JP2016508234A - ディスプレイ装置のための干渉光吸収構造体 - Google Patents

ディスプレイ装置のための干渉光吸収構造体 Download PDF

Info

Publication number
JP2016508234A
JP2016508234A JP2015549774A JP2015549774A JP2016508234A JP 2016508234 A JP2016508234 A JP 2016508234A JP 2015549774 A JP2015549774 A JP 2015549774A JP 2015549774 A JP2015549774 A JP 2015549774A JP 2016508234 A JP2016508234 A JP 2016508234A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
light
metal layer
light absorbing
absorbing structure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015549774A
Other languages
English (en)
Inventor
ジエンルー・シー
Original Assignee
ピクストロニクス,インコーポレイテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ピクストロニクス,インコーポレイテッド filed Critical ピクストロニクス,インコーポレイテッド
Publication of JP2016508234A publication Critical patent/JP2016508234A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L31/00Semiconductor devices sensitive to infrared radiation, light, electromagnetic radiation of shorter wavelength or corpuscular radiation and specially adapted either for the conversion of the energy of such radiation into electrical energy or for the control of electrical energy by such radiation; Processes or apparatus specially adapted for the manufacture or treatment thereof or of parts thereof; Details thereof
    • H01L31/18Processes or apparatus specially adapted for the manufacture or treatment of these devices or of parts thereof
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B5/00Optical elements other than lenses
    • G02B5/003Light absorbing elements
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B5/00Optical elements other than lenses
    • G02B5/20Filters
    • G02B5/207Filters comprising semiconducting materials
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B5/00Optical elements other than lenses
    • G02B5/20Filters
    • G02B5/28Interference filters
    • G02B5/285Interference filters comprising deposited thin solid films
    • G02B5/286Interference filters comprising deposited thin solid films having four or fewer layers, e.g. for achieving a colour effect
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T1/00General purpose image data processing
    • G06T1/20Processor architectures; Processor configuration, e.g. pipelining
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B26/00Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements
    • G02B26/02Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements for controlling the intensity of light
    • G02B26/023Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements for controlling the intensity of light comprising movable attenuating elements, e.g. neutral density filters

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Mechanical Light Control Or Optical Switches (AREA)
  • Micromachines (AREA)

Abstract

本開示は、光吸収構造体に関するシステム、方法、および装置を提供する。一態様では、光吸収構造体は、金属層と、金属層に接触した半導体層とを有する。各層は、最大で約50nmの厚みを有する。金属層は、チタン(Ti)、モリブデン(Mo)、およびアルミニウム(Al)の少なくとも1つを含み得る。半導体層は、アモルファスシリコン(a−Si)の層を含み得る。光吸収構造体は、表示素子のアレイを支持する基板を有するディスプレイ装置に含まれ得る。光吸収構造体は、金属層と接触している誘電体層と、半導体層と接触している厚い金属層とを含み得る。別の態様では、光吸収構造体は、金属層と、金属層に接触したITO層とを有する。ITO層の厚みは約100nm未満であり得る。

Description

関連出願
本特許出願は、本出願の譲受人に譲渡され、参照により本明細書に明確に組み込まれる、2012年12月21日に出願された「INTERFEROMETRIC LIGHT ABSORBING STRUCTURE FOR DISPLAY APPARATUS」と題する米国有用出願第13/725,272号の優先権を主張する。
本開示は電気機械システム(EMS)の分野に関し、具体的には、ディスプレイ装置において使用するための光吸収構造体に関する。
いくつかのディスプレイデバイスは、バックライトからの光の漏洩を減らし、周辺環境から発生した光の視聴者の方への反射を減らすための、光吸収層を組み込む。そのような光吸収層のディスプレイデバイスへの組込みは、ディスプレイデバイスの画像品質を改善するように機能する。従来の光吸収層には、いくつかの欠点があった。具体的には、光吸収層は時々、不適切なレベルの光吸収をもたらすことがあり、約20%から約30%の反射率を示す。
本開示のシステム、方法、およびデバイスは、それぞれいくつかの革新的態様を有し、それらの態様のうちのいずれの1つも、本明細書で開示されている望ましい属性に単独で関与することはない。
本開示で説明される主題の1つの革新的態様は、金属層と金属層に接触した半導体層とを有する光吸収構造体を含む、装置において実装され得る。金属層と半導体層の各々は、約50nm以下の厚みを有する。いくつかの実装形態では、金属層と半導体層の各々は、約25nm以下の厚みを有する。いくつかの実装形態では、可視スペクトルの少なくとも一部分にわたる、かつ、光吸収構造体に対して垂直な軸に関して約45°の入射角の範囲にわたる、光吸収構造体の反射率は、約15%未満である。
いくつかの実装形態では、金属層は、チタン(Ti)、モリブデン(Mo)、Mo含有合金、およびアルミニウム(Al)の少なくとも1つを含む。いくつかの実装形態では、半導体層は、シリコン(Si)、アモルファスシリコン(a−Si)、およびゲルマニウム(Ge)の少なくとも1つを含む。
いくつかの実装形態では、金属層は、ある原色に対応する光を吸収するように構成され、半導体層は、異なる原色に対応する光を吸収するように構成される。いくつかの実装形態では、光吸収構造体は、金属層に接触した誘電体層を含む。いくつかの実装形態では、光吸収構造体は、半導体層に接触した第2の金属層を含む。いくつかの実装形態では、第2の金属層は、金属層より大きな厚みを有する。いくつかの実装形態では、半導体層の第1の半導体表面は、金属層の第1の金属表面と接触している。光吸収構造体は、第1の金属表面の反対側にある金属層の第2の金属表面に接触した誘電体層と、第1の半導体表面の反対側にある半導体層の第2の半導体表面に接触した第2の金属層とを含む。第2の金属層は、金属層より大きな厚みを有する。いくつかの実装形態では、誘電体層は、窒化シリコン(SiN)およびインジウムスズ酸化物(ITO)の1つを含む。いくつかの実装形態では、第2の金属層は少なくとも100nmの厚みを有する。いくつかの実装形態では、誘電体層は、約30nmを超えかつ約300nm未満の厚みを有する。
いくつかの実装形態では、装置は、表示素子のアレイを含むディスプレイと、画像データを処理するように構成されるプロセッサと、プロセッサと通信するように構成されるメモリデバイスとを含む。いくつかの実装形態では、装置は、少なくとも1つの信号をディスプレイに送るように構成されるドライバ回路を含み、プロセッサはさらに、画像データの少なくとも一部分をドライバ回路に送るように構成される。いくつかの実装形態では、装置は、プロセッサに画像データを送るように構成される画像ソースモジュールを含む。いくつかのそのような実装形態では、画像ソースモジュールは、受信機と、送受信機と、送信機の少なくとも1つを含む。いくつかの実装形態では、装置は、入力データを受け取り入力データをプロセッサに伝えるように構成される、入力デバイスを含む。
いくつかの実装形態では、表示素子は、電気機械システム(EMS)表示素子を含む。いくつかの実装形態では、表示素子はマイクロ電気機械システム(MEMS)表示素子を含む。いくつかの実装形態では、表示素子は光変調器を含む。
いくつかの実装形態では、装置はさらに、表示素子のアレイを支持するように構成される第1の基板と、第1の基板から分離された第2の基板とを含む。いくつかの実装形態では、第1の基板、第2の基板、および表示素子の少なくとも1つが、光吸収構造体を含む。
本開示で説明される主題の別の革新的態様は、光吸収構造体を製造する方法において実装され得る。約50nm未満の厚みを有する金属層と半導体層の一方が、基板に堆積される。金属層と半導体層の他方に相当し、約50nmの厚みを有する第2の層は、基板に堆積される金属層と半導体層の一方の頂部に直接堆積される。いくつかの実装形態では、可視スペクトルの少なくとも一部分にわたる、かつ45°の入射角の範囲にわたる、光吸収構造体の反射率は、最大で約15%である。いくつかの実装形態では、金属層は、Ti、Mo、Mo含有合金、およびAlの少なくとも1つを含む。
いくつかの実装形態では、半導体層は、Si、a−Si、およびGeの少なくとも1つを含む。いくつかの実装形態では、金属層は、ある原色に対応する光を吸収するように構成され、半導体層は、異なる原色に対応する光を吸収するように構成される。いくつかの実装形態では、方法は、誘電体層を堆積するステップを含む。いくつかの実装形態では、方法は、約100nmより大きな厚みを有する第2の金属層を堆積するステップを含む。
本開示で説明される主題の別の革新的態様は、約50nm以下の厚みを有する金属層を有する光吸収構造体を含む装置において実装され得る。光吸収構造体はまた、金属層に接触した第2の層を含む。第2の層は、約100nm以下の厚みを有するITO層と、約200nm以下の厚みを有する高屈折率誘電体層の1つであり得る。高屈折率誘電体層の屈折率は、約1.7以上である。いくつかの実装形態では、可視スペクトルの少なくとも一部分にわたる、かつ、光吸収構造体に対して垂直な軸に関して約45°の入射角の範囲にわたる、光吸収構造体の反射率は、約15%未満である。いくつかの実装形態では、金属層は、Ti、Mo、Mo含有合金、およびAlの少なくとも1つを含む。いくつかの実装形態では、ITO層は、約70nm以下の厚みを有する。いくつかの実装形態では、第2の層は、SiNおよび酸化チタン(TiO)の1つを含む。
いくつかの実装形態では、光吸収構造体はまた、ITO層に接触した第2の金属層を含む。第2の金属層は、金属層より大きな厚みを有する。いくつかの実装形態では、第2の層の第1の表面は金属層の第1の金属表面と接触している。いくつかのそのような実装形態では、光吸収構造体は、第1の金属表面の反対側にある金属層の第2の金属表面に接触した誘電体層を含む。第2の金属層は、第1の表面の反対側にある第2の層の第2の表面と接触している。第2の金属層は、金属層より大きな厚みを有する。
本明細書で説明する主題の1つまたは複数の実装形態の詳細は、添付の図面および以下の説明において示す。本概要で提供する例は、主にMEMS方式ディスプレイに関して説明するが、本明細書で提供する概念は、他のタイプのディスプレイ、たとえば、液晶ディスプレイ(LCD)、有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイ、電気泳動ディスプレイおよび電界放出ディスプレイ、ならびに他の非ディスプレイMEMSデバイス、たとえば、MEMSマイクロフォン、センサ、および光スイッチに適用することができる。他の特徴、態様および利点は、説明、図面および特許請求の範囲から明らかになろう。以下の図の相対寸法は、一定の縮尺で描かれてはいない場合があることに留意されたい。
直視マイクロ電気機械システム(MEMS)方式ディスプレイ装置の例示的な概略図である。 ホストデバイスの例示的なブロック図である。 例示的なシャッター式光変調器の例示的な透視図である。 回転アクチュエータシャッター式光変調器の例示的な断面図である。 例示的な非シャッター式マイクロ電気機械システム(MEMS)光変調器の例示的な断面図である。 エレクトロウェッティング式光変調アレイの例示的な断面図である。 制御マトリクスの例示的な概略図である。 図3Aの制御マトリクスに接続されたシャッター式光変調器アレイの例示的な透視図である。 二重アクチュエータシャッターアセンブリの例示的な図である。 二重アクチュエータシャッターアセンブリの例示的な図である。 シャッター式光変調器を組み込むディスプレイ装置の例示的な断面図である。 ディスプレイのMEMSダウン構成において使用するための、光変調器基板および開口プレートの例示的な断面図である。 例示的なMEMSダウン式ディスプレイ装置を示す図である。 例示的な複数層の光吸収構造体を示す図である。 例示的な複数層の光吸収構造体を示す図である。 光吸収構造体を含む開口層の例示的な断面を示す図である。 様々な入射角にわたる、開口層の表面に入射する可視光の反射率のシミュレーション結果を示す例示的なグラフである。 光吸収構造体を含むシャッターの例示的な断面を示す図である。 様々な入射角にわたる、シャッターの表面に入射する可視光の反射率のシミュレーション結果を示す例示的なグラフである。 光吸収構造体を含むシャッターの例示的な断面を示す図である。 様々な入射角にわたる、シャッターの表面に入射する可視光の反射率のシミュレーション結果を示す例示的なグラフである。 ディスプレイのMEMSダウン構成において使用するための、光変調器基板および開口プレートの例示的な断面図である。 図13Aに示されるディスプレイの部分の例示的な断面を示す図である。 複数の表示素子を含むディスプレイデバイスを示すシステムブロック図の例である。 複数の表示素子を含むディスプレイデバイスを示すシステムブロック図の例である。
様々な図面中の同様の参照番号および名称は、同様の要素を示す。
以下の説明は、本開示の革新的態様を説明する目的で、いくつかの実装形態を対象とする。しかしながら、当業者は、本明細書の教示が多数の異なる方法で適用され得ることを容易に認識するだろう。説明される実装形態は、動いているか(ビデオのような)静止しているか(静止画のような)にかかわらず、かつ、文字か、グラフィックか、または写真かにかかわらず、画像を表示するように構成され得る、任意のデバイス、装置、またはシステムにおいて実装され得る。より具体的には、説明される実装形態は、限定はされないが、携帯電話、マルチメディアインターネット対応セルラー電話、移動テレビ受信機、ワイヤレスデバイス、スマートフォン、Bluetooth(登録商標)デバイス、携帯情報端末(PDA)、ワイヤレス電子メール受信機、ハンドヘルドまたはポータブルコンピュータ、ネットブック、ノートブック、スマートブック、タブレット、プリンタ、コピー機、スキャナ、ファクシミリデバイス、全地球測位システム(GPS)受信機/ナビゲーター、カメラ、デジタルメディアプレーヤー(MP3プレーヤーのような)、カムコーダ、ゲームコンソール、腕時計、時計、電卓、テレビモニター、フラットパネルディスプレイ、電子書籍デバイス(たとえば、電子書籍リーダー)、コンピュータモニター、自動車用ディスプレイ(オドメーターおよび速度計のディスプレイなどを含む)、コクピット制御装置および/またはディスプレイ、カメラビューディスプレイ(車両の後方カメラのディスプレイのような)、電子写真、電光掲示板または電子看板、プロジェクタ、建築構造物、電子レンジ、冷蔵庫、ステレオシステム、カセットレコーダーまたはプレーヤー、DVDプレーヤー、CDプレーヤー、VCR、ラジオ、ポータブルメモリチップ、洗濯機、乾燥機、洗濯/乾燥機、パーキングメーター、パッケージング(マイクロ電気機械システム(MEMS)用途、さらには非EMS用途を含む電気機械システム(EMS)用途などにおける)、美的構造物(宝飾品または衣服への画像の表示のような)、および種々のEMSデバイスのような、種々の電子デバイスに含まれてよく、またはそれらと関連付けられてよい。本明細書の教示はまた、限定はされないが、電子スイッチングデバイス、高周波フィルタ、センサ、加速度計、ジャイロスコープ、動き検知デバイス、磁力計、民生用電子機器向けの慣性構成要素、民生用電子製品の部品、バラクタ、液晶デバイス、電気泳動デバイス、駆動方式、製造プロセス、および電子試験装置のような、非ディスプレイ用途で使用され得る。したがって、本教示は、図のみにおいて示される実装形態に限定されることは意図されず、代わりに、当業者に容易に明らかとなるような広い適用可能性を有する。
本開示は、改善された光吸収をもたらす光吸収構造体に関する。光吸収構造体は、金属層と、金属層に接触した半導体層とを含む。いくつかの実装形態では、光吸収構造体は、金属層と、金属層に接触したインジウムスズ酸化物(ITO)層とを含む。いくつかの実装形態では、光吸収構造体は、金属層と、金属層に接触した高屈折率誘電体層とを含む。いくつかの実装形態では、高屈折率誘電体層は、約1.7以上の屈折率を有し得る。いくつかの実装形態では、高屈折率誘電体層は、窒化シリコン(SiN)または酸化チタン(TiO)であってよく、またはそれらを含む。
光吸収構造体は、光吸収構造体内で反射された光の弱め合う干渉とともに、構成材料中での光の吸収によって、高いレベルの光吸収をもたらす。構成材料による光の吸収と、光吸収構造体内で反射される光の弱め合う干渉の発生との両方が、構成材料の厚みに依存する。このため、層の厚みは、光吸収構造体の全体的な吸収特性が改善されるように選択される。いくつかの実装形態では、金属層と半導体層の少なくとも一方は、最大で約50nmの厚みを有する。いくつかの実装形態では、金属層と半導体層の各々は、最大で約50nmの厚みを有し得る。いくつかの実装形態では、層の少なくとも1つの厚みは約10nm未満である。金属層とITO層とを含むいくつかの実装形態では、金属層とITO層の少なくとも一方は、最大で約50nmの厚みを有する。いくつかの実装形態では、ITO層は、最大で約100nmの厚みを有し得る。いくつかの実装形態では、金属層の厚みは約10nm未満である。いくつかの実装形態では、高屈折率誘電体層は、約200nm未満の厚みを有する。
いくつかの実装形態では、金属層は、チタン(Ti)、アルミニウム(Al)、およびモリブデン(Mo)から選択される金属を含む。いくつかの実装形態では、半導体層は、シリコン(Si)およびゲルマニウム(Ge)から選択される半導体を含む。たとえば、金属層はTiの層であってよく、半導体層はアモルファスシリコン(a−Si)の層であってよい。いくつかの実装形態では、金属層は、ある原色(または原色のあるセット)に対応する光を吸収するように構成され、半導体層は、異なる原色(または異なる原色のセット)に対応する光を吸収するように構成される。いくつかの実装形態では、金属層と半導体層の各々は、1つまたは複数の原色の光の一部を吸収するように構成される。いくつかの実装形態では、金属層と半導体層の各々は、同じ色に対応する光の部分を吸収するように構成される。いくつかの実装形態では、可視スペクトルの少なくとも一部分にわたる、かつ45°の入射角の範囲にわたる、光吸収構造体の反射率は、約15%以下である。すなわち、光吸収構造体は、光吸収構造体に入射する光の約85%以上を吸収することができる。いくつかの実装形態では、同じ範囲の入射角にわたる、可視スペクトルにわたる光吸収構造体の反射率は、約5%にすぎない。
いくつかの実装形態では、光吸収構造体は、ディスプレイデバイスに組み込まれる。そのような実装形態では、光吸収構造体は、ディスプレイデバイスの1つまたは複数の表面に含まれ得る。たとえば、光吸収構造体は、ディスプレイのバックライトに面する、光変調器の後向きの表面に含まれ得る。このようにして、光変調器によって遮断されるバックライトからの光は、光吸収構造体によって吸収され得る。光変調器の後向きの表面で反射されたあらゆる光は、バックライトと光変調器との間に配置される基板の前向きの表面に衝突し得る。したがって、光吸収構造体が含まれ得る別の例示的な位置は、ディスプレイの視聴者に面する、基板の前向きの表面である。
いくつかの実装形態では、光吸収構造体は、バックプレート回路の一部である、1つまたは複数の電子部品を形成し得る。そのような電子部品の例は、電気相互接続、スイッチ、トランジスタ、およびキャパシタを含む。いくつかのそのような実装形態では、光吸収構造体は、その上に電子部品が形成される基板の部分を含み得る。たとえば、基板に形成される電気相互接続は、基板と、約50nm〜100nmの厚みを有する第1の導電層と、5nm〜20nmの厚みを有する第1の金属層と、約50nm〜100nmの厚みを有する第2の導電層と、150nm〜300nmの厚みを有する第2の金属層と、約50nm〜100nmの厚みを有する第3の導電層と、5nm〜20nmの厚みを有する第3の金属層と、50nm〜100nmの厚みを有する第4の導電層とを含む、光吸収構造体の一部であり得る。いくつかの実装形態では、金属層は、MoまたはMo含有合金であり、またはこれらを含む。いくつかの実装形態では、導電層はITOであり、またはITOを含む。
本開示で説明される主題の特定の実装形態は、次の潜在的な利点の1つまたは複数を実現するように実装され得る。上で説明されたように、光吸収構造体の構成材料による光の吸収と、光吸収構造体内で反射される光の弱め合う干渉の発生とが、改善された光の吸収をもたらす。結果として、いくつかの実装形態では、そのような光吸収構造体の反射率は、約10%未満となることがあり、いくつかの場合には約5%未満となることがある。そのような光吸収構造体を含むディスプレイは、改善されたコントラスト比とともに、改善された視野角を達成し得る。ディスプレイのコントラスト比を改善することによって、ディスプレイの色純度およびシャープネスが改善する。結果として、そのような光吸収構造体を含むディスプレイは、改善された画像品質を提供することができる。
コントラスト比を改善することに加えて、本明細書で開示される光吸収構造体のいくつかを使用することは、ディスプレイを製造するプロセスを簡単にすることもできる。たとえば、Alは一般にいくつかの望ましい特性を有するが、EMSシャッターのようないくつかのディスプレイ構造では、その高度に反射的な性質により使用することが難しいことがわかっている。しかしながら、本明細書で開示されるように、ディスプレイは、Alをシャッターに組み込むことができるだけではなく、光吸収構造体の一部としてそのAlを使用することもできる。したがって、ディスプレイは、材料の望ましい特性を利用することが可能であり、同時に、それを使用して材料固有のより望ましくない特性を打ち消すことが可能である。
いくつかの実装形態では、光吸収構造体は、バックプレート回路の一部である、1つまたは複数の電子部品を形成し得る。電子部品は一般に、電子部品を反射的にする導電層を含むので、光吸収構造体の一部として電子部品を形成することは、電子部品に衝突するディスプレイ内の光を吸収することによって、電子部品の反射率を下げることができ、このことは、ディスプレイのコントラスト比を改善する。
図1Aは、MEMS方式ディスプレイ装置100の概略図を示している。ディスプレイ装置100は、行および列に配列された複数の光変調器102a〜102d(全体として「光変調器102」)を含む。ディスプレイ装置100において、光変調器102aおよび102dは開状態にあり、光を通させる。光変調器102bおよび102cは閉状態にあり、光の通過を妨げる。光変調器102a〜102dの状態を選択的にセットすることによって、ディスプレイ装置100は、1つのランプまたは複数のランプ105で照射された場合、バックライト付きディスプレイ用の画像104を形成するのに利用することができる。別の実装形態では、装置100は、装置の前面から発する周辺光の反射によって、画像を形成することができる。別の実装形態では、装置100は、ディスプレイの前面に配置された1つのランプまたは複数のランプからの光の反射によって、すなわちフロントライトを使用して、画像を形成することができる。
いくつかの実装形態では、各光変調器102は、画像104中の画素106に対応する。いくつかの他の実装形態では、ディスプレイ装置100は、複数の光変調器を利用して、画像104中の画素106を形成することができる。たとえば、ディスプレイ装置100は、3つの色固有光変調器102を含み得る。特定の画素106に対応する色固有光変調器102のうちの1つまたは複数を選択的に開くことによって、ディスプレイ装置100は、画像104中のカラー画素106を生成することができる。別の例では、ディスプレイ装置100は、画像104中のルミナンスレベルを提供するために、画素106ごとに2つ以上の光変調器102を含む。画像に関して、「画素」は、画像の解像度によって定義される最も小さいピクチャ要素に対応する。ディスプレイ装置100の構造構成要素に関して、「画素」という用語は、画像の単一画素を形成する光を変調するのに使用される、機械構成要素と電気構成要素との組合せを指す。
ディスプレイ装置100は、投影型アプリケーションで通常見出される結像光学素子を含まなくてよいという点で、直視型ディスプレイである。投影型ディスプレイでは、ディスプレイ装置の表面に形成される画像は、スクリーンまたは壁に投影される。ディスプレイ装置は、投影画像よりもかなり小さい。直視型ディスプレイでは、ユーザは、光変調器を含み、場合によってはディスプレイ上で見られる輝度および/またはコントラストを増強するためのバックライトまたはフロントライトを含むディスプレイ装置を直接見ることによって、画像を見る。
直視型ディスプレイは、透過モードまたは反射モードのいずれかで動作し得る。透過型ディスプレイでは、光変調器は、ディスプレイの後ろに配置された1つのランプまたは複数のランプから発する光をフィルタリングし、または選択的に遮断する。場合によっては、各画素を均一に照明できるように、ランプからの光は、光ガイドまたは「バックライト」に注入される。透過直視型ディスプレイは、光変調器を含む一方の基板がバックライトのすぐ上に配置されるサンドイッチアセンブリ配列を円滑にするように、透明基板またはガラス基板の上に構築されることが多い。
各光変調器102は、シャッター108および開口109を含むことができる。画像104中の画素106を照明するために、シャッター108は、見ている人に向かって光が開口109を通るように配置される。画素106を未点灯のまま保つために、シャッター108は、光が開口109を通過するのを妨げるように配置される。開口109は、各光変調器102中の反射材料または光吸収材料を通じてパターニングされた開きによって画定される。
ディスプレイ装置は、シャッターの移動を制御するための、基板と、光変調器とに接続された制御マトリクスも含む。制御マトリクスは、画素の行ごとに、少なくとも1つの書込み許可相互接続110(「スキャンライン相互接続」とも呼ばれる)と、各画素列に対する1つのデータ相互接続112と、すべての画素に、または少なくとも、ディスプレイ装置100中の複数の列と複数の行の両方にある画素に共通電圧を与える1つの共通相互接続114とを含む、一連の電気相互接続(たとえば、相互接続110、112および114)を含む。適切な電圧(「書込み許可電圧、VWE」)の印加に応じて、所与の画素行に対する書込み許可相互接続110は、行中の画素を、新規シャッター移動命令を受諾するように準備する。データ相互接続112は、新規移動命令を、データ電圧パルスの形で伝達する。データ相互接続112に印加されるデータ電圧パルスは、いくつかの実装形態において、シャッターの静電的な移動に直接寄与する。いくつかの他の実装形態では、データ電圧パルスは、スイッチ、たとえばトランジスタ、または、データ電圧よりも通常、規模が高い別個の作動電圧の、光変調器102への印加を制御する他の非線形回路要素を制御する。次いで、これらの作動電圧を印加した結果、シャッター108の静電駆動移動が生じる。
図1Bは、ホストデバイス120(すなわち、セルフォン、スマートフォン、PDA、MP3プレーヤー、タブレット、電子リーダーなど)のブロック図の一例を示している。ホストデバイス120は、ディスプレイ装置128、ホストプロセッサ122、環境センサ124、ユーザ入力モジュール126、および電源を含む。
ディスプレイ装置128は、複数のスキャンドライバ130(「書込み許可電圧源」とも呼ばれる)、複数のデータドライバ132(「データ電圧源」とも呼ばれる)、コントローラ134、共通ドライバ138、ランプ140〜146、ランプドライバ148、および、図1Aに示される光変調器102のような表示素子のアレイ150を含む。スキャンドライバ130は、スキャンライン相互接続110に書込み許可電圧を印加する。データドライバ132は、データ相互接続112にデータ電圧を印加する。
ディスプレイ装置のいくつかの実装形態では、データドライバ132は、特に画像104のルミナンスレベルがアナログ方式で導出されるべきである場合、表示素子のアレイ150にアナログデータ電圧を提供するように構成される。アナログ動作において、光変調器102は、ある範囲の中間電圧がデータ相互接続112を通して印加されると、シャッター108における、ある範囲の中間開状態が生じ、その結果、ある範囲の中間照明状態または画像104におけるルミナンスレベルが生じるように設計される。他の場合には、データドライバ132は、2つ、3つまたは4つのデジタル電圧レベルの縮小セットのみをデータ相互接続112に印加するように構成される。これらの電圧レベルは、デジタル方式で、シャッター108の各々に対して、開状態、閉状態、または他の不連続状態(discrete state)をセットするように設計される。
スキャンドライバ130およびデータドライバ132は、デジタルコントローラ回路134(「コントローラ134」とも呼ばれる)に接続される。コントローラはデータを、行および画像フレームでグルーピングされた所定のシーケンスに編成されて、ほぼ直列方式でデータドライバ132に送る。データドライバ132は、直列並列データコンバータと、レベルシフティングと、一部のアプリケーション向けにはデジタルアナログ電圧コンバータとを含み得る。
ディスプレイ装置は、場合によっては、共通電圧源とも呼ばれる1組の共通ドライバ138を含む。いくつかの実装形態において、共通ドライバ138は、たとえば、一連の共通相互接続114に電圧を供給することによって、表示素子のアレイ150内のすべての表示素子にDC共通電位を提供する。いくつかの他の実装形態では、共通ドライバ138は、コントローラ134からのコマンドに従って、表示素子のアレイ150に対し電圧パルスまたは信号、たとえば、アレイ150の複数の行および列中のすべての表示素子の同時作動を駆動および/または開始することが可能であるグローバル作動パルスを出す。
異なるディスプレイ機能のためのドライバ(たとえば、スキャンドライバ130、データドライバ132、および共通ドライバ138)はすべて、コントローラ134によって時間同期される。コントローラからのタイミングコマンドが、ランプドライバ148と、表示素子のアレイ150内の特定の行の書込み許可およびシーケンシングと、データドライバ132からの電圧の出力と、表示素子作動を可能にする電圧の出力とにより、赤、緑および青および白色ランプ(それぞれ140、142、144、および146)の照明を調整する。
コントローラ134は、シャッター108の各々が、新規画像104に適した照明レベルにリセットされ得るためのシーケンシングまたはアドレス指定方式を決定する。新規画像104は、周期的間隔でセットされ得る。たとえば、ビデオディスプレイの場合、カラー画像104またはビデオフレームは、10〜300ヘルツ(Hz)の範囲の周波数でリフレッシュされる。いくつかの実装形態において、アレイ150への画像フレームの設定は、交替画像フレームが、赤、緑および青など、交替する一連の色で照射されるように、ランプ140、142、144、および146の照明と同期される。それぞれの色のための画像フレームは、カラーサブフレームと呼ばれる。フィールド順次式カラー方法と呼ばれるこの方法では、カラーサブフレームが、20Hzを超過する周波数で交替される場合、人間の脳は、交替するフレーム画像を、広い連続する範囲の色を有する画像の知覚に平均する。代替実装形態では、原色をもつ4つ以上のランプが、ディスプレイ装置100において利用されてよく、赤、緑、および青以外の原色を利用する。
ディスプレイ装置100が、開状態と閉状態との間のシャッター108のデジタル切替えのために設計されるいくつかの実装形態において、コントローラ134は、前述のように、時分割グレースケールの方法によって画像を形成する。いくつかの他の実装形態では、ディスプレイ装置100は、画素ごとに複数のシャッター108を使用することによって、グレースケールを提供することができる。
いくつかの実装形態において、画像状態104についてのデータは、コントローラ134によって、表示素子アレイ150に、スキャンラインとも呼ばれる個々の行の順次アドレス指定によりロードされる。シーケンス中の行またはスキャンラインごとに、スキャンドライバ130は、アレイ150のその行について、書込み許可相互接続110に書込み許可電圧を印加し、続いて、データドライバ132が、選択された行中の各列について、所望のシャッター状態に対応するデータ電圧を供給する。このプロセスは、アレイ150中のすべての行についてデータがロードされるまで繰り返す。いくつかの実装形態において、データローディングのための選択された行のシーケンスは、線形であり、アレイ150中の上から下に進む。いくつかの他の実装形態では、選択された行のシーケンスは、視覚的アーティファクトを最小限にするために擬似ランダム化される。また、いくつかの他の実装形態では、シーケンシングはブロックで編成され、この場合、ブロックに対して、画像状態104の特定の一部のみについてのデータが、たとえば、シーケンス中のアレイ150の5行おきにのみアドレス指定することによってアレイ150にロードされる。
いくつかの実装形態において、アレイ150に画像データをロードするためのプロセスは、アレイ150中の表示素子を作動させるプロセスとは、時間的に分離される。これらの実装形態において、表示素子アレイ150は、アレイ150中の各表示素子に対するデータメモリ要素を含むことができ、制御マトリクスは、メモリ要素に記憶されたデータに従って、シャッター108の同時作動を開始するためのトリガ信号を、共通ドライバ138から搬送するためのグローバル作動相互接続を含み得る。
代替実装形態では、表示素子のアレイ150と、表示素子を制御する制御マトリクスとが、方形の行および列以外の構成で配列され得る。たとえば、表示素子は、六角形アレイまたは曲線をなす行および列で配列され得る。概して、本明細書で使用するスキャンラインという用語は、書込み許可相互接続を共有する、任意の複数の表示素子を指すものである。
ホストプロセッサ122は全般的に、ホストの動作を制御する。たとえば、ホストプロセッサ122は、ポータブル電子デバイスを制御するための汎用または専用プロセッサであり得る。ホストデバイス120内に含まれるディスプレイ装置128に対して、ホストプロセッサ122は、画像データならびにホストに関する追加データを出力する。そのような情報は、環境センサからのデータ、たとえば周辺光もしくは温度、ホストに関する情報、たとえば、ホストの動作モードもしくはホストの電源に残っている電力量、画像データの内容に関する情報、画像データのタイプに関する情報、および/または画像を選択する際に使用するディスプレイ装置に関する指示を含み得る。
ユーザ入力モジュール126は、ユーザの個人的好みをコントローラ134に直接、またはホストプロセッサ122を介して伝える。いくつかの実装形態では、ユーザ入力モジュール126は、ユーザが「色をより濃く」、「コントラストをより良好に」、「電力をより低く」、「輝度を増して」、「スポーツ」、「生のアクション」、または「アニメーション」などの個人的好みをプログラムしているソフトウェアによって制御される。いくつかの他の実装形態では、これらの好みは、スイッチまたはダイヤルなどのハードウェアを使用して、ホストに入力される。コントローラへの複数のデータ入力はコントローラ134に対し、最適な画像化特性に対応する様々なドライバ130、132、138および148にデータを提供するように指示する。
環境センサモジュール124も、ホストデバイス120の一部として含まれ得る。環境センサモジュール124は、温度および/または周辺の採光条件など、周辺環境に関するデータを受信する。センサモジュール124は、デバイスが屋内またはオフィス環境で動作しているのか、明るい昼光の中の屋外環境で動作しているのか、夜間の屋外環境で動作しているのかを区別するようにプログラムされ得る。センサモジュール124は、コントローラ134が周辺環境に応答して表示条件を最適化できるように、この情報をディスプレイコントローラ134に通信する。
図2Aは、例示的なシャッター式光変調器200の透視図を示している。シャッター式光変調器200は、図1Aの直視型MEMS方式ディスプレイ装置100への組込みに適している。光変調器200は、アクチュエータ204に結合されたシャッター202を含む。アクチュエータ204は、2つの別個のコンプライアント電極ビームアクチュエータ205(「アクチュエータ205」)から形成され得る。シャッター202は、一方では、アクチュエータ205に結合する。アクチュエータ205は、表面203に対して実質的に平行である運動面における表面203の上方で、シャッター202を横方向に移動する。シャッター202の反対側は、アクチュエータ204によって加えられる力に対向する復元力を与えるスプリング207に結合する。
各アクチュエータ205は、シャッター202をロードアンカ208に接続するコンプライアントロードビーム206を含む。ロードアンカ208は、コンプライアントロードビーム206とともに、機械的サポートとして働き、シャッター202を、表面203に近接して懸架されたまま保つ。表面203は、光を通過させるための1つまたは複数の開口穴211を含む。ロードアンカ208は、コンプライアントロードビーム206とシャッター202とを表面203に物理接続し、ロードビーム206を、バイアス電圧、一部の事例ではグランドに電気接続する。
基板がSiのような不透過性のものである場合、基板204を通して穴アレイをエッチングすることによって、基板に開口穴211が形成される。基板204がガラスやプラスチックのような透明なものである場合、基板203に堆積された遮光材料の層に開口穴211が形成される。開口穴211は概して、円形、楕円、多角形、蛇状、または形状が不規則でよい。
各アクチュエータ205は、各ロードビーム206に隣接して配置されたコンプライアント駆動ビーム216も含む。駆動ビーム216は、一方の端部において、駆動ビーム216の間で共有される駆動ビームアンカ218に結合する。各駆動ビーム216の他端は、自由に移動する。各駆動ビーム216は、駆動ビーム216の自由端と、ロードビーム206の固定端との近くのロードビーム206に最接近するように湾曲される。
動作時、光変調器200を組み込むディスプレイ装置は、駆動ビームアンカ218を介して駆動ビーム216に電位を印加する。第2の電位が、ロードビーム206に印加され得る。駆動ビーム216とロードビーム206との間の得られる電位差は、駆動ビーム216の自由端を、ロードビーム206の固定端の方に引き付け、ロードビーム206のシャッター端を、駆動ビーム216の固定端の方に引き付け、そうすることによって、シャッター202を、駆動アンカ218に向かって横に駆動する。コンプライアント部材206は、ビーム206および216の電位にわたる電圧が除去されたとき、ロードビーム206がシャッター202をその初期位置に押し戻すように、スプリングとして働き、ロードビーム206に蓄えられた応力を解放する。
光変調器200などの光変調器は、電圧が除去された後にシャッターをその休止位置に戻すための、スプリングなどの受動復元力を組み込む。他のシャッターアセンブリは、「開」および「閉」アクチュエータの2種セット、ならびにシャッターを開状態または閉状態のいずれかに移動させるための「開」および「閉」電極の別個のセットを組み込むことができる。
制御マトリクスによりシャッターおよび開口のアレイを制御して、画像が生じるようにし、多くの場合、適切なルミナンスレベルで画像を移動させるための様々な方法がある。一部のケースでは、制御は、ディスプレイの周囲にあるドライバ回路に接続された行および列相互接続の受動マトリクスアレイを用いて遂行される。他のケースでは、速度、ディスプレイのルミナンスレベルおよび/または電力消散性能を向上させるために、切替えおよび/またはデータ記憶要素を、アレイ(いわゆるアクティブマトリクス)の各画素中に含めることが適切である。
ディスプレイ装置100は、代替実装形態では、上で説明されたシャッターアセンブリ200のような、横方向シャッター式光変調器以外の表示素子を含む。たとえば、図2Bは、回転アクチュエータシャッター式光変調器220の例示的な断面図を示す。回転アクチュエータシャッター式光変調器220は、図1AのMEMS式ディスプレイ装置100の代替実装形態への組込みに適している。回転アクチュエータ式光変調器は、固定電極の反対側に配設され、電界の印加に伴ってシャッターとして機能するように特定の方向に移動するようにバイアスされた、可動電極を含む。いくつかの実装形態では、光変調器220は、基板228と絶縁層224との間に配設された平面電極226と、絶縁層224に取り付けられた固定端部230を有する可動電極222とを含む。印加電圧がまったくない場合に、可動電極222の可動端部232は、固定端部230の方へ自由に回転して、回転状態をもたらす。電極222と電極226との間に電圧を印加すると、可動電極222は展開し、絶縁層224に対して横になり、それにより光が基板228を通るのを遮断するシャッターとして働く。可動電極222は、電圧が除去された後、弾性復元力によって回転状態に戻る。回転状態の方へのバイアスは、異方性応力状態を含むように可動電極222を製造することによって達成され得る。
図2Cは、例示的な非シャッター式MEMS光変調器250の例示的な断面図を示す。光タップ変調器250は、図1AのMEMS式ディスプレイ装置100の代替実装形態への組込みに適している。光タップは、減衰全反射(TIR)の原理に従って動作する。すなわち、光252が光ガイド254にもたらされると、干渉がない状況において、光252はたいてい、TIRが原因で、光ガイド254の前面または後面を通って光ガイド254を脱出することができない。光タップ250は、十分に高い屈折率を有するタップ要素256を含むので、タップ要素256が光ガイド254と接触したことに応答して、タップ要素256に隣接した光ガイド254の表面に衝突した光252は、光ガイド254から脱出してタップ要素256を通って視聴者の方に向かい、それにより、画像の形成に寄与する。
いくつかの実装形態では、タップ要素256は、柔軟な透明材料のビーム258の一部として形成される。電極260は、ビーム258の一方の側の部分を被覆する。対向する電極262が、光ガイド254上に配設される。電極260および262にわたって電圧を印加することによって、光ガイド254に対するタップ要素256の位置は、光ガイド254から光252を選択的に抽出するように制御され得る。
図2Dは、エレクトロウェッティング式光変調アレイ270の例示的な断面図を示す。エレクトロウェッティング式光変調アレイ270は、図1AのMEMS式ディスプレイ装置100の代替実装形態への組込みに適している。光変調アレイ270は、光キャビティ274上に形成された複数のエレクトロウェッティング式光変調セル272a〜d(全体として「セル272」)を含む。光変調アレイ270はまた、セル272に対応するカラーフィルタ276のセットを含む。
各セル272は、水(または他の透明な導電性または有極性の流体)278の層、光吸収オイル280の層、(たとえば、ITOから作られた)透明電極282、および光吸収オイル280の層と透明電極282との間に位置する絶縁層284を含む。本明細書で説明される実装形態では、電極はセル272の後面の一部分を占める。
セル272の後面の残りは、光キャビティ274の前面を形成する反射開口層286から形成される。反射開口層286は、反射性金属、または誘電体鏡を形成する薄膜の積層体のような、反射性材料から形成される。セル272ごとに、光が通過するのを可能にするように反射開口層286中に開口が形成される。セルの電極282は、開口中に、かつ、別の誘電体層によって分離された反射開口層286を形成する材料の上に、堆積される。
光キャビティ274の残りは、反射開口層286に近接して配置された光ガイド288と、反射開口層286の反対側の光ガイド288の一方の側にある第2の反射層290とを含む。一連の光リダイレクタ291は、光ガイドの後面上に、第2の反射層に近接して形成される。光リダイレクタ291は、拡散反射体または鏡面反射体のいずれかであり得る。LEDなどの1つまたは複数の光源292が、光ガイド288に光294を注入する。
代替実装形態では、追加の透明基板(図示せず)が光ガイド288と光変調アレイ270との間に配置される。この実装形態では、反射開口層286は、光ガイド288の表面上ではなく追加の透明基板上に形成される。
動作中、セル(たとえば、セル272bまたは272c)の電極282に電圧を印加すると、セル中の光吸収オイル280はセル272の一部分に集まる。その結果、光吸収オイル280は、反射開口層286中に形成された開口を光が通過するのをもはや遮断しない(たとえば、セル272bおよび272c参照)。次いで開口におけるバックライトから脱出した光は、セルを通り、カラーフィルタのセット276中の対応するカラーフィルタ(たとえば、赤、緑または青)を通って脱出して、画像中に色画素を形成することが可能である。電極282が接地されるとき、光吸収オイル280は、反射開口層286中の開口を覆い、開口を通過しようとするあらゆる光294を吸収する。
電圧がセル272に印加されたときにオイル280が集まる領域は、画像の形成に関して無駄な空間となる。この領域は、電圧が印加されるかまたはされないかに関係なく、非透過的である。したがって、反射開口層286の反射部分を含めないと、この領域は、反射部分を含めていれば画像の形成に寄与するために使用され得る光を吸収する。一方、反射開口層286を含めると、反射開口層を含めなければ吸収されているであろうこの光は、異なる開口を通じた今後の脱出のために、光ガイド290に逆反射される。エレクトロウェッティング式光変調アレイ270は、本明細書で説明されるディスプレイ装置に含めるのに適した非シャッター式MEMS変調器の唯一の例ではない。他の形式の非シャッター式MEMS変調器も同様に、本開示の範囲から逸脱することなく、本明細書で説明される様々な形式のコントローラ機能によって制御され得る。
図3Aは、制御マトリクス300の例示的な概略図を示している。制御マトリクス300は、図1AのMEMS方式ディスプレイ装置100に組み込まれた光変調器を制御するのに適している。図3Bは、図3Aの制御マトリクス300に接続されたシャッター式光変調器アレイ320の透視図を示している。制御マトリクス300は、画素アレイ320(「アレイ320」)をアドレス指定することができる。各画素301は、アクチュエータ303によって制御される、図2Aのシャッターアセンブリ200などの弾性シャッターアセンブリ302を含み得る。各画素は、開口324を含む開口層322も含み得る。
制御マトリクス300は、シャッターアセンブリ302が形成される基板304の表面に、拡散または薄膜堆積電気回路として組み立てられる。制御マトリクス300は、制御マトリクス300中の画素301の各行に対するスキャンライン相互接続306と、制御マトリクス300中の画素301の各列に対するデータ相互接続308とを含む。各スキャンライン相互接続306は、書込み許可電圧源307を、対応する画素301の行中の画素301に電気接続する。各データ相互接続308は、データ電圧源309(「Vソース」)を、対応する画素の列中の画素301に電気接続する。制御マトリクス300中で、Vソース309は、シャッターアセンブリ302の作動に使用されるエネルギーの大部分を提供する。このように、データ電圧源、Vソース309は、作動電圧源としても働く。
図3Aおよび図3Bを参照すると、画素アレイ320中の各画素301または各シャッターアセンブリ302に対して、制御マトリクス300は、トランジスタ310とキャパシタ312とを含む。各トランジスタ310のゲートは、画素301が置かれているアレイ320中の行のスキャンライン相互接続306に電気接続される。各トランジスタ310のソースは、それに対応するデータ相互接続308に電気接続される。各シャッターアセンブリ302のアクチュエータ303は、2つの電極を含む。各トランジスタ310のドレインは、対応するキャパシタ312の1つの電極、および対応するアクチュエータ303の電極のうちの1つと並列に電気接続される。シャッターアセンブリ302内のキャパシタ312の他方の電極およびアクチュエータ303の他方の電極は、共通または接地電位に接続される。代替実装形態では、トランジスタ310は、半導体ダイオードおよび/または金属絶縁体金属サンドイッチ型スイッチ素子で置き換えることができる。
動作時、画像を形成するために、制御マトリクス300は、各スキャンライン相互接続306にVweを順に印加することによって、シーケンス中のアレイ320中の各行を書込み可能にする。書込み可能にされた行に対して、行中の画素301のトランジスタ310のゲートへのVweの印加により、トランジスタ310を通してデータ相互接続308に電流が流れて、シャッターアセンブリ302のアクチュエータ303に電位が印加される。行が書込み可能にされている間、データ電圧Vが、データ相互接続308に選択的に印加される。アナロググレースケールを与える実装形態では、各データ相互接続308に印加されるデータ電圧は、書込み可能にされたスキャンライン相互接続306とデータ相互接続308との交差に置かれた画素301の所望の輝度との関係で変えられる。デジタル制御方式を提供する実装形態では、データ電圧は、比較的低規模の電圧(すなわち、グランドに近い電圧)になるように、またはVat(作動閾電圧)を満たし、もしくは超えるように選択される。データ相互接続308へのVatの印加に応答して、対応するシャッターアセンブリ内のアクチュエータ303が作動し、シャッターアセンブリ302内のシャッターを開く。データ相互接続308に印加された電圧は、制御マトリクス300が行にVweを印加するのをやめた後でも、画素301のキャパシタ312に蓄えられたまま留まる。したがって、シャッターアセンブリ302が作動するのに十分な程長い時間、行において電圧Vweを待ち、保持する必要はなく、そのような作動は、書込み許可電圧が行から除去された後も進行し得る。キャパシタ312は、アレイ320内のメモリ要素としても機能し、画像フレームの照明のために作動命令を記憶する。
アレイ320の画素301ならびに制御マトリクス300は、基板304上に形成される。アレイ320は、基板304上に配設された開口層322を含み、開口層322は、アレイ320中のそれぞれの画素301に対する1組の開口324を含む。開口324は、各画素中のシャッターアセンブリ302と整列される。いくつかの実装形態では、基板304は、ガラスまたはプラスチックなどの透明材料から作られる。いくつかの他の実装形態では、基板304は、不透過性材料から作られるが、この場合、穴がエッチングされて開口324を形成する。
シャッターアセンブリ302は、アクチュエータ303とともに、双安定にされ得る。すなわち、シャッターは、いずれかの位置にシャッターを保持するための電力がほとんどまたはまったく要求されることなく、少なくとも2つの均衡位置(たとえば開または閉)に存在し得る。より具体的には、シャッターアセンブリ302は、機械的に双安定であり得る。シャッターアセンブリ302のシャッターが正しい位置でセットされると、その位置を維持するのに、電気エネルギーまたは保持電圧は要求されない。シャッターアセンブリ302の物理要素に対する機械的圧力が、シャッターを所定の場所で保持し得る。
シャッターアセンブリ302はまた、アクチュエータ303とともに、電気的に双安定にされ得る。電気的に双安定のシャッターアセンブリでは、シャッターアセンブリの作動電圧を下回る電圧範囲が存在し、この電圧範囲は、(シャッターが開または閉のいずれかの状態で)閉アクチュエータに印加されると、シャッターに対向力が加えられたとしても、アクチュエータを閉のまま、かつシャッターを所定の位置で保持する。対向力は、図2Aに示すシャッター式光変調器200内のスプリング207などのスプリングによって加えることができ、または対向力は、「開」もしくは「閉」アクチュエータなどの対向アクチュエータによって加えることができる。
光変調器アレイ320は、画素ごとに単一のMEMS光変調器を有するものとして示されている。各画素中に複数のMEMS光変調器が設けられる他の実装形態も可能であり、そうすることによって、各画素中の単なる2進「オン」または「オフ」光学状態以上のものを可能にする。画素中の複数のMEMS光変調器が設けられ、光変調器の各々に関連付けられた開口324が不等面積をもつ符号化面積分割グレースケールのいくつかの形が可能である。
いくつかの他の実装形態では、ローラー式光変調器220、光タップ250、またはエレクトロウェッティング式光変調アレイ270、ならびに他のMEMS式光変調器が、光変調器アレイ320内のシャッターアセンブリ302の代わりに用いられ得る。
図4Aおよび図4Bは、二重アクチュエータシャッターアセンブリ400の例示的な図を示している。図4Aに示す二重アクチュエータシャッターアセンブリ400は、開状態にある。図4Bは、閉状態にある二重アクチュエータシャッターアセンブリ400を示している。シャッターアセンブリ200とは対照的に、シャッターアセンブリ400は、シャッター406の両側にアクチュエータ402および404を含む。各アクチュエータ402および404は、独立に制御される。第1のアクチュエータ、シャッター開アクチュエータ402は、シャッター406を開くのを担当する。第2の対向アクチュエータ、シャッター閉アクチュエータ404は、シャッター406を閉じるのを担当する。アクチュエータ402および404は両方とも、コンプライアントビーム電極アクチュエータである。アクチュエータ402および404は、シャッターがその上方で懸架されている開口層407に対して実質的に平行な平面にあるシャッター406を駆動することによって、シャッター406を開閉する。シャッター406は、アクチュエータ402および404に取り付けられたアンカ408によって、開口層407の少し上方で懸架される。シャッター406の移動軸に沿って、シャッター406の両端に取り付けられたサポートの含有により、シャッター406の面外運動が低減され、基板に対して実質的に平行な平面への運動が制限される。図3Aの制御マトリクス300との類似性によって、シャッターアセンブリ400とともに使用するのに適した制御マトリクスは、対向するシャッター開アクチュエータ402およびシャッター閉アクチュエータ404の各々につき、1つのトランジスタおよび1つのキャパシタを含み得る。
シャッター406は、光が通り得る2つのシャッター開口412を含む。開口層407は、3つの開口409からなるセットを含む。図4Aにおいて、シャッターアセンブリ400は開状態にあり、したがって、シャッター開アクチュエータ402は作動しており、シャッター閉アクチュエータ404はその弛緩位置にあり、シャッター開口412の中心線が開口層の開口409のうちの2つの中心線と一致する。図4Bにおいてシャッターアセンブリ400は閉状態に移されており、したがって、シャッター開アクチュエータ402はその弛緩位置にあり、シャッター閉アクチュエータ404は作動しており、シャッター406の遮光部分は今では、開口409(点線として示す)を通る光の透過を遮断するための所定の位置にある。
各開口は、その周囲に、少なくとも1つの辺をもつ。たとえば、方形開口409は、4つの辺をもつ。円形、楕円、卵型、または他の湾曲開口が開口層407に形成される代替実装形態では、各開口は、単一辺のみを有し得る。いくつかの他の実装形態では、開口は、数学的な意味において分離され、または独立する必要はなく、連結されてよい。すなわち、開口の一部または成形断面が、各シャッターとの対応を維持し得る間、これらのセクションのいくつかは、開口の単一の連続外周が複数のシャッターによって共有されるように連結され得る。
様々な出口角をもつ光を、開状態にある開口412および409に通すために、開口層407中の開口409の対応する幅またはサイズよりも大きい幅またはサイズをシャッター開口412に与えることが有利である。閉状態において光が漏れるのを効果的に阻止するために、シャッター406の遮光部分が開口409と重なるのが好ましい。図4Bは、シャッター406内の遮光部分の辺と、開口層407内に形成される開口409の1つの辺との間の所定の重複416を示す。
静電アクチュエータ402および404は、その電圧変位挙動により、シャッターアセンブリ400に双安定特性が与えられるように設計される。シャッター開アクチュエータおよびシャッター閉アクチュエータの各々について、作動電圧を下回る電圧範囲が存在し、この電圧範囲は、そのアクチュエータが閉状態である(シャッターは開または閉のいずれかである)間に印加されると、対向アクチュエータに作動電圧が印加された後でも、アクチュエータを閉じたまま、かつシャッターを所定の位置に保持する。そのような対向力に対してシャッターの位置を維持するのに必要とされる最小電圧は、維持電圧Vと呼ばれる。
図5は、シャッター式光変調器(シャッターアセンブリ)502を組み込むディスプレイ装置500の例示的な断面図を示している。各シャッターアセンブリ502は、シャッター503とアンカ505とを組み込む。アンカ505とシャッター503との間で接続されると、表面の少し上でシャッター503を懸架するのを助けるコンプライアントビームアクチュエータについては図示していない。シャッターアセンブリ502は、プラスチックまたはガラスなどで作られた基板などの、透明基板504上に配設される。基板504上に配設された後ろ向き反射層、反射膜506が、シャッターアセンブリ502のシャッター503の閉位置の下に置かれた複数の表面開口508を画定する。反射膜506は、表面開口508を通らない光を、ディスプレイ装置500の後ろに向かって逆反射する。反射開口層506は、スパッタリング、蒸発、イオンめっき、レーザアブレーション、または化学気相堆積(CVD)を含むいくつかの堆積技法によって薄膜方式で形成された含有物をもたない微粒金属膜であり得る。いくつかの他の実装形態では、後ろ向き反射層506は、誘電鏡などの鏡から形成され得る。誘電鏡は、高および低屈折指数の材料を交互に繰り返す誘電薄膜の積層として組み立てられ得る。シャッターが自由に移動する反射膜506からシャッター503を分離する垂直ギャップは、0.5〜10ミクロンの範囲内である。垂直ギャップの規模は、図4Bに示す重複416など、閉状態における、シャッター503の辺と、開口508の辺との間の横の重複よりも小さいのが好ましい。
ディスプレイ装置500は、基板504を平面光ガイド516から分離する随意のディフューザ512および/または随意の輝度増強膜514を含む。光ガイド516は、透明材料、すなわちガラス材料またはプラスチック材料を含む。光ガイド516は、1つまたは複数の光源518によって照射され、バックライトを形成する。光源518は、たとえば、限定はしないが、白熱電球、蛍光灯、レーザ、または発光ダイオード(LED)でよい。反射体519は、ランプ518から光ガイド516に光を向けるのを助ける。前向き反射膜520が、バックライト516の後ろに配設され、シャッターアセンブリ502に向かって光を反射する。シャッターアセンブリ502のうちの1つを通らない、バックライトからの光線521などの光線は、バックライト515に戻され、膜520から再度反射される。この方式において、第1のパス上に画像を形成するためにディスプレイ装置500を離れることができない光は、リサイクルし、シャッターアセンブリアレイ502中の他の開いた開口の透過のために利用可能にすることができる。そのような光リサイクルは、ディスプレイの照明効率を上げることがわかっている。
光ガイド516は、ランプ518から開口508の方に、したがってディスプレイの前面の方に光を向け直す1組の幾何学的光リダイレクタまたはプリズム517を含む。光リダイレクタ517は、交替で断面が三角形、台形になる、または湾曲することができる形状をもつ光ガイド516のプラスチック本体内に成形することができる。プリズム517の密度は概して、ランプ518からの距離とともに増大する。
いくつかの実装形態では、開口層506は、光吸収材料で作ることができ、代替実装形態では、シャッター503の表面は、光吸収材料または光反射材料のいずれかでコーティングすることができる。いくつかの他の実装形態では、開口層506は、光ガイド516の表面に直接堆積され得る。いくつかの実装形態では、開口層506は、(後で説明するMEMSダウン構成の場合のように)シャッター503およびアンカ505と同じ基板上に配設される必要はない。
いくつかの実装形態では、光源518は、異なる色、たとえば、赤、緑、および青色のランプを含み得る。人間の脳が、異なる色の画像を単一の多色画像に平均するのに十分なレートで、異なる色のランプで画像を連続して照明することによって、カラー画像が形成され得る。様々な色固有画像が、シャッターアセンブリアレイ502を使って形成される。別の実装形態では、光源518は、3つよりも多い異なる色をもつランプを含む。たとえば、光源518は、赤、緑、青および白色ランプまたは赤、緑、青および黄色ランプを有し得る。いくつかの他の実装形態では、光源518は、シアン、マゼンタ、黄色および白色ランプまたは赤、緑、青および白色ランプを有し得る。いくつかの他の実装形態では、追加のランプが光源518に含まれ得る。たとえば、5つの色を使用する場合、光源518は、赤、緑、青、シアンおよび黄色ランプを含み得る。いくつかの他の実装形態では、光源518は、白、オレンジ、青、紫および緑色ランプまたは白、青、黄色、赤およびシアン色ランプを含み得る。6つの色を使用する場合、光源518は、赤、緑、青、シアン、マゼンタおよび黄色ランプまたは白、シアン、マゼンタ、黄色、オレンジおよび緑色ランプを含み得る。
カバープレート522は、ディスプレイ装置500の前面を形成する。カバープレート522の後ろ側は、コントラストを増すために、ブラックマトリクス524でカバーされ得る。代替実装形態では、カバープレートは、カラーフィルタ、たとえば、シャッターアセンブリ502のうちの異なるものに対応する、固有の赤、緑、および青フィルタを含む。カバープレート522は、シャッターアセンブリ502から所定の距離だけ離れて支えられ、ギャップ526を形成する。ギャップ526は、機械的サポートもしくはスペーサ527によって、かつ/またはカバープレート522を基板504に付着させる粘着シール528によって維持される。
粘着シール528は、流体530を封じ込める。流体530は、好ましくは約10センチポアズを下回る粘度、好ましくは約2.0を上回る比誘電率、および約10V/cmを上回る誘電破壊強度で工作される。流体530は、潤滑油としても働き得る。いくつかの実装形態では、流体530は、高い表面湿潤性をもつ疎水性液体である。代替実装形態では、流体530は、基板504の屈折指数よりも大きい、または小さい屈折指数をもつ。
機械的光変調器を組み込むディスプレイは、数百、数千、または場合によっては数百万の可動要素を含み得る。いくつかのデバイスでは、要素が移動するたびに、静止摩擦が要素のうちの1つまたは複数を無効にする機会が生じる。この移動は、(流体530とも呼ばれる)流体にすべての部品を入れ、MEMSディスプレイセルの流体空間またはギャップ内に(たとえば接着剤で)流体を密閉することによって、促進される。流体530は通常、摩擦係数が低く、粘度が低く、長期的に劣化の影響が最小である。MEMS方式ディスプレイアセンブリが流体530用に液体を含むとき、液体は少なくとも部分的に、MEMS方式光変調器の可動部のうちのいくつかを囲む。いくつかの実装形態では、作動電圧を下げるために、液体は、70センチポアズを下回る粘度を有する。いくつかの他の実装形態では、液体は、10センチポアズを下回る粘度を有する。70センチポアズを下回る粘度を有する液体は、4,000グラム/モルを下回るか、または場合によっては400グラム/モルを下回る低分子量を有する材料を含み得る。そのような実装形態に好適であり得る流体530は、限定はしないが、脱イオン水、メタノール、エタノールおよび他のアルコール、パラフィン、オレフィン、エーテル、シリコンオイル、フッ素化シリコンオイル、または他の天然もしくは合成の溶剤もしくは潤滑油を含む。有用な流体は、ポリジメチルシロキサン(PDMS)、たとえば、ヘキサメチルジシロキサンおよびオクタメチルトリシロキサン、またはアルキルメチルシロキサン、たとえば、ヘキシルペンタメチルジシロキサンであり得る。有用な流体はアルカン、たとえば、オクタンまたはデカンであり得る。有用な流体はニトロアルカン、たとえば、ニトロメタンであり得る。有用な流体は芳香族化合物、たとえば、トルエンまたはジエチルベンゼンであり得る。有用な流体はケトン、たとえば、ブタノンまたはメチルイソブチルケトンであり得る。有用な流体はクロロカーボン、たとえば、クロロベンゼンであり得る。有用な流体はクロロフルオロカーボン、たとえば、ジクロロフルオロエタンまたはクロロトリフルオロエチレンであり得る。これらのディスプレイアセンブリについて考えられる他の流体には、酢酸ブチルおよびジメチルホルムアミドが含まれる。これらのディスプレイアセンブリについてのさらに他の有用な流体には、ハイドロフルオロエーテル、ペルフルオロポリエーテル、ハイドロフルオロポリエーテル、ペンタノール、およびブタノールが含まれる。例示的な適切なハイドロフルオロエーテルには、エチルノナフルオロブチルエーテルおよび2−トリフルオロメチル−3−エトキシドデカフルオロヘキサン(2−trifluoromethyl−3−ethoxydodecafluorohexane)が含まれる。
板金または成形プラスチックアセンブリブラケット532は、カバープレート522と、基板504と、バックライト515と、他の構成要素部とを合わせて、辺の周りに保持する。アセンブリブラケット532は、複合ディスプレイ装置500に剛性を加えるために、ねじまたは刻みタブで取り付けられる。いくつかの実装形態において、光源518は、エポキシポッティング化合物によって、所定の場所に成形される。反射体536は、光ガイド516の辺から漏れた光を光ガイド516に戻すのを助ける。シャッターアセンブリ502およびランプ518に制御信号ならびに電力を与える電気相互接続は、図5に示していない。
いくつかの他の実装形態では、図2A〜図2Dに示されるように、ローラー式光変調器220、光タップ250、またはエレクトロウェッティング式光変調アレイ270、ならびに他のMEMS方式光変調器が、ディスプレイ装置500内のシャッターアセンブリ502の代わりに用いられ得る。
ディスプレイ装置500は、MEMSアップ構成と呼ばれ、MEMS方式光変調器が、基板504の前面、すなわち見ている人の方を向く表面に形成される。シャッターアセンブリ502は、反射開口層506のすぐ上に構築される。MEMSダウン構成と呼ばれる代替実装形態において、シャッターアセンブリは、反射開口層が形成される基板とは別個の基板上に配設される。複数の開口を画定する反射開口層が形成される基板は、本明細書では、開口プレートと呼ばれる。MEMSダウン構成において、MEMS方式光変調器を収容する基板は、ディスプレイ装置500におけるカバープレート522に取って代わり、上部基板の後面、すなわち見ている人に背を向けて、光ガイド516の方を向く表面にMEMS方式光変調器が配置されるように配向される。MEMS方式光変調器は、そうすることによって、反射開口層506にあるギャップに直接対向して、かつギャップにわたって配置される。ギャップは、開口プレートと、MEMS変調器が形成される基板とを接続する一連のスペーサポストによって維持することができる。いくつかの実装形態において、スペーサは、アレイ中の各画素内に、または各画素の間に配設される。MEMS光変調器を、それに対応する開口から分離するギャップまたは距離は、好ましくは10ミクロン未満、または重複416など、シャッターと開口との間の重複よりも小さい距離である。
図6は、ディスプレイのMEMSダウン構成において使用するための、光変調器基板および開口プレートの例示的な断面図を示す。ディスプレイアセンブリ600は、変調器基板602と開口プレート604とを含む。ディスプレイアセンブリ600はまた、シャッターアセンブリ606および反射開口層608のセットを含む。反射開口層608は、開口610を含む。変調器基板602と開口プレート604との間の所定のギャップまたは分離は、スペーサ612および614の対向するセットによって維持される。スペーサ612は、変調器基板602上に、または変調器基板602の一部として形成される。スペーサ614は、開口プレート604上に、または開口プレート604の一部として形成される。組立中に、2つの基板602および604は、変調器基板602上のスペーサ612がそれらのそれぞれのスペーサ614と接触するように、整合される。
この説明のための例の分離または距離は、8ミクロンである。この分離を確立するために、スペーサ612は2ミクロンの高さであり、スペーサ614は6ミクロンの高さである。代替的に、スペーサ612と614の両方が、4ミクロンの高さであってもよく、または、スペーサ612が6ミクロンの高さであり得ると同時に、スペーサ614が2ミクロンの高さである。実際は、スペーサの全高が所望の分離H12を確立する限り、スペーサの高さの任意の組合せが利用され得る。
スペーサを基板602と604の両方の上に設け、次いで組立中にそれらが整合または嵌合されることは、材料および処理コストに関する利点を有する。8ミクロンよりも大きいスペーサのような、極めて高いスペーサを設けることは、フォトイメージング可能なポリマーの硬化、露光、および現像のために比較的長い時間を必要とし得るので、コストがかかり得る。ディスプレイアセンブリ600の場合のような嵌合するスペーサの使用は、基板の各々の上でのより薄いポリマーの被覆の使用を可能にする。
別の実装形態では、変調器基板602上に形成されるスペーサ612は、シャッターアセンブリ606を形成するために使用されたのと同じ材料およびパターニングブロックから形成され得る。たとえば、シャッターアセンブリ606のために利用されたアンカも、スペーサ612と同様の機能を実行することができる。この実装形態では、スペーサを形成するためのポリマー材料の別個の塗布は必要とされず、スペーサのための別個の露光マスクは必要とされない。
EMS式ディスプレイデバイスのコントラスト比を改善するために、ディスプレイの様々な表面は、望ましくない反射の強度を下げるための光吸収構造体を含み得る。たとえば、ディスプレイ内の表面は、ディスプレイのバックライトから漏洩した、または他のディスプレイデバイスの表面から望ましくないことに反射された光を吸収する、光吸収構造体を含み得る。しかしながら、既存の光吸収構造体は、不適切なレベルの光吸収をもたらし、約20%から約30%ほどの反射率を示す。本明細書で説明されるように、互いに接触した金属層と半導体層とを含む光吸収構造体は、改善されたレベルの光吸収をもたらす。たとえば、そのような光吸収構造体は、約20%未満からいくつかの場合には約5%ほどにまで及ぶ、反射率レベルを示し得る。結果として、ディスプレイ装置がそのような光吸収構造体を組み込むとき、ディスプレイ装置は、増大したコントラスト比を達成することができる。
コントラスト比を改善することに加えて、本明細書で開示される光吸収構造体のいくつかを使用することは、ディスプレイを製造するプロセスを簡単にすることもできる。Alを使用することは製造プロセスを簡単にするが、それでも、既存のディスプレイは、Alの代わりにTiを使用して製造されるシャッターを組み込む。これは、Alの比較的高い反射率が、受け入れられない画像品質をもたらすであろう、不適切なレベルの光吸収、または別の言い方をすると非常に高い光反射率をもたらすからである。しかしながら、互いに接触した金属層と半導体層とを含む光吸収構造体を形成することによって、改善されたレベルの光吸収が達成され得る。具体的には、半導体層と接触したAl層を含む光吸収構造体を形成することによって、そのようなディスプレイの製造は簡略化され得ると同時に、改善されたコントラスト比、したがって改善された画像品質を達成する。
図7は、MEMSダウン式ディスプレイ装置700の一部分を示す。ディスプレイ装置700は、図6に示されるディスプレイ装置600と同様のMEMSダウン構成を有する。MEMDダウン構成は、視聴者から離れた方向に面した基板の後面上に形成される、MEMS式光変調器を含む。ディスプレイ装置700は、複数の開口を定義する光遮断層720を含む。光遮断層720は、ディスプレイ装置700の前方を形成するMEMS基板721に堆積される。MEMS基板721は、光変調器のセットを支持する。少なくとも1つの光変調器は、光遮断層720によって定義される開口の各々に対応する。光変調器の各々は、シャッター710のような光遮断要素を含む。ディスプレイはまた、ギャップによってMEMS基板721から離隔される、開口層702を含む。シャッター710の後向きの表面712は、開口層702の前向きの表面704の方に面する。開口層702の前向きの表面704は、ディスプレイ装置700の視聴者の方に面する。開口層702は、光遮断層720によって定義される開口に対応する、開口のセットを定義する。
バックライト708からの光は、シャッター710の位置に少なくとも一部基づいて、開口層702中の開口と、光遮断層720の対応する開口とを通過することができる。シャッター710が開位置にあるとき(図示せず)、バックライト708からの光は、シャッター710によって妨げられることなく、開口層702中の開口と、光遮断層720中の対応する開口とを通過することができる。シャッター710が閉位置にあるとき、バックライト708からの光740は、シャッター710の後向きの表面712によって、光吸収層720中の開口を通過することを妨げられ得る。
ディスプレイ装置700の様々な表面はまた、光吸収構造体730を含む。光吸収構造体730は、シャッター710によって遮断される光の再反射を減らし、そうされなければこの光の再反射はディスプレイから漏洩し、ディスプレイのコントラスト比を下げ得る。具体的には、シャッター710の後向きの表面712は、光吸収構造体730を含む。シャッター710上の光吸収構造体730は、シャッター710によって遮断される光740が開口層702に向かって反射するのを防ぐことを助ける。開口層702の前向きの表面704はまた、光吸収構造体730を含む。開口層702上の光吸収構造体730は、シャッター710で反射する光750を吸収し、光750がディスプレイ装置700に向かって反射すること、および場合によってはディスプレイ装置700から出るように反射することを防ぐ。
いくつかの実装形態では、ディスプレイ装置700の他の表面はまた、光吸収構造体730を含み得る。たとえば、視聴者の方を向いたシャッター710の前向きの表面は、光吸収構造体730を含み得る。別の例として、バックライト708の方に面したMEMS基板721の後向きの表面はまた、光吸収構造体730を含み得る。さらなるいくつかの他の実装形態では、ディスプレイ装置700は、シャッター710の後向きの表面712の上のみに、または、開口層702の前向きの側面704の上のみに、光吸収構造体730を含み得る。
図8は、例示的な光吸収構造体800を示す。いくつかの実装形態では、光吸収構造体800は、図7に示される光吸収構造体730として使用され得る。いくつかの実装形態では、光吸収構造体800は、電気機械システム(EMS)光変調器、液晶セル、光タップ、またはエレクトロウェッティングセルを使用して光を変調することによって画像を生成する任意のディスプレイ装置、さらには、プラズマディスプレイまたは有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイのような、光を選択的に放出することによって画像を生成するディスプレイ装置に、組み込まれ得る。光吸収構造体800はまた、光検出器から、エネルギーハーベスティングデバイス、他のタイプのディスプレイデバイスなどにわたる、多数の他のデバイスに組み込まれ得る。
光吸収構造体800は、薄い金属層802、第2の光吸収層804、およびベース金属806を含む。薄い金属層802は、第2の光吸収層804の第1の表面と接触しており、一方、第1の表面の反対側にある第2の光吸収層804の第2の表面はベース金属806と接触している。
光吸収構造体800は、薄い金属層802、第2の光吸収層804、およびベース金属806の吸収的な特性が一部には原因となって、高いレベルの光吸収をもたらす。加えて、光吸収構造体800は、弱め合う干渉により層間反射がかなり低減されるように構成される。光吸収の全体のレベルは、材料の各々の特性、それらの屈折率、およびそれらの厚みに依存する。したがって、光吸収構造体800によってもたらされる弱め合う干渉の程度は、材料の構成層の厚みを調整することによって上げられ得る。したがって、金属層802、第2の光吸収層804、およびベース金属806の1つまたは複数の厚みは、改善された光吸収の特性を生み出すように調整される。材料の厚みの様々な組合せを繰り返しシミュレーションするように構成される最適化ソフトウェアの使用によって、特定の厚みが選択され得る。そのようなシミュレーションの結果であるいくつかの例が、図10A〜図12Bに関してさらに説明される。
図8に示される例では、金属層802はTiであってよく、またはTiを含む。Tiは、高いレベルの光吸収をもたらし得る。その上、Tiは、MEMS式ディスプレイ装置の製造プロセスのような製造プロセスとの適合性に関して、さらなる利益をもたらし得る。1つまたは複数の原色に対する所望の光吸収をもたらし得る他の適切な金属および合金は、Tiの代わりに、またはTiと組み合わせて使用され得る。いくつかのそのような金属および合金の例は、Al、Mo、およびMo含有合金(たとえば、Moとタングステン(W)の合金およびMoとクロム(Cr)の合金)を含む。
図8に示されるように、第2の光吸収層804は、a−Si、単結晶Si、多結晶Siなどの形態のSi、またはそのような形態の組合せであってよく、またはそれらを含む。a−Siの形態のSiのようなSiは、それ自体が光の吸収をもたらし得る。その上、Siは、MEMS式ディスプレイ装置の製造プロセスのような製造プロセスとの適合性に関して、さらなる利益をもたらし得る。所望の光吸収をもたらし得る他の適切な金属は、Siの代わりに、またはSiと組み合わせて使用され得る。いくつかのそのような半導体の例は、Geまたは他の第4族元素を含む。いくつかの実装形態では、第2の光吸収層804はITOであってよく、またはITOを含む。いくつかの他の実装形態では、第2の光吸収層804は、高屈折率の誘電体材料、たとえば、SiNまたは酸化チタン(TiO)であってよく、またはそれらを含む。
いくつかの実装形態では、金属層802および第2の光吸収層804に対する材料の選択は、光吸収構造体の全体的な光吸収にも影響を与え得る。具体的には、いくつかの金属材料は、ある材料と対にされると透過性が低くなり得る。したがって、光吸収構造体800に含める材料を選択するとき、個々の層の厚みを調整することだけではなく、他の層に対して層の各々において使用される材料のタイプに対しても、考慮が行われるべきである。たとえば、Alは、別の材料、たとえばポリシリコンまたはITOである、またはそれらを含む第2の光吸収層804と対照的に、a−Siから作られる半導体層と対にされると、反射性が低くなり得る。同様に、Tiは、半導体材料、たとえばa−Siである、またはそれを含む半導体層と対照的に、ITOまたはSiNから作られる層と対にされると、反射性が低くなり得る。
図8をさらに参照すると、金属層802は、光吸収構造体800によって吸収され得る入射光808に面する、入射光対面表面807を有する。第2の光吸収層804は、薄い金属層802の下に配設され、入射光からさらに離れている。入射光808は、入射光対面表面807に垂直な軸に対して入射角θで光吸収構造体800に衝突する。図8には示されないが、1つまたは複数の追加の層が、光学的機能、または機械的機能もしくは電気的機能のような他の機能を提供するために、光吸収構造体800の上に含まれ得る。
光吸収構造体800の動作の間、入射光808のある部分が、薄い金属層802を通過するときに薄い金属層802によって吸収される。金属層は、非常に吸収的であるが、非常に反射的でもあり得る。第2の光吸収層804を薄い金属層802と組み合わせることによって、薄い金属層802による光吸収は増強される。これは、一部は、金属層802と第2の光吸収層804の境界において発生する弱め合う干渉の発生によるものである。弱め合う干渉は、薄い金属層802と第2の光吸収層804の各々における光の透過と反射を調整することができる。薄い金属層802によって反射または吸収されず、薄い金属層802の中へ透過した光は、第2の光吸収層804へと透過する。薄い金属層802を透過した光の一部は、薄い金属層802と第2の光吸収層804との境界において反射される。この反射された光の一部は、金属層802によって吸収される。反射された光の一部は、金属層802を透過した入射光と弱め合うように干渉し、これによって、光吸収構造体による光吸収を増強する。加えて、金属層802を通って第2の光吸収層804の中へ透過する光の一部は、第2の光吸収層の材料によって吸収される。第2の光吸収層804の中に透過した残りの光の実質的にすべてが、第2の光吸収層804を通ってベース層806の中へ透過し、ベース層806によって吸収される。
第2の光吸収層804は比較的薄いことがあり、同時に、得られる光吸収構造体800による高いレベルの光吸収という性質を与える。上で説明されたように、第2の光吸収層804は半導体材料であってよく、または半導体材料を含み得る。いくつかのそのような実装形態では、半導体層804の厚みは、最大で約50nm、たとえば、最大で約30nmまたは最大で約15nmであり得る。いくつかの実装形態では、半導体層804の厚みは、最低で約15nm、たとえば、最低で約1nmまたは最低で約1nm未満であり得る。
いくつかの実装形態では、第2の光吸収層804はITO層であってよく、またはそれを含み得る。いくつかのそのような実装形態では、ITO層の厚みは、200nm未満、約100nm未満、約70nm未満、または約50nm未満であり得る。いくつかの実装形態では、第2の光吸収層804は、高屈折率誘電体層であってよく、またはそれを含み得る。いくつかのそのような実装形態では、誘電体層の厚みは、300nm未満、約200nm未満、または約100nm未満であり得る。
光吸収構造体800は、低減されたレベルの光反射率を提供できる。いくつかの実装形態では、可視スペクトル(たとえば、400nmから700nm)の少なくとも一部分にわたる、かつ、約45°の範囲の入射角にわたる、入射光に対する光吸収構造体800の反射率。いくつかの実装形態では、入射角の範囲は45°より大きくてよく、たとえば最大で60°であってよい。いくつかの他の実装形態では、入射角の範囲は45°より小さくてよい。
図9は、例示的な複数層の光吸収構造体900を示す。光吸収構造体900は、図7に示される光吸収構造体730として使用され得る。いくつかの実装形態では、光吸収構造体900は、EMS光変調器、液晶セル(LCDのような)、光タップ、またはエレクトロウェッティングセルを使用して光を変調することによって画像を生成する任意のディスプレイ装置、さらには、プラズマディスプレイまたはOLEDディスプレイのような、光を選択的に放出することによって画像を生成するディスプレイ装置に、組み込まれ得る。光吸収構造体900はまた、光検出器から、エネルギーハーベスティングデバイス、他のタイプのディスプレイデバイスなどにわたる、多数の他のデバイスに組み込まれ得る。
光吸収構造体900は、4層の積層体であるという点で、図8に示される光吸収構造体800と同様である。光吸収構造体900は、薄い金属層904と、薄い金属層904に接触した半導体層906とを含む。図8に示される光吸収構造体800とは対照的に、光吸収構造体900はまた、薄い金属層904と接触した誘電体層902を含む。誘電体層902は、半導体層906に接触する薄い金属層904の表面の反対側の薄い金属層904の表面に沿って、薄い金属層904と接触している。さらに、光吸収構造体900はまた、薄い金属層904に接触する半導体層906の表面の反対側の半導体層906の表面に沿って半導体層906と接触している、薄い金属層908を含む。いくつかの実装形態では、薄い金属層908は、光を吸収することが可能な任意のベース層であり得る。そのようなベース層で使用され得る材料の例は、金属、a−Siのような半導体、および他の光吸収材料を含む。
光吸収構造体900は、材料の構成層による光の吸収によって、かつ、光吸収構造体900内で発生する弱め合う干渉と光吸収構造体900内で反射される光とが原因で、高いレベルの光吸収をもたらす。材料の層によりもたらされる光吸収の程度は、一般にその厚みに比例する。光吸収構造体900によってもたらされる弱め合う干渉の程度は、材料の構成層の厚みを調整することによって上げられ得る。いくつかの実装形態では、材料の構成層の厚みは、材料内で反射される光の位相の入射光の位相からのずれが180°または180°前後であるように、調整され得る。したがって、層902〜908の各々の厚みは、改善された光吸収特性を生み出すように調整される。材料の厚みの様々な組合せを繰り返しシミュレーションするように構成される最適化ソフトウェアの使用によって、特定の厚みが選択され得る。
図9に示される例では、誘電体層902はITOであってよく、またはITOを含み得る。誘電体層902として使用され得る他の例示的な材料は、SiNを含む。いくつかの実装形態では、誘電体層は、高い屈折率を有する誘電体材料、たとえば、約1.7以上の屈折率を有する材料であってよく、またはそれを含み得る。高屈折率の誘電体材料の例は、SiNおよびTiOを含む。
いくつかの実装形態では、誘電体層902の厚みは、誘電体の材料に依存し得る。たとえば、いくつかの実装形態では、誘電体層902がITOである場合、またはITOを含む場合、誘電体層の厚みは100nm以下であり得る。しかしながら、誘電体層がSiNである場合、またはSiNを含む場合、誘電体層902の厚みは200nm以下であり得る。一般に、誘電体層902の厚みは30nmと300nmの間、50nmと250nmの間、または60nmと100nmの間であり得る。誘電体層902の厚みおよび材料は、誘電体層が薄い金属層904の中への光の透過を増やすように、選択され得る。別の言い方をすると、誘電体層は、薄い金属層904から反射される光の量が減らされるように、選択される。
薄い金属層904はTiであってよく、またはTiを含む。Tiは、1つの原色、すなわち赤色光に対応する光の高いレベルの吸収をもたらす。その上、Tiは、MEMS式ディスプレイ装置の製造プロセスのような製造プロセスとの適合性に関して、さらなる利益をもたらし得る。1つまたは複数の原色に対する所望の光吸収をもたらし得る他の適切な金属および合金は、Tiの代わりに、またはTiと組み合わせて使用され得る。いくつかのそのような金属および合金の例は、Al、Mo、およびMo含有合金(たとえば、MoとWの合金およびMoとCrの合金)を含む。いくつかの実装形態では、金属層904の厚みは、約50nm未満、約30nm未満、約15nm未満、約10nm未満、または約1nm未満であり得る。
半導体層906は、a−Si、単結晶Si、多結晶Siなどの形態のSi、またはそのような形態の組合せであってよく、またはそれらを含む。1つまたは複数の原色に対する所望の光吸収をもたらし得る他の適切な半導体は、Siの代わりに、またはSiと組み合わせて使用され得る。いくつかのそのような半導体の例は、Geまたは他の第4族元素を含む。いくつかの実装形態では、半導体層906は、ITOの層と置き換えられ得る。そのような実装形態では、ITO層の厚みは、約200nm未満、約100nm未満、または約70nm未満であり得る。いくつかの実装形態では、半導体層906は、高屈折率の誘電体材料である、またはそれを含む、高屈折率誘電体層と置き換えられ得る。そのような誘電体材料の例は、SiNおよびTiOを含む。いくつかのそのような実装形態では、高屈折率誘電体層の厚みは、約300nm未満、約200nm未満、または約100nm未満であり得る。
いくつかの実装形態では、半導体層906の厚みは、約50nm未満、約30nm未満、約15nm未満、約10nm未満、または約1nm未満であり得る。半導体層906の厚みは、いくつかの実装形態では、薄い金属層904の厚みより大きくてよい。いくつかの他の実装形態では、半導体層906の厚みは、薄い金属層904の厚みより小さくてよく、または実質的に同じであってよい。
厚い金属層908はTiであってよく、またはTiを含む。いくつかの実装形態では、厚い金属層908および薄い金属層904は、同じ材料であってよく、または同じ材料を含み得る。いくつかの他の実装形態では、厚い金属層908は、薄い金属層904の材料とは異なる材料であってよく、またはそれを含む。いくつかの実装形態では、厚い金属層908の厚みは、厚い金属層が実質的に不透明であるように十分に厚くてよい。すなわち、金属層908を通過するほとんどすべての光は、金属層908によって反射されるか吸収されるかのいずれかであるので、光は実質的に、厚い金属層を完全に通過することはできない。いくつかの実装形態では、厚い金属層908の厚みは、約50nmより大きく、約100nmより大きく、約150nmより大きく、約200nmより大きく、または約300nmより大きい。いくつかの実装形態では、厚い金属層908の厚みは、約1000nm未満、約500nm未満、約200nm未満、または約150nm未満である。
図9をさらに参照すると、誘電体層902は、光吸収構造体900によって吸収され得る入射光901に面する、入射光対面表面903を有する。誘電体層902は、シリコンオイルまたは他の作動流体から図8に示される金属層802へ進む光の透過と比較して、薄い金属層904の中へ進む入射光901の透過を誘電体層902が増やすように、選択される。誘電体層902に隣接した薄い金属層904は、2つの機能を実行するように構成される。第1に、薄い金属層904は、誘電体層902から入射する光の一部を吸収する。第2に、薄い金属層904は、薄い金属層904によって反射される光の量が減るように、半導体層906への残りの光の透過を増やす。薄い金属層904に隣接した半導体層906も、同じ機能を実行するように構成される。具体的には、半導体層906は、薄い金属層904から入射する光の一部を吸収し、厚い金属層908への残りの光の透過を増やすように構成される。加えて、層の各々は、層間反射が最小になるように構成される。言い換えると、層の各々は、2つの隣接する層の境界で反射される光の量が最小になるような大きさにされる。層間反射を最小にするために、層で使用される材料は、互いに光学的に整合するように構成され得る。したがって、材料、具体的には、材料の屈折率および厚みは、光吸収を増やし、光吸収構造体から反射される光の量を減らすように、選択される。図9には示されないが、1つまたは複数の追加の層が、光学的機能、または機械的機能もしくは電気的機能のような他の機能を提供するために、光吸収構造体900の上に含まれ得る。光学的機能または他の機能を提供するために、1つまたは複数の追加の層も、光吸収構造体900の下に含まれ得る。
光吸収構造体900は、低減されたレベルの光反射率を提供できる。いくつかの実装形態では、可視スペクトル(たとえば、400nmから700nm)の少なくとも一部分にわたる、かつ、約45°の範囲の入射角にわたる、入射光に対する光吸収構造体900の反射率。いくつかの実装形態では、入射角の範囲は45°より大きくてよく、たとえば最大で60°であってよい。いくつかの他の実装形態では、入射角の範囲は45°より小さくてよい。
上で説明されたように、光吸収構造体は、誘電体のような非導電性の材料、または半導体もしくはITOのような導電性の材料である、またはそれらを含む、頂部被覆層を含み得る。いくつかのディスプレイでは、ディスプレイは、図7に示される開口層702のような開口層が導電性の頂部層を含み得るように構成される。いくつかのそのような実装形態では、半導体またはITOのような導電性の材料であり得る、またはそれを含む、頂部被覆層を含む光吸収構造体は、開口層の上に配置される。その上、いくつかのディスプレイは、図7に示されるシャッター710のようなシャッターの頂部層が非導電性であるように構成される。いくつかのそのような実装形態では、シャッターの上に配置される光吸収構造体は、非導電性の高屈折率の誘電体材料のような、非導電性の頂部被覆層を含み、その材料の例はSiNおよびTiOを含む。
図10Aは、光吸収構造体1020を含む開口層1000の例示的な断面を示す。光吸収構造体1020は、図9に示される光吸収構造体900と同様の4層の積層体として実装される。開口層1000は、開口層1000の前面1024が視聴者の方に面するように、ディスプレイ装置に組み込まれ得る。
MEMSダウン構成では、開口層1000の前面1024はまた、ディスプレイに対応する光変調器に面し、一方、底面1026はバックライトのような光源に面する。たとえば、開口層1000は、図7に示されるディスプレイ装置700において開口層702として組み込まれ得る。そのような実装形態では、前面1024は、開口層702の前面704に対応する。
開口層1000は、様々な層がその上に堆積されるガラス基板1002を含む。ガラス基板の頂部の第1の層は、Alの層1004である。Tiの第1の層1006が、Alの層1004の頂部に堆積される。a−Siの第1の層1008が、Tiの層1006の頂部に堆積される。Tiの第2の層1010が、a−Siの層1008に堆積される。ITOの層1012が、Tiの第2の層1010に堆積される。
光吸収構造体1020は、ともに4層の積層体であるという点で、図9に示される光吸収構造体900と同様である。光吸収構造体1020は、Tiの第1の層1006、a−Siの層1008、Tiの第2の層1010、およびITO層1012を含む。第1のTi層1006は、光が第1のTi層1006を透過しないように不透明である。いくつかの実装形態では、第1のTi層は、光が第1のTi層1006を完全に通過するのを防ぐのに十分厚くなければならない。いくつかの実装形態では、第1のTi層1006は約200nmの厚みを有する。Tiの第2の層1010は約6nmの厚さである。a−Siの層1008は約13nmの厚さである。ITO層は約66nmの厚さである。本明細書で説明されるように、光吸収構造体1020の光吸収特性は、光吸収構造体1020の構成層の選択された厚みに基づいて変化し得る。したがって、いくつかの実装形態では、異なる光吸収特性を達成するために、他の厚みが選択され得る。光吸収構造体1020の上および下に含まれる追加の層は、他の機能を提供するように構成され得る。たとえば、Alの層1004は、光をバックライトに向かって反射することによって、光再利用機能を提供することができる。いくつかの実装形態では、Alの代わりに他の高反射性の材料が使用され得る。光吸収構造体1020は、光遮断機能を提供することができる。いくつかの実装形態では、ITO層はまた、その電気伝導度の特性により利用され得る。
開口層1000に光吸収構造体1020を組み込むことは、光吸収構造体1020の光吸収特性を変えないが、材料の選択および追加の層の厚みは、開口層の全体的な光吸収特性を変え得る。したがって、開口層に含める材料の様々な層を選択するとき、光吸収構造体1020の光吸収特性だけではなく、開口層1000の全体的な光吸収特性に対して考慮が行われるべきである。
図10Bは、様々な入射角にわたる、開口層の表面に入射する可視光の反射率のシミュレーション結果を示す例示的なグラフ1050を示す。表面は、図10Aに示される開口層1000の前面1024に対応する。グラフ1050は、米国アリゾナ州ツーソンに本社があるBreault Research Organization, Inc.により開発された、Advanced Systems Analysis Program (ASAP(登録商標))シミュレーションソフトウェアによって生成された一連のカーブ1052〜1062を含む。カーブ1052〜1060は、様々な入射角にわたる、表面に入射する光の反射率に対応する。
具体的には、グラフ1050は、40°の入射角で表面に入射した光のある範囲の波長(400nm〜700nm)の反射率を示す第1のカーブ1052、30°の入射角に対応する第2のカーブ1054、20°の入射角に対応する第3のカーブ1056、10°の入射角に対応する第4のカーブ1058、および0°の入射角に対応する第5のカーブ1060を含む。0°と45°の間の入射角の範囲に対する、表面に入射した光の明順応反射率は、約430nmと約680nmの間の波長において、約5%未満である。
図11Aは、光吸収構造体1120を含むシャッター1100の例示的な断面を示す。光吸収構造体1120は、図9に示される光吸収構造体900と同様の4層の積層体として実装される。シャッター1100は、シャッター1100の前面1124が視聴者の方に面し、一方シャッター1100の後面1126がバックライトおよび開口層の対応する前面に面するように、ディスプレイ装置に組み込まれ得る。
MEMSダウン構成では、シャッター1100の前面1124はまた、視聴者の方に面し、一方後面1126はバックライトのような光源に面する。たとえば、シャッター1100は、図7に示されるディスプレイ装置700においてシャッター710として組み込まれ得る。そのような実装形態では、後面1126は、シャッター710の後面712に対応する。光1140は、シャッター1100の後面1126に入射するバックライトからの光に対応する。
シャッター1100は、SiNの層1102、SiNの層1102の上のAlの第1の層1104、Alの第1の層1104の上のa−Siの第1の層1106、a−Siの第1の層1106の上のAlの第2の層1108、およびAlの第2の層1108の上のa−Siの第2の層1110を含む。a−Siの第2の層1110は、光吸収構造体1120がその上に形成され得る、シャッター1100の機械的な基礎として機能する。光吸収構造体1120は、SiNの層1102、Alの第1の層1104、a−Siの層1106、およびAlの第2の層1108を含む。SiNの層1102は約190nmの厚さである。Alの第1の層1104は約8nmの厚さである。a−Siの第1の層1106は約25nmの厚さである。Alの第2の層1108は約140nmの厚さである。a−Siの第2の層1110は約480nmの厚さである。光吸収構造体1120の上に含まれる追加の層は、誘電体のパッシベーション、構造的な剛性、および光遮断機能を含む、他の機能を提供するように構成され得る。いくつかの実装形態では、SiNxのような非導電性の誘電体が、ITOのような導電性の誘電体の代わりに使用される。たとえば、シャッターは、非導電性の誘電体層を有する光吸収構造体を含み得る。そのような実装形態では、これは、非導電性の誘電体層を所望または利用する他のディスプレイ構成要素とともにシャッターが製造されるからである。
図11Bは、様々な入射角にわたる、シャッター1100の表面に入射する可視光の反射率のシミュレーション結果を示す例示的なグラフ1150を示す。表面は、図11Aに示されるシャッター1100の後面1126に対応する。グラフは、ASAP(登録商標)シミュレーションソフトウェアによって生成される一連のカーブ1152〜1162を含む。カーブ1152〜1162は、0°と45°の間の入射角の範囲にわたる、表面に入射する光の反射率に対応する。
具体的には、グラフ1150は、45°の入射角で表面に入射する光の反射率を示す第1のカーブ1152、40°の入射角で表面に入射する光の反射率を示す第2のカーブ1154、30°の入射角で表面に入射する光の反射率を示す第3のカーブ1156、20°の入射角で表面に入射する光の反射率を示す第4のカーブ1158、10°の入射角で表面に入射する光の反射率を示す第5のカーブ1160、0°の入射角で表面に入射する光の反射率を示す第6のカーブ1162を含む。0°と45°の間の入射角の範囲に対する、表面に入射した光の明順応反射率は、約6%と約13.7%との間にある。
図12Aは、光吸収構造体1220を含むシャッター1200の例示的な断面を示す。光吸収構造体1220は、4層の積層体として実装される。図11Aに示されるシャッター1100と同様に、シャッター1200は、シャッター1200の前面1224が視聴者の方に面し、一方でシャッター1200の後面1226がバックライトおよび開口層の対応する前面に面するように、ディスプレイ装置に組み込まれ得る。光1240は、シャッター1200の後面1226に入射するバックライトからの光に対応する。
図11Aに示されるシャッター1100と対照的に、シャッター1200は、SiNの層1202、SiNの層1202の上のTiの第1の層1204、Tiの第1の層1204の上のa−Siの第1の層1206、a−Siの第1の層1206の上のTiの第2の層1208を含む、光吸収構造体1220を含む。シャッター1240はまた、Alの第2の層1208の上のa−Siの第2の層1210を含む。このa−Siの第2の層1210は、光吸収構造体1220がその上に形成され得る、シャッター1100の機械的な基礎として機能する。SiNの層1202は約180nmの厚さである。Tiの第1の層1204は約5nmの厚さである。a−Siの第1の層1206は約11nmの厚さである。Tiの第2の層1208は約200nmの厚さである。a−Siの第2の層1110は約480nmの厚さである。光吸収構造体1220の上に含まれる任意の追加の層は、誘電体のパッシベーション、構造的な剛性、および光遮断機能を含む、他の機能を提供するように構成され得る。
図12Bは、異なる入射角にわたる、シャッター1200の表面に入射する可視光の反射率のシミュレーション結果を示す例示的なグラフ1250を示す。表面は、図12Aに示されるシャッター1200の後面1226に対応する。グラフは、ASAP(登録商標)シミュレーションソフトウェアによって生成される一連のカーブ1252〜1262を含む。カーブ1252〜1262は、0°と45°の間の入射角の範囲にわたる、表面に入射する光の反射率に対応する。
具体的には、グラフ1250は、45°の入射角で表面に入射する光の反射率を示す第1のカーブ1252、40°の入射角で表面に入射する光の反射率を示す第2のカーブ1254、30°の入射角で表面に入射する光の反射率を示す第3のカーブ1256、20°の入射角で表面に入射する光の反射率を示す第4のカーブ1258、10°の入射角で表面に入射する光の反射率を示す第5のカーブ1260、0°の入射角で表面に入射する光の反射率を示す第6のカーブ1262を含む。0°と45°の間の入射角の範囲に対する、表面に入射した光の明順応反射率は、約1.6%と7.4%との間にある。
周辺の反射率およびディスプレイのコントラスト比は、周辺光が相互作用する表面の反射率に依存する。加えて、コントラスト比は、ディスプレイ装置内の構成要素の反射率にも依存する。
図13Aは、ディスプレイアセンブリ1300の例示的な断面図を示す。ディスプレイアセンブリ1300は、MEMSダウン構成において使用するための変調器基板1302と開口プレート1304とを含む。ディスプレイアセンブリ1300はまた、光吸収層1310の頂部に形成された光反射層1312を含む、シャッターアセンブリ1306と開口層1308のセットを含む。開口層1308は、開口1314を含み、開口プレート1304に形成される。変調器基板1302は、視聴者に面した前面とバックライト1328に面した後面とを有する。いくつかの実装形態では、前面は、反射防止層で被覆され得る。変調器基板1302の後面は、光吸収層1320で被覆されてよく、開口1322は光吸収層1320を貫通して形成される。
スイッチ、トランジスタ1325のようなトランジスタ、キャパシタ、および電気相互接続1326のような相互接続を含む、様々な電子部品が、シャッターアセンブリ1306を制御するバックプレーン回路を形成する。これらの部品はまた、開口1322の間の変調器基板1302の後面上の領域を占有する。したがって、これらの電子部品のいくつかは、ディスプレイの前方に面し得る。これらの電子部品の多くは導電性の材料で構成されるので、反射的である傾向がある。したがって、周辺光がディスプレイの前方と相互作用するとき、光は、変調器基板1302または背後の電子部品で、視聴者に向かって反射し得る。電気相互接続はバックプレーン回路の大半を形成するので、それらの反射性はディスプレイの全体的な周辺反射性を大きくする傾向がある。
実際に、ディスプレイ装置中に形成される電気相互接続は、ディスプレイ内の電気相互接続の位置とは無関係に、ディスプレイのコントラスト比に悪影響を与え得る。これは、ディスプレイ装置内の光が電気相互接続でディスプレイの前方に向かって反射し得るからである。
いくつかの実装形態では、電気相互接続は、光吸収構造体であってよく、または光吸収構造体を含み得る。いくつかの他の実装形態では、電気相互接続は、より大きな光吸収構造体の一部であり得る。図13Aに示されるように、電気相互接続1326自体が光吸収構造体である。したがって、電気相互接続1326は、電気相互接続として機能するだけではなく、電気相互接続1326の前向きの表面と相互作用する周辺光、さらには、電気相互接続1326の後向きの表面と相互作用するディスプレイ内の光も吸収する。
いくつかの実装形態では、他の電子部品の1つまたは複数、たとえば、トランジスタ1325のようなトランジスタ、キャパシタ、およびスイッチも、光吸収構造体であることがあり、または光吸収構造体を含むことがある。いくつかの他の実装形態では、これらの電子部品の1つまたは複数は、より大きな光吸収構造体の一部であり得る。すなわち、光吸収構造体を形成する層は、様々な電子部品の層の1つまたは複数として機能し得る。いくつかの実装形態では、トランジスタ1325のようなトランジスタの電極、キャパシタの金属プレート、バス線、および相互接続1326のような相互接続は、そのような光吸収構造体の層の1つまたは複数によって形成され得る。このようにして、電子部品は、バックプレーン回路に関する特定の機能を提供できるだけではなく、光吸収をもたらすようにも機能することができる。電気相互接続1326は、光吸収構造体であるように、すなわち、低い反射率を有するように構成される。光吸収構造体として形成される電気相互接続1326の追加の詳細が、図13Bに関して以下で与えられる。
図13Bは、図13Aに示されるディスプレイ1300の部分1390の例示的な断面を示す。部分1390は、変調器基板1302の一部分を含む。変調器基板1302は、その上に反射防止層1352が被覆される前面と、その上に電気相互接続1326が形成される後面とを有する。
電気相互接続1326は、約1%未満の光反射率を有する。いくつかの実装形態では、電気相互接続1326は、約0.5%未満の光反射率を有し得る。
いくつかの実装形態では、電気相互接続1326は、バックライト1328に面した変調器基板1302の後面上に形成され得る。電気相互接続1326は、第1の導電層1362、第1の金属層1364、第2の導電層1366、第2の金属層1368、第3の導電層1370、第3の金属層1372、および第4の導電層1374を含む、複数層の積層体を含む。この例では、第1の導電層1362は、一方の側で変調器基板1302と接触しており、反対側で第1の金属層1364に接触する。第2の導電層1366は第1の金属層1364の頂部に積層され、第2の金属層1368は第2の導電層1366の頂部に積層され、第3の導電層1370は第2の金属層1368の頂部に積層され、第3の金属層1372は第3の導電層1370の頂部に積層され、第4の導電層1374は第3の金属層1372の頂部に積層される。
いくつかの実装形態では、第1の金属層1364、第2の導電層1366、および第2の金属層1368が、電気相互接続1326の前向きの光吸収部分1380を形成する。前向きの光吸収部分1380は、電気相互接続1326の前面1397と相互作用する周辺光の吸収に寄与する。第2の金属層1368、第3の導電層1370、第3の金属層1372が、電気相互接続1326の後向きの光吸収部分1385を形成する。後向きの光吸収部分1385は、電気相互接続1326の後面1398と相互作用するディスプレイセル内の光の吸収に寄与する。
いくつかの実装形態では、周辺光1350が相互作用する、電気相互接続1326の前向きの光吸収部分1380は、約0.2%のような、約0.1%から約1.0%の反射率を有し得る。さらに、バックライト1328からの光1351が相互作用する、電気相互接続1326の後向きの光吸収部分1385は、約0.04%のような、約0.01%から約0.1%の反射率を有し得る。
いくつかの実装形態では、第1の導電層1362はITOであり、またはITOを含んでよく、約50nm〜100nmの厚みを有する。第1の金属層1364は、約5nm〜20nmの厚みを有するMoまたはMo含有合金であり、またはそれらを含み得る。第2の導電層1366はITOであり、またはITOを含んでよく、約50nm〜100nmの厚みを有する。第2の金属層1368は、MoまたはMo含有合金であり、またはそれらを含んでよく、約150nm〜300nmの厚みを有する。第3の導電層1370はITOであり、またはITOを含んでよく、約50nm〜100nmの厚みを有する。第3の金属層1372は、約5nm〜20nmの厚みを有するMoまたはMo含有合金であり、またはそれらを含み得る。第4の導電層1374はITOであり、またはITOを含んでよく、約50nm〜100nmの厚みを有する。
いくつかの実装形態では、第1の導電層1362はITOであり、またはITOを含んでよく、約70nmの厚みを有する。第1の金属層1364は、約10nmの厚みを有するMoまたはMo含有合金であり、またはそれらを含み得る。第2の導電層1366はITOであり、またはITOを含んでよく、約70nmの厚みを有する。第2の金属層1368は、MoまたはMo含有合金であり、またはそれらを含んでよく、約200nmの厚みを有する。第3の導電層1370はITOであり、またはITOを含んでよく、約70nmの厚みを有する。第3の金属層1372は、約10nmの厚みを有するMoまたはMo含有合金であり、またはそれらを含み得る。第4の導電層1374はITOであり、またはITOを含んでよく、約70nmの厚みを有する。
いくつかの実装形態では、第1の金属層1364、第2の金属層1368、および第3の金属層1372は、MoまたはMo含有合金の代わりに、またはそれらと組み合わせて、1つまたは複数の原色に対する所望の光吸収をもたらし得る、他の適切な金属および合金であってよく、またはそれらを含み得る。いくつかのそのような金属の例は、Al、Ti、および粗いTiを含む。いくつかの実装形態では、第1の金属層1364、第2の金属層1368、または第3の金属層1372の1つまたは複数は、MoまたはMo含有合金を含み得るが、第1の金属層1364、第2の金属層1368、または第3の金属層1372の他の層は、別の金属または金属含有合金を含み得る。
いくつかの実装形態では、第1の金属層1364、第2の金属層1368、または第3の金属層1372と、第1の導電層1362、第2の導電層1366、第3の導電層1370、または第4の導電層1374に対する材料の厚みも、電気相互接続1326の全体的な光吸収に影響を与え得る。光吸収の全体のレベルは、材料の各々の特性、それらの屈折率、およびそれらの厚みに依存する。したがって、電気相互接続1326によってもたらされる弱め合う干渉の程度は、材料の構成層の厚みを調整することによって上げられ得る。したがって、金属層1364、1368、および1372と、導電層1362、1366、1370、および1374の1つまたは複数の厚みは、改善された光吸収の特性を生み出すように調整される。材料の厚みの様々な組合せを繰り返しシミュレーションするように構成される最適化ソフトウェアの使用によって、特定の厚みが選択され得る。
いくつかの実装形態では、第1の金属層1364、第2の金属層1368、または第3の金属層1372と、第1の導電層1362、第2の導電層1366、第3の導電層1370、または第4の導電層1374に対する材料の選択も、電気相互接続1326の全体的な光吸収に影響を与え得る。具体的には、いくつかの金属材料は、ある材料と対にされると透過性が低くなり得る。したがって、電気相互接続1326に含める材料を選択するとき、個々の層の厚みを調整することだけではなく、他の層に対して層の各々において使用される材料のタイプに対しても、考慮が行われるべきである。
いくつかの実装形態では、電気相互接続1326は、図13Bに示される層の1つまたは複数を含まないことがある。たとえば、いくつかの実装形態では、光吸収構造は、電気相互接続1326を形成するために使用される、より少数または多数の導電層または金属層を使用して形成され得る。いくつかの実装形態では、電気相互接続1326の前向きの光吸収部分1380は、第2の導電層1366および第2の金属層1368を含み得るが、電気相互接続1326の後向きの光吸収部分1385は、第2の金属層1368および第3の導電層1370を含み得る。したがって、電気相互接続1326は3つの層、すなわち、第2の導電層1366、第2の金属層1368、および第3の導電層1370を含み得る。
いくつかの他の実装形態では、電気相互接続1326の前向きの光吸収部分1380は、第1の金属層1364、第2の導電層1366、および第2の金属層1368を含み得るが、電気相互接続1326の後向きの光吸収部分1385は、第2の金属層1368、第3の導電層1370、および第3の金属層1372を含み得る。そのような実装形態では、電気相互接続1326は5つの層、すなわち、第1の金属層1364、第2の導電層1366、第2の金属層1368、第3の導電層1370、および第3の金属層1372を含む。いくつかのそのような実装形態では、前向きの光吸収部分1380と後向きの光吸収部分1385の1つまたは両方は、1つまたは複数の追加の導電層を含み得る。たとえば、前向きの光吸収部分1380は第1の導電層1362を含んでよく、または、後向きの光吸収部分1385は第4の導電層1374を含んでよい。
いくつかの他の実装形態では、前向きの光吸収部分1380と後向きの光吸収部分1385は、異なる数の層を含み得る。たとえば、前向きの光吸収部分1380は4つの層、すなわち、第1の導電層1362、第1の金属層1364、第2の導電層1366、および第2の金属層1368を含み得るが、後向きの光吸収部分1385は3つの層、すなわち、第2の金属層1368、第3の導電層1370、および第3の金属層1372を含み得る。
いくつかの実装形態では、電気相互接続1326を形成する層の厚みは、改善された光吸収特性を生み出すように調整され得る。材料の厚みの様々な組合せを繰り返しシミュレーションするように構成される最適化ソフトウェアの使用によって、特定の厚みが選択され得る。
図13Bは、光吸収構造体として機能する例示的な電気相互接続を示すが、金属層を有する他の電子部品も、電気相互接続1326の層の1つまたは複数を組み込むことによって、低い反射率を有し得る。たとえば、トランジスタの金属層またはキャパシタの金属プレートのような電子部品の金属層は、電気相互接続1326の1つまたは複数の層を使用して形成され得る。一例では、トランジスタ1325のようなトランジスタのゲートは、電気相互接続1326を形成するために使用される材料の同様の積層体から形成され得る。たとえば、トランジスタのゲートは、電気相互接続1326の前向きの光吸収部分1380を形成する材料、すなわち、層1368、1366、および1364から形成され得る。結果として、トランジスタでの周辺光反射が低減され、ディスプレイのコントラスト比が改善される。いくつかの実装形態では、トランジスタ1325の残りの端子は、周辺光に曝されるかディスプレイにより生成された光に曝されるかに応じて、前向きの光吸収部分1380および/または後向きの光吸収部分1385で使用される材料の積層体から形成されてよく、またはそれらを含み得る。このようにして、トランジスタ1325は、光吸収構造体としても機能することができ、トランジスタ1325の前向きの表面での周辺光の反射と、トランジスタ1325の後向きの表面でのディスプレイ内の光の反射を減らす。
いくつかの実装形態では、光吸収構造体として機能するように構成されるバックプレーン回路の電子部品の少なくとも一部分は、図5に示されるディスプレイ装置500の透明基板505のような、MEMSアップディスプレイ装置の後方基板上に形成され得る。いくつかのそのような実装形態では、光吸収構造体は、暗い金属層、金属ベース層、および高度に反射的な誘電体層を含み得る。暗い金属層は、比較的低反射率の金属、たとえば、Ti、Mo、または黒色Crであってよく、またはそれらを含み得る。金属ベース層は、比較的厚い金属層であり得る。たとえば、金属ベース層は、少なくとも150nmの厚みを有し得る。いくつかの実装形態では、金属ベース層は、Al、Ti、MoまたはMo含有合金であってよく、またはこれらを含み得る。光吸収構造体は、ガラス基板であり得る透明基板上に形成され得るので、層の高度に反射的な誘電積層体がガラスの頂部に形成され、金属ベース層が層の誘電積層体上に形成され、暗い金属層が金属ベース層上に形成される。いくつかの他の実装形態では、光吸収構造体は、電気相互接続1326を形成するために使用される材料の同様の積層体から形成され得る。具体的には、光吸収構造体は、電気相互接続1326を形成するために使用される前向きの光吸収部分1380で使用される材料の積層体を含み得る。
図14Aおよび図14Bは、複数の表示素子を含むディスプレイデバイス40を示す例示的なシステムブロック図の例である。このディスプレイデバイス40はたとえば、スマートフォン、携帯電話またはモバイル電話であってもよい。しかしながら、ディスプレイデバイス40の同じ構成要素またはそれらのわずかな変形は、テレビジョン、タブレット、電子書籍端末、ハンドヘルドデバイスおよびポータブルメディアデバイスのような様々なタイプのディスプレイデバイスも例示している。
ディスプレイデバイス40は、筐体41と、ディスプレイ30と、アンテナ43と、スピーカ45と、入力デバイス48と、マイクロフォン46とを含む。筐体41は、射出成形および真空成形を含む種々の製造プロセスのいずれかによって形成され得る。加えて、筐体41は、プラスチック、金属、ガラス、ゴム、およびセラミック、またはそれらの組合せを含むがそれらに限らない種々の材料のいずれかから作られ得る。筐体41は、異なる色の、または異なるロゴ、絵、もしくは記号を含む、他の取外し可能な他の部分と交換され得る取外し可能な部分(図示せず)を含み得る。
ディスプレイ30は、本明細書で説明されるように、双安定ディスプレイまたはアナログディスプレイを含む種々のディスプレイのいずれかであり得る。ディスプレイ30はまた、プラズマ、エレクトロルミネセント(EL)、有機発光ダイオード(OLED)、STN方式液晶ディスプレイ(STN LCD)もしくは薄膜トランジスタ(TFT)LCDのようなフラットパネルディスプレイ、またはブラウン管(CRT)もしくは他の管デバイスのような非フラットパネルディスプレイを含むように構成され得る。
ディスプレイデバイス40の構成要素が図14Aに概略的に示されている。ディスプレイデバイス40は、筐体41を含み、ディスプレイデバイス40内に少なくとも部分的に密閉された追加の構成要素を含み得る。たとえば、ディスプレイデバイス40は、送受信機47に結合され得るアンテナ43を含むネットワークインターフェース27を含む。ネットワークインターフェース27は、ディスプレイデバイス40に表示され得る画像データの源であり得る。したがって、ネットワークインターフェース27は、画像源モジュールの一例であるが、プロセッサ21および入力デバイス48も画像源モジュールとして機能し得る。送受信機47は、条件付けハードウェア52に接続されたプロセッサ21に接続されている。条件付けハードウェア52は、信号を条件付ける(たとえば、信号をフィルタリングする、または別様に操作する)ように構成され得る。条件付けハードウェア52は、スピーカ45およびマイクロフォン46に接続され得る。プロセッサ21はまた、入力デバイス48およびドライバコントローラ29に接続され得る。ドライバコントローラ29は、フレームバッファ28およびアレイドライバ22に結合されてよく、アレイドライバ22はディスプレイアレイ30に結合されてよい。図14Aで特に示されない要素を含む、ディスプレイデバイス40の中の1つまたは複数の要素は、メモリデバイスとして機能するように、かつプロセッサ21と通信するように構成され得る。いくつかの実装形態では、電源50は、特定のディスプレイデバイス40の設計において実質的にすべての構成要素に電力を供給することができる。
ネットワークインターフェース27は、ディスプレイデバイス40がネットワークを通じて1つまたは複数のデバイスと通信することができるようにアンテナ43と送受信機47とを含む。ネットワークインターフェース27はまた、たとえばプロセッサ21のデータ処理要件を軽減するいくつかの処理機能を有し得る。アンテナ43は、信号を送受信することができる。いくつかの実装形態では、アンテナ43は、IEEE16.11(a)、IEEE16.11(b)、またはIEEE16.11(g)を含むIEEE16.11標準、あるいはIEEE801.11a、IEEE801.11b、IEEE801.11g、IEEE801.11nを含むIEEE801.11標準、およびそのさらなる実装形態に従ってRF信号を送受信する。いくつかの他の実装形態では、アンテナ43は、Bluetooth(登録商標)規格に従ってRF信号を送受信する。携帯電話の場合、アンテナ43は、符号分割多元接続(CDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、時分割多元接続(TDMA)、Global System for Mobile communications (GSM(登録商標))、GSM(登録商標)/General Packet Radio Service (GPRS)、Enhanced Data GSM(登録商標) Environment (EDGE)、Terrestrial Trunked Radio (TETRA)、Wideband−CDMA (W−CDMA)、Evolution Data Optimized (EV−DO)、1xEV−DO、EV−DO Rev A、EV−DO Rev B、High Speed Packet Access (HSPA)、High Speed Downlink Packet Access (HSDPA)、High Speed Uplink Packet Access (HSUPA)、Evolved High Speed Packet Access (HSPA+)、Long Term Evolution (LTE)、AMPS、または3G、4G、もしくは5G技術を利用するシステムのような、ワイヤレスネットワーク内で通信するのに使用される他の公知の信号を受信するように設計され得る。送受信機47は、アンテナ43から受信された信号がプロセッサ21によって受信されさらに操作され得るように、受信された信号を前処理することができる。送受信機47はまた、プロセッサ21から受信された信号がディスプレイデバイス40からアンテナ43を介して送信され得るように、受信された信号を処理することができる。
いくつかの実装形態では、送受信機47は受信機と置き換えられ得る。加えて、いくつかの実装形態では、ネットワークインターフェース27は、プロセッサ21に送信すべき画像データを記憶または生成することのできる画像源と置き換えられ得る。プロセッサ21は、ディスプレイデバイス40の動作全体を制御し得る。プロセッサ21は、圧縮された画像データなどのデータをネットワークインターフェース27または画像源から受信し、データを処理して生画像データまたは生の画像データへと容易に処理され得るフォーマットへ変換する。プロセッサ21は、処理されたデータを、記憶するためにドライバコントローラ29またはフレームバッファ28に送ることができる。生データは通常、画像内の各位置での画像特性を識別する情報を指す。たとえば、そのような画像特性は、色、彩度、およびグレースケールレベルを含み得る。
プロセッサ21は、ディスプレイデバイス40の動作を制御するためのマイクロコントローラ、CPU、または論理ユニットを含み得る。条件付けハードウェア52は、信号をスピーカ45に送信し、マイクロフォン46から信号を受信するための増幅器およびフィルタを含み得る。条件付けハードウェア52は、ディスプレイデバイス40内の個別の構成要素であってもよく、プロセッサ21もしくは他の構成要素内に組み込まれてもよい。
ドライバコントローラ29は、プロセッサ21によって生成された生画像データをプロセッサ21から直接取り込むことができ、またはフレームバッファ28から取り込むことができ、かつ生画像データをアレイドライバ22への高速送信のために適切に再フォーマットすることができる。いくつかの実装形態では、ドライバコントローラ29は、生画像データをラスタ状フォーマットを有するデータフローに再フォーマットすることができ、したがって、ドライバコントローラ29は、ディスプレイアレイ30全体をスキャンするのに適した時間順を有する。次いで、ドライバコントローラ29は、フォーマットされた情報をアレイドライバ22に送る。LCDコントローラなどのドライバコントローラ29は、スタンドアロンの集積回路(IC)としてのシステムプロセッサ21と関連付けられることが多いが、そのようなコントローラは多数の方法で実施され得る。たとえば、コントローラは、ハードウェアとしてプロセッサ21に埋め込まれても、ソフトウェアとしてプロセッサ21に埋め込まれても、ハードウェアにおいてアレイドライバ22と完全に一体化されてもよい。
アレイドライバ22は、ドライバコントローラ29からフォーマットされた情報を受信することができ、ディスプレイの表示素子のx−yマトリクスからの数百本、場合によっては数千本(またはそれよりも多く)のリード線に1秒当たりに何度も印加される波形の類似したセットへと、ビデオデータを再フォーマットすることができる。いくつかの実装形態では、アレイドライバ22、およびディスプレイアレイ30は、ディスプレイモジュールの一部である。いくつかの実装形態では、ドライバコントローラ29、アレイドライバ22、およびディスプレイアレイ30は、ディスプレイモジュールの一部である。
いくつかの実装形態では、ドライバコントローラ29、アレイドライバ22、およびディスプレイアレイ30は、本明細書で説明されるいずれタイプのディスプレイにも適切である。たとえば、ドライバコントローラ29は、従来のディスプレイコントローラまたは双安定ディスプレイコントローラ(たとえば、図1に関して上で説明されたコントローラ134)であり得る。加えて、アレイドライバ22は、従来のドライバまたは双安定ディスプレイドライバであり得る。その上、ディスプレイアレイ30は、従来のディスプレイアレイまたは双安定ディスプレイアレイ(たとえば、図3Bに示される光変調器アレイ320のような、表示素子のアレイを含むディスプレイなど)であり得る。いくつかの実装形態では、ドライバコントローラ29は、アレイドライバ22と一体化されてもよい。そのような実装形態は、高度に集積されたシステム、たとえば、携帯電話、ポータブル電子デバイス、腕時計または小面積ディスプレイにおいて有益であり得る。
いくつかの実装形態では、入力デバイス48は、たとえばユーザがディスプレイデバイス40の動作を制御するのを可能にするように構成され得る。入力デバイス48は、QWERTYキーボードもしくは電話キーパッドのようなキーパッド、ボタン、スイッチ、ロッカー、タッチ感知スクリーン、ディスプレイアレイ30と一体化されたタッチ感知スクリーン、または圧力感知膜もしくは熱感知膜を含み得る。マイクロフォン46は、ディスプレイデバイス40用の入力デバイスとして構成され得る。いくつかの実装形態では、マイクロフォン46を通じた音声コマンドが、ディスプレイデバイス40の動作を制御するために使用され得る。
電源50は、種々のエネルギー貯蔵デバイスを含み得る。たとえば、電源50は、ニッケルカドミウム電池またはリチウムイオン電池のような再充電可能電池であり得る。充電式バッテリーを使用する実装形態では、充電式バッテリーは、たとえば、壁コンセントあるいは光起電性デバイスまたはアレイから来る電力を使用して充電可能であり得る。代替的に、充電式バッテリーはワイヤレス充電可能であり得る。電源50は、再生可能なエネルギー源、コンデンサ、またはプラスチック太陽電池もしくは塗料型太陽電池を含む太陽電池であってもよい。電源50は、壁付きコンセントから電力を受けるように構成され得る。
いくつかの実装形態では、電子ディスプレイシステム内のいくつかの場所に配置され得るドライバコントローラ29に制御プログラム性が存在する。いくつかの他の実装形態では、アレイドライバ22に制御プログラム性が存在する。上で説明された最適化は、任意の数のハードウェア構成要素および/またはソフトウェア構成要素ならびに様々な構成において実施され得る。
本明細書で使用される場合、項目の列挙「の少なくとも1つ」に言及する語句は、単一のメンバーを含む、それらの項目の任意の組合せを指す。例として、「a、b、またはcの少なくとも1つ」は、a、b、c、a−b、a−c、b−c、およびa−b−cを包含することが意図される。
本明細書で開示した実装形態に関連して説明した様々な例示的な論理、論理ブロック、モジュール、回路およびアルゴリズムのプロセスは、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、または両方の組合せとして実装され得る。ハードウェアとソフトウェアの互換性は、全体的にそれらの機能に関して説明し、上述の様々な例示的な構成要素、ブロック、モジュール、回路およびプロセスにおいて示してきた。そのような機能がハードウェアとして実装されるか、またはソフトウェアとして実装されるかは、特定の適用例および全体的なシステムに課された設計制約に依存する。
本明細書で開示した態様に関連して説明した様々な例示的な論理、論理ブロック、モジュールおよび回路を実装するために使用されるハードウェアおよびデータ処理装置は、汎用シングルチッププロセッサもしくは汎用マルチチッププロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)もしくは他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲートもしくはトランジスタ論理、個別ハードウェア構成要素、または、本明細書で説明した機能を実行するように設計されたそれらの任意の組合せで、実装または実行することができる。汎用プロセッサはマイクロプロセッサ、または任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、もしくは状態機械であり得る。プロセッサはまた、コンピューティングデバイスの組合せ、たとえば、DSPとマイクロプロセッサとの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1つもしくは複数のマイクロプロセッサ、または任意の他のそのような構成として実装され得る。いくつかの実装形態では、特定のプロセスおよび方法は、所与の機能に固有の回路によって実行され得る。
1つまたは複数の態様では、説明した機能は、本明細書で開示した構造およびそれらの構造の同等物を含む、ハードウェア、デジタル電子回路、コンピュータソフトウェア、ファームウェアにおいて、またはそれらの任意の組合せで実装され得る。本明細書で説明した対象の実装形態はまた、1つまたは複数のコンピュータプログラム、すなわち、データ処理装置による実行のために、またはデータ処理装置の動作を制御するために、コンピュータ記憶媒体上に符号化されたコンピュータプログラム命令の1つまたは複数のモジュールとして実装され得る。
ソフトウェアで実装される場合、機能は、1つまたは複数の命令もしくはコードとしてコンピュータ可読媒体上に記憶され、または、コンピュータ可読媒体を介して送信され得る。本明細書で開示された方法またはアルゴリズムのプロセスは、コンピュータ可読媒体上に存在し得る、プロセッサ実行可能ソフトウェアモジュールで実施され得る。コンピュータ可読媒体は、コンピュータ記憶媒体と、ある場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送が可能にされ得る任意の媒体を含むコンピュータ通信媒体との両方を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であり得る。限定ではなく例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD−ROMもしくは他の光ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶装置もしくは他の磁気記憶デバイス、または、命令もしくはデータ構造の形式で所望のプログラムコードを記憶するために使用され得るとともに、コンピュータによってアクセスされ得る任意の他の媒体を含み得る。また、いかなる接続もコンピュータ可読媒体と適切に呼ばれ得る。本明細書で使用される場合、ディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(CD)、レーザディスク、光ディスク、デジタル多用途ディスク(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク、およびブルーレイディスクを含み、ディスク(disk)は、通常、磁気的にデータを再生し、ディスク(disc)は、レーザで光学的にデータを再生する。上記の組合せもコンピュータ可読媒体の範囲の中に含まれるべきである。加えて、方法またはアルゴリズムの動作は、コンピュータプログラム製品に組み込まれ得る、機械可読媒体および/またはコンピュータ可読媒体上のコードおよび/または命令の1つまたは任意の組合せまたはセットとして存在し得る。
本開示で説明した実装形態の様々な修正形態が当業者にはすぐに理解でき、本明細書に定める一般的原理は、本開示の趣旨または範囲から離れることなく他の実装形態に適用できる。したがって、特許請求の範囲は、本明細書に示す実装形態に限定されることを意図しておらず、本開示、この原理および本明細書で開示する新規の特徴と合致する最大の範囲を認めるものである。
さらに、当業者は、「上側」および「下側」という用語が、図の説明を簡単にするために使用されることがあり、適切に配向されたページ上の図の方位に対応する相対位置を示しており、実装される任意のデバイスの適切な方位を反映していない場合があることを容易に諒解する。
個別の実装形態との関連で本明細書で説明しているいくつかの特徴は、単一の実装形態において組合せで実装されてもよい。反対に、単一の実装形態との関連で説明している様々な特徴は、複数の実装形態で個別に、または任意の適切な副組合せで実装されてもよい。さらに、特徴は一定の組合せで機能するものとして上述され、当初はそういうものとして特許請求されることもあるが、特許請求される組合せによる1つまたは複数の特徴は、場合によっては、当該組合せにより実施可能であり、特許請求される組合せは、副組合せまたは副組合せの変形を対象にし得る。
同様に、動作は特定の順序で図面に示されているが、これについては、所望の結果を達成するために、そのような動作を示された特定の順序でもしくは順次に実行すること、またはすべての示された動作を実行することを要求するものとして理解すべきではない。さらに、図面は、1つまたは複数の例示的なプロセスをフロー図の形式で概略的に示し得る。しかしながら、図示されていない他の動作を、概略的に示す例示的なプロセスに組み込むことができる。たとえば、1つまたは複数の追加の動作は、示された動作のいずれかの前、示された動作のいずれかの後、示された動作のいずれかと同時に、または示された動作のいずれかの間に実行され得る。いくつかの状況において、マルチタスキングおよび並列処理は有利であり得る。また、上述の実装形態における様々なシステム構成要素の分離については、すべての実装形態でかかる分離を要求するものとして理解すべきではなく、説明されるプログラム構成要素およびシステムは一般に単一のソフトウェア製品への統合、または複数のソフトウェア製品へのパッケージ化が可能であると理解されたい。さらに、他の実装形態も、以下の特許請求の範囲内に入る。場合によっては、請求項に記載のアクションは、異なる順序で実行されながらもなお、望ましい結果を達成することが可能である。
21 プロセッサ
22 アレイドライバ
27 ネットワークインターフェース
28 フレームバッファ
29 ドライバコントローラ
30 ディスプレイアレイ
40 ディスプレイデバイス
41 筐体
43 アンテナ
45 スピーカ
46 マイクロフォン
47 送受信機
48 入力デバイス
50 電源
52 条件付けハードウェア
100 直視型MEMS方式ディスプレイ装置、ディスプレイ装置、装置
102 光変調器、色固有光変調器
102a 光変調器
102b 光変調器
102c 光変調器
102d 光変調器
104 画像、新規画像、カラー画像、画像状態
105 ランプ
106 画素、カラー画素
108 シャッター
109 開口
110 書込み許可相互接続、相互接続、スキャンライン相互接続
112 データ相互接続、相互接続
114 共通相互接続、相互接続
120 ホストデバイス
122 ホストプロセッサ
124 環境センサ、環境センサモジュール、センサモジュール
126 ユーザ入力モジュール
128 ディスプレイ装置
130 スキャンドライバ、ドライバ
132 データドライバ、ドライバ
134 コントローラ、デジタルコントローラ回路
138 共通ドライバ、ドライバ
140 ランプ
142 ランプ
144 ランプ
146 ランプ
148 ランプドライバ、ドライバ
200 シャッター式光変調器、光変調器、シャッターアセンブリ
202 シャッター
203 基板、表面
204 基板、アクチュエータ
205 コンプライアント電極ビームアクチュエータ、アクチュエータ
206 コンプライアントロードビーム、ロードビーム、コンプライアント部材、ビーム
207 スプリング
208 ロードアンカ
211 開口穴
216 コンプライアント駆動ビーム、駆動ビーム、ビーム
218 駆動ビームアンカ、駆動アンカ
300 制御マトリクス
301 画素
302 弾性シャッターアセンブリ、シャッターアセンブリ
303 アクチュエータ
304 基板
306 スキャンライン相互接続
307 書込み許可電圧源
308 データ相互接続
309 データ電圧源、Vソース
310 トランジスタ
312 キャパシタ
320 シャッター式光変調器アレイ、画素アレイ、アレイ、光変調器アレイ
322 開口層
324 開口
400 二重アクチュエータシャッターアセンブリ、シャッターアセンブリ
402 アクチュエータ、シャッター開アクチュエータ、静電アクチュエータ
404 アクチュエータ、シャッター閉アクチュエータ、静電アクチュエータ
406 シャッター
407 開口層
408 アンカ
409 開口、方形開口
412 シャッター開口、開口
416 重複
500 ディスプレイ装置、複合ディスプレイ装置
502 シャッター式光変調器、シャッターアセンブリ、シャッターアセンブリアレイ
503 シャッター
504 透明基板、基板
505 アンカ
506 後ろ向き反射層、反射膜、反射開口層、開口層
508 表面開口、開口
512 ディフューザ
514 輝度増強膜
516 平面光ガイド、光ガイド
517 光リダイレクタまたはプリズム
518 ランプ、光源
519 反射体
520 前向き反射膜、膜
521 光線
522 カバープレート
524 ブラックマトリクス
526 ギャップ
527 スペーサ
528 粘着シール
530 流体
532 板金または成形プラスチックアセンブリブラケット、アセンブリブラケット
536 反射体
604 開口プレート
700 MEMSダウン式ディスプレイ装置
702 開口層
704 前向きの表面
708 バックライト
710 シャッター
712 後向きの表面
720 光遮断層
721 MEMS基板
730 光吸収構造体
740 光
750 光
1020 光吸収構造体
1050 グラフ
1052 カーブ
1054 カーブ
1056 カーブ
1058 カーブ
1060 カーブ

Claims (31)

  1. 金属層と、
    前記金属層に接触する半導体層と、
    を含む光吸収構造体を含む装置であって、前記金属層と前記半導体層の各々が約50nm以下の厚みを有する、装置。
  2. 可視スペクトルの少なくとも一部分にわたる、かつ、前記光吸収構造体に対して垂直な軸に関して約45°の入射角の範囲にわたる、前記光吸収構造体の反射率が約15%未満である、請求項1に記載の装置。
  3. 前記金属層が、チタン(Ti)、モリブデン(Mo)、Mo含有合金、およびアルミニウム(Al)の少なくとも1つを含む、請求項1に記載の装置。
  4. 前記半導体層が、シリコン(Si)、アモルファスシリコン(a−Si)、およびゲルマニウム(Ge)の少なくとも1つを含む、請求項1に記載の装置。
  5. 前記金属層が、ある原色に対応する光を吸収するように構成され、前記半導体層が、異なる原色に対応する光を吸収するように構成される、請求項1に記載の装置。
  6. 前記光吸収構造体がさらに、前記金属層に接触した誘電体層を含む、請求項1に記載の装置。
  7. 前記光吸収構造体がさらに、前記半導体層に接触した第2の金属層を含み、前記第2の金属が前記金属層より大きな厚みを有する、請求項1に記載の装置。
  8. 前記半導体層の第1の半導体表面が、前記金属層の第1の金属表面と接触しており、前記光吸収構造体がさらに、
    前記第1の金属表面の反対側にある前記金属層の第2の金属表面と接触している誘電体層と、
    前記第1の半導体表面の反対側にある前記半導体層の第2の半導体表面と接触している第2の金属層とを含み、前記第2の金属が前記金属層より大きな厚みを有する、請求項1に記載の装置。
  9. 前記第2の金属層が、Ti、Mo、Mo含有合金の少なくとも1つを含み、Alおよび前記誘電体層が、窒化シリコン(SiN)とインジウムスズ酸化物(ITO)の少なくとも1つを含む、請求項8に記載の装置。
  10. 前記金属層と前記半導体層の少なくとも1つが、約25nm以下の厚みを有する、請求項1に記載の装置。
  11. 表示素子のアレイを含むディスプレイと、
    前記ディスプレイと通信するように構成され、画像データを処理するように構成されたプロセッサと、
    前記プロセッサと通信するように構成されたメモリデバイスとをさらに含む、請求項1に記載の装置。
  12. 少なくとも1つの信号を前記ディスプレイに送信するように構成されたドライバ回路をさらに含み、前記コントローラが、前記画像データの少なくとも一部分を前記ドライバ回路に送信するようにさらに構成される、請求項11に記載の装置。
  13. 前記画像データを前記プロセッサに送信するように構成された画像源モジュールをさらに含み、前記画像源モジュールが、受信機、送受信機、および送信機のうちの少なくとも1つを含む、請求項11に記載の装置。
  14. 入力データを受信し、前記入力データを前記プロセッサに通信するように構成された入力デバイスをさらに含む、請求項11に記載の装置。
  15. 前記表示素子が電気機械システム(EMS)表示素子を含む、請求項11に記載の装置。
  16. 表示素子の前記アレイを支持するように構成される第1の基板と、
    前記第1の基板から分離された第2の基板とをさらに含む、請求項11に記載の装置。
  17. 前記第1の基板、前記第2の基板、および前記表示素子の少なくとも1つが、前記光吸収構造体を含む、請求項11に記載の装置。
  18. 光吸収構造体を製造する方法であって、
    約50nm未満の厚みの金属層と半導体層の一方を、基板上に堆積するステップと、
    前記金属層と前記半導体層の前記一方の頂部に、約50nm未満の厚みの第2の層を直接堆積するステップであって、前記第2の層が前記金属層と前記半導体層の他方に対応する、ステップとを含む、方法。
  19. 可視スペクトルの少なくとも一部分にわたる、かつ45°の入射角の範囲にわたる、前記光吸収構造体の反射率が最大で約15%である、請求項18に記載の方法。
  20. 前記金属層が、チタン(Ti)、モリブデン(Mo)、Mo含有合金、およびアルミニウム(Al)の少なくとも1つを含む、請求項18に記載の方法。
  21. 前記半導体層が、シリコン(Si)、アモルファスシリコン(a−Si)、およびゲルマニウム(Ge)の少なくとも1つを含む、請求項18に記載の方法。
  22. 前記金属層が、ある原色に対応する光を吸収するように構成され、前記半導体層が、異なる原色に対応する光を吸収するように構成される、請求項18に記載の方法。
  23. 誘電体層を堆積するステップをさらに含む、請求項18に記載の方法。
  24. 約100nmより大きな厚みを有する第2の金属層を堆積するステップをさらに含む、請求項18に記載の方法。
  25. 約50nm以下の厚みを有する金属層と、
    前記金属層に接触した第2の層であって、約100nm以下の厚みを有するインジウムスズ酸化物(ITO)層、および約200nm以下の厚みを有する高屈折率誘電体層の1つを含む、第2の層と
    を含む光吸収構造体を含む装置であって、前記高屈折率誘電体層の屈折率が約1.7以上である、装置。
  26. 可視スペクトルの少なくとも一部分にわたる、かつ、前記光吸収構造体に対して垂直な軸に関して約45°の入射角の範囲にわたる、前記光吸収構造体の反射率が約15%未満である、請求項25に記載の装置。
  27. 前記金属層が、チタン(Ti)、モリブデン(Mo)、Mo含有合金、およびアルミニウム(Al)の少なくとも1つを含む、請求項25に記載の装置。
  28. 前記第2の層が、約70nm以下の厚みを有する前記ITO層を含む、請求項25に記載の装置。
  29. 前記第2の層が、窒化シリコン(SiN)と酸化チタン(TiO)の少なくとも1つを含む、請求項25に記載の装置。
  30. 前記光吸収構造体がさらに、前記第2の層に接触した第2の金属層を含み、前記第2の金属が前記金属層より大きな厚みを有する、請求項25に記載の装置。
  31. 前記第2の層の第1の表面が、前記金属層の第1の金属表面と接触しており、前記光吸収構造体がさらに、
    前記第1の金属表面の反対側にある前記金属層の第2の金属表面と接触している誘電体層と、
    前記第1の表面の反対側にある前記第2の層の第2の表面と接触している第2の金属層とを含み、前記第2の金属が前記金属層より大きな厚みを有する、請求項25に記載の装置。
JP2015549774A 2012-12-21 2013-12-20 ディスプレイ装置のための干渉光吸収構造体 Pending JP2016508234A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US13/725,272 2012-12-21
US13/725,272 US20140176570A1 (en) 2012-12-21 2012-12-21 Interferometric light absorbing structure for display apparatus
PCT/US2013/076898 WO2014100575A1 (en) 2012-12-21 2013-12-20 Interferometric light absorbing structure for display apparatus

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2016508234A true JP2016508234A (ja) 2016-03-17

Family

ID=49958704

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015549774A Pending JP2016508234A (ja) 2012-12-21 2013-12-20 ディスプレイ装置のための干渉光吸収構造体

Country Status (6)

Country Link
US (1) US20140176570A1 (ja)
JP (1) JP2016508234A (ja)
KR (1) KR20150100774A (ja)
CN (1) CN104871042A (ja)
TW (1) TWI518365B (ja)
WO (1) WO2014100575A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20180001504A (ko) * 2016-06-27 2018-01-04 비아비 솔루션즈 아이엔씨. 광학 디바이스

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TWI563429B (en) * 2015-05-08 2016-12-21 Innolux Corp Touch pannel and applications thereof
US9850124B2 (en) 2015-10-27 2017-12-26 Advanced Semiconductor Engineering, Inc. Semiconductor device package for reducing parasitic light and method of manufacturing the same
KR101997661B1 (ko) * 2015-10-27 2019-07-08 주식회사 엘지화학 전도성 구조체, 이를 포함하는 전극 및 디스플레이 장치
US9348727B1 (en) 2015-11-18 2016-05-24 International Business Machines Corporation Enhancing GUI automation testing using video
CN108570818B (zh) * 2017-03-07 2021-10-22 青岛胶南海尔洗衣机有限公司 一种用于家用电器的显示控制装置及洗衣机
US11399442B2 (en) * 2018-07-03 2022-07-26 Apple Inc. Colored coatings for electronic devices
TWI691875B (zh) * 2018-09-07 2020-04-21 友達光電股份有限公司 感測顯示裝置及應用其的顯示模組
US11703677B2 (en) * 2019-08-02 2023-07-18 Corning Incorporated Aperture structure for optical windows and devices
KR102457628B1 (ko) * 2020-08-20 2022-10-24 한국과학기술원 렌즈 구조체 및 렌즈 구조체 제작 방법

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2703324B2 (ja) * 1989-03-31 1998-01-26 三洋電機株式会社 光吸収係数の測定装置
WO1999052006A2 (en) * 1998-04-08 1999-10-14 Etalon, Inc. Interferometric modulation of radiation
DE10123768C2 (de) * 2001-05-16 2003-04-30 Infineon Technologies Ag Verfahren zur Herstellung einer lithographischen Reflexionsmaske insbesondere für die Strukturierung eines Halbleiterwafers sowie Reflexionsmaske
TW593126B (en) * 2003-09-30 2004-06-21 Prime View Int Co Ltd A structure of a micro electro mechanical system and manufacturing the same
KR101316633B1 (ko) * 2004-07-28 2013-10-15 삼성디스플레이 주식회사 다결정 규소용 마스크 및 이의 제조방법과, 이를 이용한박막트랜지스터의 제조방법
US20080158635A1 (en) * 2005-02-23 2008-07-03 Pixtronix, Inc. Display apparatus and methods for manufacture thereof
US8072402B2 (en) * 2007-08-29 2011-12-06 Qualcomm Mems Technologies, Inc. Interferometric optical modulator with broadband reflection characteristics
US7969638B2 (en) * 2008-04-10 2011-06-28 Qualcomm Mems Technologies, Inc. Device having thin black mask and method of fabricating the same
US20120134008A1 (en) * 2010-11-30 2012-05-31 Ion Bita Electromechanical interferometric modulator device

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20180001504A (ko) * 2016-06-27 2018-01-04 비아비 솔루션즈 아이엔씨. 광학 디바이스
KR102052719B1 (ko) 2016-06-27 2019-12-05 비아비 솔루션즈 아이엔씨. 광학 디바이스

Also Published As

Publication number Publication date
CN104871042A (zh) 2015-08-26
TWI518365B (zh) 2016-01-21
US20140176570A1 (en) 2014-06-26
KR20150100774A (ko) 2015-09-02
TW201430380A (zh) 2014-08-01
WO2014100575A1 (en) 2014-06-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9323041B2 (en) Electromechanical systems display apparatus incorporating charge dissipation surfaces
JP2016508234A (ja) ディスプレイ装置のための干渉光吸収構造体
US20140184573A1 (en) Electromechanical Systems Color Transflective Display Apparatus
US9347649B2 (en) Display apparatus incorporating reflective and absorptive polarizers
US20140184621A1 (en) Display apparatus including dual actuation axis electromechanical systems light modulators
TW201418774A (zh) 用於光調變顯示器之薄膜堆疊
JP2016513823A (ja) 二重レベルシャッターを組み込むディスプレイ装置
US20140254007A1 (en) Parallax Shutter Barrier For Temporally Interlaced Autostereoscopic Three Dimensional (3D) Display Apparatus
TWI519813B (zh) 具有交錯之顯示元件排列之顯示器
TWI490541B (zh) 具有緻密堆積機電系統顯示元件之顯示裝置
US20140375538A1 (en) Display apparatus incorporating constrained light absorbing layers
JP2016511836A (ja) オイル充填プロセス中のガラス粒子注入の防止
US9217857B2 (en) Multi-state shutter assemblies having segmented drive electrode sets
US20160070096A1 (en) Aperture plate perimeter routing using encapsulated spacer contact
US20160054482A1 (en) Display apparatus incorporating edge seals for reducing moisture ingress

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20161116