JP2016223567A - 一軸アクチュエータおよびこれを備える一軸アクチュエータ装置 - Google Patents

一軸アクチュエータおよびこれを備える一軸アクチュエータ装置 Download PDF

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JP2016223567A JP2015111826A JP2015111826A JP2016223567A JP 2016223567 A JP2016223567 A JP 2016223567A JP 2015111826 A JP2015111826 A JP 2015111826A JP 2015111826 A JP2015111826 A JP 2015111826A JP 2016223567 A JP2016223567 A JP 2016223567A
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actuator
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裕哉 下村
Hiroya Shimomura
裕哉 下村
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Abstract

【課題】一軸アクチュエータの入力軸が受けるタイミングベルトの張力を軽減しつつコン
パクトな構成で入力軸を支持する。
【解決手段】この一軸アクチュエータ装置1は、一軸アクチュエータ本体10が装着され
る一軸アクチュエータブラケット18と、一軸アクチュエータブラケット18からタイミ
ングベルト機構40側に張り出す一軸アクチュエータ本体10のねじ軸(入力軸)21に
装着される従動プーリ42と、従動プーリ42と一軸アクチュエータブラケット18との
間に配置されるアンギュラ玉軸受45とを備え、従動プーリ42は、転がり軸受45を介して一軸アクチュエータブラケット18に回転自在に支持されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、モータの出力軸からの駆動力を、タイミングベルトを介して一軸アクチュエ
ータの入力軸に入力する一軸アクチュエータ装置に関する。
この種の一軸アクチュエータ装置として、例えば特許文献1ないし2に記載の技術が開
示されている。これら文献に記載されるように、この種の一軸アクチュエータ装置は、一
軸アクチュエータと、一軸アクチュエータの入力軸と並行に配置される出力軸を有するモ
ータと、モータの出力軸と一軸アクチュエータの入力軸とを繋ぐタイミングベルト機構と
を備える。
一軸アクチュエータは、スライドテーブルと、ボールねじ機構と直動案内機構とが組み
合わされたスライドテーブル移動構造とを有する。ボールねじ機構のねじ軸が一軸アクチ
ュエータの入力軸になっている。モータの出力軸と一軸アクチュエータの入力軸との間に
は、タイミングベルトが架け渡され、モータの出力軸からの駆動力が一軸アクチュエータ
の入力軸に入力されるようになっている。
特開2014−70698号公報 特開2005−321062号公報
ところで、近年、この種の一軸アクチュエータ装置において、スライドテーブルに重量
物を載せて用いる用途が増加している。そのため、スライドテーブルが担う荷重の増大に
より、スライドテーブルを駆動する一軸アクチュエータの入力軸、つまり、ボールねじ機
構のねじ軸を回転させるために、より一層大きな駆動トルクが要求されている。
ボールねじ機構の駆動トルクを増大させるためには、ボールねじ機構やモータを大型化
する方策が考えられる。しかしながら、単にボールねじ機構やモータを大型化すれば、装
置全体が大型化する。そのため、コンパクトな装置を望む市場要求を満足せず、また、大
きなコストアップともなるため、必ずしも望ましい方策とはいえない。
一方、ボールねじ機構やモータを大型化せずに、一軸アクチュエータの駆動トルクを増
大させる上では、従動プーリを大径化してタイミングベルト機構の減速比を大きくする方
策が有効である。これに対し、特許文献1ないし2記載の技術では、タイミングベルトは
、「張力がかかった状態に取り付けられる」ものの、これら文献の開示からは、タイミン
グベルトを掛け回す従動プーリ部分の支持構造が不明である。
ここで、従動プーリ部分の支持構造として、例えば、一軸アクチュエータが取付けられ
るブラケット部分で一軸アクチュエータの入力軸を1つの軸受で片持ち支持する場合、タ
イミングベルトの張力が大きければ、入力軸には大きな曲げモーメントが作用する。その
ため、円滑な駆動を行う上で改善の余地があり、極端な場合、片持ち支持された入力軸が
破断するおそれがある。
また、従動プーリ部分の支持構造として、一軸アクチュエータの入力軸を2つの軸受を
用いて従動プーリの両側で両持ち支持する場合、入力軸を安定して支持し得るものの、両
持ち支持するための支持構造が従動プーリの両側に必要となる。そのため、タイミングベ
ルト機構が大型化し、コンパクトな装置を望む市場要求を満足する上では改善の余地があ
る。
そこで、本発明は、このような問題点に着目してなされたものであって、一軸アクチュ
エータの入力軸が受けるタイミングベルトの張力を軽減しつつコンパクトな構成で入力軸
を支持し得る一軸アクチュエータおよびこれを備える一軸アクチュエータ装置を提供する
ことを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様に係る一軸アクチュエータは、スライドテ
ーブルと、ボールねじ機構と直動案内機構とが組み合わされたスライドテーブル移動構造
とを有する一軸アクチュエータ本体を備え、前記ボールねじ機構のねじ軸が入力軸になっ
ており、前記入力軸にタイミングベルト機構からの駆動力が入力される一軸アクチュエー
タであって、前記一軸アクチュエータ本体が装着される一軸アクチュエータブラケットと
、該一軸アクチュエータブラケットから前記タイミングベルト機構側に張り出す前記入力
軸に装着されて前記駆動力が入力される従動プーリと、該従動プーリと前記一軸アクチュ
エータブラケットとの間に装着される軸受とを備え、前記軸受は、前記従動プーリが受け
るラジアル荷重を前記一軸アクチュエータブラケットに担わせるように、前記従動プーリ
を当該軸受を介して前記一軸アクチュエータブラケットに回転自在に支持していることを
特徴とする。
本発明の一態様に係る一軸アクチュエータによれば、従動プーリと一軸アクチュエータ
ブラケットとの間に装着される軸受を備え、この軸受は、従動プーリが受けるラジアル荷
重を一軸アクチュエータブラケットに担わせるように、従動プーリを、当該軸受を介して
一軸アクチュエータブラケットに回転自在に支持しているので、従動プーリが受けるタイ
ミングベルトの張力を入力軸が受けないように、軸受を介して一軸アクチュエータブラケ
ットで受けることができる。
また、このような構成であれば、従動プーリと一軸アクチュエータブラケットとの間に
配置した軸受によって、一軸アクチュエータの入力軸が受けるタイミングベルトの張力を
軽減できるので、入力軸を2つの軸受を用いて従動プーリの両側で両持ち支持する場合と
比較して、コンパクトな構成で入力軸を支持することができる。
ここで、本発明の一態様に係る一軸アクチュエータにおいて、前記軸受は、内輪、外輪
および前記内輪と前記外輪との間に転動自在に介装された複数の転動体とを有する転がり
軸受であり、前記一軸アクチュエータブラケットは、前記転がり軸受の外輪外周面と同軸
に嵌合するように前記タイミングベルト機構側に張り出す円環状の鍔部から形成された外
輪嵌合部を有し、前記従動プーリは、前記転がり軸受の内輪内周面と同軸に嵌合するよう
に前記一軸アクチュエータブラケット側に張り出す円環状の鍔部から形成された内輪嵌合
部を有することは好ましい。
このような構成であれば、一軸アクチュエータブラケットは、転がり軸受の外輪外周面
と同軸に嵌合するようにタイミングベルト機構側に張り出す円環状の鍔部から形成された
外輪嵌合部を有し、従動プーリは、転がり軸受の内輪内周面と同軸に嵌合するように一軸
アクチュエータブラケット側に張り出す円環状の鍔部から形成された内輪嵌合部を有する
ので、従動プーリが受けるタイミングベルトの張力を入力軸が受けないように、転がり軸
受を介して一軸アクチュエータブラケットで受ける上で好適である。
そして、このような構成であれば、従動プーリと一軸アクチュエータブラケットとの間
に配置される転がり軸受と二つの嵌合部を設けるだけで、一軸アクチュエータの入力軸が
受けるタイミングベルトの張力を軽減できるので、コンパクトな構成で入力軸を支持する
上で好適である。
さらに、上記課題を解決するために、本発明の一態様に係る一軸アクチュエータ装置は
、スライドテーブルと、ボールねじ機構と直動案内機構とが組み合わされたスライドテー
ブル移動構造とを有するとともに前記ボールねじ機構のねじ軸が入力軸になっている一軸
アクチュエータと、該一軸アクチュエータの入力軸と並行に配置される出力軸を有するモ
ータと、該モータの出力軸と前記一軸アクチュエータの入力軸とを繋ぐタイミングベルト
機構とを備え、前記モータの出力軸からの駆動力が前記一軸アクチュエータの入力軸に前
記タイミングベルト機構を介して入力されて、前記スライドテーブルを一の軸線上で前記
直動案内機構により案内しつつ前記ボールねじ機構により移動させる一軸アクチュエータ
装置であって、前記一軸アクチュエータとして、本発明の一態様に係る一軸アクチュエー
タを備えることを特徴とする。
本発明の一態様に係る一軸アクチュエータ装置によれば、一軸アクチュエータとして、
本発明の一態様に係る一軸アクチュエータを備えているので、一軸アクチュエータの入力
軸が受けるタイミングベルトの張力を軽減しつつコンパクトな構成で入力軸を支持するこ
とができる。
上述のように、本発明によれば、一軸アクチュエータの入力軸が受けるタイミングベル
トの張力を軽減しつつコンパクトな構成で入力軸を支持することができる。
本発明の一態様に係る一軸アクチュエータ装置の一実施形態を説明する模式的平面図であり、同図では、タイミングベルト機構の従動プーリ部分を、軸線を含む断面にて図示している。 図1の正面図である。 図1の左側面図である。 図1の右側面図であり、同図では、タイミングベルト機構を囲むケーシングを取り外した状態を図示している。 図2のZ−Z断面の拡大図である。 図1の要部(図4でのY−Y断面)の拡大図である。 図6に示す従動プーリ部分の入力軸支持構造の構成部品を分解して示す図である。 比較例として示す一軸アクチュエータ装置の模式的平面図であり、同図は、図1に対応する図を示している。
以下、本発明の一実施形態について、図面を適宜参照しつつ説明する。なお、図面は模
式的なものである。そのため、厚みと平面寸法との関係、比率等は現実のものとは異なる
ことに留意すべきであり、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が
含まれている。また、以下に示す実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するための装
置や方法を例示するものであって、本発明の技術的思想は、構成部品の材質、形状、構造
、配置等を下記の実施形態に特定するものではない。
図1に示すように、この一軸アクチュエータ装置1は、モータ2、一軸アクチュエータ
本体10およびタイミングベルト機構40を備える。モータ2は、自身のフランジ3がモ
ータブラケット5にボルト9で取り付けられている。モータ2は、一端面に出力軸4を有
し、出力軸4は、モータブラケット5の反対側まで張り出している。
一軸アクチュエータ本体10は、スライドテーブル11と、スライドテーブル11を移
動させるスライドテーブル移動構造とを有する。スライドテーブル移動構造は、ボールね
じ機構20と直動案内機構30とが組み合わされて構成されている。
詳しくは、本実施形態の一軸アクチュエータ本体10は、長手方向に延びる略U字状の
凹部12uを上面中央部に有する長尺な筐体12を備える。筐体12の両端には、軸受ブ
ロック13,14がそれぞれ装着されている。筐体12の凹部12u内には、凹部12uの
底面12dに、直動案内機構30の案内レール31が長手方向の略全長に亘って固定され
ている。
案内レール31上には、図5に筐体12の断面を示すように、直動案内機構30のスラ
イダ32が、転動体(不図示)を介して跨設されている。スライダ32内には、転動体を
循環させるための転動体循環機構(不図示)が設けられている。
スライダ32の上部には、ブロック状のスライドテーブル11が固定されている。スラ
イドテーブル11は、直動案内機構30のスライダ32と一体に案内レール31に沿って
スライド移動可能になっている。なお、図5では、スライドテーブル11と筐体12の凹
部12uの開口部との隙間を覆う防塵用のカバー部材を図示しているが、図1ではカバー
部材の図示を省略している。
さらに、スライドテーブル11の中央には、図5に示すように、スライダ32よりも上
方の位置に、軸方向に沿って円形の貫通孔11bが形成され、この貫通孔11bに、円筒
状のボールねじナット22が固定されている。ボールねじナット22には、長尺なねじ軸
21が軸方向に沿って貫通している。
ねじ軸21は、図1に示すように、筐体12の凹部12u内に設けられている。ねじ軸
21の両端部は、タイミングベルト機構40とは反対側が、軸受ブロック13に回転自在
に支持されている。一方、タイミングベルト機構40側の端部は、軸受ブロック14に回
転自在に支持されるとともに、後に詳述する入力軸支持構造60によって支持され、入力
軸支持構造60は、タイミングベルト機構40の従動プーリ42が受けるラジアル荷重を
一軸アクチュエータブラケット18に担わせるように支持している。
ねじ軸21の外周面には、ねじ溝が形成されている。一方、図5に示したボールねじナ
ット22の内周面には、ねじ軸21のねじ溝に対向するねじ溝(不図示)が形成されてい
る。ねじ軸21とボールねじナット22とは、両ねじ溝間に転動自在に配設された複数の
ボール(不図示)を介して螺合している。また、ボールねじナット22には、複数のボー
ルを循環させるためのボール循環機構(不図示)が設けられている。
ここで、ねじ軸21は、一軸アクチュエータ本体10の入力軸になっている。図1に示
すように、本実施形態では、ねじ軸21は、一軸アクチュエータブラケット18側に固定
された軸受ブロック14側の端部が入力部21nとなっており、この入力部21nが、軸
受ブロック14からタイミングベルト機構40側に張り出している。
入力部21nの基端側を支持する軸受ブロック14は、図4に示すように、一軸アクチ
ュエータブラケット18に、4本のボルト21kで取り付けられている。また、一軸アク
チュエータブラケット18は、4本のブラケット固定ボルト6によって、モータブラケッ
ト5に取り付けられる。モータブラケット5には、図1に示す軸線CL2の位置を中心と
して、図3に示すように、対角線方向の4か所に雌ねじ7が等配して設けられている。
また、一軸アクチュエータブラケット18には、モータブラケット5の各雌ねじ7(図
1参照)に対向する位置に、図4に示すように、タイミングベルト43の張設方向H(同
図の水平方向)に沿って長穴8がそれぞれ延設されている。これにより、対面する二つの
ブラケット5、18の相互は、後述する張力調整部50での調整後に、4本のブラケット
固定ボルト6を増し締めすることによって強固に固定可能になっている。
上記構成により、図1に示すように、モータ2の出力軸4の軸線CL2は、一軸アクチ
ュエータ本体10の入力軸であるねじ軸21の軸線CL1と並行に配置される。そして、
上記タイミングベルト機構40は、モータ2の出力軸4と一軸アクチュエータ本体10の
入力軸であるねじ軸21とを駆動力を伝達可能に繋いでいる。
本実施形態では、タイミングベルト機構40は、モータ2の出力軸4に同軸に固定され
る駆動プーリ41と、ねじ軸21の入力部21nに同軸に固定される従動プーリ42と、
駆動プーリ41と従動プーリ42とに架け渡されるタイミングベルト43とを有する。な
お、タイミングベルト機構40の周囲は、直方体状の箱型に形成された着脱可能なケーシ
ング44によって全体が覆われている。
また、この一軸アクチュエータ装置1は、図1および図3に示すように、モータ2と一
軸アクチュエータ本体10との間の位置に、タイミングベルト機構40のタイミングベル
ト43の張力を調整する張力調整部50を備えている。本実施形態の張力調整部50は、
タイミングベルト43の張力を調整する調整用ボルト51と、調整用ボルト51の位置を
固定するロックナット53とを有する。
詳しくは、この張力調整部50は、張力調整ボルト51を保持するための直方体状の取
付けブロック54を有する。取付けブロック54の基端部は、モータブラケット5の一軸
アクチュエータ寄りの端部に、上下二本の取付けボルト55(図3参照)で固定され、タ
イミングベルト機構40とは反対側に向けて水平に張り出している。
取付けブロック54の先端側には、雌ねじ54fがタイミングベルト43の張設方向H
に沿って形成されている。雌ねじ54fには、張力調整ボルト51の一端がねじ込まれる
。張力調整ボルト51は、全長に亘って雄ねじ51mが形成されているねじ棒である。張
力調整ボルト51には、二つのナット56、57が螺合されている。二つのナット56、
57の一方が張力調整ナット56である。
張力調整ナット56は、一軸アクチュエータ本体10の軸受ブロック14の側面(モー
タ2に対向する面)14mに当接するように固定され、張力調整ナット56の締め込みに
よる張力調整ボルト51の突っ張りによってタイミングベルト43の張力を調整するよう
になっている。他のナット53はロックナットである。ロックナット53は、取付けブロ
ック54の側面54mに当接するように固定され、張力調整ナット56および調整用ボル
ト51の位置をより確実に保持可能になっている。
取付けブロック54の基部には、モータブラケット5と一軸アクチュエータブラケット
18とを嵌合させるインロー嵌合部54kが設けられている。インロー嵌合部54kは、
タイミングベルト43の張設方向Hには、モータブラケット5と一軸アクチュエータブラ
ケット18との相互の移動を許容しつつ、モータブラケット5と一軸アクチュエータブラ
ケット18との対面する方向(張設方向Hと直交方向)には、相互の移動を拘束する嵌合
構造を有する。
これにより、この張力調整部50は、インロー嵌合部54kの嵌合構造によって、張力
調整ボルト51の締め付けによる突っ張りによって張設されたタイミングベルトのベルト
反力に抗し、モータ2の出力軸4の軸線CL2と一軸アクチュエータ本体10の入力軸で
あるねじ軸21の軸線CL1との距離L(図1参照)が、モータ2の回転、振動により変
化しないように張力調整部50によって維持し、モータ2の出力軸4と一軸アクチュエー
タ本体10の入力軸であるねじ軸21との二軸の並行を保持可能になっている。
ここで、この一軸アクチュエータ装置1の入力軸であるねじ軸21の入力軸支持構造6
0について詳しく説明する。
この一軸アクチュエータ装置1は、入力軸支持構造60として、図6に要部を拡大図示
するように、一軸アクチュエータブラケット18、およびタイミングベルト機構40の従
動プーリ42、並びに、軸受であるアンギュラ玉軸受45を備える。なお、従動プーリ42は、
上記タイミングベルト機構40の構成要素を兼ねている。
アンギュラ玉軸受45は、従動プーリ42と一軸アクチュエータブラケット18との間に配置されている。本実施形態では、アンギュラ玉軸受45は、内輪46、外輪47および内輪46と外輪47との間に転動自在に介装された複数の転動体48を有する深溝玉軸受を用いている。
一軸アクチュエータブラケット18は、円環状の鍔部から形成された外輪嵌合部19を
有する。外輪嵌合部19は、アンギュラ玉軸受45の外輪47の外周面と同軸に嵌合するようにタイミングベルト機構40側に張り出している。
従動プーリ42は、円環状の鍔部から形成された内輪嵌合部49を有する。内輪嵌合部
49は、アンギュラ玉軸受45の内輪46の内周面と同軸に嵌合するように一軸アクチュエータブラケット18側に張り出している。外輪嵌合部19の内周面と外輪47の外周面との嵌め合い、および内輪嵌合部49の外周面と内輪46の内周面との嵌め合いは、いずれも、適切な締め代を設けた「しまり嵌め」となっている。
この入力軸支持構造60の部分を図7に示す状態から組み立てる際は、まず、一軸アク
チュエータ本体10の軸受ブロック14を一軸アクチュエータブラケット18に4本のボ
ルト21kで取り付ける。次いで、一軸アクチュエータブラケット18の外輪嵌合部19
の内周面に、アンギュラ玉軸受45の外輪47の外周面を圧入する。その後、従動プーリ42をねじ軸21の入力部21nに挿入し、次いで、ロックナット16を入力部21nの先端側に設けられた雄ねじに締め込むことにより、従動プーリ42の内輪嵌合部49の外周面を内輪46の内周面に圧入しつつ、従動プーリ42をねじ軸21に固定する。
ここで、ねじ軸21には、従動プーリ42の締め込み位置(内輪嵌合部49の圧入位置
でもある)に対応した位置に、段部21t(図6参照)が形成されており、従動プーリ4
2の内周側端面は、上記段部21tに当接する位置にて、内輪嵌合部49の圧入位置が決
定されるとともに、従動プーリ42がねじ軸21と一体に固定される。なお、ロックナッ
ト16に替えてキーを用いて従動プーリ42をねじ軸21に固定してもよい。
これにより、アンギュラ玉軸受45は、図6に示したように、その外輪47が外輪嵌合部19に嵌合するとともに、その内輪46が内輪嵌合部49に嵌合した状態で装着されることにより、従動プーリ42が受けるラジアル荷重を一軸アクチュエータブラケット18に担わせるように、従動プーリ42を当該アンギュラ玉軸受45を介して一軸アクチュエータブラケット18に回転自在に支持することができる。
この一軸アクチュエータ装置1は、上述の構成により、一軸アクチュエータ本体10の
入力部21nとモータ2の出力軸4とは、相互にタイミングベルト43を介して連結され
、タイミングベルト機構40によりモータ2の出力軸4からの駆動力が一軸アクチュエー
タ本体10のねじ軸21に入力される。
これにより、回転駆動力が入力軸であるねじ軸21に入力されると、回転駆動力は、ボ
ールねじ機構20によりボールねじナット22の直線方向への推進力に変換され、ボール
ねじナット22と一体に設けられたスライドテーブル11が、一の軸線CL1上で直動案
内機構30により案内されつつボールねじ機構20により移動するようになっている。
次に、この一軸アクチュエータ装置1の張力調整部50によるタイミングベルト43の
張設方法および上記入力軸支持構造の作用・効果について説明する。
この一軸アクチュエータ装置1でタイミングベルト43の張力を調整する際は、まず、
作業者は、4本のブラケット固定ボルト6を仮締め状態にして、タイミングベルト43の
張設方向Hに対し、モータブラケット5と一軸アクチュエータブラケット18相互の移動
を許容可能な状態とする。
次いで、作業者は、一軸アクチュエータ本体10の軸受ブロック14の側面14mに、
張力調整ナット56を当接するように締め込む。これにより、張力調整ボルト51の締め
付けによる張力調整ボルト51の突っ張りによって、モータブラケット5と一軸アクチュ
エータブラケット18とは、長穴8の調整範囲で張設方向Hに相対的にスライド移動する
。そのため、タイミングベルト43の張力を調整することができる。作業者は、張力調整
ボルト51の締め付け加減により、タイミングベルト43の張力が適切な張力となる位置
を決定し、その位置にて張力調整ナット56を固定する。
次いで、作業者は、取付けブロック54の側面54mにロックナット53が当接するよ
うにロックナット53を締め込んで、張力調整ナット56および調整用ボルト51の位置
をより確実に保持する。次いで、作業者は、タイミングベルト43の張力が適切な張力で
あることを確認しつつ、4本のブラケット固定ボルト6を所定トルクで本締めする。これ
により、この一軸アクチュエータ装置1は、タイミングベルト43を適切な張力で張り渡
すことができる。
このように、この一軸アクチュエータ装置1は、タイミングベルト43の張力を調整す
る張力調整部50を有するので、タイミングベルト43の張力を適切に調整することがで
きる。そして、この一軸アクチュエータ装置1によれば、張力調整部50は、モータ2と
一軸アクチュエータ本体10との間の位置に設けられているので、一軸アクチュエータ装
置1の外形寸法に張力調整部50が影響を与えることがない。よって、この一軸アクチュ
エータ装置1によれば、タイミングベルト43の張力を調整可能としつつ、一軸アクチュ
エータ装置1をコンパクトに構成することができる。
さらに、この一軸アクチュエータ装置1によれば、アンギュラ玉軸受45は、従動プーリ42が受けるラジアル荷重を一軸アクチュエータブラケット18に担わせるように、従動プーリ42を、当該アンギュラ玉軸受45を介して一軸アクチュエータブラケット18に回転自在に支持しているので、ねじ軸21が受けるタイミングベルト43の張力を軽減しつつコンパクトな構成でねじ軸21を支持することができる。
すなわち、本実施形態の例では、一軸アクチュエータブラケット18は、アンギュラ玉軸受45の外輪47の外周面と同軸に嵌合するようにタイミングベルト機構40側に張り出す円環状の鍔部から形成された外輪嵌合部19を有し、従動プーリ42は、アンギュラ玉軸受45の内輪46の内周面と同軸に嵌合するように一軸アクチュエータブラケット18側に張り出す円環状の鍔部から形成された内輪嵌合部49を有するので、アンギュラ玉軸受45は、一軸アクチュエータ本体10の入力軸であるねじ軸21をタイミングベルト機構40の従動プーリ42を介して一軸アクチュエータ本体10が装着される一軸アクチュエータブラケット18で回転自在に支持することができる。
そのため、タイミングベルト43の張力をねじ軸21が受けないように、一軸アクチュ
エータブラケット18でタイミングベルト43の張力を受けることができる。そして、こ
のような構成であれば、従動プーリ42と一軸アクチュエータブラケット18との間に配
置されるアンギュラ玉軸受45によってねじ軸21が受けるタイミングベルト43の張力を軽減できる。
ここで、上記入力軸支持構造60に替えて、図8に比較例として、一軸アクチュエータ
の入力軸を従動プーリの両側で両持ち支持する例を示す。同図に示す例では、同図の従動
プーリ142の両側で入力部21nを両持ち支持するために、一軸アクチュエータブラケ
ット118にL字状の取付けアングル101を設け、この取付けアングル101を従動プ
ーリ142の反対側の面に対向するように張り出させている。そして、入力部21nに、
取付けアングル101まで延長した延長部121を設け、この延長部121の先端を、軸
受111を介して取付けアングル101に支持している。
図8の比較例によれば、従動プーリ412の支持構造として、一軸アクチュエータの延
長部121(入力部21n)を従動プーリ412の両側で両持ち支持し得るものの、両持
ち支持するための支持構造が従動プーリの両側に必要となる。そのため、タイミングベル
ト機構を覆うためのケーシング44が大型化している。
これに対し、本実施形態の入力軸支持構造60によれば、図8に例示するような、従動
プーリ142の両側で両持ち支持する場合と比較して、図1に示すように、タイミングベ
ルト機構40の部分の厚さを薄くすることができる。そのため、タイミングベルト機構を
覆うケーシング44を小型化することができ、コンパクトな構成でねじ軸21を支持する
ことができる。
したがって、例えば、単なる片持ち支持では、ねじ軸21の円滑な回転が難しかったり
、極端な場合はねじ軸21が破断してしまうような小さな一軸アクチュエータを用いても
、上記入力軸支持構造の採用によって、大きな荷重を受ける(タイミングベルト43の張
力が大きい)場合であっても、単なる片持ち支持構造の一軸アクチュエータに比べて、コ
ンパクトな構成でねじ軸21を支持しつつも、長期間に亘って安定した作動を行わせるこ
とができる。
以上説明したように、この一軸アクチュエータ装置1によれば、ねじ軸21が受けるタ
イミングベルト43の張力を軽減しつつコンパクトな構成でねじ軸21を支持することが
できる。なお、本発明に係る一軸アクチュエータ装置は、上記実施形態に限定されるもの
ではなく、本発明の趣旨を逸脱しなければ種々の変形が可能であることは勿論である。
例えば、上記実施形態では、従動プーリ42と一軸アクチュエータブラケット18との
間に装着される軸受として、深溝玉軸受けであるアンギュラ玉軸受45を装着した例で説明したが、これに限らず、従動プーリ42が受けるラジアル荷重を一軸アクチュエータブラケット18に担わせることが可能な軸受であれば、種々の軸受を採用することができる。
1 一軸アクチュエータ装置
2 モータ
3 フランジ
4 出力軸
5 モータブラケット
6 ブラケット固定ボルト
7 雌ねじ
8 長穴
9 ボルト
10 一軸アクチュエータ
11 スライドテーブル
12 筐体
13 軸受ブロック
14 軸受ブロック
16 ロックナット
18 一軸アクチュエータブラケット
19 外輪嵌合部
20 ボールねじ機構
21 ねじ軸(入力軸)
22 ボールねじナット
30 直動案内機構
31 案内レール
32 スライダ
40 タイミングベルト機構
41 駆動プーリ
42 従動プーリ
43 タイミングベルト
44 ケーシング
45 アンギュラ玉軸受
46 内輪
47 外輪
48 転動体
49 内輪嵌合部
50 張力調整部
51 調整用ボルト
53 ロックナット
54 取付けブロック
55 取付けボルト
56 張力調整ナット
60 入力軸支持構造

Claims (3)

  1. スライドテーブルと、ボールねじ機構と直動案内機構とが組み合わされたスライドテー
    ブル移動構造とを有する一軸アクチュエータ本体を備え、前記ボールねじ機構のねじ軸が
    入力軸になっており、前記入力軸にタイミングベルト機構からの駆動力が入力される一軸
    アクチュエータであって、
    前記一軸アクチュエータ本体が装着される一軸アクチュエータブラケットと、該一軸ア
    クチュエータブラケットから前記タイミングベルト機構側に張り出す前記入力軸に装着さ
    れて前記駆動力が入力される従動プーリと、該従動プーリと前記一軸アクチュエータブラ
    ケットとの間に装着される複数の軸受とを備え、
    前記軸受は、前記従動プーリが受けるラジアル荷重を前記一軸アクチュエータブラケッ
    トに担わせるように、前記従動プーリを当該軸受を介して前記一軸アクチュエータブラケ
    ットに回転自在に支持していることを特徴とする一軸アクチュエータ。
  2. 前記軸受は、内輪、外輪および前記内輪と前記外輪との間に転動自在に介装された複数
    の転動体とを有するアンギュラ玉軸受であり、
    前記一軸アクチュエータブラケットは、前記アンギュラ玉軸受の外輪外周面と同軸に嵌合するように前記タイミングベルト機構側に張り出す円環状の鍔部から形成された外輪嵌合部を有し、
    前記従動プーリは、前記アンギュラ玉軸受の内輪内周面と同軸に嵌合するように前記一軸アクチュエータブラケット側に張り出す円環状の鍔部から形成された内輪嵌合部を有する請求項1に記載の一軸アクチュエータ。
  3. スライドテーブルと、ボールねじ機構と直動案内機構とが組み合わされたスライドテー
    ブル移動構造とを有するとともに前記ボールねじ機構のねじ軸が入力軸になっている一軸
    アクチュエータと、該一軸アクチュエータの入力軸と並行に配置される出力軸を有するモ
    ータと、該モータの出力軸と前記一軸アクチュエータの入力軸とを繋ぐタイミングベルト
    機構とを備え、
    前記モータの出力軸からの駆動力が前記一軸アクチュエータの入力軸に前記タイミング
    ベルト機構を介して入力されて、前記スライドテーブルを一の軸線上で前記直動案内機構
    により案内しつつ前記ボールねじ機構により移動させる一軸アクチュエータ装置であって

    前記一軸アクチュエータとして、請求項1または2に記載の一軸アクチュエータを備え
    ることを特徴とする一軸アクチュエータ装置。
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