JP2016221259A - 弾球遊技機 - Google Patents
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Abstract
Description
しかし、特許文献1に記載の遊技機では、複数の第2役連作動ゲートの内の何れかへの遊技球の通過が、ゲート有効時間中の何れのタイミングであっても、つまり通過のタイミングに関係なく、決定されるラウンド数が固定されており、大当り遊技が実行されるまでの過程において、興趣の向上を実現するには不十分であった。
(1)全体の構成について
図1に示すように、本実施形態のパチンコ機50は、縦長の固定外郭保持枠をなす外枠51にて各構成を保持する構造を有している。外枠51の左側上下にはヒンジ53が設けられており、ヒンジ53により、板ガラス61が嵌め込まれた前枠(ガラス枠)52及び後述の内枠が、外枠51に対し開閉可能に保持される。また、前枠52の板ガラス61の奥には、内枠に保持された遊技盤1(図2)が設けられている。
遊技領域3には、その中央部にセンターケース5が装着され、センターケース5に向かって左右側方には、すなわち左遊技領域20L及び右遊技領域20Rには、2個の普通図柄作動ゲート17が設置されている。普通図柄作動ゲート17を遊技球が通過すると、普通図柄の当否抽選用の複数種類の乱数が抽出され、抽出された乱数に基づく当否判定(普通図柄抽選)が行なわれる。
また、本実施形態の第1始動口11は、左遊技領域20Lを流下する遊技球のみが入球可能であって、右遊技領域20Rを流下してきた遊技球は図示しない遊技釘が障害となることによって入球不能に構成されている。一方、普通電動役物で構成される第2始動口12は、左遊技領域20L及び右遊技領域20Rのいずれを流下してきた遊技球も入球可能となっている。
第2始動口12のやや右斜め上方には、大当り抽選で当ると行われる大当り遊技の際に開放される特別電動役物からなる大入賞口14が配設されている。また、左遊技領域20Lにおける向かって左下の領域には、複数の一般入賞口31が配設されている。
なお、本実施形態の開閉部材47は羽根状に形成されているが、これに限らず、入球口40aを開閉可能とする構成であれば、他の構成でも良い。
さらに、誘導経路40の入球口40aから僅かに内部すなわち図示左側には、入球口40aに入球した遊技球が通過することでこれを検出し検出信号を生成する入球口SW29aが設けられている。
また、図4に示すように、パチンコ機50の裏側は、遊技盤1を脱着可能に取付ける内枠70が外枠51に収納された構成となっている。内枠70は、前枠52と同様、一方の側縁(図4に向かって右側)の上下位置が外枠51に設けられたヒンジ53に結合され、開閉可能に設置されている。内枠70には、遊技球流下通路が形成されており、上方(上流)から球タンク71、タンクレール72、払出ユニット73が設けられ、払出ユニット73の中には払出装置が設けられている。この構成により、遊技盤1の入賞口に遊技球が入賞すると、球タンク71に貯留されている所定個数の遊技球(賞球)が払出装置から払い出され、流下通路を通り上皿55に払い出される。また、本実施形態では、払出装置は、貸出ボタンの操作に応じて遊技球(貸球)を払い出すよう構成されている。
次に、パチンコ機50の電気的構成について説明する。このパチンコ機50は、図5のブロック図に示すとおり、主制御装置80を中心にして構成されている。なお、このブロック図には、単に信号を中継するいわゆる中継基板や電源基板等は記載されていない。また、詳細な図示は省略するが、主制御装置80、払出制御装置81、演出図柄制御装置82、サブ統合制御装置83のいずれもCPU,ROM,RAM,入力ポート,出力ポート等を備えている。また、発射制御装置84、電源基板にはCPU,ROM,RAMは設けられていないが、これに限るわけではなく、発射制御装置84等にCPU,ROM,RAM等を設けてもよい。
また、主制御装置80は、クルーン41への誘導経路40の始点である入球口40aを開閉する開閉部材47を制御する開閉部材ソレノイド47aに対し制御信号を出力することで、入球口40aを開閉する。
さらに、主制御装置80は、クルーン41への誘導経路40の始点である入球口40aに入球した遊技球を検出する入球口SW29aからの検出信号が入力される。
払出制御装置81は、主制御装置80から送られてくるコマンドに応じて払出モータ20を稼働させて賞球を払い出させる。本実施例においては、賞球として払い出される遊技球を計数するための払出SW21の検出信号は払出制御装置81に入力され、払出制御装置81で賞球の計数が行われる構成を用いる。この他にも主制御装置80と払出制御装置81に払出SW21の検出信号が入力され、主制御装置80と払出制御装置81の双方で賞球の計数を行う構成を用いることも考えられる。
発射制御装置84は、発射モータ30を制御して、遊技領域3に遊技球を発射させる。
演出図柄制御装置82は、サブ統合制御装置83から受信したデータ及びコマンド(共に主制御装置80から送信されてきたものとサブ統合制御装置83が生成したものとがある)に基づいて演出図柄表示装置6を制御して、演出図柄の変動表示(図柄演出)等の演出画面を表示させる。
次に、本実施形態のパチンコ機50の動作について説明する。パチンコ機50は、第1,第2特図に対応する乱数を用いて行われる当否判定で当りになると、大入賞口14を開放して遊技者に多くの賞球を付与する大当り遊技を行うが、大当り遊技のラウンド数は、クルーン41に設けられた第1〜第3ラウンド数決定口42〜44のうちのいずれに遊技球が入球したかにより決定される(図6(a)参照)。
なお、第1ラウンド数決定口42は、手前(遊技者)側に位置し、該第1ラウンド数決定口42の右斜め後方には第2ラウンド数決定口43が位置し、さらに第1ラウンド数決定口42の左斜め後方には第3ラウンド数決定口44が位置する。このような、クルーン41に遊技球が到達した場合、上記各ラウンド数決定口に入球する確率は、全て1/3となるように構成されている。
このように本実施形態では、図柄A群又はB群の何れかの図柄が確定表示された場合の平均ラウンド数は、第2期間よりも第1期間の方が、少ないラウンド数が決定され、図柄C群又は図柄D群の何れかの図柄が確定表示された場合の平均ラウンド数は、第2期間よりも第1期間の方が、多いラウンド数が決定されるように構成されている。また、いずれの図柄群の図柄が確定表示された場合、第2期間において何れかのラウンド数決定口に入球した場合の平均ラウンド数は、大当りとなった図柄の種別に関係なく、同一に設定されている。
また、当りとなった際に、図柄A群から図柄D群の各当り図柄群が選択される確率は、いずれも1/4である。
これにより、何れの期間中に入球口SW29aに検出させたか(第1〜第3ラウンド数決定口42〜44の何れに入球を発生させたか)でラウンド数が異なるので、ラウンド抽選中の興趣が向上する。
図柄A−A1、B1、C1、D1、E1、F1のいずれかであれば、上記何れかのラウンド数決定口に入球した時点における期間が第1期間の場合には、第1ラウンド数決定口42に入球すれば2ラウンド、第2ラウンド数決定口43に入球すれば4ラウンド、そして、第3ラウンド数決定口44に入球すれば6ラウンド、が決定されて、平均ラウンド数は、4ラウンドとなる。
また、図柄A−A1、B1、C1、D1、E1、F1のいずれかであれば、第2期間の場合には、第1ラウンド数決定口42に入球すれば8ラウンド、第2ラウンド数決定口43に入球すれば10ラウンド、そして、第3ラウンド数決定口44に入球すれば12ラウンド、が決定されて、平均ラウンド数は、10ラウンドとなる。
同様に、図柄A−A2〜6、B2〜6、C2〜6、D2〜6、E2〜6、F2〜6についても、期間種別に応じて第1〜第3ラウンド数決定口42〜44へ入球した際に決定されるラウンド数が設定されている。
このように構成することによって、図柄A群の図柄A群を構成する何れかの図柄が確定表示され、且つ、第1期間においてラウンド数決定口に入球した場合、第1孔〜第3孔に対するラウンド数を個々に異ならせて設定することになる。よって、パチンコ機50の設置角度やホール環境、ラウンド数決定口が設けられたクルーン41の微妙な形状の違い等により、想定していない製品個体差を原因とする入球率の偏りが生じた場合であっても、遊技者が獲得するラウンド数に影響を及ぼさないようにすることができる。
図8(a)および(b)に示すように、図柄B群および図柄C群のラウンド数決定テーブルは、上記「図柄A群ラウンド数決定テーブル」と同様に構成される。便宜上、一部の図示を省略した。
また、図8(c)に示すように、図柄D群については、第1期間におけるラウンド数が、第1孔〜第3孔の何れであっても16ラウンドとなっている。このため、「図柄D群ラウンド数決定テーブル」は、図柄D群のみを備え、該図柄D群は、図柄D−A〜図柄D−Fの6種類を備える。
なお、図柄A群のラウンド数決定テーブルと同様に、入球率の偏りが生じた場合であっても、遊技者が獲得するラウンド数に影響を及ぼさないようになっている。
特に、各図柄群の第1期間と第2期間に設定されたラウンド数について説明する。第1期間では、図柄C群或いは図柄D群が確定表示された場合、最も大きな利得を獲得可能な16ラウンドを得る可能性を有している。その反面、図柄A群が確定表示された場合、最も小さな利得しか得ることのできない2ラウンドとなる危険性も同時に有している。第2期間は、16ラウンドを得る可能性はないが、2ラウンドとなる危険性もない。また、少なくとも8ラウンドを得ることはできるものの、最も多くて12ラウンドしか得ることができない。すなわち、平均的な、中庸なラウンド数が設定されている。このような第2期間を選択していれば、16ラウンドを得る期待は失うものの、2ラウンドとなってしまうリスクは回避できる。
このような、設定状態であることから、遊技者は、ハイリスクハイリターンを望んで第1期間に挑戦するか、または、安全に適当な利得を得るため第2期間を選択するか、といった決断を強いられることになり、興趣が向上する。
さらに、本実施形態では、後で詳述するが、ハイリスクハイリターンを望んで第1期間を選択するのであれば、速やかな右打ち開始を必要とする構成となっているので、短時間で決断しなければならず、緊迫感溢れる遊技性を提供することができる。
(1)メインルーチンについて
まず、パチンコ機50の主制御装置80におけるメインルーチンについて、図9に記載のフローチャートを用いて説明する。なお、このメインルーチンは、2ms周期のタイマ割り込み処理として起動される。
一方、S10で肯定判定が得られた場合には、主制御装置80は、初期値乱数の更新(S20),大当り決定用乱数の更新(S25),大当り図柄決定用乱数の更新(S30),当り決定用乱数の更新(S35),リーチ判定用乱数の更新(S40),変動パターン決定用乱数の更新(S45)を行う。
(2)始動口入賞確認処理について
次に、第1始動口11及び第2始動口12への入賞を検出し、該入賞に応じて保留記憶等を行う始動口入賞確認処理について、図10に記載のフローチャートを用いて説明する。なお、本処理は、メインルーチンから実行される入賞確認処理からコールされるサブルーチンとして構成されている。
続くS125では、主制御装置80は、新たに発生した保留記憶に対応する特図について、何個の保留記憶が生じているかを示す保留数コマンドを生成し、サブ統合制御装置83に送信する。なお、第1特図に対応する保留数コマンドを第1保留数コマンド、第2特図に対応する保留数コマンドを第2保留数コマンドとする。その後、主制御装置80は、本処理を終了する。
次に、保留記憶に係る大当り決定用乱数により大当り抽選を行う当否判定処理について、図11〜図14のフローチャートを用いて説明する。なお、本処理は、メインルーチンから実行される。
「ラウンド抽選フラグ」は、1が設定されることで、「ラウンド抽選処理」が実行中であることを示すフラグである。
このように、S240およびS245は、第1始動口11および第2始動口12への入球に起因して、特図に関して大当りとするか否かの当否判定を行う処理である。
S260では、主制御装置80は、読み出した変動パターン決定用乱数等に基づき特別図柄の変動時間等を決定し、S265に処理を移行する。
なお、S255は、S240およびS245にて大当りと判定されたときに、大当り図柄を決定する処理である。
一方、S250で否定判定が得られた場合に移行する(すなわち、大当り抽選で外れた際に移行する)S270では、主制御装置80は、読み出した大当り図柄決定用乱数に基づき停止表示される特図(ハズレ図柄)を決定し、続く275では、読み出したリーチ判定用乱数や変動パターン決定用乱数等に基づき特別図柄の変動時間等を決定する。なお、この特別図柄の変動時間に応じて、大当り抽選で外れる場合の図柄演出の態様(リーチ外れとなるかノーマル外れ(リーチとなることなく外れる図柄演出)となるか等)が決定される。
S300では、主制御装置80は、確定表示していた特図が大当り図柄か否かを判定する。そして、肯定判定の場合には(S300:Yes)、S305に処理を移行し、否定判定の場合には(S300:No)、本処理を終了する。
S360では、主制御装置80は、所定期間カウンタに、所定期間(例えば、3秒間)に対応したカウント値を設定し、S365に処理を移行する。
S365では、主制御装置80は、第1期間中であることを示す「第1期間フラグ」に1を設定し、S370に処理を移行する。
このように、第1期間は、大当り図柄の確定表示が終了したことに基づいて開始される期間である。
そして、主制御装置80は、ラウンド数の設定が完了した場合、S380にて、役物連続作動装置の作動を開始させ(S380)、大当り遊技のラウンド数等を示すコマンドや、大当り遊技の開始を指示するコマンドをサブ統合制御装置83に送信し、続くS385で、ラウンド抽選フラグに0を設定して、本処理を終了する。
(4)ラウンド抽選処理について
次に、遊技球が入球したラウンド数決定口の種別と、前記入球の時期が本実施形態の第1期間および第2期間の何れの期間中であるか、に応じて大当り遊技のラウンド数を決定する「ラウンド抽選処理」について、図16および図17のフローチャートを用いて説明する。なお、本処理は、当否判定処理からコールされる。
S402では、主制御装置80は、サブ統合制御装置83に対し、ラウンド抽選状態に移行したことを示すラウンド抽選状態指定コマンドを送信する。
ラウンド数を割り当てる処理は、確定表示される大当り図柄に基づき、上述した「図柄A群ラウンド数決定テーブル」〜「図柄D群ラウンド数決定テーブル」の内の何れかを選択し、第1〜第3ラウンド数決定口42〜44に対して大当り遊技状態において実行するラウンド数を割り当てる処理である。
S412では、主制御装置80は、所定期間カウンタのカウント値をデクリメントし、S415に処理を移行する。
S420では、主制御装置80は、第1期間フラグに0を設定し、続くS422で、第2期間フラグに1を設定して、S425に処理を移行する。
S427では、主制御装置80は、入球口検出フラグに1を設定し、続くS430で、開閉部材ソレノイド47aを閉鎖制御することで、開閉部材47を閉鎖変位させて誘導経路40の始点である入球口40aを閉鎖する処理を行い、S432に処理を移行する。
S435では、主制御装置80は、入球口検出フラグに0を設定し、S437に処理を移行する。
S437では、主制御装置80は、第2期間フラグが1か否か、すなわち現時点が第2期間であるか否か、の判定を行い、肯定判定であれば(S437:Yes)、S445に処理を移行し、否定判定であれば(S437:No)、S440に処理を移行する。
S440では、主制御装置80は、大当り図柄の種別に基づいて選択されたラウンド数決定テーブルにより、第1ラウンド数決定口42(第1孔)および第1期間に対応したラウンド数を決定し、続くS442で第1期間フラグに0を設定して、本処理を終了する。
S445では、主制御装置80は、大当り図柄の種別に基づいて選択されたラウンド数決定テーブルにより、第1ラウンド数決定口42(第1孔)および第2期間に対応したラウンド数を決定し、続くS447で第2期間フラグに0を設定して、本処理を終了する。
S452では、主制御装置80は、入球口検出フラグに0を設定し、S455に処理を移行する。
S455では、主制御装置80は、第2期間フラグが1か否か、すなわち現時点が第2期間であるか否か、の判定を行い、肯定判定であれば(S455:Yes)、S462に処理を移行し、否定判定であれば(S455:No)、S457に処理を移行する。
S457では、主制御装置80は、大当り図柄の種別に基づいて選択されたラウンド数決定テーブルにより、第2ラウンド数決定口43(第2孔)および第1期間に対応したラウンド数を決定し、続くS460で第1期間フラグに0を設定して、本処理を終了する。
S462では、主制御装置80は、大当り図柄の種別に基づいて選択されたラウンド数決定テーブルにより、第2ラウンド数決定口43(第2孔)および第2期間に対応したラウンド数を決定し、続くS465で第2期間フラグに0を設定して、本処理を終了する。
S470では、主制御装置80は、入球口検出フラグに0を設定し、S472に処理を移行する。
S472では、主制御装置80は、第2期間フラグが1か否か、すなわち現時点が第2期間であるか否か、の判定を行い、肯定判定であれば(S472:Yes)、S482に処理を移行し、否定判定であれば(S472:No)、S475に処理を移行する。
S475では、主制御装置80は、大当り図柄の種別に基づいて選択されたラウンド数決定テーブルにより、第3ラウンド数決定口44(第3孔)および第1期間に対応したラウンド数を決定し、続くS480で第1期間フラグに0を設定して、本処理を終了する。
S482では、主制御装置80は、大当り図柄の種別に基づいて選択されたラウンド数決定テーブルにより、第3ラウンド数決定口44(第3孔)および第2期間に対応したラウンド数を決定し、続くS485で第2期間フラグに0を設定して、本処理を終了する。
無論、複数の遊技球がクルーン41に進入可能となるよう、開閉部材47の閉鎖タイミングを調整しても良い。また、条件によって、開閉部材47の閉鎖タイミングを変化させ、クルーン41に進入可能な遊技球の数を変えても良い。また、各ラウンド数決定口に遊技球が入球するまで、開閉部材47の開放状態を維持しても良い。
次に、大当り遊技の進行を制御する大当り遊技処理について、図18〜20のフローチャートを用いて説明する。なお、本処理は、メインルーチンから実行される。
続いて図19に関して、大入賞口14の開放中に移行するS550では、主制御装置80は、大入賞口14に入賞した遊技球の数が10個となったか否かを判定する。そして、肯定判定の場合には(S550:Yes)、S560に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S550:No)、S555に処理を移行する。
S565では、主制御装置80は、大当り遊技の各ラウンドのインターバルを設定する大当りインターバル処理を実行し、本処理を終了する。
なお、当該大当り遊技処理では、上述した「ラウンド抽選処理」にて決定されたラウンド数に基づいて、大当り遊技のラウンドを実行する。
一方、S575では、主制御装置80は、大当り遊技のインターバル時間が経過したか否かを判定し、肯定判定の場合には(S575:Yes)、S580に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S575:No)、本処理を終了する。
続いて図20に関して、大当り遊技の終了演出中に移行するS600では、主制御装置80は、該終了演出の時間が終了したか否かを判定し、肯定判定の場合には(S600:Yes)、S605に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S600:No)、本処理を終了する。
S615では、主制御装置80は、大当り遊技後に確変状態に移行するか否かを判定し、肯定判定の場合には(S615:Yes)、確変状態中に実行可能な大当り抽選の回数(確変回数)を設定すると共に(S620)、確変フラグをセットし(S625)、S630に処理を移行する。
図21および図22を参照して、ラウンド抽選処理中の主制御装置80から送信されるコマンドに基づき、サブ統合制御装置83が実行する演出表示態様について説明する。
主制御装置80が大当りとなる特図の変動表示を実行すると、サブ統合制御装置83は、演出図柄表示装置6にて演出図柄1000を変動表示し、図21(a)に示すリーチ表示態様を介して、図21(b)に示すように、大当り図柄に対応した演出図柄1000として、「555」で確定表示される。
なお、図21および図22の表示例では、大当り図柄として、図柄B−A1が確定表示された場合(図8参照)を一例とし示している。
該コマンドを受信すると、サブ統合制御装置83は、ラウンド抽選の開始までの一定時間(例えば、5秒間)に亘って、図21(c)に示すように、キャラクタ1001のコメント表示によって、ラウンド抽選事前報知を実行する。
ラウンド抽選事前報知について詳述する。キャラクタ1001の「もうすぐラウンド抽選が始まるヨ!」というコメント表示によって、暫くするとラウンド抽選が実行開始される旨の報知が、また、同じく「好きな期間を選んでネ」というコメント表示によって、第1期間又は第2期間の何れかの選択を促す報知が、さらに、同じく「第1期間なら、即、右打ちしないと間に合わないヨ!!」というコメント表示によって、第1期間を選択するのであれば、即時、遊技球を右打ちにて発射しないと第1期間中に入球口40aに遊技球を入球させることが困難である旨の報知が、行われる。
このとき、サブ統合制御装置83は、上記ラウンド抽選状態指定コマンドに基づいて、図21(d)に示す態様にて報知表示を行う。すなわち、期間情報表示1004にて「第1期間中」である旨の報知、状態表示1003にて「ラウンド抽選中」である旨の報知、第1期間残時間表示1005にて「残り3.0秒」である旨の報知、推奨発射強度表示1006にて「右打ち」を促進する報知、さらに、ラウンド数情報表示1007にて図示獲得可能なラウンド数(図8の第1期間における図柄B−A1に対応したラウンド数を参照)に係る情報の報知、等が行われる。
入球口40aに入球が発生すると、主制御装置80は、ラウンド抽選処理のS427にて入球口検出フラグに1を設定する。このため、残りの0.5秒が経過して所定期間が終了しても、S417で否定判定されることにより、S420およびS422が実行されず、第1期間(第1期間フラグが1の状態)が維持される。よって、上記残りの0.5秒が経過して所定期間が終了した後であっても、例えば当該例として、第3孔に入球すると、ラウンド抽選処理のS467で肯定判定、S472で否定判定となり、S475によって第1期間および第3孔に割り当てられたラウンド数として、獲得ラウンド数は12ラウンドに決定される。
なお、主制御装置80は、第1期間フラグおよび第2期間フラグの設定値に変化が生じた場合は、当該情報コマンドをサブ統合制御装置83に送信する。サブ統合制御装置83は、上記情報コマンドに基づいて、現在の状態が第1期間であるか第2期間であるかを判別して、期間情報表示1004の表示内容を決定する。
これにより、例えば当該例、すなわち、図21(e)に示す時点から残り時間の0.5秒が経過して、その後に第3孔に入球した場合には、図21(f)に示すような表示態様により、第3孔に入球したことをラウンド数情報表示1007にて示すと共に、12ラウンドに決定した旨の報知が行われる。
なお、入球SW29aによる遊技球の検出時にサブ統合制御装置83にコマンドを送信し、該コマンドを受信すると第1期間残時間表示1005の表示を維持することも可能となる(図21(f)の第1期間残時間表示1005が「残り0.5秒」で維持)。
このように図21では、第1期間中に入球口40aへの入球が発生した場合の表示例を示したが、次に図22を参照して、第2期間中に入球口40aへの入球が発生した場合を説明する。
サブ統合制御装置83は、上述したように、第2期間フラグに1が設定されたことを示す上記情報コマンドを受信すると、図22(b)に示す態様にて報知表示を行う。すなわち、期間情報表示1004にて「第2期間中」である旨の報知、状態表示1003にて「ラウンド抽選中」である旨の報知、推奨発射強度表示1006にて「右打ち」を促進する報知、さらに、ラウンド数情報表示1007にて図示獲得可能なラウンド数(図8の図柄B−A群の第2期間に対応したラウンド数を参照)に係る情報の報知、等が行われる。
また、第1期間残時間表示1005は、現時点が第2期間であるため、「―」と表示される。
これにより、サブ統合制御装置83は、図22(d)に示すような表示態様により、8ラウンドに決定した旨の報知を行う。
また、図21(c)のラウンド抽選事前報知では、第1期間と第2期間のラウンド数に関する情報すなわち、ラウンド数情報表示1007を行わない。よって、遊技者は、ラウンド抽選事前報知中に第1期間と第2期間のどちらが大きな利得を得られるかを予想して、遊技球を入球口40aに入球させるタイミングを決定する。ラウンド数情報表示1007は、開閉部材47が開放し且つ第1期間が開始する図21(d)のタイミング、および、第2期間が開始する図22(b)のタイミングになってはじめて表示される。よって、遊技者は、予想したラウンド数に対して、ラウンド数情報表示1007が予想通りであった場合には歓喜し、予想に反していれば落胆する。このように、期間種別によってラウンド数に多寡を設定して、ラウンド数情報表示1007を期間開始まで報知しないので、面白みが増す。
また、本実施形態の構成であれば、右打ちされた遊技球は、比較的高確率で開放中の入球口40aに入球するようになっているため、遊技者が一旦、第1期間に入球させようと右打ちを開始して、図21(d)のラウンド数情報表示1007が予想に反していて入球を回避しようとしても、間に合わないようになっている。これにより、遊技者の予想がより確実にラウンド数に反映されるようにして、遊技者に歓喜や落胆を与え、興趣が向上するようにしている。
なお、図21(c)のラウンド抽選事前報知にて遊技者が第1期間中の入球を希望しても所定の確率で入球口40aに入球しないように、第1期間をおよそ発射間に近い時間(0.4秒〜1.1秒程度)としても良い。
上記したように、所定の確率で入球口40aに入球しないようにした場合、第2期間よりも第1期間の方が大きなラウンド数が決定される図柄(図柄C群、D群)のみの構成としても良い。
また、図22(b)での報知に加えて、ラウンド数情報表示1007に図21(d)のラウンド数情報表示1007の表示を合わせて表示し、第1期間と第2期間のラウンド数情報を比較できるようにして良い。
上記したように、第1期間を極めて短くし、第1期間中に入球できなかった場合に第1〜第3孔に割り振られたラウンド数を確認できずに、第2期間の報知が開始された場合でも、いずれの期間が有利であったかを容易に確認することができ、歓喜や落胆を与えて、興趣が向上する。
例えば、上述した実施形態では、所定期間を1種類に固定(不変)した例を示したが、複数種類の所定期間を備えて、これを可変とする構成であっても良い。
すなわち、例えば、第1所定期間として3秒、第2所定期間として6秒を備え、所定期間種別を抽選により決定し、決定した所定期間に基づいて、第1期間から第2期間への移行を行うようにしても良い。
これにより、長さの異なる所定期間が設定されることで、ラウンド抽選時における遊技者の対応可能な時間が変化し、遊技に面白みを加える。
さらにこのような構成において、第2所定期間の6秒が決定されている場合に、サブ統合制御装置83が実行する表示として、第1期間残時間表示1005で第1所定期間が選択された場合の残り時間、すなわち実際の残り時間よりも短い残り時間を表示するようにして、表示された残り時間が無くなった時点で、例えば、実際の残り時間を「実はまだ、1秒あるよ」と報知する構成としても良い。
或いは、第1所定期間の3秒が決定されている場合に、サブ統合制御装置83が実行する表示として、第1期間残時間表示1005で第2所定期間が選択された場合の残り時間、すなわち実際の残り時間よりも長い残り時間を表示するようにして、表示された残り時間が無くなる前、すなわち実際の残り時間が無くなった時点で、例えば、唐突に「実は、もう終了」と報知する構成としても良い。
このようにすることで、入球口40aへの入球タイミングを計る遊技者の目測を混乱させることができ、興趣が向上する。
また、第1期間中に入球口40aへの入球を検出しても、所定時間の経過によって第1期間を終了し、第2期間を開始しても良い。即ち、入球口SW29aの検出は開閉部材47の作動契機であって、第1又は第2期間とは関係なく、あくまでもラウンド数決定口へ遊技球が進入した時点で期間種別が決定するようにしても良い。
また、第1期間と第2期間のラウンド数決定テーブルを入れ替えても良い。その場合、第1期間の終了契機となる時間を長めに設定(例えば、15秒)すればラウンド抽選事前報知を実行しないことによる問題は生じることなく、遊技者の予想がより確実にラウンド数に反映されるようにして、遊技者に歓喜や落胆を与え、興趣が向上するという本実施形態と同様の効果を発揮する。
これにより制御処理の簡略化を図ることができる。
上記実施形態の説明で用いた用語と、特許請求の範囲の記載に用いた用語との対応を示す。
また、当否判定処理のS255が、決定手段の一例に、相当する。
また、当否判定処理のS325および該処理に基づき作動する第1特図表示装置9および第2特図表示装置10が、図柄表示手段の一例に、相当する。
また、クルーン41が振分装置の一例に、
また、ラウンド抽選処理のラウンド数割当処理(S405)が割当手段の一例に相当する。
また、ラウンド抽選処理のS440、S445、S457、S462、S475、およびS482が、ラウンド数決定手段の一例に相当する。
また、大当り遊技処理(図18〜図20)が、大当り遊技手段の一例に相当する。
また、期間情報表示1004および第1期間残時間表示1005が、期間情報表示の一例に相当する。
また、ラウンド数情報表示1007が、ラウンド数情報表示の一例に相当する。
Claims (3)
- 始動口への入球に起因して当否判定を行う当否判定手段と、
前記当否判定にて当りとなる際に当り図柄を決定する決定手段と、
前記当り図柄を確定表示する図柄表示手段と、
複数のラウンド数決定口を備え、自装置に進入した遊技球がいずれかの前記ラウンド数決定口に入球するよう構成されている振分装置と、
前記当否判定で当りになると、前記当り図柄に応じて、前記振分装置に設けられたそれぞれの前記ラウンド数決定口に対して該当りに起因して行われる大当り遊技のラウンド数を割り当てる割当手段と、
前記当否判定で当りとなった後、遊技球がいずれかの前記ラウンド数決定口に進入すると、該ラウンド数決定口に対して前記割当手段により割り当てられた前記ラウンド数を前記大当り遊技のラウンド数として決定するラウンド数決定手段と、
前記ラウンド数決定手段が決定した前記ラウンド数の大当り遊技を行う大当り遊技手段と、
前記当り図柄が確定表示されたことに基づいて開始される第1期間と、
前記第1期間が終了すると開始される第2期間と、を備え、
前記割当手段は、それぞれの前記ラウンド数決定口に割り当てる前記ラウンド数を、前記第1期間と第2期間とで異ならせる、
ことを特徴とする弾球遊技機。 - 請求項1に記載の弾球遊技機において、
遊技情報を表示する遊技情報表示手段を備え、
前記遊技情報表示手段は、前記第1期間及び第2期間に係る期間情報表示と、該期間情報表示に対応するそれぞれの前記ラウンド数決定口に割り当てられた前記ラウンド数に係るラウンド数情報表示とを行う、
ことを特徴とする弾球遊技機。 - 請求項1又は請求項2に記載の弾球遊技機において、
前記割当手段によりそれぞれの前記ラウンド数決定口に対して割り当てられたラウンド数の平均ラウンド数は、第2期間よりも第1期間の方が大きい
ことを特徴とする弾球遊技機。
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