JP2016504398A - 仮根管シーラー分散体 - Google Patents

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Abstract

組成物の総重量に基づいて、(a)5000〜100,000の平均分子量を有する水溶性ポリマー0.5〜40重量%;(b)粒状無機放射線不透過性フィラー20〜40重量%;(c)1〜100nmの平均粒径を有する耐アルカリ性粒状フィラー0.01〜5重量%;(d)アルカリ土類金属水酸化物及び/又はアルカリ金属水酸化物5〜25重量%;(e)水15〜45重量%;並びに(f)湿潤剤0〜25重量%を含む仮根管シーラー組成物。

Description

本発明は、仮根管シーラー組成物に関する。さらに、本発明はまた、仮根管シーラー組成物の調製のための方法にも関する。本発明による仮根管シーラー組成物は、向上した貯蔵安定性及び使用時安定性並びに優れた放射線不透過性を有する。
JP−A33238195は、水酸化カルシウムを含有し、操作性の向上のために酸化アルミニウム又は酸化チタンの超微粒子が増粘剤として添加されている根管充填材ペーストを開示している。このペーストは、任意選択で多価アルコールを含むことができる。実施例によれば、最大10重量パーセントの水分を有するペーストの操作性を向上させるために、プロピレングリコール又はグリセリンが使用される。水酸化カルシウムの水中への低い溶解性を考慮すると、JP−A33238195により開示されるペーストは、溶液中に少量の水酸化物イオンを含有する。JP−A33238195のペーストの水分を増加させると、ペーストの安定性が低下する。
仮根管シーラーが公知である。EP2229929は、少なくとも9のpHを有し、(i)ルイス塩基性基を有するオリゴマー及び/又はポリマーと、任意選択でアルカリ金属の水酸化物及び/又はアルカリ土類金属の水酸化物とを含む水性分散媒と、(ii)放射線不透過性フィラーを含む分散質相とを含む、仮根管シーラー分散体を開示している。
EP0464545は、アルカリ土類金属水酸化物、多価アルコール、アルカリ可溶セルロース誘導体及び水を含むペースト組成物を開示している。
JP3027309は、(A)α−リン酸三カルシウム及び第一リン酸カルシウムからなるリン酸カルシウム系粉末並びにヨードホルム粉末を含む粉剤と、(B)ポリアルキレングリコールの水溶液を含む硬化液とを含む根管フィラーを開示している。
水酸化カルシウムをポリエチレングリコール400と混合することにより得られる簡単なペーストが、Zelanteら(Revista de Odontologia da UNESP 21、37〜46頁(1992))により開示されている。
Ulysseaら(Revista da Faculdade de Odontologia de Pelotas 213、38〜41頁(1992))は、硫酸バリウムを、水酸化カルシウム粉末と1:4の比で、放射線不透過性剤として使用することを開示している。
Maeda T.(Journal of the Osaka University Dental Society 5、57〜62頁、(1960))は、水酸化カルシウムと、基材としてのポリエチレングリコール1500と、抗菌剤としてのスルフイソミジン及びユージノールとを含有するペーストを開示している。
Leonardoら(Revista da Faculdade de Farmacia e Odontologia de Araraquara、10(suppl.I)、125〜35頁(1976))は、水酸化カルシウム、ポリエチレングリコール400、放射線不透過用の硫酸バリウム及び物性を向上するための水添ロジンを含有するペーストを開示している。
仮根管シーラーは、歯髄及び/又は根管組織を摘出する際に形成された根管腔を一時的に閉鎖するために用いられる。仮根管シーラー組成物は通常、乾燥することによって根管内で固化する。固化した仮根管シーラー組成物は最終的には根管から除去され、永久閉鎖物と取り替えられるので、固化したシーラー組成物を溶解することによって、根管から仮根管シーラーを簡単に除去することが不可欠である。したがって、仮根管シーラー組成物の成分は、化学架橋反応を経由してはならない。
従来の仮根管シーラー組成物は、水酸化カルシウムと硫酸バリウムなどの放射線不透過性フィラーとの強アルカリ性の水性スラリーを含む。放射線不透過性がフィラー中に含有される元素の原子番号に依存することを考慮すると、放射線不透過性フィラーに関する望ましい改良は通常、高密度材料につながる。結果として、放射線不透過性フィラーの沈降が起こる可能性があり、これが仮根管組成物の貯蔵安定性問題につながる。
さらに、根管シーラー組成物中に存在する強アルカリ性の媒体が、加水分解又は縮合反応、及びその他の反応経路によって、組成物中の成分を劣化させる可能性がある。したがって、仮根管シーラー組成物中に生じている苛酷なpH条件によって、貯蔵安定性問題がさらに悪化する。
一方、仮根管シーラー組成物のパッケージが開封されたとき、複数の患者を単一のパッケージで処置することができるように、パッケージの内容物が長い期間、好ましくは作業日の終日にわたって有用なままであることが望ましい。したがって、仮根管シーラー組成物が貯蔵されていたパッケージが開封された後、組成物の固化が早過ぎる場合には、使用時安定性問題が生じる。
JP−A33238195 EP2229929 EP0464545 JP3027309
Zelanteら(Revista de Odontologia da UNESP 21、37〜46頁(1992)) Ulysseaら(Revista da Faculdade de Odontologia de Pelotas 213、38〜41頁(1992)) Maeda T.(Journal of the Osaka University Dental Society 5、57〜62頁、(1960)) Leonardoら(Revista da Faculdade de Farmacia e Odontologia de Araraquara、10(suppl.I)、125〜35頁(1976))
本発明の課題は、高い放射線不透過性、高い貯蔵安定性、及び好ましくは少なくとも6時間の高い使用時安定性を有する仮根管シーラー組成物を提供することである。
本発明の課題はまた、高い放射線不透過性、高い貯蔵安定性、及び好ましくは少なくとも6時間の高い使用時安定性を有する仮根管シーラー組成物を提供するために工業規模で用いることのできる、仮根管シーラー組成物を調製するための方法を提供することである。
本発明によれば、これらの課題は、組成物の総重量に基づいて、
(a)5000〜100,000の平均分子量を有する水溶性ポリマー0.5〜40重量%;
(b)粒状無機放射線不透過性フィラー20〜40重量%;
(c)1〜100nmの平均粒径を有する耐アルカリ性粒状フィラー0.01〜5重量%;
(d)アルカリ土類金属水酸化物及び/又はアルカリ金属水酸化物5〜25重量%;
(e)水15〜45重量%;並びに
(f)湿潤剤0〜25重量%
を含む仮根管シーラー組成物により解決される。
本発明は、
(A)水中で、
(i)5000〜100,000の平均分子量を有する水溶性ポリマー0.5〜40重量%;
(ii)粒状無機放射線不透過性フィラー20〜40重量%;
(iii)1〜100nmの平均粒径を有する耐アルカリ性粒状フィラー0.01〜5重量%;
(iv)アルカリ土類金属水酸化物及び/又はアルカリ金属水酸化物5〜25重量%;
(v)水15〜45重量%;並びに
(vi)湿潤剤0〜25重量%
を混合するステップと、
(B)混合物を分散させるステップと
を含む、仮根の調製のための方法をさらに提供する。
本発明は、5000〜100,000の平均分子量を有する水溶性ポリマーと、1〜100nmの平均粒径を有する耐アルカリ性粒状フィラーとの組合せが、タングステン酸カルシウムの場合のように粒状無機放射線不透過性フィラーの密度が高い場合でも、フィラーの分散体を長期間にわたって効果的に安定化させる安定な水性分散体をもたらすという知見に基づいている。さらに、5000〜100,000の平均分子量を有する水溶性ポリマーと、1〜100nmの平均粒径を有する耐アルカリ性粒状フィラーとの組合せは、6時間までの高い使用時安定性を有する水性分散体をもたらす。特定の分散方法によって貯蔵安定性をさらに向上させることができる。
本発明は、仮根管シーラー組成物に関する。本発明の仮根管シーラー組成物は、分散体の形態にある。分散体中には、分散媒相と分散質相とが存在する。一般に、粒状無機放射線不透過性フィラーは、分散質相の一部を形成する。
根管シーラー、特に仮根管シーラー分散体の特性は、多数の要因に依存するが、水性分散媒の組成と仮根管シーラー分散体の特性との間には、一般的な傾向が見られる。この傾向は必ずしも線形ではなく、また多数の相互作用があるので、既知の点から離れ過ぎたところで、傾向を外挿するべきではない。水性分散媒中のほとんどの成分の変化が、分散質相が分散媒中に組み入れられ得る程度に影響を与え、したがって、特性の中でもとりわけ、仮根管シーラー分散体の放射線不透過性、粘度、均一性及び粘稠性に何らかの方法で影響を与える。水性分散媒と得られる仮根管シーラー分散体の特性の分析において、以下の傾向が観察される。
仮根管シーラー組成物は、組成物の総重量に基づいて、5000〜100,000の平均分子量を有する水溶性ポリマーを0.5〜40重量%、好ましくは25〜35重量%含む。
水溶性ポリマーは、好ましくは、ポリエチレングリコール、ポリビニルアルコール又はポリビニルピロリドンから選択される。水溶性ポリマーは、2種以上のポリマーの混合物として使用してもよい。好ましくは、水溶性ポリマーはポリエチレングリコールである。水溶性ポリマー、特にポリエチレングリコールを使用することによって、放射線不透過性フィラーが組成物から析出するような、仮根管シーラー組成物の安定性に影響を与えることなく、放射線不透過性フィラーをかなりの量で組成物中に分散させることが可能となる。
より低い重量パーセントの水溶性ポリマーが組成物中に採用された場合、仮根管シーラー組成物の可塑性が、シーリングに効果的であるためには不十分であり、放射線不透過性フィラーの高い密度によってシーラーが分離する。さらに、より低い重量パーセントの水溶性ポリマーが組成物中に採用された場合、得られる仮根管シーラー組成物の粘稠性及び均一性が低下し、その結果、組成物が同様に根管シーラーとして使用するのに不適切となる。低下した可塑性、粘稠性及び均一性はまた、そのような組成物を、X線照射と組み合わせて使用するための可視化剤として無効にする。
反対に、より多くの重量パーセントの水溶性ポリマーが仮根管シーラー組成物中に採用された場合、その残りの成分が実質的に希釈され、その結果、分散体の放射線不透過性が同様に低減される。
仮根管シーラーのポリエチレングリコールは、5000〜100,000の平均分子量を有する。好ましくは、ポリエチレングリコールは6000〜10,000の平均分子量を有する。特定の一実施形態によれば、平均分子量は6000超である。
水溶性ポリマーの平均分子量が特定した最大値を超えている場合は、組成物の粘度が高過ぎるので、粘稠な仮根管シーラー組成物の形成が妨げられるばかりではなく、放射線不透過性フィラーが組成物中に組み入れられることもまた妨げられる。対照的に、水溶性ポリマーの平均分子量が特定した最小値未満である場合、仮根管シーラー組成物の粘度が低過ぎるので、特に、密な放射線不透過性フィラーが、組成物の総量に基づいて多い重量パーセントにおいて採用された場合、放射線不透過性フィラーが組成物から沈殿する。さらに、水溶性ポリマーの平均分子量が特定した最小値未満である場合、仮根管シーラー組成物の粘度が低過ぎるので、組成物が根管を有効に及び/又は十分な期間シールすることを妨げる。そのような状況下では、仮根管シーラー組成物は放射線不透過性シーラーとして無効となる。
水溶性ポリマーの平均分子量、Mは、高分子の分子量における分布を決定するための任意の方法によって決定することができる。典型的な方法には、ゲル浸透クロマトグラフィー又はゲルろ過クロマトグラフィーなどのサイズ排除クロマトグラフィー技術、並びにエレクトロスプレー質量分析又はマトリックス支援レーザー脱離/イオン化分光法などの質量分析技術、及び/又は粘度測定が含まれる。エレクトロスプレー質量分析又はマトリックス支援レーザー脱離/イオン化分光法などの質量分析技術が、水溶性ポリマーの平均分子量Mを決定するのに特に好ましい。
仮根管シーラー組成物は、組成物の総重量に基づいて、(b)粒状無機放射線不透過性フィラー20〜40重量%を含む。放射線不透過性フィラーは、結晶質、非晶質又は金属の繊維、フレーク、粉末又はコロイドで構成された、微細な粒状材料とすることができる。好ましくは、放射線不透過性フィラーは微細な粉末である。放射線不透過性フィラーの粒子は、別の材料に対して、仮根管シーラー組成物をX線不透過性にするのに、十分に微細である。放射線不透過性フィラーは、仮根管シーラー組成物中に水和した又は水和していない固体の形態で存在してもよい。放射線不透過性フィラーが、仮根管シーラー組成物の他の成分のいずれにも難溶性である場合でも、放射線不透過性フィラーは溶液の形態で組成物中に存在し得る。
好ましくは、粒状無機フィラーは、タングステン酸カルシウム、タングステン酸バリウム及び硫酸バリウムから選択することができる。好ましくは、仮根管シーラーは、粒状無機放射線不透過性フィラー、好ましくはタングステン酸カルシウムを、25〜35重量%含む。
好ましくは、仮根管シーラー組成物は、0.5〜100μm、より好ましくは2〜30μmの平均粒径を有する粒状無機放射線不透過性フィラーを含む。
仮根管シーラー組成物は、組成物の総重量に基づいて、(c)1〜100nmの平均粒径を有する耐アルカリ性粒状フィラー0.01〜5重量%、好ましくは0.1〜4重量%を含む。耐アルカリ性粒状フィラーは、二酸化ジルコニウム及び二酸化チタン又はジルコニウム及びチタンの混合酸化物から選択することができる。好ましくは、仮根管シーラー組成物は、二酸化ジルコニウムを0.5〜2重量%含む。
耐アルカリ性粒状フィラーは、無反応性の無機フィラーであり、アルカリ性条件下で、架橋することによってゲルを形成しない。耐アルカリ性粒状フィラーを使用することによって、仮根管シーラー組成物の安定性に影響を与えることなく、放射線不透過性フィラーを仮根管シーラー組成物中にかなりの量で分散させることが可能となる。
一般に、耐アルカリ性粒状フィラーは1〜100nmの平均粒径を有する。好ましくは、耐アルカリ性粒状フィラーは5〜50nmの平均粒径を有する。
耐アルカリ性粒状フィラーは、ジルコニウム及び/又はチタンの加水分解性前駆体化合物、並びに任意選択で、加水分解中に無機ネットワーク中に組み入れられる他の金属のさらなる加水分解性化合物の加水分解縮合によって得ることができる。好ましい化合物は一般式MX で表すことができ、式中、MはTi又はZrを示し;Xは加水分解性基であり、Rは独立して、1〜30個の炭素原子を含む脂肪族、脂環式又は芳香族基を示し;nは1〜4の整数を表し;tは0〜3の整数を表す。
Zr及びTi化合物の具体例は、TiCl、Ti(OC、Ti(OCH、Zr(OC、ZrCl、Zr(OC、Zr(OC、Zr(OC、及びZrOClである。
さらに、ホウ素、スズ及びバリウム化合物もまた、加水分解性前駆体化合物の混合物中に組み入れることができる。適切な化合物は、例えば、BCl、B(OCH、B(OC、SnCl、Sn(OCH、Ba(OCH、Ba(OC、及びBa(OCOCHである。
重元素、特に、Zr、Ti又はBaを耐アルカリ性粒状フィラー中に組み入れることによって、仮根管フィラー組成物のX線不透過性を増大させることが可能である。
さらに、耐アルカリ性粒状フィラーがそれから製造される混合物は、加水分解性アルミニウム化合物を含有することができる。加水分解性アルミニウム化合物は、一般式AlR により表すことができ、式中、R基は、同一であっても異なっていてもよく、ハロゲン原子、アルコキシ基、アルコキシカルボニル基、アルキル基、アリール基及びヒドロキシ基である。アルミニウムアルコキシド及びハロゲン化アルミニウムが好ましいアルミニウム化合物である。具体例は、Al(OCH、Al(OC、Al(OC、Al(OC、AlCl及びAlCl(OH)である。
無機ネットワークの製造は、重(ヘテロ)縮合の分野において一般的である方法において行うことができる。
仮根管シーラー組成物は、組成物の総重量に基づいて、(d)アルカリ土類金属水酸化物及び/又はアルカリ金属水酸化物5〜25重量%を含む。アルカリ土類金属は、カルシウム、マグネシウム又はバリウムから選択することができる。アルカリ金属は、リチウム、ナトリウム及びカリウムから選択することができる。仮根管シーラー組成物は、アルカリ土類金属又はアルカリ金属の単一の水酸化物又は2種以上の水酸化物の混合物を含んでもよい。原子番号の大きい金属の水酸化物を使用することが好ましい。よって、仮根管シーラー組成物は、好ましくは水酸化カルシウムを10〜20重量%含む。
水酸化物を組成物に直接添加してもよく、適切な前駆体から水性環境中でin situで水酸化物を生成してもよい。水酸化カルシウムのin situ生成に適した前駆体は、単独で又は組合せにおいて、カルシウムの酸化物(過酸化物及び超酸化物を含む)、炭酸塩及び炭酸水素塩を含む。
アルカリ土類金属水酸化物及び/又はアルカリ金属水酸化物は、アルカリ域における高いpHをもたらすのに十分な量で仮根管シーラー組成物中に存在する。好ましい一実施形態では、仮根管シーラー組成物は、少なくとも8、より好ましくは少なくとも10、さらにより好ましくは少なくとも12のpHを有する。少なくとも8のpHを用いることによって、仮根管シーラー組成物のpHがこの値未満であった場合よりも、より多量の分散質相を組成物中に組み入れることができることが確実となる。pH値は、万能試験紙などの標準的なpH試験紙を使用して測定される。
仮根管シーラー組成物は、組成物の総重量に基づいて、(e)水15〜45重量%を含む。好ましくは、仮根管シーラー組成物は、水を20〜30重量%の量で含む。
より低い重量パーセントの水が、仮根管シーラー組成物中に採用された場合、仮根管シーラー組成物は、シーリングする及び所与の根管腔の滅菌状態を維持するのに有効であるためには、不十分な可塑性を有する。さらに、より低い重量パーセントの水が仮根管シーラー組成物中に採用された場合、得られる仮根管シーラー組成物の粘稠性及び均一性が低下し、その結果、組成物がシーラー又は殺菌剤として使用するのに不適切となる。そのような組成物の低下した可塑性、粘稠性及び均一性はまた、組成物をX線照射と組み合わせて可視化剤として使用するのに不適切とする。反対に、より多い重量パーセントの水が仮根管シーラー組成物中に採用された場合、組成物の残りの成分が実質的に希釈され、その結果、組成物は溶液の特性を持つようになる。結果的に、より多い重量パーセントの水を含む組成物は、流動性が大きくなり過ぎ、シーラーとして機能できず、まして、特に密な放射線不透過性フィラーが多い割合で使用される場合には、放射線不透過性フィラーが組成物から沈殿するのを防止することはできない。
好ましい一実施形態では、仮根管シーラー組成物は、(f)湿潤剤0〜25重量%を含んでもよい。湿潤剤は、仮根管シーラー組成物が空気にさらされた際に硬化又は結晶するのを防ぐように機能する。湿潤剤は、水及び/又は他の溶媒と共に、他の成分、特に不溶性のフィラー粒子が分散される担体相を構成し、安定なペーストをもたらす1種又は複数種の液体を含む。湿潤剤の重要な機能は、パッケージが開け放されたとき、又は施術者による製品の使用中に、水又は他の揮発性材料の蒸発によって仮根管シーラー組成物が乾燥するのを遅らせることである。適切な湿潤剤には、可食の多価アルコール、例えば、グリセリン、ソルビトール、キシリトール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、又は液体ポリエチレングリコール及び液体ポリプロピレングリコールが含まれる。好ましくは、湿潤剤はソルビトールである。好ましくは、ソルビトールは5〜15重量%の量で含有される。液体ポリエチレングリコール及び液体ポリプロピレングリコールは、好ましくは、1000未満の平均分子量を有する。
湿潤剤が上に定義した一般的な割合で採用されることを条件として、パッケージが開放状態で6時間を超えて静置された場合でも、仮根管シーラー組成物に固有の水分が仮根管シーラー組成物の使用中に保持される。よって、仮根管シーラー組成物が、固化する又は粘性が大きくなり過ぎて、得られる仮根管シーラー組成物の可塑性、粘稠性及び均一性が低下することによって、仮根管シーラー組成物をシーラー、殺菌剤又は可視化材料として使用するのに不適切とすることが有効に防止される。さらに、上に特定したよりも多い量の湿潤剤を採用することは、粘度を低下させ、したがって、仮根管シーラー組成物のシーリング能力を低下させるので、有利ではない。
好ましい一実施形態では、仮根管シーラー組成物は、1〜200Pa・s、より好ましくは10〜60Pa・s(25℃で)の範囲内の動粘度を有する。
動粘度は、流体の流動に対する内部抵抗の尺度である。SI系において、動粘度は、Pa・sにおいて表される。動粘度は、多様な種類の粘度計及びレオメーターを用いて、25℃の温度で測定することができる。
好ましい一実施形態では、成分(a)及び(f)の総量と成分(b)及び(c)の総量との比は、((a)+(f))/((b)+(c))=1.5〜0.025である。
成分(a)及び(f)の総量と成分(b)及び(c)の総量との重量比が減少した場合、過剰な量の成分(b)及び(c)が仮根管シーラー組成物から沈殿し、組成物を不安定にする。対照的に、成分(a)及び(f)の総量と成分(b)及び(c)の総量との重量比が増加すれば、仮根管シーラー組成物は、X線照射と組み合わせて使用するための可視化剤として有効であるためには、放射線不透過性が不十分である。
好ましくは、仮根管シーラー組成物は一成分型歯科用組成物である。
仮根管シーラー組成物は、さらなる成分をさらに含んでもよい。
仮根管シーラー組成物は、防腐剤をさらに含有してもよい。防腐剤は、抗生物質、殺菌剤及び静菌剤から選択することができる。より具体的には、防腐剤は、単独で又は組合せにおける、アルコール又はアルコールの混合物の水溶液、例えば、それぞれ60〜90体積%、60〜70体積%及び70〜80体積%水溶液としてのエタノール、プロパノール及びイソプロパノールなど;オクテニジン二塩酸塩、塩化ベンザルコニウム、臭化セチルトリメチルアンモニウム、塩化セチルピリジニウム、塩化ベンゼトニウムなどの第四級アンモニウム化合物;フェノール、トリクロロフェノール、チモール、カルバクロール、トリクロサン、クロロキシレノールなどのフェノール;ヨウ素、ヨードホルム及びポビドンヨードの水溶液及び/又はアルコール溶液などのヨードフォア;塩化ナトリウム、水酸化ナトリウム、亜硫酸水素ナトリウム、次亜塩素酸ナトリウム、次亜塩素酸カルシウム、過酸化水素などの無機化合物の水溶液;並びにクロルヘキシジン、クロルヘキシジン二塩酸塩、クロルヘキシジン酢酸塩、クロルヘキシジングルコン酸塩などのクロルヘキシジン系防腐剤から選択することができる。より好ましくは、防腐剤はクロルヘキシジン系防腐剤である。好ましい一実施形態では、防腐剤はクロルヘキシジンである。
防腐剤は、仮根管シーラー組成物が配置されている期間中に、又は永久的シーラー、充填物若しくはポイントで腔を充填した後の任意の時点で根管腔の細菌感染が起こるのを防止するために、仮根管シーラー組成物中に組み入れられる。仮根管シーラー組成物又は永久的シーラーが配置されている期間中に細菌感染が起こるのを回避するために、十分な量の防腐剤が仮根管シーラー組成物に組み入れられ、根管を滅菌し、根管が一時的にシールされている期間中、防腐剤の一部が拡散によりシーラーから口腔環境に浸出した場合でも、根管を滅菌状態に維持する。
仮根管シーラー組成物が配置されている期間中に細菌感染が起こらなかったことを確実にするために、指示薬を仮根管シーラー組成物中に組み入れてもよい。好ましい一実施形態では、仮根管シーラー組成物はpH指示薬をさらに含有する。pH指示薬は、一時的にシールされた根管腔における細菌増殖に伴うpH減少に基づいて、任意の所与の根管腔が一時的にシールされる有効性を測定する。そのようなものとして、永久的シーリングを行う前に、任意の所与の根管腔の無菌性を、仮根管シーラー組成物を前記根管腔から除去して、その中に組み入れられたpH指示薬に基づいてそのpHを決定することによって、測定することができる。pH指示薬は、チモールブルー、フェノールフタレイン、チモールフタレイン、ナフトールフタレイン、アリザリンイエローR、ロイコマラカイトグリーン及びクレゾールレッドのいずれかから選択することができる。好ましい一実施形態では、pH指示薬はチモールブルーである。pH指示薬を含む仮根管シーラー組成物が任意の所与の根管腔をシールし、滅菌した有効性は、一時的シーリングの期間中に腔の内面と接触していた仮根管シーラー組成物の表面を検査することによって測定することができる。チモールブルーを含む仮根管シーラーの場合には、細菌増殖を示す分散体のこうした表面は、細菌増殖部位でのpHの局所的減少によって、青色から無色に変化することになる。
水に加えて、仮根管シーラー組成物は、有機溶媒をさらに含有してもよい。有機溶媒は、単独で又は組合せにおいて、アルコール、エステル、エーテル及びケトンから選択することができる。好ましくは、溶媒は、直鎖、分枝若しくは環状アルキルアルコール、又はそのエーテル若しくはエステルである。より好ましくは、溶媒は、単独で又は組合せにおいて、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、ペンタノール、ヘキサノールから選択され、適用可能な場合には、その分枝又は環状異性体、並びにそのエステル及びエーテルから選択される。
仮根管シーラー組成物は、組成物のpHを調整するための有機強塩基若しくは有機強酸、又はその塩をさらに含んでもよい。有機強塩基は、アミン塩基又はアミジン樹脂やアミジンラテックスなどのアミジン塩基であってもよい。
仮根管シーラー組成物は、放射線不透過性フィラー以外のフィラーをさらに含んでもよい。フィラーは、結晶質、非晶質又は金属の繊維、フレーク、粉末又はコロイドで構成された微細な粒状材料とすることができる。好ましくは、フィラーは、単独で又は組合せにおいて、シリカゲル顆粒、アルミナ顆粒、炭素繊維、並びに金属、鉱物、ラテックス、樹脂、ナイロン、セルロース、ポリエステル、ポリオレフィン、ポリアクリル、ポリアミド、ポリアルキレン、ポリアミド及びポリアクリルアミド繊維及び/又は顆粒から選択される粒子を含み、この粒子は水性分散媒中に分散される。好ましくは、フィラーはシリカの粒子を含む。フィラーは、仮根管シーラー組成物中に水和された又は水和されていない固体の形態で存在することができる。フィラーが仮根管シーラー組成物の他の成分のいずれにも難溶性である場合であっても、フィラーは溶液の形態で組成物中にも存在し得る。
本発明はまた、
(a)水中で、
(i)5000〜100,000の平均分子量を有する水溶性ポリマー0.5〜40重量%;
(ii)粒状無機放射線不透過性フィラー20〜40重量%;
(iii)1〜100nmの平均粒径を有する耐アルカリ性粒状フィラー0.01〜5重量%;
(iv)アルカリ土類金属水酸化物及び/又はアルカリ金属水酸化物5〜25重量%;
(v)水15〜45重量%;並びに
(vi)湿潤剤0〜25重量%
を混合して、混合物を形成するステップと、
(b)混合物を分散させるステップと
を含む、仮根管シーラーの調製のための方法にも関する。
仮根管シーラーは、(a)本発明の組成物の成分を混合することによって得られる混合物に基づいて調製される。一般的な混合及びブレンド装置を使用することによって、仮根管シーラー組成物の成分を任意の順序で組み合わせて、中間水性混合物を形成することができる。混合温度は特に制限されず、通常10〜70℃の範囲内で調整される。混合時間は特に制限されず、通常3分〜3時間の範囲内で調整される。混合操作は、バッチ混合操作として行ってもよく、連続混合操作として行ってもよい。
ステップ(a)において得られた中間水性混合物を、続いて分散ステップにおいて分散させる。仮根管シーラーは、(b)仮根管シーラー組成物の成分の混合物を分散させることによって調製される。好ましくは、分散技術は、媒体ミリング、高圧均質化又はコロイド円錐ミリングから選択することができる。好ましい一実施形態によれば、分散技術はアニュラーギャップ式ビーズミリングである。
分散ステップは、中間混合物を安定化させて、高度に安定した組成物を得るために用いられる。固体は一般に、機械的に粉砕しなければならず、ミルなどの適切な機械が使用される。ミルという用語は、微粉砕を行う機械を示す。粉砕装置は、移動する粉砕媒体を収容するミル容器で構成された、アニュラーギャップ式ビーズミルなどの撹拌ビーズミルであってもよい。適切な分散技術によって、固体成分が、要求される平均径及び粒径分布などの粒子特性を有する粒子に分解される。具体的には、可変パラメータ、例えば、供給速度、撹拌速度及び時間を調整することによって、粒径を狭い範囲内で要求されるものに調整することができる。
好ましい一実施形態では、アニュラーギャップ式ビーズミリング技術が用いられる。アニュラーギャップ式ビーズミリング技術によれば、円錐作業容器(ステーター)と円錐ローターとの間のギャップにおいてミリングゾーンが生じる。ギャップは、2〜20mmの範囲内、典型的には5〜15の範囲内、より好ましくは6.5〜13mmの範囲内であってもよい。ローターの運動が、粉砕媒体の半径方向運動を生じる。粉砕媒体は特に制限されず、金属、ガラス又はセラミックビーズを含む。運動量が外向き運動を増強し、その結果、ミリング操作中に製品せん断力が徐々に増加する。ミリングビーズは、製品流がミリング室に入った際に、自動的に製品流に再導入されるので、ミリング室における媒体の連続的循環が達成される。
好ましい一実施形態によれば、粉砕室の形状が均一な粒径及び分布を確実にする。所望の流量で外部ポンプによって製品を供給することができる。ローターの周速、ミリングギャップの幅、粉砕媒体の材料及び直径、媒体充填量並びに流速の全てがミリング結果に影響を与えるので、これらのパラメータの各々を、本発明による仮根管シーラー組成物の調製に最適な条件を与えるように調整してもよい。
アニュラーギャップ式ビーズミリング装置は、13〜31kg/hのポンプ送り速度で操作することができる。好ましくは、円錐作業タンクと円錐従動体間のギャップは、2〜20mmであり、好ましくは約6.5mmである。粉砕ビーズは粉砕体積の25〜75%を占めることができる。好ましくは、粉砕ビーズは粉砕体積の55%を占める。
ここで、参考として提示する実施例を参照しながら、本発明を説明する。
一般的手順
ポリエチレングリコール、水、タングステン酸カルシウム、水酸化カルシウム及び二酸化ジルコニウムをミキサーに量り入れ、均一な混合物が得られるまで撹拌した。ミキサー装置はLindenミキサーである。次いで、この混合物を13〜31kg/hの速さでアニュラーギャップ式ビーズミルにポンプで送り込んだ。アニュラーギャップ式ビーズミリング装置はRomaco/Fryma Koruma CoBall Mill(FrymaKoruma GmbH、79395 Neuenburg、ドイツ)である。円錐作業容器と円錐ローター間のギャップは6.5mmであった。粉砕ビーズ(粉砕体積の45〜65体積%)が円錐ローターの運動によって加速され、大きな粒子の粉砕及びペーストのさらなる均質化をもたらした。この処理ステップ後に、ペーストは、製品排出ユニットにおいて分離ユニットによって粉砕ビーズから分離された。
Figure 2016504398
Figure 2016504398
比較例
Figure 2016504398

Claims (19)

  1. 組成物の総重量に基づいて、
    (a)5000〜100,000の平均分子量を有する水溶性ポリマー0.5〜40重量%;
    (b)粒状無機放射線不透過性フィラー20〜40重量%;
    (c)1〜100nmの平均粒径を有する耐アルカリ性粒状フィラー0.01〜5重量%;
    (d)アルカリ土類金属水酸化物及び/又はアルカリ金属水酸化物5〜25重量%;
    (e)水15〜45重量%;並びに
    (f)湿潤剤0〜25重量%
    を含む仮根管シーラー組成物。
  2. 水溶性ポリマーが、ポリエチレングリコール、ポリビニルアルコール及びポリビニルピロリドンから選択される、請求項1に記載の仮根管シーラー。
  3. 水溶性ポリマーが、6000〜10,000の平均分子量を有するポリエチレングリコールである、請求項1又は2に記載の仮根管シーラー組成物。
  4. 水溶性ポリマーを25〜35重量%含む、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の仮根管シーラー組成物。
  5. 粒状無機放射線不透過性フィラーが、0.5〜100μmの平均粒径を有するタングステン酸カルシウム、硫酸バリウム及びタングステン酸バリウムから選択される、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の仮根管シーラー組成物。
  6. タングステン酸カルシウムを25〜35重量%含む、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の仮根管シーラー組成物。
  7. 耐アルカリ性粒状フィラーが、5〜50nmの平均粒径を有する二酸化ジルコニウム及び二酸化チタン又はこれらの混合物から選択される、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の仮根管シーラー組成物。
  8. 二酸化ジルコニウムを0.5〜2重量%含む、請求項1乃至7のいずれか1項に記載の仮根管シーラー組成物。
  9. アルカリ土類金属水酸化物又はアルカリ金属水酸化物を10〜20重量%含む、請求項1乃至8のいずれか1項に記載の仮根管シーラー組成物。
  10. アルカリ土類金属水酸化物が水酸化カルシウムである、請求項1乃至9のいずれか1項に記載の仮根管シーラー。
  11. 水を20〜30重量%の量で含む、請求項1乃至10のいずれか1項に記載の仮根管シーラー組成物。
  12. 湿潤剤がソルビトールである、請求項1乃至11のいずれか1項に記載の仮根管シーラー組成物。
  13. 湿潤剤が5〜15重量%の量で含有される、請求項1乃至12のいずれか1項に記載の仮根管シーラー組成物。
  14. 少なくとも8のpHを有する、請求項1乃至13のいずれか1項に記載の仮根管シーラー組成物。
  15. 1〜200Pa・s(25℃)の範囲内の動粘度を有する、請求項1乃至14のいずれか1項に記載の仮根管シーラー組成物。
  16. 成分(a)及び(f)の総量と成分(b)及び(c)の総量との比が、((a)+(f))/((b)+(c))=1.5〜0.025である、請求項1乃至15のいずれか1項に記載の仮根管シーラー組成物。
  17. (a)水中で、
    (i)5000〜100,000の平均分子量を有する水溶性ポリマー0.5〜40重量%;
    (ii)粒状無機放射線不透過性フィラー20〜40重量%;
    (iii)1〜100nmの平均粒径を有する耐アルカリ性粒状フィラー0.01〜5重量%;
    (iv)アルカリ土類金属水酸化物及び/又はアルカリ金属水酸化物5〜25重量%;
    (v)水15〜45重量%;並びに
    (vi)湿潤剤0〜25重量%
    を混合するステップと、
    (b)混合物を分散させるステップと
    を含む、仮根管シーラーの調製のための方法。
  18. 分散させるステップ(b)が、媒体ミリング又はサブミクロンミリングである、請求項15に記載の方法。
  19. 分散させるステップ(b)において、アニュラーギャップ式ビーズミル、高圧ホモジナイザー又はコロイド円錐ミルを使用する、請求項15又は16に記載の方法。
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