JP2016510072A - 置換されたトリス(2−ヒドロキシフェニル)メタンを製造する方法 - Google Patents

置換されたトリス(2−ヒドロキシフェニル)メタンを製造する方法 Download PDF

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Abstract

本発明は、置換されたトリス(2−ヒドロキシフェニル)メタン誘導体の新規な製造方法及び鉱油の三次回収のためのトリス(2−ヒドロキシフェニル)メタン誘導体の使用に関する。

Description

本発明は、置換されたトリス(2−ヒドロキシフェニル)メタン誘導体の新規な製造方法及び鉱油の三次回収のためのトリス(2−ヒドロキシフェニル)メタン誘導体の使用に関する。
天然の鉱油鉱床中、鉱油は、多孔質の貯留岩の間隙中にたいてい存在し、当該貯留岩は、地表面に対して不浸透性の幾重もの地層により遮断されている。この間隙は、極めて微細な間隙、毛管又は孔であってもよい。微細な孔のネックは、例えば、約1μmにすぎない直径を有していてもよい。鉱油及び天然ガスの部分のみならず、鉱床自体もまた、塩を含む水を有している。とりわけ、塩が豊富な岩層からの鉱油の生産のための補助手段の使用は、困難であるかもしれない。
鉱油の回収は、一次回収、二次回収及び三次回収の間で区別される。一次回収中、鉱油は、鉱床の掘削の開始後、鉱床の自生圧力(autogenous pressure)により、表面の抗井(borehole)を通じて自然に流れる。この自生圧力は、実質的に水で満たされた貯留岩への負荷に起因する。しかしながら、鉱床の自生圧力は、多くの場合、鉱油の回収中に急速に衰え、それにより、鉱床に応じて、通常、一次回収による鉱床中に存在する鉱油は、約5〜10%の量しか回収できない。その後、自生圧力は鉱油の回収にとってもはや十分ではなく、その結果、更なる鉱油の回収のために、その後、大抵はポンプを使用する。
したがって、一次回収の後、回収井(production wells)と呼ばれる鉱油の回収に役立つ抗井に加えて二次回収を用いることができ、更なる抗井が鉱油層まで掘り下げされる。これらは、注入井(injection walls)と呼ばれ、圧力を維持する又は再度増大するために、鉱床に水を注入するのに利用される(「水攻法」と呼ばれる)。
水又は対応する水性系を注入した結果として、鉱油もまた、鉱油層中の間隙を通って注入井から回収井の方向に徐々に押しやられる。しかしながら、これは、比較的粘度の高い油が水によって押し上げられる場合にのみ作用する。所望とする流路に沿って移動水が回収井に通り抜けるとすぐに、この移動水は、このときから最も抵抗の少ない流路、特に、形成された流路を介して流れ、それ以上油を移動させることはほとんどない。一次回収及び二次回収により、一般的には、鉱床中に存在する鉱油の量の約30〜35%を回収できるのみである。
鉱油の二次回収(又は鉱油の一次回収)の手段の後、鉱油の三次回収手段(「石油増進回収」としても知られている)も、油回収率を更に向上させるために用いられる。これらは、適切な化学薬品、例えば、界面活性剤及び/又はポリマーが、鉱油回収のための配合物中、補助手段として使用されるプロセスを含む。化学薬品を用いる鉱油の三次回収の概要は、例えば、1989年のD.G. Kesselによる論文(Journal of 「Petroleum Science and Engineering, 2 (1989), 81-101」)において見出すことができる。
鉱油の三次回収のための公知技術の1つは、「ポリマー攻法」として知られており、当該ポリマー攻法において、増粘作用を有するポリマー水溶液が、注入井を介して鉱油鉱床中へ注入され、ポリマー水溶液の粘度は、鉱油の粘度に調和される。ポリマー溶液の代わりに、非ポリマー性増粘剤を含む水溶液を使用することもできる。
増粘剤は、水溶液の粘度を増大させる化学薬品であり、ゲルを形成するまで適用される。増粘した水溶液の注入により、鉱油は、鉱油層中の間隙を通って注入井から回収井の方向に押しやられ、鉱油を、回収井を介して回収することが可能となる。増粘剤配合物は、鉱油とほとんど同じ流動性を有していることにより、当該配合物がいかなる効果を奏することもなく回収井を通り抜けてしまう(「フィンガリング」)というリスクが低減される。
よって、増粘剤の使用は、移動水を使用する場合における「フィンガリング」の発生を避けることによって、水を使用する場合よりも、鉱油をより均一且つ効率的に移動することができる。さらに、鉱油のピストン様排出は、流動性の調和により達成される。これにより、水攻法に関しては、移動油の回収が促進される。
さらに、鉱油の三次回収の場合、増粘剤に加えて界面活性剤を使用することも可能である。界面活性剤は、油−水の界面張力を非常に低い値に低下させるために鉱油の回収において使用され、それにより岩中に他に残存している鉱油を更に移動させる。
増粘した水溶液を引き続き注入することにより、水攻法の場合のように、鉱油は、注入井から回収井の方向に移動し、そして、回収井を介して回収することが可能となる。増粘した溶液若しくは界面活性剤含有溶液又はこのために適切な成分を用いる攻法の詳細は、例えば、「Petroleum, Enhanced Oil Recovery」(Kirk-Othmer, Encyclopedia of Chemical Technology, John Wiley & Sons, 2005)に記載されている。
場合により、原油中に存在する天然の界面活性剤を移動させるため、そのような逐次の「界面活性剤攻法」及び「ポリマー攻法」の組み合わせは、アルカリ化剤、例えば水酸化ナトリウム水溶液が関与する段階によって先導される。上記の逐次の「界面活性剤攻法」及び「ポリマー攻法」の組み合わせのために、粘弾性界面活性剤と呼ばれるものを使用することもできる。これらの粘弾性界面活性剤は、界面を活性化する物質であり、当該物質は、溶液中、溶液の粘度を増大させる会合物を形成する。
それらの例としては、「Molecular Gels: Materials with Self-Assembled Fibrillar Networks」(Richard G. Weiss, Pierre Terech, Dec.22, 2015)、Advances in Colliod and interface Science 128-130 (2006) 77-102)を参照されたい。粘弾性界面活性剤の使用により、ポリマー成分単独では達成できない界面張力の低減を達成することが可能である。鉱油の回収のための増粘作用を有する界面活性剤は、様々な文献に記載されている。「Oilfield Reviews」(Vol. 16(4) (2004) 10-28)には、「水圧破砕流体」として粘弾性界面活性剤系の使用が記載されている。1985年にはすでに、V.Shvetsは、非イオン性界面活性剤の使用による懸濁液の安定化を記載している(Journal of Applied Chemistry of USSR, 58 (6), 1985, 1220-1224)。
界面活性剤が形成し得るいわゆる会合物は、ミセルとも呼ばれ、当該ミセルは疎水基の相互作用により形成される。
そのような溶液の増粘特性は、通常、剪断により除去することができ、その場合、会合物は、より小さな断片まで崩壊する。しかしながら、この操作は、化学結合を切断するものではなく、且つ会合物は剪断の不存在下において、再度、会合物の完全な増粘作用を展開する。
粘弾性界面活性剤系、特に合成ポリマーの増粘剤は、例えば、油タンクに溶液をポンピングする過程において、強い剪断により不可逆的に破壊され得るとの利点がある。更なる効果は、粘弾性界面活性剤は、油−水の界面張力を低下させるということであるが、このような効果は、ポリマーに関してはあるとしても、著しくわずかであるに過ぎない。
しかしながら、石油増進回収のための大規模な設備に経済的に使用できる粘弾性界面活性剤系を開発するために、経済的且つ非毒性の両方を備えたトリス(2−ヒドロキシフェニル)メタン誘導体に対する最短ルートを開発ことが必要である。
G.Casiraghi et al.著「Tetrahedron Letters, No.9, 679-682 (1973)」には、アルキルフェノキシマグネシウムハロゲン化物とオルトギ酸トリエチルとの反応によるトリス(2−ヒドロキシフェニル)メタン誘導体の合成が記載されている。該反応は、グリニヤール試薬によりフェノール誘導体を脱プロトン化し、その後、オルトギ酸トリエチルを添加してトリス−フェノキシドを得ることにより遂行される。この反応は、Dinger et al.著「Eur. J. Org. Chem. 2000, 2467-2478」においても記載されている。
グリニヤール試薬を用いることによるトリス(2−ヒドロキシフェニル)メタン誘導体の合成により生じる主な欠点は、これらの試薬の一般的な有毒性及び溶液中にグリニヤール試薬を維持するために使用しなくてはならない様々な溶剤の量が多いことである。
このプロトコルの他の欠点は、フェノール誘導体をEtMgBrで処理することによるマグネシウム塩の発生に基づく可燃性のエタンガスの発生である。更には、フェノールに対して理論量のマグネシウムの使用は欠点である。
それ故、環境上許容される条件下、すなわち、潜在的に有毒である多量の有機溶剤を避けることにより、トリス(2−ヒドロキシフェニル)メタン誘導体を、最短ルートにより良好な全収率で製造する方法を提供することがなお必要とされている。
したがって、本発明の課題は、環境上許容される条件下、すなわち、潜在的に有毒である多量の有機溶剤を避けることにより、トリス(2−ヒドロキシフェニル)メタン誘導体を、最短ルートにより良好な全収率で製造する方法を提供することである。
上記の課題は、一般式(I)
Figure 2016510072
[式(I)中、
、R、R及びRは、互いに独立して、各々の場合において、H;F;Cl;Br;I;−OH;−NO;−CN;−C(=O)−R;−C(=O)−O−R;−O−C(=O)−R;−NH−C(=O)−R;−C(=O)−NH;−C(=O)−NH−R10;−C(=O)−NR1112;−O−R13;−S−R14;−S(=O)−R15;−S(=O)−R16;非置換の又は少なくとも一置換されたアルキル;非置換の又は少なくとも一置換されたヘテロアルキル;非置換の又は少なくとも一置換されたシクロアルキル;非置換の又は少なくとも一置換されたシクロアルケニル;非置換の又は少なくとも一置換されたヘテロシクロアルキル;非置換の又は少なくとも一置換されたヘテロシクロアルケニル;或いは非置換の又は一置換体の若しくは多置換体のアリールを表し;且つ
、R、R、R、R10、R11、R12、R13、R14、R15及びR16は、互いに独立して、各々の場合において、非置換の又は少なくとも一置換されたアルキル;非置換の又は少なくとも一置換されたアルケニル;或いは非置換の又は少なくとも一置換されたヘテロアルキルを表す]の化合物を製造する方法であって、
一般式(II)
Figure 2016510072
[式(II)中、
、R、R及びRは、互いに独立して、各々の場合において、H;F;Cl;Br;I;−OH;−NO;−CN;−C(=O)−R;−C(=O)−O−R;−O−C(=O)−R;−NH−C(=O)−R;−C(=O)−NH;−C(=O)−NH−R10;−C(=O)−NR1112;−O−R13;−S−R14;−S(=O)−R15;−S(=O)−R16;非置換の又は少なくとも一置換されたアルキル;非置換の又は少なくとも一置換されたヘテロアルキル;非置換の又は少なくとも一置換されたシクロアルキル;非置換の又は少なくとも一置換されたシクロアルケニル;非置換の又は少なくとも一置換されたヘテロシクロアルキル;非置換の又は少なくとも一置換されたヘテロシクロアルケニル;或いは非置換の又は一置換体の若しくは多置換体のアリールを表し;且つ
、R、R、R、R10、R11、R12、R13、R14、R15及びR16は、互いに独立して、各々の場合において、非置換の又は少なくとも一置換されたアルキル;非置換の又は少なくとも一置換されたアルケニル;或いは非置換の又は少なくとも一置換されたヘテロアルキルを表す]の少なくとも1種の化合物と、
一般式(III)
Figure 2016510072
[式(III)中、
は、互いに独立して、各々の場合において、非置換の又は少なくとも一置換されたアルキルを表す]の少なくとも1種の化合物を、少なくとも1種のルイス酸の存在下で反応させる工程を少なくとも含む、前記方法を提供することによって解決され、
ここで、上記のアルキル残基は、各々の場合において、分岐状又は直鎖状であり、且つ鎖結合として1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11又は12個の炭素原子を有しており;
上記のアルケニル残基は、各々の場合において、分岐状又は直鎖状であり、且つ鎖結合として2、3、4、5、6、7、8、9、10、11又は12個の炭素原子を有しており;
上記のヘテロアルキル残基は、各々の場合において、3員、4員、5員、6員、7員、8員、9員、10員、11員又は12員であり;
上記のヘテロアルキル残基は、互いに独立して、鎖結合として酸素、硫黄及び窒素からなる群から選択される、1、2又は3個のヘテロ原子を有しており;
上記のアルキル残基、アルケニル残基及びヘテロアルキル残基は、各々の場合において、任意に1、2、3、4又は5つの置換基で置換されていてもよく、該置換基は、互いに独立して、F、Cl、Br、I、−NO、−CN、−OH、−SH、−NH、−N(C1−5−アルキル)、−N(C1−5−アルキル)(フェニル)、−N(C1−5−アルキル)(CH−フェニル)、−N(C1−5−アルキル)(CH−CH−フェニル)、−C(=O)−H、−C(=O)−C1−5−アルキル、−C(=O)−フェニル、−C(=S)−C1−5−アルキル、−C(=S)−フェニル、−C(=O)−OH、−C(=O)−O−C1−5−アルキル、−C(=O)−O−フェニル、−C(=O)−NH、−C(=O)−NH−C1−5−アルキル、−C(=O)−N(C1−5−アルキル)、−S(=O)−C1−5−アルキル、−S(=O)−フェニル、−S(=O)−C1−5−アルキル、−S(=O)−フェニル、−S(=O)−NH及び−SOHからなる群から選択され、その際、前記C1−5−アルキル残基は、各々の場合において、直鎖状又は分岐状であってもよく、且つ前記フェニル残基は、好ましくは1、2、3、4又は5つの置換基で置換されていてもよく、該置換基は、互いに独立して、F、Cl、Br、I、−CN、−CF、−OH、−NH、−O−CF、−SH、−O−CH、−O−C、−O−C、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、2−ブチル、イソブチル及びtert−ブチルからなる群から選択され;
上記のシクロアルキル残基は、各々の場合において、環員として3、4、5、6、7、8又は9個の炭素原子を有しており;
上記のシクロアルケニル残基は、各々の場合において、環員として3、4、5、6、7、8又は9個の炭素原子を有しており;
上記のヘテロシクロアルキル残基は、各々の場合において、3員、4員、5員、6員、7員、8員又は9員であり;
上記のヘテロシクロアルケニル残基は、各々の場合において、4員、5員、6員、7員、8員又は9員であり;
上記のアリール残基は、各々の場合において、6、10又は14個の炭素原子を有し;
上記のヘテロシクロアルキル残基及びヘテロシクロアルケニル残基は、各々の場合において、1、2又は3個のヘテロ原子を有し、当該ヘテロ原子は、互いに独立して、環員として酸素、硫黄及び窒素(NH)からなる群から選択され;
上記のアリール残基、シクロアルキル残基、シクロアルケニル残基、ヘテロシクロアルキル残基及びヘテロシクロアルケニル残基は、各々の場合において、任意に1、2、3、4又は5つの置換基で置換されていてもよく、該置換基は、互いに独立して、F、Cl、Br、I、−CN、−NO、−OH、−SH、−NH、−C(=O)−OH、−C1−5−アルキル、−(CH)−O−C1−5−アルキル、−C2−5−アルケニル、−C2−5−アルキニル、−C≡C−Si(CH、−C≡C−Si(C、−S−C1−5−アルキル、−S−フェニル、−S−CH−フェニル、−O−C1−5−アルキル、−O−フェニル、−O−CH−フェニル、−CF、−CHF、−CHF、−O−CF、−O−CHF、−O−CHF、−C(=O)−CF、−S−CF、−S−CHF、−S−CHF、−S(=O)−フェニル、−S(=O)−C1−5−アルキル、−S(=O)−C1−5−アルキル、−NH−C1−5−アルキル、−N(C1−5−アルキル)、−C(=O)−O−C1−5−アルキル、−C(=O)−H、−C(=O)−C1−5−アルキル、−CH−O−C(=O)−フェニル、−O−C(=O)−フェニル、−NH−S(=O)−C1−5−アルキル、−NH−C(=O)−C1−5−アルキル、−C(=O)−NH、−C(=O)−NH−C1−5−アルキル、−C(=O)−N(C1−5−アルキル)、ピラゾリル、フェニル、フリル(フラニル)、チアゾリル、チアジアゾリル、チオフェニル(チエニル)、ベンジル及びフェネチルからなる群から選択され、その際、前記C1−5−アルキル残基は、各々の場合において、直鎖状又は分岐状であってもよく、且つ前記環式の置換基若しくはこれらの置換基自体の環式の残基は、任意に1、2、3、4又は5つ、好ましくは任意に1、2、3又は4つの置換基で置換されていてもよく、該置換基は、互いに独立して、F、Cl、Br、I、−CN、−NO、−OH、−SH、−NH、−C(=O)−OH、−C1−5−アルキル、−(CH)−O−C1−5−アルキル、−C2−5−アルケニル、−C2−5−アルキニル、−C≡C−Si(CH、−C≡C−Si(C、−S−C1−5−アルキル、−S−フェニル、−S−CH−フェニル、−O−C1−5−アルキル、−O−フェニル、−O−CH−フェニル、−CF、−CHF、−CHF、−O−CF、−O−CHF、−O−CHF、−C(=O)−CF、−S−CF、−S−CHF及び−S−CHFからなる群から選択される。
本発明の目的にとって、「アルキル」の用語は、非環式の飽和炭化水素残基を含み、当該炭化水素残基は、分岐状又は直鎖状であり、且つ非置換又はC1−12アルキルの場合のように1〜12個(すなわち、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11又は12個)の炭素原子で少なくとも一置換されていてもよい。1以上の置換基がアルキル残基を示すか、又は一置換若しくは多置換されたアルキル残基を有する場合、このアルキル残基は、好ましくは任意に1、2、3、4又は5つ、特に好ましくは任意に1、2又は3つの置換基で置換されていてもよく、該置換基は、互いに独立して、F、Cl、Br、I、−NO、−CN、−OH、−SH、−NH、−N(C1−5−アルキル)、−N(C1−5−アルキル)(フェニル)、−N(C1−5−アルキル)(CH−フェニル)、−N(C1−5−アルキル)(CH−CH−フェニル)、−C(=O)−H、−C(=O)−C1−5−アルキル、−C(=O)−フェニル、−C(=S)−C1−5−アルキル、−C(=S)−フェニル、−C(=O)−OH、−C(=O)−O−C1−5−アルキル、−C(=O)−O−フェニル、−C(=O)−NH、−C(=O)−NH−C1−5−アルキル、−C(=O)−N(C1−5−アルキル)、−S(=O)−C1−5−アルキル、−S(=O)−フェニル、−S(=O)−C1−5−アルキル、−S(=O)−フェニル、−S(=O)−NH及び−SOHからなる群から選択され、その際、前記C1−5−アルキル残基は、各々の場合において、直鎖状又は分岐状であってもよく、且つ前記フェニル残基は、好ましくは1、2、3、4又は5つの置換基で置換されていてもよく、該置換基は、互いに独立して、F、Cl、Br、I、−CN、−CF、−OH、−NH、−O−CF、−SH、−O−CH、−O−C、−O−C、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、2−ブチル、イソブチル及びtert−ブチルからなる群から選択される。特に好ましい置換基は、互いに独立して、F、Cl、Br、I、−NO、−CN、−OH、−SH、−NH、−N(CH、−N(C及び−N(CH)(Cからなる群から選択されていてもよい。
「ヘテロアルキル」の用語は、上記したようにアルキル残基を示し、各々の場合において、1以上の炭素原子がヘテロ原子で置換されており、当該ヘテロ原子は、互いに独立して、酸素、硫黄及び窒素(NH)からなる群から選択される。ヘテロアルキル残基は、好ましくは1、2又は3つのヘテロ原子を有し、このヘテロ原子は、互いに独立して、鎖結合として酸素、硫黄及び窒素(NH)からなる群から選択される。ヘテロアルキル残基は、好ましくは3〜12員であってもよい。
非置換又は一置換若しくは多置換されていてもよい適切なヘテロアルキル残基の挙げられ得る例は、−CH−O−CH、−CH−O−C、−CH−O−CH(CH、−CH−O−C(CH、−CH−S−CH、−CH−S−C、−CH−S−CH(CH、−CH−S−C(CH、−CH−NH−CH、−CH−NH−C、−CH−NH−CH(CH、−CH−NH−C(CH、−CH−CH−O−CH、−CH−CH−O−C、−CH−CH−O−CH(CH、−CH−CH−O−C(CH、−CH−CH−S−CH、−CH−CH−S−C、−CH−CH−S−CH(CH、−CH−CH−S−C(CH、−CH−CH−NH−CH、−CH−CH−NH−C、−CH−CH−NH−CH(CH、−CH−CH−NH−C(CH、−CH−S−CH−O−CH、−CH−O−CH−O−C、−CH−O−CH−O−CH(CH、−CH−S−CH−O−C(CH、−CH−O−CH−S−CH、−CH−O−CH−S−C、−CH−O−CH−S−CH(CH、−CH−NH−CH−S−C(CH、−CH−O−CH−NH−CH、−CH−O−CH−NH−C、−CH−O−CH−NH−CH(CH、−CH−S−CH−NH−C(CH及び−CH−CH−C(H)(CH)−(CH−CHである。
適切な置換されたヘテロアルキル残基の挙げられ得る例は、−(CH)−O−(CF)、−(CH)−O−(CHF)、−(CH)−O−(CHF)、−(CH)−S−(CF)、−(CH)−S−(CHF)、−(CH)−S−(CHF)、−(CH)−(CH)−O−(CF)、−(CF)−O−(CF)、−(CH)−(CH)−S−(CF)及び−(CH)−(CH)−(CH)−O−(CF)である。
本発明の目的にとって、「アルケニル」の用語は、非環式の不飽和炭化水素残基を含み、当該炭化水素残基は、分岐状又は直鎖状であり、且つ非置換又はC2−12アルケニルの場合のように2〜12個(すなわち、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11又は12個)の炭素原子、若しくはC2−6アルケニルの場合のように2〜6個(すなわち、2、3、4、5又は6個)の炭素原子で少なくとも一置換されていてもよく、且つ少なくとも1つの二重結合、好ましくは1、2又は3個の二重結合を有していてもよい。1以上の置換基がアルケニル残基を示すか、又は一置換若しくは多置換されたアルケニル残基を有する場合、このアルケニル残基は、好ましくは任意に1、2、3、4又は5つ、特に好ましくは任意に1、2又は3つの置換基で置換されていてもよく、該置換基は、互いに独立して、F、Cl、Br、I、−NO、−CN、−OH、−SH、−NH、−N(C1−5−アルキル)、−N(C1−5−アルキル)(フェニル)、−N(C1−5−アルキル)(CH−フェニル)、−N(C1−5−アルキル)(CH−CH−フェニル)、−C(=O)−H、−C(=O)−C1−5−アルキル、−C(=O)−フェニル、−C(=S)−C1−5−アルキル、−C(=S)−フェニル、−C(=O)−OH、−C(=O)−O−C1−5−アルキル、−C(=O)−O−フェニル、−C(=O)−NH、−C(=O)−NH−C1−5−アルキル、−C(=O)−N(C1−5−アルキル)、−S(=O)−C1−5−アルキル、−S(=O)−フェニル、−S(=O)−C1−5−アルキル、−S(=O)−フェニル、−S(=O)−NH及び−SOHからなる群から選択され、その際、前記C1−5−アルキル残基は、各々の場合において、直鎖状又は分岐状であってもよく、且つ前記フェニル残基は、好ましくは1、2、3、4又は5つの置換基で置換されていてもよく、該置換基は、互いに独立して、F、Cl、Br、I、−CN、−CF、−OH、−NH、−O−CF、−SH、−O−CH、−O−C、−O−C、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、2−ブチル、イソブチル及びtert−ブチルからなる群から選択される。特に好ましい置換基は、互いに独立して、F、Cl、Br、I、−NO、−CN、−OH、−SH、−NH、−N(CH、−N(C及び−N(CH)(Cからなる群から選択されていてもよい。
本発明の目的にとって、「シクロアルキル」の用語は、環式の飽和炭化水素残基を意味し、当該炭化水素残基は、好ましくは3、4、5、6、7、8又は9個の炭素原子、特に好ましくは3、4、5、6又は7個の炭素原子、極めて特に好ましくは5又は6個の炭素原子を有し、その際、当該残基は、非置換であっても又は一置換されても或いは同一の若しくは異なるもので多置換されていてもよい。非置換又は一置換若しくは多置換されていてもよい適切なC3−9シクロアルキル残基の挙げられ得る例は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル及びシクロノニルである。適切なC3−7シクロアルキル残基の挙げられ得る例は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル及びシクロヘプチルである。
本発明の目的にとって、「シクロアルケニル」の用語は、環式の不飽和炭化水素残基を意味し、当該炭化水素残基は、好ましくは3、4、5、6、7、8又は9個の炭素原子、特に好ましくは3、4、5、6又は7個の炭素原子、極めて特に好ましくは5又は6個の炭素原子を有し、その際、当該残基は、少なくとも1つの二重結合、好ましくは1つの二重結合を有し、且つ非置換であっても又は一置換されても或いは同一の若しくは異なるもので多置換されていてもよい。
非置換又は一置換若しくは多置換されていてもよい適切なC3−9シクロアルケニル残基の挙げられ得る例は、シクロブテニル、シクロペンテニル、シクロヘキセニル、シクロヘプテニル、シクロオクテニル及びシクロノネニルである。適切なC5−6シクロアルケニル残基の挙げられ得る例は、シクロペンテニル及びシクロヘキセニルである。
本発明の目的にとって、「ヘテロシクロアルキル」の用語は、環式の飽和炭化水素残基を意味し、当該炭化水素残基は、好ましくは3、4、5、6、7、8又は9個の炭素原子、特に好ましくは3、4、5、6又は7個の炭素原子、極めて特に好ましくは5又は6個の炭素原子を有し、その際、当該残基は、各々の場合において、1以上の炭素原子がヘテロ原子で置換されており、当該ヘテロ原子は、互いに独立して、酸素、硫黄及び窒素(NH)からなる群から選択される。ヘテロシクロアルキル残基は、好ましくは1、2又は3つのヘテロ原子を有していてもよく、このヘテロ原子は、互いに独立して、環員として酸素、硫黄及び窒素(NH)からなる群から選択される。ヘテロシクロアルキル残基は、非置換であっても又は一置換されても或いは同一の若しくは異なるもので多置換されていてもよい。ヘテロシクロアルキル残基は、好ましくは3〜9員、特に好ましくは3〜7員、極めて特に好ましくは5〜7員であってもよい。
非置換又は一置換若しくは多置換されていてもよい適切な3〜9員のヘテロシクロアルキル残基の挙げられ得る例は、イミダゾリジニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロチオフェニル、ピロリジニル、ピペリジニル、モルホリニル、ピペラジニル、チオモルホリニル、テトラヒドロピラニル、オキセタニル、アゼパニル、アゾカニル、ジアゼパニル、ジチオラニル、(1,3)−ジオキソラン−2−イル、イソオキサゾリジニル、イソチオアゾリジニル、ピラゾリジニル、オキサゾリジニル、(1,2,4)−オキサジアゾリジニル、(1,2,4)−チアジアゾリジニル、(1,2,4)−トリアゾリジン−3−イル、(1,3,4)−チア−ジアゾリジン−2−イル、(1,3,4)−トリアゾリジン−1−イル、(1,3,4)−トリアゾリジン−2−イル、テトラヒドロピリダジニル、テトラヒドロピリミジニル、テトラヒドロピラジニル、(1,3,5)−テトラヒドロトリアジニル、(1,2,4)−テトラヒドロトリアジン−1−イル、(1,3)−ジチアン−2−イル及び(1,3)−チアゾリジニルである。適切な5〜7員のヘテロシクロアルキル残基の挙げられ得る例は、イミダゾリジニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロチオフェニル、ピロリジニル、ピペリジニル、モルホリニル、ピペラジニル、チオモルホリニル、テトラヒドロピラニル、オキセタニル、アゼパニル、ジアゼパニル及び(1,3)−ジオキソラン−2−イルである。
本発明の目的にとって、「ヘテロシクロアルケニル」の用語は、環式の不飽和炭化水素残基を意味し、当該炭化水素残基は、好ましくは4、5、6、7、8又は9個の炭素原子、特に好ましくは3、4、5、6又は7個の炭素原子、極めて特に好ましくは5又は6個の炭素原子を有し、その際、当該残基は、少なくとも1つの二重結合、好ましくは1つの二重結合を有し、且つ各々の場合において、1以上の炭素原子がヘテロ原子で置換されており、当該ヘテロ原子は、互いに独立して、酸素、硫黄及び窒素(NH)からなる群から選択される。ヘテロシクロアルケニル残基は、好ましくは1、2又は3つのヘテロ原子を有していてもよく、このヘテロ原子は、互いに独立して、環員として酸素、硫黄及び窒素(NH)からなる群から選択される。ヘテロシクロアルケニル残基は、非置換であっても又は一置換されても或いは同一の若しくは異なるもので多置換されていてもよい。ヘテロシクロアルケニル残基は、好ましくは4〜9員、特に好ましくは4〜7員、極めて特に好ましくは5〜7員であってもよい。
非置換又は一置換若しくは多置換されていてもよい適切なヘテロシクロアルケニル残基又は適切な5〜7員のヘテロシクロアルケニル残基の挙げられ得る例は、(2,3)−ジヒドロフラニル、(2,5)−ジヒドロフラニル、(2,3)−ジヒドロチエニル、(2,5)−ジヒドロチエニル、(2,3)−ジヒドロピロリル、(2,5)−ジヒドロピロリル、(2,3)−ジヒドロイソオキサゾリル、(4,5)−ジヒドロイソオキサゾリル、(2,5)−ジヒドロイソチアゾリル、(2,3)−ジヒドロピラゾリル、(4,5)−ジヒドロピラゾリル、(2,5)−ジヒドロピラゾリル、(2,3)−ジヒドロオキサゾリル、(4,5)−ジヒドロオキサゾリル、(2,5)−ジヒドロオキサゾリル、(2,3)−ジヒドロチアゾリル、(4,5)−ジヒドロチアゾリル、(2,5)−ジヒドロチアゾリル、(2,3)−ジヒドロイミダゾリル、(4,5)−ジヒドロイミダゾリル、(2,5)−ジヒドロイミダゾリル、(3,4,5,6)−テトラヒドロピリジン−2−イル、(1,2,5,6)−テトラヒドロピリジン−1−イル、(1,2)−ジヒドロピリジン−1−イル、(1,4)−ジヒドロピリジン−1−イル、ジヒドロピラニル及び(1,2,3,4)−テトラヒドロピリジン−1−イルである。
シクロアルキル残基、ヘテロシクロアルキル残基、シクロアルケニル残基又はヘテロシクロアルケニル残基は、本発明の目的において、非置換の又は少なくとも一置換された単環式系若しくは二環式系で融合(縮合)されていてもよい。本発明の目的にとって、単環式系又は二環式系は、単環式又は二環式の炭化水素残基を意味するものと理解されるべきであり、これらの炭化水素基は、飽和、不飽和又は芳香族であってもよく、且つ任意に環員として1以上のヘテロ原子を有していてもよい。好ましくは、前記単環式系又は二環式系の環は、各々の場合において、4員、5員又は6員であり、好ましくは、各々の場合において、環員として任意に0、1、2、3、4又は5個のヘテロ原子、特に好ましくは任意に0、1又は2個のヘテロ原子を有していてもよく、このヘテロ原子は、互いに独立して、酸素、窒素及び硫黄からなる群から選択される。二環式系が存在する場合、各々の場合において、異なる環は、互いに独立して、異なる飽和度を示していてもよく、すなわち、飽和、不飽和又は芳香族であってもよい。
非置換又は一置換若しくは多置換されていてもよく、且つ単環式系若しくは二環式系で融合されている適切なシクロアルキル残基、ヘテロシクロアルキル残基、シクロアルケニル残基又はヘテロシクロアルケニル残基の挙げられ得る例は、(1,2,3,4)−テトラヒドロキノリニル、(1,2,3,4)−テトラヒドロイソキノリニル、(2,3)−ジヒドロ−1H−イソインドリル、(1,2,3,4)−テトラヒドロナフチル、(2,3)−ジヒドロベンゾ[1.4]ジオキシニル、ベンゾ[1,3]ジオキソリル、(3,4)−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1.4]オキサジニル及びオクタヒドロ−ピロロ[3,4−c]ピロリルである。
1以上の置換基が、少なくとも一置換された、シクロアルキル残基、シクロアルケニル残基、ヘテロシクロアルキル残基又はヘテロシクロアルケニル残基を示す場合、このような残基は、好ましくは任意に1、2、3、4又は5つ、特に好ましくは任意に1、2又は3つの置換基で置換されていてもよく、該置換基は、互いに独立して、F、Cl、Br、I、−CN、−NO、−OH、−SH、−NH、−C(=O)−OH、−C1−5−アルキル、−(CH)−O−C1−5−アルキル、−C2−5−アルケニル、−C2−5−アルキニル、−C≡C−Si(CH、−C≡C−Si(C、−S−C1−5−アルキル、−S−フェニル、−S−CH−フェニル、−O−C1−5−アルキル、−O−フェニル、−O−CH−フェニル、−CF、−CHF、−CHF、−O−CF、−O−CHF、−O−CHF、−C(=O)−CF、−S−CF、−S−CHF、−S−CHF、−S(=O)−フェニル、−S(=O)−C1−5−アルキル、−S(=O)−C1−5−アルキル、−NH−C1−5−アルキル、−N(C1−5−アルキル)、−C(=O)−O−C1−5−アルキル、−C(=O)−H、−C(=O)−C1−5−アルキル、−CH−O−C(=O)−フェニル、−O−C(=O)−フェニル、−NH−S(=O)−C1−5−アルキル、−NH−C(=O)−C1−5−アルキル、−C(=O)−NH、−C(=O)−NH−C1−5−アルキル、−C(=O)−N(C1−5−アルキル)、ピラゾリル、フェニル、フリル(フラニル)、チアゾリル、チアジアゾリル、チオフェニル(チエニル)、ベンジル及びフェネチルからなる群から選択され、その際、前記C1−5−アルキル残基は、各々の場合において、直鎖状又は分岐状であってもよく、且つ前記環式の置換基若しくはこれらの置換基自体の環式の残基は、任意に1、2、3、4又は5つ、好ましくは任意に1、2、3又は4つの置換基で置換されていてもよく、該置換基は、互いに独立して、F、Cl、Br、I、−CN、−NO、−OH、−SH、−NH、−C(=O)−OH、−C1−5−アルキル、−(CH)−O−C1−5−アルキル、−C2−5−アルケニル、−C2−5−アルキニル、−C≡C−Si(CH、−C≡C−Si(C、−S−C1−5−アルキル、−S−フェニル、−S−CH−フェニル、−O−C1−5−アルキル、−O−フェニル、−O−CH−フェニル、−CF、−CHF、−CHF、−O−CF、−O−CHF、−O−CHF、−C(=O)−CF、−S−CF、−S−CHF及び−S−CHFからなる群から選択される。
特に好ましくは、前記置換基は、各々の場合において、互いに独立して、F、Cl、Br、I、−CN、−NO、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、2−ブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、ネオペンチル、エテニル、アリル、エチニル、プロピニル、−C≡C−Si(CH、−C≡C−Si(C、−CH−O−CH、−CH−O−C、−OH、−SH、−NH、−C(=O)−OH、−S−CH、−S−C、−S(=O)−CH、−S(=O)−CH、−S(=O)−C、−S(=O)−C、−O−CH、−O−C、−O−C、−O−C(CH、−CF、−CHF、−CHF、−O−CF、−O−CHF、−O−CHF、−C(=O)−CF、−S−CF、−S−CHF、−S−CHF、−S(=O)−フェニル、ピラゾリル、フェニル、−N(CH、−N(C、−NH−CH、−NH−C、−CH−O−C(=O)−フェニル、−NH−S(=O)−CH、−C(=O)−O−CH、−C(=O)−O−C、−C(=O)−O−(CH、−C(=O)−H、−C(=O)−CH、−C(=O)−C、−NH−C(=O)−CH、−NH−C(=O)−C、−O−C(=O)−フェニル、−C(=O)−NH、−C(=O)−NH−CH、−C(=O)−N(CH、フェニル、フリル(フラニル)、チアジアゾリル、チオフェニル(チエニル)及びベンジルからなる群から選択され、前記環式の置換基若しくはこれらの置換基自体の環式の残基は、任意に1、2、3、4又は5つ、好ましくは任意に1、2、3又は4つの置換基で置換されていてもよく、該置換基は、互いに独立して、F、Cl、Br、I、−CN、−NO、−OH、−SH、−NH、−C(=O)−OH、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、2−ブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、ネオペンチル、エテニル、アリル、エチニル、プロピニル、−C≡C−Si(CH、−C≡C−Si(C、−CH−O−CH、−CH−O−C、−S−CH、−S−C、−S(=O)−CH、−S(=O)−CH、−S(=O)−C、−S(=O)−C、−O−CH、−O−C、−O−C、−O−C(CH、−CF、−CHF、−CHF、−O−CF、−O−CHF、−O−CHF、−C(=O)−CF、−S−CF、−S−CHF及び−S−CHFからなる群から選択される。
「アリール」の用語は、本発明の概念において、フェニル及びナフチルを含んだ14員環までの芳香族炭化水素を意味する。各アリール残基は、非置換又は一置換若しくは多置換されていてもよく、当該アリールの置換基は、同一又は異なっていてもよく且つアリールのあらゆる所望とする位置及び置換可能な位置にあってもよい。アリールは、アリール残基のあらゆる所望とする環員及び置換可能な環員を介して上位の一般的な構造に結合されていてもよい。アリール残基は、更に飽和の、(部分的に)不飽和の、(ヘテロ)環式の、芳香族の又は複素環式芳香族の環系で縮合されていてもよく、すなわち、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール又はヘテロアリールで縮合されていてもよく、これらは、更に非置換又は一置換若しくは多置換されていてもよい。縮合されるアリール残基の例は、ベンゾジオキソラニル及びベンゾジオキサニルである。好ましくは、アリールは、フェニル、1−ナフチル及び2−ナフチルを含む群から選択され、これらは、それぞれ非置換又は一置換若しくは多置換されていてもよい。特に好ましいアリールは、非置換又は一置換若しくは多置換されたフェニルである。
「アリール」に関して、本発明の概念において、「一置換若しくは多置換された」の用語は、F、Cl、Br、I、−CN、−NO、−OH、−SH、−NH、−C(=O)−OH、−C1−5−アルキル、−(CH)−O−C1−5−アルキル、−C2−5−アルケニル、−C2−5−アルキニル、−C≡C−Si(CH、−C≡C−Si(C、−S−C1−5−アルキル、−S−フェニル、−S−CH−フェニル、−O−C1−5−アルキル、−O−フェニル、−O−CH−フェニル、−CF、−CHF、−CHF、−O−CF、−O−CHF、−O−CHF、−C(=O)−CF、−S−CF、−S−CHF、−S−CHF、−S(=O)−フェニル、−S(=O)−C1−5−アルキル、−S(=O)−C1−5−アルキル、−NH−C1−5−アルキル、−N(C1−5−アルキル)、−C(=O)−O−C1−5−アルキル、−C(=O)−H、−C(=O)−C1−5−アルキル、−CH−O−C(=O)−フェニル、−O−C(=O)−フェニル、−NH−S(=O)−C1−5−アルキル、−NH−C(=O)−C1−5−アルキル、−C(=O)−NH、−C(=O)−NH−C1−5−アルキル、−C(=O)−N(C1−5−アルキル)、ピラゾリル、フェニル、フリル(フラニル)、チアゾリル、チアジアゾリル、チオフェニル(チエニル)、ベンジル及びフェネチルからなる群から選択され、その際、前記C1−5−アルキル残基は、各々の場合において、直鎖状又は分岐状であってもよく、且つ前記環式の置換基若しくはこれらの置換基自体の環式の残基は、任意に1、2、3、4又は5つ、好ましくは任意に1、2、3又は4つの置換基で置換されていてもよく、該置換基は、互いに独立して、F、Cl、Br、I、−CN、−NO、−OH、−SH、−NH、−C(=O)−OH、−C1−5−アルキル、−(CH)−O−C1−5−アルキル、−C2−5−アルケニル、−C2−5−アルキニル、−C≡C−Si(CH、−C≡C−Si(C、−S−C1−5−アルキル、−S−フェニル、−S−CH−フェニル、−O−C1−5−アルキル、−O−フェニル、−O−CH−フェニル、−CF、−CHF、−CHF、−O−CF、−O−CHF、−O−CHF、−C(=O)−CF、−S−CF、−S−CHF及び−S−CHFからなる群から選択される、別の置換基による、環系の1以上の水素原子の、互いに独立した、1つの又は複数の、例えば2つ、3つ若しくは4つの置換を意図する。
特に好ましくは、前記置換基は、各々の場合において、互いに独立して、F、Cl、Br、I、−CN、−NO、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、2−ブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、ネオペンチル、エテニル、アリル、エチニル、プロピニル、−C≡C−Si(CH、−C≡C−Si(C、−CH−O−CH、−CH−O−C、−OH、−SH、−NH、−C(=O)−OH、−S−CH、−S−C、−S(=O)−CH、−S(=O)−CH、−S(=O)−C、−S(=O)−C、−O−CH、−O−C、−O−C、−O−C(CH、−CF、−CHF、−CHF、−O−CF、−O−CHF、−O−CHF、−C(=O)−CF、−S−CF、−S−CHF、−S−CHF、−S(=O)−フェニル、ピラゾリル、フェニル、−N(CH、−N(C、−NH−CH、−NH−C、−CH−O−C(=O)−フェニル、−NH−S(=O)−CH、−C(=O)−O−CH、−C(=O)−O−C、−C(=O)−O−(CH、−C(=O)−H、−C(=O)−CH、−C(=O)−C、−NH−C(=O)−CH、−NH−C(=O)−C、−O−C(=O)−フェニル、−C(=O)−NH、−C(=O)−NH−CH、−C(=O)−N(CH、フェニル、フリル(フラニル)、チアジアゾリル、チオフェニル(チエニル)及びベンジルからなる群から選択されていもよく、前記環式の置換基若しくはこれらの置換基自体の環式の残基は、任意に1、2、3、4又は5つ、好ましくは任意に1、2、3又は4つの置換基で置換されていてもよく、該置換基は、互いに独立して、F、Cl、Br、I、−CN、−NO、−OH、−SH、−NH、−C(=O)−OH、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、2−ブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、ネオペンチル、エテニル、アリル、エチニル、プロピニル、−C≡C−Si(CH、−C≡C−Si(C、−CH−O−CH、−CH−O−C、−S−CH、−S−C、−S(=O)−CH、−S(=O)−CH、−S(=O)−C、−S(=O)−C、−O−CH、−O−C、−O−C、−O−C(CH、−CF、−CHF、−CHF、−O−CF、−O−CHF、−O−CHF、−C(=O)−CF、−S−CF、−S−CHF及び−S−CHFからなる群から選択される。
好ましくは、Rは、非置換のC1−5アルキルを表す。より好ましくは、Rは、メチル、エチル及びイソプロピルからなる群から選択される部分を表す。
好ましくは、R及びRは、互い独立して、各々の場合において、H;F;Cl;Br;I;非置換の又は少なくとも一置換されたC1−12−アルキル;非置換の又は少なくとも一置換されたC3−8−シクロアルキル;又は非置換又は一置換若しくは多置換されたアリールを表し;且つR及びRは、各々の場合において、Hを表す。
より好ましくは、R及びRは、互いに独立して、各々の場合において、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、1,1−ジメチルプロピル、2,2−ジメチルプロピル、3−メチルブチル、ヘキシル、2−エチルヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、シクロペンチル、シクロヘキシル、1,1,3,3−テトラメチルブチル、sec−ブチル、CH−CH−C(CH−及び非置換のフェニルからなる群から選択される部分を表し、且つR及びRは、各々の場合において、Hを表す。
好ましくは、少なくとも1種のルイス酸は、
a) AsX、GaX、BX、BX・(CO、BX・S(CH、AlX、(CAlX、SbX、SbX、SnX、MgX、MgX・O(C、ZnX、BiX、FeX、TiX、TiX、NbX、NiX、CoX、HgX[各場合において、Xは、F、Cl、Br又はIを表す]、
b) BH、B(CH、GaH、AlH、Al(アセテート)(OH)、Al[OCH(CH、Al(OCH、Al(OC、Al、(CHAl、Ti[OCH(CHCl、Ti[OCH(CH、メチルアルミニウムジ−(2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノキシド)、メチルアルミニウムジ−(4−ブロム−2,6−ジ−tert−ブチルフェノキシド)、LiClO
c) Mg(アセテート)、Zn(アセテート)、Ni(アセテート)、Ni(NO、Co(アセテート)、Co(NO、Cu(アセテート)、Cu(NO、Li(アセテート)、Zr(アセチルアセトネート)、Si(アセテート)、K(アセテート)、Na(アセテート)、Cs(アセテート)、Rb(アセテート)、Mn(アセテート)、Fe(アセテート)、Bi(アセテート)、Sb(アセテート)、Sr(アセテート)、Sn(アセテート)、Zr(アセテート)、Ba(アセテート)、Hg(アセテート)、Ag(アセテート)、Tl(アセテート)
d) Sc(フルオロメタンスルホネート)、Ln(フルオロメタンスルホネート)、Ni(フルオロメタンスルホネート)、Ni(トシラート)、Co(フルオロメタンスルホネート)、Co(トシラート)、Cu(フルオロメタンスルホネート)及びCu(トシラート)からなる群から選択される金属含有化合物である。
好ましくは、少なくとも1種のルイス酸は、
a) AsF、AsCl、AsBr、AsI、GaF、GaCl、GaBr、GaI、BF、BCl、BBr、BI、BF・(CO、BCl・(CO、BBr・(CO、BI・(CO、BF・S(CH、BCl・S(CH、BBr・S(CH、BI・S(CH、AlF、AlCl、AlBr、AlI、(CAlCl、SbF、SbCl、SbBr、SbI、SbF、SbCl、SbBr、SbI、SnF、SnCl、SnBr、SnI、MgF、MgCl、MgBr、MgI、MgF・O(C、MgCl・O(C、MgBr・O(C、MgI・O(C、ZnF、ZnCl、ZnBr、ZnI、BiF、BiCl、BiBr、BiI、FeF、FeCl、FeBr、FeI、TiF、TiCl、TiBr、TiI、TiF、TiCl、TiBr、TiI、NbF、NbCl、NbBr、NbI、NiF、NiCl、NiBr、NiI、CoF、CoCl、CoBr、CoI
b) Al[OCH(CH、Al(OCH、Al(OC、Al、(CHAl、Ti[OCH(CHCl、Ti[OCH(CH、メチルアルミニウムジ−(2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノキシド)、メチルアルミニウムジ−(4−ブロム−2,6−ジ−tert−ブチルフェノキシド)、LiClO
c) Mg(アセテート)、Zn(アセテート)、Ni(アセテート)、Ni(NO、Co(アセテート)、Co(NO、Cu(アセテート)、Cu(NO
d) Sc(フルオロメタンスルホネート)、Ln(フルオロメタンスルホネート)、Ni(フルオロメタンスルホネート)、Ni(トシラート)、Co(フルオロメタンスルホネート)、Co(トシラート)、Cu(フルオロメタンスルホネート)及びCu(トシラート)からなる群から選択される金属含有化合物である。
より好ましくは、少なくとも1種のルイス酸は、AlX、SnX、MgX、MgX・O(C、ZnX、BiX、FeX、Al[OCH(CH、Al(OCH及びAl(OC[各場合において、Xは、F、Cl、Br又はIを表す]からなる群から選択される金属含有化合物である。
最も好ましくは、少なくとも1種のルイス酸は、AlCl、SnCl、MgCl、MgCl・O(C、ZnCl、BiCl、FeCl、Al[OCH(CH、Al(OCH及びAl(OCからなる群から選択される金属含有化合物である。
更なる態様において、異なるルイス酸の混合物を使用することができる。
好ましい態様において、本発明は、一般式(I)
Figure 2016510072
[式(I)中、
及びRは、互いに独立して、各々の場合において、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、1,1−ジメチルプロピル、2,2−ジメチルプロピル、3−メチルブチル、ヘキシル、2−エチルヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、シクロペンチル、シクロヘキシル、sec−ブチル、CH−CH−C(CH−、1,1,3,3−テトラメチルブチル及び非置換のフェニルからなる群から選択される部分を表し;且つR及びRは、各々の場合において、Hを表す]の化合物を製造する方法であって、
一般式(II)
Figure 2016510072
[式(II)中、
及びRは、互いに独立して、各々の場合において、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、1,1−ジメチルプロピル、2,2−ジメチルプロピル、3−メチルブチル、ヘキシル、2−エチルヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、シクロペンチル、シクロヘキシル、1,1,3,3−テトラメチルブチル、sec−ブチル、CH−CH−C(CH−及び非置換のフェニルからなる群から選択される部分を表し;且つR及びRは、各々の場合において、Hを表す]の少なくとも1種の化合物と、
一般式(III)
Figure 2016510072
[式(III)中、
は、互いに独立して、各々の場合において、メチル、エチル及びイソプロピルからなる群から選択される部分を表す]の少なくとも1種の化合物を、AlCl、SnCl、MgCl、ZnCl、BiCl、FeCl、Al[OCH(CH、Al(OCH及びAl(OCからなる群から選択される少なくとも1種の金属含有化合物の存在下で反応させる工程を少なくとも含む、前記方法に関する。
好ましくは、一般式(II)の少なくとも1種の化合物対一般式(III)の少なくとも1種の化合物のモル比は、5.0:1.0から2.5:1.0の範囲内であり、より好ましくは一般式(II)の少なくとも1種の化合物対一般式(III)の少なくとも1種の化合物のモル比は、3.0:1.0から2.6:1.0の範囲内である。
一般式(II)の少なくとも1種の化合物との関連において、好ましくは、少なくとも1種の金属含有化合物の濃度は1モル%から60モル%の範囲内であり、より好ましくは5モル%から50モル%の範囲内であり、最も好ましくは30モル%から50モル%の範囲内である。少なくとも1種の金属含有化合物は、一度に又は数回、例えば、2回、3回又は4回にわけて、一般式(II)の少なくとも1種の化合物と一般式(III)の少なくとも1種の化合物を含む混合物に添加される。
好ましくは、一般式(II)の少なくとも1種の化合物と、一般式(III)の少なくとも1種の化合物とを、80℃〜185℃の範囲に沸点を有する少なくとも1種の不活性有機溶剤中で反応させる。より好ましくは、一般式(II)の少なくとも1種の化合物と、一般式(III)の少なくとも1種の化合物とを、トルエン、キシレン、オルト−キシレン、パラ−キシレン、メシチレン、シクロヘキサン、シクロペンタノン、ベンゾニトリル、クロロベンゼン、1,2−ジクロロベンゼン、1,2−ジクロロエタン、ジブチルエーテル、アニソール、酢酸ブチル、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、ピナコロン、ジメチルホルムアミド及びアセトニトリルからなる群から選択される少なくとも1種の不活性有機溶剤中で反応させ、最も好ましくは、一般式(II)の少なくとも1種の化合物と、一般式(III)の少なくとも1種の化合物とを、トルエン、キシレン、メシチレン及びシクロヘキサンからなる群から選択される少なくとも1種の不活性有機溶剤中で反応させる。上記の不活性有機溶剤は、異なる有機溶剤の混合物として使用することもできる。
他の実施態様において、一般式(II)の少なくとも1種の化合物と、一般式(III)の少なくとも1種の化合物との反応は、有機溶剤の添加を必要としない。この場合、一般式(II)の少なくとも1種の化合物と、一般式(III)の少なくとも1種の化合物との反応は、いかなる付加的な溶剤を使用せずに実施し、一般式(II)の少なくとも1種の化合物は、1.0M〜8.0Mの範囲内のモル濃度、好ましくは、3.0M〜8.0Mの範囲内のモル濃度で使用される。
好ましくは、一般式(II)の少なくとも1種の化合物と、一般式(III)の少なくとも1種の化合物とを、不活性溶剤中で反応させ、それによる一般式(II)の少なくとも1種の化合物のモル濃度は、1.0M〜8.0Mの範囲内、好ましくは、3.0M〜8.0Mの範囲内のモル濃度、最も好ましくは、5.0M〜8.0Mの範囲内のモル濃度である。
一般式(II)の少なくとも1種の化合物を、一般式(I)の少なくとも1種の化合物に完全に転換するのに要する時間は、使用される触媒の量及び反応温度に依存する。しかしながら、好ましくは、一般式(II)の少なくとも1種の化合物と、一般式(III)の少なくとも1種の化合物とを、70℃〜140℃の範囲の温度で2〜20時間、より好ましくは、85℃〜105℃の範囲の温度で3〜20時間反応させる。
一般式(I)の少なくとも1種の化合物は、様々な方法により、単離及び精製させることができる。しかしながら、本発明の一実施態様において、一般式(I)の少なくとも1種の化合物は、以下の工程:
(a) 不活性有機溶剤と水を添加する工程;
(b) 有機相を水相から分離する工程;
(c) 任意に、1Nの塩酸水溶液で有機相を洗浄する工程;
(d) 水で有機相を洗浄する工程;
(e) 有機相を濾別し、得られた残留物を乾燥し、一般式(I)の少なくとも1種の化合物を得る工程
を適用することにより、精製及び単離される。
他の実施態様において、本発明は、石油増進回収のために本発明の方法によって得られる化合物の使用に関する。
実施例
例1
2−(ビス(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−tert−ブチルフェニル)メチル)−4,6−ジ−tert−ブチルフェノール[CAS No.143560-44-5]の製造
2,4−ジ−tert−ブチルフェノールを、80℃のオーブン中で溶融させた。41.6g(200ミリモル)の溶融した2,4−ジ−tert−ブチルフェノールを、250mlのフラスコ中に直接加えた。30mlのトルエン(絶対量)を添加し、撹拌下で混合物を透明溶液が得られるまで50℃まで加熱した。トルエン中の2,4−ジ−tert−ブチルフェノールの濃度は、6.66Mであった。続いて12.3ml(73ミリモル)のオルトギ酸トリエチルを添加し、清澄溶液を得た。8g(80ミリモル)の塩化マグネシウム(塩A)を添加した。白色の懸濁液が得られた。反応混合物を100℃まで加熱し、緑色に近い溶液が得られた。100℃で8時間後、褐色の懸濁液が形成された。
反応混合物を約60℃に冷却した。50mlのトルエン(工業グレード)を添加し、反応混合物を10分間攪拌した。懸濁液を約25℃に冷却した。50mlの脱イオン水を添加した。温度は33℃に上昇した。反応混合物を10分間の撹拌下に供した。攪拌の終了後、2相が急速に得られ、固体物は、有機相中に懸濁したまま残留した。相分離を、500mlの分液漏斗で行った。約10のpH値を有する透明な水相が得られた。有機相を(i)0.2mlの1N HCl溶液を有する50mlの水(pH5を示し、迅速な分離に続いて抽出し、水相を分離した);及び(ii)50mlの水(pH6を示し、迅速な分離に続いて抽出し、水相を分離した)を用いて連続して洗浄した。固体物を、有機相中に分散させた。
懸濁した固体物を含む有機相を、ブフナー漏斗を介して濾別した。濾過ケークを少量のトルエン(全量で約50ml)で2回洗浄した。濾過ケークを、80℃の真空オーブン中で一定重量になるまで乾燥した。所望の生成物が、白色の固体物として得られた(27.7g、理論値の66%)。
上記と同じ工程を、表1に示す様々な条件で付加的塩を用いて実施した。
Figure 2016510072
例27
2−[ビス[3,5−ビス(1,1−ジメチルプロピル)−2−ヒドロキシ−フェニル]メチル]−4,6−ビス(1,1−ジメチルプロピル)フェノールの製造
197g(800ミリモル)の2,4−ジ−tert−アミルフェノールを、1.5Lのフラスコ中で120mlのトルエン中に溶解させた。32g(320ミリモル)の塩化マグネシウムを添加した。50ml(292ミリモル)のオルトギ酸トリエチルを得られた懸濁液に添加した。反応混合物を100℃に加熱し、緑色の溶液が得られた。100℃で20時間後、黄色い懸濁液が形成された。反応混合物を約20℃に冷却した。200mlのトルエンと200mlの酢酸エチルを添加した。有機相を200mlの脱イオン水で3回洗浄した。溶剤を、蒸留によって除去した。250mlのエタノールを粗生成物に添加し、40℃で攪拌した。得られた懸濁液を0℃に冷却し、漏斗を介して濾別した。濾過ケークを冷エタノールで洗浄し、80℃の真空オーブン中で一定重量になるまで乾燥した。所望の生成物が、白色の固体物として得られた(94mg、理論値の51%)。
例28
2−[ビス(5−tert−ブチル−2−ヒドロキシ−3−sec−ブチル−フェニル)メチル]−4−tert−ブチル−6−sec−ブチル−フェノールの製造
173g(800ミリモル)の2−sec−ブチル−4−tert−ブチルフェノールを、1.5Lのフラスコ中で120mlのトルエン中に溶解させた。32g(320ミリモル)の塩化マグネシウムを添加した。50ml(292ミリモル)のオルトギ酸トリエチルを得られた懸濁液に添加した。反応混合物を100℃に加熱し、緑色の溶液が得られた。100℃で20時間後、黄色い懸濁液が形成された。反応混合物を冷却した。300mlのトルエンと300mlの酢酸エチルを添加した。有機相を200mlの脱イオン水で3回洗浄した。溶剤を、蒸留によって除去した。200mlのヘキサンを粗生成物に添加し、得られた懸濁液を漏斗を介して濾別した。濾過ケークをヘキサンで洗浄し、80℃の真空オーブン中で一定重量になるまで乾燥した。所望の生成物が、白色の固体物として得られた(82g、理論値の49%)。更なる生成物(15.1g、理論値の9%)を、溶剤の除去及びヘキサン中での結晶化、濾過、ヘキサンを用いた洗浄及び引き続く乾燥後の母液から得ることができた。
例29
2−[ビス(5−tert−ブチル−2−ヒドロキシ−3−イソプロピル−フェニル)メチル]−4−tert−ブチル−6−イソプロピル−フェノールの製造
176g(800ミリモル)の4−tert−ブチル−2−イソプロピルフェノールを、1.5Lのフラスコ中で120mlのトルエン中に溶解させた。32g(320ミリモル)の塩化マグネシウムを添加した。50ml(292ミリモル)のオルトギ酸トリエチルを得られた懸濁液に添加した。反応混合物を100℃に加熱し、緑色の溶液が得られた。100℃で20時間後、褐色の懸濁液が形成された。反応混合物を冷却した。400mlのトルエンを添加した。有機相を200mlの脱イオン水で3回洗浄した。溶剤を、蒸留によって除去した。200mlのヘキサンを粗生成物に添加し、得られた懸濁液を漏斗を介して濾別した。濾過ケークをヘキサンで洗浄し、80℃の真空オーブン中で一定重量になるまで乾燥した。所望の生成物が、白色の固体物として得られた(46.6g、理論値の30%)。更なる生成物(34.4g、理論値の22%)を、溶剤の除去及びヘキサン中での結晶化、濾過、ヘキサンを用いた洗浄及び引き続く乾燥後の母液から得ることができた。
例30
2−[ビス(2−ヒドロキシ−3,5−ジフェニル−フェニル)メチル]−4,6−ジフェニル−フェノールの製造
200g(800ミリモル)の2,4−ジフェニルフェノールを、1.5Lのフラスコ中で120mlのトルエン中に懸濁させた。32g(320ミリモル)の塩化マグネシウムを添加した。50ml(292ミリモル)のオルトギ酸トリエチルを得られた懸濁液に添加した。反応混合物を100℃に加熱し、30分後に濃厚懸濁液を200mlのトルエンの追加により希釈し、2時間後、再度100mlのトルエンを添加した。100℃で8時間後、綺麗な黄色い懸濁液が形成された。反応混合物を冷却した。200mlの水の添加に続いて250mlの酢酸エチルを添加した。有機相、懸濁液を200mlの脱イオン水で3回洗浄した。懸濁液を漏斗を介して濾別した。濾過ケークを酢酸エチルで洗浄し、80℃の真空オーブン中で一定重量になるまで乾燥した。所望の生成物が、白色の固体物として得られた(72.9g、理論値の37%)。

Claims (14)

  1. 一般式(I)
    Figure 2016510072
    [式(I)中、
    、R、R及びRは、互いに独立して、各々の場合において、H;F;Cl;Br;I;−OH;−NO;−CN;−C(=O)−R;−C(=O)−O−R;−O−C(=O)−R;−NH−C(=O)−R;−C(=O)−NH;−C(=O)−NH−R10;−C(=O)−NR1112;−O−R13;−S−R14;−S(=O)−R15;−S(=O)−R16;非置換の又は少なくとも一置換されたアルキル;非置換の又は少なくとも一置換されたヘテロアルキル;非置換の又は少なくとも一置換されたシクロアルキル;非置換の又は少なくとも一置換されたシクロアルケニル;非置換の又は少なくとも一置換されたヘテロシクロアルキル;非置換の又は少なくとも一置換されたヘテロシクロアルケニル;或いは非置換の又は一置換体の若しくは多置換体のアリールを表し;且つ
    、R、R、R、R10、R11、R12、R13、R14、R15及びR16は、互いに独立して、各々の場合において、非置換の又は少なくとも一置換されたアルキル;非置換の又は少なくとも一置換されたアルケニル;或いは非置換の又は少なくとも一置換されたヘテロアルキルを表す]の化合物を製造する方法であって、
    一般式(II)
    Figure 2016510072
    [式(II)中、
    、R、R及びRは、互いに独立して、各々の場合において、H;F;Cl;Br;I;−OH;−NO;−CN;−C(=O)−R;−C(=O)−O−R;−O−C(=O)−R;−NH−C(=O)−R;−C(=O)−NH;−C(=O)−NH−R10;−C(=O)−NR1112;−O−R13;−S−R14;−S(=O)−R15;−S(=O)−R16;非置換の又は少なくとも一置換されたアルキル;非置換の又は少なくとも一置換されたヘテロアルキル;非置換の又は少なくとも一置換されたシクロアルキル;非置換の又は少なくとも一置換されたシクロアルケニル;非置換の又は少なくとも一置換されたヘテロシクロアルキル;非置換の又は少なくとも一置換されたヘテロシクロアルケニル;或いは非置換の又は一置換体の若しくは多置換体のアリールを表し;且つ
    、R、R、R、R10、R11、R12、R13、R14、R15及びR16は、互いに独立して、各々の場合において、非置換の又は少なくとも一置換されたアルキル;非置換の又は少なくとも一置換されたアルケニル;或いは非置換の又は少なくとも一置換されたヘテロアルキルを表す]の少なくとも1種の化合物と、
    一般式(III)
    Figure 2016510072
    [式(III)中、
    は、互いに独立して、各々の場合において、非置換の又は少なくとも一置換されたアルキルを表す]の少なくとも1種の化合物を、少なくとも1種のルイス酸の存在下で反応させる工程を少なくとも含む、前記方法。
  2. 少なくとも1種のルイス酸が、
    a) AsX、GaX、BX、BX・(CO、BX・S(CH、AlX、(CAlX、SbX、SbX、SnX、MgX、MgX・O(C、ZnX、BiX、FeX、TiX、TiX、NbX、NiX、CoX、HgX[各場合において、Xは、F、Cl、Br又はIを表す]、
    b) BH、B(CH、GaH、AlH、Al(アセテート)(OH)、Al[OCH(CH、Al(OCH、Al(OC、Al、(CHAl、Ti[OCH(CHCl、Ti[OCH(CH、メチルアルミニウムジ−(2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノキシド)、メチルアルミニウムジ−(4−ブロム−2,6−ジ−tert−ブチルフェノキシド)、LiClO
    c) Mg(アセテート)、Zn(アセテート)、Ni(アセテート)、Ni(NO、Co(アセテート)、Co(NO、Cu(アセテート)、Cu(NO、Li(アセテート)、Zr(アセチルアセトネート)、Si(アセテート)、K(アセテート)、Na(アセテート)、Cs(アセテート)、Rb(アセテート)、Mn(アセテート)、Fe(アセテート)、Bi(アセテート)、Sb(アセテート)、Sr(アセテート)、Sn(アセテート)、Zr(アセテート)、Ba(アセテート)、Hg(アセテート)、Ag(アセテート)、Tl(アセテート)
    d) Sc(フルオロメタンスルホネート)、Ln(フルオロメタンスルホネート)、Ni(フルオロメタンスルホネート)、Ni(トシラート)、Co(フルオロメタンスルホネート)、Co(トシラート)、Cu(フルオロメタンスルホネート)及びCu(トシラート)からなる群から選択される金属含有化合物であることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  3. 少なくとも1種のルイス酸が、AlX、SnX、MgX、ZnX、BiX、FeX、Al[OCH(CH、Al(OCH及びAl(OC[各場合において、Xは、F、Cl、Br又はIを表す]からなる群から選択される金属含有化合物であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の方法。
  4. Xは、Clを表すことを特徴とする、請求項2又は3に記載の方法。
  5. 少なくとも1種のルイス酸が、AlCl、SnCl、MgCl、ZnCl、BiCl、FeCl、Al[OCH(CH、Al(OCH及びAl(OCからなる群から選択される金属含有化合物であることを特徴とする、請求項1から4までのいずれか1項に記載の方法。
  6. 一般式(II)の少なくとも1種の化合物対一般式(III)の少なくとも1種の化合物のモル比が、5.0:1.0から2.5:1.0の範囲内であることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  7. 一般式(II)の少なくとも1種の化合物に対して、少なくとも1種の金属含有化合物の濃度が、1モル%から60モル%の範囲内であることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  8. 一般式(II)の少なくとも1種の化合物と、一般式(III)の少なくとも1種の化合物とを、トルエン、キシレン、オルト−キシレン、パラ−キシレン、メシチレン、シクロヘキサン、シクロペンタノン、ベンゾニトリル、クロロベンゼン、1,2−ジクロロベンゼン、1,2−ジクロロエタン、ジブチルエーテル、アニソール、酢酸ブチル、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、ピナコロン、ジメチルホルムアミド及びアセトニトリルからなる群から選択される少なくとも1種の不活性有機溶剤中で反応させることを特徴とする、請求項1から7までのいずれか1項に記載の方法。
  9. 一般式(II)の少なくとも1種の化合物と、一般式(III)の少なくとも1種の化合物とを、70℃〜140℃の範囲の温度で2〜20時間反応させることを特徴とする、請求項1から8までのいずれか1項に記載の方法。
  10. 一般式(II)の少なくとも1種の化合物と、一般式(III)の少なくとも1種の化合物とを、不活性溶剤中で反応させ、それにより、一般式(II)の少なくとも1種の化合物のモル濃度が、1.0M〜8.0Mの範囲内であることを特徴とする、請求項1から9までのいずれか1項に記載の方法。
  11. が、非置換のC1−5アルキルを表すことを特徴とする、請求項1から10までのいずれか1項に記載の方法。
  12. 及びRが、互いに独立して、各々の場合において、H;F;Cl;Br;I;非置換の又は少なくとも一置換されたC1−12アルキル;非置換の又は少なくとも一置換されたC3−8シクロアルキル;或いは非置換の又は一置換体の若しくは多置換体のアリールを表し、且つ
    及びRが、各々の場合において、Hを表すことを特徴とする、請求項1から11までのいずれか1項に記載の方法。
  13. 及びRが、互いに独立して、各々の場合において、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、1,1−ジメチルプロピル、2,2−ジメチルプロピル、3−メチルブチル、ヘキシル、2−エチルヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、シクロペンチル、シクロヘキシル、1,1,3,3−テトラメチルブチル、sec−ブチル、CH−CH−C(CH−及び非置換のフェニルからなる群から選択される部分を表し;且つ
    及びRが、各々の場合において、Hを表すことを特徴とする、請求項1から12までのいずれか1項に記載の方法。
  14. 一般式(I)の化合物が、以下の工程:
    (a) 不活性有機溶剤と水を添加する工程;
    (b) 有機相を水相から分離する工程;
    (c) 任意に、1Nの塩酸水溶液で有機相を洗浄する工程;
    (d) 水で有機相を洗浄する工程;
    (e) 有機相を濾別し、得られた残留物を乾燥する工程
    を適用することにより、精製且つ単離されることを特徴とする、請求項1から13までのいずれか1項に記載の方法。
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