JP2016225259A - 把持検出装置及びセンサ - Google Patents

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雄介 井口
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Abstract

【課題】ステアリングホイールのリムに組み込まれた際に、運転者の体の一部が軽く触れた場合などに生じる誤検出を防止することができるセンサを提供する。
【解決手段】センサ20は、リム12に取付可能な下側基板22と、下側基板22の上方に配置される上側基板26と、X方向に沿って配置される複数の検出接点対80とを備える。検出接点対80のそれぞれは、下側基板22の上面に取り付けられる下側電極50と、下側電極50に対向するように上側基板26の下面に取り付けられる上側電極60とから構成される。センサ20は、検出接点対80のX方向の両側に配置されるスペーサ24を含む。スペーサ24は、上側電極60と下側電極50とが離間するように上側基板26と下側基板22との間に配置される。上側電極60のX方向の最大幅は、下側電極50のX方向の最大幅よりも小さい。
【選択図】図2

Description

本発明は、把持検出装置及びセンサに係り、特に自動車のステアリングホイールのリムを運転者が把持したことを検出する把持検出装置及びこれに用いられるセンサに関するものである。
自動車には様々なセンサが実装されており、これらのセンサにより検出された信号を用いて各種機器の制御が行われている。例えば、運転者がステアリングホイールのリムを把持しているか否かに応じて、カーナビゲーションシステムや運転支援システム、ヒータ、エアバッグなどを制御するために、リムに静電容量センサを組み込み、静電容量センサにより検出される静電容量の変化に基づいて運転者がリムを把持しているか否かを検出することも行われている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、このような従来の方法では、静電容量式のタッチセンサにより検出される静電容量の変化を用いてリムの把持状態を検出しているため、運転者の体の一部がステアリングホイールのリムに軽く接触しただけでリムが把持されたものと誤検出してしまうことがある。
特開2013−75653号公報
本発明は、このような従来技術の問題点に鑑みてなされたもので、運転者の体の一部が軽く触れた場合などに生じる誤検出を防止することができる把持検出装置及びこれに用いられるセンサを提供することを目的とする。
本発明の第1の態様によれば、ステアリングホイールのリムに組み込まれた際に、運転者の体の一部が軽く触れた場合などに生じる誤検出を防止することができるセンサが提供される。このセンサは、上記リムに取付可能な下側基板と、上記下側基板の上方に配置される上側基板と、上記リムが延びる方向に垂直な断面の周方向に対応する第1の方向に沿って配置される複数の検出接点対とを備えている。これらの複数の検出接点対のそれぞれは、上記下側基板の上面に取り付けられる下側電極と、該下側電極に対向するように上記上側基板の下面に取り付けられる上側電極とから構成される。また、上記センサは、上記複数の検出接点対のそれぞれの上記第1の方向の両側に配置されるスペーサと、上記上側電極に電気的に接続される上側配線と、上記下側電極に電気的に接続される下側配線とを備えている。上記スペーサは、互いに対向する上記上側電極と上記下側電極とが離間するように上記上側基板と上記下側基板との間に配置される。上記上側電極の上記第1の方向の最大幅は、該上側電極に対応する上記下側電極の上記第1の方向の最大幅よりも小さい。
このように、本発明に係るセンサは、静電容量の変化ではなく、検出接点対における上側電極と下側電極との物理的接触を検出するものであるため、このセンサをステアリングホイールのリムに組み込んで把持検出装置を構成した場合には、運転者が実際にリムを把持して上側基板に力を加えて上側電極を下側電極に押し付けない限り検出信号が出力されない。したがって、運転者の体の一部がステアリングホイールのリムに軽く接触しただけでは検出信号が出力されず、リムの把持状態の誤検出を防止することができる。
また、上側電極の第1の方向における最大幅が下側電極の第1の方向における最大幅よりも小さくなっているため、センサをステアリングホイールのリムに取り付けた際に上側電極の縁部が下側電極の上面に接触することがない。すなわち、運転者が実際にリムを把持して上側基板に力を加えてはじめて上側電極が下側電極に接触することとなるため、リムを把持していない状態で検出信号が出力されるような事態を防止することができる。
上記上側電極の外形は円形であることが好ましい。上記下側電極の外形も円形であることが好ましく、上記下側電極を上記上側電極と同心状に配置することが好ましい。
上記上側配線は、上記複数の検出接点対の上側電極に接続される共通配線を含んでいてもよい。この場合において、上記下側配線が、上記複数の検出接点対の下側電極のそれぞれに別個に接続される複数の個別配線を含んでいてもよい。このような構成により、それぞれの検出接点対の導通を個別に検出することができるので、それぞれの検出接点の導通状態に基づいてリムの特定の場所の把持を検出することができる。あるいは、上記下側配線が、上記複数の検出接点対の下側電極に接続される共通配線を含んでいてもよく、上記上側配線が、上記複数の検出接点対の上側電極のそれぞれに別個に接続される複数の個別配線を含んでいてもよい。この場合においても、それぞれの検出接点対の導通を個別に検出することができるので、それぞれの検出接点の導通状態に基づいてリムの特定の場所の把持を検出することができる。
上記複数の検出接点対を含む電極ユニットを上記リムが延びる方向に対応する第2の方向に沿って複数設けることが好ましい。このような構成により、リムが延びる方向に沿った広い範囲でリムの把持状態を検出することが可能となる。
本発明の第2の態様によれば、運転者の体の一部が軽く触れた場合などに生じる誤検出を防止することができる把持検出装置が提供される。この把持検出装置は、ステアリングホイールのリムに装着された上述したセンサと、上記センサの上記上側配線部及び上記下側配線部に接続される把持検出部とを備えている。この把持検出部は、上記センサの上記上側電極と該上側電極に対応する下側電極との間の導通に基づいて運転者が上記リムを把持したことを検出する。
本発明に係る把持検出装置によれば、静電容量の変化ではなく、検出接点対における上側電極と下側電極との物理的接触を検出するものであるため、運転者の体の一部が軽く触れた場合などに生じる誤検出を防止することができる。
本発明の一実施形態における把持検出装置の構成を模式的に示す図である。 図1のA−A線断面を模式的に示す図である。 図1に示す把持検出装置におけるセンサを示す平面図であり、ステアリングホイールのリムに組み込む前のセンサの状態を示すものである。 図3に示すセンサの底面図である。 図3のB−B線断面図である。 図5に示すスペーサの平面図である。 図3に示すセンサをリムのコアに取り付けた状態を示す図である。 図5のC−C線断面図である。 図5に示すセンサの上側基板上に形成される上側電極とその配線の一部を模式的に示す底面図である。 図5に示すセンサの下側基板上に形成される下側電極とその配線の一部を模式的に示す平面図である。 図1に示す把持検出装置の回路構成を模式的に示す図である。 図1に示す把持検出装置の回路構成を模式的に示す図である。 図1に示す把持検出装置の回路構成を模式的に示す図である。 図3に示すセンサをリムのコアの外周面に取り付けたときのセンサの変形を模式的に示す図である。 上側電極及び下側電極のX方向における最大幅が同じであるセンサをリムのコアの外周面に取り付けたときのセンサの変形を模式的に示す図である。
以下、本発明に係る把持検出装置の実施形態について図1から図15を参照して詳細に説明する。なお、図1から図15において、同一又は相当する構成要素には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。また、図1から図15においては、各構成要素の縮尺や寸法が誇張されて示されている場合や一部の構成要素が省略されている場合がある。
図1は、本発明の一実施形態における把持検出装置1の構成を模式的に示す図である。図1に示すように、把持検出装置1は、ステアリングホイール10のリム12に組み込まれた2つのセンサ20,20と、ステアリングホイール10のハブ14内に配置された把持検出部30と、センサ20,20と把持検出部30とを電気的に接続する配線部40,40とを備えている。それぞれのセンサ20は、ハブ14内の把持検出部30からステアリングホイール10のスポーク15の内部を通って延びる配線部40に接続される接続部21を有している。本実施形態では、センサ20,20は、リム12の左右両側の2箇所に設けられているが、センサ20の位置や数は図示のものに限られるものではない。例えば、センサ20の数を1つにしてもよく、あるいは3つ以上にすることもできる。
図2は、図1のA−A線断面を模式的に示す図である。図2に示すように、センサ20は、リム12のコア16の断面の外周面を略全面にわたり覆うようにコア16の周りに取り付けられている。センサ20の外周面上には、センサ20による凹凸を吸収してリム12の表面に凹凸が生じないようにするための緩衝材17が設けられている。この緩衝材17の外周面は、革などから構成されるスキン18により覆われており、運転者はこのスキン18の上からリム12を握って自動車を操縦する。
図2に示すように、センサ20は、コア16の外周面に取り付けられた下側基板22と、下側基板22上に固定されたスペーサ24と、スペーサ24上に固定された上側基板26と、下側基板22の上面に取り付けられた複数の下側電極50と、上側基板26の下面に取り付けられた複数の上側電極60とを含んでいる。上側基板26、スペーサ24、下側基板22、コア16、緩衝材17、及びスキン18の固定は、例えば両面粘着テープや接着材を用いて行うことができる。ここで、1対の下側電極50と上側電極60は、互いに対向するとともに互いに離間する1つの検出接点対80を構成するものである。本実施形態では、複数の検出接点対80がコア16の断面の周方向Rに沿って所定の間隔で配置されている。
図3は、リム12に組み込まれる前のセンサ20を示す平面図であり、図4は底面図である。また、図5は、図3のB−B線断面図である。図3及び図4に示すように、上側基板26と下側基板22は、同一の外形をしており、例えばポリイミドやポリエチレンテレフタート(PET)などの可撓性を有する樹脂から形成される。図3及び図4において、Y方向は、センサ20をコア16の外周面に取り付けた際のリム12(コア16)が延びる方向E(図1参照)に対応しており、X方向は、この方向Eに垂直なコア16の断面の周方向R(図2参照)に対応している。以下、リム12(コア16)が延びる方向をリム延在方向E、コア16の断面の周方向をコア断面周方向Rということがある。
図3に示すように、上側基板26は、Y方向に長い略矩形状の板材から構成されており、Y方向に沿って所定の間隔でX方向の両側に切り欠き70が形成されている。このような切り欠き70を形成することによって、上側基板26は、複数の略短冊状の基板片26AがY方向に連結された構造となっている。同様に、図4に示すように、下側基板22は、Y方向に長い略矩形状の板材から構成されており、Y方向に沿って所定の間隔でX方向の両側に切り欠き71が形成されている。このような切り欠き71を形成することによって、下側基板22は、複数の略短冊状の基板片22AがY方向に連結された構造となっている。
図5に示すように、上側基板26と下側基板22との間にはスペーサ24が配置されている。図6は、このスペーサ24の平面図である。図6に示すように、スペーサ24は、上側基板26及び下側基板22と略同一の外形をしており、例えばポリイミドやポリエチレンテレフタート(PET)などの可撓性を有する樹脂から形成される。スペーサ24は、Y方向に長い略矩形状の板材から構成されており、Y方向に沿って所定の間隔でX方向の両側に切り欠き72が形成されている。このような切り欠き72を形成することによって、スペーサ24は、複数の略短冊状のスペーサ片24AがY方向に連結された構造を有している。
ここで、下側基板22の1つの基板片22Aとその上に配置されたスペーサ片24A及び下側電極50、このスペーサ片24Aの上に配置された上側基板26の基板片26A、及びこの基板片26Aに形成された上側電極60を1つのまとまりとして電極ユニット75(図3及び図4参照)ということとする。センサ20は、複数の電極ユニット75がY方向に連結された構造を有している。
図7は、このような構成のセンサ20をリム12のコア16に取り付けた状態を示す平面図であり、センサ20がスキン18(図2参照)で覆われる前の状態を示している。図7に示すように、センサ20のX方向の中央がコア16の環状部の外周部に沿うように取り付けられる。ここで、上述したように、互いに隣接する電極ユニット75間に切り欠き70,71,72が形成されているので、センサ20をコア16の外周面に取り付けた際に、図7に示すように、リム延在方向Eに隣接する電極ユニット75が重なり合うことを防止することができるとともに、センサ20がコア16の外周面を覆う面積を大きくすることができる。
図6に示すように、スペーサ24のそれぞれのスペーサ片24Aには、上側電極60及び下側電極50に対応して複数の貫通孔25がX方向に沿って所定の間隔で形成されている。本実施形態では、それぞれのスペーサ片24Aに5つの貫通孔25が形成されているが、貫通孔25の個数はこれに限られるものではない。
図5に示すように、スペーサ24の貫通孔25の中に互いに対向する上側電極60と下側電極50(すなわち検出接点対80)が位置している。すなわち、それぞれの検出接点対80のX方向の両側にはスペーサ24が位置している。このスペーサ24によって、それぞれの検出接点対80の上側電極60と下側電極50とが互いに離間されており、このように上側電極60と下側電極50とを互いに離間した状態でセンサ20をコア16の外周面に取り付けることが可能となっている。
図8は、図5のC−C線断面図である。図8に示すように、上側電極60及び下側電極50はいずれも外形が円形であり、同心状に配置されている。また、上側電極60の直径は下側電極50の直径よりも小さくなっている。例えば、上側電極60の直径を下側電極50の直径の1/2にすることができる。このような構成により、上側電極60の全面が、対応する下側電極50に対向するようになっている。このような上側電極60及び下側電極50は、例えば銀ペーストをそれぞれ上側基板26及び下側基板22に印刷することにより形成することができる。
図8に示すように、それぞれの検出接点対80はスペーサ24に周囲を囲まれている。すなわち、それぞれの検出接点対80のX方向の両側にはスペーサ24の第1の包囲部24Bが位置しており、それぞれの検出接点対80のY方向に両側にはスペーサ24の第2の包囲部24Cが位置している。したがって、センサ20をコア16の外周面に取り付けた際には、それぞれの検出接点対80のコア断面周方向Rの両側には第1の包囲部24Bが位置し、リム延在方向Eの両側には第2の包囲部24Cが位置することとなる。このようなスペーサ24により上側電極60と下側電極50とが互いに離間した状態でセンサ20がコア16の外周面に取り付けられる。そして、上側基板26の外側から下側基板22に向けて力が加わると、上側基板26がコア16側に押されて撓み、その部分の上側電極60が下側電極50に接触するようになっている。
図9は、上側基板26上に形成される上側電極60とその配線の一部を模式的に示す底面図である。図9に示すように、上側基板26には、上側電極60に加えて、上側電極60に電気的に接続される上側配線として共通配線62が形成されている。この共通配線62は、すべての上側電極60と電気的に接続される。この共通配線62は、センサ20の接続部21まで延びており、ここで共通配線62が把持検出部30から延びる配線部40(図1参照)の端子に接続されることによって、把持検出部30と上側電極60とが電気的に接続される。なお、このような共通配線62は、上側基板26上に例えば銀ペーストを印刷することにより形成することができる。
図10は、下側基板22上に形成される下側電極50とその配線の一部を模式的に示す平面図である。図10では、理解を容易にするために、隣り合う2つの基板片22Aについての配線のみ図示し、他の基板片22Aについての配線は図示を省略する。図10に示すように、下側基板22には、下側電極50に加えて、下側電極50に電気的に接続される下側配線として複数の個別配線52が形成されている。これらの個別配線52は、それぞれ対応する下側電極50と電気的に接続される。これらの個別配線52はセンサ20の接続部21まで延びており、ここでそれぞれの個別配線52が把持検出部30から延びる配線部40(図1参照)の端子に接続されることによって、把持検出部30とそれぞれの下側電極50とが電気的に接続される。なお、このような個別配線52は、下側基板22上に例えば銀ペーストを印刷することにより形成することができる。
個別配線52は下側電極50の数だけ必要となるが、個別配線52の数が多い場合には、多層配線構造を用いることができる。例えば、図10において実線で示す個別配線52Aを下層に形成し、レジストなどを用いて個別配線52Aを絶縁し、そのレジストの上に図10において点線で示す個別配線52Bを上層として形成することができる。なお、図10に図示した2つの基板片22A以外の基板片22Aからの個別配線を形成するために3層以上の多層構造とすることもできる。
図11から図13は、把持検出装置1の回路構成を模式的に示す図である。図11から図13では、理解を容易にするために、隣り合う2つの電極ユニット75A,75Bについての配線のみ図示し、他の電極ユニットについての配線は図示を省略する。図11から図13に示すように、把持検出部30は、電極ユニット75Aにおける共通配線62Aとそれぞれの個別配線52A1〜52A5との間に接続される検出回路32A1〜32A5と、電極ユニット75Bにおける共通配線62Bとそれぞれの個別配線52B1〜52B5との間に接続される検出回路32B1〜32B5と、これらの検出回路32A1〜32A5及び32B1〜32B5からの出力に基づいてステアリングホイール10のリム12の把持状態を判断する判断部34とを含んでいる。
検出回路32A1〜32A5は、電極ユニット75Aにおける共通配線62Aとそれぞれの個別配線52A1〜52A5との間の導通を検出するものであり、検出回路32B1〜32B5は、電極ユニット75Bにおける共通配線62Bとそれぞれの個別配線52B1〜52B5との間の導通を検出するものである。すなわち、電極ユニット75Aの検出回路32A1は、上側電極60A1と下側電極50A1との接触(検出接点対80A1の導通)を検出し、検出回路32A2は、上側電極60A2と下側電極50A2との接触(検出接点対80A2の導通)を検出し、検出回路32A3は、上側電極60A3と下側電極50A3との接触(検出接点対80A3の導通)を検出し、検出回路32A4は、上側電極60A4と下側電極50A4との接触(検出接点対80A4の導通)を検出し、検出回路32A5は、上側電極60A5と下側電極50A5との接触(検出接点対80A5の導通)を検出する。電極ユニット75Bの検出回路32B1は、上側電極60B1と下側電極50B1との接触(検出接点対80B1の導通)を検出し、検出回路32B2は、上側電極60B2と下側電極50B2との接触(検出接点対80B2の導通)を検出し、検出回路32B3は、上側電極60B3と下側電極50B3との接触(検出接点対80B3の導通)を検出し、検出回路32B4は、上側電極60B4と下側電極50B4との接触(検出接点対80B4の導通)を検出し、検出回路32B5は、上側電極60B5と下側電極50B5との接触(検出接点対80B5の導通)を検出する。
運転者がステアリングホイール10のリム12を把持すると、その把持する力によって把持した部分の上側基板26がコア16側に押されて撓む。これに伴い、その部分の上側電極60が下側電極50に接触してこの検出接点対80が導通することとなる。上述した検出回路32A1〜32A5,32B1〜32B5は、このリム12の把持により生ずる検出接点対80A1〜80A5,80B1〜80B5の導通を検出するものであり、判断部34は検出回路32A1〜32A5,32B1〜32B5からの検出結果に応じて運転者がリム12を把持しているか否かを判断する。
このとき、判断部34は、任意の基準に従ってリム12の把持状態を判断することができる。例えば、少なくとも1個の検出接点対の導通を検出したときに把持状態にあると判断してもよいし、所定の個数以上の検出接点対の導通を検出したときに把持状態にあると判断してもよいし、特定の位置に対応する2以上の検出接点対の導通を検出したときに把持状態にあると判断してもよいし、2つ以上の電極ユニット75においてそれぞれ1つ以上の検出接点対の導通を検出したときに把持状態にあると判断してもよいし、1つ以上の電極ユニット75においてすべての検出接点対の導通を検出したときに把持状態にあると判断してもよいし、その他様々な基準を設定することができる。本実施形態における判断部34は、2つ以上の電極ユニット75においてそれぞれ1つ以上の検出接点対80の導通を検出したときに把持状態にあると判断するものとする。
図11は、運転者がステアリングホイール10のリム12を把持していない状態を示している。この状態では、すべての検出接点対80A1〜80A5,80B1〜80B5において上側電極60が下側電極50から離間しているため、いずれの個別配線52A1〜52A5,52B1〜52B5も共通配線62A,62Bと導通していない。したがって、把持検出部30の検出回路32A1〜32A5,32B1〜32B5は検出接点対80A1〜80A5,80B1〜80B5の導通を検出することはなく、検出回路32A1〜32A5,32B1〜32B5からの出力を受けた判断部34は、運転者がリム12を把持していないと判断する。
図12は、運転者がステアリングホイール10のリム12の一部に接触した状態を示している。この状態では、電極ユニット75Aにおける検出接点対80A2,80A3の上側電極60A2,60A3がそれぞれ下側電極50A2,50A3に接触している。これにより、把持検出部30の検出回路32A2,32A3が検出接点対80A2,80A3の導通を検出し、この検出結果(検出信号)が判断部34に送られる。このとき、検出回路32B1〜32B5が電極ユニット75Bの検出接点対80B1〜80B5の導通を検出しておらず、「2つ以上の電極ユニット75においてそれぞれ1つ以上の検出接点対80の導通を検出した」という把持状態の判定条件が満たされていないので、判断部34は、運転者がリム12を把持していないと判断する。
図13は、運転者がステアリングホイール10のリム12を把持した状態を示している。この状態では、電極ユニット75Aにおける検出接点対80A1〜80A4の上側電極60A1〜60A4がそれぞれ下側電極50A1〜50A4に接触し、電極ユニット75Bにおける検出接点対80B2〜80B4の上側電極60B2〜60B4がそれぞれ下側電極50B2〜50B4に接触している。これにより、把持検出部30の検出回路32A1〜32A4,32B2〜32B4が検出接点対80A1〜80A4,82B2〜82B4の導通を検出し、この検出結果(検出信号)が判断部34に送られる。このとき、2つの電極ユニット75A,75Bにおける1つ以上の検出接点対80A1〜80A4,82B2〜82B4の導通が検出されており、「2つ以上の電極ユニット75においてそれぞれ1つ以上の検出接点対80の導通を検出した」という把持状態の判定条件が満たされることとなるので、判断部34は、運転者がリム12を把持していると判断し、外部のカーナビゲーションシステムや運転支援システム、ヒータ、エアバッグなどに制御信号を出力する。
このように、本実施形態におけるセンサ20は、静電容量の変化ではなく、検出接点対80における上側電極60と下側電極50との物理的接触を検出するものであるため、運転者が実際にリム12を把持して上側基板26に力を加えて上側電極60を下側電極50に押し付けない限り検出信号が出力されない。したがって、運転者の体の一部がステアリングホイール10のリム12に軽く接触しただけでは検出信号が出力されず、リム12の把持状態の誤検出を防止することができる。
また、本実施形態では、それぞれの上側電極60に接続される上側配線を単一の共通配線62とし、下側電極50に接続される下側配線をそれぞれの下側電極50に対応する個別配線52としているので、それぞれの検出接点対80の導通を把持検出部30において個別に検出することができる。したがって、それぞれの検出接点対80の導通状態に基づいてリム12の特定の場所の把持を検出することができる。なお、上側電極60に接続される上側配線と下側電極50に接続される下側配線の双方を個別配線により構成してもよい。あるいは、リム12の特定の場所の把持を検出する必要がなければ、上側電極60に接続される上側配線と下側電極50に接続される下側配線のそれぞれを単一の共通配線により構成してもよい。このような構成にすることにより配線コストを削減することができる。また、本実施形態の構成を逆にして、上側電極60に接続される上側配線を個別配線とし、下側電極50に接続される下側配線を単一の共通配線としてもよい。
さらに、本実施形態では、図7に示すように、複数の電極ユニット75をリム延在方向Eに配置しているため、リム延在方向Eに沿った広い範囲でリム12の把持状態を検出することが可能となる。なお、センサ20を単一の電極ユニット75で構成してもよいことは言うまでもない。
また、上側電極60及び/又は下側電極50を押圧によって接点抵抗が変化する感圧電極により構成してもよい。このような感圧電極は、感圧インクを上側基板26及び/又は下側基板22に印刷することにより形成することができる。このような感圧電極を利用することにより、リム12の把持状態だけではなく、運転者がリム12を把持している力を検出することも可能となる。
本実施形態では、上述したように、上側電極60の直径が下側電極50の直径よりも小さくなっており、上側電極60のX方向における最大幅が下側電極50のX方向における最大幅よりも小さくなっている(図8参照)。このような構成により、センサ20をコア16に取り付けた際に上側電極60を下側電極50から確実に離間させることができる。以下、この点について詳しく述べる。
図14は、センサ20をコア16の外周面に取り付けたときのセンサ20の変形を模式的に示す図である。センサ20をコア16の外周面に取り付ける際には、図3に示すセンサ20をコア16の外周面に沿って曲げる必要がある。このとき、下側基板22をコア16の外周面に沿って曲げると、これに伴って上側基板26が曲がるが、上側基板26は下側基板22よりもコア16の断面の径方向外側に位置しているため、図14に示すように、下側基板22及び検出接点対80の両側のスペーサ24の第1の包囲部24Bがコア断面周方向Rに引っ張られて延びることとなる。これにより、センサ20をコア16の外周面に取り付けた後の第1の包囲部24Bの厚さt1(図14参照)がセンサ20をコア16に取り付ける前のスペーサ24の厚さt0(図5参照)よりも小さくなる。一方で、スペーサ24の第2の包囲部24C(図8参照)は、コア断面周方向Rに沿って連続的に形成されているため引っ張りの影響を受けにくく、センサ20をコア16に取り付ける前のスペーサ24の厚さt0からの変化が小さい。このため、図14に示すように、センサ20は、上側電極60の近傍では上側基板26の曲率が大きく、スペーサ24の第1の包囲部24Bの近傍では上側基板26の曲率が小さくなる。
ここで、上側電極60の直径を大きくして上側電極60のX方向における最大幅を下側電極50のX方向における最大幅と同一にしたとすると、図15に示すように、上述した上側基板26の曲率の変化により、センサ20をコア16の外周面に取り付けた際に上側電極60のX方向の縁部60Cが下側電極50の上面に接触してしまう。このような状態では検出接点対80が常に導通した状態となるため、把持検出部30による正確な把持検出ができない。これに対して、本実施形態では、上側電極60のX方向における最大幅が下側電極50のX方向における最大幅よりも小さくなっているため、センサ20をコア16の外周面に取り付けた際に上側電極60の縁部が下側電極50の上面に接触することがない。すなわち、運転者が実際にリム12を把持して上側基板26に力を加えてはじめて上側電極60が下側電極50に接触することとなるため、リム12を把持していない状態で検出信号が出力されるような事態を防止することができる。
上述した実施形態においては、把持検出部30をステアリングホイール10のハブ14内に配置した例について説明したが、把持検出部30の位置はこれに限られるものではない。例えば、ステアリングコラム(図示せず)やダッシュボード(図示せず)の内部に把持検出部30を配置してもよい。
また、上述した実施形態では、上側基板26及び下側基板22の外形がともに円形であったが、上側基板26及び下側基板22の外形は必ずしも同一である必要はない。
これまで本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されず、その技術的思想の範囲内において種々異なる形態にて実施されてよいことは言うまでもない。
なお、本明細書において使用した「上側」や「下側」などの位置関係を示す用語は、図示した実施形態との関連において使用されているのであり、装置の相対的な位置関係によって変化するものである。
1 把持検出装置
10 ステアリングホイール
12 リム
14 ハブ
15 スポーク
16 コア
17 緩衝材
18 スキン
20 センサ
21 接続部
22 下側基板
22A 基板片
24 スペーサ
24A スペーサ片
24B 第1の包囲部
24C 第2の包囲部
25 貫通孔
26 上側基板
26A 基板片
30 把持検出部
32A1〜32A5,32B1〜32B5 検出回路
34 判断部
40 配線部
50 下側電極
52 個別配線
60 上側電極
62 共通配線
70 切り欠き
71 切り欠き
72 切り欠き
75 電極ユニット
80 検出接点対

Claims (9)

  1. ステアリングホイールのリムに組み込まれるセンサであって、
    前記リムに取付可能な下側基板と、
    前記下側基板の上方に配置される上側基板と、
    前記リムが延びる方向に垂直な断面の周方向に対応する第1の方向に沿って配置される複数の検出接点対であって、前記下側基板の上面に取り付けられる下側電極と、該下側電極に対向するように前記上側基板の下面に取り付けられる上側電極とから構成される複数の検出接点対と、
    前記複数の検出接点対のそれぞれの前記第1の方向の両側に配置されるスペーサであって、互いに対向する前記上側電極と前記下側電極とが離間するように前記上側基板と前記下側基板との間に配置されるスペーサと、
    前記上側電極に電気的に接続される上側配線と、
    前記下側電極に電気的に接続される下側配線と、
    を備え、
    前記上側電極の前記第1の方向の最大幅は、該上側電極に対応する前記下側電極の前記第1の方向の最大幅よりも小さい
    ことを特徴とするセンサ。
  2. 前記上側電極の外形は円形であることを特徴とする請求項1に記載のセンサ。
  3. 前記下側電極の外形は円形であり、前記上側電極と同心状に配置されることを特徴とする請求項2に記載のセンサ。
  4. 前記上側配線は、前記複数の検出接点対の上側電極に接続される共通配線を含むことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のセンサ。
  5. 前記下側配線は、前記複数の検出接点対の下側電極のそれぞれに別個に接続される複数の個別配線を含むことを特徴とする請求項4に記載のセンサ。
  6. 前記下側配線は、前記複数の検出接点対の下側電極に接続される共通配線を含むことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のセンサ。
  7. 前記上側配線は、前記複数の検出接点対の上側電極のそれぞれに別個に接続される複数の個別配線を含むことを特徴とする請求項6に記載のセンサ。
  8. 前記複数の検出接点対を含む電極ユニットを前記リムが延びる方向に対応する第2の方向に沿って複数設けたことを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載のセンサ。
  9. ステアリングホイールのリムに装着された請求項1から8のいずれか一項に記載のセンサと、
    前記センサの前記上側配線及び前記下側配線に接続され、前記センサの前記上側電極と該上側電極に対応する下側電極との間の導通状態に基づいて運転者が前記リムを把持したことを検出する把持検出部と、
    を備えたことを特徴とする把持検出装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS6187770U (ja) * 1984-11-15 1986-06-09
WO2012053621A1 (ja) * 2010-10-22 2012-04-26 株式会社フジクラ 着座センサ、及び、それを用いた座席装置

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