JP2016504440A - 水溶性フィルムを介した移染及び漏洩を低減するための組成物の使用 - Google Patents
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Abstract
Description
a)アニオン性界面活性剤と、
b)29未満のハンセン溶解度(δ)を有する少なくとも1種の一次溶媒を含む溶媒系と、を含み、前記組成物は、水溶性フィルムパウチ内に封入され、前記フィルムを介した前記組成物の移染及び漏洩を低減する、使用、が提供される。
洗剤組成物は、アニオン性界面活性剤及び溶媒系を含む。前記溶媒系は、29未満のハンセン溶解度(δ)を有する少なくとも1種の一次溶媒を含む。
本発明の組成物はアニオン性界面活性剤を含む。好ましくは、前記組成物は1重量%〜80重量%のアニオン性界面活性剤を含む。更に好ましくは、前記組成物は、組成物の2〜60重量%、より好ましくは7〜50重量%、最も好ましくは10〜40重量%のアニオン性界面活性剤を含む。
本発明の組成物は溶媒系を含む。溶媒系は、29未満のハンセン溶解度(δ)を有する少なくとも1種の一次溶媒を含み、更に好ましくは28.5未満及び好ましくは10を超え、更に好ましくは15を超える。
δ2=δd 2+δp 2+δh 2 δは、δ2の平方根を求めることにより得られる。
本発明の組成物は、好ましくは負電荷性の色調染料を含む。負電荷性の色調染料という用語は、組成物内で負に帯電されることが可能な部分を含む染料残基を意味する。好ましくは、組成物は、0.00001重量%〜0.5重量%のし色調染料を含む。
[D]−[A]n
式I
式中、Dは、発色団基を含む染料の残基を表し、Aは、OSO3M、SO3M、CO2M、OCO2M、OPO3M2、OPO3HM及びOPO2Mから成る群から選択される部分である。更に好ましくは、Aは、OSO3M、SO3M、CO2M、及びOCO2Mから成る群から選択される。更により好ましくは、Aは、SO3M及びCO2Mから成る群から選択される。Mは、任意の好適な電化平衡対イオンである。Mは、好ましくは水素、アルカリ又はアルカリ土類金属イオンから成る群から選択される。更に好ましくは、Mは、水素、ナトリウム又はカリウムイオンから成る群から選択される。指数nは、好ましくは1〜6の整数、更に好ましくは1〜4、更により好ましくはn=1又は2である。
各R5は、C1〜C16直鎖又は分枝鎖アルキル、C6〜C14アリール及びC7〜C16アリールアルキルから成る群から選択され、好ましくはR5は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、sec−ブチル、イソブチル、t−ブチル、ヘキシル、2−エチルヘキシル、オクチル、デシル、ドデシル、テトラデシル、ヘクサデシル、フェニル、ベンジル、2−フェニルエチル、ナフチル及びこれらの混合物から成る群から選択され、Yは、
I.色素沈着の判定方法
a.)明るくない色の糸で裁ち目かがりされたUnbrightened Multifiber Fabric Style 41見本(MFF41、5cm×10cm、平均重量1.46g)は、Testfabrics,Inc.(ペンシルバニア州ウェストピッツトン)から購入した。MFF41見本は、49℃でAATCC耐久性液体洗濯用洗剤(HDL)nil増白材において2回の全サイクルで洗濯し、かつ洗剤を使わずに49℃で3回の追加の全サイクルで洗濯することによって使用前に剥離される。4つの複製見本は、各フラスコ内に配置される。
b.)AATCC標準nil増白剤HDL洗剤溶液の十分な量は、リットル当たり1.55gの濃度で、室温で0g/L(0gpg)水中において洗剤を溶解することにより調製される。
c.)染料の濃縮された原液は、ジメチルスルホキシド(DMSO)、エタノール又は50対50のエタノール対水から選択される適切な溶媒内で調製される。エタノールが好ましい。染料原料は、1.0cmの経路長のキュベット内で0.4AU(±0.01AU)のλmaxで水溶液吸光度を製造するのに十分な量の(上記ステップI.bで調製された)400mLの洗剤溶液を含むビーカーに添加される。濃縮された原液からの洗浄液中の全有機溶媒濃度は、0.5%以下である。洗浄液の125mL部分標本は、3つの別個の使い捨て250mLErlenmeyerフラスコ内に配置される(ニューヨーク州ロチェスター、Thermo Fisher Scientific)。
d.)4つのMFF41見本は、各フラスコ内に配置され、フラスコは蓋が閉じられ、かつ手動で振って見本を濡らす。フラスコは、Burrell Scientific,Inc.製(ペンシルバニア州ピッツバーグ)Model 75手首アクション振とう器上に置かれ、最高設定である10(14.6°の弧で毎分390振動)で撹拌される。12分後、洗浄液は、真空吸引によって除去され、125mLの0g/L(0gpg)水が、すすぎのために添加され、フラスコは、更に4分撹拌される。すすぎ溶液は、真空吸引によって除去され、見本は、5分間Mini Countertop Spin Dryer(The Laundry Alternative Inc.、ニューハンプシャー州ナシュア)内で遠心脱水され、その後暗所で空気乾燥される。
e.)綿、ナイロン及びポリエステルの3つの最も消費者に関連した布地の種類のL*、a*、及びb*値は、LabScan XE反射率分光計(HunterLabs、バージニア州レストン、D65光源、10°観測器、紫外線を除く)を用いて乾燥した見本上で測定された。12の見本(3つのフラスコそれぞれが4つの見本を含む)のL*、a*、及びb*値は平均され、染料の色調沈着(HD)は、以下の式を用いて
HD=DE*=((L* c−L* s)2+(a* c−a* s)2+(b* c−b* s)2)1/2
(式中、添え字c及びsは、それぞれ制御、すなわち染料を含まない洗剤で洗浄した布地、並びに上述した方法に従って染料を含む洗剤で洗浄した布地を指す)、各布地の種類ごとに算出される。
染料は、HD綿、HDポリエステル又はHDナイロンが、上記の式に従って2.0DE*ユニット以上の場合、本発明の目的のためのシェーディング染料(色調染料としても知られる)とみなされる。各布地の種類のHD値が2.0DE*ユニット未満の場合、染料は、本発明の目的のためのシェーディング染料ではない。
本発明のフィルムは、水に可溶性であるか、又は分散性であり、20マイクロメートルの最大孔径を有するガラスフィルターを用いた後に本明細書で示される方法によって測定する場合に、好ましくは少なくとも50%、好ましくは少なくとも75%、又は更に少なくとも95%の水溶性を有する:
50グラム±0.1グラムのパウチ材料が、予め秤量された400mlビーカー内に添加され、245ml±1mlの蒸留水が加えられる。これを、600rpmに設定した電磁撹拌器上で30分間激しく撹拌する。続いて、その混合物を、上で定義した孔径(最大20マイクロメートル)の折り畳んだ定性焼結ガラスフィルターを介して濾過する。回収した濾液からいずれかの従来法によって水を乾燥させ、残った材料の重量を決定する(これが溶解又は分散画分である)。その後、溶解度(%)又は分散度(%)を計算することができる。好ましいフィルム材料は、好ましくは高分子性物質である。フィルム材料は、当該技術分野において既知であるように、例えば、ポリマー材料のキャスティング、吹込成形、押出成形、又は吹込押出成形により得ることができる。
[Y]−[G]n
(式中、Yは、ビニルアルコールモノマーを表し、Gは、アニオン基を含むモノマーを表し、並びに指数nは、1〜3の整数である)の式を伴う、少なくとも1つのアニオン的に変性されたモノマーを含む水溶性コポリマーフィルムである。Gは、アニオン基を運搬可能な任意の好適なコモノマーであり、より好ましくは、Gはカルボン酸類である。Gは、好ましくは、マイレン酸、イタコン酸、coAMPS、アクリル酸、ビニル酢酸、ビニルスルホン酸、アリルスルホン酸、エチレンスルホン酸、2アクリルアミド1メチルプロパンスルホン酸、2アクリルアミド2メチルプロパンスルホン酸、2メチルアクリルアミド2メチルプロパンスルホン酸、及びこれらの混合物からなる群から選択される。
本明細書で記載されるパウチは、単一又は多区画パウチであってよい。パウチが多区画パウチである場合、該区画は、好ましくは異なる審美的外観を有する。審美的外観の違いは、任意の好適な方法により達成することができる。パウチの一区画は、半透明(translucent)の、透明の、半透明(semi-transparent)の、不透明の、又は半不透明のフィルムを用いて作製することができ、パウチの第2の区画は、区画の外観が異なるような、半透明の(translucent)、透明の、半透明の(semi-transparent)、不透明の又は半不透明のフィルムから選択される、異なるフィルムを用いて作製することができる。パウチの区画は同じ大きさ及び容量であってもよい。別の方法としては、パウチの区画は異なる内部容積を有する、異なる大きさであってもよい。区画は、材質又は色に関して互いに異なっていてもよい。それゆえ、1つの区画には光沢がある一方で他方はマットであってもよい。多くの場合、このような態様は、水溶性フィルムの片面は光沢のあるものにし、なおかつ他方の面にはマット仕上げを施すなどして、容易に達成することができる。あるいは、区画を作製するために使用するフィルムは、フィルムにエンボス加工する、彫り込み加工する又は印刷加工するなどの方法で処理することもできる。エンボス加工は、当該技術分野において記載される任意の好適な手段を用いて物質をフィルムに付着させることで達成することができる。彫り込み加工は、当該技術分野において利用可能な好適な技術を用いて圧力をフィルムに印加することで達成することができる。印刷加工は、当該技術分野において利用可能な任意の好適なプリンタ及びプロセスを用いることで達成することができる。別の方法としては、フィルム自体を着色して、製造者に各区画に関し異なった着色をされたフィルムを選択させるようにすることもできる。別の方法としては、フィルムは透明であっても半透明(translucent)あってもよく、内部に含まれる組成物が着色されていてもよい。したがって、本発明の好ましい実施形態においては、第1の区画は白、緑、青、オレンジ、赤、黄、ピンク又は紫からなる群から選択される色を有し、第2の区画は白、黄、オレンジ、青又は緑からなる群から選択される異なった色を有する。
本発明のパウチは、任意の好適な装置及び方法を用い作製することができる。単一区画のパウチは、縦型の充填技術を用いて作製されるが、好ましくは、当該技術分野において既知である水平型の充填技術を用いて作製される。好ましくはフィルムを濡らし、より好ましくは加熱して、展延性を上昇させる。更により好ましくは、方法にはまた、好適な型にフィルムを引き入れるための真空の使用を含む。型の中にフィルムを引き入れる真空は、フィルムを表面の水平部分上に置いてすぐに、0.2秒〜5秒間、好ましくは0.3秒〜3秒間、又は更により好ましくは0.5秒〜1.5秒間適用することができる。この真空は、好ましくは、それが+10kPa〜100kPa(+10ミリバール〜+1000ミリバール)、更に好ましくは+10kPa〜60kPa(+100ミリバール〜+600ミリバール)の間の負圧をもたらすようなものであってよい。
a)(上記したように)第1の区画を形成する工程と、
b)工程(a)で作製した閉鎖区画の一部又は全ての内部にくぼみを形成して、上記の第1の区画上に重ね合わせられる第2の成形区画を作製する工程と、
c)第3のフィルムを用いて、前記第2の区画を充填し、閉じる工程と、
d)第1、第2及び第3のフィルムを封止する工程と、
e)フィルムを切断して多区画パウチを作製する工程と、を含む。
a)第1の形成機械に第1のフィルムを用いて、所望により熱及び/又は真空を使用して第1の区画を形成する工程と、
b)かかる第1の区画に第1の組成物を充填する工程と、
c)第2の形成機械において、所望により熱及び真空を用い第2のフィルムを変形させて、第2の及び所望により第3の成形区画を作製する工程と、
d)第2の及び所望により第3の区画を充填する工程と、
e)第3のフィルムを用いて第2の及び所望により第3の区画を封止する工程と、
f)封止した第2の及び所望により第3の区画を、第1の区画上に配置する工程と、
g)第1の、第2の及び所望により第3の区画を封止する工程と、
h)フィルムを切り出して多区画パウチを作製する工程と、を含む。
本発明の組成物は、好ましくは液体である。用語「液体」とは、液体、ペースト、ワックス、又はゲル組成物を含むことを意味する。液体組成物は、固体を含んでもよい。固体は、マイクロカプセル、ビーズ、ヌードル、又は1つ以上の真珠様光沢ボール、又はこれらの混合物等の粉末又は粒塊を含んでもよい。このような固体成分は、洗浄を通して、又は前処理、遅延放出若しくは順次放出成分として、技術的利点を提供することができる。あるいはこのような固体成分は、審美的な効果も提供し得る。本発明の組成物は、以下に説明する1種以上の成分を含んでいてもよい。
本発明の組成物は、好ましくは更に界面活性剤を含む。界面活性剤の合計濃度は、組成物の約1重量%〜80重量%の範囲であってもよい。
組成物は布地ケア有益剤も含み得る。本明細書で使用するとき、「布地ケア有益剤」は、その成分が適切な量で衣類/布地の上にあるときに、布地ケアに効果を与えるあらゆる材料を指し、例えば、布地柔軟化、着色保護、毛玉/毛羽削減、磨耗防止、皺防止、などの効果を衣類及び布地、特に綿及び綿が多い衣類並びに布地に対して与える。布地ケア有益剤の非限定的な例として、カチオン性界面活性剤類、シリコーン類、ポリオレフィンワックス類、ラテックス類、油性糖誘導体類、カチオン性多糖類、ポリウレタン類、脂肪酸類、及びこれらの混合物が挙げられる。布地ケア有益剤は、組成物中に存在する場合、好適には、組成物の約30重量%、より一般的には約1重量%〜約20重量%、好ましくは約2重量%〜約10重量%の濃度である。
本発明の組成物には、洗浄用酵素を含有させてもよい。本明細書で用いる好適な洗浄用酵素には、プロテアーゼ、アミラーゼ、リパーゼ、セルラーゼ、マンナナーゼ及びエンドグルカナーゼを含むカルボヒドラーゼ、並びにこれらの混合物が挙げられる。酵素類は、その技術分野で教示される濃度、例えば、Novo及びGenencorのような供給元によって推奨される濃度で使用することができる。組成物中での典型的な濃度は約0.0001%〜約5%である。酵素が存在する場合、それらは本発明の特定の実施形態では、非常に低濃度、例えば、約0.001%以下で使用でき、あるいは本発明に従う高濃度、例えば、約0.1%以上の濃度でより強力型の洗剤処方に使用できる。「非生物学的」洗剤を好む消費者もいるため、本発明は酵素含有の実施形態と、酵素不含有の実施形態の両方を包含する。
本発明の組成物には、付着助剤を組み込んでもよい。本明細書で使用する場合、「付着助剤」は、洗濯中に布地への布地ケア有益剤の付着を顕著に高める、任意のカチオン性ポリマー又はカチオン性ポリマーの組み合わせを指す。
本発明の好適な実施形態では、組成物はレオロジー変性剤を含む。レオロジー変性剤は、非高分子結晶性のヒドロキシ官能性材料、高分子レオロジー変性剤からなる群から選択され、組成物の水性液体マトリックスに減粘特性を付与する。結晶性、ヒドロキシ官能性材料はレオロジー変性剤であり、それはマトリックス中でのその場での結晶化により、組成物のマトリックスの全体にわたって糸状構造系を形成する。具体的な、好適な結晶性、ヒドロキシル含有レオロジー変性剤としてはひまし油及びその誘導体が挙げられる。特に好ましいものは、硬化ヒマシ油及び水素添加キャスターワックスなどの硬化ヒマシ油誘導体である。市販のひまし油系の結晶性、ヒドロキシル含有レオロジー変性剤としては、Rheox Inc.(現Elementis)からのTHIXCIN(登録商標)が挙げられる。高分子レオロジー変性剤は、好ましくはポリアクリレート、高分子ゴム、その他の非ゴム多糖類、及びこれらの高分子材料の組み合わせから選択される。好ましい高分子ゴム材料としては、ペクチン、アルギネート、アラビノガラクタン(アラビアゴム)、カラギーナン、ジェランガム、キサンタンガム、グアーガム、及びこれらの混合物が挙げられる。
本発明の組成物は任意でビルダーを含んでもよい。好適なビルダーとしては、米国特許第3,923,679号、同第3,835,163号、同第4,158,635号、同第4,120,874号、及び同第4,102,903号に記載のもののような、環状化合物、特に脂環式化合物を含むポリカルボン酸塩ビルダーが挙げられる。特に好ましいのはクエン酸塩ビルダー、例えばクエン酸及びその可溶性の塩(特にナトリウム塩)である。
本明細書に好適な漂白剤には、塩素漂白剤及び酸素漂白剤が挙げられ、特に無機過水和物塩、例えば、過ホウ酸ナトリウム一水和物及び四水和物、並びに制御された放出速度を提供するために任意にコーティングされた過炭酸ナトリウム(例えば、硫酸塩/炭酸塩コーティングについてはGB−A−1466799を参照のこと)、予備形成有機ペルオキシ酸及び有機ペルオキシ酸漂白剤前駆体とのこれらの混合物、並びに/又は遷移金属含有漂白触媒(特にマンガン又はコバルト)が挙げられる。無機過水和物塩は、典型的には、組成物の約1重量%〜約40重量%、好ましくは約2重量%〜約30重量%、及びより好ましくは約5重量%〜約25重量%の範囲の濃度で組み込まれる。本明細書で使用するのに好ましいペルオキシ酸漂白剤前駆体には、過安息香酸及び置換型過安息香酸の前駆体;カチオン性ペルオキシ酸前駆体;過酢酸前駆体、例えばTAED、アセトキシベンゼンスルホン酸ナトリウム、及びペンタアセチルグルコース;過ノナン酸(pernonanoic)前駆体、例えば、3,5,5−トリメチルヘキサノイルオキシベンゼンスルホン酸ナトリウム(イソ−NOBS)及びノナノイルオキシベンゼンスルホン酸ナトリウム(NOBS);アミド置換型アルキルペルオキシ酸前駆体(EP−A−0170386);並びにベンゾオキサジンペルオキシ酸前駆体(EP−A−0332294及びEP−A−0482807)が挙げられる。漂白剤前駆体は、典型的には、組成物の約0.5重量%〜約25重量%、好ましくは約1重量%〜約10重量%の範囲の濃度で組み込まれ、それに対し予備形成有機ペルオキシ酸自体は、典型的には、組成物の0.5重量%〜25重量%、より好ましくは1重量%〜10重量%の範囲の濃度で組み込まれる。本明細書で使用するのに好ましい漂白触媒としては、マンガントリアザシクロノナン及び関連する錯体(米国特許第4246612号、同第5227084号);Co、Cu、Mn及びFeビスピリジルアミン及び関連する錯体(米国特許第5114611号);並びにペンタミンアセテートコバルト(III)及び関連する錯体(米国特許第4810410号)が挙げられる。
他の適切な洗浄助剤の例としては、酵素安定系;酸化防止剤、乳白剤、真珠光沢剤、色相染料、スカベンジャー(アニオン性染料用定着剤、アニオン性界面活性剤用錯化剤、及びそれらの混合物を含む);光学的光沢剤又は蛍光剤;防汚ポリマー;分散剤;消泡剤;染料;着色剤;トルエンスルホン酸塩、クメンスルホン酸塩及びナフタレンスルホン酸塩等のヒドロトロープ;カラースペックル;香料及び香料マイクロカプセル、着色ビーズ、球体又は成形品:クレイ用柔軟剤及びこれらの混合物が挙げられるが、それらに限定されない。
本明細書の組成物は一般的に配合成分を共に混合することにより調製できる。真珠光沢材料を使用する場合、混合の後の方の段階で添加するべきである。レオロジー変性剤を使用する場合、プレミックスを最初に調製することが好ましく、レオロジー変性剤は、組成物を構成するために最終的に用いられる、水及び所望により他の配合成分の一部に分散させる。プレミックスは、構造化された液体を調製するこのような方法で調製する。次に、この構造化したプレミックスを攪拌しながら添加することができ、水及びあらゆる任意の洗剤組成物補助剤と共に、界面活性剤及び必須の洗剤補助剤材料を使用できる。
好ましくは、本発明の多区画パウチは更に、外側パッケージによりパッケージングする。かかる外側パッケージは、例えば透明又は半透明(translucent)の袋、タブ、カートン又はボトルなどの容器を透過して、あるいは部分的に透過して見ることができる。このパックは、輸送の間にパウチを保護するのに十分な強度を有する材料であるならば、プラスチック又は任意の他の好適な材料から作製できる。この種類のパックは更に、ユーザーがパックを開けて、どの程度の数のパウチが残っているのか確認する必要がなくなることから、非常に有用である。あるいは、パックは透視できない外側パッケージ、恐らくパックの視覚的に内容物の特色を表すしるし又は図柄を備える外側パッケージを有することもできる。
本発明のパウチは、洗濯洗浄用途に好適である。パウチは、手洗い条件又は機械洗い条件に好適である。機械洗いの場合、パウチは分与装置から送達することができ、あるいは洗濯機ドラムの中に直接投入することもできる。
水溶性パッケージの外側へのフィルムを介した液体化合物の移染は、ドイツ、ケルン、Courage−Khazaka Electronicによって製造されたCM−825プローブを搭載したコルネオメータCM825を用いて定量化されてもよい。装置は、供給元の助言に従って調製される。装置は、記録されたコルネオメータ値を示す。コルネオメータは、誘電率(すなわちパウチの外側の流体の存在)がコルネオメータ値を変更するため、漏洩レベルのわずかな変化も検出できる。
以下の溶媒系処方1〜4は、溶媒の異なる組み合わせ及び濃度を含んで調製された。コルネオメータ値は、32℃及び80%の相対湿度で4週間貯蔵された後に測定された。値に基づいて、漏洩特性が分類される。
以下の溶媒系処方2〜5は、溶媒の異なる組み合わせ及び濃度を含んで調製された。コルネオメータ値は、32℃及び80%の相対湿度で4週間貯蔵された後に計測された。値に基づいて、漏洩特性が分類される。
以下の溶媒系処方1、2、5及び7は、溶媒の異なる組み合わせ及び濃度を含んで調製された。コルネオメータ値は、32℃及び80%の相対湿度で4週間貯蔵した後に測定された。値に基づいて、漏洩特性が分類される。
以下の溶媒系処方1〜8は、溶媒の異なる組み合わせ及び濃度を含んで調製された。コルネオメータ値は、32℃及び80%の相対湿度で4週間貯蔵された後に測定された。値に基づいて、漏洩特性が分類される。
以下の溶媒系処方5、7、8、及び9は、溶媒の異なる組み合わせ及び濃度を含んで調製された。コルネオメータ値は、32℃及び80%の相対湿度で4週間貯蔵された後に測定された。値に基づいて、漏洩特性が分類される。
Claims (20)
- 組成物の使用であって、該組成物は、
a)アニオン性界面活性剤と、
b)29未満のハンセン溶解度(δ)を有する少なくとも1種の一次溶媒を含む溶媒系と、を含み、前記組成物は、水溶性フィルム内に封入され、前記フィルムを介した前記組成物の移染及び漏洩を低減する、使用。 - 前記一次溶媒が、1500未満、より好ましくは1000未満、更により好ましくは700未満の分子量を有する、請求項1に記載の使用。
- 前記一次溶媒が、−1.0を超えるcLog Pを有する、請求項1又は2に記載の使用。
- 前記一次溶媒が、20.5未満の水素結合成分を有する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の使用。
- 前記水溶性フィルムが、式V:
[Y]−[G]n
式V
(式中、Yは、ビニルアルコールモノマーを表し、Gは、OSO3M、SO3M、CO2M、OCO2M、OPO3M2、OPO3HM及びOPO2Mからなる群から選択されるアニオン基を含むモノマーを表し、指数nは、1〜Xである)を有する水溶性フィルムから選択される、請求項1〜4のいずれか一項に記載の使用。 - Gは、カルボン酸類からなる群から選択され、更に好ましくは、Gは、マイレン酸、イタコン酸、coAMPS、アクリル酸、ビニル酢酸、ビニルスルホン酸、アリルスルホン酸、エチレンスルホン酸、2アクリルアミド1メチルプロパンスルホン酸、2アクリルアミド2メチルプロパンスルホン酸、2メチルアクリルアミド2メチルプロパンスルホン酸、及びこれらの混合物からなる群から選択される、請求項5に記載の使用。
- 前記アニオン性界面活性剤が、2%〜60%、好ましくは7%〜50%、最も好ましくは10%〜40%の濃度で存在する、請求項1〜6のいずれか一項に記載の使用。
- 前記一次溶媒が、400〜600の分子量を有するポリエチレングリコール(PEG)ポリマー、ジプロピレングリコール(DPG)、nブトキシプロポキシプロパノール(nBPP)及びこれらの混合物からなる群から選択される、請求項1〜7のいずれか一項に記載の使用。
- 前記一次溶媒が、1〜25%、好ましくは2.5〜20%、より好ましくは4〜19%の濃度で存在する、請求項1〜8のいずれか一項に記載の使用。
- 前記溶媒系が、グリセロール、水及びこれらの混合物からなる群から選択される二次溶媒を更に含む、請求項1〜9のいずれか一項に記載の使用。
- 前記二次溶媒は、グリセロールであり、かつ前記組成物の5重量%未満、より好ましくは4重量%未満、最も好ましくは3重量%未満の濃度で存在する、請求項11に記載の使用。
- 前記二次溶媒は、水であり、かつ前記組成物の20重量%未満、より好ましくは15重量%未満、最も好ましくは10重量%未満の濃度で存在する、請求項11に記載の使用。
- 一次溶媒のグリセロールに対する比が、7:1〜1:5、より好ましくは6.5:1〜1:3、最も好ましくは3:1〜1:1である、請求項10〜12のいずれか一項に記載の使用。
- 前記組成物が色調染料を含む、請求項1〜13のいずれか一項に記載の使用。
- 前記色調染料は、以下の式I:
[D]−[A]n
式I
(式中、Dは、発色団を含む染料の残基を表し、Aは、OSO3M、SO3M、CO2M、OCO2M、OPO3M2、OPO3HM及びOPO2Mからなる群から選択される部分であり、Mは、水素、アルカリ又はアルカリ土類金属イオンからなる群から選択され、指数nは、1〜6の整数である)を有する群から選択される、請求項14に記載の使用。 - 式I中、Aは、OSO3M、SO3M、CO2M、及びOCO2Mからなる群から選択される、請求項15に記載の使用。
- Mは、水素、ナトリウム又はカリウムイオンからなる群から選択される、請求項15又は16に記載の使用。
- 前記指数nは1〜4であり、好ましくは、nは1又は2である、請求項15〜17のいずれか一項に記載の使用。
- 前記染料残基の発色団基である、Dは、メタノール溶液内での極大吸光係数が、約400ナノメートル〜約750ナノメートルの波長範囲で約1000リットル/モル/cmを超え、好ましくは約540ナノメートル〜約630ナノメートルの波長範囲で約10,000〜100,000リットル/モル/cmであり、更により好ましくは約560ナノメートル〜約610ナノメートルの波長範囲で約20,000〜70,000リットル/モル/cmである、負帯電性の色調染料を提供する、請求項15〜18のいずれか一項に記載の使用。
- 染料残基の発色団基である、Dは、ベンゾジフラン、メチン、トリフェニルメタン、アジン、トリフェノキサジン、ナフタルイミド、ピラゾール、ナフトキノン、アントラキノン、モノ−アゾ及びビズ−アゾ並びにこれらの混合物からなる群から選択され、より好ましくは、前記染料残基Dは、アジン、アントラキノン、アゾ発色団及びこれらの混合物からなる群から選択される、請求項15〜19のいずれか一項に記載の使用。
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