JP2016513618A - 同時置換パイロクロアの顔料および関連構造 - Google Patents

同時置換パイロクロアの顔料および関連構造 Download PDF

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Abstract

パイロクロア格子またはパイロクロアに関連する格子のAおよびBサイト双方の上に1つまたは複数の元素が同時置換されている、化合物、または化合物を含む顔料。顔料は、AyA’y’BxB’x’Zpの式を有する化合物を含む。元素AおよびA’は、1、2、または3の原子価を有し、H、Pb、Cd、Hg、N、As、およびTlを除く、1、2、12、13、14、15族、ならびに第1列の遷移金属の元素から選択される。元素BおよびB’は、3、4、5または6の原子価を有し、V、C、Pb、およびTlを除く、第1、第2、または第3列の遷移金属、13、14、および15族の元素から選択される。元素Zは、O、F、N、カルコゲン、S、Se、水酸化物イオン、およびそれらの混合物から選択される。

Description

開示の内容
〔背景〕
パイロクロア化合物は、最近まで、顔料としての使用については、あまり調査されていなかった。セラミック体、一部の釉薬、ガラスエナメル(glass enamels)において、また、アーティストカラー(artists colors)においても、黄色が多い顔料として、アンチモン酸鉛パイロクロア(C.I.ピグメントイエロー41)が長年使用された。アンチモン酸鉛パイロクロアの使用は、次の2つの理由で縮小した:1つ目は、この顔料が鉛を含有しており、これにより、多くの装飾用品で使用が除外されていること;2つ目は、技術的に優れた代替物が、多くの適用で生じたこと、である。
アルカリ土類の置換を通じてしばしば改変される、希土類酸化物と酸化バナジウムの特定の混合物は、潜在的なセラミック着色剤であり得る。米国特許第6,582,814号は、パイロクロアの種類に明らかに属する希土類チタン酸塩(rare earth titanates)の例を記載しているが、いずれも、彩度が高くなく、よって、商品価値が限られていない。
〔概要〕
本開示は、パイロクロア格子もしくはパイロクロアに関連する格子のAサイトおよびBサイトの両方の上への1つまたは複数の元素の同時置換がある、化合物を含む顔料、または化合物に関する。
顔料は、AA’y’B’x’の式の化合物を含み、
1.5≦y+y’≦2.5;0.5≦y≦2;0.5≦y’≦2;およびy>y’であり、
1.5≦x+x’≦2.5;0.5≦x≦2;0.5≦x’≦2;およびx>x’であり、
5≦p≦9であり、
AおよびA’は、H、Pb、Cd、Hg、N、AsおよびTlを除く、1、2、12、13、14、15族、ならびに第1列の遷移金属の元素から選択される、1、2、または3の原子価を有する元素であり、A≠A’であり、
BおよびB’は、V、C、Pb、およびTlを除く、第1、第2、または第3列の遷移金属、13、14、および15族の元素から選択される、3、4、5、または6の原子価を有する元素であり、B≠B’であり、
Zは、O、F、N、カルコゲン、S、Se、水酸化物イオン、およびこれらの混合物から選択される。
A’y’B’x’の式の化合物において、
0.5≦y+y’≦2、およびy>y’であり、
0.5≦x+x’≦2、およびx>x’であり、
5≦p≦9であり、
AおよびA’は、Hを除く、1、2、12、13、14、15族、および第1列の遷移金属の元素から選択される、1、2、または3の原子価を有する元素であり、A≠A’であり、
BおよびB’は、V、C、Pb、およびTlを除く、第1、第2、または第3列の遷移金属、13、14、および15族の元素から選択される、3、4、5または6の原子価を有する元素であり、B≠B’であり、
AがAlもしくはホウ素のうちの少なくとも一方を含むか、またはBがPを含み、
Zは、O、F、N、カルコゲン、S、Se、水酸化物イオン、およびそれらの混合物から選択される。
これらの、また他の目的および利点は、添付図面およびその説明から明らかになるものである。
添付図面は、本明細書に組み込まれ、その一部を構成するものであるが、実施形態を例示しており、前記の一般的な説明および以下の実施形態の詳細な説明と共に、本開示の原理を説明するのに役立つ。
〔詳細な説明〕
用語「パイロクロア」は、鉱物パイロクロア(NaCa)(NbTa)OF/(OH)と同型構造である、一般式Aの材料クラスを指す。理想的なパイロクロア構造は、立方晶系のFd−3m格子であり、Aは、概して、大きく低原子価のカチオン(M1+、2+、3+)であり、Bは、小さく高原子価のカチオン(M3+、4+、5+、6+)である。酸素は、共通のアニオンである。式は、パイロクロア構造がAO’の互いに貫通し合う副格子を備えたB骨格に分かれ得るので、しばしばAO’と書かれる。
この構造は、拡張欠陥版(extended defect version)としての、蛍石構造、CaFによく似ている。図1は、左側に蛍石構造を、右側にパイロクロア構造を示している。比較すると、パイロクロアは、2つのカチオンサイトが空位であり、1/8のアニオンサイトが空位である。小さい球体および中くらいの球体は、それぞれ高い原子価および低い原子価を有するカチオンを表す。大きい球体は、アニオン、概してO2−を表す。矢印は、アニオンサイト空位を示す。
骨格は、角を共有するBO八面体で作られるが、AO’副格子は、AO偏三角面体ネットワーク(scalenohedral network)として記載され得る。パイロクロア格子の柔軟性により、さまざまな酸化状態を有する広範な元素を含有する多数の材料の合成が可能になる。さらにまた、この格子は、Aカチオンサイトの半分が空位であり、O’アニオンサイトのすべてが空位である、式ABをしばしばもたらす欠陥を可能にする。これらの欠陥および連動した格子は、潜在的な複数サイト占有の可能性を拡張し、欠陥の有無にかかわらず、一般的クラスのパイロクロアを、潜在的な顔料として有用にする。
〔合成方法〕
化合物は、500℃〜1300℃の範囲の高温で、時には、空気雰囲気もしくは不活性雰囲気などのさまざまな雰囲気で、金属酸化物、カーボネート、塩、およびカルコゲニドの、集中的にブレンドされ、よく混じった混合物を加熱することによって、合成され得る。高温は、より速い反応速度を達成するのに用いられ、これは、多結晶材料では、イオン拡散により制限される。
あるいは、化合物は、沈殿およびイオン交換など、湿式化学方法で調製され得る。沈殿反応では、金属ハロゲン化物または金属硝酸塩の水溶液が、アルカリ金属酸の水溶液と混合されて、固体のパイロクロア型材料を形成する。沈殿は、選択された金属前駆体、pH、溶液濃度、および温度により制御される。この材料は、200℃〜1100℃の追加のか焼工程を受けても受けなくてもよい。
イオン交換反応は、含水の、または事前か焼されたパイロクロア型材料を利用する。固体のパイロクロア型材料は、酸性の金属ハロゲン化物、または金属硫酸塩溶液に浸され、継続して混合する間、低温で加熱される。交換反応速度は、約1時間〜1日であるが、pH、金属前駆体、溶液濃度、および温度により制御される。固体材料はその後、繰り返し、洗浄、乾燥され、場合によっては、200℃〜1100℃の範囲の温度でか焼される。
パイロクロアの予測安定領域
パイロクロアを含む、4価の金属イオンと3価の金属イオン、および5価の金属イオンと2価の金属イオンの、可能な2成分組み合わせ(binary combinations)の範囲を示すため、原子半径および配位数に基づいて、経験則が作り出されている。
パイロクロアの安定領域は、2つの一般的方法で定められている。第1に、「A」および「B」原子の、互いに対する半径の比率は、2成分の3:4および2:5のパイロクロアの安定性を定めるために、Subramanianにより使用されている。第2に、酸素もしくはカルコゲン半径の説明にもなる許容係数(tolerance factor)を算出することができる。3:4のパイロクロアでは、Ra/Rbの安定領域は、1.40<Ra/R<1.80であり、2:5のパイロクロアの場合、これは、1.46<Ra/Rb<2.2まで拡張する。許容係数の有用性は、より大きい分類の3:4パイロクロアについて調べられており、単純なケースの3:4パイロクロアでの許容値の予測範囲は、式1で与えられるとおりである。
Figure 2016513618
2成分のM(III)M(IV)クラスの理想的なFd−3mパイロクロアについて、Ra/Rbが1.4〜1.8で、許容係数が0.925〜1.05である場合、安定性は高くなることが予想される。意外にも発見されたのは、予測された安定性ゾーン内に無いという事実にもかかわらず安定しているパイロクロアまたはパイロクロア関連構造を有する組成物であり、これらはしばしば、理想的なA化学量論性から著しく外れて、アクセス可能である。これらの構造は、B、Al、またはPを含み得る。
いくつかの実施形態では、顔料は、AA’y’B’x’の式を有する化合物を含む。y、y’、x、x’、およびpの値は、以下の式を満たす:
1.5≦y+y’≦2.5;0.5≦y≦2;0.5≦y’≦2;およびy>y’;
1.5≦x+x’≦2.5;0.5≦x≦2;0.5≦x’≦2;およびx>x’;
5≦p≦9。
元素AおよびA’は、1、2、または3の原子価を有し、H、Pb、Cd、Hg、N、AsおよびTlを除く、1、2、12、13、14、15族ならびに第1列の遷移金属の元素から選択される。Aは、A’と同じではない。しかしながら、AおよびA’は、それらが異なる形式電荷を有する場合には、双方が同じ元素であってもよい。元素BおよびB’は、3、4、5、または6の原子価を有し、V、C、Pb、およびTlを除く、第1、第2、または第3列の遷移金属、13、14、および15族の元素から選択される。BはB’と同じではない。しかしながら、BおよびB’は、それらが異なる形式電荷を有する場合には、双方が同じ元素であってもよい。元素Zは、O、F、N、カルコゲン、S、Se、水酸化物イオン、およびこれらの混合物から選択される。
いくつかの実施形態では、化合物は、AA’y’B’x’の式を有する。y、y’、x、x’およびpの値は、以下の式を満たす:
0.5≦y+y’≦2、およびy>y’;
0.5≦x+x’≦2、およびx>x’;
5≦p≦9。
元素AおよびA’は、1、2、または3の原子価を有し、Hを除く、1、2、12、13、14、15族、ならびに第1列の遷移金属の元素から選択される。AはA’と同じではない。しかしながら、AおよびA’は、それらが異なる形式電荷を有する場合には、双方が同じ元素であってもよい。BおよびB’は、V、C、Pb、およびTlを除く、第1、第2、または第3列の遷移金属、13、14、および15族の元素から選択された、3、4、5、または6の原子価を有する元素から選択される。元素AおよびBは、AがAlまたはホウ素のうちの少なくとも一方を含むか、あるいはBがPを含むように、選択される。BはB’と同じではない。しかしながら、BおよびB’は、それらが異なる形式電荷を有する場合には、双方が同じ元素であってもよい。元素Zは、O、F、N、カルコゲン、S、Se、水酸化物イオン、およびこれらの混合物から選択される。いくつかの実施形態では、Aは、希土類金属、またはそれらの混合物から選択される。希土類金属の例としては、Sc、Y、La、Ce、Pr、Nd、Pm、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb、およびLuが含まれる。
いくつかの実施形態では、Aは、Sn、Zn、ホウ素、およびAlから選択される。
いくつかの実施形態では、BおよびB’は、Sb、Nb、Ta、P、Sn、Ti、Zr、Hf、W、Mo、およびそれらの混合物から選択される。
元素AおよびBの形式電荷は、異なっていてよく、例えば、Aの形式電荷は+2であり、Bの形式電荷は+5であるか、あるいはAの形式電荷は+3であり、Bの形式電荷は+4である。
本開示は、主にパイロクロア構造について論じているが、化合物は、パイロクロア、蛍石、またはウェーバライト構造など、いくつかの可能な構造に存在してもよい。
本開示は、いくつかの実施形態の説明により例示され、また、例示的な実施形態が、かなり詳細に説明されているが、特許請求の範囲をそのような詳細に制限したり、何らかの形で限定したりすることは、出願人の意図するところではない。追加の利点および改変については、当業者には容易に明らかとなるであろう。
〔実施例〕
実施例1
19:44:6.5:26:4.5の質量比の、二酸化チタンと、酸化第一スズと、酸化第二スズと、酸化ニオブと、硫化亜鉛との混合物を、ワーリングブレンダーを使用して作った。結果として得られた均一なブレンドは、800℃〜1000℃の温度で、流動不活性ガス下でか焼された。結果として得られた生成物は、水中における0.7mmジルコニア媒体(0.7-mm zirconia media in water)での粉砕後、優れた顔料価値を有する、非常に鮮やかな黄色の粉末であった。結果として得られた顔料のおおよその分子式は、Sn(II)1.37Zn(II)0.19Ti(IV)1.0Sn(IV)0.2Nb(V)0.8Oであった。
実施例2
16:42:30.5:9.5:2の比率の、酸化アルミニウムと、酸化ニオブと、酸化第一スズと、酸化第二スズと、硫化亜鉛との混合物を、ワーリングブレンダーを用いて作った。結果として得られた均一なブレンドは、800℃〜1000℃の温度で、流動不活性ガス下でか焼された。結果として得られた生成物は、水中における0.7mmジルコニア媒体での粉砕後、優れた顔料価値を有する、鮮やかな黄色がかったオレンジ色の粉末であった。
実施例3
16:41:33.5:9.5の比率の、酸化アルミニウムと、酸化ニオブと、酸化第一スズと、酸化第二スズとの混合物を、ワーリングブレンダーを使用して作った。結果として得られた均一なブレンドは、800℃〜1000℃の温度で、流動不活性ガス下でか焼された。結果として得られた生成物は、水中における0.7mmジルコニア媒体での粉砕後、優れた顔料価値を有する、鮮やかな黄色の粉末であった。
実施例4
d50が0.8μm未満になるまで粉砕した後、実施例1、2、3からの生成物は、アクリル系塗料へと組み込まれた。米国特許第8,192,541号に従って作られ、Shepherd Color CompanyによりYL10C151として販売されるパイロクロア顔料を用いて得られたものと、マストーンおよびレットダウン(letdown)(4:1で二酸化チタンによる)において、色を比較した。その手順は、米国特許第8,192,541号の実施例10に記載されている。結果として得られた色座標を、表1および表2に示す。
Figure 2016513618
Figure 2016513618
実施例5
COと、Sbと、WOとの、よく混じった混合物を、1:1:2〜3:3:1のモル比で、激しくブレンドされた混合物(intensive blending mixture)を用いて、作った。未加工のバッチ(raw batch)は、蓋なしのアルミナボートに入れられ、数時間にわたり550℃で、その後850℃で、空気中において燃焼された。結果として得られた白色生成物は次に、Sn2+溶液中で、小さな粒径になるまで砕かれた。結果として得られたスラリーは次に、過度のSn2+溶液中に入れられ、数時間、室温で磁気撹拌された。スラリーはその後、濾過され、脱イオン水で洗われ、90℃のオーブンで乾燥させられた。結果として得られた粉末は、均一な黄色の粉末であった。
実施例6
COと、Nbと、WOとの、よく混じった混合物を、1:1:2〜3:3:1のモル比で、激しくブレンドされた混合物を用いて、作った。未加工のバッチは、蓋なしのアルミナボートに入れられ、数時間にわたり550℃で、その後850℃で、空気中において燃焼された。結果として得られた白色生成物は次に、Sn2+溶液中で、小さな粒径になるまで砕かれた。結果として得られたスラリーは次に、過度のSn2+溶液中に入れられ、数時間、室温で磁気撹拌された。スラリーはその後、濾過され、脱イオン水で洗われ、90℃のオーブンで乾燥させられた。結果として得られた粉末は、均一な黄色の粉末であった。
実施例7
COと、Taと、WOとの、よく混じった混合物を、1:1:2〜3:3:1のモル比で、激しくブレンドされた混合物を用いて、作った。未加工のバッチは、蓋なしのアルミナボートに入れられ、数時間にわたり550℃で、その後850℃で、空気中において燃焼された。結果として得られた白色生成物は次に、Sn2+溶液中で、小さな粒径になるまで砕かれた。結果として得られたスラリーは次に、過度のSn2+溶液中に入れられ、数時間、室温で磁気撹拌された。スラリーはその後、濾過され、脱イオン水で洗われ、90℃のオーブンで乾燥させられた。結果として得られた粉末は、均一な黄緑色の粉末であった。
実施例8
COと、Sbと、Nbと、WOとの、よく混じった混合物を、1:0.5:0.5:2〜3:1.5:1.5:1のモル比で、激しくブレンドされた混合物を用いて、作った。未加工のバッチは、蓋なしのアルミナボートに入れられ、数時間にわたり550℃で、その後850℃で、空気中において燃焼された。結果として得られた白色生成物は次に、Sn2+溶液中で、小さな粒径になるまで砕かれた。結果として得られたスラリーは次に、過度のSn2+溶液中に入れられ、数時間、室温で磁気撹拌された。スラリーはその後、濾過され、脱イオン水で洗われ、90℃のオーブンで乾燥させられた。結果として得られた粉末は、均一な黄色の粉末であった。
実施例9
COと、Al(OH)と、WOとの、よく混じった混合物を、3:1:5のモル比で、激しくブレンドされた混合物を用いて、作った。未加工のバッチは、蓋なしのアルミナボートに入れられ、数時間にわたり350℃で、その後750℃で、空気中において燃焼された。結果として得られた淡黄色生成物は次に、小さな粒径になるまで砕かれた。結果として得られた粉末は次に、過度のSn2+溶液中に入れられ、数時間、室温で磁気撹拌された。結果として得られた黄緑色の粉末は、その後、濾過され、脱イオン水で洗われ、90℃のオーブンで乾燥させられた。
実施例10
COと、TiOと、WOとの、よく混じった混合物を、2:1:3のモル比で、激しくブレンドされた混合物を用いて、作った。未加工のバッチは、蓋なしのアルミナボートに入れられ、数時間にわたり350℃で、その後750℃で、空気中において燃焼された。結果として得られた淡黄色生成物は次に、小さな粒径になるまで砕かれた。結果として得られた粉末は次に、過度のSn2+溶液中に入れられ、数時間、室温で磁気撹拌された。結果として得られた緑色の粉末は、その後、濾過され、脱イオン水で洗われ、90℃のオーブンで乾燥させられた。
実施例11
COと、TiOと、WOとの、よく混じった混合物を、2:1:3のモル比で、激しくブレンドされた混合物を用いて、作った。未加工のバッチは、蓋なしのアルミナボートに入れられ、数時間にわたり350℃で、その後750℃で、空気中において燃焼された。結果として得られた淡黄色生成物は次に、小さな粒径になるまで砕かれた。結果として得られた粉末は次に、過度のCo2+溶液中に入れられ、数時間、室温で磁気撹拌された。結果として得られた薄紫色の粉末は、その後、濾過され、脱イオン水で洗われ、90℃のオーブンで乾燥させられた。
実施例12
COと、Al(OH)と、WOとの、よく混じった混合物を、3:1:5のモル比で、激しくブレンドされた混合物を用いて、作った。未加工のバッチは、蓋なしのアルミナボートに入れられ、数時間にわたり350℃で、その後750℃で、空気中において燃焼された。結果として得られた淡黄色生成物は次に、小さな粒径になるまで砕かれた。結果として得られた粉末は次に、過度のCo2+溶液中に入れられ、数時間、室温で磁気撹拌された。結果として得られた薄い青緑色の粉末は、その後、濾過され、脱イオン水で洗われ、90℃のオーブンで乾燥させられた。
実施例13
d50が1μm未満になるまで粉砕した後、実施例1、2、3、4、5、6からの生成物は、アクリル系塗料に組み込まれた。米国特許第8,192,541号に従って作られ、Shepherd Color CompanyによりYL10C151として販売されるパイロクロア顔料を用いて得られたものと、マストーンについて、色を比較した。その手順は、米国特許第8,192,541号の実施例10に記載されている。結果として得られた色座標を、表3に示す。
Figure 2016513618
実施例14〜19
表4に示す、さまざまな比率の酸化第一スズ、酸化第二スズ、酸化チタン、酸化タングステン、および酸化アルミニウムは、特定の量の炭酸ナトリウムまたは酸化亜鉛のいずれかと共に、ワーリングブレンダー内で、完全に混合された。
Figure 2016513618
結果として得られた混合物は、流動不活性ガス下で、800℃でか焼され、得られた生成物は、深い赤ワイン色であった。粉末X線回折パターンは、結果として得られた生成物がSnTiWO位相をとっていることを示す。
実施例20〜21
実施例14および15からの生成物は、470℃の空気中で、熱的にアニールされた。生成物の内色素は、赤ワイン色のままであったが、実質的に明るくなった。
実施例22〜24
実施例17〜19からの生成物が、500℃の空気中で、熱的にアニールされ、内色素は、赤ワイン色のままであったが、実質的にさらに明るくなった。実施例14〜19、22〜24の色の結果は、表5で以下に示す。
Figure 2016513618
実施例25〜36
さまざまな割合の酸化ランタン、酸化第一スズ、酸化ニオブ、酸化チタン、および酸化亜鉛が、ワーリングブレンダーを用いて、完全に混合され、その後、流動不活性ガス雰囲気中、815.56℃〜982.22℃(1500°F〜1800°F)の範囲内の温度で燃焼された。実施例25、27、28、29のブレンドもまた、燃焼された生成物中の酸化カリウム源として、炭酸カリウムを組み込んだ。実施例34〜36は、等モル量の酸化ランタンの代わりに、酸化サマリウムの置換を特徴とする。結果として得られた生成物は、黄色から山吹色の化合物であった。示された主要な構造は、概してパイロクロアの構造であったが、(A,A’):(B,B’)パイロクロアの電気的均衡の十分外側で準備された実施例(examples prepared well outside electrical balance)は、LaNbOなどのトレース位相(trace phases)を示し得る。モル比を表6に示す。
Figure 2016513618
実施例37
1μm未満の粒径まで砕いた後、実施例25〜36からの、結果として得られた粉末は、アクリル系エナメルに組み込まれ、米国特許第8,192,541号の実施例10に記載するように、色が、マストーンおよび色合いについて決定された。これらの結果のサブセットを、Shepherd Color CompanyによりYL10C151として販売される、典型的なニオブスズ亜鉛パイロクロアの黄色と対比して、表7に示す。
Figure 2016513618
これらのサンプルの色合い強度は、表8に示すデータで示唆されるように、概して、スズ含量に比例して変化するが、認識されるマストーンにおいては、彩度および色彩は、スズまたはニオブの含量に直接相関していない。よって、これらの実施例は、この多置換のAパイロクロアの「B」サイトにおいてニオブと置換することによりコストを低下させる、商業的に魅力的な手段を提供する。
Figure 2016513618
実施例38〜40
電気的に中性のパイロクロアを作るためのものに近い、さまざまな比率の酸化第一スズと、五酸化ニオブと、ピロリン酸第一スズと、酸化亜鉛または硫化亜鉛のいずれかとの混合物が、ワーリングブレンダーを用いて完全に混合され、その後、流動アルゴン下で、732.22℃〜926.67℃(1350°F〜1700°F)の範囲内の温度で燃焼された。結果として得られた生成物は、粉砕後、パイロクロア構造を示す、深いオレンジがかった黄色の粉末であった。実施例30は、市販のYL10C151の通常の比率に作られた。実施例31および32は、酸化ニオブおよび酸化第一スズが同時にピロリン酸第一スズで10モル%置換された効果を示す。未加工のバッチにピロリン酸第一スズを組み込むことで、d50が約1μmになるまで粉砕した後であっても、燃焼温度が著しく下がり、燃焼後の生成物の赤みが大いに増す。
実施例41
実施例38〜40からの生成物が、米国特許第8,192,541号の実施例10に記載するような、色分析を受けた。その結果を表9に示す。
Figure 2016513618
実施例42〜52
電気的に中性のパイロクロアを作るためのものに近い、さまざまな比率の酸化ビスマスと、五酸化ニオブと、酸化アンチモンと、酸化鉄との混合物が、ワーリングブレンダーを用いて完全に混合され、その後、空気中で、732.22℃〜926.67℃(1350°F〜1700°F)の範囲内の温度で、燃焼された。結果として得られた生成物は、粉砕後、非常に深い橙褐色から薄い橙色まで、さまざまな色を示し、それらのX線粉末回折パターンで観察された主要または唯一の位相は、パイロクロアのものであった。色は、ビスマス含量が増えるにつれて、色彩が深くかつ濃くなる。これらの実施例で使用した酸化物の質量は、表10に示す。
実施例53〜54
電気的に中性のパイロクロアを作るためのものに近い、さまざまな比率の酸化ビスマスと、五酸化ニオブと、酸化アンチモンと、酸化鉄との混合物が、ワーリングブレンダーを用いて完全に混合され、その後、アルゴンまたは不活性雰囲気下で、732.22℃〜926.67℃(1350°F〜1700°F)の範囲内の温度で、燃焼された。結果として得られた生成物は、粉砕後、非常に深い赤みがかった黒色から、赤橙色まで、さまざまな色を示し、それらのX線粉末回折パターンで観察された主要または唯一の位相は、パイロクロアのものであった。色は、ビスマス類似体(53)のものより、アンチモン含有実施例(54)のほうが、色彩が暗かった。
Figure 2016513618
実施例55〜63
酸化物の混合物が、表11に示す比率で作られ、空気中で、1093.33℃〜1204.44℃(2000〜2200°F)の温度まで、か焼された。結果として得られた顔料は、砕いて、アクリレートコポリマー塗料に組み込まれると、表11に示す特徴的な色を示した。
Figure 2016513618
実施例64〜72
酸化物の混合物が、表12に示す比率で作られ、空気中で、1093.33℃〜1204.44℃(2000〜2200°F)の温度まで、か焼された。結果として得られた顔料は、砕いて、アクリレートコポリマー塗料に組み込まれると、表12に示す特徴的な色を示した。
Figure 2016513618
〔実施の態様〕
(1) 顔料において、
A’y’B’x’の式を有する化合物を含み、
1.5≦y+y’≦2.5;0.5≦y≦2;0.5≦y’≦2;およびy>y’であり、
1.5≦x+x’≦2.5;0.5≦x≦2;0.5≦x’≦2;およびx>x’であり、
5≦p≦9であり、
AおよびA’は、H、Pb、Cd、Hg、N、As、およびTlを除く、1、2、12、13、14、15族、ならびに第1列の遷移金属の元素から選択された、1、2、または3の原子価を有する元素であり、
A≠A’であり、
BおよびB’は、V、C、Pb、およびTlを除く、第1、第2、または第3列の遷移金属、13、14、および15族の元素から選択される、3、4、5または6の原子価を有する元素であり、
B≠B’であり、
Zは、O、F、N、カルコゲン、S、Se、水酸化物イオン、およびそれらの混合物から選択される、顔料。
(2) 実施態様1に記載の顔料において、
Aは、Sn、Zn、ホウ素、およびAlから選択される、顔料。
(3) 実施態様1または2に記載の顔料において、
BおよびB’は、Sb、Nb、Ta、P、Sn、Ti、Zr、Hf、W、Mo、およびそれらの混合物から選択される、顔料。
(4) 実施態様1〜3のいずれかに記載の顔料において、
Aの形式電荷は+2であり、Bの形式電荷は+5である、顔料。
(5) 実施態様1〜3のいずれかに記載の顔料において、
Aの形式電荷は+3であり、Bの形式電荷は+4である、顔料。
(6) 実施態様1〜5のいずれかに記載の顔料において、
前記化合物は、パイロクロア構造を有する、顔料。
(7) 実施態様1〜5のいずれかに記載の顔料において、
前記化合物は、蛍石構造を有する、顔料。
(8) 実施態様1〜5のいずれかに記載の顔料において、
前記化合物は、ウェーバライト構造を有する、顔料。
(9) 実施態様1または3〜8のいずれかに記載の顔料において、
Aは、希土類金属またはそれらの混合物から選択される、顔料。
(10) AA’y’B’x’の式を有する化合物において、
0.5≦y+y’≦2、およびy>y’であり、
0.5≦x+x’≦2、およびx>x’であり、
5≦p≦9であり、
AおよびA’は、Hを除く、1、2、12、13、14、15族、ならびに第1列の遷移金属の元素から選択された、1、2、または3の原子価を有する元素であり、
A≠A’であり、
BおよびB’は、V、C、Pb、およびTlを除く、第1、第2、または第3列の遷移金属、13、14、および15族の元素から選択された、3、4、5、または6の原子価を有する元素から選択され、
AがAlまたはホウ素のうちの少なくとも一方を含むか、あるいはBがPを含み、
B≠B’であり、
Zは、O、F、N、カルコゲン、S、Se、水酸化物イオン、およびそれらの混合物から選択される、化合物。
(11) 実施態様10に記載の顔料において、
Aは、Sn、Zn、ホウ素、およびAlから選択される元素を含む、顔料。
(12) 実施態様10または11に記載の顔料において、
BおよびB’は独立して、Sb、Nb、Ta、P、Sn、Ti、Zr、Hf、W、Mo、およびそれらの混合物から選択される元素を含む、顔料。
(13) 実施態様10〜12のいずれかに記載の顔料において、
Aの形式電荷は+2であり、Bの形式電荷は+5である、顔料。
(14) 実施態様10〜12のいずれかに記載の顔料において、
Aの形式電荷は+3であり、Bの形式電荷は+4である、顔料。
(15) 実施態様10〜14のいずれかに記載の顔料において、
前記化合物は、パイロクロア構造を有する、顔料。
(16) 実施態様10〜14のいずれかに記載の顔料において、
前記化合物は、蛍石構造を有する、顔料。
(17) 実施態様10〜14のいずれかに記載の顔料において、
前記化合物は、ウェーバライト構造を有する、顔料。
(18) 実施態様10または12〜17のいずれかに記載の顔料において、
Aは、希土類金属またはそれらの混合物から選択される、顔料。
左側が蛍石格子で、右側がパイロクロア格子の、単位格子を示す。小さい球体および中くらいの球体は、それぞれ高い原子価および低い原子価を有するカチオンを表す。大きい球体は、アニオン、概してO2−を表す。矢印は、アニオンサイト空位を示す。
〔実施例〕
実施例1
19:44:6.5:26:4.5の質量比の、二酸化チタンと、酸化第一スズと、酸化第二スズと、酸化ニオブと、硫化亜鉛との混合物を、ワーリングブレンダーを使用して作った。結果として得られた均一なブレンドは、800℃〜1000℃の温度で、流動不活性ガス下でか焼された。結果として得られた生成物は、水中における0.7mmジルコニア媒体(0.7-mm zirconia media in water)での粉砕後、優れた顔料価値を有する、非常に鮮やかな黄色の粉末であった。結果として得られた顔料のおおよその分子式は、Sn(II)1.37Zn(II)0.19Ti(IV)1.0Sn(IV)0.2Nb(V)0.8 5.77 0.19 であった。

Claims (18)

  1. 顔料において、
    A’y’B’x’の式を有する化合物を含み、
    1.5≦y+y’≦2.5;0.5≦y≦2;0.5≦y’≦2;およびy>y’であり、
    1.5≦x+x’≦2.5;0.5≦x≦2;0.5≦x’≦2;およびx>x’であり、
    5≦p≦9であり、
    AおよびA’は、H、Pb、Cd、Hg、N、As、およびTlを除く、1、2、12、13、14、15族、ならびに第1列の遷移金属の元素から選択された、1、2、または3の原子価を有する元素であり、
    A≠A’であり、
    BおよびB’は、V、C、Pb、およびTlを除く、第1、第2、または第3列の遷移金属、13、14、および15族の元素から選択される、3、4、5または6の原子価を有する元素であり、
    B≠B’であり、
    Zは、O、F、N、カルコゲン、S、Se、水酸化物イオン、およびそれらの混合物から選択される、顔料。
  2. 請求項1に記載の顔料において、
    Aは、Sn、Zn、ホウ素、およびAlから選択される、顔料。
  3. 請求項1または2に記載の顔料において、
    BおよびB’は、Sb、Nb、Ta、P、Sn、Ti、Zr、Hf、W、Mo、およびそれらの混合物から選択される、顔料。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の顔料において、
    Aの形式電荷は+2であり、Bの形式電荷は+5である、顔料。
  5. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の顔料において、
    Aの形式電荷は+3であり、Bの形式電荷は+4である、顔料。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の顔料において、
    前記化合物は、パイロクロア構造を有する、顔料。
  7. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の顔料において、
    前記化合物は、蛍石構造を有する、顔料。
  8. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の顔料において、
    前記化合物は、ウェーバライト構造を有する、顔料。
  9. 請求項1または3〜8のいずれか1項に記載の顔料において、
    Aは、希土類金属またはそれらの混合物から選択される、顔料。
  10. A’y’B’x’の式を有する化合物において、
    0.5≦y+y’≦2、およびy>y’であり、
    0.5≦x+x’≦2、およびx>x’であり、
    5≦p≦9であり、
    AおよびA’は、Hを除く、1、2、12、13、14、15族、ならびに第1列の遷移金属の元素から選択された、1、2、または3の原子価を有する元素であり、
    A≠A’であり、
    BおよびB’は、V、C、Pb、およびTlを除く、第1、第2、または第3列の遷移金属、13、14、および15族の元素から選択された、3、4、5、または6の原子価を有する元素から選択され、
    AがAlまたはホウ素のうちの少なくとも一方を含むか、あるいはBがPを含み、
    B≠B’であり、
    Zは、O、F、N、カルコゲン、S、Se、水酸化物イオン、およびそれらの混合物から選択される、化合物。
  11. 請求項10に記載の顔料において、
    Aは、Sn、Zn、ホウ素、およびAlから選択される元素を含む、顔料。
  12. 請求項10または11に記載の顔料において、
    BおよびB’は独立して、Sb、Nb、Ta、P、Sn、Ti、Zr、Hf、W、Mo、およびそれらの混合物から選択される元素を含む、顔料。
  13. 請求項10〜12のいずれか1項に記載の顔料において、
    Aの形式電荷は+2であり、Bの形式電荷は+5である、顔料。
  14. 請求項10〜12のいずれか1項に記載の顔料において、
    Aの形式電荷は+3であり、Bの形式電荷は+4である、顔料。
  15. 請求項10〜14のいずれか1項に記載の顔料において、
    前記化合物は、パイロクロア構造を有する、顔料。
  16. 請求項10〜14のいずれか1項に記載の顔料において、
    前記化合物は、蛍石構造を有する、顔料。
  17. 請求項10〜14のいずれか1項に記載の顔料において、
    前記化合物は、ウェーバライト構造を有する、顔料。
  18. 請求項10または12〜17のいずれか1項に記載の顔料において、
    Aは、希土類金属またはそれらの混合物から選択される、顔料。
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