JP2016515492A5

JP2016515492A5 -

Info

Publication number: JP2016515492A5
Application number: JP2016508049A
Authority: JP
Filing date: 2014-02-03
Publication date: 2017-02-02

Description

車両は、駆動時に荷電しうる。放電プロセスを回避するために、静電荷を十分に放散させる対策を講じなければならない。静電荷を放散させることができるようにするために、タイヤの構成要素は導電性とされ、車両用空気式タイヤの車道との接触面から、車両用空気式タイヤのタイヤリムとの接触領域まで導電路を形成する。これは、例えば、導電性ゴム混合物の使用によって達成することができる。

Claims

１つの上部構造体（４）と、１つのカーカス（３）と、それぞれ１つのビードベース部を有する２つのタイヤビード部（２）とを備える車両用空気式タイヤ（１）であって、前記カーカス（３）が、一方のビードベース部から前記上部構造体（４）を介して他方のビードベース部に延び、前記上部構造体（４）および少なくとも１つのビードベース部が、導電性に構成されていて、前記カーカス（３）が、導電性に構成されていなく、少なくとも１つのカーカスプライ（１１）を有し、前記カーカスプライ（１１）の表面が、導電性材料からなるオーバレイ（１４）を有する当該車両用空気式タイヤ（１）において、
−前記オーバレイ（１４）が、導電性ゴム混合物であること、
−前記カーカスプライ（１１）が、前記導電性ビードベース部（９）から前記上部構造体（４）の領域まで延び、前記カーカスプライ（１１）の当該オーバレイ（１４）に覆われた表面が、前記上部構造体（４）と前記導電性ビードベース部（９）とに接触すること、
−前記カーカスプライ（１１）の表面上の前記オーバレイ（１４）が、前記導電性ビードベース部（９）から前記上部構造体（４）の領域まで連続して延びていること、及び
−前記オーバレイ（１４）が、前記導電性ビードベース部（９）と前記上部構造体（４）との双方に電気接触する結果、前記導電性ビードベース部（９）と前記上部構造体（４）とが、導電性に互いに接続されていることを特徴とする車両用空気式タイヤ（１）。
前記オーバレイ（１４）は、前記カーカス（３）に対して外側で前記上部構造体（４）と前記導電性ビードベース部（９）との間に延在することを特徴とする請求項１に記載の車両用空気式タイヤ（１）。
前記カーカスプライ（１１）は、前記上部構造体（４）の領域内で終端し、少なくともその終点（１８）で前記上部構造体（４）と接触すること、
前記オーバレイ（１４）が、前記カーカスプライ（１１）の軸方向内側で、前記電導性ビードベース部（９）と前記上部構造体（４）との間に延びていること、及び
前記オーバレイ（１４）が、前記上部構造体（４）の領域内で前記カーカスプライ（１１）の前記終点（１８）までか又は前記終点（１８）を越えて延び、前記上部構造体（４）と前記導電性ビードベース部（９）との双方に接触することを特徴とする請求項１または２に記載の車両用空気式タイヤ（１）。
前記オーバレイ（１４）は、前記車両用空気式タイヤ（１）の全周にわたって又は当該円周の少なくとも一部の領域にわたって延びていることを特徴とする請求項１〜３のいずれか１項に記載の車両用空気式タイヤ（１）。
前記オーバレイ（１４）は、前記カーカスプライ（１１）の全長にわたって又は前記全長の少なくとも一部の領域にわたって延びていることを特徴とする請求項１〜４のいずれか１項に記載の車両用空気式タイヤ（１）。
前記オーバレイ（１４）の厚さは、０．００５ｍｍ〜６．０ｍｍ又は０．０１ｍｍ〜２．５ｍｍであることを特徴とする請求項１〜５のいずれか１項に記載の車両用空気式タイヤ（１）。
１つの導電性の上部構造体（４）と、２つのビードベース部と、１つのカーカス（３）とを有する車両用空気式タイヤを製造する方法であって、前記カーカス（３）が、一方のビードベース部から前記上部構造体（４）を介して他方のビードベース部に延び、前記上部構造体（４）および少なくとも１つのビードベース部が導電性に構成されていて、前記カーカス（３）が導電性に構成されていない当該方法において、以下の：
ａ）カーカスプライ（１１）をカレンダで製造するステップと、
ｂ）前記カーカスプライ（１１）の表面を、導電性ゴム混合物から成る連続するオーバレイ（１４）で覆い、このオーバレイ（１４）が、完成された前記車両用空気式タイヤ（１）内で導電性ビードベース部（９）と前記導電性上部構造体（４）の領域とに接触するステップと、
ｃ）前記オーバレイ（１４）を有する前記カーカスプライ（１１）をタイヤ構築ドラム上に配置するステップと、
ｄ）前記カーカス（３）を仕上げるステップと、
ｅ）前記車両用空気式タイヤ（１）をさらなるステップで仕上げるステップとを含む方法。
ステップｂ）で前記カーカスプライ（１１）を前記オーバレイ（１４）で覆うことは、前記カレンダでおよび／または前記カレンダの後方で実行されることを特徴とする請求項７に記載の方法。
前記カーカスプライ（１１）は、ステップｂ）時にその全幅にわたって又はその幅の少なくとも一部にわたって前記オーバレイ（１４）で覆われることを特徴とする請求項７または８に記載の方法。
前記カーカスプライ（１１）は、ステップｂ）時にその長手方向の範囲全体にわたって又はその長手方向の範囲の少なくとも一部の領域にわたって前記オーバレイ（１４）で覆われることを特徴とする請求項７〜９のいずれか１項に記載の方法。