JP2016502542A5 - - Google Patents

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本発明は抗微生物化合物の組合せ物および乾燥フィルム保護用途でのその使用に関し、この組合せ物は、個々の抗微生物化合物の両方の使用で予想される活性よりも予想外に高い活性を有する。
2つ以上の抗微生物化合物の組合せ物の使用により、潜在的な市場を広げ、使用濃度およびコストを減少させ、且つ廃棄物を減少させることができる。いくつかの場合においては、市販の抗微生物化合物は、例えばいくつかの抗微生物化合物に耐性のある微生物等の特定の種類の微生物に対する弱い活性により、高い使用濃度であっても微生物を効果的に抑制することができない。時には、異なる抗微生物化合物の組合せ物は、特に最終使用者環境において微生物の全体的な抑制を提供するのに使用される。例えばWO1998/121962は、ブチルカルバミン酸3−ヨード−2−プロピニルおよびピリチオンの組合せ物を開示しているが、この参照物は本明細書において請求する組合せ物をいずれも提案していない。さらに、健康および/または環境に及ぼす影響が比較的低い、さらなる抗微生物化合物の組合せ物への必要性がある。本発明によって取り組む問題は、このようなさらなる抗微生物化合物の組合せ物を提供することである。
時に、抗微生物化合物は液体コーティング組成物中に含まれ、基材に塗布されて乾燥フィルムになる。このような乾燥フィルムが表面菌類および藻類を抑制することが望ましく、且つこのような乾燥フィルムが健康および環境に対して及ぼす悪影響が、可能な限りほとんどないことも望ましい。
本発明においては、レナシルおよびテルブトリンを含む、相乗的抗微生物組成物を提供する。
本発明は、建築材料における微生物の増殖を阻止する方法または微生物の増殖を抑制する方法をさらに提供する。この方法は、レナシルおよびテルブトリンを含む相乗的抗微生物組成物を添加する工程を含む。ここでレナシルに対するテルブトリンの重量比は1:5〜5:1である。
本発明は、レナシルおよびテルブトリンを含む相乗的抗微生物組成物を含むコーティング組成物をさらに含む。本発明のコーティング組成物は、レナシルおよびテルブトリンを含む相乗的抗微生物組成物も含んでよく、ここでレナシルに対するテルブトリンの重量比は1:5〜5:1である。
最後に、本発明は、レナシルおよびテルブトリンを含む相乗的抗微生物組成物を含むコーティング組成物の層を基材へ塗布すること、ならびにこのコーティング組成物を乾燥すること、またはこのコーティング組成物を乾燥させることを含む方法により作製される乾燥フィルムを提供する。ここでレナシルに対するテルブトリンの重量比は1:5〜5:1である。
「抗微生物化合物」という用語は、使用する投与レベル、系条件および所望の微生物抑制レベルに依存して、微生物の増殖を阻止するかまたは微生物の増殖を抑制することができる化合物を指す。抗微生物化合物には殺バクテリア剤、静バクテリア剤、殺真菌剤、静真菌剤、殺藻剤および静藻剤が含まれる。本明細書において使用される場合、この「抗微生物化合物」という用語は「殺生物剤」という用語と同義である。
他に明記されない限り、温度は摂氏度(℃)であり、パーセントの言及は重量による(wt%)。本発明の組成物における抗微生物化合物のパーセントは、組成物中の活性成分の全重量に基づき、すなわち、溶媒、担体、分散剤、安定剤および存在してもよい他の物質のいずれの量も除外した抗微生物化合物自体に基づく。
レナシルは水中で比較的低い溶解度を有する。乾燥したコーティングおよび建築材料は水に曝され、この水は乾燥したコーティングおよび建築材料から高溶解度化合物を除去する傾向があり得るため、この水中での比較的低い溶解度は、コーティング組成物または他の建築材料に含まれてもよい抗微生物物質にとって好ましい。
船舶用汚損防止剤等のペンキおよび他のコーティング組成物に加えて、本発明の抗微生物化合物組合せ物は、例えば接着剤、コーキング、接合化合物、シーラント、壁板等、ポリマー、プラスチック、合成および天然ゴム、紙製品、ガラスファイバーシート、絶縁材、外部絶縁仕上げ系、屋根用および床用フェルト、建築プラスター、 瓦、モルタル、石膏ボード、木製品ならびに木−プラスチック複合体等の建築材料の保護において特に有用である。本発明の抗微生物化合物組合せ物が建築材料中に存在する場合、いくつかのまたは全ての抗微生物化合物組合せ物が建築材料の表面に存在するか、または建築材料の表面の十分近くに存在して、表面での微生物の増殖を阻止することが好ましい。
いくつかの実施形態においては、本明細書において開示される抗微生物化合物組合せ物を含有するラテックスペンキまたは他の液体コーティング組成物を使用する。
微生物化合物組合せ物は乾燥フィルムコーティングの保護に有用であり、これはペンキまたは他の液体コーティング組成物の塗布後に結果として生じる。好ましくは、抗微生物組成物は本明細書において開示される抗微生物化合物組合せ物を1つ以上含む水性ラテックスペンキである。水性ラテックスペンキは、結合剤がラテックスの形態の(すなわち、水全体に分散したポリマー粒子の形態の)ポリマーである水性液体コーティング組成物である。結合剤が1つ以上のアクリルポリマーを含有する水性ラテックスペンキがより好ましい。
通常、微生物の増殖を抑制する本発明の抗微生物化合物組合せ物の量は、100ppm〜10,000ppmの活性成分である。例えば、本発明においては、レナシルとテルブトリンの和は、100ppm〜10,000ppmの量で存在する。組成物の抗微生物組合せ物は、100ppm以上且つ8,000ppm以下、好ましくは6,000ppm以下、好ましくは5,000ppm以下、好ましくは4,000ppm以下、好ましくは3,000ppm以下、好ましくは2,500ppm以下、好ましくは2,000ppm以下の量で存在する。上述の濃度は、抗微生物化合物組合せ物を含有する液体コーティング組成物においてであり、乾燥フィルム中の抗微生物化合物組合せ物レベルはもっと高いであろう。
本発明は、請求する抗微生物化合物組合せ物のいずれかを材料に組み入れることにより、建築材料、特に乾燥フィルムコーティングにおける微生物の増殖を防止する方法も包含する。
通常、この抗微生物組成物を使用して藻類および/または真菌類の増殖を阻止する。
本発明の組成物はレナシルおよびテルブトリンを含有する。いくつかの実施形態は1つ以上のさらなる抗微生物化合物を含有してもよいと考えられる。
微生物試験用の試料調製は以下の通り行った。
33%の抗微生物活性成分(レナシル)および45%の抗微生物成分テルブトリンを含有するスラリーを、殺生物剤を含まない白色のアクリル/シリコーン系屋外ペンキに後添加し、それぞれ10000および1000ppmの全活性成分濃度にした。次にこれらのペンキを、抗微生物剤を含まないアクリル/シリコーン系ペンキで希釈し、混合して、目的の濃度の試験用抗微生物化合物を調製した。試験した全殺生物剤濃度は、125、250、500、1000、2000および5000ppmであった。殺生物剤添加後または希釈後、馬力振とう機(AXEL 75M3372/ Agitateur SO−10MI)を用いて、均一になるまでペンキを90秒混合した。所望の比の抗微生物化合物を得るため、異なる抗微生物化合物を同一レベルで含有するペンキを混合した。1日後、ペンキを280μmの湿った膜厚でSchleicher & Schuell濾紙に塗布し、直射日光を避けて室温で3日間乾燥した。各パネルから正方形のディスク(1.6cm×1.6cm)を切り出し、藻類有効性試験用基材として使用した。この試料サイズは試料ディスクを試験プレートのウェルに設置する際の寒天境界を考慮した。
F. C. Kullらの方法(Applied Microbiology, Vol. 9 (1961))に基づき、SIを計算する。この試験においては、試験した各微生物に対して個々の抗微生物剤により示されたパーセント阻止に基づき選択した最小阻止濃度を有する以下の式に基づきSIを計算した。
SI=Qa/QA+Qb/QB
Qa=ブレンド中の抗微生物剤Aの濃度
QA=唯一の殺生物剤としての抗微生物剤Aの濃度
Qb=ブレンド中の抗微生物剤Bの濃度
QB=唯一の抗微生物剤としての抗微生物剤Bの濃度

Claims (6)

  1. レナシルおよびテルブトリンを含む、相乗的抗微生物組成物。
  2. 前記相乗的抗微生物組成物がテルブトリンを含み、レナシルに対する該テルブトリンの重量比が1:5〜5:1である、請求項1記載の相乗的抗微生物組成物。
  3. 建築材料における微生物の増殖を阻止する方法または微生物の増殖を抑制する方法であって、該方法が請求項2記載の相乗的抗微生物組成物を該建築材料に添加する工程を含む方法。
  4. 請求項1記載の相乗的抗微生物組成物を含むコーティング組成物。
  5. 請求項2記載の相乗的抗微生物組成物を含むコーティング組成物。
  6. 下記工程(i)及び(ii):
    (i)請求項5記載のコーティング組成物の層を基材へ塗布すること、
    (ii)該コーティング組成物を乾燥させること
    を含む方法により作製される乾燥フィルム。
JP2015545477A 2012-11-30 2013-11-29 乾燥フィルム保護用のレナシルおよびテルブトリンの相乗的組合せ物 Expired - Fee Related JP6364020B2 (ja)

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