JP2016507724A - Rssiデータおよびrttデータに基づくロケーション判定におけるマップの提供および利用 - Google Patents

Rssiデータおよびrttデータに基づくロケーション判定におけるマップの提供および利用 Download PDF

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Abstract

本明細書で開示される主題は、受信信号強度インジケーション(RSSI)データおよび往復時間(RTT)データに基づくロケーション判定においてマップなどのロケーション情報を利用することに関する。重み付け情報は、ロケーション情報から決定されならびに/あるいはロケーション情報内に設けられ得る。モバイルデバイスが位置する領域に関連する重み付け情報は、モバイルデバイスのロケーションを算出する際にRSSIデータおよび/またはRTTデータがどのように重み付けされるかに影響を及ぼし得る。

Description

[0001]本明細書で開示する主題は、ローカルマップおよびアノテーションをロケーション判定に使用することに関する。
情報:
[0002]様々な技法を使用して携帯電話、携帯情報端末(PDA)、または任意の他のモバイルデバイスなどのモバイルデバイスのロケーションを推定し得る。たとえば、いくつかのモバイルデバイスは、衛星測位システム(SPS)から受信された信号を処理してモバイルデバイスのロケーションを推定し得る。しかしながら、いくつかの屋内ロケーション内など、SPSからのナビゲーション信号が利用可能でないことがあるいくつかの領域がある場合がある。
[0003]モバイルデバイスは、SPSから送信されたナビゲーション信号が利用可能でない領域内でそれのロケーションを推定し得る。たとえば、モバイルデバイスは、アクセスポイントに信号を送信し、アクセスポイントからの応答信号が受信されるまでの時間の長さを測定し得る。モバイルデバイスからアクセスポイントまでの距離は、モバイルデバイスからの信号の送信と、モバイルデバイスにおける応答信号の受信との間の測定された時間の長さに基づいて判定され得る。代替的に、アクセスポイントから受信した信号の信号強度が測定され得、モバイルデバイスからアクセスポイントまでの距離が、測定信号強度に基づいて推定され得る。アクセスポイントは、ワイヤレス通信デバイスがネットワークと通信することを可能にするデバイスを備え得る。
[0004]しかし、アクセスポイントでは、モバイルデバイスから信号が受信される時間とモバイルデバイスに応答信号が送信される時間との間の処理遅延が生じることがある。そのような処理遅延は、特定のアクセスポイントに応じて異なることがあり、モバイルデバイスが測定された時間間隔に基づいてアクセスポイントまでの距離を推定するときに考慮することが必要になることがある。さらに、受信信号の信号強度は、天井および壁の存在などの、領域内の物理的構造に基づいて変動することがあり、受信信号強度の差異が生じ、それによって、たとえば、物理的構造が存在することによって生じるそのような差異が考慮されない場合にアクセスポイントまでの距離の推定が不正確になることがある。
[0005]以下の図を参照しながら非限定的で非網羅的な特徴について説明し、様々な図の全体を通して、同様の参照番号は同様の部分を指す。
[0006]特定の一実装形態による様々なワイヤレスネットワーク要素を有するオフィスビルのフロアの平面図。 [0007]一実装形態によるワイヤレスネットワーク要素を囲む領域の図。 [0008]一実装形態によるモバイルデバイスのディスプレイ画面の図。 [0009]一実装形態によるモバイルデバイスにローカルマップおよびアノテーションを提供するためのシステムの概略ブロック図。 [0010]一実装形態による所与の領域のローカルマップを取得するためのプロセスを示す流れ図。 [0011]一実装形態によるワイヤレスネットワーク要素の概略ブロック図。 [0012]一実装形態によるモバイルデバイスの特定の実装形態の概略ブロック図。 [0013]一実施形態によるビルのレイアウトを示す第1のマップ。 [0014]一実施形態による図8Aの第1のマップに基づくヒートマップを備える第2のマップ。 [0015]受信信号強度インジケーション(RSSI)データおよび往復時間(RTT)データを重み付けする際にヒートマップおよび/または他のロケーションデータをどのように使用できるかを示すのを助けるビルのレイアウト。 [0016]一実施形態による重み付けされたRSSIデータおよびRTTデータに基づいてモバイルデバイスのロケーションを判定するためのプロセスのフローチャート。 [0017]一実施形態による重み付けされたRSSIデータおよびRTTデータに基づくモバイルデバイスのロケーションの判定を容易にするためのプロセスのフローチャート。 [0018]一実施形態による重み付けされたRSSIデータおよびRTTデータに基づいてモバイルデバイスのロケーションを判定するためのプロセスのフローチャート。
[0019]特定の一実装形態では、所与の領域のローカルマップを取り込むためのシステムおよび方法が提供される。1つまたは複数のワイヤレスネットワーク要素からワイヤレスに送信された1つまたは複数の信号がモバイルデバイスによって受信され得る。モバイルデバイスは、受信された1つまたは複数の信号に少なくとも部分的に基づいて関連するローカルマップを特定し得る。ワイヤレスネットワーク要素から、ワイヤレスネットワーク要素の存在を、たとえば、媒体アクセス制御(MAC)アドレスなどのそのようなワイヤレスネットワーク要素の固有の識別子とともに示すそのような信号が、受信され得る。それに続いて、関連するローカルマップおよび関連するローカルマップに関連するアノテーションが、たとえば、ローカルマップを特定のローカルマップ上に示されるワイヤレスネットワーク要素識別子に関連付けることによって取得され得る。関連するローカルマップは、既定の座標系を利用し得る。一実装形態では、たとえば、壁、ドア、および部屋番号などのマップの特徴が、ローカル座標系自体のデータ(たとえば、フィートなどの単位のx、y座標)を有するローカル座標系を使用して表される。ただし、これは1つの例示的な実装形態にすぎず、請求する主題がこの点について限定されないことを理解されたい。
[0020]本開示による、重み付けされた受信信号強度インジケーション(RSSI)データおよび往復時間(RTT)データに基づいてモバイルデバイスのロケーションを判定するための例示的な方法は、モバイルデバイスが位置する領域を判定することと、領域に関連するロケーションデータに基づいてモバイルデバイスの環境の条件を判定することとを含み得る。この方法は、処理ユニットによって、環境の条件に基づいてRSSIデータおよびRTTデータを重み付けすることと、決定された重み付けを含むRSSIデータおよびRTTデータに基づいてモバイルデバイスのロケーションを算出することとを含み得る。
[0021]本開示による例示的な非一時的コンピュータ可読記憶媒体には、モバイルデバイスが位置する領域を判定することと、その領域に関連するロケーションデータに基づいてモバイルデバイスの環境の条件を判定することとを含む機能を処理ユニットに実行させる命令が組み込まれ得る。これらの命令は、処理ユニットに、環境の条件に基づいて受信信号強度インジケーション(RSSI)データおよび往復時間(RTT)データを重み付けすることと、決定された重み付けを含むRSSIデータおよびRTTデータに基づいてモバイルデバイスのロケーションを算出することとを含む機能をさらに実行させ得る。
[0022]本開示による、受信信号強度インジケーション(RSSI)データおよび往復時間(RTT)データに基づいてモバイルデバイスのロケーションを判定するための例示的なシステムは、モバイルデバイスが位置する領域を判定するための手段と、その領域に関連するロケーションデータに基づいてモバイルデバイスの環境の条件を判定するための手段と、環境の条件に基づいて受信信号強度インジケーション(RSSI)データおよび往復時間(RTT)データを重み付けするための手段と、決定された重み付けを含むRSSIデータおよびRTTデータに基づいてモバイルデバイスのロケーションを算出するための手段とを含んでよい。
[0023]本開示による、受信信号強度インジケーション(RSSI)データおよび往復時間(RTT)データに基づいてロケーションを判定するように構成された例示的なモバイルデバイスは、送信機と、受信機と、メモリと、送信機、受信機、およびメモリに結合された処理ユニットとを含み得る。処理ユニットは、モバイルデバイスが位置する領域を判定することと、その領域に関連するロケーションデータに基づいてモバイルデバイスの環境の条件を判定することと、環境の条件に基づいて受信信号強度インジケーション(RSSI)データおよび往復時間(RTT)データを重み付けすることと、決定された重み付けを含むRSSIデータおよびRTTデータに基づいてモバイルデバイスのロケーションを算出することとを行うように構成され得る。
[0024]本開示による、受信信号強度インジケーション(RSSI)データおよび往復時間(RTT)データに基づいてモバイルデバイスのロケーションの判定を容易にするための例示的な方法は、構造に関連する複数の領域に対応するロケーションデータを取得することと、処理ユニットによって、複数の領域の各領域について、ロケーションデータに基づいてその領域に関連する環境の条件を判定し、かつその領域に関連する環境の条件に基づきRSSIデータおよびRTTデータの重み付けに関係する重み付け情報を決定することとを含んでよい。この方法は、複数の領域の各領域の重み付け情報をモバイルデバイスに送ることをさらに含み得る。
[0025]本開示による別の例示的な非一時的コンピュータ可読記憶媒体には、構造に関連する複数の領域に対応するロケーションデータを取得することと、複数の領域の各領域について、ロケーションデータに基づいてその領域に関連する環境の条件を判定し、かつその領域に関連する環境の条件に基づきRSSIデータおよびRTTデータの重み付けに関係する重み付け情報を決定することとを含む機能を処理ユニットに実行させるための命令が組み込まれ得る。この命令は、複数の領域の各領域の重み付け情報をモバイルデバイスに送るためのプロセスをさらに生じさせ得る。
[0026]本開示による、受信信号強度インジケーション(RSSI)データおよび往復時間(RTT)データに基づいてモバイルデバイスのロケーションの判定を容易にするための例示的なシステムは、構造に関連する複数の領域に対応するロケーションデータを取得するための手段と、複数の領域の各領域について、ロケーションデータに基づいてその領域に関連する環境の条件を判定し、かつその領域に関連する環境の条件に基づきRSSIデータおよびRTTデータの重み付けに関係する重み付け情報を決定するための手段とを含んでよい。このシステムは、複数の領域の各領域の重み付け情報をモバイルデバイスに送るための手段をさらに含み得る。
[0027]本明細書による、受信信号強度インジケーション(RSSI)データおよび往復時間(RTT)データに基づくモバイルデバイスのロケーションの判定を容易にするための例示的なサーバは、送信機と、受信機と、メモリと、送信機、受信機、およびメモリに通信可能に結合された処理ユニットとを含み得る。処理ユニットは、構造に関連する複数の領域に対応するロケーションデータを取得することと、複数の領域の各領域について、ロケーションデータに基づいてその領域に関連する環境の条件を判定し、かつその領域に関連する環境の条件に基づきRSSIデータおよびRTTデータの重み付けに関係する重み付け情報を決定することとを行うように構成され得る。この処理ユニットは、複数の領域の各領域の重み付け情報を送信機を介してモバイルデバイスに送るようにさらに構成され得る。
[0028]本開示による、重み付けされた受信信号強度インジケーション(RSSI)データおよび往復時間(RTT)データに基づいてモバイルデバイスのロケーションを判定するための例示的な方法は、モバイルデバイスによって、複数の領域の各領域の重み付け情報を受信することと、複数の領域の各領域の重み付け情報をモバイルデバイスのメモリに記憶することと、モバイルデバイスが位置する領域に関係するRSSI測定値およびRTT測定値を取得することとを含み得る。この方法は、モバイルデバイスが位置する領域の重み付け情報を使用して、RSSI測定値用の第1の重みおよびRTT測定値用の第2の重みを決定することをさらに含み得る。この方法は、第1の重みおよび第2の重みを使用してモバイルデバイスのロケーションを算出することを含み得る。
[0029]本開示によるさらに別の非一時的コンピュータ可読記憶媒体には、複数の領域の各領域の重み付け情報を受信することと、複数の領域の各領域の重み付け情報をメモリに記憶することと、モバイルデバイスが位置する領域に関係するRSSI測定値およびRTT測定値を取得することとを含む機能を処理ユニットに実行させるための命令が組み込まれ得る。命令は、プロセッサに、モバイルデバイスが位置する領域の重み付け情報を使用して、RSSI測定値用の第1の重みおよびRTT測定値用の第2の重みを決定させ得る。命令はさらに、プロセッサに、第1の重みおよび第2の重みを使用してモバイルデバイスのロケーションを算出させ得る。
[0030]本開示による、重み付けされた受信信号強度インジケーション(RSSI)データおよび往復時間(RTT)データに基づいてモバイルデバイスのロケーションを判定するための例示的なシステムは、複数の領域の各領域の重み付け情報を受信するための手段と、複数の領域の各領域の重み付け情報をメモリに記憶するための手段と、モバイルデバイスが位置する領域に関係するRSSI測定値およびRTT測定値を取得するための手段とを含み得る。このシステムは、モバイルデバイスが位置する領域の重み付け情報を使用して、RSSI測定値用の第1の重みおよびRTT測定値用の第2の重みを決定するための手段をさらに含み得る。このシステムは、第1の重みおよび第2の重みを使用してモバイルデバイスのロケーションを算出するための手段をさらに含み得る。
[0031]本明細書による、受信信号強度インジケーション(RSSI)データおよび往復時間(RTT)データに基づいてロケーションを判定するように構成された例示的なモバイルデバイスは、送信機と、受信機と、メモリと、送信機、受信機、およびメモリに結合された処理ユニットとを含み得る。プロセッサは、複数の領域の各領域の重み付け情報を受信することと、複数の領域の各領域の重み付け情報をメモリに記憶することと、モバイルデバイスが位置する領域に関係するRSSI測定値およびRTT測定値を取得することとを行うように構成され得る。処理ユニットは、モバイルデバイスが位置する領域の重み付け情報を使用して、RSSI測定値用の第1の重みおよびRTT測定値用の第2の重みを決定するように構成され得る。処理ユニットは、第1の重みおよび第2の重みを使用してモバイルデバイスのロケーションを算出するようにさらに構成され得る。
[0032]本明細書全体にわたる「一例」、「1つの特徴」、または「例」という言及は、特徴および/または例に関して説明する特定の特徴、構造、または特性が、請求する主題の少なくとも1つの特徴および/または例の中に含まれることを意味する。したがって、本明細書全体にわたる様々な箇所における「一例では」、「例」、「1つの特徴では」または「特徴」という句の出現は、必ずしもすべてが同じ特徴および/または例を指すとは限らない。さらに、それらの特定の特徴、構造、または特性を組み合わせて1つまたは複数の例および/または特徴にすることができる。
[0033]モバイルデバイスはそのロケーションまたは位置を判定し得る。一実装形態では、モバイルデバイスは、信号をワイヤレスに送信することができる他のデバイスのためのワイヤレスネットワーク要素からワイヤレスに受信された信号に基づいてモバイルデバイスのロケーションを推定し得る。たとえば、モバイルデバイスは、特定のビル内など、衛星測位システム(SPS)からのナビゲーション信号が利用可能でない領域内で利用され得る。ワイヤレスネットワーク要素は、既知のロケーションにあるそのような領域全体にわたって位置し得、モバイルデバイスは、モバイルデバイスから特定のワイヤレスネットワーク要素までの距離を推定し得る。そのような距離を推定し得、そのようなモバイルデバイスのロケーションは、公知の技法を使用して三角行列化され得る。
[0034]一実装形態では、モバイルデバイスは、1つまたは複数の近くのフェムトセルと通信することによってモバイルデバイス自体のロケーションを推定し得る。本明細書で使用する「フェムトセル」は、小型のセルラー基地局を指し得る。そのようなフェムトセルは、ブロードバンドを介して(たとえば、デジタル加入者回線(DSL)またはケーブルを介して)サービスプロバイダのネットワークに接続されてよい。フェムトセルは、フェムトセルに適合する数多くの考えられる技法がある中でほんの数例を挙げると、たとえば、ユニバーサルモバイル電気通信システム(UTMS:Universal Mobile Telecommunications System)、ロングタームエボリューション(LTE)、エボリューションデータオプティマイズドまたはエボリューションデータオンリー(EV−DO:Evolution-Data Optimized or Evolution-Data only)、グローバルシステムフォーモバイルコミュニケーションズ(GSM(登録商標):Global System for Mobile communications)、ワールドワイドインターオペラビリティフォーマイクロウェーブアクセス(WiMAX(登録商標):Worldwide Interoperability for Microwave Access)、符号分割多元接続(CDMA)2000、または時分割同期符号分割多元接続(TD−SCDMA)などの技法を利用し得る。フェムトセルは一体化されたWi−Fi(登録商標)を有し得る。往復時間レンジングは、フェムトセルを利用することによって実行され得る。
[0035]モバイルデバイスは、いくつかの技法のうちのいずれか1つを使用してモバイルデバイスからワイヤレスネットワーク要素までの距離を推定し得る。そのような距離を推定する1つの方法は、特定のワイヤレスネットワーク要素にプローブ要求信号をワイヤレスに送信することによる方法である。ワイヤレスネットワーク要素は、そのようなプローブ要求を受信すると、応答信号をワイヤレスに送信し得る。モバイルデバイスは、モバイルデバイスがプローブ要求を送信する時間と応答信号が受信される時間との間の時間間隔(以下「往復時間」と呼ぶ)を測定し得る。ワイヤレスに送信された信号は、光速などの既知の速度で移動し得る。したがって、プローブ要求が送信される時間と応答が受信される時間との間の往復時間に基づいて距離を推定し得る。しかしながら、ワイヤレスネットワーク要素では通常、プローブ要求が受信される時間と応答信号が送信される時間との間の処理遅延が生じる。モバイルデバイスは、測定された時間間隔に基づく距離の正確な推定を行うために、測定された往復時間間隔から処理遅延の推定値を減じ得る。しかしながら、様々なワイヤレスネットワーク要素ではそれぞれに異なる処理遅延が生じることがある。そのような様々な処理遅延を厳密に考慮するために、特定のワイヤレスネットワーク要素に固有の処理遅延の推定値が所与の領域のアノテーションマップとしてモバイルデバイスに供給され得る。プローブ要求を送信することと応答信号を受信することとの間の往復時間の測定値が得られ、ワイヤレスネットワーク要素に固有の処理遅延が減じられた後、モバイルデバイスからワイヤレスネットワーク要素までの距離の測定値は、そのような時間測定値に基づいて推定され得る。
[0036]本明細書で使用する「ワイヤレスネットワーク要素」は、ワイヤレス通信デバイスがネットワークと通信することを可能にするデバイスを指し得る。たとえば、ワイヤレスネットワーク要素は、たとえば、アクセスポイント(たとえば、Wi−Fiアクセスポイント)、フェムトセルを備え得、ワイヤレス通信デバイスがWi−Fi、ブルートゥース、符号分割多元接続(CDMA)、時間分割多元接続(TDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、直交周波数分割多元接続(OFDMA)、シングルキャリア周波数分割多元接続(SC−FDMA)、または任意の他の適切なワイヤレス技法および/または標準を使用してワイヤレスネットワークに接続するのを可能にしてよい。
[0037]モバイルデバイスからワイヤレスネットワーク要素までの距離を推定するための別の技法は、ワイヤレスネットワーク要素から受信された信号の信号強度を測定することを含む。上述のように、プローブ要求に応答してワイヤレスネットワーク要素からモバイルデバイスに応答信号が送信され得、そのような応答信号の強度が測定され得る。そのような測定された信号強度に基づいて、モバイルデバイスからワイヤレスネットワーク要素までの距離が推定され得る。代替として、ワイヤレスネットワーク要素は、最初にプローブ要求を受信せずに信号を周期的にブローキャストすることができ、そのような受信されたブロードキャスト信号の強度が測定されてよい。一実装形態では、ワイヤレスネットワーク要素は信号を既知の信号強度で送信し得る。障害物のないロケーションでは、ワイヤレスネットワーク要素から送信された信号の強度は、所与の距離にわたって既知の率で低下することがある。たとえば、受信信号の信号強度が、そのような信号がワイヤレスネットワーク要素によって送信される強度の80.23%である場合、例示的な一実装形態では、モバイルデバイスはワイヤレスネットワーク要素までの距離を100.45メートルと推定し得る。一方、受信信号の信号強度が、そのような信号がワイヤレスネットワーク要素によって送信される強度の82.57%である場合、例示的な一実装形態では、モバイルデバイスはワイヤレスネットワーク要素までの距離を91.35メートルと推定し得る。信号強度は、距離に対して既知の率で低下することがあり、ワイヤレスネットワーク要素から受信される信号の信号強度の測定値に基づいて、モバイルデバイスからワイヤレスネットワーク要素までの距離が推定され得る。一例では、特定のワイヤレスネットワーク要素に関する距離に対する信号強度のマッピングを指定するある領域に関するマップ上のアノテーションが設けられ得る。
[0038]しかしながら、ワイヤレスネットワーク要素とモバイルデバイスとの間に障害物が存在すると、ワイヤレスネットワーク要素からモバイルデバイスに送信される信号の強度が低下することがある。たとえば、屋内ロケーションでは、ワイヤレスネットワーク要素とモバイルデバイスとの間に壁が存在すると、送信信号の強度が放散することがある。さらに、そのような信号強度が放散する量は、そのような壁が作られた材料に依存することがある。たとえば、乾式壁で作られた壁は、コンクリートで作られた壁よりも少ない量だけ信号の強度を放散させることがある。したがって、測定された信号強度に基づいてモバイルデバイスからワイヤレスネットワーク要素までの距離を正確に推定するには、そのような障害物または信号強度を低下させることがある他の因子の存在を考慮し得る。たとえば、ワイヤレスネットワーク要素について、測定された信号強度に対する距離を示す変換式が求められ得る。そのような公式は、ワイヤレスネットワーク要素から信号を受信するモバイルデバイスのロケーションに基づいて依存することがある。たとえば、そのような公式は、モバイルデバイスがワイヤレスネットワーク要素から50メートル離れており、障害物がない場合、モバイルデバイスがワイヤレスネットワーク要素から50メートル離れた他のどこかに位置するが、信号が通過しなければならない壁などのいくつかの障害物がある場合とは異なる重みを加え得る。そのような公式または数学的関係は、距離を推定する際に使用するためにモバイルデバイスに供給され得る。一実装形態では、そのような公式または数学的関係はアノテーションを介してマップに供給され得る。
[0039]モバイルデバイスは、いくつかのワイヤレスネットワーク要素までの距離を特定し得る。上記で説明したように、そのようなワイヤレスネットワーク要素のそれぞれのロケーションが既知である場合、モバイルデバイスはそのロケーションを三角行列化し得る。
[0040]一実装形態によれば、モバイルデバイスは、SPSからのナビゲーション信号が利用可能でない特定の領域内にある場合にローカルマップにアクセスし得る。そのようなローカルマップは、ネットワーク上のロケーションに記憶され、たとえばインターネットを介してアクセスされ得る。そのようなローカルマップは、取り込まれ、ユーザのモバイルデバイス上に表示され得る。そのようなマップは、たとえば、ショッピングモール内の特定の店舗のロケーションを示し得る。モバイルデバイスはまた、そのようなローカルマップに関連するアノテーションを取り込み得る。そのようなアノテーションは、いくつかの実装形態ではローカルマップと同じロケーションに記憶され得る。しかしながら、そのようなアノテーションは、他の実施形態では1つまたは複数の異なるロケーションに記憶され得る。そのようなアノテーションは、ローカルマップの対象となる領域内のワイヤレスネットワーク要素の存在を示し得る。一実装形態では、そのようなアノテーションは、推定された処理遅延、および1つまたは複数のワイヤレスネットワーク要素から受信された信号の信号強度に基づいて1つまたは複数のワイヤレスネットワーク要素までの距離を推定するための公式を示し得る。そのようなローカルマップは、グローバル座標系に対するローカル座標系を含み得る。ローカル座標系を利用することによって、たとえば、世界測地系(WGS)84スタイルグローバル座標などの地球中心座標を参照せずにローカルマップが供給され得る。ローカルマップは、ローカルマップ自体に原点を有するローカル座標系で指定された屋内ロケーションに関する構造情報を含み得る。ローカルマップ上のアノテーションは、ローカルマップ上に示されるエンティティに関する情報を備え得る。
[0041]そのようなローカル座標系使用すると特定の利点を実現することができる。たとえば、グローバル座標系内でレンジングが行われるデバイスを見つけるよりもローカル座標系でレンジングが行われるデバイスを見つける方が容易である。既知のx、y座標グリッドを有するマップがあるとすれば、アクセスポイントロケーションがたとえば、情報技術エンジニア、施設によって割り当てられ得るか、または単にマップ上に示すことによって割り当てられ得る。グローバル座標系において同様の配置を実行するには、たとえば、まずグローバル座標系においてロケーションが求められる。各ポイントがグローバル座標系内でネイティブに実行される場合、GPS信号を利用することなど、ナビゲーション信号に基づくロケーションフィックスを行うことが必要になることがある。しかしながら、ビルまたは他の構造内でナビゲーション信号に基づくロケーションフィックスを行うのは困難であることがあり、不正確であり、かつ時間がかかる可能性が高い。
[0042]代替として、複数のロケーションフィックスがローカル座標参照系内のピンポイントからグローバル座標参照系に移され得る。そのような複数のロケーションフィックスを使用してローカル座標がグローバル座標に変換され得る。ローカル座標からグローバル座標へのそのような変換を実行するには、まずローカル座標系が生成または取得され、ローカル座標系内にネットワーク要素が正確に配置される。ローカルからグローバルに調和されたものへのそのような追加の変換は、余分な計算/作業を必要にするとともに、エラーの潜在的な要因を導入することがある。
[0043]モバイルデバイスは、領域を入力すると、まずその領域に関連する特定のローカルマップを特定し得、次いでマップを取り込み得る。一実装形態では、モバイルデバイスは、プローブ要求をブロードキャストし得、領域内のワイヤレスネットワーク要素から応答信号を受信し得る。そのような応答信号のうちのいくつかまたはすべては、そのような応答信号が送信されたワイヤレスネットワーク要素の識別情報を示し得る媒体アクセス制御識別子(MAC ID)を記述する情報を含んでよい。モバイルデバイスは、そのようなMAC IDを受信した後、たとえばデータベースまたは参照用テーブルを参照してそのようなワイヤレスネットワーク要素に関連するマップの識別情報を判定し得る。一実装形態では、モバイルデバイスは、モバイルデバイスのインターネットサービスプロバイダを介してアクセス可能なデータベースにアクセスし得る。代替として、モバイルデバイスは、そのようなMAC IDが記憶された既知のネットワークアドレスにアクセスして、そのようなMAC IDに関連するローカルマップを特定し得る。
[0044]一実装形態では、モバイルデバイスは、1つの特定のローカルマップに関連するワイヤレスネットワーク要素から信号を受信し、異なるローカルマップに関連する他のワイヤレスネットワーク要素から追加の信号を受信し得る。そのようなシナリオでは、モバイルデバイスは、少なくとも最小しきい値信号強度を有する受信信号に関連するMAC IDを判定し得る。モバイルデバイスは次いで、データベースにアクセスしてそのようなMAC IDに関連するローカルマップを特定し得る。MAC IDのうちのいくつかが第1のローカルマップに関連し、受信信号のMAC IDのうちのいくつかが第2のローカルマップに関連する場合、モバイルデバイスはたとえば、どちらのローカルマップが最も強度の高い受信信号に関連するかを特定し得る。ユーザは次いで、可能性のあるローカルマップの中から、ユーザが位置するローカルマップを選択する選択肢を提示され得る。
[0045]他の実装形態では、関係するローカルマップを特定する他の方法が利用され得る。いくつかの実装形態では、領域を入力するときにユニフォームレファレンスアイデンティファイア(URI)がモバイルデバイスにワイヤレスに送信され得る。本明細書で使用する「URI」は、情報が記憶されるロケーションを指し得る。たとえば、URIは、ローカルマップがハイパーテキスト転送プロトコル(HTTP)などのいくつかのプロトコルのうちのいずれか1つに従って記憶されたネットワークアドレスを示し得る。そのようなネットワークアドレスは、数多くの考えられる例がある中で2つのみを挙げるとインターネットアドレスまたはローカルエリアネットワークアドレスを備え得る。URIがモバイルデバイスによって受信された後、モバイルデバイスは、参照されたアドレスまたはロケーションにアクセスし、関連するローカルマップを取り込み得る。
[0046]一実装形態では、ローカルマップがユーザに対して提示され、たとえば、ユーザのモバイルデバイスのディスプレイ画面上に表示され得る。いくつかの実装形態では、ワイヤレスネットワーク要素のアノテーションはユーザから隠される。たとえば、ワイヤレスネットワーク要素のそのようなアノテーションは、アノテーション自体が表示されるマップを乱雑にすることがあり、ユーザがそのようなワイヤレスネットワーク要素に関する情報を見ることを望まないことがあるので、隠されることがある。しかしながら、その代わりに他の種類のアノテーションがユーザに表示され得る。幅広いアノテーションがユーザのモバイルデバイスに供給され表示され得る。たとえば、ユーザがショッピングモール内にいる場合、アノテーションは、数多くの例がある中でほんの数例を挙げると、ショッピングモール内の特定のレストランに空いた席があるかどうか、商品を購入するための待ち時間が最短である店舗内のレジのロケーション、または公衆便所が清掃のために使用できないかどうかを示し得る。
[0047]上記で説明したように、アノテーションは、1つまたは複数のロケーションから取り込まれ得、ローカルマップが取り込まれるのと異なるロケーションから取り込まれ得る。ショッピングモール内の実装形態では、たとえば、ワイヤレスネットワーク要素に関連するアノテーションが第1のロケーションから取り込まれ得、デパートに関連するアノテーションが第2のロケーションから取り込まれ得、トイレなどのショッピングモールの公共領域に関連するアノテーションが、たとえば第3のロケーションから取り込まれ得る。一実装形態では、モバイルデバイスは、様々なソースからローカルマップ用の様々なアノテーションを取り込み得、そのようなアノテーションのうちの1つまたは複数をディスプレイデバイスを介して選択的にユーザに表示し得る。
[0048]ユーザがローカルマップに関連する領域まで移動し、ユーザのモバイルデバイスが関連するローカルおよび関係するアノテーションを特定し取り込んだ場合、モバイルデバイスはそれに続いて、ワイヤレスネットワーク要素に関係するアノテーションを利用してワイヤレスネットワーク要素までの距離を求め得る。たとえば、上記で説明したように、モバイルデバイスは、1つまたは複数のワイヤレスネットワーク要素にプローブ要求を送信し、各ワイヤレスネットワーク要素からプローブ応答信号が受信されるまで往復時間間隔を測定し得る。そのようなモバイルデバイスは、ローカルマップ上のアノテーションによって示されるような関連のあるワイヤレスネットワーク要素に関連する関係する処理遅延を減じ得、次いでワイヤレスネットワーク要素までの距離を推定し得る。そのようなモバイルデバイスはまた、様々なワイヤレスネットワーク要素からの受信信号の信号強度を測定し得、測定された信号強度に少なくとも部分的に基づいてそのようなワイヤレスネットワーク要素までの距離を推定し得る。上記で説明したように、受信信号強度と距離との間のあらかじめ規定された関係が、特定のワイヤレスネットワーク要素のアノテーションとしてローカルマップ上に示され得る。さらに、受信信号強度と距離との間のそのようなあらかじめ規定された関係はまた、特定のワイヤレスネットワーク要素とモバイルデバイスとの間の特定の種類の任意の障害物に依存することがある。したがって、そのようなあらかじめ規定された関係に基づき、受信信号の信号強度に基づいて距離が推定され得る。一実装形態では、プローブ要求往復時間間隔から処理遅延を減じた値および受信信号強度から推定された距離結果の組合せについてそれぞれの重みが求められ得る。たとえば、方法のうちの1つがより正確な結果をもたらすと判定された場合、そのような方法により大きい重みが適用され得る。たとえば、受信信号強度から求められた距離の推定値が、プローブ要求往復時間間隔から処理遅延を減じた値から推定された距離よりも精度が劣る場合、プローブ要求往復時間間隔から処理遅延を減じた値から求められた距離に0.60の重みが適用され、受信信号強度から求められた距離に0.40の重みが適用される。
[0049]モバイルデバイスから少なくとも3つのワイヤレスネットワーク要素までの距離が推定された場合、モバイルデバイスはそれに続いてモバイルデバイスのロケーションを三角行列化し得る。そのようなロケーションが推定された後、ユーザが位置する領域に関係するアノテーションがそのようなユーザに表示され得る。たとえば、ユーザの推定されたロケーションに基づいて、ショッピングモール内の特定の店舗までの方向がユーザに提示され得る。
[0050]図1は、特定の一実装形態による既知のロケーションに設置された様々なワイヤレスネットワーク要素を有するオフィスビルのフロア100の平面図である。図示のように、第1のワイヤレスネットワーク要素105、第2のワイヤレスネットワーク要素110、第3のワイヤレスネットワーク要素115、第4のワイヤレスネットワーク要素120、第5のワイヤレスネットワーク要素125がフロア100全体にわたって配置される。ユーザ130は、モバイルデバイス135を持ち、フロア100全体にわたって移動し得る。オフィスビルは、フロア100、および場合によっては多数の他のフロアを含み得る。一実装形態では、モバイルデバイス135は、モバイルデバイス135が位置するのと同じフロア100に位置するワイヤレスネットワーク要素と通信することによってモバイルデバイス135の位置を推定し得る。様々なフロアは、それぞれに異なる間取りを有し得、数多くの例がある中でほんの数例を挙げると、ワイヤレスネットワーク要素、オフィス、トイレ、図書室、カフェなどのそれぞれに異なる構成を有し得る。
[0051]モバイルデバイス135は、液晶ディスプレイ(LCD)、タッチ機能を有する画面、またはグラフィカルユーザインターフェースを提示することができる任意の他の種類のディスプレイなどのディスプレイ画面を含み得る。モバイルデバイス135のディスプレイはユーザ130にローカルマップを提示し得る。そのようなローカルマップは、2次元の間取り、またはユーザ130がモバイルデバイス135を持って移動しているフロア100の間取りの一部を提示し得る。モバイルデバイス135は、フロア100上に移動すると、最初は、モバイルデバイス135がその時間に位置するフロア100を認識し得ず、ユーザ130に提示すべきフロア100のローカルマップを有し得ない。モバイルデバイス135は、フロア100上に移動すると、この場合はフロア100である、モバイルデバイス135が現在移送されているロケーションに対応するローカルマップの識別情報を判定し得る。モバイルデバイスがユーザ130に提示すべきローカルマップの識別情報を判定し得る様々な方法がある。提示すべき適切なローカルマップの識別情報が判定された後、モバイルデバイス135は、そのようなローカルマップを取り込み、次いでそのようなローカルマップをたとえばモバイルデバイス135のディスプレイ上に提示し得る。
[0052]特定の実装形態では、モバイルデバイスは、アクセスポイント、フェムトセルなどの様々なワイヤレスネットワーク要素からのブロードキャストをリスンすることによって、モバイルデバイス135が保持されているロケーションの適切なローカルマップを特定し得る。たとえば、第1のワイヤレスネットワーク要素105は、ビーコンメッセージを周期的にブロードキャストし得る。そのようなビーコンメッセージは、第1のワイヤレスネットワーク要素105のMAC IDを示し得る。そのようなMAC IDは、第1のワイヤレスネットワーク要素105の識別子を示し得る。モバイルデバイスは、ビーコンメッセージからMAC IDを抽出するときに、データベースまたは参照用テーブルにアクセスして、第1のワイヤレスネットワーク要素105に対応するローカルマップの識別情報を判定し得る。たとえば、そのようなデータベースまたは参照用テーブルにアクセスするロケーションおよび方法は、ユーザ130がモバイルデバイス135をフロア100上に運ぶ前に認識され得る。一実装形態では、あらかじめ規定された1つまたは複数のデータベースロケーションにMAC IDの参照用テーブルが記憶されてよい。代替として、ワイヤレスネットワーク要素に関連するMAC IDは、そのようなデータベースまたは参照用テーブルのロケーションを示し得る。他の実装形態では、MAC IDは、第1のワイヤレスネットワーク要素105に対応するローカルマップを直接示し得る。
[0053]一実装形態では、モバイルデバイス135は、フロア100上に位置する1つまたは複数のワイヤレスネットワーク要素に電気電子技術者協会(IEEE)802.11準拠プローブ要求を送信し得る。1つまたは複数のワイヤレスネットワーク要素は、そのような802.11準拠プローブ要求を受信したときに、モバイルデバイス135に応答を送信し得る。そのような応答のうちの1つまたは複数は、フロア100に対応するローカルエリアマップにアクセス可能なURIを示す情報を含み得る。
[0054]モバイルデバイス135は、ワイヤレスネットワーク要素からプローブ要求に対する応答を受信した場合、それに続いてそのようなワイヤレスネットワーク要素と通信し得る。たとえば、モバイルデバイス135は、特定のネットワーク要素に関連付けられることを許可され、かつインターネットプロトコル(IP)アドレスを望む場合、動的ホスト構成プロトコル(DHCP)「Discover」要求を送信してそのようなIPアドレスを要求し得る。ワイヤレスネットワーク要素は、そのようなDHCP Discover要求を受信すると、モバイルデバイス135に割り当てられたIPアドレスが含まれ得るDHCP「Offer」応答で応答し得る。ワイヤレスネットワーク要素に関連するローカルマップがDHCP Offer応答内にも含まれ得るロケーションを示すURI。モバイルデバイス135は、そのようなDHCP Offer応答を受信すると、URIにアクセスして関連するローカルマップを取り込み得る。たとえば、URIは、インターネットまたは何らかの他のネットワークを介してアクセスできるローカルマップデータベース145に記憶されてよい。
[0055]いくつかの実装形態では、モバイルデバイス135が現在位置する領域に対応するローカルマップがネットワークレイヤブロードキャストパケットを介してモバイルデバイス135に送信され得るロケーションを示すURI。ローカルサブネットに接続されたホストは、そのサブネット上のブロードキャストメッセージをリスンし得る。そのようなブロードキャストメッセージのうちの1つまたは複数は、関連のあるURIを含み得る。インターネットプロトコル(IP)サブネット固有ブロードキャストの1つの形態は、ある特定のポート上の255.255.255.255などのIPアドレスに配信されるメッセージである。様々なアドレスを利用するそのようなブロードキャストのサブネット固有バージョンがあり得ることを諒解されたい。
[0056]特定の一実装形態では、URIは、リンクレイヤブロードキャストフレームを介してモバイルデバイス135に送信され得る。たとえば、ローカルマップが取り込まれ得るURIの識別情報を含むフレームを周期的にブロードキャストするフロア100上に位置するエンティティがあり得る。そのようなブロードキャストフレームは、第1のワイヤレスネットワーク要素105などのワイヤレスネットワーク要素、またはブロードキャストメッセージ送信機160などの送信機を含むフロア100内の何らかの他の要素によってブロードキャストされ得る。ブロードキャストメッセージ送信機160は、たとえば、圧縮フォーマット内にそのようなURIを含むフレームを周期的にローカルに送信し得る。モバイルデバイス135は、そのようなブロードキャストフレームを受信すると、そのようなブロードキャストフレーム内のURIを抽出し、次いでそのようなURIによって示されるアドレスに記憶された対応するローカルエリアマップを取り込み得る。
[0057]一実装形態では、URIは、ワイヤレスネットワーク要素または送信機などのビーコン情報要素を介してモバイルデバイス135に送信され得る。たとえば、そのようなURIをモバイルデバイス135に送信するには個別的に小さすぎる複数の要素が、URIを送信するように共に「ステッチングされる」か、または組み合わされ得る。
[0058]いくつかの実装形態では、URIは、ワイヤレスネットワーク要素のサービスセット識別子(SSID)に符号化され得る。たとえば、ワイヤレスネットワーク上のデバイスは特定のSSIDを利用して互いに通信し得る。たとえば第1のワイヤレスネットワーク要素105などのローカルエリアネットワーク要素が、第2のワイヤレスネットワーク要素110またはモバイルデバイス135などのローカルエリアネットワーク上の別の要素と通信する場合、SSIDは送信メッセージに含まれ得る。モバイルデバイス135が第1のワイヤレスネットワーク要素105からそのようなメッセージを受信した場合、そのようなSSIDからURIが抽出され得、次いでモバイルデバイス135がURIによって示されるロケーションからフロア100に対応するローカルエリアマップを取り込み得る。
[0059]一実装形態では、URIは、ワイヤレスネットワーク要素の基本サービスセット識別子(BSSID)に符号化され得る。基本サービスセットは、特定の一実装形態におけるIEEE802.11ワイヤレスLANの基本ビルディングブロックを指し得る。インフラストラクチャモードでは、1つのワイヤレスネットワーク要素とすべての関連するワイヤレスデバイスまたはステーションとを基本サービスセットと呼び得る。第1のワイヤレスネットワーク要素105などの特定のワイヤレスネットワーク要素は、SSIDとBSSIDの両方をモバイルデバイス135に送信し得る。URIは、上記で説明したようにSSIDとして符号化されるか、またはBSSID内で符号化され得る。たとえば、SSIDとBSSIDの両方がメッセージにおいて第1のワイヤレスネットワーク要素105からモバイルデバイス135に送信され得る。そのようなメッセージを受信すると、BSSIDおよび/またはSSIDからURIが抽出され得る。特定の一実装形態では、モバイルデバイス135は、受信されたSSIDまたはBSSIDにおいてURIを探索するようにプログラムされてよい。
[0060]上述のようにローカルマップを使用すると、グローバルマップに勝る多数の利点が実現される。グローバルマップはたとえば、ある中央ロケーションに記憶され得る。そのようなグローバルマップは、そのような中央ロケーションからアクセスされ得、そのようなグローバルマップを取り込む方法があらかじめ規定され得る。しかしながら、そのようなグローバルマップがある中央ロケーションに記憶されるので、そのようなグローバルマップを情報で更新することは困難であるかまたは面倒であることがある。たとえば、ショッピングモール内の店舗の間取りが改築プロセスの間に変更された場合、間取りの変更が適時にグローバルマップに反映されないことがある。
[0061]さらに、グローバルマップは、全地球測位システム(GPS)に関連する座標系または衛星測位システム(SPS)によって規定される何らかの他の座標系などのグローバル座標系に関連付けられ得る。
[0062]一方、ローカルマップは、ローカルマップ上に示される要素の変更を反映するように更新するのがずっと容易であり得る。ローカルマップは、比較的小さい対象領域のみを有するので維持するのが容易であり得る。そのようなローカルマップは、インターネットによってアクセス可能なサーバ内などの、ネットワークアクセス可能な1つまたは複数のロケーションに記憶され得る。
[0063]さらに、上記で指摘されたように、ローカルマップはグローバル座標系に関連付けられる必要はなく、その代わり、ローカルマップは、GPS座標系またはSPSによって規定される何らかの他の座標系と無関係であり得るローカル座標系に関連付けられ得る。ローカル座標系におけるマップ内の変更された項目の位置は、GPSなどのナビゲーション信号を使用して求める必要も、または座標間の変換を実行することによって求める必要もないので、ローカル座標系におけるマップは、グローバル座標系におけるマップよりも維持が容易であり得る。
[0064]ローカルマップに対応するアノテーションは、ローカルマップが取り込まれる前、取り込まれるとき、または取り込まれた後で取り込まれ得る。そのようなアノテーションは、たとえば、図1に示されるデータベース145、またはアノテーションデータベース150もしくはサーバ155などの何らかの他のデータベースもしくはサーバに記憶され得る。一実装形態では、モバイルデバイス135は、あらかじめ規定されたロケーションに位置するあらかじめ規定されたアノテーションデータベース150からそのようなアノテーションを取り込み得る。代替として、アノテーションデータベース150のURIが、ローカルマップデータベース145のURIがモバイルデバイス135に供給されるのと同様にモバイルデバイス135に送られ得る。他の実装形態では、アノテーションは、フロア100に対応するローカルマップがローカルマップデータベース145から取り込まれた後でモバイルデバイス135に送信され得る。たとえば、モバイルデバイス135によってローカルマップデータベース145からローカルマップが取り込まれた後、ローカルマップデータベース145からサーバ155にメッセージが送られ得る。それに続いて、サーバ155は、アノテーションデータベース150からフロア100に対応するローカルマップ用のアノテーションを取り込み、そのようなアノテーションをモバイルデバイス135に送信し得る。
[0065]上記で説明したように、そのようなアノテーションは、ワイヤレスネットワーク要素に関する情報を含み得る。たとえば、アノテーションは、推定された処理遅延および/または特定のワイヤレスネットワーク要素によって送信された信号の推定された受信信号強度に関する数学的モデルを示し得る。そのようなアノテーションは、以下で説明するように、モバイルデバイスとワイヤレスネットワーク要素との間の距離を正確に推定するためにモバイルデバイスによって使用され得る。
[0066]図2は、一実装形態によるワイヤレスネットワーク要素200を囲む領域の図である。図2はまた、第1の壁205と、第2の壁210と、障害物220とを示す。モバイルデバイス215は、ワイヤレスネットワーク要素200によって送信された信号を受信し得、信号がワイヤレスネットワーク要素200からモバイルデバイス215に送信される測定された時間間隔に少なくとも部分的に基づいてワイヤレスネットワーク要素200までのモバイルデバイス215の距離を推定し得る。
[0067]モバイルデバイス215がワイヤレスネットワーク要素までの距離を推定し得る1つの方法は、ワイヤレスネットワーク要素200にプローブ要求を送信し、そのようなプローブ要求が送信される時間とワイヤレスネットワーク要素200から応答信号が受信される時間との間の時間間隔を測定することによる方法である。モバイルデバイス215は、ワイヤレスネットワーク要素200までの距離を測定することを望む場合、1つまたは複数の近接するワイヤレスネットワーク要素にそのようなプローブ要求を送信し得る。そのようなプローブ要求は、モバイルデバイス215に応答信号を送り返すべきであることを示し得る。
[0068]ワイヤレスに送信された信号は、光速などの既知の速度で移動し得る。信号がワイヤレスネットワーク要素200からモバイルデバイス215まで移動するのにどのくらいの時間がかかるかを測定することによって、たとえば、そのような信号の「飛行時間」、モバイルデバイス215からワイヤレスネットワーク要素200までの距離が推定され得る。この例では、まず、プローブ要求がモバイルデバイス215からワイヤレスネットワーク要素200に送信され、次いで、第2の信号、たとえば応答信号が、ワイヤレスネットワーク要素200からモバイルデバイス215に送信される。したがって、モバイルデバイス215からプローブ要求が送信されてから応答信号が受信されるまでの間の飛行時間間隔が係数2で除され、モバイルデバイス215からワイヤレスネットワーク要素200までの距離が推定され得る。さらに、ワイヤレスネットワーク要素200が受ける処理遅延の推定値も考慮され、モバイルデバイス215とワイヤレスネットワーク要素200との間で信号が送信される実際の時間が正確に測定され得る。具体的には、ワイヤレスネットワーク要素200においてモバイルデバイス215からプローブ要求が受信されてからワイヤレスネットワーク要素200からモバイルデバイス215に応答信号が送信されるまでの期間がある。そのような期間は、本明細書では「処理遅延」と呼ばれる。そのような処理遅延は、たとえば、ワイヤレスネットワーク要素が、受信されたプローブ要求を処理し、そのようなプローブ要求にどのように応答するかを決定することに起因して生じることがある。特定のワイヤレスネットワーク要素の処理遅延は、そのような処理遅延の以前の測定値に基づいて推定され得る。そのような処理遅延は、アノテーションデータベースに記憶され得、ワイヤレスネットワーク要素200までの距離を推定する場合にモバイルデバイス215によって取り込まれ利用され得る。ワイヤレスネットワーク要素200の処理遅延の推定値は、ある期間にわたって得られた実際の処理遅延の測定値に基づいてアノテーションデータベースにおいて更新され得る。
[0069]モバイルデバイス215からワイヤレスネットワーク要素200までの距離を推定するための別の技法は、受信信号強度に基づく。たとえば、所与の領域内のワイヤレスネットワーク要素は既知の信号強度で信号を送信し得る。代替として、そのような信号が送信された強度を示すコードがワイヤレスネットワーク要素によって送信された信号内で送信される。ワイヤレスネットワーク要素によって送信された信号は、より遠くに移動するほど強度が低下するかまたは失われることがある。ワイヤレスに送信された信号は、その信号が送信されたワイヤレスネットワーク要素からより遠くに移動するほど信号強度が既知の率で低下することがある。したがって、受信信号の信号強度を測定し、そのような信号がワイヤレスネットワーク要素によって送信された強度と比較することによって、そのような信号を受信するモバイルデバイスからワイヤレスネットワーク要素までの距離が推定され得る。
[0070]しかしながら、上記で指摘されたように、モバイルデバイスとワイヤレスネットワーク要素との間に配設され信号強度を放散させる障害物が存在することがある。たとえば、信号が、図2に示された第1の壁205または第2の壁210などの壁を貫通して移動する必要がある場合、そのような信号は、そのような壁を貫通して移動する必要がない場合よりも多くの強度をワイヤレスネットワーク要素200から離れるにつれて失うことがある。モバイルデバイス215からワイヤレスネットワーク要素200までの距離を正確に推定するために、距離を推定する際に、そのような障害物の存在、または信号強度を低下させることがある距離の任意の他の因子が考慮され得る。信号強度を低下させることがある他の因子はたとえば、他のソースがキャリア検知動作を実行せず、既存の信号が存在するときに送信を回避しない場合の他のソースからの干渉を含む。
[0071]図2は、モバイルデバイス215が、ワイヤレスネットワーク要素200から信号を受信し、受信信号の測定された信号強度に基づいてワイヤレスネットワーク要素200までの距離を推定する際に位置し得る3つの異なるロケーションを示す。モバイルデバイス215からプローブ要求を受信したことに応答してワイヤレスネットワーク要素200によって信号が送信され得る。代替として、ワイヤレスネットワーク要素200は、モバイルデバイス215によって受信されるビーコンまたは何らかの他のメッセージもしくは信号をブロードキャストし得る。図示のように、モバイルデバイス215が第1のロケーション225に位置する場合、そのような信号は、任意の壁または障害物を貫通して移動することなく直接受信され得る。一方では、したがって、モバイルデバイス215が第2のロケーション230に位置する場合、ワイヤレスネットワーク要素200から送信された信号は、第2のロケーション230に到達する前に第1の壁205を貫通して移動する。最後に、モバイルデバイス215が第3のロケーション235に位置する場合、ワイヤレスネットワーク要素200から送信された信号が第3のロケーション235に位置するモバイルデバイス215に到達するには障害物220を貫通して移動することが必要になることがある。
[0072]壁またはその他の障害物などの物体を貫通する間に信号の強度が低下する量は、そのような壁/障害物の厚さまたは密度およびそのような壁/障害物が形成された材料に依存することがある。たとえば、スチールで形成された壁は、乾式壁材料で形成された壁よりも顕著に信号強度が低下することがある。
[0073]特定の一実装形態では、ワイヤレスネットワーク要素までの距離が飛行時間と受信信号強度の両方に基づいて推定され得る。たとえば、モバイルデバイスの近似位置が、飛行時間測定値に基づいて推定された距離に基づいて三角行列化される場合、受信信号強度に基づいて距離を推定するための数学的モデルを利用してモバイルデバイス215からワイヤレスネットワーク要素200までの距離がさらに推定され得る。上述のように、ワイヤレスネットワーク要素200によって送信される信号が距離に対して低下する量は、ワイヤレスネットワーク要素200とモバイルデバイス215との間に何らかの壁および/またはその他の障害物が配設されているかどうかに少なくとも部分的に依存する。モバイルデバイス215の近似位置が飛行時間などの他の方法を介して既知である場合、受信信号強度と距離との間の適切な数学的関係を利用してモバイルデバイス215からワイヤレスネットワーク要素200までの距離が推定され得る。たとえば、モバイルデバイス215が第2のロケーション230に近いどこかに位置すると判定できる場合、モバイルデバイス215によって受信される信号の強度に基づいてモバイルデバイス215からワイヤレスネットワーク要素200までの距離を推定する場合に第1の壁205の存在が考慮され得る。一方、モバイルデバイス215が第1のロケーション225に近いどこかに位置すると判定できる場合、信号強度と距離との間の異なる関係を利用してモバイルデバイス215からワイヤレスネットワーク要素200までの距離が推定され得る。さらに、モバイルデバイス215が第3のロケーション235に近いどこかに位置すると判定できる場合、障害物220の存在を考慮する信号強度と距離との間の異なる関係を利用してモバイルデバイス215からワイヤレスネットワーク要素200までの距離が推定され得る。アノテーションは、1つまたは複数のワイヤレスネットワーク要素のうちの少なくとも1つに関連する信号強度測定値と距離との間の関係を示す1つまたは複数のパラメータを備え得る。アノテーションは、1つまたは複数のワイヤレスネットワーク要素のうちの少なくとも1つに関連する往復時間測定値と距離との間の関係を示す1つまたは複数のパラメータを備え得る。
[0074]少なくとも3つのワイヤレスネットワーク要素までの距離が求められた後、そのようなモバイルデバイスのロケーションが三角行列化され得る。
[0075]図3は、一実装形態によるモバイルデバイスのディスプレイ画面300の図である。そのようなディスプレイ画面300は、ユーザにローカルマップを提示するためのグラフィカルユーザインターフェースを備え得る。ローカルマップは、ユーザにポインツオブインタレスト(POI)を提示し得る。POIはあらかじめ規定され得る。アノテーションは、少なくとも1つのあらかじめ規定されたPOIに対応する表記を備え得る。この例では、ショッピングモールのローカルマップ302がユーザに提示される。図示のように、ローカルマップ302は、第1の店舗305、第2の店舗310、第3の店舗315、第4の店舗320、レストラン325、トイレ330、第5の店舗340、第6の店舗345、およびフードコート350などのPOIの図を含む。説明を簡単にするために、いくつかのワイヤレスネットワーク要素も、ローカルマップ302によって示されるショッピングモール内に配設されているかどうかを示すために表示される。しかしながら、いくつかの実装形態では、そのようなワイヤレスネットワーク要素がユーザに対して表示されないことがあることを諒解されたい。
[0076]この例では、ショッピングモールは、第1のワイヤレスネットワーク要素355と、第2のワイヤレスネットワーク要素360と、第3のワイヤレスネットワーク要素365と、第4のワイヤレスネットワーク要素370と、第5のワイヤレスネットワーク要素375とを含む。上記で図1および図2に関して説明したように、このようなワイヤレスネットワーク要素によって送信される信号を利用してこのようなショッピングモールに対応するローカルマップの識別情報およびそのようなローカルマップが取り込まれ得るロケーションが判定され得る。そのような信号をさらに利用してローカルマップ302自体内のモバイルデバイスのロケーションが判定され得る。たとえば、モバイルデバイス380を持ったユーザが第3の店舗315と第5の店舗340との間の通路に位置している場合、ユーザおよび/またはモバイルデバイス380は、ローカルマップ302上のそのようなロケーションに位置するように示され得る。いくつかの実装形態では、ユーザおよび/またはモバイルデバイス380の近くのロケーションを示すローカルマップ302の部分のみがユーザに表示され得る。たとえば、多数の店舗を含む大型ショッピングモールがそのようなローカルマップ302内に示される場合にローカルマップ302をユーザが見やすくなり、かつ容易に解釈できるようにいる部分的なマップのみを一度に表示することが実行され得る。
[0077]上記で説明したように、ワイヤレスネットワーク要素のアノテーションが、たとえばアノテーションデータベースから取り込まれ得る。ワイヤレスネットワーク要素のそのようなアノテーションは、モバイルデバイス380から1つまたは複数のワイヤレスネットワーク要素までの距離を求める際に利用されてよい。ワイヤレスネットワーク要素のそのようなアノテーションは、いくつかの実装形態においてローカルマップ302上ではユーザに提示されないことがある。しかしながら、他のアノテーションがユーザに表示され得る。たとえば、トイレ330が故障しているかまたは清掃中である場合、トイレ330のそのようなステータスをユーザに伝えるためのアノテーションがローカルマップ302上に表示され得る。したがって、ユーザは、トイレ330に行ってそのトイレを使用するのを回避し得、その代わりに使用する異なるトイレを探し得る。いくつかの実装形態では、そのようなアノテーションが、ローカルマップに示されているトイレ330上に直接表示され得る。そのようなアノテーションは、たとえば、テキストまたは大文字の「X」として反映され得、そのようなトイレ330が利用可能でないことを示すようにローカルマップ302上のトイレ330の上に示され得る。代替として、アノテーションウィンドウ385を利用してアノテーションがユーザに表示され得る。たとえば、「レストランの向かいのトイレは現在ご利用できません」というテキストアノテーションが表示され得る。
[0078]追加的な種類のアノテーションもユーザに表示され得る。たとえば、レストラン325において席が空いている場合、そのような席が空いていることをユーザに知らせるためのメッセージが表示され得る。さらに、第2の店舗310において靴のセールが行われている場合、そのようなセールが行われていることを示すためのアノテーションがユーザに提示され得る。追加的な種類のアノテーションは、特定の店舗またはローカルマップ302上に示された他のロケーションに関するオープンおよびクローズ時間、エスカレータが故障しているかどうか、またはショッピングモールの特定の領域が混雑しているかどうかを含み得る。いくつかの実装形態では、ユーザが、たとえば、スタイラス、マウス、トラックボール、タッチスクリーン、ボタン/キー、タッチパッド、コントロールスティック、または他の選択ツールを介して、そのような第1の店舗305の、ローカルマップ302の特定の領域を選択し得る。第1の店舗305を選択すると、第1の店舗305に関係するアノテーションがユーザに提示され得る。
[0079]図4は、一実装形態によるモバイルデバイス405にローカルマップおよびアノテーションを提供するためのシステム400の概略ブロック図である。ユーザが、SPSからのナビゲーション信号が利用され得ない領域など、ローカルマップに対応する領域にモバイルデバイス405を持ち運んだ場合、そのようなモバイルデバイス405は、上記で図1および図2に関して説明したように、そのような対応するローカルマップの識別情報、およびそのようなローカルマップが取得され得るロケーションを判定し得る。それに続いて、モバイルデバイス405は、ローカルマップサーバ410からローカルマップを取り込み得る。たとえば、モバイルデバイス405は、ローカルマップに対応する領域を入力するときにそのようなローカルマップサーバ410のネットワークロケーションを示すURIを取り込み得る。上述のように、そのようなローカルマップはローカル座標系を利用し得る。たとえば、そのようなローカル座標は、原点に対する2次元座標を示し得る。
[0080]ローカルマップが取り込まれた後、そのようなローカルマップのアノテーションが、第1のアノテーションデータベース415および第2のアノテーションデータベース420などの1つまたは複数のソースから取り込まれ得る。たとえば、様々なワイヤレスネットワーク要素に関係するアノテーションが第1のアノテーションデータベース415に記憶され得、ローカルマップに関する他の情報をユーザに提供するためのアノテーションが第2のアノテーションデータベース420に記憶され得る。第1のアノテーションデータベース415および第2のアノテーションデータベース420のネットワークアドレスまたはロケーションは、モバイルデバイス405がローカルマップに対応する領域に入る前にモバイルデバイス405に既知であり得る。代替として、たとえば、そのような第1のアノテーションデータベース415および/または第2のアノテーションデータベース420のロケーションは、ショッピングモールなどの、ローカルマップに対応する領域内に配設された1つまたは複数のワイヤレスネットワーク要素または送信機によってモバイルデバイス405にブロードキャストまたは場合によっては送信され得る。別の実装形態では、第1のアノテーションデータベース415および第2のアノテーションデータベース420のそのようなネットワークアドレスまたはロケーションは、ローカルマップサーバ410に記憶され得、ローカルマップサーバ410から対応するローカルマップが取り込まれるときにモバイルデバイス405に供給されてよい。
[0081]図5は、一実装形態による所与の領域のローカルマップを取得するためのプロセス500を示す流れ図である。まず、動作505において、モバイルデバイスは、1つまたは複数のワイヤレスネットワーク要素からワイヤレスに送信された1つまたは複数の信号を受信し得る。次に、動作510において、そのようなモバイルデバイスは、受信された1つまたは複数の信号に少なくとも部分的に基づいてワイヤレスネットワーク要素に関連するローカルマップの識別情報を判定し得る。モバイルデバイスは、そのようなローカルマップが取り込まれ得るネットワークアドレスなどのロケーションを示すURIも受信し得る。最後に、動作515において、関連するローカルマップに関連する関連するローカルマップおよびアノテーションが取り込まれ得る。たとえば、そのようなアノテーションは、ローカルマップと同時に受信され得るかまたはローカルマップが取り込まれた後で受信され得る。いくつかの実装形態では、ローカルマップとアノテーションは同じロケーションに記憶され得る。他の実装形態では、そのようなローカルマップとアノテーションは別々に記憶され得る。
[0082]図6は、一実装形態によるワイヤレスネットワーク要素600の概略ブロック図である。図示のように、ワイヤレスネットワーク要素600は、処理ユニット605、メモリ610、受信機615、および送信機620などの様々な要素を含み得る。処理ユニット605は、受信機615と送信機620との両方を制御し得る。処理ユニット605は、メモリ610に記憶されているプログラムコードまたは命令を実行し得る。受信機615は、プローブ要求などの通信を移動局(たとえば、図1のモバイルデバイス135)から受信し得る。送信機620は、プローブ要求に対する応答を移動局に送信し得る。受信機615および/または送信機620は、他のワイヤレスネットワーク要素および/またはアクセスポイントとも通信し得る。いくつかの実装形態では、ワイヤレスネットワーク要素600は受信機615を含まなくてもよい。ワイヤレスネットワーク要素600は、1つまたは複数のモバイル通信デバイスに対してネットワークへのアクセスを可能にし得る。ワイヤレスネットワーク要素600は、数多くの異なる種類のワイヤレスプロトコルおよび/または標準がある中でほんの数例を挙げると、IEEE802.11、IEEE802.15、またはIEEE802.16、ワールドワイドインターオペラビリティフォーマイクロウェーブアクセス(WiMAX:Worldwide Interoperability for Microwave Access)、あるいはブルートゥースなどの1つまたは複数のワイヤレスプロトコルおよび/または標準を介してそのようなモバイル通信デバイスと通信し得る。
[0083]送信機および/または受信機などの回路は、たとえば、ワイヤレスワイドエリアネットワーク(WWAN)、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)、ワイヤレスパーソナルエリアネットワーク(WPAN)など、様々なワイヤレス通信ネットワークを使用することによって機能を提供し得る。「ネットワーク」および「システム」という用語はしばしば互換的に使用される。WWANは、符号分割多元接続(CDMA)ネットワーク、時分割多元接続(TDMA)ネットワーク、周波数分割多元接続(FDMA)ネットワーク、直交周波数分割多元接続(OFDMA)ネットワーク、シングルキャリア周波数分割多元接続(SC−FDMA)ネットワークなどであり得る。CDMAネットワークは、CDMA2000、広帯域CDMA(W−CDMA(登録商標))などの1つまたは複数の無線アクセス技術(RAT)を実装し得る。CDMA2000は、IS−95、IS−2000、およびIS−856規格を含む。TDMAネットワークは、グローバルシステムフォーモバイルコミュニケーションズ(GSM)、デジタルアドバンスト電話システム(D−AMPS:Digital Advanced Phone System)、または何らかの他のRATを実装することができる。GSMおよびW−CDMAは、「第3世代パートナーシッププロジェクト」(3GPP)と称する団体からの文書に記載されている。CDMA2000は、「第3世代パートナーシッププロジェクト2」(3GPP2)と称する団体からの文書に記載されている。3GPPおよび3GPP2の文書は公開されている。WLANは、IEEE802.11xネットワークであり得、WPANは、Bluetooth(登録商標)ネットワーク、IEEE802.15xネットワーク、または何らかの他のタイプのネットワークであり得る。本技法はまた、WWAN、WLAN、および/またはWPANの任意の組合せのために使用され得る。本技法は、ウルトラモバイルブロードバンド(UMB:Ultra Mobile Broadband)ネットワーク、高速パケットデータ(HRPD:High Rate Packet Data)ネットワーク、CDMA2000 1xネットワーク、GSM、ロングタームエボリューション(LTE)などとともに使用できるように実施され得る。
[0084]図7は、一実装形態によるモバイルデバイス700の特定の実装形態の概略ブロック図である。モバイルデバイス700は、無線トランシーバが、RFキャリア信号をボイスまたはデータなどのベースバンド情報とともにRFキャリアへと変調し、かつこのようなベースバンド情報を取得するために変調RFキャリアを復調するように適合され得る移動局(MS)を備え得る。
[0085]モバイルデバイス700は、処理ユニット705、ユーザインターフェース710、送信機715、受信機720、およびメモリ725などのいくつかの要素を含み得る。ユーザインターフェース710は、ボイスまたはデータのようなユーザ情報を入力または出力するための複数のデバイスを備え得る。そのようなデバイスは、たとえば、ほんの数例を挙げると、キーボード/キーパッド、ディスプレイ画面(たとえば、タッチスクリーン)、マイクロフォン、スピーカ、ボタンおよびノブを含み得る。
[0086]メモリ725は、記述または示唆されている1つまたは複数のプロセス、例、実装、またはその例を実行するために実行可能な機械可読命令を記憶するように適合され得る。処理ユニット705は、そのような機械可読命令にアクセスし実行するように適合され得る。処理ユニット705は、これらの機械可読命令を実行することによって、モバイルデバイス700の様々な要素に1つまたは複数の機能を実行するように指示し得る。
[0087]送信機715は、アンテナを利用してパケットベースの通信などの通信を他のワイヤレスデバイスに送信し得る。受信機720はまた、そのようなアンテナを利用してパケットベースの通信などの通信を他のワイヤレスデバイスから受信し得る。
[0088]詳細な説明の一部は、特定の装置あるいは専用コンピューティングデバイスまたはプラットフォームのメモリ内に記憶された2値デジタル信号に対する演算のアルゴリズムまたは記号表現に関して提示される。この特定の明細書の文脈では、特定の装置などの用語は、プログラムソフトウェアからの命令に従って特定の関数を実行するようにプログラムされた後の汎用コンピュータを含む。アルゴリズムの説明または記号表現は、信号処理または関連技術において当業者が、彼らの仕事の本質を他の当業者に伝達するために使用する技法の例である。アルゴリズムは、本明細書では、また一般に、所望の結果をもたらす自己無撞着な一連の演算または同様の信号処理であると考えられる。この文脈では、演算または処理は物理量の物理操作に関係する。必ずしもそうとは限らないが、一般に、そのような量は、記憶、転送、結合、比較、または他の方法で操作されることが可能な電気信号または磁気信号の形態をとり得る。
[0089]主に一般的な用法という理由で、そのような信号をビット、データ、値、要素、記号、文字、項、数、数字などと呼ぶことは時々便利であることがわかっている。ただし、これらまたは同様の用語はすべて、適切な物理量に関連すべきものであり、便利なラベルにすぎないことを理解されたい。別段に明記されていない限り、本明細書全体にわたって、「処理する」、「算出する」、「計算する」、「判断する」などの用語を利用する説明は、専用コンピュータまたは同様の専用電子コンピューティングデバイスなど、特定の装置の動作またはプロセスを指すことを諒解されたい。したがって、本明細書の文脈では、専用コンピュータまたは同様の専用電子コンピューティングデバイスは、専用コンピュータまたは同様の専用電子コンピューティングデバイスのメモリ、レジスタ、または他の情報記憶デバイス、送信デバイス、またはディスプレイデバイス内の電子的または磁気的な物理量として一般に表される信号を操作または変換することが可能である。たとえば、特定のコンピューティング装置が、1つまたは複数の特定の機能を実行するための命令によってプログラムされた1つまたは複数の処理ユニットを備え得る。
[0090]衛星測位システム(SPS)は、一般に、送信機から受信した信号に少なくとも部分的に基づいて、地球上または地球上空のエンティティのロケーションをそれらのエンティティが判断できるように配置された送信機のシステムを含む。そのような送信機は、一般に、設定された数のチップの反復擬似ランダム雑音(PN)コードでマークされた信号を送信し、地上制御局、ユーザ機器および/またはスペースビークル上に配置され得る。特定の例では、そのような送信機は地球周回軌道衛星ビークル(SV)上に配置され得る。たとえば、全地球測位システム(GPS)、Galileo、GlonassまたはCompassなどの全地球航法衛星システム(GNSS)のコンスタレーション中のSVは、(たとえば、GPSの場合のように各衛星について異なるPNコードを使用して、またはGlonassの場合のように異なる周波数上の同じコードを使用して)コンスタレーション中の他のSVによって送信されたPNコードとは区別可能なPNコードでマーキングされた信号を送信し得る。SPSについては、既存のグローバルシステム(たとえば、GNSS)、および日本の準天頂衛星システム(QZSS:Quasi-Zenith Satellite System)、インドのインド地域航法衛星システム(IRNSS:Indian Regional Navigational Satellite System)、中国のBeidouなどの様々な地域システム、ならびに/あるいは1つまたは複数の全地球および/または地域航法衛星システムに関連付けられ得るか、または場合によってはそれらのシステムとともに使用することが可能であり得る様々なオーグメンテーションシステム(たとえば、衛星ベースオーグメンテーションシステム(SBAS:Satellite Based Augmentation System))が存在する。限定ではなく例として、SBASは、たとえば、広域補強システム(WAAS:Wide Area Augmentation System)、欧州静止衛星航法補強サービス(EGNOS:European Geostationary Navigation Overlay Service)、多機能衛星補強システム(MSAS:Multi-functional Satellite Augmentation System)、GPS支援GEO補強航法またはGPSおよびGEO補強航法システム(GAGAN:GPS Aided Geo Augmented Navigation or GPS and Geo Augmented Navigation System)などの、完全性情報、差分補正などを行う(1つまたは複数の)オーグメンテーションシステムを含み得る。したがって、本明細書で使用するSPSは、1つまたは複数の全地球および/または地域航法衛星システムならびに/あるいはオーグメンテーションシステムの任意の組合せを含み得、SPS信号は、SPS信号、SPS様の信号、および/またはそのような1つまたは複数のSPSに関連する他の信号を含み得る。
[0091]移動局(MS)は、セルラーまたは他のワイヤレス通信デバイス、パーソナル通信システム(PCS)デバイス、パーソナルナビゲーションデバイス(PND)、個人情報マネージャ(PIM)、携帯情報端末(PDA)、ラップトップまたはワイヤレス通信および/またはナビゲーション信号を受信することが可能な他の適切なモバイルデバイスなどのデバイスを指す。「移動局」という用語はまた、衛星信号受信、支援データ受信、および/または位置に関係する処理が当該デバイスで発生するかパーソナルナビゲーションデバイス(PND)で発生するかにかかわらず、短距離ワイヤレス、赤外線、ワイヤライン接続、または他の接続などによる、PNDと通信するデバイスも含む。また、「移動局」は、インターネット、WiFi(登録商標)、または他のネットワークなどを介してサーバとの通信が可能で、衛星信号受信、支援データ受信、および/または位置に関係する処理が当該デバイスで発生するか、サーバで発生するか、またはネットワークに結び付いた別のデバイスで発生するかに関係なく、ワイヤレス通信デバイス、コンピュータ、ラップトップなどを含むすべてのデバイスを含む。上記の任意の動作可能な組合せも「移動局」と見なされる。
[0092]本明細書に記載された方法は、特定の特徴および/または例に従って適用例に応じて様々な手段によって実装できる。たとえば、そのような方法は、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、および/またはそれらの組合せで実装できる。ハードウェアを含む実装形態の場合、たとえば、処理ユニットは、1つまたは複数の特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、デジタル信号処理デバイス(DSPD)、プログラマブル論理デバイス(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、電子デバイス、本明細書に記載された機能を実行するように設計された他のデバイス、および/またはそれらの組合せの中で実装され得る。
[0093]ファームウェアおよび/またはソフトウェアを含む実装形態の場合、本方法は、本明細書に記載された機能を実行するモジュール(たとえば、プロシージャ、機能など)を用いて実施され得る。命令を有形に実施するいずれの機械可読媒体も、本明細書に記載された方法の実施において使用され得る。たとえば、ソフトウェアコードは、移動局および/またはワイヤレスネットワーク要素のメモリに記憶され、デバイスの処理ユニットによって実行され得る。メモリは、処理ユニット内および/または処理ユニットの外部に実装できる。本明細書で使用する「メモリ」という用語は、長期メモリ、短期メモリ、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、または他のメモリのいずれかのタイプを指し、メモリの特定のタイプまたはメモリの数、あるいはメモリが記憶される媒体のタイプに限定されるべきではない。
[0094]機能は、ファームウェアおよび/またはソフトウェアで実装される場合、1つまたは複数の命令またはコードとしてコンピュータ可読媒体上に記憶され得る。例としては、データ構造で符号化されたコンピュータ可読媒体、およびコンピュータプログラムで符号化されたコンピュータ可読媒体がある。コンピュータ可読媒体は製造品の形態をとることができる。コンピュータ可読媒体は物理的コンピュータ記憶媒体を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であり得る。限定ではなく例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM(登録商標)、CD−ROMもしくは他の光ディスク(disk)ストレージ、磁気ディスク(disk)ストレージ、半導体ストレージ、または他の記憶デバイス、あるいは、命令またはデータ構造の形態で所望のプログラムコードを記憶するために使用でき、コンピュータによってアクセスできる任意の他の媒体を備えてよく、本明細書で使用されるディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザーディスク(登録商標)(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク(disk)およびブルーレイ(登録商標)ディスク(disc)を含み、ディスク(disk)は、通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、データをレーザーで光学的に再生する。上記の組合せもコンピュータ可読媒体の範囲内に含まれるべきである。
[0095]コンピュータ可読媒体上での記憶に加えて、命令および/またはデータは、通信装置中に含まれる伝送媒体上の信号として与えられ得る。たとえば、通信装置は、命令とデータとを示す信号を有する送受信機を含み得る。命令およびデータは、1つまたは複数の処理ユニットに、特許請求の範囲で概説する機能を実装させるように構成される。すなわち、通信装置は、開示された機能を実行するための情報を示す信号をもつ伝送媒体を含む。初めに、通信装置中に含まれる伝送媒体は、開示された機能を実行するための情報の第1の部分を含んでよく、次に、通信装置中に含まれる伝送媒体は、開示された機能を実行するための情報の第2の部分を含んでよい。
[0096]本明細書で言及する「命令」は、1つまたは複数の論理的動作を表す表現に関する。たとえば、命令は、1つまたは複数のデータオブジェクトに対して1つまたは複数の動作を実行するためにマシンによって解釈可能であることによって、「機械可読」であり得る。ただし、これは命令の例にすぎず、特許請求する主題はこの点について限定されない。別の例では、本明細書で言及する命令は、符号化コマンドを含むコマンドセットを有する処理ユニットによって実行可能である符号化コマンドに関する。そのような命令は、処理ユニットによって理解される機械語の形態で符号化され得る。この場合も、これらは命令の例にすぎず、特許請求する主題はこの点について限定されない。
[0097]前述のように、ワイヤレスネットワーク要素(たとえば、アクセスポイント)とモバイルデバイスとの間の障害物の存在などの環境条件は、受信信号強度インジケーション(RSSI)測定値および往復時間(RTT)測定値を含む、ワイヤレスネットワーク要素とモバイルデバイスとの間のRF通信の信号強度に影響を与えることがある。環境条件の存在および種類は、これらのRSSI測定値およびRTT測定値の相対信頼性にも影響を及ぼすことがある。たとえば、RSSI性能は、モバイルデバイスとアクセスポイントとの間により多くの障害物を有するクラスタ化環境におけるRTT性能を上回る傾向がある。一方、RTT性能は、モバイルデバイスとアクセスポイントとの間に障害物のない開放的で自由な環境ではより高い信頼性を有し得る。したがって、上記で指摘されたように、環境条件は、モバイルデバイスのロケーションを算出する際にRSSI測定値およびRTT測定値の重み付けに影響を与えることがある。さらに、ロケーション情報(たとえば、マップ)は、特定のロケーションにおける環境条件を示す重み付け情報を含み得る。
[0098]図8Aおよび図8Bは、重み付け情報を含むロケーション情報をマップ800の形で提供するのにはどうすればよいかを示す。図8Aにおいて、第1のマップ800−1はビルのレイアウトを示す。アクセスポイント810は、マップ上のあるロケーションに示されている。マップは、図4のローカルマップサーバ410、アクセスポイント、および/または他のワイヤレスネットワーク要素などのマップサーバ上に記憶され得、モバイルデバイスにワイヤレスに伝達され得る。モバイルデバイスは、図6の受信機615などの受信機によってマップ(または他のロケーションデータ)を受信し得る。
[0099]第1のマップ800−1は、所望の機能に応じて、重み付け情報を含む、図8Bに示された第2のマップ800−2を作成するように処理され得る。特に、マップ処理技法を使用してビルのレイアウトおよびアクセスポイント810のロケーションが処理され得、RSSIモデルおよび/またはRTTモデルを使用して、マップ800上に示された複数の領域の障害物および/または他の環境条件に基づく初期重み付け情報が求められ得る。
[00100]たとえば、第1のマップ800−1が処理され、アクセスポイント810に関して、3つの異なる領域820、830、840の環境条件では3つの領域820、830、840の各々の重み付け情報が異なると判定され得る。したがって、第2のマップ800−2は、3つの領域820、830、840の各々の境界を画定し、3つの領域820、830、および840の各々に関するそれぞれに異なる重み付け情報を提供するヒートマップとして働き得る。たとえば、第1の領域820内のモバイルデバイスは、アクセスポイント810の見通し線(LOS)内にある。したがって、第2のマップ800−2は、第1の領域820内で得られたRTT測定値がRSSI測定値に対して強調され得ることを示し得る。
[00101]モバイルデバイスとアクセスポイント810との間の障害物の数が増えるにつれて、RTT測定値に対するRSSIデータの強調も増し得る。たとえば、図8Bにおいて、第2のマップ800−2は、モバイルデバイスがもはやアクセスポイント810のLOS内にない第2の領域830を画定するが、モバイルデバイスをアクセスポイント810から分離する単一の壁を有する可能性が高い。したがって、第2の領域830内のモバイルデバイスについては、モバイルデバイスのロケーションを算出する際、RTTデータとRSSIデータに対して比較的等しい強調を施し、RTTデータとRSSIデータを同様に重み付けし得る。しかし、第3の領域840では、第3の領域840内のモバイルデバイスとアクセスポイント810との間に2枚以上の壁が位置しており、RSSIデータが強調され得る。
[00102]複数の領域に基づく重み付け情報のヒートマップを示す第2のマップ800−2は、様々な方法のうちのいずれか生成され得る。たとえば、第2のマップ800−2によって画定される領域820、830、840は、マップサーバによって、マップ処理技法を使用してあらかじめ規定されロケーションデータ(たとえば、第1のマップ800−1)に関連付けられる。追加または代替として、第2のマップ800−2は、マップサーバ(または他のサーバ)からロケーションデータ(たとえば、第1のマップ800−1)を受信した後モバイルデバイスによって生成され得る。実際、第2のマップ800−2は、モバイルデバイスの機能に応じてロケーションデータからオンザフライで生成され得る。第2のマップ800−2を生成するためにどのデバイス(たとえば、モバイルデバイス、アクセスポイント、マップサーバなど)が第1のマップ800−1を処理するかの判定は、モバイルデバイスの処理機能に基づくだけでなく、帯域幅制限、電力問題、ワイヤレス機能、および/またはその他の因子にも基づき得る。重み付け情報は、所望のフォーマットに応じて、第2のマップ800−2の領域に関連するメタデータタグとして提供され得る。
[00103]実装形態は、図8Aおよび図8Bの例に示された情報よりも多い情報を含んでもまたは少ない情報を含んでもよい。ロケーション(マップ)データは、たとえば、壁に加えてまたは壁の代替として、窓、戸口、ビルの材料(たとえば、スチール製のドア、防火壁など)、家具、棚などを含み得る。さらに、モバイルデバイスおよび/またはアクセスポイントは、RTTデータおよび/またはRSSIデータ、他のセンサー(たとえば、近接センサー、ブルートゥース、カメラなど)からのデータ、ならびに/あるいはロケーション情報(1つまたは複数のモバイルデバイスからの歴史的ロケーションデータ)を使用して環境条件に関する判定を下し、ならびに/あるいはロケーションデータを更新し得る。たとえば、モバイルデバイスが常に特定の領域を迂回することを示すロケーション情報は、その領域に壁または他の障害物があることを示唆し得る。ロケーションデータは、壁または他の障害物を含むように更新され得る。
[00104]図8Aおよび図8Bは、本明細書に示された他の図と同様に、一例として示されている。たぶん異なるように実装された他の実施形態。実際、ヒートマップなどの重み付け情報は、各デバイス上で利用可能なワイヤレスハードウェアの感度および精度に起因して様々な種類のデバイスに対して異なることがある。処理能力、帯域幅制限、ワイヤレス機能、および/またはその他の問題に基づいて様々な種類のデバイスにカスタムヒートマップが必要になることがある。
[00105]いくつかの実施形態では、いくつかの実施形態は、マップの同様な位置にある領域を画定する3つの領域820、830、840を含むのではなく、マップがグリッドに分割され、グリッドによって画定される各領域がその領域に適用される重み付け情報を含むヒートマップを実現し得る。グリッドのサイズおよび粒度は、デバイス機能、所望の精度、および/またはその他の因子に応じて異なることがある。いくつかの実施形態は、各領域が2フィート四方の方形であるグリッドを含み得る。他の実施形態は、6インチ四方程度の方形のグリッド領域、10フィート四方程度の方形グリッド領域、および/またはその間の任意のサイズを含み得る。他の実施形態は、所望の機能に応じてこの範囲外のグリッド領域を有し得る。さらに、いくつかの実施形態では、グリッド領域および/または他の領域のサイズは、対応するモバイルデバイスおよび/またはアクセスポイントに依存することがある。
[00106]モバイルデバイスは、所与の領域における複数のアクセスポイントと通信し得、モバイルデバイスのロケーションの計算が複数のアクセスポイントからのRSSI情報および/またはRTT情報に依存することがあるので、複数のアクセスポイントに関する重み付け情報が利用され得る。この情報が提供される方法は、アプリケーションに応じて異なることがある。いくつかの実施形態では、様々なアクセスポイントについてそれぞれに異なるヒートマップが示され得る。ロケーションデータ(たとえば、マップ)が複数のアクセスポイントに関する同様な領域に分割される実装形態などの他の実施形態では、各領域が複数のアクセスポイントに関する重み付け情報を有し得る。さらに、特定の領域内のモバイルデバイスは大量のアクセスポイントと通信することが可能であり得るが、重み付け情報が提供されるアクセスポイントの数は、帯域幅および/または他の問題に応じてそれらのアクセスポイントの部分集合に限定されることがある。たとえば、所与の領域に関する重み付け情報は、最も近いアクセスポイント、最も強い信号強度を有するアクセスポイント、精度および/または信頼性が最も高いアクセスポイントなどに限定されることがある。
[00107]ヒートマップ(または他の形態のロケーションデータ)の各領域に関する重み付け情報は、所望の機能に応じて異なることがある。いくつかの実施形態では、たとえば、ある領域に関連する重み付け情報は、その領域において得られるRSSIデータおよび/またはRTTデータの信頼性レベルに影響を与えることがある様々な基準のうちのいずれかを含み得る。これらの信頼性基準は、アクセスポイントまでのLOSがあるかどうか、領域とアクセスポイントとの間の壁の枚数、壁組成タイプ、アクセスポイントまでの距離、アクセスポイントのハードウェア情報(たとえば、平均および/または標準偏差を含み得る、RTT測定のための処理遅延時間)を含み得る。信頼性基準は、その領域のモデルおよび/またはクラウドソース化情報に基づき得る、RTTデータおよび/またはRSSIデータの予想平均および/または標準偏差も含み得る。さらに、信頼性基準は、信頼性レベルに影響を与え得る情報のソースも含み得る。たとえば、信頼性基準は、ハードウェア情報が、技術者によって提供されたものか、近似されたものか、測定されたものか、クラウドソース化情報またはその他の技法によって判定されたものかを示し得る。重みの判定では、近似された信頼性基準よりも技術者によって提供された信頼性基準の方が有利である場合がある。
[00108]いくつかの実施形態では、重み付け情報は、これらの信頼性基準のうちの1つまたは複数に基づく信頼性レベルを含み得る。信頼性レベルは、所定のスケールに基づく、所与の領域に関するRSSIデータおよび/またはRTTデータの信頼性を示し得る。いくつかの実施形態では、たとえば、マップサーバは壁の枚数および組成、予想平均、および予想標準偏差を使用して、0.0〜1.0のスケールに基づくRSSIデータとRTTデータの両方の信頼性レベルを求め得る。より高い信頼性レベルを有するRSSIデータおよびRTTデータには、ロケーションの計算においてより重い重みが与えられ得る。他の実施形態は他のスケールを使用し得る。追加または代替として、いくつかの実施形態は、ロケーションの計算において使用されるRSSIデータおよび/またはRTTデータを提供するための実際の重みを含む重み付け情報を有するヒートマップを示し得る。言い換えれば、信頼性レベルは、重み付けのための他の因子(たとえば、デバイス固有のハードウェアの問題)も考慮し得る計算においてRSSIデータおよび/またはRTTデータの最終的な重み付けに影響を与えるが、実際の重みは、ロケーションの計算において追加の因子が考慮されないか、またはRSSI重みおよび/またはRTT重みとは無関係に追加の因子が考慮される場合に与えられ得る。
[00109]図9は、RSSIデータおよびRTTデータを重み付けする際にヒートマップおよび/または他のロケーションデータをどのように使用できるかを示すのを助けるビルのレイアウト900である。このビルは多数のアクセスポイント910を含み得る。モバイルデバイスは、そのロケーションに応じてこれらのアクセスポイントのうちのいくつかまたはすべてと通信することが可能であり得る。しかしながら、以下の例は、モバイルデバイスがビル内の様々なロケーションに位置するときに第1のアクセスポイント910−1に関するRSSIデータおよび/またはRTTデータをどのように重み付けすることができるかに注目する。
[00110]モバイルデバイスは、第1のロケーション920−1にあるとき、第1のアクセスポイント910に近接しその直接LOSにある。したがって、モバイルデバイスと第1のアクセスポイントとの間のRSSI測定値およびRTT測定値は信頼性が高くなる可能性が高い。したがって、モバイルデバイスのロケーション計算において使用される重みRSSIデータおよびRTTデータはRSSIデータとRTTデータの両方を強調し得る。モバイルデバイスに提供されるロケーション情報は、グリッドまたは他の領域記号を含み得、第1のロケーション920−1を含む領域の重み付け情報は、モバイルデバイスのロケーションの計算においてRSSIデータとRTTデータの両方に比較的大量の重みを与えられ得ることを示す。
[00111]モバイルデバイスは、第2のロケーション920-2にあるとき、もはや第1のアクセスポイント910のLOSにはない。さらに、第1のアクセスポイント910と第2のロケーション920−2との間に数枚の壁があるので、RTTデータは信頼できないことがある。しかしながら、RSSI測定値は壁に起因する損失を確実にモデル化できることが多いので、受信信号強度は依然として信頼できるRSSI測定値の許容できるレベルにある。壁を含む情報は、モバイルデバイスのロケーションを算出するためのマップおよび/または他のロケーション情報に含められ得る。いくつかの実施形態では、たとえば、許容レベルは−70dBmから−75dBmの間である。他の実装形態では、許容レベルは−90dBmまたは−95dBmを超えた任意の値であり得る。さらに他の実施形態は、これらの範囲外の許容レベルを含み得る。第2のロケーション920−2では、RSSIデータは信頼し得るが、RTTデータは信頼できないことがあり、モバイルデバイスのロケーション計算において使用される重みRSSIデータおよびRTTデータはRTTデータよりもRSSIデータを強調し得る。この場合も、ロケーション情報は、第2のロケーション920−2を含む領域の重み付け情報を含み得、モバイルデバイスのロケーションの計算において、RSSIデータにはRTTデータと比較してかなり大量の重みが与えられ得ることを示す。
[00112]モバイルデバイスは、第3のロケーション920−3にあるとき、この場合も第1のアクセスポイント910のLOSにあるが、第1のアクセスポイント910−1から比較的離れており、より多くの信号損失が生じる。さらに、RSSIデータではモデル化が困難である場合がある「通路効果」を生じさせることがある、第1のアクセスポイント910からの通路に沿った第3のロケーション920−3。これらの因子は、RSSIデータの信頼性を低下させることがあるが、RTT測定値に顕著な悪影響を及ぼすことはない。ロケーション情報は第3のロケーション920−3の距離ならびに「通路効果」を生じさせることがある環境因子を示し得るので、第3のロケーション920−3においてモバイルデバイスのロケーション計算に関して得られる重みでは、RSSIデータよりもRTTデータの方が有利である場合がある。
[00113]モバイルデバイスは、第4のロケーション920−4にあるとき、第1のアクセスポイント910−1のLOSにはなく、信頼できるRSSIデータの適切な信号強度を受信しない可能性が高い。(たとえば、信号強度は−90dBmまたは−95dBmよりも低くなることがある。)そのような場合、ロケーション情報は、モバイルデバイスのロケーションを計算する際にRSSIデータにもRTTデータにも多くの重みが与えられるべきではないことを示す第1のアクセスポイント910−1に関する重み付け情報を含み得る。したがって、より信頼性の高いRSSIデータおよび/またはRTTデータを有し得る他のアクセスポイント910からのRSSIデータおよび/またはRTTデータにはより強い強調が施され得る。
[00114]本明細書における実施形態はまた、重み付けの効果に関する情報に基づいて、重み付け情報および/または重み付け情報を算出するために使用されるアルゴリズムを更新するのを可能にし得る。この情報は、1つのデバイスまたは複数のデバイス(すなわち、クラウドソース化)からの現在のデータおよび/または履歴データから得ることができ、中央ロケーション(たとえば、ネットワーク要素)に維持されならびに/あるいはモバイルデバイス間で共有され得る。たとえば、マップサーバ(または他のネットワークデバイス)は、複数のモバイルデバイスからの入力に基づいて対応する重み付け情報を含むマップ(たとえば、ヒートマップ)を維持し更新し得る。追加または代替として、各モバイルデバイスは、重み付け情報を維持しかつ更新し、ならびに/あるいは更新された重み付け情報をサーバおよび/または他のモバイルデバイスと共有し得る。1組のロケーションデータが特定の構造(たとえば、ビル)に関連付けられる場合、モバイルデバイスは、複数の構造に関するロケーションデータ(たとえば、マップ)の複数の組を記憶し維持し得る。ロケーションデータおよび/または対応する重み付け情報は、時間および/または日付の影響を受けることもある。たとえば、平日の昼食時に混雑しているカフェ内および/またはその周辺のヒートマップは、週末の真夜中において事実上空であるときのヒートマップとは異なることがある。
[00115]図10は、重み付けされたRSSIデータおよびRTTデータに基づいてモバイルデバイスのロケーションを判定するためのプロセス1000のフローチャートである。プロセス1000は、図6のワイヤレスネットワーク要素600などのワイヤレスネットワーク要素(たとえば、アクセスポイント)、図7のモバイルデバイス700などのモバイルデバイス、図4のローカルマップサーバ410などのサーバ、および/または本明細書に記載されたワイヤレスネットワークの他の構成要素によって実行され得る。図10に示された一部または全部の構成要素を実行するための手段は、たとえば、図示の構成要素を実行するようにプログラムされた、および/またはさもなければ構成された専用および/または汎用ハードウェアを含むことができる。そのような手段については、上記で図4、図6、および図7に関してさらに詳細に記載されている。
[00116]プロセス1000は、ブロック1010において示されるように、モバイルデバイスが位置する領域を判定することによって開始し得る。最初の判定は、以前の既知のロケーション、デッドレコニングデータ、センサーデータ、GNSS、および他の信号源などの、様々なデータのうちのいずれかに基づき得る。いくつかの実施形態は、特定のMAC IDに結合されたロケーションを介して大ざっぱなロケーションを判定するのを可能にし得、次いで、その大ざっぱなロケーションを使用してより正確なロケーションが判定される。本明細書において上記で説明したように、モバイルデバイスが位置すると判定される領域は、モバイルデバイスのより正確なロケーションを算出するのに使用されるRSST測定値およびRTT測定値の重みに影響を及ぼし得る。
[00117]ブロック1020において、プロセスは、領域に関連するロケーションデータに基づいてモバイルデバイスの環境の条件を判定することも含む。他の個所で指摘されたように、ロケーションデータは、1つまたは複数の領域の環境条件を示す情報を含み得る。ロケーションデータは、たとえば、壁、窓、ドア、および/またはその領域の環境の条件に影響を及ぼすことがある他の構造を示し得る、ビルのレイアウトなどのマップを含み得る。ロケーションデータは、マップ処理アルゴリズムを使用することによって生成され得る重み付け情報をさらに含み得、領域の環境の条件(たとえば、領域とアクセスポイントとの間の壁の枚数、壁組成タイプ、距離、アクセスポイントのハードウェア情報、ならびに/あるいはRSSIデータおよび/またはRTTデータの信頼性レベル(たとえば、モバイルデバイスとアクセスポイントとの間の距離測定値)など)も示し得る。重み付け情報は、RSSIデータおよび/またはRTTデータを得ることのできる、単一のアクセスポイントまたは複数のアクセスポイントに関し得る。
[00118]次いで、ブロック1030において、RSSIデータおよびRTTデータは環境の条件に基づいて重み付けされる。このことは、ロケーションデータにおいて提示される環境の条件に応じて、様々な方法で実施され得る。たとえば、重み付けは、RSSIデータとRTTデータの両方の重みを含んでよく、ロケーションデータの重み付け情報において提示される1つまたは複数の信頼性基準を使用して算出され得る。重み付けは、所与のモバイルデバイスおよび/またはアクセスポイントに関するデバイス固有情報などの、重み付け情報に含まれ得ない特定の情報も考慮し得る。たとえば、モバイルデバイスが、RSSIデータを他のモバイルデバイスよりも正確にするアンテナおよび/または他の信号受信ハードウェアを有することがあり、その場合、より多くの重みがRSSIデータに与えられ得る。別の例では、アクセスポイントが、多数の他のアクセスポイントよりも整合性の低い処理遅延をそのアクセスポイントに生じさせる特定のハードウェアを有することがあり、その場合、そのアクセスポイントを使用して測定されたRTTデータにはより少ない重みが与えられ得る。重み付けが決定された後、ブロック1040に示されるように、決定された重み付けを含むRSSIデータおよびRTTデータに少なくとも部分的に基づいてモバイルデバイスのロケーションが算出される。
[00119]上記に指摘されたように、図10のプロセス1000の機能を実行するデバイスは実装形態に応じて異なることがある。たとえば、いくつかの実施形態は、1つまたは複数のネットワークデバイス(たとえば、アクセスポイントおよび/またはサーバ)が、ハードウェアタイプ、特性などの情報をモバイルデバイスから取得し、取得された情報に基づいてモバイルデバイスのロケーションを算出するネットワークベースの測位(NBP)を実施し得る。いくつかの実施形態では、情報は、(たとえば、モバイルデバイスのMACアドレスに基づいて)観測および/またはデータベースもしくは参照用テーブルを使用することによってモバイルデバイスから取得され得る。他の実施形態ででは、情報は、プロトコルなどを介してモバイルデバイスから直接伝達され得る。ネットワークデバイスは、複数のモバイルデバイスからの入力に基づいて(すなわち、クラウドソース化)ロケーション計算において使用されならびに/あるいは更新され得るヒートマップも維持し得る。いくつかの実施形態は、モバイルデバイスが、サーバまたはアクセスポイント)などのネットワークデバイスからロケーションデータ、重み付け情報などの情報を取得するモバイルベースの測位(MBP)を実施し得る。その場合、モバイルデバイスは、取得された情報に従って少なくとも1つのアクセスポイントにRSSIデータおよびRTTデータを重み付けすることによってモバイルデバイスのロケーションを算出し得る。
[00120]図10に示された特定のステップが、重み付けされたRSSIデータおよびRTTデータに基づいてモバイルデバイスのロケーションを判定するための例示的なプロセス1000に相当することを諒解されたい。代替実施形態は、図示の実施形態への改変を含み得る。さらに、特定の適用例に応じて、追加の特徴が追加または削除され得る。たとえば、実施形態は、すべての利用可能なサンプリングストラテジーが、最終的に実行され得るサンプリングストラテジーのサブセットに低減される異なる順序を含み得る。当業者は、多くの変形形態、変更形態、および代替形態を認識されよう。
[00121]図11は、重み付けされたRSSIデータおよびRTTデータに基づいてモバイルデバイスのロケーションの判定を容易にするためのプロセス1100のフローチャートである。より具体的には、プロセス1100は、ヒートマップなどの重み付け情報が、どのように生成され、かつRSSIデータおよびRTTデータを使用したロケーション判定のためにモバイルデバイスに送られ得るかを示す。プロセス1100は、図6のワイヤレスネットワーク要素600などのワイヤレスネットワーク要素(たとえば、アクセスポイント)、図4のローカルマップサーバ410などのサーバ、および/または本明細書に記載されたワイヤレスネットワークの他の構成要素によって実行され得る。図11に示された一部または全部の機能を実行するための手段は、たとえば、図示された構成要素を実行するようにプログラムされた、および/またはさもなければ構成された専用および/または汎用ハードウェアを含むことができる。そのような手段については、上記で図4および図6に関してさらに詳細に記載されている。
[00122]プロセス1100は、構造に関連する複数の領域に対応するロケーションデータを取得することによってブロック1110から開始し得る。ロケーションデータは、たとえば、いくつかの領域を有するビル(または他の構造)のレイアウトを含み得る。各領域は、部屋、中庭、通路などの物理的に分離された領域、および/またはマップ上に課されたグリッドの領域などの非物理的な境界によって分離されたものにおける領域を含み得る。
[00123]ブロック1120において、プロセスは、複数の領域の各領域について、ロケーションデータに基づいて領域に関連する環境の条件を判定し、環境の条件に基づいて情報に重み付けすることも含む。上記で指摘されたように、マップのようなロケーションデータは、複数の領域の各領域について環境条件を判定するように処理され得る。たとえば、図8Aおよび図8Bに示されているように、判定される環境条件は、領域とアクセスポイントとの間の壁の枚数に基づき得る。他の環境条件がロケーションデータに基づいて判定され得る。環境の条件に基づく重み付け情報は、壁の枚数、壁の組成、距離、信頼性レベル、ハードウェア情報、および/または各領域についてのRSSI重み付けおよびRTT重み付けに影響を与え得る他の因子を示す環境条件を示し得る。
[00124]プロセス1100は、ブロック1130において、複数の領域の各領域の重み付け情報をモバイルデバイスに送ることをさらに含む。重み付け情報は、実施形態に応じて、ヒートマップの形で提供され得る。重み付け情報がアクセスポイントによって送られる場合、重み付け情報はアクセスポイントからの重みRSSIデータおよびRTTデータに関係し得、その場合、アクセスポイントはRSSI通信およびRTT通信をモバイルデバイスと交換し得る。もちろん、上述のように、重み付け情報は、複数の領域の各領域について、複数のアクセスポイントの各アクセスポイントについてのRSSIデータおよびRTTデータの重み付けに関係する情報も含み得る。複数のモバイルデバイスからの情報をクラウドソース化することによって重み付け情報が修正され得る実施形態では、データは1つまたは複数のモバイルデバイスからさらに受信され得、複数の領域のうちの少なくとも1つの領域の重み付け情報は、受信されたデータに基づいて更新され得る。
[00125]図11に示された特定のステップが、重み付けされたRSSIデータおよびRTTデータに基づくモバイルデバイスのロケーションの判定を容易にするための例示的なプロセス1100に相当することを諒解されたい。代替実施形態は、図示の実施形態への改変を含み得る。さらに、特定の適用例に応じて、追加の特徴が追加または削除され得る。たとえば、実施形態は、すべての利用可能なサンプリングストラテジーが、最終的に実行され得るサンプリングストラテジーのサブセットに低減される異なる順序を含み得る。当業者は、多くの変形形態、変更形態、および代替形態を認識されよう。
[00126]図12は、重み付けされたRSSIデータおよびRTTデータに基づいてモバイルデバイスのロケーションを判定するためのプロセス1200のフローチャートである。プロセス1200は、図7のモバイルデバイス700などのモバイルデバイスによって実施され得る。さらに、図12のプロセス1200を実行するモバイルデバイスは、図11のプロセス1100を実行するネットワークデバイスと通信し得る。図12に示された一部または全部の構成要素を実行するための手段は、たとえば、図示の構成要素を実行するようにプログラムされた、および/またはさもなければ構成された専用および/または汎用ハードウェアを含むことができる。そのような手段については、上記で図7に関してさらに詳細に記載されている。
[00127]プロセス1200は、複数の領域の各領域について重み付け情報を受信することによって開始し得る(1210)。重み付け情報は、上記に詳しく記載されており、RSSI測定値およびRTT測定値に基づくロケーションの計算を1つまたは複数のアクセスポイントに通知し得る様々な信頼性基準のうちのいずれかを示すヒートマップおよび/または他の情報を含み得る。
[00128]プロセスは、複数の領域の各領域についての重み付け情報を図7のモバイルデバイスメモリ725などのメモリ(1220)に記憶することも含む。重み付け情報をこのように記憶すると、モバイルデバイス間のその後の通信を低減させる助けになり得、モバイルデバイスが、モバイルデバイスの履歴データならびに/あるいはネットワークデバイスおよび/または他のモバイルデバイスから取得されるその後の情報に基づいて重み付け情報を更新しならびに/あるいは場合によっては修正することを可能にする。
[00129]次に、モバイルデバイスが位置する領域に関係するRSSI測定値およびRTT測定値が取得される(1230)。これらの測定値は、ネットワークの所望の機能に応じて、周期的に得られならびに/あるいは必要に応じて得られる。さらに、これらの測定値は、ネットワークのプロトコルの一部として得られ得る。次いで、モバイルデバイスが位置する領域の重み付け情報を使用して、RSSI測定値用の第1の重みおよびRTT測定値の第2の重みが求められる(1240)。いくつかの実施形態では、このことは、信頼性レベルを通知し得る1つまたは複数の信頼性基準を含み得る重み付け情報に基づいてRSSIデータおよび/またはRTTデータのいずれかまたは両方の信頼性レベルを算出することを含み得る。
[00130]次いで、第1の重みおよび第2の重みを使用してモバイルデバイスのロケーションが算出される(1250)。いくつかの実施形態では、各々が、それぞれに異なるアクセスポイントに関係し得、それぞれに異なる重みを含み得、モバイルデバイスのロケーションを算出する際に使用され得る、複数のRSSI測定値および/またはRTT測定値が取得され得る。上記で指摘されたように、各実施形態は、モバイルデバイスが、履歴データおよび/または別のモバイルデバイスから受信されるデータに基づいて重み付け情報を更新しならびに/あるいは場合によっては修正するのを可能にし得る。したがって、たとえば、モバイルデバイスは、複数の領域のうちの少なくとも1つの領域の重み付け情報を更新し得る。
[00131]図12に示された特定のステップが、重み付けされたRSSIデータおよびRTTデータに基づいてモバイルデバイスのロケーションを判定するための例示的なプロセス1200に相当することを諒解されたい。代替実施形態は、図示の実施形態への改変を含み得る。さらに、特定の適用例に応じて、追加の特徴が追加または削除され得る。たとえば、実施形態は、すべての利用可能なサンプリングストラテジーが、最終的に実行され得るサンプリングストラテジーのサブセットに低減される異なる順序を含み得る。当業者は、多くの変形形態、変更形態、および代替形態を認識されよう。
[00132]本明細書で本発明の実施形態を説明する際に使用される「基づく」という用語は、「部分的に基づく」および/または「少なくとも部分的に基づく」として広義に解釈され得る。したがって、結果Aが因子Bに「基づく」場合、Aは1つまたは複数の他の因子に基づき得る。
[00133]現在例示的な特徴と考えられていることを例示し説明したが、特許請求する主題から逸脱することなく、様々な他の変更を行い得、均等物を代用し得ることが、当業者には理解されよう。さらに、本明細書に記載の中心概念から逸脱することなく、特許請求する主題の教示に特定の状況を適合させるために多くの変更を行い得る。したがって、請求する主題は、開示した特定の例に限定されず、そのような請求する主題は、添付の特許請求の範囲の範囲内に入るすべての態様、およびその均等物をも含むものとする。
[00133]現在例示的な特徴と考えられていることを例示し説明したが、特許請求する主題から逸脱することなく、様々な他の変更を行い得、均等物を代用し得ることが、当業者には理解されよう。さらに、本明細書に記載の中心概念から逸脱することなく、特許請求する主題の教示に特定の状況を適合させるために多くの変更を行い得る。したがって、請求する主題は、開示した特定の例に限定されず、そのような請求する主題は、添付の特許請求の範囲の範囲内に入るすべての態様、およびその均等物をも含むものとする。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[C1]
重み付けされた受信信号強度インジケーション(RSSI)データおよび往復時間(RTT)データに基づいてモバイルデバイスのロケーションを判定するための方法であって、
前記モバイルデバイスが位置する領域を判定することと、
前記領域に関連するロケーションデータに基づいて前記モバイルデバイスの環境の条件を判定することと、
処理ユニットによって、前記環境の前記条件に基づいてRSSIデータおよびRTTデータに重み付けすることと、
前記決定された重み付けを含む前記RSSIデータおよびRTTデータに基づいて前記モバイルデバイスの前記ロケーションを算出することとを備える方法。
[C2]
前記ロケーションデータはマップを備える、C1に記載の方法。
[C3]
前記マップは、複数の領域の各領域とワイヤレスアクセスポイントとの間の障害の程度に基づく前記複数の領域の各領域についての重み付け情報を有するヒートマップを備える、C2に記載の方法。
[C4]
前記マップは、ビルのレイアウトを含む、C2に記載の方法。
[C5]
前記環境の前記条件を判定することは、前記マップを使用して前記モバイルデバイスとワイヤレスアクセスポイントとの間の障害物の存在を判定することを備える、C2に記載の方法。
[C6]
前記ロケーションデータは、
壁、
窓、
通路、
ビル材料、
家具、または
棚のうちの少なくとも1つのロケーションに関する情報を備える、C1に記載の方法。
[C7]
前記領域に関連する前記ロケーションデータは、前記モバイルデバイスの受信機によって受信される、C1に記載の方法。
[C8]
前記領域に関連する前記ロケーションデータを更新することをさらに備える、C1に記載の方法。
[C9]
前記領域に関連する前記ロケーションデータを更新することは、
前記RTTデータ、
前記RSSIデータ、
前記モバイルデバイスのセンサーからのデータ、
前記モバイルデバイスからの履歴データ、または
少なくとも1つの他のモバイルデバイスからのデータ
のうちの少なくとも1つに基づく、C8に記載の方法。
[C10]
前記ロケーションデータは、
時間、または
日付のいずれかまたは両方に依存する、C1に記載の方法。
[C11]
前記RSSIデータおよびRTTデータの前記重み付けを調整することは、前記モバイルデバイスのデバイスタイプにさらに基づく、C1に記載の方法。
[C12]
処理ユニットに、
モバイルデバイスが位置する領域を判定することと、
前記領域に関連するロケーションデータに基づいて前記モバイルデバイスの環境の条件を判定することと、
前記環境の前記条件に基づいて受信信号強度インジケーション(RSSI)データおよび往復時間(RTT)データに重み付けすることと、
決定された重み付けを含む前記RSSIデータおよびRTTデータに基づいて前記モバイルデバイスの前記ロケーションを算出することとを含む機能を実行させるための命令が組み込まれた非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
[C13]
前記モバイルデバイスの前記環境の前記条件を判定するための前記命令は、マップに基づいて前記環境の前記条件を判定するための命令を含む、C12に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
[C14]
前記マップは、複数の領域の各領域とワイヤレスアクセスポイントとの間の障害の程度に基づく前記複数の領域の各領域についての重み付け情報を有するヒートマップを備える、C13に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
[C15]
前記マップは、ビルのレイアウトを含む、C13に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
[C16]
前記環境の前記条件を判定するための前記命令は、前記マップを使用して前記モバイルデバイスとワイヤレスアクセスポイントとの間の障害物の存在を判定するための命令を備える、C13に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
[C17]
前記領域に関連する前記ロケーションデータを更新するための命令をさらに備える、C12に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
[C18]
前記RSSIデータおよびRTTデータの前記重み付けを決定するための前記命令は、前記モバイルデバイスのデバイスタイプに基づいて前記RSSIデータおよびRTTデータの前記重み付けを決定するための命令を含む、C12に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
[C19]
重み付けされた受信信号強度インジケーション(RSSI)データおよび往復時間(RTT)データに基づいてモバイルデバイスのロケーションを判定するためのシステムであって、
前記モバイルデバイスが位置する領域を判定するための手段と、
前記領域に関連するロケーションデータに基づいて前記モバイルデバイスの環境の条件を判定するための手段と、
前記環境の前記条件に基づいて受信信号強度インジケーション(RSSI)データおよび往復時間(RTT)データに重み付けするための手段と、
決定された重み付けを含む前記RSSIデータおよびRTTデータに基づいて前記モバイルデバイスの前記ロケーションを算出するための手段とを備えるシステム。
[C20]
前記モバイルデバイスの前記環境の前記条件を判定するための前記手段は、マップに基づいて前記環境の前記条件を判定するための手段を含む、C19に記載のシステム。
[C21]
前記マップは、前記モバイルデバイスとワイヤレスアクセスポイントとの間の障害の程度に基づく複数のロケーション種別を有するヒートマップを備える、C20に記載のシステム。
[C22]
前記環境の前記条件を判定するための前記手段は、前記マップを使用して前記モバイルデバイスとワイヤレスアクセスポイントとの間の障害物の存在を判定するための手段を備える、C20に記載のシステム。
[C23]
前記領域に関連する前記ロケーションデータを更新する手段をさらに備える、C20に記載のシステム。
[C24]
前記RSSIデータおよびRTTデータの前記重み付けを決定するための前記手段は、前記モバイルデバイスのデバイスタイプに基づいて前記RSSIデータおよびRTTデータの前記重み付けを決定するための手段を含む、C20に記載のシステム。
[C25]
重み付けされた受信信号強度インジケーション(RSSI)データおよび往復時間(RTT)データに基づいてロケーションを判定するように構成されたモバイルデバイスであって、
送信機と、
受信機と、
メモリと、
前記送信機、前記受信機、および前記メモリに結合された処理ユニットとを備え、前記処理ユニットは、
前記モバイルデバイスが位置する領域を判定することと、
前記領域に関連するロケーションデータに基づいて前記モバイルデバイスの環境の条件を判定することと、
前記環境の前記条件に基づいて受信信号強度インジケーション(RSSI)データおよび往復時間(RTT)データに重み付けすることと、
決定された重み付けを含む前記RSSIデータおよびRTTデータに基づいて前記モバイルデバイスの前記ロケーションを算出することとを行うように構成されるモバイルデバイス。
[C26]
前記処理ユニットは、前記メモリに記憶されたマップに基づいて前記モバイルデバイスの前記環境の前記条件を判定するように構成される、C25に記載のモバイルデバイス。
[C27]
前記処理ユニットは、前記受信機によって前記マップを受信するようにさらに構成される、C26に記載のモバイルデバイス。
[C28]
前記処理ユニットは、前記領域に関連する前記ロケーションデータを更新するようにさらに構成される、C25に記載のモバイルデバイス。
[C29]
前記処理ユニットは、前記モバイルデバイスのデバイスタイプに基づいて前記RSSIデータおよびRTTデータの前記重み付けを決定するようにさらに構成される、C25に記載のモバイルデバイス。
[C30]
重み付けされた受信信号強度インジケーション(RSSI)データおよび往復時間(RTT)データに基づくモバイルデバイスのロケーションの判定を容易にするための方法であって、
構造に関連する複数の領域に対応するロケーションデータを取得することと、
処理ユニットによって、前記複数の領域の各領域について、
前記ロケーションデータに基づいて前記領域に関連する環境の条件を判定し、かつ
前記領域に関連する前記環境の前記条件に基づきかつRSSIデータおよびRTTデータの重み付けに関係する重み付け情報を決定することと、
前記複数の領域の各領域の前記重み付け情報をモバイルデバイスに送ることとを備える方法。
[C31]
前記複数の領域の各領域の前記重み付け情報はヒートマップを備える、C30に記載の方法。
[C32]
前記モバイルデバイスとRSSI通信およびRTT通信を交換することをさらに備える、C30に記載の方法。
[C33]
前記重み付け情報は、
信頼性レベル、
壁組成タイプ、
領域とアクセスポイントとの間の壁の枚数、
距離、または
アクセスポイントのハードウェア情報のうちの少なくとも1つを含む、C30に記載の方法。
[C34]
1つまたは複数のモバイルデバイスからデータを受信することと、
前記受信されたデータに基づいて前記複数の領域のうちの少なくとも1つの領域の前記重み付け情報を更新することとをさらに備える、C30に記載の方法。
[C35]
前記複数の領域の各領域についての前記重み付け情報は、複数のアクセスポイントの各アクセスポイントについてのRSSIデータおよびRTTデータの重み付けに関係する情報を含む、C30に記載の方法。
[C36]
処理ユニットに、
構造に関連する複数の領域に対応するロケーションデータを取得することと、
前記複数の領域の各領域について、
前記ロケーションデータに基づいて前記領域に関連する環境の条件を判定し、かつ
前記領域に関連する前記環境の前記条件に基づきかつRSSIデータおよびRTTデータの重み付けに関係する重み付け情報を決定することと、
前記複数の領域の各領域の前記重み付け情報をモバイルデバイスに送ることとを含む機能を実行させるための命令が組み込まれた非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
[C37]
前記複数の領域の各領域の前記重み付け情報はヒートマップを備える、C36に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
[C38]
前記モバイルデバイスとRSSI通信およびRTT通信を交換するための命令をさらに備える、C36に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
[C39]
前記重み付け情報は、
信頼性レベル、
壁組成タイプ、
領域とアクセスポイントとの間の壁の枚数、
距離、または
アクセスポイントのハードウェア情報のうちの少なくとも1つを含む、C36に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
[C40]
1つまたは複数のモバイルデバイスからデータを受信するための命令と、
前記受信されたデータに基づいて前記複数の領域のうちの少なくとも1つの領域の前記重み付け情報を更新するための命令とをさらに備える、C36に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
[C41]
前記複数の領域の各領域についての前記重み付け情報は、複数のアクセスポイントの各アクセスポイントについてのRSSIデータおよびRTTデータの重み付けに関係する情報を含む、C36に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
[C42]
重み付けされた受信信号強度インジケーション(RSSI)データおよび往復時間(RTT)データに基づくモバイルデバイスのロケーションの判定を容易にするためのシステムであって、
構造に関連する複数の領域に対応するロケーションデータを取得するための手段と、
前記複数の領域の各領域について、
前記ロケーションデータに基づいて前記領域に関連する環境の条件を判定し、かつ
前記領域に関連する前記環境の前記条件に基づきかつRSSIデータおよびRTTデータの重み付けに関係する重み付け情報を決定するための手段と、
前記複数の領域の各領域の前記重み付け情報をモバイルデバイスに送るための手段とを備えるシステム。
[C43]
前記複数の領域の各領域の前記重み付け情報はヒートマップを備える、C42に記載のシステム。
[C44]
前記モバイルデバイスとRSSI通信およびRTT通信を交換するための手段をさらに備える、C42に記載のシステム。
[C45]
前記重み付け情報は、
信頼性レベル、
壁組成タイプ、
領域とアクセスポイントとの間の壁の枚数、
距離、または
アクセスポイントのハードウェア情報のうちの少なくとも1つを含む、C42に記載のシステム。
[C46]
1つまたは複数のモバイルデバイスからデータを受信するための手段と、
前記受信されたデータに基づいて前記複数の領域のうちの少なくとも1つの領域の前記重み付け情報を更新するための手段とをさらに備える、C42に記載のシステム。
[C47]
前記複数の領域の各領域についての前記重み付け情報は、複数のアクセスポイントの各アクセスポイントについてのRSSIデータおよびRTTデータの重み付けに関係する情報を含む、C42に記載のシステム。
[C48]
重み付けされた受信信号強度インジケーション(RSSI)データおよび往復時間(RTT)データに基づくモバイルデバイスのロケーションの判定を容易にするためのサーバであって、
送信機と、
受信機と、
メモリと、
前記送信機、前記受信機、および前記メモリに通信可能に結合された処理ユニットとを備え、前記処理ユニットは、
構造に関連する複数の領域に対応するロケーションデータを取得することと、
前記複数の領域の各領域について、
前記ロケーションデータに基づいて前記領域に関連する環境の条件を判定し、かつ
前記領域に関連する前記環境の前記条件に基づきかつRSSIデータおよびRTTデータの重み付けに関係する重み付け情報を決定することと、
前記複数の領域の各領域の前記重み付け情報をモバイルデバイスに送ることとを行うように構成されるサーバ。
[C49]
前記複数の領域の各領域の前記重み付け情報はヒートマップを備える、C48に記載のサーバ。
[C50]
前記処理ユニットは、前記送信機と前記受信機のいずれかまたは両方を使用して、前記モバイルデバイスとRSSI通信およびRTT通信を交換するようにさらに構成される、C48に記載のサーバ。
[C51]
前記重み付け情報は、
信頼性レベル、
壁組成タイプ、
領域とアクセスポイントとの間の壁の枚数、
距離、または
アクセスポイントのハードウェア情報のうちの少なくとも1つを含む、C48に記載のサーバ。
[C52]
前記処理ユニットは、
1つまたは複数のモバイルデバイスからデータを受信することと、
前記受信されたデータに基づいて前記複数の領域のうちの少なくとも1つの領域の前記重み付け情報を更新することとを行うようにさらに構成される、C48に記載のサーバ。
[C53]
前記複数の領域の各領域についての前記重み付け情報は、複数のアクセスポイントの各アクセスポイントについてのRSSIデータおよびRTTデータの重み付けに関係する情報を含む、C48に記載のサーバ。
[C54]
重み付けされた受信信号強度インジケーション(RSSI)データおよび往復時間(RTT)データに基づいてモバイルデバイスのロケーションを判定するための方法であって、
モバイルデバイスによって、複数の領域の各領域の重み付け情報を受信することと、
前記複数の領域の各領域の前記重み付け情報を前記モバイルデバイスのメモリに記憶することと、
前記モバイルデバイスが位置する領域に関係するRSSI測定値およびRTT測定値を取得することと、
前記モバイルデバイスが位置する前記領域の前記重み付け情報を使用して、
前記RSSI測定値用の第1の重み、および
前記RTT測定値用の第2の重みを決定することと、
前記第1の重みおよび前記第2の重みを使用して前記モバイルデバイスのロケーションを算出することとを備える方法。
[C55]
前記重み付け情報を使用して前記第1の重みおよび前記第2の重みを決定することは、前記重み付け情報に基づいて前記RSSI測定値およびRTT測定値のいずれかまたは両方の信頼性レベルを算出することを含む、C54に記載の方法。
[C56]
前記複数の領域の各領域の前記重み付け情報はヒートマップを備える、C54に記載の方法。
[C57]
前記複数の領域のうちの少なくとも1つの領域の前記重み付け情報を更新することをさらに備える、C54に記載の方法。
[C58]
前記複数の領域のうちの少なくとも1つの領域の前記重み付け情報を更新することは、
前記モバイルデバイスの履歴データ、または
別のモバイルデバイスから受信されるデータのいずれかまたは両方に基づく、C57に記載の方法。
[C59]
前記複数の領域の各領域の前記重み付け情報は、複数のアクセスポイントに関する情報を含む、C57に記載の方法。
[C60]
処理ユニットに、
複数の領域の各領域の重み付け情報を受信することと、
前記複数の領域の各領域の前記重み付け情報をメモリに記憶することと、
モバイルデバイスが位置する領域に関係するRSSI測定値およびRTT測定値を取得することと、
前記モバイルデバイスが位置する前記領域の前記重み付け情報を使用して、
前記RSSI測定値用の第1の重み、および
前記RTT測定値用の第2の重みを決定することと、
前記第1の重みおよび前記第2の重みを使用して前記モバイルデバイスのロケーションを算出することとを含む機能を実行させるための命令が組み込まれた非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
[C61]
前記重み付け情報を使用して前記第1の重みおよび前記第2の重みを決定するための前記命令は、前記重み付け情報に基づいて前記RSSI測定値およびRTT測定値のいずれかまたは両方の信頼性レベルを算出するための命令を含む、C60に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
[C62]
前記複数の領域の各領域の前記重み付け情報はヒートマップを備える、C60に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
[C63]
前記複数の領域のうちの少なくとも1つの領域の前記重み付け情報を更新するための命令をさらに備える、C60に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
[C64]
前記複数の領域のうちの少なくとも1つの領域の前記重み付け情報を更新するための前記命令は、前記更新を
前記モバイルデバイスの履歴データ、または
別のモバイルデバイスから受信されるデータのいずれかまたは両方に基づかせるように構成される、C63に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
[C65]
前記複数の領域の各領域の前記重み付け情報は、複数のアクセスポイントに関する情報を含む、C63に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
[C66]
重み付けされた受信信号強度インジケーション(RSSI)データおよび往復時間(RTT)データに基づいてモバイルデバイスのロケーションを判定するためのシステムであって、
複数の領域の各領域の重み付け情報を受信するための手段と、
前記複数の領域の各領域の前記重み付け情報をメモリに記憶するための手段と、
モバイルデバイスが位置する領域に関係するRSSI測定値およびRTT測定値を取得するための手段と、
前記モバイルデバイスが位置する前記領域の前記重み付け情報を使用して、
前記RSSI測定値用の第1の重み、および
前記RTT測定値用の第2の重みを決定するための手段と、
前記第1の重みおよび前記第2の重みを使用して前記モバイルデバイスのロケーションを算出するための手段とを備えるシステム。
[C67]
前記重み付け情報を使用して前記第1の重みおよび前記第2の重みを決定するための前記手段は、前記重み付け情報に基づいて前記RSSI測定値およびRTT測定値のいずれかまたは両方の信頼性レベルを算出するための手段を含む、C66に記載のシステム。
[C68]
前記複数の領域の各領域の前記重み付け情報はヒートマップを備える、C66に記載のシステム。
[C69]
前記複数の領域のうちの少なくとも1つの領域の前記重み付け情報を更新するための手段をさらに備える、C66に記載のシステム。
[C70]
前記複数の領域のうちの少なくとも1つの領域の前記重み付け情報を更新するための前記手段は、前記更新を
前記モバイルデバイスの履歴データ、または
別のモバイルデバイスから受信されるデータのいずれかまたは両方に基づかせるように構成される、C69に記載のシステム。
[C71]
前記複数の領域の各領域の前記重み付け情報は、複数のアクセスポイントに関する情報を含む、C69に記載のシステム。
[C72]
重み付けされた受信信号強度インジケーション(RSSI)データおよび往復時間(RTT)データに基づいてロケーションを判定するように構成されたモバイルデバイスであって、
送信機と、
受信機と、
メモリと、
前記送信機、前記受信機、および前記メモリに結合された処理ユニットとを備え、前記処理ユニットは、
複数の領域の各領域の重み付け情報を受信することと、
前記複数の領域の各領域の前記重み付け情報を前記メモリに記憶することと、
モバイルデバイスが位置する領域に関係するRSSI測定値およびRTT測定値を取得することと、
前記モバイルデバイスが位置する前記領域の前記重み付け情報を使用して、
前記RSSI測定値用の第1の重み、および
前記RTT測定値用の第2の重みを決定することと、
前記第1の重みおよび前記第2の重みを使用して前記モバイルデバイスのロケーションを算出することとを行うように構成されるモバイルデバイス。
[C73]
前記処理ユニットは、前記重み付け情報に基づいて前記RSSI測定値およびRTT測定値のいずれかまたは両方の信頼性レベルを算出することによって、前記重み付け情報を使用して前記第1の重みおよび前記第2の重みを決定するように構成される、C72に記載のモバイルデバイス。
[C74]
前記複数の領域の各領域の前記重み付け情報はヒートマップを備える、C72に記載のモバイルデバイス。
[C75]
前記処理ユニットは、前記複数の領域のうちの少なくとも1つの領域の前記重み付け情報を更新するようにさらに構成される、C72に記載のモバイルデバイス。
[C76]
前記処理ユニットは、前記複数の領域のうちの少なくとも1つの領域の前記重み付け情報を前記更新することを
前記モバイルデバイスの履歴データ、または
別のモバイルデバイスから受信されるデータのいずれかまたは両方に基づかせるように構成される、C75に記載のモバイルデバイス。
[C77]
前記複数の領域の各領域の前記重み付け情報は、複数のアクセスポイントに関する情報を含む、C75に記載のモバイルデバイス。

Claims (77)

  1. 重み付けされた受信信号強度インジケーション(RSSI)データおよび往復時間(RTT)データに基づいてモバイルデバイスのロケーションを判定するための方法であって、
    前記モバイルデバイスが位置する領域を判定することと、
    前記領域に関連するロケーションデータに基づいて前記モバイルデバイスの環境の条件を判定することと、
    処理ユニットによって、前記環境の前記条件に基づいてRSSIデータおよびRTTデータに重み付けすることと、
    前記決定された重み付けを含む前記RSSIデータおよびRTTデータに基づいて前記モバイルデバイスの前記ロケーションを算出することとを備える方法。
  2. 前記ロケーションデータはマップを備える、請求項1に記載の方法。
  3. 前記マップは、複数の領域の各領域とワイヤレスアクセスポイントとの間の障害の程度に基づく前記複数の領域の各領域についての重み付け情報を有するヒートマップを備える、請求項2に記載の方法。
  4. 前記マップは、ビルのレイアウトを含む、請求項2に記載の方法。
  5. 前記環境の前記条件を判定することは、前記マップを使用して前記モバイルデバイスとワイヤレスアクセスポイントとの間の障害物の存在を判定することを備える、請求項2に記載の方法。
  6. 前記ロケーションデータは、
    壁、
    窓、
    通路、
    ビル材料、
    家具、または
    棚のうちの少なくとも1つのロケーションに関する情報を備える、請求項1に記載の方法。
  7. 前記領域に関連する前記ロケーションデータは、前記モバイルデバイスの受信機によって受信される、請求項1に記載の方法。
  8. 前記領域に関連する前記ロケーションデータを更新することをさらに備える、請求項1に記載の方法。
  9. 前記領域に関連する前記ロケーションデータを更新することは、
    前記RTTデータ、
    前記RSSIデータ、
    前記モバイルデバイスのセンサーからのデータ、
    前記モバイルデバイスからの履歴データ、または
    少なくとも1つの他のモバイルデバイスからのデータ
    のうちの少なくとも1つに基づく、請求項8に記載の方法。
  10. 前記ロケーションデータは、
    時間、または
    日付のいずれかまたは両方に依存する、請求項1に記載の方法。
  11. 前記RSSIデータおよびRTTデータの前記重み付けを調整することは、前記モバイルデバイスのデバイスタイプにさらに基づく、請求項1に記載の方法。
  12. 処理ユニットに、
    モバイルデバイスが位置する領域を判定することと、
    前記領域に関連するロケーションデータに基づいて前記モバイルデバイスの環境の条件を判定することと、
    前記環境の前記条件に基づいて受信信号強度インジケーション(RSSI)データおよび往復時間(RTT)データに重み付けすることと、
    決定された重み付けを含む前記RSSIデータおよびRTTデータに基づいて前記モバイルデバイスの前記ロケーションを算出することとを含む機能を実行させるための命令が組み込まれた非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
  13. 前記モバイルデバイスの前記環境の前記条件を判定するための前記命令は、マップに基づいて前記環境の前記条件を判定するための命令を含む、請求項12に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
  14. 前記マップは、複数の領域の各領域とワイヤレスアクセスポイントとの間の障害の程度に基づく前記複数の領域の各領域についての重み付け情報を有するヒートマップを備える、請求項13に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
  15. 前記マップは、ビルのレイアウトを含む、請求項13に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
  16. 前記環境の前記条件を判定するための前記命令は、前記マップを使用して前記モバイルデバイスとワイヤレスアクセスポイントとの間の障害物の存在を判定するための命令を備える、請求項13に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
  17. 前記領域に関連する前記ロケーションデータを更新するための命令をさらに備える、請求項12に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
  18. 前記RSSIデータおよびRTTデータの前記重み付けを決定するための前記命令は、前記モバイルデバイスのデバイスタイプに基づいて前記RSSIデータおよびRTTデータの前記重み付けを決定するための命令を含む、請求項12に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
  19. 重み付けされた受信信号強度インジケーション(RSSI)データおよび往復時間(RTT)データに基づいてモバイルデバイスのロケーションを判定するためのシステムであって、
    前記モバイルデバイスが位置する領域を判定するための手段と、
    前記領域に関連するロケーションデータに基づいて前記モバイルデバイスの環境の条件を判定するための手段と、
    前記環境の前記条件に基づいて受信信号強度インジケーション(RSSI)データおよび往復時間(RTT)データに重み付けするための手段と、
    決定された重み付けを含む前記RSSIデータおよびRTTデータに基づいて前記モバイルデバイスの前記ロケーションを算出するための手段とを備えるシステム。
  20. 前記モバイルデバイスの前記環境の前記条件を判定するための前記手段は、マップに基づいて前記環境の前記条件を判定するための手段を含む、請求項19に記載のシステム。
  21. 前記マップは、前記モバイルデバイスとワイヤレスアクセスポイントとの間の障害の程度に基づく複数のロケーション種別を有するヒートマップを備える、請求項20に記載のシステム。
  22. 前記環境の前記条件を判定するための前記手段は、前記マップを使用して前記モバイルデバイスとワイヤレスアクセスポイントとの間の障害物の存在を判定するための手段を備える、請求項20に記載のシステム。
  23. 前記領域に関連する前記ロケーションデータを更新する手段をさらに備える、請求項20に記載のシステム。
  24. 前記RSSIデータおよびRTTデータの前記重み付けを決定するための前記手段は、前記モバイルデバイスのデバイスタイプに基づいて前記RSSIデータおよびRTTデータの前記重み付けを決定するための手段を含む、請求項20に記載のシステム。
  25. 重み付けされた受信信号強度インジケーション(RSSI)データおよび往復時間(RTT)データに基づいてロケーションを判定するように構成されたモバイルデバイスであって、
    送信機と、
    受信機と、
    メモリと、
    前記送信機、前記受信機、および前記メモリに結合された処理ユニットとを備え、前記処理ユニットは、
    前記モバイルデバイスが位置する領域を判定することと、
    前記領域に関連するロケーションデータに基づいて前記モバイルデバイスの環境の条件を判定することと、
    前記環境の前記条件に基づいて受信信号強度インジケーション(RSSI)データおよび往復時間(RTT)データに重み付けすることと、
    決定された重み付けを含む前記RSSIデータおよびRTTデータに基づいて前記モバイルデバイスの前記ロケーションを算出することとを行うように構成されるモバイルデバイス。
  26. 前記処理ユニットは、前記メモリに記憶されたマップに基づいて前記モバイルデバイスの前記環境の前記条件を判定するように構成される、請求項25に記載のモバイルデバイス。
  27. 前記処理ユニットは、前記受信機によって前記マップを受信するようにさらに構成される、請求項26に記載のモバイルデバイス。
  28. 前記処理ユニットは、前記領域に関連する前記ロケーションデータを更新するようにさらに構成される、請求項25に記載のモバイルデバイス。
  29. 前記処理ユニットは、前記モバイルデバイスのデバイスタイプに基づいて前記RSSIデータおよびRTTデータの前記重み付けを決定するようにさらに構成される、請求項25に記載のモバイルデバイス。
  30. 重み付けされた受信信号強度インジケーション(RSSI)データおよび往復時間(RTT)データに基づくモバイルデバイスのロケーションの判定を容易にするための方法であって、
    構造に関連する複数の領域に対応するロケーションデータを取得することと、
    処理ユニットによって、前記複数の領域の各領域について、
    前記ロケーションデータに基づいて前記領域に関連する環境の条件を判定し、かつ
    前記領域に関連する前記環境の前記条件に基づきかつRSSIデータおよびRTTデータの重み付けに関係する重み付け情報を決定することと、
    前記複数の領域の各領域の前記重み付け情報をモバイルデバイスに送ることとを備える方法。
  31. 前記複数の領域の各領域の前記重み付け情報はヒートマップを備える、請求項30に記載の方法。
  32. 前記モバイルデバイスとRSSI通信およびRTT通信を交換することをさらに備える、請求項30に記載の方法。
  33. 前記重み付け情報は、
    信頼性レベル、
    壁組成タイプ、
    領域とアクセスポイントとの間の壁の枚数、
    距離、または
    アクセスポイントのハードウェア情報のうちの少なくとも1つを含む、請求項30に記載の方法。
  34. 1つまたは複数のモバイルデバイスからデータを受信することと、
    前記受信されたデータに基づいて前記複数の領域のうちの少なくとも1つの領域の前記重み付け情報を更新することとをさらに備える、請求項30に記載の方法。
  35. 前記複数の領域の各領域についての前記重み付け情報は、複数のアクセスポイントの各アクセスポイントについてのRSSIデータおよびRTTデータの重み付けに関係する情報を含む、請求項30に記載の方法。
  36. 処理ユニットに、
    構造に関連する複数の領域に対応するロケーションデータを取得することと、
    前記複数の領域の各領域について、
    前記ロケーションデータに基づいて前記領域に関連する環境の条件を判定し、かつ
    前記領域に関連する前記環境の前記条件に基づきかつRSSIデータおよびRTTデータの重み付けに関係する重み付け情報を決定することと、
    前記複数の領域の各領域の前記重み付け情報をモバイルデバイスに送ることとを含む機能を実行させるための命令が組み込まれた非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
  37. 前記複数の領域の各領域の前記重み付け情報はヒートマップを備える、請求項36に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
  38. 前記モバイルデバイスとRSSI通信およびRTT通信を交換するための命令をさらに備える、請求項36に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
  39. 前記重み付け情報は、
    信頼性レベル、
    壁組成タイプ、
    領域とアクセスポイントとの間の壁の枚数、
    距離、または
    アクセスポイントのハードウェア情報のうちの少なくとも1つを含む、請求項36に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
  40. 1つまたは複数のモバイルデバイスからデータを受信するための命令と、
    前記受信されたデータに基づいて前記複数の領域のうちの少なくとも1つの領域の前記重み付け情報を更新するための命令とをさらに備える、請求項36に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
  41. 前記複数の領域の各領域についての前記重み付け情報は、複数のアクセスポイントの各アクセスポイントについてのRSSIデータおよびRTTデータの重み付けに関係する情報を含む、請求項36に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
  42. 重み付けされた受信信号強度インジケーション(RSSI)データおよび往復時間(RTT)データに基づくモバイルデバイスのロケーションの判定を容易にするためのシステムであって、
    構造に関連する複数の領域に対応するロケーションデータを取得するための手段と、
    前記複数の領域の各領域について、
    前記ロケーションデータに基づいて前記領域に関連する環境の条件を判定し、かつ
    前記領域に関連する前記環境の前記条件に基づきかつRSSIデータおよびRTTデータの重み付けに関係する重み付け情報を決定するための手段と、
    前記複数の領域の各領域の前記重み付け情報をモバイルデバイスに送るための手段とを備えるシステム。
  43. 前記複数の領域の各領域の前記重み付け情報はヒートマップを備える、請求項42に記載のシステム。
  44. 前記モバイルデバイスとRSSI通信およびRTT通信を交換するための手段をさらに備える、請求項42に記載のシステム。
  45. 前記重み付け情報は、
    信頼性レベル、
    壁組成タイプ、
    領域とアクセスポイントとの間の壁の枚数、
    距離、または
    アクセスポイントのハードウェア情報のうちの少なくとも1つを含む、請求項42に記載のシステム。
  46. 1つまたは複数のモバイルデバイスからデータを受信するための手段と、
    前記受信されたデータに基づいて前記複数の領域のうちの少なくとも1つの領域の前記重み付け情報を更新するための手段とをさらに備える、請求項42に記載のシステム。
  47. 前記複数の領域の各領域についての前記重み付け情報は、複数のアクセスポイントの各アクセスポイントについてのRSSIデータおよびRTTデータの重み付けに関係する情報を含む、請求項42に記載のシステム。
  48. 重み付けされた受信信号強度インジケーション(RSSI)データおよび往復時間(RTT)データに基づくモバイルデバイスのロケーションの判定を容易にするためのサーバであって、
    送信機と、
    受信機と、
    メモリと、
    前記送信機、前記受信機、および前記メモリに通信可能に結合された処理ユニットとを備え、前記処理ユニットは、
    構造に関連する複数の領域に対応するロケーションデータを取得することと、
    前記複数の領域の各領域について、
    前記ロケーションデータに基づいて前記領域に関連する環境の条件を判定し、かつ
    前記領域に関連する前記環境の前記条件に基づきかつRSSIデータおよびRTTデータの重み付けに関係する重み付け情報を決定することと、
    前記複数の領域の各領域の前記重み付け情報をモバイルデバイスに送ることとを行うように構成されるサーバ。
  49. 前記複数の領域の各領域の前記重み付け情報はヒートマップを備える、請求項48に記載のサーバ。
  50. 前記処理ユニットは、前記送信機と前記受信機のいずれかまたは両方を使用して、前記モバイルデバイスとRSSI通信およびRTT通信を交換するようにさらに構成される、請求項48に記載のサーバ。
  51. 前記重み付け情報は、
    信頼性レベル、
    壁組成タイプ、
    領域とアクセスポイントとの間の壁の枚数、
    距離、または
    アクセスポイントのハードウェア情報のうちの少なくとも1つを含む、請求項48に記載のサーバ。
  52. 前記処理ユニットは、
    1つまたは複数のモバイルデバイスからデータを受信することと、
    前記受信されたデータに基づいて前記複数の領域のうちの少なくとも1つの領域の前記重み付け情報を更新することとを行うようにさらに構成される、請求項48に記載のサーバ。
  53. 前記複数の領域の各領域についての前記重み付け情報は、複数のアクセスポイントの各アクセスポイントについてのRSSIデータおよびRTTデータの重み付けに関係する情報を含む、請求項48に記載のサーバ。
  54. 重み付けされた受信信号強度インジケーション(RSSI)データおよび往復時間(RTT)データに基づいてモバイルデバイスのロケーションを判定するための方法であって、
    モバイルデバイスによって、複数の領域の各領域の重み付け情報を受信することと、
    前記複数の領域の各領域の前記重み付け情報を前記モバイルデバイスのメモリに記憶することと、
    前記モバイルデバイスが位置する領域に関係するRSSI測定値およびRTT測定値を取得することと、
    前記モバイルデバイスが位置する前記領域の前記重み付け情報を使用して、
    前記RSSI測定値用の第1の重み、および
    前記RTT測定値用の第2の重みを決定することと、
    前記第1の重みおよび前記第2の重みを使用して前記モバイルデバイスのロケーションを算出することとを備える方法。
  55. 前記重み付け情報を使用して前記第1の重みおよび前記第2の重みを決定することは、前記重み付け情報に基づいて前記RSSI測定値およびRTT測定値のいずれかまたは両方の信頼性レベルを算出することを含む、請求項54に記載の方法。
  56. 前記複数の領域の各領域の前記重み付け情報はヒートマップを備える、請求項54に記載の方法。
  57. 前記複数の領域のうちの少なくとも1つの領域の前記重み付け情報を更新することをさらに備える、請求項54に記載の方法。
  58. 前記複数の領域のうちの少なくとも1つの領域の前記重み付け情報を更新することは、
    前記モバイルデバイスの履歴データ、または
    別のモバイルデバイスから受信されるデータのいずれかまたは両方に基づく、請求項57に記載の方法。
  59. 前記複数の領域の各領域の前記重み付け情報は、複数のアクセスポイントに関する情報を含む、請求項57に記載の方法。
  60. 処理ユニットに、
    複数の領域の各領域の重み付け情報を受信することと、
    前記複数の領域の各領域の前記重み付け情報をメモリに記憶することと、
    モバイルデバイスが位置する領域に関係するRSSI測定値およびRTT測定値を取得することと、
    前記モバイルデバイスが位置する前記領域の前記重み付け情報を使用して、
    前記RSSI測定値用の第1の重み、および
    前記RTT測定値用の第2の重みを決定することと、
    前記第1の重みおよび前記第2の重みを使用して前記モバイルデバイスのロケーションを算出することとを含む機能を実行させるための命令が組み込まれた非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
  61. 前記重み付け情報を使用して前記第1の重みおよび前記第2の重みを決定するための前記命令は、前記重み付け情報に基づいて前記RSSI測定値およびRTT測定値のいずれかまたは両方の信頼性レベルを算出するための命令を含む、請求項60に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
  62. 前記複数の領域の各領域の前記重み付け情報はヒートマップを備える、請求項60に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
  63. 前記複数の領域のうちの少なくとも1つの領域の前記重み付け情報を更新するための命令をさらに備える、請求項60に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
  64. 前記複数の領域のうちの少なくとも1つの領域の前記重み付け情報を更新するための前記命令は、前記更新を
    前記モバイルデバイスの履歴データ、または
    別のモバイルデバイスから受信されるデータのいずれかまたは両方に基づかせるように構成される、請求項63に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
  65. 前記複数の領域の各領域の前記重み付け情報は、複数のアクセスポイントに関する情報を含む、請求項63に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
  66. 重み付けされた受信信号強度インジケーション(RSSI)データおよび往復時間(RTT)データに基づいてモバイルデバイスのロケーションを判定するためのシステムであって、
    複数の領域の各領域の重み付け情報を受信するための手段と、
    前記複数の領域の各領域の前記重み付け情報をメモリに記憶するための手段と、
    モバイルデバイスが位置する領域に関係するRSSI測定値およびRTT測定値を取得するための手段と、
    前記モバイルデバイスが位置する前記領域の前記重み付け情報を使用して、
    前記RSSI測定値用の第1の重み、および
    前記RTT測定値用の第2の重みを決定するための手段と、
    前記第1の重みおよび前記第2の重みを使用して前記モバイルデバイスのロケーションを算出するための手段とを備えるシステム。
  67. 前記重み付け情報を使用して前記第1の重みおよび前記第2の重みを決定するための前記手段は、前記重み付け情報に基づいて前記RSSI測定値およびRTT測定値のいずれかまたは両方の信頼性レベルを算出するための手段を含む、請求項66に記載のシステム。
  68. 前記複数の領域の各領域の前記重み付け情報はヒートマップを備える、請求項66に記載のシステム。
  69. 前記複数の領域のうちの少なくとも1つの領域の前記重み付け情報を更新するための手段をさらに備える、請求項66に記載のシステム。
  70. 前記複数の領域のうちの少なくとも1つの領域の前記重み付け情報を更新するための前記手段は、前記更新を
    前記モバイルデバイスの履歴データ、または
    別のモバイルデバイスから受信されるデータのいずれかまたは両方に基づかせるように構成される、請求項69に記載のシステム。
  71. 前記複数の領域の各領域の前記重み付け情報は、複数のアクセスポイントに関する情報を含む、請求項69に記載のシステム。
  72. 重み付けされた受信信号強度インジケーション(RSSI)データおよび往復時間(RTT)データに基づいてロケーションを判定するように構成されたモバイルデバイスであって、
    送信機と、
    受信機と、
    メモリと、
    前記送信機、前記受信機、および前記メモリに結合された処理ユニットとを備え、前記処理ユニットは、
    複数の領域の各領域の重み付け情報を受信することと、
    前記複数の領域の各領域の前記重み付け情報を前記メモリに記憶することと、
    モバイルデバイスが位置する領域に関係するRSSI測定値およびRTT測定値を取得することと、
    前記モバイルデバイスが位置する前記領域の前記重み付け情報を使用して、
    前記RSSI測定値用の第1の重み、および
    前記RTT測定値用の第2の重みを決定することと、
    前記第1の重みおよび前記第2の重みを使用して前記モバイルデバイスのロケーションを算出することとを行うように構成されるモバイルデバイス。
  73. 前記処理ユニットは、前記重み付け情報に基づいて前記RSSI測定値およびRTT測定値のいずれかまたは両方の信頼性レベルを算出することによって、前記重み付け情報を使用して前記第1の重みおよび前記第2の重みを決定するように構成される、請求項72に記載のモバイルデバイス。
  74. 前記複数の領域の各領域の前記重み付け情報はヒートマップを備える、請求項72に記載のモバイルデバイス。
  75. 前記処理ユニットは、前記複数の領域のうちの少なくとも1つの領域の前記重み付け情報を更新するようにさらに構成される、請求項72に記載のモバイルデバイス。
  76. 前記処理ユニットは、前記複数の領域のうちの少なくとも1つの領域の前記重み付け情報を前記更新することを
    前記モバイルデバイスの履歴データ、または
    別のモバイルデバイスから受信されるデータのいずれかまたは両方に基づかせるように構成される、請求項75に記載のモバイルデバイス。
  77. 前記複数の領域の各領域の前記重み付け情報は、複数のアクセスポイントに関する情報を含む、請求項75に記載のモバイルデバイス。
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