JP2016223308A - 可変動弁装置の異常判定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来の可変動弁装置の故障判定装置は、可変動弁装置の切り替え不良と切り替え遅れとを区別して判定するために高価な筒内圧センサーを必要とする。
【解決手段】オルタネーター52と共に車両に搭載されるエンジン10に組み込まれた本発明による可変動弁装置15の異常判定装置は、車両の車輪側からエンジンに駆動力が与えられる運転状態にあって、かつエンジンに対して燃料の供給を停止した運転状態にある場合、可変動弁装置15の切り替え手段34p,34sが第1および第2のロッカーアーム33a,33bを連結状態から非連結状態へ、または非連結状態から連結状態へと切り替え、この時の発電量Wの変化量ΔWの絶対値が所定量ΔWR以下の場合に可変動弁装置15に切り替え不良があると判定し、発電量の変化量の絶対値が所定量に達するまでに要する時間tCが所定時間tR以上の場合に可変動弁装置15に切り替え遅れがあると判定する。
【選択図】図12

Description

本発明は、油圧を利用して弁のリフト量を変更できるようにした可変動弁装置の異常判定装置に関する。
車両の運転状態に応じて内燃機関の出力特性などを最適化させるため、吸気弁および/または排気弁の開閉時期やリフト量を変更し得る可変動弁装置が知られている。このうち、単一の弁に対し、異なるカムプロフィールを持つ複数のカムと、これら複数のカムがそれぞれ当接する複数のロッカーアームとを選択的に機能させるようにした可変動弁装置が特許文献1や特許文献2などで周知である。個々の弁に対して複数のロッカーアームを選択的に機能させる可変動弁装置は、他の方式のものに対して比較的低コストにて可変動弁装置を構成することができるという利点がある。
このような可変動弁装置においては、車両の運転状態、例えば内燃機関に対する燃料の供給量、すなわち燃料噴射量と、この内燃機関のクランク軸の回転速度、すなわちエンジン回転速度とに応じて吸/排気弁の開閉時期やリフト量が変更される。一般的には、エンジン回転速度が高くかつ燃料噴射量が多い運転領域においては吸/排気弁が高リフト量となり、逆にエンジン回転速度が低くかつ燃料噴射量が少ない運転領域においては吸/排気弁が低リフト量となるように、使用すべきロッカーアームが選択される。
特開2009−299503号公報 特開2015−34534号公報
特許文献1や特許文献2に開示された可変動弁装置において、使用すべきロッカーアームの選択は、電動モーターや油圧を利用して複数のロッカーアームを連結状態または非連結状態に切り替えることにより行われる。この場合、所定のロッカーアームが相互に連結状態または非連結状態になったかを把握するため、特許文献1では電動モーターの駆動電流値の変化を利用し、特許文献2では内燃機関の燃焼室の圧力を検出するための筒内圧センサーからの情報を利用している。
電動モーターの駆動電流値の変化を利用して所定のロッカーアームが相互に連結状態になったか、あるいは非連結状態になったかを把握する特許文献1に開示された方法では、可変動弁装置の切り替え不良と切り替え遅れとを区別して判定することができない。これに対し、筒内圧センサーを利用して所定のロッカーアームが相互に連結状態になったか、あるいは非連結状態になったかを把握する特許文献2に開示された方法は、可変動弁装置の切り替え不良と切り替え遅れとを区別して判定することが可能である。しかしながら、特許文献2に開示された方法では高価な筒内圧センサーと複雑な判定手法を用いる必要があるため、より低コストにて可変動弁装置の切り替え不良と切り替え遅れとを区別して判定することができる可変動弁装置の異常判定装置に対する要求がある。
本発明の目的はかかる要求に応えたものであり、内燃機関が搭載された車両に組み込まれる一般的な補機類を利用して可変動弁装置の切り替え不良と切り替え遅れとを区別して判定することができる可変動弁装置の異常判定装置を提供することにある。
本発明は、発電機と共に車両に搭載される内燃機関に組み込まれた可変動弁装置の異常判定装置であって、前記可変動弁装置は、吸気弁または排気弁が当接し、第1のカムの回転に伴って揺動する第1のロッカーアームと、吸気弁または排気弁が当接せず、前記第1のカムのカムプロフィールと異なるカムプロフィールを有する第2のカムの回転に伴って揺動する第2のロッカーアームと、この第2のロッカーアームが前記第2のカムに当接するように当該第2のロッカーアームを付勢する第1のロストモーションばねと、車両の運転状態に基づいて前記第1のロッカーアームと前記第2のロッカーアームとを連結状態または非連結状態に切り替えるための切り替え手段とを有し、この異常判定装置は、車両の車輪側から内燃機関に駆動力が与えられる運転状態にあるか否かを判定する手段と、内燃機関に対して燃料の供給を一時的に停止した運転状態にあるか否かを判定する手段と、内燃機関によって駆動される前記発電機の発電量を取得する手段とを含み、前記第1および第2のロッカーアームが連結状態となって吸気弁または排気弁が前記第2のカムのカムプロフィールに従って開閉する場合、前記第1および第2のロッカーアームが非連結状態となって吸気弁または排気弁が前記第1のカムのカムプロフィールに従って開閉する場合よりも、ロストモーションばねのばね力による内部抵抗の増大に伴って前記発電機の発電量が低下し、車両の車輪側から内燃機関に駆動力が与えられる運転状態にあって、かつ内燃機関に対して燃料の供給を停止した運転状態にある場合、前記可変動弁装置の切り替え手段は、前記第1および第2のロッカーアームを連結状態から非連結状態へ、または非連結状態から連結状態へと切り替え、前記第1および第2のロッカーアームの連結状態と非連結状態との切り替えの際の前記発電量の変化量の絶対値が所定量以下の場合に前記可変動弁装置に切り替え不良があると判定し、前記発電量の変化量の絶対値が前記所定量に達するまでに要する時間が所定時間以上の場合に前記可変動弁装置に切り替え遅れがあると判定することを特徴とするものである。
本発明による可変動弁装置の異常判定装置において、可変動動弁装置は、第2の吸気弁または排気弁が当接し、第1および第2のカムのカムプロフィールと異なるカムプロフィールを有する第3のカムの回転に伴って揺動する第3のロッカーアームと、この第3のロッカーアームが第3のカムに当接するように第3のロッカーアームを付勢し、第1のロストモーションばねのばね力と異なる第2のロストモーションばねとをさらに具え、可変動弁装置の切り替え手段は、第1および第2および第3のロッカーアームをすべて非連結状態とした第1のモードと、第1のロッカーアームとばね力が大きい方のロストモーションばねによるばね力が付勢されるロッカーアームとを連結した第2のモードと、第1のロッカーアームとばね力が小さい方のロストモーションばねによるばね力が付勢されるロッカーアームとを連結した第3のモードとに切り替え可能であってよい。
可変動弁装置に切り替え不良があると判定した場合、エンジン回転速度の上限値および燃料噴射量の上限値およびEGR率の上限値をそれぞれ低く制限することが好ましい。また、可変動弁装置に切り替え遅れがあると判定した場合、エンジン回転速度の上限値および燃料噴射量の上限値をそれぞれ低く制限することが好ましい。
本発明の可変動弁装置の異常判定装置によると、ロストモーションばねによる内燃機関の内部抵抗の変化に応じた発電機の発電量の変化量に基づき、可変動弁装置の切り替え不良と切り替え遅れとを容易に区別して判定することができる。
本発明を圧縮点火方式の多気筒内燃機関が搭載された車両に応用した一実施形態におけるエンジンシステムの概念図である。 図1に示した実施形態における主要部の制御ブロック図である。 図1に示した実施形態における車速とエンジン回転速度と燃料遮断可能運転領域との関係を模式的に表すマップである。 図1に示した実施形態によるクランク角位相と排気弁の開弁リフト量との関係を表すグラフである。 図1に示した実施形態における可変動弁装置の主要部を抽出拡大した断面図である。 図1に示した実施形態における排気弁用ロッカーアームの構造を模式的に表す展開断面図である。 図1に示した実施形態における切り替え手段に関する油圧回路図である。 図1に示した実施形態におけるエンジン回転速度と燃料噴射量と可変動弁装置の各モードとの関係を模式的に表すマップである。 図1に示した実施形態において、エンジンをモータリングした場合のエンジン回転速度と可変動弁装置の各モードにおける内部抵抗との関係を表すグラフである。 図1に示した実施形態において、故障診断制御での発電量の変化を模式的に表すとグラフである。 図1に示した実施形態において、故障診断制御に移行するための手順を表すフローチャートである。 図11に示した故障診断制御のサブルーチンに関するフローチャートである。
本発明を圧縮点火方式の多気筒内燃機関が搭載された車両に適用した一実施形態について、図1〜図12を参照しながら詳細に説明する。しかしながら、本発明はこのような実施形態のみに限らず、要求される特性に応じてその構成を自由に変更することが可能である。例えば、ガソリンやアルコールまたはLNG(液化天然ガス)などを燃料としてこれを点火プラグにて着火させる火花点火方式の内燃機関に対しても本発明は有効である。
本実施形態におけるエンジンシステムの主要部を模式的に図1に示し、その主要部の制御ブロックを概略的に図2に示す。なお、図1にはエンジン10の補機として一般的な排気ターボ式過給機やエンジン10の円滑な運転のために必要とされる各種センサー類が便宜的に省略されていることに注意されたい。
本実施形態におけるエンジン10は、燃料である軽油またはバイオ燃料あるいはこれらの混合燃料を燃料噴射弁11から圧縮状態にある燃焼室10a内に直接噴射することにより、自然着火させる自着火方式、すなわち圧縮点火式の多気筒内燃機関である。しかしながら、本発明の特性上、単気筒の内燃機関であってもかまわない。
燃焼室10aにそれぞれ臨む吸気ポート12aおよび排気ポート12bが形成されたシリンダーヘッド12には、吸気ポート12aを開閉する吸気弁13および排気ポート12bを開閉する排気弁14を含む後述の可変動弁装置15が組み込まれている。
燃料噴射弁11から燃焼室10a内に供給される燃料の量および噴射時期は、運転者によるアクセルペダル16の踏み込み量を含む車両の運転状態に基づいてECU17により制御される。アクセルペダル16の踏み込み量は、アクセル開度センサー18によりアクセル開度として検出され、その出力値がECU17に出力される。
ECU17は、周知のマイクロプロセッサーであり、図示しないデータバスにより相互接続されたCPU,ROM,RAM,不揮発性メモリーおよび入出力インターフェースなどを含む。本実施形態におけるECU17は、上述したアクセル開度センサー18や後述する各種センサー類などからの情報に基づき、車両の運転状態を判定する運転状態判定部17aと、燃料噴射設定部17bと、燃料噴射弁駆動部17cとを有する。燃料噴射設定部17bは、運転状態判定部17aでの判定結果に基づいて燃料噴射弁11からの燃料の噴射量や噴射時期を設定する。燃料噴射弁駆動部17cは、燃料噴射設定部17bにて設定された量の燃料が設定された時期に燃料噴射弁11から噴射されるように、燃料噴射弁11の作動を制御する。
シリンダーヘッド12の吸気ポート12aに接続する吸気管19は、吸気ポート12aと共に吸気通路19aを画成する。吸気管19の上流側には、エアーフローメーター20が取り付けられ、これによって検出された吸気流量に関する情報がECU17に出力される。ECU17の燃料噴射設定部17bは、エアーフローメーター20からの検出情報などに基づき、燃料噴射弁11からの燃料の噴射量の補正も行う。エアーフローメーター20よりも下流側の吸気管19には、吸気通路19aの開度を変更するためのスロットル弁21とこれを駆動するためのスロットルアクチュエーター22とが設けられている。
先のECU17は、スロットル開度設定部17dと、アクチュエーター駆動部17eとをさらに有する。スロットル開度設定部17dは、アクセル開度センサー18からのアクセル開度θOの情報に加え、先の運転状態判定部17aでの判定結果に基づいてスロットル弁21の開度を設定する。アクチュエーター駆動部17eは、このスロットル弁21がスロットル開度設定部17dにて設定された開度となるように、スロットルアクチュエーター22の作動を制御する。
ピストン23が往復動するシリンダーブロック24には、連接棒25を介してピストン23が連結されるクランク軸26の回転位相、つまりクランク角位相を検出してこれをECU17に出力するクランク角センサー27が取り付けられている。ECU17の運転状態判定部17aは、クランク角センサー27からの情報に基づき、クランク軸26の回転位相やエンジン回転速度NEの他に車速、すなわち車両の走行速度などを実時間で把握する。
排気ポート12bに連通するようにシリンダーヘッド12に連結される排気管28は、排気ポート12bと共に排気通路28aを画成する。この排気管28には、燃焼室10a内での混合気の燃焼により生成する有害物質を無害化するための排気浄化装置29が取り付けられている。
この排気浄化装置29へと導かれる排気の一部を吸気通路19aへと導くEGR装置30は、排気中に含まれるNOX、すなわち窒素酸化物の発生量を抑制するためのものであり、EGR通路31aを画成するEGR管31と、EGR制御弁32とを具えている。EGR通路31aは、シリンダーヘッド12と排気浄化装置29との間の排気通路28aに一端が連通すると共に他端がスロットル弁21とシリンダーヘッド12との間の吸気通路19aに連通している。ECU17によりその作動が制御されるEGR制御弁32は、吸気通路19aとEGR通路31aとの接続部分に近接したEGR通路31aの一端側に配されている。このEGR制御弁32は、車両の運転状態に基づき、EGR通路31aから吸気通路19aへと還流される排気の流量、すなわちEGR率を制御する。
ECU17のEGR率設定部17fは、排気通路28aからEGR通路31aを介して燃焼室10a内に還流すべきEGR量、すなわちEGR率をエンジン回転速度NEと燃料噴射量とに基づいて設定する。さらに、このEGR率と、EGR通路31aの一端側の吸気圧と他端側の排気圧との比とに基づいてEGR開度、すなわちEGR制御弁32の開度を設定し、これをECU17のEGR制御弁駆動部17gに出力する。EGR制御弁駆動部17gは、EGR制御弁32の開度をEGR率設定部17fにて設定された開度となるように、EGR制御弁32を駆動する。なお、車両の運転状態がEGR運転領域外にある場合、EGR率設定部17fはEGR制御弁32の開度を0に設定し、EGR通路31aを閉止した状態に維持する。
また、ECU17にはエンジン回転速度NEに基づいて予め設定した図3に示す如き燃料噴射遮断可能運転領域が記憶されている。この燃料噴射遮断可能運転領域は車両の走行中に燃料の供給を完全に停止してもエンジン10のストールが起こらないような運転領域であり、燃料噴射遮断判定用閾値NL以上の領域に対応する。なお、この燃料噴射遮断判定用閾値NLは、エンジン冷却水温や補機類の負荷の有無および排気浄化装置29の暖機処理などに応じて補正されることは言うまでもない。本実施形態ではエンジン回転速度NEが燃料噴射遮断判定用閾値NL以上、すなわち車両が燃料噴射遮断可能運転領域にて走行中に、アクセル開度θOが0%となっている場合、燃料噴射弁11からの燃料噴射が一時的に遮断され、無駄な燃料消費を抑制している。この場合、燃料の供給停止によりエンジン回転速度NEが燃料噴射遮断判定用閾値NLよりも低下して車両が燃料噴射遮断可能運転領域から外れた場合、エンジン10のストールが起こらないように燃料噴射が再開される。
ECU17の運転状態判定部17aは、エンジン10に対して燃料の供給を一時的に停止した運転状態にあるか否かを判定する本発明の手段として機能する。また、ECU17の運転状態判定部17aは、アクセルオフの状態における車速の変化に基づき、車両の図示しない車輪側からエンジン10に駆動力が与えられる運転状態にあるか否かを判定する本発明の手段としても機能する。
可変動弁装置15は、車両の運転状態に応じた好ましい出力特性が得られるように、予め設定されたプログラムに従い、吸/排気弁13,14の開閉時期や開弁ストロークを変更し得るものであり、周知の任意の構成のものを採用することができる。ただし、本発明においては後述するロストモーションばねが組み込まれている必要があり、以下では、記述が冗長となるのを避けるために排気弁14に関して説明するが、吸気弁13に関しても所望の特性を得るために類似の構成を採用することが可能である。
本実施形態における可変動弁装置15は、排気弁14に関して図4に示すような開弁リフト量が得られるように構成されている。すなわち、排気弁14においては、エンジン10の低負荷低回転領域にて選択される着火性向上モードと、エンジン10の高負荷高回転領域にて選択される高出力モードと、これら以外の領域にて選択される通常モードとに切り替え可能である。着火性向上モードは図4中、実線および破線で示され、排気弁14を閉弁した直後に再度これを開弁することにより、高温の排気の一部を燃焼室10aに導き、吸気温を昇温させることによって燃料の着火性を向上させる。高出力モードは図4中、一点鎖線で示され、通常モードにおける排気弁14の閉弁時期とほぼ同じ閉弁時期で閉弁するものの、開弁リフト量を通常モードよりも増大させることにより、排気効率をより高めることができる。エンジン10の低負荷低回転領域および高負荷高回転領域以外の領域にて選択される通常モードは図4中、実線で示され、開弁時期が高出力モードよりも遅く、開弁リフト量は高出力モードよりも小さく設定されている。何れのモードにおいても一対の排気弁14は同一動作を行う。
なお、図4に示す開弁リフト量はあくまで一例であり、要求される特性に応じて任意の開弁リフト曲線を設定することが可能である。
上述した各種モードを選択するための可変動弁装置15の部分を抽出拡大して図5に示し、その排気弁14を作動させるためのロッカーアームの部分の断面構造を模式的に図6に示す。すなわち、本実施形態における可変動弁装置15は、一対の排気弁14に対して第1〜第3のロッカーアーム33a,33b,33cと、2組の切り替え手段34p,34sとを具えている。
ロッカーアーム軸33に揺動自在に取り付けられた第1のロッカーアーム33aは、一対の排気弁14にオートラッシュアジャスター35を介して当接する。また、第1のロッカーアーム33aには、クランク軸26と同期回転するカム軸36に形成された第1カム36aが押し当たった状態となっている。第2および第3ロッカーアーム33b,33cは、この第1ロッカーアーム33aを間に挟むようにそれぞれロッカーアーム軸33に揺動自在に取り付けられている。これら第2および第3ロッカーアーム33b,33cは、カム軸36の第2および第3カム36b,36cに常に当接するようにロストモーションばね37b,37cによりそれぞれ付勢されている。通常、第2のロストモーションばね37cのばね力は、第1のロストモーションばね37bのばね力よりもかなり大きく設定され、排気弁14が第3カム36cのカムプロフィールに従って確実に開閉するように配慮している。
第1および第2ロッカーアーム33a,33bと、第1および第3ロッカーアーム33a,33cとにそれぞれ跨がって配される2組の切り替え手段34p,34sは、連結ピン38p,38sと、保持ピン穴39hおよび連結ピン穴39jとをそれぞれ含む。
第1および第2ロッカーアーム33a,33bに跨がって配される第1の切り替え手段34pの連結ピン38pは、第1および第2のロッカーアーム33a,33bを所定の位相にて一体的に連結するためのものである。この連結ピン38pは、ロッカーアーム軸33の軸線と平行な方向に沿って第1および第2のロッカーアーム33a,33bにそれぞれ形成された保持ピン穴39hおよび連結ピン穴39jに対して摺動自在に嵌合する。
第1および第3のロッカーアーム33a,33cに跨がって配される第2の切り替え手段34sの連結ピン38sは、第1および第3のロッカーアーム33a,33cを所定の位相にて一体的に連結するためのものである。この連結ピン38sは、ロッカーアーム軸33の軸線と平行な方向に沿って第1および第3のロッカーアーム33a,33cにそれぞれ形成された保持ピン穴39hおよび連結ピン穴39jに対して摺動自在に嵌合する。
連結ピン穴39jに対して連結ピン38p,38sの他端側がそれぞれ非嵌合状態の場合、一対の排気弁14は第1カム36aのカムプロフィールに従って開閉する。これに対し、第2および第3ロッカーアーム33b,33cは空転するだけで排気弁14の開閉には関与しない。この状態が先の通常モードとなる。
この通常モードから、第1の切り替え手段34pの連結ピン穴39jに対して連結ピン38pの他端側が図6に示す嵌合状態になると、第1および第2のロッカーアーム33a,33bが一体的に揺動する。そして、排気弁14は第1カム36aと第2カム36bとの合成されたカムプロフィールに従って開閉することとなる。本実施形態では、第1カム36aによる排気弁14のリフト量がカム軸36の全回転領域において第2カム36bのそれよりも大きく設定されている。このため、第1および第2のロッカーアーム33a,33bが一体的に連結された状態では、第2カム36bのカムプロフィールに従って排気弁14が開閉することとなる。また、この状態においても第3ロッカーアーム33cは空転するだけで排気弁14の開閉には関与せず、先の高出力モードとなる。
一方、先の通常モードから第2の切り替え手段34sの連結ピン穴39jに対して連結ピン38sの他端側が図7に示す嵌合状態になると、第1,第3のロッカーアーム33a,33cが一体的に揺動する。そして、排気弁14は第1,第3のカム36a,36cの合成されたカムプロフィールに従って開閉することとなる。本実施形態では、第1カム36aによる排気弁14の開閉時期が第3カム36cによる排気弁14の開閉時期と完全に異なっているため、排気弁14は排気行程と吸気行程とで2回に亙って開閉することとなる。このため、第1,第3のロッカーアーム33a,33cが一体的に連結された状態では、第1および第3カム36a,36cのカムプロフィールに従って排気弁14が開閉することとなる。この状態が先の着火性向上モードとなる。
切り替え手段34p,34sは、各連結ピン38p,38sがこれらの他端側をそれぞれの連結ピン穴39jに対して嵌合状態か、または非嵌合状態へと独立に切り替えられるように、油圧を介して制御される。本実施形態では、切り替え手段34p,34sは、油圧プランジャー40p,40sと、電磁開閉弁41p,41sと、これら電磁開閉弁41p,41sの作動を制御するECU17の電磁開閉弁駆動部17hとを図7に示すような油圧回路と共に含む。油圧プランジャー40p,40sは、連結ピン穴39jに収容される圧縮コイルばね42p,42sと、ストッパー43p,43sとをそれぞれ含む。圧縮コイルばね42p,42sは、嵌合状態にある連結ピン38p,38sの他端側を連結ピン穴39jからそれぞれ押し出すような付勢力を有する。連結ピン穴39jに対して連結ピン38pが図7に示す非嵌合状態にある場合、圧縮コイルばね42pの先端部は相互に隣接する第1および第2ロッカーアーム33a,33bのほぼ中間に位置する。そして、これらの揺動に伴って連結ピン38pの他端面が圧縮コイルばね42pの先端側に装着されたストッパー43pに対して摺接するようになっている。連結ピン穴39jに対して連結ピン38sが非嵌合状態にある図6に示す場合も同様に、圧縮コイルばね42sの先端部は相互に隣接する第1および第3ロッカーアーム33a,33cのほぼ中間に位置する。そして、これらの揺動に伴って連結ピン38sの他端面が圧縮コイルばね42sの先端側に装着されたストッパー43sに対して摺接するようになっている。
図7に示す本実施形態における油圧回路は、作動油(内燃機関用潤滑油)44を貯溜する油溜め45から第1の油圧プランジャー40pの保持ピン穴39hへと至る第1の油路46pを有する。この第1の油路46pから分岐する第2の油路46sは、第2の油圧プランジャー40sの保持ピン穴39hまたは連結ピン穴39jへと連通する。第1の油路46pには、クランク軸26を介してエンジン10に連結された油ポンプ47が配されている。この油ポンプ47の下流側の第1の油路46pには、油ポンプ47によって油フィルター48を介して油溜め45からくみ上げられた作動油44を第1の所定圧に調圧する第1の調圧弁49pが配されている。この第1の調圧弁49pと第1の油圧プランジャー40pとの間の第1の油路46pには、第1の油圧プランジャー40pに対する圧油の給排を行うための第1の電磁開閉弁41pが配されている。この第1の電磁開閉弁41pには、油溜め45に連通する第1の戻し油路50pが接続している。
第1の電磁開閉弁41pの通電時には、第1の油路46pから第1の油圧プランジャー40pの保持ピン穴39hへと圧油の供給を可能にして第1および第2のロッカーアーム33a,33bが連結状態へと切り替えられる。一方、非通電時には第1の油圧プランジャー40pの保持ピン穴39hと第1の戻し油路50pとを連通させ、圧縮コイルばね42pのばね力によって第1および第2のロッカーアーム33a,33bが非連結状態に切り替えられる。
第2の油路46sには、第1の所定圧に調圧された圧油をさらに減圧する第2の調圧弁49sが配されている。この第2の調圧弁49sと第2の油圧プランジャー40sとの間の第2の油路46sには、第2の電磁開閉弁41sが配されている。この第2の電磁開閉弁41sを介して第2の油圧プランジャー40sの他端側と油溜め45とが第2の戻し油路50sにより連通した状態となっている。
第2の電磁開閉弁41sの非通電時には、第2の油路46sを流れる圧油が第2の油圧プランジャー40sの連結ピン穴39jに供給されると共に第2の油圧プランジャー40sの保持ピン穴39hが第2の戻し油路50sに連通する。これにより、第1および第3のロッカーアーム33a,33cが非連結状態に切り替えられる。逆に、第2の電磁開閉弁41sの通電時には、第2の油路46sを流れる圧油が第2の油圧プランジャー40sの保持ピン穴39hに供給されると共に第2の油圧プランジャー40sの連結ピン穴39jが第2の戻し油路50sに連通する。これにより、第1および第3のロッカーアーム33a,33cが連結状態に切り替えられる。
第1および第2の電磁開閉弁41p,41sに対する通電のオン/オフは、ECU17の電磁開閉弁駆動部17hによってそれぞれ独立に制御される。なお、上述した油圧回路は単なる一例であり、必要とされる特性に応じて適宜変更できることは言うまでもない。
上述した排気弁14の着火性向上モードおよび高出力モードおよび通常モードは、エンジン回転速度NEと燃料噴射量とに基づいてECU17のモード選択部17iに記憶された図8に示す如きマップから読み出され、電磁開閉弁駆動部17hに出力される。電磁開閉弁駆動部17hは、モード選択部17iにて選択された可変動弁装置15のモードとなるように、第1および第2油圧プランジャー40p,40sに対して圧油の給排を行う。
なお、本発明の対象となる可変動弁装置15は、油圧を利用してモードを切り替える上述した構成に限らず、吸/排気弁13,14の慣性運動を規制するロストモーションばねが組み込まれたものであれば、任意の周知の構成のものを採用することができる。
本実施形態におけるECU17は、車載の二次電池51のSOC(State of Charge:充電率)を推定する充電率算出部17jと、この充電率算出部17jでの算出結果に基づいてオルタネーター52を駆動するためのオルタネーター駆動部17kとをさらに有する。二次電池51と本発明における発電機としてのオルタネーター52との間には、電流センサー53および電圧センサー54が組み込まれ、これらの出力がECU17に送信される。従って、本実施形態におけるECU17は、発電機による発電量を取得する本発明の手段として機能する。また、オルタネーター駆動部17kは、充電した場合に二次電池51の寿命を極端に低下させてしまう可能性が高い場合、例えばSOCが80%を越えている場合、基本的にオルタネーター52の機能を完全に停止させる。これに対し、充電した場合に二次電池51の寿命を低下させてしまうような可能性が全く生じない場合、例えばSOCが60%以下の場合には、オルタネーター52の発電量Wを最大にする。さらに、SOCが例えば80から60%の間にある場合には、オルタネーター52の発電量WがSOCの値に応じて調整されるように、界磁電流を制御している。
本実施形態では、アクセル開度が0%の状態で車両が燃料噴射遮断可能運転領域にて減速中であってSOCが60%以下の場合、オルタネーター52の発電量Wを最大にする減速回生発電が実行される。これにより車両の車輪側からエンジン10に与えられる駆動力を二次電池51への電気エネルギーとして有効に回収することができる。
なお、オルタネーター52の発電量Wを切り替えるための上述したSOCの値は一例であって、二次電池51の種類などに応じて異なる値となることは言うまでもない。また、SOCの算出手法に関しては、例えば特開2012−165589号公報などで周知であるので、ここではこれ以上の説明を省略する。
エンジン10をモータリングした場合のエンジン回転速度NEとこの時の各モードにおける可変動弁装置15の内部抵抗との関係を図9に示す。縦軸の目盛りの単位は1Nmであり、ロストモーションばね42b,42cによるばね力の影響を受けない通常モードの場合が図9中の実線で示されている。また、ロストモーションばね42bによるばね力が内部抵抗として加わる高出力モードが一点鎖線で示され、ロストモーションばね42cによるばね力が内部抵抗として加わる着火性向上モードが破線で示されている。このように、可変動弁装置15の内部抵抗は通常モード、高出力モード、着火性向上モードの順に増大し、ロストモーションばね42b,42cのばね力がエンジン10の内部抵抗として存在することを理解できよう。
ECU17の故障判定部17lは、上述したロストモーションばね42b,42cによるエンジン10の内部抵抗の変化を利用して可変動弁装置15のモード切り替え不良およびモード切り替え遅れの有無を判定する。この判定は、可変動弁装置15のモードの切り替え時に生ずるオルタネーター52による発電量Wの変化量ΔWに基づき、上述した減速回生発電中に行われる。この場合、路面の状態、特に傾きがほぼ一定、すなわち発電量Wの変化率dW/dtが連続的に漸減している状態となっていることが判定の信頼性を確保する上で好ましい。ここで、減速回生発電中に可変動弁装置15を高出力モード→通常モード→着火性向上モード→高出力モードに切り替えた場合の発電量Wの変化を図10に模式的に表す。より具体的には、時刻t1にて高出力モードから通常モードへと切り替え、次いで時刻t2にて通常モードから着火性向上モードへと切り替える。そして、高出力モードにおける発電量と、通常モードおよび着火性モードにおける発電量との差ΔWが、ロストモーションばね42b,42cによる内部抵抗の差に対応した発電量の変化量ΔW1R,ΔW2Rに達しているか否かをそれぞれ判定する。ここで、個々の時刻t1〜t3の時間間隔Δtは、通常、それぞれモードの切り替えに想定される適正な時間(以下、これを標準切り替え時間tRと記述する)よりも充分長く設定されている。
例えば、時刻t2,t3での通常モードおよび着火性モードの発電量W1,W2と、これに対応した高出力モードでの発電量(推定値)との差ΔW1,ΔW2の絶対値が、ロストモーションばね42b,42cによる内部抵抗の差に対応した発電量の変化量ΔW1R,ΔW2Rに達していない場合、切り替え不良であると判断する。そして、切り替え不良として重故障の判定出力を行い、これに対応したエンジン制御を実行する。すなわち、エンジン回転速度NEの上限値および燃料噴射量の上限値およびEGR率の上限値をそれぞれ低く制限する。また、時刻t1から時刻t2までの間および時刻t2から時刻t3までの間で、通常モードおよび着火性モードでの発電量W1,W2と、これに対応する高出力モードでの発電量(推定値)との差ΔW1,ΔW2の絶対値が、内部抵抗の差に対応した発電量の変化量ΔW1R,ΔW2Rに達していたとしても、それに要する時間tCが前述の標準切り替え時間tRよりも長い場合、切り替え遅れが発生していると判断する。そして、切り替え遅れとして軽故障の判定出力を行い、これに対応したエンジン制御を実行する。すなわち、エンジン回転速度NEの上限値および燃料噴射量の上限値をそれぞれ低く制限する。
なお、先の発電量Wの推定値は、時刻t1の直前における高出力モードでの発電量Wの変化率dW/dtから算出される。このような一連の処理を以下、便宜的に「故障診断制御」と呼称する。
このような本実施形態による可変動弁装置15の故障診断手順を図11および図12を参照しながら以下に説明すると、まずS11のステップにてアクセル開度θOが0%か否かを判定する。ここで、アクセル開度θOが0%である、すなわち運転者は車両の加速を望んでいないと判断した場合には、S12のステップに移行して車両が減速中であるか否かを判定する。ここで、車両が減速中である、すなわちアクセルオフに伴って車両が減速状態にあると判断した場合には、S13のステップに移行してエンジン回転速度NEが燃料噴射遮断判定用閾値NL以上であるか否かを判断する。ここでエンジン回転速度NEが燃料噴射遮断判定用閾値NL以上である、すなわちエンジン10が燃料噴射遮断可能運転領域にあってエンジン10への燃料の無駄な供給を停止することができると判断した場合には、S14のステップに移行する。そして、燃料噴射弁11からの燃料の噴射を停止すると共にSOCが80%以下であるか否かを判定する。ここで、SOCが80%以下である、すなわち二次電池51に対して充電処理を行うことが好ましいと判断した場合には、S15のステップに移行して今度はSOCが60%以下であるか否かを判定する。ここで、SOCが60%以下である、すなわち減速回生発電を行うことができると判断した場合には、S16のステップにてオルタネーター52による発電を行い、その発電量Wが所定範囲にあるか否かをS17のステップにて判断する。ここで、オルタネーター52による発電量Wが所定範囲にある、すなわち走行中の路面の情況に変化がないと判断した場合には、S18のステップに移行して故障診断制御を開始する。
また、先のS17のステップにてオルタネーター52による発電量Wが所定範囲外にある、すなわち路面の情況が比較的大きく変化しているので、故障診断制御を行うことかできないと判断した場合には、S11のステップに戻って上述した処理を繰り返す。また、S15のステップにてSOCが60%よりも多い、すなわちオルタネーター52による発電量Wを最大に設定することができないと判断した場合も同様に、故障診断制御を行うことかできないのでS11のステップに戻る。
一方、S14のステップにてSOCが80%を越えている、すなわち充電処理を行うと、二次電池51が劣化してその寿命が短くなってしまう可能性があると判断した場合には、S19のステップに移行する。ここで、減速回生発電中であるか否かを判定し、減速回生発電中であると判断した場合にはS20のステップにて減速回生発電を停止した後、S11のステップに戻って上述した処理を繰り返す。また、S19のステップにて減速回生発電中ではないと判断した場合には、故障診断制御を行うことかできないので、S11のステップに戻る。さらに、S11のステップにてアクセル開度θOが0%ではないと判断した場合や、S12のステップにて車両が減速中ではないと判断した場合、S13のステップにてエンジン回転速度NEが燃料噴射遮断判定用閾値NLよりも低いと判断した場合も同様である。
故障診断制御のサブルーチンは図12に示されている。ここでは、まずS21のステップにて可変動弁装置15の高出力モードが選択される。そして、S22のステップにてタイマーのカウントアップを開始し、S23のステップにてタイマーのカウント値CNが閾値CR以上であるか否かを判定する。最初は閾値CRよりも小さいのでS22のステップに戻り、タイマーのカウント値CNが閾値CR以上となるまで、タイマーのカウントアップが繰り返される。そして、S23のステップにてタイマーのカウント値CNが閾値CR以上である、すなわち正常であれば確実に可変動弁装置15が高出力モードに確実に切り替わっていると判断した場合には、S24のステップに移行する。このS24のステップでは、可変動弁装置15を高出力モードに切り替え、所定時間Δt後に着火性向上モードに切り替え、さらに所定時間Δt後に再び高出力モードへと切り替える。そして、S27のステップにてオルタネーター52による発電量Wの変化量の絶対値|ΔW|が故障判定用閾値ΔWR以下であるか否かを判定する。具体的には、図10に示したΔW1,ΔW2の絶対値がそれぞれ故障判定用閾値ΔWR1,ΔWR2以下であるか否かを運転状態判定部17aにて判定する。そして、|ΔW1|が故障判定用閾値ΔWR1以下か、あるいは|ΔW2|がΔWR2以下である、すなわち可変動弁装置15のモードの切り替えが完了していないと判断した場合には、S28のステップに移行して重故障判定を出力する。そして、S29のステップにて重故障用のエンジン制御を行い、S30のステップにてフラグがセットされているか否かを判定するが、最初はフラグがセットされていないので、このサブルーチンを抜けて図11に示すメインのフローに戻る。なお、後述するフラグがセットされていると判断した場合には、S31のステップにてフラグをリセットした後、メインのフローに戻る。
一方、S27のステップにて|ΔW1|が故障判定用閾値ΔWR1,ΔWR2をそれぞれ越えている、すなわち可変動弁装置15のモードの切り替えが完了していると判断した場合には、S32のステップに移行する。そして、切り替えに要した時間tCが標準切り替え時間tRを越えているか否かを判定し、ここで切り替えに要した時間tCが標準切り替え時間tRを越えている、すなわち切り替え遅れが発生していると判断した場合には、S33のステップに移行する。そして、フラグがセットされているか否かを判定する。最初はフラグがセットされていないので、S34のステップに移行してフラグをセットした後、再びS24のステップに戻って上述した操作を再度繰り返す。このようにして、S32のステップでの切り替え遅れが発生しているとの判断が2度続いた場合には、S35のステップに移行して軽故障の判定を出力し、S36のステップにて軽故障要のエンジン制御を実行する。しかる後、S37のステップにてフラグをリセットしてメインのフローに戻る。本実施例では、切り替え遅れが発生しているとの判断が2度続かない限り、軽故障の判定を出力しないようにしているが、S33,S34のステップを省略することも可能である。
先のS32のステップにてモードの切り替えに要した時間tCが標準切り替え時間tR以下である、すなわち正常にモードの切り替えが行われたと判断した場合には、S38のステップに移行して重故障用または軽故障用のエンジン制御中であるか否かを判定する。ここで重/軽故障用のエンジン制御中であると判断した場合には、S39のステップに移行して重/軽故障用のエンジン制御を終了した後、S40のステップに移行する。また、S38のステップにて重/軽故障用のエンジン制御中ではないと判断した場合も、S40のステップに移行し、ここでフラグがセットされているか否かを判定する。S40のステップにてフラグがセットされていると判断した場合には、S41のステップに移行してフラグをリセットした後、メインのフローに戻るが、S40のステップにてフラグがセットされていないと判断した場合には、そのままメインのフローに戻る。
なお、上述した排気弁14に関する可変動弁装置15に加え、吸気弁13を開閉するための可変動弁装置15を併用してエンジン10の内部抵抗を切り替えるようにしてもよい。また、本実施形態による可変動弁装置15は、1本の排気弁14に対して3本のロッカーアーム33a〜33cを配しているが、1本の排気弁14に対して2本のロッカーアーム33a,33bを配したものであっても、本発明を適合させることができる。この場合、内部抵抗が大きい場合と小さい場合とに切り替えてオルタネーター52の発電量Wの変化量ΔWを取得すればよい。さらに、吸気弁13のみに可変動動弁装置15を適用してエンジン10の内部抵抗を切り替えることも可能である。
このように、本発明はその特許請求の範囲に記載された事項のみから解釈されるべきものであり、上述した実施形態においても、本発明の概念に包含されるあらゆる変更や修正が記載した事項以外に可能である。つまり、上述した実施形態におけるすべての事項は、本発明を限定するためのものではなく、本発明とは直接的に関係のないあらゆる構成を含め、その用途や目的などに応じて任意に変更し得るものである。
10 エンジン
11 燃料噴射弁
13 吸気弁
14 排気弁
15 可変動弁装置
16 アクセルペダル
17 ECU
17a 運転状態判定部
17b 燃料噴射設定部
17c 燃料噴射弁駆動部
17f EGR率設定部
17g EGR制御弁駆動部
17l 故障判定部
18 アクセル開度センサー
30 EGR装置
32 EGR制御弁
33a〜33c 第1〜第3のロッカーアーム
34p,34s 切り替え手段
37b,37c ロストモーションばね
38p,38s 連結ピン
39h 保持ピン穴
39j 連結ピン穴
51 二次電池
52 オルタネーター
53 電流センサー
54 電圧センサー
θO アクセル開度
E エンジン回転速度
L 燃料噴射遮断判定用閾値
W 発電量
ΔW 発電量の変化量
1〜t3 時刻
C モードの切り替えに要する時間
R 標準切り替え時間

Claims (1)

  1. 発電機と共に車両に搭載される内燃機関に組み込まれた可変動弁装置の異常判定装置であって、前記可変動弁装置は、
    吸気弁または排気弁が当接し、第1のカムの回転に伴って揺動する第1のロッカーアームと、
    吸気弁または排気弁が当接せず、前記第1のカムのカムプロフィールと異なるカムプロフィールを有する第2のカムの回転に伴って揺動する第2のロッカーアームと、
    この第2のロッカーアームが前記第2のカムに当接するように当該第2のロッカーアームを付勢するロストモーションばねと、
    車両の運転状態に基づいて前記第1のロッカーアームと前記第2のロッカーアームとを連結状態または非連結状態に切り替えるための切り替え手段と
    を有し、この異常判定装置は、
    車両の車輪側から内燃機関に駆動力が与えられる運転状態にあるか否かを判定する手段と、
    内燃機関に対して燃料の供給を一時的に停止した運転状態にあるか否かを判定する手段と、
    内燃機関によって駆動される前記発電機の発電量を取得する手段と
    を含み、前記第1および第2のロッカーアームが連結状態となって吸気弁または排気弁が前記第2のカムのカムプロフィールに従って開閉する場合、前記第1および第2のロッカーアームが非連結状態となって吸気弁または排気弁が前記第1のカムのカムプロフィールに従って開閉する場合よりも、ロストモーションばねのばね力による内部抵抗の増大に伴って前記発電機の発電量が低下し、
    車両の車輪側から内燃機関に駆動力が与えられる運転状態にあって、かつ内燃機関に対して燃料の供給を停止した運転状態にある場合、前記可変動弁装置の切り替え手段は、前記第1および第2のロッカーアームを連結状態から非連結状態へ、または非連結状態から連結状態へと切り替え、
    前記第1および第2のロッカーアームの連結状態と非連結状態との切り替えの際の前記発電量の変化量の絶対値が所定量以下の場合に前記可変動弁装置に切り替え不良があると判定し、前記発電量の変化量の絶対値が前記所定量に達するまでに要する時間が所定時間以上の場合に前記可変動弁装置に切り替え遅れがあると判定することを特徴とする可変動弁装置の異常判定装置。
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