JP2016522365A - スイベルキャップ - Google Patents
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Abstract
アクチュエータが提供される。アクチュエータは、一方の遠位端部のところにソケット部分をロッドと、スイベルキャップと、を有する。スイベルキャップは、内面及び外面を有するベース部分と、当該ベース部分の内面上に配置された隆起ドーム状部分と、を有する。前記外面は、ベース部分の当該外面を規定する平面の中心のところに半径の原点を有する。隆起ドーム状部分は、ロッドのソケット部分上に設けられると共に、ベース部分の外面を規定する平面上に半径の原点を有する。隆起領域が、隆起ドーム状部分又はソケット部分のうちの少なくとも一方上に配置される。スイベルキャップは、荷重についての角度的ミスアラインメントに応答して、ロッドに対し傾動角度に合わせて傾動する。
Description
〔関連出願の説明〕
本願は、2013年4月12日に出願され、通し番号第61/811,575号が付与された米国特許仮出願(発明の名称:SWIVEL CAP)の優先権主張出願であり、この米国特許仮出願を参照により引用し、その開示内容全体を本明細書の一部とする。
本願は、2013年4月12日に出願され、通し番号第61/811,575号が付与された米国特許仮出願(発明の名称:SWIVEL CAP)の優先権主張出願であり、この米国特許仮出願を参照により引用し、その開示内容全体を本明細書の一部とする。
本特許出願開示内容、即ち、本発明は、一般に、アクチュエータに関し、特に、曲げモーメントを減少させると共に横方向運動を減少させるためにアクチュエータに用いられるロッドのためのスイベルキャップに関する。
アクチュエータは、物体を持ち上げ又は動かし、或いは物体を動かないようクランプするために用いられる場合が多い機構体である。アクチュエータは、直線運動又は非直線運動を生じさせることができる。アクチュエータの例としては、油圧シリンダ、空気圧シリンダ、電気モータ等が挙げられる。アクチュエータは、多くの用途で用いられ、かかる用途としては、建設機械、土木工事車両、及び、製造機械類が挙げられる。例えば、油圧シリンダは、一方向ストロークにより一方向の力をもたらすことができる機械的アクチュエータである。油圧シリンダは、ロッドに連結されたピストンがシリンダバレル内を前後に動くよう構成されたものである。
アクチュエータには、ロッドのミスアラインメント(心合せ不良)と関連した不利益又は欠点がある。このミスアラインメントは、釣り合わせが不十分な又はオフセンター状態の荷重をシリンダに加えた結果であり得る。これは、例えば、ロッドがでこぼこの表面に接触するときに起こり得る。この問題により、シリンダに損傷が生じる場合があり、シリンダは、最終的には破損する場合がある。
ミスアラインメントの結果として生じるシリンダの横方向加重を軽減する又はなくすために、油圧シリンダの製造業者によって多くの努力がなされた。シリンダのアラインメント(心合せ)状態は油圧シリンダの寿命に直接的な影響を及ぼすのであるが、油圧シリンダの完全なアラインメントを達成することはほぼ不可能である。多くの用途のためのアクチュエータは、カスタムメイドであって高価である。従って、これらアクチュエータの寿命及び稼働を引き延ばすことは、相当な節約になる。
しかしながら、これらの先行技術の方法及びシステムは、ロッドに応力を生じさせ最終的にはロッド破損を導く曲げモーメントを、十分に減少させる或いはなくすことがなかった。したがって、潜在的にシリンダ組立体を故障させ得る曲げモーメントを減少させるよう動作できるアクチュエータが要望されている。
本明細書において開示されるシステム及び方法は、現在利用可能なアクチュエータにおいて、これらの欠点のうちの1つ又は2つ以上を克服することを目的としている。
本発明の幾つかの実施形態によれば、アクチュエータが提供される。当該アクチュエータは、一方の遠位端部のところにソケット部分を有するロッドと、スイベルキャップと、を有する。当該スイベルキャップは、内面及び外面を有するベース部分を含み、当該外面は、ベース部分の当該外面を規定する平面の中心のところに半径の原点を有し、スイベルキャップは更に、ベース部分の内面上に配置された隆起ドーム状部分を有する。隆起ドーム状部分は、ロッドのソケット部分内に設けられる。隆起領域が、隆起ドーム状部分又はソケット部分のうちの少なくとも一方上に配置される。スイベルキャップは、荷重についての角度的ミスアラインメントに応答してロッドに対し傾動角度に合わせて傾動する。
本発明の幾つかの実施形態によれば、アクチュエータを組み立てる方法が提供される。この方法は、一方の遠位端部のところにソケット部分を有するロッドを形成するステップと、スイベルキャップを形成するステップと、を含む。形成されるスイベルキャップは、内面及び外面を有するベース部分を含み、当該外面は、ベース部分の当該外面を規定する平面の中心のところに半径の原点を有し、スイベルキャップは更に、隆起ドーム状部分を有する。隆起ドーム状部分は、ベース部分の内面上に配置されると共に、ロッドのソケット部分内に設けられる。隆起領域が、隆起ドーム状部分又はソケット部分のうちの少なくとも一方上に配置される。スイベルキャップは、荷重についての角度的ミスアラインメントに応答して、ロッドに対し傾動角度に合わせて傾動する。
本発明の幾つかの実施形態によれば、一方の遠位端部のところにソケット部分を有するロッドを形成する手段と、スイベルキャップを形成する手段と、を含むアクチュエータが提供される。スイベルキャップは、内面及び外面を有するベース部分を含み、当該外面は、ベース部分の当該外面を規定する平面の中心のところに半径の原点を有し、スイベルキャップは更に、隆起ドーム状部分を有する。隆起ドーム状部分は、ベース部分の内面上に配置されると共にロッドのソケット部分上に設けられる。隆起領域が、隆起ドーム状部分又はソケット部分のうちの少なくとも一方上に配置される。スイベルキャップは、荷重についての角度的ミスアラインメントに応答して、ロッドに対し傾動角度に合わせて傾動する。
この点に関し、本発明の少なくとも1つの実施形態を詳細に説明する前に、本発明はその適用において以下の説明中に記載され又は図面内に図示された構成の詳細及びコンポーネントの配置に限定されない、ということが理解されるべきである。本発明は、説明される観点(特徴)に加えて種々の観点(特徴)を有することができるし、様々な仕方で具体化され実施され得る。また、本明細書及び要約書で用いられる語句及び用語は、説明の目的のためのものであり、本発明を限定するものとみなされるべきではない。
したがって、当業者であれば理解できるように、本発明が立脚する技術的思想は、本発明の幾つかの目的を達成するための他の構造、方法及びシステムの設計の基礎として、容易に利用できる。したがって、重要なこととして、本発明の範囲は、当該均等構成例が本発明の精神及び範囲から逸脱しない限り、均等構成例を含むものとみなされる。
今、図1を参照すると、本発明に従うアクチュエータ10の断面図が示されている。図示されると共に以下において説明されるアクチュエータ10は、油圧シリンダ組立体である。ただし、本発明は、油圧シリンダに限定されるものではない。本発明の原理は、他形式のアクチュエータ、例えば油圧式、空気圧式、電気式及び任意他の形式のアクチュエータ、にも利用できる。
油圧シリンダ組立体10は、バレル20及びロッド30を含む。ロッド30は、バレル20内に摺動可能に受け入れられると共にバレル20を貫通している。ロッド30は、2つの端部32,34を有する。ロッド30は、一端部32のところにソケット部分40を有する。アクチュエータ10は、ソケット部分40と反対側の端部34の近くにベース50を有する。本発明の幾つかの実施形態では、ロッド30は、円筒形であるのが良い。しかしながら、ロッド30について他の幾何学的形状を用いることができる。本明細書では、ロッド30という用語は、ロッドそのものを意味するためにも用いられるし、更に、ピストンとロッドとを組み合わせた単一(一体)部品を意味するためにも用いられる。ロッド30のソケット部分40は、ロッド30に対して別個のアタッチメントであっても良い。あるいは、ロッド30は、ソケット部分40との単一(一体)部品として製作されても良い。
油圧シリンダ組立体10は、スイベルキャップ60を更に含む。スイベルキャップ60及びロッド30の遠位端部の斜視図が、図2に示されている。ロッド30の遠位端部とスイベルキャップ60の断面図が図3に示されている。
スイベルキャップ60は、ベース部分70及び隆起ドーム状部分80を含む。スイベルキャップ60のベース部分70は、内面72及び外面74を有している。図3及び図4に示されているように、スイベルキャップ60の隆起ドーム状部分80は、ベース部分70の内面72上に設けられている。隆起ドーム状部分80は、ロッド30のソケット部分40内に取り付けられ得る。ベース部分70及び隆起ドーム状部分80は、典型的には金属、例えば鋼、で作られている。ベース部分70及び隆起ドーム状部分80は、ロッド30を形成するために用いられている材料と同種の材料で作られ得る。しかしながら、他の材料も、選択された当該材料がシリンダ組立体10の用途にとって十分な強度を有する限りにおいて、ベース部分70及び隆起ドーム状部分80を形成するのに用いられ得る。ベース部分70は、円形であるのが良い。
隆起ドーム状部分80は、ドーム状の形をしているか、または、半球形である。かかる隆起ドーム状部分80は、ロッド30のソケット部分40(図4参照)に適応するように形作られている。スイベルキャップ60の隆起ドーム状部分80は、全体としてロッド30の軸線Aと一線をなすように位置決めされた中心軸線を有する。隆起ドーム状部分80は、半径についての原点85を有し、この半径の原点85は、ベース部分70の外面74を規定する平面上に位置する。半径の原点85についてのこの特定の位置により、スイベルキャップ60の回転の際に横方向運動はゼロであり、ロッド30に加わる曲げモーメントも低減する。隆起ドーム状部分80の半径の原点85は、ベース部分の外面を規定する平面の中央で中心軸線に沿っている。半径の原点85は、図3及び図4に示されている。軸線Aは、図3に示されている。
本発明の幾つかの実施形態では、ベース部分70は円形であり、ロッド30は円筒形である。図2及び図3は、円筒形ロッド30及び円形ベース部分70を示している。幾つかの実施形態では、ベース部分70の直径は、ロッド30の外径よりも小さいか、これよりも大きいか、または、これと等しい。図2及び図3では、ベース部分70の直径は、ロッド30の外径よりも大きい。
一般的には、ベース部分70がロッド30の平らなフェース36よりも広いことが望ましい。と言うのは、より広いベース部分70は、アクチュエータが作用する物体を保護することができるからである。アクチュエータ10が作動状態にあるとき、しばしば、アクチュエータが持ち上げ、動かし、或いはクランプしている物体は、ロッド30による応力及び変形によって損傷を受けることがある。しかしながら、広いベース部分70は、この損傷を防止することができる。円形ベース部分70の直径が少なくとも円筒形ロッド30の外径と同程度の大きさであるので、ベース部分70は、ロッド30の遠位端部を保護し、特に、ロッド30の遠位端部のところのロッド30の平らなフェース36を保護する。さらに、本実施形態のスイベルキャップ60の幾何学的形状及びドーム部分80の接触面積が与えられる場合、ベース部分70のサイズは、油圧シリンダ組立体10の定格(rating)に影響を及ぼすことはなく、油圧シリンダ組立体10の性能に悪影響を及ぼすこともない。本発明の幾つかの実施形態では、ベース部分70の表面積とロッド30の平らなフェース36の表面積との比は、1:1から2:1以上まで、様々であって良い。
上述したように、油圧シリンダ組立体10は、ロッド30に与えられる荷重の角度的ミスアラインメントに起因して問題を生じる。これは、例えば、油圧シリンダ組立体10の作動中におけるロッド30のミスアラインメントに起因する過負荷によって引き起こされる場合があり、このミスアラインメントは、部分的には、持ち上げ中に変化する荷重方向に起因している場合がある。ロッド30の角度的ミスアラインメントにより、ロッド30に曲げモーメントが引き起こされ、それによりロッド30が破損すると共にシリンダ組立体10が故障する。したがって、ロッド30に加わる曲げモーメントをなくすか少なくとも低減させることが重要である。その結果、ロッド30は破損せず、油圧シリンダ組立体10は可能な限り長く稼働する。
油圧シリンダ組立体10は、角度的ミスアラインメントに起因するこの損傷からロッド30を保護するよう設計されているスイベルキャップ60を含む。スイベルキャップ60は、ロッド30の端部32に取り付けられている。スイベルキャップ60は、荷重についての角度的ミスアラインメントに応答して、ロッド30に対し傾動角度に合わせて傾動する。本発明の幾つかの実施形態では、スイベルキャップ60の傾動角度は、5°以下である。他の実施形態では、シリンダは、5°を超える傾動角度に合わせて設計され得る。
ソケット部分40は、スイベルキャップ60の隆起ドーム状部分80を受け入れる(適応する)ように寸法決めされ、またこの逆の関係も成り立っている。図4は、本発明に従うロッド30のソケット部分40の平面図を示している。しかしながら、ソケット部分40は、隆起ドーム状部分80と正確に嵌合するようには形作られておらず、あるいは、寸法決めされていない。例えば、図3は、ロッド30の端部32の平らなフェース36とスイベルキャップ60の内面72との間に隙間90が形成されていることを示している。
隙間90は、最大傾動角度が守られなかった時点を油圧シリンダ組立体10のユーザが知るための視覚的指標を提供する。これは重要である。その理由は、ロッド30が最大傾動角度を超える傾動角度で作動される場合、ロッド30が損傷状態になり得るからである。スイベルキャップ60がロッド30の角度的ミスアラインメントに応答して傾動する際に、スイベルキャップ60が最大傾動角度で傾動する又は当該最大傾動角度を超えると、ベース部分70の内面72の一部分は、ロッド30の平らなフェース36に接触する。ベース部分70の内面72とロッド30の平らなフェース36との間で接触が生じる場合に、隙間90は閉じる。しかしながら、ベース部分70の内面72の残りの部分(即ち、ロッドの平らな表面と接触していない部分)とロッド30の平らなフェース36との間で隙間90は残っている。換言すれば、隙間90は、スイベルキャップ60の回転につれて、ベース部分70とロッドの平らなフェース36との間で一様でない。
油圧シリンダ組立体10のユーザは、作動中、最大傾動角度に達した或いは超えたか否かを視覚的に判定することができる。と言うのは、隙間90が、ベース部分70の内面72の或る部分で消失するからである。この特徴により、ユーザは、ロッド30が損傷する前に、油圧シリンダ組立体10の作動を停止させることができる。
ロッド30が作動されてスイベルキャップ60が最大傾動角度よりも大きな傾動角度で傾動する場合、ベース部分70の内面72は、ロッド30の平らなフェース36に凹み又は窪みを形成することになる。あるいは、ベース部分70の内面72に、凹み又は窪みが生じる場合がある。この凹み又は窪みは、ベース部分70とロッド30の平らな表面との接触によって生じる。あるいは、この凹み又は窪みは、ベース部分70の内面72上に生じる場合がある。凹みの大きさは、荷重及びミスアラインメントの量の関数となるであろう。この時、ロッドの平らな表面及び/又はベース部分の内面72が、油圧シリンダ組立体10がその荷重仕様を超えて作動されたか否かを明らかにするべく、点検され得る。
したがって、隙間90は、最終的には、油圧シリンダ組立体10のユーザにとって2つの利点をもたらす。第1に、油圧シリンダ組立体10のユーザは、使用中において、最大傾動に関する視覚的インジケータ(指示手段又は目印)を得る。第2に、ロッド30に生じた凹み又は窪みが、ロッド30がその荷重仕様を超えて作動されたことを示す。ロッド30がその設計仕様範囲内で作動されているか否かを知ることは、ユーザと製造業者との両者にとって有用な情報であると言える。例えば、ロッド30がその設計仕様範囲内で作動されている場合、凹みが生じることはないので、ロッドに損傷があればこれは製造上の欠陥に起因している可能性がある。他方、ある凹みが、油圧シリンダ組立体10の荷重仕様が守られなかったことを示せば、ロッドの損傷はユーザによって引き起こされたものである。
本実施形態のスイベルキャップ60は、ロッド30に対して最小の接触量を有するように設計されている。スイベルキャップ60の隆起ドーム状部分80は、ソケット部分40のところでロッド30に接触している。ソケット部分40と隆起ドーム状部分80との接触は、ロッド30のソケット部分40内の或る特定の領域に制限されている。接触領域80Aは、ロッドのソケット部分40内に位置し、これは、図3で理解できる。
スイベルキャップ60は、隆起ドーム状部分80またはソケット部分40のいずれかに設けられた隆起領域100を更に有するのが良い。幾つかの実施形態では、隆起領域100は、隆起ドーム状部分80上に位置する。他の実施形態では、隆起領域100は、図3に示されるように、ソケット部分40上に位置し得る。隆起領域100は、スイベルキャップ60の軸線Aから半径(r)の長さの約半分(r/2)のところに位置する中央部分81を有し得る。隆起領域100のサイズ及び具体的な幾何学的形状は、スイベルキャップ60とロッド30のソケット部分40との間にどれほどの接触が望まれるかに応じて、様々であり得る。
隆起領域100は、隆起ドーム状部分80の外面から隆起された隆起ドーム状部分80の一部領域であり得る。あるいは、隆起領域100は、ソケット部分40の表面79から隆起されたソケット部分40内の一部領域であり得る。隆起領域100は重要であるが、その理由は、これがソケット部分40と隆起ドーム状部分80の接触の低減を容易にするからである。以下に更に説明されるように、この接触領域を最小限に抑えると共に制御することにより、曲げモーメントが制御され、最終的にはロッド30の寿命が延びる。
接触領域が例えばロッド30のソケット部分40の表面領域全体である場合、ロッド30は、より大きな曲げモーメントを受け、ロッド30が当該曲げモーメントの応力を受けて破損する恐れはより大きい。しかしながら、スイベルキャップ60の隆起ドーム状部分80とロッド30のソケット部分40との間の接触領域を最小限に抑えることによって、曲げモーメントが制御(抑制)され、ロッド30の受ける応力が小さくなり、それによりロッド30の破損の恐れが減少する。
スイベルキャップ60は、荷重に応答してロッド30に対して或る程度傾動することができる。この傾動は、半径の原点85回りで、且つ、接触面80A相互間で起こり得る。スイベルキャップ60は、接触面80Aを介してロッド30の中心に荷重を保つことができる。接触面80Aは、シリンダ組立体30を介して曲げモーメントを制御又は制限し、それによりロッド30が損傷状態になる、又は破損する恐れを低減する。
スイベルキャップ60の隆起ドーム状部分80の軸線(図3の軸線Aによって示されている)は、全体としてロッド30の軸線Aと同軸に位置決めされている。隆起ドーム状部分80の半径の原点85は、軸線Aに沿っていて、ベース部分70の外面74上に位置決めされている。
隆起ドーム状部分の外面上であって接触面80Aの上方に或る距離を置いたところに配置される1つ又は2つ以上の傾動インジケータ(指示手段又は目印)110が設けられるのが良い。幾つかの実施形態では、図3に示されるように円形溝である2つの傾動インジケータ110が設けられるのが良い。傾動インジケータ110が接触面80Aの外側に配置されているので、傾動インジケータ110の上方に損傷又は応力の徴候があれば、これにより、油圧シリンダ組立体10がその荷重仕様を超えて作動されたことが分かる。これとは逆に、傾動インジケータ110の下方に損傷又は応力の徴候があれば、これにより、油圧シリンダ組立体10が荷重仕様の範囲内で作動されたことが分かる。
本発明の幾つかの実施形態では、油圧シリンダ組立体10はシール(図示せず)を含むのが良い。当該シールは、環状の汚染防止シールであるのが良く、かかるシールは、隆起ドーム状部分80周りに設けられ得る。当該シールは、汚れ又はデブリがソケット部分40及び隆起ドーム状部分80に入るのを防止する上で有用であり得る。
本発明の多くの特徴及び利点は、以上の詳細な説明から明らかである。かくして、本発明の真の精神及び範囲に属する本発明のかかる全ての特徴及び利点を含むことが、添付の特許請求の範囲の記載によって意図されている。さらに、多くの修正及び変形が当業者にとって容易に想到されるので、図示され説明された構成及び作用そのものに本発明を限定することは望まれておらず、全ての好適な修正例及び均等例が本発明の範囲に含まれるものと理解される。
Claims (20)
- アクチュエータであって、
一方の遠位端部のところにソケット部分を有するロッドと、
スイベルキャップと、
を備え、
前記スイベルキャップは、
内面及び外面を有するベース部分と、
前記ベース部分の前記内面上に配置されると共に前記ロッドの前記ソケット部分内に設けられた隆起ドーム状部分と、
前記隆起ドーム状部分又は前記ソケット部分のうちの少なくとも一方上に配置された隆起領域と、
を有し、
前記外面は、当該外面を規定する平面の中心のところに半径の原点を有し、
前記スイベルキャップは、荷重についての角度的ミスアラインメントに応答して、前記ロッドに対し傾動角度に合わせて傾動する、アクチュエータ。 - 前記隆起領域は、前記スイベルキャップの前記隆起ドーム状部分上に位置している、請求項1記載のアクチュエータ。
- 前記隆起領域は、前記ロッドの前記ソケット部分上に位置している、請求項1記載のアクチュエータ。
- 前記ロッドの前記遠位端部の平らなフェースと前記スイベルキャップの前記ベース部分との間に設けられた隙間を更に有する、請求項1記載のアクチュエータ。
- 前記傾動角度は、5°以下である、請求項1記載のアクチュエータ。
- 前記隆起領域は、前記スイベルキャップの中心軸線から前記半径の長さの半分の距離に位置する中心部分を有する、請求項1記載のアクチュエータ。
- 前記隆起ドーム状部分に設けられた傾動目印としての切欠きを更に有する、請求項1記載のアクチュエータ。
- 前記スイベルキャップの前記ベース部分は、円形である、請求項1記載のアクチュエータ。
- 前記スイベルキャップの前記ベース部分は、円形であり、前記ロッドの外径以上の直径を有する、請求項1記載のアクチュエータ。
- 前記ベース部分の前記内面は、前記傾動角度が5°以上であるとき、前記ロッドの前記遠位端部の前記平らなフェースに接触して、前記ベース部分及び前記平らなフェースのうちの少なくとも一方を擦傷する、請求項1記載のアクチュエータ。
- 前記スイベルキャップの前記ベース部分は、円形であり、前記ロッドの外径以上の直径を有する、請求項8記載のアクチュエータ。
- 前記アクチュエータを組み立てる方法であって、
一方の遠位端部のところにソケット部分を有するロッドを形成するステップと、
スイベルキャップを形成するステップと、
を備え、
前記スイベルキャップは、
内面及び外面を備えたベース部分と、
前記ベース部分の前記内面上に配置されると共に前記ロッドの前記ソケット部分上に設けられた隆起ドーム状部分と、
前記隆起ドーム状部分又は前記ソケット部分のうちの少なくとも一方上に配置された隆起領域と、
を有し、
前記外面は、当該外面を規定する平面の中心のところに半径の原点を有し、
前記スイベルキャップは、荷重についての角度的ミスアラインメントに応答して、前記ロッドに対し傾動角度に合わせて傾動する、方法。 - 前記ロッドの前記遠位端部の平らなフェースと前記スイベルキャップの前記ベース部分との間に隙間を形成するステップを更に含む、請求項12記載の方法。
- 前記傾動角度は、5°以下である、請求項12記載の方法。
- 前記スイベルキャップの前記ドーム状部分周りに設けられるシールを形成するステップを更に含む、請求項12記載の方法。
- 前記ロッドは、円筒形ロッドである、請求項12記載の方法。
- 前記スイベルキャップの前記ベース部分は、円形である、請求項12記載の方法。
- 前記スイベルキャップの前記ベース部分は、円形であり、前記ロッドの外径よりも小さいか、当該外径に等しいか、または、当該外径よりも大きいという直径を有する、請求項12記載の方法。
- 前記ベース部分の前記内面は、前記傾動角度が5°以上であるとき、前記ロッドの前記遠位端部の前記平らなフェースに接触する、請求項12記載の方法。
- 油圧シリンダ組立体であって、
一方の遠位端部のところにソケット部分を有するロッドを形成する手段と、
スイベルキャップを形成する手段と、
を備え、
前記スイベルキャップは、
内面及び外面を備えたベース部分と、
前記ベース部分の前記内面上に配置されると共に前記ロッドの前記ソケット部分上に設けられた隆起ドーム状部分と、
前記隆起ドーム状部分又は前記ソケット部分のうちの少なくとも一方上に配置された隆起領域と、
を有し、
前記外面は、前記ベース部分の前記外面を規定する平面の中心のところに半径の原点を有し、
前記スイベルキャップは、荷重についての角度的ミスアラインメントに応答して、前記ロッドに対し傾動角度に合わせて傾動する、油圧シリンダ組立体。
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