JP2016519962A - クロージャ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単且つ無理なく取り扱うことができると共に、大きな荷重を受けるのにも適したクロージャ装置の提供。【解決手段】クロージャ装置1は、係止突起210を有する第1のクロージャ部材2と、閉止位置において第1の係止突起210とポジティブ・ロック機構によって係合する第2の係止突起304を有する第2のクロージャ部材3とを備える。第1および第2のクロージャ部材は、クロージャ装置を閉止するために第2のクロージャ部材が第1のクロージャ部材に取り付けられるときに磁気的に互いに吸引するように構成された第1および第2の磁性部材23,33を含む。クロージャ装置は、さらに、第2のクロージャ部材に力を導入するように構成された加力エレメント31を備える。加力エレメントは、第2のクロージャ部材のうちの、第2の係止突起304近傍の加力位置300にピボット可能に取り付けられている。【選択図】図2A

Description

本発明は、請求項1の前提部に記載されているとおり、2つの部品を解除可能に(releasably)互いに連結するクロージャ装置(closure device)に関する。
この種のクロージャ装置は、剛体である第1の係止突起を有する第1のクロージャ部材と、剛体である第2の係止突起を有する第2のクロージャ部材とを備える。この第2のクロージャ部材は、上記第1のクロージャ部材に取付可能であり、閉止位置ではその第1のクロージャ部材に保持される。これにより、それら各クロージャ部材に繋げられたパーツ(部品)同士を、互いに連結することができる。このようなクロージャ装置を閉止するために、上記第2の係止突起は、上記第1の係止突起と係合方向に係合可能であると共に、上記閉止位置においてその第1の係止突起とポジティイブ・ロック(確動ロック)機構(positive locking manner)によって係合する。
さらに上記第1のクロージャ部材は第1の磁性部材を含み、上記第2のクロージャ部材も第2の磁性部材を含む。これら第1の磁性部材および第2の磁性部材は、上記第2のクロージャ部材が上記第1のクロージャ部材に取り付けられるときに、磁気的に互いに吸引するように構成されており、つまり、上記クロージャ部材同士を引っ張って互いに係合させる吸引力を生成することにより、上記クロージャ装置の閉止(closing)をサポートするように構成されている。
特許文献1に開示されたクロージャ装置には、2つのクロージャ部材が設けられており、それぞれのクロージャ部材が係止突起を有している。これらの係止突起は互いに係合可能であり、同文献のクロージャ装置の閉止位置では、ポジティブ・ロック機構によって互いを嵌合保持している。それぞれのクロージャ部材には、当該クロージャ部材同士が意図せず互いに切り離されないことを確実にするために2つの磁石が設けられている。同文献のクロージャ装置はジュエリー(宝飾品)用のクロージャとして機能するので、大きな荷重の支持には適していない。
特許文献2から知られているクロージャ装置もジュエリー用のクロージャとして機能するものであり、第1のクロージャ部材が第2のクロージャ部材とポジティブ・ロック機構によって係合可能であり、同文献のクロージャ装置の閉止位置では、この係合が磁石によって確実なものにされる。
米国特許第5664298号明細書 米国特許出願公開第2003/0229974号明細書
簡単に閉止させて無理なく(comfortably)開放可能であると同時に、過剰な荷重が働いても開いてしまってはいけない例えば安全クロージャ(safety closure)等に求められるように、大きな荷重を支えることが可能な高強度クロージャが所望されている。
本発明の目的は、簡単に且つ無理なく取り扱うことができると同時に、大きな荷重を受ける(take on)のにも適したクロージャ装置を提供することである。
上記の目的は、請求項1の構成を備えるクロージャ装置によって達成される。
本発明に係るクロージャ装置は、第2の係止突起(locking protrusion)近傍の加力位置(force application location)に、第2のクロージャ部材にピボット可能に取付けられた加力エレメント(force application element)を備えており、前記加力エレメントは第2のクロージャ部材に力を導入(introduce)するように構成されている。
この構成は、第2のクロージャ部材を2つの構成品からなるもの(two-part form)として設けるという着想に由来している。具体的に述べると、前記第2のクロージャ部材を、前記クロージャ装置が前記閉止位置において力に曝された際に当該第2のクロージャ部材に力を導入するように機能する前記加力エレメントに、ピボット可能に接続されたものとしている。さらに、その加力エレメントは前記第2の係止突起近傍の加力位置で(したがって、前記第2のクロージャ部材がポジティブ・ロック機構によって第1のクロージャ部材と係合する箇所において)前記第2のクロージャ部材に対して働きかけるものなので、前記第2のクロージャ部材に対するその加力エレメントのピボット位置のかなりの(fairly)広範囲にわたって、大きな荷重を前記クロージャ装置によって吸収する(take up)ことが可能となる。これにより、前記クロージャ装置が荷重下で意図せず開いてしまうというリスクを減らすことができる。
前記加力エレメントは、例えば、前記第2のクロージャ部材のうちのピボット軸心を中心としてピボット可能なブラケットである。この場合のピボット軸心は、前記加力位置を構成する軸心となり、つまり、線の形状を取る。
同様に、前記加力エレメントは、前記第2のクロージャ部材のうちのピボット点を中心としてピボット可能なロープ、チェーンまたはケーブルであってもよい。この場合のピボット点は、前記加力位置を構成する点となり、つまり、一点の形状(the shape of a single point) を取る。そのロープ、チェーンまたはケーブルは、剛体であっても可撓体であってもよい。
ブラケットが使用される場合、そのブラケットは、前記第2のクロージャ部材とピボット・ジョイント部を形成し得る。そのジョイント部は、前記第2のクロージャ部材のうちの二つの側、一つの側または中央点に形成され得る。同じことは、前記加力エレメントがロープ、チェーンまたはケーブルである場合にも言える。そのロープ、チェーンまたはケーブルは、前記第2のクロージャ部材のうちの二つの側、一つの側または中央点にピボット可能に取り付けられ得る。
前記ピボット・ジョイント部は(特に、ピボット軸心を中心としてピボット可能なブラケットが前記加力エレメントとして使用される場合に)、当該ジョイント部を形成する開口にそのブラケットをクリップ(clipped into an opening)することによってそのブラケットを前記第2のクロージャ部材に取り付けられるように、前記ピボット軸心と直交する方向に開口したものであってもよい。同様に、前記ジョイント部を形成する開口は、前記ブラケットをその(respective)開口に前記ピボット軸心に沿って挿入することによってのみ当該ブラケットをそのジョイント部に取り付けることができるように、その外周(circumferentially)が前記ピボット軸心と直交する全ての方向で閉じられたものであってもよい。
前記加力エレメントは(特に、その加力エレメントがチェーン、ロープまたはケーブルとして形成されている場合に)、その長さを調節できるように前記第2のクロージャ部材に調節可能に取り付けられていてもよい。このために、例えばリング(ring)等が、前記チェーン、ロープまたはケーブルでの当該リングの位置を変えることによってそのチェーン、ロープまたはケーブルの長さを調節できるように、そのチェーン、ロープまたはケーブルにおいてスライド可能に設けられ得る。
一実施形態では、前記第1のクロージャ部材が、ベースおよび当該ベースに強固に取り付けられた係止エレメント(locking element)を含み、この係止エレメントが、前記第1の係止突起(locking protrusion)を保持している。また、前記第2のクロージャ部材が、前記第2の係止突起を保持する係止部位(locking part)を含み、この係止部位が、前記閉止位置において前記第1のクロージャ部材の前記係止エレメントに面する前面を有している。ここで、好ましくは、前記第1の係止突起が設けられた前記係止エレメントと前記ベースとが、前記第2のクロージャ部材のうちの前記第2の係止突起を含む前記第2の係止部位が前記閉止位置において係合する、U字形状の凹所を形成している。この構成によれば、前記第1のクロージャ部材のうちの前記第1の係止突起と前記係止エレメントと前記ベースとによって形成される前記U字形状の凹所に、前記第2のクロージャ部材をその前記第2の係止突起で、ポジティブ・ロック機構によって保持することが可能となる。
上記のとき、一実施形態では、前記加力位置(すなわち、前記加力エレメントが係合する位置)が、前記クロージャ装置の前記閉止位置において、前記第2のクロージャ部材(closure element)の前記前面と前記第1のクロージャ部材の前記第1の磁性部材の中心との間に位置する。前記第1の磁性部材の中心は、当該第1の磁性部材を構成する磁石又は磁性アーマチュアの幾何学的中心又は重心によって決まり得る。このように前記加力位置が前記第2のクロージャ部材の前記前面と前記第1のクロージャ部材の前記第1の磁性部材の前記中心との間に存在することにより、前記第1および第2のクロージャ部材の磁性部材間の磁気吸引力によって前記第2のクロージャ部材を前記第1のクロージャ部材との係合状態に保持する有益な「てこ」(leverage)を確実に形成することができる。前記加力位置が前記前面と前記第1の磁性部材の前記中心との間に存在することにより、前記加力位置に働く力の「てこアーム」が前記磁性部材によって生じる磁気吸引力の「てこアーム」よりも短くなるので、前記加力エレメントを介して前記第2のクロージャ部材における前記加力位置に相当(fairly)大きな荷重が働いたとしても、かなりの(fairly)小さな磁気吸引力で十分に前記クロージャ部材同士を係合状態に確実に保持することが可能となる。
詳細な一実施形態では、前記第1の係止突起が、前記U字形状の凹所の第1の脚体(first leg)を形成しており、前記ベースが、当該U字形状の凹所の第2の脚体(second leg)を形成しており、これら第1の脚体および第2の脚体が、互いに実質的に平行に延びている。この場合、前記第2のクロージャ部材が、前記クロージャ装置の前記閉止位置において、当該第2のクロージャ部材の前記第2の係止突起によって前記U字形状の凹所に係合する。具体的に述べると、前記閉止位置において、前記第2の係止突起が前記U字形状の凹所の内側で前記第1の係止突起に当接する。
他の実施形態では、前記第1のクロージャ部材が、ブロッキングエレメントを有しており、前記閉止位置では、このブロッキングエレメントが、前記第2のクロージャ部材の後面に面する。このとき、その後面は、前記係合方向と反対の方向に向くと共に、前記第1のクロージャ部材の前記ベース上において前記前面とは反対側に載置されている)。前記ブロッキングエレメントは、前記クロージャ装置が前記閉止位置にあるときに前記第2の係止突起が前記第1の係止突起との係合状態から前記係合方向と反対の方向に動き外れるのを防ぐように構成されている。つまり、前記ブロッキングエレメントは、前記第2のクロージャ部材が前記第1のクロージャ部材との係合状態から前記係合方向と反対の方向に動き外れるのを防ぐように機能するので、相当の仕事(further ado)をかけない限り、前記第2のクロージャ部材を前記係合方向と反対の方向に変位させて外す(released)ことはできない。
前記ブロッキングエレメントを設けることにより、過剰な荷重が働いても振動荷重が働いても様々な方向から荷重が働いても開いてしまってはいけない例えばモーターバイク用ヘルメットのような安全クロージャ等に求められるように大きな荷重に耐える(carry)のに適した、極めて頑強なクロージャを提供することができる。前記ブロッキングエレメントにより、前記第2のクロージャ部材が前記第1のクロージャ部材との係合状態から前記係合方向と反対の方向に滑り外れるのを防ぐことができるので、その第2のクロージャ部材に取り付けられた前記加力エレメントに大きな荷重が働くことで前記クロージャ装置が開いてしまうというリスクを大幅に減らすことができる。
さらなる実施形態では、前記第2のクロージャ部材が、前記係止部位に取り付けられた支持エレメントを有しており、この支持エレメントが、前記係合方向と反対の方向に前記係止部位を越えて延びている。この支持エレメントは、前記クロージャ装置を閉止するときに、前記第2の係止突起が前記第1の係止突起と係合するよりも前に前記後面が前記ブロッキングエレメントと接触するのを防ぐように構成されている。前記クロージャ装置を閉止するために前記第2のクロージャ部材が前記第1のクロージャ部材に近付けられると、前記支持エレメントが、まず前記第1のクロージャ部材の前記ベースに接触し、前記第1のクロージャ部材に対する前記第2のクロージャ部材の運動を、前記第2の係止突起が前記第1の係止突起との係合状態に滑り入れるように且つ前記ブロッキングエレメントがその運動を邪魔しないように案内する。
前記ブロッキングエレメントは、前記ベースに強固に取り付けられていてもよい。また、前記ブロッキングエレメントは、前記ベースから突出する突体として形成されてもよい。
これ以外にも、他の実施形態において前記ブロッキングエレメントは、前記クロージャ装置を閉止するために前記第2のクロージャ部材が前記第1のクロージャ部材に取り付けられるときに撓み変形(deflected)可能であるように、前記第1のクロージャ部材の前記ベースに弾性的に設けられている。この構成によれば、前記クロージャ装置を閉止する際に前記第2のクロージャ部材が前記第1のクロージャ部材の前記ブロッキングエレメントに接触すると、その第2のクロージャ部材が当該ブロッキングエレメントを撓み変形させる。これにより、前記第2のクロージャ部材はその前記第2の係止突起で、前記第1のクロージャ部材の前記第1の係止突起との係合状態にスライドすることが可能となる。前記第2の係止突起が自身の係合位置(前記第2の係止突起が前記第1の係止突起との係合状態にある位置)に達すると、上記の弾性的なブロッキングエレメントは、前記第2のクロージャ部材が前記第1のクロージャ部材との係合状態から前記係合方向と反対の方向に滑り外れるのを阻止する自身の本来の位置にスナップバック(snap back)して戻る。
他の実施形態において、前記第1の係止突起は、前記閉止位置において前記第2の係止突起から離れたサイドで、傾斜面を有している。この構成に加えて、あるいは、この構成に代えて、前記第2の係止突起は、前記閉止位置では前記第1の係止突起から離れたサイドで、傾斜面を有している。これにより、前記クロージャ装置を閉止するときに前記第2のクロージャ部材を前記第1のクロージャ部材に対して、前記係合方向と直交するだけでなく前記第1のクロージャ部材の前記ベースが実質的に延在する平面とも直交する閉止方向で取り付けるときに、前記第2の係止突起を前記第1の係止突起を越えて案内することができる。具体的に述べると、前記係止突起の前記傾斜面同士を互いに接触させ、前記第2の係止突起を、前記第1の係止突起との係合状態に動き入るまで当該第1の係止突起に沿ってスライドさせることが可能となる。
この場合、前記クロージャ装置を閉止する際に前記第2の係止突起を傾斜面上でスライドさせるのであるから、前記第2の係止突起を前記第1の係止突起を越えて案内してその第2の係止突起が当該第1の係止突起とのポジティブ・ロック機構による係合状態に動き入れるようになるまで、前記第2のクロージャ部材(closure element)を前記係合方向と反対の方向にある程度の距離変位させることになる。
前記クロージャ装置は、当該クロージャ装置のその閉止位置から様々な方法で開放され得る。
第一に、前記クロージャ装置を開放するにあたって、前記第2の係止突起を前記第1の係止突起とのポジティブ・ロック機構による係合状態から外すために、前記第2のクロージャ部材を、自身の第2の係止突起と共に前記第1の係止突起の周りをピボット可能なものとする構成が考えられる。
第二に、前記第2のクロージャ部材を、前記係合方向と直交すると同時に前記第1のクロージャ部材の前記ベースが実質的に延在する平面に対して平行である方向に変位可能なものとし、この変位運動(displacement movement)により、前記第2の係止突起を前記第1の係止突起に沿ってスライドさせてその第2の係止突起を当該第1の係止突起との係合状態から動き外すことを可能にする構成が考えられる。
前記第2のクロージャ部材を前記第1のクロージャ部材に対してピボットすることによってその第2のクロージャ部材を当該第1のクロージャ部材から外すことが可能である場合に、さらに、前記クロージャ部材同士を互いに変位する(ずらす)(displacing)ことによっても前記クロージャ装置を開放できるようにする構成も考えられる。この場合、原則として2種類の開放動作が可能である。前記第2のクロージャ部材を前記第1のクロージャ部材に対してピボットするように、前記第2のクロージャ部材には、この第2のクロージャ部材を動かしてこれを前記第2の係止突起と共に前記第1の係止突起を中心としてピボットを可能にするハンドル(handle)が設けられ得る。
前記第2のクロージャ部材を前記第1のクロージャ部材に対してピボットすることによって前記クロージャ装置を開放することが可能である場合に、前記第2のクロージャ部材を前記第1のクロージャ部材に対して変位する(ずらす)開放動作を、ブラケット形状の加力エレメントによって前記第1のクロージャ部材のロッキングエレメント等と共に阻止する構成、あるいは、前記第2のクロージャ部材を前記第1のクロージャ部材に対して前記係合方向と直交すると同時に前記第1のクロージャ部材の前記ベースの延在平面に対して平行である方向にずらす変位運動を防ぐ追加のサイドエレメントによって阻止する構成も考えられる。
前記第2の係止突起を前記第1の係止突起に沿ってスライドさせることによって前記第2のクロージャ部材を変位させて前記クロージャ装置を開放することが可能である場合には、前記第2のクロージャ部材に、当該第2のクロージャ部材のピボット運動を可能にするハンドル(handle)を設けないという構成も考えられる。これに関しては、前記加力エレメント等をそのような変位運動を妨げない位置に動かした後でのみ、そのような変位運動を可能とする構成も考えられる。また、前記第2のクロージャ部材を前記第1のクロージャ部材に対して変位させる(ずらす)前に外されなければいけない追加の連動エレメントを設けるという構成も考えられる。また、変位(ずらす)運動を一方向のみで可能とする構成も考えられる。これは、例えば、開放するための変位(ずらす)運動が一方向のみで可能となるように前記加力エレメントを前記第2のクロージャ部材に取り付ける等によって実現することができる。
前記加力エレメントは、例えば、ベルトを前記第2のクロージャ部材に固定するベルト受けを構成しているものであってもよい。さらに、前記第1のクロージャ部材が、ベルトを当該第1のクロージャ部材に固定するベルト受けを保持するものであってもよい。これにより、前記クロージャ装置によって2つのベルトを互いに連結することが可能となる。
前記加力エレメントが2つの端部を有するブラケットであり、その加力エレメントがそれら2つの端部を介して前記第2のクロージャ部材における少なくとも1つの開口にピボット可能に取り付けられている場合には、前記第2のクロージャ部材に対する前記加力エレメントのこの取付を、前記ブラケットに配置された固定エレメントによって確実なものにするという構成も考えられる。具体的に述べると、この固定エレメントは、前記ブラケットを、当該ブラケットの2つの端部が互いに対して変位できないように保持する。これにより、それらの端部が前記第2のクロージャ部材における前記少なくとも1つの開口から外れるのを防ぐことができる。また、上記のブラケットは、前記固定エレメントと共に、ベルトを前記加力エレメントに取り付けるベルト受けを形成するものであってもよい。この場合、前記固定エレメントは、第一の目的として前記第2のクロージャ部材に対する前記ブラケットの取付を確実なものにすると共に、第二の目的としてベルトを前記ブラケットに保持固定する。
前記磁性部材は、前記係合方向に沿って吸引力を生成するように、あるいは、前記係合方向と直交する方向に吸引力を生成するように設けられ得る。前者の場合、前記クロージャ部材同士は、前記係合方向に沿って互いに向かって引っ張られるように吸引される。後者の場合、磁気吸引力は、例えば前記第1のクロージャ部材の前記ベースの延在平面と直交するように作用する。前者の場合では、前記クロージャ部材同士の磁石が、あるいは、一方の前記クロージャ部材における磁石と他方の前記クロージャ部材における磁性アーマチュアとが、前記係合方向に沿って互いに向き合う。後者の場合では、前記クロージャ部材同士の磁石が、あるいは、一方の前記クロージャ部材における磁石と他方の前記クロージャ部材における磁性アーマチュアとが、前記係合方向と直交する方向に沿って互いに向き合う。
一方の又はそれぞれの前記クロージャ部材には、他方の前記クロージャ部材に向く複数の磁石が、相対する(opposite)磁極で設けられてもよい。このような磁石の配置構成によれば、前記クロージャ装置を閉止する際に磁石同士が相互作用して、前記クロージャ部材同士が望ましいかたちで向き合うように当該クロージャ部材を互いに動かすので、それらクロージャ部材同士が互いに正しい向きで取り付けられるのを確実にすることができる。
さらなる実施形態では、一方の前記クロージャ部材に、前記磁性部材によって生成される磁場を前記閉止位置において感知する磁場センサが設けられている。このとき、その磁場センサは、前記磁性部材によって生成される磁場の強度を検出するものであり得る。あるいは、その磁場センサは、一方又は双方の前記クロージャ部材の前記磁性部材の位置、例えば前記第2のクロージャ部材の前記磁性部材の位置等を検出するものであり得る。このような磁場センサにより、前記閉止位置に達したか否か、さらには、前記閉止位置が正確に確立されたか否かをユーザに知らせる信号を生成することで、前記クロージャ装置の閉止動作に関するフィードバックをユーザが受け取れるようにしてもよい。
上記の目的は、さらに、2つの部品を解除可能に互いに連結するクロージャ装置であって、
−剛体である第1の係止突起を有する第1のクロージャ部材と、
−前記第1のクロージャ部材に取付可能な第2のクロージャ部材であって、閉止位置では前記第1のクロージャ部材に保持され、かつ、剛体である第2の係止突起を有するものであり、その第2の係止突起は、前記第1の係止突起と係合方向に係合可能であると共に、前記閉止位置において当該第1の係止突起とポジティブ・ロック機構によって係合する、第2のクロージャ部材と、を備え、
−前記第1のクロージャ部材が第1の磁性部材を含み、前記第2のクロージャ部材が第2の磁性部材を含み、これら第1の磁性部材および第2の磁性部材は、当該クロージャ装置を閉止するために前記第2のクロージャ部材が前記第1のクロージャ部材に取り付けられるときに、磁気的に互いに吸引するように構成されている、クロージャ装置において、
前記第1のクロージャ部材が、ブロッキングエレメントを有しており、前記閉止位置では、このブロッキングエレメントが、前記第2のクロージャ部材のうちの前記係合方向と反対の方向に向く後面に面し、前記ブロッキングエレメントは、当該クロージャ装置が自身の閉止位置にあるときに前記第2の係止突起が前記第1の係止突起との係合状態から前記係合方向と反対の方向に動き外れるのを防ぐように構成されていることを特徴とする、クロージャ装置、
によっても達成される。
これまでに説明した利点および有利な実施形態は、このクロージャ装置にも同等に適用することができる。具体的に述べると、このクロージャ装置は、これまでに説明した各種構成のうちのどの構成とも適宜組み合わせることができる。
これまでに説明した実施形態以外にも、このクロージャ装置を、さらに、前記第2のクロージャ部材のうちの加力位置にピボット可能に、あるいは、強固に取り付けられ加力エレメントを備えるものとする構成も考えられる。すなわち、上記のクロージャ装置を、さらに、前記第2のクロージャ部材に強固に取り付けられた加力エレメントを保持するものとする構成も考えられる。
これまでに説明したどの構成においても、前記係止突起用の部品に、弾性の部品を用意する必要性がない。これにより、前記第1のクロージャ部材および前記第2のクロージャ部材を、押出形材等による金属製部品として製作することが可能になる。このような押出形材は、金属またはプラスチックから簡単に且つ経済的に作製できるだけでなく、高信頼性かつ高強度の部品をもたらす。さらに、前記クロージャ装置は、簡単な構造をしている(easy structural build)ことから、塵やホコリの影響を受け難いので、広範囲の多種多様な用途やアプリケーション、例えば、ホルスター用のクロージャ、犬の首輪用のクロージャやその他の首輪用のクロージャ、リード用のクロージャ、ヘルメット用のクロージャ、補装具用のクロージャ、人工補正具用のクロージャ、ドア用のクロージャ、ケース用のクロージャ、楽器ケース用のクロージャ、バッグ用のクロージャ、ドライバッグなどの(防水)入れ物用のクロージャ等に適した、高い信頼性の閉止機能(closure)を提供することができる。
本発明の根底をなす思想を、図示の実施形態を参照しながら以下で詳細に説明する。
クロージャ装置の第1の実施形態を示す分解斜視図である。 クロージャ装置の第1の実施形態を示す他の分解斜視図である。 同クロージャ装置の位置の一つを示す斜視図である。 図2Aの状態における同クロージャ装置の平面図である。 図2Bの線A−Aに沿った断面図である。 同クロージャ装置の他の位置を示す斜視図である。 図3Aの状態における同クロージャ装置の平面図である。 図3Bの線B−Bに沿った断面図である。 同クロージャ装置のさらなる他の位置を示す斜視図である。 図4Aの状態における同クロージャ装置の平面図である。 図4Bの線C−Cに沿った断面図である。 同クロージャ装置のさらなる他の位置を示す斜視図である。 図5Aの状態における同クロージャ装置の平面図である。 図5Bの線D−Dに沿った断面図である。 同クロージャ装置のさらなる他の位置を示す斜視図である。 図6Aの状態における同クロージャ装置の平面図である。 図6Bの線E−Eに沿った断面図である。 同クロージャ装置のさらなる他の位置を示す斜視図である。 図7Aの状態における同クロージャ装置の平面図である。 図7Bの線F−Fに沿った断面図である。 クロージャ装置の第2の実施形態を示す分解斜視図である。 図8Aのクロージャ装置の、閉止位置における側面図である。 クロージャ装置の他の実施形態を示す分解斜視図である。 クロージャ装置の他の実施形態を示す他の分解斜視図である。 同クロージャ装置の、閉止位置における斜視図である。 同クロージャ装置の側面図である。 クロージャ装置のさらなる他の実施形態の、位置の一つを示す斜視図である。 同クロージャ装置の平面図である。 同クロージャ装置の側面図である。 クロージャ装置の上記さらなる他の実施形態の、他の位置を示す斜視図である。 同クロージャ装置の平面図である。 同クロージャ装置の側面図である。 クロージャ装置のさらなる他の実施形態を示す斜視図である。 同クロージャ装置の側面図である。 同クロージャ装置の平面図である。 クロージャ装置のさらなる他の実施形態の、位置の一つを示す斜視図である。 同クロージャ装置の、図13Aでの位置における平面図である。 同クロージャ装置の、図13Bの線A−Aに沿った断面図である。 クロージャ装置の上記さらなる他の実施形態の、他の位置を示す斜視図である。 同クロージャ装置の、図14Aでの位置における平面図である。 同クロージャ装置の、図14Bの線D−Dに沿った断面図である。 クロージャ装置の上記さらなる他の実施形態の、さらなる他の位置を示す斜視図である。 同クロージャ装置の、図15Aでの位置における平面図である。 同クロージャ装置の、図15Bの線E−Eに沿った断面図である。 クロージャ装置のさらなる他の実施形態を示す部分分解斜視図である。 クロージャ装置の上記さらなる他の実施形態を示す他の部分分解斜視図である。 同クロージャ装置の、閉止位置における側面図である。 クロージャ装置のさらなる他の実施形態を示す斜視図である。 同クロージャ装置の分解斜視図である。 同クロージャ装置の他の分解斜視図である。 同クロージャ装置の側面図である。 クロージャ装置のさらなる他の実施形態の、位置の一つを示す斜視図である。 同クロージャ装置の平面図である。 図18Bの線A−Aに沿った断面図である。 クロージャ装置の上記さらなる他の実施形態の、他の位置を示す斜視図である。 同クロージャ装置の平面図である。 図19Bの線C−Cに沿った断面図である。 クロージャ装置の上記さらなる他の実施形態の、さらなる他の位置を示す斜視図である。 同クロージャ装置の平面図である。 図20Bの線E−Eに沿った断面図である。 クロージャ装置の上記さらなる他の実施形態の、さらなる他の位置を示す斜視図である。 同クロージャ装置の平面図である。 図21Bの線D−Dに沿った断面図である。 クロージャ装置のさらなる他の実施形態を示す斜視図である。 同クロージャ装置の平面図である。 図22Bの線A−Aに沿った断面図である。
以下では、図1A及び図1Bないし図7A〜図7Cを参照しながら、第1のクロージャ部材(closure member)2および第2のクロージャ部材3を備えるクロージャ装置(closure device)1の第1の実施形態を説明する。
ここでは、第1のクロージャ部材2が、係止突起(locking protrusion)210付きの係止エレメント(locking element)21を保持するベース20を含む。係止エレメント21は、ベース20に強固に取り付けられ、そのベース20から延出しており、かつ、剛体である係止突起210を保持している。ベース20と係止突起210付きの係止エレメント21とは、プラスチック製または金属製の一体品として形成されるのが有益である。
ベース20は、開口200を有している。この開口200には、磁石又は磁性アーマチュアの形状の磁性部材23を収容開口220内に収容した磁石ハウジング(magnet housing)22が挿入されることにより、その磁性部材23が前記ベース20に固定的に保持される。ベース20は、さらに、ベルトを取り付けることが可能なベルト受け201を有している。
第2のクロージャ部材3は、係止突起(locking protrusion)304を保持する係止部位(locking part)30を含む。係止部位30は、当該係止部位30にブラケット形状の加力エレメント(force application element)31を取り付けるための、長手方向に延びる開口305を有している。係止部位30は、さらに、中央開口301を有している。この開口301には、磁石又は磁性アーマチュアの形状の磁性部材33が挿入可能であり、これにより、その磁性部材33が前記係止部位30に固定的に保持される。
係止部位30からは、ハンドル(handle)302および支持エレメント(support element)303が延出している。ハンドル302は、クロージャ装置1を閉止位置からオープンするために前記係止部位30を作動する役割を果たす。支持エレメント303は、後で詳述するように、前記係止部位30を第1のクロージャ部材2に簡単に、無理なく且つ高い信頼性で取り付けられることを確実にする役割を果たす。
ブラケット形状の加力エレメント31には、固定エレメント(securing element)32が取り付けられている。固定エレメント32は、ブラケット31に取り付けられた状態では、そのブラケット31の周りを囲っている(reach around)。固定エレメント32は、ブラケット31と共に、ベルトを第2のクロージャ部材3に取り付けるベルト受け(belt receptacle)として機能する。固定エレメント32は、さらに、ブラケット31の2つの端部310,311を前記係止部位30における長手方向の前記開口305に挿入することでブラケット31をその係止部位30に取り付けた後において、ブラケット31をその係止部位30に確実に固定する(secure)役割を果たす。
ブラケット形状の加力エレメント31は、前記係止部位30に取り付けられると、その係止部位30に対して長手軸心300を中心としてピボット可能なものになる。この場合の長手軸心300は、加力エレメンント31に働く力がその軸心300に沿って前記係止部位30に挿入される、加力位置(force application location)300を形成する。
図2A〜図2Cないし図7A〜図7Cには、様々な位置におけるクロージャ装置1が示されている。具体的に述べると、図2A、図3A、図4A、図5A、図6A及び図7Aはクロージャ装置1の斜視図;オープン状態における斜視図(図2A)、クロージャ装置1の閉止動作のあいだの斜視図(図3A、図4A、図5A及び図6A)、ならびに閉止位置におけるクロージャ装置1の斜視図(図7A)である。図2B、図3B、図4B、図5B、図6B及び図7Bは、対応する平面図であり、図2C、図3C、図4C、図5C、図6C及び図7Cは、対応する断面図である。
閉止前のオープン位置において、クロージャ部材2,3は、互いに切り離されている。第2のクロージャ部材3を第1のクロージャ部材2に対してその第1のクロージャ部材2の前記ベース20と実質的に直交する閉止方向Xで近付ける(図2Cを参照)ことにより、クロージャ部材2,3を互いに取り付けることができる。
クロージャ装置1を閉止する際には、図3Cに示すように第2のクロージャ部材3が第1のクロージャ部材2に対して前記閉止方向Xに近付く。すると、クロージャ部材2,3の前記磁性部材23,33が、これらクロージャ部材2,3の近付き運動を支援する磁気吸引力(magnetic attraction force)を、それらクロージャ部材2,3が互いに磁気的に引っ張られるように生成する。このようにして、閉止動作が磁気的に支援される。第2のクロージャ部材3が第1のクロージャ部材2に近付くと、第2のクロージャ部材3が、自身の係止部位30のうちの傾斜面(tilted face)306を介して、第1のクロージャ部材2の係止突起210のうちの傾斜面(tilted face)211と接触する。傾斜面306は、前記係止部位30の前端において、当該係止部位30の係止突起304とは反対側の位置に設けられている。
第2のクロージャ部材3が第1のクロージャ部材2にさらに近付くと、前記傾斜面306が、図4Cに示すように係止突起210のうちの前記傾斜面211に沿ってスライドする。これにより、前記係止部位30が、係止突起210を通過する。
磁性部材23,33の互いを引き寄せる強度が増すにつれて、第2のクロージャ部材3は、前記支持エレメント303を第1のクロージャ部材2の前記ベース20に近付けてその支持エレメント303を当該ベース20に当接させるようにピボットすることができる(傾動方向X’)。この支持エレメント303は、前記ベース20に当接すると、前記係止部位30をそのベース20上に支持するようになるので、第2のクロージャ部材3のさらなる近付き運動は、支持エレメント303が自身の遠端を前記ベース20に沿ってスライドさせることによって導かれることとなる。これにより、特に、図5Cに示すように、前記係止部位30の前面307が第1のクロージャ部材2の係止突起210を通過するよりも前にその係止部位30の後面308(図5Cを参照)が前記ベース20に設けられたブロッキングエレメント24と接触するのを、防ぐことができる。この構成によれば、第2のクロージャ部材3が自身の閉止位置に達することを妨げ得る位置に、その第2のクロージャ部材3が自身の前記閉止部位30でつっかえるのを防ぐことができる。具体的に述べると、前記係止部位30がその前面307を、図5Cに示すように第1のクロージャ部材2の係止エレメント21のうちの係止突起210を超えて案内されることにより、第2のクロージャ部材3が図6Cに示す位置に到達する。
図6Cの位置では、係止エレメント21と係止突起210と前記ベース20とによって形成されるU字形状の凹所に前記係止部位30がその前面307で動き入ることによって、当該係止部位30がその係止突起304で第1のクロージャ部材2の係止突起210と係合する。このときの係止部位30は、係合方向Eで、前記U字形状の凹所との係合状態へと動き入っている。ここから、磁性部材23,33間の磁気吸引によって支援されながら、さらなる接近運動を行うことにより、クロージャ装置1は、図7Cに示す自身の閉止位置に到達する。このとき、前面307および後面308はいずれも第1のクロージャ部材2の前記ベース20上において、前面307は係止エレメント21に面し、後面308はブロッキングエレメント24に面している。
係止突起210は第1のクロージャ部材2に強固に設けられており、かつ、係止突起304も第2のクロージャ部材3に強固に設けられていることから、閉止動作は単純な長手方向運動ではなくて様々な運動を伴う。具体的には、クロージャ部材2,3は、第一段階としてほぼ直線の閉止方向(closing direction)X(図2Aを参照)に沿って互いに近付けられる。次に、第2のクロージャ部材3が、第1の傾動向き(tilting orientation)の傾動方向(tilting direction)X’(図4Cを参照)に傾動された後、第2の傾動向きの傾動方向X’’(図5C)に逆傾動(tilted back)されることを経て、図7Cの閉止位置に到達する。
この閉止位置において、第2のクロージャ部材3は、当該第2のクロージャ部材3の係止部位30が第1のクロージャ部材2のうちの係止突起210を保持する係止エレメント21とポジティブ・ロック機構によって係合することにより、その第1のクロージャ部材2に保持されている。このとき、クロージャ部材2,3は、クロージャ装置1が意図せず開くことのないように前記磁性部材23,33によっても互いに保持されている。
ブラケット形状の加力エレメント31が、前記加力位置300で第2のクロージャ部材3の前記係止部位30に取り付けられている(図7Cを参照)ことにより、大きな荷重が第2のクロージャ部材3に働いて意図せず開いてしまうのを、効果的に防ぐことができる。加力位置300(ブラケット形状の加力エレメント31の、ピボット・ライン(pivoting line)に相当する)は、係合方向Eに沿ってみて、前記係止部位30の前面307と第1のクロージャ部材2の磁性部材23の中心230との間に存在するので、加力エレメント31を介して、閉止方向Xと反対の方向の力成分を有する力が前記係止部位30に導入されたとしても、その「てこアーム」(leverage arm)は前記磁性部材23,33間に働く磁気吸引力の「てこアーム」よりも短いので、大きな荷重であっても、その荷重によってクロージャ装置1が開いてしまうのを防ぐことができる。
さらに、第1のクロージャ部材2の前記ベース20に強固に設けられたブロッキングエレメント24により、第2のクロージャ部材3の、係合方向Eと反対の方向への変位運動を防ぐこともできる。以上の理由から、加力エレメント31を介して第2のクロージャ部材3に実質上どの方向で荷重が導入されたとしても、そのような荷重の作用によってクロージャ装置1が開くことはない。例えば、第2のクロージャ部材3に対して係合方向Eと実質的に反対の方向に荷重が働いたとしても、前記係止部位30がその後面308でブロッキングエレメント24と接触するので、この係止部位30は係止エレメント21との係合状態から動き外れることができない。
結果として、大きな荷重に耐えることが可能な、例えば安全クロージャ等に特に適した、高強度クロージャ装置1が提供される。また、クロージャ装置1は簡単な構造をしている(simple construction)ことから、取り扱い易く、高い信頼性を有し、さらに、塵やホコリの影響を受け難いので、様々な環境における様々な条件下での、広範囲の多種多様なアプリケーションに適したものとなる。
図7Cに示すように、クロージャ装置1が自身の閉止位置に達したことについてのフィードバックを得られるようにするために、磁場センサ4が、例えば第1のクロージャ部材2に設けられてもよい(一変形例として、第2のクロージャ部材3に設けられてもよい)。一例として、磁場センサ4は、クロージャ装置1が自身の閉止位置に正確に達したか否かをそのクロージャ装置1の閉止位置での磁場から導き出せるように、磁石配置構造23,33の磁場強度を感知可能な磁場センサとされる。そして、このことは、例えば光、音響音(acoustic tone)、その他の任意の手法などによってユーザに知らせられ得る。
クロージャ装置1を開放するためには、ユーザが前記係止部位30のハンドル302を利用して(act on)第2のクロージャ部材3を図7Cに示す開放方向Y1にピボットすることにより、その第2のクロージャ部材3を傾動させて当該第2のクロージャ部材3をブロッキングエレメント24との係止関係(locking relation)から外すことができる。このように第2のクロージャ部材3を傾動させることにより、磁性部材23,33同士が互いに外れて、さらに、前記係止部位30が傾動して係止エレメント21との係合状態から外れるので、第2のクロージャ部材3を第1のクロージャ部材2から切り離すことが可能となる。
ハンドル302は、磁性部材23,33同士の簡単かつ円滑な切離しを可能にするレバーアーム(lever arm)としても機能する。
傾動運動(tilting movement)が容易になるように、図示の前記係止部位30は、係止突起210の外縁(outer edge)212に向く前縁に、丸みが形成されている。このように丸みが形成された前縁を有する前記係止部位30は、クロージャ装置1を開放するために第2のクロージャ部材3を傾動させた際に、係止突起210の前記外縁212から滑り出す(slid past)ことができる。
さらに、クロージャ装置1は、第2のクロージャ部材3を図7Bに示す開放方向Y2にスライドさせることによっても開放可能である。このためには、ブラケット形状の加力エレメント31を、係止エレメント21の外側を囲わなくなる位置に動かす必要がある。これにより、第2のクロージャ部材3をその係止突起304と共に、その第2のクロージャ部材3が第1のクロージャ部材2との係合状態から外れるまで、当該第1のクロージャ部材2の係止突起210に沿って自由にスライドさせることができる。
第2のクロージャ部材3の前記係止部位30および第1のクロージャ部材2は、押出等によってプラスチックまたは金属から製造することができ、そのような部材は、作製が簡単かつ経済的である押出形材から簡単に製作することできる。
これまでに説明してきた実施形態の一変形例では、ブラケット形状の加力エレメント31が、前記係止部位30に強固に取り付けられたものとされる。
図8A及び図8Bに示す他の実施形態では、第1のクロージャ部材2の前記ベース20に、ブロッキングエレメント24が設けられていない。そのため、前述した実施形態と比べて、第2のクロージャ部材3の前記係止部位30を、クロージャ装置1を閉止する際に第2のクロージャ部材3がブロッキングエレメント24と係止突起210との間でつっかえるのを防ぐ支持エレメント303を含むものとする必要がない。これ以外の点に関しては、図8A及び図8Bの実施形態は前述した実施形態と同じなので、これまでの説明を参照されたい。
図9A〜図9Dの実施形態では、加力エレメント31がワイヤ、ロープ、チェーン、ベルトなどの形状で設けられており、かつ、軸体(axis)34を介して第2のクロージャ部材3の前記係止部位30に取り付けられている。具体的に述べると、軸体34が前記係止部位30における開口305A,305Bに挿入されて、加力エレメント31が前記係止部位30における凹部340の位置でその軸体34に取り付けられている。クロージャ装置1の閉止位置において、加力エレメント31は、図9Cに示すように前記係止部位30における前記凹部340と第1のクロージャ部材3の係止エレメント21における凹部213を伸びている(reach through) 。
つまり、図9A〜図9Dの実施形態では、加力エレメント31が軸体34を介して前記係止部位30にピボット可能に取り付けられている。この加力エレメント31は軸体34の中央点に働きかけるものであり、その中央点を介して力が前記係止部位30に導入される。
前記係止部位30に凹部340が形成されていることにより、当該係止部位30には2つの磁性部材33A,33Bが、その係止部位30における開口301A,301Bにそれぞれ収容されている。
これ以外の点に関しては、クロージャ装置1の機能は図1A及び図1Bないし図7A〜図7Cの実施形態と同じなので、既述の説明を参照されたい。
図10A〜図10C及び図11A〜図11Cの実施形態は、前記係止部位30にハンドル(図1A及び図1Bないし図7A〜図7Cの実施形態での符号302)が設けられていない点のみで、図1A及び図1Bないし図7A〜図7Cの実施形態と異なる。よって、ユーザは、前記係止部位30をピボットしてクロージャ装置1を開放するにあたって、当該係止部位30を簡単に掴むことができない。むしろ、この場合のクロージャ装置1を開放するための好適な開放動作は、前記開放方向Y2または前記開放方向Y2と反対の方向への直線的な変位運動(linear displacement movement)である。
この場合の開放動作は、加力エレメント31が係止エレメント21と干渉して前記開放方向Y2または前記開放方向Y2と反対の方向への第2のクロージャ部材3のスライドが妨げられることのないように、ブラケット形状の加力エレメント31が図11A〜図11Cに示す位置に動かされた後でのみ可能となる。
図12A〜図12Cの実施形態では、加力エレメント(図12A〜図12Cには図示されていない)は、当該加力エレメントのピボット軸心を形成する前記軸線300と直交する方向から当該加力エレメントを留め入れ込む(clipped into)ことができるようにその外周(circumferentially)が開いた開口305に、挿入することができる。
さらに、第1のクロージャ部材2の前記ベース20に、サイドエレメント25A,25Bが設けられている。サイドエレメント25A,25Bは、クロージャ装置1の閉止位置において、第1のクロージャ部材2の前記ベース20に対する第2のクロージャ部材3の側方運動を阻止するように当該サイドエレメント25A,25B間にその第2のクロージャ部材3を受け入れる。よって、クロージャ装置1は、図12Bに示す開放方向Y1に第2のクロージャ部材3をピボットする(傾動運動に相当する)ことによってのみ、開放することができる。
これ以外の点に関しては、クロージャ装置1の基本的な機能は図1A及び図1Bないし図7A〜図7Cの実施形態と同じなので、既述の説明を参照されたい。
図13A〜図13Cないし図15A〜図15Cの実施形態では、加力エレメント31が、その一方の側部で前記係止部位30に強固に取り付けられている。つまり、加力エレメント31は、閉止位置(図14A〜図14Cを参照)において、係止エレメント21のうちの一つの側でその係止エレメント21の外側をアーム312で囲っている(reach around)。したがって、クロージャ装置1は、係止エレメント21に沿って前記係止部位30をスライドさせることで第2のクロージャ部材3を図15A〜図15Cに示すように開放方向Y2に動かし、これにより第2のクロージャ部材3を第1のクロージャ部材2との係合状態から外すことによって開放することができる。加力エレメント31の前記アーム312が係止エレメント21のうちの前記一つの側に位置するので、前記開放方向Y2への開放動作のみが可能であり、前記開放方向Y2と反対の方向への開放動作は可能でない。
また、前記係止部位30にハンドルが設けられていないため、第2のクロージャ部材3を傾動させて当該第2のクロージャ部材3をブロッキングエレメント24及び係止エレメント21との係合状態から外すことによってクロージャ装置1の開放動作を行うことは、控えめに言っても不便である。よって、この実施形態での好適な開放動作は、図15A〜図15Cに示す直線的な開放動作である。
これ以外の点に関しては、この実施形態の機能は図1A及び図1Bないし図7A〜図7Cの実施形態と同じなので、既述の説明を参照されたい。
図16A〜図16Cの実施形態では、磁石23A,23B,33A,33Bが、第1のクロージャ部材2および第2のクロージャ部材3において相対する(opposite)磁極で、係合方向Eに沿って向かい合う。ここでは、磁石23A,23Bが、第1のクロージャ部材2のうちの収容ボディ(reception body)26における開口260A,260Bに収容されている。その収容ボディ26の各側には、係止エレメント21A,21Bが隣設(adjoin)されている。
好ましくは、磁石23Aと磁石23Bとは、相対する磁極(例えば、磁石23AはN極、磁石23BはS極)で第2のクロージャ部材3側に面するように、配向が互いに異なっている。
磁石33A,33Bは、第2のクロージャ部材3のうちの収容ボディ35における開口350A,350Bに収容されている。好ましくは、磁石33Aと磁石33Bとは、磁石23A,23Bと同様に、相対する磁極(例えば、磁石33AはS極、磁石33BはN極)で第1のクロージャ部材2に面する。
磁石23A,23B,33A,33Bは、クロージャ装置1の閉止動作時に、第2のクロージャ部材3が係合方向Eに引っ張られて第1のクロージャ部材2の係止エレメント21A,21Bとの係合状態に入るように、その係合方向Eに沿って磁気吸引力を生成する。このとき、前記係止部位30には傾斜面309が設けられており、この傾斜面309は、閉止動作時にブロッキングエレメント24A,24Bの傾斜面(slanted face)240に乗り上げる(run onto)ことができるので、ブロッキングエレメント24A,24Bが第2のクロージャ部材3の閉止動作を妨げることはない。
磁石23A,23B,33A,33Bの配置構成が異なる点を除けば、この実施形態は原則として図1A及び図1Bないし図7A〜図7Cの実施形態と同じなので、既述の説明を参照されたい。
図17A〜図17Dの実施形態では、ケーブル、ロープ、チェーン等の形状の加力エレメント31が、固定エレメント(fixing element)36を介して第2のクロージャ部材3の前記係止部位30に取り付けられている。このときの加力エレメント31は、その固定エレメント36における開口360と前記係止部位30における開口362とを、クロージャ装置1の閉止位置において第1のクロージャ部材2の係止エレメント21A,21B間の凹部213を通るように通過している。好ましくは、ケーブル、ロープ、チェーン等の形状のこの場合の加力エレメント31は可撓体であり、自身の可撓性によって第2のクロージャ部材3の前記係止部位30に対してピボット可能なものとされる。
加力エレメント31は、固定エレメント36を前記係止部位30における開口361に挿入し、当該加力エレメント31をその固定エレメント36における前記開口360と前記係止部位30における前記開口362とに挿通することにより、前記係止部位30に固定される。このとき、加力エレメント31に取り付けられたリング37が、固定エレメント36における前記開口360をその加力エレメント31が滑り抜けるのを防ぐ。このようにして、加力エレメント31が、固定エレメント36と前記係止部位30とに保持される。
加力エレメント31自体の構成、および第2のクロージャ部材3の前記係止部位30へのこの加力エレメント31の固定構成以外については、この実施形態の主な機能は図1A及び図1Bないし図7A〜図7Cの実施形態と同じなので、既述の説明を参照されたい。
図18A〜図18Cないし図21A〜図21Cの実施形態では、弾性舌体(elastic tongues)形状のブロッキングエレメント24A,24Bが、第1のクロージャ部材2の前記ベース20に設けられている。つまり、このようなブロッキングエレメント24A,24Bは、原則として既述のブロッキングエレメント24と同じ目的を果たすものであると同時に第1のクロージャ部材2の前記ベース20に弾性的(elastically)に設けられており、クロージャ装置1を閉止する際にこれらブロッキングエレメント24A,24Bに前記係止部位30が接触する(例えば図19Cなどを参照)と、撓み変形(deflected)する。
前記係止部位30は、ブロッキングエレメント24A,24Bを撓み変形させることにより、第1のクロージャ部材2の係止エレメント21との係合状態に動き入り、図20A〜図20Cに示す係止位置に到達する。第2のクロージャ部材3がその係止突起304で第1のクロージャ部材2の係止突起210との係合状態に入ると、係止エレメント24A,24Bは、自身の本来の位置にしなり戻り(snap back)、つまり、前記係止部位30のうちの後面308に面するので、第2のクロージャ部材3が第1のクロージャ部材2の係止エレメント21との係合状態から係合方向Eと反対の方向に外れるのを阻止することができる。すなわち、ブロッキングエレメント24A,24Bは、第2のクロージャ部材3の閉止位置で、その第2のクロージャ部材3を第1のクロージャ部材2に対して固定される(secure)。
クロージャ装置1を開放するには、第2のクロージャ部材3を、第1のクロージャ部材2に対して図21Cに示す開放方向Y1にピボットすることにより、第2のクロージャ部材3がその係止突起304で第1のクロージャ部材2の係止突起210との係合状態にあるのを外して、クロージャ部材2,3同士を互いに切り離すことができる。
これ以外の点に関しては、クロージャ装置1の機能は図1A及び図1Bないし図7A〜図7Cの実施形態と同じなので、既述の説明を参照されたい。
図22A〜図22Cの実施形態は図14A〜図14Cの実施形態と類似しているが、加力エレメント31が第2のクロージャ部材3の前記係止部位30に2つのアーム312,313を介して強固に取り付けられている点で異なる。これらのアーム312,313は、前記係止部位30の互いに反対側に取り付けられている。
図22A〜図22Cのクロージャ装置1は、閉止動作については図14A〜図14Cの実施形態と同じであるが、ユーザがハンドル302を利用し、そのハンドル302をピボットして第1のクロージャ部材2の係止エレメント21との係合状態から外すこと、すなわち、そのハンドル302を第1のクロージャ部材2に対して傾動させることにより、開放させることが可能である。また、この場合の加力エレメント31は、係止エレメント21のうちの両側でその係止エレメント21の外側を囲っている(reach around)ので、側方運動によって開放動作を行うことはできない。具体的に述べると、第2のクロージャ部材3と第1のクロージャ部材2との間で水平方向の変位運動を行うことができない。
本発明を幾つかの具体的な実施形態を参照しながら説明してきたが、本発明はこれらの実施形態に限定されない。むしろ、本発明は、本明細書で説明していない全く異なる様式でも実施可能である。
具体的に述べると、これまでのクロージャ装置の閉止動作の説明は、第2のクロージャ部材を第1のクロージャ部材に近付ける場合に基づいて述べたものであったが、閉止動作では原則としてクロージャ部材の双方を互いに近付けることが可能である点に留意すべきである。この点からみて、クロージャ部材同士が近付くにあたって重要なのはクロージャ部材間の相対運動のみであり、実際にどちらのクロージャ部材を動かすのかということは重要でない。
さらに、既述の実施形態では、クロージャ部材がベルト受けを備えるか、あるいは、クロージャ部材がベルト受けに取り付けられるものとすることにより、クロージャ装置を、ベルト同士を互いに連結するものとして説明した。しかしながら、前記クロージャ装置は、同じく部品同士を互いに連結するものであっても、それとは全く異なる目的に適用することも可能である点に留意されたい。
1 クロージャ装置
2 クロージャ部材
20 ベース
200 開口
201 ベルト受け
210 係止突起
211 傾斜面
212 係止突起の外縁
213 凹部
22 磁石ハウジング
220 開口
23,23A,23B 磁性部材
230 中心
24,24A,24B ブロッキングエレメント
240 傾斜面
25A,25B サイドエレメント
26 収容ボディ
260A,260B 開口
3 クロージャ部材
30 係止部位
300 加力位置(線、点)
301,301A,301B 開口
302 ハンドル
303 支持エレメント
304 係止突起
305,305A,305B 開口
306 傾斜面
307 前面
308 後面
309 傾斜面
31 加力エレメント
310,311 端部
312,313 アーム
32 固定エレメント
33,33A,33B 磁性部材
34 軸体
340 凹部
35 収容ボディ
350A,350B 開口
36 固定エレメント
360 開口
361 開口
362 開口
37 リング
4 磁場センサ
E 係合方向
X 閉止方向
X’,X’’ 傾動運動
Y1,Y2 開放方向
さらに、既述の実施形態では、クロージャ部材がベルト受けを備えるか、あるいは、クロージャ部材がベルト受けに取り付けられるものとすることにより、クロージャ装置を、ベルト同士を互いに連結するものとして説明した。しかしながら、前記クロージャ装置は、同じく部品同士を互いに連結するものであっても、それとは全く異なる目的に適用することも可能である点に留意されたい。
以下に、本発明の実施態様を記載する。
(態様1)2つの部品を解除可能に互いに連結するクロージャ装置(1)であって、
−剛体である第1の係止突起(210)を有する第1のクロージャ部材(2)と、
−前記第1のクロージャ部材(2)に取付可能であり、閉止位置では前記第1のクロージャ部材(2)に保持され、かつ、剛体である第2の係止突起(304)を有するものであり、前記第2の係止突起(304)は、前記第1の係止突起(210)と係合方向(E)に係合可能であると共に、前記閉止位置において前記第1の係止突起(210)とポジティブ・ロック機構によって係合する、第2のクロージャ部材(3)と、を備え、
−前記第1のクロージャ部材(2)が第1の磁性部材(23,23A,23B)を含み、前記第2のクロージャ部材(3)が第2の磁性部材(33,33A,33B)を含み、前記第1の磁性部材(23,23A,23B)および前記第2の磁性部材(33,33A,33B)は、前記クロージャ装置(1)を閉止するために前記第2のクロージャ部材(3)が前記第1のクロージャ部材(2)に取り付けられるときに、磁気的に互いに吸引するように構成されている、クロージャ装置(1)において、
−前記第2のクロージャ部材(3)に力を導入するように構成された加力エレメント(31)を備えており、前記加力エレメント(31)が、前記第2のクロージャ部材(3)のうちの、前記第2の係止突起(304)近傍の加力位置(300)にピボット可能に取り付けられていることを特徴とする、クロージャ装置(1)。
(態様2) 態様1に記載のクロージャ装置(1)において、前記加力エレメント(31)が、前記第2のクロージャ部材(3)のうちの、前記加力位置(300)を構成するピボット軸心を中心としてピボット可能なブラケットであることを特徴とする、クロージャ装置(1)。
(態様3) 態様1に記載のクロージャ装置(1)において、前記加力エレメント(31)が、前記第2のクロージャ部材(3)のうちの、前記加力位置(300)を構成するピボット点を中心としてピボット可能なロープ、チェーンまたはケーブルであることを特徴とする、クロージャ装置(1)。
(態様4) 態様1から3のいずれか一つの態様に記載のクロージャ装置(1)において、前記加力エレメント(31)が、前記第2のクロージャ部材(3)に調節可能に取り付けられていることを特徴とする、クロージャ装置(1)。
(態様5) 態様1から4のいずれか一つの態様に記載のクロージャ装置(1)において、前記第1のクロージャ部材(2)が、ベース(20)および前記ベース(20)に強固に取り付けられた係止エレメント(21)を含み、前記係止エレメント(21)が、前記第1の係止突起(210)を保持しており、前記第2のクロージャ部材(3)が、前記第2の係止突起(304)を保持する係止部位(30)を含み、前記係止部位(30)が、前記閉止位置において前記第1のクロージャ部材(2)の前記係止エレメント(21)に面する前面(307)を有していることを特徴とする、クロージャ装置(1)。
(態様6) 態様5に記載のクロージャ装置(1)において、前記第2のクロージャ部材(3)における前記加力位置(300)が、前記閉止位置において、前記係合方向(E)と反対の方向でみて、前記前面(307)と前記第1のクロージャ部材(2)の前記第1の磁性部材(23)の中心(230)との間に位置することを特徴とする、クロージャ装置(1)。
(態様7) 態様5または6に記載のクロージャ装置(1)において、前記第1の係止突起(210)が設けられた前記係止エレメント(21)と前記ベース(20)とが、U字形状の凹所を形成し、前記クロージャ装置の閉止位置において、前記第2の係止突起(304)が設けられた前記係止部位(30)が、前記凹所に係合していることを特徴とする、クロージャ装置(1)。
(態様8) 態様7に記載のクロージャ装置(1)において、前記第1の係止突起(210)が、前記U字形状の凹所の第1の脚体を形成しており、前記ベース(20)が、前記U字形状の凹所の第2の脚体を形成しており、前記第1の脚体および前記第2の脚体が、互いに実質的に平行に延びていることを特徴とする、クロージャ装置(1)。
(態様9) 態様6から8のいずれか一つの態様に記載のクロージャ装置(1)において、前記第1のクロージャ部材(2)が、ブロッキングエレメント(24,24A,24B)を有しており、前記閉止位置では、前記ブロッキングエレメント(24,24A,24B)が、前記第2のクロージャ部材(3)のうちの前記係合方向(E)と反対の方向に向く後面(308)に面し、前記ブロッキングエレメント(24,24A,24B)は、前記クロージャ装置(1)が前記閉止位置にあるときに前記第2の係止突起(304)が前記第1の係止突起(210)との係合状態から前記係合方向(E)と反対の方向に動き外れるのを防ぐように構成されていることを特徴とする、クロージャ装置(1)。
(態様10) 態様9に記載のクロージャ装置(1)において、前記第2のクロージャ部材(3)が、前記係止部位(30)に取り付けられた支持エレメント(303)を有しており、前記支持エレメント(303)が、前記係合方向(E)と反対の方向に前記係止部位(30)を越えて延びており、前記支持エレメント(303)は、前記第2の係止突起(304)が前記第1の係止突起(210)と係合するよりも前に前記後面(308)が前記ブロッキングエレメント(24,24A,24B)と接触するのを防ぐように構成されていることを特徴とする、クロージャ装置(1)。
(態様11) 態様9または10に記載のクロージャ装置(1)において、前記ブロッキングエレメント(24,24A,24B)は、前記クロージャ装置(1)を閉止するために前記第2のクロージャ部材(3)が前記第1のクロージャ部材(2)に取り付けられるときに撓み変形可能であるように、前記第1のクロージャ部材(2)の前記ベース(20)に弾性的に設けられていることを特徴とする、クロージャ装置(1)。
(態様12) 態様1から11のいずれか一つの態様に記載のクロージャ装置(1)において、
前記クロージャ装置(1)を閉止するときに前記第2のクロージャ部材(3)を前記係合方向(E)と直交する閉止方向(X)で前記第1のクロージャ部材(2)に取り付ける際に、前記第2の係止突起(304)を前記第1の係止突起(210)を越えて案内するために、
−前記第1の係止突起(210)が、前記閉止位置では前記第2の係止突起(304)に面さない側で、傾斜面(211)を有しており、および/または、
−前記第2の係止突起(304)は、前記閉止位置では前記第1の係止突起(210)に面さない側で、傾斜面(306)を有している、
ことを特徴とする、クロージャ装置(1)。
(態様13) 態様1から12のいずれか一つの態様に記載のクロージャ装置(1)において、前記クロージャ装置(1)を開放するにあたって、前記第2のクロージャ部材(3)は、前記第2の係止突起(304)を前記第1の係止突起(210)から外すために、
−前記第2の係止突起(304)と共に、前記第1のクロージャ部材(2)の前記第1の係止突起(210)を中心としてピボット可能であるか、あるいは、
−前記第2の係止突起(304)が前記第1の係止突起(210)に沿ってスライドするように、変位可能である、
ことを特徴とする、クロージャ装置(1)。
(態様14) 態様1から13のいずれか一つの態様に記載のクロージャ装置(1)において、前記加力エレメント(31)が、ベルトを前記第2のクロージャ部材(3)に固定するベルト受けを構成していることを特徴とする、クロージャ装置(1)。
(態様15) 態様1から14のいずれか一つの態様に記載のクロージャ装置(1)において、前記第1のクロージャ部材(2)が、ベルトを前記第1のクロージャ部材(2)に固定するベルト受け(201)を保持していることを特徴とする、クロージャ装置(1)。
(態様16) 態様1から15のいずれか一つの態様に記載のクロージャ装置(1)において、前記加力エレメント(31)が、2つの端部(310,311)を有するブラケットであり、前記加力エレメント(31)は、前記2つの端部(310,311)を介して、前記第2のクロージャ部材(3)における少なくとも1つの開口(305,305A,305B)にピボット可能に取り付けられており、この取付は、前記ブラケットに配置されて前記端部(310,311)が前記少なくとも1つの開口(305,305A,305B)から外れるのを防ぐ固定エレメント(32)によって確実なものにされることを特徴とする、クロージャ装置(1)。
(態様17) 態様1から16のいずれか一つの態様に記載のクロージャ装置(1)において、前記磁性部材(23,23A,23B,33,33A,33B)が、前記係合方向(E)に沿って吸引力を生成するように、あるいは、前記係合方向(E)と直交する方向に吸引力を生成するように設けられていることを特徴とする、クロージャ装置(1)。
(態様18) 態様1から17のいずれか一つの態様に記載のクロージャ装置(1)において、さらに、
前記磁性部材(23,23A,23B,33,33A,33B)によって生成される磁場を前記閉止位置において感知する磁場センサ(4)、を備えることを特徴とする、クロージャ装置(1)。
(態様19) 2つの部品を解除可能に互いに連結するクロージャ装置(1)であって、
−剛体である第1の係止突起(210)を有する第1のクロージャ部材(2)と、
−前記第1のクロージャ部材(2)に取付可能な第2のクロージャ部材(3)であって、閉止位置では前記第1のクロージャ部材(2)に保持され、かつ、剛体である第2の係止突起(304)を有するものであり、前記第2の係止突起(304)は、前記第1の係止突起(210)と係合方向(E)に係合可能であると共に、前記閉止位置において前記第1の係止突起(210)とポジティブ・ロック機構によって係合する、第2のクロージャ部材(3)と、を備え、
−前記第1のクロージャ部材(2)が第1の磁性部材(23,23A,23B)を含み、前記第2のクロージャ部材(3)が第2の磁性部材(33,33A,33B)を含み、前記第1の磁性部材(23,23A,23B)および前記第2の磁性部材(33,33A,33B)は、前記クロージャ装置(1)を閉止するために前記第2のクロージャ部材(3)が前記第1のクロージャ部材(2)に取り付けられるときに、磁気的に互いに吸引するように構成されている、クロージャ装置(1)において、
前記第1のクロージャ部材(2)が、ブロッキングエレメント(24,24A,24B)を有しており、前記閉止位置では、前記ブロッキングエレメント(24,24A,24B)が、前記第2のクロージャ部材(3)のうちの前記係合方向(E)と反対の方向に向く後面(308)に面し、前記ブロッキングエレメント(24,24A,24B)は、前記クロージャ装置(1)が閉止位置にあるときに前記第2の係止突起(304)が前記第1の係止突起(210)との係合状態から前記係合方向(E)と反対の方向に動き外れるのを防ぐように構成されていることを特徴とする、クロージャ装置(1)。
(態様20)態様19に記載のクロージャ装置(1)において、前記第2のクロージャ部材(3)に力を導入するように構成された加力エレメント(31)が、前記第2のクロージャ部材(3)のうちの加力位置(300)にピボット可能に、あるいは、強固に取り付けられていることを特徴とする、クロージャ装置(1)。

Claims (20)

  1. 2つの部品を解除可能に互いに連結するクロージャ装置(1)であって、
    −剛体である第1の係止突起(210)を有する第1のクロージャ部材(2)と、
    −前記第1のクロージャ部材(2)に取付可能であり、閉止位置では前記第1のクロージャ部材(2)に保持され、かつ、剛体である第2の係止突起(304)を有するものであり、前記第2の係止突起(304)は、前記第1の係止突起(210)と係合方向(E)に係合可能であると共に、前記閉止位置において前記第1の係止突起(210)とポジティブ・ロック機構によって係合する、第2のクロージャ部材(3)と、を備え、
    −前記第1のクロージャ部材(2)が第1の磁性部材(23,23A,23B)を含み、前記第2のクロージャ部材(3)が第2の磁性部材(33,33A,33B)を含み、前記第1の磁性部材(23,23A,23B)および前記第2の磁性部材(33,33A,33B)は、前記クロージャ装置(1)を閉止するために前記第2のクロージャ部材(3)が前記第1のクロージャ部材(2)に取り付けられるときに、磁気的に互いに吸引するように構成されている、クロージャ装置(1)において、
    −前記第2のクロージャ部材(3)に力を導入するように構成された加力エレメント(31)を備えており、前記加力エレメント(31)が、前記第2のクロージャ部材(3)のうちの、前記第2の係止突起(304)近傍の加力位置(300)にピボット可能に取り付けられていることを特徴とする、クロージャ装置(1)。
  2. 請求項1に記載のクロージャ装置(1)において、前記加力エレメント(31)が、前記第2のクロージャ部材(3)のうちの、前記加力位置(300)を構成するピボット軸心を中心としてピボット可能なブラケットであることを特徴とする、クロージャ装置(1)。
  3. 請求項1に記載のクロージャ装置(1)において、前記加力エレメント(31)が、前記第2のクロージャ部材(3)のうちの、前記加力位置(300)を構成するピボット点を中心としてピボット可能なロープ、チェーンまたはケーブルであることを特徴とする、クロージャ装置(1)。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載のクロージャ装置(1)において、前記加力エレメント(31)が、前記第2のクロージャ部材(3)に調節可能に取り付けられていることを特徴とする、クロージャ装置(1)。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載のクロージャ装置(1)において、前記第1のクロージャ部材(2)が、ベース(20)および前記ベース(20)に強固に取り付けられた係止エレメント(21)を含み、前記係止エレメント(21)が、前記第1の係止突起(210)を保持しており、前記第2のクロージャ部材(3)が、前記第2の係止突起(304)を保持する係止部位(30)を含み、前記係止部位(30)が、前記閉止位置において前記第1のクロージャ部材(2)の前記係止エレメント(21)に面する前面(307)を有していることを特徴とする、クロージャ装置(1)。
  6. 請求項5に記載のクロージャ装置(1)において、前記第2のクロージャ部材(3)における前記加力位置(300)が、前記閉止位置において、前記係合方向(E)と反対の方向でみて、前記前面(307)と前記第1のクロージャ部材(2)の前記第1の磁性部材(23)の中心(230)との間に位置することを特徴とする、クロージャ装置(1)。
  7. 請求項5または6に記載のクロージャ装置(1)において、前記第1の係止突起(210)が設けられた前記係止エレメント(21)と前記ベース(20)とが、U字形状の凹所を形成し、前記クロージャ装置の閉止位置において、前記第2の係止突起(304)が設けられた前記係止部位(30)が、前記凹所に係合していることを特徴とする、クロージャ装置(1)。
  8. 請求項7に記載のクロージャ装置(1)において、前記第1の係止突起(210)が、前記U字形状の凹所の第1の脚体を形成しており、前記ベース(20)が、前記U字形状の凹所の第2の脚体を形成しており、前記第1の脚体および前記第2の脚体が、互いに実質的に平行に延びていることを特徴とする、クロージャ装置(1)。
  9. 請求項6から8のいずれか一項に記載のクロージャ装置(1)において、前記第1のクロージャ部材(2)が、ブロッキングエレメント(24,24A,24B)を有しており、前記閉止位置では、前記ブロッキングエレメント(24,24A,24B)が、前記第2のクロージャ部材(3)のうちの前記係合方向(E)と反対の方向に向く後面(308)に面し、前記ブロッキングエレメント(24,24A,24B)は、前記クロージャ装置(1)が前記閉止位置にあるときに前記第2の係止突起(304)が前記第1の係止突起(210)との係合状態から前記係合方向(E)と反対の方向に動き外れるのを防ぐように構成されていることを特徴とする、クロージャ装置(1)。
  10. 請求項9に記載のクロージャ装置(1)において、前記第2のクロージャ部材(3)が、前記係止部位(30)に取り付けられた支持エレメント(303)を有しており、前記支持エレメント(303)が、前記係合方向(E)と反対の方向に前記係止部位(30)を越えて延びており、前記支持エレメント(303)は、前記第2の係止突起(304)が前記第1の係止突起(210)と係合するよりも前に前記後面(308)が前記ブロッキングエレメント(24,24A,24B)と接触するのを防ぐように構成されていることを特徴とする、クロージャ装置(1)。
  11. 請求項9または10に記載のクロージャ装置(1)において、前記ブロッキングエレメント(24,24A,24B)は、前記クロージャ装置(1)を閉止するために前記第2のクロージャ部材(3)が前記第1のクロージャ部材(2)に取り付けられるときに撓み変形可能であるように、前記第1のクロージャ部材(2)の前記ベース(20)に弾性的に設けられていることを特徴とする、クロージャ装置(1)。
  12. 請求項1から11のいずれか一項に記載のクロージャ装置(1)において、
    前記クロージャ装置(1)を閉止するときに前記第2のクロージャ部材(3)を前記係合方向(E)と直交する閉止方向(X)で前記第1のクロージャ部材(2)に取り付ける際に、前記第2の係止突起(304)を前記第1の係止突起(210)を越えて案内するために、
    −前記第1の係止突起(210)が、前記閉止位置では前記第2の係止突起(304)に面さない側で、傾斜面(211)を有しており、および/または、
    −前記第2の係止突起(304)は、前記閉止位置では前記第1の係止突起(210)に面さない側で、傾斜面(306)を有している、
    ことを特徴とする、クロージャ装置(1)。
  13. 請求項1から12のいずれか一項に記載のクロージャ装置(1)において、前記クロージャ装置(1)を開放するにあたって、前記第2のクロージャ部材(3)は、前記第2の係止突起(304)を前記第1の係止突起(210)から外すために、
    −前記第2の係止突起(304)と共に、前記第1のクロージャ部材(2)の前記第1の係止突起(210)を中心としてピボット可能であるか、あるいは、
    −前記第2の係止突起(304)が前記第1の係止突起(210)に沿ってスライドするように、変位可能である、
    ことを特徴とする、クロージャ装置(1)。
  14. 請求項1から13のいずれか一項に記載のクロージャ装置(1)において、前記加力エレメント(31)が、ベルトを前記第2のクロージャ部材(3)に固定するベルト受けを構成していることを特徴とする、クロージャ装置(1)。
  15. 請求項1から14のいずれか一項に記載のクロージャ装置(1)において、前記第1のクロージャ部材(2)が、ベルトを前記第1のクロージャ部材(2)に固定するベルト受け(201)を保持していることを特徴とする、クロージャ装置(1)。
  16. 請求項1から15のいずれか一項に記載のクロージャ装置(1)において、前記加力エレメント(31)が、2つの端部(310,311)を有するブラケットであり、前記加力エレメント(31)は、前記2つの端部(310,311)を介して、前記第2のクロージャ部材(3)における少なくとも1つの開口(305,305A,305B)にピボット可能に取り付けられており、この取付は、前記ブラケットに配置されて前記端部(310,311)が前記少なくとも1つの開口(305,305A,305B)から外れるのを防ぐ固定エレメント(32)によって確実なものにされることを特徴とする、クロージャ装置(1)。
  17. 請求項1から16のいずれか一項に記載のクロージャ装置(1)において、前記磁性部材(23,23A,23B,33,33A,33B)が、前記係合方向(E)に沿って吸引力を生成するように、あるいは、前記係合方向(E)と直交する方向に吸引力を生成するように設けられていることを特徴とする、クロージャ装置(1)。
  18. 請求項1から17のいずれか一項に記載のクロージャ装置(1)において、さらに、
    前記磁性部材(23,23A,23B,33,33A,33B)によって生成される磁場を前記閉止位置において感知する磁場センサ(4)、を備えることを特徴とする、クロージャ装置(1)。
  19. 2つの部品を解除可能に互いに連結するクロージャ装置(1)であって、
    −剛体である第1の係止突起(210)を有する第1のクロージャ部材(2)と、
    −前記第1のクロージャ部材(2)に取付可能な第2のクロージャ部材(3)であって、閉止位置では前記第1のクロージャ部材(2)に保持され、かつ、剛体である第2の係止突起(304)を有するものであり、前記第2の係止突起(304)は、前記第1の係止突起(210)と係合方向(E)に係合可能であると共に、前記閉止位置において前記第1の係止突起(210)とポジティブ・ロック機構によって係合する、第2のクロージャ部材(3)と、を備え、
    −前記第1のクロージャ部材(2)が第1の磁性部材(23,23A,23B)を含み、前記第2のクロージャ部材(3)が第2の磁性部材(33,33A,33B)を含み、前記第1の磁性部材(23,23A,23B)および前記第2の磁性部材(33,33A,33B)は、前記クロージャ装置(1)を閉止するために前記第2のクロージャ部材(3)が前記第1のクロージャ部材(2)に取り付けられるときに、磁気的に互いに吸引するように構成されている、クロージャ装置(1)において、
    前記第1のクロージャ部材(2)が、ブロッキングエレメント(24,24A,24B)を有しており、前記閉止位置では、前記ブロッキングエレメント(24,24A,24B)が、前記第2のクロージャ部材(3)のうちの前記係合方向(E)と反対の方向に向く後面(308)に面し、前記ブロッキングエレメント(24,24A,24B)は、前記クロージャ装置(1)が閉止位置にあるときに前記第2の係止突起(304)が前記第1の係止突起(210)との係合状態から前記係合方向(E)と反対の方向に動き外れるのを防ぐように構成されていることを特徴とする、クロージャ装置(1)。
  20. 請求項19に記載のクロージャ装置(1)において、前記第2のクロージャ部材(3)に力を導入するように構成された加力エレメント(31)が、前記第2のクロージャ部材(3)のうちの加力位置(300)にピボット可能に、あるいは、強固に取り付けられていることを特徴とする、クロージャ装置(1)。
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