JP2016521634A - 眼科手術中の組織操作のためのシステム及び技術 - Google Patents

眼科手術中の組織操作のためのシステム及び技術 Download PDF

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Abstract

眼科手術中の組織操作は、様々なシステム及び技術によって達成することができる。特定の実施では、システムは、間隙を介したレバー、ヒンジ部材、把持機構、及びレバー間に位置付けられたガイド機構を含むことができる。第一のヒンジ部材は、レバーのうちの一つからガイド機構に延伸し、レバー同士が互いに向かって移動するときに、ガイド機構を近位または遠位方向のいずれかに移動することができる。把持機構は、ガイド機構に連結し、ガイド機構から遠位に延伸することができる。第二のヒンジ部材は、レバーのうちの一つから延伸し、把持機構の一部分を取り囲むチューブに連結することができる。第二のヒンジ部材は、レバーが互いに向かって移動するときに、チューブを遠位に動かす。ガイド機構とチューブとの相対運動によって、把持機構を作動させることができる。【選択図】図1

Description

関連出願の参照
本願は、2013年6月21日に出願された米国仮特許出願第61/837,977号の利益を主張するものであり、その内容は参照により本明細書に援用される。
本開示は、眼科手術に関し、より具体的には、眼科手術中の組織操作に関する。
外傷、老化または疾病によって、網膜がその支持組織からはがれることがあり、この状態は、多くの場合に網膜剥離と呼ばれる。網膜剥離は、強度の近視を持つ人に多くみられるが、眼の物理的外傷、白内障の手術、または糖尿病性網膜症の結果として起こることもある。初期の剥離は、局所的であり得るが、迅速に治療せずにいると、網膜全体が剥離して失明及び盲目を招くことがある。
いくつかのタイプの硝子体網膜手術中、網膜の一部分を取り除く必要が生じる。例えば、膜切除術中、健康に害のある組織の層を、鉗子、ピックなどの極めて小さな器具、及び流体ジェットを用いた組織層の分離を伴う顕微解剖を用いて網膜から取り除く場合がある。
眼科手術中に組織を操作するためのさまざまなシステム及び技術が開示される。特定の実施では、眼科手術中の組織操作のためのシステムは、レバー、ヒンジ部材、把持機構、チューブ、及びガイド機構を含むことができる。レバーは、一端において共に連結され、他端において互いから間隔をあけることができる。第一のヒンジ部材は、レバーのうちの一つからレバー間に位置付けられたガイド機構に延伸し、レバー同士が互いに向かって移動するときに、ガイド機構を近位または遠位方向のいずれかに移動するように構成される。把持機構は、ガイド機構に連結し、そこから遠位に延伸することができる。第二のヒンジ部材は、レバーのうちの一つから延伸し、把持機構の一部分を取り囲むチューブに連結することができる。第二のヒンジ部材は、レバーが互いに向かって移動するときに、チューブを遠位に移動するように構成できる。第二のヒンジ部材は、例えば、チューブを取り囲み、それに連結されたハブに連結することができる。チューブと相対的なガイド機構の運動によって、把持機構及びチューブを互いと相対的に移動し、把持機構を作動させることができる。チューブは、湾曲構成でもよいし、直線構成でもよい。
いくつかの実施では、第三のヒンジ部材及び第四のヒンジ部材を含むことができる。第三のヒンジ部材は、第一のヒンジ部材がそこから延伸するレバーと反対側のレバーからガイド機構に延伸し、レバー同士が互いに向かって移動するときに、ガイド機構を近位または遠位方向のいずれかに移動するように構成できる。第四のヒンジ部材は、チューブに連結し、第二のヒンジ部材がそこから延伸するレバーと反対側のレバーから延伸し、そしてレバー同士が互いに向かって移動するときに、チューブを遠位に移動するように構成できる。
特定の実施では、ヒンジ部材は、レバーが互いに向かって移動するときに屈曲するように構成できる。例えば、ヒンジ部材は、屈曲したときに湾曲形状を形成するように構成できる。いくつかの実施では、ヒンジ部材は、レバーが非作動状態にあるときに屈曲し、その後、レバーが作動したときに真っすぐになることができる。
特定の実施では、部材がレバー同士の間を延伸することができる。ガイド機構は、部材を摺動自在に収容するように構成できる。いくつかの実施では、ガイド機構は、チューブも摺動自在に収容することができる。
把持機構は、チューブ内を通るガイド、及びガイドの遠位端に位置する作動可能な把持アームを含むことができる。把持アームは、チューブの遠位端に係合したときに、互いに向かって移動するように構成できる。
さまざまな他の特徴が、以下の記述及び添付図面から当業者に明らかになる。
眼科手術中の組織操作のための実施例のシステムの側面図を示す。 眼組織操作システムのための実施例のガイド機構の側面図を示す。 眼組織操作システムのための実施例のヒンジアセンブリを示す。 眼組織操作システムのための実施例のヒンジアセンブリを示す。 眼科手術中の組織操作のための別の実施例のシステムの側面図を示す。 組織操作のための別の実施例のシステムの側面図を示す。
本明細書に開示した実施例のシステム及び方法は、眼の外科的処置の文脈において記述し得るが、そのような文脈が単なる例示であることが理解される。実施例のシステム及び方法は、数多くの他の用途及び分野に応用することができる。したがって、本開示の範囲は、眼に関する分野に限定されることは意図せず、それどころか、例えば、小さいまたは繊細な構造の操作が要求または所望される任意の分野または用途に応用することができる。
図1及び図2は、眼科手術中の組織操作のための実施例のシステム100を図示する。システム100は、一対のレバー110a、110b、把持機構120及びチューブ130を含む。動作中、レバー110の互いに向かう操作によって、チューブ130が矢印131の方向に延伸し、把持機構120を作動させる。システム100は、眼科手術(例えば、硝子体網膜手術)中に眼から粒子を除去するようなサイズに形成できる。
レバー110a、110bは、概して細長く、レバーを(例えば、挟むような様式において)互いに向かって移動できるように、端部112において互いに連結される。レバー110a、110bは、例えば、一体化、ピン固定、融合または別な様に端部112において互いに連結することができる。レバー110a、110bは、ステンレス鋼、チタン、プラスチックまたは任意の他の適切な材料から作ることができる。
図示した実施では、使用者は、親指とそれ以外の指とでレバー110a、110bを把持することによってそれらを操作し、(例えば、挟むような運動において)それらを互いに向かって移動させることができる。特定の実施では、レバー110a、110bが大きなデバイスの一部であり、使用者は、デバイスの他の部分(例えば、ハンドル)を操作して、レバー110a、110bを操作してもよい。
把持機構120は、レバー110a、110bの間から延伸するガイド122、及びガイド122の遠位端に連結された二つ以上の把持アーム124a、124bを含む。ガイド122は、把持アーム124とレバー110a、110bの作動とをリンクする。いくつかの例では、ガイド122の近位端は、ガイド機構160内に形成されたチャネル104内に収容され、そこにしっかりと固定することができる。ガイド122は、例えば、接着剤、超音波溶接、力拘束または任意の他の適切な技術によって、ガイド機構160に連結することができる。ガイド122は、例えば、円形、楕円形、矩形または他の所望の断面を有する金属線またはプラスチックフィラメントであってもよい。特定の実施では、ガイド122は、システム100の作動中に湾曲形状に適合するような十分な柔軟性を有することができる。把持アーム124a、124bは、(例えば、挟むような様式において)互いに向かって移動できるように、ガイド122の遠位端に共に連結することができる。例えば、把持アーム124a、124bは、ガイド122の遠位端にピン固定または融合することができる。ガイド122は、ハブ160に固定することができる。把持機構120は、ステンレス鋼、チタン、プラスチックまたは任意の他の適切な材料から作ることができる。
チューブ130は、把持機構120のガイド122を取り囲み、レバー110a、110bの間のハブ150から把持アーム124a、124bに延伸する。チューブ130は、円形、楕円形、矩形または他の断面を有し、金属、プラスチックまたは任意の他の適切な材料から作ることができる。いくつかの実施では、チューブ130は、システム100の作動中に湾曲形状を維持するような十分な剛性を有することができる。
システム100は、ヒンジアセンブリ140、ガイド機構160及び部材170も含む。これらの構成要素は、レバー110a、110bが操作されたときに、互いに連携して、把持機構120のガイド122全体にわたってかつそれと相対的にチューブ130を延伸する。
図示した実施では、ヒンジアセンブリ140は、二つの前部ヒンジ部材142a、142b、及び二つの後部ヒンジ部材144a、144bを含む。前部ヒンジ部材142a、142bは、それぞれ、レバー110a、110bに連結され、さらに、チューブ130に連結されたハブ150にも連結される。前部ヒンジ部材142a、142bは、構成要素に一体化、ピン固定、融合または別な様に連結することによって、レバー110a、110b及び/またはハブ150に連結することができる。いくつかの実施では、この連結において、前部ヒンジ部材142a、142bは連結位置において回転することができる。例えば、ヒンジ部材142a、142bは、それぞれ、ピン接続によってレバー110a、110bに連結できる。それ故に、そのような実施例では、ヒンジ部材142a、142bは、レバー110a、110bと相対的に旋回することができる。他の実施では、ヒンジ部材142a、142bは、それらがレバー110a、110bと相対的に自由に旋回しないようにレバー110a、110bに連結してもよい。例えば、レバー110a、110b及びヒンジ部材142a、142bは、共に一体形成することができる。それ故に、いくつかの実施では、器具100の作動中、ヒンジ部材142a、142bは、器具100の作動の結果として多少は旋回し得るが、主として屈曲する。なおも他の実施では、ヒンジ部材142a、142bの連結において、それらは連結位置においてレバー110a、110bと相対的に回転しない。ハブ150は、チューブ130に一体化、融合、接着または別な様に連結することができる。
後部ヒンジ部材144a、144bは、それぞれ、レバー110a、110b及びガイド機構160に連結される。後部ヒンジ144は、構成要素との一体化、ピン固定、融合または別な様な連結によって、レバー110及び/またはガイド機構160に連結することができる。いくつかの実施では、この連結において、後部ヒンジ部材144a、144bは連結位置において回転することができる。例えば、ヒンジ部材144a、144bは、それぞれ、ピン接続によってレバー110a、110bに連結できる。それ故に、そのような実施例では、ヒンジ部材144a、144bは、レバー110a、110bと相対的に旋回することができる。他の実施では、ヒンジ部材144a、144bは、それらがレバー110a、110bと相対的に自由に旋回しないようにレバー110a、110bに連結してもよい。例えば、レバー110a、110b及びヒンジ部材144a、144bは、共に一体形成することができる。故に、いくつかの実施では、器具100の作動中、ヒンジ部材144a、144bは、器具100の作動の結果として多少は旋回し得るが、主として屈曲する。なおも他の実施では、ヒンジ部材144a、144bの連結において、それらは連結位置においてレバー110a、110bと相対的に回転しない。
ガイド機構160は、把持機構120のガイド122を収容し、それに連結される。例えば、ガイド122は、ガイド122をガイド機構160に連結するチャネル104内に収容かつ固定することができる。ガイド機構160は、レバー110a、110bの間を延伸する部材170にも連結される。部材170は、ガイド機構160内に形成されたチャネル106内に摺動自在に配置されてもよい。したがって、部材170及びガイド機構160は、互いと相対的に移動可能であり、部材170は、チャネル106内を摺動可能であり、チャネル106に従い軸方向にガイドされる。ガイド122は、ガイド機構160に連結し、ガイド機構160とともに軸方向に移動する。チューブ130の近位端は、ガイド機構160内に形成されたチャネル103内に摺動自在に収容されてもよい。
特定の動作モードでは、システム100は、使用者(例えば、医師または他の医療専門家)がレバー110a、110bを把持し、そして把持アーム124a、124bを把持される組織に近接して(例えば、その周囲に)位置付けることによって動作する。把持アームが把持される組織に近接して位置されると、使用者は、レバー110a、110bを互いに向かうように操作する。器具100の作動中のレバー110aとレバー110bとの間の距離の変化は、「作動変位」と称される。レバー110の互いに向かう運動によって、ハブ150に連結された前部ヒンジ部材142の端部が、把持アーム124に向かって矢印131の方向に(例えば、揺れ動いて、屈曲して、真っすぐになって、または別な様に)移動する。前部ヒンジ部材142a、142bの移動によって、ハブ150も把持アーム124に向かって移動する。ハブ150がチューブ130に連結されているため、ハブ150の移動によって、チューブ130も把持アーム124に向かって移動する。それ故に、把持レバー110a、110bの作動中、チューブ130は、チャネル103内において矢印131の方向に移動する。同様に、チューブ130は、矢印131の方向に移動して、把持部材124a、124bに係合する。チューブ130が矢印131の方向に移動し続けると、把持部材124a、124bは、互いに向かって移動する。器具100の作動中に静止している器具100における位置、例えば、部材170の遠位端などの部材170に沿うある地点と相対的な把持部材124a、124bの移動量は、「先端変位」と称され得る。
前部ヒンジ部材142a、142bが把持アーム124a、124bに向かって移動するのとほぼ同時に、ガイド機構160に連結された後部ヒンジ部材144a、144bの端部が、(例えば、揺れ動いて、屈曲して、真っすぐになって、または別な様に)把持アーム124a、124bから矢印133の方向に離れる。それ故に、後部ヒンジ部材144a、144bの移動によって、ガイド機構160が、端部112に向かって矢印133の方向に移動する。ガイド122がガイド機構160に連結しているため、矢印133の方向へのガイド機構160の移動によって、ガイド122も端部112に向かって矢印133の方向に移動する。さらに、ガイド機構160がチャネル106内において部材170を摺動自在に収容しているため、ガイド機構160は、部材170に従い端部112に向かって移動する。それ故に、チャネル106と部材170との連携によって、ガイド機構160が矢印133の方向に移動するようにガイド機構160をガイドする。結果として、作動変位と先端変位との比を、最小限にすることができる。したがって、比較的小さい作動変位によって、ガイド122、故に、さらには把持アーム124a、124bの比較的大きい変位がもたらされる。
チューブ130及びガイド122の互いと相対的な同時の運動によって、チューブ130が、把持アーム124a、124bの周囲を前進し、組織の周囲において把持アーム124a、124bを閉鎖する。レバー110a、110bの作動を継続することによって、使用者は、組織を把持及び保持する(例えば、眼から組織を抽出する)ことができる。
システム100は、眼科手術中の様々な使途を有することができる。例えば、組織を把持及び/または切断するために使用することができる。さらに、眼の前部または後部において使用することができる。
システム100は、様々な特徴を有する。例えば、その内部に配置された湾曲ガイド122を持つ湾曲チューブ130を提供することによって、システム100は、特に直線アームと比較して、改善された接近性を医師に提供することができる。したがって、比較的小さい作動変位によって、ガイド122の比較的大きい変位(すなわち、先端変位)がもたらされ、故に、レバー110a、110bの小さい変位の結果として把持部材124a、124bが作動する。閉鎖特性、例えば、作動変位の量、先端変位の量、レバー110a、110bの所与の変位に対するガイド機構160の移動速度、及び/またはレバー110a、110bの所与の変位に対する先端変位の量)は、ヒンジ部材142a、142b及びヒンジ部材144a、144bの幾何学的構成(例えば、向き、角度など)によって決めることができる。システム100の概念は、様々な湾曲した硝子体網膜タイプ及び白内障タイプの器具にも応用できる。
図1は、眼組織操作のためのシステムを図示するが、眼組織操作をなおも達成しつつ、システム100に様々な追加、削除、代用及び変更を為すことができる。例えば、チューブ130の形状は、湾曲形状以外であってもよい。例えば、チューブ130は、真っすぐであってもよい。別の実施例として、ヒンジ部材を四つ必要としなくてもよい。さらなる実施例として、いくつかの実施では部材170を除いてもよい。追加の実施例として、レバー110a、110bは、使用者が実際に操作する他の構成要素に連結してもよい。それらの構成要素が、立ち代わって、レバー110a、110bを作動させることができる。
図2は、ガイド機構の一実施例を図示するが、他のガイド機構は、より少ない、追加の及び/または異なる配置の構成要素を含んでもよい。例えば、ガイド機構は、チャネル104を含まなくてもよい。別の実施例として、ガイド機構は、部材170を収容しなくてもよい。さらなる実施例として、ガイド機構は、チューブ130を収容しなくてもよい。
図3A及び図3Bは、眼組織を操作するためのシステム用の実施例のヒンジアセンブリ300を図示する。特に、図3Aは、把持アーム372a、372bが延伸しているニュートラル位置にあるヒンジアセンブリ300を示し、図3Bは、把持アーム372a、372bが収縮している作動位置にあるヒンジアセンブリ300を示す。ヒンジアセンブリ300は、例えば、システム100に類似するシステムとともに使用することができる。
ヒンジアセンブリ300は、二つの前部ヒンジ部材310a、310b、及び二つの後部ヒンジ部材320a、320bを含む。前部ヒンジ部材310a、310bは、それぞれ、使用者が挟むような運動において操作できるレバー330a、330bに連結される。前部ヒンジ部材310a、310bは、レバー330a、330bに一体化、融合、ピン固定または別な様に連結することができる。前部ヒンジ部材310a、310bは、湾曲チューブ350に連結されたハブ340にも連結される。ハブ340は、チューブ350に一体化、融合、接着または別な様に連結することができる。
後部ヒンジ部材320a、320bも、それぞれ、レバー330a、330bに連結される。後部ヒンジ部材320a、320bは、一体化、融合、ピン固定または別な様にレバー330a、330bに連結することができる。後部ヒンジ部材320a、320bは、ガイド機構360にも連結される。ガイド機構360には、チューブ350内を少なくとも一部分において通る把持機構370も連結される。例えば、把持機構370は、把持アーム372a、372b及びチューブ350内を通るガイド322を含むことができる。前述と同様のように、ガイド322は、ガイド機構360に連結することができる。特定の実施では、ガイド機構360は、チューブ350も摺動自在に収容することができる。
図3Aは、レバー330a、330bを操作していない時点でのヒンジアセンブリ300を図示している。それ故に、前部ヒンジ部材310a、310b及び後部ヒンジ部材320a、320bは、比較的圧力を受けず、真っすぐである。使用者がレバー330a、330bを互いに向かうように押圧すると、前部ヒンジ部材310a310b及び後部ヒンジ部材320a、320bは、図3Bに示すように、曲線の様式に変形する。前部ヒンジ部材310a、310bは、変形すると、ハブ340をレバー330a、330bから離れるように矢印302の方向に押す。ハブ340は、立ち代わって、チューブ350を把持機構370に沿って押す。後部ヒンジ部材320a、320bは、変形すると、ガイド機構360を矢印304の方向にさらに押す。ガイド機構360が把持機構370に連結されているため、ガイド機構360の移動が、立ち代わって、把持機構370を矢印304の方向に引き込む。それ故に、ヒンジアセンブリ300は、チューブ350と把持機構370との同時の相対移動をもたらし、これにより把持アーム372a、372bを収縮させることができる。
使用者がレバー330a、330bを解放すると、レバー330a、330bは、それらの元の位置に戻ることができる。それ故に、ヒンジ部材310a、310b、320a及び320bは、それらの初期構成を回復することができる。
図3A及び図3Bは実施例のヒンジアセンブリを図示するが、他のヒンジアセンブリは、より少ない、追加の及び/または異なる配置の構成要素を含むことができる。例えば、ヒンジアセンブリのヒンジ部材の一つ以上は、作動中に屈曲しなくてもよい。例として、ヒンジ部材の一つ以上は、それらに接続された部分と相対的に旋回のみしてもよい。さらに、特定の実施では、ヒンジ部材の一つ以上は、圧力を受けていない状態のときに屈曲し、圧力を受けたときに真っすぐになるものでもよい。別の実施例として、ヒンジアセンブリは、湾曲したものの代わりに、直線チューブとともに使用することができる。追加の実施例として、より少ないまたは追加のヒンジ部材を使用することができる。
図4は、眼科手術中の組織操作のための別の実施例のシステム400を図示する。システム400は、一対のレバー410a、410b、把持機構420及びチューブ430を含む。動作中、レバー410a、410bの互いに向かう操作によって、チューブ430が延伸し、把持機構420を作動させる。システム400は、眼科手術(例えば、硝子体網膜手術)中に眼から粒子を除去するようなサイズに形成できる。
レバー410a、410bは、概して細長く、レバーを(例えば、挟むような様式において)互いに向かって移動できるように、端部412において互いに連結される。レバー410a、410bは、例えば、一体化、ピン固定、融合または別な様に端部412において互いに連結することができる。レバー410a、410bは、ステンレス鋼、チタン、プラスチックまたは任意の他の適切な材料から作ることができる。
図示した実施では、使用者は、親指とそれ以外の指とでレバー410a、410bを把持することによってそれらを操作し、(例えば、挟むような運動において)それらを互いに向かって移動させることができる。特定の実施では、レバー410a、410bが大きなデバイスの一部であり、使用者は、デバイスの他の部分(例えば、ハンドル)を操作して、レバー410a、410bを操作してもよい。
把持機構420は、レバー410a、410bの間に配置されたガイド機構460から延伸するガイド422、及びガイド422の遠位端に連結された二つ以上の把持アーム424a、424bを含む。ガイド422は、把持アーム424a、424bとレバー410a、410bの作動とをリンクする。ガイド422は、例えば、円形、楕円形、矩形または他の適切な断面を有する金属線またはプラスチックフィラメントであってもよい。特定の実施では、ガイド422は、システム400の作動中に直線形状を維持するような十分な剛性を有することができる。把持アーム424a、424bは、互いと相対的に移動できるように、ガイド422の遠位端に共に連結することができる。特に、把持アーム424a、424bは、チューブ430との係合に応じて、(例えば、挟むような様式において)互いに向かって旋回するように動作可能である。さらに、把持アーム424a、424bは、チューブ430との係合が外れたときに把持アーム424a、424bがそれらの初期の開放構成に戻るようなバイアスを含むことができる。把持アーム424a、424bは、例えば、ガイド422の遠位端にピン固定または融合することができる。他の実施では、ガイド422及び把持部材424a、424bは、一体形成することができる。例えば、ガイド422及び把持部材424a、424bは、一体成形の金属から形成することができる。代替的に、ガイド422及び把持部材424a、424bは、プラスチック射出成形などの射出成形法によって一体形成してもよい。把持機構420は、ステンレス鋼、チタン、プラスチックまたは任意の他の適切な材料から作ることができる。
ガイド422の少なくとも一部分は、チューブ430を通って延伸し、ガイド機構460に連結することができる。把持アーム424a、424bは、チューブ430の遠位端から遠位に延伸することができる。チューブ430は、円形、楕円形、矩形または他の断面を有し、金属、プラスチックまたは任意の他の適切な材料から作ることができる。特定の実施では、チューブ430は、システム400の作動中に直線形状を維持するような十分な剛性を有することができる。
システム400は、ヒンジアセンブリ440、ハブ450及び部材470も含む。これらの構成要素は、レバー410a、410bが操作されたときに、互いに連携して、把持機構420のガイド422全体にわたってチューブ430を延伸する。
図示した実施では、ヒンジアセンブリ440は、二つの前部ヒンジ部材442a、442b、及び二つの後部ヒンジ部材444a、444bを含む。前部ヒンジ部材442a、442bは、レバー410a、410bとハブ450との間を延伸し、それらに連結される。ハブ450は、チューブ430に連結される。前部ヒンジ部材442a、442bは、構成要素に一体化、ピン固定、融合または別な様に連結することによってレバー410a、410b及び/またはハブ450に連結できる。いくつかの実施では、この連結において、前部ヒンジ部材442a、442bは連結位置において回転することができ、そしていくつかの実施では、連結位置において回転しない。ハブ450は、チューブ430に一体化、融合、接着または別な様に連結することができる。
後部ヒンジ部材444a、444bは、それぞれ、レバー410a、410bとガイド機構460との間を延伸し、それらに連結される。後部ヒンジ部材444a、444bは、構成要素に一体化、ピン固定、融合または別な様に連結することによってレバー410a、410b及び/またはガイド機構460に連結できる。いくつかの実施では、この連結において、後部ヒンジ部材444a、444bは連結位置において回転することができ、そしていくつかの実施では、連結位置において回転しない。ガイド機構460は、把持機構420のガイド422、及びレバー410の間を延伸する部材470を収容する。例えば、ガイド機構460は、前述と同様のように、ガイド422及び部材470を収容することができる。特に、いくつかの実施では、ガイド機構460は、図2に関して記述したのと同様にガイド422及び部材470を収容することができる。しかしながら、これらの構成要素の構成は、本明細書に記述したいずれかのように、または本開示の範囲内における別な様にアレンジすることができる。ガイド422は、ガイド機構460に連結し、ガイド機構460とともに軸方向に移動する。ガイド機構460は、部材470を摺動自在に収容し、部材470に従い軸方向にガイドされる。
特定の動作モードでは、システム400は、使用者がレバー410a、410bを把持し、そして把持アーム424a、424bを把持される組織に近接して(例えば、その周囲に)位置付けることによって動作する。把持アーム424a、424bが把持される組織に近接して位置されると、使用者は、レバー410a、410bを互いに向かうように操作する。レバー410a、410bの互いに向かう運動によって、前部ヒンジ部材442a、442bが、矢印402の方向に(例えば、揺れ動いて、屈曲して、または別な様に)移動する。前部ヒンジ部材442a、442bの移動によって、ハブ450も矢印402の方向に移動する。ハブ450がチューブ430に連結されているため、ハブ450の移動によって、チューブ430も矢印402の方向に移動する。
前部ヒンジ部材442a、442bが矢印402の方向に移動するのとほぼ同時に、後部ヒンジ部材444a、444bが矢印404の方向に移動する。後部ヒンジ部材444a、444bの移動によって、ガイド機構460が矢印404の方向に移動する。ガイド422がガイド機構460に連結しているため、矢印404の方向へのガイド機構460の移動によって、ガイド422も矢印404の方向に移動する。さらに、ガイド機構460が部材470を摺動自在に収容しているため、ガイド機構460は、部材470に従い矢印404の方向に移動する。
チューブ430及びガイド422の互いと相対的な同時の運動によって、チューブ430が把持アーム424a、424bに係合し、それによって、把持アーム424a、424bは、組織の周囲において閉鎖または収縮する。レバー410a、410bの閉鎖を継続することによって、使用者は、把持アーム424a、424bの間の組織を保持することができる。次に、組織に、眼からの抽出などの他の行為を受けさすことができる。
システム400は、眼科手術中の様々な使途を有することができる。例えば、組織を把持及び/または切断するために使用することができる。さらに、眼の前部または後部において使用することができる。
システム400は、様々な特徴を有する。例えば、チューブ430が遠位に移動するのとほぼ同時にガイド422が近位に移動するため、把持アーム424a、424bを完全に閉鎖するのに必要な近位方向への把持アーム424a、424bの移動量が減少される。システム400の概念は、様々な直線の硝子体網膜タイプの器具にも応用できる。
図5は、別の実施例の器具500を示す。器具500は、ヒンジ部材544a、544bの構成以外のすべての点において、すなわち、実施例の器具100、300及び400といくつかの点において同様であり得る。器具100、300及び400とは異なり、ヒンジ部材544a、544bは、ヒンジ部材142a、142bと同様の向きに位置付けられる。つまり、レバー110a、110b上のヒンジ部材544a、544bの接続位置が、ガイド機構160上のヒンジ部材544a、544bの接続位置よりも近位にある。いくつかの例では、ヒンジ部材544a、544bがそれぞれのレバー110a、110bから延伸する角度Aが、ヒンジ部材142a、142bがレバー110a、110bから延伸する角度Bと異なってもよい。いくつかの例では、角度Aが角度Bよりも大きくてもよい。他の例では、角度Aが角度Bよりも小さくてもよい。なおも他の例では、角度Aが角度Bと同じであってもよい。
一般に、使用者は、指で器具500を把持する。例えば、使用者は、人差し指と親指とで器具500を把持することができる。示す実施例では、使用者の指のそれぞれが、位置550a、550bにおいてレバー110a、110bに接触してもよい。しかしながら、使用者は、任意の所望の位置(複数可)において器具500を把持してもよい。位置550a、550bは、単に実施例として提供される。
器具500の作動中、位置550a及び550bは、端部112を中心とするレバー110a及び110bの旋回の故に、円弧に沿って移動する。位置550a及び550bは、この円弧状の進行の結果として、軸方向において矢印131の方向にわずかに移動する。位置550a、550bと把持部材124a、124bとの間の一定またはほぼ一定の軸方向距離を維持するために、レバー110a、110bの作動によってガイド機構160及びそこに連結されたガイド122が矢印131の方向に移動するように、ヒンジ部材544a、544bは構成される。それ故に、位置550a、550b及び把持部材124a、124bの移動成分は、同じ方向、すなわち、矢印131の方向である。把持部材124a、124bの軸方向変位量は、ヒンジ部材544a、544bの角度Aを変更することによって調節できる。結果として、把持部材124a、124bは、位置550a、550bと相対的な一定の軸方向距離を維持することができる。これにより、外科的処置中に改善された制御及び実行が提供される。
動作中、レバー110a、110bの互いに向かう操作によって、チューブ130も矢印131の方向に移動する。それ故に、把持部材124a、124b及びチューブ130は、矢印131の方向に移動する。ヒンジ部材544a、544b及びヒンジ部材142a、142bの構成は、把持機構120が矢印131の方向に移動する速度が、チューブ130が矢印131の方向に移動する速度未満となり得るように、(例えば、それぞれの角度A及びBを選択することによって)確立することができる。ガイド122及びそれに対応する把持アーム124a、124bの矢印131の方向へのこの遠位への移動によって、間隙を介した固定点と相対的なこの移動が減少または実質的に除去される。
さらに、相対角度A及びBを変更することによって、ガイド122及びチューブ130を異なる速度において互いと相対的に移動させることができる。したがって、器具500の作動中のガイド122と相対的なチューブ130の移動が、ガイド122よりも速い速度であり、これによりチューブ130が把持部材124a、124bに係合してそれらを閉鎖するように、角度A及びBを選択することができる。
図5に示す実施例の器具500は、直線チューブ130を含む。しかしながら、他の実施では、器具500は、例えば、図1、図3A及び図3Bに示すチューブ130と同様の湾曲チューブを含んでもよい。さらに、チューブの形状は、任意の所望の形状であってもよく、本明細書に提供される実施例は、限定することを意図しない。
さらに、本明細書に記述した実施例のいずれかの、及び本開示に包含されるようなガイド、例えば、ガイド122は、チューブ130などのチューブの形状に一致、さもなければ適合する形状を有することができる。例えば、ガイド122は、チューブ130の形状に適合する可撓性材料から形成することができる。特に、ガイド122は、器具100、300、400または500などの器具の作動範囲全体にわたってチューブ130の形状に適合する十分なコンプライアンスを有する材料から形成することができる。
図4及び図5は、眼組織操作のためのシステムを図示するが、眼組織操作をなおも達成しつつ、システム400及び500に様々な追加、削除、代用及び変更を為すことができる。例えば、システムは、追加のまたはより少ないヒンジ部材を含んでもよい。さらなる実施例として、別の実施例のシステムは、部材470または170と同様の部材を含まなくてもよい。追加の実施例として、レバーは、レバーを作動させることができる、使用者が実際に操作する他の構成要素に連結してもよい。
本明細書に論じた及び言及したさまざまな実施は、単に例証目的のために使用した。実施は、本開示の原理及び実際の用途を説明するために選出及び記述し、これにより当業者は、さまざまな実施における本開示に、予期される特定の使途に適するようなさまざまな変更を為せることを理解する。それ故に、構成要素の実際の物理的構成は、変えることができる。例えば、構成要素の言及したサイズ(複数可)、及び互いと相対的なそれらの例証したサイジングは、用途に応じて変えることができる。さらに、一つ以上の構成要素の形状は、用途に応じて変えることができる。それ故に、例証した実施は、構成要素の単なる物理的サイズ、形状及び関係性を特徴づけるようには解釈されないはずである。
眼科手術中の組織操作のためのさまざまなシステム及び技術を論じ、いくつかの他のものを言及または提案した。しかしながら、当業者は、眼科手術中の組織操作をなおも達成しつつ、これらのシステム及び技術に様々な追加、削除、代用及び変更を為すことができることを容易に認識する。それ故に、保護範囲は、一つ以上の実施の一つ以上の態様を表現し得る以下の特許請求の範囲に基づいて判断されるはずである。

Claims (10)

  1. 一端において共に連結された、少なくとも二つの間隙を介したレバーと、
    前記レバーのうちの一つから前記レバー間に位置付けられたガイド機構に延伸し、前記レバー同士が互いに向かって移動するときに、前記ガイド機構を近位または遠位方向のいずれかに動かすように構成された第一のヒンジ部材と、
    近位端において前記ガイド機構に連結し、ガイド機構から遠位に延伸する把持機構と、
    前記レバーのうちの一つから延伸し、前記把持機構の一部分を取り囲むチューブに連結されており、前記レバーが互いに向かって移動するときに、前記チューブを遠位に動かすように構成された第二のヒンジ部材と、を備えており、
    前記チューブと相対的な前記ガイド機構の移動によって、前記把持機構及び前記チューブを互いに相対的に動かし、前記把持機構を作動させるように動作可能である、眼科手術中の組織操作のためのシステム。
  2. 前記第一のヒンジ部材がそこから延伸する前記レバーと反対側の前記レバーから前記ガイド機構に延伸し、前記レバー同士が互いに向かって移動するときに、前記ガイド機構を近位または遠位方向のいずれかに移動するように構成された第三のヒンジ部材と、
    前記チューブに連結し、前記第二のヒンジ部材がそこから延伸する前記レバーと反対側の前記レバーから延伸し、前記レバー同士が互いに向かって移動するときに、前記チューブを遠位に移動するように構成された第四のヒンジ部材と、をさらに備えた、請求項1に記載のシステム。
  3. 前記ヒンジ部材の少なくとも一つが、前記レバーが互いに向かって移動するときに屈曲するように構成された、請求項1に記載のシステム。
  4. 前記ヒンジの少なくとも一つが、屈曲するときに湾曲形状を形成するように構成された、請求項3に記載のシステム。
  5. 前記レバー同士の間を延伸し、前記ガイド機構内に摺動自在に収容可能な部材をさらに備えた、請求項1に記載のシステム。
  6. 前記チューブが前記ガイド機構内に摺動自在に収容可能である、請求項1に記載のシステム。
  7. 前記第一のヒンジ部材が、前記チューブを取り囲み、前記チューブに連結されたハブに連結された、請求項1に記載のシステム。
  8. 前記把持機構が、
    前記チューブ内に形成された通路を通り延伸するガイドと、
    前記ガイドの遠位端に配置された作動可能な把持アームと、を備えた、請求項1に記載のシステム。
  9. 前記把持アームが、前記チューブの遠位端に係合したときに互いに向かって移動可能である、請求項8に記載のシステム。
  10. 前記チューブが湾曲している、請求項1に記載のシステム。
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