JP2016517378A - 微細構造化された構造体を事後的に表面変性する方法 - Google Patents

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Abstract

本発明は、硬質無機材料製の微細構造化された構造体の表面を事後的に変性する方法に関し、またこの方法によって得られる構造体自体に関する。

Description

本発明は、硬質無機材料製の微細構造化された構造体表面を事後的に変性する方法に関し、またこの方法によって得られる構造体自体に関する。
微細構造化された無機構造体、すなわち、ナノメータースケール若しくはマイクロメータースケールの三次元的な寸法を有する無機材料製の構造体(例えば、寸法がナノメーター領域にある、微細な中空球、繊維、フレーク、又は一次粒子のアグロメレート)は、これらの形状に基づき、すなわち、空間的な構造に基づき、多数の適用において、例えば触媒担持材料として、燃料電池において、気体貯蔵材料として、作用物質及び硬化物質を放出するために、濾過系において、テキスタイル産業において、また電子産業において、興味が持たれている。そこで例えば、分子をナノ中空球に装入するか、又はナノ繊維が導電体として分子電子工学で使用できる。微細構造化された無機構造体のさらなる興味深い特性は、比表面積が大きいことである。これによって周辺相との相互作用が強化できるため、例えば触媒作用プロセス、及び/又は吸着プロセスをより速く進めることができる。
微細構造化された無機構造体の表面を、有機分子で変性することは、様々な適用にとって有利である。これによって、無機構造体の特性(例えば導電性、親水性/親油性、吸着能力、又は光学的特性)が適切に調整できる。無機構造体を事後的に変性すること(つまり合成後、場合によっては精製後、及び/又は単離後に)は、多くの適用にとって興味深い。
しかしながら、微細構造化された無機構造体を事後的に表面変性する際の問題は、構造化されていない、機械的に強靱な粉末形状の「バルク状」ナノ粒子と比較した場合、その機械的な不安定性である。特に、硬質無機材料から形成された微細構造化された無機構造体は脆弱であり、機械的に脆い。表面変性するための従来の湿潤化学法では、その際に生じる機械的な付加によってしばしば、微細構造化された無機構造体が破壊されてしまう。この機械的な負荷は、例えば完全混合及び撹拌で、また水蒸気によるブツ形成及び/又はガス放出プロセスで生じる力に起因することがある。毛細管力もまた、微細構造化された無機構造体を破壊することがある。
よって、微細構造化された無機構造体が全く、又はできる限り僅かな割合でしか破壊されない、硬質無機材料製の微細構造化された構造体を事後的に表面変性するための方法(特に、表面変性され微細構造化された無機構造体を大量に製造するために適した方法)に対する需要が存在した。この方法は特に、経済的に有利に稼働できるのが望ましい。
C. Royらは、J. of Supercritical Fluids, 2010, 54, p.362-368で、ナノ粒子(例えばTiO2)を超臨界CO2中で、有機分子によって表面変性することを記載している。
C. Domingoらは、J. of Supercritical Fluids 2006, 37, p.72-86で、ナノ粒子(例えばTiO2)をアルコール溶液中、又は超臨界CO2中で、アルコキシシランによって表面変性することを記載している。
しかしながら、従来技術に記載された表面変性法は、機械的に脆弱な硬質無機形成体の形態では存在しない、機械的に強靱なナノ粒子に限られている。
本発明の課題は、硬質無機材料製の、微細構造化された無機構造体を事後的に表面変性する方法を提供することであって、この方法により、微細構造化された無機構造体は、全く、又はできる限り僅かな割合でしか破壊されることがない。この方法はさらに、高い空時収率を可能にし、表面変性され、微細構造化された無機構造体を経済的に多量に製造可能にするのが望ましい。
意外なことに、前記課題、及びさらなる課題は、微細構造化された硬質の無機構造体を、有機液体中において表面活性物質で処理することによって解決されることが判明した。ここでこの処理は、有機液体が超臨界条件で存在するという条件で行われ、表面活性物質は、ヒドロキシ基、特に炭素と結合したヒドロキシ基、カルボキシ基、カーボネート基、及びリン原子に結合した酸素原子から選択される反応性官能基を少なくとも1つ有する。
よって本発明は、硬質無機材料製の微細構造化された構造体を事後的に表面変性するための方法に関し、この方法は、微細構造化された構造体を、有機液体で処理する工程を有し、この有機液体は、無機材料の原子と反応して化学結合を形成可能な反応性物質少なくとも1種を含有し、この反応性物質は、ヒドロキシ基、特に炭素結合されたヒドロキシ基、カルボキシ基、カーボネート基、及びリン原子に結合された酸素原子から選択される反応性官能基を少なくとも1つ有するものであり、前記処理は、有機液体が超臨界条件に存在するという条件で行われる。
本発明は、超臨界条件下、すなわち、液体の臨界圧力及び/又は臨界温度を超える圧力条件及び温度条件下で、相界が液状、及び気体状で有機相に溶ける現象に基づく。 さらに、超臨界条件では拡散が著しく促進されるため、機械的な完全混合は、不要、又はほとんど必要ない。さらに、冒頭に記載した物理的・化学的プロセス(例えば水蒸気によるブツ形成、ガス放出、又は毛細管力の生成)が、低減、又は回避される。
微細構造化された構造体とは本発明によれば、少なくとも1つの空間方向における材料厚さMが、最大1000nm、特に2〜500nmの範囲であり、構造体の全長が少なくとも1つの空間方向において、材料厚さMの少なくとも5倍、特に少なくとも10倍である寸法を有する構造体であると理解される。材料厚さMとは例えば、中空球の球外殻の壁厚、繊維直径、フレークの厚さ、又はアグロメレートを形成する各一次粒子の直径であり得る。構造体全体の寸法とは例えば、中空球の直径、繊維長、最も長い三次元方向におけるフレークの寸法、又は最大延伸方向におけるアグロメレートの寸法であり得る。
構造体全体は好適には、少なくとも1つの空間方向において寸法が、10μm〜10cmの範囲、特に好ましくは10μm〜5cmの範囲、極めて特に好ましくは10μm〜1cmの範囲である。
事後的に表面変性するための硬質無機材料製の構造体としては特に、以下の構造体が適している:
i.中空球:球殻の厚さが最大100nm、特に2〜50nmの範囲にあり、球直径対球殻厚さの比の値は、少なくとも5、特に少なくとも7、特に少なくとも10であり、例えば5〜200の範囲、特に7〜150の範囲、とりわけ10〜100の範囲のもの。
ii.繊維:繊維厚さが最大1000nm、特に50〜500nmであり、縦横比が少なくとも50、特に少なくとも100、例えば50〜5000の範囲、特に100〜2000の範囲のもの。
iii.フレーク:厚さが最大100nm、直径対厚さの比の値が少なくとも5、特に少なくとも10、例えば5〜200の範囲、特に7〜150の範囲、とりわけ10〜100の範囲のもの。
iv.粒子のアグロメレート:平均粒子直径が最大100nm、特に2〜80nmであり、ここで無機材料の体積割合は、アグロメレートの体積全体に対して1〜20体積%の範囲にある。
本発明による方法で使用される微細構造化された構造体は、官能化されていない(すなわち、まだ反応性物質で処理されていない)か、又は既に一部官能化されていてよい。好適には、官能化されていない無機構造体を、すなわち、反応性物質が、無機構造体全体に対して3質量%未満、好ましくは1質量%未満、又は0.1質量%未満しか、表面に存在しない無機構造体を使用する。
硬質の無機材料(無機構造体はこの材料から成る)は、一般的にモース硬度が4超、特にモース硬度が4.5〜9の範囲、好ましくは5〜7の範囲にある。
硬質無機材料は好ましくは、金属酸化物、及び半金属酸化物から選択される。
特に、硬質無機材料は主成分として(すなわち、硬質無機材料の質量全体に対して90〜100質量%の量)、二酸化ケイ素、酸化亜鉛、酸化スズ(IV)、酸化チタン(IV)、及び酸化アルミニウムの群から選択される酸化物を少なくとも1種含有する。特に、硬質無機材料は主成分として(すなわち、硬質無機材料の質量全体に対して90〜100質量%の量)、二酸化ケイ素、酸化チタン(IV)、及び酸化アルミニウムの群から選択される酸化物少なくとも1種を、又はこれらの酸化物と、酸化亜鉛、及び酸化スズ(IV)の群から選択されるさらなる酸化物少なくとも1種との混合物を含有する。とりわけ、硬質無機材料は主成分として(すなわち、硬質無機材料の質量全体に対して90〜100質量%の量)、二酸化ケイ素の群から選択される酸化物を少なくとも1種含有する。
無機硬質材料製の微細構造化された構造体は、基本的に公知であるか(例えばWO 03/034979、及びWO 2010/122049)、又は標準的な方法によって製造できる(例えば複相系におけるゾルゲル系によって、又は電子スピンとの関連でゾルゲル法によって)。
本発明によれば無機構造体を、反応性物質を少なくとも1種含有する有機液体で処理する。有機液体とはまた、反応性物質自体でもあり得る。よって有機液体は、反応性物質自体であるか、又は不活性有機溶剤中にある反応性物質の溶液である。好ましいのは、以下に規定する不活性な有機溶剤中の反応性物質の溶液である。
反応性物質は、1個以上、例えば1〜10個、又は1〜5個の反応性官能基を有する。好ましくは反応性物質が、1、2、又は3個の反応性官能基を有する。特に好ましくは、反応性物質が、1個の反応性官能基を有する。反応性官能基とは、本発明の意味合いにおいて、硬質無機材料の原子と反応して化学結合を形成可能な原子及び/又は原子団であると理解される。硬質無機材料の原子と反応して共有化学結合を形成可能な反応性官能基が好ましい。
反応性物質の反応性官能基とは、本発明によればヒドロキシ基、カルボキシ基、カーボネート基、及びリン原子と結合された酸素原子から選択される。反応性官能基は特に、ヒドロキシ基、好ましくは炭素原子に結合されたヒドロキシ基、カルボキシ基、及びカーボネート基から選択される。
反応性物質が反応性官能基を有する場合、反応性物質は好適には、
・C1〜C6アルカノール(例えばメタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール、イソブタノール、2−ブタノール、及びt−ブタノール)、
・C1〜C6アルカンカルボン酸(例えばギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、及びバレリアン酸)、
及びこれらの混合物から選択される。
反応性物質が反応性官能基を2個以上有する場合、反応性物質は好適には、以下のものから選択される:
・C2〜C6アルカンポリカルボン酸、すなわち、炭素原子数が2〜6である多価の(例えば二価若しくは三価の)直鎖状若しくは分枝鎖状アルカンカルボン酸である。例えばシュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、及びマレイン酸
・ヒドロキシC2〜C6アルカンモノカルボン酸、及びヒドロキシC2〜C6アルカンポリカルボン酸、すなわち炭素原子数が2〜6の一価若しくは多価の(例えば一価、二価、若しくは三価の)、直鎖状若しくは分枝鎖状のアルカンカルボン酸であり、このアルカンカルボン酸は少なくとも1個のカルボキシ基に加えて、ヒドロキシ基を少なくとも1個有するものである。例えば、乳酸、2−ヒドロキシ酪酸、及びクエン酸
・C2〜C6アルカンポリオール、例えば二価若しくは三価の、炭素原子数が2〜6である直鎖状若しくは分枝鎖状の脂肪族アルコール、例えば、エチレングリコール、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、ネオペンチルグリコール、及びグリセリン
・C3〜C6シクロアルカンポリオール、すなわち炭素原子数が3〜6である多価の(例えば二価若しくは三価の)脂環式アルコール、例えば1,2−シクロプロパンジオール、1,2−シクロペンタンジオール、及び1,2−シクロヘキサンジオール
・2−ヒドロキシフェノール(ブレンツカテキン)、及びモノC1〜C4アルキル−2−ヒドロキシフェノール、及びジC1〜C4アルキル−2−ヒドロキシフェノール、特にモノメチル−2−ヒドロキシフェノール、及びジメチル−2−ヒドロキシフェノール
・C2〜C4アルキレンカーボネート、すなわち炭酸とC2〜C4アルカンジオールとの環状エステル、例えばエチレンカーボネート(1,3−ジオキソラン−2−オン)、及びプロピレンカーボネート(4−メチル−1,3−ジオキソラン−2−オン)
・ホスフェート、ポリホスフェート、C1〜C8アルキルモノホスフェート、及びC1〜C8アルキルポリホスフェート
及びこれらの混合物。
反応性物質は特に、C1〜C6アルカノール、C1〜C6アルカンカルボン酸、C2〜C6アルカンポリカルボン酸、C2〜C6アルカンポリオール、C2〜C4アルキレンカーボネート、及びこれらの混合物から選択される。
特に好ましい反応性物質は、メタノール、エタノール、イソプロパノール、t−ブタノール、グリセリン、エチレングリコール、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、シュウ酸、マロン酸、エチレンカーボネート、及びこれらの混合物である。
極めて特に好ましい反応性物質は、エタノール、イソプロパノール、エチレングリコール、グリセリン、シュウ酸、マロン酸、エチレンカーボネート、及びこれらの混合物である。
反応性物質はとりわけ、イソプロパノール、エチレングリコール、グリセリン、及びこれらの混合物から選択される。
有機液体中における反応性物質の濃度は一般的に、得られる混合物が超臨界状態に容易に移行可能なように選択する。
有機液体は好ましくは、超臨界温度Tcが、110〜130℃の範囲にある。
前述のように有機液体は、完全に反応性物質から成っていてよく、好適には、少なくとも1種の反応性物質と、1種以上の不活性有機溶剤との混合物である。
1種以上の不活性有機溶剤中で少なくとも1種の反応性物質の混合物を使用する場合、不活性の有機液体における反応性物質の濃度は一般的に、有機液体に対して0.01〜50質量%の範囲、特に0.1〜20質量%の範囲である。これに相応して反応性物質は一般的に、有機液体に対して0.01〜50質量%の範囲の量、特に0.1〜20質量%の範囲の量で使用する。
有機液体に対する不活性有機溶剤の割合は一般的に、有機液体に対して50〜99.99質量%の範囲、特に80〜99.9質量%の範囲にある。
不活性の有機溶剤として適切なのは、前述のように反応性官能基を有さず、標準圧力で沸点が10〜100℃の範囲、特に30〜90℃の範囲にある有機化合物である。
好ましい不活性有機溶剤は、C1〜C4アルカナール(例えばホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、プロピオンアルデヒド、ブチルアルデヒド、及びイソブチルアルデヒド)、及びC3〜C4ケトン(例えばアセトン、若しくはメチルエチルケトン)、C2〜C8アルカン(例えばエタン、プロパン、ブタン、イソブタン、ペンタン、イソペンタン、n−ヘキサンとその異性体、n−ヘプタンとその異性体、及びn−オクタンとその異性体)、並びにこれらの混合物である。
特に好ましい不活性有機溶剤は、C2〜C8アルカン、C3〜C4ケトン、及びこれらの混合物である。極めて特に好ましくは、不活性有機溶剤が、少なくとも1種のC2〜C8アルカンである。
不活性有機溶剤はとりわけ、n−ヘキサン、アセトン、及びこれらの混合物から選択される。不活性有機溶剤は極めて特に、n−ヘキサンである。
好ましい有機液体は、C1〜C4アルカノール、少なくとも2種のC1〜C4アルカノールの混合物、及び少なくとも1種のC1〜C4アルカノールと、少なくとも1種のさらなる反応性物質(C2〜C6アルカンポリオール、C2〜C4アルキレンカーボネート、及びC2〜C6アルカンポリカルボン酸から選択される)との混合物から選択される。
好ましい有機液体はまた、前述のC1〜C4アルカノール、C2〜C6アルカンポリオール、及びC2〜C4アルキレンカーボネート(特にエタノール、イソプロパノール、エチレングリコール、グリセリン、又はエチレンカーボネート)と、C2〜C8アルカンとの混合物である。
超臨界表面変性は通常の方法で、例えば冒頭で述べた従来技術と同様に行うことができる。
反応性物質を含有する有機液体と、微細構造化された無機構造体との混合物(例えば懸濁液)は一般的に、加圧下で、臨界温度を超える温度に加熱する。
好ましくは構造体を、臨界を下回る条件下で、圧力容器(例えばオートクレーブ)に装入された有機液体に導入し、それから液体を加圧下で加熱して超臨界条件にすることによって、処理のどの時点においても、反応槽に存在する圧力における沸点温度を超えることがないようにする。混合物は好適には、1分から8時間、特に1分から4時間、超臨界条件に保つ。
有機液体と反応性物質はその後、放圧、好適には等温的な放圧、好ましくは圧力弁を少しずつ開放することによって、圧力容器から除去する。放圧は好適には、0.1〜5bar/分の範囲の放圧速度で行う。
超臨界表面反応の間、制御されない気化若しくは放圧によるガス放出によって大量のガスが発生するのを防止するのが好ましい(すなわち、圧力弁による気体混合物の前記除去)。
超臨界表面反応は好ましくは、最大30℃、特に最大20℃、有機液体の臨界温度を上回る温度で行う。
この温度は通常、100〜300℃の範囲、好ましくは150〜280℃の範囲である。このために必要な圧力は通常、30〜90barの範囲、好ましくは40〜70barの範囲である。
超臨界表面反応を例えば、有機液体としてイソプロパノールを用いて行う場合、一般的には温度を約240〜270℃、圧力を約50〜70barに調整する。
事後的に表面変性するための方法に、さらなる工程を続けることができる。これは例えば、精製、温度処理、及び/又はか焼、篩い分け、及び/又は分級、プレス、接着のための工程、又は活性物質への含浸であり得る。
本発明による方法の工程生成物としては、使用した硬質無機材料製の構造体が、反応性物質で表面が変性された状態で得られる。表面被覆の度合いは例えば、構造体の元素分析で測定した炭素含分により特定できる。表面が変性された硬質無機材料製構造体の測定炭素含分は好ましくは、表面が官能化された構造体の全質量に対して0.1〜15質量%の範囲、特に1.5〜13質量%の範囲である。
本発明により得られる構造体は、金属酸化物及び半金属酸化物から選択される無機材料を有し、特に主成分として少なくとも1種の酸化物(二酸化ケイ素、酸化亜鉛、酸化スズ(IV)、酸化チタン(IV)、及び酸化アルミニウムから選択される)を、無機材料の全質量に対して90〜100質量%の量で含有する。
本発明による材料は、冒頭に記載したとおり、多くの用途に適している。
以下の例は、本発明を説明するために用いるものであり、これによって本発明が何らかの制限を受けることはない。
イソプロパノールで表面変性した二酸化ケイ素製中空球(例1による)を、透過型電子顕微鏡で撮像したものである。 イソプロパノールで表面変性した二酸化チタン製中空球を、透過型電子顕微鏡で撮像したものである。 イソプロパノールで表面変性した二酸化チタン製ナノ繊維(例2による)を、走査電子顕微鏡で撮像したものである。 イソプロパノールで表面変性した二酸化ケイ素製ナノ粒子のアグリゲート(例3による)を、走査電子顕微鏡で撮像したものである(アグロメレート表面の断面)。
実施例
・使用した化学物質
チタンイソプロポキシド(97%超、Sigma-Aldrich社製)
水ガラス溶液(工業用、Woellner社製)
イソプロパノール(99.9%、BCD Chemie社製)
EO/POのブロックコポリマー(市販のポリ(エチレンオキシド−コプロピレンオキシド)のブロックコポリマー、分子量4950g/mol、エチレンオキシド含分30%)
n−デカン(99%超、Sigma-Aldrich社製)
エタノール(99.8%、Sigma-Aldrich社製)
アセチルアセトン(99%超、Sigma-Aldrich社製)
ポリビニルピロリドン(Mw=1.3×106g/mol、BASF SE社製)
塩酸(37%、Sigma-Aldrich社製)
硫酸(95%超、Sigma-Aldrich社製)
アセトン(98%超、Sigma-Aldrich社製)
シュウ酸(98%超、Sigma-Aldrich社製)
マロン酸(98%超、Sigma-Aldrich社製)
エチレングリコール(98%超、Sigma-Aldrich社製)
グリセリン(98%超、Sigma-Aldrich社製)
エチレンカーボネート(98%超、Sigma-Aldrich社製)
n−ヘキサン(98%超、Sigma-Aldrich社製)。
分析
・粒径と構造体形状の顕微鏡による測定
透過型電子顕微鏡(TEM):FEI Tecnai, 200kV
光学顕微鏡:Olympus BX 60、カメラ:Colour View Olympus U-SPT
走査電子顕微鏡(SEM):Zeiss社製のUltra 55, 5kV。
その他の分析法:
元素分析(表面反応の結果に対する基準として、試料の炭素含分を測定):vario MICRO cube(Elementar社製、稼働モードはCHN、1000℃)
比表面積の測定(BET)後における窒素吸着は、DIN ISO 9277に従って−196℃の温度で特定
ISO 3944による嵩密度の測定
DIN 55660による接触角の測定
構造体の破壊度は、光学顕微鏡及び/又は電子顕微鏡によって視覚的に判断した。本発明による方法により得られた表面変性構造体は、全ての実施例において破壊度が、表面変性に使用した構造体の総数に対して15%未満である。
製造例1(二酸化ケイ素製の中空球):
EO/POのブロックコポリマーを0.3g、脱塩水48gに溶かし、これにn−デカンを6g、撹拌しながら入れた。この反応混合物を30分間、超音波浴で処理して分散させた。2.36質量%の水ガラス水溶液90mlを、60℃に温度調整した容器に入れ、1MのHClを添加することによって、pH値を8に調整した。12.5時間の反応時間後に、孔径0.45μmのガラスフリットでバッチを濾過し、濾過残渣を複数回、脱塩水とエタノールで洗浄した。この生成物を数時間、25℃で真空条件下、乾燥させた。
平均直径が約500μmの二酸化ケイ素中空球が得られた。この中空球の比表面積は、約60〜80m2/gであった。中空球の炭素含分は、0.1質量%未満であった。
例1(製造例1から得られた二酸化ケイ素中空球の表面変性)
製造例1からの二酸化ケイ素中空球50gを、2Lのイソプロパノールとともに、加熱可能なステンレス鋼製(RA4)の圧力容器(内部に篩い分けカップを備える、内部容積20Lのもの)に入れた。この反応バッチを5時間以内に270℃に加熱し、ここで圧力は70barに制限した。その後、反応バッチを等温的に、90分以内に放圧した。冷却した生成物を取り出し、これを約2時間、70℃、0.2barで後乾燥させた。
粒径分布が約0.1〜8mmの表面変性された中空球が得られた。中空球の平均直径は、約450〜500μmであった。この中空球の比表面積は、約60〜70m2/gであった。中空球の炭素含分は、約0.8質量%であった。中空球は疎水性であり、その接触角は140°であった。
得られた中空球の電子透過型顕微鏡撮像が、図1に示されている。
製造例2(二酸化チタン製のナノ繊維)
この製造は、D. Li, Y. Xia, Nano Lett. 2003, 3, 555-560に記載の処方に従って行った。
チタンイソプロポキシド30g、エタノール60ml、希釈した酢酸60ml、及びアセチルアセトン20gから成る混合物を製造し、これにポリビニルピロリドン溶液(Mw=1.3×106g/mol)20gをエタノール150mlに加え、この反応バッチを1時間撹拌した。この溶液を電子スピン装置に入れ、約50kVの電圧でスピンさせた。電極の距離は、25cmであった。生成するナノ繊維は2時間、150℃で乾燥させ、ポリビニルピロリドンを除去するために2時間、550℃でか焼した。
平均直径が約300〜500nmであり、平均長が100μm超の二酸化チタンナノ繊維が得られた(光学電子顕微鏡と走査電子顕微鏡により測定)。ナノ繊維の炭素含分は、0.1質量%未満であった。
例2(製造例2から得られた二酸化チタンナノ繊維の表面変性)
表面変性は、例1と同様に行った。出発材料としては、製造例2から得られた二酸化チタンのナノ繊維を20g使用した。
表面変性されたナノ繊維が得られ、その寸法は、変性されていないナノ繊維とほぼ同じであった。表面変性後におけるナノ繊維の炭素含分は、約0.4質量%であった。
得られたナノ繊維を走査電子顕微鏡で撮像したものが、図3に示されている。
製造例3(二酸化ケイ素ナノ粒子のアグロメレート)
混合チャンバにおいて、13質量%の工業用水ガラス溶液2Lと、23質量%の硫酸1Lを合わせた。水ガラス溶液の中和によって生じるゾルは、直径2mmのノズルによってスプレーした。液体流は、飛んでいる間に空気によって個々の液滴に分かれ、貯水部に到達する前にゲル化し、硬化して透明で、機械的に安定な球になり、これが集まってナノ粒子のアグロメレートになる。ナノ粒子のアグロメレートは、流出する洗浄液体の導電性が、約150μS/cmになるまで、完全脱塩水で洗浄した。それから、ナノ粒子内に含まれる水を、イソプロパノールで交換した。これに、二酸化ケイ素のナノ粒子アグロメレートを1kg、容積5Lの容器に入れ、これを完全にイソプロパノールで満たした。流出するイソプロパノールの水含分が0.1体積%未満になるまで、25℃でイソプロパノールを容器に給送した。このためには、イソプロパノールが約5L必要であった。二酸化ケイ素ナノ粒子のアグロメレートを濾過によって、液相から分離した。
平均アグロメレート直径が約1〜8mmであり、一次ナノ粒子の平均直径が、約1〜20nmである二酸化ケイ素ナノ粒子のアグロメレートが得られた(光学電子顕微鏡と走査電子顕微鏡により測定)。二酸化ケイ素ナノ粒子のアグロメレートの嵩密度は、固体含分13%で750g/Lであり(水含分87質量%)、これは純粋な固体物質の嵩密度の体積が変わらない場合、約100g/Lに相当する。二酸化ケイ素ナノ粒子のアグロメレートの炭素含分は、0.1質量%未満である。
例3(製造例3から得られた二酸化ケイ素ナノ粒子のアグロメレートの表面変性)
表面変性は、例1と同様に行った。出発材料としては、製造例3から得られたイソプロパノール含有二酸化ケイ素のナノ粒子アグロメレートを500g使用した。添加したイソプロパノールの量は、3Lであった。
表面変性された二酸化ケイ素製ナノ粒子のアグロメレートが得られ、その寸法は、変性されていない二酸化ケイ素製ナノ粒子のアグロメレートとほぼ同じであった。得られたアグロメレートの嵩密度は、約110g/Lであった。このアグロメレートの比表面積は、約300〜400m2/gであった。アグロメレートの炭素含分は、約6質量%であった。アグロメレートは疎水性であり、その接触角は145°であった。
得られたナノ粒子アグロメレートを走査電子顕微鏡で撮像したものが、図4に示されている。
比較例1(製造例1から得られた二酸化ケイ素の中空球、イソプロパノールを用いて、亜臨界条件)
製造例1から得られた二酸化ケイ素中空球50gを、イソプロパノール2Lとともにガラスフラスコ内に入れ、このバッチを周辺圧力下で5時間、還流させながら加熱した。このバッチを冷却し、生成物を取り出した。この生成物を約2時間、70℃、0.2barで後乾燥させた。
透過型顕微鏡で撮像した生成物を評価することにより、二酸化ケイ素中空球の大部分が、破壊されていることが分かった。生成物の比表面積は、35〜40m2/gであった。生成物の炭素含分は、約0.2質量%であった。生成した生成物は親水性であり、接触角が明らかに90°未満であった。
比較例2(製造例2から得られた二酸化チタン製ナノ繊維、イソプロパノールを用いて、亜臨界条件)
製造例2から得られた二酸化チタン製ナノ繊維20gを、イソプロパノール2Lとともにガラスフラスコ内に入れ、このバッチを周辺圧力下で5時間、還流させながら加熱した。このバッチを冷却し、生成物を取り出した。この生成物を約2時間、70℃、0.2barで後乾燥させた。
透過型顕微鏡で撮像した生成物を評価することにより、二酸化チタン製ナノ繊維の大部分が、破壊されていることが分かった。生成物の炭素含分は、約0.2質量%であった。
比較例3(製造例3から得られた二酸化ケイ素製ナノ粒子のアグロメレート、イソプロパノールを用いて、亜臨界条件)
製造例3から得られた二酸化ケイ素ナノ粒子のアグロメレート500gを、イソプロパノール3Lとともにガラスフラスコ内に入れ、このバッチを周辺圧力下で5時間、還流させながら加熱した。このバッチを冷却し、生成物を取り出した。この生成物を約2時間、70℃、0.2barで後乾燥させた。
透過型顕微鏡で撮像した生成物を評価することにより、二酸化ケイ素ナノ粒子のアグロメレートはその大部分が、破壊されていることが分かった。特に、多孔質のナノ粒子アグロメレートはもはや認められず、強く圧縮され、ナノ粒子から成るマイクロメーターサイズの構造体(細孔容積を僅かにしか有さないもの)が多く認められた。生成物の比表面積は、200〜250m2/gであった。生成物の炭素含分は、約0.5質量%であった。生成した生成物は親水性であり、接触角が明らかに90°未満であった。
例4(製造例1から得られた二酸化ケイ素中空球の表面変性)
製造例1からの二酸化ケイ素中空球50gを、イソプロパノールとn−ヘキサンの混合物(体積比1:1)2Lとともに、加熱可能なステンレス鋼製(RA4)の圧力容器(内部に篩い分けカップを備え、内部容積が20Lのもの)に入れた。この反応バッチを5時間以内に270℃に加熱し、ここで圧力は50barに制限した。その後、反応バッチを等温的に、90分以内に放圧した。冷却した生成物を取り出し、これを約2時間、70℃、0.2barで後乾燥させた。
粒径分布が約0.1〜8mmの表面変性された中空球が得られた。中空球の平均直径は、約450〜500μmであった。この中空球の比表面積は、約60〜65m2/gであった。中空球の炭素含分は、約0.7質量%であった。生成した生成物は疎水性であり、接触角が約130〜140°であった。
例5(製造例1から得られた二酸化ケイ素中空球の表面変性)
製造例1からの二酸化ケイ素中空球50gを、エタノールとn−ヘキサンの混合物(体積比3:7)2Lとともに、加熱可能なステンレス鋼製(RA4)の圧力容器(内部に篩い分けカップを備え、内部容積が20Lのもの)に入れた。この反応バッチを5時間以内に270℃に加熱し、ここで圧力は70barに制限した。その後、反応バッチを等温的に、90分以内に放圧した。冷却した生成物を取り出し、これを約2時間、70℃、0.2barで後乾燥させた。
粒径分布が約0.1〜8mmの表面変性された中空球が得られた。中空球の平均直径は、約450〜500μmであった。この中空球の比表面積は、約55〜65m2/gであった。中空球の炭素含分は、約0.8質量%であった。生成した生成物は疎水性であり、接触角が約120°であった。
例6(製造例1から得られた二酸化ケイ素中空球の表面変性)
製造例1からの二酸化ケイ素中空球50gを、エタノールとアセトンの混合物(体積比1:1)2Lとともに、加熱可能なステンレス鋼製(RA4)の圧力容器(内部に篩い分けカップを備え、内部容積が20Lのもの)に入れた。この反応バッチを5時間以内に270℃に加熱し、ここで圧力は70barに制限した。その後、反応バッチを等温的に、90分以内に放圧した。冷却した生成物を取り出し、これを約2時間、70℃、0.2barで後乾燥させた。
粒径分布が約0.1〜8mmの表面変性された中空球が得られた。中空球の平均直径は、約350〜450μmであった。この中空球の比表面積は、約35〜65m2/gであった。中空球の炭素含分は、約0.6質量%であった。
例7(製造例2から得られた二酸化チタンナノ繊維の表面変性)
製造例2からの二酸化チタンナノ繊維20gを、2Lのエタノールとともに、加熱可能なステンレス鋼製(RA4)の圧力容器(内部に篩い分けカップを備え、内部容積が20Lのもの)に入れた。この反応バッチを5時間以内に270℃に加熱し、ここで圧力は70barに制限した。その後、反応バッチを等温的に、90分以内に放圧した。冷却した生成物を取り出し、これを約2時間、70℃、0.2barで後乾燥させた。
表面変性されたナノ繊維が得られ、その寸法は、変性されていないナノ繊維とほぼ同じであった。表面変性後におけるナノ繊維の炭素含分は、約0.7質量%であった。
例8(製造例2から得られた二酸化チタンナノ繊維の表面変性)
製造例2からの二酸化チタンナノ繊維20gを、エタノールとシュウ酸の混合物(体積比94:6)2Lとともに、加熱可能なステンレス鋼製(RA4)の圧力容器(内部に篩い分けカップを備え、内部容積が20Lのもの)に入れた。この反応バッチを5時間以内に270℃に加熱し、ここで圧力は70barに制限した。その後、反応バッチを等温的に、90分以内に放圧した。冷却した生成物を取り出し、これを約2時間、70℃、0.2barで後乾燥させた。
表面変性されたナノ繊維が得られ、その寸法は、変性されていないナノ繊維とほぼ同じであった。表面変性後におけるナノ繊維の炭素含分は、約0.8質量%であった。
例9(製造例2から得られた二酸化チタンナノ繊維の表面変性)
製造例2からの二酸化チタンナノ繊維20gを、エタノールとマロン酸の混合物(体積比95:5)2Lとともに、加熱可能なステンレス鋼製(RA4)の圧力容器(内部に篩い分けカップを備え、内部容積が20Lのもの)に入れた。この反応バッチを5時間以内に270℃に加熱し、ここで圧力は70barに制限した。その後、反応バッチを等温的に、90分以内に放圧した。冷却した生成物を取り出し、これを約2時間、70℃、0.2barで後乾燥させた。
表面変性されたナノ繊維が得られ、その寸法は、変性されていないナノ繊維とほぼ同じであった。表面変性後におけるナノ繊維の炭素含分は、約0.6質量%であった。
例10(製造例3から得られた二酸化ケイ素ナノ粒子アグロメレートの表面変性)
製造例3から得られるイソプロパノール含有二酸化ケイ素ナノ粒子アグロメレート500gを、イソプロパノールとn−ヘキサンの混合物(体積比5:95)2Lとともに、加熱可能なステンレス鋼製(RA4)の圧力容器(内部に篩い分けカップを備え、内部容積が20Lのもの)に入れた。この反応バッチを5時間以内に240℃に加熱し、ここで圧力は30barに制限した。その後、反応バッチを等温的に、90分以内に放圧した。冷却した生成物を取り出し、これを約2時間、70℃、0.2barで後乾燥させた。
表面変性された二酸化ケイ素製ナノ粒子のアグロメレートが得られ、その寸法は、変性されていない二酸化ケイ素製ナノ粒子のアグロメレートとほぼ同じであった。得られたアグロメレートの嵩密度は、約100g/Lであった。このアグロメレートの比表面積は、約400〜500m2/gであった。アグロメレートの炭素含分は、約2.5質量%であった。生成した生成物は疎水性であり、接触角が約120°であった。
例11(製造例3から得られた二酸化ケイ素ナノ粒子アグロメレートの表面変性)
製造例3から得られるイソプロパノール含有二酸化ケイ素ナノ粒子アグロメレート500gを、エチレングリコールとn−ヘキサンの混合物(体積比1:9)2Lとともに、加熱可能なステンレス鋼製(RA4)の圧力容器(内部に篩い分けカップを備え、内部容積が20Lのもの)に入れた。この反応バッチを5時間以内に240℃に加熱し、ここで圧力は30barに制限した。その後、反応バッチを等温的に、90分以内に放圧した。冷却した生成物を取り出し、これを約2時間、70℃、0.2barで後乾燥させた。
表面変性された二酸化ケイ素製ナノ粒子のアグロメレートが得られ、その寸法は、変性されていない二酸化ケイ素製ナノ粒子のアグロメレートとほぼ同じであった。得られたアグロメレートの嵩密度は、約105g/Lであった。このアグロメレートの比表面積は、約300〜400m2/gであった。アグロメレートの炭素含分は、約6質量%であった。生成した生成物は疎水性であり、接触角が約135°であった。
例12(製造例3から得られた二酸化ケイ素ナノ粒子アグロメレートの表面変性)
製造例3から得られるイソプロパノール含有二酸化ケイ素ナノ粒子アグロメレート500gを、グリセリンとn−ヘキサンの混合物(体積比15:85)2Lとともに、加熱可能なステンレス鋼製(RA4)の圧力容器(内部に篩い分けカップを備え、内部容積が20Lのもの)に入れた。この反応バッチを5時間以内に240℃に加熱し、ここで圧力は30barに制限した。その後、反応バッチを等温的に、90分以内に放圧した。冷却した生成物を取り出し、これを約2時間、70℃、0.2barで後乾燥させた。
表面変性された二酸化ケイ素製ナノ粒子のアグロメレートが得られ、その寸法は、変性されていない二酸化ケイ素製ナノ粒子のアグロメレートとほぼ同じであった。得られたアグロメレートの嵩密度は、約105g/Lであった。このアグロメレートの比表面積は、約300〜400m2/gであった。アグロメレートの炭素含分は、約4質量%であった。
例13(製造例3から得られた二酸化ケイ素ナノ粒子アグロメレートの表面変性)
製造例3から得られるイソプロパノール含有二酸化ケイ素ナノ粒子アグロメレート500gを、イソプロパノールとエチレンカーボネートの混合物(体積比3:1)2Lとともに、加熱可能なステンレス鋼製(RA4)の圧力容器(内部に篩い分けカップを備え、内部容積が20Lのもの)に入れた。この反応バッチを5時間以内に270℃に加熱し、ここで圧力は70barに制限した。その後、反応バッチを等温的に、90分以内に放圧した。冷却した生成物を取り出し、これを約2時間、70℃、0.2barで後乾燥させた。
表面変性された二酸化ケイ素製ナノ粒子のアグロメレートが得られ、その寸法は、変性されていない二酸化ケイ素製ナノ粒子のアグロメレートとほぼ同じであった。得られたアグロメレートの嵩密度は、約110g/Lであった。このアグロメレートの比表面積は、約300〜400m2/gであった。アグロメレートの炭素含分は、約7質量%であった。生成した生成物は疎水性であり、接触角が約150°であった。
例14(製造例3から得られた二酸化ケイ素ナノ粒子のアグロメレートの表面変性)
製造例3から得られるイソプロパノール含有二酸化ケイ素ナノ粒子アグロメレート500gを、エチレンカーボネートとn−ヘキサンの混合物(体積比1:3)2Lとともに、加熱可能なステンレス鋼製(RA4)の圧力容器(内部に篩い分けカップを備え、内部容積が20Lのもの)に入れた。この反応バッチを5時間以内に270℃に加熱し、ここで圧力は70barに制限した。その後、反応バッチを等温的に、90分以内に放圧した。冷却した生成物を取り出し、これを約2時間、70℃、0.2barで後乾燥させた。
表面変性された二酸化ケイ素製ナノ粒子のアグロメレートが得られ、その寸法は、変性されていない二酸化ケイ素製ナノ粒子のアグロメレートとほぼ同じであった。得られたアグロメレートの嵩密度は、約110g/Lであった。このアグロメレートの比表面積は、約300〜400m2/gであった。アグロメレートの炭素含分は、約1.5質量%であった。生成した生成物は疎水性であり、接触角が約120〜130°であった。
例15(製造例3から得られた二酸化ケイ素ナノ粒子のアグロメレートの表面変性)
製造例3から得られるイソプロパノール含有二酸化ケイ素ナノ粒子アグロメレート500gを、イソプロパノールとアセトンの混合物(体積比1:1)2Lとともに、加熱可能なステンレス鋼製(RA4)の圧力容器(内部に篩い分けカップを備え、内部容積が20Lのもの)に入れた。この反応バッチを5時間以内に270℃に加熱し、ここで圧力は50barに制限した。その後、反応バッチを等温的に、90分以内に放圧した。冷却した生成物を取り出し、これを約2時間、70℃、0.2barで後乾燥させた。
表面変性された二酸化ケイ素製ナノ粒子のアグロメレートが得られ、その寸法は、変性されていない二酸化ケイ素製ナノ粒子のアグロメレートとほぼ同じであった。得られたアグロメレートの嵩密度は、約135g/Lであった。このアグロメレートの比表面積は、約200〜250m2/gであった。アグロメレートの炭素含分は、約5質量%であった。

Claims (17)

  1. 硬質無機材料製の構造体表面を事後的に変性するための方法であって、
    前記構造体は少なくとも1つの空間方向において材料厚さMが最大1000nmであり、前記構造体は、当該構造体全体として少なくとも1つの空間方向において、寸法が前記材料厚さMの少なくとも5倍であり、
    前記方法は、前記構造体を有機液体で処理する工程を有し、当該有機液体は、無機材料の原子と反応して、化学結合を形成可能な反応性物質を少なくとも1種含有するものであり、当該反応性物質は、ヒドロキシ基、カルボキシ基、カーボネート基、及びリン原子に結合した酸素原子から選択される反応性官能基を少なくとも1個有し、
    前記処理は、前記有機液体が超臨界条件で存在するという条件で行う、
    前記方法。
  2. 前記構造体は全体で、少なくとも1つの空間方向において寸法が10μm〜10cmの範囲にある、請求項1に記載の方法。
  3. 前記構造体が、
    i.球殻の厚さが最大100nm、特に2〜50nmの範囲にあり、かつ球直径対球殻厚さの比の値が、少なくとも5である中空球
    ii.繊維厚さが最大1000nm、特に50〜500nmであり、かつ縦横比が少なくとも50、特に少なくとも100である繊維、
    iii.厚さが最大100nmであり、かつ直径対厚さの比の値が少なくとも5、特に少なくとも10であるフレーク、及び
    iv.平均粒子直径が最大100nm、特に2〜80nmである粒子アグロメレート、ここで無機材料の体積割合は、アグロメレートの体積全体に対して1〜20体積%の範囲にある、
    から選択されている、請求項1又は2に記載の方法。
  4. 前記無機材料が、金属酸化物及び半金属酸化物から選択されており、かつ前記無機材料のモース硬度が4超であり、前記モース硬度は特に4.5〜9の範囲にある、請求項1から3までのいずれか1項に記載の方法。
  5. 前記硬質無機材料が主成分として、二酸化ケイ素、酸化亜鉛、酸化スズ(IV)、酸化チタン(IV)、及び酸化アルミニウムの群から選択される酸化物を少なくとも1種、前記無機材料の質量全体に対して90〜100質量%の量で含有する、請求項4に記載の方法。
  6. 前記有機液体は標準圧力において、沸点が10〜100℃の範囲にある、請求項1から5までのいずれか1項に記載の方法。
  7. 前記有機液体は、臨界温度Tcが110〜300℃の範囲にある、請求項1から6までのいずれか1項に記載の方法。
  8. 前記有機液体が反応性物質であるか、又は不活性有機溶剤中にある反応性物質の溶液である、請求項1から7までのいずれか1項に記載の方法。
  9. 前記反応性物質が、C1〜C6アルカノール、C1〜C6アルカンカルボン酸、C2〜C6アルカンポリカルボン酸、C2〜C6アルカンポリオール、C2〜C4アルキレンカーボネート、及びこれらの混合物から選択されている、請求項1から8までのいずれか1項に記載の方法。
  10. 前記有機液体が、不活性有機溶剤中にある反応性物質の溶液であり、当該不活性有機溶剤は標準圧力において、沸点が10〜100℃の範囲にあるものである、請求項1から9までのいずれか1項に記載の方法。
  11. 前記有機液体が、
    ・C1〜C4アルカノール、
    ・少なくとも2種のC1〜C4アルカノールの混合物、及び
    ・少なくとも1種のC1〜C4アルカノールと、C2〜C6アルカンポリオール、C2〜C4アルキレンカーボネート、及びC2〜C6アルカンポリカルボン酸から選択される少なくとも1種のさらなる反応性物質との混合物、
    から選択されている、請求項1から10までのいずれか1項に記載の方法。
  12. 表面を変性するために前記構造体を、亜臨界条件で、反応槽に存在する有機液体に導入し、その後、前記処理の何れの時点においても、反応槽内に存在する圧力における沸点を超えないように、加熱しながら、前記液体を加圧下で超臨界条件にする、請求項1から11までのいずれか1項に記載の方法。
  13. 前記処理を超臨界条件下、前記液体の臨界温度を最大30℃上回る温度で行う、請求項1から12までのいずれか1項に記載の方法。
  14. 請求項1から13までのいずれか1項に記載の方法によって得られる、硬質無機材料製の構造体であって、当該構造体は、少なくとも1つの空間方向において材料厚さMが最大1000nmであり、かつ前記構造体全体として少なくとも1つの空間方向において、前記材料厚さMの少なくとも5倍の寸法を有する、前記構造体。
  15. 前記構造体全体は、少なくとも1つの空間方向において、寸法が10μm〜10cmの範囲にある、請求項14に記載の構造体。
  16. i.球殻の厚さが最大100nm、特に2〜50nmの範囲にあり、かつ球殻厚さ対球直径の比の値が、少なくとも5である中空球、
    ii.繊維厚さが最大1000nm、特に50〜500nmであり、かつ縦横比が少なくとも50、特に少なくとも100である繊維、
    iii.厚さが最大100nmであり、かつ直径対厚さの比の値が少なくとも5、特に少なくとも10であるフレーク、及び
    iv.平均粒子直径が最大100nm、特に2〜80nmである粒子アグロメレート、ここで無機材料の体積割合は、アグロメレートの体積全体に対して1〜20体積%の範囲にある、
    から選択される、請求項14又は15に記載の構造体。
  17. 請求項14から16までのいずれか1項に記載の構造体であって、
    前記無機材料が、金属酸化物、及び半金属酸化物から選択されており、
    前記無機材料は主成分として、二酸化ケイ素、酸化亜鉛、酸化スズ(IV)、酸化チタン(IV)、及び酸化アルミニウムから選択される酸化物を少なくとも1種、前記無機材料の質量全体に対して特に90〜100質量%の量で含有する、前記構造体。
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