JP2016513277A - 多原色ディスプレイデバイスのための低減されたメタメリズム空間色処理 - Google Patents

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Abstract

本開示は、多原色ディスプレイデバイスに関するスペクトル色処理のための、コンピュータ記憶媒体上で符号化されたコンピュータプログラムを含む、システム、方法、および装置を提供している。一態様では、ディスプレイデバイスは、ディスプレイ要素およびプロセッサを含むことができる。プロセッサは、色の出力色パレットを作成し、出力色パレットをスペクトル空間色パレットに変換することができる。プロセッサはまた、ディスプレイデバイスによって出力されるべき入力色に関するデータを受信し、その入力色を、入力色を作成することができる原色の組み合わせに分離し、その入力色をスペクトル空間に変換することもできる。さらにプロセッサは、スペクトル空間における入力色に少なくとも部分的に基づいて、スペクトル空間色パレットにおいて色を選択することができる。選択された色は、メタメリズムを低減することができる。

Description

[0001]本開示は、電気機械システムを利用する多原色ディスプレイデバイス(multi-primary display devices)を含む、多原色ディスプレイデバイスでメタメリズムを低減することに関する。
関連技術の説明
[0002]電気機械システム(EMS)は、電気および機械要素、アクチュエータ、トランスデューサ、センサ、ミラーおよび光膜のような光コンポーネント、および電子機器を有するデバイスを含む。EMSデバイスまたは要素は、マイクロスケールおよびナノスケールに限定はされないがこれらを含む、様々なスケールで製造されうる。例えば、マイクロ電気機械システム(MEMS:microelectromechanical systems)デバイスは、約1ミクロンから数百ミクロン以上に及ぶサイズを有する構造を含むことができる。ナノ電気機械システム(NEMS:nanoelectromechanical systems)デバイスは、例えば数百ナノメートルよりも小さいサイズを含む、1ミクロンよりも小さいサイズを有する構造を含むことができる。電気機械要素は、堆積、エッチング、リソグラフィ、ならびに/あるいは、基板および/または堆積された材料層(disposed material layer)の一部をエッチング除去する、もしくは電気および電気機械デバイスを形成するために層を追加する他の微細加工プロセスを使用して作り出されうる。
[0003]EMSデバイスの1つのタイプは、干渉変調器(IMOD:interferometric modulator)と呼ばれる。IMODまたは干渉計測(interferometic)光変調器という用語は、光干渉の原理を使用して光を選択的に吸収および/または反射するデバイスを指す。いくつかの実装では、IMODディスプレイ要素は、一対の導電性プレートを含むことができ、一対の導電性プレートの一方または双方が、全体的または部分的に、透明および/または反射的であることができ、ならびに適切な電気信号の印加時の相対運動(relative motion)が可能でありうる。例えば、1つのプレートは、基板を覆って堆積された、基板上に堆積された、または基板によって支持された静止層を含むことができ、もう一方のプレートは、空隙によって静止層から離隔された反射膜を含むことができる。別のプレートに対する1つのプレートの位置は、IMODディスプレイ要素に入射する光の光干渉を変化させることができる。IMODベースのディスプレイデバイスは、幅広い範囲の適用を有し、特にディスプレイ能力を有するものに関して、既存の製品を改良し、新たな製品を作り出す際に使用されることが予期されている。
[0004]例えば、画像を表示するように構成されたディスプレイデバイスは、画像の異なる色を作り出すためのIMODディスプレイ要素を含むことができる。いくつかのそのようなデバイスにおいて、赤、緑、および青のIMODディスプレイ要素は、光の3つの原色、例えば赤、緑、および青の光をそれぞれ反射することができる。いくつかのディスプレイデバイス、例えば多原色ディスプレイデバイスは、3つよりも多い原色を利用することができる。
[0005]本開示のシステム、方法、デバイスは各々、いくつかの革新的な態様を有し、それらのいずれも、単独で本明細書で開示されている所望の属性に対して責任を担っているものではない。
[0006]本開示で説明されている主題の1つの革新的な態様は、4より大きい、または4に等しい数の原色を出力するように構成された多原色ディスプレイデバイスで実装されうる。ディスプレイデバイスは、ディスプレイ要素、およびディスプレイ要素と通信しているプロセッサを含むことができる。各ディスプレイ要素は、原色の少なくとも1つを出力するように構成されうる。プロセッサは、多原色ディスプレイデバイスのディスプレイ要素によって出力されることができる色の出力色パレットを作成するように構成されうる。プロセッサはまた、出力色パレットをスペクトル空間色パレットに変換するようにも構成されうる。スペクトル空間は、原色に関連付けられた波長範囲に少なくとも部分的に基づいた次元性を有することができる。プロセッサはさらに、多原色ディスプレイデバイスによって出力されるべき入力色に関するデータを受信し、その入力色を、その入力色を作成することができる原色の組み合わせに分離し、その入力色をスペクトル空間に変換するようにも構成されうる。さらにプロセッサは、スペクトル空間における入力色に少なくとも部分的に基づいて、スペクトル空間色パレットにおいて色を選択するように構成されうる。選択された色は、メタメリズムを低減することができる。
[0007]ディスプレイデバイスのいくつかの実装では、スペクトル空間は、波長範囲のサンプリング間隔に少なくとも部分的に基づいた次元性を有することができる。また、ある特定の実装では、ディスプレイ要素は、ディスプレイ要素がタイムスロットの数におけるそれぞれの量の時間の間、原色のうちの1つまたは複数を出力することができうるように一時的に変調されうる。いくつかの実装におけるプロセッサは、入力色を作成するための原色を決定するためにサブボリューム方法を使用することによって、入力色を分離するように構成されうる。プロセッサはまた、分離された入力色および原色のスペクトルに少なくとも部分的に基づいて、入力色をスペクトル空間に変換するようにも構成されうる。さらにプロセッサは、入力色に最も近いスペクトル空間色パレットにおける色として、色を選択するように構成されうる。いくつかの例では、プロセッサは、スペクトル空間においてLノルムを使用して最も近い色を選択するように構成されうる。また、プロセッサは、スペクトル空間の次元性よりも少ない次元を有する低減された次元性スペクトル空間において色を選択するように構成されうる。例えば、低減された次元性スペクトル空間は、主成分分析を使用して決定されうる。
[0008]ディスプレイデバイスのいくつかの実装では、プロセッサはさらに、(1)ディスプレイ要素の第1のセットに関して、スペクトル空間において、選択された色と入力色との間の量子化誤差を決定し、(2)スペクトル空間において、第1の複数のディスプレイ要素に隣接するディスプレイ要素の第2のセットに量子化誤差を拡散する、ようにも構成されうる。プロセッサは、ディザリングアルゴリズムを使用して、ディスプレイ要素の隣接するセットに量子化誤差を拡散するように構成されうる。プロセッサはさらに、多原色ディスプレイデバイス上に入力色を作り出すために、少なくとも1つのディスプレイ要素に選択された色を通信するようにも構成されうる。
[0009]いくつかの実装では、ディスプレイデバイスは、ディスプレイおよびメモリデバイスを含むことができる。例えば、プロセッサは、画像データを処理し、ディスプレイと通信するように構成されうる。メモリデバイスは、プロセッサと通信するように構成されうる。画像データは、入力色に関するデータを含むことができる。ディスプレイデバイスはさらに、ドライバ回路およびコントローラを含むことができる。ドライバ回路は、ディスプレイに少なくとも1つの信号を送るように構成されうる。コントローラは、ドライバ回路に画像データの少なくとも一部を送るように構成されうる。ディスプレイデバイスはさらに、プロセッサに画像データを送るように構成された画像ソースモジュールを含むことができる。画像ソースモジュールは、受信機、トランシーバ、および送信機のうちの少なくとも1つを含むことができる。ディスプレイデバイスはまた、入力データを受信し、プロセッサに入力データを通信するように構成された入力デバイスを含むこともできる。各ディスプレイ要素は干渉変調器を含むことができる。
[0010]本開示で説明されている主題の別の革新的な態様は、4より大きい、または4に等しい数の原色を出力するように構成された多原色ディスプレイデバイスで実装されうる。ディスプレイデバイスは、原色の少なくとも1つを表示するための手段を含むことができる。ディスプレイデバイスはまた、表示する手段と通信している処理するための手段を含むこともできる。処理する手段は、多原色ディスプレイデバイスの表示する手段によって出力されることができる色の出力色パレットを作成するように構成されうる。処理する手段はまた、出力色パレットをスペクトル空間色パレットに変換するようにも構成されうる。スペクトル空間は、原色に関連付けられた波長範囲に少なくとも部分的に基づいた次元性を有することができる。処理する手段はまた、多原色ディスプレイデバイスによって出力されるべき入力色に関するデータを受信し、その入力色を、その入力色を作成することができる原色の組み合わせに分離し、その入力色をスペクトル空間に変換することもできる。加えて処理する手段は、スペクトル空間における入力色に少なくとも部分的に基づいて、スペクトル空間色パレットにおいて色を選択することができる。選択された色は、メタメリズムを低減することができる。
[0011]ディスプレイデバイスのある特定の実装では、スペクトル空間は、波長範囲のサンプリング間隔に少なくとも部分的に基づいた次元性を有することができる。表示する手段はディスプレイ要素を含むことができる、または処理する手段はプロセッサを含むことができる。各ディスプレイ要素は干渉変調器を含むことができる。表示する手段は、表示する手段がタイムスロットの数におけるそれぞれの量の時間の間、原色のうちの1つまたは複数を出力することができるように一時的に変調されうる。加えて処理する手段は、分離された入力色および原色のスペクトルに少なくとも部分的に基づいて、入力色をスペクトル空間に変換するように構成されうる。処理する手段はまた、入力色に最も近いスペクトル空間色パレットにおける色として、色を選択するようにも構成されうる。例えば、処理する手段は、スペクトル空間においてLノルムを使用して最も近い色を選択するように構成されうる。さらに処理する手段は、多原色ディスプレイデバイス上に入力色を作り出すために、表示する手段に選択された色を通信するように構成されうる。
[0012]本開示で説明されている主題の別の革新的な態様は、多原色ディスプレイデバイス上で色を処理する方法において実装されうる。多原色ディスプレイデバイスは、4より大きい、または4に等しい数の原色を出力するように構成されうる。多原色ディスプレイデバイスは、ディスプレイ要素を含むことができる。各ディスプレイ要素は、原色の少なくとも1つを出力するように構成されうる。方法は、多原色ディスプレイデバイスのディスプレイ要素によって出力されることができる色の出力色パレットを作成することを含むことができる。方法はまた、出力色パレットをスペクトル空間色パレットに変換することを含むことができる。スペクトル空間は、原色に関連付けられた波長範囲に少なくとも部分的に基づいた次元性を有することができる。加えて方法は、多原色ディスプレイデバイスによって出力されるべき入力色に関するデータを受信することと、その入力色を、その入力色を作成することができる原色の組み合わせに分離することと、その入力色をスペクトル空間に変換することとを含むことができる。方法はさらに、スペクトル空間における入力色に少なくとも部分的に基づいて、スペクトル空間色パレットにおいて、色を選択することを含むことができる。選択された色は、メタメリズムを低減することができる。方法は、全体として物理的コンピューティングデバイスによって実行されうる。
[0013]ある特定の実装では、スペクトル空間は、波長範囲のサンプリング間隔に少なくとも部分的に基づいた次元性を有することができる。方法のいくつかの実装では、入力色をスペクトル空間に変換することは、分離された入力色および原色のスペクトルに少なくとも部分的に基づきうる。また、色を選択することは、入力色に最も近いスペクトル空間色パレットにおける色を選択することを含むことができる。例えば、最も近い色を選択することは、スペクトル空間においてLノルム(L2-norm)を使用することを含むことができる。方法はさらに、多原色ディスプレイデバイス上に入力色を作り出すために、少なくとも1つのディスプレイ要素に選択された色を通信することを含むこともできる。
[0014]本開示で説明されている主題の別の革新的な態様は、非一時的な有形のコンピュータ記憶媒体において実装されうる。記憶媒体は、多原色ディスプレイデバイス上で色を処理するための命令を記憶することができる。多原色ディスプレイデバイスは、4より大きい、または4に等しい数の原色を出力するように構成されうる。多原色ディスプレイデバイスは、ディスプレイ要素を含むことができる。各ディスプレイ要素は、原色の少なくとも1つを出力するように構成されうる。コンピューティングシステムによって実行されるときに命令は、コンピューティングシステムに動作を実行させることができる。動作は、多原色ディスプレイデバイスのディスプレイ要素によって出力されることができる色の出力色パレットを作成することを含むことができる。動作はまた、出力色パレットをスペクトル空間色パレットに変換することを含むこともできる。スペクトル空間は、原色に関連付けられた波長範囲に少なくとも部分的に基づいた次元性を有することができる。加えて動作は、コンピュータ可読媒体から、多原色ディスプレイデバイスによって出力されるべき入力色に関するデータを受信することと、その入力色を、その入力色を作成することができる原色の組み合わせに分離することと、その入力色をスペクトル空間に変換することとを含むことができる。動作はさらに、スペクトル空間における入力色に少なくとも部分的に基づいて、スペクトル空間色パレットにおいて色を選択することを含むこともできる。選択された色は、メタメリズムを低減することができる。
[0015]ある特定の実装では、スペクトル空間は、波長範囲のサンプリング間隔に少なくとも部分的に基づいた次元性を有することができる。コンピュータ記憶媒体のいくつかの実装では、入力色をスペクトル空間に変換することは、分離された入力色および原色のスペクトルに少なくとも部分的に基づきうる。加えて色を選択することは、入力色に最も近いスペクトル空間色パレットにおける色として、色を選択することを含むことができる。例えば、最も近い色を選択することは、スペクトル空間においてLノルム(L2-norm)を使用することを含むことができる。動作はさらに、入力色を作り出すために、少なくとも1つのディスプレイ要素に選択された色を通信することを含むこともできる。
[0016]本開示で説明されている主題の1つまたは複数の実装の詳細は、付随の図面および以下の説明において述べられている。本開示で提供されている例は、EMSおよびMEMSベースのディスプレイの観点から主に説明されているけれども、本明細書で提供されている概念は、液晶ディスプレイ、有機発光ダイオード(「OLED」)ディスプレイ、および電界放出ディスプレイのような他のタイプのディスプレイに適用されることができる。他の特徴、態様、および利点は、説明、図面、および請求項から明らかになる。以下の図の相対的な寸法は原寸通りに描かれていないことがあることに留意されたい。
干渉変調器(IMOD)ディスプレイデバイスのディスプレイ要素のアレイまたは一連のディスプレイ要素における、2つの近接するIMODディスプレイ要素を描いている等角図法の例示である。 IMODディスプレイ要素の3つの要素アレイによって、3つの要素を含むIMODベースのディスプレイを組み込む電子デバイスを例示しているシステムブロック図である。 IMODディスプレイ要素に関する印加された電圧に対する可動反射層位置を例示しているグラフである。 様々なコモンおよびセグメント電圧が印加されるときのIMODディスプレイ要素の様々な状態を例示している表である。 2次元CIEU’V’空間において赤、緑、および青の原色を使用してディスプレイデバイスによって作り出されうる色を例示している実例となる色度図である。 メタメリズムを低減する色を選択するように構成された実例となるディスプレイデバイスを例示している。 メタメリズムを低減する色を選択するディスプレイデバイス上で色を処理する実例となる方法を例示している。 複数のIMODディスプレイ要素を含むディスプレイデバイスを例示しているシステムブロック図である。 複数のIMODディスプレイ要素を含むディスプレイデバイスを例示しているシステムブロック図である。
[0025]様々な図面における同様の参照番号および呼称は、同様の要素を示す。
詳細な説明
[0026]以下の説明は、本発明の革新的な態様を説明する目的のためにある特定の実装を対象としている。しかしながら、当業者は、本明細書における教示が数多くの異なる方法で適用されうることを容易に認識するだろう。説明されている実装は、動いていようと(例えば、ビデオ)、静止していようと(例えば、静止画像)、ならびにテキスト、グラフィック、または絵であろうと、画像を表示するように構成されうるあらゆるデバイス、装置、またはシステムにおいて実装されることができる。より具体的には、説明されている実装は、限定はされないが、モバイル電話、マルチメディアインターネット対応セルラ電話、モバイルテレビジョン受信機、ワイヤレスデバイス、スマートフォン、Bluetooth(登録商標)デバイス、携帯情報端末(PDA)、ワイヤレス電子メール受信機、ハンドヘルドまたはポータブルコンピュータ、ネットブック、ノートブック、スマートブック、タブレット、プリンタ、コピー機、スキャナ、ファクシミリデバイス、全世界測位システム(GPS)受信機/ナビゲータ、カメラ、デジタルメディアプレイヤ(例えば、MP3プレイヤ)、カムコーダ、ゲーム機、腕時計、クロック、計算器、テレビジョンモニタ、フラットパネルディスプレイ、電子リーディングデバイス(例えば、電子書籍リーダ)、コンピュータモニタ、自動車ディスプレイ(オドメータおよびスピードメータディスプレイ等を含む)、コックピットコントロールおよび/またはディスプレイ、カメラビューディスプレイ(例えば、車両における後部ビューカメラのディスプレイ)、電子写真、電子ビルボードまたは標示、プロジェクタ、アーキテクチャ構造、電子レンジ、冷蔵庫、ステレオシステム、カセットレコーダまたはプレイヤ、DVDプレイヤ、CDプレイヤ、VCR、ラジオ、ポータブルメモリチップ、洗濯機、乾燥機、洗濯機/乾燥機、パーキングメータ、パッケージング(例えば、マイクロ電気機械システム(MEMS)アプリケーションを含む電気機械システム(EMS)アプリケーション、および非EMSアプリケーションにおける)、審美構造(例えば、一点の宝飾品または服飾品に関する画像のディスプレイ)、ならびに様々なEMSデバイス、等の様々な電子デバイスに関連付けられうる、あるいはそれらに含まれうる。本明細書における教示はまた、限定はされないが、電子切り替えデバイス、無線周波数フィルタ、センサ、加速度計、ジャイロスコープ、動き感知デバイス、磁力計、コンシューマエレクトロニクスのための慣性コンポーネント、コンシューマエレクトロニクス製品の部品、バラクタ、液晶デバイス、電気泳動デバイス、駆動スキーム、製造プロセスおよび電子テスト機器、等の非ディスプレイアプリケーションにおいて使用されうる。したがって、その教示は、図に単独で描かれている実装に限定されるように意図されていないけれども、その代わりに当業者に容易に明らかになるような幅広い適用性を有する。
[0027]いくつかのディスプレイデバイスは、互いに独立した反射または透過特性を有する3つよりも多い原色を利用することによって入力色を作り出すことができる。これらのデバイスは一般に、多原色ディスプレイデバイスと称される。3つよりも多い原色を使用するときに、いくつかの利点が存在する。例えば、3つのみの原色しか使用しないディスプレイデバイスと比較されるとき、1つまたは複数の追加の原色を使用するディスプレイデバイスは、ディスプレイデバイス(例えば、黄色の光を反射する追加のIMODディスプレイ要素を各画素内に含むディスプレイデバイス、または青緑の光を反射する追加のIMODディスプレイ要素を各画素内に含むディスプレイデバイス)の色域を増大させることができる。しかしながら、そのようなディスプレイデバイスでは、3つのみの原色しか使用しないディスプレイデバイスよりも、色処理がより複雑になりうる。例えば、画素毎に赤(R)、緑(G)、および青(B)のみの原色しか伴わないディスプレイデバイスでは、入力RGB値を有する色を作り出すために1つの組み合わせが存在する。対照的に、画素毎に3つよりも多い原色を伴うディスプレイデバイスでは、所与の照明下で入力RGB値を有する色を作り出すために原色の1つよりも多い組み合わせ(例えば、メタマ(metamers))が存在しうる。メタメリズム(metamerism)は、1つの点灯(lighting)条件の下で同じに見える色が、別の点灯条件の下では異なって見えるときに生じうる。加えて、所与の点灯照明下での多原色ディスプレイデバイスでは、メタマは視野角の変化に基づいて異なって見えうる。
[0028]3つよりも多い原色を伴うディスプレイデバイスのための現在の色処理方法は、sRGB、国際照明委員会(CIE)XYZ、またはCIEL*a*b*のような3色空間における色処理を実行することを含む。そのような比較的低い次元空間、例えば3次元空間または3次元よりも低い空間、では、多原色ディスプレイデバイス上で利用可能なものよりも、原色の組み合わせによって形成されうる別個の色のずっと少ないセット(例えばより小さい色パレット)を使用して色は作成される。3色空間で同様に見えうる色は原色の異なるセットの組み合わせに起因して非常に異なるスペクトルを実際には有しうるので、メタメリズムは生じうる。最初に互いにメタメリック(metameric)であった2つの色が、視野角の変化により視覚的に区別できるようになりうるため、3つよりも多い原色を使用するディスプレイ上にレンダリングされる色に関してメタメリズムは問題がありうる。加えて、多原色ディスプレイデバイス上で三色処理を使用して作り出された画像における近辺色は、視野角の変化により異なる量でシフトし、結果として多くのディザスポットをもたらしうる。
[0029]本明細書で説明されているように、ある特定の実装は、低減されたメタメリズムスペクトル色処理、ならびに多原色ディスプレイデバイスのためのそのような方法を利用するデバイス、の例を提供することができる。いくつかの実装では、ハードウェアプロセッサは、色の出力色パレットを作成し、出力色パレットをスペクトル空間色パレットに変換する方法を実行するように構成されうる。プロセッサはまた、ディスプレイデバイスによって出力されるべき入力色に関するデータを受信し、その入力色を、その入力色を作成することができる原色の組み合わせに分離し、その入力色をスペクトル空間に変換することもできる。さらにプロセッサは、スペクトル空間における入力色に少なくとも部分的に基づいて、スペクトル空間色パレットにおいて色を選択することもできる。選択された色は、メタメリズムを低減することができる。いくつかの実装では、プロセッサは、入力色に最も近いスペクトル空間色パレットにおける色として、色を選択することができる。プロセッサはまた、スペクトル空間の次元性よりも少ない次元であるけれども、3色空間の次元性よりも多い次元を有する低減された次元性スペクトル空間において色を選択することもできる。いくつかの実装では、選択された色と入力色との間の量子化誤差もまた、スペクトル空間において、隣接する画素に拡散されうる。
[0030]本開示で説明されている主題の特定の実装は、以下の潜在的な利点のうちの1つまたは複数を実現するように実装されうる。ある特定の実装では、3色空間を使用することと比較されるとき、より高い次元の色空間(例えば3次元空間よりも高い)を使用するときに色はより大きな色パレットから選択されうるので、選択された色はメタメリズムを低減することができる。そのスペクトル空間で機能するとき、組み合わされたすべての色のみとは対照的にスペクトルを比較することによって色が選択されうる。2つの色が実質的に同じスペクトルを有するか、または比較的なだらかに変化するスペクトルを有する場合、異なる視野条件下での色の一貫性は持続されうる。したがって、より高い次元のスペクトル色空間における色処理を実行することによって、メタメリズムは低減または回避されうる。いくつかの実装では、原色のすべての組み合わせがより大きな色パレットを形成するために使用されることができ、これは概して結果として、より小さな量子化誤差をもたらし、それにより、より少ないディザ視界(dither visibility)をもたらす。したがって、スペクトルドメインにおいて色処理を実行することによって、ディザ視界は、メタメリズムを取り入れること(またはメタメリズムの効果を実質的に低減すること)なく、低減されうる。ハーフトーン中の量子化誤差もまた、スペクトル空間において、隣接する画素に拡散されることができ、その結果としてより少ないディザスポットをもたらす。このことは、三色の誤差拡散手法を拡大適用することができ、ここにおいて所望の色と利用可能な色との間の差異が隣接する画素に拡散されうる。
[0031]説明されている実装が適用されうる、適したEMSまたはMEMSデバイスあるいは装置の例は、反射型ディスプレイデバイスである。反射型ディスプレイデバイスは、光干渉の原理を使用して、そこに入射する光を選択的に吸収および/または反射するように実装されうる干渉変調器(IMOD)ディスプレイ要素を組み込むことができる。IMODディスプレイ要素は、部分的光吸収体(absorber)、吸収体を基準として(with respect to)可動である反射体、および吸収体と反射体との間に定められた光共振キャビティを含むことができる。いくつかの実装では、反射体は、2以上の異なる位置に移動されることができ、これは、光共振キャビティのサイズを変化させ、それによりIMODの反射率に影響を及ぼす。IMODディスプレイ要素の反射スペクトルは、異なる色を生成するために可視波長全域でシフトされうる極めて広いスペクトル帯域を作成することができる。スペクトル帯域の位置は、光共振キャビティの厚さを変化させることによって調整されうる。光共振キャビティを変化させる1つの方法は、吸収体を基準とした反射体の位置を変化させることによるものである。
[0032]図1は、干渉変調器(IMOD)ディスプレイデバイスのディスプレイ要素のアレイまたは一連のディスプレイ要素における、2つの近接するIMODディスプレイ要素を描いている等角図法の例示である。IMODディスプレイデバイスは、1つまたは複数の干渉計測EMS、例えばMEMS、ディスプレイ要素を含む。これらのデバイスでは、干渉計測MEMSディスプレイ要素は、明状態または暗状態のどちらかにあるように構成されうる。明(「緩和」、「開」または「オン」等)状態では、ディスプレイ要素は、入射可視光の大部分を反射する。逆に、暗(「作動」、「閉」または「オフ」等)状態では、ディスプレイ要素はほとんど入射可視光を反射しない。MEMSディスプレイ要素は、黒および白に加えてカラーディスプレイを許容する光の特定の波長で主に反射するように構成されうる。いくつかの実装では、複数のディスプレイ要素を使用することによって、異なる原色の輝度およびグレーの色調が達成されうる。
[0033]IMODディスプレイデバイスは、ローおよびカラムで配列されうるIMODディスプレイ要素のアレイを含むことができる。アレイにおける各ディスプレイ要素は、空隙(光ギャップ、キャビティ、または光共振キャビティとも称される)を形成するために互いから可変で、かつ制御可能な距離に位置付けられた、可動反射層(すなわち機械層も称される、可動層)および固定部分反射層(すなわち静止層)のような、少なくとも一対の反射層と半反射層を含むことができる。可動反射層は、少なくとも2つの位置の間を移動されうる。例えば、第1の位置、すなわち緩和位置では、可動反射層は、固定部分反射層からある距離に位置付けられうる。第2位置、すなわち作動位置では、可動反射層は、部分反射層に対してより近く位置付けられうる。2つの層から反射する入射光は、可動反射層の位置および入射光の(1つまたは複数の)波長に依存して、強め合うようにおよび/または弱め合うように(constructively and/or destructively)干渉し、各ディスプレイ要素に対して全反射状態または無反射(non-reflective)状態のどちらかを作り出しうる。いくつかの実装では、ディスプレイ要素は、作動されていないときに反射状態にあることができ、可視スペクトル内の光を反射し、ならびに作動されているときに暗状態にあることができ、可視範囲内の光を吸収および/または弱めるように干渉しうる。しかしながらいくつかの他の実装では、IMODディスプレイ要素は、作動されていないときに暗状態にあり、作動されているときに反射状態にあることができる。いくつかの実装では、印加された電圧の導入は、状態を変化させるためにディスプレイ要素を駆動させることができる。いくつかの他の実装では、印加された電荷は、状態を変化させるためにディスプレイ要素を駆動させることができる。
[0034]図1におけるアレイの描かれている部分は、IMODディスプレイ要素12の形態で2つの近接する干渉計測MEMSディスプレイ要素を含む。(例示されているような)右側のディスプレイ要素12では、可動反射層14は、光スタック16の近くの、近接する、または接触している作動位置で例示されている。右側のディスプレイ要素12の両端に印加される電圧Vbiasは、移動するのに十分であり、また可動反射層14を作動位置に維持する。(例示されているような)左側のディスプレイ要素12では、可動反射層14は、部分反射層を含む、光スタック16からのある距離(設計パラメータに基づいて予め決定されうる)にある緩和位置に例示されている。左側のディスプレイ要素12の両端に印加される電圧Vは、右側のディスプレイ要素12のもののような、作動位置への可動反射層14の作動を引き起こすには十分でない。
[0035]図1では、IMODディスプレイ要素12の反射特性は概して、IMODディスプレイ要素12に入射する光13、および左側のディスプレイ要素12から反射する光15を示す矢印で例示されている。ディスプレイ要素12に入射する光13のほとんどは、光スタック16に向けて、透過回路基板20を通り抜けて透過されうる。その光スタック16に入射する光の一部は、光スタック16の部分反射層を通り抜けて透過されることになり、一部は透明基盤20を通って戻るように反射されることになる(reflect back)。光スタック16を通って透過される光13の一部は、透明基盤20に向けて(および通り抜けて)戻るように可動反射層14から反射されうる。光スタック16の部分反射層から反射される光と可動反射層14から反射される光との間の(強め合うおよび/または弱め合う)干渉は、デバイスの視覚側または基板側上でディスプレイ要素12から反射される光15の(1つまたは複数の)波長の彩度を部分的に決定することになる。いくつかの実装では、透過基板20は、ガラス基板(時折、ガラスプレートまたはパネルと称される)でありうる。ガラス基板は、例えば、ホウケイ酸ガラス、ソーダ石炭ガラス、クオーツ、Pyrex(登録商標)、または他の適したガラス材料であることができるか、これらを含むことができる。いくつかの実装でガラス基板が、0.3、0.5、または0.7ミリメータの厚さを有することができるけれども、いくつかの実装ではガラス基板は、より厚い(例えば数十ミリメータ)か、より薄い(例えば0.3ミリメータより小さい)ことがありうる。いくつかの実装では、非ガラス基板、例えばポリカーボネート、アクリル、テレフタル酸ポリエチレン(PET)、またはポリエーテルエーテルケトン(PEEK)基板、が使用されうる。そのような実装では、非ガラス基板は、0.7ミリメートルより小さい厚さを有する可能性が高くなるけれども、基板は設計の検討事項に依存してより厚くなりうる。いくつかの実装では、非透過基板、例えば金属箔、またはステンレス網ベースの基板、が使用されうる。例えば、部分透過的であり、および部分反射的である可動層および固定反射層を含む、逆IMODベースのディスプレイは、図1のディスプレイ要素12として基板の逆側から見られるように構成され、非透明基盤によってサポートされうる。
[0036]光スタック16は、単一の層またはいくつかの層を含むことができる。(1つまたは複数の)層は、電極層、部分反射および部分透過層、ならびに透明な誘電体層のうちの1つまたは複数を含むことができる。いくつかの実装では、光スタック16は、電気的に導電性であり、部分的に透明であり、および部分的に反射的であり、例えば、透明基盤20上に上記の層ののうちの1つまたは複数を堆積することによって作製(fabricate)されることができる。電極層は、様々な金属、例えば酸化インジウムスズ(ITO)、のような様々な材料から形成されうる。部分反射層は、様々な金属(例えばクロムおよび/またはモリブデン)等の部分的に反射的である様々な材料、半導体、および誘電体から形成されうる。部分反射層は、材料の1つまたは複数の層から形成され、それらの層の各々は、単一の材料または材料の組み合わせから形成されうる。いくつかの実装では、光スタック16のある特定の部分は、部分光吸収体と電気導体の両方としての役割をする、金属または半導体の単一の半透明の膜(thickness)を含むことができる一方で、(例えば、光スタック16の、またはディスプレイ要素の他の構造の)異なる、電気的により導電性の高い層または部分が、IMODディスプレイ要素間で信号をバスで運ぶ(bus)役割をすることができる。光スタック16はまた、1つまたは複数の導電性層または電気的導電性/部分的吸収層をカバーする、1つまたは複数の絶縁または誘電体層を含むこともできる。
[0037]いくつかの実装では、光スタック16の(1つまたは複数の)層の少なくともいくつかは、平行ストリップにパターン化され、以下でさらに説明されるようにディスプレイデバイスにおいてロー電極を形成することができる。当業者によって理解されることになるように、「パターン化される」という用語は、エッチングプロセスと同様にマスキングを指すように本明細書では使用される。いくつかの実装では、アルミニウム(Al)のような高導電性および反射性材料は、可動反射層14のために使用されることができ、これらのストリップは、ディスプレイデバイスにおいてカラム電極を形成することができる。可動反射層14は、例示されているポスト18およびポスト18の間に位置する介在する犠牲材料のような、支柱(support)の上部に堆積されているカラムを形成するために、(光スタック16のロー電極に直交する)(1つまたは複数の)堆積された金属層の一連の平行ストリップとして形成されうる。犠牲材料がエッチング除去されるとき、定められたギャップ19、すなわち光キャビティが可動反射層14と光スタック16との間に形成されうる。いくつかの実装では、ポスト18の間の間隔はおおよそ1‐1000umであり、一方でギャップ19はおおよそ10,000オングストローム(Å)未満でありうる。
[0038]いくつかの実装では、各IMODディスプレイ要素は、作動状態にあろうと緩和状態にあろうと、固定された、かつ移動する反射層によって形成されるキャパシタと見なされうる。電圧が一切印加されないとき、可動反射層14は、図1における左側のディスプレイ要素12によって例示されるように、可動反射層14と光スタック16との間にギャップ19を伴う、機械的に緩和した状態に留まる。しかしながら、電位差、すなわち電圧が、選択されたローおよびカラムのうちの少なくとも1つに印加されたとき、対応するディスプレイ要素におけるローとカラムの電極の交差部(intersection)形成されたキャパシタは帯電し、静電力がそれらの電極を引き合わせる。印加された電圧がしきい値を超える場合、可動反射層14は、光スタック16を変形し、光スタック16の近くにまたは光スタック16に逆らって移動することができる。光スタック16内の誘電体層(図示せず)は、図1における右側の作動されたディスプレイ要素12によって例示されているように、短絡を防ぎ、層14と16との間の離隔距離を制御することができる。その挙動は、印加された電位差の極性にかかわらず同じでありうる。アレイにおける一連のディスプレイ要素がいくつかの事例では「ロー」または「カラム」と称されることがあるけれども、ある方向を「ロー」と称し、別の方向を「カラム」と称することは恣意的であることを、当業者は容易に理解するだろう。言い換えれば、いくつかの配向では、ローはカラムと見なされ、カラムはローであると見なされうる。いくつかの実装では、ローは「コモン」線と称され、カラムは「セグメント」線と称されることができ、その逆も同様である。さらに、ディスプレイ要素は、直交するローおよびカラムに一様に配置されうるか(「アレイ」)、または、例えば、互いに対してある特定の位置オフセットを有する、非線形構成で配置されるか(「モザイク」)でありうる。「アレイ」および「モザイク」という用語は、どちらも配置を指しうる。したがって、ディスプレイは、「アレイ」または「モザイク」を含むものとして称されるけれども、その要素自体は、いかなる事例においても、互いに直交して配置される必要がなく、または一様な分布で配設される必要がないけれども、非対称形状および不均等に分布された要素を有する配置を含むことができる。
[0039]図2は、IMODディスプレイ要素の3つの要素アレイによって、3つの要素を含むIMODベースのディスプレイを組み込む電子デバイスを例示しているシステムブロック図である。電子デバイスは、1つまたは複数のソフトウェアモジュールを実行するように構成されうるプロセッサ21を含む。オペレーティングシステムを実行することに加えてプロセッサ21は、ウェブブラウザ、電話アプリケーション、電子メールプログラム、またはあらゆる他のソフトウェアアプリケーションを含む、1つまたは複数のソフトウェアアプリケーションを実行するように構成されうる。
[0040]プロセッサ21は、アレイドライバ22と通信するように構成されうる。アレイドライバ22は、例えばディスプレイアレイまたはパネル30に信号を供給する、ロードライバ回路24およびカラムドライバ回路26を含むことができる。図1で例示されているIMODディスプレイデバイスの横断面は、図2の線1−1によって図示されている。図2が明確にする目的でIMODディスプレイ要素の3×3アレイを例示しているけれども、ディスプレイアレイ30は、非常に多数のIMODディスプレイ要素を含むことができ、カラムとは異なる数のIMODディスプレイ要素をローにおいて有することができ、その逆も同様である。
[0041]図3は、IMODディスプレイ要素に関する印加された電圧に対する可動反射層位置を例示しているグラフである。IMODでは、ロー/カラム(すなわちコモン/セグメント)書き込み手順は、図3で例示されているようなディスプレイ要素のヒステリシス所有を活用することができる。IMODディスプレイ要素は、1つの実例となる実装では、可動反射層、またはミラーを緩和状態から作動状態に変化させるために約10ボルトの電位差を使用することができる。電圧がその値から低減されるとき、可動反射層は、電圧がこの例では10ボルトよりも低く下がるとその状態を維持するけれども、可動反射層は、電圧が2ボルトよりも低く下がるまで完全に緩和しない。したがって、要素が緩和または作動状態のどちらかで安定している印加された電圧のウィンドウが存在する場合、図3の例ではおおよそ3−7ボルトの電圧の範囲が存在する。これは本明細書では、「ヒステリシスウィンドウ」または「安定性ウィンドウ」と称される。図3のヒステリシス特性を有するディスプレイアレイ30では、ロー/カラム書き込み手順は、一度に1つまたは複数のローにアドレス指定する(address)ように設計されうる。したがってこの例では、所与のローのアドレス指定中、アドレス指定されたローにおける作動されるべきであるディスプレイ要素は、約10ボルトの電圧差に晒され、緩和されるべきであるディスプレイ要素は、0に接近したボルトの電圧差に晒されうる。アドレス指定後、ディスプレイ要素は、それらが以前にストロボ発光された(strobed)、すなわち書き込まれた、状態に留まるように、一定の状態、またはこの例ではおおよそ5ボルトのバイアス電圧差に晒されうる。この例では、アドレス指定された後、各ディスプレイ要素は、約3−7ボルトの「安定性ウィンドウ」内の電位差を認識する。このヒステリシス所有特徴は、IMODディスプレイ要素設計が、同じ印加された電圧条件下で作動または緩和の前から存在した(relaxed pre-existing)状態のどちらかで安定したままであることを可能にする。作動状態にあろうと緩和状態にあろうと、各IMODディスプレイ要素は、固定された、かつ移動する反射層によって形成されたキャパシタとしての役割をすることができるので、この安定した状態は、実質的に電力を消費または損失することなく、ヒステリシスウィンドウ内の一定の電圧で保持されうる。さらに、印加された電位が実質的に固定されている場合、本質的にほとんどの電流、または一切の電流がディスプレイ要素に流れない。
[0042]いくつかの実装では、画像のフレームは、所与のローにおけるディスプレイ要素の状態への所望の変化(もし存在する場合)にしたがって、カラム電極のセット伝いに「セグメント」電圧の形式のデータ信号を印加することによって作成されうる。フレームが一度に1つのローを書き込まれるように、アレイの各ローが順にアドレス指定されうる。第1のローにおけるディスプレイ要素に所望のデータを書き込むために、第1のローにおけるディスプレイ要素の所望の状態に対応するセグメント電圧は、カラム電極に印加され、指定の「コモン」電圧または信号の形式の第1のローパルスは、第1のロー電極に印加されうる。セグメント電圧のセットはその後、第2のローにおけるディスプレイ要素の状態への所望の変化(もし存在する場合)に対応するように変化され、第2のコモン電圧は、第2のロー電極に印加されうる。いくつかの実装では、第1のローにおけるディスプレイ要素は、カラム電極伝いに印加されるセグメント電極の変化によって影響を受けず、それらが第1のコモン電圧ローパルス中に設定された状態に留まる。このプロセスは、画像フレームを作り出すためにシーケンシャルな仕方で、全体の一連のロー、または代わりとしてカラム、に対して繰り返されうる。フレームは、秒毎にいくらかの所望の数のフレームでこのプロセスを継続的に繰り返すことによって、リフレッシュされうる、および/または新たな画像データで更新されうる。
[0043]各ディスプレイ要素の両端に印加されるセグメントおよびコモン信号の組み合わせ(つまり、各ディスプレイ要素または画素の両端の電位差)は、結果として生じる各ディスプレイ要素の状態を決定する。図4は、様々なコモンおよびセグメント電圧が印加されるときのIMODディスプレイ要素の様々な状態を例示している表である。当業者によって容易に理解されることになるように、「セグメント」電圧は、カラム電極またはロー電極のどちらかに印加され、「コモン」電圧は、カラムの電極またはロー電極のもう一方に印加されうる。
[0044]図4で例示されているように、リリース電圧VCRELがコモン線伝いに印加されるとき、セグメント線伝いに印加される電圧、すなわち高セグメント電圧VSおよび低セグメント電圧VS、に関わらず、コモン線伝いのすべてのIMODディスプレイ要素は、代わりとしてリリースされた、または作動されない状態として称される緩和状態、に置かれることになる。特に、リリース電圧VCRELがコモン線伝いに印加されるとき、変調器ディスプレイ要素または画素を横切る電位電圧(代わりとしてディスプレイ要素または画素電圧と称される)は、高セグメント電圧VSおよび低セグメント電圧VSの両方がそのディスプレイ要素のための対応するセグメント線伝いに印加されるときに、緩和ウィンドウ(図3を参照、リリースウィンドウとも称される)内にありうる。
[0045]高保持電圧VCHOLD_Hまたは低保持電圧VCHOLD_Lのような、保持電圧がコモン線に印加されるとき、そのコモン線伝いのIMODディスプレイ要素の状態は一定のままになる。例えば、緩和IMODディスプレイ要素は緩和位置に留まることになり、作動IMODディスプレイ要素は作動位置に留まることになる。高セグメント電圧VSおよび低セグメント電圧VSの両方が対応するセグメント線伝いに印加されるとき、ディスプレイ要素電圧が安定性ウィンドウ内に留まることになるように、保持電圧が選択されうる。したがって、この例におけるセグメント電圧振幅は、高VSと低セグメント電圧VSとの間の差であり、正または負の安定性ウィンドウのどちらかの幅より小さい。
[0046]高アドレス指定処電圧(high addressing voltage)VCADD_Hまたは低アドレス指定電圧(low addressing voltage)VCADD_Lのような、アドレス指定、すなわち作動、電圧がコモン線に印加されるとき、それぞれのセグメント線伝いへのセグメント電圧の印加によって、そのコモン線伝いの変調器にデータが選択的に書き込まれうる。セグメント電圧は、作動が印加されたセグメント電圧に依存するように選択されうる。アドレス指定電圧がコモン線伝いに印加されるとき、1つのセグメント電圧の印加は、結果として、安定性ウィンドウ内のディスプレイ要素電圧をもたらし、ディスプレイ要素を作動されないままにさせる。対照的に他のセグメント電圧の印加は、結果として、安定性ウィンドウを超えたディスプレイ要素電圧をもたらし、結果としてディスプレイ要素の作動をもたらす。作動を引き起こす特定のセグメント電圧は、どのアドレス指定電圧が使用される使用されるかに依存して変動しうる。いくつかの実装では、高アドレス指定電圧VCADD_Hがコモン線伝いに印加されるとき、低セグメント電圧VSの印加が変調器の作動を引き起こしうる一方で、高セグメント電圧VSの印加は、変調器をその現在の位置に留まらせることができる。帰結として、低アドレス指定電圧VCADD_Lが印加されるとき、高セグメント電圧VSが変調器の作動を引き起こし、低セグメント電圧VSが変調器の状態に実質的に一切効果を有さない(すなわち安定したままである)という点で、セグメント電圧の効果が反対でありうる。
[0047]いくつかの実装では、変調器間で同じ極性電位差を作り出す、保持電圧、アドレス指定電圧、およびセグメント電圧が使用されうる。いくつかの他の実装では、時により変調器の電位差の極性を交互に入れ替える、信号が使用されうる。変調器を横切る極性の入れ替え(つまり書き込み手順の極性の入れ替え)は、単一の極性の繰り返される書き込み動作の後に生じうる電荷蓄積を低減または抑止することができる。
[0048]図5は、2次元CIEU’V’空間において赤、緑、および青の原色を使用してディスプレイデバイスによって作り出されうる色を例示している実例となる色度図である。例えば、ディスプレイデバイスは、赤、緑、および青の色を作り出すディスプレイ要素を含むことができる。本明細書で使用される場合、ディスプレイ要素は、少なくとも1つの原色、例えば赤、緑、青、青緑、黄色、赤紫、白、または黒、を作り出すことができるディスプレイデバイスにおけるあらゆる要素を含むことができる。ディスプレイ要素はまた、(1つまたは複数の他の非伝統的な原色と組み合されるとき、実質的に中間色に見える色、例えばグレー、白、または黒、を作り出す)非伝統的な原色、例えば青紫、黄緑、を作り出すこともできる。ディスプレイ要素はまた、1つまたは複数の他の原色、例えば、オレンジ色またはスミレ色、を作り出すこともできる。本明細書で使用される場合、「原色(primary color)」または「原色(primary)」という用語は、ディスプレイデバイスの色の範囲(すなわち色域)を作り出すために(例えば付加して)組み合わせうるディスプレイデバイスにおける色のセット内の色を指しうる。例えば、ディスプレイデバイスのある特定の実装における原色は、画素のサブピクセルによって作り出された色のセットでありうる。
[0049]図5で図示されているように、特定の色の色度座標は、色度図の横および縦軸(u′,v′)によって定義されうる。u′,v′値は、色の色度を測定するように設計される。これらの座標は、様々な色空間モデル、例えば、CIEL*u′v′における(u′,v′)、CIEL*a*b*色空間における(a*,b*)、CIEXYZ色空間における(X,Z)、またはCIExyY色空間における(x,y)、によって表されることができ、ここにおいて2次元座標、例えば(x,y)、は、色の色度を表すことができ、三次元、例えば(Y)、は、色の明度(すなわち輝度または彩度)を測定することができる。特定の色の色度座標はまた、例えば、RGB色モデル、標準のRGB色モデル(例えば、sRGB)における3次元座標、またはLong、Medium、およびShort波長値を利用することができるフォン=クリース色モデルにおけるLMS座標、の色度を区別しないことがある他の色空間モデルを使用して定義されうる。
[0050]図5では、トレース97のエンドポイント95は、2次元空間において赤、緑、および青の原色によって作り出される色を定義することができる。トレース97の少なくとも一部は、凹面、凸面、または水平でありうる。トレース97内に囲まれた領域98は、エンドポイント95で作り出された色を混ぜることによって生成されうる色の範囲に対応しうる。この色の範囲は、ディスプレイデバイスの色域として称されうる。動作において、赤、緑、および青のディスプレイ要素の各々、例えばディスプレイの画素におけるサブピクセル、は、色域内の各色を形成するように結合する赤、緑、および青の色の異なる混合を作り出すために制御されうる。したがって、赤、緑、青の色域内の入力色の色度値を有する色を作り出すためには、赤、緑、および青の原色のみを有するディスプレイデバイスにおける1つの組み合わせが存在する。言い換えると、3つの原色のみを有するディスプレイデイバスでは、入力色を作り出すために、概して原色の1つの組み合わせだけが存在する。
[0051]ディスプレイデバイスの色域は、3つよりも多い原色によって定義されうる。例えば、ディスプレイデバイスは、赤、緑、青、および白の原色(RBGW)、青緑、黄色、赤紫、および黒の原色(CYMK)、赤、緑、青、青緑、黄色、および赤紫の原色(RGBCYM)、または、伝統的および/または非伝統的な原色の何らかの他の組み合わせ(例えば、RGBY、RGBC、RBGYC、RGBWK、ROYGCBWK等)を含むことができる。3つよりも多い原色を有するディスプレイデバイス、例えば多原色ディスプレイデバイス、では、入力色の色度値を有する色を作り出す原色の1つよりも多い組み合わせが存在しうる。ディスプレイデバイスで使用される原色の数は、様々な実装において、4、5、6、7、8、またはそれ以上でありうる。
[0052]複数の原色の組み合わせが入力色を作成するために利用可能であり、色処理が3次元空間で実行されるとき、作業中の空間の比較的低い次元性に起因して、メタメリズムを回避するための共通の方法は、色の組み合わせの選択肢を減らすものである。このことは、結果として利用可能な色または色パレット(例えば、原色の組み合わせを介して形成されうる別個の色のセット)の減少をもたらす。少なくとも4次元を有するスペクトルドメインのような、より高い次元の空間で色を処理することによって、本明細書で説明されているようなある特定の実装で、より大きな色パレットを使用し、同時にメタメリズムを実質的に回避することが可能である。
[0053]図6は、メタメリズムを低減する色を選択するように構成された実例となるディスプレイデバイスを例示している。ディスプレイデバイス100は、多数の原色を出力する、例えば画像を表示する、ように構成されたあらゆるディスプレイデバイスでありうる。例えば、ディスプレイデバイス100は、(反射的な、透過的な、または半透過的な)ディスプレイ、またはあらゆる他のディスプレイデバイス、例えば図8Aおよび8Bで図示されているようなディスプレイデバイス40、あるいは本明細書で挙げられたもののいずれでもありうる。ディスプレイデバイス100のいくつかの実装では、原色の数は2(例えば、黒および白)に等しい。他の実装では、原色の数は3(例えば、赤、緑、および青)に等しい。また他の実装では(例えば多原色ディスプレイデバイスでは)、原色の数は4より大きい、または4に等しい(例えば、4、5、6、7、8、またはそれ以上)。原色は、可視波長に関する波長範囲をカバーするように選択されることができ、それは、いくつかのケースでは、約370nmから約730nmまででありうる。
[0054]ディスプレイデバイス100は、ディスプレイ要素130のセットおよびハードウェアプロセッサ121を含むことができる。ディスプレイ要素130の各々は、原色の少なくとも1つを出力するように構成されうる。本明細書で説明されることになるように、プロセッサ121は、メタメリズムを低減する色を選択するように構成されうる。例えば、プロセッサ121は、ディスプレイデバイス100のディスプレイ要素130によって出力されることができる色の出力色パレットを作成し、出力色パレットをスペクトル空間色パレットに変換することができる。プロセッサ121はまた、ディスプレイデバイス100によって出力されるべき入力色に関するデータを受信し、その入力色を、その入力色を作成することができる原色の組み合わせに分離し、その入力色をスペクトル空間に変換することができる。さらにプロセッサ121は、スペクトル空間における入力色に少なくとも部分的に基づいて、スペクトル空間色パレットにおいて色を選択することができる。選択された色は、メタメリズムを低減することができる。
[0055]本明細書で使用される場合、ディスプレイ要素130は、少なくとも1つの原色、例えば赤、緑、青、青緑、黄色、赤紫、白、黒、またはあらゆる非伝統的な原色、を作り出すことができうるディスプレイデバイスにおける要素を含むこともできる。したがって、いくつかの実装では、原色は非白の原色に関連付けられうる。他の実装では、原色は白の原色に関連付けられうる。ディスプレイ要素130の原色は、ディスプレイデバイス100の色域を形成することができる。したがって、いくつかの実装では、ディスプレイ要素130の各々は、ディスプレイデバイス100の画素のサブピクセルを含むことができる。
[0056]ディスプレイ要素130の少なくとも1つは、本明細書で説明されているような1つまたは複数のIMODディスプレイ要素を含むことができる。いくつかの実装では、双安定モードで動作するIMODディスプレイ要素(例えば、固定されたキャビティの高さを有する干渉変調器)が使用されうる。いくつかの他の実装では、多重状態モードで動作するIMODディスプレイ要素(例えば、動作の各状態に対して固定されたキャビティの高さを有する干渉変調器)が使用されうる。また他の実装では、アナログモードで動作するIMODディスプレイ要素(例えば、可変のキャビティの高さを有する干渉変調器)が使用されうる。双安定であろうと、多重状態であろうと、またはアナログであろうと、各IMODディスプレイ要素は、干渉計測キャビティを有することができ、周囲光を変調するように構成されうる。IMODディスプレイ要素は、透過または反射デバイスで動作するように構成されうる。例えば、本明細書で論じられているように、干渉計測キャビティの間隔は、次に異なる色を生成しうるIMODディスプレイ要素の反射率に影響を及ぼうる。
[0057]したがって、いくつかの実装では、ディスプレイ要素130は、ディスプレイ要素130が干渉計測キャビティの間隔の1つまたは複数を変更することによって、原色のうちの1つまたは複数を出力することができるように変調されうる。加えて、または代わりとして、ディスプレイ要素130は、ディスプレイ要素130が反射(または透過)エリアの1つまたは複数を変更することによって、原色の1つまたは複数を出力することができるように変調されうる。さらに、いくつかの実装では、ディスプレイ要素130は、ディスプレイ要素130がタイムスロットの数におけるそれぞれの量の時間の間、原色のうちの1つまたは複数を出力することができるように一時的に変調されうる。ディスプレイ要素130はまた、色の付いた光の1つまたは複数の液晶またはソースを含む、他のタイプのディスプレイ要素を含むこともできる。例えば、ディスプレイデバイス100は、液晶ディスプレイ(LCD)または発光ダイオード(LED)ディスプレイでありうる。
[0058]ディスプレイデバイス100は、ディスプレイ要素130と通信しているプロセッサ121をさらに含むことができる。いくつかの実装では、プロセッサ121は、図2または図8Bのプロセッサ21でありうる。プロセッサ121は、ディスプレイデバイス100の動作を制御するために、マイクロコントローラ、中央処理装置(CPU)、または論理ユニットを含むことができる。プロセッサ121は、多原色ディスプレイデバイスおいてメタメリズムを低減する色処理を実行するように構成されうる。
[0059]多原色ディスプレイデバイスのための色処理のいくつかの可能性のある手法(例えば、分離ボリュームまたはサブボリューム方法(a separate volume or a subvolume method))では、色域は、分離ボリューム(例えば四面体)に分割されうる。例えば、8つの原色では、色域は、6つの別個の四面体に分割されうる。四面体の4つの角における原色は、入力色を作成するために使用されうる。いくつかの手法では、異なる原色が異なる時間スロット(または時間プレーン)で出力されるように時間変調が使用されうる。原色の時間変調によって形成される色パレットは、他の四面体内で形成される他の色と組み合される各四面体内で形成された色のセットに制限されうる。例えば、4つの時間プレーンおよび8つの原色では、6つの別個の四面体を用いて作成される384つの同一でない色が存在しうる。このように、メタメリズムはことによると、3色空間、例えばsRGB、において色処理を実行するとき、ことによると、メタメリズムは回避されうる。しかしながらこれは、多原色ディスプレイデバイス上にレンダリングされうる色のセットよりずっと少ないセットである。例えば、4つの時間プレーンおよび8つの原色では、70つの重複する四面体を用いて作成される17920つの可能な色が存在しうる。3色空間と比較されるスペクトルドメインにおける色処理を実行することによって、本明細書で説明されているある特定の実装は、より大きな色パレット、例えばいくつかの事例ではフルカラーパレット、を使用し、同時にメタメリズムを実質的に回避するために、比較的より高い次元性を活用することができる。
[0060]スペクトルドメインにおける色処理を実行することができる1つの実例となるディスプレイデバイス100は図6で図示されている。いくつかの実装では、プロセッサ121は、モジュール122−126のような、色処理を実行するための1つまたは複数のモジュールを含むことができる。プロセッサ121は、例えば出力色パレット作成モジュール122によって、ディスプレイデバイス100のディスプレイ要素130によって出力されることができる色の出力色パレットを作成することができる。プロセッサ121は、ディスプレイ要素データ131を受信することができる。いくつかの実装では、ディスプレイ要素データ131は、ディスプレイ要素130に関連付けられた原色の識別および/または数Nを含むことができる。時間変調が使用される場合、ディスプレイ要素データ131はまた、時間変調のために使用される時間スロット(または時間プレーン)の数tを含むこともできる。いくつかの例では、所与の時間スロットは、利用可能な色の間で異なるフォーマットで分けられうる。したがって、ディスプレイ要素データ131はまた、利用可能な色のために使用されるフォーマットおよび/または時間スロットの数を含むこともできる。そのような例では、プロセッサ121は、原色の時間スロットへのすべての可能な割り当てを形成することができる。例えば、出力色パレット作成モジュール122は、利用可能なt個のタイムスロットを使用して可能なN個の原色の線形結合の係数のマトリクスBによって表されうる、ディスプレイ要素130によって出力されることができる色の出力色パレットを作成することができる。5つの原色(例えば赤、緑、青、青緑、および赤紫)および相対的な持続時間の4つのタイムスロット[a,b,c,d]を使用する1つの例であって、ここにおいてa+b+c+d=1である(1は、フレーム全体の長さを表すことができる)1つの例として、1つの線形結合は[0,b,a,c+d,0]であることができ、0に等しい相対量の時間に対して赤、bに等しい相対量の時間に対して緑、aに等しい相対量の時間に対した青、(c+d)に等しい相対量の時間に対して青緑、および0に等しい相対量の時間に対して赤紫、を出力することによって形成されうる色を表す。別の可能な線形結合は、[c,a+c+d,0,0,b]であることができる。マトリクスBは、N×mのマトリクス次元を有し、ここにおいてmは可能な原色の線形結合係数の数であり、ディスプレイデバイスのためのすべてのそのような可能な線形結合係数のセットを含むことができる。
[0061]プロセッサ121はまた、出力色パレットをスペクトル空間色パレットに変換することができる。例えば、変換は、出力色パレット変換モジュール123によって実行されうる。スペクトル空間の次元性は、いくつかの実装では、原色の数よりも大きくあることができ、いくつかのケースでは、原色の数よりもずっと大きくある(例えば原色の数の2倍、3倍、または4倍)ことができる。様々な実装においてスペクトル空間は、原色に関連付けられた波長範囲に少なくとも部分的に基づいた次元性を有することができる。ある特定の実装では、スペクトル空間はまた、原色に関連付けられた波長範囲のサンプリング間隔に少なくとも部分的に基づいた次元性を有することもできる。その次元性は、サンプリング間隔によって分離された波長範囲でありうる。波長範囲を表すように使用されるサンプルの波長の数は、スペクトルの次元性、ならびにそれによりスペクトル空間の次元性として見なされうる。例えば1nm、2nm、3nm、4nm、5nm、10nm、15nm等の、任意のサンプリング間隔が使用されうる。例として、原色に関連付けられた波長範囲が400nmから700nmまで広がり、1nm間隔でサンプルされる場合、ディスプレイデバイスのNつの原色の各々は、301値によって表されるスペクトルを有することができる。言い換えると、スペクトル空間の次元性Dは、この例では、301でありうる。このスペクトル空間は、いくつかの実装では、色処理のための最も一般的な空間であることができ、ここではほとんどのメタメリズムが、または実質的に一切のメタメリズムが可能ではないことがある。いくつかの実装では、2つの色のスペクトルが異なる場合、それらはメタメリックではないことがある。ある特定の実装では、出力色パレット変換モジュール123は、D×N(例えば、Dがスペクトル空間の次元性を表し、Nが原色の数を表す上記の例では、301×N)のマトリクス次元を有するマトリクスAを作成することができ、ここにおいてマトリクスAの各カラムは、各原色のスペクトルを記述することができる。
[0062]色パレットを所望の色空間に変換するための1つの手法では、所望の空間における原色の色座標は、色パレットマトリクスBによって乗算されうる。例えば、色パレットをsRGB色空間に変換するために、sRGB色空間における原色の色座標は、パレット色のsRGB座標を形成するために色パレットマトリクスBによって乗算される。しかしながら(例えば3次元空間への)そのような変換は、原色の組み合わせのすべてがある特定の実装において使用される場合、メタメリズムをもたらしうる。したがって、ある特定の他の実装では、出力色パレットは、マトリクスBで原色のスペクトルを乗算することによって、スペクトル空間色パレットに変換されうる。例えば、次元N×mのマトリクスB(例えば原色のための係数の線形結合)でマトリクス次元D×NのマトリクスA(例えば原色の空間ドメイン表現)を乗算することは、出力色パレットをスペクトル空間色パレット(例えばある特定の実装における、所与のt個のタイムスロットおよびN個の原色の組み合わせによって形成されうるすべての可能な色のスペクトル)に変換することができる。
[0063]いくつかの実装では、最大限のスペクトルドメインにおける色処理の計算コストがスペクトル空間における多数の次元(例えば上記の例では301)に起因して高くありうるので、依然としてメタメリズムを実質的に回避しながらスペクトルデータをより低い次元空間に変換することによってスペクトル空間の次元性を低減することが望ましくありうる。例えば、入力スペクトルが各原色に対して301の最大限の次元性を有する(例えば1nm間隔で可視スペクトル400nmから700nmをサンプリングする)場合、低減された次元性は、10nm間隔でサンプリングすることによって達成されることができ、各原色に対して31次元での色パレットを生み出す。したがって、スペクトル空間の次元性Dは、波長範囲(例えば電磁スペクトルの可視部分)、および/または波長範囲のサンプリング間隔(例えば上記の例では1nmまたは10nm)に少なくとも部分的に依存しうる。サンプリング間隔を増大させることによって、スペクトル空間の次元性は、より高い次元性空間と比較されると向上した処理効率をもたらすことができる低減された次元性スペクトル空間を達成するように(例えば310から31次元に)低減されうる。低減された次元性スペクトル空間のさらなる例が以下で説明される。
[0064]プロセッサ121は、ディスプレイデバイス100によって出力されるべき入力色に関するデータを受信するように構成されうる。例えば、プロセッサ121は、ディスプレイ要素130によって画像として表示されるべき画像データを受信するように構成されうる。例えば、プロセッサ121は、ネットワークインターフェースまたは画像ソースモジュール127から、圧縮された画像データのような画像データを受信することができる。プロセッサ121は、画像データを、生画像データに、または生画像データに容易に処理されるフォーマットに処理することができる。画像データは、画像内の各ロケーションにおける画像特性、例えば色、色相、彩度、明度、およびグレースケールレベル、を識別する情報を含むことができる。例えば、画像データは、出力デバイス100によって作り出されうる入力色データ128を含むことができる。入力色データ128は、3次元色度座標、例えばxyY、L*u′v′、L*a*b*、XYZ、RGB、sRGB、LMS、または他の色空間モデル、を含むことができる。
[0065]プロセッサ121は、例えば入力色分離モジュール124によって、入力色を、その入力色を作成することができる原色の組み合わせに分離することができる。例えば、(例えば色域マッピングの後の)入力画像における所与の入力色に関して、入力色を形成する原色の線形結合の係数αのセットが取得されうる。いくつかの実装では、これは、3色空間(例えばsRGB)から原色への1対1のマッピングを形成することを指しうる。例としてある特定の実装では、入力色は、原色の理論上の組み合わせに分離されうる。様々な実装において入力色は、入力色の理論上の組み合わせおよびそれぞれのタイムスロットに分離されうる。いくつかの実装では、プロセッサ121は、入力色を作成するための原色を決定するために分離ボリュームまたはサブボリューム方法を使用することによって、入力色を分離するように構成されうる。
[0066]プロセッサ121はその後、入力色をスペクトル空間に変換することができる。例えば、変換は、入力色変換モジュール125によって実行されうる。入力色のスペクトル空間への変換は、出力色パレットのスペクトル空間への変換の後に、その変換の前に、またはその変換と同時に実行されうる。ある特定の実装では、入力色は、原色スペクトルで係数αのベクトルを乗算することによってスペクトル空間に変換されうる。例えば、各原色、例えば各赤、青、青緑、またはオレンジの画素は、ある特定の既知の反射特性を有することができる。色を作成するために原色を互いに組み合わせることによって、スペクトルは、原色のスペクトル特性を使用して作成された色に関連付けられうる。1つの例として、5つの原色(N=5)では、所与の入力色、例えばsRGBにおける(0.3,0.7,0.1)に関して、入力色分離モジュール124は、α係数、例えば[0.1,0.12,0.4,0.6,0.3]を生み出すことができる。スペクトルドメインにおけるこの色の表現は、α×Aによって与えられ、ここにおいてこれ以前に論じられたように、Aは、スペクトルドメインにおける原色スペクトルのマトリクスでありうる。したがって様々な実装においてプロセッサ121は、分離された入力色および原色のスペクトルに少なくとも部分的に基づいて、入力色をスペクトル空間に変換するように構成されうる。
[0067]プロセッサ121は、例えば選択モジュール126によって、スペクトル空間における入力色に少なくとも部分的に基づいて、スペクトル空間色パレットにおいて色を選択または量子化することができる。ある特定の実装では、プロセッサ121は、入力色に最も近いスペクトル空間色パレットにおける色として、色を選択するように構成されうる。スペクトル空間で作動することによって、プロセッサ121は、出力色パレットにおいて入力画像色のスペクトルに最も近いスペクトルを発見することができる。実質的には、スペクトル空間において作動することによって、単に最も近い全体の色よりもむしろ、メタメリズムを低減することができる色の組み合わせをレンダリングする、最も近いスペクトルが発見される。ある特定の実装では、近さは、スペクトル空間においてLノルムのような適切なメトリックを使用して定義されうる。
[0068]図6は、プロセッサ121内のモジュール122−126を別個のモジュールとして例示しているけれども、プロセッサ121内のモジュールは他のモジュールと組み合わせられうる。例えばいくつかの実装では入力色変換モジュール125が、入力色分離モジュール124とは別個でありうる一方で、他の実装では入力色分離モジュール124および入力色変換モジュール125は、同じモジュールでありうる。いくつかの実装では出力色パレット変換モジュール123が、出力色パレット作成モジュール122とは別個でありうる一方で、他の実装では出力色パレット作成モジュール122および出力色パレット変換モジュール123は、同じモジュールでありうる。加えていくつかの実装では入力色変換モジュール125が、出力色パレット変換モジュール123とは別個でありうる一方で、他の実装では入力色変換モジュール125および出力色パレット変換モジュール123は、同じモジュールでありうる。モジュール122−126は、図6で図示されているものとは異なって構成されることができ、例えば、モジュールによって実行される機能は、様々な実装において、結合、分離、統合、または除去されうる。
[0069]ある特定の実装では、選択された色はコンピュータ可読媒体に記憶されうる一方で、プロセッサ121は、1つまたは複数の入力画像の入力色のすべてが選択されるまで、別の入力色に対する別の色を選択するための動作を繰り返す。ある特定の実装では、出力色パレットのスペクトル空間への変換は、複数の入力色に対して、例えば1つまたは複数の入力色画像の入力色のすべてに対して、複数の色が選択されるまで、例えば本明細書で説明されているもののようなコンピュータ可読媒体に記憶されうる。理論上、出力色パレットは、ディスプレイデバイス100の寿命に対して一度、作成され、スペクトル空間に変換されうる。しかしながら様々な実装において、出力色パレットは、プロセッサ121がディスプレイ要素130のあらゆる変化を説明するために動作し始める度に作成され、スペクトル空間に変換されうる。
[0070]上記で論じられたように、ある特定の実装では、最も近いスペクトルを発見する計算を加速させるために、プロセッサ121は、スペクトル空間の次元性よりも少ない次元を有する低減された次元性スペクトル空間において色を選択するように構成されうる。例えば、スペクトルデータの次元性は、依然として実質的にメタメリズムを回避しながら、データの多様性(variance)の実質的にすべてを捕捉するより低い次元スペクトル空間を発見するために低減されうる。いくつかの実装では、低減された次元性スペクトル空間はまた、主成分分析(PCA)を使用して決定されうる。例えば、1つの例では、より高い次元のスペクトル空間は31次元を有することができるけれども、PCAを通じて、より低い次元(例えば9次元または5次元の)スペクトル空間は、データ多様性の高パーセンテージ(例えば、約80%より大きい、約90%より大きい、約95%より大きい、またはほとんど約100%)を捕捉することができ、計算が最初の(例えば31次元の)スペクトル空間よりもずっと速く実行されることを可能にすることができる。
[0071]ある特定の実装では、プロセッサ121はさらに、ディスプレイデバイス100上に入力色を作り出すために、ディスプレイ要素130の少なくとも1つに選択された色を通信するように構成されうる。画像をレンダリングするとき、選択された色と入力色との間の量子化誤差は、隣接するディスプレイ要素130、例えば画素、に拡散されうる。例えば、量子化誤差は、ディザリングアルゴリズム、例えばフロイド−スタインバーグディザリングアルゴリズム、を使用して隣接するディスプレイ要素130に拡散させうる。ある特定の実装では、量子化誤差は、3色空間、例えばsRGBにおけるスキームを使用して拡散されうる。しかしながら他の実装では、量子化誤差は、スペクトル空間におけるスキームを使用して拡散されうる。例えば、プロセッサ121は、ディスプレイ要素130の第1のグループに関して、スペクトル空間において、選択された色と入力色との間の量子化誤差を決定するように構成されうる。プロセッサ121はその後、スペクトル空間において、ディスプレイ要素130の第1のグループに隣接するディスプレイ要素130の第2のグループに量子化誤差を拡散することができる。
[0072]3色処理を使用する色パレットの疎らさに起因して、3色空間において互いに近い色、例えば肌トーンの色調(shades of skin tone)は通常、非常に異なるスペクトルを有しうる、原色の異なるセットで構成されうるパレットポイントに量子化される。結果として、作り出された画像における近辺色は、視野角の変化の下、異なる量でシフトしうる。例えば、ディザスポット、例えば肌トーン画像における交互のピンクと緑のスポットが観測されうる。スペクトル空間において量子化を実行することによって、3色空間と比較してずっと多くのパレットポイントが存在するため、入力色に近い画像色は、これもまたスペクトル分布において間近のパレット色に量子化されうる。結果として、視野角の変化の下、画像(例えば肌)における同じ色調に属する異なる画素は、大いに異なる方法でシフトしないこともある。したがって、ディスプレイデバイス100のある特定の実装は、メタメリズムを実質的に回避しながら、多原色ディスプレイ上にレンダリングされた画像においてより少ないディザ視界をもたらすことができる。
[0073]図7は、メタメリズムを低減する色を選択するディスプレイデバイス100上で色を処理する実例となる方法を例示している。ディスプレイデバイス100は、本明細書で説明されているような、多原色ディスプレイデバイスでありうる。例えば、多原色ディスプレイデバイス100は、4より大きい、または4に等しい数の原色を出力するように構成されうる。ディスプレイデバイス100は、ディスプレイ要素130を含むことができる。ディスプレイ要素130の各々は、原色の少なくとも1つを出力するように構成されうる。
[0074]方法500は、ブロック510で図示されているように、ディスプレイデバイス100のディスプレイ要素130によって出力されることができる色の出力色パレットを作成することを含むことができる。ブロック520で図示されているように、方法500は、出力色パレットをスペクトル空間色パレットに変換することを含むことができる。スペクトル空間は、原色に関連付けられた波長範囲、および/または波長範囲のサンプリング間隔に少なくとも部分的に基づいた次元性を有することができる。
[0075]ブロック530で図示されているように、方法500は、ディスプレイデバイス100によって出力されるべき入力色に関するデータを受信することを含むことができる。ディスプレイデバイス100によって出力されるべき入力色に関するデータを受信した後、方法500は、ブロック540で図示されているように、入力色を、その入力色を作成することができる原色の組み合わせに分離することを含むことができる。ブロック550で図示されているように、方法500は、入力色をスペクトル空間に変換することを含むことができる。例えば、入力色をスペクトル空間に変換することは、分離された入力色および原色のスペクトルに少なくとも部分的に基づきうる。
[0076]さらに方法500は、ブロック560で図示されているように、スペクトル空間における入力色に少なくとも部分的に基づいて、スペクトル空間色パレットにおいて色を選択することを含むことができる。選択された色は、メタメリズムを低減することができる。いくつかの実装では、色を選択することは、例えばスペクトル空間においてLノルムを使用して入力色に最も近いスペクトル空間色パレットにおける色を選択することを含むことができる。
[0077]ある特定の実装では、方法500は、全体として物理的コンピューティングデバイスによって実行されうる。いくつかの実装では、方法500はさらに、ディスプレイデバイス100上に入力色を作り出すために、ディスプレイ要素130の少なくとも1つに選択された色を通信することを含むこともできる。
[0078]図8Aおよび8Bは、複数のIMODディスプレイ要素を含むディスプレイデバイス40を例示しているシステムブロック図である。ある特定の実装では、ディスプレイデバイス40は、本明細書で説明されているような実例となるディスプレイデバイス100を含むことができる。ディスプレイデバイス40は、例えば、スマートフォン、セルラまたはモバイル電話でありうる。しかしながら、ディスプレイデバイス40の同じコンポーネント、またはこれの僅かなばらつきのあるもの(slight variation)もまた、テレビジョン、コンピュータ、タブレット、電子書籍リーダ、ハンドヘルドデバイス、およびポータブルメディアデバイスのような様々なタイプのディスプレイデバイスを例示している。
[0079]ディスプレイデバイス40は、ハウジング41、ディスプレイ30、アンテナ43、スピーカ45、入力デバイス48、およびマイクロフォン46を含む。ハウジング41は、射出成形および真空成形を含む様々な製造プロセスのうちの任意のものから形成されうる。加えてハウジング41は、限定はされないが、プラスチック、金属、ガラス、ゴム、およびセラミック、またはそれらの組み合わせを含む、様々な材料の任意のものから作られうる。ハウジング41は、異なるロゴ、ピクチャ、もしくはシンボルを含んでいる、または、異なる色の、他の取外し可能な部分と交換されうる、取外し可能な部分(図示せず)を含むことができる。
[0080]ディスプレイ30は、本明細書で説明されている、双安定、多重状態、またはアナログディスプレイを含む様々なディスプレイのうちの任意のものでありうる。ディスプレイ30はまた、プラズマ、EL、OLED、STN LCD、またはTFT LCD等のフラットパネルディスプレイ、あるいはCRTまたは他の管デバイス等の非フラットパネルディスプレイを含むように構成されうる。加えてディスプレイ30は、本明細書で説明されているような、IMODベースのディスプレイを含むことができる。ある特定の実装では、ディスプレイ30は、他のディスプレイと比較されるとき、視野角の変化での低減された色シフトおよび低減されたメタメリズムを提供することができる。
[0081]ディスプレイデバイス40のコンポーネントは、図8Aで概略的に例示されている。ディスプレイデバイス40は、ハウジング41を含み、それの中に少なくとも部分的に囲まれた追加のコンポーネントを含むことができる。例えば、ディスプレイデバイス40は、トランシーバ47に結合されうるアンテナ43を含む、ネットワークインターフェース27を含む。ネットワークインターフェース27は、ディスプレイデバイス40上で表示されうる画像データのためのソースでありうる。したがって、ネットワークインターフェース27は、画像ソースモジュールの1つの例であるけれども、プロセッサ21および入力デバイス48もまた、画像ソースモジュールとしての役割をしうる。トランシーバ47は、調整ハードウェア52に接続される、プロセッサ21に接続される。調整ハードウェア52は、信号を調整(例えば信号をフィルタまたは別の方法で操作)するように構成されうる。調整ハードウェア52は、スピーカ45およびマイクロフォン46に接続されうる。プロセッサ21はまた、入力デバイス48およびドライバコントローラ29に接続されうる。ある特定の実装では、プロセッサ21は、プロセッサ121を含むことができるか、または、本明細書で説明されているプロセッサ121として機能することができる。本明細書で説明されている方法、例えば方法500、は、プロセッサ21による命令の実行を介して実行されうる。ドライバコントローラ29は、フレームバッファ28およびアレイドライバ22に結合され、アレイドライバ22は今度はディスプレイアレイ30に結合されうる。図8Aに特に描かれていない要素を含む、ディスプレイデバイス40における1つまたは複数の要素は、メモリデバイスとして機能するように構成され、プロセッサ21と通信するように構成されうる。いくつかの実装では電源50は、特定のディスプレイデバイス40の設計における実質的にすべてのコンポーネントに電力を供給することができる。
[0082]ネットワークインターフェース27は、ディスプレイデバイス40がネットワークをわたって1つまたは複数のデバイスと通信することができるように、アンテナ43およびトランシーバ47を含む。ネットワークインターフェース27はまた、例えばプロセッサ21のデータ処理要件を軽減するいくつかの処理能力を有することができる。アンテナ43は、信号を送信および受信することができる。いくつかの実装では、アンテナ43は、IEEE16.11(a)、(b)、または(g)を含むIEEE16.11規格、あるいはIEEE802.11a、b、g、n、およびそれらのさらなる実装を含むIEEE802.11規格にしたがって、RF信号を送信および受信する。いくつかの他の実装では、アンテナ43は、Bluetooth規格にしたがってRF信号を送信および受信する。セルラ電話のケースでは、アンテナ43は、符号分割多元接続(CDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、時分割多元接続(TDMA)、グローバル移動体通信システム(GSM(登録商標))、GSM/ジェネラルパケットラジオサービス(GPRS:General Packet Radio Service)、エンハンスドデータGSM環境(EDGE:Enhanced Data GSM(登録商標) Environment)、地上基盤無線(TETRA:Terrestrial Trunked Radio)、広帯域CDMA(W‐CDMA)、エボリューションデータオプティマイズド(EV‐DO:Evolution Data Optimized)、1xEV‐DO、EV‐DO Rev A、EV‐DO Rev B、高速パケットアクセス(HSPA)、高速ダウンリンクパケットアクセス(HSDPA)、高速アップリンクパケットアクセス(HSUPA)、発展型高速パケットアクセス(HSPA+)、ロングタームエボリューション(LTE)、AMPS、あるいは3G、4G、または5Gの技術を利用するシステムのようなワイヤレスネットワーク内で通信するために使用される他の既知信号を受信するように設計されうる。トランシーバ47は、アンテナ43から受信される信号を、それらがプロセッサ21によって受信され、さらにプロセッサ21によって操作されうるように予め処理することができる。トランシーバ47はまた、プロセッサ21から受信される信号を、それらがアンテナ43を介してディスプレイデバイス40から送信されうるように処理することもできる。
[0083]いくつかの実装では、トランシーバ47は受信機によって置き換えられうる。加えていくつかの実装では、ネットワークインターフェース27は画像ソースによって置き換えられ、それは、プロセッサ21に送られるべき画像データを記憶、または生成ことができる。プロセッサ21は、ディスプレイデバイス40の全体の動作を制御することができる。プロセッサ21は、ネットワークインターフェース27または画像ソース、例えば図6で図示されているような画像ソースモジュール127、から、圧縮された画像データのようなデータを受信し、データを、生画像データに、または生画像データに容易に処理されうるフォーマットに処理する。プロセッサ21は、図7で図示されている方法500を実行するようにプログラミングされうる。プロセッサ21は、記憶のためにフレームバッファ28に、またはドライバコントローラ29に、処理されたデータを送ることができる。生データは通常、画像内の各ロケーションにおける画像特性を識別する情報を指す。例えば、そのような画像特性は、色、色相、彩度、明度、およびグレースケールレベルを含むことができる。画像データは、ディスプレイデバイス40によって作り出されるべき入力色に関するデータを含むことができる。
[0084]プロセッサ21は、ディスプレイデバイス40の動作を制御するために、マイクロコントローラ、CPU、または論理ユニットを含むことができる。調整ハードウェア52は、スピーカ45に信号を送信するための、およびマイクロフォン46から信号を受信するための増幅器およびフィルタを含むことができる。調整ハードウェア52は、ディスプレイデバイス40内の個別のコンポーネントであることができる、またはプロセッサ21または他のコンポーネント内に組み込まれうる。
[0085]ドライバコントローラ29は、直接プロセッサ21から、またはフレームバッファ28から、のどちらかからプロセッサ21によって生成された生画像データを取ることができ、アレイドライバ22への高速送信のために適切に生画像データを再フォーマットすることができる。いくつかの実装では、ドライバコントローラ29は、生画像データを、それがディスプレイアレイ30にわたって走査するのに適した時間順序を有するような、ラスタ様フォーマットを有するデータフローに再フォーマットすることができる。その後、ドライバコントローラ29は、アレイドライバ22にフォーマットされた情報を送る。LCDコントローラのようなドライバコントローラ29はしばしば、スタンドアロン集積回路(IC)としてシステムプロセッサ21に関連付けられるけれども、そのようなコントローラは多くの方法で実装されうる。例えば、コントローラは、ハードウェアとしてプロセッサ21に埋め込まれるか、ソフトウェアとしてプロセッサ21に埋め込まれるか、またはハードウェアにおいてアレイドライバ22と完全に一体化されるか、でありうる。
[0086]アレイドライバ22は、ドライバコントローラ29からフォーマットされた情報を受信することができ、ビデオデータを、ディスプレイ要素のディスプレイのx‐yマトリクスから来る、数百の、および時には数千の(またはそれより多くの)リード線に毎秒何回も適用される波形の並列セットに再フォーマットすることができる。
[0087]いくつかの実装では、ドライバコントローラ29、アレイドライバ22、およびディスプレイアレイ30は、本明細書で説明されているディスプレイのタイプのうちのいずれにも適している。例えば、ドライバコントローラ29は、従来のディスプレイコントローラ、または双安定ディスプレイコントローラ(IMODディスプレイ要素コントローラ等)でありうる。加えてアレイドライバ22は、従来のドライバ、または双安定ディスプレイドライバ(IMODディスプレイ要素ドライバ等)でありうる。さらに、ディスプレイアレイ30は、従来のディスプレイアレイ、または双安定ディスプレイアレイ(IMODディスプレイ要素のアレイを含むディスプレイ等)でありうる。いくつかの実装では、ドライバコントローラ29は、アレイドライバ22と一体化されうる。そのような実装は、高集積システム、例えば、モバイル電話、ポータブル電子デバイス、ウォッチまたは小面積ディスプレイ、において有用でありうる。
[0088]いくつかの実装では、入力デバイス48は、例えば、ユーザがディスプレイデバイス40の動作を制御することを可能にするように構成されうる。入力デバイス48は、QWERTYキーボードもしくは電話キーパッドのようなキーパッド、ボタン、スイッチ、ロッカ(rocker)、接触感知スクリーン(touch-sensitive screen)、ディスプレイアレイ30と一体化された接触感知スクリーン、または圧力もしくは熱感知膜を含むことができる。マイクロフォン46は、ディスプレイデバイス40のための入力デバイスとして構成されうる。いくつかの実装では、マイクロフォン46を通じたボイスコマンドは、ディスプレイデバイス40の動作を制御するために使用されうる。
[0089]電源50は、様々なエネルギー貯蔵デバイスを含むことができる。例えば、電源50は、ニッケルカドミウムバッテリーまたはリチウムイオンバッテリーのような再充電式バッテリでありうる。再充電可能なバッテリを使用する実装では、再充電式バッテリは、例えば、壁面ソケットまたは光起電デバイスもしくはアレイから来る電力を使用して、充電可能でありうる。代わりとして、再充電式バッテリは、ワイヤレスに充電可能でありうる。電源50はまた、再生可能エネルギーソース、キャパシタ、あるいはプラスチック太陽電池または太陽電池塗料を含む太陽電池でありうる。電源50はまた、壁面コンセントから電力を受け取るようにも構成されうる。
[0090]いくつかの実装では、制御プログラマビリティは、電子ディスプレイシステムにおけるいくつかの場所に位置しうるドライバコントローラ29に存在する。いくつかの他の実装では、制御プログラマビリティは、アレイドライバ22に存在する。上記で説明された最適化は、任意の数のハードウェアおよび/またはソフトウェアコンポーネントで、および様々な構成で実行されうる。
[0091]本明細書で使用される場合、項目のリスト「のうちの少なくとも1つ」を指す語句は、単一のメンバを含む、それらの項目の任意の組み合わせを指す。例として、「a、b、またはcのうちの少なくとも1つ」は、a、b、c、a−b、a−c、b−c、およびa−b−cをカバーするように意図されている。
[0092]本明細書で開示されている実装と関連して説明される様々な例示的なロジック、論理ブロック、モジュール、回路、およびアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、または両方の組み合わせとして実装されうる。ハードウェアおよびソフトウェアの互換性は、概して機能の点から説明され、様々な例示的なコンポーネント、ブロック、モジュール、回路、および上記で説明されたステップで例示されている。このような機能が、ハードウェアで実装されるか、ソフトウェアで実装されるかは、特定のアプリケーションおよびシステム全体に課せられる設計制約に依存する。
[0093]本明細書で開示された態様に関連して説明されている様々な例示的なロジック、論理ブロック、モジュール、および回路を実装するために使用されるハードウェアならびにデータ処理装置は、汎用単一チップのプロセッサまたは汎用マルチチップのプロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)または他のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲートまたはトランジスタ論理、ディスクリートハードウェアコンポーネント、または本明細書で説明されている機能を実行するために設計された、それらの任意の組み合わせで実装または実行されうる。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサ、または、任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、もしくはステートマシン(state machine)でありうる。プロセッサはまた、例えば、DSPとマイクロプロセッサの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携した1つまたは複数のマイクロプロセッサ、あるいはあらゆる他のこのような構成等の、コンピューティングデバイスの組み合わせとして実装されうる。いくつかの実装では、特定のステップおよび方法は、所与の機能に特有である回路によって実行されうる。
[0094]1つまたは複数の様態では、説明されている機能は、本明細書で開示される構造、およびこれらの構造的均等物を含む、ハードウェア、デジタル電子回路、コンピュータソフトウェア、ファームウェアまたはこれらのあらゆる組み合わせで実装されうる。本明細書で説明されている主題の実装はまた、データ処理装置による実行のための、またはデータ処理装置の動作を制御するためにコンピュータ記憶媒体上で符号化される、1つまたは複数のコンピュータプログラム、すなわちコンピュータプログラムの命令の1つまたは複数のモジュール、として実装されることができる。
[0095]ソフトウェアで実装される場合、機能は、コンピュータ可読媒体において、1つまたは複数の命令またはコードとして、記憶または送信されることができる。本明細書に開示されている方法またはアルゴリズムのステップ、例えば、図7で図示されている方法500、は、コンピュータ可読媒体上に存在しうるプロセッサ実行可能なソフトウェアモジュールで実行されうる。コンピュータ可読媒体は、1つの場所から別の場所へコンピュータプログラムを転送することを可能にされうる任意の媒体を含む通信媒体およびコンピュータ記憶媒体の両方を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされうるあらゆる利用可能な媒体であることができる。限定ではなく例として、このようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM(登録商標)、CD−ROMまたは他の光ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶装置または他の磁気記憶デバイス、あるいは、命令またはデータ構造の形態で望ましいプログラムコードを記憶するために使用され、かつ、コンピュータによってアクセスされうるあらゆる他の媒体を含むことができる。また、任意の接続が、コンピュータ可読媒体と適切に名づけられることができる。ディスク(disk)およびディスク(disc)は、本明細書で使用される場合、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザーディスク(登録商標)(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク(disk)、およびブルーレイディスク(disc)を含み、ディスク(disk)は通常、磁気的にデータを再生する一方で、ディスク(disc)は、レーザーを用いて光学的にデータを再生する。上記の組み合わせは、また、コンピュータ可読媒体の範囲内に含まれうる。加えて方法またはアルゴリズムの動作は、コンピュータプログラム製品に組み込まれうる、機械可読媒体およびコンピュータ可読媒体上で、1つの、または任意の組み合わせもしくはセットのコードおよび命令として存在しうる。
[0096]本開示で説明される実装への様々な変更は、当業者にとって容易に明らかであり、および、本明細書で定められる一般的な原理は、本開示の趣旨または範囲から逸脱することなく他の実装に適用されうる。したがって、本願の請求項は、本明細書で図示された実装に限定されることを意図されないけれども、本明細書で開示されたこの開示、原理、および新規な特徴と合致する最も広い範囲が与えられるものである。加えて、「上側」および「下側」という用語が図を説明しやすくするために時折使用されており、適切に方向付けされたページ上の図の方向付けに対応する相対的な位置を示し、例えば実装されているようなIMODディスプレイ要素の適切な方向付けを反映していないことがあることを当業者は容易に認識するだろう。
[0097]別個の実装のコンテクストで本明細書において説明されているある特定の特徴もまた、単一の実装で組み合わせて実装されることができる。逆に、単一の実装のコンテクストで説明されている様々な特徴もまた、複数の実装で別個に、または任意の適したサブコンビネーションで実装されうる。さらに、特徴はある特定の組み合わせで作用するように上記で説明され、最初のうちからでさえそのように請求されうるけれども、特許請求される組み合わせからの1つまたは複数の特徴は、いくつかのケースでは、その組み合わせから削除されることができ、請求される組み合わせは、サブコンビネーション、またはサブコンビネーションのバリエーションを対象にしうる。
[0098]同様に、動作は、特定の順序で図面に描かれているけれども、所望の結果を得るために、そのような動作が図示された特定の順序で、またはシーケンシャルな順序で実行される必要がなく、または、すべての例示された動作が実行される必要がないことを当業者は容易に認識さするだろう。さらに、図面はフロー図の形式で1つ多い実例となるプロセスを概略的に描きうる。しかしながら、描かれていない他の動作が、概略的に例示されている実例となるプロセスに組み込まれうる。例えば、1つまたは複数の追加の動作が、例示されている動作のいずれの前でも、後でも、同時でも、またはいずれの間でも実行されうる。ある特定の環境では、マルチタスクおよび平行処理は利点がありうる。さらに、上記で説明された実装における様々なシステムコンポーネントの分離が、すべての実装においてそのような分離を要求するように理解されるべきではなく、説明されているプログラムコンポーネントおよびシステムは、概して、単一のソフトウェア製品に共に一体化される、または複数のソフトウェア製品にパッケージされることができると理解されるべきである。加えて他の実装は、以下の請求項の範囲内にある。いくつかのケースでは、請求項に記載されるアクションは、異なる順序で実行されることができ、それでもなお所望の結果を得ることができる。
[0098]同様に、動作は、特定の順序で図面に描かれているけれども、所望の結果を得るために、そのような動作が図示された特定の順序で、またはシーケンシャルな順序で実行される必要がなく、または、すべての例示された動作が実行される必要がないことを当業者は容易に認識さするだろう。さらに、図面はフロー図の形式で1つ多い実例となるプロセスを概略的に描きうる。しかしながら、描かれていない他の動作が、概略的に例示されている実例となるプロセスに組み込まれうる。例えば、1つまたは複数の追加の動作が、例示されている動作のいずれの前でも、後でも、同時でも、またはいずれの間でも実行されうる。ある特定の環境では、マルチタスクおよび平行処理は利点がありうる。さらに、上記で説明された実装における様々なシステムコンポーネントの分離が、すべての実装においてそのような分離を要求するように理解されるべきではなく、説明されているプログラムコンポーネントおよびシステムは、概して、単一のソフトウェア製品に共に一体化される、または複数のソフトウェア製品にパッケージされることができると理解されるべきである。加えて他の実装は、以下の請求項の範囲内にある。いくつかのケースでは、請求項に記載されるアクションは、異なる順序で実行されることができ、それでもなお所望の結果を得ることができる。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[C1]
4より大きい、または4に等しい数の原色を出力するように構成された多原色ディスプレイデバイスであって、
複数のディスプレイ要素と、各ディスプレイ要素は、前記原色の少なくとも1つを出力するように構成される、
前記ディスプレイ要素と通信しているプロセッサと、
を備え、前記プロセッサは、
前記多原色ディスプレイデバイスの前記ディスプレイ要素によって出力されることができる色の出力色パレットを作成することと、
前記出力色パレットをスペクトル空間色パレットに変換することと、ここにおいてスペクトル空間は、前記原色に関連付けられた波長範囲に少なくとも部分的に基づいた次元性を有する、
前記多原色ディスプレイデバイスによって出力されるべき入力色に関するデータを受信することと、
前記入力色を、前記入力色を作成することができる前記原色の組み合わせに分離することと、
前記入力色を前記スペクトル空間に変換することと、
前記スペクトル空間における前記入力色に少なくとも部分的に基づいて、前記スペクトル空間色パレットにおいて色を選択することと、ここにおいて前記選択された色は、メタメリズムを低減する、
を行うように構成される、
多原色ディスプレイデバイス。
[C2]
前記スペクトル空間は、前記波長範囲のサンプリング間隔に少なくとも部分的に基づいた次元性を有する、C1に記載のディスプレイデバイス。
[C3]
前記複数のディスプレイ要素は、前記複数のディスプレイ要素がタイムスロットの数におけるそれぞれの量の時間の間、前記原色のうちの1つまたは複数を出力することができるように一時的に変調される、C1に記載のディスプレイデバイス。
[C4]
前記プロセッサは、前記入力色を作成するための前記原色を決定するためにサブボリューム方法を使用することによって、前記入力色を分離するように構成される、C1に記載のディスプレイデバイス。
[C5]
前記プロセッサは、前記分離された入力色および前記原色のスペクトルに少なくとも部分的に基づいて、前記入力色を前記スペクトル空間に変換するように構成される、C1に記載のディスプレイデバイス。
[C6]
前記プロセッサは、前記入力色に最も近い前記スペクトル空間色パレットにおける前記色として、前記色を選択するように構成される、C1に記載のディスプレイデバイス。
[C7]
前記プロセッサは、前記スペクトル空間においてL ノルムを使用して前記最も近い色を選択するように構成される、C6に記載のディスプレイデバイス。
[C8]
前記プロセッサは、前記スペクトル空間の前記次元性よりも少ない次元を有する低減された次元性スペクトル空間において前記色を選択するように構成される、C1に記載のディスプレイデバイス。
[C9]
前記低減された次元性スペクトル空間は、主成分分析を使用して決定される、C8に記載のディスプレイデバイス。
[C10]
前記プロセッサは、
第1の複数のディスプレイ要素に関して、前記スペクトル空間において、前記選択された色と前記入力色との間の量子化誤差を決定することと、
前記スペクトル空間において、前記第1の複数のディスプレイ要素に隣接する第2の複数のディスプレイ要素に前記量子化誤差を拡散することと、
を行うようにさらに構成される、C1に記載のディスプレイデバイス。
[C11]
前記プロセッサは、ディザリングアルゴリズムを使用して、前記隣接する複数のディスプレイ要素に前記量子化誤差を拡散するように構成される、C10に記載のディスプレイデバイス。
[C12]
前記プロセッサは、前記多原色ディスプレイデバイス上に前記入力色を作り出すために、少なくとも1つのディスプレイ要素に前記選択された色を通信するようにさらに構成される、C1に記載のディスプレイデバイス。
[C13]
ディスプレイと、ここにおいて前記プロセッサは、画像データを処理し、前記ディスプレイと通信するように構成される、
前記プロセッサと通信するように構成されたメモリデバイスと、
をさらに備え、
前記画像データは、前記入力色に関する前記データを含む、
C1に記載のディスプレイデバイス。
[C14]
前記ディスプレイに少なくとも1つの信号を送るように構成されたドライバ回路と、
前記ドライバ回路に前記画像データの少なくとも一部を送るように構成されたコントローラと、
をさらに備える、C13に記載のディスプレイデバイス。
[C15]
前記プロセッサに前記画像データを送るように構成された画像ソースモジュール、
をさらに備え、
前記画像ソースモジュールは、受信機、トランシーバ、および送信機のうちの少なくとも1つを含む、
C13に記載のディスプレイデバイス。
[C16]
入力データを受信し、前記プロセッサに前記入力データを通信するように構成された入力デバイス、
をさらに備える、C13に記載のディスプレイデバイス。
[C17]
各ディスプレイ要素は、干渉変調器を含む、C1に記載のディスプレイデバイス。
[C18]
4より大きい、または4に等しい数の原色を出力するように構成された多原色ディスプレイデバイスであって、
前記ディスプレイデバイスは、
前記原色の少なくとも1つを表示するための手段と、
前記表示する手段と通信している処理するための手段と、を備え、
前記処理する手段は、
前記多原色ディスプレイデバイスの前記表示する手段によって出力されることができる色の出力色パレットを作成することと、
前記出力色パレットをスペクトル空間色パレットに変換することと、ここにおいて前記スペクトル空間は、前記原色に関連付けられた波長範囲に少なくとも部分的に基づいた次元性を有する、
前記多原色ディスプレイデバイスによって出力されるべき入力色に関するデータを受信することと、
前記入力色を、前記入力色を作成することができる前記原色の組み合わせに分離することと、
前記入力色を前記スペクトル空間に変換することと、
前記スペクトル空間における前記入力色に少なくとも部分的に基づいて、前記スペクトル空間色パレットにおいて色を選択することと、ここにおいて前記選択された色は、メタメリズムを低減する、
を行うように構成される、
多原色ディスプレイデバイス。
[C19]
前記スペクトル空間は、前記波長範囲のサンプリング間隔に少なくとも部分的に基づいた次元性を有する、C18に記載のディスプレイデバイス。
[C20]
前記表示する手段は、複数のディスプレイ要素を含む、または前記処理手段は、プロセッサを含む、C18に記載のディスプレイデバイス。
[C21]
各ディスプレイ要素は、干渉変調器を含む、C20に記載のディスプレイデバイス。
[C22]
前記表示する手段は、前記表示する手段がタイムスロットの数におけるそれぞれの量の時間の間、前記原色のうちの1つまたは複数を出力することができるように一時的に変調される、C18に記載のディスプレイデバイス。
[C23]
前記処理する手段は、前記分離された入力色および前記原色のスペクトルに少なくとも部分的に基づいて、前記入力色を前記スペクトル空間に変換するように構成される、C18に記載のディスプレイデバイス。
[C24]
前記処理する手段は、前記入力色に最も近い前記スペクトル空間色パレットにおける前記色として、前記色を選択するように構成される、C18に記載のディスプレイデバイス。
[C25]
前記処理する手段は、前記スペクトル空間においてL ノルムを使用して前記最も近い色を選択するように構成される、C24に記載のディスプレイデバイス。
[C26]
前記処理する手段は、前記多原色ディスプレイデバイス上に前記入力色を作り出すために、前記表示する手段に前記選択された色を通信するようにさらに構成される、C18に記載のディスプレイデバイス。
[C27]
多原色ディスプレイデバイス上で色を処理する方法であって、前記多原色ディスプレイデバイスは、4より大きい、または4に等しい数の原色を出力するように構成され、前記多原色ディスプレイデバイスは、複数のディスプレイ要素を含み、各ディスプレイ要素は、前記原色の少なくとも1つを出力するように構成され、前記方法は、
前記多原色ディスプレイデバイスの前記ディスプレイ要素によって出力されることができる色の出力色パレットを作成することと、
前記出力色パレットをスペクトル空間色パレットに変換することと、ここにおいて前記スペクトル空間は、前記原色に関連付けられた波長範囲に少なくとも部分的に基づいた次元性を有する、
前記多原色ディスプレイデバイスによって出力されるべき入力色に関するデータを受信することと、
前記入力色を、前記入力色を作成することができる前記原色の組み合わせに分離することと、
前記入力色を前記スペクトル空間に変換することと、
前記スペクトル空間における前記入力色に少なくとも部分的に基づいて、前記スペクトル空間色パレットにおいて色を選択することと、ここにおいて前記選択された色は、メタメリズムを低減する、
を備え、
前記方法は、全体として物理的コンピューティングデバイスによって実行される、
方法。
[C28]
前記スペクトル空間は、前記波長範囲のサンプリング間隔に少なくとも部分的に基づいた次元性を有する、C27に記載の方法。
[C29]
前記入力色を前記スペクトル空間に変換することは、前記分離された入力色および前記原色のスペクトルに少なくとも部分的に基づくC27に記載の方法。
[C30]
前記色を選択することは、前記入力色に最も近い前記スペクトル空間色パレットにおける前記色を選択することを含む、C27に記載の方法。
[C31]
前記最も近い色を選択することは、前記スペクトル空間においてL ノルムを使用することを含む、C30に記載の方法。
[C32]
前記多原色ディスプレイデバイス上に前記入力色を作り出すために、少なくとも1つのディスプレイ要素に前記選択された色を通信することをさらに備える、C27に記載の方法。
[C33]
多原色ディスプレイデバイス上で色を処理するための命令を記憶した非一時的な有形のコンピュータ記憶媒体であって、前記多原色ディスプレイデバイスは、4より大きい、または4に等しい数の原色を出力するように構成され、前記多原色ディスプレイデバイスは、複数のディスプレイ要素を含み、各ディスプレイ要素は、前記原色の少なくとも1つを出力するように構成され、コンピューティングシステムによって実行されるときに前記命令は前記コンピューティングシステムに動作を実行させ、前記動作は、
前記多原色ディスプレイデバイスの前記ディスプレイ要素によって出力されることができる色の出力色パレットを作成することと、
前記出力色パレットをスペクトル空間色パレットに変換することと、ここにおいて前記スペクトル空間は、前記原色に関連付けられた波長範囲に少なくとも部分的に基づいた次元性を有する、
コンピュータ可読媒体から、前記多原色ディスプレイデバイスによって出力されるべき入力色に関するデータを受信することと、
前記入力色を、前記入力色を作成することができる前記原色の組み合わせに分離することと、
前記入力色を前記スペクトル空間に変換することと、
前記スペクトル空間における前記入力色に少なくとも部分的に基づいて、前記スペクトル空間色パレットにおいて色を選択することと、ここにおいて前記選択された色は、メタメリズムを低減する、
を備える、非一時的な有形のコンピュータ記憶媒体。
[C34]
前記スペクトル空間は、前記波長範囲のサンプリング間隔に少なくとも部分的に基づいた次元性を有する、C33に記載のコンピュータ記憶媒体。
[C35]
前記入力色を前記スペクトル空間に変換することは、前記分離された入力色および前記原色のスペクトルに少なくとも部分的に基づくC33に記載のコンピュータ記憶媒体。
[C36]
前記色を選択することは、前記入力色に最も近い前記スペクトル空間色パレットにおける前記色として、前記色を選択することを含む、C33に記載のコンピュータ記憶媒体。
[C37]
前記最も近い色を選択することは、前記スペクトル空間においてL ノルムを使用することを含む、C36に記載のコンピュータ記憶媒体。
[C38]
前記動作は、前記入力色を作り出すために、少なくとも1つのディスプレイ要素に前記選択された色を通信することをさらに備える、C33に記載のコンピュータ記憶媒体。

Claims (38)

  1. 4より大きい、または4に等しい数の原色を出力するように構成された多原色ディスプレイデバイスであって、
    複数のディスプレイ要素と、各ディスプレイ要素は、前記原色の少なくとも1つを出力するように構成される、
    前記ディスプレイ要素と通信しているプロセッサと、
    を備え、前記プロセッサは、
    前記多原色ディスプレイデバイスの前記ディスプレイ要素によって出力されることができる色の出力色パレットを作成することと、
    前記出力色パレットをスペクトル空間色パレットに変換することと、ここにおいてスペクトル空間は、前記原色に関連付けられた波長範囲に少なくとも部分的に基づいた次元性を有する、
    前記多原色ディスプレイデバイスによって出力されるべき入力色に関するデータを受信することと、
    前記入力色を、前記入力色を作成することができる前記原色の組み合わせに分離することと、
    前記入力色を前記スペクトル空間に変換することと、
    前記スペクトル空間における前記入力色に少なくとも部分的に基づいて、前記スペクトル空間色パレットにおいて色を選択することと、ここにおいて前記選択された色は、メタメリズムを低減する、
    を行うように構成される、
    多原色ディスプレイデバイス。
  2. 前記スペクトル空間は、前記波長範囲のサンプリング間隔に少なくとも部分的に基づいた次元性を有する、請求項1に記載のディスプレイデバイス。
  3. 前記複数のディスプレイ要素は、前記複数のディスプレイ要素がタイムスロットの数におけるそれぞれの量の時間の間、前記原色のうちの1つまたは複数を出力することができるように一時的に変調される、請求項1に記載のディスプレイデバイス。
  4. 前記プロセッサは、前記入力色を作成するための前記原色を決定するためにサブボリューム方法を使用することによって、前記入力色を分離するように構成される、請求項1に記載のディスプレイデバイス。
  5. 前記プロセッサは、前記分離された入力色および前記原色のスペクトルに少なくとも部分的に基づいて、前記入力色を前記スペクトル空間に変換するように構成される、請求項1に記載のディスプレイデバイス。
  6. 前記プロセッサは、前記入力色に最も近い前記スペクトル空間色パレットにおける前記色として、前記色を選択するように構成される、請求項1に記載のディスプレイデバイス。
  7. 前記プロセッサは、前記スペクトル空間においてLノルムを使用して前記最も近い色を選択するように構成される、請求項6に記載のディスプレイデバイス。
  8. 前記プロセッサは、前記スペクトル空間の前記次元性よりも少ない次元を有する低減された次元性スペクトル空間において前記色を選択するように構成される、請求項1に記載のディスプレイデバイス。
  9. 前記低減された次元性スペクトル空間は、主成分分析を使用して決定される、請求項8に記載のディスプレイデバイス。
  10. 前記プロセッサは、
    第1の複数のディスプレイ要素に関して、前記スペクトル空間において、前記選択された色と前記入力色との間の量子化誤差を決定することと、
    前記スペクトル空間において、前記第1の複数のディスプレイ要素に隣接する第2の複数のディスプレイ要素に前記量子化誤差を拡散することと、
    を行うようにさらに構成される、請求項1に記載のディスプレイデバイス。
  11. 前記プロセッサは、ディザリングアルゴリズムを使用して、前記隣接する複数のディスプレイ要素に前記量子化誤差を拡散するように構成される、請求項10に記載のディスプレイデバイス。
  12. 前記プロセッサは、前記多原色ディスプレイデバイス上に前記入力色を作り出すために、少なくとも1つのディスプレイ要素に前記選択された色を通信するようにさらに構成される、請求項1に記載のディスプレイデバイス。
  13. ディスプレイと、ここにおいて前記プロセッサは、画像データを処理し、前記ディスプレイと通信するように構成される、
    前記プロセッサと通信するように構成されたメモリデバイスと、
    をさらに備え、
    前記画像データは、前記入力色に関する前記データを含む、
    請求項1に記載のディスプレイデバイス。
  14. 前記ディスプレイに少なくとも1つの信号を送るように構成されたドライバ回路と、
    前記ドライバ回路に前記画像データの少なくとも一部を送るように構成されたコントローラと、
    をさらに備える、請求項13に記載のディスプレイデバイス。
  15. 前記プロセッサに前記画像データを送るように構成された画像ソースモジュール、
    をさらに備え、
    前記画像ソースモジュールは、受信機、トランシーバ、および送信機のうちの少なくとも1つを含む、
    請求項13に記載のディスプレイデバイス。
  16. 入力データを受信し、前記プロセッサに前記入力データを通信するように構成された入力デバイス、
    をさらに備える、請求項13に記載のディスプレイデバイス。
  17. 各ディスプレイ要素は、干渉変調器を含む、請求項1に記載のディスプレイデバイス。
  18. 4より大きい、または4に等しい数の原色を出力するように構成された多原色ディスプレイデバイスであって、
    前記ディスプレイデバイスは、
    前記原色の少なくとも1つを表示するための手段と、
    前記表示する手段と通信している処理するための手段と、を備え、
    前記処理する手段は、
    前記多原色ディスプレイデバイスの前記表示する手段によって出力されることができる色の出力色パレットを作成することと、
    前記出力色パレットをスペクトル空間色パレットに変換することと、ここにおいて前記スペクトル空間は、前記原色に関連付けられた波長範囲に少なくとも部分的に基づいた次元性を有する、
    前記多原色ディスプレイデバイスによって出力されるべき入力色に関するデータを受信することと、
    前記入力色を、前記入力色を作成することができる前記原色の組み合わせに分離することと、
    前記入力色を前記スペクトル空間に変換することと、
    前記スペクトル空間における前記入力色に少なくとも部分的に基づいて、前記スペクトル空間色パレットにおいて色を選択することと、ここにおいて前記選択された色は、メタメリズムを低減する、
    を行うように構成される、
    多原色ディスプレイデバイス。
  19. 前記スペクトル空間は、前記波長範囲のサンプリング間隔に少なくとも部分的に基づいた次元性を有する、請求項18に記載のディスプレイデバイス。
  20. 前記表示する手段は、複数のディスプレイ要素を含む、または前記処理手段は、プロセッサを含む、請求項18に記載のディスプレイデバイス。
  21. 各ディスプレイ要素は、干渉変調器を含む、請求項20に記載のディスプレイデバイス。
  22. 前記表示する手段は、前記表示する手段がタイムスロットの数におけるそれぞれの量の時間の間、前記原色のうちの1つまたは複数を出力することができるように一時的に変調される、請求項18に記載のディスプレイデバイス。
  23. 前記処理する手段は、前記分離された入力色および前記原色のスペクトルに少なくとも部分的に基づいて、前記入力色を前記スペクトル空間に変換するように構成される、請求項18に記載のディスプレイデバイス。
  24. 前記処理する手段は、前記入力色に最も近い前記スペクトル空間色パレットにおける前記色として、前記色を選択するように構成される、請求項18に記載のディスプレイデバイス。
  25. 前記処理する手段は、前記スペクトル空間においてLノルムを使用して前記最も近い色を選択するように構成される、請求項24に記載のディスプレイデバイス。
  26. 前記処理する手段は、前記多原色ディスプレイデバイス上に前記入力色を作り出すために、前記表示する手段に前記選択された色を通信するようにさらに構成される、請求項18に記載のディスプレイデバイス。
  27. 多原色ディスプレイデバイス上で色を処理する方法であって、前記多原色ディスプレイデバイスは、4より大きい、または4に等しい数の原色を出力するように構成され、前記多原色ディスプレイデバイスは、複数のディスプレイ要素を含み、各ディスプレイ要素は、前記原色の少なくとも1つを出力するように構成され、前記方法は、
    前記多原色ディスプレイデバイスの前記ディスプレイ要素によって出力されることができる色の出力色パレットを作成することと、
    前記出力色パレットをスペクトル空間色パレットに変換することと、ここにおいて前記スペクトル空間は、前記原色に関連付けられた波長範囲に少なくとも部分的に基づいた次元性を有する、
    前記多原色ディスプレイデバイスによって出力されるべき入力色に関するデータを受信することと、
    前記入力色を、前記入力色を作成することができる前記原色の組み合わせに分離することと、
    前記入力色を前記スペクトル空間に変換することと、
    前記スペクトル空間における前記入力色に少なくとも部分的に基づいて、前記スペクトル空間色パレットにおいて色を選択することと、ここにおいて前記選択された色は、メタメリズムを低減する、
    を備え、
    前記方法は、全体として物理的コンピューティングデバイスによって実行される、
    方法。
  28. 前記スペクトル空間は、前記波長範囲のサンプリング間隔に少なくとも部分的に基づいた次元性を有する、請求項27に記載の方法。
  29. 前記入力色を前記スペクトル空間に変換することは、前記分離された入力色および前記原色のスペクトルに少なくとも部分的に基づく請求項27に記載の方法。
  30. 前記色を選択することは、前記入力色に最も近い前記スペクトル空間色パレットにおける前記色を選択することを含む、請求項27に記載の方法。
  31. 前記最も近い色を選択することは、前記スペクトル空間においてLノルムを使用することを含む、請求項30に記載の方法。
  32. 前記多原色ディスプレイデバイス上に前記入力色を作り出すために、少なくとも1つのディスプレイ要素に前記選択された色を通信することをさらに備える、請求項27に記載の方法。
  33. 多原色ディスプレイデバイス上で色を処理するための命令を記憶した非一時的な有形のコンピュータ記憶媒体であって、前記多原色ディスプレイデバイスは、4より大きい、または4に等しい数の原色を出力するように構成され、前記多原色ディスプレイデバイスは、複数のディスプレイ要素を含み、各ディスプレイ要素は、前記原色の少なくとも1つを出力するように構成され、コンピューティングシステムによって実行されるときに前記命令は前記コンピューティングシステムに動作を実行させ、前記動作は、
    前記多原色ディスプレイデバイスの前記ディスプレイ要素によって出力されることができる色の出力色パレットを作成することと、
    前記出力色パレットをスペクトル空間色パレットに変換することと、ここにおいて前記スペクトル空間は、前記原色に関連付けられた波長範囲に少なくとも部分的に基づいた次元性を有する、
    コンピュータ可読媒体から、前記多原色ディスプレイデバイスによって出力されるべき入力色に関するデータを受信することと、
    前記入力色を、前記入力色を作成することができる前記原色の組み合わせに分離することと、
    前記入力色を前記スペクトル空間に変換することと、
    前記スペクトル空間における前記入力色に少なくとも部分的に基づいて、前記スペクトル空間色パレットにおいて色を選択することと、ここにおいて前記選択された色は、メタメリズムを低減する、
    を備える、非一時的な有形のコンピュータ記憶媒体。
  34. 前記スペクトル空間は、前記波長範囲のサンプリング間隔に少なくとも部分的に基づいた次元性を有する、請求項33に記載のコンピュータ記憶媒体。
  35. 前記入力色を前記スペクトル空間に変換することは、前記分離された入力色および前記原色のスペクトルに少なくとも部分的に基づく請求項33に記載のコンピュータ記憶媒体。
  36. 前記色を選択することは、前記入力色に最も近い前記スペクトル空間色パレットにおける前記色として、前記色を選択することを含む、請求項33に記載のコンピュータ記憶媒体。
  37. 前記最も近い色を選択することは、前記スペクトル空間においてLノルムを使用することを含む、請求項36に記載のコンピュータ記憶媒体。
  38. 前記動作は、前記入力色を作り出すために、少なくとも1つのディスプレイ要素に前記選択された色を通信することをさらに備える、請求項33に記載のコンピュータ記憶媒体。
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