JP2016506926A - タンパク質組合せ基盤のfvライブラリー及びこれの製造方法 - Google Patents

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Abstract

本発明はタンパク質組合せ基盤のFVライブラリーの製造方法、前記製造されたFVライブラリーを利用した目的抗体のスクリーニング方法、前記スクリーニング方法によってスクリーニングされたFV抗体及び前記FVライブラリーの製造方法によって製造されたFVライブラリーに関する。本発明のFVライブラリーは、タンパク質組合せ基盤で製造されて個別的機能検査が可能であると共に、目的する抗原がなくても所望のFV抗体を選別できるだけでなく、既存のDNA基盤のライブラリーよりタンパク質精製回数が画期的に減って費用及び時間を節減できる。

Description

本発明は、タンパク質組合せ基盤のFライブラリーの製造方法、前記製造されたFライブラリーを利用した目的抗体のスクリーニング方法、前記スクリーニング方法によってスクリーニングされたF抗体及び前記Fライブラリーの製造方法によって製造されたFライブラリーに関する。
抗体は、免疫系内の白血球のB細胞(Bリンパ球)で抗原の刺激によって作られるタンパク質であって、抗原に会うと、細胞にある受容体を介して抗原を認識して受容体を介して結合する。このような抗体は、疾病を治療するためのタンパク質新薬の候補物質と考えられて、目的とする機能的な抗体を探すために種々の抗体ライブラリーを製造して、これからスクリーニングする。このような抗体ライブラリーは、遺伝子組換え技術を利用するもので、ヒト体内に存在するB細胞で抗体タンパク質をコードする遺伝子を抽出して、抗体遺伝子ライブラリーを製作して、このライブラリーから所望の抗原結合特異性を持った抗体を選別する。抗体ライブラリー技術は、ヒト抗体など抗体の製作に一大革新をもたらした。抗体免疫反応の最も著しい特徴は、外部からどのような種類、あるいは形の抗原が体内に侵入しても、その抗原が体内の成分と同じでない外来物質であれば、その抗原と特異的に結合する抗体が一週間以内に作られるということである。抗体はBリンパ球によって作られて、一つのBリンパ球はただ一種類の抗体だけを生産する。実際に、人体には数多くのBリンパ球があって、各Bリンパ球は、自己だけの独特の抗原結合特異性を持った抗体を細胞膜に発現しているが、一般に約10種類程度の抗原結合多様性が人体内に存在すると知られている。抗原が侵入する場合には、この抗原と特異的に結合する抗体を発現しているBリンパ球だけが速く増殖をしながら抗体を多量生産して、結果的に血清内にこの特定抗体の濃度が急激に上昇して、侵入した抗原の迅速な除去機能を行うことになる。従って、人体内には数億種の抗体多様性(diversity)が存在して、このような抗体の多様性を抗体レパートリー(repertoire)と表現する。従って、人体から十分な数のBリンパ球を採血で取得した後、この細胞からmRNAを分離した後、RT−PCR(reverse transcriptase−polymerase chain reaction)方法で抗体重鎖及び軽鎖の可変領域をコードするcDNAを得ると、比較的簡単な方法で人体内の抗体レパートリーを遺伝子形態で試験管内(in vitro)に確保することができる。抗体ライブラリー技術の核心は、このようなヒト抗体遺伝子レパートリーをタンパク質で発現する(あるいはディスプレーと表現)と同時に、その抗体タンパク質をコードする遺伝子がある媒体を介して連結される、いわゆる遺伝型−表現型連結(genotype−phenotype linkage)であり、これを介して抗体ライブラリーから特定抗原と結合する抗体を選別して同時にその特定抗体をコードする遺伝子を取得する。この時完ぺきな形態の免疫は不要であり、抗原結合機能を持った抗体のFab形態で発現するか、あるいは重鎖及び軽鎖可変ドメイン(VとV)が約15アミノ酸の短いペプチド連結子(linker)に連結されたscF(single−chain variable fragment)と命名された抗体断片で発現する。この時このような抗体の遺伝型−表現型連結(genotype−phenotype linkage)に用いられる媒体をどのような媒体の表面に発現させるのかによって、ファージディスプレー、リボソームデスプレイ、酵母ディスプレーなどで区別されて、抗原を投与するなどの免疫反応の誘導せず所望の抗原結合性の抗体を得ることができる。しかし、抗体ライブラリー製作及び抗体選別に多くのノウハウが必要で、高親和度の抗体を得るのが容易でないため、抗体選別後親和度成熟など抗体最適化過程を行う場合が多く、特に1次選別時、毒性などの問題から直ちに哺乳動物細胞(mammalian cell)で機能分析を行うことができない短所などがある。治療抗体の場合には、単に抗原との結合でなく実際の治療機能がある抗体を選別しなければならないので、このような短所は、治療用抗体開発に障壁となってきた。
抗体ライブラリーの中で現在最も多く用いられているのは、ファージディスプレー抗体ライブラリーであり、実際に現在商業化されているリューマチ関節炎治療剤であるヒュミラ(Humira、antI−TNF−alphaヒトモノクローナル抗体)がファージディスプレー技術によって製造された治療用抗体である。理想的な抗体ライブラリーは、巨大な抗体多様性を含んでいて、所望の抗原結合特異性を持った高親和度の抗体クローンをいつでも獲得できるライブラリーである。このためには、約1010乃至1011程度の抗体多様性を持ったライブラリーを製作しなければならないが、抗体遺伝子クローニング作業を介して、このような大きさのライブラリーを製作するのはかなり難しく、まさにこの点がファージディスプレー抗体ライブラリー製作の最も難しい難題といえる。また、ファージ自体が毒性として作用して、すくに機能分析を行うことができない短所がある。リボソームデスプレイの最も大きい長所は、cell−freeシステムデあるため、理論的に1013の大きさのライブラリー製作が可能なほど巨大な大きさのライブラリーを簡単に作ることができて、高親和度抗体(high affinity antibody)の獲得に有利で(一般に抗体ライブラリーの大きさが大きいほどライブラリー内に高親和度の抗体が含まれている可能性が高い)、PCR増幅過程があるのでerror−prone polymeraseなどを利用できて、分子進化(molecular evolution)を人為的に誘導するための突然変異の導入が非常に容易であるが、これも毒性問題及び種々の実験上の問題点によって、実際の場合naive祈願の抗体ライブラリーの製作には、ファージディスプレー技術を主に使っている。酵母ディスプレー技術の場合、組換えベクターをS.cerevisiae菌株に挿入する過程と酵母細胞の大きい大きさによって10以上の多様性を持った抗体ライブラリーを作るのに多くの技術的制限があり、従って選別過程での長所を活用してすでに確保されている抗原−特異的抗体の突然変異ライブラリーを製作して、これから高親和度の抗体を選別するのに主に用いる。
しかし、このような抗体ライブラリーは、全ての抗体が個別的に分離保管する形態でなく、全ての抗体が混ざっている形態である。このような抗体ライブラリーが持つ限界は、目標物質抗原に対する抗体を選別する時機能(活性)による選別が現実的に不可能であり、ただ抗原との結合に基づいた抗体選別だけが可能な短所がある。この過程で得られた初期抗体候補は、次の段階で機能の有無を調べて実質的に機能を持つ抗体を選別する。このような選別段階で多くの場合、初期抗体選別段階で結合だけうまくできて機能がない抗体が得られるようになる。従って、このような選別方法の限界を克服できる新しい方法が求められる。即ち、最初から機能による抗体を選別する方法が求められている。しかし、既存のライブラリーは、種々の抗体が共に混ざっている状態で、一度に機能による各々の抗体選別が不可能である。従って、低分子化合物ライブラリーのように全ての抗体を個別的に精製して保管する方法が可能である場合、機能による選別が可能となる。しかし、抗体はタンパク質であるため、発現及び精製過程が必要で、これを介して十万個または百万個の各々異なる抗体のライブラリーを構築するのは現実的に不可能である。即ち、既存の方法は、ライブラリー多様性(diversity)を1,000,000と仮定すれば1,000,000個のタンパク質精製が必要で、多様性が増加するほど必要なタンパク質精製回数が急激に増える短所がある。これは既存のライブラリー技術は、ベクター内でDNA水準でV及びVを組み合わせてライブラリーを製造する技術(US8,178,320)、DNA水準で抗体重鎖及び軽鎖ライブラリーを製造する技術(US7,858,559)等多様なライブラリー製造技術があるが、いずれもDNA水準での組合せで各々満足するdiversityのライブラリーを製造するためには、その数だけのタンパク質の精製が必要で、増え過ぎた個数によってライブラリーで製造された抗体を直ぐに機能分析をすることができないので、その数を減らすために抗原との結合を介して選別して機能を分析できる個数を減らす追加stepが必要で、このような選別中本当に重要な抗体を脱落する重大な短所があった。特に、既存のライブラリー製造方法は、DNA水準での組合せでFを発現しなければならないので、多様性だけのタンパク質精製が必要であって、個別的に分離した抗体ライブラリーを放棄した状態であった。
このような背景下、本発明者等は、抗体が機能的に選別することができるように個別的に分離しているライブラリーを開発するために鋭意努力した結果、既存のDNA水準で組み合わせるライブラリー製造技術とは異なりライブラリーをタンパク質水準で製造することに着目した、VとVのタンパク質水準での組合せを介してタンパク質組合せ基盤のFライブラリーを製造する可能性があることを確認して本発明を完成した。
米国特許第8,178,320号明細書 米国特許第7,858,559明細書
本発明の一つの目的は、タンパク質組合せ基盤のF(variable fragment)ライブラリーの製造方法を提供することである。
本発明の他の一つの目的は、前記タンパク質組合せ基盤のFライブラリーの製造方法によって製造されたFライブラリーを利用して、目的抗体をスクリーニングする方法を提供することである。
本発明のさらに他の一つの目的は、前記スクリーニングする方法によってスクリーニングされた目的F抗体を提供することである。
本発明のさらに他の一つの目的は、前記タンパク質組合せ基盤のFライブラリーの製造方法によって製造されたFライブラリーを提供することである。
前記目的を達成するための一つの様態として、本発明は、ンパク質組合せ基盤のF(variable fragment)ライブラリー及びこれの製造方法を提供する。
具体的に、本発明は、Vドメインタンパク質及びVドメインタンパク質が結合したFを含むタンパク質組合せ基盤のFライブラリーを提供する。
また、本発明は、(a)重鎖可変領域(heavyC−Hain variable region;V)ドメインタンパク質及び軽鎖可変領域(light chain variable region;V)ドメインタンパク質を製造する工程;及び(b)前記(a)工程で製造されたVドメインタンパク質及びVドメインタンパク質を結合する工程を含む、タンパク質組合せ基盤のF(variable fragment)ライブラリーの製造方法を提供する。
本発明の標的−LPETG−多様な長さのリンカー−Sortase及びHisタグの融合タンパク質の模式図を簡単に示した図である。(A)は、7個のアミノ酸からなるリンカー、(B)は18個のアミノ酸からなるリンカー、(C)は20個のアミノ酸からなるリンカーである。 本発明のタンパク質組合せ基盤のFライブラリーの対結合模式図を示した図である。(A)は野生型結合、(B)は二硫化結合、(C)はcoiled−coil結合を示した図である。 簡単なタンパク質精製過程の模式図を示した図である。 精製されたV及びV突然変異のSDS−PAGE結果を示した図である。 FlagタグがないVドメインタンパク質であるV−G44C、N−末端にFlagタグがあるFlag−V−G44C、N−末端及びC−末端にFlagタグがあるFlag−V−G44C−Flagタンパク質の発現がFlag存在によって増加することを示した図である。 sortase融合の有無、Flag融合の有無による組換えタンパク質の発現及び精製収率を比較して示した図である。 −V対結合のELISA実験方法の模式図である。 −V対結合のELISA実験結果を示した図である。 Flag−V及びFlag−V対結合のELISA結果を示した図である。 システイン突然変異が導入されたV及びV対結合のSDS−PAGE結果を示した図である。 Flag−V及びFlag−V対結合がV及びV対結合が増加させることを示したSDS−PAGE結果を示した図である。 −IAALK3−Flag−V−IAALE3−Flag及び組み立てられたFのSEC−HPLC結果を示した図である。 、V及び組み立てられたF野生型のMALDI−TOF分析結果を示した図である。 −Q100C−Flag−V−G44C−Flag、及び組み立てられたFのMALDI−TOF分析結果を示した図である。 −IAALK3−Flag−V−IAALE3−Flag、及び組み立てられたFのMALDI−TOF分析結果を示した図である。 BT−474細胞増殖に対する結合4D5 F抗体の効果をCCK8 assay(Dojjindo)を介して確認した結果を示した図である。 BT−474細胞で4D5 IgG、Vドメイン、Vドメイン及び結合F抗体のHer2発現細胞表面への結合プロフィールをFACSを介してモニタリングした結果を示した図である。 CDRデザインのためのV CDR3及びV CDR3の選択を示した図である。 CDR及びV CDR多様性を導入するための、高頻度の有無を分析を示した図である。 本発明の一実施例に係る多様性を持つライブラリーをデザインした結果を示した図である。 5Vsと5Vsの組合せで構築された25FsをSEC−HPLCで確認した結果を示した図である。 4D5 Vと5個の合成Vsによって製造された結合FをSEC−HPLCで確認した結果を示した図である。 ライブラリースクリーニング過程を示した図である。 アルファアッセイを介して個別Fと10個の混合抗原の相互結合をスクリーニングした結果を示した図である。 混合された抗原に結合するFと個別抗原の相互結合を2次的にスクリーニングした結果を示した図である。 CSF1Rに主に結合するFのアルファアッセイの結果を示した図である。 アルファアッセイの結果、CSF1Rと主に結合するFに対する相互結合をELISAで確認した結果を示した図である。 アルファアッセイの結果、CSF1Rと主に結合するFに対する相互結合をウエスタンブロットを介して確認した結果を示した図である。 c−METに結合するFのアルファアッセイの結果を示した図である。 アルファアッセイの結果、c−METと主に結合するFに対する相互結合をELISAで確認した結果を示した図である。 アルファアッセイの結果、c−METと主に結合するFに対する相互結合をウエスタンブロットで確認した結果を示した図である。
本発明の用語「F(variable fragment)ライブラリー」とは、多様性(diversity)を持つ各々の複数のFが集まっているFの総集合体を意味する。本発明の用語「F(variable fragment)」とは、抗体のFab(fragment antigen binding)領域の一部分で重鎖可変領域(heavy chain variable region;V)及び軽鎖可変領域(lightC−Hain variable region;V)からなる部分で、最小抗体断片を意味する。本発明の目的上、前記F(variable fragment)ライブラリーは、タンパク質組合せ基盤のFライブラリーであってもよい。
既存のライブラリーは、抗体の多様性(diversity)の抗体遺伝子レパートリー(antibody gene repertoires)を満足するために、DNA水準で組合せが行われた。一般に、抗体はBリンパ球によって作られて、一つのBリンパ球はただ一種類の抗体だけを生産する。そこで、人体内には数多くのBリンパ球が存在して、各々のBリンパ球は、自己だけの独特の抗原結合特異性を持った抗体を細胞膜に発現していて、一般に約10種類程度の抗原結合多様性が人体内に存在すると知られている。従って、人体内には数億種の抗体多様性が存在して、このような抗体多様性であるレパートリーを形成するためには、数億個の組合せのDNAを製造して、これから抗体を形成しなければならない。例えば、10の多様性を持つライブラリーを製造するためには、100,000,000個のDNAを合成して、100,000,000度のタンパク質精製を行ってこそ分離したタンパク質発現抗体ライブラリーを製造するもので、これは現実的に不可能に近い。しかし、本発明のタンパク質組合せ基盤のFライブラリーの場合には、Vドメイン10,000個とVドメイン10,000個の発現及び精製、即ち、ただ20,000個の発現及び精製を介して分離したFライブラリーを製造することができる。このような本発明のタンパク質組合せ基盤のFライブラリー製造方法は、本発明者等によって最初に開発された。本発明のタンパク質組合せ基盤のFライブラリー製造方法は、各々分離精製されたVドメイン及びVドメインを細胞内でなく細胞外で結合させて所望のタンパク質組合せ基盤のFライブラリーを製造できることを特徴とする。
好ましくは、前記Fライブラリーは、個別的機能検査が可能であることを特徴とする。
好ましくは、前記個別的機能検査は、目標物質結合に伴う目的に応じて、前−選別工程を行って、さらに好ましくは目標物質結合に伴う前−選別工程を行わなくても良い。
前記で説明したように、既存のライブラリーは、DNA基盤のライブラリーであって、各々の抗体をDNAからタンパク質に発現して分離するには、数多くの発現及び精製過程が必要で、各々の抗体が、ライブラリー内に個別的に分離されておらず、各々の抗体が、ライブラリー内に混在して存在する。そこで、タンパク質である抗体の機能検査を行うためには、抗体をタンパク質に精製分離する工程が必要で、これは先に説明したように実質的には不可能で、抗原と同じ目標物質との結合を介して1次選別する工程を介して、目標物質と結合した抗体に対してのみ機能検査を行って2次選別をした。しかし、このような目標物質との結合による選別時には、実際機能をする抗体を逃す危険がある。そこで、本発明のFライブラリーは、個別的分離が可能で、1次選別、即ち目標物質結合による前−選別工程なしに、個別的機能検査を行って実質的に機能をするF抗体を逃さないで製造することができる。
本発明の目的上、前記FライブラリーはVドメイン及びVドメインを含むFライブラリーであってもよいが、Vドメインタンパク質及び軽鎖可変領域Vドメインタンパク質の組合せによって製造されるライブラリー基盤で、抗原結合能力を持つ断片であるCH領域が結合したFab‘、F(ab’)2、Fab、F及びrIgGを含む、抗体の抗原結合形態及び全体抗体を含んでもよい。また、前記抗体は、組換え一本鎖F断片(scF)、二価(bivalent)または、両特異性分子、ダイアボディ、トリアボディ及びテトラボディを含んでもよい。二価または両特異性分子は、例えば、Kostelnyなど(1992, J. Immunol., 148:1547), Pack Pluckthun (1992, Biochemistry, 31:1579), Hollinger など (1993, Supra), Gruber など(1994, J. Immunol., 5368), Zhuなど(1997, Protein Sci., 6:781など), Huなど(1996, Cancer Res., 56:3055), Adamsなど(1993, Cancer Res., 53:4026)及びMcCartneyなど(1995, Protein Eng., 8:301)に記載される。前記全体抗体はIgA、IgD、IgE、IgM及びIgGを含み、IgGは亜型(subtype)として、IgG1、IgG2、IgG3及びIgG4を含む。前記Fabは、軽鎖及び重鎖の可変領域と軽鎖の不変領域及び重鎖の最初の不変領域(CH1)を持つ構造で、1個の抗原結合部位を持つ。Fab‘は、重鎖CH1ドメインのC−末端に一つ以上のシステイン残基を含むヒンジ領域(hinge region)を持つ点でFabと差がある。F(ab’)2抗体は、Fab’のヒンジ領域のシステイン残基が二硫化結合から生成される。
前記(a)工程である重鎖可変領域(heavyC−Hain variable region;V)ドメインタンパク質及び軽鎖可変領域(light chain variable region;V)ドメインタンパク質を製造する工程は、好ましくはVドメインタンパク質及びVドメインタンパク質に目的する多様性(diversity)を導入して製造されることができる。多様性導入は、公示の突然変異方法によって実行されることができる。また、Vドメインタンパク質及びVドメインタンパク質は、公示の方法によって製造されることができる。前記Vドメインタンパク質及びVドメインタンパク質からなるFライブラリーの製造は、PDB(Protein Data Bank)、SCOP(Structural Classification of Protein)といったヒトタンパク質の3次構造を全部含むデータベースを使って配列が選択できて、これに制限されるのではないが公示の多様なヒトまたは、非ヒトタンパク質の配列が知られた多様なデータベスを介してライブラリー製造のためのタンパク質配列を選択することができる。また、Kabat抗体データベス(www.bioinf.org.uk/abs/simkab.html)とNCBIデータベス(www.ncbi.nlm.nkH−Gov)から入手可能な公示された可変部位配列及びUniProt(www.ebi.uniprot.org)とPRF/SEQDB(www.prf.or.jp)のようなタンパク質データベスからV及びV配列を選択してV及びV配列のライブラリーを設計することができる。また、一つ以上の個別提供者等(donors)から増幅されたV及びV mRNAの直接配列決定(direct sequencing)によってヒトV及びV配列の収集によって、このようなものなどを補充することができる。ドメインの多様な組合せをV及びVドメインタンパク質の設計のために考慮してもよい。配列選択においては、T細胞受容体または他のIg配列を除いて、抗体ドメイン配列だけを公示の方法によって選別してもよい。本発明の一実施例では、PISECサーバーでHMMERプログラムを利用して選択した(実施例6)。
前記Vドメインタンパク質及びVドメインタンパク質は、ヒトまたは非ヒト由来であってもよい。
好ましくは、前記Vドメインタンパク質またはVドメインタンパク質内のCDR(complementarity−determining region)に突然変異が導入される。前記CDRは、CDR1、CDR2及びCDR3で選択された1種以上であってもよく、これに制限されないが、1種、2種、または、3種であってもよい。さらに好ましくはCDR3であってもよいが、目的する抗体の種類によって制限されず突然変異が導入されてもよい。本発明の一実施例では、CDR1及びCDR2は固定して、CDR3に突然変異を導入して多様性を変化させた(実施例8)。
好ましくは、前記Vドメインタンパク質またはVドメインタンパク質内のフレームワーク(Framework)に突然変異が導入される。
好ましくは、前記(a)工程で製造されたVドメインタンパク質及びVドメインタンパク質を無作為的に結合する工程である(b)工程のタンパク質結合は、(i)野生型ドメイン間の結合、(ii)システイン導入による二硫化結合、(iii)coiled−coilドメイン融合によるcoiled−coil結合、(iv)タンパク質間相互作用による結合、及び(v)これらの組合せからなる群で選択された結合であってもよい。前記(i)乃至(iv)は、公示の結合方法を制限することがく含み、その例として(i)乃至(iv)各々、または1種以上の組合せによって実行されることができる。
好ましくは、前記(i)野生型ドメイン間の結合は、野生型Vドメインタンパク質及びVドメインタンパク質間の公示された対結合によって実行されることができる。本発明の一実施例では、野生型結合(対結合)を確認した(実験例2)。
好ましくは、前記(ii)システイン導入による二硫化結合は、公示の方法によってVドメインタンパク質及びVドメインタンパク質にシステインを導入して、Vドメインタンパク質及びVドメインタンパク質各々に導入されたシステイン間に二硫化結合をなして対結合をなすことができる。本発明の一実施例では、二硫化結合(対結合)を確認した(実験例1乃至4)。
好ましくは、前記(iii)coiled−coilドメイン融合によるcoiled−coil結合は、公示されたcoiled−coilドメインをVドメインタンパク質及びVドメインタンパク質に導入して、coiled−coil結合でVHドメインタンパク質及びVドメインタンパク質間に対結合をなすことができる。このようなcoiled−coilドメインは、公示されたデータベスなどから得ることができて、Katja M.Arndt et al.(J.Mol.Biol.(2001) 312、221−228)が開示した方法を応用して製造することができる。また、Jennifer R.et al.(J.BiolC−Hem.(2002)277,37272−37279)、J.R.Litowski(J.peptide Res.(2001)58,477−492)、Jesus Fernandez−Rodriguez et al.(protein science(2012) 21,511−591)、Katja M.Arndt et al.(Structure(2002)10,1235−1248)、Katja M.Arndt et al.(J.BiolC−Hem.(2000)295,627−639)等に記載された配列などを参照することができるが、一定の規則を持つcoiled−coilドメインは、いずれも含まれることで、前記論文の配列に制限されない。本発明の一実施例では、coiled−coil結合による対結合を確認した(実験例1乃至4)。
好ましくは、前記(iv)タンパク質間相互作用による結合は公示されたタンパク質間相互作用による結合は、制限されずに含まれるか、その例としてJUNドメイン及びFOSドメインのようなロイシン−ジッパーのようなタンパク質結合を利用することができる。また、非共有相互作用、操作されたCHドメイン、操作された相互結合面など公示の多様な相互作用を含んでもよい。
好ましくは、前記(b)工程の結合は、無作為的な対結合または目的する対結合によるものであってもよい。
好ましくは、前記タンパク質組合せ基盤のFライブラリー製造方法は、(c)結合したFを各々指定されたID(identification)番号が付与された個別区画に静置する工程をさらに含む。前記結合したFは、無作為的な対結合または目的する対結合によるものであってもよい。目的する対結合の場合、各々の情報を知っているVドメイン及びVドメインが重複しい一程の規則でライブラリーを製造することを含んでもよい。好ましくは、このように目的する対結合の場合、既知のV及びVの対結合を行って、前記結合したFを分離して、これを区別して各々指定されたID番号が付与された個別区画に静置して、各々指定されたID番号が付与された個別区画のV及びVドメインの情報をID番号で確認することができる。
本発明のFライブラリーは、個別的分離が可能であるため、個別区画に静置されたライブラリーを製造することができる。プレート、テストチューブ、arrayなど公示の多様な装置に指定されたID番号が付与された個別区画を持つことができるが、これに制限されない。また、前記区画内には、緩衝溶液、タンパク質安定化剤などがさらに含まれてもよい。
もう一つの様態として、本発明は、(a)前記Fライブラリー製造方法で製造されたタンパク質組合せ基盤のFライブラリーを準備する工程;及び(b)前記Fライブラリーを使って目的する特性、特徴または活性に対して、個別的機能検査する工程を含む、目的するF抗体をスクリーニングする方法を提供する。
ライブラリー製造方法は前記で説明したとおりである。
好ましくは、前記目的する特性、特徴または活性は、細胞の増殖、分化または細胞死でってもよい。また、目的する特性、特徴または活性が、タンパク質−タンパク質凝集、タンパク質安定性の向上、増加したタンパク質可溶性、グリコシル化部位の導入、接合部位の導入、免疫原性の減少、タンパク質発現の向上、抗原親和性における増加、抗原親和性における減少、結合親和性における変化、免疫原性における変化、または、特異性の向上などであってもよいが、スクリーニングする者の自己の意志目的に応じてその特性、特徴または活性が選択されて、これに制限されない。
好ましくは、前記スクリーニングする方法は、(c)目的するF抗体が静置された区画のID番号を確認する工程をさらに含んでもよい。
好ましくは、前記スクリーニングする方法は、(c)目的するF抗体が静置された区画のID番号を確認する工程;及び(d)確認したID番号の区画のF抗体の組合せの前にVドメインタンパク質及びVドメインタンパク質を確認する工程をさらに含んでもよい。
このように確認した区画のF抗体の組合せの前に、Vドメインタンパク質及びVドメインを確認して、前記Vドメインタンパク質及びVドメインが組合された目的するF抗体だけを増幅することができる。
好ましくは、前記スクリーニングする方法は、(c)目的するF抗体が静置された区画のID番号を確認する工程;及び(d)確認したID番号の区画のF抗体を分離してDNA配列を確認する工程をさらに含んでもよい。
このように確認した区画のF抗体を分離して、DNA配列を確認して、前記目的するF抗体だけを増幅することができる。
もう一つの様態として、本発明は、前記スクリーニング方法によってスクリーニングされた目的F抗体を提供する。
もう一つの様態として、本発明は、前記タンパク質組合せ基盤のFライブラリーの製造方法によって製造されたタンパク質組合せ基盤のFライブラリーを提供する。
以下、本発明を実施例を挙げて詳述する。これらの実施例は単に本発明をより具体的に説明するためのものであり、本発明の範囲がこれらの実施例に制限されないことは当業者において通常の知識を有する者にとって自明である。
実施例1:発現ベクターの製造
1−1:BAP−sortase−LPETG−target(V)製造
本発明の実施例1で使われたPCR条件は下記のとおりである。
PCR混合物は、31.5ulの蒸溜水、10ulの5X PrimeSTAR buffer、5ulのdNTP(2.5mM)、1ulのフォワードプライマー(100μM)、1ulのリバースプライマー(100μM)、1ulの鋳型(100ng/ul)、0.5ulのPrimeSTAR polymerase(2.5u/ul)で構成した。PCR条件は、98℃で10秒、68℃で1分を30サイクル行って、産物を4℃に保管した。
各鋳型は、BAP、sortase、標的配列を合成して使った。
具体的に使われたプライマーは下記のとおりである。
先ず、プライマー1_sfi(5'−ccgt ggcccaggcggcc GCA AGCAGC GGC CTG AAC GAC ATC TTC GAG GCC−3':配列番号1)または、プライマー1(5'−ATGT CATATG GCA AGCAGC GGC CTG AAC GAC ATC TTC GAG GCC−3':配列番号2)、及びプライマー2(5'−CTGCATTTCGTGCCACTCGATCTTCTGGGCCTCGAAGATGTCGTT−3':配列番号3)を利用してBAP(biotin acceptor peptide)をコードするDNA配列をPCRで増幅した。
プライマー3(5'−ATC GAG TGG CAC GAA ATG CAG GCT AAG CCG CAG ATT CCG−3':配列番号4)及びプライマー4(5'−GCCGGTCTCGGGAAGCTTCTTGACCTCGGTAGCGACAAA−3':配列番号5)を利用して、SrtA(GenBank Accession No.AF162687)の60乃至206回目アミノ酸配列をコードするDNA配列をPCRで増幅した。
プライマー5(5'−CAG TAA GCT TCC CGA GAC CGG CGAT ATC CAG ATG ACT CAG AGC−3':配列番号6)、プライマー6(5'−ACTCGAACCCGCCGTACGTTTTATCTCTACCTTTGT−3':配列番号7)及び鋳型標的(VL)を利用してLPETG−target(VL)をコードする2次DNA配列をPCRで増幅した。
その後、前記三つのPCR産物を共に混合した後、プライマー1_sfiまたはプライマー1及びプライマー7(5'−taat ggccggcctggcc GC GGC CGC TTAAAGATCTTCTTCACTAATTAACTT−3':配列番号8)を使って、SrtAc−LPETG及び標的(target)をコードする配列の間にHindIII siteがある融合タンパク質であるBAP−SrtA−kLPETG−target(VL)をコードするDNA配列をPCRで増幅した。
結果として出てきたDNA断片をNdeI及びNotIで切断して、pET23aベクター(Novagen)にライゲーションして、SfiIで切断した後、融合タンパク質であるBAP−sortase−LPETG−targetを発現するベクターであるpCom3xでライゲーションした。
1−2:Target(V)−kLPETG−他のリンカー−Sortase−H10製造
プライマー8(5'−ATGT CATATG GAC ATT CAG ATG ACA CAG AGT−3':配列番号12)及びプライマー9(5'−ggaaccaccgccggtctcgggaagAAGATCTTCTTCACTAATTAAC−3':配列番号13)を利用して、linker(7a.a.)(GGSSRSS:配列番号9)が連結されたtarget−LPETG−linker(7a.a.)をコードするDNA配列をPCRで増幅した。
プライマー8及びプライマー10(5'−GGA AGA TCT AGA GGA ACC ACC CCC ACC ACC GCC CGA GCC ACC GCC ACC GGA TGA GCC GGT CTC GGG AAG AAG AT−3':配列番号14)及び前記PCR産物であるtarget−LPETGL−Inker(7a.a.)を利用してlinker(18a.a.)(SSGGGGSGGGGGGSSRSS:配列番号10)が連結されたtarget−LPETG−linker(18a.a.)をコードするDNA配列をPCRで増幅した。
プライマー11(5'−gag acc ggc ggt ggt tcc tct aga tct tcc cag gct aag ccg cag att−3':配列番号15)及びプライマー12(5'−taat GC GGC CGC tta atgatggtgATGGTGATGATGATGATGGC−3':配列番号16)を利用してlinker(7a.a.)−SrtA(60−206)をコードするDNA配列をPCRで増幅した。
プライマー13(5'−gtggttcctctagatcttcc TCG AAG GTC GCG GGA TAT ATT−3':配列番号17)及びプライマー14(5'−taat ggccggcctggcc tta atgatggtgATGGTGATGATGATGATGGC−3':配列番号18)を利用してlinker(18a.a.)−SrtA(60−206)をコードするDNA配列をPCRで増幅した。
プライマー15(5'−GGT TCC TCT AGA TCT TCC GGA AGC cag gct aag ccg cag att−3':配列番号19)及びプライマー14を利用してlinker(20a.a.)(SSGGGGSGGGGGGSSRSSGS:配列番号11)が連結されたlinker(20a.a.)−SrtA(60−206)をコードするDNA配列をPCRで増幅した。
最後に、target(VL)−LPETG−Linker(7a.a.)−Sortase−H10(図1A)をプライマー8、プライマー12及び前記PCR産物(target−LPETG−linker(7a.a.)及びlinker(7a.a.)−SrtA)の混合物を利用してoverlapping PCRで増幅した。
target(VL)−LPETG−Linker(18a.a.)−Sortase−H10(図1B)をコードする遺伝子をプライマー8、プライマー14及び前記PCR産物(target−LPETG−linker(18a.a.)及びlinker(18a.a.)−SrtA)の混合物を利用してoverlapping PCRで増幅した。
target(VL)−LPETG−Linker(20a.a.)−Sortase−H10(図1C)をコードする遺伝子をプライマー8、プライマー14及び前記PCR産物(target−LPETG−linker(18a.a.)及びlinker(20a.a.)−SrtA)の混合物を利用してoverlapping PCRで増幅した。
結果として出てきたDNA断片をNdeI及びNotIで切断して、融合タンパク質であるtarget−LPETG−他のリンカー−Sortase−H10を発現するベクターであるpET23aベクター(Novagen)でライゲーションした。
融合タンパク質であるtarget−kLPETG−linker(20a.a.)−Sortase−H10は標的及びkLPETGL−Inker(20a.a.)−Sortase−H10をコードする配列の間にHindIII siteがある。その後、発現のために、すべての遺伝作製物をNdeI及びHindIIIで切断して、pET23a−kLPETG−linker(20a.a.)−Sortase−H10にライゲーションした。
実施例2:水溶性発現確認
全ての発現実験は、E.coli Origami2(DE3)を利用して行った。100mg/lのアンピシリン及び0.5%(w/v)のグルコースを含むdYT培地(30ml)に単一バクテリアコロニーを接種して、37℃で夜中培養した。dYT medium(100mg/lのアンピシリン、50mM KHPO)0.3lに前培養(preculture)を接種して37℃で培養した(バッフル付1lフラスコ(1l flask with baffles、200rpm)。OD600値が0.6である時IPTGを終濃度0.5mMになるべく添加して発現を誘導した。培養を18時間18℃で維持した。細胞を遠心分離で収集して(10,000rpm、10分、4℃)、30mlの50mM Tris−HCl(pH8.0)及び150mM NaClで懸濁して、超音波(sonication)で破砕した。粗抽出を遠心分離して(10,000rpm、30分、4℃)、上澄み液を0.2mmフィルターでろ過して、下記の実施例3のNiFFクロマトグラフィーに直接適用した。
実施例3:Ni−NTA精製
溶解物の上澄み液を5mlのNi−NTA(GE)コラムにロードして、20倍コラム体積のバッファーA(50mM Tris−Cl、pH8.0、150mM NaCl、30mMイミダゾール、及び5mM BME)で洗浄後、5倍コラム体積のバッファーB(50mM Tris−Cl、pH8.0、150mM NaCl)で洗浄した。洗浄後、タンパク質−結合レジンのaliquoteを切断バッファー(5mM CaCl及び5mM tri−Glyを含むバッファーB)で平衡化させた後、25℃で1時間反応させた。
タンパク質の純度は、SDS−PAGEゲルで分析して、タンパク質の分子量は、MALDI−TOF MS(mass spectroscopy)で分析した。タンパク質の収率は、計算された計算値を持つUV分析(@280nm)で定量した。
実施例4:V 及びV ドメイン抗体の対結合
及びVのFヘテロダイマー(heterodimer)へのドメイン結合反応を同じ体積のV及びVを混合して行った。対結合条件(pairing condition)は、50mM Tris(pH8.0)バッファー内に100μg/mlのV及び100μg/mlのVタンパク質を混合して1時間室温で反応させた。
本発明のV及びVドメインの結合方法は、野生型間の結合、二硫化結合による結合、coiled−coilによる結合であり、各結合方法に対する模式図を図2に示した。
組み立てられたF(assembled F)をELISA、サイズ排除クロマトグラフィーで分析して、タンパク質の分子量は、MALDI−TOF MSで分析した。また、二硫化結合で組み立てられたFをSDS−PAGEゲル及びELISAで分析した。
マイクロプレート(Nunc−Maxisorp)を一夜中carbonate/bicarbonateバッファー(pH9.6)内の300ngの抗原(Erbb2)及び捕獲抗体で4℃で一夜中コーティングした。PBS−T 0.05%で洗浄後、プレートを3%スキムミルク(skimmed milk)を含むPBS−Tで1時間37℃でブロッキングした。組み立てられたF(1〜0.5μg)を添加して、1時間37℃で反応させた。プレートを洗浄して、3%スキムミルク(skimmed milk)を含むPBS−T内のhorseradish peroxidase−conjugated anti−HAまたはmyc抗体を1:2500希釈して反応させた。プレートを1時間37℃で反応させて、洗浄後TMB(Sigma)/peroxidase気質溶液で発色させた。前記反応を2N HSOで停止して、450nmで吸光度を読み取った。
実施例5:HPLC分析
ダイオードアレイ検出器を持つAglient 1260シリーズHPLCシステムでサイズ排除HPLC(high performance liquid chromatography)を行った。コラム(7.80 X 300mm BioSep−SEC−s2000)はPhenomenexから購入した。50mM KHPO、100mM KCl(pH6.5)を移動相として使った。
実施例6:抗体配列の収集
PDB entry 1Q9R内の抗体構造の可変ドメイン領域(variable domain region)を利用して、PSI−BLASTでPDB(本発明者等のPISCES Web site上で利用可能な非−リダンダンシー配列ファイルpdbaanr)の全ての配列データを検索した。35%同一性(identity)以上及びE−valueが1.0×10−20より良い配列だけ維持して、抗体ドメインのみ残した(例えば、T細胞受容体及び他のIg配列を除く)。結果的に重鎖及び軽鎖配列をPISCESサーバーを利用して90%同一性で選んで集めた。重鎖配列及び軽鎖配列のmultiple−sequence alignmentを個別的にCLUSTAL Wで決めて、マニュアルとおり選んで集めて、編集した。前記alignmentは、その後、HMMERプログラムを利用して、重鎖−特異的及び軽鎖−特異的hidden Markovモデル(HMM)を作るのに使った。HMMプロファイルは位置−特異的挿入確率を含むタンパク質ファミリーのmultiple−sequence alignmentの統計的モデルである。これは可変ドメイン配列内によく決定された位置にあって、長さが様々なCDRの位置を決めるのに適合するようにさせる。前記HMMは、本発明者等のPISCESサーバー(http://dunbrack.fccc.edu/PISCES−Php)で利用可能なpdbaa(リダンダンシー(redundancy)を含む、PDB内の全てのタンパク質配列のセット)を検索するのに使った。HMMERスコアのcutoff値及びE−valueはpdbaaタンパク質配列を検索する時、単に抗体の重鎖及び軽鎖配列スコアがcutoffが良いように選択した。両HMMによって探した配列をさらに高いスコア及びさらに低いE−valueである一つに割り当てた。κ及びλ軽鎖スコアは、軽鎖HMMのcutoffより良い。このようなHMMプロファイル(一つは重鎖及び一つはλ軽鎖である)は、各CDRの前後に特異的な保存フレームワーク(conserved framework)の位置を確認するのに使った。
実施例7:CDR分析
再配列された抗体V及びV配列の整列した収集は、CDRの長さ及び組成の分析に使った。各alignment内のCDRは、CDRの長さに応じてグループで分類した。個別的なグループは、Chothia et al.(Conformations of immunoglobulin hypervariable regions.Nature.1989;342:877−883)に記載された規則に従って、標準構造(canonical structure)で分類した。全ての分析はエクセルを利用して行った。
実施例8:タンパク質組合せによる効果的なF 抗体形成及び活性検証
広く知られたHERCEPTINをモデルとして、V及びVタンパク質を利用して様々な変移体を導入して、タンパク質組合せによる効率的なF抗体形成及び活性検証を確認した。
実験例1:融合タンパク質の自己切断による簡単精製確認
前記実施例1乃至3の方法によって簡単に融合タンパク質で標的タンパク質であるVドメインまたはVドメインを分離する可能性があることを確認した。
具体的に、Flag−V−Linker−coiled coil−HA−Flag−LPETGL−Inker(7、18、20a.a.)−SrtA−His10の場合、下記のような配列を使った。
Flag(DYKD:配列番号20),VH(EVQLVESGGGLVQPGGSLRLSCAASGFNIKDTYIHWVRQAPGKGLEWVARIYPTNGYTRYADSVKGRFTISADTSKNTAYLQMNSLRAEDTAVYYCSRWGGDGFYAMDYWGQGTLVTVSS:配列番号21),Linker(SLEGTGGTSGSTSGTGGSSRSSST:配列番号22),HA(YPYDVPDYAK:配列番号23)を使って、coiled−coilは下記の表1に記載された配列を使った。
具体的に、V−linker−coiled coil−myc−LPETG−Linker(7、18、20a.a.)−SrtA−His10の場合、下記のような配列を使った。
VL(DIQMTQSPSSLSASVGDRVTITCRASQDVNTAVAWYQQKPGKAPKLLIYSASFLYSGVPSRFSGSRSGTDFTLTISSLQPEDFATYYCQQHYTTPPTFGQGTKVEIK:配列番号32),linker(ALEGTGSSTGSSTGPGGSSRSSST:配列番号33)、myc(EQKLISEEDLKLPET:配列番号34)を使って、coiled−coilは、下記の表2に記載された配列を使った。
システイン突然変異を導入した、Flag−V(H−G44CまたはH−Q105C)−HA−Flag−LPETG−Linker(7、18、20a.a.)−StrAH−Is10の配列は、下記の表3に記載したV以外には前記と同じ配列を使った。
システイン突然変異を導入した、V(L−A43CまたはL−Q100C)−MYC−LPETG−linker(7、18、20a.a.)−StrA−His10の配列は、下記の表4に記載したV以外には前記と同じ配列を使った。
このような簡単精製方法は図3に簡単に模式化した。
図3の方法によって精製されたV及びVのSDS−PAGE結果を図4に示した。また、図5にFlagタグによる精製収率を示した。このような結果を図6にまとめた。
前記図4に記載された配列は、BLAST(http://blast.ncbi.nlm.niH−Gov/Blast.cgi)から配列情報を収得した。図3と4の配列は、ヘテロダイマー形成のために、4D5(HERCEPTIN(R))重鎖可変領域及び軽鎖可変領域のinterfaceにシステインを導入して任意に突然変異を行った。
その結果、前記非−融合システム(non−fusion system)でのVの精製収率は10mg/lで、Vは0.2mg/lであった。これに対して、精製方法の単純化のために本発明者等が考案したSortase融合方法による結果、精製収率が概略3〜6.5倍が増加したことを確認した(図6)。また、Flagタグを付けた場合に、発現率が約2〜55倍増加したことを確認した(図6)。
実験例2:ELISA分析を介したタンパク質水準でV −V 対結合確認
前記実施例4の方法でV及びVのF対結合をELISAで確認した。このようなELISA方法の簡単な模式図を図7に示した。
具体的にV−HA tag及びV−myc tagでデザインして、1対の野生型結合(wt)、coiled−coilによる11対の結合、二硫化結合による4対の結合の計16対の結合をELISA方法で分析した。V−V対結合のELISA結果を図8に示した。その結果、抗原と共に対結合時、全部対結合が似た水準で観察されることが確認された。抗原なしでanti−HA−pairs−anti−myC−HRPで進めた時、野生型はシグナルがなく、coiled−coilによる11対の結合中V winzipA1/V winzipB2はシグナルが低く、V winzipA2/V winzipB2はシグナルがなかった。二硫化結合による4対の結合中にはV G44C/V Q100Cでだけシグナルを確認した(図8、左側棒:anti−HA/F/anti−myC−HRP、右側棒:Erbb2/F/anti−myC−HRP表示)。
また、FlagでタグされたV及びVをデザインして、coiled−coilによる8対の結合、二硫化結合による4対の結合の計12対の結合をELISA方法で分析した。その結果、抗原と共に対結合時、全部対結合が似た水準で観察されることが確認された。抗原なしでanti−HA−pairs−anti−myC HRPで進めた時、coiled−coilによる8対の結合中V winzipA1/V winzipB1とVIAAL E3/V−IAAL K3のシグナルが高く、二硫化結合による4対の結合中には他の分析(SDS−PAGE、MALDI−TOF−MSなど)では対結合が観察されたが、低い親和度でELISAでシグナルがなかった(図9)。
前記のような結果は、本発明のタンパク質V及びVドメインが無作為的に対結合を介して多様な多様性を付与するFライブラリーを製造する可能性があることを裏付けるものとなる。
実験例3:SDS−PAGE分析を介したタンパク質水準でV −V 対結合確認
前記実施例4の方法でV及びVのF対結合をSDS−PAGEで確認した。V及びVにシステインを導入する突然変異を介して形成された二硫化結合によるV−V対結合を図10に示した。その結果、V−Q100C/V−G44C、V−A43C/V−Q100C、及びV−A43C/V−G44Cが二硫化結合による対結合でヘテロダイマーを形成することを確認した(図10)。
また、V及びVにシステインを導入する突然変異を介して形成された二硫化結合中、各々Flagタグを付けた、Flag−V及びVの二硫化結合によるV−V対結合を図11に示した。その結果、Vk1−Q100C/F−V−G44C−F、Vk1−Q100C/F−V−G44C、及びVk1−Q100C/V−G44Cが二硫化結合による対結合でヘテロダイマーを形成して、生産率が増加するのを確認した(図11)。
前記のような結果は、本発明のタンパク質V及びVドメインが無作為的に対結合を介して多様な多様性を付与するFライブラリーを製造する可能性があることを裏付けるものである。
実験例4:SEC−HPLC分析を介したタンパク質水準でV −V 対結合確認
前記実施例4及び5の方法でV及びVのF対結合をサイズ排除クロマトグラフィー(SEC−HPLC)で確認した。SEC−HPLCの条件は下記のとおりである:
コラム:7.80×300mm BioSep-SEC-s2000
移動相:PBS、PH7.4
コラムflow rate:0.5ml/min
コラム温度:25℃
UV吸光度検出器:280nm,210nm
注入体積(Injection volume):100ul
−IAALK3、Flag−V−IAALE3−Flag及び組み立てられたFのサイズ排除クロマトグラフィー結果を図12に示した。
具体的に、FlagでタグされたV−HA tag及びV−myc tagでデザインして、1対の野生型結合(wt)、coiled−coilによる11対の結合、二硫化結合による4対の結合の計16対の結合をサイズ排除クロマトグラフィー方法で分析した。V−IAALK3−Flag−V−IAALE3−Flag及び組み立てられたF結合のサイズ排除クロマトグラフィー結果を図12に示した。その結果、分子量が大きい順で組み立てられたFV、Flag−V−IAALE3−Flag、V−IAALK3の順に検出されることを確認した。
野生型を含んでV−IAALK3、Flag−V−IAALE3−Flag及び組み立てられたF結合以外の結果では、VあるいはVが検出されなく、組み立てられたFはVあるいはVに比較して分子量のサイズ移動を見せて、計算される初期時間に検出されることを確認した。これは、抗体の特徴として知られている高い疏水性によりVあるいはV単一ドメイン抗体は、サイズ排除クロマトグラフィー分析が困難で、多くの組み立てられたFは、各単一ドメイン抗体の表面に露出した疏水性が高い残基が組み立てられたFによって隠されながら親水性に変わって検出となった。
前記のような結果は、本発明のタンパク質V及びVドメインが対結合を介して多様な多様性を付与するFライブラリーを製造する可能性があることを裏付けるものである。
実験例5:MALDI−TOF MS分析を介したV −V 対結合分子量分析
前記実施例4及び5の方法でV及びVのF対結合の分子量をMALDI−TOF MSで分析した。
、V及びF wtの分析結果を図13に、V−Q100C、Flag−V−G44C−Flag及びFの分析結果を図14に、V−IAALK3、Flag−V−IAALE3−Flag及びFの分析結果を図15に示した。
その結果wtに対して各々V及びVの分子量を正確に確認できて、結合したFの分子量は確認されなかった(図13)。V−Q100C(13.6kDa)、Flag−V−G44C−Flag(16.2kDa)、F(29.8kDa)の分子量を確認して結合を確認することができた(図14)。V−IAALK3(18.6kDa)、Flag−V−IAALE3−Flag(21.2kDa)、F(39.8kDa)の分子量が確認して結合を確認することができた(図15)。
実験例6:細胞水準で組み立てられたF の活性検証
BT−474細胞増殖に対する結合4D5 F抗体の効果をCCK8アッセイの(Dojjindo)を介して確認して、その結果を図16に示した。図16を参照すると、ヒト乳癌細胞BT−474は、細胞表面でHER−2を過発現して、結合した4D5 Fによって4D5 IgG抗体によって減少したのと似た程度でBT−474の成長が減少したことを確認することができる。
間接免疫蛍光体ラベリング後に4D5 IgGとFITC−conjugated anti−human−Fcを順に使って、FACSを介して、細胞表面でHer2発現水準を確認した。Vドメイン、Vドメイン及び結合F抗体のBT−474細胞に対する結合は、1ug anti−c−Myc antibodyで細胞を1時間ラベリングして、FACS前Alexa 488−conjugated anti−mouse antibodyで2次ラベリングして確認した。
BT−474細胞で4D5 IgG、Vドメイン、Vドメイン及び結合F抗体のHer2発現細胞表面への結合プロフィールをFACSを介してモニタリングして、その結果を図17に示した。市販中の4D5 IgG(positive controls)で分析した結果、BT−474細胞でHER−2の過発現が確認された。
実験例7:ライブラリーデザイン
及びVタンパク質の対結合によって製造された機能的組合せタンパク質ライブラリーを既知の抗原−抗体結合体でデザインした。自然免疫レパートリー(natural immune repertoire)は、高い特異性及び親和度を持つ任意の抗原を根本的に認識する抗体を生成することができる。抗原認識は、抗原と接触する広い表面に存在する6個のCDR(complementarity determining region)により媒介される。CDR配列は、超可変的(hypervariable)であるが、機能的CDRの全体組成が特定アミノ酸タイプに対し友好的な偏見を持つようにさせる。本発明者等のライブラリーは、分子認識を媒介するのに特に適合した機能的グループの小さいサブセットに機能的多様性(functional diversity)を制限した。本発明者などのライブラリーは信頼できるフォールディング及び高発現収率を与える選択されたフレームワーク各々のkey抗体内の重鎖及び軽鎖CDR3に抗原−抗体複合体形成に重要な高頻度配列を導入して製造した。全てのCDRの長さは、収集された抗体から高頻度で固定した。CDR1及び2の組成は、収集された抗体中最も多い残基でデザインした。本発明者等のライブラリーは、V(100)及びV(100)の対結合によって10抗体の組合せわせた複雑性(combined complexity)を持っている。ヒトgermlineのVH3、VLk3及びVLk1切片は、非常に高い頻度で再配列された抗体内で確認されて、よく発現して、対をなす。
本発明者等は、VH3−66及びVLk1フレームウィーク内のCDR1、CDR2及びCDR3 DNA配列を合成して、抗原−抗体複合体形成に重要な高頻度配列を利用して、CDR−H3及びCDR−L3に多様性を導入した。
前記実施例6乃至8の方法でライブラリーデザインを行った。フレームワークとしてVH3−66及びVLK3を使った。ヘテロダイマーの多くは、HV3、HV1、HV4とKV3及びKV1である。
CDRは高頻度で出てくるCDRの長さを固定した。具体的に、CDR H1は長さを10、CDR H2は10、CDR H3は11、CDR L1は11、CDR L2は7、CDR L3は9個のアミノ酸で固定した。高頻度で出てくるCDR H3及びCDR L3の代表的な内容を図18に示した。
実験例8:ライブラリー構築
多様性(diversity)デザインは、CDR1及び2は最も高頻度の残基で固定して、CDR3は高頻度の残基でデザインした。その例を図19に示した。Vドメイン100個及びVドメイン100個を組み合わせて、100×100=10000個の多様性を持つライブラリーをデザインした。その結果は図20に表示したとおりである。タンパク質組合せによって構築された10,000Fs中5Vsと5VLsの組合せで構築された25FsをSEC−HPLCで確認して、その結果を図21に示した。
4D5 Vと5個の合成Vsに対する組合せをFACSとSEC−HPLCで確認して、その結果を図22に示した。4D5 Vと5個の合成Vsによって製造された結合FをSEC−HPLCで確認した。しかし、BT−474細胞には結合していないことを確認した。
実験例9:ライブラリースクリーニング
ライブラリースクリーニングのために、Fcがコンジュゲーション(conjugation)されたCTLA4、41BB、TRAL R1、cMET、TRALI R2、CD40、Frizzled receptor 7、CD30、IL−17R、CSF1−Rを含む10個の抗原を選定して、1次スクリーニングで10個の混合された抗原と個別Fとの相互結合をアルファアッセイ(alpha assay、Amplified Luminescent Proximity Homogeneous Assay)で確認して、選別された抗体に対する個別抗原の相互結合を2次的にスクリーニングした。ライブラリースクリーニング過程を図23に図示した。
アルファアッセイはドナービーズ(donor bead)とアクセプタービーズ(acceptor bead)のビーズ基盤近接性アッセイ(bead based proximity assay)で、ビオチン化された抗原は、ストレプトアビジン(streptavidin)がコーティングされたビーズでキャプチャーできて、myc−tagがあるFはanti−mycがコンジュゲーションされたアクセプタービーズに結合することができる。ドナービーズとアクセプタービーズは、抗原−F相互結合によって近接性を持つことになる。ドナービーズは一重項酸素(singlet oxygen)放出の結果で680nmで励起され、一重項酸素によって増幅された蛍光シグナルがアクセプタービーズで発光されて、アルファシグナルを検出することになる。
アルファアッセイを介して個別Fと10個の混合抗原の相互結合をスクリーニングした結果を図24に示した。図24を参照すると、Y軸は、アルファシグナルを、X軸は、スクリーニングした10000個のFを示した。highシグナルからbackgroundに近いlowシグナルまで種々の抗体がスクリーニングされたことを確認することができる。
混合された抗原に結合するFと個別抗原の相互結合を2次的にスクリーニングして、その結果を図25に示した。CSF1R、MET、CD30、TRAIL−R1に特異性(specificity)を見せる抗体を探すことができ、種々の抗原の組合せに多重特異性(multi−specificity)を持つ抗体を確認することができた。
CSF1Rに主に結合するFのアルファアッセイの結果を図26に示した。図26を介して、アルファシグナルの差を見せる種々の抗体を確認することができる。
アルファアッセイの結果、CSF1Rと主に結合するFに対する相互結合をELISAで同時に確認して、その結果を図27に示した。確認したFsが概してCSF1Rとc−MET(HGFR)に同時に結合する結果を示すことを確認した。F#7197と#7195等一部は多重特異性(multi−specificity)を見せた。
アルファアッセイの結果、CSF1Rと主に結合するFに対する相互結合をウエスタンブロットで確認して、その結果を図28に示した。Fsが概してCSF1Rとc−MET(HGFR)に同時に結合する結果を示すことを確認した。
c−METに結合するFのアルファアッセイの結果を図29に示した。図29を介してアルファシグナルの差を見せる種々の抗体を確認した。
アルファアッセイの結果、c−METと主に結合するFに対する相互結合をELISAで同時に確認して、その結果を図30に示した。確認したFsが概してCSF1Rとc−MET(HGFR)に同時に結合する結果を確認した。F#724と#6900等一部は多重特異性(multi−specificity)を見せた。
アルファアッセイの結果、c−METと主に結合するFに対する相互結合をウエスタンブロットで確認して、その結果を図31に示した。図31を参照すると、Fsが概してCSF1Rとc−MET(HGFR)に同時に結合する結果を示すことを確認した。
以上の説明から、本発明が属する技術分野の当業者は、本発明がその技術的思想や必須特徴を変更することなく他の具体的な形態で実施可能であることが理解できるはずである。これと関連して、以上で記述した実施例はすべての面で例示的なものであり、限定的なものではないものとして理解しなければならない。本発明の範囲は、前記詳細な説明よりは、後述する特許請求範囲の意味及び範囲、そしてその等価概念から導出されるいずれの変更または変形された形態が、本発明の範囲に含まれると解釈されなければならない。
本発明は、今まで存在しなかった新しいFライブラリー製造のプラットホーム(platform)で、特に既存のDNA水準でライブラリーの組合せではなくVとVのタンパク質水準での組合せを介して精製及びスクリーニングにかかる時間及び費用を大幅に減少できる新規なン抗体製造のプラットホームを提供できる技術である。このような技術的特徴によって、実質的に機能をする治療抗体を既存の時間及び費用を画期的に削減させて選別できるだけでなく、目標物質に制限されることなく、阻害剤、調節剤などを開発することができる。
また、既存ライブラリーが持つ毒性問題がないので、機能分析が直ぐできて、様々な目的に応じた抗体を選別することができて、細胞増殖、分化、細胞死などに関与する機能に伴う抗体を選別したり、正常及び異常(目的疾病、現象、状態)細胞または個体間において抗体を利用した区分が可能になる。即ち、抗体医薬品の生産に適用できて、その他に様々な疾病の診断、幹細胞分化能の確認及び分化促進、疾病のメカニズム研究、抗体スクリーニング、阻害剤と調節剤の同時開発可能、各種状態(分化及び未分化、疾病群と正常群)に対して抗体mapping(finger−printing)可能性などの多様な分野に適用可能になる。
本発明は、走光性を利用して改良された単細胞生物体を微細流体システムを利用して効果的に選別できるもので、細胞単位で容易なモニタリングが可能で、収集した結果の統計的分析を含んだ様々な分析を介して、変化した光反応性及び/または光敏感性を持つ突然変異菌株を容易にまたは高速で選別できて、走光性及び光転換効率の相関解明、光転換効率が向上した改良された単細胞生物体選別に有用に活用できる。

Claims (21)

  1. (a)重鎖可変領域(heavyC−Hain variable region;V)ドメインタンパク質及び軽鎖可変領域(light chain variable region;V)ドメインタンパク質を製造する工程;及び(b)前記(a)工程で製造されたVドメインタンパク質及びVドメインタンパク質を結合する工程を含む、タンパク質組合せ基盤のF(variable fragment)ライブラリーの製造方法。
  2. 前記(b)工程で、Vドメインタンパク質及びVドメインタンパク質は、無作為的な対結合または目的する対結合によって結合されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 前記Fライブラリーは、個別的機能検査が可能であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  4. 前記個別的機能検査は、目標物質結合に伴う前−選別工程を行わないことを特徴とする請求項3に記載の方法。
  5. 前記(a)工程のVドメインタンパク質及びVドメインタンパク質は、目的する多様性(diversity)を導入したことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  6. 前記Vドメインタンパク質及びVドメインタンパク質は、ヒトまたは非ヒト由来であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  7. 前記Vドメインタンパク質またはVドメインタンパク質内のCDR(complementarity−determining region)またはフレームワーク(Framework)に突然変異が導入されたことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  8. 前記CDRは、CDR3であることを特徴とする請求項7に記載の方法。
  9. (b)工程のタンパク質結合は、(i)野生型ドメイン間の結合、(ii)システイン導入による二硫化結合、(iii)coiled−coilドメイン融合によるcoiled−coil結合、(iv)タンパク質間相互作用による結合、及び(v)これらの組合せからなる群で選択された結合であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  10. 前記タンパク質組合せ基盤のFライブラリー製造方法は、(c)結合したFを各々指定されたID(identification)番号が付与された個別区画に静置する工程をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  11. (a)請求項1〜10のいずれかに記載の方法によって製造されたタンパク質組合せ基盤のFライブラリーを準備する工程;及び(b)前記Fライブラリーを使って目的する特性、特徴または活性に対して、個別的機能検査する工程を含む、目的するF抗体をスクリーニングする方法。
  12. 前記目的する特性、特徴または活性は、細胞の増殖、分化または細胞死であることを特徴とする請求項11に記載の方法。
  13. 前記スクリーニングする方法は、(c)目的するF抗体が静置された区画のID番号を確認する工程をさらに含むことを特徴とする請求項11に記載の方法。
  14. 前記スクリーニングする方法は、(d)確認したID番号の区画のF抗体の組合せの前にVドメインタンパク質及びVドメインタンパク質を確認する工程をさらに含むことを特徴とする請求項13に記載の方法。
  15. 前記スクリーニングする方法は、(d)確認したID番号の区画のF抗体を分離してDNA配列を確認する工程をさらに含むことを特徴とする請求項13に記載の方法。
  16. 請求項11〜15のいずれかに記載の方法によってスクリーニングされた目的F抗体。
  17. ドメインタンパク質及びVドメインタンパク質が結合したFを含むタンパク質組合せ基盤のFライブラリー。
  18. 前記タンパク質結合は、(i)野生型ドメイン間の結合、(ii)システイン導入による二硫化結合、(iii)coiled−coilドメイン融合によるcoiled−coil結合、(iv)タンパク質間相互作用による結合、及び(v)これらの組合せからなる群で選択されたいずれか一種の結合であることを特徴とする請求項17に記載のFライブラリー。
  19. 前記Vドメインタンパク質またはVドメインタンパク質内のCDR(complementarity−determining region)またはフレームワーク(Framework)に突然変異が導入されたことを特徴とする請求項17に記載のFライブラリー。
  20. 前記Fは、指定されたID番号が付与された個別区画に静置されることを特徴とする請求項17に記載のFライブラリー。
  21. 前記ライブラリーは、請求項1〜10のいずれかに記載の方法によって製造されることを特徴とする請求項17に記載のFライブラリー。
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