JP2016521623A5 - - Google Patents

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位置合わせ基準物の展開機構
本発明の様々な実施形態は医療装置及びそれに関連するシステム及び方法に関する。より詳細には、本発明は参照基準を展開する装置、システム及び方法に関する。
超音波内視鏡検査者は超音波内視鏡下穿刺吸引法(EUS FNA)を利用して疾患の診断及び病期分類を行う。EUS FNAは高効率的な診断手段である。EUS FNAによって生成した超音波映像は医者が目標及び周囲の組織構造に関してニードルの位置を視認することを可能にする。これは、正確な組織のサンプル化及び患者に対するリスクの低減を確保することを補助する。
しかし、超音波内視鏡検査者ための診断ツール及び手段は充分には確定されていない。現在の工業動向及び研究は装置の改善に注力している。装置の改善は、診断が確定されば、超音波内視鏡検査者が具体的な状況を治療することは可能になる。
現在、EUS誘導治療のために開発された一領域は位置合わせ基準物の展開である。位置合わせ基準物はマーカーとして作用する。そのため、疾患の組織は輻射または他の治療の更なる有効な送達の対象となる。現在では、位置合わせ基準物の展開は超音波内視鏡検査者にとって、非常に時間のかかる手順である。これは通常に、医者が一度にマーカーを荷積みし、展開することを要求する。
本発明は例えば、EUS FNA手術中、位置合わせ基準物を展開する装置、システム及び方法に関する。
一実施形態において、医療装置が開示されている。医療装置は近位端と遠位端とを有する長尺状部材と、前記長尺状部材内を通して配置された管腔とを含む。前記医療装置は更に、前記管腔と連通し、前記長尺状部材の遠位端に配置された開口部と、前記管腔とともに配置された押圧要素とを含む。前記医療装置は更に、前記管腔内かつ前記押圧要素の遠位側に配置された少なくとも1つの位置合わせ基準物と、前記長尺状部材の遠位端に配置された分離機構とを含む。前記分離機構は、分離力を応用して少なくとも1つの位置合わせ基準物を展開するように構成される。
本発明の様々な実施形態は1つ以上の以下の様態を含む。前記少なくとも1つの位置合わせ基準物は前記管腔内に配置された複数の位置合わせ基準物のうち1つであり、連結部によって互いに連結される。前記分離機構は前記連結部の遠位部に前記分離力を導いて最遠位の位置合わせ基準物を展開するように構成される。前記少なくとも1つの位置合わせ基準物は前記管腔内に配置された複数の位置合わせ基準物のうちの1つの位置合わせ基準物であり、隣接位置合わせ基準物は最遠位のスペーサーによって分けられた区画室内に配置される。前記分離機構は最遠位のスペーサーに前記分離力を応用して最遠位の位置合わせ基準物を展開するように構成される。
一実施形態において、患者の体内に複数の位置合わせ基準物を展開する方法が開示されている。本方法は前記患者の体内管腔に医療装置を前進させることと、外向きの力を応用して、前記医療装置の遠位端における開口部に向かって少なくとも1つの位置合わせ基準物を導くことを含む。該方法は前記外向きの力と異なる分離力を応用して、前記位置合わせ基準物を展開することを含む。
本発明の様々な実施形態は1つ以上の以下の様態を含む。前記外向きの力は前記医療装置の管腔内に配置された押圧要素によって加えられる。前記分離力は電荷、熱量または機械力のいずれか1つである。前記少なくとも1つの位置合わせ基準物は連結部によって互いに接続される複数の位置合わせ基準物のうちの1つであり、前記方法は更に、前記連結部の最遠位部分に前記分離力を応用して位置合わせ基準物を展開する。前記少なくとも1つの位置合わせ基準物は前記管腔内に配置された複数の位置合わせ基準物のうちの1つであり、隣接位置合わせ基準物は最遠位のスペーサーによって分けられた区画室内に配置される。該方法は更に、前記分離力を応用して最遠位のスペーサーに最遠位の位置合わせ基準物を展開し、位置合わせ基準物材料の連続な長さの遠位端に前記分離力を応用して複数の位置合わせ基準物を形成する。
一実施形態において、医療装置が開示されている。医療装置は、近位端と遠位端とを有する長尺状部材と、前記長尺状部材内を通して配置された第1管腔とを含む。前記医療装置は、更に、前記管腔と連通し、前記長尺状部材の遠位端に配置された開口部と、前記第1管腔内に配置された複数の位置合わせ基準物とを含む。前記医療装置は、更に、前記第1管腔内に配置された複数の位置合わせ基準物と、前記複数の位置合わせ基準物に近接する前記第1管腔内に配置された少なくとも1つの付勢要素とを含む。前記付勢要素は、最遠位の位置合わせ基準物の展開後に、前記開口部に向かって、複数の位置合わせ基準物を押圧するように構成される少なくとも1つの付勢要素を備える。前記第1管腔内に配置された複数の位置合わせ基準物と、前記複数の位置合わせ基準物に近接する前記第1管腔内に配置された少なくとも1つの付勢要素は、最遠位の位置合わせ基準物の展開後に、前記開口部に向かって、複数の位置合わせ基準物を押圧するように構成される少なくとも1つの付勢要素とを備える。
本発明の様々な実施形態は1つ以上の以下の様態を含む。医療装置は、前記長尺状部材の遠位端において配置された遠位の開口機構を含み、前記開口機構はジョイントの周りを回転して前記第1管腔から前記最遠位の位置合わせ基準物を押し出すように構成される。第2管腔は前記長尺状部材内において前記第1管腔と平行に配置され、押圧要素は、前記第2管腔を通して配置され、近位の荷積み位置と遠位の展開位置との間において往復運動を行うように構成される。前記押圧要素が前記近位の荷積み位置に存在し、かつ位置合わせ基準物は前記第2管腔に存在しない時、前記第1管腔に配置された最遠位の位置合わせ基準物は前記第2管腔に向かって押圧される。
一実施形態において、医療装置が開示される。医療装置は、近位端と遠位端とを有する長尺状部材と、前記長尺状部材内を通して配置された管腔とを含む。前記医療装置は、更に、前記管腔と連通し、前記長尺状部材の遠位端に配置された開口部と、押圧要素の遠位に配置された複数の位置合わせ基準物とを含む。前記医療装置は、更に、前記複数の位置合わせ基準物の最遠位の位置合わせ基準物の遠位に配置された遠位の突出部を有し、前記管腔内に前記複数の位置合わせ基準物を保持するように構成される引張りワイヤを含む。
一実施形態において、本開示は医療装置に関する。医療装置は、近位端と遠位端とを有する長尺状部材と、前記長尺状部材内を通して配置された管腔とを含む。前記医療装置は、更に、前記管腔と連通し、前記長尺状部材の遠位端に配置された開口部と、押圧要素の遠位に配置された複数の位置合わせ基準物とを含み、前記複数の位置合わせ基準物の各位置合わせ基準物は、突出部を有する。前記医療装置は、更に、前記長尺状部材の側表面に配置された溝を含み、前記溝は前記各位置合わせ基準物の前記突出部を収納する。
一実施形態において、医療装置が開示されている。前記医療装置は、近位端と遠位端とを有する長尺状部材と、前記長尺状部材内を通して配置された管腔とを含む。前記医療装置は、更に、前記管腔と連通し、前記長尺状部材の遠位端に配置された開口部と、前記管腔内に配置された複数の位置合わせ基準物とを含む。前記医療装置は、更に、前記開口部を通して前記複数の位置合わせ基準物を導くように構成される押圧要素と、隣接位置合わせ基準物の間に配置された液体とを含む。
一実施形態において、医療装置が開示されている。前記医療装置は近位端と遠位端とを有する長尺状部材と、前記長尺状部材内を通して配置された管腔とを含む。前記医療装置は、更に、前記管腔と連通し、前記長尺状部材の遠位端に配置された開口部と、押圧要素の遠位における前記長尺状部材の遠位端に配置されたカートリッジとを含む。カートリッジはその周囲において放射状に配置された複数の小室を有する。前記医療装置は、更に前記複数の小室内に配置された複数の位置合わせ基準物を含む。一実施形態において、医療装置が開示されている。前記医療装置は、近位端と遠位端とを有する長尺状部材と、前記長尺状部材内を通して配置された管腔とを含む。前記医療装置は、更に、前記管腔と連通し、前記長尺状部材の遠位端に配置された開口部と、前記管腔内に配置された複数の位置合わせ基準物とを含む。前記医療装置は、更に、前記長尺状部材の近位端に配置されたアクチュエータを含む。前記アクチュエータは突出部を有するキャップを含む。前記医療装置は、更に、前記遠位の突出部と接合するように構成される複数のシートを含む。前記複数のシートの隣接シートは前記長尺状部材の縦軸の周囲において位置をずらして配置され、前記隣接シートの間の長さ方向の距離は、前記複数の位置合わせ基準物のうち1つの位置合わせ基準物を展開するように、前記アクチュエータによって移動された長さ方向の距離に対応する。
本発明の一実施形態に係る医療装置を示す側面斜視図。 本発明の様々な実施形態に係る展開機構を示す部分側面断面図。 本発明の様々な実施形態に係る展開機構を示す部分側面断面図。 本発明の様々な実施形態に係る展開機構を示す部分側面断面図。 本発明の様々な実施形態に係る展開機構を示す部分側面断面図。 本発明の様々な実施形態に係る展開機構を示す部分側面断面図。 本発明の様々な実施形態に係る医療装置を示す側面断面図。 本発明の様々な実施形態に係る展開機構を示す部分側面断面図。 本発明の様々な実施形態に係る展開機構を示す部分側面断面図。 本発明の一実施形態に係る展開機構を示す部分側面断面図。 本発明の一実施形態に係る展開機構を示す部分側面断面図。 本発明の一実施形態に係る展開機構を示す部分側面断面図。 図12の展開機構とともに使用されるカートリッジを示す平面図。 本発明の様々な実施形態に係る例示的なアクチュエータを示す部分側面斜視図。 本発明の様々な実施形態に係る例示的なアクチュエータを示す部分側面斜視図。
ここで、本発明の様々な実施形態が詳細に記され、添付図面に例証されている。可能な限り、類似の番号は各図面を通して同一の要素またはそれに類似する部分を示している。
図1に示すように、本発明の例示的な実施形態に係る医療装置100は互いに連結可能な第1ニードル102及び第2ニードル104を含む。適切な医療装置の更なる実施形態は、その全ての開示内容が参照によって本願に組み込まれる、2011年8月11日に公開された米国特許公報第2011/0196258号明細書に記載された内容を含む。第1ニードル102は管腔を区画する第1縦方向要素106(図示せず)を含む。第1縦方向要素106は、屈曲経路(例えば、身体内の管腔内部)に沿って体内に挿入し、体内の目標領域に到着できるように柔軟に形成されている。
第1縦方向要素106の近位端は第1ハンドル116に接合され、第1ハンドル116は、第1縦方向要素106を摺動自在に収容するような大きさに設定されている。第1ハンドル116は、更に、第2ニードル104を接合するルアーフィッティング122を含む。第2縦方向要素108は近位端から遠位端まで縦方向に伸びており、かつ管腔(図示せず)を含む。第2縦方向要素108の外径は第1管腔を通して摺動自在に挿入できるように、第1縦方向要素106の第1管腔の内径より小さい。例えば、一実施形態において、第1縦方向要素106は19ゲージのニードルであるが、第2縦方向要素108は22ゲージのニードルである。代替的には、第1縦方向要素106は22ゲージのニードルであるが、第2縦方向要素108は25ゲージのニードルである。
第2縦方向要素108の長さは、第2縦方向要素108が第1管腔に挿入される時、第2縦方向要素108の遠位端が第1縦方向要素106の遠位端を超えて遠位側に伸びるように、第1縦方向要素106の長さより長い。第2縦方向要素108の近位端はアクチュエータ140を含む。
第2ハンドル130は第2縦方向要素108の近位端に接続される。第2ハンドル130の遠位端は結合要素138を含み、結合要素138は第1及び第2ニードル102、104が互いに接続するように、第1ニードル102のルアーフィッティング122と嵌め合うように適合され、かつ構成される。
第2ニードル104の第2縦方向要素108は、第1縦方向要素106内に設置されるように、第1ニードル102の第1縦方向要素106の管腔を通して挿入される。第2縦方向要素108は、第2ニードル104の結合要素138が第1ニードル102のルアーフィッティング122と接触するまで第1縦方向要素106の管腔を通して摺動する。
図2は本発明の実施形態による位置合わせ基準物を展開する医療装置200の部分側断面図を示す。医療装置200は近位端204と遠位端206とを有する長尺状部材202を含む。EUS FNAのような医療もしくは診断手段が実行されると、長尺状部材202は患者の体内の管腔に挿入され、目標位置に接近する。近位端204はアクチュエータ140(図1参照)のような作動機構に接続し、医療装置200を操作する。いくつかの実施形態において、医療装置200は第2縦方向要素108(図1参照)の遠位端を示す。
押圧要素208は長尺状部材202によって区画された管腔210内に配置された。押圧要素208はいずれか適切な方法でアクチュエータ140に接合される。押圧要素208はアクチュエータ140によって遠位側に前進され、管腔210内に配置された位置合わせ基準物212に接触する。複数の位置合わせ基準物212は管腔210の縦軸に沿って配置され、連結部214によって互いに接続される。連結部214は複数の位置合わせ基準物212内かつその間に延長する。連結部214はワイヤ、縫合線、もしくは他の適切な連結部でもよい。位置合わせ基準物212は通常に放射線不透性物質を含むことによって、患者の身体の目標とされる部位が超音波もしくは他の適切な映像技術によって位置決めされる。位置合わせ基準物212の表面において、構造を提供することを含む超音波もしくは他の適切な映像技術を用いて、可視性を高めるために、位置合わせ基準物212は、同様に多孔性の、穴あきの、角度のある、粗いまたは不規則な表面を有する。位置合わせ基準物212は金または他の適切なメタルを含む。いくつかの実施形態において、位置合わせ基準物212は、更に、適法性の材料を含む。一実施形態において、位置合わせ基準物212は球形であるが、超音波で可視性を高めるために、選択された、多角形のような形状を含むいずれか適切な形状でも利用できる。代替的な実施形態において、位置合わせ基準物212は溶出物の材料(例えば、薬剤溶出物)を含む。位置合わせ基準物212は、所望の部位における組織に孔を貫通し、カットし、または分離することで患者の身体の目標とされる部位における組織に、組織内または組織の下に移植されること、または位置合わせ基準物212の表面に接着コーティングまたはパタンを提供することで位置合わせ基準物212を組織に粘着させることを含むことによって、同様に患者の身体の所望の部位に展開するように構成される。
分離機構216は医療装置200の遠位端206に配置される。分離機構216は連続的な位置合わせ基準物212の間における連結部214を分解し、または切断するように構成される。例示的な実施形態において、押圧要素208は(例えば、アクチュエータ140によって)遠位側に移動される時、最遠位の位置合わせ基準物212は開口部218を経て、管腔210から外側の遠位に延長する。代替的な実施形態において、長尺状部材202は(押圧部材208は所定位置に保持される間)、近位側に移動され、最遠位の位置合わせ基準物212を管腔210の外側に押し出す。さらに別の実施形態において、押圧要素208は連結部214に接合され、かつ押圧要素208と連結部214の両方は、連結部214の最遠位端が最遠位の位置合わせ基準物212から取り除かれて、最遠位の位置合わせ基準物212を放出するように近位に移動される。
一実施形態において、最遠位の連結部214は分離機構216の有効な範囲内に存在すれば、分離機構216は分離力を生じて、最遠位の位置合わせ基準物212を展開する。一実施形態において、分離機構216は連結部214の最遠位部分を分解し、切断する電荷を放出する。通電配線(図示せず)は医療装置200を通して近位端204まで延長する。そこにおいて、通電配線は、例えば、RF発生器または他の適切な機構に接合される。アクチュエータ(図示せず)は近位端204に配置される。近位端204は作動され、通電配線に沿って電流を流し、そして、開口部218に電流を流して位置合わせ基準物212を分離する。代替的な実施形態において、分離機構216は連結部214に向かって熱を導き、それによって連結部214を溶解し、最遠位の位置合わせ基準物212を放出する。しかし、他の代替的な分離機構は電気、機械、及び/または化学機構を利用することも想定されることに留意されたい。
図3は本発明の実施形態に係る展開機構の部分側断面図を示す。医療装置300は近位端304と遠位端306とを有する長尺状部材302を含む。長尺状部材202に類似するように、EUS FNAのような医療もしくは診断手法が実行されると、長尺状部材302は患者の身体の管腔に挿入され、目標部位に接近する。近位端304はアクチュエータ140(図1参照)のような作動機構に接合し、医療装置300を操作する。いくつかの実施形態において、医療装置300は第2縦方向要素108の遠位端(図1参照)を示す。
長尺状部材302は、互いに平行しており、壁312によって分離された第1管腔308と第2管腔310によって区画されたニードルである。長尺状部材302は、テーパ部314を含み、テーパ部314は長尺状部材302の外周に部分に配置され、長尺状部材302は、遠位端306に配置された開口部316に向かって長尺状部材302の中間部分から延長する。付勢要素318は第1管腔308に配置され、かつ荷積み領域320の近位側に設置され、荷積み領域320は複数の位置合わせ基準物322を収納するように構成される。従って、荷積み領域320は付勢要素318、壁312、テーパ部314及び長尺状部材302の内側部分によって区画される。一実施形態において、付勢要素318はコイルばねから構成される。代替的には、付勢要素318は付勢力を提供できるいずれか適切な構成から構成される。該付勢力は他の圧縮可能な材料を含むが、これに限定するものではない。
押圧要素324は第2管腔310内に配置されており、長尺状部材302から一度一つ位置合わせ基準物322を荷積みして放出する往復運動を行うことができる。図3に示すように、押圧要素324は中間位置に設置され、そこで、位置合わせ基準物322は押圧要素324の遠位端より遠位の荷積み位置に設置される。押圧要素324は開口部316に向かって遠位側に移動され、長尺状部材302から外側に荷積みされた位置合わせ基準物を放出する。完全に延長された位置において、押圧要素324の遠位端は開口部316と同一面に存在し、または開口部316に近接する。代替的には、押圧要素324の遠位端は開口部316を通して延長し、位置合わせ基準物322を展開する。位置合わせ基準物322の展開後に、押圧要素324は位置合わせ基準物軸A−A(例えば、第1管腔308内における最遠位の位置合わせ基準物322に近接する位置)によって表示された荷積み位置に縮められる。即ち、押圧要素324は、その遠位端が軸線A−Aにほぼ沿って設置されるように縮められ、そして、荷積み領域320に設置された最遠位の位置合わせ基準物322は第2管腔310と押圧要素324の遠位端に向かって付勢要素318及びテーパ部314によって横方向に付勢される。位置合わせ基準物322を荷積みした後に、押圧要素324は中間位置に戻される。
図4は本発明の実施形態に係る展開機構の部分側断面図を示す。医療装置400は近位端404と遠位端406とを有する長尺状部材402を含む。長尺状部材202に類似するように、EUS FNAのような医療もしくは診断手法が実行されると、長尺状部材402は患者の身体の管腔に挿入され、目標部位に接近する。近位端404はアクチュエータ140(図2参照)のような作動機構に接合し、医療装置400を操作する。いくつかの実施形態において、医療装置400は第2縦方向要素108の遠位端(図2参照)を示す。
押圧要素408は長尺状部材402によって区画された管腔410内に配置されている。押圧要素408はいずれか適切な方法でアクチュエータ140に接合される。押圧要素408はアクチュエータ140によって遠位側に前進され、そして、管腔410内に配置された位置合わせ基準物412に接触する。複数の位置合わせ基準物412は管腔410の縦軸に沿って配置される。位置合わせ基準物412は位置合わせ基準物212(図2参照)に実質的に類似するが、位置合わせ基準物412は、圧縮力が加えられてないで、管腔410に保留されるように成形される。一実施形態において、位置合わせ基準物412の少なくとも1つの直径は長尺状部材402の遠位端406に配置されたテーパ部413と開口部414の両方の直径より大きい。位置合わせ基準物412は円錐形から構成されるが、いずれか他の適切な形状も想定できる。他の適切な形状は球状、卵状、長方形状、非対称状などを含むが、これに限定するものではない。テーパ部413は締まり嵌め部である。締まり嵌め部は、開口部414を区画する長尺状部材402の全周に延長する。代替的な実施形態において、長尺状部材402の残り部分より小さい直径を有することの代わりに、テーパ部413は長尺状部材402の残り部分と実質的に同じ直径を有するが、テーパ部413において、管腔410の有効直径を減少する内側突出部も含む。位置合わせ基準物412は、管腔410内に収納されるように適法性の材料を含む。即ち、圧縮力は位置合わせ基準物412に加え、位置合わせ基準物412の有効直径を減少し、テーパ部413と開口部414(例えば、十分な圧縮力と外向きの力が加えられた時、位置合わせ基準物412は、テーパ部413と開口部414を通してパチンと出る)を介して長尺状部材402から放出される。代替的な実施形態において、長尺状部材402は近位側に移動され、(押圧部材408が所定位置に保持される間)最遠位の位置合わせ基準物412に圧縮力を加え、管腔410の外側に押し出す。
図5は本発明の実施形態に係る展開機構の部分側断面図を示す。医療装置500は近位端504と遠位端506とを有する長尺状部材502を含む。長尺状部材202に類似するように、EUS FNAのような医療もしくは診断手法が実行されると、長尺状部材502は患者の身体の管腔に挿入され、目標部位に接近する。近位端504はアクチュエータ140(図1参照)のような作動機構に接合し、医療装置500を操作する。いくつかの実施形態において、医療装置500は第2縦方向要素108の遠位端(図1参照)を示す。
押圧要素508は長尺状部材502によって区画された管腔510内に配置されている。押圧要素508はいずれか適切な方法でアクチュエータ140に接合される。押圧要素508はアクチュエータ140によって遠位側に前進され、管腔510内に配置された位置合わせ基準物512に接触する。複数の位置合わせ基準物512は管腔410の縦軸に沿って配置されている。位置合わせ基準物512は位置合わせ基準物412(図4参照)に実質的に類似するが、位置合わせ基準物512が管腔510内に設置された引張りワイヤ516から延びる突出部514によって保持されるように成形される。押圧要素508に類似するように、引張りワイヤ516はアクチュエータ140もしくは類似機構に接合される。一実施形態において、位置合わせ基準物512は円錐形から構成されるが、いずれか他の適切な形状も想定できる。他の適切な形状は球状、卵状、長方形状、非対称状などを含むが、これに限定するものではない。位置合わせ基準物512は適法性の材料を含み、かつ充分な圧縮力を加えない限りで、突出部514によって管腔510内に収納される。即ち、突出部514は位置合わせ基準物512の遠位側の運動を制限するような大きさに設定されている。最遠位の位置合わせ基準物512を展開するために、引張りワイヤ516は、突出部514が最遠位の位置合わせ基準物512に近接するように、近位側に引き込まれる。そして、押圧要素508は遠位に導かれ、開口部518を介して管腔510から外側に最遠位の位置合わせ基準物512を押し出す。代替的な実施形態において、長尺状部材502は近位側に移動され、(押圧部材508は所定位置に保持される間)最遠位の位置合わせ基準物512を管腔510の外側に押し出す。突出部514が最遠位の位置合わせ基準物512の近位側に移動される時、次の展開のため、突出部514は近位側の隣接位置合わせ基準物512を所定位置に固定する(遠位側の運動を制限する)ことに留意されたい。
図6は本発明の実施形態に係る展開機構の部分側断面図を示す。医療装置600は近位端604と遠位端606とを有する長尺状部材602を含む。長尺状部材202に類似するように、EUS FNAのような医療もしくは診断手法が実行されると、長尺状部材602は患者の身体の管腔に挿入され、目標部位に接近する。近位端604はアクチュエータ140(図1参照)のような作動機構に接合し、医療装置600を操作する。いくつかの実施形態において、医療装置600は第2縦方向要素108の遠位端(図1参照)を示す。
押圧要素608は長尺状部材602によって区画された管腔610内に配置されている。押圧要素608はいずれか適切な方法でアクチュエータ140に接合される。押圧要素608はアクチュエータ140によって遠位側に前進され、管腔610内に配置された位置合わせ基準物612に接触する。複数の位置合わせ基準物612は管腔610の縦軸に沿って配置されている。位置合わせ基準物612は位置合わせ基準物212(図2参照)に実質的に類似するが、第1シール614と第2シール616も含む。第1シール614と第2シール616の両方は位置合わせ基準物612の外周に位置をずらして配置されている。隣接位置合わせ基準物612は液体体積617(例えば、食塩水)によって分けられ、分離及び展開の容易性を促進する。更に、隣接位置合わせ基準物612の間における液体体積617の存在は位置合わせ基準物612の展開の時、患者の身体内の空気溜りの形成を減少し、超音波及び他の映像技術によって生成した映像の明瞭さを高める。例示的な実施形態において、押圧要素608は(例えば、図1のアクチュエータ140によって)遠位に移動される時、最遠位の位置合わせ基準物612は開口部618を経て、管腔610から外側の遠位に延長する。代替的な実施形態において、長尺状部材602は近位側に移動され、(押圧部材208は所定位置に保持される間)最遠位の位置合わせ基準物612を管腔610の外側に押し出す。第1及び第2シール614、616はO−リングまたはそれに類似する構造であって、かつ第1及び第2シール614、616はそれに対応する位置合わせ基準物612とともに、管腔610内部に沿って、それらを転がせる材料特性を有する。従って、位置合わせ基準物612が遠位に移動される時、液体体積617は隣接位置合わせ基準物612の間に維持される。
図7は本発明の実施形態に係る展開機構の部分側断面図を示す。医療装置700は近位端704と遠位端706とを有する長尺状部材702を含む。長尺状部材202に類似するように、EUS FNAのような医療もしくは診断手法が実行されると、長尺状部材702は患者の身体の管腔に挿入され、目標部位に接近する。近位端704はアクチュエータ140(図1参照)のような作動機構に接合し、医療装置700を操作する。いくつかの実施形態において、医療装置700は第2縦方向要素108の遠位端(図1参照)を示す。
押圧要素708は長尺状部材702によって区画された管腔710内に配置されている。押圧要素708はいずれか適切な方法でアクチュエータ140に接合される。押圧要素708はアクチュエータ140によって遠位側に前進され、管腔710内に配置された位置合わせ基準物712に接触する。複数の位置合わせ基準物712は管腔710の縦軸に沿って配置されている。位置合わせ基準物712は位置合わせ基準物212(図2参照)に実質的に類似するが、各位置合わせ基準物712の長手方向の表面から延長する突出部714も含む。突出部714が長尺状部材702の長手方向の表面に配置された溝716内に設置されるように管腔710内に配置されている。即ち、位置合わせ基準物712が管腔710を通して遠位に移動される時、突出部714は溝716との相互作用によって位置合わせ基準物712の適切な方位及び展開を促進する。更に、突出部714は保持要素として作用し、押圧要素708によって十分な圧縮力と外向きの力が加えられるまで位置合わせ基準物712の展開を抑制する。突出部714及び/または位置合わせ基準物712は位置合わせ基準物712の展開を容易にするように圧縮可能である。溝716は長尺状部材702の長手方向の軸に沿って第1長手方向のポイントから第2長手方向のポイントまで延長するが、他の適切な構成も想定できる。例えば、他の実施形態において、溝716は長尺状部材702の近位端704及び/または遠位端706まで延長する。例示的な実施形態において、押圧要素708は(例えば、アクチュエータ140によって)遠位側に移動される時、最遠位の位置合わせ基準物712は開口部718を経て、管腔710から外側の遠位に延長する。代替的な実施形態において、長尺状部材702は近位側に移動され、(押圧部材708は所定位置に保持される間)最遠位の位置合わせ基準物712を管腔710の外側に押し出す。長尺状部材702は管腔710内の位置合わせ基準物712を保持するテーパ部を含むことも想定される。
図8は本発明の実施形態に係る展開機構の部分側断面図を示す。医療装置800は近位端804と遠位端806とを有する長尺状部材802を含む。長尺状部材202に類似するように、EUS FNAのような医療もしくは診断手法が実行されると、長尺状部材802は患者の身体の管腔に挿入され、目標部位に接近する。近位端804はアクチュエータ140(図1参照)のような作動機構に接合し、医療装置800を操作する。いくつかの実施形態において、医療装置800は第2縦方向要素108の遠位端(図1参照)を示す。
押圧要素808は長尺状部材802によって区画された管腔810内に配置されている。押圧要素808はいずれか適切な方法でアクチュエータ140に接合される。押圧要素808はアクチュエータ140によって遠位側に前進され、管腔810内に配置されたスペーサー811に接触する。複数の位置合わせ基準物812は隣接スペーサー811の間において、管腔810の長手方向の軸に沿った区画室内に配置されている。位置合わせ基準物812は実質的に位置合わせ基準物212(図2参照)に類似する。
分離機構816は医療装置800の遠位端806に配置されている。分離機構816は実質的に分離機構216(図2参照)に類似し、連続する位置合わせ基準物812の間にあるスペーサー811を分解し、または切断するように構成される。例示的な実施形態において、押圧要素808は(例えば、図1のアクチュエータ140によって)遠位側に移動される時、最遠位のスペーサー811は長尺状部材802の遠位端806に配置された開口部818に向かって、遠位側に延長する。代替的な実施形態において、長尺状部材802は近位側に移動され、(押圧部材808は所定位置に保持される間)最遠位端806に向かって最遠位のスペーサー811を導く。
一実施形態において、最遠位のスペーサー811は分離機構816の有効な範囲内に存在すれば、分離機構816は分離力を生じて、最遠位の位置合わせ基準物812を展開する。一実施形態において、分離機構816はスペーサー811を切断する電荷を放出する。代替的な実施形態において、分離機構816は最遠位のスペーサー811に向かって熱量を導くことによって、最遠位のスペーサー811を溶解し、最遠位の位置合わせ基準物812を押し出す。他の代替的な分離機構は電気、機械、及び/または化学機構を利用することも想定されることに留意されたい。
図9は本発明の実施形態に係る展開機構の部分側断面図を示す。医療装置900は近位端904と遠位端906とを有する長尺状部材902を含む。長尺状部材202に類似するように、EUS FNAのような医療もしくは診断手法が実行されると、長尺状部材902は患者の身体の管腔に挿入され、目標部位に接近する。近位端904はアクチュエータ140(図1参照)のような作動機構に接合し、医療装置900を操作する。いくつかの実施形態において、医療装置900は第2縦方向要素108の遠位端(図1参照)を示す。
押圧要素908は長尺状部材902によって区画された管腔910内に配置されている。押圧要素908はいずれか適切な方法でアクチュエータ140に接合される。押圧要素908はアクチュエータ140によって遠位側に前進され、管腔910内に配置された位置合わせ基準物源911に接触する。位置合わせ基準物源911は複数の個別の位置合わせ基準物912に形成するように構成される位置合わせ基準物材料の連続な長さである。位置合わせ基準物源912は実質的に位置合わせ基準物212(図2参照)に類似する。
分離機構916は医療装置900の遠位端906に配置されている。分離機構916は実質的に分離機構216(図2参照)に類似し、例えば、電荷、熱量または機械応力の応用によって、位置合わせ基準物源911から個別の位置合わせ基準物912を形成するように構成される。例示的な実施形態において、押圧要素908は(例えば、図1のアクチュエータ140によって)遠位側に移動される時、位置合わせ基準物源911の遠位端は長尺状部材902の遠位端906に配置された開口部918に向かって、遠位側に延長する。代替的な実施形態において、長尺状部材902は近位側に移動され、(押圧部材908は所定位置に保持される間)最遠位端906に向かって位置合わせ基準物源911の遠位端を導く。
一実施形態において、位置合わせ基準物源911が充分な量で遠位に前進すれば、分離機構916は分離力を生じて、最遠位の位置合わせ基準物912を生成する。遠位側の前進運動は押圧部材908の運動によって測れる。一実施形態において、アクチュエータは、近位端におけるラチェットまたは機構のようなもので、押圧部材908の増分的な前進運動を許可する。即ち、各増分において、アクチュエータは押圧部材908を予定の量で移動して1つ以上の位置合わせ基準物912を展開する。一実施形態において、分離機構916は遠位領域において、位置合わせ基準物源911を切断する電荷を放出し、個別の位置合わせ基準物912を生成する。代替的な実施形態において、分離機構916は位置合わせ基準物源911に向かって熱量を導くことによって、新しく形成された最遠位の位置合わせ基準物912を生成し、放出する。他の代替的な分離機構は電気、機械、及び/または化学機構を利用することも想定されることに留意されたい。
図10−11は本発明の実施形態に係る展開機構の部分側断面図を示す。医療装置1000は近位端1004と遠位端1006とを有する長尺状部材1002を含む。長尺状部材202に類似するように、EUS FNAのような医療もしくは診断手法が実行されると、長尺状部材1002は患者の身体の管腔に挿入され、目標部位に接近する。近位端1004はアクチュエータ140(図1参照)のような作動機構に接合し、医療装置1000を操作する。いくつかの実施形態において、医療装置1000は第2縦方向要素108の遠位端(図1参照)を示す。
付勢要素1008は長尺状部材1002によって区画される管腔1010内に配置されている。付勢要素1008は管腔1010内に配置された複数の重ねった位置合わせ基準物1012に接合される。遠位開口機構1013はジョイント/ピボット1018を介してアーム1016に接合するキャップ1014を含む。位置合わせ基準物1012は実質的に位置合わせ基準物212(図2参照)に類似する。一実施形態において、付勢要素1008はコイルばねである。代替的には、付勢要素1008は付勢力を提供できるいずれか適切な構造である。該付勢力は他の圧縮可能な材料を含むが、これに限定するものではない。
最遠位の位置合わせ基準物1012を展開するため、キャップ1014はジョイント1018の周りを回転することによって、アーム1016が開口部1020を経て管腔1010から最遠位の位置合わせ基準物1012を押し出す。位置合わせ基準物1012が押し出された後に、付勢要素1008は次の最遠位の位置合わせ基準物1012を最遠位位置に付勢させる。キャップ1014は近位端において、引張りワイヤ(図示せず)を介して作動される。引張りワイヤはキャップ1013をアクチュエータ140(図1参照)に接合させる。
図12−13は本発明の実施形態に係る展開機構の部分側断面図を示す。医療装置1200は近位端1204と遠位端1206とを有する長尺状部材1202を含む。長尺状部材202に類似するように、EUS FNAのような医療もしくは診断手法が実行されると、長尺状部材1202は患者の身体の管腔に挿入され、目標部位に接近する。近位端1204はアクチュエータ140(図1参照)のような作動機構に接合し、医療装置1200を操作する。いくつかの実施形態において、医療装置1000は第2縦方向要素108の遠位端(図1参照)を示す。
押圧要素1208は長尺状部材1202によって区画される管腔1210内に配置されている。押圧要素1208はいずれか適切な方法でアクチュエータ140に接合される。押圧要素1208はアクチュエータ140によって遠位に前進され、カートリッジ1214内に配置された位置合わせ基準物1212に接触する。カートリッジ1214は管腔1210内において押圧要素1208の遠位に展開され、かつカートリッジ1214の周囲における放射状配列において配置された複数の小室1216において、位置合わせ基準物1212を収納するように構成される。一実施形態において、カートリッジ1214は6個小室1216を含むが、いずれか他の適切な数の小室も所望のように利用される。位置合わせ基準物1212は実質的に位置合わせ基準物212(図2参照)に類似する。各位置合わせ基準物1212は押圧部材1208によって充分な応力が加えられるまで、例えば、摩擦フィットを介して小室1216内に滞留する。
例示的な実施形態において、押圧要素1208は第1小室1216と並列している。押圧要素1208は(例えば、図1のアクチュエータ140によって)第1小室1216を通して遠位に移動され、第1小室1216内に配置された第1位置合わせ基準物1212は長尺状部材1202の遠位端1206において配置された開口部1218に向かって遠位に延長する。代替的な実施形態において、カートリッジ1214は近位に移動され、(押圧部材1208は所定位置に保持される間)小室1216から位置合わせ基準物1212を押し出す。
カートリッジ1214は押圧要素1208が第2小室1216と並列になるように回転される。代替的な実施形態において、押圧要素1208は第2小室1216と並列になるように回転される。
さらに別の実施形態において、複数の押圧要素1208は均等数の1216と並列することによって、各押圧要素1208は対応する小室1216と並列する。本実施形態において、各押圧要素1208は対応する作動機構と並列する。
図14は本発明の実施形態に係る作動機構を示す。医療装置1400は近位キャップ1402、長尺状部材1404、長尺状部材1404の長さに沿って配置された複数のねじ山1406を含む。この特殊な実施形態は、本発明の他の実施形態に係る位置合わせ基準物の展開において精密性を許可する。いくつかの実施形態において、ねじ山1406の長さと幾何形状は近位端キャップ1402の満回転が医療装置の遠位端から1つの位置合わせ基準物を展開するように構成される。いくつかの実施形態において、医療装置1400は図1のアクチュエータ140を示す。いくつかの実施形態において、近位端キャップ1402は遠位に移動され、患者の身体内に位置合わせ基準物を展開する。しかし、他の実施形態において、近位キャップ1402は近位に移動され、位置合わせ基準物を展開する。
図15は本発明の実施形態に係る作動機構を示す。医療装置1500は近位キャップ1502、長尺状部材1504、近位キャップ1502から遠位に延長する突出部1506を含む。医療装置1500は突出部1506と協働するように構成される複数のシートも含む。この特殊な実施形態は本発明の他の実施形態に係る位置合わせ基準物の展開に関して精密性を付与する。一実施形態において、医療装置1500は3つシート1508、1510及び1512を含む。いくつかの実施形態において、遠位側の隣接シートは近位側の隣接シートに対して医療装置1500の縦軸の周囲に位置をずらして配置されている。例えば、シート1510はシート1508より遠位に存在し、時計回りまたは反時計回りのいずれかの方向において、医療装置1500の縦軸の周囲に位置をずらして配置されている。第1位置合わせ基準物(図15に示せず)を展開するため、ユーザはキャップ1502を回転することによって突出部1506がシート1510と並列になり、そして、遠位力をキャップ1502に加えることによって突出部1506とシート1510とは互いに接触し、もしくは接合される。突出部1506によって移動された距離dは位置合わせ基準物(例えば、1つの位置合わせ基準物)の精密な数を展開するように構成される。いくつかの実施形態において、医療装置1500は図1のアクチュエータ140を示す。第2位置合わせ基準物(図15に示せず)を展開するため、ユーザはキャップ1502を回転することによって突出部1506がシート1512と並列になり、そして、キャップ1502に対して遠位方向に働く力を加えることによって、突出部1506とシート1512が結合される。図15の実施形態において、3つシートが説明されるが、いずれか適切な数のシートは代替可能に利用される。
いずれか実施形態に係るいずれか方面は本発明に係るいずれか他の実施形態とともに利用される。本発明に係る全ての装置及び設備はいずれか適切な医療処置において利用され、いずれか適切な生体内管腔及び体腔を通して前進され、いずれか適切な本体部分から組織に近接するように利用される。例えば、本発明に記載された設備及び方法はいずれか自然な生体内管腔または器官の管道を通して利用される。自然な生体内管腔または器官の管道は経口的に、膣を経由して、直腸性に、経鼻的に、尿道に、またはいずれか適切な組織における切れ目に接近する部位を含む。
本発明の様々な改良及び変更が、本発明の範囲から逸脱することなく、本開示のシステム及び処理過程において、実施できることは、当業者には明らかである。本開示の他の実施形態は本開示の明細書及び実施の考慮から、当業者には明らかである。明細書及び実施例は単なる例として考慮されるように意図されている。以下の開示は何らか他の実施形態を認定する。

Claims (13)

  1. 医療装置であって、
    近位端と遠位端とを有する長尺状部材と、
    前記長尺状部材内を通して配置された管腔と、
    前記管腔と連通し、前記長尺状部材の遠位端に配置された開口部と、
    前記管腔とともに配置された押圧要素と、
    前記管腔内かつ前記押圧要素の遠位側に配置された複数の位置合わせ基準物と、
    前記長尺状部材の遠位端に配置された分離機構であって、前記分離機構は、前記複数の位置合わせ基準物のうち他の位置合わせ基準物を前記管腔内に維持する同時に、分離力を応用して前記複数の位置合わせ基準物のうちの1つの位置合わせ基準物を展開するように構成される分離機構と
    を備える医療装置。
  2. 請求項1に記載の医療装置において、前記複数の位置合わせ基準物は連結部によって互いに連結されることを特徴とする医療装置。
  3. 請求項2に記載の医療装置において、前記分離機構は前記連結部の遠位部に前記分離力を導いて最遠位の位置合わせ基準物を展開するように構成される医療装置。
  4. 請求項1に記載の医療装置において、前記少なくとも1つの位置合わせ基準物は前記管腔内に配置された複数の位置合わせ基準物のうちの1つの位置合わせ基準物であり、
    前記複数の位置合わせ基準物のうちの隣接位置合わせ基準物はスペーサーによって分けられた区画室内に配置されたことを特徴とする医療装置。
  5. 請求項4に記載の医療装置において、前記分離機構は最遠位のスペーサーに前記分離力を応用して最遠位の位置合わせ基準物を展開するように構成されることを特徴とする医療装置。
  6. 医療装置であって、
    近位端と遠位端とを有する長尺状部材と、
    前記長尺状部材内を通して配置された第1管腔と
    前記管腔と連通し、前記長尺状部材の遠位端に配置された開口部と、
    前記第1管腔内に配置された複数の位置合わせ基準物と、
    前記複数の位置合わせ基準物に近接する前記第1管腔内に配置された少なくとも1つ付勢要素であって、最遠位の位置合わせ基準物の展開後に、前記開口部に向かって、複数の位置合わせ基準物を押圧するように構成される少なくとも1つの付勢要素と
    を備える医療装置。
  7. 請求項に記載の医療装置において、更に、
    前記長尺状部材の遠位端において配置された遠位の開口機構を含み、
    前記開口機構はジョイントの周りを回転して前記第1管腔から前記最遠位の位置合わせ基準物を押し出すように構成されることを特徴とする医療装置。
  8. 請求項に記載の医療装置において、更に、
    前記長尺状部材内において前記第1管腔と平行に配置された第2管腔と、
    前記第2管腔を通して配置され、近位の荷積み位置と遠位の展開位置との間において往復運動を行うように構成される押圧要素であって、前記押圧要素が前記近位の荷積み位置に存在し、かつ前記位置合わせ基準物は前記第2管腔に存在しない時、前記第1管腔に配置された最遠位の位置合わせ基準物は前記第2管腔に向かって押圧される押圧要素とを含むことを特徴とする医療装置。
  9. 医療装置であって、
    近位端と遠位端とを有する長尺状部材と、
    前記長尺状部材内を通して配置された管腔と、
    前記管腔と連通し、前記長尺状部材の遠位端に配置された開口部と、
    押圧要素の遠位に配置された複数の位置合わせ基準物と、
    引張りワイヤであって、前記引張りワイヤは前記複数の位置合わせ基準物の最遠位の位置合わせ基準物の遠位に配置された遠位の突出部を有し、前記管腔内に前記複数の位置合わせ基準物を保持するように構成される引張りワイヤと
    を備える医療装置。
  10. 医療装置であって、
    近位端と遠位端とを有する長尺状部材と、
    前記長尺状部材内を通して配置された管腔と、
    前記管腔と連通し、前記長尺状部材の遠位端に配置された開口部と、
    押圧要素の遠位に配置された複数の位置合わせ基準物であって、各位置合わせ基準物は突出部を有する複数の位置合わせ基準物と、
    前記長尺状部材の側表面に配置された溝であって、前記各位置合わせ基準物の前記突出部を収納する溝と、
    を備える医療装置。
  11. 医療装置であって、
    近位端と遠位端とを有する長尺状部材と、
    前記長尺状部材内を通して配置された管腔と、
    前記管腔と連通し、前記長尺状部材の遠位端に配置された開口部と、
    前記管腔内に配置された複数の位置合わせ基準物と、
    前記開口部を通して前記複数の位置合わせ基準物を導くように構成される押圧要素と、
    隣接位置合わせ基準物の間に配置された液体と
    を備える医療装置。
  12. 医療装置であって、
    近位端と遠位端とを有する長尺状部材と、
    前記長尺状部材内を通して配置された管腔と、
    前記管腔と連通し、前記長尺状部材の遠位端に配置された開口部と、
    押圧要素の遠位における前記長尺状部材の遠位端に配置されたカートリッジであって、前記カートリッジの周囲において放射状に配置された複数の小室、及び前記複数の小室内に配置された複数の位置合わせ基準物を有するカートリッジと
    を備える医療装置。
  13. 医療装置であって、
    近位端と遠位端とを有する長尺状部材と、
    前記長尺状部材内を通して配置された管腔と、
    前記管腔と連通し、前記長尺状部材の遠位端に配置された開口部と、
    前記管腔内に配置された複数の位置合わせ基準物と、
    前記長尺状部材の近位端に配置されたアクチュエータであって、突出部を有するキャップを含むアクチュエータと
    遠位の突出部と接合するように構成される複数のシートであって、前記複数のシートのうちの隣接シートは前記長尺状部材の縦軸の周囲において位置をずらして配置され、前記隣接シートの間の長さ方向の距離は、前記複数の位置合わせ基準物のうち1つの位置合わせ基準物を展開するように、前記アクチュエータによって移動された長さ方向の距離に対応する複数のシートと、
    を備える医療装置。
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