JP2014150812A - 連結具 - Google Patents

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Abstract

【課題】連結状態から簡単に外すことが可能な連結具を提供する。
【解決手段】連結具10は、オス側部材20とメス側部材30とを備え、アーム23には、ソケット穴33の壁面部38に係止する係止部234が設けられ、この係止部234を介してオス側部材20とメス側部材30との間の連結状態が維持可能であり、メス側部材30には、その外面側から押し込み可能に設けられると共に一端側を支点として揺動可能に設けられる揺動部34が設けられ、この揺動部34にはアーム23を押し込む押込突起部37が設けられていて、揺動部34を押し込んだ際に押込突起部37がアーム23を押し込むことで、係止部234が壁面部38から外れる向きにアーム23が撓み、その撓みによってアーム23がソケット穴33から抜けることを可能としている。
【選択図】図1

Description

本発明は、リュックサック、ポーチ、帽子等のベルトを留める部分に用いられる連結具に関する。
連結具の一種であるバックルは、リュックサック、ポーチ、帽子等のような、布製のバンドやベルト、蓋等を用いるものに多く用いられている。このようなバックルは、一般的には、特許文献1に示すようなタイプが多い。特許文献1に示すタイプのバックルは、そのバックルの両側辺に押し込む部分が設けられていて、バックルの側方に位置するアームを押し込むと、一方の部材と他方の部材の連結状態が解除される。
特開2011−254914号公報
特許文献1の構成では、側方に位置するアームを押して、連結状態を解除している。しかしながら、この構成では、揺動するアームを側方から押しているが、側方から内側に押すことが可能なストロークは限られているので、外れ難いという問題がある。また、この構成では、両側方に位置するアームを押しているので、結果として2つのアームを押している。そのため、1つの指で押して連結状態を解除することができず、操作性が悪い、という問題がある。
本発明は上記の事情にもとづきなされたもので、その目的とするところは、連結状態から簡単に外すことが可能な連結具を提供しよう、とするものである。
上記課題を解決するために、本発明の連結具の第1の観点によると、一対のアームを備えるオス側部材と、アームが差し込まれるソケット穴を有するメス側部材と、を備え、アームには、ソケット穴の壁面部に係止する係止部が設けられ、この係止部を介してオス側部材とメス側部材との間の連結状態が維持可能であり、メス側部材には、その外面側から押し込み可能に設けられると共に一端側を支点として揺動可能に設けられる揺動部が設けられ、この揺動部にはアームを押し込む押込突起部が設けられていて、揺動部を押し込んだ際に押込突起部がアームを押し込むことで、係止部が壁面部から外れる向きにアームが撓み、その撓みによってアームがソケット穴から抜けることを可能とする、ことを特徴とする連結具が提供される。
また、本発明の他の側面は、上述の発明において、係止部は、アームの外周側に設けられている凹嵌部であり、ソケット穴の壁面部のうちの内壁には、凹嵌部に入り込む保持突起が当該内壁から突出して設けられていて、アームの先端側には、押込突起部による押し込みが可能なテーパ部が設けられていて、揺動部を押し込んだ際に押込突起部がテーパ部を押し込むことで、凹嵌部が保持突起から外れる向きにアームが撓み、その撓みによってアームが前記ソケット穴から抜けることを可能とする、ことが好ましい。
さらに、本発明の他の側面は、上述の発明において、テーパ部は、ソケット穴に対するアームの差込方向における当該ソケット穴の中心線から離れるにつれて、当該アームの厚みが薄くなるように傾斜して設けられている、ことが好ましい。
また、本発明の他の側面は、上述の発明において、テーパ部は、アームの先端側に向かうにつれて、当該アームの厚みが薄くなるように傾斜して設けられている、ことが好ましい。
さらに、本発明の他の側面は、上述の発明において、係止部は、アームの延出の先端側に設けられている係合突起であり、ソケット穴の壁面部のうち、当該ソケット穴の幅方向に沿う係止用孔の内壁である係止壁は、係合突起に当接してアームがソケット穴から抜けるのを規制し、揺動部を押し込んだ際に押込突起部がアームを押し込むことで、係合突起が係止壁から外れる向きにアームが撓み、その撓みによってアームがソケット穴から抜けることを可能とする、ことが好ましい。
また、本発明の他の側面は、上述の発明において、ソケット穴には、係合突起がソケット穴の内部に差し込まれるのをガイドする突起ガイド溝が設けられていて、突起ガイド溝の側壁面は、ソケット穴の開口側から所定の位置までは、係合突起をソケット穴の幅方向に押し込まないと共に、側壁面は、所定の位置よりも奥側に進行した場合には、係合突起を幅方向に押し込む中央張出部を有している、ことが好ましい。
さらに、本発明の他の側面は、上述の発明において、一対のアームの間には、アームのソケット穴に対する差し込みをガイドする案内ロッドが設けられていて、ソケット穴には、案内ロッドが入り込んで、その案内ロッドのソケット穴に対する入り込みをガイドするガイド溝が設けられている、ことが好ましい。
本発明によると、連結状態から簡単に外すことが可能な連結具とすることが可能となる。
本発明の第1の実施の形態に係るバックルの外観を示す斜視図である。 図1のバックルのオス側部材とメス側部材とが外された状態を示す分解斜視図である。 図1のバックルにおけるオス側部材の構成を示す平面図である。 図1のバックルにおけるオス側部材の構成を示す側面図である。 図1のバックルにおけるオス側部材の構成を示す正面図である。 図1のバックルをXY平面で切断した状態を示し、差込部および枠体部の断面形状を示す平面断面図である。 図1のバックルを幅方向に沿うスリット付近で切断した断面を示す斜視図である。 図1のメス側部材を上方から見た状態を示す平面図である。 図1のメス側部材を図8の中心線Lに沿って切断した状態を示す側断面図である。 図1のメス側部材をソケット穴側から見た状態を示す背面図である。 本発明の第2の実施の形態に係るバックルの外観を示す斜視図である。 図11のバックルにおけるオス側部材とメス側部材とが外された状態を示す分解斜視図である。 図11のバックルにおけるオス側部材の構成を示す平面図である。 図11のバックルにおけるオス側部材の構成を示す斜視図であり、オス側部材の下方側から上方側を見た状態を示す図である。 図11のバックルにおけるメス側部材の構成を示す平面図である。 図11のバックルにおけるメス側部材の構成を示す斜視図であり、下方側から見た状態を示す図である。 図11のバックルにおけるメス側部材の斜視図であり、図15の中心線Lに沿うXZ平面でメス側部材を切断した状態を示す断面図である。 図11のバックルにおけるメス側部材の構成を示す側断面図である。 図11のバックルを幅方向に沿う係止用孔付近で切断した断面を示す斜視図である。 図11のバックルをXY平面で切断した状態を示す平面断面図である。
(第1の実施の形態)
以下、本発明の第1の実施の形態に係る、連結具としてのバックル10について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明では、必要に応じて、方向を特定するために互いに直交するXYZ直交座標系を用いて説明することとする。この中で、バックル10の長手方向をX方向とし、図1等において左側をX1側、右側をX2側とする。また、バックル10の短手方向(幅方向)をY方向とし、図1において手前側をY1側、奥側をY2側とする。また、バックル10の厚み方向をZ方向(上下方向)とし、後述するソケット孔421から見て揺動部34の存在する側をZ1側(上側)とし、それとは逆側をZ2側(下側)とする。
<1.バックル10の構成について>
図1および図2に示すように、バックル10は、オス側部材20と、メス側部材30とを有していて、これらが嵌め合い可能に設けられている。オス側部材20がメス側部材30に嵌合されると、その状態が維持されるが、オス側部材20をメス側部材30から外す場合には、後述するアーム23の付勢力に抗しつつ、オス側部材20がメス側部材30から外される。
オス側部材20と、メス側部材30とは、共に樹脂から形成されている。そのような樹脂としては、たとえばABS(Acrylonitrile
Butadiene Styrene)樹脂、POM(PolyoxymethyleneまたはPloyacetal)、その他、各種の樹脂を用いることが可能である。特に、オス側部材20のうち、後述するアームは、POMから形成されると弾性や反発性、耐摩耗性に優れたものとなり、好ましい。しかしながら、オス側部材20とメス側部材30は、たとえば金属等のような樹脂以外の材質から形成されていても良い。また、オス側部材20とメス側部材30の材質を異ならせても良い。たとえば、オス側部材20とメス側部材30のうちの一方を樹脂から形成し、他方を樹脂以外の材質(たとえば金属)から形成しても良い。また、オス側部材20は、異なる材質を組み合わせて形成しても良く、同様にメス側部材30も異なる材質を組み合わせて形成しても良い。たとえば、オス側部材20とメス側部材30は、それぞれ樹脂と樹脂以外の材質(たとえば金属)を組み合わせて形成しても良い。
図2は、オス側部材20とメス側部材30とが外された状態を示す分解斜視図である。これらのうち、まず、オス側部材20から説明する。
図3は、オス側部材20の構成を示す平面図である。図4は、オス側部材20の構成を示す側面図である。また、図5は、オス側部材20の構成を示す正面図である。オス側部材20は、ベルト取付部21と、差込部22とを有している。ベルト取付部21は、ベルトや紐等のような帯状の部材(以下、これらを含めて帯状部材とする)が取り付けられる部分である。ベルト取付部21は、枠体211を備えていて、その枠体211は、図3に示すように、平面視したときに略矩形の環状に設けられている。図4に示すように、枠体211は、側方から見ると長手方向の一方側(X1側)に向かうにつれて、下方側(Z2側)に湾曲する部位を有する形状に設けられている。
この枠体211によって囲まれる囲み孔212には、枠体211に両端が連続している掛止部213が配置されていて、その掛止部213の両側には、長細い一対のスリット214が設けられている。そして、一対のスリット214に帯状部材を通しつつ、掛止部213に帯状部材を掛け回すことにより、帯状部材が所定の長さで保持される。
また、図3〜図5に示すように、枠体211には、後述するソケット部32の端部が当接する端部当接部215が設けられている。端部当接部215は、枠体211のX2側の端面の外周縁部に存在している。図3に示すように、アーム23の付け根よりも幅方向(Y方向)の外側にも、端部当接部215が存在している。端部当接部215がソケット部32のX1側の端部と当接することにより、差込部22のソケット穴33への差し込みが規制される。
図3〜図5に示すように、枠体211には、差込部22が連続して設けられている。差込部22は、一対のアーム23と、案内ロッド24とを有している。一対のアーム23は、弾性変形が可能な長尺の部分となっている。また、一対のアーム23は、ベルト取付部21から離間するにつれて、アーム23同士の幅が狭まるような角度配置に設けられている。すなわち、アーム23の突出の先端側(X2側)では、アーム23同士の間隔が最も狭く、ベルト取付部21側(X1側)では、アーム23同士の間隔が最も広く設けられている。
図3および図4に示すように、アーム23には、薄肉可撓部231と厚肉部232とが設けられている。薄肉可撓部231は、厚肉部232よりも薄肉状に設けられている部分であり、厚肉部232よりも撓み変形し易い部分となっている。ただし、厚肉部232も撓み変形する構成を採用しても良い。
薄肉可撓部231と厚肉部232の境界部分は、段差部233となっている。この段差部233の存在により、アーム23の外側には、凹嵌部234が形成されている。すなわち、アーム23の外側では、薄肉可撓部231の外側の側面と、段差部233とによって、オス側部材20の幅方向(Y方向)の外側から中央側(中心線L側;中心線Lは図3、図6および図8に図示)に向かって窪む凹嵌部234が形成されている。なお、凹嵌部234は、係止部に対応する。
図6は、バックル10をXY平面で切断した状態を示し、差込部22および枠体部321の断面形状を示す平面断面図である。この図6に示すように、凹嵌部234には、後述するメス側部材30の保持突起38(壁面部に対応)が位置する。また、薄肉可撓部231は、ベルト取付部21側では、そのベルト取付部21から離れるにつれて中心線L側に対する傾斜が大きいが、段差部233近傍の凹嵌部234では、薄肉可撓部231が中心線L側に対する傾斜が小さく、X方向に平行か略平行となっている。そのため、保持突起38の突出寸法を抑えることができる。また、段差部233が概ね幅方向(Y方向)に沿うものとすれば、その段差部233の長さが短くても、メス側部材30からの抜け止めとして十分に機能させることができる。
段差部233には、薄肉可撓部231よりも幅方向(Y方向)の寸法が大きい厚肉部232が連続しているが、その厚肉部232は、先端側(X2側)に向かうにつれて、中心線L側に向かうように湾曲している。図3〜図5に示すように、厚肉部232の先端側には、テーパ部235が設けられている。図3〜図5に示す構成では、テーパ部235は、平面状の部分(平面状部235a)を有しているが、それ以外の湾曲部分を有していても良い。平面状部235aは、中心線L側の端部が上側(Z1側)に位置し、幅方向(Y方向)の外側に向かうにつれて下側(Z2側)に向かうように傾斜している。また、平面状部235aは、アーム23の先端側に向かうにつれて、徐々に下側(Z2側)に向かうように傾斜している。
図7は、バックル10を幅方向(Y方向)に沿うスリット36(後述)付近で切断した断面を示す斜視図である。図7に示すように、平面状部235aには、後述するメス側部材30の押込突起部37が当接する。この当接後、さらに平面状部235aが押込突起部37によって押し込まれると、一対のアーム23が互いに近付く向きに撓み変形する。それにより、保持突起38が凹嵌部234に嵌まり込んでいる状態が解除される。また、平面状部235aがアーム23の先端側に向かうにつれて、徐々に下側(Z2側)に向かうように傾斜していることにより、アーム23を撓み変形させると、その撓みを解消するように変形する際に、オス側部材20がメス側部材30から離れる(飛び出す)向きの力を生じさせることができる。そのため、平面状部235aへの押込突起部37の押し込みによって、オス側部材20とメス側部材30との間の連結を容易に解除することが可能となっている。
図2、図3および図5に示すように、一対のアーム23の間には、案内ロッド24が設けられている。案内ロッド24は、オス側部材20のメス側部材30への差し込みをガイドするものである。図4および図5に示されているように、案内ロッド24は、アーム23よりも下側(Z2側)に突出している。そして、この下側(Z2側)への突出部分が、後述するメス側部材30のガイド溝39に案内される。
なお、案内ロッド24は、その長手の先端側(X2側)が、他の部分よりも徐々に細くなるように設けられていて、メス側部材30へのオス側部材20の良好な差し込みが可能となっている。また、案内ロッド24の長手の先端側は、一対のアーム23の対向部分に差し掛からないように設けられている。それにより、アーム23の中心線L側に向かう撓みを妨げないようにしている。
次に、メス側部材30について説明する。メス側部材30は、オス側部材20と連結される部材である。図8は、メス側部材30を上方から見た状態を示す平面図である。図9は、メス側部材30を図8の中心線Lに沿って切断した状態を示す側断面図である。図10は、メス側部材30をソケット穴33側から見た状態を示す背面図である。図8〜図10に示すように、メス側部材30は、ベルト取付部31と、ソケット部32とを備えている。ベルト取付部31は、掛止部311とスリット312とを有しているが、スリット312は一対ではなく1つのみ設けられる構成となっている。このため、掛止部311の他方側にはスリット312が存在しない状態となっている。
また、メス側部材30には、ソケット部32が設けられている。ソケット部32は、オス側部材20の差込部22と連結およびその解除を行うための部分である。このソケット部32には、図2、図6、図7、図9および図10に示すようなソケット穴33が設けられている。ソケット穴33は、差込部22を差し込むための穴部分である。このソケット穴33は、長手方向(X方向)に延伸しているが、その一端側(X1側)は外部へ開口している。
ソケット部32の上方側(Z1側)の端面(上端面321a)には、揺動部34が設けられている。揺動部34は、その一方側(X1側)がヒンジ部35を介して上端面321aを構成する枠体部321に連結されている。そのため、揺動部34を押し込むと、ヒンジ部35が撓み変形し、その撓み変形により揺動部34はヒンジ部35側を支点として揺動する。なお、ヒンジ部35は、揺動部34や枠体部321よりも薄肉に設けられている。それにより、ヒンジ部35は撓み変形し易いものとなっている。
図8等に示すように、揺動部34は、スリット36を介して、枠体部321と区切られている。スリット36は、ヒンジ部35を除いた矩形の3辺をなすように設けられている。すなわち、スリット36は、幅方向(Y方向)に沿うものが1辺、その幅方向の両端からそれぞれX2側に向かって延伸するものが2辺存在し、合計3辺存在している。そして、このスリット36の3辺とヒンジ部35とで矩形を構成している。
図7、図9および図10に示すように、揺動部34の他方側(X2側)の裏面には、下方側(Z2側)に向かって突出する一対の押込突起部37が形成されている。押込突起部37は、上述したテーパ部235(平面状部235a)を押し込んで、一対のアーム23が互いに近づく向きに撓ませる部分である。
図7および図10に示すように、揺動部34の裏面側において、中心線L側(中心線Lは、図8等に図示)では、押込突起部37の揺動部34に対する傾斜角度は大きく設けられている。ただし、押込突起部37は湾曲して設けられていて、その湾曲の程度は、幅方向(Y方向)の外側に進行すると、押込突起部37の揺動部34に対する傾斜角度が小さくなるように設けられている。そして、押込突起部37の幅方向(Y方向)の外側の部位は、揺動部34に対して略平行に設けられている。押込突起部37がこのような湾曲形状を採用することにより、当該押込突起部37はテーパ部235(平面状部235a)を押し込み易いものとなっている。
なお、図7および図10に示すように、押込突起部37のうちテーパ部235(平面状部235a)を押し込む部分は、揺動部34に対して傾斜している湾曲部分371となっている。しかも、押し込みにおけるストローク中のいずれかの地点では、湾曲部分371のうちテーパ部235(平面状部235a)と平行な部分が、テーパ部235(平面状部235a)と接触している。それにより、押込突起部37によるテーパ部235(平面状部235a)の押し込みが良好となる。
図6、図9および図10に示すように、ソケット穴33を構成する内壁のうち、幅方向(Y方向)の端部側に位置する側方内壁には、保持突起38が設けられている。保持突起38は、凹嵌部234に位置する部分であり、この保持突起38が凹嵌部234に位置することで、オス側部材20のメス側部材30に対する連結が維持される。
図6に示すように、保持突起38は、フック形状に設けられている。より詳細には、保持突起38のX1側の部位には、アーム23の差し込みをガイドする傾斜部38aが設けられている。一方、保持突起38のX2側の部位には、段差部233を受け止めるべく、長手方向(X方向)に交差する係合部38bが設けられている。図6に示す構成では、係合部38bは、幅方向(Y方向)に略平行に設けられている。この係合部38bは、段差部233と当接する部分となっている。すなわち、差込部22がソケット穴33から抜ける向きの力が作用する場合、係合部38bは、段差部233と衝突する。この衝突により、差込部22がソケット穴33から抜けるのが阻止される。このため、係合部38bは、段差部233と衝突した際に、段差部233が中心線L側に容易に移動しない傾斜角度に設けられている。
なお、本実施の形態では、保持突起38よりもソケット穴33の奥側(X2側)の部位では、側方内壁から外壁までの肉厚は、保持突起38よりもソケット穴33の開口側(X1側)の側方内壁から外壁までの肉厚よりも厚く設けられている。すなわち、保持突起38よりもソケット穴33の奥側(X2側)の側方内壁は、保持突起38よりもソケット穴33の開口側(X1側)の側方内壁よりも中心線L側に近付いている。そして、差込部22をソケット穴33に差し込む場合に、厚肉部232が保持突起38を乗り越えた後には、厚肉部232のX1側の端部には、側方内壁に当接する部分が存在している。
また、図6、図7、図9および図10に示すように、ソケット穴33を構成する内壁のうち、下側(Z2側)の下方内壁には、ガイド溝39が設けられている。ガイド溝39は、下方内壁の他の部分よりも下側に窪んだ溝部分であり、案内ロッド24のソケット穴33の内部への入り込みをガイドするものである。このガイドにより、案内ロッド24を介してのソケット穴33内部への進行の際の位置決めがなされ、差込部22のソケット穴33への差し込みの際の位置決めがなされる。そのため、ガイド溝39は、案内ロッド24に対応した幅に形成されていて、さらに案内ロッド24がアーム23よりも下方に突出する分の深さに対応して形成されている。
<2.バックル10の作用について>
続いて、バックル10における作用(動作)について説明する。まず、オス側部材20とメス側部材30とが連結されていない状態から、連結する場合の作用について説明する。連結を行う場合、差込部22をソケット穴33に差し込むが、その差し込みにおいては、ソケット穴33の内部に存在するガイド溝39に案内ロッド24が差し込まれる。さらに差込部22がソケット穴33の奥側へ差し込まれると、アーム23の厚肉部232が保持突起38に衝突する。
その状態で、さらに差込部22がソケット穴33に差し込まれると、保持突起38と厚肉部232との干渉により、アーム23には互いに間隔が狭まる向きの付勢力が作用する。このとき、厚肉部232よりも幅の狭い薄肉可撓部231が撓み易いので、この薄肉可撓部231が撓みながら、差込部22がソケット穴33の奥側へと進行する。
ここで、差込部22が奥側に進行すると、保持突起38により厚肉部232が押しこまれる量が大きくなり、薄肉可撓部231の撓み量が大きくなる。しかしながら、厚肉部232のうち段差部233側の部位が、係合部38bの突出側の頂部を超えると、保持突起38により厚肉部232が押しこまれる量が小さくなり、薄肉可撓部231の撓み量が小さくなる。そして、保持突起38は凹嵌部234に入り込む。また、入り込みと同様のタイミングで、ソケット部32の端部は、端部当接部215に衝突し、それ以上、差込部22がソケット穴33の内部に進行するのを阻止する。
このようにして、オス側部材20とメス側部材30との連結状態が実現される。この連結状態では、仮にオス側部材20とメス側部材30とを互いに引き離す向きに引っ張っても、段差部233と係合部38bとが衝突することにより、アーム23がソケット穴33から抜けるのが阻止される。それにより、オス側部材20とメス側部材30との連結は、容易に解除されない状態となっている。
また、オス側部材20とメス側部材30との間の連結を解除する場合には、揺動部34を所定以上の押し込み力で押し込む。すると、押込突起部37がテーパ部235(平面状部235a)に当接し、その後さらに押込突起部37がテーパ部235(平面状部235a)を押し込むことで、厚肉部232は中心線L側に移動させられる。この移動により、厚肉部232のうち段差部233側の部位が、係合部38bの突出側の頂部よりも中心線L側に移動する。それにより、差込部22がソケット穴33から抜ける状態となる。
なお、上述のように、アーム23の先端側(X2側)に向かうにつれて、平面状部235aは、徐々に下側(Z2側)に向かうように傾斜している。そのため、差込部22がソケット穴33から抜ける状態となり、アーム23(薄肉可撓部231)の撓みによる力が押込突起部37に作用すると、その撓みによる力の一部は、オス側部材20がメス側部材30から離れる(飛び出す)向きの力となる。そのため、平面状部235aへの押込突起部37の押し込みによって、オス側部材20がメス側部材30から離れる向きに移動し、差込部22がソケット穴33から抜ける。それにより、オス側部材20とメス側部材30との間の連結を解除することが可能となっている。
<3.効果>
以上のような構成のバックル10によると、オス側部材20とメス側部材30の連結状態から簡単に外すことが可能となる。すなわち、メス側部材30の上面側(Z1側)の中央には、揺動可能に設けられる揺動部34が存在し、その揺動部34を押し込むと、押込突起部37がアーム23のテーパ部235(平面状部235a)を押し込む。そして、この押し込みによって、アーム23が内側(幅方向の中央側)に向かって撓み、保持突起38が凹嵌部234から外れる。このため、揺動部34を一箇所押すだけで、ワンタッチで、オス側部材20とメス側部材30との連結状態を解除可能となる。また、それとは逆に、ソケット穴33にアーム23を差し込むだけで、オス側部材20とメス側部材30との連結状態を実現することが可能となる。
また、本実施の形態では、アーム23の先端側には、押込突起部37による押し込みが可能なテーパ部235が設けられている。そのため、揺動部34を押し込んだ際に、押込突起部37がテーパ部235を押し込むことで、凹嵌部234が保持突起38から外れる向き(内側)にアーム23が撓む。そして、その撓みによってアーム23がソケット穴33から抜けることが可能となる。そのため、簡単に連結状態を解除することが可能となる。
さらに、本実施の形態では、テーパ部235は、ソケット穴33に対するアーム23の差込方向における当該ソケット穴33の中心線Lから離れるにつれて、当該アーム23の厚みが薄くなるように傾斜して設けられている。そのため、揺動部34を押し込んで押込突起部37が当接した際に、アーム23を内側(幅方向の中央側)に良好に撓ませることが可能となる。
また、本実施の形態では、テーパ部235は、アーム23の先端側に向かうにつれて、アーム23の厚みが薄くなるように傾斜して設けられている。そのため、揺動部34を押し込んで押込突起部37が当接し、凹嵌部234から保持突起38が外れた際に、アーム23の撓み状態からの復元力によって、アーム23がソケット穴33から抜ける向きの力を生じさせることが可能となる。
さらに、本実施の形態では、一対のアーム23の間には、アーム23のソケット穴33に対する差し込みをガイドする案内ロッド24が設けられている。そして、ソケット穴33には、案内ロッド24が入り込んで、その案内ロッド24のソケット穴33に対する入り込みをガイドするガイド溝39が設けられている。このため、差込部22のソケット穴33への差し込みが良好にガイド可能となる。
(第2の実施の形態)
以下、本発明の第2の実施の形態に係る、連結具としてのバックル10Aについて、図面を参照しながら説明する。なお、本実施の形態では、上述した第1の実施の形態におけるものと同様の構成については、同一の符号を用いて説明する。
<1.バックル10Aの構成について>
図11は、第2の実施の形態に係るバックル10Aの外観を示す斜視図である。図12は、バックル10Aについて、オス側部材20Aとメス側部材30Aとが外された状態を示す分解斜視図である。
図11および図12に示すように、本実施の形態では、バックル10は、第1の実施の形態とは異なるオス側部材20Aとメス側部材30Aとを備えている。これらのうち、まずオス側部材20Aについて説明する。なお、本実施の形態のオス側部材20Aについては、第1の実施の形態におけるオス側部材20と相違する部分について主として説明し、その他の部分についての説明は省略する。
図13は、オス側部材20Aの構成を示す平面図である。図14は、オス側部材20Aの構成を示す斜視図であり、オス側部材20Aの下方側から上方側を見た状態を示す図である。オス側部材20Aの差込部22は、一対のアーム23Aと、案内ロッド24とを有している。一対のアーム23Aは、上述の第1の実施の形態のアーム23とは異なり、薄肉可撓部231と厚肉部232の境界部分である段差部233を有していなく、凹嵌部234も有していない。その代り、アーム23Aは、次のような形状に形成されている。
すなわち、図12〜図14に示すように、アーム23Aは、ベルト取付部21から離れるにつれて、幅方向(Y方向)の外側に広がり、暫く先端側に向かうと幅方向(Y方向)の中央側(内側)に向かって湾曲している。なお、アーム23A最も先端側の先端部236は、幅方向(Y方向)に沿うように設けられている。ただし、先端部236は、中心線Lからは若干離れた位置に存在している。
図14に示すように、先端部236の下面側(Z2側の面)からは、係合突起237が突出している。係合突起237は、後述する係止壁333に当接する部分であり、係止部に対応している。この係合突起237が係止壁333に当接することにより、オス側部材20Aがメス側部材30Aから抜けるのが規制され、両者の連結状態を維持できる。
一対のアーム23Aの間には、第1の実施の形態の案内ロッド24と同様の案内ロッド24Aが設けられている。案内ロッド24Aは、係合突起237よりも下側(Z2側)に突出していて、後述するガイド溝39による案内を可能としている。
次に、メス側部材30Aについて説明する。なお、本実施の形態のメス側部材30Aについても、第1の実施の形態におけるメス側部材30と相違する部分について主として説明し、その他の部分についての説明は省略する。
図15は、メス側部材30Aの構成を示す平面図である。図16は、メス側部材30Aの構成を示す斜視図であり、下方側から見た状態を示す図である。図17は、メス側部材30Aの斜視図であり、図15の中心線Lに沿うXZ平面でメス側部材30Aを切断した状態を示す断面図である。図18は、メス側部材30Aの側断面図である。図19は、バックル10Aを幅方向に沿う係止用孔332付近で切断した断面を示す斜視図である。図20は、バックル10AをXY平面で切断した状態を示す平面断面図である。
図16に示すように、メス側部材30Aは、一対の逃がし孔331を有していて、その逃がし孔331は、ソケット穴33の中程よりも奥側(X2側)に向かい延伸している。この逃がし孔331は、押込突起部37Aが下方に移動した場合に、その押込突起部37Aを逃がすため(押込突起部37Aと干渉させない)ための孔部分である。
さらに逃がし孔331の奥側の端部は、係止用孔332に連続している。係止用孔332は、一対の逃がし孔331を結ぶように設けられている。この係止用孔332の手前側(X1側)の内壁には、係止壁333が存在している。係止壁333は、係合突起237が当接する、幅方向(Y方向)の外側寄りの部位の内壁となっている(図16および図19参照)。かかる係止壁333に係合突起237が当接することによって、オス側部材20Aがメス側部材30Aから抜けるのが規制される。なお、係止壁333は、壁面部に対応する。
また、図17および図18に示すように、ソケット穴33の下方内壁33aには、突起ガイド溝334が設けられている。突起ガイド溝334は、アーム23Aをソケット穴33に差し込む場合に、係合突起237をガイドするための溝部分であり、またアーム23Aがソケット穴33から抜ける際に、係合突起237を逃がす(ガイドする)ための溝部分である。そのため、突起ガイド溝334は、係合突起237が入り込むことが可能な深さに形成されている。
ここで、図17に示すように、突起ガイド溝334の側壁面334aは、ソケット穴33の開口側(X1側)から所定の位置までは、係合突起237に当接しない位置に設けられている。しかし、所定の位置からさらに奥側に進行すると、側壁面334aは、徐々に幅方向の中央側に向かうように湾曲している。すなわち、側壁面334aは、奥側において中央側に突出している。以下の説明では、奥側における側壁面334aの中央側への突出部分を、中央張出部334bとする。
また、図17および図18に示すように、突起ガイド溝334と共に、ガイド溝39も設けられている。ガイド溝39は、突起ガイド溝334よりも深く形成されている。このガイド溝39は、奥側(X2側)から手前側(X1側)にかけて、その幅が一定となるように設けられている。しかも、ガイド溝39の奥側(X2側)の幅は、突起ガイド溝334の奥側の幅と略一致するように設けられている。これら突起ガイド溝334とガイド溝39とにより、下方内壁33aは、その中央側が二段に窪んだ形状に設けられている。
図16、図18および図19に示すように、本実施の形態でも、揺動部34の他方側(X2側)の裏面には、下方側(Z2側)に向かって突出する一対の押込突起部37Aが形成されている。この押込突起部37Aは、上述した押込突起部37と概ね同様の形状であり、上述したアーム23Aの中途部分(奥側(X2側)に向かうにつれて中心線L側に湾曲している部位)を押し込む部分である。その押し込みにより、一対のアーム23Aは互いに近づく向きに撓ませられ、係合突起237が係止壁333から外れる。それにより、差込部22をソケット穴33から引き抜いて、オス側部材20Aとメス側部材30Aとの間の連結を解除させることが可能である。
<2.バックル10Aの作用について>
続いて、バックル10Aにおける作用(動作)について説明する。まず、オス側部材20Aとメス側部材30Aとが連結されていない状態から、連結する場合の作用について説明する。連結を行う場合、差込部22をソケット穴33に差し込むが、その差し込みにおいては、ソケット穴33の内部に存在するガイド溝39に案内ロッド24が差し込まれる。このとき、係合突起237は、突起ガイド溝334に沿ってソケット穴33の奥側へと進行する。
アーム23Aがソケット穴33を所定だけ進行すると、係合突起237は、中央張出部334bへと差し掛かる。このとき、係合突起237は、側壁面334aに当接し、さらに進行すると、一対のアーム23Aは互いに内側(中心線L側)に向かうように撓む。暫く進行して、係合突起237が係止用孔332に差し掛かると、アーム23Aの撓みのエネルギーは開放され、元の状態に戻る。このとき、係合突起237は、係止壁333と対向するか、係止壁333に当接する状態となる。
この状態で、オス側部材20Aをメス側部材30Aから離す向きに移動させようとすると、係合突起237が係止壁333に当接する。それにより、オス側部材20Aとメス側部材30Aとを互いに離す向きに移動させるのが規制され、オス側部材20Aとメス側部材30Aとの連結は、容易に解除されない状態となっている。
また、オス側部材20Aとメス側部材30Aとの間の連結を解除する場合には、揺動部34を所定以上の押し込み力で押し込む。すると、一対の押込突起部37Aがそれぞれアーム23Aに当接し、アーム23Aが幅方向の中央側に向かって撓む。すると、係合突起237が係止壁333と対向しなくなる。
この状態で、オス側部材20Aをメス側部材30Aから離す向きに移動させると、係合突起237は、中央張出部334bを移動するが、その移動に際しては、アーム23Aの撓みのエネルギが開放され、アーム23Aが勢い良くソケット穴33から抜ける。以上のようにして、オス側部材20Aとメス側部材30Aとの間の連結を解除することが可能となっている。
<3.効果>
以上のような構成のバックル10Aにおいても、オス側部材20Aとメス側部材30Aの連結状態から簡単に外すことが可能となる。すなわち、メス側部材30Aの上面側(Z1側)の中央には、揺動可能に設けられる揺動部34が存在し、その揺動部34を押し込むと、押込突起部37Aがアーム23Aを押し込む。そして、この押し込みによって、アーム23Aが内側(幅方向の中央側)に向かって撓み、係合突起237が係止壁333からずれる。このため、揺動部34を一箇所押すだけで、ワンタッチで、オス側部材20Aとメス側部材30Aとの連結状態を解除可能となる。また、それとは逆に、ソケット穴33にアーム23Aを差し込むだけで、オス側部材20Aとメス側部材30Aとの連結状態を実現することが可能となる。
また、本実施の形態では、ソケット穴33には、係合突起237がソケット穴33の内部に差し込まれるのをガイドする突起ガイド溝334が設けられている。このため、アーム23Aのソケット穴33への差し込み時には、突起ガイド溝334にて係合突起237を良好にガイドすることが可能となる。
また、突起ガイド溝334の側壁面334aは、ソケット穴33の開口側から所定の位置までは、係合突起237をソケット穴33の幅方向に押し込まない。一方、所定の位置よりも奥側に進行した場合には、側壁面334aは、係合突起237を幅方向に押し込む中央張出部334bを有している。そのため、アーム23Aのソケット穴33への差し込み時には、確実なアーム23Aの差し込みを行わせるための感触を与えることが可能となる。また、アーム23Aがソケット穴33から抜ける場合には、中央張出部334bの存在により、アーム23Aの撓み開放力を利用して、オス側部材20Aを勢い良く離間させることが可能となる。
<変形例>
以上、本発明の各実施の形態について説明したが、本発明はこれ以外にも種々変形可能となっている。以下、それについて述べる。
上述の各実施の形態では、オス側部材20,20Aとメス側部材30,30Aとは、ベルトや紐等のような帯状の部材を取り付けるためのベルト取付部21,31をそれぞれ備えている。しかしながら、オス側部材20,20Aとメス側部材30,30Aとは、ベルト取付部21,31を備える代わりに、別のものを備えていても良い。その例としては、次のようなものがある。たとえば、本発明の連結具は、飛び出すおもちゃやコンセント他の各種の機器にも応用できる。コンセントに応用した場合には、ベルト取付部21,31に代えて、いずれか一方にコンセント連結部を設け、いずれか他方にコード連結部を設ける。このようにすれば、オス側部材にメス側部材を差し込むことで、電気的な連結状態を簡単に実現可能となる。
また、オス側部材20とメス側部材30とは、ベルトや紐等のような帯状の部材以外の部品のものに適用しても良い。たとえば、オス側部材20やメス側部材30を、樹脂パーツに埋め込んだり、樹脂パーツやその他のパーツ(金属製のパーツ等)に固定して用いても良い。
また、上述の実施の形態では、バックル10として、ベルトや紐等のような帯状の部材を用いる場合について説明している。このようなベルトや紐等のような帯状の部材としては、次のようなものが挙げられる。たとえば、リュックサック、ポーチ、帽子等のベルト、収納ケースの蓋または蓋に連続する部分、犬用のリード、靴用のベルト、サスペンダー、ゴルフバッグ、スキー用収納袋、冷蔵庫の開き戸のロック装置、水筒の蓋部分のロック装置、サッシや窓などの引戸のロック装置、を始めとして、日用品、家電製品、建物の付帯物等、各種のものが挙げられる。
また、上述の実施の形態では、上方側(Z1側)に位置する揺動部34を押し込んで、オス側部材20,20Aとメス側部材30,30Aの連結状態を解除するようにしている。しかしながら、たとえば揺動部は、メス側部材30Aの横側(Y1側またはY2側)に位置する構成を採用しても良い。この場合、揺動部をY方向に押し込んだ際に、その押し込み力を伝達するためのカム機構やリンク機構、ギヤ機構その他の駆動伝達機構を、メス側部材30,30Aに設けるように構成しても良い。
10,10A…バックル、20,20A…オス側部材、21,31…ベルト取付部、22…差込部、23,23A…アーム、24,24A…案内ロッド、30,30A…メス側部材、32…ソケット部、33…ソケット穴、33a…下方内壁、34…揺動部、35…ヒンジ部、36…スリット、37,37A…押込突起部、38…保持突起(壁面部に対応)、38a…傾斜部、38b…係合部、39…ガイド溝、211…枠体、212…囲み孔、213…掛止部、214…スリット、215…端部当接部、231…薄肉可撓部、232…厚肉部、233…段差部、234…凹嵌部(係止部に対応)、235…テーパ部、235a…平面状部、236…先端部、237…係合突起(係止部に対応)、311…掛止部、312…スリット、321…枠体部、321a…上端面、331…逃がし孔、332…係止用孔、333…係止壁(壁面部に対応)、334…突起ガイド溝、334a…側壁面、334b…中央張出部、371…湾曲部分、421…ソケット孔、

Claims (7)

  1. 一対のアームを備えるオス側部材と、
    前記アームが差し込まれるソケット穴を有するメス側部材と、
    を備え、
    前記アームには、前記ソケット穴の壁面部に係止する係止部が設けられ、この係止部を介して前記オス側部材と前記メス側部材との間の連結状態が維持可能であり、
    前記メス側部材には、その外面側から押し込み可能に設けられると共に一端側を支点として揺動可能に設けられる揺動部が設けられ、この揺動部には前記アームを押し込む押込突起部が設けられていて、
    前記揺動部を押し込んだ際に前記押込突起部が前記アームを押し込むことで、前記係止部が前記壁面部から外れる向きに前記アームが撓み、その撓みによって前記アームが前記ソケット穴から抜けることを可能とする、
    ことを特徴とする連結具。
  2. 請求項1記載の連結具であって、
    前記係止部は、前記アームの外周側に設けられている凹嵌部であり、
    前記ソケット穴の壁面部のうちの内壁には、前記凹嵌部に入り込む保持突起が当該内壁から突出して設けられていて、
    前記アームの先端側には、前記押込突起部による押し込みが可能なテーパ部が設けられていて、
    前記揺動部を押し込んだ際に前記押込突起部が前記テーパ部を押し込むことで、前記凹嵌部が前記保持突起から外れる向きに前記アームが撓み、その撓みによって前記アームが前記ソケット穴から抜けることを可能とする、
    ことを特徴とする連結具。
  3. 請求項2記載の連結具であって、
    前記テーパ部は、前記ソケット穴に対する前記アームの差込方向における当該ソケット穴の中心線から離れるにつれて、当該アームの厚みが薄くなるように傾斜して設けられている、
    ことを特徴とする連結具。
  4. 請求項2または3記載の連結具であって、
    前記テーパ部は、前記アームの先端側に向かうにつれて、当該アームの厚みが薄くなるように傾斜して設けられている、
    ことを特徴とする連結具。
  5. 請求項1記載の連結具であって、
    前記係止部は、前記アームの延出の先端側に設けられている係合突起であり、
    前記ソケット穴の壁面部のうち、当該ソケット穴の幅方向に沿う係止用孔の内壁である係止壁は、前記係合突起に当接して前記アームが前記ソケット穴から抜けるのを規制し、
    前記揺動部を押し込んだ際に前記押込突起部が前記アームを押し込むことで、前記係合突起が前記係止壁から外れる向きに前記アームが撓み、その撓みによって前記アームが前記ソケット穴から抜けることを可能とする、
    ことを特徴とする連結具。
  6. 請求項5記載の連結具であって、
    前記ソケット穴には、前記係合突起が前記ソケット穴の内部に差し込まれるのをガイドする突起ガイド溝が設けられていて、
    前記突起ガイド溝の側壁面は、前記ソケット穴の開口側から所定の位置までは、前記係合突起を前記ソケット穴の幅方向に押し込まないと共に、
    前記側壁面は、前記所定の位置よりも奥側に進行した場合には、前記係合突起を前記幅方向に押し込む中央張出部を有している、
    ことを特徴とする連結具。
  7. 請求項2から6のいずれか1項に記載の連結具であって、
    一対の前記アームの間には、前記アームの前記ソケット穴に対する差し込みをガイドする案内ロッドが設けられていて、
    前記ソケット穴には、前記案内ロッドが入り込んで、その案内ロッドの前記ソケット穴に対する入り込みをガイドするガイド溝が設けられている、
    ことを特徴とする連結具。
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