JP2016508330A - 無線lanにオフロードされたトラフィックに対するハンドオーバ決定方法及び端末 - Google Patents

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Abstract

【課題】本明細書の一開示は、端末によりハンドオーバを決定する方法を提供する。【解決手段】ハンドオーバ決定方法は、端末がタイマを駆動中であるかどうかを判断するステップを含み、前記端末は、複数のRAT(Radio Access Technologies)へのアクセスを実行中であって、前記ハンドオーバ決定方法は、前記端末が前記タイマを駆動していない場合、無線LAN(WLAN)にオフロードされたデータトラフィックに対して第1のRATへのハンドオーバを実行するステップと、前記端末が前記タイマを駆動中の場合、無線LAN(WLAN)にオフロードされたデータトラフィックに対してハンドオーバを実行しないステップと、を含む。ここで、前記データトラフィックは、CSFB(Circuit Switched Fall−Back)の結果または3GPP RAT変更の結果として前記無線LANにオフロードされる。【選択図】図18

Description

本発明は、無線LANにオフロードされたトラフィックに対するハンドオーバ決定方法及び端末に関する。
移動通信システムの技術規格を制定する3GPPでは、4世代移動通信と関連した多様なフォーラム及び新しい技術に対応するために、2004年末から3GPP技術の性能を最適化させて向上させようとする努力の一環としてLTE/SAE(Long Term Evolution/System Architecture Evolution)技術に対する研究を始めた。
3GPP SA WG2を中心に進行されたSAEは、3GPP TSG RANのLTE作業と並行してネットワークの構造を決定し、異機種ネットワーク間の移動性をサポートすることを目的とするネットワーク技術に対する研究であって、最近3GPPの重要な標準化問題のうち一つである。これは3GPPシステムをIPベースの多様な無線接続技術をサポートするシステムに発展させるための作業であって、より向上したデータ送信能力で送信遅延を最小化する、最適化されたパケットベースのシステムを目標にして作業が進行されてきた。
3GPP SA WG2で定義したEPS(Evolved Packet System)上位水準参照モデル(reference model)は、非ローミングケース(non−roaming case)及び多様なシナリオのローミングケース(roaming case)を含んでおり、詳細内容は、3GPP標準文書TS23.401とTS23.402で参照することができる。図1のネットワーク構造図は、これを簡略に再構成したものである。
図1は、進化した移動通信ネットワークの構造図である。
EPCは、多様な構成要素を含むことができ、図1は、そのうち一部に該当する、S−GW(Serving Gateway)52、PDN GW(Packet Data Network Gateway)53、MME(Mobility Management Entity)51、SGSN(Serving GPRS(General Packet Radio Service) Supporting Node)、ePDG(enhanced Packet Data Gateway)を示す。
S−GW52は、無線アクセスネットワーク(RAN)とコアネットワークとの間の境界点として動作し、eNodeB22とPDN GW53との間のデータ経路を維持する機能をする要素である。また、端末(または、User Equipment:UE)がeNodeB22によりサービング(serving)される領域にわたって移動する場合、S−GW52は、ローカル移動性アンカーポイント(anchor point)の役割をする。即ち、E−UTRAN(3GPPリリース8以後で定義されるEvolved−UMTS(Universal Mobile Telecommunications System) Terrestrial Radio Access Network)内での移動性のために、S−GW52を介してパケットをルーティングすることができる。また、S−GW52は、他の3GPPネットワーク(3GPPリリース8以前に定義されるRAN、例えば、UTRANまたはGERAN(GSM(Global System for Mobile Communication)/EDGE(Enhanced Data rates for Global Evolution) Radio Access Network)との移動性のためのアンカーポイントとして機能することもできる。
PDN GW(または、P−GW)53は、パケットデータネットワークに向かってデータインターフェースの終端点(termination point)に該当する。PDN GW53は、政策執行特徴(policy enforcement features)、パケットフィルタリング(packet filtering)、課金サポート(charging support)などをサポートすることができる。また、3GPPネットワークと非3GPPネットワーク(例えば、I−WLAN(Interworking Wireless Local Area Network)のような信頼されないネットワーク、CDMA(Code Division Multiple Access)ネットワークやWiMaxのような信頼されるネットワーク)との移動性管理のためのアンカーポイントの役割をすることができる。
図1のネットワーク構造の例示は、S−GW52とPDN GW53が別途のゲートウェイで構成されるものを示すが、二つのゲートウェイが単一ゲートウェイ構成オプション(Single Gateway Configuration Option)によって具現されることもできる。
MME51は、UEのネットワーク連結に対するアクセス、ネットワークリソースの割当、トラッキング(tracking)、ページング(paging)、ローミング(roaming)及びハンドオーバなどをサポートするためのシグナリング及び制御機能を実行する要素である。MME51は、加入者及びセッション管理に関連した制御平面(control plane)機能を制御する。MME51は、数多くのeNodeB22を管理し、他の2G/3Gネットワークに対するハンドオーバのための従来のゲートウェイの選択のためのシグナリングを実行する。また、MME51は、セキュリティ過程(Security Procedures)、端末−対−ネットワークセッションハンドリング(Terminal−to−network Session Handling)、アイドル端末位置決定管理(Idle Terminal Location Management)などの機能を遂行する。
SGSNは、異なるアクセス3GPPネットワーク(例えば、GPRSネットワーク、UTRAN/GERAN)に対するユーザの移動性管理及び認証(authentication)といった全てのパケットデータをハンドリングする。
ePDGは、信頼されない非3GPPネットワーク(例えば、I−WLAN、WiFiホットスポット(hotspot)等)に対するセキュリティノードとしての役割をする。
図1を参照して説明したように、IP能力を有する端末(または、UE)は、3GPPアクセスはもちろん非3GPPアクセスのベースでも、EPC内の多様な要素を経由して事業者(即ち、オペレータ(operator))が提供するIPサービスネットワーク(例えば、IMS)にアクセスすることができる。
また、図1は、多様なレファレンスポイント(例えば、S1−U、S1−MME等)を示す。3GPPシステムでは、E−UTRAN及びEPCの異なる機能エンティティ(functional entity)に存在する2個の機能を連結する概念的なリンクをレファレンスポイント(reference point)と定義する。以下の表1は、図1に示すレファレンスポイントを整理したものである。表1の例示外にもネットワーク構造によって多様なレファレンスポイントが存在できる。
図2は、一般的にE−UTRANと一般的なEPCのアーキテクチャを示す例示図である。
図示されたように、eNodeB20は、RRC接続が活性化されている間、ゲートウェイへのルーティング、ページングメッセージのスケジューリング及び送信、ブロードキャスタチャネル(BCH)のスケジューリング及び送信、アップリンク及びダウンリンクでのリソースをUEに動的割当、eNodeB20の測定のための設定及び提供、無線ベアラ制御、無線許可制御(radio admission control)、そして、接続移動性制御などのための機能を遂行することができる。EPC内では、ページング発生、LTE_IDLE状態管理、ユーザ平面が暗号化、EPSベアラ制御、NASシグナリングの暗号化及び完全性保護機能を遂行することができる。
図3は、UEとeNodeBとの間の制御平面での無線インターフェースプロトコル(Radio Interface Protocol)の構造を示す例示図であり、図4は、端末と基地局との間のユーザ平面での無線インターフェースプロトコル(Radio Interface Protocol)の構造を示す他の例示図である。
前記無線インターフェースプロトコルは、3GPP無線アクセスネットワーク規格を基盤とする。前記無線インターフェースプロトコルは、水平的には物理階層(Physical Layer)、データリンク階層(Data Link Layer)、及びネットワーク階層(Network Layer)からなり、垂直的にはデータ情報送信のためのユーザ平面(User Plane)と、制御信号(Signaling)伝達のための制御平面(Control Plane)とに区分される。
前記プロトコル階層は、通信システムで広く知られた開放型システム間相互接続(Open System Interconnection;OSI)基準モデルの下位3階層に基づいてL1(第1の階層)、L2(第2の階層)、L3(第3の階層)に区分することができる。
以下、前記図3に示す制御平面での無線プロトコルと図4に示すユーザ平面での無線プロトコルの各階層を説明する。
第1の階層である物理階層は、物理チャネル(Physical Channel)を利用して情報転送サービス(Information Transfer Service)を提供する。前記物理階層は、上位にある媒体アクセス制御(Medium Access Control)階層とはトランスポートチャネル(Transport Channel)を介して連結されており、前記トランスポートチャネルを介して媒体アクセス制御階層と物理階層との間のデータが伝達される。そして、互いに異なる物理階層間、即ち、送信側と受信側の物理階層間は、物理チャネルを介してデータが伝達される。
物理チャネル(Physical Channel)は、時間軸上にある複数個のサブフレームと、周波数軸上にある複数個のサブキャリア(Sub−carrier)とで構成される。ここで、一つのサブフレーム(Sub−frame)は、時間軸上に複数のシンボル(Symbol)と複数のサブキャリアとで構成される。一つのサブフレームは、複数のリソースブロック(Resource Block)で構成され、一つのリソースブロックは、複数のシンボル(Symbol)と複数のサブキャリアとで構成される。データが送信される単位時間であるTTI(Transmission Time Interval)は、1個のサブフレームに該当する1msである。
前記送信側と受信側の物理階層に存在する物理チャネルは、3GPP LTEによると、データチャネルであるPDSCH(Physical Downlink Shared Channel)及びPUSCH(Physical Uplink Shared Channel)と、制御チャネルであるPDCCH(Physical Downlink Control Channel)、PCFICH(Physical Control Format Indicator Channel)、PHICH(Physical Hybrid−ARQ Indicator Channel)及びPUCCH(Physical Uplink Control Channel)と、に分けられる。
サブフレームの1番目のOFDMシンボルで送信されるPCFICHは、サブフレーム内で制御チャネルの送信に使われるOFDMシンボルの数(即ち、制御領域の大きさ)に対するCFI(control format indicator)を伝送する。無線機器は、まず、PCFICH上にCFIを受信した後、PDCCHをモニタリングする。
PDCCHと違って、PCFICHは、ブラインドデコーディングを使用せずに、サブフレームの固定されたPCFICHリソースを介して送信される。
PHICHは、UL HARQ(hybrid automatic repeat request)のためのACK(positive−acknowledgement)/NACK(negative−acknowledgement)信号を伝送する。無線機器により送信されるPUSCH上のUL(uplink)データに対するACK/NACK信号は、PHICH上に送信される。
PBCH(Physical Broadcast Channel)は、無線フレームの1番目のサブフレームの第2のスロットの前方部の4個のOFDMシンボルで送信される。PBCHは、無線機器が基地局と通信するときに必須なシステム情報を伝送し、PBCHを介して送信されるシステム情報をMIB(master information block)という。これと比較して、PDCCHにより指示されるPDSCH上に送信されるシステム情報をSIB(system information block)という。
PDCCHは、DL−SCH(downlink−shared channel)のリソース割当及び送信フォーマット、UL−SCH(uplink shared channel)のリソース割当情報、PCH上のページング情報、DL−SCH上のシステム情報、PDSCH上に送信されるランダムアクセス応答のような上位階層制御メッセージのリソース割当、任意のUEグループ内の個別UEに対する送信パワー制御命令のセット及びVoIP(voice over internet protocol)の活性化などを伝送することができる。複数のPDCCHが制御領域内で送信されることができ、端末は、複数のPDCCHをモニタリングすることができる。PDCCHは、一つまたは複数個の連続的なCCE(control channel elements)のアグリゲーション(aggregation)上に送信される。CCEは、無線チャネルの状態による符号化率をPDCCHに提供するために使われる論理的割当単位である。CCEは、複数のリソース要素グループ(resource element group)に対応される。CCEの数とCCEにより提供される符号化率の関係によってPDCCHのフォーマット及び可能なPDCCHのビット数が決定される。
PDCCHを介して送信される制御情報をダウンリンク制御情報(downlink control information、DCI)という。DCIは、PDSCHのリソース割当(これをDLグラント(downlink grant)ともいう)、PUSCHのリソース割当(これをULグラント(uplink grant)ともいう)、任意のUEグループ内の個別UEに対する送信パワー制御命令のセット及び/またはVoIP(Voice over Internet Protocol)の活性化を含むことができる。
第2の階層にはさまざまな階層が存在する。まず、媒体アクセス制御(Medium Access Control:MAC)階層は、多様な論理チャネル(Logical Channel)を多様なトランスポートチャネルにマッピングさせる役割をし、また、複数の論理チャネルを一つのトランスポートチャネルにマッピングさせる論理チャネル多重化(Multiplexing)の役割を遂行する。MAC階層は、上位階層であるRLC階層とは論理チャネル(Logical Channel)を介して接続されており、論理チャネルは、大きいに、送信される情報の種類によって、制御平面(Control Plane)の情報を送信する制御チャネル(Control Channel)と、ユーザ平面(User Plane)の情報を送信するトラフィックチャネル(Traffic Channel)と、に分けられる。
第2の階層の無線リンク制御(Radio Link Control:RLC)階層は、上位階層から受信したデータを分割(Segmentation)及び連結(Concatenation)して下位階層が無線区間へのデータの送信に適合するようにデータの大きさを調節する役割を遂行する。また、各々の無線ベアラ(Radio Bearer:RB)が要求する多様なQoSを保障可能にするために、TM(Transparent Mode、透明モード)、UM(Un−acknowledged Mode、無応答モード)、及びAM(Acknowledged Mode、応答モード)の三つの動作モードを提供している。特に、AM RLCは、信頼性のあるデータ送信のために、自動反復及び要求(Automatic Repeat and Request:ARQ)機能を介した再送信機能を遂行している。
第2の階層のパケットデータ収束(Packet Data Convergence Protocol:PDCP)階層は、IPv4やIPv6のようなIPパケット送信時、帯域幅が小さい無線区間で効率的に送信するために相対的に大きさが大きくて不要な制御情報を含んでいるIPパケットヘッダサイズを減らすヘッダ圧縮(Header Compression)機能を遂行する。これはデータのヘッダ(Header)部分で必ず必要な情報のみを送信するようにすることで、無線区間の送信効率を増加させる役割をする。また、LTEシステムでは、PDCP階層がセキュリティ(Security)機能も実行し、これは第3者のデータ盗聴を防止する暗号化(Ciphering)と第3者のデータ操作を防止する完全性保護(Integrity protection)とで構成される。
第3階層の最も上部に位置した無線リソース制御(Radio Resource Control:以下、RRCと略称する)階層は、制御平面でのみ定義され、無線ベアラ(Radio Bearer:RBと略称する)の設定(Configuration)、再設定(Re−configuration)及び解除(Release)と関連して論理チャネル、トランスポートチャネル、及び物理チャネルの制御を担当する。このとき、RBは、端末とE−UTRANとの間のデータ伝達のために、第2の階層により提供されるサービスを意味する。
前記端末のRRCと無線ネットワークのRRC階層との間にRRC接続(RRC connection)がある場合、端末は、RRC接続状態(Connected Mode)になり、そうでない場合、RRCアイドル状態(Idle Mode)になる。
以下、端末のRRC状態(RRC state)とRRC接続方法に対して説明する。RRC状態とは、端末のRRCがE−UTRANのRRCと論理的接続(logical connection)されているかどうかを意味し、接続されている場合はRRC_CONNECTED状態(state)といい、接続されていない場合はRRC_IDLE状態という。RRC_CONNECTED状態の端末は、RRC接続が存在するため、E−UTRANは、該当端末の存在をセル単位で把握することができ、したがって、端末を効果的に制御することができる。それに対し、RRC_IDLE状態の端末は、E−UTRANが端末の存在を把握することはできず、セルより大きい地域単位であるTA(Tracking Area)単位にコアネットワークが管理する。即ち、RRC_IDLE状態の端末は、セルに比べて大きい地域単位に該当端末の存在可否のみが把握され、音声やデータのような通常の移動通信サービスを受けるためには、該当端末がRRC_CONNECTED状態に移動しなければならない。各TAは、TAI(Tracking area identity)を介して区分される。端末は、セルで放送(broadcasting)される情報であるTAC(Tracking area code)を介してTAIを構成することができる。
ユーザが端末の電源を最初オンした時、端末は、まず、適切なセルを探索した後、該当セルでRRC接続を確立し、コアネットワークに端末の情報を登録する。この後、端末は、RRC_IDLE状態にとどまる。RRC_IDLE状態にとどまる端末は、必要によって、セルを(再)選択し、システム情報(System information)やページング情報を確認する。これをセルにキャンプオン(Camp on)するという。RRC_IDLE状態にとどまっていた端末は、RRC接続を確立する必要がある時はじめてRRC接続過程(RRC connection procedure)を介してE−UTRANのRRCとRRC接続を確立し、RRC_CONNECTED状態に移動する。RRC_IDLE状態にあった端末がRRC接続を確立する必要がある場合は多様であり、例えば、ユーザの通話試みなどの理由でアップリンクデータ送信が必要であり、またはE−UTRANからページングメッセージを受信した場合、これに対する応答メッセージ送信などを挙げることができる。
前記RRC階層の上位に位置するNAS(Non−Access Stratum)階層は、セッション管理(Session Management)と移動性管理(Mobility Management)等の機能を遂行する。
以下、図3に示すNAS階層に対して詳細に説明する。
NAS階層に属するESM(Evolved Session Management)は、Default Bearer管理及びDedicated Bearer管理のような機能を遂行し、端末がネットワークからPSサービスを利用するための制御を担当する。Default Bearerリソースは、特定Packet Data Network(PDN)に最初接続する時またはネットワークに接続される時、ネットワークから割当を受けるという特徴を有する。このとき、ネットワークは、端末がデータサービスを使用することができるように端末が使用可能なIPアドレスを割り当て、また、default bearerのQoSを割り当てる。LTEでは、データ送受信のための特定帯域幅を保障するGBR(Guaranteed bit rate)QoS特性を有するbearerと、帯域幅の保障無しでBest effort QoS特性を有するNon−GBR bearerの2種類をサポートする。Default bearerの場合、Non−GBR bearerの割当を受ける。Dedicated bearerの場合は、GBRまたはNon−GBRのQoS特性を有するbearerの割当を受けることができる。
ネットワークから端末に割り当てたbearerをEPS(evolved packet service)bearerといい、EPS bearerを割当する時、ネットワークは、一つのIDを割り当てるようになる。これをEPS Bearer IDという。一つのEPS bearerは、MBR(maximum bit rate)とGBR(guaranteed bit rate)またはAMBR(Aggregated maximum bit rate)のQoS特性を有する。
図5は、3GPP LTEでランダムアクセス過程を示す流れ図である。
ランダムアクセス過程は、UE10が基地局、即ち、eNodeB20とUL同期を得たり、UL無線リソースの割当を受けるために使われる。
UE10は、ルートインデックス(root index)とPRACH(physical random access channel)設定インデックス(configuration index)をeNodeB20から受信する。各セルにZC(Zadoff−Chu)シーケンスにより定義される64個の候補(candidate)ランダムアクセスプリアンブルがあり、ルートインデックスは、端末が64個の候補ランダムアクセスプリアンブルを生成するための論理的インデックスである。
ランダムアクセスプリアンブルの送信は、各セルに特定時間及び周波数リソースに限定される。PRACH設定インデックスは、ランダムアクセスプリアンブルの送信が可能な特定サブフレームとプリアンブルフォーマットを指示する。
UE10は、任意に選択されたランダムアクセスプリアンブルをeNodeB20に送信する。UE10は、64個の候補ランダムアクセスプリアンブルの中から一つを選択する。そして、PRACH設定インデックスにより該当するサブフレームを選択する。UE10は、選択されたランダムアクセスプリアンブルを選択されたサブフレームで送信する。
前記ランダムアクセスプリアンブルを受信したeNodeB20は、ランダムアクセス応答(random access response、RAR)をUE10に送る。ランダムアクセス応答は、2ステップに検出される。まず、UE10は、RA−RNTI(random access−RNTI)でマスキングされたPDCCHを検出する。UE10は、検出されたPDCCHにより指示されるPDSCH上にMAC(Medium Access Control)PDU(Protocol Data Unit)内のランダムアクセス応答を受信する。
一方、最近、データの爆発的な増加のため、移動通信事業者のコアネットワークの混雑が加重されている。これを緩和するための方案として、ユーザ端末のデータを事業者のコアネットワークを経由せずに、一般データ通信ネットワークにオフロード(offload)させようとする動きがある。
トラフィックを一般データ通信ネットワークにオフロードさせるために、事業者は、政策を端末に提供し、前記端末は、前記政策によって自分のデータを無線LAN(Wireless LAN)にオフロードさせることができる。
このような政策を端末にプロビジョニング(provisioning)するために、3GPPに基づくANDSF(Access Network Discovery and Selection Function)が無線LAN(Wireless LAN)と関連した政策を提供することができるように改善された。
図6A及び図6Bは、アクセスネットワーク選択のためのネットワーク制御エンティティを示す。
図6Aを参照して知ることができるように、ANDSFは、UE10のホームネットワーク(Home Public Land Mobile Network:以下「HPLMN」という)に存在できる。また、図6Bを参照して知ることができるように、ANDSFは、UE10の訪問ネットワーク(Visited Public Land Mobile Network:以下「VPLMN」という)にも存在できる。このようにホームネットワークに位置する時、H−ANDSF61といい、訪問ネットワークに位置する時、V−ANDSF62という。以下、ANDSF60は、H−ANDSF61またはV−ANDSF62を通称する。
前記ANDSFは、システム間(inter−system)移動政策に対する情報、アクセスネットワーク探索のための情報、そして、システム間(inter−system)ルーティングに対する情報、例えば、Routing Ruleを提供することができる。
他方、ユーザ端末のデータを事業者のコアネットワークを経由せずに、一般データ通信ネットワークにオフロード(offload)させようとする動きによって、多重無線アクセス(Multiple radio access)をサポートするためのIFOM(IP Flow Mobility and Seamless Offload)、MAPCON(Multi Access PDN Connectivity)などの技術が提案された。MAPCON技術は、3GPPアクセスとWi−Fiアクセスを各々のPDN接続(connection)としてデータを送信することであり、IFOM技術は、3GPPアクセスとWi−Fiアクセスを一つのPDNやP−GWに束ねてデータを送信することである。
図7Aは、IFOM技術の例を示す例示図である。
図7Aを参照すると、IFOMは、同じPDN接続を同時に異なる多様なアクセスを介して提供する。このようなIFOMは、シームレス(Seamless)WLANへのオフロードを提供する。
また、IFOMは、同じ一つのPDN接続のIP流れを一つのアクセスから他のアクセスに伝達するものを提供する。
図7Bは、MAPCON技術の例を示す例示図である。
図7Bを参照して知ることができるように、MAPCON技術は、複数のPDN接続、容易にIP流れ(flow)を他のアクセスシステムを介して他のAPNに接続させることである。
このようなMAPCON技術によって、UE10は、以前に使われていないアクセス上で新しいPDN接続を生成することができる。または、UE10は、以前に使われたさまざまなアクセスの中から選択した一つに新しいPDN接続を生成することができる。または、UE10は、既に接続されている全てのPDN接続のうち全部または一部を他のアクセスに移転させることもできる。
以上のように、端末のトラフィックを無線LAN(Wireless LAN)にオフロードさせることができる技術のおかげで、移動通信事業者のコアネットワークの混雑を減らすことができるようになった。
しかし、一部の状況では、端末のトラフィックが安定的に持続されずにピンポン(ping−pong)される問題が発生できる。例えば、端末のトラフィックが無線LAN(Wireless LAN)にオフロードされた後、再び3GPPアクセスネットワークに移転され、その後、再び無線LAN(Wireless LAN)にオフロードされる方式に、ピンポン(ping−pong)が発生できる。
したがって、本明細書の一開示は、前述した問題点を解決することができる方案を提示することを目的とする。
前記のような目的を達成するために、本明細書の一開示は、3GPPアクセスネットワークと無線LAN(WLAN)との間のPS(Packet Switching)ハンドオーバを効果的にすることができる方案を提供することを目的とする。
具体的には、本明細書の一開示は、端末によりハンドオーバを決定する方法を提供する。前記ハンドオーバ決定方法は、端末がタイマを駆動中であるかどうかを判断するステップ、ここで、前記端末は、複数のRAT(Radio Access Technologies)へのアクセスを実行中であり、前記端末が前記タイマを駆動していない場合、無線LAN(WLAN)にオフロードされたデータトラフィックに対して第1のRATへのハンドオーバを実行するステップと、前記端末が前記タイマを駆動中の場合、無線LAN(WLAN)にオフロードされたデータトラフィックに対してハンドオーバを実行しないステップとを含む。ここで、前記データトラフィックは、CSFB(Circuit Switched Fall−Back)の結果または3GPP RAT変更の結果として前記無線LANにオフロードされる。
前記タイマが満了して前記データトラフィックに対するマーキングが解除された場合、前記ハンドオーバが実行される。それに対し、前記タイマが駆動中で前記データトラフィックに対するマーキングが解除されない場合、前記ハンドオーバが実行されない。
前記データトラフィックのためのベアラ単位にマーキングされ、または前記データトラフィックのためのPDN単位にマーキングされる。
前記データトラフィックは、CSFB(Circuit Switched Fall−Back)の結果または3GPP RAT変更の結果、及びISRP(Inter−System Routing Policy)によって前記無線LANにオフロードされる。
前記ISRPは、ANDSF(Access Network Discovery and Selection Function)を担当するノードから受信され、前記ISRPは、E−UTRAN(Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network)の優先順位が無線LAN(WLAN)の優先順位より高く、前記無線LAN(WLAN)の優先順位は、UTRAN(Universal Terrestrial Radio Access Network)またはGERAN(GSM EDGE Radio Access Network)の優先順位より高く設定されている。
前記タイマが駆動中でない場合、前記ISRPに設定されたE−UTRAN、UTRAN、GERAN、及びWLANの優先順位によって、前記ハンドオーバを実行する。それに対し、前記タイマが駆動中の場合、前記ISRPに設定されたE−UTRAN、UTRAN、GERAN、及びWLANの優先順位を無視することによって、前記ハンドオーバを実行しない。
前記ハンドオーバ決定方法は、地理的移動によって前記第1のRATから第2のRATへのハンドオーバを実行するステップと、前記第2のRATへのハンドオーバにより影響を受けたトラフィックがISRP(Inter−System Routing Policy)の条件を満たす場合、前記データトラフィックを前記無線LANにオフロードさせるステップと、前記タイマを駆動するステップとをさらに含む。
前記ハンドオーバ決定方法は、前記第1のRATに存在する前記端末が音声通話を試みる場合、第2のRATへのCSFBを実行するステップと、前記第2のRATへのCSFBにより影響を受けたトラフィックがISRP(Inter−System Routing Policy)の条件を満たす場合、前記データトラフィックを前記無線LANにオフロードさせるステップと、前記タイマを駆動するステップとをさらに含む。
一方、本明細書の他の一開示は、ハンドオーバを決定する端末を提供する。前記端末は、複数のRAT(Radio Access Technologies)へのアクセスを実行する送受信部と、タイマを駆動中であるかどうかを判断し、前記タイマを駆動していないと判断される場合は、無線LAN(WLAN)にオフロードされたデータトラフィックに対して第1のRATへのハンドオーバを実行し、前記タイマを駆動中であると判断される場合は、無線LAN(WLAN)にオフロードされたデータトラフィックに対してハンドオーバを実行しない制御部とを含む。ここで、前記データトラフィックは、CSFB(Circuit Switched Fall−Back)の結果または3GPP RAT変更の結果として前記無線LANにオフロードされる。
本明細書の開示によると、無線LANにオフロード(offloading)されたデータトラフィックが再び3GPP RATにピンポン(ping−pong)される問題が解決されることができる。
進化した移動通信ネットワークの構造図である。 一般的にE−UTRANと一般的なEPCのアーキテクチャを示す例示図である。 UEとeNodeBとの間の制御平面での無線インターフェースプロトコル(Radio Interface Protocol)の構造を示す例示図である。 端末と基地局との間にユーザ平面での無線インターフェースプロトコル(Radio Interface Protocol)の構造を示す他の例示図である。 3GPP LTEでランダムアクセス過程を示す流れ図である。 アクセスネットワーク選択のためのネットワーク制御エンティティを示す。 アクセスネットワーク選択のためのネットワーク制御エンティティを示す。 IFOM技術の例を示す例示図である。 MAPCON技術の例を示す例示図である。 ハンドオーバ状況を示す例示図である。 E−UTRANからUTRANへハンドオーバによる制御信号の送受信を示す流れ図である。 無線LANにオフロードによる制御信号の送受信を示す流れ図である。 UTRANからE−UTRANへハンドオーバによる制御信号の送受信を示す流れ図である。 無線LANにオフロードされたトラフィックをE−UTRANに移転させるための制御信号の送受信を示す流れ図である。 CSFB状況を示す例示図である。 CSFB状況を示す例示図である。 CSFB状況を示す例示図である。 CSFBメカニズムによる制御信号の送受信を示す流れ図である。 無線LANへのオフロードによる制御信号の送受信を示す流れ図である。 通話の終了によって無線LANにオフロードされたトラフィックをE−UTRANに移転させるための制御信号の送受信を示す流れ図である。 地理的移動によるRAT変更によりデータトラフィックが無線LANにオフロードされた以後に発生可能な問題点を解決するための第1の実施例及び第2の実施例の解決策を示す概念図である。 図14に概念的に示す第1の実施例を具体的に示す流れ図である。 図14に概念的に示す第2の実施例を具体的に示す流れ図である。 CSFBによりデータトラフィックが無線LANにオフロードされた以後に発生可能な問題点を解決するための第3の実施例及び第4の実施例の解決策を示す概念図である。 図17に概念的に示す第3の実施例を具体的に示す流れ図である。 図17に概念的に示す第4の実施例を具体的に示す流れ図である。 本発明の実施例によるUE100及びMME510の構成ブロック図である。
本発明は、UMTS(Universal Mobile Telecommunication System)及びEPC(Evolved Packet Core)を基準にして説明するが、このような通信システムにのみ限定されるものではなく、本発明の技術的思想が適用することができる全ての通信システム及び方法にも適用することができる。
本明細書で使われる技術的用語は、単に特定の実施例を説明するために使われたものであり、本発明を限定するものではないことを留意しなければならない。また、本明細書で使われる技術的用語は、本明細書で特別に他の意味で定義されない限り、本発明が属する技術分野において、通常の知識を有する者により一般的に理解される意味で解釈されなければならず、過度に包括的な意味または過度に縮小された意味で解釈されてはならない。また、本明細書で使われる技術的な用語が本発明の思想を正確に表現することができない技術的な用語である場合、当業者が正確に理解することができる技術的用語に代えて理解しなければならない。また、本発明で使われる一般的な用語は、事前定義によって、または前後文脈によって解釈されなければならず、過度に縮小された意味で解釈されてはならない。
また、本明細書で使われる単数の表現は、文脈上、明白に異なる意味ではない限り、複数の表現を含む。本出願において、「構成される」または「含む」などの用語は、明細書上に記載された多様な構成要素、または複数のステップを必ず全部含むと解釈されてはならず、そのうち一部構成要素または一部ステップは含まれない場合もあり、または追加的な構成要素またはステップをさらに含む場合もあると解釈されなければならない。
また、本明細書で使われる第1及び第2などのように序数を含む用語は、多様な構成要素の説明に使われることができるが、前記構成要素は、前記用語により限定されてはならない。前記用語は、一つの構成要素を他の構成要素から区別する目的にのみ使われる。例えば、本発明の権利範囲を外れない限り、第1の構成要素は第2の構成要素と命名することができ、同様に、第2の構成要素も第1の構成要素と命名することができる。
一構成要素が他の構成要素に「連結されている」または「接続されている」と言及された場合、該当他の構成要素に直接的に連結されており、または接続されていることもあるが、中間に他の構成要素が存在することもある。それに対し、一構成要素が他の構成要素に「直接連結されている」または「直接接続されている」と言及された場合、中間に他の構成要素が存在しないと理解しなげればならない。
以下、添付図面を参照して本発明による好ましい実施例を詳細に説明し、図面符号に関係なしに同じまたは類似の構成要素は同じ参照番号を付与し、これに対する重複説明は省略する。また、本発明を説明するにあたって、関連した公知技術に対する具体的な説明が本発明の要旨を不明にすると判断される場合、その詳細な説明を省略する。また、添付図面は、本発明の思想を容易に理解することができるようにするためのものであり、添付図面により本発明の思想が制限されると解釈されてはならないことを留意しなければならない。本発明の思想は、添付図面外に全ての変更、均等物乃至代替物にまで拡張されると解釈されなければならない。
添付図面には例示的にUE(User Equipment)が示されているが、示された前記UEは、端末(Terminal)、ME(Mobile Equipment)などの用語で呼ばれることもある。また、前記UEは、ノートブック、携帯電話、PDA、スマートフォン(Smart Phone)、マルチメディア機器などのように携帯可能な機器であり、またはPC及び車両搭載装置のように携帯不可能な機器である。
用語の定義
以下、図面を参照して説明する前に、本発明の理解を容易にするために、本明細書で使われる用語を簡略に定義する。
GERAN:GSM EDGE Radio Access Networkの略称であって、GSM/EDGEによるコアネットワークと端末を接続する無線接続区間を意味する。
UTRAN:Universal Terrestrial Radio Access Networkの略語であって、3世代移動通信のコアネットワークと端末を接続する無線接続区間を意味する。
E−UTRAN:Evolved Universal Terrestrial Radio Access Networkの略語であって、4世代移動通信、即ち、LTEのコアネットワークと端末を接続する無線接続区間を意味する。
UMTS:Universal Mobile Telecommunication Systemの略語であって、3世代移動通信のコアネットワークを意味する。
UE/MS:User Equipment/Mobile Station、端末装置を意味する。
EPS:Evolved Packet Systemの略語であって、LTE(Long Term Evolution)ネットワークをサポートするコアネットワークを意味する。UMTSが進化した形態のネットワーク。
PDN(Public Data Network):サービスを提供するサーバが位置した独立的なネットワーク。
PDN connection:端末からPDNへの接続、即ち、ipアドレスで表現される端末とAPNで表現されるPDNとの連関(接続)。
PDN−GWはPacket Data Network Gatewayの略語であり、UE IP address allocation、Packet screening&filtering、Charging data collection機能を遂行するEPSネットワークのネットワークノード。
Serving GW(Serving Gateway):移動性担当(Mobility anchor)、パケットルーティング(Packet routing)、アイドルモードパケットバッファリング(Idle mode packet buffering)、Triggering MME to page UE機能を遂行するEPSネットワークのネットワークノード。
PCRF(Policy and Charging Rule Function):サービス流れ(flow)別に差別化されたQoS及び課金政策を動的(dynamic)に適用するための政策決定(Policy decision)を実行するEPSネットワークのノード。
APN(Access Point Name):ネットワークで管理する接続ポイントの名称であって、UEに提供される。即ち、PDNを指示したり区分する文字列。要求したサービスやネットワーク(PDN)に接続するためには該当P−GWを経由するようになる。このP−GWをさがすことができるようにネットワーク内で予め定義した名称(文字列、例えば、internet.mnc012.mcc345.gprs)。
TEID(Tunnel Endpoint Identifier):ネットワーク内のノード間に設定されたトンネルのEnd pointID、各UEのbearer単位に区間別に設定される。
NodeB:UMTSネットワークの基地局であって、屋外に設置され、セルカバレッジ規模はマクロセルに該当する。
eNodeB:EPS(Evolved Packet System)の基地局であって、屋外に設置され、セルカバレッジ規模はマクロセルに該当する。
(e)NodeB:NodeBとeNodeBを示す用語である。
MME:Mobility Management Entityの略語であって、UEに対するセッションと移動性を提供するためにEPS内で各エンティティを制御する役割をする。
セッション(Session):セッションは、データ送信のための通路であって、その単位は、PDN、Bearer、IP flow単位などになる。各単位は、3GPPで定義したようにターゲットネットワーク全体単位(APNまたはPDN単位)、その内でQoSに区分する単位(Bearer単位)、宛先IPアドレス単位に区分されることができる。
PDN接続(connection):端末からPDNへの連結、即ち、ipアドレスで表現される端末とAPNで表現されるPDNとの連関(接続)を示す。これはセッションが形成されることができるようにコアネットワーク内のエンティティ間接続(端末−PDN GW)を意味する。
UE Context:ネックワークでUEを管理するために使われるUEの状況情報、即ち、UE id、移動性(現在位置等)、セッションの属性(QoS、優先順位等)で構成された状況情報。
NAS(Non−Access−Stratum):UEとMMEとの間の制御平面(control plane)の上位stratum。UEとネットワークとの間の移動性管理(Mobility management)とセッション管理(Session management)、IPアドレス管理(IP address maintenance)などをサポート。
RAT:Radio Access Technologyの略語であって、GERAN、UTRAN、E−UTRANなどを意味する。
WORM:WLAN(Wireless LAN) Offloading RAT Mobilityの略語であって、RAT間のハンドオーバが発生する時、事業者選好度政策によって特定データトラフィックを無線LAN(WLAN)にオフロードさせることができる技術を意味する。即ち、事業者選好度がE−UTRAN>WLAN>UTRANに設定されている状態で、E−UTRANからUTRANへのハンドオーバによってRATが変更される場合、そのハンドオーバの影響を受けた一部データトラフィックが無線LAN(WLAN)にオフロードされることができる。
以下、図面を参照して説明する。
図8は、ハンドオーバ状況を示す例示図である。
一般的に、UEが地理的に移動すると、ハンドオーバが実行される。このとき、移動した地域に同じRAT(Radio Access Technology)がない場合、RAT間のハンドオーバが発生するようになる。ここで、RATとは、GERAN、UTRAN、E−UTRANなどを意味する。例えば、ソースRATに該当するE−UTRAN地域にあったUEがターゲットRATに該当するUTRAN地域へ移動する場合、RAT間にハンドオーバが発生する。
このようにRAT間にハンドオーバが発生する状況で、ターゲットRATのQoS(Quality of Service)のため、またはターゲットRATでの利用可能な無線リソースが足りないため、またはネットワーク政策のため、ベアラがドロップ(drop)され、またはQoSが低下されることができ、それによって、サービスが断絶され、またはユーザの経験が低下されることができる。このような状況で、もし、利用可能な無線LAN(WLAN)があり、前記無線LANが許容可能に設定されている、または選好されるように設定されている場合、トラフィックのうち特定IPデータトラフィックを無線LANにオフロードさせることができる。
このようにE−UTRANからUTRANへハンドオーバし、前記UEのIPデータトラフィックが無線LANにオフロードされた後、前記UEが再びE−UTRANに復帰する場合、前記IPデータトラフィックも、同様に、再びE−UTRANに復帰する。即ち、ピンポンが発生する。
具体的には、図8を参照して説明すると、UE100は、E−UTRANの基地局220aを介してEPCのS−GW520及びP−GW530を経由してデータトラフィックを送受信している。
以後、UE100が地理的に移動してUTRANのNodeB210にハンドオーバを実行する。このとき、前記UTRANのNodeB210により提供されるQoSが満たすほどの水準でなくて、影響を受けるようになる特定トラフィックがANDSFから伝達を受けた政策、例えば、ISRP(Inter−system routing policy)によって無線LANの選好度が高い場合、前記UE100は、該当データトラフィックを無線LANにオフロードさせる。即ち、ADNSFから伝達を受けた政策が、E−UTRAN>WLAN>UTRANに設定されている場合、前記UE100は、前記データトラフィックを無線LAN(WLAN)にオフロードさせる。即ち、WORMによりデータトラフィックは、無線LANにオフロードされる。
もし、前記UE100が地理的に移動してE−UTRANのeNodeB220bのカバレッジ内に移動する場合、前記無線LANにオフロードされたデータトラフィックをE−UTRANのeNodeB220bに復帰させるために、ハンドオーバ手順を実行する。即ち、前記ADNSFから伝達を受けた政策が、E−UTRAN>WLAN>UTRANに設定されている場合、前記UE100は、前記データトラフィックをE−UTRANのeNodeB220bに復帰させるために、ハンドオーバ手順を実行する。
しかし、前記E−UTRANのeNodeB220bのカバレッジ内にも利用可能な無線LANがある場合、前記データトラフィックをE−UTRANのeNodeB220bに復帰させることより、前記無線LANを介して送受信するほうが良い。それにもかかわらず、前記無線LANを経由したデータトラフィックを前記E−UTRANのeNodeB220bに移動させるようになると、相当多くの制御信号の不要な送受信が引起こされる問題点がある。
さらに、前記UE100がセルの境界に位置すると、前記UTRANとE−UTRANとの間にRATハンドオーバが非常に頻繁に発生し、前述した問題点はさらに加重される。
以下、図8に示すシナリオによる制御信号の送受信を図面を参考にしてより具体的に説明する。
図9Aは、E−UTRANからUTRANへハンドオーバによる制御信号の送受信を示す流れ図であり、9Bは、無線LANにオフロードによる制御信号の送受信を示す流れ図である。図10Aは、UTRANからE−UTRANへハンドオーバによる制御信号の送受信を示す流れ図であり、10Bは、無線LANにオフロードされたトラフィックをE−UTRANに移転させるための制御信号の送受信を示す流れ図である。
図9Aを参照して知ることができるように、UE100は、E−UTRANのeNodeB220を介してEPCのS−GW520及びP−GW530を経由する1stデータトラフィックと2ndデータトラフィックを進行し、その後、UTRANのNodeB210のカバレッジに移動する。
1〜2)それによって、ハンドオーバが開始され、前記eNodeB220は、ハンドオーバ要求(HO required)メッセージをEPCのMME510に送信してハンドオーバが必要な状況を知らせる。
3〜4)前記MME510は、順方向再配置要求メッセージ(例えば、Forward Relocation Request)をUMTSのSGSNに送信する。その後、前記SGSNは、前記NodeB210にハンドオーバ要求メッセージ(例えば、Handover Requestメッセージ)を送る。
5〜6)前記NodeB210は、無線リソースが割当されたか否かを決定した後、SGSNにハンドオーバ要求確認メッセージ(例えば、Handover Request ACK)を送信する。その後、前記SGSNは、前記MME510に順方向再配置応答メッセージ(例えば、Forward Relocation Response)を送信する。
7)前記MME510は、前記eNodeB220にハンドオーバ命令(例えば、HO command)を送ることによってハンドオーバを指示する。
8)前記eNodeB220からハンドオーバ命令(例えば、HO command)を受信した前記UE100は、前記eNodeB220からデタッチ(detach)され、前記NodeB210との同期化作業を実行する。
9)その後、前記UE100は、前記NodeB210にハンドオーバ完了メッセージ(例えば、Handover completeメッセージ)を送る。
10)その後、前記NodeB210は、前記SGSNに再配置完了メッセージ(例えば、Relocation Completeメッセージ)を送信することによってハンドオーバ実行を知らせる。
11〜12)前記SGSNは、前記MME510に全方向再配置完了通知メッセージを送信し、前記MME510は、全方向再配置完了応答メッセージを前記SGSNに送信する。
13〜16)ネットワーク上でハンドオーバにより変更されたベアラコンテキストをアップデートするための作業を実行する。具体的には、前記SGSNは、S−GW520にベアラ修正要求メッセージ(例えば、Modify Bearer Requestメッセージ)を送信し、ベアラ修正応答メッセージ(例えば、Modify Bearer Responseメッセージ)を受信する。前記S−GW520とP−GW520との間のベアラ修正手順は、必要な場合にのみ実行される。
17)一方、前記UE100は、ハンドオーバ手順の最後のステップに移動した位置をネットワークに知らせるためにRAU(Routing Area Update)手順の一部を実行することができる。
このようなハンドオーバの間、前記NodeB210により提供されるQoSが低くて、前記UE100の1stデータトラフィックと2ndデータトラフィックのうち、2ndデータトラフィックは円滑に送受信されない場合もある。このとき、ANDSFの政策、例えば、ISRPにより該当トラフィックの選好度がE−UTRAN>WLAN>UTRANである場合、前記2ndデータトラフィックは無線LAN(WLAN)にオフロードすることができる。
したがって、ハンドオーバが完了すると、前記UE100は、1stデータトラフィックのみをNodeB210を介してS−GW520を経由してP−GW530と送受信できる。
ndデータトラフィックは、WORMにより図9Bを参照して知ることができるように、無線LAN(WLAN)にオフロードされることができる。
具体的に、図9Bを参照して説明すると、下記の通りである。
1)前記UE100は、無線LAN(WLAN)を介してAAA/HSSと認証手順を実行する。
2)前記UE100は、ePDGを経由して認証/トンネルセットアップを実行する。
3〜5)前記ePDGは、P−GW530にプロキシバインディングアップデート(proxy Binding Update)メッセージを送信し、前記P−GW530は、P−GWアドレスアップデートメッセージ(例えば、Update PDN GW address)をAAA/HSSに送信する。次に、前記P−GW530は、プロキシバインディング応答メッセージ(例えば、Proxy Binding ACK)をePDGに送信する。
6〜7)その後、前記ePDGと前記UE100との間にトンネルセットアップが完了し、ePDGは、IPアドレスを前記UE100に割り当てる。
それによって、前記2ndデータトラフィックは、前記無線LAN(WLAN)を介してオフロードすることができる。
他方、前記UE100が図8に示すように、地理的に移動して再びE−UTRANのeNodeB220bのカバレッジ内に移動する場合、UTRANからE−UTRANへハンドオーバによってRAT変更が再び発生する。即ち、図10Aを参照して知ることができるように、1stデータトラフィックをUTRANのNodeB210からE−UTRANのeNodeB220bにハンドオーバさせるために制御信号が送受信される。
1〜2)前記UE100が再びE−UTRANのeNodeB220bのカバレッジ内に移動する時、ハンドオーバが開始され、前記UE100は、eNodeB220を経由してMME510にアタッチ(Attach)メッセージを送信する。
3〜4)それによって、MME510、UE100、AAA/HSS間に認証手順が実行され、MME510は、HSSに位置アップデート及び加入者データ検索を要求する。
5〜9)前記MME510は、S−GW520にセッション生成要求メッセージ(例えば、Create Session Request)を送信し、前記S−GW520は、これをP−GW530に伝達する。その後、前記P−GW530がセッション生成応答メッセージ(例えば、Create Session Response)をS−GW520に送信し、前記S−GW520は、これをMME510に伝達する。そして、eNodeB220とUE100との間には無線ベアラが生成される。
10〜13)前記MME510は、S−GW520にベアラ修正要求メッセージ(例えば、Modify Bearer Requestメッセージ)を送信し、前記S−GW520は、これをP−GW530に伝達する。前記P−GW530は、ベアラ修正応答メッセージ(例えば、Modify Bearer Responseメッセージ)を前記S−GW520に送信し、前記S−GW520は、これを前記MME510に伝達する。
前記UE100が再びE−UTRANのeNodeB220bのカバレッジ内に移動する時、前述したように、特定トラフィックに対する政策がE−UTRAN>WLAN>UTRANに設定されている場合、前記無線LAN(WLAN)にオフロードされた2ndデータトラフィックもE−UTRANのeNodeB220にハンドオーバされる。具体的には、図10Bを参照して説明すると、下記の通りである。
1〜2)政策がE−UTRAN>WLAN>UTRANに設定されている場合、ハンドオーバが開始され、前記UE100は、eNodeB220を経由してMME510にアタッチ(Attach)メッセージを送信する。
3〜4)それによって、MME510、UE100、AAA/HSS間に認証手順が実行され、MME510は、HSSに位置アップデート及び加入者データ検索を要求する。
5〜9)前記MME510は、S−GW520にセッション生成要求メッセージ(例えば、Create Session Request)を送信し、前記S−GW520は、これをP−GW530に伝達する。その後、前記P−GW530がセッション生成応答メッセージ(例えば、Create Session Response)をS−GW520に送信し、前記S−GW520は、これをMME510に伝達する。そして、eNodeB220とUE100との間には無線ベアラが生成される。
10〜13)前記MME510は、S−GW520にベアラ修正要求メッセージ(例えば、Modify Bearer Requestメッセージ)を送信し、前記S−GW520は、これをP−GW530に伝達する。前記P−GW530は、ベアラ修正応答メッセージ(例えば、Modify Bearer Responseメッセージ)を前記S−GW520に送信し、前記S−GW520は、これを前記MME510に伝達する。
このような制御信号の送受信を介して、前記無線LANにオフロードされた2ndデータトラフィックは、再びE−UTRANのeNodeB220に移転される。
以上のように、前記無線LANにオフロードされた2ndデータトラフィックを再びE−UTRANのeNodeB220に移転させるために、多くの制御信号を送受信することより、前記E−UTRANのeNodeB220bのカバレッジ内にも利用可能な無線LANがある場合、前記データトラフィックを前記無線LANを介して送受信するほうが良い。
さらに、前記UE100がセルの境界に位置すると、前記UTRANとE−UTRANとの間にRATハンドオーバが非常に頻繁に発生し、前述した問題点はさらに加重される。
図11A乃至図11Cは、CSFB状況を示す例示図である。
他方、E−UTRANが可能な地域にあったUEがVoLTE(Voice over LTE)をサポートしない場合、通話(call)を着信したり発信しようとする時、CSFB(Circuit Switched Fall−Back)メカニズムによりUTRANにキャンプオン(camp−on)する。このとき、UEが進行中のIPデータトラフィックがある場合、PSハンドオーバがサポートされない時、前記IPデータトラフィックは一時中断(suspend)されることができる。または、利用可能な無線LANがあり、ANDSFで提供されるISRPによって無線LANが選好される場合、前記IPデータトラフィックは無線LANにオフロードすることができる。
このようにCSFBによりUTRANにキャンプオンするにつれて、前記UEのIPデータトラフィックが無線LANにオフロードされた後、前記通話(call)が終了することによって、前記UEが再びE−UTRANに復帰する場合、前記IPデータトラフィックも、同様に、再びE−UTRANに復帰する。即ち、ピンポンが発生する。
具体的には、図11Aを参照して説明すると、UE100は、UTRANとE−UTRANが両方とも可能な地域にある状況で、E−UTRANの基地局220aを介してEPCのS−GW520及びP−GW530を経由してデータトラフィックを送受信している。
以後、図11Bを参照して知ることができるように、UE100が通話を発信したり着信しようとする場合、CSFBメカニズムによりUTRANのNodeB210にキャンプオン(camp−on)を実行する。このとき、前記UTRANのNodeB210により提供されるQoSを満たすほどの水準でない、またはPSハンドオーバ自体を提供しなくて影響を受けるトラフィックがある場合、ANDSFから伝達を受けた政策、例えば、ISRPによって該当IPトラフィックに対する無線LANの選好度が高い場合、前記UE100は、データトラフィックを無線LANにオフロードさせる。即ち、ADNSFから伝達を受けた政策が、E−UTRAN>WLAN>UTRANに設定されている場合、前記UE100は、前記データトラフィックを無線LANにオフロードさせる。
しかし、図11Cを参考して知ることができるように、前記UE100の通話が終了する場合、前記無線LANにオフロードされたデータトラフィックを再びE−UTRANのeNodeB220bに復帰させるために、ハンドオーバ手順を実行する。即ち、前記ADNSFから伝達を受けた政策が、E−UTRAN>WLAN>UTRANに設定されている場合、前記UE100は、データトラフィックを再びE−UTRANのeNodeB220bに復帰させるために、ハンドオーバ手順を実行する。
しかし、前記データトラフィックを再びE−UTRANのeNodeB220bに復帰させることより、前記無線LANを介して送受信するほうが良い。それにもかかわらず、前記無線LANを経由したデータトラフィックを前記E−UTRANのeNodeB220bに移動させるようになると、相当多い制御信号の不要な送受信が引起こされる問題点がある。
以下、図11A乃至図11Cに示すシナリオによる制御信号の送受信を図面を参考してより具体的に説明する。
図12Aは、CSFBメカニズムによる制御信号の送受信を示す流れ図であり、図12Bは、無線LANへのオフロードによる制御信号の送受信を示す流れ図である。図13は、通話の終了によって無線LANにオフロードされたトラフィックをE−UTRANに移転させるための制御信号の送受信を示す流れ図である。
図12Aを参照して知ることができるように、UE100は、E−UTRANのeNodeB220を介してEPCのS−GW520及びP−GW530を経由する1stデータトラフィックを進行し、その後、通話発信を決定する。
1)その後、前記UE100は、拡張サービス要求メッセージ(例えば、NAS階層のExtended Service Requestメッセージ)をMME510に送信する。
2〜3)その後、前記MME510は、コンテキスト修正要求メッセージ(例えば、S1−APベースのUE Context modification Requestメッセージ)を前記eNodeB220に送信し、前記eNodeB220は、コンテキスト修正応答メッセージ(例えば、S1−APベースのUE Context modification Responseメッセージ)を前記MME510に送信する。
4〜5)前記eNodeB220は、CSFBを知らせるために、UE100にCCO/NACCメッセージを送信する。次に、前記eNodeB220は、コンテキスト解除要求メッセージ(例えば、S1−APベースのS1 UE Context Release Requestメッセージ)を前記MME510に送信する。
6〜7)一方、前記CSFBにより前記進行中の1stデータトラフィックがそれ以上進行することができない場合、一時中断(suspend)をBSS/RNSに要求し、前記BSS/RNSは、SGSNに伝達する。前記SGSNは、中断要求(Suspend Request)をMME510に送信し、前記MME510は、中断応答(Suspend Response)をMME510に送信する。
8)一方、前記MME510とS−GW520/P−GW530との間にはベアラアップデート手順が実行される。
9〜10)前記UE100は、CM service requestメッセージをMSCに送信し、その後、通話発信のためにCS MO(Mobile Orienting)Call信号をMSCに送信する。
一方、前記のように前記CSFBにより前記1stデータトラフィックがそれ以上進行することができない場合、一時中断(suspend)され、このとき、利用可能な無線LAN(WLAN)が存在し、該当トラフィックに対する政策により前記無線LANが選好されると、前記1stデータトラフィックは無線LANにオフロードされることができる。以下、図12Bを参照して説明する。
1)図12Bを参照して知ることができるように、前記UE100は、無線LAN(WLAN)を介してAAA/HSSと認証手順を実行する。
2)前記UE100は、ePDGを経由して認証/トンネルセットアップを実行する。
3〜5)前記ePDGは、P−GW530にプロキシバインディングアップデート(proxy Binding Update)メッセージを送信し、前記P−GW530は、P−GWアドレスアップデートメッセージ(例えば、Update PDN GW address)をAAA/HSSに送信する。次に、前記P−GW530は、プロキシバインディング応答メッセージ(例えば、Proxy Binding ACK)をePDGに送信する。
6〜7)その後、前記ePDGと前記UE100との間にトンネルセットアップが完了し、ePDGは、IPアドレスを前記UE100に割り当てる。
それによって、前記1stデータトラフィックは、前記無線LAN(WLAN)を介してオフロードされることができる。
他方、前記UE100が図11Cに示すように通話を終了する場合、オフロードされたトラフィックに対する政策がE−UTRAN>WLAN>UTRANに設定されている場合、E−UTRANへのRAT変更が再び発生する。前記RAT変更のために、再び制御信号が送受信される。
前記通話終了によってE−UTRANへのRAT変更(change)が再び発生する場合、前記無線LANにオフロードされた前記1stデータトラフィックが再びE−UTRANに移転される。以下。図13を参照して具体的に説明すると、下記の通りである。
1〜2)前記UE100が通話を終了する場合、政策がE−UTRAN>WLAN>UTRANに設定されている場合、ハンドオーバが開始され、前記UE100は、eNodeB220を経由してMME510にアタッチ(Attach)メッセージを送信する。
3〜4)それによって、MME510、UE100、AAA/HSS間に認証手順が実行され、MME510は、HSSに位置アップデート及び加入者データ検索を要求する。
5〜9)前記MME510は、S−GW520にセッション生成要求メッセージ(例えば、Create Session Request)を送信し、前記S−GW520は、これをP−GW530に伝達する。その後、前記P−GW530がセッション生成応答メッセージ(例えば、Create Session Response)をS−GW520に送信し、前記S−GW520は、これをMME510に伝達する。そして、eNodeB220とUE100との間には無線ベアラが生成される。
10〜13)前記MME510は、S−GW520にベアラ修正要求メッセージ(例えば、Modify Bearer Requestメッセージ)を送信し、前記S−GW520は、これをP−GW530に伝達する。前記P−GW530は、ベアラ修正応答メッセージ(例えば、Modify Bearer Responseメッセージ)を前記S−GW520に送信し、前記S−GW520は、これを前記MME510に伝達する。
このような制御信号の送受信を介して、前記無線LANにオフロードされた1stデータトラフィックは、再びE−UTRANのeNodeB220に移転される。
以上のように、前記無線LANにオフロードされた1stデータトラフィックを再びE−UTRANのeNodeB220に移転させるために、多くの制御信号を送受信することより、前記E−UTRANのeNodeB220bのカバレッジ内にも利用可能な無線LANがある場合、前記データトラフィックを前記無線LANを介して送受信するほうが良い。
さらに、前記UE100が通話を繰り返して試みる場合、前述した問題点はさらに加重される。
以下、前記のような問題点を解決するための解決策が提示される。
<本明細書で提示される解決策に対する簡単な説明>
本明細書で提示される実施例は、言及した従来技術の問題点を解決するために3GPPアクセスネットワークと無線LAN(WLAN)、即ち、WiFi間のPS(Packet Switched)ハンドオーバを効果的にサポートする方法を提供する。
本明細書で提示される実施例は、E−UTRAN/WLAN/UTRAN間の関係に対する例題として説明したが、このシナリオにのみ限定されるものではない。UEがWiFiとセルラーアクセスが可能な状況で、アクセスネットワークタイプの優先順位(priority)によって、セルラーアクセスから無線LAN(WLAN)へ全てのベアラまたは一部ベアラ(または、一部PDN、または、一部IPフロー等)に対するPSハンドオーバが要求される全てのシナリオに適用可能である。例えば、CSFBによりE−UTRANからUTRAN/GERANへのRAT変更がある時、全てのベアラまたは一部PSベアラが無線LAN(WLAN)にオフロードされた場合、再びE−UTRANへ戻るシナリオにも適用されることができる。
下記のメッセージは、従来技術のメッセージに追加的な情報形態に説明したが、言及しない多様な従来技術メッセージに含まれることができ、新しいメッセージまたはパラメータが追加されて使われることができる。
下記の各ステップの順序は、変更されてもよく、同時に実行されてもよい。また、常時言及した各ステップは、必ず全て実行すべきものではなく、一部の組合せで実行することもできる。
下記の情報は、該当情報を直接的に含まなくても、他の情報と共に加工されたり含蓄的な意味に伝達することができる。
以下、本明細書で提示される実施例を簡単に説明すると、下記の通りである。
無線LAN(WLAN)にオフロードされたIPデータトラフィックを再びE−UTRANに移転することが効果的な場合もあり、無線LAN(WLAN)に置くことが効果的な場合もある。
前記二つの状況に対する判断は、HPLMN/VPLMN事業者政策及びユーザの選好度、ユーザの加入者メンバーシップ(membership)水準、各アクセスの信号強度及び負荷程度などの条件情報、ローミング政策などによって決定される。
まず、無線LAN(WLAN)にオフロード(offload)されたIPデータトラフィックを再びE−UTRANに復帰させることが効果的な場合、IPデータトラフィックを再びE−UTRANに移転するためには、E−UTRANを常に最高優先順位を有するようにANDSFの政策、例えば、ISRPを設定維持することができる。
次に、無線LAN(WLAN)にオフロード(offload)されたIPデータトラフィックを再びE−UTRANに復帰させないことが効果的な場合、以下に記述された方法のうち、一つまたは一部の組合せで構成して使用することができる。
A.ANDSFの政策、例えば、ISRPにE−UTRAN>WLAN>UTRANの順序に設定することより、無線LAN>UTANなどのように無線LAN(WLAN)より優先順位が低いアクセスとの関係に対してのみ設定するほうがよい。
B.E−UTRANに移転させる場合に使用可能な政策を別途に設定することができる。即ち、E−UTRANに再び移転させる政策が使われる条件を設定することができる。
つまり、E−UTRANに移転させることができない場合にも使用することができるため、以下の内容は、特定RATに移動し、または現在RATにそのままとどまることができる政策を考慮するための条件またはその時の他の動作を記述すると見ることができる。
(1)IPデータトラフィックに対する追跡(trace)管理をする場合(即ち、ヒストリー管理)
E−UTRAN→UTRAN→PSへのハンドオーバ過程中に無線LAN(WLAN)にオフロードされたIPデータトラフィックに対してマーキング(marking)及び追跡を実行する。前記マーキング及び追跡は、UE及びネットワークで記録/格納/管理されることができる。前記マーキング及び追跡情報は、その後、他のハンドオーバ及び位置アップデート(location update)などが発生しても、UEコンテキスト情報に含まれて維持/管理されることができる。前記マーキング及び追跡情報は、E−UTRANへ戻る政策を使用するための識別子/条件などの一つとして使われることができる。
(2)IPデータトラフィックに対する追跡(trace)管理をしない場合
事業者から受けた政策によって、UEが下記のようにある特定状況(下記のリストに限定されない)を認知すると、特定RATに移動し、または現在RATにそのままとどまることができる政策を考慮(適用/使用)するための識別子/条件などの一つとして使用することができる。例えば、CSFBの場合、CS音声通話サービスが終了されることを認知するとき、E−UTRANへ戻る政策を考慮(適用/使用)するための識別子/条件などの一つとして使用することができる。また、無線LAN(WLAN)の信号強度またはトラフィック負荷情報などを認知するとき、E−UTRANへ戻る政策を考慮(適用/使用)するための識別子/条件などの一つとして使用することができる。
他方、本明細書で提示される実施例によるUEの動作を簡単に説明すると、下記の通りである。
まず、UEは、ANDSFからアクセスネットワークに対する優先順位/選好度に対する政策、例えば、ISRPを受ける。このとき、前記アクセスネットワークに対する優先順位/選好度は、RAT間の細分化された優先順位、即ち、E−UTRAN>WLAN>UTRANを含むことができる。このとき、本明細書で提示される一実施例によると、前記ANDSFから受信される政策、例えば、ISRPは、前述したピンポン問題を解決するための追加的な条件及び政策などが含まれている。前記追加的な条件及び政策は、無線LAN(WLAN)へのオフロード以後、再び3GPP RATへの復帰を判断しなければならない時点/状況を認知することができる条件を含むことができる。また、前記追加的な条件及び政策は、無線LAN(WLAN)へのオフロード以後、再び3GPP RATへの復帰を認知すると、使用することができるアクセスネットワーク及び優先順位/選好度と該当アクセスネットワークを使用することができる条件を含むことができる。
したがって、UEは、無線LAN(WLAN)へのオフロード以後、再び原RATへの復帰を決定する時、次のような情報を活用することができる。前記情報は、例えば、以前にオフロードされたトラフィックに対する追跡情報、CSFBのCS音声通話の終了に対する情報、無線LANへのオフロードによって開始されたタイマが満了したという情報、無線LANにオフロードされずに他の3GPP RATにハンドオーバされたトラフィックが再びハンドオーバされるかに対する情報、無線LAN(WLAN)の信号強度が弱くなり、または無線LAN(WLAN)の負荷に対する情報を含むことができる。
他方、前述したようなピンポン問題を解決するために、本明細書で提示される一実施例によって、ANDSFの政策、例えば、ISRPを改善する場合、次のようにすることができる。前記改善されたANDSFの政策、例えば、ISRPは、3GPP RATに比べて優先される無線LANに設定されなければならず、無線LANに比べて選好される3GPP RATを設定してはいけない。
他方、前述したようなピンポン問題を解決するために、本明細書で提示される他の実施例によって、タイマを使用し、またはマーキング及び追跡する場合、次のようにすることができる。
(1)UEの検出及びタイマ駆動
UEは、地理的移動によるRAT変更によってベアラのうち一部が損失される場合、前記ベアラの損失を検出することができる。具体的には、RAT変更が発生することで、UEがハンドオーバ命令を受信する場合、前記ハンドオーバ命令内の情報によって、UEは、PDN接続に該当するどのベアラが解除されるかを知ることができる。このとき、ハンドオーバによって解除されるベアラが無線LANにオフロードされる場合、UEは、タイマを駆動することができる。以後、前記UEの地理的移動によって、再び原RATに変更されても、前記タイマの駆動中には前記無線LANにオフロードされたベアラを介したデータトラフィックは、再び原RATに移転されないようにすることができる。
他方、UEは、CSFBによりIPデータトラフィックのためのベアラが中断される場合、前記ベアラの中断を検出することができる。具体的には、UEは、中断手順を開始するため、ベアラの中断を当然知ることができる。このとき、中断されるベアラが無線LANにオフロードされる場合、UEは、タイマを駆動することができる。前記タイマの駆動中には前記無線LANにオフロードされたベアラを介したデータトラフィックは、再び原RATに移転されないようにすることができる。
(2)UEの検出及びマーキング
UEは、地理的移動によるRAT変更によってベアラのうち一部が損失される場合、前記ベアラの損失を検出することができる。具体的には、RAT変更が発生することで、ベアラが無線LANにオフロードされる場合、UEは、前記オフロードされるベアラのトラフィックに対してマーキングを実行することができる。以後、前記UEの地理的移動によって、再び原RATに変更されても、前記マーキングされたトラフィックは、再び原RATに移転されないようにすることができる。
他方、UEは、CSFBによりIPデータトラフィックのためのベアラが中断される場合、前記ベアラの中断を検出することができる。このとき、中断されるベアラが無線LANにオフロードされる場合、UEは、無線LANにオフロードされるベアラを介したデータトラフィックに対してマーキングを実行することができる。前記UEは、音声通話が終了しても、前記マーキングされたデータトラフィックは、再び原RATに移転されないようにすることができる。
以下、地理的移動によるRAT変更によりデータトラフィックが無線LANにオフロードされる状況に対する本明細書の第1及び第2の実施例による解決策を図14乃至図16を参考して説明する。そして、CSFBによりデータトラフィックが無線LANにオフロードされる状況に対する本明細書の第3及び第4の実施例による解決策を図17乃至図19を参考して説明する。
図14は、地理的移動によるRAT変更によりデータトラフィックが無線LANにオフロードされた以後に発生可能な問題点を解決するための第1の実施例及び第2の実施例の解決策を示す概念図である。
図14を参考して知ることができるように、E−UTRANからUTRANへハンドオーバする時、UTRANのNodeB210により提供されるQoSが低い、またはANDSFの政策、例えば、ISRPがハンドオーバにより影響を受けるIPトラフィックに対してE−UTRAN>WLAN>UTRANに設定されている場合、前記UEのIPデータトラフィックが無線LANにオフロードされることができる。前記UEが再びE−UTRANに復帰する場合、前記無線LANにオフロードされたIPデータトラフィックが再びE−UTRANに移転することを防止するために、本明細書の第1の実施例によると、タイマが利用されることもでき、第2の実施例によると、マーキング及び追跡技法を利用することもできる。
図15は、図14に概念的に示す第1の実施例を具体的に示す流れ図である。
図15を参照して知ることができるように、UE100は、E−UTRANのeNodeB220を介してEPCのS−GW520及びP−GW530を経由する1stデータトラフィックと2ndデータトラフィックを進行し、その後、UTRANのNodeB210のカバレッジに移動する。
1〜2)それによって、ハンドオーバが開始され、前記eNodeB220は、ハンドオーバ要求(HO required)メッセージをEPCのMME510に送信してハンドオーバが必要な状況を知らせる。
3〜4)前記MME510は、順方向再配置要求メッセージ(例えば、Forward Relocation Request)をUMTSのSGSNに送信する。その後、前記SGSNは、前記NodeB210にハンドオーバ要求メッセージ(例えば、Handover Requestメッセージ)を送る。
5〜6)前記NodeB210は、無線リソースの割当の有無を決定した後、SGSNにハンドオーバ要求確認メッセージ(例えば、Handover Request ACK)を送信する。その後、前記SGSNは、前記MME510に順方向再配置応答メッセージ(例えば、Forward Relocation Response)を送信する。
7)前記MME510は、前記eNodeB220にハンドオーバ命令(例えば、HO command)を送ることによってハンドオーバを指示する。
8)前記eNodeB220は、前記ハンドオーバ命令を前記UE100に送信する。
このとき、前記ハンドオーバ命令内の情報によって、UE100は、2ndデータトラフィックのためのベアラが解除されるかどうかを検出することができる。このとき、該当トラフィックに対するANDSFの政策、例えば、ISRPにE−UTRAN>WLAN>UTRANに設定されている場合、前記UE100は、前記2ndデータトラフィックを無線LANにオフロードすることに決定し、タイマを駆動することができる。
以後、ハンドオーバの残りの手順が実行されると、前記1stデータトラフィックは、前記UTRANのNodeB210を経由して送受信される。
そして、前記決定によって、前記2ndデータトラフィックは、無線LANにオフロードされる。
以後、前記UE100が地理的に移動して再びE−UTRANの地域に復帰する場合、UTRANからE−UTRANへのハンドオーバ手順が実行される。
前記ハンドオーバの実行によって、前記1stデータトラフィックは、再び前記E−UTRANのeNodeB220を経由して送受信される。
しかし、前記タイマが満了する前には、前記該当トラフィックに対するANDSFの政策、例えば、ISRPに設定されたE−UTRAN>WLAN>UTRANが満たされても、前記無線LANへオフロードされた前記2ndデータトラフィックをE−UTRANに移転させるためのハンドオーバ手順を実行しない。
一方、第1の実施例において、前記タイマが駆動される時点は、下記の変形例のように変更することができる。しかし、下記の変形例にのみ限定されるものではなく、多様に変更することができる。
第1の変形例として、3GPP RAT間のPSハンドオーバ手順で、UE100が基地局からハンドオーバ命令を受信することによって、UEがベアラ損失が発生することを認知し、またはQoSが減少するベアラがあるということを認知した後、任意時点にタイマを駆動することができる。このとき、タイマ駆動と共に無線LAN(WLAN)へのオフロードを並列的に開始することができる。例えば、前記任意時点は、前記ベアラを介したデータトラフィックを無線LANにオフロードさせることができると決定した以後の時点である。他の例を挙げると、前記任意時点は、ハンドオーバ手順を全て完了した以後、前記ベアラを介したデータトラフィックを無線LANにオフロードさせることができると決定した以後の時点である。
第2の変形例として、3GPP RAT間のPSハンドオーバ手順を完了した後、UEがベアラ損失の発生を認知し、またはQoSが減少するベアラがあるということを認知した後、前記ベアラを介したデータトラフィックを無線LANにオフロードさせることができると決定すると、タイマを駆動する。
第3の変形例として、無線LAN(WLAN)へのオフロードが成功裏に実行された以後にタイマを開始する。前記オフロードが失敗した場合、タイマを開始しない。
第4の変形例として、UTRANからE−UTRANへ復帰するハンドオーバ手順が開始される時点に、無線LAN(WLAN)にオフロードされたトラフィックが依然として存在する場合、タイマを駆動することができる。このとき、前記オフロードされたトラフィックが終了した場合、タイマを開始する必要がない。このように、E−UTRANに復帰する時点にタイマを駆動する理由は、タイマの時間が短い場合、前記オフロードされたトラフィックが直ちにE−UTRANに移転することを防止するためである。即ち、可能な前記無線LANにオフロードさせたトラフィックを可能の限り長い間とどまるようにするためである。
以上で説明した通り、第1の実施例で提示されるタイマを活用すると、ピンポン問題を解決することができる。
図16は、図14に概念的に示す第2の実施例を具体的に示す流れ図である。
図16を参照して知ることができるように、UE100は、E−UTRANのeNodeB220を介してEPCのS−GW520及びP−GW530を経由する1stデータトラフィックと2ndデータトラフィックを進行し、その後、UTRANのNodeB210のカバレッジに移動する。
1〜7)それによって、ハンドオーバが開始し、図15に示すようなメッセージが送受信される。
8)前記eNodeB220は、前記ハンドオーバ命令を前記UE100に送信する。
このとき、前記ハンドオーバ命令内の情報によって、UE100は、2ndデータトラフィックのためのベアラが解除されるかどうかを検出することができる。このとき、該当トラフィックに対するANDSFの政策、例えば、ISRPにE−UTRAN>WLAN>UTRANに設定されている場合、前記UE100は、前記2ndデータトラフィックを無線LANにオフロードすることを決定する。
以後、ハンドオーバの残りの手順が実行されると、前記1stデータトラフィックは、前記UTRANのNodeB210を経由して送受信される。
そして、前記決定によって、前記2ndデータトラフィックは、マーキングされる。例えば、前記2ndデータトラフィックは、SM=1にマーキングすることができる。次に、前記2ndデータトラフィックは、無線LANにオフロードされる。
以後、前記UE100が地理的に移動して再びE−UTRANの地域に復帰する場合、UTRANからE−UTRANへのハンドオーバ手順が実行される。
前記ハンドオーバの実行によって、前記1stデータトラフィックは、再び前記E−UTRANのeNodeB220を経由して送受信される。
しかし、前記無線LANへオフロードされた前記2ndデータトラフィックは、マーキングされているため、前記該当トラフィックに対するANDSFの政策、例えば、ISRPに設定されたE−UTRAN>WLAN>UTRANが満たされても、前記2ndデータトラフィックを前記E−UTRANに再び移転させるためのハンドオーバ手順を実行しない。
前記マーキングは、一定時間が経過した後、解除することができる。例えば、図示されたように一定時間が経過した後、前記2ndデータトラフィックは、SM=0に記録されることによって、マーキングを解除することができる。
図17は、CSFBによりデータトラフィックが無線LANにオフロードされた以後に発生可能な問題点を解決するための第3の実施例及び第4の実施例の解決策を示す概念図である。
E−UTRANが可能な地域にあったUEがVoLTE(Voice over LTE)をサポートしない場合、通話(call)を着信したり発信しようとする時、CSFB(Circuit Switched Fall−Back)メカニズムによりUTRANにキャンプオン(camp−on)する。このとき、UEが進行中のIPデータトラフィックがある場合、前記IPデータトラフィックは、無線LANにオフロードすることができる。
しかし、前記通話(call)が終了することによって、前記UEが再びE−UTRANに復帰する場合、前記無線LANにオフロードしたIPデータトラフィックが再びE−UTRANに移転することを防止するために、本明細書の第3の実施例によると、タイマを利用することもでき、第4の実施例によると、マーキング及び追跡技法を利用することもできる。
図18は、図17に概念的に示す第3の実施例を具体的に示す流れ図である。
図18を参照して知ることができるように、UE100は、E−UTRANのeNodeB220を介してEPCのS−GW520及びP−GW530を経由する1stデータトラフィックを進行し、その後、通話発信を決定する。
1)その後、前記UE100は、拡張サービス要求メッセージ(例えば、NAS階層のExtended Service Requestメッセージ)をMME510に送信する。
2〜3)その後、前記MME510は、コンテキスト修正要求メッセージ(例えば、S1−APベースのUE Context modification Requestメッセージ)を前記eNodeB220に送信し、前記eNodeB220は、コンテキスト修正応答メッセージ(例えば、S1−APベースのUE Context modification Responseメッセージ)を前記MME510に送信する。
4〜5)前記eNodeB220は、CSFBを知らせるために、UE100にCCO/NACCメッセージを送信する。次に、前記eNodeB220は、コンテキスト解除要求メッセージ(例えば、S1−APベースのS1 UE Context Release Requestメッセージ)を前記MME510に送信する。
一方、前記CSFBにより前記進行中の1stデータトラフィックがそれ以上進行せずに一時中断(suspend)すると、前記UE100は、これを検出することができる。このとき、ANDSFの政策、例えば、ISRPにハンドオーバにより影響を受けるIPトラフィックに対してE−UTRAN>WLAN>UTRANに設定されている場合、前記UE100は、前記1stデータトラフィックを無線LANにオフロードすることに決定する。その後、前記UE100は、タイマを駆動する。
次に、CSFBの残りの手順が実行され、それによって音声通話が連結される。
そして、前記決定によって、前記データトラフィックは、無線LANにオフロードされる。
以後、前記音声通話が終了することによって、UEは、E−UTRANに復帰する。
しかし、前記タイマが満了する前には、前記該当トラフィックに対するANDSFの政策、例えば、ISRPに設定されたE−UTRAN>WLAN>UTRANが満たされても、前記無線LANへオフロードした前記データトラフィックをE−UTRANに移転するためのハンドオーバ手順を実行しない。
一方、第3の実施例において、前記タイマが駆動される時点は、下記の変形例のように変更することができる。しかし、下記の変形例にのみ限定されるものではなく、多様に変更することができる。
第1の変形例として、CSFB手順で、UEが基地局からメッセージを受け、ベアラの一時中断が発生することを認知した後、任意時点にタイマを駆動することができる。このとき、タイマ駆動と共に無線LAN(WLAN)へのオフロードを並列的に開始することができる。例えば、前記任意時点は、前記ベアラを介したデータトラフィックを無線LANにオフロードすることができると決定した以後の時点である。他の例を挙げると、前記任意時点は、CSFB手順を全て完了した以後、前記ベアラを介したデータトラフィックを無線LANにオフロードすることができると決定した以後の時点である。
第2の変形例として、CSFB手順終了後、ベアラの一時中断が発生することを認知した後、前記ベアラを介したデータトラフィックを無線LANにオフロードすることができると決定すると、タイマを駆動する。
第3の変形例として、無線LAN(WLAN)へのオフロードが成功裏に実行された以後にタイマを開始する。前記オフロードが失敗した場合、タイマを開始しない。
第4の変形例として、音声通話終了によって、UTRANからE−UTRANへ復帰するための手順が開始される時点に、無線LAN(WLAN)にオフロードされたトラフィックが依然として存在する場合、タイマを駆動することができる。詳しくは、音声通話の終了直後にタイマを開始することもでき、CSFBの具現により一定時間の後にE−UTRANに復帰することもできるため、復帰する時点にタイマを開始することもできる。このとき、前記オフロードしたトラフィックが終了した場合、タイマを開始する必要がない。このように、E−UTRANに復帰する時点にタイマを駆動する理由は、タイマの時間が短い場合、前記オフロードしたトラフィックが直ちにE−UTRANに移転することを防止するためである。即ち、可能な前記無線LANにオフロードしたトラフィックを可能の限り長い間とどまるようにするためである。特に、これは短い時間の音声通話が頻繁に発生する場合、効果的である。
図19は、図17に概念的に示す第4の実施例を具体的に示す流れ図である。
図19を参照して知ることができるように、UE100は、E−UTRANのeNodeB220を介してEPCのS−GW520及びP−GW530を経由する1stデータトラフィックを進行し、その後、通話発信を決定する。
1〜5)その後、図18に示すように、CSFBのための制御信号が送受信される。
一方、前記CSFBにより前記進行中の1stデータトラフィックがそれ以上進行されずに一時中断(suspend)すると、前記UE100は、これを検出することができる。このとき、該当トラフィックに対するANDSFの政策、例えば、ISRPにE−UTRAN>WLAN>UTRANに設定されている場合、前記UE100は、前記1stデータトラフィックを無線LANにオフロードすることに決定する。
次に、CSFBの残りの手順が実行され、それによって音声通話が連結される。
そして、前記決定によって、前記データトラフィックは、無線LANにオフロードする。このとき、前記UEは、前記無線LANにオフロードするデータトラフィックに対してマーキングを実行する。
以後、前記音声通話が終了することによって、UEは、E−UTRANに復帰する。
しかし、前記無線LANへオフロードするデータトラフィックに対してマーキングが存在するため、前記ANDSFの政策、例えば、ISRPに設定されたE−UTRAN>WLAN>UTRANが満たされても、前記無線LANへオフロードした前記データトラフィックをE−UTRANに移転するためのハンドオーバ手順を実行しない。
前記マーキングは、一定時間が経過した後、解除することができる。例えば、図示されたように一定時間が経過した後、前記2ndデータトラフィックは、SM=0に記録されることによって、マーキングを解除することができる。
以上、説明した内容は、ハードウェアで具現されることができる。これに対して図20を参照して説明する。
図20は、本発明の実施例によるUE100及びMME510の構成ブロック図である。
図20に示すように、前記UE100は、格納手段101、制御部102、及び送受信部103を含む。また、前記MME510は、格納手段511、制御部512、及び送受信部513を含む。
前記格納手段101、511は、図8乃至図19に示す方法を格納する。
前記制御部102、512は、前記格納手段101、511及び前記送受信部103、513を制御する。具体的には、前記制御部102、512は、前記格納手段101、511に格納された前記方法を各々実行する。また、前記制御部102、512は、前記送受信部103、513を介して前述した信号を送信する。
以上、本発明の好ましい実施例を例示的に説明したが、本発明の範囲はこのような特定実施例にのみ限定されるものではないため、本発明は、本発明の思想及び特許請求の範囲に記載された範ちゅう内で多様な形態に修正、変更、または改善されることができる。

Claims (16)

  1. 端末によりハンドオーバを決定する方法であって、
    前記端末がタイマを駆動中であるかどうかを判断するステップであって、前記端末が、複数のRAT(Radio Access Technologies)へのアクセスを実行中である、ステップと、
    前記端末が、前記タイマが駆動していない場合、無線LAN(WLAN)にオフロードされたデータトラフィックに対して第1のRATへのハンドオーバを実行するステップと、
    前記端末が、前記タイマが駆動中の場合、無線LAN(WLAN)にオフロードされたデータトラフィックに対してハンドオーバを実行しないステップとを含み、
    前記データトラフィックは、CSFB(Circuit Switched Fall−Back)の結果または3GPP RAT変更の結果として前記無線LANにオフロードされる、ハンドオーバを決定する方法。
  2. 前記タイマが満了して前記データトラフィックに対するマーキングが解除された場合、前記ハンドオーバが実行され、前記タイマが駆動中に前記データトラフィックに対するマーキングが解除されない場合、前記ハンドオーバが実行されない、請求項1に記載のハンドオーバを決定する方法。
  3. 前記データトラフィックのためのベアラ単位にマーキングされ、または前記データトラフィックのためのPDN単位にマーキングされる、請求項2に記載のハンドオーバを決定する方法。
  4. 前記データトラフィックは、CSFB(Circuit Switched Fall−Back)の結果または3GPP RAT変更の結果、及びISRP(Inter−System Routing Policy)によって前記無線LANにオフロードされる、請求項1に記載のハンドオーバを決定する方法。
  5. 前記ISRPは、ANDSF(Access Network Discovery and Selection Function)を担当するノードから受信され、前記ISRPは、E−UTRAN(Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network)の優先順位が無線LAN(WLAN)の優先順位より高く、前記無線LAN(WLAN)の優先順位は、UTRAN(Universal Terrestrial Radio Access Network)またはGERAN(GSM EDGE Radio Access Network)の優先順位より高く設定されている、請求項4に記載のハンドオーバを決定する方法。
  6. 前記タイマが駆動中でない場合、前記ISRPに設定されたE−UTRAN、UTRAN、GERAN、及びWLANの優先順位によって、前記ハンドオーバを実行する、請求項5に記載のハンドオーバを決定する方法。
  7. 前記タイマが駆動中の場合、前記ISRPに設定されたE−UTRAN、UTRAN、GERAN、及びWLANの優先順位を無視することによって、前記ハンドオーバを実行しない、請求項5に記載のハンドオーバを決定する方法。
  8. 地理的移動によって前記第1のRATから第2のRATへのハンドオーバを実行するステップと、前記第2のRATへのハンドオーバにより影響を受けたトラフィックがISRP(Inter−System Routing Policy)の条件を満たす場合、前記データトラフィックを前記無線LANにオフロードさせるステップと、前記タイマを駆動するステップとをさらに含む、請求項1に記載のハンドオーバを決定する方法。
  9. 前記第1のRATに存在する前記端末が音声通話を試みる場合、第2のRATへのCSFBを実行するステップと、前記第2のRATへのCSFBにより影響を受けたトラフィックがISRP(Inter−System Routing Policy)の条件を満たす場合、前記データトラフィックを前記無線LANにオフロードさせるステップと、前記タイマを駆動するステップとをさらに含む、請求項1に記載のハンドオーバを決定する方法。
  10. ハンドオーバを決定する端末であって、
    複数のRAT(Radio Access Technologies)へのアクセスを実行する送受信部と、
    タイマを駆動中であるかどうかを判断し、前記タイマが駆動していないと判断した場合は、無線LAN(WLAN)にオフロードされたデータトラフィックに対して第1のRATへのハンドオーバを実行し、前記タイマが駆動中であると判断した場合は、無線LAN(WLAN)にオフロードされたデータトラフィックに対してハンドオーバを実行しない制御部とを含み、
    前記データトラフィックは、CSFB(Circuit Switched Fall−Back)の結果または3GPP RAT変更の結果として前記無線LANにオフロードする、端末。
  11. 前記タイマが満了して前記データトラフィックに対するマーキングが解除された場合、前記ハンドオーバが実行され、前記タイマの駆動中に前記データトラフィックに対するマーキングが解除されない場合、前記ハンドオーバが実行されない、請求項10に記載の端末。
  12. 前記データトラフィックのためのベアラ単位にマーキングされ、または前記データトラフィックのためのPDN単位にマーキングされる、請求項11に記載の端末。
  13. 前記データトラフィックは、CSFB(Circuit Switched Fall−Back)の結果または3GPP RAT変更の結果、及びISRP(Inter−System Routing Policy)によって前記無線LANにオフロードされる、請求項10に記載の端末。
  14. 前記ISRPは、ANDSF(Access Network Discovery and Selection Function)を担当するノードから受信され、前記ISRPは、E−UTRAN(Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network)の優先順位が無線LAN(WLAN)の優先順位より高く、前記無線LAN(WLAN)の優先順位は、UTRAN(Universal Terrestrial Radio Access Network)またはGERAN(GSM EDGE Radio Access Network)の優先順位より高く設定されている、請求項13に記載の端末。
  15. 前記タイマが駆動中でないと決定した場合、前記制御部は、前記ISRPに設定したE−UTRAN、UTRAN、GERAN、及びWLANの優先順位によって、前記ハンドオーバを実行する、請求項14に記載の端末。
  16. 前記タイマが駆動中であると決定した場合、前記制御部は、前記ISRPに設定したE−UTRAN、UTRAN、GERAN、及びWLANの優先順位を無視することにより、前記ハンドオーバを実行しない、請求項14に記載の端末。
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