JP2022001236A - 弾球遊技機 - Google Patents
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Abstract
Description
本願発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、大当り遊技中に当り保留が存在する場合の遊技の興趣を高めることを目的とする。
[構成の説明]
(1)全体の構成について
図1に示すように、本実施形態のパチンコ機50は、縦長の固定外郭保持枠をなす外枠51にて各構成を保持する構造を有している。外枠51の左側上下にはヒンジ53が設けられており、ヒンジ53により、板ガラス61が嵌め込まれた前枠(ガラス枠)52及び後述の内枠が、外枠51に対し開閉可能に保持される。また、前枠52の板ガラス61の奥には、内枠に保持された遊技盤1(図2)が設けられている。
前枠52の下部には、上皿55と下皿63とが一体に形成されている。また、下皿63の右側には発射ハンドル64が設けられており、該発射ハンドル64を時計回りに操作することにより発射装置が作動し、上皿55から供給された遊技球が遊技盤1に向けて発射される。
本パチンコ機50は、いわゆるCR機であり、プリペイドカードの読み書きを行うプリペイドカードユニット(CRユニット)56が付属されていると共に、上皿55の右側には球貸ボタン57,精算ボタン58,精算表示装置59が設けられている。
また、図2に示すように、遊技盤1には、外レール2aと内レール2bとによって囲まれた略円形の遊技領域3が形成されている。遊技領域3には、その中央部にセンターケース5が装着され、センターケース5に向かって右横には、普通図柄作動ゲート22が設置されている。普通図柄作動ゲート22を遊技球が通過すると、普通図柄の当否抽選用の複数種類の乱数が抽出され、抽出された乱数に基づく当否判定(普通図柄抽選)が行われる。
このため、左打ちを行うことで第1始動口11を狙い打つことができると共に、右打ちを行うことで第2始動口12を狙い打つことができる。
第1始動口11は、常時遊技球が入球可能に構成されているが、第2始動口12は、普通図柄抽選での当選により開放される普通電動役物として構成されており、開放時のみ入球可能となっている。なお、閉鎖時であっても、稀に入球可能な構成としても良い。
普通電動役物として構成された第2始動口12は、普通図柄抽選での当選時に、所定時間の開放が行われる。
また、センターケース5には、周知のものと同様にワープ入口、ワープ樋、ステージ等が設けられている。
なお、遊技盤1の遊技領域3には多数の遊技釘が植設されており、盤面最下部にはアウト口が設けられている。
また、図3に示すように、パチンコ機50の裏側は、遊技盤1を脱着可能に取付ける内枠70が外枠51に収納された構成となっている。内枠70は、前枠52と同様、一方の側縁(図3に向かって右側)の上下位置が外枠51に設けられたヒンジ53に結合され、開閉可能に設置されている。内枠70には、遊技球流下通路が形成されており、上方(上流)から球タンク71,タンクレール72,払出ユニット73が設けられ、払出ユニット73の中には払出装置が設けられている。この構成により、遊技盤1の入賞口に遊技球が入賞すると、球タンク71に貯留されている所定個数の遊技球(賞球)が払出装置から払い出され、流下通路を通り上皿55に払い出される。また、本実施形態では、払出装置は、球貸ボタン57の操作に応じて遊技球(貸球)を払い出すよう構成されている。
(2)電気的構成について
次に、パチンコ機50の電気的構成について説明する。このパチンコ機50は、図4のブロック図に示すとおり、主制御装置80を中心にして構成されている。なお、このブロック図には、単に信号を中継するいわゆる中継基板や電源基板等は記載されていない。また、詳細な図示は省略するが、主制御装置80,払出制御装置81,演出図柄制御装置82,サブ統合制御装置83のいずれもCPU,ROM,RAM,入力ポート,出力ポート等を備えている。また、発射制御装置84,電源基板にはCPU,ROM,RAMは設けられていないが、これに限るわけではなく、発射制御装置84等にCPU,ROM,RAM等を設けてもよい。
また、このほかにも、大入賞口20に入球した遊技球を計数するためのカウントSW20aからの検出信号が入力される。
また、主制御装置80は、図柄表示装置中継端子板90を介して接続されている第1特図表示装置9,第2特図表示装置10,第1特図保留数表示装置23,第2特図保留数表示装置24,普通図柄表示装置7,普図保留数表示装置8の表示を制御する。
主制御装置80からの出力信号は試験信号端子にも出力されるほか、図柄変動や大当り等の管理用の信号が外部接続端子板78に出力されてホールコンピュータ87に送られる。
払出制御装置81は、主制御装置80から送られてくるコマンドに応じて払出モータ30を稼働させて賞球を払い出させる。本実施形態においては、賞球として払い出される遊技球を計数するための払出SW31の検出信号は払出制御装置81に入力され、払出制御装置81で賞球の計数が行われる構成を用いる。この他にも主制御装置80と払出制御装置81に払出SW31の検出信号が入力され、主制御装置80と払出制御装置81の双方で賞球の計数を行う構成を用いることも考えられる。
なお、本実施形態のパチンコ機50は遊技球を払出す構成であるが、入賞等に応じて発生した賞球を払い出さずに記憶する封入式の構成にしても良い。
なお、発射制御装置84には、払出制御装置81以外に、発射ハンドル64からの回動量信号、タッチSW38からのタッチ信号、発射停止SW39から発射停止信号が入力される。
回動量信号は、遊技者が発射ハンドル64を操作することで出力され、タッチ信号は遊技者が発射ハンドル64を触ることで出力され、発射停止スイッチ信号は、遊技者が発射停止SW39を押すことで出力される。なお、タッチ信号が発射制御装置84に入力されていなければ、遊技球は発射できないほか、発射停止スイッチ信号が入力されているときには、遊技者が発射ハンドル64を触っていても遊技球は発射出来ないようになっている。
また、サブ統合制御装置83には、遊技ボタン67が接続されており、遊技者が遊技ボタン67を操作した際には、その信号がサブ統合制御装置83に入力される。
演出図柄制御装置82は、サブ統合制御装置83から受信したデータ及びコマンド(共に主制御装置80から送信されてきたものとサブ統合制御装置83が生成したものとがある)に基づいて演出図柄表示装置6を制御して、演出図柄の変動表示(図柄演出)等の演出画面を表示させる。
(1)概要について
次に、本実施形態におけるパチンコ機50の動作について説明する。パチンコ機50は、所謂ST機として構成されていると共に、確変機能及び開放延長機能が搭載されている。すなわち、パチンコ機50では、大当り抽選にて大当りに当選すると大当り遊技が行われる。大当り遊技では、予め定められた総ラウンド数(一例として、4R又は10R)にわたって大入賞口20が開放される。そして、大当り遊技の終了後には、予め定められた回数(ST回数)の大当り抽選が行われるまでの間、開放延長機能、又は、開放延長機能及び確変機能を作動させることで、遊技者に特典が付与される。以後、該特典が付与される期間を、STとも記載する。
また、パチンコ機50では、大当りが発生した際に第1、第2特図表示装置9、10に確定表示される特図(以後、当り図柄とも記載)として、複数の種類が設けられている。つまり、複数の種類の大当りが設けられており、当り図柄により大当りの種類が定められる。そして、図5(a)、(b)に示すように、当り図柄に応じて、大当り遊技の総ラウンド数と、大当り遊技後に付与される特典の内容が定められる。具体的には、特図1の各当り図柄は、特1当り図柄1、2に区分されると共に、特図2の各当り図柄は、特2当り図柄1〜3に区分される。なお、これらの区分の各々は、複数の種類の当り図柄を含んでいる。
(2)メインルーチンについて
まず、パチンコ機50の主制御装置80におけるメインルーチンについて、図6に記載のフローチャートを用いて説明する。なお、このメインルーチンは、2ms周期のタイマ割り込み処理として起動される。
S15では、主制御装置80は、CPUやI/O等の初期設定を行い、S70に処理を移行する。
そして、主制御装置80は、始動口等といった入賞口への遊技球の入賞を検出する入賞確認処理と(S50)、始動口への入賞に起因して大当り抽選を行う当否判定処理と(S55)、サブ統合制御装置83等にデータ及びコマンドを送信し、また、ホールコンピュータ87等に各種情報を送信する各出力処理と(S60)、遊技者の不正行為を検出する不正監視処理と(S65)を行う。
また、当否判定処理に続いて、大当り遊技を行うための大当り遊技処理が行われる。
また、S70では、主制御装置80は、次のタイマ割込みが発生してメインルーチンが起動されるまで、初期値乱数の更新を繰り返し行う。
次に、第1,第2始動口11,12への入賞を検出し、該入賞に応じて保留記憶等を行う始動口入賞確認処理について、図7に記載のフローチャートを用いて説明する。なお、本処理は、メインルーチンから実行される入賞確認処理からコールされるサブルーチンとして構成されている。
S105では、主制御装置80は、第1始動口11に対応する特図についての保留記憶の数(第1保留記憶)が、最大値(一例として4)に達しているか否かを判定する。そして、肯定判定の場合は(S105:Yes)、S115に処理を移行し、否定判定の場合は(S105:No)、S110に処理を移行する。
なお、この他にも、例えば、抽出した乱数を第1保留記憶として記憶する前に、該乱数に基づき先読みを行っても良いし、抽出した乱数を第1保留記憶のために設けられたメモリ領域とは別のメモリ領域に記憶し、該別のメモリ領域に記憶された乱数に基づき先読みを行っても良い。
S120では、主制御装置80は、第2始動口12に対応する特図についての保留記憶の数(第2保留記憶)が、最大値(一例として4)に達しているか否かを判定する。そして、肯定判定の場合は(S120:Yes)、本処理を終了し、否定判定の場合は(S120:No)、S125に処理を移行する。
なお、主制御装置80は、第2保留記憶に係る大当り決定用乱数等に対し上述した先読みを行い、先読みコマンドをサブ統合制御装置83に送信しても良い。
次に、保留記憶に係る大当り決定用乱数により大当り抽選を行う当否判定処理について、図8〜11のフローチャートを用いて説明する。なお、本処理は、メインルーチンから実行される。また、本処理の終了後は、大当り遊技を行うための大当り遊技処理が実行される。
S205では、主制御装置80は、第1特図或いは第2特図の変動表示中か否かを判定する。そして、肯定判定の場合には(S205:Yes)、図10のS280に処理を移行し、否定判定の場合には(S205:No)、S210に処理を移行する。
続いて図9に関して、S215では、主制御装置80は、第1保留記憶及び第2保留記憶の有無を判定し、いずれかの保留記憶が存在する場合には(S215:Yes)、S220に処理を移行すると共に、そうでない場合には(S215:No)、本処理を終了する。
S225では、主制御装置80は、確変状態であることを示す確変フラグがセットされているか否かを判定し、肯定判定の場合には(S225:Yes)、S230に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S225:No)、S235に処理を移行する。
一方、S235では、主制御装置80は、選択された保留記憶に係る大当り判定用乱数と、確変状態で無い場合に対応する当否判定用テーブル(通常テーブル)に基づき、大当り抽選で大当りとなるか否かを判定し、該保留記憶を消化する。そして、S240に処理を移行する。
S245では、主制御装置80は、消化した保留記憶に係る大当り図柄決定用乱数に基づき当り図柄を決定する。なお、大当り図柄決定用乱数に基づく決定の結果、第1特図,第2特図に対応する各当り図柄は、予め定められた振分率に従いランダムに選択される。そして、S250に処理を移行する。
一方、大当り抽選で外れた際に移行するS260では、主制御装置80は、消化した保留記憶に係るリーチ判定用乱数や変動パターン決定用乱数等に基づき特別図柄の変動時間等を決定し、S265に処理を移行する。
S270では、主制御装置80は、サブ統合制御装置83に対し、大当り抽選後の第1保留記憶の数を示す第1保留数コマンドと、大当り抽選後の第2保留記憶の数を示す第2保留数コマンドとを送信する。また、消化した保留記憶に対応する特図の変動表示を開始すると共に、サブ統合制御装置83に対し特別図柄の変動時間等を示す変動開始コマンドを送信することで図柄演出を開始させる。さらに、サブ統合制御装置83に対し、停止表示させる演出図柄を指示する図柄指定コマンドを送信し、本処理を終了する。
S285では、主制御装置80は、特図の変動表示を終了し、特図の確定図柄を表示させると共に、サブ統合制御装置83に対し演出図柄の確定表示を行わせる図柄確定コマンドを送信し、本処理を終了する。
S295では、主制御装置80は、特図の確定表示を終了し、S300に処理を移行する。
S305では、主制御装置80は、確変状態であることを示す確変フラグを参照すると共に、確変フラグがセットされている場合には確変フラグをクリアし(S310)、その後、S315に処理を移行する。
そして、主制御装置80は、条件装置作動開始処理(S325),役物連続作動装置作動開始処理(S327)を実行すると共に、大当り抽選での当選を通知するコマンドや、大当り遊技の種類や特典内容等を通知するコマンドをサブ統合制御装置83に送信し(S330)、本処理を終了する。
S350では、主制御装置80は、電サポフラグを参照し、電サポフラグがセットされている場合には(S350:Yes)、ST残り回数を参照する(S355)。そして、ST残り回数が0である場合には(S355:Yes)、電サポフラグをクリアし(S360)、S365に処理を移行する。
(5)大当り遊技処理について
次に、大当り遊技を行う大当り遊技処理について、図12〜15のフローチャートを用いて説明する。なお、本処理は、当否判定処理に続いて実行される。
S510では、主制御装置80は、大入賞口20の開放中であるか否かを判定し、肯定判定の場合には(S510:Yes)、図13のS550に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S510:No)、S515に処理を移行する。
S520では、主制御装置80は、大当り遊技の終了演出中であるか否かを判定し、肯定判定の場合には(S520:Yes)、図15のS645に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S520:No)、S525に処理を移行する。
S530では、主制御装置80は、当り図柄に対応する開放パターンに従い大入賞口20を開放させる大入賞口開放処理を実行する(第1Rの大当り遊技を実行する)と共に、ラウンド数を示す開放カウンタに1を設定し(S535)、本処理を終了する。なお、この時、主制御装置80は、第1Rが開始されることを示すコマンドを、サブ統合制御装置83に送信しても良い。
S555では、主制御装置80は、開放パターンに応じて定められる大入賞口20の開放時間が終了したか否かを判定し、肯定判定の場合には(S555:Yes)、S560に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S555:No)、本処理を終了する。
S565では、主制御装置80は、大当り遊技の各ラウンドのインターバルを設定する大当りインターバル処理を実行し、本処理を終了する。
続いて図14に関して、各ラウンドのインターバル中に移行するS600では、主制御装置80は、開放カウンタと大当り遊技の開放パターンとに基づき、最終ラウンドに到達しているか否かを判定し、肯定判定の場合には(S600:Yes)、S605に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S600:No)、S615に処理を移行する。
一方、S615では、主制御装置80は、大当り遊技のインターバル時間が経過したか否かを判定し、肯定判定の場合には(S615:Yes)、S620に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S615:No)、本処理を終了する。
続いて図15に関して、大当り遊技の終了演出中に移行するS645では、主制御装置80は、該終了演出の時間が終了したか否かを判定し、肯定判定の場合には(S645:Yes)、S650に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S645:No)、本処理を終了する。
S660では、主制御装置80は、大当り遊技後の遊技状態が確変状態且つ電サポであるか否かを判定する。そして、肯定判定の場合には(S660:Yes)、S665に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S660:No)、S680に処理を移行する。
一方、S680では、主制御装置80は、大当り遊技の終了後に電サポとなるか否かを判定し、肯定判定の場合には(S680:Yes)、S685に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S680:No)、S695に処理を移行する。
S695,S700では、主制御装置80は、サブ統合制御装置83に対し、大当り遊技に関する演出を終了させる大当り終了コマンドと、大当り遊技終了後の遊技状態、及び、ST回数を通知する状態指定コマンドを送信し、本処理を終了する。
パチンコ機50では、サブ統合制御装置83は、主制御装置80からのコマンドに基づき演出図柄制御装置82等を制御し、演出図柄表示装置6の演出画面やスピーカ66等を介して各種演出を行う。具体的には、サブ統合制御装置83は、主制御装置80からの変動開始コマンド等に基づき、演出画面にて、大当り抽選の結果を報知する図柄演出を行うと共に、保留数コマンド等に基づき、演出画面に保留図柄を表示する保留演出を行う。また、保留記憶が消化された場合には、該保留記憶に対応する保留図柄に替えて変動中図柄を表示する変動中演出が行われる。この他にも、サブ統合制御装置83は、例えば、演出画面にて、図柄演出と共に、該図柄演出にて結果が報知される大当り抽選で大当りが発生することを示唆する予告演出を行っても良い。また、サブ統合制御装置83は、例えば、主制御装置80から受信した先読みコマンドに基づき、保留記憶が消化された際に大当りが発生することを示唆する先読み演出を行っても良い。
サブ統合制御装置83は、大当り抽選で大当りが発生すると、当り保留が存在しない場合には、演出図柄表示装置6の演出画面を介して演出選択を行う。なお、当り保留とは、大当り抽選にていずれかの種類の大当りとなる保留記憶であっても良いし、大当り抽選にて特定の大当りとなる保留記憶であっても良い。特定の大当りとは、例えば、確変大当りであっても良いし、大当り遊技の総ラウンド数が10Rである大当りであっても良い。
すなわち、演出選択の際には、遊技者が選択可能な大当り演出の複数の演出態様801(一例として、演出A〜C)を示す演出画面800が表示される(図16(a)参照)。そして、サブ統合制御装置83は、遊技ボタン67を介して受け付けた遊技者の操作に応じて、演出画面800に表示されたいずれかの演出態様801を選択し、選択された演出態様にて大当り演出が行われる。
また、演出選択では、大当り演出の演出態様と、大当り遊技後の演出モードとが選択されても良い。具体的には、例えば、大当り演出の各演出態様と、大当り遊技後に移行可能な各演出モードとが対応付けられていても良い。そして、演出選択では大当り演出の演出態様を選択可能とし、大当り遊技後には、演出選択にて選択された大当り演出の態様に対応する演出モードに移行するようにしても良い。無論、演出選択にて、大当り演出の演出態様と、大当り遊技後の演出モードとを個別に選択可能としても良い。
本実施形態では、大当りが発生すると、当り保留が存在しない場合に演出選択が行われる。しかし、変形例1では、これに替えて、大当りが発生すると、当り保留の有無に関わらず演出選択が行われると共に、当り保留が存在しない場合の演出選択での選択可能数は、当り保留が存在する場合の演出選択での選択可能数よりも多い。具体的には、例えば、当り保留が存在しない場合の演出選択では、図16(a)の演出画面800が表示され、当り保留が存在する場合の演出選択では、選択可能な演出態様821が少ない図16(e)の演出画面820が表示されても良い。
本実施形態では、大当りが発生すると、当り保留が存在しない場合に演出選択が行われる。しかし、変形例2では、これに替えて、大当りが発生すると、当り保留が存在する場合に演出選択が行われる。
(10)演出選択の変形例3
本実施形態では、大当りが発生すると、当り保留が存在しない場合に演出選択が行われる。しかし、変形例3では、これに替えて、大当りが発生すると、当り保留の有無に関わらず演出選択が行われると共に、当り保留が存在する場合の演出選択での選択可能数は、当り保留が存在しない場合の演出選択での選択可能数よりも多い。具体的には、例えば、当り保留が存在しない場合の演出選択では、図16(e)の演出画面820が表示され、当り保留が存在する場合の演出選択では、選択可能な演出態様801が多い図16(a)の演出画面800が表示されても良い。
次に、当り保留が存在しない場合に、大当り後に演出選択を行う演出選択処理について、図17のフローチャートを用いて説明する。本処理は、サブ統合制御装置83により定期的に実行される。
S900では、サブ統合制御装置83は、主制御装置80からのコマンドに基づき、大当り遊技の開始直後における演出選択の開始タイミングが到来したか否かを判定する。そして、肯定判定が得られた場合には(S900:Yes)、サブ統合制御装置83はS905に移行し、否定判定が得られた場合には(S900:No)、本処理を終了する。なお、上述したように、大当り遊技の開始直後に限らず、大当り発生後の様々なタイミングにて演出選択が実行され得る。
S910では、サブ統合制御装置83は、演出図柄表示装置6の演出画面を介して演出選択を開始し、遊技ボタン67を介して、演出画面に表示された演出態様の選択を受け付ける(S915)。そして、S920では、サブ統合制御装置83は、選択された演出態様での大当り演出を開始し、本処理を終了する。
次に、変形例1における演出選択処理について、図18のフローチャートを用いて説明する。本処理は、サブ統合制御装置83により定期的に実行される。
S1000では、サブ統合制御装置83は、上述した演出選択処理のS900と同様、大当り遊技の開始直後における演出選択の開始タイミングが到来したか否かを判定する。そして、肯定判定が得られた場合には(S1000:Yes)、サブ統合制御装置83はS1005に移行し、否定判定が得られた場合には(S1000:No)、本処理を終了する。
続くS1010では、サブ統合制御装置83は、演出図柄表示装置6の演出画面を介して、S1005で設定された選択可能数での演出選択を開始する。そして、サブ統合制御装置83は、遊技ボタン67を介して、演出画面に表示された演出態様の選択を受け付け(S1015)、選択された演出態様での大当り演出を開始し(S1020)、本処理を終了する。
次に、変形例2においても、演出選択処理はサブ統合制御装置83により定期的に実行される。また、図19に示すように、変形例2では、本実施形態と同様の演出選択処理が行われるが、以下の点において、変形例2の演出選択処理は本実施形態の演出選択処理と相違する。
すなわち、変形例2のS905では、サブ統合制御装置83は、主制御装置80から受信した先読みコマンド等に基づき、当り保留が存在するか否かを判定する。そして、肯定判定が得られた場合には(S905:Yes)、サブ統合制御装置83はS910に移行し、否定判定が得られた場合には(S905:No)、本処理を終了する。
次に、変形例3においても、演出選択処理はサブ統合制御装置83により定期的に実行される。また、変形例3では、変形例1と同様の演出選択処理が行われるが、以下の点において、変形例3の演出選択処理は変形例1の演出選択処理と相違する。
すなわち、変形例3のS1005では、サブ統合制御装置83は、主制御装置80から受信した先読みコマンド等に基づき、当り保留が存在するか否かを判定し、判定結果に応じて選択可能数を設定する。具体的には、当り図柄が存在する場合には、当り図柄が存在しない場合に比べ、より多くの選択可能数を設定する。
上記実施形態のパチンコ機50において、大入賞口20に特定領域を設けると共に、確変大当りにより行われる大当り遊技における所定のラウンドを、遊技球が特定領域に進入可能な特定ラウンドとして構成しても良い。そして、特定ラウンドにて遊技球が特定領域に進入するV入賞が発生すると、大当り遊技後に確変状態に移行する構成としても良い。
このような場合であっても、同様の効果が得られる。
[特許請求の範囲との対応]
上記実施形態の説明で用いた用語と、特許請求の範囲の記載に用いた用語との対応を示す。
また、始動入賞確認処理におけるS110,S125が、確認手段の一例に相当する。
また、当否判定処理におけるS230,S235が抽選手段の一例に相当する。
また、大当り遊技処理におけるS530,S560,S620が、大当り遊技手段の一例に相当する。
Claims (2)
- 始動口への入球に起因して抽出されたデータの保留記憶を行うと共に、前記保留記憶に係る前記データに基づき当否判定を行う弾球遊技機であって、
前記当否判定が行われる前に、該当否判定に用いられる前記保留記憶に係る前記データが特定値か否かを判定する確認手段と、
前記当否判定での当選に起因して、大入賞口を開放する大当り遊技を行う大当り遊技手段と、
遊技の進行に伴い演出を行うと共に、前記大当り遊技の進行に応じて前記演出として大当り演出を行う演出手段と、
前記当否判定での当選後、該当選に起因して行われる所定の前記大当り遊技についての前記大当り演出、及び、該大当り遊技後の前記演出のうちの少なくとも一方について、遊技者からの指示に従い、複数の演出態様のうちのいずれかを選択する演出選択を行う選択手段と、を備え、
前記確認手段により前記データが前記特定値に一致すると判定された前記保留記憶を、当り保留とし、
前記選択手段は、前記当否判定での当選後におけるいずれかのタイミングにおいて前記当り保留が存在する場合には、該当選に起因して行われる前記大当り遊技についての前記演出選択を行い、そうでない場合には、該演出選択を行わず、
前記演出手段は、前記演出選択にて選択された前記演出態様で、前記大当り演出、及び、前記大当り演出後の前記演出のうちの少なくとも一方を実行すること、
を特徴とする弾球遊技機。 - 始動口への入球に起因して抽出されたデータの保留記憶を行うと共に、前記保留記憶に係る前記データに基づき当否判定を行う弾球遊技機であって、
前記当否判定が行われる前に、該当否判定に用いられる前記保留記憶に係る前記データが特定値か否かを判定する確認手段と、
前記当否判定での当選に起因して、大入賞口を開放する大当り遊技を行う大当り遊技手段と、
遊技の進行に伴い演出を行うと共に、前記大当り遊技の進行に応じて前記演出として大当り演出を行う演出手段と、
前記当否判定での当選後、該当選に起因して行われる所定の前記大当り遊技についての前記大当り演出、及び、該大当り遊技後の前記演出のうちの少なくとも一方について、遊技者からの指示に従い、複数の演出態様のうちのいずれかを選択する演出選択を行う選択手段と、を備え、
前記確認手段により前記データが前記特定値に一致すると判定された前記保留記憶を、当り保留とし、
前記当否判定での当選後におけるいずれかのタイミングにおいて前記当り保留が存在する場合には、該タイミングにおいて該当り保留が存在しない場合に比べ、前記演出選択において選択可能な前記演出態様の数が多く、
前記演出手段は、前記演出選択にて選択された前記演出態様で、前記大当り演出、及び、前記大当り演出後の前記演出のうちの少なくとも一方を実行すること、
を特徴とする弾球遊技機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020107211A JP7498483B2 (ja) | 2020-06-22 | 弾球遊技機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020107211A JP7498483B2 (ja) | 2020-06-22 | 弾球遊技機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2022001236A true JP2022001236A (ja) | 2022-01-06 |
JP7498483B2 JP7498483B2 (ja) | 2024-06-12 |
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