JP2016522593A - 産業プロセスネットワーク用通信システム - Google Patents

産業プロセスネットワーク用通信システム Download PDF

Info

Publication number
JP2016522593A
JP2016522593A JP2016502006A JP2016502006A JP2016522593A JP 2016522593 A JP2016522593 A JP 2016522593A JP 2016502006 A JP2016502006 A JP 2016502006A JP 2016502006 A JP2016502006 A JP 2016502006A JP 2016522593 A JP2016522593 A JP 2016522593A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
message
communication unit
processor
field device
communication
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016502006A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6862177B2 (ja
Inventor
デール ウォーレン ボーグソン,
デール ウォーレン ボーグソン,
ガブリエル アサード マーロフ,
ガブリエル アサード マーロフ,
ロジャー ロブ ベンソン,
ロジャー ロブ ベンソン,
キャロ リネル ボイド,
キャロ リネル ボイド,
Original Assignee
ローズマウント インコーポレイテッド
ローズマウント インコーポレイテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ローズマウント インコーポレイテッド, ローズマウント インコーポレイテッド filed Critical ローズマウント インコーポレイテッド
Publication of JP2016522593A publication Critical patent/JP2016522593A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6862177B2 publication Critical patent/JP6862177B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L12/00Data switching networks
    • H04L12/28Data switching networks characterised by path configuration, e.g. LAN [Local Area Networks] or WAN [Wide Area Networks]
    • H04L12/40Bus networks
    • H04L12/40006Architecture of a communication node
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F13/00Interconnection of, or transfer of information or other signals between, memories, input/output devices or central processing units
    • G06F13/38Information transfer, e.g. on bus
    • G06F13/42Bus transfer protocol, e.g. handshake; Synchronisation
    • G06F13/4282Bus transfer protocol, e.g. handshake; Synchronisation on a serial bus, e.g. I2C bus, SPI bus
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L12/00Data switching networks
    • H04L12/28Data switching networks characterised by path configuration, e.g. LAN [Local Area Networks] or WAN [Wide Area Networks]
    • H04L12/40Bus networks
    • H04L2012/4026Bus for use in automation systems

Abstract

フィールドデバイスは、産業プロセスネットワーク上でデータを送受信するように構成される。フィールドデバイスは、プロセッサと、産業プロセスネットワークに通信可能に接続された通信ユニットとを含む。通信ユニットは、第1のデータ転送速度で、第1の通信プロトコルを介し、産業プロセスネットワーク上でデータを送受信するように構成される。通信ユニットは、第1のデータ転送速度より速い第2のデータ転送速度で、第2の通信プロトコルを介し、プロセッサと通信するように接続される。【選択図】図2

Description

本発明は、概ね産業プロセスネットワークで使用するフィールドデバイスに関し、より具体的には、フィールドデバイスの通信ユニットを使用したメッセージ処理及びデータ転送に関するものである。
一般的な工業プラントでは、プラントで実施される産業プロセスの多くを制御するために、分散制御システム(DCS)が用いられる。通常、プラントは、ユーザ入力/出力(I/O)、ディスクI/O、及びその他の周辺装置を備えたコンピュータシステムを有する集中制御室を有している。このコンピュータシステムには、コントローラ及びプロセスI/Oサブシステムが結合されている。
プロセスI/Oサブシステムは、プラント全体にわたる様々なフィールドデバイスに接続されるI/Oポートを備える。フィールドデバイスには、様々なタイプの解析機器、シリコン圧力センサ、容量式圧力センサ、抵抗式温度検出器、熱電対、ひずみゲージ、リミットスイッチ、オン・オフスイッチ、流量トランスミッタ、圧力トランスミッタ、容量式レベルスイッチ、秤、トランスデューサ、バルブポジショナ、バルブコントローラ、アクチュエータ、ソレノイド、及び表示ライトが含まれる。「フィールドデバイス」という用語は、これらのデバイスのほか、分散制御システムにおいて機能を発揮する任意のデバイスを包含するものである。
従来、アナログフィールドデバイスは、個々のデバイスが単一の二線式撚線対によって制御室に接続された状態で、二線式撚線対の電流ループにより制御室に接続されている。アナログフィールドデバイスは、特定の範囲内の電気信号に応答したり、特定の範囲内の電気信号を送信したりすることが可能である。代表的な構成では、撚線対の二線間に約20〜25ボルトの電圧差を有し、4〜20ミリアンペアの電流が電流ループを流れるのが一般的である。制御室に信号を送信するアナログフィールドデバイスは、電流ループを流れる電流を、検出したプロセス変数に比例するように変調する。一方、制御室の制御の下で作動するアナログフィールドデバイスは、プロセスI/OシステムのI/Oポートにより変調されて電流ループを流れる電流の大きさによって制御され、プロセスI/Oシステムはコントローラによって制御される。また、能動電子機器を有する従来の二線式アナログデバイスは、40ミリワットまでの電力を電流ループから受け取ることも可能である。更に多くの電力を必要とするアナログフィールドデバイスは、4本の線を使用して制御室に接続され、そのうちの2本を使用してデバイスに電力を供給するのが一般的である。このようなデバイスは、当分野では四線式デバイスとして知られており、二線式デバイスのように電力が制限されることはない。
歴史的に、最も伝統的なフィールドデバイスは、フィールドデバイスが実施する主たる機能に直接関連する単一の入力または単一の出力のいずれかを有していた。例えば、従来のアナログ抵抗式温度センサによって実現される唯一の機能は、二線式撚線対を流れる電流を変調することによって温度を送信することであり、また、従来のアナログバルブポジショナによって実現される唯一の機能は、二線式撚線対を流れる電流の大きさに基づき、開位置及び閉位置を含むそれらの間で弁を位置決めすることである。
ごく最近では、電流ループにデジタルデータを重畳するハイブリッドシステムが分散制御システムに使用されている。制御分野におけるハイブリッドシステムの1つは、ハイウェイアドレス可能遠隔トランスデューサ(HART(登録商標))として知られており、Bell202モデムの仕様と同様である。HARTシステムは、半二重マスタ・スレーブプロトコルを使用している。一般的には、マスタが指令を送り、応答を待つ。相補方式では、スレーブが指令を待機し、指令に対する応答を送信するのが一般的である。個々の指令または応答は、数バイトから269バイトにも達する長さまで変化するメッセージと見なすことができる。メッセージは、毎秒1200ビット/秒(BPS)で送信される非同期シリアルデータからなる。伝送は、論理値1が1200ヘルツ(Hz)信号によって表され、また、論理値0が2200Hz信号によって表されるよう、周波数偏移変調(FSK)によって行われる。これらのHARTプロトコル信号は、直流電力を供給する二線式通信線路上に変調される。
HART通信プロトコルを使用し、メッセージトランザクションは、特定のフィールドデバイスに指令を送る中央ステーション、即ち制御ステーションにより、通常は固有のアドレスを有したフィールドデバイスのアドレスを指定することによって開始される。指令により、例えば、検出した最新の圧力といった、当該フィールドデバイスの状態に関する情報や、その他の状態に関する情報をもって応答するよう、フィールドデバイスに指示するようにしてもよい。フィールドデバイスは、制御ステーションから指令を受け取ると、制御ステーションに応答を送信し、受け取った応答が制御ステーションで処理される。HARTシステムにより、制御ステーションは、毎秒約2または3トランザクションを処理することができる。従って、HARTプロトコルは、アナログ媒体上でのこのようなデジタルメッセージの送信を実行している間、このようなメッセージの送受信が比較的低速になることがある。プロセッサの他の優先順位が高いタスクの過度の遅延を回避するため、入出力するHARTメッセージのデータ転送速度により、このようなメッセージを、間を空けてやりとりする必要がプロセッサに生じることがある。この結果、メッセージ毎にプロセッサの複数の割込みを要求することになり、それによってプロセッサに対するタスク切換えやその他の負荷が増加すると共に、プロセッサ上での通信プロトコルの実現がより複雑になる。
一態様例として、フィールドデバイスは、産業プロセスネットワーク上でデータを送受信するように構成される。フィールドデバイスは、プロセッサと、産業プロセスネットワークに通信可能に接続された通信ユニットとを備える。通信ユニットは、第1のデータ転送速度で、第1の通信プロトコルを介し、産業プロセスネットワーク上でデータを送受信するように構成される。また、通信ユニットは、プロセッサに接続され、第1のデータ転送速度より速い第2のデータ転送速度で、第2の通信プロトコルを介し、プロセッサと通信する。
もう1つの態様例として、通信ユニットは、産業プロセスネットワーク上でデータを送受信するように構成される。通信ユニットは、第1の通信インタフェース、第2の通信インタフェース、第1の受信バッファ、及び第2の受信バッファを備える。第1の通信インタフェースは、第1のデータ転送速度で、第1の通信プロトコルを介し、産業プロセスネットワーク上でデータを送受信する。第2の通信インタフェースは、第1のデータ転送速度より速い第2のデータ転送速度で、第2の通信プロトコルを介し、プロセッサと通信する。第1の受信バッファは、産業プロセスネットワーク上で受信する第1のメッセージに対応した第1のメッセージオブジェクトを保管する。第2の受信バッファは、産業プロセスネットワーク上で受信する第2のメッセージに対応した第2のメッセージオブジェクトを保管する。
もう1つの態様例として、産業プロセスネットワーク上でデータを送受信する方法は、フィールドデバイスの通信ユニットにより、第1のデータ転送速度で、第1の通信プロトコルを介し、第1のメッセージを受け取る工程を備える。更に、この方法は、通信ユニットにより、第1のメッセージを通信ユニットの第1の受信バッファに保管する工程と、通信ユニットにより、第1のメッセージが第1の通信プロトコルに従った一揃いのメッセージを全て含んでいることを判定する工程とを備える。更に、この方法は、第1のメッセージが一揃いのメッセージを全て含んでいると判定すると、通信ユニットにより、第1のメッセージを受信したことをフィールドデバイスのプロセッサに通知する工程と、通信ユニットにより、第1のデータ転送速度より速い第2のデータ転送速度で、第2の通信プロトコルを介し、第1のメッセージをプロセッサに送信する工程とを備える。
第1のインタフェースを介して産業プロセスネットワークに通信可能に接続され、第2のインタフェースを介してプロセッサと通信するように接続される通信ユニットを備えたフィールドデバイスのブロック図である。 シリアル周辺インタフェース(SPI)プロトコルを介してプロセッサと通信するように接続され、ハイウェイアドレス可能遠隔トランスデューサプロトコルを介し、産業プロセスネットワーク上でデータを送受信するように接続される通信ユニットの概要図である。 プロセッサと産業プロセスネットワークとの間の通信のためのメッセージバッファを備えた通信ユニットのブロック図である。
ここに開示する技術によれば、フィールドデバイスまたは他の機器の通信ユニットなどのような通信ユニットは、産業プロセスネットワークに通信可能に結合される。通信ユニットは、第1の通信インタフェース及び第2の通信インタフェースを備えている。第1のインタフェースは、1200ビット/秒といった第1のデータ転送速度で、第1の通信プロトコル(例えば、HARTプロトコル)を介し、産業プロセスネットワーク上で通信するように構成される。第2のインタフェースは、第1のデータ転送速度より速い第2のデータ転送速度で、シリアル周辺インタフェース(SPI)プロトコルなどの第2の通信プロトコルを介し、プロセッサと通信するように構成される。プロセッサは、通信ユニットとプロセッサとの間のインタフェースの速度が速いほど、一定の単位時間当たりで、より多くの量のデータを取得することが可能となるので、産業プロセスネットワーク上で受信するメッセージを取得するために生じるプロセッサの割込み処理を少なくすることができる。更に、通信ユニットは、受信したメッセージのエラーステータスを判定することができ、また、致命的エラーを有していないと判定したメッセージのみを取得するようにプロセッサの割込み処理を行うことが可能となり、プロセッサの割込み処理を更に低減することができる。産業プロセスネットワーク上で受信したメッセージは、通信ユニットの1以上のメッセージバッファに保管することが可能である。従って、通信ユニットは、メッセージ毎に複数回にわたってプロセッサの割込み処理を行うのではなく、一揃いのメッセージを全て受信した後に、当該メッセージを取得するようにプロセッサの割込み処理を行うことができる。このように、ここに開示した技術を具現化した通信ユニットは、プロセッサに対するタスク切換え負荷を軽減することができ、この結果、プロセッサは、データ操作やデータ処理などの非通信タスクに、より多くの時間や処理能力を割り当てるてることが可能となる。更に、複数のメッセージバッファにより、例えば、先行するメッセージがプロセッサによって取得される前に、後続のメッセージを受信するような場合に、通信ユニットが、受信した複数のメッセージを保管することができるようになる。同様に、通信ユニットは、いくつかの例として、産業プロセスネットワーク上で送信しようとする一揃いのメッセージの全てを送信バッファに保管することも可能であり、それにより、通信ユニットは、伝送タスクをプロセッサからオフロードし、メッセージを送信するためにプロセッサの複数の割込み処理を必要とすることなく、一揃いのメッセージの全てを送信することが可能となる。従って、ここに開示する技術は、フィールドデバイスのプロセッサに対する負荷を軽減すると共に、産業プロセスネットワーク上での通信の堅牢性を増大させることができる。
図1は、正の端子14A及び負の端子14B(集合的に「端子14」と称する)を介して産業プロセスネットワークに通信可能に接続されると共に、インタフェース18を介してプロセッサ16と通信するように接続される通信ユニット12を備えたフィールドデバイス10のブロック図である。ここでは、フィールドデバイス10をHARTシステムと関連付けて説明しているが、ここに開示する技術は、ネットワーク上でデータを送受信するフィールドデバイスを有した産業プロセスネットワーク全般に適用可能であると理解すべきである。
図1に示すように、フィールドデバイス10は、端子14を介し、HARTネットワークなどの産業プロセスネットワークに通信可能に接続することができる。端子14は、フィールドデバイス10とネットワークとの間のインタフェースを提供し、フィールドデバイス10と、ネットワークに接続されたコントローラやその他の機器との間の通信を可能とするものである。フィールドデバイス10は、1以上のプロセスパラメータを検知し、検知したプロセスパラメータに基づいたデータを提供するプロセス計器とすることができる。いくつかの例として、フィールドデバイス10をプロセスアクチュエータとし、端子14を介して産業プロセスネットワーク上で受信した指令メッセージに基づいて物理的出力を提供するようにしてもよい。いくつかの例として、フィールドデバイス10は、検知機能及び駆動機能の両方を備えるようにしてもよい。
また、図1に示すように、フィールドデバイス10は、電源20、信号処理回路22、センサ24、不揮発性メモリ26、揮発性メモリ28、及び揮発性メモリ30を備えることができる。電源20は、フィールドデバイス10の各構成要素に電力を供給する。例えば、図1の例に示すように、電源20は、HARTループから電力を取り出し(例えば、最大40ミリワット)、通信ユニット12、プロセッサ16、信号処理回路22、及びセンサ24などの構成要素を作動させるために、これらの構成要素に電力を供給することが可能である。
センサ24は、1以上のプロセスパラメータ、即ちプロセス変数を検出し、信号処理回路22にセンサ信号を供給する。センサ信号には、主変数(例えば圧力)及び副変数(例えば温度)のうちの1以上を含めることができる。例えば、主変数を表すセンサ信号をプロセッサ16が修正または補正するために、副変数を用いるようにしてもよい。
信号処理回路22は、プロセッサ16が使用するべく、センサ信号をフォーマッティングするためのフィルタ回路やその他の信号処理回路に加え、アナログ・デジタル変換回路を備えるのが一般的である。例えば、信号処理回路22は、センサ信号をデジタル化しフィルタ処理してプロセッサ16に提供するための、1以上のシグマ・デルタ・アナログ・デジタル変換器及びデジタルフィルタを備えていてもよい。
プロセッサ16は、フィールドデバイス10内での処理の実行に関わる機能及び処理指令の少なくとも一方を実行するように構成可能である。例えば、プロセッサ16は、以下で更に説明するように、通信ユニット12及び端子14を介し、産業プロセスネットワーク上でフィールドデバイス10から送信しようとするメッセージに含むべきデータを生成し、選択する命令など、不揮発性メモリ26及び揮発性28のうちの1以上に保管されている命令を処理できるようにすることが可能である。プロセッサ16の例には、マイクロプロセッサ、コントローラ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、書替え可能ゲートアレイ(FPGA)、またはその他の等価のディスクリート回路もしくは集積論理回路のうちの任意の1以上を含めることが可能である。
プロセッサ16が実行するプログラム命令の保管には、不揮発性メモリ26を使用することができる。いくつかの例として、不揮発性メモリ26は、コンフィギュレーションデータや較正データなど、プロセッサ16がフィールドデバイス10の作動を制御するために使用する様々な情報を保管することが可能である。いくつかの例として、不揮発性メモリ26は、揮発性メモリよりも多くの量の情報を保管するように構成することが可能であり、情報を長期間にわたって保管するように構成することが可能である。このような不揮発性メモリ素子の例には、フラッシュメモリ、または電気的プログラム可能メモリ(EPROM)もしくは電気的消去・プログラム可能(EEPROM)メモリの形態を含めることができる。
また、揮発性メモリ28は、作動中に情報をフィールドデバイス10内に保管するように構成することも可能である。揮発性メモリ28は、時間の経過と共に変化する可能性があるデータを保管することができる(例えばRAMまたはキャッシュに)。揮発性メモリ28は、一時的メモリと見なすことが可能であり、これは、揮発性メモリ28の主な目的がデータの長期保管ではないことを意味するものである。揮発性メモリの例には、ランダムアクセスメモリ(RAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、及びこのほかの形態の揮発性メモリを含めることができる。いくつかの例として、揮発性メモリ28は、フィールドデバイス10上で実行するソフトウェアまたはアプリケーションが、プログラムを実行している間に、情報を一時的に保管するために用いられる。
揮発性メモリ30は、通信ユニット12に接続されるものとして示されており、揮発性メモリ28と実質的に同様のものとすることができる。即ち、揮発性メモリ30は、RAM、DRAM、またはSRAMなどのほか、フィールドデバイス10の作動中に、通信ユニット12がデータを一時的に保管するために使用することが可能な他の形態の揮発性メモリを含めることができる。例えば、通信ユニット12は、以下で更に説明するように、産業プロセスネットワーク上で送受信するメッセージに対応したメッセージオブジェクトを保管するために、揮発性メモリ30を使用することができる。2つの揮発性メモリ28及び30を備えるように例示しているが、いくつかの例として、フィールドデバイス10は、プロセッサ16及び通信ユニット12によって共有される単一の揮発性メモリを備えるようにすることも可能である。このような例の場合、フィールドデバイス10は、共有メモリに対するアクセスを統制するコントローラを備えるようにしてもよい。また、プロセッサ16及び通信ユニット12とは分離して例示しているが、不揮発性メモリ26、揮発性メモリ28、及び揮発性メモリ30は、いくつかの例として、プロセッサ16及び通信ユニット12の一方またはそれぞれに統合することも可能である。例えば、揮発性メモリ30は、通信ユニット12と統合することができる。同様に、不揮発性メモリ26及び揮発性メモリ28のうちの一方または双方は、プロセッサ16に統合されていてもよい。いくつかの例として、通信ユニット12は、通信ユニット12を作動させるためのコンフィギュレーションデータ及びその他のデータの少なくとも一方を保管するように、不揮発性メモリを備えるか、或いはこのような不揮発性メモリと組み合わせるようにすることも可能である。
不揮発性メモリ26、揮発性メモリ28、及び揮発性メモリ30のうちの1以上は、いくつかの例において、コンピュータ可読記憶媒体として説明することができる。いくつかの例として、コンピュータ可読記憶媒体には、非一過性媒体を含めることができる。「非一過性」という用語は、記憶媒体が搬送波または伝搬信号の形態を含まないことを示しうるものである。
通信ユニット12は、端子14を介し、産業プロセスネットワークに通信可能に接続される。通信ユニット12は、HARTプロトコルなどの通信プロトコルを介し、産業プロセスネットワーク上でデータを送受信するように構成される。通信ユニット12は、ASIC、ディスクリート部品の集合体、もしくはFPGAといった集積回路、またはその他の等価のディスクリート論理回路もしくは集積論理回路とすることができる。
HARTプロトコルを使用することにより、通信ユニット12は、1200ビット/秒で送信される非同期シリアルデータからなるメッセージを、(例えば、ホストデバイス及び制御ステーションの少なくとも一方との間で)送受信することができる。HARTプロトコルによれば、論理値1は、1200Hz信号によって表され、論理値0は、2200Hz信号によって表される。即ち、HART信号は、最初に自励局部発振器の周波数1700Hzの信号と混合し、次に結果として得られる信号の位相を識別することによって復調される位相連続周波数偏移キーイング(FSK)信号である。HART信号を周波数1700Hzの信号と混合することにより、1200Hz(バイナリの1)信号及び2200Hz(バイナリの0)信号が±500Hz信号にシフトする。結果として得られる信号の位相は、連続的に増加して、結果として得られた信号が1200Hz信号から取り出されたことを示すか、或いは位相が連続的に減少して、結果として得られた信号が2200Hz信号から取り出されたことを示すかのいずれかとなる。HARTプロトコルのビット識別は、位相が増大しているか(バイナリの1)、或いは減少しているか(バイナリの0)どうかを検知することによって達成される。このようにして、通信ユニット12は、HART通信プロトコルに従い、1200ビット/秒のデータ転送速度で、端子14を介したデジタル信号の変調及び復調が可能である。
ここに開示する技術によれば、通信ユニット12は、更に、端子14を介して受信するメッセージのデータ転送速度より速いデータ転送速度で、インタフェース18を介してプロセッサ16と通信するように接続される。例えば、通信ユニット12は、シリアル周辺インタフェース(SPI)プロトコルを使用し、921.6キロビット/秒という高速のデータ転送速度で、インタフェース18を介してプロセッサ16と通信することが可能である。作動中、通信ユニット12は、端子14を介して受信した信号を復調し、インタフェース18を介し、メッセージデータをプロセッサ16に転送する。例えば、通信ユニット12は、プロセッサ16の割込み処理を要求し、プロセッサ16に、インタフェース18を介したメッセージの取得を行うように構成された割込みサービスルーチンを実行させることができる。通信ユニット12とプロセッサ16との間の高速通信によって、プロセッサ16は、一定の単位時間当たりで、より多くの量のデータを取得することが可能となる。従って、高速のインタフェース18により、低速のインタフェースを介してプロセッサ16を通信ユニット12に接続する場合と比較すると、メッセージを取得するためのプロセッサ16の割込みを低減することができる。
いくつかの例として、通信ユニット12は、受信したメッセージデータをメッセージバッファ(例えば、揮発性メモリ30)に保管することが可能であり、一揃いのメッセージを全て受け取った上で、プロセッサ16の割込み処理を要求することが可能である。このように、通信ユニット12は、例えば受信したデータの8ビット毎などのメッセージ毎に複数回にわたってプロセッサ16の割込みを行うのではなく、一揃いのメッセージ全体毎に(例えば、最大30バイトのデータの後に)一度だけ、プロセッサ16の割込みを行うことができる。従って、通信ユニット12は、割込み処理に伴うプロセッサ16のタスク切換え負荷の軽減を促進することができ、それによりプロセッサ16は、データ操作やデータ処理などの他のタスクのためにより多くの時間や処理能力を割り当てることが可能となる。更に、いくつかの例として、通信ユニット12は、それぞれ異なる受信メッセージに対応して複数のメッセージバッファへの保管が可能である。例えば、第1の受信メッセージがまだプロセッサ16によって取得されていないうちに第2のメッセージを受信するような場合に、通信ユニット12は、第2のメッセージを第2のバッファに保管して、データ損失またはバッファオーバランを回避することが可能であり、これにより通信の堅牢性を増大させることができる。いくつかの例として、通信ユニット12は、端子14を介して産業プロセスネットワーク上で送信しようとする一揃いのメッセージの全てを保管することが可能であり、それにより通信ユニット12は、1回だけプロセッサ16の割込み処理を使用してデータを送信することができる。従って、高速インタフェース18及び揮発性メモリ30の少なくとも一方を用いている通信ユニット12は、プロセッサ16に対する作動負荷を軽減すると共に、産業プロセスネットワークを介した通信の堅牢性を増大させることができる。
図2は、インタフェース18を介してプロセッサ16に接続されると共に、端子14を介してHARTネットワークに接続される通信ユニット12の一実施形態を示す概要図である。図2に示すように、通信ユニット12は、3つの入力端子I_RXAF、I_RXAN、及びI_RXAPを介し、また3つの出力端子O_RXAF、O_TXA、及びO_SIG_DACを介し、端子14に(従って、HARTネットワークに)接続される。このように、これら入力端子I_RXAF、I_RXAN、及びI_RXAP、並びに出力O_RXAF、O_TXA、及びO_SIG_DACは、HARTネットワークの電流ループへの接続を行う端子14に通信ユニット12を結合するインタフェースを形成している。
通信ユニット12は、入力端子I_RXAF、出力端子O_RXAF、入力端子I_RXAN、及び入力端子I_RXAPを介して、ダッシュ線で示されたインタフェースフィルタ回路32に接続されている。インタフェースフィルタ回路32は、HARTネットワークを介して受信する入力信号をフィルタ処理するように構成された9個の抵抗R1〜R9、及び6個のコンデンサC1〜C6を備えている。作動時、端子14を通る電流ループを介し、入力信号として受信されたFSK−HART信号は、受信信号をフィルタ処理して調整するインタフェースフィルタ回路32を通過する。
更に図示するように、通信ユニット12は、2つの出力端子O_TXA及びO_SIG_DACを介し、電流制御回路34に接続されている。電流制御回路34は、10個の抵抗R10〜R19、5個のコンデンサC7〜C11、2個のトランジスタQ1及びQ2、並びに演算増幅器36を備える。電流制御回路34は、端子14Aから端子14Bへ流れることでセンサ24(図1)によって検出されたプロセス変数の値を示す直流(DC)電流ILを制御し、例えば、この電流ILの値を、4ミリアンペアと20ミリアンペアとの間で調整するように構成されている。更に、電流制御回路34は、HARTプロトコルに従ってHARTネットワーク上でメッセージを送信するために、このDC信号に交流(AC)のFSK信号を重畳する。
例えば、図3に関して後述するように、通信ユニット12は、デジタル情報(例えば、1以上のメッセージバッファに保管されているデジタル情報、プロセッサ16による処理のためにデジタルフォーマットに変換されたセンサ信号、またはその他のデジタル情報)をアナログ電圧に変換するデジタル・アナログ変換器(DAC)を備えていてもよい。作動中、通信ユニット12は、1以上のセンサ24(図1)によって検出され、信号処理回路22(図1)によってデジタル値に変換されて処理され、プロセッサ16によって処理され、インタフェース18を介して通信ユニット12が受信するプロセス変数に基づく平均電圧を有したパルス幅変調信号を、出力端子O_SIG_DACに出力する。
図2に示すように、出力端子O_SIG_DACを介して出力される電圧は、抵抗R19、抵抗R16、及び抵抗R17を通して演算増幅器36の正入力端子(即ち、非反転入力端子)に印加される。演算増幅器36の正入力端子に印加される電圧は、出力端子O_SIG_DACを介して出力される電圧に基づくものであるだけではなく、接地と負の端子14Bとの間に接続される帰還抵抗R12の両端に生じる帰還電圧と結合される。従って、電流ILの増大に伴い、帰還抵抗R12の両端の電圧が上昇する。この負の電圧は、抵抗R15を介して印加され、ノード38で出力端子O_SIG_DACからの信号と結合することによって、出力端子O_SIG_DACからの正の電圧が負の帰還電圧と結合し、抵抗R16及び抵抗R17を介して演算増幅器36の正入力端子に印加される。
演算増幅器36の出力端子は、コンデンサC8を介して演算増幅器36の反転入力端子(即ち、負入力端子)に結合される。抵抗R14はフィルタ処理を行うものであって、コンデンサC8及び抵抗R14のRC時定数に基づいて、演算増幅器36の負入力端子における電圧の変化速度を低下させることにより、信号のディザリングの防止を促進する。また、演算増幅器36の出力は、抵抗R13を介し、トランジスタQ2と共にダーリントントランジスタ対を形成するトランジスタQ1のベースにも印加される。このベース電流によって、トランジスタQ1のコレクタ電流及びエミッタ電流が制御される。トランジスタQ1のエミッタからの電流は、ダーリントン対の第2のトランジスタであるトランジスタQ2のベースへ流れる。第2のトランジスタのベース電流が、より大きいトランジスタである第2のトランジスタQ2のコレクタからエミッタへ流れる電流の量を制御することにより、正の端子14Aから負の端子14Bへ流れる電流の量が制御される。このように、電流制御回路34は、出力端子O_SIG_DACを介した通信ユニット12からの出力に基づいて、HART電流ループを流れるベースDC電流を設定するように構成される。
更に、電流制御回路34は、HARTプロトコルに従ってHARTネットワーク上でメッセージを送信するために、DC信号に交流のFSK信号を重畳するように構成されている。例えば、上述したように、通信ユニット12は、1200ビット/秒で送信される非同期シリアルデータからなり、論理値1が1200Hz信号によって表され、論理値0が2200Hz信号によって表されるメッセージを送受信することができる。作動中、通信ユニット12は、1200Hz信号(即ち、論理値1)または2200Hz信号(即ち、論理値0)のうちのいずれかを含むAC波形を、出力端子O_TXAに出力する。このAC信号は、コンデンサC11及び抵抗R18を通過してノード40に向かい、ノード40において、電流指令信号ILが演算増幅器36の非反転正入力端子に印加される。このようにして、端子14を通る電流ループ中に確立されるDC電流レベルに、出力端子O_TXAからの送信信号が重畳される。送信信号が正の振幅と負の振幅との間で変化すると、それに応じて電流ループ中のDC電流が、瞬時電流レベルで変化する一方、ループ中の平均電流レベルは、DC指令電流ILに等しい状態を維持する。従って、通信ユニット12は、フィールドデバイスから出力されたプロセス変数の値を示すループ電流測定値が、HART信号によって乱されない状態を維持する。
図2の実施形態に更に示すように、通信ユニット12は、入力端子I_CS、入力端子I_SCLK、入力端子I_MOSI、及び入力端子I_KICK、並びに出力端子O_PCLK1、出力端子O_NRESET、出力端子OT_MISO、割り込み端子O_NINT、及び出力端子O_CDを介して、プロセッサ16に接続されている。通信ユニット12がプログラム可能クロック信号を出力可能な出力端子O_PCLK1は、プロセッサ16のCLOCK入力端子に接続されている。例えば、図示するように、通信ユニット12は、更に端子I_XTL及び端子O_XTLを備える。端子I_XTLは、いくつかの例として、図2に示す3.6864MHz発振器などの発振器からクロック信号を受信可能となっている。他の例として、通信ユニット12は、端子O_XTLを介して外部クロック信号を受信可能となっている。このような例では、入力端子I_XTLはローに結合することができる。受信したクロック信号(例えば端子I_XTLまたは端子O_XTLを介して受信したクロック信号)は、受信したクロックレートに等しいクロックレートや、受信したクロックレートを、例えば1/8、或いは1/4などの分周比で分周したクロックレートに、通信ユニット12のクロックレートを設定するために使用することができる。演算されたクロックレートは、出力端子O_PCKL1を介してプロセッサ16に出力することができる。RESET入力端子、即ちプロセッサ16に接続された出力端子O_NRESETは、例えばプロセッサ16が通信ユニット12のウォッチドッグ回路へのデータの送信に失敗した場合などに、プロセッサ16をリセットするために使用することができる。例えば、図示するように、通信ユニット12の入力端子I_KICKは、プロセッサ16の出力端子PByに接続することができる。プロセッサ16は、出力端子PByを介してデータ(例えば、1以上のビット)を出力することができ、このデータは、入力端子I_KICKを介して通信ユニット12が受信する。閾値時間にわたり、データが端子I_KICKを介して受信されなかったと判定すると、通信ユニット12のウォッチドッグ回路(図3に示されている)は、出力端子O_NRESETを介し、プロセッサ16の作動をリセットするように構成されたリセット指令を、プロセッサ16に出力するように構成することができる。
5つのモード選択用ピンI_FUNC1、I_FUNC2、I_MOD3、I_MOD2、及びI_MOD1の各々は、任意選択で接地することが可能であり、その組合せは、通信ユニット12の作動モードを示すものである。例えば、通信ユニット12は、全機能モード、半レトロフィットモード、基本モデムモード、及びデジタルオンリーモードのうちの1つというように、複数のモードのうちの1つで動作するように構成することが可能である。通信ユニット12は、示されたモードに基づく、通信ユニット12の機能及び物理的属性のうちの1以上を構成することができる。例えば、これらモード選択用ピンI_FUNC1、I_FUNC2、I_MOD3、I_MOD2、及びI_MOD1の組合せが全機能モードを示していると判定すると、通信ユニット12は、通信ユニット12の個々の物理的構成要素及び機能属性の少なくとも一方を作動可能とすることができる。別の例として、半レトロフィットモードが示されていると判定すると、通信ユニット12は、メッセージバッファリング機能、及び当該機能に関連する物理的構成要素(例えば、1以上の揮発性メモリ)の少なくとも一方を不作動とすることができる。デジタルオンリモードが示されていると判定すると、通信ユニット12は、デジタル・アナログ変換器などのアナログ回路を不作動とする(例えば電力の提供を停止する)ことができる。基本モデムモードが示されていると判定すると、通信ユニット12は、例えば、デジタル・アナログ出力を不作動とすると共に、ウェイクアップピンを用いて通信ユニット12の作動が要求されたことを示すことなどにより、モデムのみの機能を実現することができる。異なる作動モードにより、通信ユニット12がHARTプロトコルの様々な実施態様に適合できるようになると共に、示された作動モードで動作しているときに不要となる物理的構成要素を不作動として電力消費を低減することができる。
図2に示すように、通信ユニット12のチップ選択用の入力端子I_CSは、プロセッサ16のチップ選択用の出力端子CSに接続されている。通信ユニット12のシリアルデータクロック用の入力端子I_SCLKは、プロセッサ16のシリアルデータクロック用の出力端子SCKLに接続されている。更に、通信ユニット12のマスタ・アウト・スレーブ・イン入力端子I_MOSIは、プロセッサ16のマスタ・アウト・スレーブ・イン出力端子MOSIに接続されている。通信ユニット12のマスタ・イン・スレーブ・アウト出力端子OT_MISOは、プロセッサ16のマスタ・イン・スレーブ・アウト入力端子MISOに接続されている。プロセッサ16の出力端子CS、出力端子SCKL、出力端子MOSI、及び入力端子MISOにそれぞれ接続されている通信ユニット12の入力端子I_CS、入力端子I_SCLK、入力端子I_MOSI、及び出力端子OT_MOSIにより、通信ユニット12とプロセッサ16との間の、シリアル周辺インタフェース(SPI)プロトコルを介して通信するように構成されたインタフェースを形成することができる。このようなインタフェースは、SPIバスと称されることが多い。但し、この例では、SPIプロトコルに関連して説明を行っているが、通信ユニット12とプロセッサ16との間に、これ以外のプロトコル及びインタフェースも適用可能である。例えば、通信ユニット12とプロセッサ16との間で利用されるインタフェースの別の例として、シリアル通信インタフェース(SCI)とすることもできる。総じて、通信ユニット12及びプロセッサ16は、産業プロセスネットワークのデータ転送速度より速いデータ転送速度を可能とする任意の通信プロトコルを介して通信することが可能であればよい。
SPIバスは、一般的に、マスタデバイス及び1以上のスレーブデバイスを使用して作動する。図2の例の場合、プロセッサ16は、マスタデバイスとして構成可能であり、通信ユニット12は、スレーブデバイスとして構成可能である。従って、出力端子MOSIを介してプロセッサ16が送信するデータは、入力端子I_MOSIを介して通信ユニット12が受信する。同様に、出力端子OT_MISOを介して通信ユニット12が送信するデータは、入力端子MISOを介してプロセッサ16が受信する。SPIバスを介したプロセッサ16と通信ユニット12との間の通信は、デバイスの最大クロックレート以下のデータ転送速度で行うことができる。例えば、通信ユニット12は、端子14を介してHARTネットワーク上で受信したメッセージ(即ち、1200ビット/秒の速度で受信したメッセージ)などのデータを、SPIバスを介してプロセッサ16に送信することができる。同様に、通信ユニット12は、HARTネットワーク上で送信しようとするメッセージを、SPIバスを介してプロセッサ16から受信することができる。SPIバス上のデータ転送は、HARTネットワーク上で受信するメッセージのデータ転送速度より速い、921.6キロビット/秒に達する高速のデータ転送速度といったデータ転送速度(例えば、1200ビット/秒より高速のデータ転送速度)で行うことができる。
本実施形態による作動の際、通信ユニット12は、端子14を介し、3つの入力端子I_RXAF、I_RXAN、及びI_RXAPでHARTメッセージを受信する。受信した信号は、インタフェースフィルタ回路32によってフィルタ処理されており、通信ユニット12は、この信号を復調し、1200ビット/秒のデータ転送速度で受信したシリアルデータであることを判定する。通信ユニット12は、以下で更に説明するように、受信したデータ及び受信したデータに対応する情報の少なくとも一方を、1以上のメッセージバッファに保管することができる。
閾値量分のデータ(例えば、閾値ビット分のデータ、閾値バイト分のデータ、一揃いのメッセージの全て、またはそれ以外の閾値量分のデータ)を受信すると、通信ユニット12は、受信したデータをプロセッサ16に取得させるように構成された指示を、プロセッサ16に出力することができる。例えば、図2に示すように、通信ユニット12は、プロセッサ16の割込み端子INTnに接続された割込み端子O_NINTを備えることが可能である。通信ユニット12は、割込み端子O_NINTにおける電圧を、論理値0を示す電圧(例えば、0ボルト、またはほぼ0ボルトの電圧というようなロー状態電圧)と、論理値1を示す電圧(例えば、3.3ボルト、またはほぼ3.3ボルトの電圧というようなハイ状態電圧)との間で調整することなどによって、プロセッサ16にプロセッサ16の割込みサービスルーチンを呼び出させる通知を、プロセッサ16に出力することができる。例えば、図2の例の場合のように、割込み端子O_NINTをアクティブローとし、割込み端子O_NINTがハイ(論理値1を示す)に保持されている場合、割込みが要求されていないことを意味し、また、割込み端子O_NINTがロー(論理値0を示す)に保持されている場合、割込みが要求されていることを意味するようにすることができる。別の例として、割込み端子O_NINTをアクティブハイとして、ハイ状態電圧が割込みが要求されていることを示し、ロー状態電圧が割込みが要求されていないことを示すことを意味するようにしてもよい。
作動中、通信ユニット12は、プロセッサ16の割込みサービスルーチンを呼び出して割込み処理を行うよう、割込み端子O_NINTで指示を行う。更に、通信ユニット12は、通信ユニット12のレジスタを介して、割込み処理のタイプ及び受信メッセージに対応する情報の少なくとも一方を示すことも可能である。受信したメッセージに対応する情報には、メッセージステータス情報、エラー情報、受信したメッセージにおけるデータのバイト数、または受信したメッセージに対応するその他の情報を含めることができる。割込み端子INTnを介して割込みの指示を受け取ると、プロセッサ16は、データトランザクションを開始し、受信したメッセージを、SPIバスを介して取得する。例えば、SPIプロトコルに従い、プロセッサ16は、端子CSを介し、チップ選択信号をアサートすることが可能であり、このチップ選択信号は、入力端子I_CSを介し、通信ユニット12によって受信され、SPI通信が開始される。更に、プロセッサ16は、データ転送の転送速度を構成するためのデータを、出力端子SCKLを介して送信することも可能であり、このデータは、入力端子I_SCLKを介し、通信ユニット12によって受信される。次に、出力端子SCLK及び入力端子I_SCLKを介して確立されるデータ転送速度で、プロセッサ16と通信ユニット12との間のデータ転送が行われる。
プロセッサ16は、プロセッサ16の出力端子MOSIを介してデータを送信し、通信ユニット12の割込みレジスタ内に設定されているビットに対し受領通知の肯定応答を行う。受領通知の受信に応答し、通信ユニット12は、割込み端子O_NINTの指示をディアサートする。プロセッサ16は、例えば、通信ユニット12の受信メッセージステータスレジスタの1以上のビットを読み取ることなどにより、受信したメッセージに何らかのエラーが伴っているか否かを判定することができる。即ち、通信ユニット12は、受信したメッセージのチェックバイトがそのメッセージの正当性を立証しているか否かを判定することなどにより、受信したメッセージにエラーが伴っているか否かを判定することができる。通信ユニット12は、いくつかの例として、エラーのタイプ及び存在の少なくとも一方を、プロセッサ16に知らせるように、受信メッセージステータスレジスタなどのレジスタの1以上のビットを設定することが可能である。更に、通信ユニット12は、受信したメッセージ、及び当該メッセージと当該メッセージに対応する情報(例えば、メッセージタイプ情報、メッセージステータス情報、メッセージヘッダ情報、メッセージプリアンブル情報、またはその他の種類の情報)とを含んだメッセージオブジェクトの少なくとも一方に含まれるデータのバイト数を示すように、受信バイトカウントレジスタなどのレジスタの1以上のビットを設定することが可能である。プロセッサ16は、受信バイトカウントレジスタを読み出し(即ち、出力端子MOSI及び入力端子MISOを介し)、受信したメッセージ及びメッセージオブジェクトの少なくとも一方に含まれるデータのバイト数を判定することができる。いくつかの例として、通信ユニット12は、受信したメッセージのエラーステータスに基づいて、受信したメッセージをプロセッサ16に知らせるか否か(例えば、割込み端子O_NINTをアサートすることによって)を判定することができる。例えば、以下で更に説明するように、通信ユニット12は、受信したメッセージのエラーステータス、例えば、フレーミングエラー、パリティエラー、ギャップエラー、搬送波検出喪失エラー、チェックバイトエラーなどのエラー、またはその他のエラーステータスを判定する状態マシンを実行することができる。通信ユニット12は、いくつかの例として、エラーステータスが致命的であるか、あるいは非致命的であるかを判定するようにしてもよい。このような例の場合、通信ユニット12は、エラーステータスが非致命的なエラーステータスであると判定すると、受信メッセージの通知をプロセッサ16に出力することが可能であり、また、エラーステータスが致命的なエラーステータスであると判定すると、受信メッセージの通知の出力を差し控えることが可能である。
プロセッサ16は、受信メッセージの通知(例えば、プロセッサ16の割込み端子INTnを介した割込み)を受信すると、SPIバスを介してトランザクションを開始し、受信したメッセージデータを通信ユニット12から取得する。例えば、プロセッサ16は、通信ユニット12からプロセッサ16へ送信すべきデータの量(例えば、バイト数)を示すデータを、MOSI端子を介して送信することが可能であり、このデータは、入力端子I_MOSIを介し、通信ユニット12が受信する。要求されるデータの量には、受信バイトカウントレジスタに示されているデータの量の全てまたは一部を含めることが可能である。このようにして、プロセッサ16は、単一のトランザクションで、メッセージ及びメッセージオブジェクトの少なくとも一方の全体を取得することができ、或いは複数のトランザクションを介してメッセージ及びッセージオブジェクトの少なくとも一方を取得することができる。いくつかの例として、SPIバスを介したトランザクションのデータ転送速度によって、プロセッサ16は、割込み処理を実行するためにプロセッサ16が割り当てた時間フレーム内にメッセージ及びメッセージオブジェクトの少なくとも一方の全体を取得できるようにすることが可能となり、それによりプロセッサ16は、プロセッサ16の1回の割込みに対応して、データの全量を取得することができる。従って、ここに開示する技術により、複数の割込みを実行することによって生じる可能性があるプロセッサ16に対するタスク切換え負荷の軽減を促進することができる。
通信ユニット12は、トランザクションを開始するデータをプロセッサ16から受信すると、指示されたバイト数のメッセージデータを、出力端子OT_MISOを介してプロセッサ16に送信する。送信されたデータは、プロセッサ16の入力端子MISOを介してプロセッサ16によって受信される。更に、通信ユニット12が送信したデータには、一揃いのメッセージの全て(例えば、HARTフレーム全体)が転送されたことを示す1以上のバイト及びビットの少なくとも一方を含むことができる。このようなバイトまたはビットは、メッセージ終了(EOM)表示と見なすことができる。プロセッサ16は、EOM表示を受信すると、例えば、通信ユニット12の受信メッセージ受領通知レジスタ内の1以上のビットを設定することなどによりメッセージ受領通知を送信し、HARTネットワークを介して受信したメッセージデータを取得するメッセージトランザクションを完了する。
プロセッサ16は、データ(例えば、メッセージデータ、プロセス変数データ、またはその他のタイプのデータ)をSPIバス上で通信ユニット12に送信することにより、このデータをHARTネットワーク上で送信することが可能である。例えば、プロセッサ16は、入力端子I_MOSIを介して通信ユニット12が受信するメッセージデータを、出力端子MOSIからシフトアウトすることができる。プロセッサ16は、出力端子MOSIを介して送信イネーブル指令を出力することができる(そして、入力端子I_MOSIを介して受信される)。送信イネーブル指令を受信すると、通信ユニット12は、上述したように出力端子O_TXA及び電流制御回路34を介して変調されて出力されるアナログ電流に、デジタルメッセージデータを変換することで、端子14を介してメッセージデータを送信することができる。一揃いのメッセージデータの全てを送信すると、通信ユニット12は、例えば、割り込み端子O_NINTをアサートとし、プロセッサ16によって読み出される割込み状態レジスタの1以上のビットに伝送が完了したことを示すように書き込むことなどにより、メッセージ伝送が完了したことの通知をプロセッサ16に出力することができる。それに応答し、プロセッサ16は、例えば、通信ユニット12によって読み出される割込み通知レジスタの1以上のビットに書き込むことなどにより、受領通知応答を通信ユニット12に送信することができる。いくつかの例として、通信ユニット12は、プロセッサ16から受領通知を受信すると、割り込み端子O_NINTをディアサートとすることができるようになっている。
いくつかの例として、通信ユニット12は、以下で更に説明するように、HARTネットワーク上で送信しようとする一揃いのメッセージ及びメッセージオブジェクトの少なくとも一方の全てを、通信ユニット12のメッセージバッファに保管することができる。このようにして、通信ユニット12は、プロセッサ16が、単一の割込みを実行するために割り当てられた時間内に、HARTネットワーク上で送信すべき一揃いのメッセージの全てを送信可能とし、それにより、プロセッサ16に対するタスク切換え負荷の軽減を促進することができる。
ここで説明しているように、通信ユニット12は、第1のデータ転送速度(例えば、1200ビット/秒)で、第1のプロトコル(例えば、HARTプロトコル)を介し、産業プロセスネットワーク上でメッセージデータを送受信することが可能である。通信ユニット12は、メッセージデータ(即ち、受信したメッセージデータ及び産業プロセスネットワーク上で送信しようとするメッセージデータの少なくとも一方)を、1以上のメッセージバッファに保管することができる。産業プロセスネットワーク上で閾値量のデータ(例えば、閾値バイト分のデータ、完全なHARTフレーム、またはその他の量のデータ)を受信すると、通信ユニット12は、メッセージデータを取得する通知をプロセッサ16に出力することができる。いくつかの例として、通信ユニット12は、致命的エラーステータスまたは非致命的エラーステータスといった、受信したメッセージのエラーステータスに基づき、メッセージデータを取得する通知をプロセッサ16に出力することができる。プロセッサ16は、メッセージデータを取得し、第1のプロトコルの第1のデータ転送速度より速い第2のデータ転送速度(例えば、921.6キロビット/秒に達するデータ転送速度)で、第2の通信プロトコル(例えば、SPIプロトコル)を介し、送信すべきデータを産業プロセスネットワーク上で送信することが可能である。従って、プロセッサ16は、単位時間当たりに、より多くの量のデータを、通信ユニット12に送信したり通信ユニット12から取得したりすることができ、その結果、プロセッサ16は、より少ない割込み(例えば1回の割込み)によって、受信したメッセージの取得や、メッセージの送信が可能となる。このように、ここに開示する技術は、プロセッサ16に対するタスク切換え負荷を軽減可能とし、それにより、プロセッサ16は、信号処理やデータ操作といった非通信タスクに、より多くの時間や処理能力を割り当てることができる。
図3は、プロセッサ(例えば、図1及び図2のプロセッサ16)と産業プロセスネットワーク(例えば、HARTネットワーク)との間の通信のための受信メッセージバッファ40A及び受信メッセージバッファ40B、並びに送信メッセージバッファ42を備えた通信ユニット12の一実施形態のブロック図である。更に通信ユニット12は、図3に示すように、受信フィルタ回路44、FSKデジタルモデム46、搬送波検出回路48、送信波形整形回路50、クロック構成回路52、パワーオンリセット(POR)回路54、ウォッチドッグ回路56、シグマ・デルタDAC58、及びレジスタ60を備えることができる。
POR回路54は、端子I_VSET1を介して入力された設定電圧を受け取る。POR回路54は、通信ユニット12が(例えば、図1の電源20から)受け取ったアナログ電圧と、端子I_VSET1を介して受け取った電圧とを比較するコンパレータ、またはこれと等価のその他の回路を備えることができる。受け取ったアナログ電圧が、端子I_VSET1を介して受け取った電圧より低いと判定すると、POR回路54は、通信ユニット12の構成要素への電力供給をやり直すことなどにより、通信ユニット12をデフォルト状態にリセットする。したがってPOR回路54は、起動時、及び通信ユニット12へのアナログ電力の電圧が設定電圧未満に降下すると、(例えば、初期化、及び電圧低下保護のために)通信ユニット12をリセットする。
クロック構成回路52は、端子I_XTL及び端子O_XTLを介してクロックサイクル信号を受け取る。例えば、図2に関して上述したように、クロック構成回路52は、端子I_XTLを介し、発振器からクロック信号を受け取ることができる。別の例として、クロック構成回路52は、端子O_XTLを介し、外部クロックからクロック信号を受け取るようにしてもよく、その場合には、端子I_XTLをローに結合することができる。受け取ったクロック信号を使用し、通信ユニット12のクロックレートを設定することができる。
ウォッチドッグ回路56は、端子I_JUMPを介して警報状態構成情報を受け取り、入力端子I_KICKを介し、プロセッサアクティビティを示すデータを受け取る。例えば、ウォッチドッグ回路56は、閾値時間(例えば、0.5秒、1秒、2秒、またはその他の閾値時間)にわたり入力端子I_KICKを介してプロセッサから受け取ったデータ欠如の情報(例えば、ビットトグル)に応答し、リセット指令を出力するように構成することができる。更に、ウォッチドッグ回路56は、(例えば、入力端子I_KICKを介して)プロセッサ非アクティビティが検出され場合、クロック異常が検出された場合、受信したクロック信号に整合性がないか、もしくは信頼性がない場合、またはその他の同様な問題が生じた場合に、警報を出力するように構成することも可能である。ウォッチドッグ回路56が発する警報は、少なくとも部分的に、端子I_JUMPを介して受け取る信号の状態に基づくものとすることができる。例えば、端子I_JUMPの電圧が閾値電圧より高い(即ち、ハイに保持されている)場合に、ウォッチドッグ回路56は、シグマ・デルタDAC58に、230.4KHzで50パーセントデューティサイクルといった、最大デューティサイクルで信号を出力させることにより、警報を告知してもよい。別の例として、端子I_JUMPの電圧が閾値電圧より低い(即ち、ローに保持されている)場合に、ウォッチドッグ回路56は、シグマ・デルタDAC58に、一定のハイ信号またはロー信号で信号を出力させることにより、警報を告知してもよい。シグマ・デルタDAC58からの出力を、HARTループを介し、制御室に伝送可能とすることにより、警報をコントローラ及び管理者の少なくとも一方に告知することができる。
受信フィルタ回路44は、入力端子I_RXAF、入力端子I_RXAN、及び出力端子O_RXAFを介してHART−FSK信号を受信する。搬送波検出回路48は、受信した信号におけるHART−FSK信号の存在を検出し、例えば、出力端子O_CDの電圧を、論理値1(例えば、アクティブハイ)を表す状態に調整することなどにより、この端子O_CDを介し、搬送波信号が検出されたことの表示を出力する(例えば、プロセッサに向け)。
受信フィルタ回路44が受信して処理したHART−FSK信号は、FSKデジタルモデム46に出力され、FSKデジタルモデム46は、いくつかの例として、このFSK信号(1200Hz及び2200Hzの周波数を含む)を復調し、デジタルの非ゼロ復帰(NRZ)信号を再生する。別の例として、通信ユニット12が、半レトロフィット機能モードで動作するように構成されるような場合には、FSKデジタルモデム46が、端子I_TXDを介し、NRZ形式でデジタルデータを受信する(例えば、プロセッサから)。NRZ信号は、受信したメッセージに対応した情報(例えば、ステータス情報、エラー情報、またはその他の情報)を判定する状態マシンロジックを実行し、当該情報をメッセージバッファ40A及びメッセージバッファ40Bのうちの一方に保管する受信状態マシン回路62に伝送される。メッセージバッファ40A及びメッセージバッファ40Bは、揮発性メモリ30(図1)など、通信ユニット12の揮発性メモリに設けることができる。メッセージバッファ40A及びメッセージバッファ40Bは、メッセージオブジェクトを保管するように構成することが可能であり、メッセージオブジェクトは、受信したメッセージデータのほか、受信したメッセージデータに対応する情報、例えば、受信状態マシン62が判定したステータス情報(例えば、エラーステータス情報)、メッセージヘッダ情報、メッセージプリアンブル情報、または受信したメッセージに対応するその他の情報などを含む。即ち、通信ユニット12は、受信したメッセージデータをメッセージバッファ40A及びメッセージバッファ40Bのうちの一方に保管し、受信状態マシン62は、受信したメッセージに対応する情報を判定すると共に、メッセージバッファ40A及びメッセージバッファ40Bのうちの、通信ユニット12が用いた方と同じ方に当該情報を保管し、受信したメッセージデータ及びそのメッセージデータに対応する情報の組合せによって、メッセージオブジェクトが定義される。
この実施形態によれば、作動中、通信ユニット12は、受信したメッセージデータを受信バッファ40Aに保管し、受信したデータの量(例えば、バイト数)を判定し、判定したデータの量により、レジスタ60の受信バイトカウントレジスタを更新する。更に、メッセージヘッダ情報、受信状態マシン62が判定したステータス情報、及びその他の同様な情報などといった、受信したメッセージに対応する情報が、同じく受信バッファ40Aに保管される。いくつかの例として、通信ユニット12は、閾値バイト分のデータ及び一揃いのメッセージの全て(例えば、完全なHARTフレーム)の少なくとも一方を受信すると、プロセッサ(例えば、図1及び図2のプロセッサ16)に通知を出力し、受信したメッセージデータをプロセッサに取得させる。例えば、図2に関して上述したように、通信ユニット12は、プロセッサの割込み処理を要求し、第2のインタフェース(例えば、SPIインタフェース)を介してメッセージデータを取得するデータトランザクションを開始する割込みサービスルーチンをプロセッサに実行させることができる。メッセージバッファ40Aに保管されている受信メッセージオブジェクトがプロセッサによって取得される前に、後続するメッセージデータを通信ユニット12が受信した場合、通信ユニット12は、その後続するメッセージデータをメッセージバッファ40Bに保管することが可能であって、それにより、データの紛失及びバッファオーバランエラーの少なくとも一方の防止が促進され、通信の堅牢性が増大する。2つのメッセージバッファ40A及び40Bを有するものとして例示しているが、通信ユニット12は、いくつかの例として、3つ以上のメッセージバッファを備えることも可能である。例えば、通信ユニット12は、3つ、4つ、5つ、またはもっと多くのメッセージバッファを備えることで、更に通信の堅牢性を増大させることができる。
いくつかの例として、メッセージバッファ40Bに保管されているデータは、メッセージバッファ40A内のデータの送信に引き続いて、プロセッサに送信することが可能である。いくつかの例として、通信ユニット12が、メッセージバッファ40Aからのデータのみを送信するように構成されることにより、送信に先立ってメッセージバッファ40Bからメッセージバッファ40Aにデータが転送され、或いはメッセージバッファの定義が変更されて、メッセージバッファ40A及びメッセージバッファ40Bの識別子が事実上スワップされる。このようにして、通信ユニット12は、メッセージバッファ40A及び40Bのうちのアクティブバッファを指定することができる。即ち、データを取り出して転送を行うメッセージバッファをアクティブメッセージバッファとすることができる。
いくつかの例として、通信ユニット12は、受信したメッセージデータのエラーステータスに基づき、プロセッサの割込みを要求して、受信したメッセージデータをプロセッサに取得させることができる。例えば、受信状態マシン62は、(例えば、メッセージデータを受信する際に)受信したメッセージのエラーステータスを判定可能である。このようなエラーステータスの例には、フレーミングエラー、パリティエラー、ギャップエラー、搬送波検出の喪失エラー、及びチェックバイトエラーが含まれるが、これらに限定されるものではない。
フレーミングエラーは、受信したメッセージ中の停止ビット位置の未定義及び誤りの少なくとも一方に相当するものとすることができる。パリティエラーは、偶数パリティ(即ち、バイト中の1が偶数個)が指定された場合に奇数パリティ(即ち、バイト中の1が奇数個)を示すパリティビット、或いは奇数パリティが指定された場合に偶数パリティを示すパリティビットというように、受信したメッセージ中のパリティビットの値の未定義及び誤りの少なくとも一方に相当するものとすることが可能である。例えば、奇数パリティは、1のパリティビット値に対応し、また、偶数パリティは、0のパリティビット値に対応することができる。通信プロトコルにより、奇数パリティ、偶数パリティ、またはパリティなしのうちの1つを指定することが可能である。例えば、HART通信プロトコルが奇数パリティを指定する例では、偶数パリティに対応した、受信データのバイトに対する0のパリティビット値は、パリティエラーとすることができる。また、偶数パリティが指定される例では、1のパリティビット値(奇数パリティに対応する)は、パリティエラーとすることができる。
ギャップエラーは、停止ビットの受取りに引き続く、12.5ミリ秒の閾値時間といった閾値時間の間における、メッセージ内の開始ビットの受取りの失敗に相当するものとすることができる。搬送波検出喪失エラーは、受信したメッセージのチェックバイトの予測される停止ビットに先立つロー搬送波検出信号に対応したものとすることができる。チェックバイトエラーは、受信したメッセージについて受信状態マシン62が判定するチェックバイト値と、受信したメッセージに含まれているチェックバイト値との間の不一致に相当するものとすることができる。例えば、受信状態マシン62は、受信したメッセージの全てのバイトの排他的ORとして、受信したメッセージのチェックバイト値を判定することができる。通信ユニット12は、判定されたチェックバイト値と、受信したメッセージに含まれているチェックバイト値とを比較することが可能であり、判定されたチェックバイト値が受信したチェックバイト値と一致しない場合、チェックバイトエラーと判定することができる。
通信ユニット12は、メッセージエラーステータスを、致命的エラーステータスまたは非致命的エラーステータスの一方と判定することが可能である。例えば、受信したメッセージの区切り記号、アドレス、またはバイトカウント部分のいすれかのバイト中で検出されたフレーミングエラーに対応するフレーミングエラーステータスは、致命的なフレーミングエラーと見なすことができる。受信したメッセージにおける、その他の部分で検出されたフレーミングエラーは、非致命的なフレーミングエラーと見なすことができる。いくつかの例として、受信したメッセージの区切り記号部分、アドレス部分、またはバイトカウント部分で検出されたパリティエラーは、致命的なパリティエラーと見なすことが可能であり、受信したメッセージのデータフィールド領域で検出されたパリティエラーは、非致命的なパリティエラーと見なすことが可能である。いくつかの例として、ギャップエラー、搬送波検出喪失エラー、及びチェックバイト誤りは、それぞれを致命的エラーと見なすことができる。別の例として、全てのエラーを致命的エラーと見なしてもよい。更に別の例として、全てのエラーを非致命的エラーと見なしてもよい。
通信ユニット12は、メッセージについて判定されたエラーステータスに基づき、プロセッサの割込みを要求して受信メッセージを取得させるか否かを判定することが可能である。例えば、通信ユニット12は、メッセージに対応したエラーステータスが非致命的エラーステータスであると判定した場合には、プロセッサの割込みを要求することができ、エラーステータスが致命的エラーステータスであると判定した場合には、割込みの要求を差し控えることができる。このようにして、通信ユニット12は、破損メッセージ及び無効メッセージの少なくとも一方を取得するプロセッサの割込みを差し控えることにより、割込みの回数及び割込みに関連するプロセッサに対するタスク切換え負荷を更に低減することができる。
図3に示した実施形態に例示するように、通信ユニット12は、更に、送信メッセージバッファ42、及び送信メッセージバッファ42に保管されているメッセージに対応するステータスやその他の情報を判定可能な送信状態マシン64を備えている。送信メッセージバッファ42は、送信メッセージに対応する情報だけではなく、HARTネットワーク上で送信しようとするメッセージデータを含んだメッセージオブジェクトを保管することが可能である。例えば、通信ユニット12は、図1の揮発性メモリ30に送信メッセージバッファ42を設けることができる。いくつかの例として、送信メッセージバッファ42は、一揃いのメッセージの全て(例えば、完全なHARTフレーム)を保管するように構成される。
作動中、シグマ・デルタDAC58は、HARTネットワーク上で送信しようとするプロセス変数データをアナログ電圧に変換する。このアナログ電圧は、出力端子O_SIG_DACを介して出力され、HARTループ上のDC電流の制御に用いられる。更に、送信波形整形回路50は、出力端子O_TXAを介して出力される変調AC信号を形成し、この変調AC信号は、上述したように、DC電流上に重畳されて、HART信号が形成される。
このように、通信ユニット12は、1以上のメッセージバッファにメッセージデータを保管可能とすることにより、通信の堅牢性を増大させ、フィールドデバイスのプロセッサに対するタスク切換え負荷を軽減することができる。従って、ここに開示する技術によれば、プロセッサが、データ処理やデータ操作といった非通信タスクに、より多くの時間及能力の少なくとも一方を割り当てることが可能となる。
具体的な実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明の範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能であると共に、均等物で本発明の各構成要素を置き換えることが可能であることが当業者に理解されよう。また、本発明の本質的な範囲から逸脱することなく、特定の状況やものを本発明の教示に適合させるための様々な変形が可能である。従って、本発明は、開示した特定の実施形態に限定されるものではなく、添付の特許請求の範囲内に包含される全ての態様を含むものである。

Claims (25)

  1. 産業プロセスネットワーク上でデータを送受信するように構成されたフィールドデバイスであって、
    プロセッサと、
    前記産業プロセスネットワークに通信可能に接続された通信ユニットであって、第1のデータ転送速度で、第1の通信プロトコルを介し、前記産業プロセスネットワーク上で前記データを送受信するように構成され、前記第1のデータ転送速度より速い第2のデータ転送速度で、第2の通信プロトコルを介し、前記プロセッサと通信するように接続された通信ユニットと
    を備えることを特徴とするフィールドデバイス。
  2. 前記通信ユニットは、
    前記産業プロセスネットワーク上で前記通信ユニットが受信する第1のメッセージに対応した第1のメッセージオブジェクトを保管する第1の受信バッファと、
    前記産業プロセスネットワーク上で前記通信ユニットが受信する第2のメッセージに対応した第2のメッセージオブジェクトを保管する第2の受信バッファとを備える
    ことを特徴とする請求項1に記載のフィールドデバイス。
  3. 前記第1のメッセージオブジェクトは、前記第1のメッセージと、前記第1のメッセージに対応する情報とを含み、
    前記第2のメッセージオブジェクトは、前記第2のメッセージと、前記第2のメッセージに対応する情報とを含む
    ことを特徴とする請求項2に記載のフィールドデバイス。
  4. 前記通信ユニットは、
    前記第1のメッセージに対応する前記情報の少なくとも一部、及び前記第2のメッセージに対応する前記情報の少なくとも一部を、それぞれ特定し、
    前記第1のメッセージに対応する前記情報の前記特定された部分を前記第1のメッセージオブジェクト中に挿入し、
    前記第2のメッセージに対応する前記情報の前記特定された部分を前記第2のメッセージオブジェクト中に挿入する
    ことを特徴とする請求項3に記載のフィールドデバイス。
  5. 前記通信ユニットは、前記第1のメッセージに対応する前記情報の前記部分、及び前記第2のメッセージに対応する前記情報の前記部分を、それぞれ特定する受信状態マシンを実行することを特徴とする請求項4に記載のフィールドデバイス。
  6. 前記通信ユニットは、メッセージ受領通知を出力するように構成され、
    前記メッセージ受領通知は、前記第2の通信プロトコルを介して前記通信ユニットから前記第1のメッセージオブジェクト及び第2のメッセージオブジェクトのうちの少なくとも1つを取得する割込みサービスルーチンを、前記プロセッサに呼び出させるように構成される
    ことを特徴とする請求項2に記載のフィールドデバイス。
  7. 前記通信ユニットは、前記第1のメッセージオブジェクト及び前記第2のメッセージオブジェクトのうちのアクティブなメッセージオブジェクトのエラーステータスに基づき、前記メッセージ受領通知を出力するかどうかを判定することを特徴とする請求項6に記載のフィールドデバイス。
  8. 前記通信ユニットは、前記第1のメッセージオブジェクト及び前記第2のメッセージオブジェクトのうちの前記アクティブなメッセージオブジェクトの前記エラーステータスが非致命的エラーステータスを含んでいるとの判定に基づき、前記メッセージ受領通知を出力すると判定することを特徴とする請求項7に記載のフィールドデバイス。
  9. 前記通信ユニットは、前記第1のメッセージオブジェクト及び前記第2のメッセージオブジェクトのうちのアクティブなメッセージオブジェクトの前記エラーステータスが致命的エラーステータスを含んでいるとの判定に基づき、前記メッセージ受領通知の出力を差し控えると判定することを特徴とする請求項7に記載のフィールドデバイス。
  10. 前記通信ユニットは、前記産業プロセスネットワーク上で一揃いのメッセージを全て受信すると、前記メッセージ受領通知を前記プロセッサに出力することを特徴とする請求項6に記載のフィールドデバイス。
  11. 前記通信ユニットは、前記メッセージ受領通知が前記プロセッサによって認識されていないと判定すると、前記第2のメッセージを前記第2のメッセージバッファに保管することを特徴とする請求項10に記載のフィールドデバイス。
  12. 前記通信ユニットは、
    割込み端子を介して前記プロセッサに接続され、
    前記割込み端子の電圧を調整することにより、前記メッセージ受領通知を出力する
    ことを特徴とする請求項6に記載のフィールドデバイス。
  13. 前記通信ユニットは、前記第2の通信プロトコルを介し、前記プロセッサから前記通信ユニットに受け取られたメッセージに対応するメッセージオブジェクトを保管する送信バッファを備え、
    前記メッセージオブジェクトは、前記プロセッサから受け取ったメッセージと、前記プロセッサから受け取ったメッセージに対応する情報とを含み、
    前記通信ユニットは、前記第1の通信プロトコルを介し、前記産業プロセスネットワーク上で前記メッセージオブジェクトを送信する
    ことを特徴とする請求項1に記載のフィールドデバイス。
  14. 前記送信バッファは、前記産業プロセスネットワーク上で送信しようとする一揃いのメッセージの全てを保管するように構成され、
    前記通信ユニットは、前記一揃いのメッセージの全てを前記プロセッサから受信すると、前記産業プロセスネットワーク上で前記一揃いのメッセージの全てを送信する
    ことを特徴とする請求項13に記載のフィールドデバイス。
  15. 前記第1の通信プロトコルは、ハイウェイアドレス可能遠隔トランスデューサ(HART)プロトコルからなり、
    前記第2の通信プロトコルは、シリアル周辺インタフェース(SPI)プロトコルからなる
    ことを特徴とする請求項1に記載のフィールドデバイス。
  16. 産業プロセスネットワーク上でデータを送受信するように構成された通信ユニットであって、
    第1のデータ転送速度で、第1の通信プロトコルを介し、前記産業プロセスネットワーク上で前記データを送受信する第1の通信インタフェースと、
    前記第1のデータ転送速度より速い第2のデータ転送速度で、第2の通信プロトコルを介し、プロセッサと通信する第2の通信インタフェースと、
    前記産業プロセスネットワーク上で受信する第1のメッセージに対応した第1のメッセージオブジェクトを保管する第1の受信バッファと、
    前記産業プロセスネットワーク上で受信する第2のメッセージに対応した第2のメッセージオブジェクトを保管する第2の受信バッファと
    を備えることを特徴とする通信ユニット。
  17. 前記通信ユニットは、
    割込み端子を介して前記プロセッサに接続するように構成され、
    前記産業プロセスネットワーク上で一揃いのメッセージの全てを受信すると、前記割込み端子を介して前記プロセッサにメッセージ受領通知を出力し、
    前記メッセージ受領通知は、
    前記プロセッサに、前記第2の通信インタフェースを介し、前記第1のメッセージオブジェクト及び前記第2のメッセージオブジェクトのうちの少なくとも一方を取得させるように構成される
    ことを特徴とする請求項16に記載の通信ユニット。
  18. 前記第2の通信インタフェースは、マスタ・アウト・スレーブ・イン(MOSI)端子と、マスタ・イン・スレーブ・アウト(MISO)端子とを備え、
    前記通信ユニットは、
    前記MOSI端子を介して前記プロセッサからデータを受信し、前記MISO端子を介して前記プロセッサにデータを送信し、
    前記MOSI端子を介してメッセージ受領通知を受信すると、前記第1のメッセージオブジェクト及び前記第2のメッセージオブジェクトのうちの少なくとも一方を、前記MISO端子を介して送信する
    ことを特徴とする請求項17に記載の通信ユニット。
  19. 前記通信ユニットは、前記MOSI端子を介して前記メッセージ受領通知を受信していないと判定すると、前記第2のメッセージを前記第2のメッセージオブジェクトバッファに保管することを特徴とする請求項18に記載の通信ユニット。
  20. 前記MOSI端子を介して受信する第3のメッセージに対応した第3のメッセージオブジェクトを保管する送信バッファを更に備え、
    前記通信ユニットは、前記第1の通信インタフェースを介し、前記産業プロセスネットワーク上で前記第3のメッセージオブジェクトを送信する
    ことを特徴とする請求項16に記載の通信ユニット。
  21. 前記通信ユニットは、前記第3のメッセージオブジェクトが一揃いのメッセージの全てを表していると判定すると、前記第1の通信インタフェースを介して前記第3のメッセージオブジェクトを送信することを特徴とする請求項20に記載の通信ユニット。
  22. 産業プロセスネットワーク上でデータを送受信する方法であって、
    フィールドデバイスの通信ユニットにより、第1のデータ転送速度で、第1の通信プロトコルを介し、第1のメッセージを受信する工程と、
    前記通信ユニットにより、前記第1のメッセージを前記通信ユニットの第1の受信バッファに保管する工程と、
    前記通信ユニットにより、前記第1のメッセージが、前記第1の通信プロトコルに従った一揃いのメッセージを全て含んでいることを判定する工程と、
    前記第1のメッセージが一揃いのメッセージを全て含んでいると判定すると、前記通信ユニットにより、前記第1のメッセージを受信したことを前記フィールドデバイスのプロセッサに通知する工程と、
    前記通信ユニットにより、前記第1のデータ転送速度より速い第2のデータ転送速度で、第2の通信プロトコルを介し、前記第1のメッセージを前記プロセッサに送信する工程と
    を備えることを特徴とする方法。
  23. 前記通信ユニットにより、前記第2の通信プロトコルを介して前記第1のメッセージを前記プロセッサに送る前に、前記第1の通信プロトコルを介して第2のメッセージの少なくとも一部を受信する工程と、
    前記通信ユニットにより、前記第2のメッセージを前記通信ユニットの第2の受信バッファに保管する工程と
    を更に備えることを特徴とする請求項22に記載の方法。
  24. 前記第1のメッセージを受信したことを前記プロセッサに通知する工程は、前記通信ユニットと前記プロセッサとを接続する割込み端子の電圧を調整する工程を備えることを特徴とする請求項22に記載の方法。
  25. 前記通信ユニットにより、前記第2の通信プロトコルを介し、前記プロセッサから第3のメッセージを受信する工程と、
    前記通信ユニットにより、前記第3のメッセージが、前記第1の通信プロトコルに従った一揃いのメッセージを全て含んでいることを判定する工程と、
    前記第3のメッセージが一揃いのメッセージを全て含んでいると判定すると、前記通信ユニットにより、前記産業プロセスネットワーク上で前記第3のメッセージを送信する工程と
    を更に備えることを特徴とする請求項22に記載の方法。
JP2016502006A 2013-03-14 2014-03-13 産業プロセスネットワーク用通信システム Active JP6862177B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US201361781348P 2013-03-14 2013-03-14
US61/781,348 2013-03-14
PCT/US2014/025945 WO2014160161A1 (en) 2013-03-14 2014-03-13 Communications unit for an industrial process network

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016522593A true JP2016522593A (ja) 2016-07-28
JP6862177B2 JP6862177B2 (ja) 2021-04-21

Family

ID=51526870

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016502006A Active JP6862177B2 (ja) 2013-03-14 2014-03-13 産業プロセスネットワーク用通信システム

Country Status (8)

Country Link
US (1) US9397855B2 (ja)
EP (1) EP2974237B1 (ja)
JP (1) JP6862177B2 (ja)
CN (2) CN105009551B (ja)
AU (1) AU2014244061B2 (ja)
CA (1) CA2903695A1 (ja)
RU (1) RU2658180C2 (ja)
WO (1) WO2014160161A1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019079458A (ja) * 2017-10-27 2019-05-23 島津システムソリューションズ株式会社 プロセス制御装置
WO2021117433A1 (ja) * 2019-12-09 2021-06-17 三菱パワー株式会社 信号処理装置、信号処理方法および信号処理プログラム

Families Citing this family (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20150194809A1 (en) * 2014-01-07 2015-07-09 Erick Mendoza Variable DC Power Supply and HART Adapter
US9106488B1 (en) * 2014-08-23 2015-08-11 Smart Embedded Systems, Inc. Energy efficient highway addressable remote transducer soft modem
JP6476661B2 (ja) * 2014-08-29 2019-03-06 ブラザー工業株式会社 通信機器
US10142199B2 (en) * 2014-12-19 2018-11-27 Emerson Process Management Lllp Automatic process data transmission and monitoring for an industrial process network
EP3125053B1 (de) * 2015-07-31 2017-07-26 Siemens Aktiengesellschaft Verfahren und peripheriebaugruppe zur übertragung von hart-variablen sowie cpu-einheit zum lesen der hart-variablen
US9892011B2 (en) * 2015-10-29 2018-02-13 Honeywell International Inc. Apparatus and method for autodetection of HART devices over PROFIBUS
US10127183B2 (en) * 2016-06-30 2018-11-13 Fisher Controls International Llc Systems and methods for provisioning devices operating in industrial automation environments
EP3512163A1 (de) * 2018-01-12 2019-07-17 Siemens Aktiengesellschaft Übertragen von signalen
CN108173348A (zh) * 2018-03-13 2018-06-15 广东里田电力工业有限公司 一种带有智能通信模块的操显仪
CN108638077A (zh) * 2018-06-27 2018-10-12 天津商业大学 一种机器人示教手柄
CN110061765B (zh) * 2019-04-17 2021-03-23 南京濠暻通讯科技有限公司 一种5g板载双2×2 mimo无线控制系统
US11231701B2 (en) * 2019-06-10 2022-01-25 Fisher-Rosemount Systems, Inc. Publish/subscribe protocol for real-time process control
GB2589663B (en) 2019-06-10 2024-04-10 Fisher Rosemount Systems Inc Automatic load balancing and performance leveling of virtual nodes running real-time control in process control systems
CN113049048A (zh) * 2019-12-27 2021-06-29 比特大陆科技有限公司 电压调整的方法、装置以及处理设备
CN112882979A (zh) * 2021-03-15 2021-06-01 广东拓斯达科技股份有限公司 一种通信系统和方法
CN113359550B (zh) * 2021-06-03 2023-08-29 广州地铁集团有限公司 基于fpga的fsk数据监控设备

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02128597A (ja) * 1988-11-09 1990-05-16 Toshiba Corp 電力プラントモニタ用高速伝送装置
JPH02178804A (ja) * 1988-12-29 1990-07-11 Matsushita Electric Ind Co Ltd シーケンス制御装置
JPH06274425A (ja) * 1993-03-17 1994-09-30 Hitachi Ltd ネットワークアダプタ装置
JP2003533809A (ja) * 2000-05-12 2003-11-11 ローズマウント インコーポレイテッド 2線式現場取付け可能プロセス装置
US20040044811A1 (en) * 2002-08-30 2004-03-04 Aljosa Vrancic System and method for transferring data over a communication medium using double-buffering
JP2004295701A (ja) * 2003-03-28 2004-10-21 Renesas Technology Corp シリアル通信装置
JP2006109016A (ja) * 2004-10-04 2006-04-20 Matsushita Electric Ind Co Ltd 送受信装置、送受信制御方法、プログラム、およびメモリ
JP2010539587A (ja) * 2007-09-13 2010-12-16 ローズマウント インコーポレイテッド プロセストランスミッタの高性能アーキテクチャ

Family Cites Families (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5828901A (en) 1995-12-21 1998-10-27 Cirrus Logic, Inc. Method and apparatus for placing multiple frames of data in a buffer in a direct memory access transfer
AU2002233990A1 (en) * 2000-11-16 2002-05-27 Invensys Systems, Inc. Control system methods and apparatus for inductive communication across an isolation barrier
US6947438B1 (en) * 2000-11-17 2005-09-20 Advanced Micro Devices, Inc. PCI and MII compatible home phoneline networking alliance (HPNA) interface device
DE10221772A1 (de) * 2002-05-15 2003-11-27 Flowtec Ag Variables Feldgerät für die Prozeßautomation
US7773715B2 (en) * 2002-09-06 2010-08-10 Rosemount Inc. Two wire transmitter with isolated can output
US7643480B2 (en) 2004-01-22 2010-01-05 Hain-Ching Liu Method and system for reliably and efficiently transporting data over a network
US8060668B2 (en) * 2004-09-08 2011-11-15 Fisher-Rosemount Systems, Inc. Low latency data packet reception and processing
US7609719B2 (en) * 2004-10-12 2009-10-27 Electro Industries/Gauge Tech System and method for simultaneous communication on modbus and DNP 3.0 over Ethernet for electronic power meter
US8112565B2 (en) * 2005-06-08 2012-02-07 Fisher-Rosemount Systems, Inc. Multi-protocol field device interface with automatic bus detection
US8452255B2 (en) * 2005-06-27 2013-05-28 Rosemount Inc. Field device with dynamically adjustable power consumption radio frequency communication
US8406248B2 (en) * 2007-04-13 2013-03-26 Hart Communication Foundation Priority-based scheduling and routing in a wireless network
US7765336B2 (en) * 2007-06-11 2010-07-27 Emulex Design & Manufacturing Corporation Autonomous mapping of protected data streams to fibre channel frames
CN101939958B (zh) * 2007-12-28 2013-09-18 频谱控制股份有限公司 带有频移键控调制解调器的微控制器
US8261001B2 (en) * 2009-04-27 2012-09-04 Cisco Technology, Inc. Network range extender device
JP4900487B2 (ja) * 2010-01-06 2012-03-21 横河電機株式会社 制御ネットワーク管理システム
US9197576B2 (en) * 2010-11-15 2015-11-24 Rockwell Automation Technologies, Inc. Method and apparatus for allocating and prioritizing data transmission
JP5459325B2 (ja) * 2012-01-19 2014-04-02 横河電機株式会社 キャッシュ装置、キャッシュプログラム、及び通信装置
US8656065B1 (en) * 2013-01-29 2014-02-18 Honeywell International Inc. Method and apparatus for automatically selecting a plurality of modes for programmable interface circuit by coupling field devices to process controllers
US9870337B2 (en) * 2013-02-28 2018-01-16 E3 Embedded Systems, Llc Method and apparatus for the processor independent embedded platform

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02128597A (ja) * 1988-11-09 1990-05-16 Toshiba Corp 電力プラントモニタ用高速伝送装置
JPH02178804A (ja) * 1988-12-29 1990-07-11 Matsushita Electric Ind Co Ltd シーケンス制御装置
JPH06274425A (ja) * 1993-03-17 1994-09-30 Hitachi Ltd ネットワークアダプタ装置
JP2003533809A (ja) * 2000-05-12 2003-11-11 ローズマウント インコーポレイテッド 2線式現場取付け可能プロセス装置
US20040044811A1 (en) * 2002-08-30 2004-03-04 Aljosa Vrancic System and method for transferring data over a communication medium using double-buffering
JP2004295701A (ja) * 2003-03-28 2004-10-21 Renesas Technology Corp シリアル通信装置
JP2006109016A (ja) * 2004-10-04 2006-04-20 Matsushita Electric Ind Co Ltd 送受信装置、送受信制御方法、プログラム、およびメモリ
JP2010539587A (ja) * 2007-09-13 2010-12-16 ローズマウント インコーポレイテッド プロセストランスミッタの高性能アーキテクチャ

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019079458A (ja) * 2017-10-27 2019-05-23 島津システムソリューションズ株式会社 プロセス制御装置
WO2021117433A1 (ja) * 2019-12-09 2021-06-17 三菱パワー株式会社 信号処理装置、信号処理方法および信号処理プログラム
US11838157B2 (en) 2019-12-09 2023-12-05 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Signal processing device, signal processing method, and signal processing program
JP7455565B2 (ja) 2019-12-09 2024-03-26 三菱重工業株式会社 信号処理装置、信号処理方法および信号処理プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
US20140269764A1 (en) 2014-09-18
WO2014160161A1 (en) 2014-10-02
CA2903695A1 (en) 2014-10-02
US9397855B2 (en) 2016-07-19
JP6862177B2 (ja) 2021-04-21
AU2014244061B2 (en) 2017-11-23
RU2658180C2 (ru) 2018-06-19
EP2974237A1 (en) 2016-01-20
CN104917743A (zh) 2015-09-16
RU2015138478A (ru) 2017-04-28
AU2014244061A1 (en) 2015-10-01
EP2974237A4 (en) 2016-10-26
EP2974237B1 (en) 2024-03-06
CN105009551A (zh) 2015-10-28
CN105009551B (zh) 2019-03-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6862177B2 (ja) 産業プロセスネットワーク用通信システム
JP5069110B2 (ja) メッセージ受信中における送信を防止するシステム及び方法
KR101575547B1 (ko) 캔 통신 시스템의 에러 분산감지 방법 및 캔 통신 시스템
JP2018501596A (ja) 産業プロセスネットワークにおけるデータ伝送方法及び装置
JP2006217476A (ja) 通信方法、通信システム及び有線/無線ブリッジ装置
WO2006020054A2 (en) Communication controller for coordinating transmission of scheduled and unscheduled messages
JP4906736B2 (ja) 制御・監視信号伝送システム
CN110635982B (zh) 通讯总线上双主机通讯方法、系统、工控网关及储存介质
EP1810138B1 (en) Management of event order of occurrence on a network
JP2010134752A (ja) フィールド機器
TW200412010A (en) Embedded internet integrated chip controlled valve actuator
JP2009037387A (ja) ワイヤレスusbシステム、デバイスワイヤアダプタ及び有線usbデバイスの制御方法
JP6762546B1 (ja) シリアル通信方法及びシリアル通信システム
JP2007228338A (ja) 電子制御ユニットおよび電子制御ユニットの送信方法
KR101817639B1 (ko) 고장허용 제어장치 및 이를 포함하는 차량
US11757799B2 (en) Line monitor device and network switch
US20230314173A1 (en) Electronic device
CN207612273U (zh) 一种基于can总线的通信系统
US20210083721A1 (en) Process control loop bridge
US20120119789A1 (en) Peak Detector Extension System
KR20130047465A (ko) 디지털 보호 계전기용 통신모듈 및 데이타 통신방법
JP2019149624A (ja) 通信装置、プログラムおよび通信システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20161226

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20171211

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171220

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20180319

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180516

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20180613

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181011

C60 Trial request (containing other claim documents, opposition documents)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C60

Effective date: 20181011

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20181018

C21 Notice of transfer of a case for reconsideration by examiners before appeal proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C21

Effective date: 20181024

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20181130

C211 Notice of termination of reconsideration by examiners before appeal proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C211

Effective date: 20181212

C22 Notice of designation (change) of administrative judge

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C22

Effective date: 20190911

C22 Notice of designation (change) of administrative judge

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C22

Effective date: 20191113

C13 Notice of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C13

Effective date: 20191218

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20200317

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200414

C22 Notice of designation (change) of administrative judge

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C22

Effective date: 20200415

C13 Notice of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C13

Effective date: 20200916

C22 Notice of designation (change) of administrative judge

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C22

Effective date: 20201111

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20201215

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201223

C23 Notice of termination of proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C23

Effective date: 20210210

C03 Trial/appeal decision taken

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C03

Effective date: 20210324

C30A Notification sent

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C3012

Effective date: 20210324

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210331

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6862177

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150