JP2016225904A - 画像信号処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】カメラから入力されたデジタル信号に応じた画像を表示部に表示可能な系において、表示部に表示されている画像が異常によって固着したことを検出可能な新規の構成を提供すること。【解決手段】カメラ(10)から直接又は間接的に入力され、表示部(35)の駆動用に提供されるデジタル信号を取得する信号取得手段(33)と、前記信号取得手段が取得したデジタル信号のうち、所定画素における所定色の輝度に対応する最下位ビットの信号を少なくとも含む一部の信号に対して、経時変化の有無を判断する変化判断手段(33)と、前記一部の信号の経時変化が所定期間に亘って無いと前記変化判断手段が判断したとき、前記デジタル信号に異常があると判断する異常判断手段(33)と、を備える。【選択図】図1
Description
本発明は、カメラから入力されたデジタル信号に応じた画像を表示部に表示可能な系において、表示部における表示状態の異常を検知する画像信号処理装置に関する。
従来、例えば車載カメラ等のカメラから入力されたデジタル信号をフレーム情報として画像メモリに一旦記憶し、そのフレーム情報を画像メモリから読み出して画像処理を施した後、当該画像処理後のデジタル信号を表示部の駆動用に提供する技術が知られている。また、そのような技術に関連して、現在のフレーム情報と1フレーム前のフレーム情報とを比較して、両者の各画素の信号レベルが一致していたら画像メモリがフリーズ状態である(すなわち、表示部に表示されている画像が異常によって固着した)と判断することも提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
このように、カメラから入力されたデジタル信号に応じた画像を表示部に表示可能な系において、表示部に表示されている画像が異常によって固着したことを検出する要請がある。本発明は、こうした問題に鑑みてなされたものであり、カメラから入力されたデジタル信号に応じた画像を表示部に表示可能な系において、表示部に表示されている画像が異常によって固着したことを検出可能な新規の構成を提供することを目的としている。
本発明の画像信号処理装置は、信号取得手段と、変化判断手段と、異常判断手段とを備える。信号取得手段は、カメラから直接又は間接的に入力され、表示部の駆動用に提供されるデジタル信号を取得する。変化判断手段は、前記信号取得手段が取得したデジタル信号のうち、所定画素における所定色の輝度に対応する最下位ビットの信号を少なくとも含む一部の信号に対して、経時変化の有無を判断する。異常判断手段は、前記一部の信号の経時変化が所定期間に亘って無いと前記変化判断手段が判断したとき、前記デジタル信号に異常があると判断する。なお、前記所定画素,所定色,所定期間とは、予め設定されていれば任意であってよい。
カメラから直接又は間接的に入力され、表示部の駆動用に提供されるデジタル信号には、カメラ周囲の明るさの変化や、カメラの電源電圧の変動等により、少なくとも最下位ビットの信号値に常に変動が見られる。このような変動は、表示部の表示画像に人間が認知できるような変化がない場合でも、多くの場合に、表示部の各画素において見られる。そこで、表示部の駆動用に提供されるデジタル信号のうち、所定画素における所定色の輝度に対応する最下位ビットの信号を少なくとも含む一部の信号に、所定期間に亘って経時変化が無い場合、異常判断手段は前記デジタル信号に異常があると判断する。
この判断は、表示部の駆動用に提供される信号、例えば表示部としての素子に対する駆動信号に対してなされる。このため、本発明では、フレーム情報をメモリから読み出すなどの処理を行う制御系に異常が発生した場合にも、その異常による固着を検出することができる。また、本発明は、カメラから入力されたデジタル信号をフレーム情報としてメモリに書き込むことなく直接表示部へ提供するような系にも適用することができる。
なお、本発明において、前記信号取得手段によって取得されるデジタル信号は、カメラから入力された後にフレーム情報としてメモリに一旦記憶され、当該メモリから読み出されて更に画像処理がなされた後に、前記表示部の駆動用に提供されるデジタル信号であってもよい。この場合、画像処理がなされた後の、表示部の駆動用に提供されるデジタル信号の伝達経路よりも上流におけるどの制御系に異常が発生した場合にも、その異常による固着を良好に検出することができる。
ここで、特許文献1に記載の構成では、フレーム情報をメモリから読み出して比較する必要がある。このため、フレーム情報を記憶したメモリに対して読み書きの処理を行う制御系で異常が発生した場合には、表示部に表示されている画像が異常によって固着したことを検出することができない。これに対して、前記構成が採用された場合、フレーム情報をメモリに対して読み書きする制御系に異常が発生した場合にも、その異常による固着を良好に検出することができる。
以下、本発明が適用された実施形態について、図面を用いて説明する。
[1.第1実施形態]
[1−1.構成]
図1に示すカメラ画表示装置は、本発明の画像信号処理装置の第1実施形態であり、車載カメラ10と、車載情報処理機器20と、ディスプレイ30と、を備える。車載カメラ10は、車両の後方の映像を撮影するいわゆるバックカメラであってもよく、その他のカメラであってもよい。以下の説明では、車載カメラ10はバックカメラであるものとする。車載情報処理機器20は、車載カメラ10が撮影した車両後方の映像(以下、カメラ画ともいう。)をディスプレイ30に表示させる処理機器である。車載情報処理機器20は、カメラ画又は地図を選択的に表示させるナビゲーション装置であってもよく、その他の処理装置であってもよい。以下の説明では、車載情報処理機器20はナビゲーション装置であるものとする。ディスプレイ30は、運転席前方に配置された液晶表示装置であってもよく、例えばヘッドアップディスプレイ等、その他の表示装置であってもよい。
[1.第1実施形態]
[1−1.構成]
図1に示すカメラ画表示装置は、本発明の画像信号処理装置の第1実施形態であり、車載カメラ10と、車載情報処理機器20と、ディスプレイ30と、を備える。車載カメラ10は、車両の後方の映像を撮影するいわゆるバックカメラであってもよく、その他のカメラであってもよい。以下の説明では、車載カメラ10はバックカメラであるものとする。車載情報処理機器20は、車載カメラ10が撮影した車両後方の映像(以下、カメラ画ともいう。)をディスプレイ30に表示させる処理機器である。車載情報処理機器20は、カメラ画又は地図を選択的に表示させるナビゲーション装置であってもよく、その他の処理装置であってもよい。以下の説明では、車載情報処理機器20はナビゲーション装置であるものとする。ディスプレイ30は、運転席前方に配置された液晶表示装置であってもよく、例えばヘッドアップディスプレイ等、その他の表示装置であってもよい。
車載カメラ10は、撮像素子11と映像処理部13とデジタル伝送送信部15と、を備える。撮像素子11は、例えば平面状に配列されたCCD(Charge−Coupled Device)とA/D変換器とを備えて構成され、図示省略したレンズを介して入射する二次元映像に応じたデジタル信号を出力する。なお、撮像素子11は、CMOSイメージセンサ等であってもよい。映像処理部13は、撮像素子11が出力したデジタル信号にフォーマット変換等の処理を施して、送信用(すなわち表示用)のデジタル信号とする。デジタル伝送送信部15は、映像処理部13によって処理されたデジタル信号を、車載情報処理機器20へ送信する。
車載情報処理機器20は、デジタル伝送受信部21と、画像処理部23と、デジタル伝送送信部25と、フレームバッファ用メモリ27と、カメラ画表示指示部29と、を備える。デジタル伝送受信部21は、車載カメラ10のデジタル伝送送信部15から送信されたデジタル信号を受信する。画像処理部23は、デジタル伝送受信部21が受信したデジタル信号に対して画像処理を施す。例えば、画像処理部23は、デジタル伝送受信部21が受信したデジタル信号を、1フレーム毎にフレームバッファ用メモリ27にフレーム情報として記憶させる。また、画像処理部23は、フレームバッファ用メモリ27から前記フレーム情報としてのデジタル信号を1フレーム毎に読み出す。また、画像処理部23は、フレームバッファ用メモリ27から読み出した前記フレーム情報としてのデジタル信号に、線又は文字の挿入等の各種画像処理を施した後、所定の変換を施して、ディスプレイ30の駆動用に提供される駆動信号としてのデジタル信号を出力する。このようなデジタル信号としては、例えば、DRGB(デジタルRGB)方式の駆動信号が挙げられる。
デジタル伝送送信部25は、画像処理部23が出力する前記駆動信号としてのデジタル信号を、ディスプレイ30へ送信する。なお、画像処理部23は、デジタル伝送送信部25を介してディスプレイ30へ、車載カメラ10から受信されたデジタル信号に応じた前記駆動信号としてのデジタル信号の他、地図等を表すデジタル信号も送信可能に構成されている。そのような処理は、GPU(グラフィックス・プロセシング・ユニット)等の図示省略した周知の構成を用いて実行される。
カメラ画表示指示部29は、車載カメラ10から受信されたデジタル信号に応じた前記駆動信号としてのデジタル信号をディスプレイ30へ送信することを指示する指示信号を、画像処理部23へ入力する。すなわち、このカメラ画表示指示部29からの指示信号によって、車載カメラ10が撮影したカメラ画をディスプレイ30に表示する制御が実行される。
ディスプレイ30は、デジタル伝送受信部31と、固着判定部33と、表示器35と、を備える。デジタル伝送受信部31は、車載情報処理機器20のデジタル伝送送信部25から送信されたデジタル信号を受信する。固着判定部33は、CPU,ROM,RAMを備えたマイクロコンピュータとして構成され、デジタル伝送受信部31から表示器35へ送られる前記駆動信号としてのデジタル信号をチェックすることにより、以下に示す固着検出処理を実行する。表示器35は、前記駆動信号としてのデジタル信号に応じて駆動される表示素子を備え、例えばカラー液晶を用いて構成される。
[1−2.処理]
カメラ画表示指示部29が画像処理部23へ入力する前記指示信号は、固着判定部33へも同様に入力される。そして、固着判定部33のCPUは、前記指示信号が入力されたとき、当該固着判定部33のROMに記憶されたプログラムに基づいて、図2に示す固着検出処理を、所定時間(例えば数秒程度)毎に繰り返し実行する。
カメラ画表示指示部29が画像処理部23へ入力する前記指示信号は、固着判定部33へも同様に入力される。そして、固着判定部33のCPUは、前記指示信号が入力されたとき、当該固着判定部33のROMに記憶されたプログラムに基づいて、図2に示す固着検出処理を、所定時間(例えば数秒程度)毎に繰り返し実行する。
図2に示すように、この処理では、先ず、S1(Sはステップを表す。:以下同様)にて、カウンタnが1に初期化され、かつ、車載カメラ10の出力が安定するまでの所定時間、処理は待ち状態とされる。続くS2では、前記待ち状態が解除されてから固着判定部33へ入力されたデジタル信号のnフレーム目(この場合、1フレーム目)の、所定画素におけるRGB各色の輝度に対応する最下位ビットの信号値(すなわち0又は1)が取り込まれる。
なお、この所定画素は、例えば図3(A)に示すサンプルポイントP1〜P5のように、表示器35の画面上に散在するように予め位置が決められている。図3(A)の例では、所定画素は、サンプルポイントP1〜P5の5つの画素となる。このため、S2では、前記デジタル信号におけるHsync(水平同期信号)及びVsync(垂直同期信号)が基準にされることによって、それらの信号から所定のビット数後の信号値が、前記各画素のRGB各色の輝度に対応する信号値として取り込まれる。また、デジタル伝送受信部31から固着判定部33を経て表示器35に至る信号伝達経路の信号線は、ビット数分パラレルに配列されており、そのうちの所定の信号線から前記最下位ビットの信号値が取り込まれる。また、デジタル信号が何フレーム目の信号であるかは、Vsyncを基準にして判断される。
続くS3では、カウンタnの値が1つ加算された後、前記待ち状態が解除されてから固着判定部33へ入力されたデジタル信号のnフレーム目(この場合、2フレーム目)の、前記所定画素におけるRGB各色の輝度に対応する最下位ビットの信号値が取り込まれる。続くS4では、S2で取り込まれた信号値とS3で取り込まれた信号値とが、それぞれ互いに等しいか否か、すなわち、フレーム間で各信号値が等しいか否かが判断される。少なくともいずれか1つの信号値が異なる場合は(S4:N)、固着が発生していないことが分かる。そこで、その場合(S4:N)、カメラ画が正常に表示されているとみなされて処理は一旦終了する。
一方、フレーム間でサンプルポイントP1〜P5に係る前記ビットの各信号値が、いずれも1フレーム目と2フレーム目とで等しい場合は(S4:Y)、カメラ画の固着が発生した可能性がある。固着とは、前記駆動信号としてのデジタル信号が、何らかの異常によって全く変化しなくなる現象である。そこで、その場合(S4:Y)、処理はS5へ移行する。
S5では、カウンタnの値が1つ加算された後、前記待ち状態が解除されてから固着判定部33へ入力されたデジタル信号のnフレーム目の、前記所定画素におけRGB各色の輝度に対応する最下位ビットの信号値がそれぞれ取り込まれる。続くS6では、S5で取り込まれた各信号値が、その直前に取り込まれた各信号値とそれぞれ互いに等しいか否か、すなわち、隣接するフレーム間で各信号値が等しいか否かが判断される。サンプルポイントP1〜P5のうち少なくともいずれか1つの画素に係るnフレーム目の信号値が、その直前の信号値と異なる場合は(S6:N)、固着が発生していないと判断する(すなわちみなす)ことができる。そこで、その場合(S6:N)、カメラ画が正常に表示されているとみなされて処理は一旦終了する。
一方、フレーム間でサンプルポイントP1〜P5に係る前記ビットの各信号値がいずれもそれまでの信号値と等しい場合は(S6:Y)、処理はS7へ移行する。S7では、カウンタnの値が予め設定された所定値X(但し、Xは2以上の整数)より大きいか否かが判断される。n≦Xの場合は(S7:N)、処理は前述のS5へ移行し、n>Xの場合は(S7:Y)、処理はS8へ移行する。
S8では、固着異常の判定がなされ、その旨ユーザ(すなわちドライバ)に通知される。なお、通知方法としては、種々の方法が適用可能であるが、本実施形態では、図示省略したスピーカを介して警告音を発生するものとする。続くS9では、表示器35における表示を中止(例えば、画面を黒一色に)し、処理が停止されて、処理が終了する。S9において処理が停止されると、この固着検出処理は、前記繰り返しの実行が停止され、新たに指示があるまで実行されない。
[1−3.効果]
以上詳述した第1実施形態によれば、以下の効果が得られる。
[1A]前記駆動信号としてのデジタル信号には、車載カメラ10周囲の明るさの変化や、車載カメラ10の電源電圧の変動等により、少なくとも最下位ビットの信号に常に変動が見られる。このような変動は、表示器35の表示画像に人間が認知できるような変化がない場合でも、多くの場合に、表示器35の各画素において見られる。そこで、本実施形態では、前記駆動信号としてのデジタル信号のうち、サンプルポイントP1〜P5に係る画素におけるRGB各色の輝度に対応する最下位ビットの信号値に、X+1フレームに亘って経時変化が無い場合(S7:Y)、異常により固着が発生したとみなしている。例えば、図3(A),(B)に例示するように、サンプルポイントP1〜P5に係る前記信号値をnフレーム目とn+1フレーム目とで比較し、変化があれば(S4:N又はS6:N)、固着は発生していないものとみなす。逆に、X+1フレームに亘って経時変化が無い場合は(S7:Y)、固着が発生していると判断する(すなわちみなす)のである。
以上詳述した第1実施形態によれば、以下の効果が得られる。
[1A]前記駆動信号としてのデジタル信号には、車載カメラ10周囲の明るさの変化や、車載カメラ10の電源電圧の変動等により、少なくとも最下位ビットの信号に常に変動が見られる。このような変動は、表示器35の表示画像に人間が認知できるような変化がない場合でも、多くの場合に、表示器35の各画素において見られる。そこで、本実施形態では、前記駆動信号としてのデジタル信号のうち、サンプルポイントP1〜P5に係る画素におけるRGB各色の輝度に対応する最下位ビットの信号値に、X+1フレームに亘って経時変化が無い場合(S7:Y)、異常により固着が発生したとみなしている。例えば、図3(A),(B)に例示するように、サンプルポイントP1〜P5に係る前記信号値をnフレーム目とn+1フレーム目とで比較し、変化があれば(S4:N又はS6:N)、固着は発生していないものとみなす。逆に、X+1フレームに亘って経時変化が無い場合は(S7:Y)、固着が発生していると判断する(すなわちみなす)のである。
この判断は、表示器35の駆動信号としてのデジタル信号に対してなされる。このため、本実施形態では、ディスプレイ30のデジタル伝送受信部31よりも上流におけるどの制御系に異常が発生した場合にも、その異常による固着を良好に検出することができる。
例えばフレーム情報としてのデジタル信号をフレームバッファ用メモリ27から読み出すなどの処理を行う画像処理部23等の制御系に異常が発生した場合にも、その異常による固着を検出することができる。より具体的には、車載カメラ10から車載情報処理機器20へはデジタル信号(映像信号)が次々と送信されているのにも拘わらず、ディスプレイ30へ送信される駆動信号としてのデジタル信号は変化しない場合があるが、そのような場合に発生する固着も良好に検出することができる。また、車載カメラ10におけるAD変換又はDA変換時の異常によって固着が発生した場合も検出することができる。
また、前記固着検出処理は、車載情報処理機器20のデジタル伝送送信部25から送信されたデジタル信号に対して実行されてもよいが、本実施形態では、デジタル伝送受信部31と表示器35との間を伝送されるデジタル信号に対して前記固着検出処理がなされる。しかも、一体の表示装置としてのディスプレイ30の装置筐体内における、デジタル伝送受信部31と表示器35との間を伝送されるデジタル信号に対して前記固着検出処理がなされる。このため、車載情報処理機器20からディスプレイ30に至る配線等に異常があって固着が発生した場合にも、良好に検出することができる。すなわち、本実施形態では、撮像素子11から表示器35に至るまでのどの段階で異常による固着が発生しても、それを良好に検出することができる。
[1B]本実施形態では、固着検出処理は、デジタル信号全体に対してでなく、サンプルポイントP1〜P5に係る前記最下位ビットの信号に対してなされる。このため、異常による固着を検出するための処理を極めて簡略化することができる。例えば、処理に必要とされるRAM等のメモリは簡単なものとすることができる。また、前記実施形態では、ソフトウェアによって前記処理を実行しているが、このように処理が簡略化できるため、ハードウェアによって前記処理を実行することも可能である。
[1C]本実施形態では、警告音の発生と、表示器35における表示の中止とによって、ユーザに固着を報知している。このため、固着によって表示器35に警告等が表示できない場合にも、良好にユーザに固着を報知することができる。
[1D]本実施形態における固着検出処理は、カメラ画表示指示部29が前記指示信号を画像処理部23へ入力したときに実行される。このため、表示器35に地図等が表示されているときは固着検出処理が実行されず、固着の誤検出を抑制することができる。すなわち、地図等が表示されているときは、前記最下位ビットの信号値にも変動が生じない場合があるが、それを固着として誤って検出するのを抑制することができる。
[1E]本実施形態における固着検出処理では、サンプルポイントP1〜P5に係る画素におけるRGB各色の輝度に対応する最下位ビットの信号値に、X+1フレームに亘って経時変化が無い場合(S7:Y)、異常により固着が発生したとみなしている。このため、固着の誤検出を一層良好に抑制することができる。すなわち、1フレーム目と2フレーム目とを比較するだけの場合や、1つの画素に対してのみ最下位ビットの信号値を比較するだけの場合は、前記信号値が偶然同じ値を取ると固着が発生したと誤検出する場合がある。これに対して、本実施形態では、複数(本例では5つ)の画素のRGB各色に係る輝度に対応する最下位ビットの信号値に対してX+1フレームに亘って経時変化の有無を判断しているので、そのような誤検出を一層良好に抑制することができる。
[2.第2実施形態]
[2−1.第1実施形態との相違点]
また、前述のような誤検出を抑制する方法として、サンプルポイントを変更する方法もある。以下に説明する第2実施形態は、そのような方法を採用したものである。なお、第2実施形態は、カメラ画表示装置の構成は第1実施形態と同様に図1に示したような構成であるが、固着検出処理が図4に示すような処理となる。
[2−1.第1実施形態との相違点]
また、前述のような誤検出を抑制する方法として、サンプルポイントを変更する方法もある。以下に説明する第2実施形態は、そのような方法を採用したものである。なお、第2実施形態は、カメラ画表示装置の構成は第1実施形態と同様に図1に示したような構成であるが、固着検出処理が図4に示すような処理となる。
[2−2.処理]
図4に示すように、この処理は、S7とS8との間にS10〜S17の処理が挿入された点において、第1実施形態における固着検出処理とは相違する。以下、この相違点について説明する。
図4に示すように、この処理は、S7とS8との間にS10〜S17の処理が挿入された点において、第1実施形態における固着検出処理とは相違する。以下、この相違点について説明する。
第1実施形態と同様のS1〜S7の処理により、サンプルポイントP1〜P5に係る画素におけるRGB各色の輝度に対応する最下位ビットの信号値に、X+1フレームに亘って経時変化が無いと判断された場合(S7:Y)、処理はS10へ移行する。S10では、サンプルポイントが変更される。例えば、図3(A),(B)に例示されたサンプルポイントP1〜P5が、図5(A),(B)に例示されたサンプルポイントQ1〜Q5に変更される。続くS11〜S17では、S1〜S7と同様の処理が、更新後のサンプルポイントQ1〜Q5に対して実行される。
すなわち、カウンタnが1に初期化され、車載カメラ10の出力が安定するまで処理が待ち状態とされる(S11)。次に、前記待ち状態が解除されてから固着判定部33へ入力されたデジタル信号のnフレーム目の、サンプルポイントQ1〜Q5に係る画素におけるRGB各色の輝度に対応する最下位ビットの信号値が取り込まれる(S12)。次に、カウンタnの値が1つ加算された後にそのnフレーム目のサンプルポイントQ1〜Q5に係る画素におけるRGB各色の輝度に対応する最下位ビットの信号値が取り込まれ(S13)、両者がそれぞれ互いに等しいか否か判断される(S14)。
等しい場合は(S14:Y)、カウンタnの値が1つ加算された後、前記待ち状態が解除されてから固着判定部33へ入力されたデジタル信号のnフレーム目の、前記信号値がそれぞれ取り込まれる(S15)。その信号値も、その直前に取り込まれた信号値と等しい場合は(S16:Y)、S15,S16の処理が繰り返され、n>Xとなると(S17)、処理は前述のS8へ移行する。なお、S14又はS16にて信号値が変化したと判断された場合は(S14:N又はS16:N)、処理はそのまま一旦終了する。
[2−3.効果]
以上詳述した第2実施形態によれば、前述した第1実施形態の効果[1A]〜[1E]に加え、以下の効果が得られる。すなわち、サンプルポイントP1〜P5に係る固着検出処理(S1〜S7)で信号値の経時変化が見られなかった場合に(S7:Y)、サンプルポイントをQ1〜Q5に変えて同様の固着検出処理(S11〜S17)を行っているので、誤検出を一層良好に抑制することができる。
以上詳述した第2実施形態によれば、前述した第1実施形態の効果[1A]〜[1E]に加え、以下の効果が得られる。すなわち、サンプルポイントP1〜P5に係る固着検出処理(S1〜S7)で信号値の経時変化が見られなかった場合に(S7:Y)、サンプルポイントをQ1〜Q5に変えて同様の固着検出処理(S11〜S17)を行っているので、誤検出を一層良好に抑制することができる。
なお、前記各実施形態におけるサンプルポイントP1〜P5及びQ1〜Q5は、一例として示したものであり、サンプルポイントの位置及び個数は種々に変更することができる。例えば、サンプルポイントの個数は1個であってもよい。また、前記各実施形態において、車載カメラ10がカメラに、表示器35が表示部に、デジタル伝送受信部31から固着判定部33に至る信号経路が信号取得手段に、S2〜S6及びS12〜S16の処理が変化判断手段に、S7,S17,S8の処理が異常判断手段に、S9の処理が報知手段に、デジタル伝送受信部31が入力インタフェースに、カメラ画表示指示部29が指示手段に、それぞれ相当する。また、第2実施形態において、S2〜S6の処理が第1変化判断手段に、S12〜S16の処理が第2変化判断手段に、それぞれ相当する。
また、S7におけるXとS17におけるXとは、互いに異なる値であってもよい。すなわち、第1の所定期間と第2の所定期間とは、同じ長さの期間であってもよく、互いに異なる長さの期間であってもよい。
[3.他の実施形態]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されることなく、種々の形態を採り得る。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されることなく、種々の形態を採り得る。
[3A]前記各実施形態ではRGB各色について信号値の経時変化の有無を判断しているが、これに限定されるものではない。例えば、R(赤)のみなど、所定色に係る信号値の経時変化の有無を判断しても、固着を検出することができる。また、その場合、第2実施形態におけるサンプルポイントの変更(S10)は、判断対象の色の変更とされてもよい。
[3B]前記各実施形態ではX+1フレームに亘って、すなわち3フレーム以上に亘って前記信号値の変化の有無を判断しているが、これに限定されるものではない。すなわち、隣接する2フレームにおける前記信号値の変化の有無を判断しても、固着を検出することができる。
[3C]前記各実施形態では、最下位の1ビットの信号値の経時変化の有無を判断しているが、これに限定されるものではない。例えば、最下位の数ビット(例えば3ビット)に対して信号値の経時変化の有無を判断しても、固着を検出することができる。その場合、誤検出を一層良好に抑制することができる。但し、色深度がnビットである場合、多くとも下位n/2ビットまでの信号値変化の有無を判断することが、処理を効率化する上で望ましい。
[3D]前記各実施形態では、フレームバッファ用メモリ27を介して各種画像処理がなされる系の固着を判断しているが、これに限定されるものではない。前述のように、前記各実施形態では、駆動信号としてのデジタル信号のうち、数ビットの信号値変化の有無を判断している。このため、本発明は、フレーム情報に係る処理がなされない系にも適用可能である。例えば、本発明は、カメラからのデータがそのまま表示部に送られる系にも適用可能である。また、本発明は、車載カメラ10に限らず、スマートフォンやデジタルカメラ・ビデオ等にも応用可能である。
[3E]前記各実施形態における1つの構成要素が有する機能を複数の構成要素として分散させたり、複数の構成要素が有する機能を1つの構成要素に統合させたりしてもよい。また、前記各実施形態の構成の少なくとも一部を、同様の機能を有する公知の構成に置き換えてもよい。また、前記各実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、前記各実施形態の構成の少なくとも一部を、他の前記実施形態の構成に対して付加又は置換してもよい。なお、特許請求の範囲に記載した文言のみによって特定される技術思想に含まれるあらゆる態様が本発明の実施形態である。
[3F]上述したカメラ画表示装置(すなわち、画像信号処理装置)の他、当該画像信号処理装置を構成要素とするシステム、当該画像信号処理装置としてコンピュータを機能させるためのプログラム、このプログラムを記録した媒体、画像信号処理方法など、種々の形態で本発明を実現することもできる。
10…車載カメラ 11…撮像素子
13…映像処理部 15,25…デジタル伝送送信部
20…車載情報処理機器 21,31…デジタル伝送受信部
23…画像処理部 27…フレームバッファ用メモリ
29…カメラ画表示指示部 30…ディスプレイ
33…固着判定部 35…表示器
13…映像処理部 15,25…デジタル伝送送信部
20…車載情報処理機器 21,31…デジタル伝送受信部
23…画像処理部 27…フレームバッファ用メモリ
29…カメラ画表示指示部 30…ディスプレイ
33…固着判定部 35…表示器
Claims (7)
- カメラから直接又は間接的に入力され、表示部の駆動用に提供されるデジタル信号を取得する信号取得手段と、
前記信号取得手段が取得したデジタル信号のうち、所定画素における所定色の輝度に対応する最下位ビットの信号を少なくとも含む一部の信号に対して、経時変化の有無を判断する変化判断手段と、
前記一部の信号の経時変化が所定期間に亘って無いと前記変化判断手段が判断したとき、前記デジタル信号に異常があると判断する異常判断手段と、
を備えたことを特徴とする画像信号処理装置。 - 前記信号取得手段によって取得されるデジタル信号は、カメラから入力された後にフレーム情報としてメモリに一旦記憶され、当該メモリから読み出されて更に画像処理がなされた後に、前記表示部の駆動用に提供されるデジタル信号であることを特徴とする請求項1に記載の画像信号処理装置。
- 前記信号取得手段は、前記表示部と一体の表示装置として設けられたことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像信号処理装置。
- 前記信号取得手段は、前記表示装置における前記デジタル信号の入力インタフェースと前記表示部との間の信号伝達経路に設けられたことを特徴とする請求項3に記載の画像信号処理装置。
- 前記変化判断手段として、第1変化判断手段と第2変化判断手段とを備え、
前記第1変化判断手段は、前記信号取得手段が取得したデジタル信号のうち、第1の所定画素における第1の所定色の輝度に対応する最下位ビットの信号を少なくとも含む第1の一部の信号に対して、経時変化の有無を判断し、
前記第2変化判断手段は、前記信号取得手段が取得したデジタル信号のうち、第2の所定画素における第2の所定色の輝度に対応する最下位ビットの信号を少なくとも含む第2の一部の信号に対して、経時変化の有無を判断し、
前記第1の所定画素と前記第2の所定画素、又は、前記第1の所定色と前記第2の所定色の、少なくともいずれか一方が異なることによって、前記第1の一部の信号と前記第2の一部の信号とは互いに異なり、
前記異常判断手段は、前記第1の一部の信号の経時変化が第1の所定期間に亘って無いと前記第1変化判断手段が判断した後、更に、前記第2の一部の信号の経時変化が第2の所定期間に亘って無いと前記第2変化判断手段が判断したとき、前記デジタル信号に異常があると判断することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像信号処理装置。 - 前記表示部に、前記カメラから直接又は間接的に入力された前記デジタル信号に係る画像の表示を指示する指示手段を、
更に備え、
前記所定期間は、前記指示手段による前記指示に応じて前記表示部が画像の表示を行っている期間内に設定されることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の画像信号処理装置。 - 前記異常判断手段が、前記デジタル信号に異常があると判断したとき、前記表示部における表示を中止することによって、前記異常があることを報知する報知手段を、
更に備えたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の画像信号処理装置。
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