JP2016508512A - ビス−ジハロアルキルピラゾールの製造方法 - Google Patents
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Abstract
本発明は、ルイス酸で反応させられるジケトンとアシルハライドとから出発する、そして置換ヒドラジンとのその後の反応による式(V)のビス−ジハロアルキルピラゾールの製造方法に関する。
Description
本発明は、ルイス酸で反応させられるジケトンとアシルハライドとから出発する、そして置換ヒドラジンとのその後の反応によるビス−ジハロアルキルピラゾールの製造方法に関する。本発明はまた、国際公開第2013/000941号パンフレットに記載されているような殺菌剤の合成のために有用な新規ビス−ジハロアルキルピラゾールに関する。
本発明は、少なくとも以下の工程:
− 式(I)の化合物を、ルイス酸の存在下で、式(II)の化合物と反応させて式(III)の化合物を得る工程:
(式中、X1およびX2はそれぞれ独立してハロゲンである)、次に
− 式(III)の化合物を式(IV)の化合物と反応させて式(V)の化合物を得る工程:
(式中、
Aは、水素、C1〜C6アルキル、C1〜C6ハロアルキル、C1〜C6アルコキシカルボニルC1〜C6アルキル、ヒドロキシカルボニルC1〜C6アルキル、C1〜C6アルケニル、C1〜C6アルキニル、−C(=O)RA、C1〜C6アルキルアリールであり、
RAは、水素、C1〜C6アルキル、C1〜C6アルコキシ、C1〜C6ハロアルキル、NH2、C1〜C6アルキルアミノ、C1〜C6ジアルキルアミノまたは次の基:
の1つであり、
X1およびX2はそれぞれ独立してハロゲンである)
を含む方法に関する。
− 式(I)の化合物を、ルイス酸の存在下で、式(II)の化合物と反応させて式(III)の化合物を得る工程:
− 式(III)の化合物を式(IV)の化合物と反応させて式(V)の化合物を得る工程:
Aは、水素、C1〜C6アルキル、C1〜C6ハロアルキル、C1〜C6アルコキシカルボニルC1〜C6アルキル、ヒドロキシカルボニルC1〜C6アルキル、C1〜C6アルケニル、C1〜C6アルキニル、−C(=O)RA、C1〜C6アルキルアリールであり、
RAは、水素、C1〜C6アルキル、C1〜C6アルコキシ、C1〜C6ハロアルキル、NH2、C1〜C6アルキルアミノ、C1〜C6ジアルキルアミノまたは次の基:
X1およびX2はそれぞれ独立してハロゲンである)
を含む方法に関する。
置換基が任意選択的に置換されていると示される場合、これは、それらが1つもしくは複数の同一のもしくは異なる置換基、例えば1〜5つの置換基、例えば1〜3つの置換基を持っていても持っていなくてもよいことを意味する。普通は3つ以下のそのような任意選択の置換基が同時に存在する。基が置換された、例えばアルキルであると示される場合、特に明記しない限り、これは、他の基の一部であるそれらの基、例えば、アルキルチオにおけるアルキルを含む。
用語「ハロゲン」は、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素、好ましくはフッ素、塩素または臭素を意味する。
アルキル置換基は、直鎖または分岐であってもよい。アルキルは、それ自体または別の置換基の一部として、述べられる炭素原子の数に依存して、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、n−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシルおよびそれらの異性体、例えば、イソ−プロピル、イソ−ブチル、第二ブチル、第三ブチル、イソ−アミルまたはピバロイルである。
アルケニル置換基は、直鎖または分岐鎖の形態にあり得るし、アルケニル部分は、必要に応じて、(E)−立体配置か(Z)−立体配置かのどちらかのものである得る。例は、ビニルおよびアリルである。アルケニル基は、好ましくはC2〜C6、より好ましくはC2〜C4、最も好ましくはC2〜C3アルケニル基である。
アルキニル置換基は、直鎖または分岐鎖の形態にあり得る。例は、エチニルおよびプロパルギルである。アルキニル基は、好ましくはC2〜C6、より好ましくはC2〜C4、最も好ましくはC2〜C3アルキニル基である。
ハロアルキル基は、1つもしくは複数の同一のもしくは異なるハロゲン原子を含有してもよく、例えば、CH2Cl、CHCl2、CCl3、CH2F、CHF2、CF3、CF3CH2、CH3CF2、CF3CF2またはCCl3CCl2を表してもよい。
ハロアルケニル基は、それぞれ、同じもしくは異なるハロゲン原子の1つもしくは複数で置換されている、アルケニル基であり、例えば、2,2−ジフルオロビニルまたは1,2−ジクロロ−2−フルオロ−ビニルである。
ハロアルキニル基は、それぞれ、同じもしくは異なるハロゲン原子の1つもしくは複数で置換されているアルキニル基であり、例えば、1−クロロ−2−プロピニルである。
アルコキシは、ラジカル−OR(ここで、Rは、例えば上に定義されたようなアルキルである)を意味する。アルコキシ基としては、メトキシ、エトキシ、1−メチルエトキシ、プロポキシ、ブトキシ、1−メチルプロポキシおよび2−メチルプロポキシが挙げられるが、それらに限定されない。
シアノはCN基を意味する。
アミノはNH2基を意味する。
ヒドロキシルまたはヒドロキシは−OH基を表す。
アリールは、単環、二環もしくは三環であってもよい環系を意味する。そのような環の例としては、フェニル、ナフタレニル、アントラセニル、インデニルまたはフェナントレニルが挙げられる。好ましいアリール基はフェニルである。
ヘテロアリールは、単環、二環もしくは三環系を含む芳香環系であって、少なくとも1個の酸素、窒素もしくは硫黄原子が環員として存在する芳香環系を表す。単環式および二環式芳香環系が好ましく、単環式環系がより好ましい。例えば、単環式ヘテオラリールは、酸素、窒素および硫黄から選択される、より好ましくは窒素および硫黄から選択される1〜3個のヘテロ原子を含有する5〜7員芳香環であってもよい。二環式ヘテロアリールは、酸素、窒素および硫黄から選択される、1〜5個のヘテロ原子、好ましくは1〜3個のヘテロ原子を含有する9〜11員二環式環であってもよい。例は、フリル、チエニル、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、ピリジル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、トリアジニル、テトラジニル、インドリル、ベンゾチオフェニル、ベンゾフラニル、ベンズイミダゾリル、インダゾリル、ベンゾトリアゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾオキサゾリル、イミアゾチアゾイル、キノリニル、キノキサリニル、イソキノリニル、フタラジニル、キノキサリニル、キナゾリニル、シンノリニルおよびナフチリジニル、好ましくはピリジル、ピラジニル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、トリアゾリル、フラニル、チエニル チアゾリルまたはチアジアゾリルである。ヘテロアリール環は、隣接酸素環原子、隣接硫黄環原子または隣接酸素および硫黄環原子を含有しない。ヘテロアリール基への結合は、炭素原子によってかまたは窒素原子によってであり得る。
炭素環系は、アリールとさらにそれらの飽和もしくは部分不飽和類似体とを含む。
ヘテロシクリルおよび複素環系は、同じ意味で用いられ、特に明記しない限り、ヘテロアリールとさらにそれらの飽和もしくは部分不飽和類似体とを含むことを意味する。二環式または三環式複素環系の異なる環は、2つの異なる環に属する1つの原子によって(スピロ)、2つの異なる環に属する2つの隣接環原子によって(縮環されて)または2つの異なる環に属する2つの異なる、非隣接環原子によって(橋架けされて)結合していてもよい。
式IIIおよびVの化合物中の1つもしくは複数の可能な不斉炭素原子の存在は、化合物が光学異性体、すなわち、エナンチオマー体またはジアステレオマー体で存在し得ることを意味する。またアトロプ異性体が、単結合まわりの制限された回転の結果として存在し得る。式(III)、(V)、(Va)、(Vb)および(Vc)は、すべてのそれらの可能な異性体およびそれらの混合物を含むことを意図する。本発明は、式(III)、(V)、(Va)、(Vb)および(Vc)の化合物についてすべてのそれらの可能な異性体およびそれらの混合物を含む。同様に、式(III)、(V)、(Va)、(Vb)および(Vc)は、すべての可能な互変異性体を含むことを意図する。本発明は、式(III)、(V)、(Va)、(Vb)および(Vc)の化合物についてすべての可能な互変異性体を含む。
各場合に、本発明による方法において開示される化合物は、遊離の形態に、N−オキシドのような酸化された形態にまたは塩形態、例えば、農学的に使用可能な塩形態にある。
N−オキシドは、第三級アミンの酸化形態または窒素含有ヘテロ芳香族化合物の酸化形態である。それらは、例えばA.AlbiniおよびS.Pietra,CRC Press,Boca Raton 1991による書籍「Heterocyclic N−oxides」に記載されている。
以下のリストは、化合物(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(Va)、(Vb)、(Vc)、(VI)、および同じ置換基を持っている本発明の他の化合物に関連して置換基X1、X2、X3、X4、X5、X6、X7、A、RA、B、およびRBについて、好ましい定義を含めて、定義を提供する。これらの置換基のうちのいずれか1つについて、下に与えられる定義のいずれか1つは、下にまたは本文書の他の場所に与えられる任意の他の置換基の任意の定義と組み合わせられてもよい。
X1およびX2はそれぞれ独立してハロゲンである。
Aは、水素、C1〜C6アルキル、C1〜C6ハロアルキル、C1〜C6アルコキシカルボニルC1〜C6アルキル、ヒドロキシカルボニルC1〜C6アルキル、C1〜C6アルケニル、C1〜C6アルキニル、−C(=O)RA、C1〜C6アルキルアリールである。RAは、水素、C1〜C6アルキル、C1〜C6アルコキシ、C1〜C6ハロアルキル、NH2、C1〜C6アルキルアミノ、C1〜C6ジアルキルアミノまたは次の基:
の1つである。
上述のようにX1およびX2はそれぞれ独立してハロゲンである。
好ましくは、X1およびX2はそれぞれ独立してブロモ、クロロまたはフロオロ、より好ましくはクロロまたはフルオロである。
好ましくは、Aは、C1〜C6アルキル、C1〜C6ハロアルキル、C1〜C6アルコキシカルボニルC1〜C6アルキル、ヒドロキシカルボニルC1〜C6アルキル、C1〜C6アルケニル、C1〜C6アルキニル、−C(=O)RA、C1〜C6アルキルアリールである。
一実施形態ではAは、アリールが、ハロ、C1〜C6アルコキシ、NO2、シアノ、またはC1〜C6アルキルで任意選択的に置換されたフェニルである、C1〜C6アルキルアリールである。
ある実施形態ではAは水素である。
別の実施形態ではAは、Rが水素またはC1〜C4アルキル、好ましくはメチルもしくはエチルである、−CH2CO2Rである。
Bは、C1〜C6アルキル、C1〜C6ハロアルキル、C1〜C6アルコキシカルボニルC1〜C6アルキル、ヒドロキシカルボニルC1〜C6アルキル、C1〜C6アルケニル、C1〜C6アルキニル、−C(=O)RB、C1〜C6アルキルアリールであり、RBは、水素、C1〜C6アルキル、C1〜C6アルコキシ、C1〜C6ハロアルキル、NH2、C1〜C6アルキルアミノ、C1〜C6ジアルキルアミノまたは次の基:
の1つである。
一実施形態では、Bは、アリールが、ハロ、C1〜C6アルコキシ、NO2、シアノ、またはC1〜C6アルキルで任意選択的に置換されたフェニルでる、C1〜C6アルキルアリールである。
一実施形態では、BはHである。
別の実施形態では、Bは、Rが水素またはC1〜C4アルキル、好ましくはメチルもしくはエチルである、−CH2CO2Rである。
好ましい実施形態では、本発明による方法は、少なくとも次の追加の工程:
− 式(V)の化合物をフッ化物アニオン源と反応させて、式(Va)の化合物を得る工程:
(式中、Aは、上に定義された通りであり、
X1およびX2は、それぞれ独立してハロゲンであり、ただし、X1およびX2の少なくとも1つはフルオロではなく、好ましくはX1およびX2は、それぞれ独立してブロモまたはクロロである)
を含む。
− 式(V)の化合物をフッ化物アニオン源と反応させて、式(Va)の化合物を得る工程:
X1およびX2は、それぞれ独立してハロゲンであり、ただし、X1およびX2の少なくとも1つはフルオロではなく、好ましくはX1およびX2は、それぞれ独立してブロモまたはクロロである)
を含む。
本発明の一実施形態では、本発明による方法は、少なくとも次の追加の工程:
− 式(V)の化合物をフッ化物アニオン源と反応させて、式(Vb)の1つもしくはいくつかの化合物を得る工程:
(式中、Aは、上に定義された通りであり、
X1およびX2は、それぞれ独立してハロゲンであり、ただし、X1およびX2の少なくとも1つはフルオロではなく、好ましくはX1およびX2は、それぞれ独立してブロモまたはクロロであり、
X3、X4、X5およびX6はそれぞれ独立してハロゲンであり、ただし、X3、X4、X5およびX6の少なくとも1つはフルオロである)、
− 任意選択的に式(Vb)の化合物を、1回または数回、好ましくは1、2、3または4回フッ化物アニオン源と反応させて式(Va)の化合物を得る工程:
(式中、A、X3、X4、X5およびX6は、上に定義された通りである)
を含む。
− 式(V)の化合物をフッ化物アニオン源と反応させて、式(Vb)の1つもしくはいくつかの化合物を得る工程:
X1およびX2は、それぞれ独立してハロゲンであり、ただし、X1およびX2の少なくとも1つはフルオロではなく、好ましくはX1およびX2は、それぞれ独立してブロモまたはクロロであり、
X3、X4、X5およびX6はそれぞれ独立してハロゲンであり、ただし、X3、X4、X5およびX6の少なくとも1つはフルオロである)、
− 任意選択的に式(Vb)の化合物を、1回または数回、好ましくは1、2、3または4回フッ化物アニオン源と反応させて式(Va)の化合物を得る工程:
を含む。
一実施形態では、本発明による方法は、少なくとも次の追加の工程:
− 式(III)の化合物をフッ化物アニオン源と反応させて式(IIIa)の化合物を得る工程:
(式中、X1およびX2は、それぞれ独立してハロゲンであり、ただし、X1およびX2の少なくとも1つはフルオロではなく、好ましくはX1およびX2は、それぞれ独立してブロモまたはクロロである)、
− 式(IIIa)の化合物を式(IV)の化合物と反応させて式(Va)の化合物を得る工程:
(式中、Aは、式(V)の化合物について、上に定義された通りである)
を含む。
− 式(III)の化合物をフッ化物アニオン源と反応させて式(IIIa)の化合物を得る工程:
− 式(IIIa)の化合物を式(IV)の化合物と反応させて式(Va)の化合物を得る工程:
を含む。
あるいは、一実施形態では、本発明による方法は、次の追加の工程:
− 式(III)の化合物をフッ化物アニオン源と反応させて式(IIIb)の1つもしくはいくつかの化合物を得る工程:
(式中、X1およびX2は、それぞれ独立してハロゲンであり、ただし、X1およびX2の少なくとも1つはフルオロではなく、好ましくはX1およびX2は、それぞれ独立してブロモまたはクロロであり、
X3、X4、X5およびX6はそれぞれ独立してハロゲンであり、ただし、X3、X4、X5およびX6の少なくとも1つはフルオロである)、
− 式(IIIb)の化合物を、1回または数回、好ましくは1、2、3または4回フッ化物アニオン源と反応させて式(IIIa)の化合物を得る工程:
(式中、X3、X4、X5およびX6は、上に定義された通りである)、
− 式(IIIa)の化合物を式(IV)の化合物と反応させて式(Va)の化合物を得る工程:
(式中、Aは、式(V)の化合物について上に定義された通りである)
を含む。
− 式(III)の化合物をフッ化物アニオン源と反応させて式(IIIb)の1つもしくはいくつかの化合物を得る工程:
X3、X4、X5およびX6はそれぞれ独立してハロゲンであり、ただし、X3、X4、X5およびX6の少なくとも1つはフルオロである)、
− 式(IIIb)の化合物を、1回または数回、好ましくは1、2、3または4回フッ化物アニオン源と反応させて式(IIIa)の化合物を得る工程:
− 式(IIIa)の化合物を式(IV)の化合物と反応させて式(Va)の化合物を得る工程:
を含む。
あるいは、一実施形態では、本発明による方法は、次の追加の工程:
− 式(III)の化合物をフッ化物アニオン源と反応させて式(IIIb)の1つもしくはいくつかの化合物を得る工程:
(式中、X1およびX2は、それぞれ独立してハロゲンであり、ただし、X1およびX2の少なくとも1つはフルオロではなく、好ましくはX1およびX2は、それぞれ独立してブロモまたはクロロであり、
X3、X4、X5およびX6はそれぞれ独立してハロゲンであり、ただし、X3、X4、X5およびX6の少なくとも1つはフルオロである)、
− 式(IIIb)の化合物を式(IV)の化合物と反応させて式(Vb)の化合物を得る工程:
(式中、A、X3、X4、X5およびX6は、上に定義された通りである)、
− 式(Vb)の化合物を、1回または数回、好ましくは1、2、3または4回フッ化物アニオン源と反応させて式(Va)の化合物を得る工程:
(式中、A、X3、X4、X5およびX6は、上に定義された通りである)
を含む。
− 式(III)の化合物をフッ化物アニオン源と反応させて式(IIIb)の1つもしくはいくつかの化合物を得る工程:
X3、X4、X5およびX6はそれぞれ独立してハロゲンであり、ただし、X3、X4、X5およびX6の少なくとも1つはフルオロである)、
− 式(IIIb)の化合物を式(IV)の化合物と反応させて式(Vb)の化合物を得る工程:
− 式(Vb)の化合物を、1回または数回、好ましくは1、2、3または4回フッ化物アニオン源と反応させて式(Va)の化合物を得る工程:
を含む。
フッ化物アニオン源は好ましくは、金属フッ化物またはHF、より好ましくはHF、NaF、KF、またはCsF、最も好ましくはKFまたはHFである。金属フッ化物は、単独でまたは式(R1)4N+F-(ここで、R1はC1〜C6アルキルである)の第四級アンモニウム塩もしくは式(R2)4P+F-(ここでR2は置換アリール、最も好ましくはフェニルである)の第四級ホスホニウム塩と組み合わせて使用することができる。HFは、単独でまたはアミンもしくはピリジンとの錯体として使用することができる。
本発明による方法の一実施形態では、式(V)、(Va)および(Vb)の化合物上の
置換基「A」は、式(V)、(Va)または(Vb)の化合物を式(VI):
(式中、Bは、C1〜C6アルキル、C1〜C6ハロアルキル、C1〜C6アルコキシカルボニルC1〜C6アルキル、ヒドロキシカルボニルC1〜C6アルキル、C1〜C6アルケニル、C1〜C6アルキニル、−C(=O)RB、C1〜C6アルキルアリールであり、
RBは、水素、C1〜C6アルキル、C1〜C6アルコキシ、C1〜C6ハロアルキル、NH2、C1〜C6アルキルアミノ、C1〜C6ジアルキルアミノまたは次の基:
の1つであり、
X7はハロゲン、好ましくはクロロ、ブロモまたはヨードである)
の化合物と反応させることによって置換基「B」と置き換えることができる。
置換基「A」は、式(V)、(Va)または(Vb)の化合物を式(VI):
RBは、水素、C1〜C6アルキル、C1〜C6アルコキシ、C1〜C6ハロアルキル、NH2、C1〜C6アルキルアミノ、C1〜C6ジアルキルアミノまたは次の基:
X7はハロゲン、好ましくはクロロ、ブロモまたはヨードである)
の化合物と反応させることによって置換基「B」と置き換えることができる。
好ましくは、本発明による方法の第1工程は、ハロアルカン、ニトロアレーン、ハロアレーン、アルキルアレーン、アルコキシアレーンなどの置換芳香族溶媒、ジアルキルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサンからなる群から選択される溶媒中で不活性ガス雰囲気下に実施される。最も好ましくはハロアルカンまたはニトロアレーン。
化合物(Va)および(Vb)は同じように、式(VI)の化合物と反応することができる。
好ましくは、第2工程は、遊離塩基のようなまたはピリジン、トリアルキルアミン、アルカリ金属炭酸塩(Na2CO3、K2CO3)または水酸化物、例えばLiOH、NaOHもしくはKOHなどの塩基性試薬と組み合わせた塩のような試薬を使用してメタノールもしくはエタノールなどのアルコール溶媒、ハロアルカン、テトラヒドロフランまたは水からなる群から選択される溶媒中で実施される。
好ましくは、ルイス酸は、AlCl3、SnCl4、TiCl4、SbCl5、BF3・Et2Oからなる群から選択される。
式IIの化合物対式Iの化合物のモル比は、2:1〜4:1、好ましくは2:1〜3:1である。0.1M〜1M、好ましくは0.3M〜0.5Mの式IIの化合物の希釈で反応を行うことが有利である。
反応温度は、好ましくは0℃〜150℃、より好ましくは40〜100℃であり、反応時間は、通常1〜12時間、好ましくは2〜6時間である。
本発明による方法は、標準圧力下でまたはわずかに高められた圧力もしくは減圧下で実施することができる。典型的には、反応は標準圧力下で行われる。
本発明による方法中に、上に示されたように、式(III)、(IIIa)、(V)および(Vb)の1つもしくはいくつかの化合物を得ることができる。これらの中間化合物は、本発明の一部である。
本発明はまた、式(V):
(式中、Aは、水素、C1〜C6アルキル、C1〜C6ハロアルキル、C1〜C6アルコキシカルボニルC1〜C6アルキル、ヒドロキシカルボニルC1〜C6アルキル、C1〜C6アルケニル、C1〜C6アルキニル、−C(=O)RA、C1〜C6アルキルアリールであり、
RAは、水素、C1〜C6アルキル、C1〜C6アルコキシ、C1〜C6ハロアルキル、NH2、C1〜C6アルキルアミノ、C1〜C6ジアルキルアミノまたは次の基:
の1つであり、
X1およびX2はクロロである)
の化合物を含む。
RAは、水素、C1〜C6アルキル、C1〜C6アルコキシ、C1〜C6ハロアルキル、NH2、C1〜C6アルキルアミノ、C1〜C6ジアルキルアミノまたは次の基:
X1およびX2はクロロである)
の化合物を含む。
好ましくは、式(V)の化合物について:
X1およびX2はクロロであり、−Aは、Rが水素またはC1〜C4アルキル、好ましくはメチルもしくはエチルである、−CH2CO2Rである。
X1およびX2はクロロであり、−Aは、Rが水素またはC1〜C4アルキル、好ましくはメチルもしくはエチルである、−CH2CO2Rである。
本発明はまた、式(Vb):
(式中、Aは、水素、C1〜C6アルキル、C1〜C6ハロアルキル、C1〜C6アルコキシカルボニルC1〜C6アルキル、ヒドロキシカルボニルC1〜C6アルキル、C1〜C6アルケニル、C1〜C6アルキニル、−C(=O)RA、C1〜C6アルキルアリールであり、
RAは、水素、C1〜C6アルキル、C1〜C6アルコキシ、C1〜C6ハロアルキル、NH2、C1〜C6アルキルアミノ、C1〜C6ジアルキルアミノまたは次の基:
の1つであり、
X3、X4、X5およびX6はそれぞれ独立してハロゲンであり、ただし、X3、X4、X5およびX6の少なくとも1つ、そして3つ以下はフルオロである)
の化合物を含む。
RAは、水素、C1〜C6アルキル、C1〜C6アルコキシ、C1〜C6ハロアルキル、NH2、C1〜C6アルキルアミノ、C1〜C6ジアルキルアミノまたは次の基:
X3、X4、X5およびX6はそれぞれ独立してハロゲンであり、ただし、X3、X4、X5およびX6の少なくとも1つ、そして3つ以下はフルオロである)
の化合物を含む。
好ましくは、式(Vb)の化合物において、
Aは、Rが水素またはC1〜C4アルキルである、−CH2CO2Rであり、
X3、X4、X5およびX6はそれぞれ独立してハロゲンであり、ただし、X3、X4、X5およびX6の少なくとも1つ、そして3つ以下はフルオロである。
Aは、Rが水素またはC1〜C4アルキルである、−CH2CO2Rであり、
X3、X4、X5およびX6はそれぞれ独立してハロゲンであり、ただし、X3、X4、X5およびX6の少なくとも1つ、そして3つ以下はフルオロである。
実施例1:3,5−ビス(ジクロロメチル)−1H−ピラゾールの製造
工程1.1,1,5,5−テトラクロロペンタン−2,4−ジオン:
塩化アルミニウム(5.8g、44ミリモル)を、冷却器および乾燥管を備えた2口RBフラスコに入れた。フラスコをN2でパージし、これにニトロベンゼン(5.0mL)およびジクロロメタン(10.0mL)の添加が続いた。混合物を、すべての塩化アルミニウムが溶解し、茶色の溶液を残すまで攪拌した。ペンタン−2,4−ジオン(4.4g、44ミリモル)を次に滴加した(5分)。反応混合物を、フラスコを氷浴中に入れることによって0℃に冷却し、2,2−ジクロロアセチルクロリド(19.0g、130ミリモル)を5分にわたって滴加した。反応混合物を次に氷浴から取り出し、65℃に5時間加熱した。反応混合物を冷却し、濃HCl(15mL)および氷(120g)を含有するフラスコに注ぎ込み、引き続いて一晩攪拌した。フラスコの内容物をDCM(3×50mL)で抽出し、水で洗浄し、有機層を無水Na2SO4上で乾燥させ、減圧下に蒸発させた。残留物を、真空蒸留(105℃および2×10-3ミリバール)によって精製して1.1,1,5,5−テトラクロロペンタン−2,4−ジオン(9.5g、91%)を淡黄色オイルとして得た。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ6.42(s,1H),6.0(s,2H).
工程1.1,1,5,5−テトラクロロペンタン−2,4−ジオン:
塩化アルミニウム(5.8g、44ミリモル)を、冷却器および乾燥管を備えた2口RBフラスコに入れた。フラスコをN2でパージし、これにニトロベンゼン(5.0mL)およびジクロロメタン(10.0mL)の添加が続いた。混合物を、すべての塩化アルミニウムが溶解し、茶色の溶液を残すまで攪拌した。ペンタン−2,4−ジオン(4.4g、44ミリモル)を次に滴加した(5分)。反応混合物を、フラスコを氷浴中に入れることによって0℃に冷却し、2,2−ジクロロアセチルクロリド(19.0g、130ミリモル)を5分にわたって滴加した。反応混合物を次に氷浴から取り出し、65℃に5時間加熱した。反応混合物を冷却し、濃HCl(15mL)および氷(120g)を含有するフラスコに注ぎ込み、引き続いて一晩攪拌した。フラスコの内容物をDCM(3×50mL)で抽出し、水で洗浄し、有機層を無水Na2SO4上で乾燥させ、減圧下に蒸発させた。残留物を、真空蒸留(105℃および2×10-3ミリバール)によって精製して1.1,1,5,5−テトラクロロペンタン−2,4−ジオン(9.5g、91%)を淡黄色オイルとして得た。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ6.42(s,1H),6.0(s,2H).
工程2:3,5−ビス(ジクロロメチル)−1H−ピラゾール:
エタノール(10mL)中の1,1,5,5−テトラクロロペンタン−2,4−ジオン(1.0g、4.2ミリモル)の溶液に、ヒドラジン一水和物(1.03当量、4.3ミリモル)を室温で5分間にわたってゆっくり添加した。反応混合物を室温で16時間攪拌し、氷(25g)上へ注ぎ、DCM(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層をNa2SO4上で乾燥させ、濃縮して3,5−ビス(ジクロロメチル)−1H−ピラゾール(0.80g、81%収率)を黄色の半固体塊として得た。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ7.50(s,2H),6.64(s,1H).
エタノール(10mL)中の1,1,5,5−テトラクロロペンタン−2,4−ジオン(1.0g、4.2ミリモル)の溶液に、ヒドラジン一水和物(1.03当量、4.3ミリモル)を室温で5分間にわたってゆっくり添加した。反応混合物を室温で16時間攪拌し、氷(25g)上へ注ぎ、DCM(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層をNa2SO4上で乾燥させ、濃縮して3,5−ビス(ジクロロメチル)−1H−ピラゾール(0.80g、81%収率)を黄色の半固体塊として得た。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ7.50(s,2H),6.64(s,1H).
実施例2:2−[3,5−ビス(ジクロロメチル)ピラゾールピラゾール−1−イル]酢酸エチルの製造
エタノール(5mL)中の1,1,5,5−テトラクロロペンタン−2,4−ジオン(500mg、2.1017ミリモル)の溶液に、ヒドラジノ酢酸エチル塩化水素塩(336mg、2.1648ミリモル)を0℃で添加した。反応混合物を0℃で15分間攪拌し、氷浴を取り除き、攪拌を室温で16時間続行した。それを氷水(30mL)に注ぎ込み、水層(pH=1〜2)を、固体NaHCO3を使用して中和し、DCM(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層をNa2SO4上で乾燥させ、濃縮して粗化合物(630mg)を得、それをシリカゲルクロマトグラフィー(シクロヘキサン中の8%酢酸エチル)によって精製して2−[3,5−ビス(ジクロロメチル)ピラゾールピラゾール−1−イル]酢酸エチルを無色オイル(340mg、50%)として得た。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ6.81(s,1H),6.78(s,1H),6.72(s,1H),5.09(s,2H),4.29(dd,J=7.2Hz,2H),1.31(t,J=7.2Hz,3H).
エタノール(5mL)中の1,1,5,5−テトラクロロペンタン−2,4−ジオン(500mg、2.1017ミリモル)の溶液に、ヒドラジノ酢酸エチル塩化水素塩(336mg、2.1648ミリモル)を0℃で添加した。反応混合物を0℃で15分間攪拌し、氷浴を取り除き、攪拌を室温で16時間続行した。それを氷水(30mL)に注ぎ込み、水層(pH=1〜2)を、固体NaHCO3を使用して中和し、DCM(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層をNa2SO4上で乾燥させ、濃縮して粗化合物(630mg)を得、それをシリカゲルクロマトグラフィー(シクロヘキサン中の8%酢酸エチル)によって精製して2−[3,5−ビス(ジクロロメチル)ピラゾールピラゾール−1−イル]酢酸エチルを無色オイル(340mg、50%)として得た。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ6.81(s,1H),6.78(s,1H),6.72(s,1H),5.09(s,2H),4.29(dd,J=7.2Hz,2H),1.31(t,J=7.2Hz,3H).
実施例3:3,5−ビス(ジフルオロメチル)−1H−ピラゾールの製造
3,5−ビス(ジクロロメチル)−1H−ピラゾール(233mg、1.00ミリモル)をポリテトラフルオロエチレンフラスコ中に入れ、トリエチルアミン三フッ化水素塩(2.0ml、12ミリモル)中に溶解させた。結果として生じた溶液を乾燥アルゴンでパージし、150℃で2時間攪拌した。反応混合物を周囲温度に冷却し、氷水に注ぎ込んだ。混合物を酢酸エチル(2×10ml)で抽出し、有機相を水性飽和NaHCO3で洗浄し、合わせた有機層を無水MgSO4上で乾燥させた。この溶液の濃縮は、3,5−ビス(ジフルオロメチル)−1H−ピラゾールを淡黄色オイル(109mg、65%)として与えた。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ7.58(s,1H),6.79(t,J=56Hz,2H),6.78(s,1H).
3,5−ビス(ジクロロメチル)−1H−ピラゾール(233mg、1.00ミリモル)をポリテトラフルオロエチレンフラスコ中に入れ、トリエチルアミン三フッ化水素塩(2.0ml、12ミリモル)中に溶解させた。結果として生じた溶液を乾燥アルゴンでパージし、150℃で2時間攪拌した。反応混合物を周囲温度に冷却し、氷水に注ぎ込んだ。混合物を酢酸エチル(2×10ml)で抽出し、有機相を水性飽和NaHCO3で洗浄し、合わせた有機層を無水MgSO4上で乾燥させた。この溶液の濃縮は、3,5−ビス(ジフルオロメチル)−1H−ピラゾールを淡黄色オイル(109mg、65%)として与えた。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ7.58(s,1H),6.79(t,J=56Hz,2H),6.78(s,1H).
実施例4:2−[3,5−ビス(ジフルオロメチル)ピラゾール−1−イル]酢酸エチルの製造
2−[3,5−ビス(ジクロロメチル)ピラゾール−1−イル]アセテート(500mg、1.56ミリモル)をポリテトラフルオロエチレン被覆反応器に入れ、トリエチルアミン三フッ化水素塩(2.0ml、12ミリモル)に溶解させた。結果として生じた混合物を150℃で16時間攪拌した。反応マスを周囲温度に冷却し、氷冷水(100ml)に注ぎ込んだ。混合物を、NaHCO3を添加することによって中和し、DCM(3×80ml)で抽出した。合わせた有機層を無水Na2SO4上で乾燥させ、減圧下に蒸発させた。粗生成物を、シリカゲルクロマトグラフィー(シクロヘキサン中の5%EtOAc)によって精製して2−[3,5−ビス(ジフルオロメチル)ピラゾール−1−イル]アセテート(115mg、29%)をフワフワした固体として得た。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ6.79(t,J=54.3Hz,1H),6.76(s,1H),6.67(t,J=54.7Hz,1H),5.05(s,2H),4.26(q,J=7.3Hz,2H),1.29(t,J=7.3Hz,3H).
2−[3,5−ビス(ジクロロメチル)ピラゾール−1−イル]アセテート(500mg、1.56ミリモル)をポリテトラフルオロエチレン被覆反応器に入れ、トリエチルアミン三フッ化水素塩(2.0ml、12ミリモル)に溶解させた。結果として生じた混合物を150℃で16時間攪拌した。反応マスを周囲温度に冷却し、氷冷水(100ml)に注ぎ込んだ。混合物を、NaHCO3を添加することによって中和し、DCM(3×80ml)で抽出した。合わせた有機層を無水Na2SO4上で乾燥させ、減圧下に蒸発させた。粗生成物を、シリカゲルクロマトグラフィー(シクロヘキサン中の5%EtOAc)によって精製して2−[3,5−ビス(ジフルオロメチル)ピラゾール−1−イル]アセテート(115mg、29%)をフワフワした固体として得た。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ6.79(t,J=54.3Hz,1H),6.76(s,1H),6.67(t,J=54.7Hz,1H),5.05(s,2H),4.26(q,J=7.3Hz,2H),1.29(t,J=7.3Hz,3H).
Claims (15)
- 少なくとも以下の工程:
− 式(I)の化合物を、ルイス酸の存在下で、式(II)の化合物と反応させて式(III)の化合物を得る工程:
− 式(III)の化合物を式(IV)の化合物と反応させて式(V)の化合物を得る工程:
Aは、水素、C1〜C6アルキル、C1〜C6ハロアルキル、C1〜C6アルコキシカルボニルC1〜C6アルキル、ヒドロキシカルボニルC1〜C6アルキル、C1〜C6アルケニル、C1〜C6アルキニル、−C(=O)RA、C1〜C6アルキルアリールであり、
RAは、水素、C1〜C6アルキル、C1〜C6アルコキシ、C1〜C6ハロアルキル、NH2、C1〜C6アルキルアミノ、C1〜C6ジアルキルアミノまたは次の基:
X1およびX2はそれぞれ独立してハロゲンである)
を含む方法。 - X1およびX2がそれぞれ独立してブロモ、クロロまたはフルオロである、請求項1に記載の方法。
- X1およびX2がそれぞれ独立してクロロまたはフルオロである、請求項1に記載の方法。
- Aが−CH2CO2Rであり、Rが水素またはC1〜C4アルキルである、請求項1に記載の方法。
- Aが水素である場合に、化合物(V)が、式(Vc)の化合物を得るために式(VI):
Bは、C1〜C6アルキル、C1〜C6ハロアルキル、C1〜C6アルコキシカルボニルC1〜C6アルキル、ヒドロキシカルボニルC1〜C6アルキル、C1〜C6アルケニル、C1〜C6アルキニル、−C(=O)RB、C1〜C6アルキルアリールであり、
RBは、水素、C1〜C6アルキル、C1〜C6アルコキシ、C1〜C6ハロアルキル、NH2、C1〜C6アルキルアミノ、C1〜C6ジアルキルアミノまたは次の基:
X1およびX2は、請求項1において定義された通りであり、
X7は、ハロゲン、好ましくはクロロ、ブロモまたはヨードである)
の化合物と反応させられる、請求項1に記載の方法。 - 前記第1工程が、ハロアルカン、置換芳香族溶媒、好ましくはハロアルカンまたはニトロアレーンからなる群から選択される溶媒中で不活性ガス雰囲気下で実施される、請求項1に記載の方法。
- 前記第2工程が、アルコール溶媒、ハロアルカン、テトラヒドロフランまたは水からなる群から選択される溶媒中で実施される、請求項1に記載の方法。
- X1およびX2がそれぞれ独立してブロモ、クロロまたはフルオロである、請求項10に記載の化合物。
- X1およびX2がクロロである、請求項10に記載の化合物。
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