブチルゴム、スチレンブロックコポリマーゴム等に基づくもの）、シリコーンポリ尿素又はシリコーンポリオキサミド系接着剤、ポリウレタン系接着剤、及びポリ（ビニルエチルエーテル）、並びにこれらのコポリマー又はブレンドが挙げられる。他の望ましい材料としては、例えば、スチレン−アクリロニトリル、セルロースアセテートブチレート、セルロースアセテートプロピオネート、セルローストリアセテート、ポリエーテルスルホン、ポリメチルメタクリレート、ポリウレタン、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリエチレンナフタレート、ナフタレンジカルボン酸系コポリマー又はブレンド、ポリオレフィン、ポリイミド、それらの混合物及び／又は組み合わせが挙げられる。本明細書に記載するダイからの押出用、本明細書に記載する方法、及び本明細書に記載する複合ポリマー層の製造用の例示的な放出材料としては、米国特許番号第６，４６５，１０７号（Ｋｅｌｌｙ）及び第３，４７１，５８８号（Ｋａｎｎｅｒら）に記載されているもののようなシリコーングラフトポリオレフィン、１９９６年１２月１２日に公開されたＰＣＴ公開番号第ＷＯ９６０３９３４９号に記載されているもののようなシリコーンブロックコポリマー、米国特許番号第６，２２８，４４９号（Ｍｅｙｅｒ）、第６，３４８，２４９号（Ｍｅｙｅｒ）及び第５，９４８，５１７号（Ａｄａｍｋｏら）に記載されているもののような低密度ポリオレフィン材料が挙げられ、これらの開示は参照によって本明細書に組み込まれる。

いくつかの実施形態において、第１、第２、第３、又は、第４の材料のうちの少なくとも１つは、（感圧接着剤を含む）接着剤を含む。いくつかの実施形態、つまり、本明細書に記載の網製品において、ポリマーストランドのうちの少なくともいくつかは、熱可塑性樹脂（例えば、接着剤、ナイロン、ポリエステル、ポリオレフィン、ポリウレタン、エラストマー（例えば、スチレンブロックコポリマー）及びそれらのブレンド）である第１のポリマーを含む。

いくつかの実施形態において、本明細書に記載の網製品の主要面の一方、又は、両方は、ホットメルト、又は、感圧接着剤を含む。いくつかの実施形態において、第１のポリマーストランド及び第２のポリマーストランドは、両方とも上／下配置で形成される。特に、第１のポリマーストランドは、第１のポリマー材料の第１の主要面と、第２の異なるポリマー材料の第２の主要面とを有することができ、第２のポリマーストランドは、第３のポリマー材料の第１の主要面と、第４のポリマー材料の第２の主要面とを有することができる。このシナリオのダイ設計では、空洞を利用する。いくつかの実施形態において、第１のポリマーストランド及び第２のポリマーストランドは、両方とも層状配置で形成される。特に、第１のポリマーストランドは、第２の異なるポリマー材料の中心を挟持する第１の主要面と、第１のポリマー材料の第２の主要面とを有することができ、第２のポリマーストランドは、第４のポリマー材料の中心を挟持する、第３のポリマー材料の第１及び第２の主要面を有することができる。このシナリオのダイ設計では、４つの空洞を利用する。

いくつかの実施形態において、本明細書に記載する複合ポリマー層用、及び本明細書に記載する複合ポリマー層を製造するための網製品用のポリマー材料は、機能（例えば、光学的効果）及び／又は美的目的（例えば、それぞれ異なる色／色合いを有する）のための着色剤（例えば、顔料及び／又は染料）を含んでいてよい。適切な着色剤は、各種のポリマー材料において使用するために本分野で公知のものである。着色剤により与えられる例示的な色としては、白色、黒色、赤色、桃色、橙色、黄色、緑色、水色、紫色、及び青色が挙げられる。いくつかの実施形態では、ポリマー材料の１つ以上が不透明度の特定の水準を有することが望ましい。特定の実施形態で使用される１つ又は複数の着色剤の量は、当業者によって容易に決定することができる（例えば、所望の色、色調、不透明性、透過性などを達成するため）。所望であれば、同一又は異なる色を有するようにポリマー材料を配合してもよい。着色されたストランドが比較的微細な（例えば、５０マイクロメートル未満の）直径である場合、ウェブの外観は絹を連想させる輝きを有することができる。

いくつかの実施形態において、本明細書に記載する複合ポリマー層を製造するための網製品のストランドは、互いに、実質的にクロスオーバーしない（即ち、数による％で少なくとも５０（少なくとも５５、６０、６５、７０、７５、８０、８５、９０、９５、９９、又は１００））。

いくつかの実施形態において、本明細書に記載する複合ポリマー層を製造するための網製品は、７５０マイクロメートルまで（いくつかの実施形態において、５００マイクロメートルまで、２５０マイクロメートルまで、１００マイクロメートルまで、７５マイクロメートルまで、５０マイクロメートルまで、又は２５マイクロメートルまで；１０マイクロメートル〜７５０マイクロメートル、１０マイクロメートル〜７５０マイクロメートル、１０マイクロメートル〜５００マイクロメートル、１０マイクロメートル〜２５０マイクロメートル、１０マイクロメートル〜１００マイクロメートル、１０マイクロメートル〜７５マイクロメートル、１０マイクロメートル〜５０マイクロメートル、又は１０マイクロメートル〜２５マイクロメートルの範囲）の厚さを有するが、これらのサイズの範囲外の厚さも有用である。

いくつかの実施形態において、本明細書に記載する複合ポリマー層を製造するための網製品のポリマーストランドは、１０マイクロメートル〜５００マイクロメートルの範囲（いくつかの実施形態において、１０マイクロメートル〜４００マイクロメートル、又は１０マイクロメートル〜２５０マイクロメートルの範囲）の平均幅を有するが、他のサイズも有用である。

いくつかの実施形態において、本明細書に記載する複合ポリマー層を製造するための網製品での、網製品の結合領域は、ストランドの厚さに垂直な平均最大寸法を有し、網製品のポリマーストランドは平均幅を有し、網製品の結合領域の平均最大寸法は、網製品のポリマーストランドの平均幅より少なくとも２（いくつかの実施形態において、少なくとも２．５、３、３．５、又は少なくとも４）倍大きい。

空隙を有する本明細書に記載するポリマー層への網製品の変換を促進するために、いくつかの実施形態において、連続的な層を形成する材料は、層よりも低い温度で溶融又は軟化して盲孔をもたらし、連続的な層は空隙層よりもゆっくりと結晶化する材料から形成され、及び／又は連続的な層を形成するニップロールは層が流れて連続的な層を生じさせることを可能にするエンボスパターンを有する。

いくつかの実施形態において、網製品の第１の材料層は、２マイクロメートル〜７５０マイクロメートルの範囲（いくつかの実施形態において、５マイクロメートル〜５００マイクロメートル、又は２５マイクロメートル〜２５０マイクロメートルの範囲）の厚さを有するが、これらのサイズの範囲外の厚さも有用である。いくつかの実施形態において、網製品の第２の材料層は、２マイクロメートル〜７５０マイクロメートルの範囲（いくつかの実施形態において、５マイクロメートル〜５００マイクロメートル、又は２５マイクロメートル〜２５０マイクロメートルの範囲）の厚さを有するが、これらのサイズの範囲外の厚さも有用である。いくつかの実施形態において、網製品の第３の材料層は、２マイクロメートル〜７５０マイクロメートルの範囲（いくつかの実施形態において、５マイクロメートル〜５００マイクロメートル、又は２５マイクロメートル〜２５０マイクロメートルの範囲）の厚さを有するが、これらのサイズの範囲外の厚さも有用である。いくつかの実施形態において、網製品の第４の材料層は、２マイクロメートル〜７５０マイクロメートルの範囲（いくつかの実施形態において、５マイクロメートル〜５００マイクロメートル、又は２５マイクロメートル〜７５０マイクロメートルの範囲）の厚さを有するが、これらのサイズの範囲外の厚さも有用である。いくつかの実施形態において、網製品の第５の材料層は、２マイクロメートル〜７５０マイクロメートルの範囲（いくつかの実施形態において、５マイクロメートル〜５００マイクロメートル、又は２５マイクロメートル〜２５０マイクロメートルの範囲）の厚さを有するが、これらのサイズの範囲外の厚さも有用である。いくつかの実施形態において、網製品の第６の材料層は、２マイクロメートル〜７５０マイクロメートルの範囲（いくつかの実施形態において、５マイクロメートル〜５００マイクロメートル、又は２５マイクロメートル〜２５０マイクロメートルの範囲）の厚さを有するが、これらのサイズの範囲外の厚さも有用である。

いくつかの実施形態において、本明細書に記載する複合ポリマー層を製造するための網製品は、５ｇ／ｍ^２〜６００ｇ／ｍ^２（いくつかの実施形態において、１０ｇ／ｍ^２〜６００ｇ／ｍ^２、１０ｇ／ｍ^２〜４００ｇ／ｍ^２、又は４００ｇ／ｍ^２〜６００ｇ／ｍ^２）の範囲の坪量を有し、例えば、本明細書に記載するダイから製造されたままの網製品は、これらのサイズの範囲外の坪量も有用である。いくつかの実施形態において、本明細書に記載する、延伸後の複合ポリマー層を製造するための網製品は、０．５ｇ／ｍ^２〜４０ｇ／ｍ^２（いくつかの実施形態において、１ｇ／ｍ^２〜２０ｇ／ｍ^２）の範囲の坪量を有するが、これらのサイズの範囲外の坪量も有用である。

いくつかの実施形態において、本明細書に記載する複合ポリマー層を製造するための網製品は、０．５ｍｍ〜２０ｍｍの範囲（いくつかの実施形態において、０．５ｍｍ〜１０ｍｍの範囲）のストランドピッチ（即ち、機械方向に隣接する結合の中心点から中心点）を有するが、他のサイズも有用である。

いくつかの実施形態において、本明細書に記載する複合ポリマー層は、所望の厚さに達するまで延伸される。複合ポリマー層は、横方向に延伸された空隙を達成するために横方向のみに延伸されてよく、又は機械方向に延伸された空隙を達成するために機械方向のみに延伸されてよく、又は比較的円形の空隙を達成するために横及び機械方向の双方に延伸されてよい。延伸は、比較的低坪量の複合ポリマー層を得るための比較的容易な方法を提供することができる。更に、空隙のサイズは、複合ポリマー層をカレンダリングすることによって延伸した後、減少し得る。

いくつかの実施形態において、本明細書に記載する複合ポリマー層を製造するための網製品は、弾性である。いくつかの実施形態において、複合ポリマー層を製造するための網製品のポリマーストランドは、機械方向及び直交する機械方向を有し、ポリマーストランドの網製品又はアレイは、機械方向に弾性であり、直交する機械方向に非弾性である。いくつかの実施形態において、複合ポリマー層を製造するための網製品のポリマーストランドは、機械方向及び直交する機械方向を有し、ポリマーストランドの網製品又はアレイは、機械方向に非弾性であり、直交する機械方向に弾性である。弾性とは、材料が、延伸後にその元の形状を実質的に回復することを意味する（即ち、室温で、適度な伸長（即ち、約４００〜５００％、いくつかの実施形態において、３００〜１２００％まで、又は６００〜８００％まで）で歪みが元の長さの５０％未満（いくつかの実施形態において、２５％未満、２０％未満、１５％未満、又は１０％未満）である、変形及び弛緩に続くわずかな永久歪を維持するだろう）。弾性材料は、純粋なエラストマー及びエラストマー相又は室温でもまだ実質的に弾性特性を示すであろう成分とのブレンドの双方であり得る。

熱収縮性及び非熱収縮性弾性を使用することは、本開示の範囲内である。非熱収縮性とは、延伸される場合、エラストマーが、室温において（すなわち、約２５℃で）上述のように小さな永久歪が持続することを実質的に取り戻すことを意味する。

本明細書に記載する複合ポリマー層を製造するための網製品のいくつかの実施形態において、ポリマーストランドのアレイは、ダイヤモンド形状、三角形状、又は六角形状の開口部の少なくとも１つを示す。

いくつかの実施形態において、本明細書に記載する複合ポリマー層を製造するための網製品のポリマーストランドは、１０マイクロメートル〜５００マイクロメートルの範囲（いくつかの実施形態において、１０マイクロメートル〜４００マイクロメートル、又は１０マイクロメートル〜２５０マイクロメートルの範囲）の平均幅を有するが、他のサイズも有用である。

いくつかの実施形態において、複合ポリマー層を製造するための網製品のストランドを本明細書に記載する（即ち、第１のストランド、第２のストランド、及び結合領域、並びに他の任意選択的なストランド、それぞれが実質的に同じ厚さを有する）。

いくつかの実施形態において、少なくとも大部分の空隙について本明細書に記載する複合ポリマー層は、それぞれの空隙の面積が、５（いくつかの実施形態において、２．５以下、２以下、１以下、０．５以下、０．１以下、０．０５以下、０．０１以下、０．０７５以下、又は０．００５以下）ｍｍ^２以下であるが、他のサイズも有用である。

いくつかの実施形態において、本明細書に記載する複合ポリマー層では、少なくともいくつかの空隙は、少なくとも２つの尖った端部を有する。いくつかの実施形態において、本明細書に記載する複合ポリマー層では、少なくともいくつかの空隙は、少なくとも２つの尖った端部で伸長される。いくつかの実施形態において、本明細書に記載する複合ポリマー層では、少なくともいくつかの空隙は、２つの相対する尖った端部で伸長される。いくつかの実施形態において、本明細書に記載する複合ポリマー層の少なくともいくつかの空隙は、長円形である。

いくつかの実施形態では、本明細書に記載する複合ポリマー層は、５０，０００〜６，０００，０００（いくつかの実施形態において、１００，０００〜６，０００，０００、５００，０００〜６，０００，０００、又は１，０００，０００〜６，０００，０００）空隙／ｍ^２の範囲で有するが、他のサイズも有用である。

いくつかの実施形態では、本明細書に記載する複合ポリマー層の空隙は長さ及び幅を有し、幅に対する長さの比率が２：１〜１００：１（いくつかの実施形態において、２：１〜７５：１、２：１〜５０：１、２：１〜２５：１、又は２：１〜１０：１）の範囲であるが、これらのサイズの範囲外の比率も有用である。いくつかの実施形態では、本明細書に記載する複合ポリマー層の空隙は長さ及び幅を有し、幅に対する長さの比率が１：１〜１．９：１の範囲であるが、これらのサイズの範囲外の比率も有用である。いくつかの実施形態では、本明細書に記載する複合ポリマー層の空隙は、５マイクロメートル〜１ｍｍ（いくつかの実施形態において、１０マイクロメートル〜０．５ｍｍ）の範囲の幅を有するが、他のサイズも有用である。いくつかの実施形態において、本明細書に記載する複合ポリマー層の空隙は、１００マイクロメートル〜１０ｍｍ（いくつかの実施形態において、１００マイクロメートル〜１ｍｍ）の範囲の長さを有するが、他のサイズも有用である。

本明細書に記載する複合ポリマー層のいくつかの実施形態は、２ｍｍまで（いくつかの実施形態において、１ｍｍまで、５００マイクロメートルまで、２５０マイクロメートルまで、１００マイクロメートルまで、７５マイクロメートルまで、５０マイクロメートルまで、又は２５マイクロメートルまで；１０マイクロメートル〜７５０マイクロメートル、１０マイクロメートル〜７５０マイクロメートル、１０マイクロメートル〜５００マイクロメートル、１０マイクロメートル〜２５０マイクロメートル、１０マイクロメートル〜１００マイクロメートル、１０マイクロメートル〜７５マイクロメートル、１０マイクロメートル〜５０マイクロメートル、又は１０マイクロメートル〜２５マイクロメートルの範囲）の厚さを有するが、これらのサイズの範囲外の厚さも有用である。

本明細書に記載する複合ポリマー層のいくつかの実施形態は、２５０マイクロメートル〜５ｍｍの範囲の平均厚さを有するシートであるが、これらのサイズの範囲外の厚さも有用である。本明細書に記載する複合ポリマー層のいくつかの実施形態は、５ｍｍ以下の平均厚さを有するが、これらのサイズの範囲外の厚さも有用である。

本明細書に記載する複合ポリマー層のいくつかの実施形態は、２５ｇ／ｍ^２〜６００ｇ／ｍ^２（いくつかの実施形態において、５０ｇ／ｍ^２〜２５０ｇ／ｍ^２）の範囲の坪量を有するが、これらのサイズの範囲外の坪量も有用である。

図２０は、３つの材料のストランドから形成され、第１及び第２の主要面を含む層内の開口部をふさぐように切断及びニップされ、更に第１及び第２の主要面を含む層内の間の層中の空隙を通じて互いに接触するこれら２つの層を可能にする、複合ポリマー層２４０２４の斜視図である。図示された実施形態において、空隙２４０５６は、第３のコア材料２４０５７内のみに保持される。従って、第１の主要面２４０５２から第２の主要面２４０５４への貫通孔は存在しない。第１の材料２４０５３、第２の材料２４０５５及び第３の材料２４０５７の選択に応じて、多様な柔軟性のある網様構造のテープを作製できる。例えば、コア材料が比較的堅く、第１及び第２の材料が接着剤である場合、比較的強い両面テープを、開口部２４０５６を通じた接着剤−接着剤結合によって作製できる。

本明細書に記載する複合ポリマー層のいくつかの実施形態は、例えば、通気性（即ち、ＡＳＴＭ Ｅ ９６（１９８０）を用いて４０℃で測定される水蒸気透過率（ＭＶＴＲ）値が少なくとも５００ｇ／ｍ^２／日でも有用である。ウェブ材料との接着における当該試験の使用は、米国特許番号第５，６１４，３１０号（Ｄｅｌｇａｄｏら）で論じられており、その開示は参照によって本明細書に組み込まれる。圧縮ラップで手足を包む場合、進路が前の進路と部分的に重複するようにラップを適用することが典型的である。従って、ラップの第２の主要面と自己接着する傾向をいくらか有する第１の主要面を有することが、圧縮ラップには便利である。圧縮ラップを用いて行う典型的な治療レジメンは、約１４〜約３５ｍｍＨｇ（１．９〜約４．７ｋＰａ）の範囲の力を適用して、患者の体の一部分を包む（例えば、「Ｃｏｍｐｒｅｓｓｉｏｎ Ｂａｎｄａｇｉｎｇ ｉｎ ｔｈｅ Ｔｒｅａｔｍｅｎｔ ｏｆ Ｖｅｎｏｕｓ Ｌｅｇ Ｕｌｃｅｒｓ（Ｓ．Ｔｈｏｍａｓ；Ｗｏｒｌｄ Ｗｉｄｅ Ｗｏｕｎｄｓ，Ｓｅｐｔ．１９９７）」の議論を参照のこと）。従って、患者の手足の直径の小さな変化が、患者の症状に対して指示される目標の圧力から皮膚に対する圧力が急激に変化しないように、いくらかの伸展性を有することが、圧縮ラップには便利である。圧縮ラップの力は「Ｉｓ Ｃｏｍｐｒｅｓｓｉｏｎ Ｂａｎｄａｇｉｎｇ Ａｃｃｕｒａｔｅ？Ｔｈｅ Ｒｏｕｔｉｎｅ Ｕｓｅ ｏｆ Ｉｎｔｅｒｆａｃｅ Ｐｒｅｓｓｕｒｅ Ｍｅａｓｕｒｅｍｅｎｔｓ ｉｎ Ｃｏｍｐｒｅｓｓｉｏｎ Ｂａｎｄａｇｉｎｇ ｏｆ Ｖｅｎｏｕｓ Ｌｅｇ Ｕｌｃｅｒｓ」（Ａ．Ｓａｔｐａｔｈｙ，Ｓ．Ｈａｙｅｓ及びＳ．Ｄｏｄｄｓ）；Ｐｈｌｅｂｏｌｏｇｙ（２００６ ２１：３６）に記載されるようにして測定でき、これらの開示は参照によって本明細書に組み込まれる。いくつかの実施形態において、本明細書に記載する複合ポリマー層は、例えば、それぞれの表面積の１０〜７５％の範囲で含む第１及び第２の主要面それぞれの開口部を有する、圧縮ラップとしての使用に便利である。

いくつかの実施形態において、本明細書に記載する複合ポリマー層は、以下の延伸試験によって測定される、２８％伸長でのインチ（２．５４ｃｍ）幅あたりの張力が７．７８Ｎ（１．７５ｌｂｆ）未満を示す。いくつかの実施形態において、２８％伸長でのインチ（２．５４ｃｍ）幅あたりの張力が、６．８９Ｎ（１．５５ｌｂｆ）〜０．４４Ｎ（０．１ｌｂｆ）、又は５．７８Ｎ（１．３ｌｂｆ）〜１．１Ｎ（０．２５ｌｂｆ）の範囲である。延伸試験は以下のようにして行う：２２．６８Ｋｇ（５０ｌｂ）のロードセルを用いる引張試験機（商品名「インストロン５５００Ｒ」；モデル１１２２としてインストロン（ノーウッド、マサチューセッツ）から入手可能）は、２００％伸長にポリマー層を延伸するのに必要な力を測定するために使用される。力（ｌｂｆ）及び引張歪（％）を、０．１秒（１００ｍｓ）毎に測定する。１５．２４ｃｍ（６インチ）の長さ（機械方向）×７．６２ｃｍ（３インチ）の幅のポリマー層の試料が、７．６２ｃｍ（３インチ）幅のグリップ間に固定される。初期ギャップ長は１０．１６ｃｍ（４インチ）である。クロスヘッド分離速度は、０．１２７ｍ／分（５インチ／分）である。５回反復の平均を試験して、平均値を測定する。

いくつかの実施形態において、本明細書に記載する複合ポリマー層は、クロスウェブ方向に手で引き裂き可能な好ましい特性を示す。例えば、本明細書に記載する複合ポリマー層のいくつかの実施形態は、クロスウェブ強度試験によって測定される、破断時のクロスウェブ負荷が２６．７Ｎ（６ｌｂｆ）未満（いくつかの実施形態において、２０．０Ｎ（４．５ｌｂｆ）〜２．２２Ｎ（０．５ｌｂｆ）の範囲）を有する。クロスウェブ強度試験は以下のようにして行う：２２．６８Ｋｇ（５０ｌｂ）のロードセルを用いる引張試験機（「インストロン５５００Ｒ」；モデル１１２２）内に、２．５４ｃｍ（１インチ）幅のポリマー層のストリップ（ウェブを横方向に切断）を入れる。それぞれの試料の破断時の負荷及び引張歪（％）を、クロスヘッド分離速度１．２７ｍ／分（５０インチ／分）を用いて初期ギャップが５．０８ｃｍ（２インチ）で記録する。１０回反復の平均を試験して平均値を測定する。

本明細書に記載する複合ポリマー層の実施形態のクロスウェブ強度及び引き裂き性は、例えば、押出温度（例えば、微視的表面の溶融破壊が存在する、又は存在しなくなるまで）を調整することによって、冷却ロールの取り出し速度の速度を調整することによって、より短い（高さを減らす）オリフィス孔を通して本明細書に記載する複合ポリマー層を製造するために使用される網製品を押し出すことによって、直線−振動のストランド面積比（高さ×オリフィス孔の幅）を調整することによって、及び直線状のストランド押出速度に対する振動ストランドを調整することによって、調整することができる。

例示的実施形態
１Ａ．第１及び第２の概ね相対する主要面を有する複合ポリマー層であって、複合層が第１、第２及び第３のポリマー層を順に含み、第１の層が第２の層とは組成が異なり、第３の層が第２の層とは組成が異なり、第２の層が第１及び第２の主要面を通じてではなく内部に空隙のアレイを含み（即ち、それらは他の層（例えば、第１及び第３の層であるが、第１及び第２の主要面を通じてではない）に及んでいてよい）、空隙が最小から最大面積の範囲で空隙を通じてそれぞれ一連の面積を有し、最小面積が第１又は第３の層のいずれかに隣接していない、複合ポリマー層。

２Ａ．前記第１の主要面が接着剤を含む、例示的実施形態１Ａに記載の複合ポリマー層。

３Ａ．前記第１の主要面が感圧接着剤を含む、例示的実施形態１Ａに記載の複合ポリマー層。

４Ａ．前記第２の主要面が接着剤を含む、例示的実施形態２Ａ又は３Ａのいずれかに記載の複合ポリマー層。

５Ａ．前記第１の主要面が感圧接着剤を含む、例示的実施形態２Ａ又は３Ａのいずれかに記載の複合ポリマー層。

６Ａ．前記第１の主要面の少なくとも一部分が第１の材料とは異なる第３の材料を含む、例示的実施形態１Ａ〜５Ａのいずれかに記載の複合ポリマー層。

７Ａ．前記第３の材料が接着剤である、例示的実施形態６Ａに記載の複合ポリマー層。

８Ａ．前記第３の材料が感圧接着剤である、例示的実施形態６Ａに記載の複合ポリマー層。

９Ａ．前記第１の主要面の少なくとも一部分が第１の材料とは異なる第３の材料を含み、前記第２の主要面の少なくとも一部分が第２及び第３の材料とは異なる第４の材料を含む、例示的実施形態１Ａ〜５Ａのいずれかに記載の複合ポリマー層。

１０Ａ．前記第１の主要面の少なくとも一部分が第１の材料とは異なる第３の材料を含み、前記第２の主要面の少なくとも一部分が第２の材料とは異なる第４の材料を含む、例示的実施形態１Ａ〜５Ａのいずれかに記載の複合ポリマー層。

１１Ａ．前記第１の主要面の少なくとも一部分が第１の材料とは異なる第３の材料を含み、前記第２の主要面の少なくとも一部分が第２及び第３の材料とは異なる第４の材料を含む、例示的実施形態１Ａ〜５Ａのいずれかに記載の複合ポリマー層。

１２Ａ．前記第２の主要面の少なくとも一部分が第１の材料と同じである材料を含む、例示的実施形態１Ａ〜５Ａのいずれかに記載の複合ポリマー層。

１３Ａ．前記第１の主要面に平行する前記第２のポリマー層の断面の総空隙面積が、総断面積の５０（いくつかの実施形態において、４５以下、４０以下、３５以下、３０以下、２５以下、２０以下、１５以下、１０以下、５以下、４以下、３以下、２以下、１以下、０．７５以下、０．５以下、０．２５以下、又は０．１以下；いくつかの実施形態において、０．１〜５０以下、０．１〜４５以下、０．１〜４０以下、０．１〜３５以下、０．１〜３０以下、０．１〜２５以下、０．１〜２０以下、０．１〜１５以下、０．１〜１０以下、又は０．１〜５以下の範囲）％以下である、例示的実施形態１Ａ〜１２Ａのいずれかに記載の複合ポリマー層。

１４Ａ．断面における少なくとも大部分の前記空隙について、それぞれの空隙面積が５（いくつかの実施形態において、２．５以下、２以下、１以下、０．５以下、０．１以下、０．０５以下、０．０１以下、０．０７５以下、又は０．００５以下）ｍｍ^２以下である、例示的実施形態１３Ａに記載の複合ポリマー層。

１５Ａ．少なくともいくつかの前記空隙が、少なくとも２つの尖った端部を有する、例示的実施形態１Ａ〜１４Ａのいずれかに記載の複合ポリマー層。

１６Ａ．少なくともいくつかの前記空隙が、少なくとも２つの尖った端部で伸長される、例示的実施形態１Ａ〜１４Ａのいずれかに記載の複合ポリマー層。

１７Ａ．少なくともいくつかの前記空隙が、２つの相対する尖った端部で伸長される、例示的実施形態１Ａ〜１４Ａのいずれかに記載の複合ポリマー層。

１８Ａ．少なくともいくつかの前記空隙が、長円形である、例示的実施形態１Ａ〜１４Ａのいずれかに記載の複合ポリマー層。

１９Ａ．５０，０００〜６，０００，０００（いくつかの実施形態において、１００，０００〜６，０００，０００、５００，０００〜６，０００，０００、又は１，０００，０００〜６，０００，０００）空隙／ｍ^２の範囲で有する、例示的実施形態１Ａ〜１８Ａのいずれかに記載の複合ポリマー層。

２０Ａ．前記空隙が長さ及び幅を有し、幅に対する長さの比率が２：１〜１００：１（いくつかの実施形態において、２：１〜７５：１、２：１〜５０：１、２：１〜２５：１、又は２：１〜１０：１）の範囲である、例示的実施形態１Ａ〜１９Ａのいずれかに記載の複合ポリマー層。

２１Ａ．前記空隙が長さ及び幅を有し、幅に対する長さの比率が１：１〜１．９：１の範囲である、例示的実施形態１Ａ〜１９Ａのいずれかに記載の複合ポリマー層。

２２Ａ．前記空隙が５マイクロメートル〜１ｍｍ（いくつかの実施形態において、１０マイクロメートル〜０．５ｍｍ）の範囲の幅を有する、例示的実施形態１Ａ〜２１Ａのいずれかに記載の複合ポリマー層。

２３Ａ．前記空隙が１００マイクロメートル〜１０ｍｍ（いくつかの実施形態において、１００マイクロメートル〜１ｍｍ）の範囲の長さを有する、例示的実施形態１Ａ〜２２Ａのいずれかに記載の複合ポリマー層。

２４Ａ．前記層が２ｍｍまで（いくつかの実施形態において、１ｍｍまで、５００マイクロメートルまで、２５０マイクロメートルまで、１００マイクロメートルまで、７５マイクロメートルまで、５０マイクロメートルまで、又は２５マイクロメートルまで；１０マイクロメートル〜７５０マイクロメートル、１０マイクロメートル〜７５０マイクロメートル、１０マイクロメートル〜５００マイクロメートル、１０マイクロメートル〜２５０マイクロメートル、１０マイクロメートル〜１００マイクロメートル、１０マイクロメートル〜７５マイクロメートル、１０マイクロメートル〜５０マイクロメートル、又は１０マイクロメートル〜２５マイクロメートルの範囲）の厚さを有する、例示的実施形態１Ａ〜２３Ａのいずれかに記載の複合ポリマー層。

２５Ａ．前記ポリマー層が２５０マイクロメートル〜５ｍｍの範囲の平均厚さを有するシートである、例示的実施形態１Ａ〜２３Ａのいずれかに記載の複合ポリマー層。

２６Ａ．前記複合ポリマー層が、５ｍｍ以下の平均厚さを有するフィルムである、例示的実施形態１Ａ〜２３Ａのいずれかに記載の複合ポリマー層。

２７Ａ．２５ｇ／ｍ^２〜６００ｇ／ｍ^２（いくつかの実施形態において、５０ｇ／ｍ^２〜２５０ｇ／ｍ^２）の範囲の坪量を有する、例示的実施形態１Ａ〜２６Ａのいずれかに記載の複合ポリマー層。

２８Ａ．少なくとも１つの染料又は顔料をその中に含む、例示的実施形態１Ａ〜２７Ａのいずれかに記載の複合ポリマー層。

２９Ａ．クロスウェブ強度試験によって測定される、破断時のクロスウェブ負荷が２６．７Ｎ（６ｌｂｆ）未満（いくつかの実施形態において、２０．０Ｎ（４．５ｌｂｆ）〜２．２２Ｎ（０．５ｌｂｆ）の範囲）である、例示的実施形態１Ａ〜２８Ａのいずれかに記載の複合ポリマー層。

３０Ａ．例示的実施形態１Ａ〜２９Ａのいずれかに記載の複合ポリマー層を含む通気性圧縮ラップであって、複合ポリマー層が、第１及び第２の概ね相対する主要面を有し、第１の主要面が第２の主要面に対する親和性を有する、ラップ。

３１Ａ．延伸試験によって測定される、２８％伸長でのインチ（２．５４ｃｍ）幅あたりの張力が７．７８Ｎ（１．７５ｌｂｆ）未満（いくつかの実施形態において、６．８９Ｎ（１．５５ｌｂｆ）〜０．４４Ｎ（０．１ｌｂｆ）、又は５．７８Ｎ（１．３ｌｂｆ）〜１．１Ｎ（０．２５ｌｂｆ）の範囲）を示す、例示的実施形態３０Ａに記載の通気性圧縮ラップ。

３２Ａ．前記開口部を含む第１及び第２の主要面それぞれが、１０〜７５％の範囲である、例示的実施形態３０Ａ又は３１Ａのいずれかに記載の通気性圧縮ラップ。

１Ｂ．例示的実施形態１Ａ〜３２Ａのいずれかに記載の複合ポリマー層の製造法であって、該方法はアレイ全体の結合領域において規則的に結合するポリマーストランドのアレイを含む網製品がニップを通過するか又はカレンダリングするかの少なくとも１つを含み、網製品が第１及び第２の概ね相対する主要面を有し、結合領域が第１及び第２の主要面に概ね垂直であり、アレイが第１及び第２の概ね相対する主要面を有する第１の複数のストランドを含み、アレイが第１及び第２の概ね相対する主要面を有する第２の複数のストランドを含み、網製品の第１の主要面が第１及び第２の複数のストランドの第１の主要面を含み、網製品の第２の主要面が第１及び第２の複数のストランドの第２の主要面を含み、第１の複数のストランドの第１の主要面が第１の材料を含み、第１の複数のストランドの第２の主要面が第２の材料を含み、第２の複数のストランドの第１の主要面が第３の材料を含み、第２の複数のストランドの第２の主要面が第４の材料を含み、第１及び第２の材料間に配置された第５の材料が存在し、第３及び第４の材料間に配置された第６の材料が存在し、第１及び第５の材料は異なり、第１、第２、第３及び第４は同じで、第１の材料は第１の複数のストランドの第２の主要面までは延在しない、方法。

２Ｂ．前記網製品の第３の材料が、前記網製品の第２の複数のストランドの第２の主要面までは延在しない、例示的実施形態１Ｂに記載の方法。

３Ｂ．前記網製品の第１及び第６の材料が同じである、例示的実施形態１Ｂ又は２Ｂのいずれかに記載の方法。

４Ｂ．前記網製品の第５及び第６の材料が同じである、例示的実施形態１Ｂ又は２Ｂのいずれかに記載の方法。

５Ｂ．前記網製品の第１、第２、第３又は第４の材料の少なくとも１つが接着剤を含む、例示的実施形態１Ｂ〜４Ｂのいずれかに記載の方法。

６Ｂ．前記網製品の第１、第２、第３又は第４の材料の少なくとも２つが接着剤を含む、例示的実施形態１Ｂ〜４Ｂのいずれかに記載の方法。

７Ｂ．前記網製品の第１、第２、第３又は第４の材料の少なくとも３つが接着剤を含む、例示的実施形態１Ｂ〜４Ｂのいずれかに記載の方法。

８Ｂ．前記網製品の第１、第２、第３又は第４の材料のそれぞれが接着剤を含む、例示的実施形態１Ｂ〜４Ｂのいずれかに記載の方法。

９Ｂ．前記網製品の第１、第２、第３又は第４の材料の少なくとも１つが感圧接着剤を含む、例示的実施形態１Ｂ〜４Ｂのいずれかに記載の方法。

１０Ｂ．前記網製品の第１、第２、第３又は第４の材料の少なくとも２つが感圧接着剤を含む、例示的実施形態１Ｂ〜４Ｂのいずれかに記載の方法。

１１Ｂ．前記網製品の第１、第２、第３又は第４の材料の少なくとも３つが感圧接着剤を含む、例示的実施形態１Ｂ〜４Ｂのいずれかに記載の方法。

１２Ｂ．前記網製品の第１、第２、第３又は第４の材料のそれぞれが感圧接着剤を含む、例示的実施形態１Ｂ〜４Ｂのいずれかに記載の方法。

１３Ｂ．前記網製品が２マイクロメートル〜７５０マイクロメートルの範囲（いくつかの実施形態において、５マイクロメートル〜５００マイクロメートル、又は２５マイクロメートル〜２５０マイクロメートルの範囲）の厚さを有する、例示的実施形態１Ｂ〜１２Ｂのいずれかに記載の方法。

１４Ｂ．前記網製品のポリマーストランドが、互いに、実質的にクロスオーバーしない（即ち、数による％で少なくとも５０（少なくとも５５、６０、６５、７０、７５、８０、８５、９０、９５、９９、又は１００））、例示的実施形態１Ｂ〜１３Ｂのいずれかに記載の方法。

１５Ｂ．前記網製品が、５ｇ／ｍ^２〜６００ｇ／ｍ^２（いくつかの実施形態において、１０ｇ／ｍ^２〜６００ｇ／ｍ^２、１０ｇ／ｍ^２〜４００ｇ／ｍ^２、又は４００ｇ／ｍ^２〜６００ｇ／ｍ^２）の範囲の坪量を有する、例示的実施形態１Ｂ〜１４Ｂのいずれかに記載の方法。

１６Ｂ．前記網製品が、０．５ｇ／ｍ^２〜４０ｇ／ｍ^２（いくつかの実施形態において、１ｇ／ｍ^２〜２０ｇ／ｍ^２）の範囲の坪量を有する、例示的実施形態１Ｂ〜１５Ｂのいずれかに記載の方法。

１７Ｂ．前記網製品が、０．５ｍｍ〜２０ｍｍの範囲（いくつかの実施形態において、０．５ｍｍ〜１０ｍｍの範囲）のストランドピッチ（即ち、機械方向に隣接する結合の中心点から中心点）を有する、例示的実施形態１Ｂ〜１６Ｂのいずれかに記載の方法。

１８Ｂ．前記網製品が弾性である、例示的実施形態１Ｂ〜１７Ｂのいずれかに記載の方法。

１９Ｂ．前記網製品が機械方向及び直交する機械方向を有し、前記網製品が、機械方向に弾性であり、直交する機械方向に非弾性である、例示的実施形態１Ｂ〜１８Ｂのいずれかに記載の方法。

２０Ｂ．前記網製品が機械方向及び直交する機械方向を有し、前記網製品が、機械方向に非弾性であり、直交する機械方向に弾性である、例示的実施形態１Ｂ〜１８Ｂのいずれかに記載の方法。

２１Ｂ．前記網製品のポリマーストランドのアレイが、ダイヤモンド形状、又は六角形状の開口部の少なくとも１つを示す、例示的実施形態１Ｂ〜２０Ｂのいずれかに記載の方法。

２２Ｂ．前記網製品のポリマーストランドの少なくともいくつかが、熱可塑性樹脂（例えば、接着剤、ナイロン、ポリエステル、ポリオレフィン、ポリウレタン、エラストマー（例えば、スチレンブロックコポリマー）、及びそれらのブレンド）である第１のポリマーを含む、例示的実施形態１Ｂ〜２１Ｂのいずれかに記載の方法。

２３Ｂ．前記網製品の第１のストランドが、１０マイクロメートル〜５００マイクロメートルの範囲（いくつかの実施形態において、１０マイクロメートル〜４００マイクロメートル、又は１０マイクロメートル〜２５０マイクロメートルの範囲）の平均幅を有する、例示的実施形態１Ｂ〜２２Ｂのいずれかに記載の方法。

２４Ｂ．前記網製品の第２のストランドが、１０マイクロメートル〜５００マイクロメートルの範囲（いくつかの実施形態において、１０マイクロメートル〜４００マイクロメートル、又は１０マイクロメートル〜２５０マイクロメートルの範囲）の平均幅を有する、例示的実施形態１Ｂ〜２３Ｂのいずれかに記載の方法。

２５Ｂ．網製品が延伸されている、例示的実施形態１Ｂ〜２４Ｂのいずれかに記載の方法。

２６Ｂ．前記網製品の結合領域が、ストランドの厚さに垂直な平均最大寸法を有し、前記ポリマーストランドが平均幅を有し、前記網製品の結合領域の平均最大寸法が、ポリマーストランドの平均幅より少なくとも２（いくつかの実施形態において、少なくとも２．５、３、３．５、又は少なくとも４）倍大きい、例示的実施形態１Ｂ〜２５Ｂのいずれかに記載の方法。

本発明の利点及び実施形態を以下の実施例によって更に説明するが、これらの実施例において列挙される特定の材料及びそれらの量、並びに他の条件及び詳細は、本発明を不当に制限するものとして解釈すべきではない。すべての部、及び比率（パーセンテージ）は、別途記載のない限り重量に基づくものである。

図１４に一般に示される共押出ダイ、並びに図１２に一般に図示される押出オリフィスのパターンを反復する複数のシムを用いて組み立て、準備した。反復配列におけるシムの厚さは、シム３００、６００、７００及び９００では４ミル（０．１０２ｍｍ）であった。反復配列におけるシムの厚さは、シム４００、８００では２ミル（０．０５１ｍｍ）であった。反復配列におけるシムの厚さは、シム５００では８ミル（０．２０４ｍｍ）であり、該反復において１つのシムが使用された。これらのシムは、ワイヤ放電加工を用いて切断された穿孔を用いて、ステンレス鋼から作製した。分注オリフィスの高さは両方とも３０ミル（０．７６５ｍｍ）に切断した。押出オリフィスを交互に配置して同一直線状に並べ、得られる分注表面を図１２に示した。シムセットアップの全体の幅は１５ｃｍであった。

２つの末端部ブロック上の注入口の継手はそれぞれ３つの従来の単軸押出機に接続した。空洞３６２Ｃ及び３６２Ｄを供給する押出機に、３％の赤色濃縮物（商品名「ＲＥＤ ｐｏｌｙｐｒｏｐｙｌｅｎｅ ｐｉｇｍｅｎｔ」としてクラリアント（ミネアポリス、ミネソタ）から得られる）と共にドライブレンドされたポリオレフィンエラストマー（商品名「８４０１ Ｅｎｇａｇｅ」としてダウ（ミッドランド、ミシガン）から得られる）を仕込んだ。空洞３６２ａはこの実施例では空のままであった。空洞３６２ｂに、アクリレートコポリマー接着剤（商品名「９３／７」として３Ｍ社（セントポール、ミネソタ）から得られる）を仕込んだ。

溶融物を、押出急冷取出しニップの中に垂直に押し出した。急冷ニップは、直径２０ｃｍの温度制御された滑らかなクロムめっきのスチールロール、及び直径１１ｃｍのシリコーンゴムロールであった。ゴムロールは、約６０デュロメーターであった。双方は、内部の水流で温度制御された。双方のロールを剥離ライナーで覆った。ニップ圧は２つの加圧空気シリンダーで発生させた。ウェブ経路は、クロムスチールロールの周りを１８０度巻かれ、次にワインドアップロールに巻かれる。急冷工程の概略が、図１に示される。これらの条件の下、図２０に通常示される、層の中央の開口部を通じて接触する頂部及び底部の接着剤層を有するポリマー層を製造した。

他の処理条件を以下に列挙する。

５０倍の倍率の光学顕微鏡を用いて、主要面間に空隙のアレイを有する得られたポリマー層の寸法を測定し、以下に列挙する。

本開示の予測可能な修正及び変更は、本発明の範囲及び精神から逸脱することなく、当業者には明らかであろう。本発明は、説明を目的として本出願に記載される実施形態に限定されるべきではない。

Claims (16)

1. 第１及び第２の概ね相対する主要面を有する複合ポリマー層であって、複合層が第１、第２及び第３のポリマー層を順に含み、第１の層が第２の層とは組成が異なり、第３の層が第２の層とは組成が異なり、第２の層が第１及び第２の主要面を通じてではなく内部に空隙のアレイを含み、空隙が最小から最大面積の範囲で空隙を通じてそれぞれ一連の面積を有し、最小面積が第１又は第３の層のいずれかに隣接していない、複合ポリマー層。
2. 前記第１の主要面が接着剤を含む、請求項１に記載の複合ポリマー層。
3. 前記第１の主要面に平行する前記第２のポリマー層の断面の総開口面積が、総断面積の５０％以下である、請求項１又は２に記載の複合ポリマー層。
4. 断面における少なくとも大部分の前記空隙について、それぞれの空隙面積が５ｍｍ^２以下である、請求項３に記載の複合ポリマー層。
5. 前記空隙が１００マイクロメートル〜１０ｍｍの範囲の長さを有する、請求項１〜４のいずれかに記載の複合ポリマー層。
6. 前記層が２ｍｍまでの厚さを有する、請求項１〜５のいずれかに記載の複合ポリマー層。
7. ２５ｇ／ｍ^２〜６００ｇ／ｍ^２の範囲の坪量を有する、請求項１〜６のいずれかに記載の複合ポリマー層。
8. クロスウェブ強度試験によって測定される、破断時のクロスウェブ負荷が２６．７Ｎ（６ｌｂｆ）未満である、請求項１〜７のいずれかに記載の複合ポリマー層。
9. 請求項１〜８のいずれかに記載の複合ポリマー層を含む通気性圧縮ラップであって、複合ポリマー層が第１及び第２の概ね相対する主要面を有し、第１の主要面が第２の主要面に対する親和性を有する、通気性圧縮ラップ。
10. 延伸試験によって測定される、２８％伸長でのインチ（２．５４ｃｍ）幅あたりの張力が７．７８Ｎ（１．７５ｌｂｆ）未満を示す、請求項９に記載の通気性圧縮ラップ。
11. 請求項１〜８のいずれかに記載のポリマー層の製造法であって、該方法はアレイ全体の結合領域において規則的に結合するポリマーストランドのアレイを含む網製品がニップを通過するか又はカレンダリングするかの少なくとも１つを含み、網製品が第１及び第２の概ね相対する主要面を有し、結合領域が第１及び第２の主要面に概ね垂直であり、アレイが第１及び第２の概ね相対する主要面を有する第１の複数のストランドを含み、アレイが第１及び第２の概ね相対する主要面を有する第２の複数のストランドを含み、網製品の第１の主要面が第１及び第２の複数のストランドの第１の主要面を含み、網製品の第２の主要面が第１及び第２の複数のストランドの第２の主要面を含み、第１の複数のストランドの第１の主要面が第１の材料を含み、第１の複数のストランドの第２の主要面が第２の材料を含み、第２の複数のストランドの第１の主要面が第３の材料を含み、第２の複数のストランドの第２の主要面が第４の材料を含み、第１及び第２の材料間に配置された第５の材料が存在し、第１及び第２の材料間に配置された第６の材料が存在し、第１及び第５の材料は異なり、第１、第２、第３、及び第４は同じであり、第１の材料は第１の複数のストランドの第２の主要面までは延在しない、方法。
12. 前記網製品の第１、第２、第３又は第４の材料の少なくとも１つが感圧接着剤を含む、請求項１１のいずれかに記載の方法。
13. 前記網製品が０．５ｇ／ｍ^２〜４０ｇ／ｍ^２の範囲の坪量を有する、請求項１１又は１２に記載の方法。
14. 前記網製品が０．５ｍｍ〜２０ｍｍの範囲のストランドピッチを有する、請求項１１〜１３のいずれかに記載の方法。
15. 前記網製品の第１のストランドが１０マイクロメートル〜５００マイクロメートルの範囲の平均幅を有する、請求項１１〜１４のいずれかに記載の方法。
16. 前記網製品が延伸されている、請求項１１〜１５のいずれかに記載の方法。

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