JP2016521083A - マルチキャリア信号を配信する変調方法及びデバイス、及び対応する復調方法及びデバイス、及びコンピュータプログラム - Google Patents

マルチキャリア信号を配信する変調方法及びデバイス、及び対応する復調方法及びデバイス、及びコンピュータプログラム Download PDF

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Abstract

本発明は、データシンボルを変調して、OFDM/OQAMタイプのマルチキャリア信号を配信する方法に関する。本方法は、データシンボルを周波数領域から時間領域に逆フーリエ変換して、変換されたシンボルを配信することと、当該変換されたシンボルを多相フィルタリングして、上記マルチキャリア信号を配信するステップ12とを実施する。本発明によれば、多相フィルタリングするステップ12は、圧縮率τを考慮に入れた伸長率を実施し、この圧縮率τは、上記マルチキャリア信号をナイキスト速度よりも速い速度で送信することを可能にする0〜1の数である。【選択図】図3A

Description

本発明の分野は、マルチキャリア変調を伴う通信である。
より正確には、本発明は、マルチキャリアシステムのナイキスト速度よりも速い(FTN:Faster-Than-Nyquist)データ送信の変調技法を開示する。
本発明は、無線通信(DAB、DVB−T、WLAN、非誘導光等)又は有線通信(xDSL、PLC、光等)の分野の用途において特に有用である。例えば、本発明は、アップリンクチャネル及びダウンリンクチャネルに関するセル通信、デバイスツーデバイス通信(D2D)、バックホールネットワークからの通信等の分野における用途において用いられる。
ナイキスト速度よりも速い送信の原理は、1975年にE. Mazoによって非特許文献1に開示されている。
この文献によれば、ナイキスト速度での送信は、以下の式のナイキストパルスによるa=±1等の独立したバイナリデータのシーケンス{a}の送信を考えることによって示すことができる。
Figure 2016521083
この送信は、Tをシンボルの持続時間とすると、T=1/2Wである幅Wを有する送信チャネルにおいて、干渉を伴うことなく、したがってエラーを伴うことなく行うことができる。送信が加法的白色ガウス雑音(AWGN:Additive White Gaussian Noise)によって撹乱される場合、ビットエラーの確率を最小にする最適な検出器は、ナイキストパルス、すなわちg(−t)に適合した受信フィルタを用いて作製される。
この送信システムは直交的である。換言すれば、この送信システムは以下の条件を満たす。
Figure 2016521083
ここで、δはクロネッカシンボルを示す。
送信電力を変更することなくナイキスト速度よりも速く(FTN)行うために、持続時間T’<Tを有する間隔でパルスを送信することによって、換言すれば、T’=ρTである係数ρによってパルスを圧縮することによって、パルスを互いにより近くすることができる。ここで、0<ρ<1である。その場合、WT=1/2の代わりにWT’<1/2であることが検証される。
したがって、そのようなFTN送信は、所与のデータ量の送信時間を低減することができ、換言すれば、所与の送信時間の間の情報量を増加させることができる。
しかしながら、FTN送信は強い干渉を発生し、この干渉を相殺するために特定の信号処理プロセスが必要である。
さらに、FTN送信は、本質的には、モノキャリア変調用に開発されたものである。
D. Dasalukunte他は、マルチキャリアシステムに適合したFTN送信技法を非特許文献2に開示している。
この非特許文献2に記載された技法は、OFDM/OQAM変調に関係し、TΔΔ<1である時間圧縮率TΔ及び周波数圧縮率FΔをそれぞれ導入している。換言すれば、実数値を有するデータシンボルの送信のための時間周波数ネットワークは、このため、(TΔT/2,FΔ/T)となる。すなわち、2つのマルチキャリアシンボル間の持続時間はTΔT/2であり、2つのキャリア間の間隔はFΔ/Tである。ここで、Tは、マルチキャリアシンボルの持続時間である。
FTNタイプのマルチキャリア送信を行うために、この非特許文献2は、「FTNマッパ」(ガウス関数を用いた射影形状)と呼ばれる特別な処理ブロックの導入を開示している。
この技法の1つの不利な点は、ナイキスト速度で得られる利得が理論的利得よりも大幅に少ないということである。上述した非特許文献2において、上記特別な処理ブロックは、サブキャリアごとの時間周波数データのブロックによって処理を実行する。サイズN×Nを有するこれらのブロックは、複雑さと性能との間の妥協を図るために、N=N=3となるように選ばれることが好ましい。圧縮率TΔによって時間圧縮されたマルチキャリアFTNタイプの時間周波数ネットワークから通常のOFDM/OQAMネットワークに切り替えるために、エッジ効果は、M個の全てのキャリアもK個の全ての時間間隔シンボルも考慮に入れることができないようになる。エイリアシングの問題は、M及びKの値が非常に高い場合には低減するが、通常の値が用いられる場合には非常に大きなペナルティを科すものとなる。
このため、パラメータの値N=N=3、M=128、及びK=16について、圧縮率TΔが0.9に等しい場合、理論的には、ほぼ11%程度の速度の増加が達成されるが、実際には8%の損失が存在する。K=10の場合、これによって、システムの柔軟性が改善されるが、実効圧縮率は更に小さくなり、実効圧縮率は1.11の代わりに0.78になる。
この技法のもう1つの不利な点は、特別な処理ブロックが、キャリア数M及びそのサイズ(N,N)に比例する動作上の複雑さを導入するということである。このため、「FTNマッパ」ブロックに用いられるガウス関数による乗算の数は、ほぼo(NM)程度となる。
したがって、非特許文献2に記載された技法は、複雑であり、システムの実施の観点からあまり現実的ではなく、データシンボルを送信することができるようになる前に、それらのデータシンボルを射影又は「写像」しなければならないので、送信遅延を導入する。
「Faster-than-Nyquist signaling」、Bell. Syst. Tech. Journal, 54:1451-1462 「Multicarrier faster than Nyquist transceivers: Hardware architecture and performance analysis」、IEEE Transactions on Circuits and Systems I: Regular Papers, 58, 2011
したがって、従来技術の全ての不利な点を有しないマルチキャリアシステムに適合した新たなFTN送信技法が必要とされている。
本発明は、従来技術のこれらの全ての不利な点を有しない新たな解決策を、データシンボルを変調してマルチキャリア信号を出力する方法の形態で開示する。この方法は、
データシンボルを周波数領域から時間領域に変換して、変換されたシンボルを出力する数学的変換ステップと、
変換されたシンボルをフィルタリングして、マルチキャリア信号を出力する多相フィルタリングステップと、
を実施する。
本発明によれば、上記多相フィルタリングステップは、圧縮率τを用いた伸長(expantion)率を用いる。この圧縮率τは、ナイキスト速度よりも速い速度で複数キャリアの信号を送信することが可能な0〜1の数である。
このように、本発明は、マルチキャリア信号のナイキスト速度よりも速い(FTN)送信のための新たな解決策を開示する。その場合、所与のデータ量の送信時間を削減することができる。
さらに、周波数多重化の形態のFTN送信は、変調器の柔軟性(例えば、幾つかのキャリアをカットオフする可能性)又は(例えば、逆高速フーリエ変換(IFFT)又は高速フーリエ変換(FFT)に基づく)モデムを実施する効率的なアルゴリズムの使用等のマルチキャリアシステムの利点から利益を得る手段を提供する。
このように、開示された解決策は、所与の周波数帯域において送信速度を増加させる新たな変調技法を提供する。特に、この解決策は、セル通信における用途において、主として、比較的複雑な等化技法を基地局において予想することができるアップリンクチャネルに用いられるだけでなく、例えば、受信機がタブレットタイプの受信機である場合には、ダウンリンクチャネルにも用いられる。用途は、より一般的には、高速データ送信を必要とする任意の領域に存在する。
特に、本発明は、複素直交条件(OFDMに関して)又は実数直交条件(OFDM/OQAMに関して)のいずれかを最初に満たすマルチキャリア変調システムに適用することができる。したがって、データシンボルは、実数値又は複素数値とすることができる。
さらに、本発明によって、目的の圧縮率に接近することが可能になる。換言すれば、理論的な圧縮率と実際の圧縮率との間の差はほとんどない。
開示された解決策は、非特許文献2に開示された技法よりも柔軟であり、ブロックサイズ(例えば、時間間隔当たりK個のシンボル)による制限を受けない。さらに、非特許文献2に開示された技法は、一方は特別な処理(FTNマッパ)用であり、他方は変調用である2つの機能システムの使用を必要とするのに対して、開示された解決策において必要とされる機能システムは、標準的なOFDM/OQAM方式と同様に1つであり、これによって、実施の複雑さを低減することができる。
本発明の1つの特定の特徴によれば、データシンボルが、OFDM/OQAMタイプの変調の場合のように実数値を有する場合には、伸長率は、
Figure 2016521083
を丸めた整数に等しく、データシンボルが、OFDM/QAMタイプの変調又はオーバサンプリングされたOFDMタイプの変調の場合のように複素数値を有する場合には、伸長率は[τ・M]を丸めた整数に等しい。ここで、Mは、上記数学的変換のサイズに等しい整数である。
FTN率とも呼ばれるNで示すそのような伸長率の使用は、キャリアが(τ=1である場合、キャリアの実数直交性又は複素直交性を取得するように)形成される多相フィルタリング段階の間、圧縮率τを考慮に入れ、したがって、従来技術における技法よりも高速なデータの送信に寄与する。
特定の実施の形態によれば、本発明による変調方法は、上記数学的変換ステップの前に適用されるデータシンボル事前処理ステップを含む。データシンボルのそのような事前処理ステップは、データシンボルと圧縮率τを考慮に入れた項との乗算を実施する。
この事前処理ステップは、特に、プロトタイプフィルタの長さが偶数である場合に用いられる。他方、この事前処理ステップは、プロトタイプフィルタの長さが奇数である場合には任意選択である。
本発明は、事前処理段階の間に圧縮率τを考慮に入れ、このため、高速データ送信に寄与する。
本発明の1つの特定の態様によれば、この変調方法は、上記フィルタリングステップの前に実施される、変換されたシンボルの事後処理ステップを含む。特に、この事後処理ステップによって、変換されたシンボルを繰り返すことが可能になる。
特に、数学的変換ステップが、Mを整数として、M個の変換されたシンボルを出力するとき、事後処理ステップは、M個の変換されたシンボルのブロックを単位とした繰り返しを実施して、M個の変換されたシンボルのb個のブロックと、b個の変換されたシンボルのサブブロックとを出力する。ここで、bは、b>0である整数であり、bは、0≦b<Mである整数である。多相フィルタリングステップは、M個の変換されたシンボルのb個のブロック及びb個の変換されたシンボルのサブブロックを入力として用いる、サイズL=bM+bを有するプロトタイプフィルタを用いる。
このため、そのような事後処理ステップは、変換されたシンボルの数をプロトタイプフィルタのサイズに適合させることによって、任意のプロトタイプフィルタを用いることを可能にすることができる。
したがって、本発明は、非常に良好な柔軟性を変調方式に提供する。
例えば、bは4に等しく、bは0に等しい。したがって、数学的変換ステップから出力されるM個の変換されたシンボルのブロックは、4回「コピー」される。
別の特定の実施の形態によれば、OFDM/OQAMタイプの変調及び実数値を有するデータシンボルについて、数学的変換ステップは、周波数領域から時間領域への変換であって、以下のサブステップ、すなわち、
部分逆フーリエ変換をデータシンボルに適用して、C個の変換されたシンボルの第1のサブセットを出力するサブステップと、
上記第1のサブセットから、(M−C)個の変換されたシンボルの第2のサブセットを取得するサブステップであって、この変換されたシンボルの第2のサブセットは、M個の変換されたシンボルのセットを形成するように、変換されたシンボルの第1のサブセットと相補的である、取得するサブステップと、
を含む、変換を用いる。
特に、プロトタイプフィルタの長さL=bM+bがMよりも大きい場合、数学的変換ステップは、M個の変換されたシンボルの繰り返し及び並べ替えを行って、L個の変換されたシンボルを出力するサブステップも実施する。ここで、L、M、及びCは、L>M>Cである整数である。
このため、周波数/時間変換モジュールからの「従来」の出力のうちの幾つかは、部分フーリエ変換タイプのアルゴリズムを用いて計算され、それ以外の出力は、最初に計算された出力から推論される。
これは、従来行われていた演算(乗算、加算)の数をかなり削減する。
本発明の1つの特定の特徴によれば、圧縮率τは1よりも厳密に小さい。その結果、多相フィルタリングステップから出力されるマルチキャリア信号の速度は、ナイキスト速度よりも速い。
本発明の別の態様によれば、変調方法は、圧縮率τの更新に続いて伸長率を更新するステップを含む。例えば、送信チャネルの品質に応じて圧縮率τを適合させることができる。その場合、送信チャネルについての情報を変調器に与えるフィードバックチャネルを設けることができる。
特に、OFDM/OQAMタイプの変調のデータシンボルは実数値を有し、OFDMタイプの変調のデータシンボルは複素数値を有する。
別の実施の形態によれば、本発明は、マルチキャリア信号を出力するデータシンボル変調デバイスであって、
データシンボルを周波数領域から変換領域に変換して、変換されたシンボルを出力する数学的変換モジュールと、
上記変換されたシンボルをフィルタリングして、マルチキャリア信号を出力する多相フィルタリングモジュールと、
を備える、データシンボル変調デバイスに関する。
本発明によれば、そのような多相フィルタリングモジュールは、圧縮率τを考慮に入れた伸長率を用い、この圧縮率τは、マルチキャリア信号をナイキスト速度よりも速い速度で送信することができるように0〜1の数である。
そのような変調デバイスは、上述した変調方法を実施するのに特に適合している。例えば、この変調デバイスは、ダウンリンク通信用のセルネットワーク内の基地局とすることもできるし、アップリンク通信用のコンピュータ、電話機、タブレット、セットトップボックスタイプの端末等とすることもできる。明らかに、このデバイスは、組み合わせることもできるし、単独とみなすこともできる本発明による変調方法に関係した種々の特徴を備えることができる。このため、このデバイスの特徴及び利点は、上述した方法におけるものと同じである。その結果、これらの特徴及び利点は、これ以上詳細に説明されない。
特に、変調器とも呼ばれるそのような変調デバイスは、マルチキャリア信号の方程式の直接的な実施によって取得される精度とほぼ同程度のマルチキャリア信号の良好な精度を提供する。
さらに、開示された解決策は、特に複素数値を有するデータシンボルを考慮に入れた従来技術と異なる方式を用いたOFDM/OQAM変調を実行するのに用いることができる。
本発明は、マルチキャリア信号を復調して、推定されたデータシンボルを出力する方法であって、
上記マルチキャリア信号をフィルタリングして、時間領域におけるデータシンボルを出力する多相フィルタリングステップと、
時間領域におけるデータシンボルを変換領域から周波数領域に変換して、周波数領域におけるデータシンボルを出力する数学的変換ステップと、
を実施する、方法に関する。
本発明によれば、多相フィルタリングステップは、圧縮率τを考慮に入れた間引き(decimation:デシメーション)率を用い、この圧縮率τは、マルチキャリア信号をナイキスト速度よりも速い速度で送信するために0〜1の数である。
そのような復調方法は、上述した変調方法を用いて変調されたマルチキャリア信号を復調するのに特に適している。特に、そのような方法は、ナイキスト速度よりも速い速度で受信されたマルチキャリア信号を復調するのに用いることができる。
この復調方法の特徴及び利点は、上記変調方法のものと同じである。その結果、これらの特徴及び利点は、これ以上詳細に説明されない。
本発明の1つの特定の実施の形態によれば、変調前のデータシンボルが、OFDM/OQAMタイプの復調の場合のように実数値である場合には、間引き率は、
Figure 2016521083
を丸めた整数に等しく、変調前のデータシンボルが、OFDM/QAMタイプの復調又はオーバサンプリングされたOFDM復調の場合のように複素数値である場合には、間引き率は[τ・M]を丸めた整数に等しく、ここで、Mは、数学的変換のサイズに等しい整数である。
で示されるとともに、FTN率でも示されるそのような間引き率の使用は、多相フィルタリング段階の間、圧縮率τを考慮に入れ、したがって、従来技術による技法よりも高速なデータの受信に寄与する。
特に、上記復調方法は、周波数領域におけるデータシンボルを事後処理して、推定されたデータシンボルを出力する任意選択のステップを含む。この事後処理ステップは、周波数領域におけるデータシンボルと圧縮率τを考慮に入れた項との乗算を実施する。
この事後処理ステップは、特に、プロトタイプフィルタの長さが偶数である場合に用いられる。他方、この事後処理ステップは、プロトタイプフィルタの長さが奇数である場合には任意選択である。
別の実施の形態では、本発明は、マルチキャリア信号を復調して、推定されたデータシンボルを出力するデバイスであって、
上記マルチキャリア信号をフィルタリングして、変換領域におけるデータシンボルを出力する多相フィルタリングモジュールと、
変換領域における上記データシンボルを変換領域から周波数領域に変換して、周波数領域におけるデータシンボルを出力する数学的変換モジュールと、
を備える、デバイスに関する。
本発明によれば、多相フィルタリングモジュールは、圧縮率τを考慮に入れた間引き率を用い、この圧縮率τは、マルチキャリア信号をナイキスト速度よりも速い速度で送信することができるように0〜1の数である。
そのような復調デバイスは、上述した復調方法を適用するのに特に適している。例えば、この復調デバイスは、アップリンク通信用のセルネットワーク内の基地局とすることもできるし、ダウンリンク通信用のコンピュータ、電話機、タブレット、セットトップボックスタイプの端末等とすることもできる。明らかに、このデバイスは、組み合わせることもできるし、単独とみなすこともできる本発明による復調方法に関係した種々の特徴を有することができる。このため、このデバイスの特徴及び利点は、上述した方法のものと同じである。その結果、これらの特徴及び利点は、これ以上詳細に説明されない。
本発明は、1つ又は幾つかのコンピュータプログラムであって、このプログラム又はこれらのプログラムがプロセッサを用いて実行されると、上述したものと同様の変調方法を用いるための命令を含む1つ又は幾つかのコンピュータプログラム、及び1つ又は幾つかのコンピュータプログラムであって、このプログラム又はこれらのプログラムがプロセッサを用いて実行されると、上述したものと同様の復調方法を用いるための命令を含む1つ又は幾つかのコンピュータプログラムにも関する。
したがって、本発明による方法は、様々な様式、特に配線形態又はソフトウェア形態で用いることができる。
本発明は、コンピュータを用いて読み取ることができる情報媒体であって、上述したものと同様のコンピュータプログラムの命令を含む、情報媒体にも関する。
本発明の他の特徴及び利点は、全く限定的ではない簡単な説明例として与えられた特定の実施形態の以下の説明及び添付図面を理解した後により明らかになる。
本発明の特定の実施形態による変調方法によって用いられる主要なステップを示す図である。 本発明の特定の実施形態による復調方法によって用いられる主要なステップを示す図である。 ナイキスト速度よりも速い速度でデータを送信することが可能なOFDM/OQAM変調器の一例を示す図である。 ナイキスト速度よりも速い速度でデータを送信することが可能なOFDM/OQAM変調器の一例を示す図である。 ナイキスト速度よりも速い速度でデータを送信することが可能なOFDM/OQAM変調器の一例を示す図である。 ナイキスト速度よりも速い速度でデータを送信することが可能なOFDM/OQAM変調器の一例を示す図である。 ナイキスト速度よりも速い速度でデータを受信することが可能なOFDM/OQAM復調器の一例を示す図である。 ナイキスト速度よりも速い速度でデータを送信することが可能なOFDM変調器の一例を示す図である。 ナイキスト速度よりも速い速度でデータを受信することが可能なOFDM復調器の一例を示す図である。 本発明の特定の実施形態による変調技法を実施する変調器の単純化した構造を示す図である。 本発明の特定の実施形態による復調技法を実施する復調器の単純化した構造を示す図である。
5.1.一般的原理
本発明の一般的原理は、ナイキスト速度よりも速いデータ送信のためのマルチキャリア変調器/復調器の多相フィルタのエキスパンダ/デシメータにおける圧縮率の使用に基づいている。理論的圧縮率τが0〜1に等しい場合、スループットは、いわゆるナイキスト速度から、
Figure 2016521083
倍されたものになることが予想されることを想起されたい。
より正確には、図1は、本発明の1つの実施形態による変調方法に含まれる主要なステップを示している。
そのような方法は、am,nで示される実数値又はcm,nで示される複素数値を有することができるデータシンボルを入力として受信する。
これらのデータシンボルは、周波数領域から、変換されたシンボル出力する変換領域への数学的変換11を受ける。このステップは、例えば逆高速フーリエ変換タイプの従来の変換を用いることもできるし、データシンボルが実数値を有する場合には、部分フーリエ変換を用いることもできる。この部分フーリエ変換は、本出願人の名において2011年2月28日に出願された仏国特許出願第2972091号に開示された技法から、変換されたシンボルの第1のサブセットを出力した後、続いて、この第1のサブセットから、変換されたシンボルの第2のサブセットを構築するものである。
その後、変換されたシンボルに対して多相フィルタリング12が行われ、キャリアが形成される。特に、この多相フィルタリングステップは、圧縮率τを考慮に入れた伸長率を用いる。この圧縮率τは、ナイキスト速度よりも速い速度でマルチキャリア信号を送信することが可能な0〜1の数である。
多相フィルタリングステップは、キャリアを形成するのに用いられる。
特に、データシンボルが実数値を有する場合、伸長率は、
Figure 2016521083
を丸めた整数(すなわち、
Figure 2016521083
に最も近い整数)に等しい。ここで、Mは数学的変換のサイズに等しい整数である。データシンボルが複素数値を有する場合、伸長率は、[τ・M]を丸めた整数(すなわち、[τ・M]に最も近い整数)に等しい。ここで、Mは数学的変換のサイズに等しい整数である。
このフィルタリング動作後に取得された信号sは、マルチキャリア信号である。
特に、事前処理ステップ10は、データシンボル変換ステップの前に実行することができる。そのような任意選択のステップは、位相シフトをデータシンボルに適用し、データシンボルに、圧縮率τを考慮に入れた項を乗算する。このステップは、特に、プロトタイプフィルタの長さが偶数であるときに用いられる。
次に、本発明による復調方法によって用いられる主要なステップを、図2を参照して提示する。
そのような方法は、マルチキャリア信号yを入力として受信する。
その後、多相フィルタリングが、第1のステップ21の間にマルチキャリア信号yに対して行われ、変換領域におけるデータシンボルが出力される。そのような多相フィルタリングは、圧縮率τを考慮に入れた間引き率を用いる。
特に、変調前のデータシンボルが(例えば、OFDM/OQAM変調のための)実数値を有する場合、間引き率は、
Figure 2016521083
を丸めた整数に等しい。変調前のデータシンボルが(例えば、OFDM変調又はオーバサンプリングされたOFDM変調のための)複素数値を有する場合、間引き率は、[τ・M]を丸めた整数に等しい。
第2のステップ22の間、数学的変換が、変換領域におけるデータシンボルに対して適用され、それらのデータシンボルを変換領域から周波数領域に変換する。このステップは、従来の変換、例えば高速フーリエ変換タイプの変換を用いる。
用いられるプロトタイプフィルタの長さが偶数である場合、事後処理が、第3のステップ23の間に周波数領域におけるデータシンボルに対して実行され、推定されたデータシンボルym,nが出力される。特に、この事後処理ステップは、周波数領域におけるデータシンボルに、圧縮率τを考慮に入れた項を乗算する。他方、プロトタイプフィルタの長さが奇数である場合、このステップは任意選択である。
5.2.例示の実施形態
以下では、ナイキスト速度よりも速い(FTN)速度での送信のための複素数値又は実数値を有するデータシンボルの変調及び復調の本発明の様々な例示の実施形態を説明する。
1つの要点は、全ての開示された実施方式において見られるパラメータであるFTN率Nの定義に関係している。
5.2.1 表記法
以下では、本明細書の残りの部分において用いられる表記法を説明する。
τ:FTN圧縮率であり、0<τ≦1である;
M:キャリア数であり、例えば、IFFT/FFTタイプの数学的変換のサイズである;
:サンプリング周期である;
Figure 2016521083
:キャリア間間隔である;
=MTである;
L:L=bM+bであるプロトタイプフィルタの長さであり、ここで、b及びbは、b≧1及び0≦b≦M−1である整数である;
D=L−1:システムに因果関係をもたせるために導入される遅延パラメータである;
m,n、cm,n:実数又は複素数とすることができる、送信されるデータシンボルである。
5.2.2 第1の例示の実施形態
以下では、ナイキスト速度よりも速い送信用のOFDM/OQAMモデムを作製することが必要とされる第1の例示の実施形態を提示する。
上記表記法に加えて、以下のものを定義する。
Figure 2016521083
:OQAMのオフセットに起因したサンプル数である;
Figure 2016521083

FTN率N:Nは、
Figure 2016521083
を丸めた整数に等しい;
位相項φm,n:例えば、
Figure 2016521083
若しくは、
Figure 2016521083
、又は他の任意の位相であり、ここで、ε∈{−1,0,1}である。
Figure 2016521083
である場合、位相項はmに依存せず、圧縮率τが1に向かうとき直交システムに近づくことが不可能であることに留意すべきである。高い圧縮率が考えられている場合(0に向かう場合)、位相項の選択はあまり重要ではない。受信機が、選択された位相法則を考慮に入れた等化システムを実施することで十分である。
A)変調
図3A〜図3Dは、ナイキスト速度よりも速い速度でデータを送信する4つのOFDM/OQAM変調器を示している。
図3A及び図3Bに示す最初の2つの変調器は、事前処理ステップと、従来の逆フーリエ変換モジュールを用いた数学的変換ステップと、多相フィルタリングステップを用いる。
図3C及び図3Dに示す最後の2つの変調器は、上述した仏国特許出願第2972091号に開示された技法をFTN率Nを考慮に入れるように適合させた数学的変換ステップと、多相フィルタリングステップとを用いる。
より正確には、本発明者らは、OQAM変調に基づいてFTNマルチキャリア信号を生成する変調器を取得するようにOFDM/OQAM信号のベースバンド方程式を変更することができることを提案している。
「従来」のOFDM/OQAM連続信号は、以下の形でベースバンドにおいて記述することができることを想起されたい。
Figure 2016521083
ここで、
Figure 2016521083
であり、gはプロトタイプフィルタである。
データシンボルam,nは実数値を有し、22K−QAM複素コンスタレーションから取得することができ、実部、次いで虚部が連続して得られる。
その場合、レート
Figure 2016521083
におけるサンプリング及びs[k]=s((k−D/2)T)の設定において、OFDM/OQAM離散信号は、以下の形でベースバンドにおいて記述することができる。
Figure 2016521083
直交システム(OFDM/OQAM)の場合、Dは、関係D=L−1によってプロトタイプフィルタの長さLに関係付けられている。直交している場合、同じ関数ベースが、送信及び受信に対して用いられ、制約は以下の実数直交条件を満たすことである。
Figure 2016521083
ここで、〈・,・〉はスカラー実数積を示す。
従来のOFDM/OQAMの場合、送信は、正確にナイキスト速度で行われる。換言すれば、実数データシンボルam,nは、
Figure 2016521083
となる速度で送信される。この式は、複素数データシンボルの場合、複素数データシンボルが導出される条件T=1に対応する。
本発明によれば、OFDM/OQAM信号のベースバンド方程式は、以下のように変更される。
Figure 2016521083
レートTでのサンプリング後、Tに関する正規化された数式、すなわち、以下の数式が取得される。
Figure 2016521083
この数式は、以下のように再定式化することができる。
Figure 2016521083
IFFTの形態で変換ステップを実施して、変調器の実施を簡略化することが必要とされる。本発明者らは、このIFFTがマルチキャリア信号s[k]も簡単に生成することができるように、上記式に対して変更を行うことを提案している。
その場合、プロトタイプフィルタgが時間原点にあると仮定されるかなり通常の理論的方式に対応する「非因果的」な場合と、プロトタイプフィルタが時間0から開始して実施される「因果的」な場合との2つの場合を区別することができる。
A.1)非因果的な場合
第1の場合には、上記式が考慮され、プロトタイプフィルタg[k]は因果的でないと仮定される。換言すれば、プロトタイプフィルタg[k]は原点k=0を中心にしていると仮定される。ここで、
Figure 2016521083
である。その場合、IFFTの因果的インデックスも非因果的となるように、フーリエ変換のインデックスまでのオフセットD/2が導入される。さらに、フーリエ変換のインデックスの変動が、[0,L−1]区間に制限される。このプロセスを実行する1つの方法は、フーリエ変換のインデックスkをk−nN+D/2に交換することである。これによって、以下の定式化された数式が与えられる。
Figure 2016521083
そのような変調器は図3Aに示されている。この変調器は、
データシンボルam,nと、位相項
Figure 2016521083
及び圧縮率を考慮に入れた項
Figure 2016521083
との乗算を実施する事前処理モジュール30と、
逆高速フーリエ変換を実施して、M個の変換されたシンボルを出力する数学的変換モジュール31と、
変換されたシンボルの周期的繰り返しを実施して、L個の変換されたシンボルを出力する事後処理モジュール33と、
0〜L−1に変化するiについて、i番目の変換されたシンボルに関して、
Figure 2016521083
で示されるプロトタイプフィルタgと率
Figure 2016521083
との乗算と、FTN率Nによる伸長と、(i+1)z−1のオフセットとを実施する多相フィルタリングモジュール32と、
を備える。
事前処理モジュール30は、Lが奇数である場合に任意選択であることに留意すべきである。さらに、事後処理モジュール33も、L=Mである場合に任意選択である。
この事後処理モジュール33は、変換モジュール31からの出力における変換されたシンボルの数をプロトタイプフィルタのサイズに適合させるのに用いられる。
より正確には、プロトタイプフィルタの長さLは、b及びbをb≧1及び0≦b≦M−1である整数とすると、L=bM+bであるので、事後処理モジュール33は、M個の変換されたシンボルのブロック繰り返しを実施して、M個の変換されたシンボルのb個のブロック及びb個の変換されたシンボルのサブブロックを出力する。
事後処理モジュール33は、周期的拡張ブロックCYCEXDとも呼ばれ、以下の形のL×M行列を用いて数学的に記述することができる。
Figure 2016521083
ここで、Iは単位行列である。
例えば、従来のIotaタイプのプロトタイプフィルタを用いることが必要とされている場合、b=4及びb=0を選ぶことができる。従来のTFLタイプのプロトタイプフィルタを用いることが必要とされている場合、b=1及びb=0を選ぶことができる。
このため、フーリエ変換の周期性の性質に起因して、フィルタリング動作は、ブロックごとの周期的拡張と、その後の単一の率との乗算演算と、その後の並列/直列変換とを用いて実行することができる。
多相フィルタリングモジュール32は従来どおりであり、その動作はこれ以上詳細に説明されない。
A.2)因果的な場合
第2の場合では、マルチキャリア信号s[k]の再定式化された方程式は、以下のように僅かに変更される。
Figure 2016521083
この式では、k∈[0,L−1]として、プロトタイプフィルタg[k]が因果的であると仮定されている。換言すれば、プロトタイプフィルタg[k]は、インデックスk=0から開始するものと仮定されている。このため、フーリエ変換のインデックスにオフセットD/2を導入することはもはや必要ではなく、信号s[k]は、以下のように表すことができる。
Figure 2016521083
そのような変調器は図3Bに示されている。この変調器は、
データシンボルam,nと、位相項
Figure 2016521083
及び圧縮率を考慮に入れた項
Figure 2016521083
との乗算を実施する事前処理モジュール30と、
逆高速フーリエ変換を実施して、M個の変換されたシンボルを出力する数学的変換モジュール31と、
変換されたシンボルの周期的繰り返しを実施して、L個の変換されたシンボルを出力する事後処理モジュール33と、
0〜L−1に変化するiについて、i番目の変換されたシンボルに関して、g[i]で示されるプロトタイプフィルタgとi番目の係数との乗算と、FTN率Nによる伸長と、(i+1)z−1のオフセットとを実施する多相フィルタリングモジュール32と、
を備える。
ここでも同様に、事前処理モジュール30は、Lが奇数である場合に任意選択であり、事後処理モジュール33も、L=Mである場合に任意選択であることに留意すべきである。非因果的変調器の構造(図3A)及び因果的変調器の構造(図3B)は類似しており、フィルタリングモジュール32において変更されるものは、プロトタイプフィルタgのインデックスだけである。したがって、様々なモジュールの動作は、再度詳細には論述されない。
図3A及び図3Bに示す2つの変調器は、実数データシンボルam,nではなく複素数データシンボルcm,nを処理することができることに留意すべきである。このため、圧縮率τが1に等しい場合にはナイキスト速度の2倍において、又は圧縮率τが1未満である場合にはナイキスト速度の2倍よりも速く、複素数値を用いて動作することができるOFDM/OQAM変調器の新たな構造が開示されている。
次に、変調器の他の例示の実施形態が、上述した仏国特許出願第2972091号に記載された技法を適合させることによる数学的変換ステップと、多相フィルタリングステップとを用いて、図3C及び図3Dを参照して開示される。
図示した例は、因果的フィルタ及び実数データシンボルと関連したものである。しかしながら、以下で説明する解決策は、非因果的フィルタと関連して適用することができる。
より正確には、マルチキャリア信号の上記式が再考される。
Figure 2016521083
IFFTからの出力における対称性の性質を用いると、FTN速度でのOQAMマルチキャリア変調は、クリッピングされたIFFT(clipped IFFT)とも呼ばれ、IFFTeで示される部分IFFTから行うことができ、したがって、完全なIFFTを必要としない。この新たな方式は、動作上の複雑さをほぼ2倍程度削減する。
位相項φm,nの値に応じて、2つの場合が以下で検討される。
第1の場合では、
Figure 2016521083
と仮定される。
マルチキャリア信号の上記式を考慮し、D=L−1=bM+b−1と仮定すると、s[k]を以下のように記述することができる。
Figure 2016521083
ここで、k=k−nN∈[0,L−1]であり、k=k+nN−bNである。
−1が奇数である場合、換言すれば、
Figure 2016521083
として、b−1=2q−1である場合、上記式は、以下のように再定式化することができる。
Figure 2016521083
ここで、インデックスは、k=k−nN∈[0,L−1]及びk=k+nN−bN−qである。
そのような信号s[k]を生成することが可能な変調器は図3Cに示されている。この変調器は、
部分逆高速フーリエ変換を実施してC個の変換されたシンボルを出力し、(M−C)個の変換されたシンボルの再構成を実施して全ての変換されたシンボルを出力し、M≠Lである場合には変換されたシンボルの並べ替え及び繰り返しを実施してL個の変換されたシンボルを出力する数学的変換モジュール35と、
0〜L−1に変化するiについて、i番目の変換されたシンボルに関して、g[i]で示されるプロトタイプフィルタgとi番目の係数との乗算と、FTN率Nによる伸長と、(i+1)z−1のオフセットとを実施する多相フィルタリングモジュール32と、
を備える。
以下では、数学的変換モジュール35の原理を説明する。
IFFTeモジュール351における部分逆高速フーリエ変換を、0〜M−1に変化するmについて項ejπm/Mを乗算されたM個のデータシンボルに適用することから開始する。取得された結果は、M/2個の変換されたシンボルである。IFFTeモジュールは、異なる既知のIFFTアルゴリズムを用いることができることに留意すべきである。
このモジュール351からの出力において取得されたベクトルは、
Figure 2016521083
について以下の式となるようなUで示される。
Figure 2016521083
次に、
Figure 2016521083
について以下の式のエルミート対称性を適用することによって、M個の変換されたシンボルのセットは、HSExt−Permut−CYCEXDモジュール352において再構成される。
Figure 2016521083
M≠Lである場合、変換されたシンボルの並べ替え及び繰り返しが適用され、L個の変換されたシンボルが出力される。これらのシンボルは、k=0,...,M−1について、
Figure 2016521083
のようになるか、又は
Figure 2016521083
のようにもなる。
このため、L個の変換されたシンボルが取得され、多相フィルタリングモジュール32に入力される。
多相フィルタリングモジュール32の動作は従来どおりであり、その動作はこれ以上詳細に説明されない。
−1が偶数である場合、換言すれば、
Figure 2016521083
であるとしてb−1=2qである場合、s[k]の上記式は、以下のように再定式化することができる。
Figure 2016521083
ここで、インデックスは、k=k−nN∈[0,L−1]及びk=k+nN−bN−qである。
図3Dは、そのような信号s[k]を生成することに用いる変調器に示す図である。この変調器は、
部分逆高速フーリエ変換を実施してC個の変換されたシンボルを出力し、(M−C)個の変換されたシンボルの再構成を実施して全ての変換されたシンボルを出力し、M≠Lである場合には変換されたシンボルの並べ替え及び繰り返しを実施してL個の変換されたシンボルを出力する数学的変換モジュール35と、
0〜L−1に変化するiについて、i番目の変換されたシンボルに関して、g[i]で示されるプロトタイプフィルタgとi番目の係数との乗算と、FTN率Nによる伸長と、(i+1)z−1のオフセットとを実施する多相フィルタリングモジュール32と、
を備える。
以下では、この場合の数学的変換モジュール35の原理を説明する。
まず、IFFTeモジュール353における部分逆高速フーリエ変換が、M個のデータシンボルに適用される。そのようにして取得された結果は、
Figure 2016521083
個の変換されたシンボルである。ここでも、IFFTeモジュールは、異なる既知の使用されているIFFTアルゴリズムを用いることができることに留意すべきである。
このモジュール353からの出力において取得されたベクトルは、
Figure 2016521083
について以下の式となるようなUで示される。
Figure 2016521083
次に、
Figure 2016521083
について以下の式のエルミート対称性を適用することによって、M個の変換されたシンボルのセットは、HSExt−Permut−CYCEXDモジュール354において再構成される。
Figure 2016521083
M≠Lである場合、変換されたシンボルの並べ替え及び繰り返しが適用され、k=0,...,M−1について以下の式となるL個の変換されたシンボルが出力される。
Figure 2016521083
このように取得された結果は、多相フィルタリングモジュール32内に入力されるL個の変換されたシンボルである。ここでも同様に、多相フィルタリングモジュール32の動作は従来どおりであり、これ以上詳細に説明されない。
次に、位相項が、
Figure 2016521083
に等しい第2の場合について考える。
低い圧縮率を有する直交性を復元することができるこの場合には、マルチキャリア信号s[k]は、インデックスが異なる奇数及び偶数b−1を有する場合について上記で規定した数式と同じ以下の数式を用いる。
−1が奇数である場合、
Figure 2016521083
−1が偶数である場合、
Figure 2016521083
ここで、インデックスは、k=k−nN∈[0,L−1]及び、
Figure 2016521083
である。
部分逆高速フーリエ変換動作及び全ての変換されたシンボルの再構成動作は、上記の場合と同様であり、これ以上詳細に説明されない。
他方、L個の変換されたシンボルを出力する変換されたシンボルの並べ替え及び繰り返しは、k=0,...,M−1について以下の関数を用いる。
Figure 2016521083
処理の残りは同一であり、更に説明されない。
B)復調
図4を参照して、ナイキスト速度よりも速い速度でデータを受信するOFDM/OQAM復調器を以下に開示する。
そのような復調器は、変調器によって行われる処理とは逆の処理を用いる。
特に、データシンボルam,nが実数であると仮定すると、復調器の一般的な数式は以下の式によって与えられる。
Figure 2016521083
ここで、インデックス(m,n)は、時間周波数平面における対象とされた復調位置に対応する。インデックスkの変動区間は、システムが因果的であると仮定されるのか又は非因果的であると仮定されるのかに依存する。以下では、因果的な場合の復調器の構造が導出される。非因果的な場合は、因果的な場合から容易に推論される。
上記式における
Figure 2016521083
を定義することによって、以下の式が取得される。
Figure 2016521083
残りは、加算部分におけるkの変動区間を求めるだけである。プロトタイプフィルタg[k]が、長さLを有する因果的フィルタであると仮定すると、加算はk∈[n,n+L−1]に制限される。変調器の場合と同様に、フーリエ変換のインデックスの変動は、従来のFFTをその周期性規則とともに適用することができるように[0,M−1]に制限されなければならない。
その結果、本発明者らは以下の変更を提案している。
Figure 2016521083
そのような復調器は図4に示され、
0〜L−1に変化するiについて、(i+1)z−1のオフセットと、FTN率Nによる間引きと、g[i]で示されるプロトタイプフィルタgと係数[i]との乗算とを実施して、変換領域におけるL個のデータシンボルの出力する多相フィルタリングモジュール41と、
変換領域(例えば時間領域)におけるM個のデータシンボルの抽出を実施する事前処理モジュール44と、
高速フーリエ変換を実施して、周波数領域におけるM個のデータシンボルを出力する数学的変換モジュール42と、
周波数領域におけるデータシンボルと、位相項
Figure 2016521083
及び圧縮率を考慮に入れた項
Figure 2016521083
との乗算を実施する事後処理モジュール43と、
実部の抽出モジュール45と、
を備える。
事前処理モジュール44は、L=Mである場合に任意選択であることに留意すべきである。
同様に、事後処理モジュール43は、Lが奇数である場合に任意選択である。
最後に、変調されたデータシンボルが複素数であり、実数でない場合、実部の抽出モジュール45も任意選択である。
事前処理モジュール44は、フィルタリングモジュール41からの出力の変換領域におけるデータシンボルの数を数学的変換モジュールのサイズに適合させるのに用いられる。
より正確には、事前処理モジュール44は、周期的組み合わせブロックCYCCOMBとも呼ばれるが、変換領域におけるM個のデータシンボルのブロックの抽出を実施する。
事前処理モジュール44は、CYCEXD行列の転置行列であるM×L行列によって、以下のように数学的に記述することができる。
Figure 2016521083
他のモジュールの動作は従来どおりである。したがって、それら動作はこれ以上詳細に説明されない。
そのような復調器は、図3A〜図3Dのうちのいずれか1つによる変調器から構成されたマルチキャリア信号を復調することに特に適合している。
5.2.3 第2の例示の実施形態
ナイキスト速度よりも速い送信のためのOFDMモデムを作製する試みが行われる第2の例示の実施形態を以下に開示する。
これに関連して、cm,nで示されるデータシンボルは複素数とすることができる。
上記表記法に加えて、FTN率Nが、NはτMを丸めた整数に等しいものとして定義される。
A)変調
図5を参照して、ナイキスト速度よりも速いデータの送信のためのOFDM変調器を提示する。
より正確には、本発明者らは、OFDM信号のベースバンド方程式を変更して、OFDM変調(すなわち、τ=1である場合に複素直交性を有する)に基づいてFTNマルチキャリア信号を生成する変調器を取得することを提案している。
M個のキャリアに対するOFDM変調の場合、複素数データシンボルcm,n(m∈I={0,...,M−1}及び、
Figure 2016521083
)を送信することが必要とされることが想起される。これらのシンボルの通常の表現は、QAM等の振幅変調及びPSK(位相シフトキーイング)に用いられるアルファベットに対応する。
従来のOFDM信号は、ベースバンドにおいて以下のように記述される。
Figure 2016521083
ここで、
Figure 2016521083
であり、
f(t)は、プロトタイプ関数とも呼ばれる積分可能二乗関数であり;
は、マルチキャリアシンボルの持続時間であり;
は、2つの連続したキャリア間の間隔であり;
θm,nは、任意に選ぶことができる位相項であり;
=−1である。
これに関連して、直交条件、換言すれば、AWGNタイプの外乱の存在下でエラーを最小にする条件が、受信において適合したフィルタを考慮して設けられる。換言すれば、変調及び復調の双方に用いられる基本関数のスカラー積は、以下のものでなければならない。
Figure 2016521083
直交システムに加えてナイキスト速度で送信することが必要とされる場合、F=1を課すことが必要である。換言すれば、上述したナイキスト条件(WT=1/2)は、キャリアmごとに満たされなければならない。乗算係数(1/2)の相違は、この場合が複素非実数データシンボルの送信を考えていることに起因している。
本発明によれば、OFDM信号のベースバンド方程式は、ナイキスト速度よりも速い速度でデータを送信するために、以下のように変更される。
Figure 2016521083
レートTでサンプリングすると、レートTに関して正規化されたOFDM離散信号は、ベースバンドにおいて以下の形で記述することができる。
Figure 2016521083
以下では、因果的な場合の変調器の構造が導出される。非因果的な場合は、因果的な場合から容易に導出される。
そのような変調器は図5に示されている。この変調器は、
データシンボルcm,nと、圧縮率を考慮に入れた項
Figure 2016521083
との乗算を実施する事前処理モジュール50と、
逆高速フーリエ変換を実施して、M個の変換されたシンボルを出力する数学的変換モジュール51と、
変換されたシンボルの周期的繰り返しを実施して、L個の変換されたシンボルを出力する事後処理モジュール53と、
0〜L−1に変化するiについて、i番目の変換されたシンボルに関して、g[i]で示されるプロトタイプフィルタgとi番目の係数との乗算と、FTN率Nによる伸長と、(i+1)z−1のオフセットとを適用する多相フィルタリングモジュール52と、
を備える。
上記例と同様に、Lが奇数である場合、事前処理モジュール50は任意選択であることを見て取ることができる。さらに、L=Mである場合、事後処理モジュール53は任意選択である。
様々なモジュールの動作は、図3A〜図3Dを参照して上記で説明されている。したがって、この動作は、ここでは繰り返されない。
B)復調
以下では、図6を参照して、ナイキスト速度よりも速い速度でデータを受信することが可能なOFDM復調器を説明する。
そのような復調器は、変調器によって行われる処理と逆の処理を用いる。
復調器の一般的な数式は、以下の式によって与えられる。
Figure 2016521083
ここで、インデックス(m,n)は、時間周波数平面における対象とされた復調位置に対応する。インデックスkの変動区間は、システムが因果的であると仮定されるか否かに依存する。以下では、因果的な場合の復調器の構造が導出される。非因果的な場合は、因果的な場合から容易に導出される。
上記式における
Figure 2016521083
を定義する際に、以下の式が取得される。
Figure 2016521083
そのような復調器は図6に示されている。この復調器は、
0〜L−1に変化するiについて、(i+1)z−1のオフセットと、FTN率Nによる間引きと、g[i]で示されるプロトタイプフィルタgと係数[i]との乗算とを適用して、変換領域におけるL個のデータシンボルの出力する多相フィルタリングモジュール61と、
変換領域(例えば時間領域)におけるM個のデータシンボルの抽出を適用する事前処理モジュール64と、
高速フーリエ変換を適用して、周波数領域におけるM個のデータシンボルを出力する数学的変換モジュール62と、
周波数領域におけるデータシンボルと、圧縮率を考慮に入れた項
Figure 2016521083
との乗算を適用する事後処理モジュール63と、
を備える。
L=Mである場合、事前処理モジュール64は任意選択であることに留意すべきである。
同様に、Lが奇数である場合、事後処理モジュール63は任意選択である。
全てのモジュールの動作は、図4を参照して上記で説明したものと同様である。したがって、それらの動作はこれ以上詳細に説明されない。
特に、そのような復調器は、図5における変調器を用いて構成されたマルチキャリア信号を復調するのに適している。
5.3.変調器又は復調器の構造
最後に、本発明の1つの特定の実施形態によるマルチキャリア信号を変調する変調器の単純化した構造及びマルチキャリア信号を復調する復調器の構造が、それぞれ図7及び図8を参照して説明される。
図7に示すように、そのような変調器は、バッファメモリを備えるメモリ71と、例えばマイクロプロセッサμPを備え、本発明の1つの実施形態による変調方法を実施するコンピュータプログラム73によって制御される処理ユニット72とを備える。
初期化の際に、コンピュータプログラム73のコード命令を、処理ユニット72内のプロセッサによって実行する前に、例えばRAMメモリ内にロードすることができる。処理ユニット72は、実数データシンボルam,n又は複素数データシンボルcm,nを入力として受信する。処理ユニット72内のマイクロプロセッサは、コンピュータプログラム73の命令に従って、上述した変調方法のステップを実施して、マルチキャリア信号を生成する。これを達成するために、変調器は、バッファメモリ71に加えて、データシンボルを周波数領域から変換領域に変換する数学的変換モジュールと、圧縮率τを考慮に入れた伸長率を適用して、変換されたシンボルをフィルタリングする多相フィルタリングモジュールとを備える。
これらのモジュールは、処理ユニット72内のマイクロプロセッサによって制御される。
図8に示すように、そのような復調器は、バッファメモリを備えるメモリ81と、例えばマイクロプロセッサμPを備え、本発明の1つの実施形態による復調方法を実施するコンピュータプログラム82によって制御される処理ユニット82とを有する。
初期化の際に、コンピュータプログラム83のコード命令を、処理ユニット82内のプロセッサによって実行する前に、例えばRAMメモリにロードすることができる。処理ユニット82は、マルチキャリア信号を入力として受信する。処理ユニット82内のマイクロプロセッサは、コンピュータプログラム83の命令に従って、上述した復調方法のステップを実施して、送信されたデータシンボルを推定する。これを達成するために、復調デバイスは、バッファメモリ81に加えて、マルチキャリア信号をフィルタリングして変換領域におけるデータシンボルを出力する多相フィルタリングモジュールと、変換領域におけるデータシンボルを変換領域から周波数領域に変換して、周波数領域におけるデータシンボルを出力する数学的変換モジュールと、周波数領域におけるデータシンボルを事後処理して、推定されたデータシンボルを出力するモジュールとを備える。事後処理モジュールは、周波数領域におけるデータシンボルと圧縮率τを考慮に入れた項との乗算を実施し、多相フィルタリングモジュールは、圧縮率τを考慮に入れた間引き率を用いる。
これらのモジュールは、処理ユニット82のマイクロプロセッサによって制御される。

Claims (13)

  1. データシンボルを変調して、マルチキャリア信号を出力する方法であって、
    データシンボルを前記周波数領域から時間領域に変換して、変換されたシンボルを出力する数学的変換ステップ(11)と、
    前記変換されたシンボルをフィルタリングして、前記マルチキャリア信号を出力する多相フィルタリングステップ(12)と、
    を実施する、方法において、
    前記多相フィルタリングステップ(12)は、圧縮率τを考慮に入れた伸長率を用い、
    前記圧縮率τは0〜1の数である、
    ことを特徴とする、方法。
  2. 前記伸長率は、前記データシンボルが実数値である場合には、
    Figure 2016521083
    を丸めた前記整数に等しく、前記伸長率は、前記データシンボルが複素数値である場合には、[τ・M]を丸めた前記整数に等しく、ここで、Mは、キャリアの数及び前記数学的変換のサイズに等しい整数であることを特徴とする、請求項1に記載の変調方法。
  3. 前記変調方法は、前記数学的変換ステップ(11)の前に実施される、前記データシンボルの事前処理ステップ(10)を含むことを特徴とし、前記事前処理ステップ(10)は、前記データシンボルと、前記圧縮率τを考慮に入れた項との乗算を実施することを特徴とする、請求項1又は2に記載の変調方法。
  4. 前記変調方法は、前記多相フィルタリングステップ(12)の前に実施される、前記変換されたシンボルを事後処理するステップを含むことを特徴とし、前記数学的変換ステップ(11)は、M個の変換されたシンボルを出力し、ここで、Mはキャリアの数に等しい整数であり、前記事後処理ステップは、前記M個の変換されたシンボルのブロックを単位とした繰り返しを実施して、M個の変換されたシンボルのb個のブロック及びb個の変換されたシンボルのサブブロックを出力し、ここで、bはb>0の整数であり、bは0≦b<Mの整数であることを特徴とし、
    前記多相フィルタリングステップ(12)は、M個の変換されたシンボルのb個のブロック及び前記b個の変換されたシンボルのサブブロックを入力として用いるサイズL=bM+bを有するプロトタイプフィルタを用いることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の変調方法。
  5. は4に等しく、bは0に等しいことを特徴とする、請求項4に記載の変調方法。
  6. OFDM/OQAMタイプの変調及び実数値を有するデータシンボルについて、前記数学的変換ステップ(11)は、前記周波数領域から前記時間領域への変換であって、以下のサブステップ、すなわち、
    部分逆フーリエ変換を前記データシンボルに適用して、C個の変換されたシンボルの第1のサブセットを出力するサブステップと、
    前記第1のサブセットから、(M−C)個の変換されたシンボルの第2のサブセットを取得するサブステップであって、該変換されたシンボルの第2のサブセットは、前記M個の変換されたシンボルのセットを形成するように、前記変換されたシンボルの第1のサブセットと相補的である、取得するサブステップと、
    前記M個の変換されたシンボルの繰り返し及び並べ替えを行って、L個の変換されたシンボルを出力するサブステップと、
    を実施し、ここで、L、M、及びCは、L>M>Cである整数であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の変調方法。
  7. 前記圧縮率τは1よりも厳密に小さいことを特徴とする、請求項1〜6のいずれか1項に記載の変調方法。
  8. データシンボルを変調して、マルチキャリア信号を出力するデバイスであって、
    データシンボルを前記周波数領域から時間領域に変換して、変換されたシンボルを出力する数学的変換モジュール(31、35、51)と、
    前記変換されたシンボルをフィルタリングして、前記マルチキャリア信号を出力する多相フィルタリングモジュール(32、52)と、
    を備える、デバイスにおいて、
    前記多相フィルタリングモジュール(32、52)は、圧縮率τを考慮に入れた伸長率を用い、
    前記圧縮率τは0〜1の数である、
    ことを特徴とする、デバイス。
  9. マルチキャリア信号を復調して、推定されたデータシンボルを出力する方法であって、
    前記マルチキャリア信号をフィルタリングして、前記時間領域におけるデータシンボルを出力する多相フィルタリングステップ(21)と、
    前記時間領域における前記データシンボルを時間領域から前記周波数領域に変換して、該周波数領域におけるデータシンボルを出力する数学的変換ステップ(22)と、
    を実施する、方法において、
    前記多相フィルタリングステップ(21)は、圧縮率τを考慮に入れた間引き率を実施し、
    前記圧縮率τは0〜1の数である、
    ことを特徴とする、方法。
  10. 前記間引き率は、変調前の前記データシンボルが実数値である場合には、
    Figure 2016521083
    を丸めた前記整数に等しく、前記間引き率は、変調前の前記データシンボルが複素数値である場合には、[τ・M]を丸めた前記整数に等しく、ここで、Mは、キャリアの数及び前記数学的変換のサイズに等しい整数であることを特徴とする、請求項9に記載の復調方法。
  11. 前記復調方法は、前記推定されたデータシンボルを出力する、前記周波数領域におけるデータシンボルの事後処理ステップ(23)を含み、
    前記事後処理ステップは、前記周波数領域における前記データシンボルと前記圧縮率τを考慮に入れた項との乗算を実施することを特徴とする、請求項9又は10に記載の復調方法。
  12. マルチキャリア信号を復調して、推定されたデータシンボルを出力するデバイスであって、
    前記マルチキャリア信号をフィルタリングして、前記時間領域におけるデータシンボルを出力する多相フィルタリングモジュール(41、61)と、
    前記時間領域における前記データシンボルを時間領域から前記周波数領域に変換して、該周波数領域におけるデータシンボルを出力する数学的変換モジュール(42、62)と、
    を含む、デバイスにおいて、
    前記多相フィルタリングモジュール(41、61)は、圧縮率τを考慮に入れた間引き率を使用し、
    前記圧縮率τは0〜1の数である、
    ことを特徴とする、デバイス。
  13. コンピュータプログラムであって、このプログラムがプロセッサを用いて実行されると、請求項1に記載の方法又は請求項9に記載の方法を用いるための命令を含む、コンピュータプログラム。
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