JP2016220032A - 音場再現システム - Google Patents

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Abstract

【課題】1あるいは複数の利用者のそれぞれに対応する制御領域において音場を高い精度で再現することができる音場再現システムを提供すること。【解決手段】音場制御装置500は、複数のスピーカ530−1等と、複数のスピーカのそれぞれの重みに対応する利得が設定された複数の増幅器510−1等と、1あるいは複数の利用者による聴取位置を想定し、所定の波面を用いて1あるいは複数の制御領域を実現するために必要な複数のスピーカのそれぞれに対応する重みを、複数の聴取位置の中の少なくとも1つからなる任意の組み合わせ毎に格納するパラメータ格納部520と、利用者による実際の聴取形態に合わせて組み合わせの内容を決定する組み合わせ決定部522と、組み合わせ決定部522による決定内容に対応する複数のスピーカのそれぞれの重みをパラメータ格納部520から読み出して、複数の増幅器のそれぞれの利得を設定するパラメータ設定部526とを備える。【選択図】図7

Description

本発明は、車室内空間等に含まれる1あるいは複数の聴取位置における音場を制御する音場再現システムに関する。
近年、「超臨場感システム」が注目を浴びている。超臨場感システムとは、あたかもその場にいるような感覚をもたらすために「その場」の五感情報をできる限り物理的に忠実に取得し、伝送し、再生するシステムのことである。超臨場感システムは、映画や放送などのエンターテイメントだけでなく、医療、教育、芸術とさまざまな分野に応用できる可能性があり、その実現に期待されている。
臨場感の高い音響システムを実現するために、さまざまな音響システムが研究されており、その中に音場再生技術がある。音場再生技術とは、所望の音場を音の波動性を考慮して物理的に再現するもので、既存の音響システムに対してより高い臨場感が得られ、その発展が期待されている。音場再生技術の主要な技術として、波面合成法、境界音場制御、高次アンビソニックスが挙げられる。
波面合成法(WFS)は、ホイヘンスの原理に基づいて平面上の音圧を再現することで、特定の方向から到来する音を提示する手法である。波面合成法は、他の音場再生技術と比較して、簡単に利用することができ、また、スピーカアレイで囲まれた領域内のすべての音場を再現することができる。しかし、波面合成法では、境界面を分割して制御するため、表現可能な音の方向が制限されてしまう。そのうえ、波面合成法で用いる音場を収音するためにはマイクロホンアレイが必要で、そのアレイの設置が簡単ではないという問題がある。
境界音場制御(BoSC)は、キルヒホッフ・ヘルムホルツ積分方程式と逆システム理論を適用した手法である。ある再現したい音場の領域の境界面上の音圧と音圧勾配を測定し、逆システムを用いて、他の空間にその音圧と音圧勾配を再現することで音場を再現することができる。境界音場制御は、波面合成法のように広い範囲の音場を再現することはできないが、より高精度に音場を再現することができる。しかし、逆システム理論を適応させているため、境界音場制御の収音システムと再生システムは一対一の関係にある。それゆえに、境界音場制御の収音再生システムで利用できる音場情報は、別の境界音場制御の収音再生システムに利用することが難しいという点がある。また、同様の理由から、既存のステレオ音源、5.1chサラウンド音源などに活用することができない。
高次アンビソニックス(HOA)は、境界面の音場を球面調和関数を用いて表現し、キルヒホッフ・ヘルムホルツ積分方程式に基づき音場を再現する手法である(例えば、特許文献1参照。)。高次アンビソニックスでは、収音した音場情報を球面調和係数で表現するため、収音データはあらゆる再生システムに適応することができる。そのため、この収音データをステレオ再生や5.1chサラウンドなどの既存の再生システムに応用することが可能である。また、既存の音源データをアンビソニックスの再生システムに応用することも可能である。高次アンビソニックスはその適用できる範囲の広さから、今後、実用的な高臨場感システムとしての発展が予想される。
特開2014−161122号公報
ところで、従来の高次アンビソニックスは、音場を高い精度で再現できる領域(制御領域)を一つしか生成することができないという問題があった。例えば、車室内空間を考えた場合に、音楽等を聴取する利用者としては、運転者だけでなく、他の搭乗者も考慮する必要があるため、各利用者に対応する複数の制御領域が必要になるが、従来の高次アンビソニックスでは、一人の利用者にしか臨場感のある音場を提供できないことになる。
本発明は、このような点に鑑みて創作されたものであり、その目的は、1あるいは複数の利用者のそれぞれに対応する制御領域において音場を高い精度で再現することができる音場再現システムを提供することにある。
上述した課題を解決するために、本発明の音場再現システムは、複数のスピーカと、複数のスピーカのそれぞれに対応しており、オーディオ信号に重み付けを行い、それぞれの重みに対応する利得が設定された複数の利得調整手段と、1あるいは複数の利用者による聴取位置を想定し、所定の波面を用いて1あるいは複数の制御領域を実現するために必要な複数のスピーカのそれぞれに対応する重みを、複数の聴取位置の中の少なくとも1つからなる任意の組み合わせ毎に格納するスピーカ重み格納手段と、利用者による実際の聴取形態に合わせて組み合わせの内容を決定する組み合わせ決定手段と、組み合わせ決定手段による決定内容に対応する複数のスピーカのそれぞれの重みをスピーカ重み格納手段から読み出して、複数の利得調整手段のそれぞれの利得を設定する利得設定手段とを備えている。また、上述した所定の波面は平面波であることが望ましい。
利用者による実際の聴取形態に合わせて必要最小限の聴取位置を設定することが可能になるため、1あるいは複数の利用者のそれぞれに対応する制御領域において音場を高い精度で再現することができる。また、聴取位置の組み合わせを変更する際に、必要なスピーカの重みを読み出して利得の設定を行うだけであるため、音場を再現する際の処理の簡略化が可能となる。
また、上述したスピーカ重み格納手段に格納されている重みは、複数のスピーカと1あるいは複数の制御領域との間の音場の伝達関数を用いて決定されることが望ましい。各スピーカと各制御領域の間の音場の伝達関数を用いて、例えば、音場を球面調和関数を用いて表現する高次アンビソニックスの手法を1あるいは複数の制御領域に対して適用して、各スピーカの重みを決定することにより、各制御領域において音場を高い精度で再現することが可能となる。
また、上述したスピーカ重み格納手段に格納される重みは、伝達関数測定手段によって測定された伝達関数を用いてスピーカ重み決定手段によって決定されることが望ましい。音場を球面調和関数を用いて表現する高次アンビソニックスの手法を1あるいは複数の制御領域に対して同時に適用して各スピーカの重みを決定する際に、伝達関数を実測することにより、音響空間内で生じる反射等の影響を加味した伝達関数を得ることができ、1あるいは複数の制御領域において音場をさらに高い精度で再現することが可能となる。
また、上述した伝達関数測定手段は、適応フィルタのタップ係数をLMSアルゴリズムを用いて設定することにより、伝達関数の同定を行うことが望ましい。特に、上述した伝達関数測定手段は、測定信号を発生する測定信号源と、測定信号が入力される適応フィルタと、測定信号を複数の制御領域が含まれる音響空間に出力する複数のスピーカと、複数の制御領域に設置されており、複数のスピーカから出力される音を収音するマイクロホンと、マイクロホンの出力信号と適応フィルタの出力信号の差を計算して誤差信号を出力する演算部と、測定信号と誤差信号とが入力されており、LMSアルゴリズムを用いることにより、適応フィルタのタップ係数を設定するLMSアルゴリズム処理部とを備え、適応フィルタの特性を伝達関数として同定を行うことが望ましい。これにより、正確に伝達関数を測定することが可能となる。
また、上述したスピーカ重み決定手段は、高次アンビソニックスの変換関数行列をB、スピーカの重み行列をP、伝達関数により各要素が設定される再変換関数行列をCとしたときに、これらの各行列間の関係に基づいて複数のスピーカの重みを決定することが望ましい。また、上述した変換関数行列B、スピーカの重み行列P、再変換関数行列Cの間には、CP=Bの関係式が成立し、スピーカ重み決定手段は、関係式に基づいて複数のスピーカの重みを決定することが望ましい。これにより、既知の値を有する変換関数行列Bおよび再変換関数行列Cを用いて複数のスピーカの重みを容易に決定することが可能となる。
また、利用者によって操作される操作手段をさらに備え、組み合わせ決定手段は、操作手段を用いた利用者の指示に応じて組み合わせの内容を決定することが望ましい。これにより、利用者による実際の聴取形態を、構成の複雑化を招くことなく容易に取得することが可能となる。
また、所定の検出範囲内に含まれる1あるいは複数の利用者の聴取位置を検出する聴取位置検出手段をさらに備え、組み合わせ決定手段は、聴取位置検出手段によって検出された聴取位置に基づいて組み合わせの内容を決定することが望ましい。これにより、利用者自身が何らかの操作を行うことなく、利用者による実際の聴取形態を容易に取得することが可能となる。
原点から見た平面波の音場に着目した場合の伝達関数Cの球面調和表現を示す説明図である。 各スピーカから原点以外に設定された制御領域までの伝達関数の説明図である。 各スピーカから原点以外に設定された制御領域までの伝達関数の説明図である。 再現した音場の制御領域の直径を示す図である。 音場再現装置の構成を示す図である。 図5に示した音場再現装置を用いてスピーカの重みPを決定する動作手順を示す流れ図である。 本発明を適用した一実施形態の音場制御装置の構成を示す図である。 本実施形態で再現される複数の制御領域を実際の車室内空間に適用する場合の聴取位置の組み合わせの一例を示す説明図である。 実際の音響空間に合わせて、複数の聴取位置の中の少なくとも1つからなる任意の組み合わせK毎にスピーカの重みPを決定する音場再現装置の構成を示す図である。 図9に示した伝達関数測定部の詳細構成を示す図である。 図9および図10に示した音場再現装置を用いてスピーカの重みPを決定する動作手順を示す流れ図である。 C特性(伝達特性)同定を行う説明図である。 変形例の音場制御装置の構成を示す図である。
以下、本発明を適用した一実施形態の音場再現システムについて、図面を参照しながら説明する。
(1)球面調和関数
原点から見た平面波の音場は、
Figure 2016220032
となる。ここで、
Figure 2016220032
は、着目位置を示す位置ベクトル、
Figure 2016220032
は、平面波の波数ベクトル、Jn(kr)は第1種球ベッセル関数、
Figure 2016220032
は球面調和関数である。また、
Figure 2016220032
は、
Figure 2016220032
となる。また、
Figure 2016220032
から見た平面波の音場は、
Figure 2016220032
となる。したがって、
Figure 2016220032
となる。ここで、
Figure 2016220032
は、
Figure 2016220032
となる。
次に、
Figure 2016220032
にあるスピーカの音場は、
Figure 2016220032
となる。ここで、
Figure 2016220032
は、
Figure 2016220032
となる。
Figure 2016220032
から見た
Figure 2016220032
にあるスピーカの音場は、
Figure 2016220032
となる。ここで、
Figure 2016220032
は、以下のようになる。
Figure 2016220032
図1は、原点から見た平面波の音場に着目した場合の伝達関数Cの球面調和表現を示す説明図である。図1では、原点の周囲の円周上にM個のスピーカL1〜LMが配置されており、原点における高次アンビソニックス(HOA)の変換関数である
Figure 2016220032
が上述した(2)式で表される。また、各スピーカから原点までの伝達関数である
Figure 2016220032
が上述した(9)式で表される。
(2)複数領域音場再現の基本的な考え方
任意の平面波の音場領域s1,s2,・・・,sNを、複数のスピーカL1,L2,・・・,LMを使って再現する。平面波の波数ベクトル
Figure 2016220032
Figure 2016220032
とすると、平面波を再現するためには、以下のような、すべての領域(α)と球面調和関数(n,m)に対するスピーカの重みPaを求める必要がある。
Figure 2016220032
よって、
Figure 2016220032
Figure 2016220032
は通常の高次アンビソニックス(HOA)の変換関数である。ここで、球面調和関数のorder(n)とdegree(m)が与えられているものとすると、各再現領域の変換関数は以下のようになる。
Figure 2016220032
上式をまとめると、
Figure 2016220032
したがって、複数領域再現式は以下のようになる。
Figure 2016220032
スピーカの重みをP、高次アンビソニックス(HOA)変換行列をB、再変換行列をCとし、行列で表現すると、
Figure 2016220032
のようになる。ここで、各行列は以下のようになる。
Figure 2016220032
したがって、音場を再現するためのスピーカの重みは以下のようになる。
Figure 2016220032
この重みをスピーカで出力することにより、音場を再現することができる。
このような手法では、スピーカから制御領域への音場の伝達関数を球面調和展開で表現し、各制御領域の伝達関数を求め、その伝達関数から、各音場を再現するようなスピーカの重みを求めることで、複数の制御領域の音場を再現している。
図2および図3は、各スピーカから原点以外に設定された制御領域までの伝達関数の説明図である。このようにして、原点以外に設定された複数の制御領域のそれぞれまでの伝達関数を求めることにより、(24)式で表される逆変換行列Cの各要素の値を決定することができる。これにより、(25)式の右辺の各要素が既知となって、各スピーカの重みを決定することが可能となる。
図4は、再現した音場の制御領域の直径を示す図である。図4に示した例では、横軸で示されたX方向に沿って到来した平面波が生成され、その中にエラーが少ない箇所が4箇所存在することがわかる。具体的には、以下の位置に直径dの制御領域が再現されている。
x=−0.5m、y=0.5m :d=24cm
x=−0.5m、y=−0.5m :d=22cm
x=0.5m、y=0.5m :d=26cm
x=0.5m、y=−0.5m :d=32cm
この図4に示した例では、4箇所の制御領域を実現する場合を示しているが、これらの制御領域の直径dは、それぞれの制御領域の位置や個数によって変化する。特に、制御領域の数については、少ないほど直径dが大きくなり、多くなるに従って直径dが小さくなる傾向がある。したがって、利用者の数をNとし、実際の音響空間において実現する複数の制御領域の数をMとすると、上述した各制御領域の直径dをできるだけ大きく設定するためには、MをNと等しくすることが望ましく、大きな直径dを確保する観点からは、利用者の人数を超えて多くの制御領域を設定することは避けるべきである。
(3)複数領域音場再現の具体的な構成
図5は、音場再現装置の構成の一例を示す図である。図5に示す音場再現装置100は、上述した(25)式に基づいてスピーカの重みPを決定する処理を行っており、制御領域位置設定部110、操作部112、伝達関数設定部120、HOA関数設定部130、スピーカ重み決定部140を備えている。
制御領域位置設定部110は、複数の制御領域の位置を設定する。操作部112は、利用者によって操作されるテンキーや各種つまみ、あるいはタッチパネル等を用いて構成されており、利用者によって入力される位置データ等の入力を受け付ける。上述した制御領域位置設定部110は、この操作部112を用いた利用者の指示(位置データ)に基づいて複数の制御領域の位置を設定する。
伝達関数設定部120は、複数のスピーカと複数の制御領域との間の音場の伝達関数を球面調和展開で表現し、制御領域位置設定部110によって設定された複数の制御領域の位置を用いて、上述した(11)〜(13)式で示された伝達関数を設定(算出)する。
HOA関数設定部130は、高次アンビソニックス変換関数を設定する。具体的には、上述した(23)式で示された高次アンビソニックス変換関数行列の各要素の値を保持する。
スピーカ重み決定部140は、伝達関数設定部120によって設定された伝達関数を用いて、平面波による複数の制御領域を再現するために必要な複数のスピーカの重みであって、複数のスピーカに入力するオーディオ信号に重み付けを行う重みを決定する。
具体的には、高次アンビソニックスの変換関数行列をB、スピーカの重み行列をP、伝達関数により各要素が設定される再変換関数行列をCとしたときに、上述した(21)式で示された関係式が成立する。スピーカ重み決定部140は、この(21)式に基づいて、実際には上述した(25)式を用いて、複数のスピーカの重み行列Pを決定する。
図6は、図5に示した音場再現装置100を用いてスピーカの重みPを決定する動作手順を示す流れ図である。
まず、制御領域位置設定部110は、複数の制御領域の位置を設定する(ステップ100)。
次に、伝達関数設定部120は、制御領域位置設定部110によって設定された複数の制御領域の位置を用いて伝達関数を設定する(ステップ102)。
次に、スピーカ重み決定部140は、伝達関数設定部120によって設定された伝達関数を用いて、複数の制御領域を再現するために必要な複数のスピーカの重みであって、複数のスピーカに入力するオーディオ信号に重み付けを行う重みを決定する(ステップ104)。
ところで、本発明の音場再現システムは、利用者の聴取位置となり得る位置の組み合わせを予め想定し、それぞれの組み合わせに対応する1あるいは複数の制御領域の音場を再現するものである。図7は、本発明を適用した一実施形態の音場制御装置の構成を示す図である。
図7に示す音場制御装置500は、オーディオ装置600の出力側に接続されており、M個の増幅器510−1、510−2、・・・、510−M、パラメータ格納部520、パラメータ設定部526、組み合わせ決定部522、操作部524、M個のスピーカ530−1、530−2、・・・、530−M、を備えている。
増幅器510−1等のそれぞれは、利得が変更可能であって、オーディオ装置600から入力されるオーディオ信号を所定の利得で増幅(あるいは減衰)して出力する。出力されたオーディオ信号は、1対1に対応するスピーカ530−1等に入力される。
パラメータ格納部520は、1あるいは複数の利用者による聴取位置を想定し、所定の波面を用いて、聴取位置に1対1に対応する1あるいは複数の制御領域を実現するために必要な複数のスピーカ530−1等のそれぞれに対応する重みを、複数の聴取位置の中の少なくとも1つからなる任意の組み合わせK毎に格納する。
組み合わせ決定部522は、利用者による実際の聴取形態に合わせて聴取位置の組み合わせKを決定する。具体的には、本実施形態の音場制御装置500には、利用者によって操作される操作部524が備わっており、組み合わせ決定部522は、操作部524を用いた利用者の指示に応じて聴取位置の組み合わせKを決定する。
上述した増幅器510−1等が利得調整手段に、パラメータ格納部520がスピーカ重み格納手段に、組み合わせ決定部522が組み合わせ決定手段に、パラメータ設定部526が利得設定手段に、操作部524が操作手段にそれぞれ対応する。
図8は、本実施形態で再現される複数の制御領域を実際の車室内空間に適用する場合の聴取位置の組み合わせの一例を示す説明図である。図8に示す車室内空間S1には複数の座席D(例えば6席)が備わっており、最小で運転者1人の場合から最大で運転者が1人と他の搭乗者が5人で合計6人の場合までに対応した聴取位置の組み合わせが考えられる。
利用者は、図8に示す6つの座席Dの中で、1あるいは複数の聴取位置を選択する。この選択では、オーディオ音の聴取を実際に行う1あるいは複数の利用者の着座位置が指定される。例えば、図8に示した6つの座席Dが模式的に表された座席図が表示装置(図示せず)に表示された状態で、利用者によって操作部524が操作され、1あるいは複数の座席Dが選択される。なお、必ずしも模式的な座席図を用いる必要はなく、「前列・中列・後列」と「左・右」の組み合わせの内容を指定できればよい。組み合わせ決定部522は、操作部524の操作結果に応じて聴取位置の組み合わせKを決定する。
パラメータ設定部526は、組み合わせ決定部524によって決定された組み合わせKに対応する複数のスピーカ530−1等のそれぞれの重みをパラメータ格納部520から読み出して、増幅器510−1等のそれぞれの利得を設定する。具体的には、組み合わせKに対応して、上述した(25)式を用いて決定したスピーカの重み行列Pの各要素であるP1,P2,・・・,PMのそれぞれを、増幅器510−1、510−2、・・・、510−Mのそれぞれの利得として設定する。
このように、本実施形態の音場再現システムでは、音場を球面調和関数を用いて表現する高次アンビソニックスの手法を1あるいは複数の制御領域に対して同時に適用して、各スピーカの重みを決定することにより、1あるいは複数の制御領域において音場を高い精度で再現することが可能となる。
また、利用者が操作部524を操作して複数の制御領域の位置を指定しているため、利用者が指定した複数の位置における音場を高い精度で実現することができる。
また、上述した(25)式を用いることにより、既知の値を有する変換関数行列Bおよび再変換関数行列Cを用いて複数のスピーカの重みを容易に決定することが可能となる。
図9は、実際の音響空間(例えば、図8に示す車室内空間)に合わせて、複数の聴取位置の中の少なくとも1つからなる任意の組み合わせK毎にスピーカの重みPを決定する音場再現装置の構成を示す図である。図9に示す音場再現装置200は、聴取位置の複数の組み合わせKのそれぞれについて、上述した(25)式に基づいてスピーカの重みPを決定する処理を行っており、組み合わせ設定部210、伝達関数測定部220、HOA関数設定部130、スピーカ重み決定部140を備えている。HOA関数設定部130とスピーカ重み決定部140は、図5に示したものと基本的に同じであり、以下では組み合わせ設定部210と伝達関数測定部220について詳細に説明する。
組み合わせ設定部210は、聴取位置の複数の組み合わせKの中から1つを指定し、この指定した組み合わせKに対応する1あるいは複数の制御領域を設定する。
伝達関数測定部220は、複数のスピーカ530−1等と、組み合わせ設定部210によって設定した1あるいは複数の制御領域との間の音場の伝達関数を測定する。この伝達関数測定部220は、適応フィルタのタップ係数をLMSアルゴリズムを用いて設定することにより、伝達関数の同定を行う。
上述した伝達関数測定部220が伝達関数測定手段に、スピーカ重み決定部140がスピーカ重み決定手段にそれぞれ対応する。
図10は、図9に示した伝達関数測定部220の詳細構成を示す図である。図10に示すように、伝達関数測定部220は、測定信号源221、スイッチ222、226、C特性同定部224、N個のマイクロホン225−1、225−2、・・・、M個のスピーカ530−1、530−2、・・・を備える。
測定信号源221は、伝達関数測定のための測定信号(例えば、白色ノイズ信号)を発生する。スイッチ222は、測定信号源221から出力される測定信号をM個のスピーカ530−1等のいずれかに選択的に入力する。C特性同定部224は、M個のスピーカ530−1等のそれぞれとN個のマイクロホン225−1等の中の1つあるいは複数(着目している組み合わせKに含まれる聴取位置に1対1に対応するマイクロホン)との間の音響空間の伝達関数を同定する。伝達関数を同定する具体的な構成および動作については後述する。スイッチ226は、N個のマイクロホン225−1等の出力の中から、着目している組み合わせKに含まれる聴取位置に1対1に対応する出力を選択してC特性同定部224に入力する。
ところで、この実施形態におけるM個のスピーカ530−1等とN個のマイクロホン225−1等の配置は、実際に音響空間を用いて行われる。例えば、図8に示した例では、車室内空間に設置された6つの座席Dに6人の利用者が着座する場合の各利用者の頭部位置に6個のマイクロホン225−1等が設置され、これらの座席を囲むように車室内空間を形成する壁面に沿ってM個のスピーカ510−1等が設置される。組み合わせ設定部210によって組み合わせKが指定されると、この組み合わせK(あるいは、この組み合わせに対応する聴取位置を特定する情報)がスイッチ226に入力される。スイッチ226は、組み合わせKに含まれる聴取位置に1対1に対応する座席に設置されたマイクロホン225−1等の出力のみをC特性同定部224に入力する選択動作を行う。
図11は、図9および図10に示した音場再現装置200を用いてスピーカの重みPを決定する動作手順を示す流れ図である。
まず、組み合わせ設定部210は、聴取位置の複数の組み合わせKの中から1つを選択する(ステップ200)。次に、組み合わせ設定部210(あるいは、他の制御部(図示せず、C特性同定部224が同じ動作を行うようにしてもよい))は、選択された組み合わせKに含まれる1つの制御領域に対応する1つのマイクロホン225−1等を選択するとともに(ステップ202)、1つのスピーカ530−1等を選択する(ステップ204)。
次に、測定信号源221から測定信号を出力する(ステップ206)。この測定信号は、ステップ204で選択されたスピーカ530−1等から出力される。
次に、C特性同定部224は、ステップ202で選択されたマイクロホン225−1等によってこの測定信号を収音し(ステップ208)、選択されたスピーカとマイクロホン間のC特性(伝達関数)を同定する(ステップ210)。
次に、組み合わせ設定部210は、選択していない他のスピーカがあるか否かを判定する(ステップ212)。ある場合には肯定判断が行われ、ステップ204に戻って他のスピーカについて同様の同定動作が繰り返される。また、すべてのスピーカについての同定動作が終了するとステップ212の判定において否定判断が行われる。
次に、組み合わせ設定部210は、選択していない他の制御領域(他のマイクロホン)があるか否かを判定する(ステップ214)。ある場合には肯定判断が行われ、ステップ202に戻って他の制御領域について同様の同定動作が繰り返される。また、すべての制御領域についての同定動作が終了するとステップ214の判定において否定判断が行われる。
次に、スピーカ重み決定部140は、すべてのスピーカと組み合わせKに対応する1あるいは複数のマイクロホンとの組み合わせについて測定した伝達関数を用いて、組み合わせKに対応する1あるいは複数の制御領域を再現するために必要なM個のスピーカの重みであって、これらM個のスピーカに入力するオーディオ信号に重み付けを行う重みを決定する(ステップ216)。
次に、組み合わせ設定部210は、選択していない他の組み合わせKがあるか否かを判定する(ステップ218)。未選択の組み合わせKが存在する場合には肯定判断が行われ、ステップ200に戻って他の組み合わせKの選択動作以降の処理が繰り返される。また、全ての組み合わせKについて選択が終了した場合にはステップ218の判定において否定判断が行われ、全ての組み合わせKについてスピーカ重みの重みを決定する一連の処理が終了する。
次に、C特性(伝達特性)を同定する具体的な構成と動作について説明する。図12は、C特性(伝達特性)同定を行う説明図である。図12に示す説明図では、例えばスピーカ530−1とマイクロホン225−1との間のC特性を同定する場合が示されている。
図12に示すように、C特性同定部224は、適応フィルタ224A、演算部224B、LMSアルゴリズム処理部224Cを備えており、適応フィルタ224Aの特性を伝達関数として同定を行う。
適応フィルタ224Aは、測定信号源221から出力される測定信号が入力されるFIR型のフィルタである。演算部224Bは、マイクロホン530−1等の出力信号と適応フィルタ224Aの出力信号の差分を計算して誤差信号εを出力する。
LMSアルゴリズム処理部224Cは、測定信号と誤差信号とが入力されており、適応アルゴリズムとしてLMSアルゴリズムを用いることにより適応フィルタ224Aのタップ係数W(n)を設定する。
このように、本実施形態の音場再現装置200では、音場を球面調和関数を用いて表現する高次アンビソニックスの手法を複数の制御領域に対して同時に適用して各スピーカの重みを決定する際に、伝達関数を実測することにより、音響空間内で生じる反射等の影響を加味した伝達関数を得ることができ、複数の制御領域において音場をさらに高い精度で再現することが可能となる。
このように、本実施形態の音場再現システムでは、利用者による実際の聴取形態に合わせて必要最小限の聴取位置を設定することが可能になるため、1あるいは複数の利用者のそれぞれに対応する制御領域において音場を高い精度で再現することができる。また、聴取位置の組み合わせKを変更する際に、必要なスピーカの重みPを読み出して利得の設定を行うだけであるため、音場を再現する際の処理の簡略化が可能となる。
また、パラメータ格納部520に格納されている重みPは、伝達関数測定部220によって測定された伝達関数を用いてスピーカ重み決定部140によって決定される。音場を球面調和関数を用いて表現する高次アンビソニックスの手法を1あるいは複数の制御領域に対して同時に適用して各スピーカの重みPを決定する際に、伝達関数を実測することにより、音響空間内で生じる反射等の影響を加味した伝達関数を得ることができ、1あるいは複数の制御領域において音場をさらに高い精度で再現することが可能となる。
また、伝達関数測定部220は、適応フィルタのタップ係数をLMSアルゴリズムを用いて設定することにより、伝達関数の同定を行っている。特に、伝達関数測定部220は、測定信号を発生する測定信号源221と、測定信号が入力される適応フィルタ224Aと、測定信号を複数の制御領域が含まれる音響空間に出力する複数のスピーカ530−1等と、複数の制御領域に設置されており、複数のスピーカ530−1等から出力される音を収音するマイクロホン225−1等と、マイクロホン225−1等の出力信号と適応フィルタ224Aの出力信号の差を計算して誤差信号を出力する演算部224Bと、測定信号と誤差信号とが入力されており、LMSアルゴリズムを用いることにより、適応フィルタ224Aのタップ係数を設定するLMSアルゴリズム処理部224Cとを備え、適応フィルタ224Aの特性を伝達関数として同定を行っている。これにより、正確に伝達関数を測定することが可能となる。
また、スピーカ重み決定部140は、高次アンビソニックスの変換関数行列をB、スピーカの重み行列をP、伝達関数により各要素が設定される再変換関数行列をCとしたときに、これらの各行列間の関係に基づいて複数のスピーカの重みを決定している。また、上述した変換関数行列B、スピーカの重み行列P、再変換関数行列Cの間には、CP=Bの関係式が成立し、スピーカ重み決定部140は、上述した関係式に基づいて複数のスピーカの重みPを決定している。これにより、既知の値を有する変換関数行列Bおよび再変換関数行列Cを用いて複数のスピーカ530−1等の重みを容易に決定することが可能となる。
また、利用者によって操作される操作部524を備えており、組み合わせ決定部522は、操作部524を用いた利用者の指示に応じて組み合わせの内容を決定している。これにより、利用者による実際の聴取形態を、構成の複雑化を招くことなく容易に取得することが可能となる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において種々の変形実施が可能である。例えば、上述した実施形態では、利用者が操作部524を操作して聴取位置の組み合わせKを指示するようにしたが、自動で検出するようにしてもよい。
図13は、変形例の音場制御装置500Aの構成を示す図である。図13に示す音場制御装置500Aは、図7に示した音場制御装置500に対して、操作部524を聴取位置検出部524Aに置き換えた点が異なっている。聴取位置検出部524Aが聴取位置検出手段に対応する。この聴取位置検出部524Aは、例えば、車室内空間を撮像するカメラと、撮像された画像に含まれる人の頭部位置を認識する画像処理部を含んで構成されている。この聴取位置検出部524Aによって、どの座席に利用者が着座しているか、この利用者は大人か子供かを、利用者が特別な操作を行うことなく検出することができる。なお、パラメータ格納部520には各聴取位置に対応して予め測定された伝達関数を格納しておく必要があるため、検出した大人あるいは子供の頭部位置そのものを用いるのではなく、これらに近い代表値を予め用意しておいて、最も近い代表値を選択する必要がある。組み合わせ決定部522は、聴取位置検出部524Aによって検出された聴取位置に基づいて組み合わせの内容を決定する。これにより、利用者自身が何らかの操作を行うことなく、利用者による実際の聴取形態を容易に取得することが可能となる。
また、上述した実施形態では、複数の制御領域が含まれる具体例として車室内空間を説明したが、本発明を適用する音響空間はこれら以外、例えば、ホームシアター用の室内などであってもよい。
また、上述した実施形態では、平面波によって複数の制御領域を再現する場合について説明したが、平面波以外の所定の波面を用いて複数の制御領域を再現する場合についても本発明を適用することができる。
上述したように、本発明によれば、利用者による実際の聴取形態に合わせて必要最小限の聴取位置を設定することが可能になるため、1あるいは複数の利用者のそれぞれに対応する制御領域において音場を高い精度で再現することができる。また、聴取位置の組み合わせを変更する際に、必要なスピーカの重みを読み出して利得の設定を行うだけであるため、音場を再現する際の処理の簡略化が可能となる。
100、200 音場再現装置
110 制御領域位置設定部
112 操作部
120 伝達関数設定部
130 HOA関数設定部
140 スピーカ重み決定部
210 組み合わせ設定部
220 伝達関数測定部
221 測定信号源
222 スイッチ
224 C特性同定部
225−1、225−2、・・・ マイクロホン
500 音場制御装置
510−1、510−2、・・・ 増幅器
520 パラメータ格納部
522 組み合わせ決定部
524 操作部
524A 聴取位置検出部
526 パラメータ設定部
530−1、530−2、・・・ スピーカ
600 オーディオ装置

Claims (10)

  1. 複数のスピーカと、
    前記複数のスピーカのそれぞれに対応しており、オーディオ信号に重み付けを行い、それぞれの重みに対応する利得が設定された複数の利得調整手段と、
    1あるいは複数の利用者による聴取位置を想定し、所定の波面を用いて1あるいは複数の制御領域を実現するために必要な前記複数のスピーカのそれぞれに対応する前記重みを、複数の前記聴取位置の中の少なくとも1つからなる任意の組み合わせ毎に格納するスピーカ重み格納手段と、
    利用者による実際の聴取形態に合わせて前記組み合わせの内容を決定する組み合わせ決定手段と、
    前記組み合わせ決定手段による決定内容に対応する前記複数のスピーカのそれぞれの前記重みを前記スピーカ重み格納手段から読み出して、前記複数の利得調整手段のそれぞれの利得を設定する利得設定手段と、
    を備えることを特徴とする音場再現システム。
  2. 請求項1において、
    前記所定の波面は平面波であることを特徴とする音場再現システム。
  3. 請求項1または2において、
    前記スピーカ重み格納手段に格納されている前記重みは、前記複数のスピーカと前記1あるいは複数の制御領域との間の音場の伝達関数を用いて決定されることを特徴とする音場再現システム。
  4. 請求項3において、
    前記スピーカ重み格納手段に格納される前記重みは、伝達関数測定手段によって測定された前記伝達関数を用いてスピーカ重み決定手段によって決定されることを特徴とする音場再現システム。
  5. 請求項4において、
    前記伝達関数測定手段は、適応フィルタのタップ係数をLMSアルゴリズムを用いて設定することにより、前記伝達関数の同定を行うことを特徴とする音場再現システム。
  6. 請求項4または5において、
    前記伝達関数測定手段は、
    測定信号を発生する測定信号源と、
    前記測定信号が入力される適応フィルタと、
    前記測定信号を前記複数の制御領域が含まれる音響空間に出力する前記複数のスピーカと、
    前記複数の制御領域に設置されており、前記複数のスピーカから出力される音を収音するマイクロホンと、
    前記マイクロホンの出力信号と前記適応フィルタの出力信号の差を計算して誤差信号を出力する演算部と、
    前記測定信号と前記誤差信号とが入力されており、LMSアルゴリズムを用いることにより、前記適応フィルタのタップ係数を設定するLMSアルゴリズム処理部と、
    を備え、前記適応フィルタの特性を前記伝達関数として同定を行うことを特徴とする音場再現システム。
  7. 請求項4〜6のいずれか一項において、
    前記スピーカ重み決定手段は、高次アンビソニックスの変換関数行列をB、前記スピーカの重み行列をP、前記伝達関数により各要素が設定される再変換関数行列をCとしたときに、これらの各行列間の関係に基づいて前記複数のスピーカの重みを決定することを特徴とする音場再現システム。
  8. 請求項7において、
    前記変換関数行列B、前記スピーカの重み行列P、前記再変換関数行列Cの間には、CP=Bの関係式が成立し、
    前記スピーカ重み決定手段は、前記関係式に基づいて前記複数のスピーカの重みを決定することを特徴とする音場再現システム。
  9. 請求項1〜8のいずれか一項において、
    利用者によって操作される操作手段をさらに備え、
    前記組み合わせ決定手段は、前記操作手段を用いた利用者の指示に応じて前記組み合わせの内容を決定することを特徴とする音場再現システム。
  10. 請求項1〜8のいずれか一項において、
    所定の検出範囲内に含まれる1あるいは複数の利用者の聴取位置を検出する聴取位置検出手段をさらに備え、
    前記組み合わせ決定手段は、前記聴取位置検出手段によって検出された聴取位置に基づいて前記組み合わせの内容を決定することを特徴とする音場再現システム。
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