JP2016504229A

JP2016504229A - ゴム、エラストマー又はポリマーアンテナを備える、ｒｆｉｄタグを含むタイヤのような製品

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Publication number: JP2016504229A
Application number: JP2015542033A
Authority: JP
Inventors: タッカー，ランドール・エル
Original assignee: Cooper Tire and Rubber Co
Current assignee: Cooper Tire and Rubber Co
Priority date: 2012-11-13
Filing date: 2013-11-13
Publication date: 2016-02-12
Also published as: JP6763929B2; US9701080B2; JP2019048636A; KR102255579B1; CA2921327A1; EP2920010A2; ES2739911T3; EP2920010B1; US10150267B2; US20150314542A1; CA2921327C; MX359464B; WO2014078418A2; MX2015006047A; US20170305088A1; KR20150084989A; WO2014078418A3; EP2920010A4

Abstract

タイヤのような製品は、外側サイドウォールに沿って配置された無線周波数識別装置（ＲＦＩＤ）組立体を含む。該ＲＦＩＤ組立体は、薄く、可撓性、実質的に平面状、細長の非導電性ゴム、エラストマー又はポリマー基層を有している。少なくとも一部分が同一の導電性ゴム、エラストマー又はポリマーにて形成された第一及び第二の薄く、可撓性、細長の実質的に平面状の第一のアンテナ部分が基層上に設けられている。第一のアンテナ部分の対向した第一及び第二の端部は、異なる第一及び第二の幅を有している。チップは、第一及び第二のアンテナ部分とそれぞれ作用可能な電気的接続状態にて対向した第一及び第二の端部を有し、かつ外側サイドウォールと基層との間に配置されている。

Description

［０００１］本出願は、２０１２年１１月１３日付けにて出願した米国仮特許出願第６１／７２５，８１４号の優先権の利益を主張するものである。
［０００２］本発明は、ゴム、エラストマー又はポリマー製品、より具体的には、無線周波数識別デバイス（ＲＦＩＤ）タグ又は組立体を組み込んだタイヤ、及び該製品すなわちタイヤ内にＲＦＩＤタグ又は組立体を組み込む製造方法に関し、これらに関して説明する。しかし、本発明の特定の形態は、関係する環境及び用途にて適用可能である。

［０００３］製造メーカは、タイヤのような製品内にＲＦＩＤタグを組み込むことは、顕著な利点をもたらすものであると確信している。例えば、ＲＦＩＤタグが製品内に効果的に成形されるならば、その製品の製造品質は改良されよう。特に、製造中、製品ごとの製造の変動を無くすこと、又は、製造プロセス中の裕度を厳しくすることが実現可能となろう。製造を改良するための方策の一例は、製造プロセスの早期にてＲＦＩＤタグを組み込むことである。このためには、ＲＦＩＤタグは、例えば、加硫又は硬化と関係した高温度に耐えなければならない。ＲＦＩＤチップ、ダイ又は電子構成要素を被包する絶縁性材料は、タグが加硫プロセスに耐え抜くことを許容している。

［０００４］別の問題点は、ＲＦＩＤタグのサイズを小型にすることであった。ＲＦＩＤタグが過大であるならば、タグは、異な材料の比率が過大な値となるであろう。残念なことに、タグのサイズを小型にすれば、ＲＦＩＤタグと関係した読み取り範囲を制限するという悪影響を生ずる。従って、ＲＦＩＤタグのサイズを小型にし、かつ十分に耐久性があるようにするならば、十分な読み取り範囲が実現されることを保証するため、アンテナが必要とされよう。

［０００５］異材料の問題を軽減する１つの方法は、アンテナとして使用される銅又は導電性材料に代えて、以下に、導電性ポリマー材料と称する場合もある、導電性ゴム、エラストマー又はポリマー材料を使用することであった。導電性ポリマー材料は、可撓性を提供し、また、金属製アンテナに伴う疲労係数を小さくするであろう。更に、導電性ポリマー材料は、タイヤのサイドウォール構造のような、製品にて典型的に使用されているポリマーと極めて類似した性質を示す。

［０００６］ＲＦＩＤ電子タグ又はチップは、耐熱性の実施の形態にて被包されている。ＲＦＩＤチップは、第一及び第二の突き出す金属製アンテナの接続点を含むことが好ましい。これらの第一及び第二の接続点は、導電性ポリマーアンテナに対して機械的及び電気的インターフェースを提供し、これにより、ＲＦＩＤタグの電子部分を完成させる。タグの構造のその他の点は、典型的に、ＲＦＩＤタグを製品の製造中に組み込むことに注力している。例えば、タイヤの製造にて、ＲＦＩＤタグは、未加硫タイヤにて「元位置」と称されることがある、望ましい所望の半径方向位置にて使用されることが好ましい。各タイヤのカーカス及び各タイヤの組み立てプロセスは、ＲＦＩＤタグを元位置にて組み込む。このため、未加硫タイヤを組み立て且つ試験するため使用される製造プロセスの全てのステップは、より正確にかつ変動の少ない状態にて行うことができる。例えば、未加硫タイヤ内に組み込んだＲＦＩＤタグは、機械のオペレータに関係した変動を少なくし、このため、均一で、反復可能、かつ改良された全体的な製品の品質となる。これらと同一の製造上の利点の幾つかは、その他の製品にても実現することができる。

［０００７］品質を向上させることは、ＲＦＩＤタグを製品内に組み込むことに関係した１つの利点である。製品内に組み込んだＲＦＩＤタグに関係した別の利点は、製品の格納又は貯蔵に関係したものである。適当な読み取り範囲を実現することができるならば、在庫管理は著しく改良することができる。同様に、読み取り範囲が最大となれば、使用中の製品からデータをより容易に収集することができる。

［０００８］従って、異なるチップ構造をＲＦＩＤタグ内に受け入れるすなわち組み込むためには、可撓性が必要とされ、このため、ＲＦＩＤタグを含む製品の読み取り範囲を最大にすることも必要とされている。

［０００９］第一及び第二のアンテナ部分は、各々、少なくとも一部分が導電性ゴム、エラストマー又はポリマーにて形成される。アンテナ部分の各々は、第一及び第二の端部にて異なる幅を有しており、アンテナ部分は、非導電性部分に離間した関係にて配置されることが好ましい。チップは、第一及び第二のアンテナ部分と作用可能な電気的接続状態にて対向した第一及び第二の端部を有している。

［００１０］１つの実施の形態において、タイヤは、内側及び外側ゴムサイドウォールの間かっこを延伸するトレッド部分を含む。無線周波数識別装置（ＲＦＩＤ）タグ又は組立体は、サイドウォール内に配置され、かつ外側サイドウォールに沿って配置されることが好ましい。ＲＦＩＤ組立体は、非導電性ゴム基層を含む。第一及び第二のアンテナ部分は、各々、少なくとも一部分、導電性ゴムにて形成される。アンテナ部分の各々は、第一及び第二の端部に隣接して異なる幅を有し、アンテナ部分は、離間した関係にて基層の上に配置されることが好ましい。チップは、第一及び第二のアンテナ部分と作用可能な電気的接続状態にて対向した第一及び第二の端部を有している。

［００１１］第一及び第二のアンテナ部分は、各々、その少なくとも軸方向延伸部分の上を延伸する第一及び第二の端部の間にテーパー付き部分を有している。
［００１２］第一及び第二のアンテナ部分のテーパー付き部分の各々は、第一の端部からそれぞれのアンテナ部分の僅かな部分のみの上を第二の端部に向けて延伸することが好ましい。

［００１３］１つの実施の形態において、非導電性ゴムにて形成されたカバー部材は、第一及び第二のアンテナ部分、チップ、及び基層の少なくとも一部分の上に位置するような寸法とされ、該カバー部材は、アンテナ部分と外側サイドウォールとの間に配置されている。

［００１４］製品を製造する方法は、非導電性ゴム基層を提供するステップと、少なくとも一部分が導電性ゴムにて形成された第一及び第二のアンテナ部分を該基層の上に配置するステップとを含み、この場合、アンテナ部分は、該基層と製品の外面との間に配置されている。該方法は、チップの第一及び第二の端部を第一及び第二のアンテナ部分とそれぞれ機械的にかつ電気的に接続し、かつチップを外面と基層との間に配置するステップを更に含む。

［００１５］ＲＦＩＤ組立体を含むタイヤを製造する方法は、内側及び外側ゴムサイドウォールの間を跨ぐトレッド部分を提供するステップを含む。該方法は、ＲＦＩＤ組立体を外側サイドウォールに沿って配置するステップを含む。該方法は、非導電性ゴム基層を提供するステップと、少なくとも一部分が導電性ゴムにて形成された第一及び第二のアンテナ部分を該基層の上に配置するステップとを含み、この場合、アンテナ部分は、該基層と外側サイドウォールとの間に配置されている。該方法は、チップの第一及び第二の端部を第一及び第二のアンテナ部分とそれぞれ機械的にかつ電気的に接続し、かつチップを外側のサイドウォールと基層との間に配置するステップを更に含む。

［００１６］１つの実施の形態において、カバー部材が第一及び第二のアンテナ部分の上に配置され、かつアンテナ部分と外側サイドウォールとの間に配設されている。
［００１７］主たる利点は、アンテナに対して改良された読み取り範囲を有するタイヤのような製品内にＲＦＩＤ組立体を組み込むことが可能な点である。

［００１８］別の利点は、ＲＦＩＤタグ又は組み立て体をあらかじめ組み立て、その後、未加硫段階の製造プロセスの間、その組み立てたＲＦＩＤタグをタイヤの外側サイドウォールの上に配置することが可能な点である。

［００１９］更に別の利点は、アンテナの有効な読み取り範囲を保持しつつ、製品の構造造内に不当な量の望まない異材料を加えることなく、ＲＦＩＤチップのサイズを小型にすることが可能な点である。

［００２０］更に別の利点は、タイヤのサイドウォールのゴムと類似した多くの品質を有する導電性ゴムと関係するものである。
［００２１］本発明の更なる利点及び有利な点は、以下の詳細な説明を読みかつ理解することにより、明らかなになるであろう。

本発明に従ったＲＦＩＤタグを含むタイヤのような製品の断面図である。ＲＦＩＤタグの第一の層すなわち基層の平面図である。本発明のＲＦＩＤタグのアンテナの平面図である。本発明の代替的な実施の形態にて使用されるＲＦＩＤタグのカバー部材の平面図である。組み立てたＲＦＩＤタグの平面図である。

［００２７］先ず、図１を参照すると、ゴムタイヤ１００のような製品が図示されており、該製品は、第一のすなわち内側サイドウォール１３０と第二のすなわち外側サイドウォール１４０との間に配設されたクラウン１２０上に受けられたトレッド部分１１０を含む。ビード１５０、１６０がホイールリム（図示せず）と協働するようにそれぞれのサイドウォール１３０、１４０の内径端縁に沿って設けられている。当業者は、タイヤは、トレッド部分１１０上に各種のトレッドパターンの１つを有することができ、かつ（または）クラウン又はサイドウォール部分内に各種のベルト、コード又は強化部材を内蔵し、タイヤの各種の望ましい機能を満足させることができることが理解されよう。全体として、これらのいずれかの改変例で本発明の範囲に属さないものはない。

［００２８］無線周波数識別装置（ＲＦＩＤ）組立体すなわちタグ１７０は、タイヤ１００のような製品内の所望の位置に含まれている。タイヤにて使用されるＲＦＩＤタグの使用に関して、ＲＦＩＤタグ１７０の１つの好ましい位置は、タイヤ１００の外側サイドウォール１４内である。好ましくは、かつ背景技術にて説明したように、タイヤの製造プロセスの早期の段階にて、すなわち好ましくは、未加硫タイヤ内にＲＦＩＤタグを組み込むことが望ましい。これを実現するためには、電子構成要素又はすなわちＲＦＩＤタグを被包するため、絶縁性材料を使用することが必要となる。銅又はその他の導電性材料のような金属に材料に代えて、導電性ゴム材料を使用することにより、高い可撓性が実現され、また、タイヤ内に異材料を採用することに関係した問題点に対処することができた。すなわち、ＲＦＩＤタグのサイズを最小にし、ゴムタイヤ内に含まれる異材料の量が最小であるようにすることも望ましい。これらの設計の判断基準の各々は、ＲＦＩＤタグの読み取り距離に全体として悪影響を与えるものであった。

［００２９］読み取り範囲又は読み取り距離が増大した可撓性のＲＦＩＤタグを有する改良されたタイヤ１００は、図２から図５により特定的に図示されている。第一の層すなわち基層２００は、図２に個別に図示されている。好ましくは、基層２００は、非導電性ゴム、エラストマー又はポリマーのような、非導電性材料のような薄く、可撓性で実質的に平面状の細長い構造体であるものとする。図示した実施の形態において、該基層は、対向した第一及び第二の端部２０６、２０８の間を延伸する長手方向端縁２０２、２０４を有している。導電性基層を形成するために使用した材料（例えば、ゴム）は、最終製品の材料と類似した性質を有することが好ましい。例えば、基層２００を形成するために使用したゴムは、タイヤのゴムと類似した性質を有し、完成したタイヤを切断した場合、基層及びサイドウォール１４０のゴムの相違点がほとんど又は全く感知できないことが望ましい。

［００３０］本発明を制限することなく、基層２００を形成するめに使用した原材料は、厚さが０．７６２ミリ（０．０３インチ）程度であり、基層の所望の薄く、可撓性の性質を提供し、また、製品の最終用途に依存して、その他の厚さとすることが望ましいことがあろう。基層２００は、その断面の全体にわたって全体として一定の厚さを有し、また、該基層は、全体として平面状である。該基層２００は、細長であり、例えば、該基層は幅の約４倍の長さを有することが好ましい。すなわち、長手方向端縁２０２、２０４の各々は、対向した端部２０６、２０８の幅寸法の約４倍の寸法を有している。この場合にも、本発明を制限することなく、１つの好ましい実施の形態において、基層２００は、約１９．０５ミリ（０．７５インチ）の幅、約８．５６センチ（３．３７インチ）の長さを有している。基層２００がタイヤのサイドウォール１４０の残りの部分に合体する箇所にて鋭角な端縁を最小にするため、基層は、湾曲し又は丸味を付けたコーナを有することが好ましい。

［００３１］図３には、基層２００の第一の面すなわち上面２１０の上に受けられたアンテナ２２０が図示されている。該アンテナ２２０は、導電性ゴムにて形成されることが好ましく、より好ましくは、第一及び第二のアンテナ部分２２２、２２４を有するものとする。該第一及び第二のアンテナ部分２２２、２２４は、端部同士を接した状態にて配設されている。より具体的には、アンテナ部分２２２、２２４は、アンテナ部分の端部の間に小さい間隙又は空間２２６がある状態にて隣接し、離間した関係に配設されている。第一の好ましい実施の形態におけるアンテナ部分２２２、２２４の各々は、第一のすなわち小さい寸法の第一の端部すなわち内端２２８と、第二のすなわち大きい寸法の末端すなわち外端２３０とを有している。好ましくは、アンテナ部分の各々の幅は、第一の端部２２８から全体として一定のテーパー付部分２３２を付けて寸法が増大し、該テーパー付部分は、アンテナ部分２２２、２２４の各々の全長の僅かな部分にわたってのみ延伸していることが好ましい。テーパー付部分が外端２３０の大きい寸法部分に達すると、該アンテナ部分は、その長手方向延伸部の残りの部分を通って全体として一定の幅２３４を有している。勿論、その設計が最終的な環境にてアンテナの所望の作動パラメータを実現するならば、第一の端部と第二の端部との間の寸法を変化させる代替的な構造又は形状とすることも考えられる。

［００３２］好ましい実施の形態において、アンテナ部分２２２、２２４の各々は、約３８．１ミリ（１．５インチ）の長手方向長さ、約１２．７ミリ（０．５インチ）の幅、及び約０．７６２ミリ（０．０３インチ）の厚さを有している。それぞれのアンテナ部分の第一の端部２２８の間に約３．０５ミリ（０．１２インチ）の間隙があり、このため、アンテナの全長は約７．９２センチ（３．１２インチ）である。この場合にも、これらは代表的な寸法にしか過ぎず、アンテナ部分が受けられる基層２００に対するアンテナ部分の寸法を示すため掲げたものである。基層と同様に、各アンテナ部分の端部２３０は、湾曲し又は丸味を付けたコーナを有することが好ましい。

［００３３］導電性ゴムのアンテナ部分２２２、２２４の形態は、双極型アンテナ装置を形成することにつながる。アンテナ部分２２２、２２４は、先行技術の装置と比較して約０．９９メートル（３フィート）だけ読み取り範囲の距離を向上させる、全体として蝶ネクタイの形態を形成する。すなわち、読み取り及び通信の目的のため、ＲＦＩＤ組立体が感知することのできる距離は、この蝶ネクタイの形態により著しく向上する。双極型アンテナ装置は、全体的な輻射パワー及び放射を向上させ、その結果、先行技術の装置と比較して顕著な改良となる。理想的には、アンテナ部分の各々が四分の一波長を成形するアンテナにより、半波長の双極型が提供されるものとする。

［００３４］図４には、非導電性ゴムにより形成された選択可能なカバー部材２４０が示されている。より具体的には、アンテナ部分２２２、２２４は、それぞれのアンテナ部分の第一の端部２２８の間に間隙２２６が形成された状態にて端部同士を接した関係に配設されている。ＲＦＩＤチップすなわちタグ２５０（図５）は、それぞれのアンテナ部分２２２、２２４と機械的にかつ電気的に接続された対向した端部にて第一及び第二の導電性端部２５２、２５４を有することが好ましい。幾つかの場合、タイヤ１００のサイドウォール１４０の外面１４２は、アンテナ２２０及びＲＦＩＤチップの基層２００による被包を十分に完成させる作用を果たすことができる。その他の場合、また、ＲＦＩＤタグが外側サイドウォール１４０の外面１４２の上に配置される前に、タイヤと別個にＲＦＩＤタグを組み立て易くするため、カバー部材２４０を基層２００の上に、また、アンテナ部分２２２、２２４の上に、かつＲＦＩＤチップ２５０の上に配置し、これにより、タイヤの加硫プロセスと関係した高温度からアンテナ２２０及びＲＦＩＤチップ２５０を被包することができる。ＲＦＩＤタグを外側サイドウォールの外面に沿った所望の位置に装着することが好ましいが、当業者は、本発明の範囲及び意図から逸脱することなく、ＲＦＩＤタグの代替的な装着位置（例えば、外側サイドウォールの内面に沿った位置、又はトレッド部分の下方等）とすることが可能であることが理解されよう。製造中の品質管理の向上といったような上述した理由のため、ＲＦＩＤタグは、各製品にて同一の所望の装着位置に配置される。このようにして、製品は、製造中、正確に、方向決めすることができ、また、製造プロセスは、正確に、均一等に実行することができ、製造環境にて任意の関係したセンサー又は読み取り装置を理想的に配置し、ＲＦＩＤタグの読み取り可能性を最大にすることができる。

［００３５］再度、例示の目的のため、また、本発明を限定することを意図することなく、１つの好ましい実施の形態において、カバー部材２４０は、約１６ミリ（０．６３インチ）の幅と、約８２．５５ミリ（３．２５インチ）の全長とを有している。カバー部材２４０は、同様に、約０．７６２ミリ（０．０３インチ）の厚さを有する非導電性ゴムの原材料にて形成されることが好ましい。カバー部材２４０のこの寸法決め（すなわち、細長い端縁２４２、２４４の寸法及び端部２４６、２４８の寸法）は、アンテナ２２０及びチップ２５０が基層２００の上に配置されたならば、該カバー部材がこれらの構成要素を完全に覆い、また、該カバー部材の全体的な設置面積すなわち周縁の寸法が基層よりもわずかに小さく、ステップオフ寸法を小さくするようなものとする。すなわち、ＲＦＩＤタグのそれぞれの層の周縁寸法を漸進的に小さくすることにより、タグがタイヤのサイドウォール１４０内に組み込まれたとき、タイヤに沿って亀裂が生ずる機会は少なくなる。このようにして、アンテナ及びＲＦＩＤチップは、基層とサイドウォールの外面との間に配置される。カバー部材が使用される場合、該カバー部材は、同様に、アンテナとサイドウォールの外面との間に配置される。

［００３６］本発明は、好ましい実施の形態に関して説明した。当業者には、改変例及び変更例が明らかになるであろうし、また、本発明は、それらが次の請求の範囲に属する限り、かかる改変例及び変更例を包含するものであるとみなされる。

Claims

タイヤにおいて、
内側及び外側ゴムサイドウォールの間を跨ぐトレッド部分と、
外側サイドウォールに沿って配置された無線周波数識別装置（ＲＦＩＤ）組立体とを備え、該組立体は、
薄く、可撓性、実質的に平面状の細長い非導電性ゴム基層と、
少なくとも一部分が導電性ゴムにて形成された薄く、可撓性、細長い、実質的に平面状の第一のアンテナ部分であって、該第一のアンテナ部分の対向した第一及び第二の端部が異なる第一及び第二の幅を有し、基層とサイドウォールとの間に配置された前記第一のアンテナ部分と、
少なくとも一部分が導電性ゴムにて形成された薄く、可撓性、細長い、実質的に平面状の第二のアンテナ部分であって、該第二のアンテナ部分の対向した第一及び第二の端部が異なる第一及び第二の幅を有し、基層と外側サイドウォールとの間に配置され、該第一及び第二のアンテナ部分のそれぞれの第一の端部が互いに隣接し、離間した関係にて配設された、前記第二のアンテナ部分と、
第一及び第二のアンテナ部分と作用可能に電気的に接続した状態にある対向した第一及び第二の端部を有し、かつ外側サイドウォールと基層との間に配置された、チップと、を含む、タイヤ。
請求項１に記載のタイヤにおいて、
第一及び第二のアンテナ部分の各々は、少なくともその軸方向延伸部の上を延伸する、第一の端部と第二の端部との間のテーパー付き部分を有する、タイヤ。
請求項２に記載のタイヤにおいて、
テーパー付き部分の各々が、第一の端部から第一の及び第二のアンテナ部分の各々の軸方向延伸部の僅かな部分の上のみを第二の端部に向けて延伸する、タイヤ。
請求項１に記載のタイヤにおいて、
第一及び第二のアンテナ部分の外周辺は、基層の外周辺から内方に配置される、タイヤ。
請求項１に記載のタイヤにおいて、
非導電性ゴムにて形成され、かつ第一及び第二のアンテナ部分、チップ及び基層の少なくとも一部分の上に位置するような寸法とされたカバー部材を更に備え、該カバー部材は、アンテナ部分とサイドウォールとの間に配置される、タイヤ。
請求項５に記載のタイヤにおいて、
第一及び第二のアンテナ部分の各々は、基層とカバー部材との間に配置され、第一及び第二のアンテナ部分の全周辺部分は、基層及びカバー部材の双方により覆われる、タイヤ。
請求項５に記載のタイヤにおいて、
カバー部材は、基層の実質的に全体の上を延伸するタイヤ。
請求項１に記載のタイヤにおいて、
アンテナ部分の各々は、その長さ及び幅寸法と比較して、最小の高さ寸法の全体として平面状の細長い形態を有し、前記第一及び第二のアンテナ部分は端部を接した関係に配置される、タイヤ。
請求項８に記載のタイヤにおいて、
前記第一の端部は、第一及び第二のアンテナ部分の前記第二の端部よりも小さい幅を有し、第一及び第二のアンテナ部分の前記第一の端部は、隣接し、離間した関係にて配置され、前記チップの第一及び第二の端部は、第一及び第二のアンテナ部分の第一の端部と作用可能に係合する、タイヤ。
請求項９に記載のタイヤにおいて、
第一及び第二のアンテナ部分の大きい寸法の第二の端部は、実質的に一定の幅を有する、タイヤ。
請求項１に記載のタイヤにおいて、
第一及び第二のアンテナ部分は共に、実質的に蝶ネクタイ（ｂｏｗｔｉｅ）の形態を形成する、タイヤ。
タイヤ用の無線周波数識別装置（ＲＦＩＤ）組立体において、
非導電性ゴム基層と、
少なくとも一部分が導電性ゴムにて形成され、且つ第一のアンテナ部分であって、小さい寸法の第一の領域と、大きい寸法の第二の領域とを有する、前記第一のアンテナ部分と、
少なくとも一部分が導電性ゴムにて形成され、かつ第一のアンテナ部分から離間した関係にて前記基層に固定された第二のアンテナ部分であって、小さい寸法の第一の領域と、大きい寸法の第二の領域とを有する、前記第二のアンテナ部分と、
第一及び第二のアンテナ部分とそれぞれ相互に接続する対向した第一及び第二の端部を有するチップとを備える、タイヤ用の無線周波数識別装置（ＲＦＩＤ）組立体。
請求項１２に記載の組立体において、
第一のアンテナ部分及び第二のアンテナ部分は、実質的に鏡像の構造を有する、組立体。
請求項１２に記載の組立体において、
チップの第一の端部は、第一のアンテナ部分の第一の領域に機械的にかつ電気的に接続され、チップの第二の端部は、第二のアンテナ部分の第一の領域に機械的にかつ電気的に接続される、組立体。
請求項１２に記載の組立体において、
第一及び第二のアンテナ部分の完全に上に位置する共に、基層の実質的に全体の上を延伸する寸法とされたゴムカバー部材を更に備える、組立体。
請求項１２に記載の組立体において、
アンテナ部分の各々は、その長さ及び幅寸法と比較して、最小の高さ寸法の全体として平面状の細長い形態を有し、
第一及び第二のアンテナ部分は、端部同士を接した関係にて配設される組立体。
請求項１６に記載の組立体において、
アンテナ部分の各々は、薄く、可撓性で、実質的に平面状であり且つ細長である、組立体。
無線周波数識別装置（ＲＦＩＤ）組立体を含むタイヤを製造する方法において、
内側及び外側ゴムサイドウォールの間を跨ぐトレッド部分を提供するステップと、
無線周波数識別装置（ＲＦＩＤ）組立体を外側サイドウォールに沿って配置するステップと、
薄く、可撓性、実質的に平面状の細長い非導電性ゴム基層を提供するステップと、
少なくとも一部分が導電性ゴムにて形成された薄く、可撓性、細長い、実質的に平面状の第一のアンテナ部分であって、該第一のアンテナ部分の対向した第一及び第二の端部が異なる第一及び第二の幅を有する前記アンテナ部分を提供するステップと、
前記第一のアンテナ部分を基層と外側サイドウォールとの間に配置するステップと、
少なくとも一部分が導電性ゴムにて形成された薄く、可撓性、細長い、実質的に平面状の第二のアンテナ部分であって、該第二のアンテナ部分の対向した第一及び第二の端部が異なる第一及び第二の幅を有する前記第二のアンテナ部分を提供するステップと、
前記第二のアンテナ部分を基層と外側サイドウォールとの間に配置し、該第一及び第二のアンテナ部分のそれぞれの第一の端部が互いに隣接し、離間した関係にて配設されるようにするステップと、
チップの第一及び第二の端部を第一及び第二のアンテナ部分とそれぞれ機械的にかつ電気的に接続するステップと、
チップを外側サイドウォールと基層との間に配置するステップとを備える、方法。
請求項１８に記載の方法において、
カバー部材を第一及び第二のアンテナ部分と外側サイドウォールとの間に提供するステップを更に備える、方法。
請求項１８に記載の方法において、
アンテナ部分を配置するステップは、その第一の端部が第一及び第二の端部の異なる幅よりも狭小であるように、第一及び第二のアンテナ部分を方向決めするステップを含む、方法。
製品において、
製品の外側サイドウォールに沿って配置された無線周波数識別装置（ＲＦＩＤ）組立体を備え、該組立体は、
薄く、可撓性、実質的に平面状の細長い非導電性ゴム、エラストマー又はポリマー基層と、
少なくとも一部分が導電性ゴム、エラストマー又はポリマーにて形成された薄く、可撓性、細長い、実質的に平面状の第一のアンテナ部分であって、該第一のアンテナ部分の対向した第一及び第二の端部が異なる第一及び第二の幅を有し、基層とサイドウォールとの間に配置された前記第一のアンテナ部分と、
少なくとも一部分が導電性ゴム、エラストマー、又はポリマーにて形成された薄く、可撓性、細長い、実質的に平面状の第二のアンテナ部分であって、該第二のアンテナ部分の対向した第一及び第二の端部が異なる第一及び第二の幅を有し、基層と外側サイドウォールとの間に配置され、該第一及び第二のアンテナ部分のそれぞれの第一の端部が互いに隣接し、離間した関係にて配設された、前記第二のアンテナ部分と、
第一及び第二のアンテナ部分と作用可能に電気的に接続した状態にある対向した第一及び第二の端部を有し、かつ外側サイドウォールと基層との間に配置された、チップと、を含む、製品。
請求項２１に記載の製品において、
第一及び第二のアンテナ部分の各々は、少なくともその軸方向延伸部の上を延伸する、第一の端部と第二の端部との間のテーパー付き部分を有する、製品。
請求項２２に記載の製品において、
テーパー付き部分の各々が、第一の端部から第一の及び第二のアンテナ部分の各々の軸方向延伸部の僅かな部分の上のみを第二の端部に向けて延伸する、製品。
請求項２１に記載の製品において、
第一及び第二のアンテナ部分の外周辺は、基層の外周辺から内方に配置される、製品。
請求項２１に記載の製品において、
非導電性ゴム、エラストマー又はポリマーにて形成され、かつ第一及び第二のアンテナ部分、チップ及び基層の少なくとも一部分の上に位置するような寸法とされたカバー部材を更に備え、該カバー部材は、アンテナ部分とサイドウォールとの間に配置される、製品。
請求項２５に記載の製品において、
第一及び第二のアンテナ部分の各々が基層とカバー部材との間に配置されることにより、第一及び第二のアンテナ部分の全周縁が基層及びカバー部材の双方により覆われる、製品。
請求項２５に記載の製品において、
カバー部材は、基層の実質的に全体の上を延伸する製品。
請求項２１に記載の製品において、
アンテナ部分の各々は、その長さ及び幅寸法と比較して、最小の高さ寸法の全体として平面状の細長い形態を有し、第一及び第二のアンテナ部分は、端部同士を接した関係にて配設される、製品。
請求項２８に記載の製品において、
第一の端部は、第一及び第二のアンテナ部分の第二の端部よりも小さい幅を有し、第一及び第二のアンテナ部分の第一の端部は、隣接し、離間した関係にて配置され、チップの第一及び第二の端部は、第一及び第二のアンテナ部分の第一の端部と作用可能に係合する、製品。
請求項２９に記載のタイヤにおいて、
第一及び第二のアンテナ部分の大きい寸法の第二の端部は、実質的に一定の幅を有する、タイヤ。
請求項３０に記載のタイヤにおいて、
第一及び第二のアンテナ部分は、共に、実質的に蝶ネクタイの形態を形成する、タイヤ。
製品用の無線周波数識別装置（ＲＦＩＤ）組立体において、
非導電性ゴム、エラストマー又はポリマー基層と、
少なくとも一部分が導電性ゴム、エラストマー又はポリマーにて形成されて、基層に固定された第一のアンテナ部分であって、小さい寸法の第一の領域と、大きい寸法の第二の領域とを有する前記第一のアンテナ部分と、
少なくとも一部分が導電性ゴム、エラストマー又はポリマーにて形成されて、第一のアンテナ部分から離間した配置状態にて基層に固定された第二のアンテナ部分であって、小さい寸法の第一の領域と、大きい寸法の第二の領域とを有する前記第二のアンテナ部分と、
第一及び第二のアンテナ部分とそれぞれ相互に接続する、対向した第一及び第二の端部を有するチップと、を備える、製品用の無線周波数識別装置（ＲＦＩＤ）組立体。
請求項３２に記載の組立体において、
第一のアンテナ部分及び第二のアンテナ部分は、実質的に鏡像の形態を有する、組立体。
請求項３２に記載の組立体において、
チップの第一の端部は、第一のアンテナ部分の第一の領域と機械的にかつ電気的に接続され、チップの第二の端部は、第二のアンテナ部分の第一の領域と機械的にかつ電気的に接続される、組立体。
請求項３２に記載の組立体において、
ゴム、エラストマー又はポリマーカバー部材を更に備え、該カバー部材は、第一及び第二のアンテナ部分の完全に上に位置するような寸法とされ、かつ基層と実質的に同一の材料にて形成されると共に、基層の実質的に全体の上を延伸する、組立体。
請求項３２に記載の組立体において、
アンテナ部分の各々は、その長さ及び幅寸法と比較して、最小の高さ寸法の全体として平面状の細長い形態を有し、第一及び第二のアンテナ部分は、端部同士を接した関係に配設される、組立体。
請求項３６に記載の組立体において、
アンテナ部分の各々は、薄く、可撓性でかつ実質的に平面状で、細長である、組立体。
無線周波数識別装置（ＲＦＩＤ）組立体を含む製品を製造する方法において、
無線周波数識別装置（ＲＦＩＤ）組立体を製品の外側サイドウォールに沿って配置するステップを備え、該配置するステップは、
薄く、可撓性、実質的に平面状の細長い非導電性ゴム、エラストマー又はポリマー基層を提供するステップと、
少なくとも一部分が同一の導電性ゴム、プラスチック又はエラストマーにて形成された薄く、可撓性、細長い、実質的に平面状の第一のアンテナ部分であって、該第一のアンテナ部分の対向した第一及び第二の端部が異なる第一及び第二の幅を有する前記第一のアンテナ部分を提供するステップと、
前記第一のアンテナ部分を基層と外側サイドウォールとの間に配置するステップと、
少なくとも一部分が同一の導電性ゴム、プラスチック又はエラストマーにて形成された薄く、可撓性、細長い、実質的に平面状の第二のアンテナ部分であって、該第二のアンテナ部分の対向した第一及び第二の端部が異なる第一及び第二の幅を有する前記第二のアンテナ部分を提供するステップと、
第二のアンテナ部分を基層と外側サイドウォールとの間に配置し、該第一及び第二のアンテナ部分のそれぞれの第一の端部が互いに隣接し、離間した関係にて配設されるようにするステップと、
チップの第一及び第二の端部を第一及び第二のアンテナ部分とそれぞれ機械的にかつ電気的に接続するステップと、
チップを外側サイドウォールと基層との間に配置するステップとを含む、方法。
請求項３８に記載の方法において、
第一及び第二のアンテナ部分と外側サイドウォールとの間にカバー部材を提供するステップを更に備える、方法。
請求項３８に記載の方法において、
アンテナ部分を配置するステップは、第一及び第二のアンテナ部分を方向決めするステップを含み、それらの第一の端部が第一及び第二の端部の異なる幅よりも狭小である、方法。