JP2016217797A - 電源装置及び充放電試験装置 - Google Patents

電源装置及び充放電試験装置 Download PDF

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Abstract

【課題】被試験物と電源とを切り離すタイミングを設けることなく出力レンジを変更する。【解決手段】電源装置1、1’、1’’、1’’’は、接続端子11と、複数の副電源13−1、13−2、13−3と、合計電流制御部15と、を備える。接続端子11は外部負荷Lを接続するためのものである。複数の副電源13−1、13−2、13−3は、接続端子11において共通に接続され、それぞれが個別に副電流i1、i2、i3を出力する。合計電流制御部15は、各副電源から出力される副電流の電流値を制御することにより、合計電流Iの電流値を制御する。合計電流制御部15は、副電流を出力する副電源の個数を制御して合計電流Iの出力レンジを制御する一方、第1電流値よりも小さな電流値範囲にて変動する副電流を出力する第2状態である副電源を作り出すことにより合計電流Iを変動させる。【選択図】図6

Description

本発明は、複数の出力レンジを有した電源装置、及び、当該電源装置を二次電池などの充放電試験のための電源として用いた充放電試験装置に関する。
従来、二次電池や電気二重層キャパシタなどの充放電試験を行うための充放電電源を有する充放電試験装置が知られている。例えば、特許文献1には、被試験物と充放電電源との間のケーブル接続を不要とした二次電池の充放電評価装置が開示されている。特許文献1の充放電評価装置では、被試験物を載せた電池トレイの先端のエッジを、コネクタに挿入することにより、電池トレイの被試験物と充放電電源との電気的接続を行うようにしている。
特開2012−226915号公報
近年、被試験物の充放電特性を広い電流範囲又は広い電圧範囲にて取得する要求が高まっている。1つの充放電試験用の電源を備えた従来の充放電試験装置において、高電流領域又は高電圧領域の充放電特性を取得するために、当該1つの充放電試験用の電源を高電流又は高電圧を出力可能なものとした場合、当該電源においては小電流又は小電圧を精度よく出力できない。その結果、小電流領域又は小電圧領域の充放電特性を精度よく取得できない。
一方、小電流領域又は小電圧領域の充放電特性を精度よく取得するために、小電流領域の電流又は小電圧領域の電圧を精度よく出力可能な電源を用いると、当該電源においては高電流又は高電圧を出力できない。その結果、高電流領域又は高電圧領域の充放電特性を取得できない。
また、小電流領域又は小電圧領域の充放電特性を精度よく取得しつつ、高電流領域又は高電圧領域の充放電特性も取得可能とするために、従来の充放電試験装置では、複数の出力レンジを備えた電源を充放電試験用の電源として用いる場合もある。このような充放電試験用の電源においては、充放電中に出力レンジを変更することにより、被試験物に広い範囲の電流又は電圧を供給できる。しかし、複数の出力レンジを有する従来の充放電試験装置では、被試験物に異常な電流や電圧が供給されないように、出力レンジを切り替える際に被試験物と充放電試験装置の電源とを切り離すタイミングを設ける必要がある。従って、複数の出力レンジを有する従来の充放電試験装置を用いても、広い電流範囲又は電圧範囲にて精度のよい充放電特性を取得できない。
本発明の課題は、複数の出力レンジを有する電源装置において、被試験物と電源とを切り離すタイミングを設けることなく出力レンジを変更することにある。
以下に、課題を解決するための手段として複数の態様を説明する。これら態様は、必要に応じて任意に組み合せることができる。
本発明の一見地に係る電源装置は、接続端子と、複数の副電源と、合計電流制御部と、を備える。接続端子は外部負荷を接続するための端子である。複数の副電源は、接続端子において共通に接続される。複数の副電源は、それぞれが個別に副電流を出力する。合計電流制御部は、各副電源から出力される副電流の電流値を制御することにより、合計電流の電流値を制御する。合計電流は、各副電源から出力される副電流が接続端子にて合計されることにより生成される。合計電流は、接続端子から出力される。
合計電流制御部は、副電流を出力する副電源の個数を制御することにより合計電流の出力レンジを制御する。一方、合計電流制御部は、第2状態である副電源を作り出すことにより合計電流を変動させる。第2状態は、副電源が第1電流値よりも小さな電流値範囲にて変動する副電流を出力している状態である。第1電流値は、副電源毎に個別に定められている。
上記の電源装置においては、複数の副電源が接続端子にて共通に接続されている。これにより、副電流が接続端子にて合計されて合計電流が生成され、当該合計電流が接続端子に接続される外部負荷へと供給される。その結果、広い電流値範囲にて変化可能な電流を外部負荷へ供給できる。
合計電流制御部は、副電流を出力する副電源の個数を制御することにより合計電流の出力レンジを制御する一方、第2状態である副電源を作り出すことにより合計電流を変動させる。副電流を出力する副電源の個数を制御して出力レンジを制御し、かつ、合計電流の変動成分を第2状態である副電源により作り出すことにより、外部負荷と副電源とを切り離すタイミングを設けることなく、合計電流を広い電流値範囲にて高精度に変動できる。
合計電流を所望の電流値とするために合計電流の出力レンジを変更する必要がある場合、合計電流制御部は、副電流を出力する副電源の個数を1つずつ増加又は減少してもよい。これにより、合計電流を広い電流値範囲にてスムーズに変動できる。
合計電流を所望の電流値とするためには出力レンジを減少してさらに合計電流を減少する必要がある場合、合計電流制御部は、第2状態である副電源のうち少なくとも1つの副電流が0となったタイミングにて、第1状態である副電源のうち少なくとも1つを第2状態へ遷移させてもよい。第1状態は、副電源が第1電流値を有する一定の副電流を出力する状態である。
これにより、出力レンジをまたいで合計電流を減少する場合において、副電流を出力する副電源の数が少なくとも1つ減少して出力レンジが減少したタイミングにて直ちに合計電流の減少を開始して、連続的に合計電流を減少できる。
合計電流を所望の電流値とするためには出力レンジを減少してさらに合計電流を減少する必要がある場合、合計電流制御部は、第3状態へ遷移しようとしている少なくとも1つの第2状態の副電源の副電流が第2電流値となったタイミングにて、第1状態である副電源のうち少なくとも1つを第2状態へ遷移させてもよい。第3状態は、副電流が0である状態である。第2電流値は、副電源毎に定められた0より大きい電流値である。
これにより、出力レンジをまたいで合計電流を減少する場合において、出力レンジが減少する前に第1状態の副電源のうちの少なくとも1つの副電流の減少を開始して、シームレスな合計電流の減少を実現できる。
合計電流を所望の電流値とするためには出力レンジを増加して合計電流をさらに増加する必要がある場合、合計電流制御部は、第2状態である副電源のうち少なくとも1つの副電流が第1電流値となったタイミングにて、第3状態である副電源のうち少なくとも1つを第2状態へ遷移させさせてもよい。
これにより、出力レンジをまたいで合計電流を増加する場合において、少なくとも1つの第2状態の副電源が第1状態に遷移したタイミングにて直ちに合計電流の増加を開始して、連続的に合計電流を増加できる。
合計電流を所望の電流値とするためには出力レンジを増加しさらに合計電流を増加する必要がある場合、合計電流制御部は、第1状態へ遷移しようとしている少なくとも1つの第2状態の副電源の副電流が第3電流値となったタイミングにて、第3状態の副電源のうち少なくとも1つを第2状態へ遷移させてもよい。第3電流値は、副電源毎に定められた、第1電流値よりも小さな電流値である。
これにより、出力レンジをまたいで合計電流を増加する場合において、少なくとも1つの第2状態の副電源が第1状態に遷移する前に出力レンジを増加して、シームレスな合計電流の増加を実現できる。
第1電流値は、各副電源が出力可能な副電流の最大値であってもよい。すなわち、一定の電流値の副電流を出力する際に、各副電源は当該各副電源の最大電流を出力してもよい。これにより、各副電源の出力レンジを有効に使用できる。
複数の副電源のそれぞれは、電流源と、スイッチと、を有してもよい。電流源は副電流を出力する。スイッチは、その一端が電流源の出力側に接続されている。一方、スイッチの他端は、接続端子側に接続されている。また、スイッチは、合計電流制御部により、電流源と接続端子とを接続するか又は遮断するかが制御される。すなわち、スイッチの開閉は合計電流制御部により制御される。このとき、スイッチは、副電源から副電流を出力しない場合に電流源と接続端子とを遮断する。
これにより、副電源が第3状態である場合には、当該副電源の電流源と接続端子とを電気的に切断できる。すなわち、第3状態の副電源から誤って副電流が出力されたり、当該副電源へ電流が流入したりすることを回避できる。
複数の副電源のそれぞれは、副電流を出力する電流源と、入力電流源と、切替部とを有していてもよい。入力電流源は、入力副電流を入力する。入力副電流は、外部負荷からの合計入力電流が接続端子において分割されて生成される電流である。切替部は、外部負荷へ副電流を出力するときには、電流源と接続端子とを接続する。一方、外部負荷から入力副電流を入力するときには、切替部は入力電流源と接続端子とを接続する。これにより、1つの電源装置において電流の出力と入力とを両方実行できる。
複数の副電源のそれぞれは、副電流を出力する電流源と、第3切替部と、第4切替部とを有していてもよい。第3切替部は、外部負荷へ副電流を出力するときに、電流源と接続端子とを接続する。第4切替部は、外部負荷と並列に接続される。第4切替部は、外部負荷から合計入力電流を入力するときにON状態となる。この結果、第4切替部は、合計入力電流が接続端子において分割されて生成される入力副電流を入力する。これにより、1つの電源装置において電流の出力と入力とを両方実行できる。
複数の副電源のそれぞれは、入力電流制御素子をさらに有していてもよい。入力電流制御素子は、第4切替部と外部負荷との間の導電状態を制御することにより、入力副電流の電流値を制御する。これにより、外部負荷から入力される入力副電流の電流値を制御できる。
複数の副電源のそれぞれは副電流を出力する電流源を有し、電流源は、電圧源と副電流制御素子により構成されていてもよい。副電流制御素子は、接続端子と電圧源との間の導通状態を制御する。この場合、副電流の電流値は、電圧源から出力される電圧の電圧値と、接続端子と電圧源との間の導通状態と、外部負荷のインピーダンスにより決定される。これにより、電流源を用いることなく副電流の電流源を実現できる。
本発明の他の見地に係る充放電試験装置は、上記の電源装置を備え、当該電源装置の接続端子は外部負荷である充放電可能なデバイスと接続されるものである。
これにより、上記の電源装置を用いて、充放電可能なデバイスの充放電試験を広い電流値範囲にて実行できる。
上記の充放電可能なデバイスは二次電池であってもよい。これにより、二次電池の充放電試験を上記の電源装置を用いて実行できる。
上記の充放電試験装置は、放電用負荷をさらに備えていてもよい。放電用負荷は、充放電可能なデバイスの放電試験を行うための負荷である。
この場合、放電用負荷は、入力端子と、複数の副負荷と、放電負荷制御部とを有していてもよい。入力端子は、充放電可能なデバイスを接続するための端子である。複数の副負荷は、入力端子において共通に接続される。放電負荷制御部は、入力端子から見たインピーダンスが所望の値となるように、各副負荷の副インピーダンスを制御する。
この場合、放電負荷制御部は、副インピーダンスが第1インピーダンス以下である副負荷の個数を制御して入力端子からみたインピーダンスのレンジを制御する。一方、放電負荷制御部は、副インピーダンスが第1インピーダンス以下である副負荷のうちの少なくとも1つの副インピーダンスを、第1インピーダンスと第2インピーダンスとの間で変動させて、入力端子から見たインピーダンスを変動させる。第1インピーダンス及び第2インピーダンスは、副負荷毎に定められたインピーダンスである。
これにより、外部負荷と副負荷とを切り離すタイミングを設けることなく、入力端子から見たインピーダンスを広い範囲にて変動できる。
本発明の電源装置では、接続端子に接続された外部負荷と電源とを切り離すタイミングを設けることなく出力レンジを変更できる。
充放電試験装置及び電源装置の構成を示す図。 副電源と合計電流制御部の構成を示す図。 副電源が出力する副電流の時間変化の一例を示す図。 合計電流の出力レンジの変更方法を模式的に示す図。 合計電流の各出力レンジにおいて合計電流を高精度に変動できることを示す図。 定電圧充電領域における合計電流の出力パターンと各副電源からの副電流の出力パターンの一例を示す図。 定電圧充電領域における電源装置の動作を示すフローチャート。 合計電流増加時の合計電流の出力パターンと各副電源からの副電流の出力パターンの一例を示す図。 合計電流を増加させるときの電源装置の動作を示すフローチャート。 第2実施形態に係る電源装置における合計電流の減少時の合計電流の出力パターンと副電流の出力パターンの一例を示す図。 第2実施形態に係る電源装置における合計電流の減少方法を示すフローチャート。 第2実施形態に係る電源装置において合計電流を増加する際の合計電流の出力パターンと副電流の出力パターンの一例を示す図。 第2実施形態に係る電源装置における合計電流の増加方法を示すフローチャート。 第3実施形態に係る放電用負荷の構成を示す図。 副負荷と放電負荷制御部の詳細構成を示す図。 第4実施形態に係る電源装置の副電源の構成を示す図。 第4実施形態に係る電源装置における電流の出力状態を示す図。 第4実施形態に係る電源装置における電流の入力状態を示す図。 第5実施形態に係る電源装置の副電源の構成を示す図。 第5実施形態に係る電源装置における電流の出力状態を示す図。 第5実施形態に係る電源装置における電流の入力状態を示す図。 入力電流制御素子を備える電源装置の構成を示す図。
(1)第1実施形態
(1−1)充放電試験装置の概略
以下、本実施形態に係る電源装置について説明していく。以下においては、電気二重層キャパシタや二次電池といった充放電可能なデバイスの充放電試験を行う充放電試験装置100に、本実施形態の電源装置1を用いる場合の例について説明していく。
まず、本実施形態の電源装置1が用いられた充放電試験装置100の構成について、図1を用いて説明する。図1は、充放電試験装置及び電源装置の構成を示す図である。
充放電試験装置100は、電源装置1を備える。電源装置1は、充放電切替部5(後述)を介して、外部負荷Lである二次電池に接続されている。電源装置1は、外部負荷Lである二次電池の充電試験のための電源として機能する。つまり、電源装置1は、外部負荷Lである二次電池に電流を供給する。電源装置1の構成については、後ほど詳しく説明する。
充放電試験装置100は、放電用負荷3を備える。放電用負荷3は、充放電切替部5を介して、外部負荷Lである二次電池に接続されている。放電用負荷3は、外部負荷Lである二次電池の放電試験のための負荷として機能する。放電用負荷3としては、例えば、そのインピーダンスが制御可能なインピーダンス装置などを用いることができる。
例えば、外部負荷Lである二次電池の定電流放電試験を実行したい場合、放電用負荷3は、放電用負荷3に入力される入力電流が一定となるようにそのインピーダンスを制御する。これにより、放電用負荷3は、外部負荷Lである二次電池の電圧が放電により変化(低下)しても、一定の入力電流を入力できる。
充放電試験装置100は、充放電切替部5を備える。充放電切替部5は、外部負荷Lである二次電池の放電試験を行うか、充電試験を行うかの切り替えを行う。具体的には、充放電切替部5は、例えば、3つの端子a、b、cを有するスイッチである。端子aは、外部負荷Lと接続されている。端子bは、電源装置1の接続端子11(後述)と接続されている。端子cは、放電用負荷3と接続されている。3つの端子a、b、cを有する充放電切替部5は、端子aと端子bとを接続するか、端子aと端子cとを接続するかを選択できる。端子aと端子bとが接続された場合には、充放電切替部5は電源装置1と外部負荷Lとを接続する。すなわち、端子aと端子bとが接続されている場合には、外部負荷Lである二次電池の充電試験を実行できる。
一方、端子aと端子cとが接続された場合には、充放電切替部5は放電用負荷3と外部負荷Lとを接続する。すなわち、端子aと端子cとが接続されている場合には、外部負荷Lである二次電池の放電試験を実行できる。
充放電試験装置100は、制御部7を備える。制御部7は、例えば、電源装置1、放電用負荷3、及び充放電切替部5と通信可能に接続されたパーソナルコンピュータや専用コントローラである。制御部7は、充放電試験装置100の制御を行う。具体的には、制御部7は、電源装置1及び放電用負荷3の各種設定及び制御と、充放電切替部5の切替により充電試験と放電試験との切り替えを行う。制御部7は、合計電流I(後述)の電流値、放電用負荷3への入力電流の電流値、及び、電圧計9により測定された外部負荷Lの電圧値を入力する。これにより、制御部7は、充放電試験のための電流データや電圧データを生成できる。なお、制御部7は、外部負荷Lの近傍に設けられた温度計などから、外部負荷Lの温度などの他のデータを入力可能となっていてもよい。
なお、制御部7として専用コントローラを採用する場合、専用コントローラは、電源装置1に搭載されている場合や、別の場所に設置され電源装置1と専用プロトコルで通信するよう構成される場合等、様々な形態が考えられる。
充放電試験装置100が上記の構成を有することにより、外部負荷Lである二次電池の充放電試験を実行できる。なお、外部負荷Lは二次電池に限定されない。外部負荷Lとして、電気を充放電可能なデバイス、例えば、電気二重層キャパシタなどを用いてもよい。これにより、充放電試験装置100を用いて、電気二重層キャパシタなどの他の電気を充放電できる素子の充放電試験を実行できる。
また、外部負荷Lは上記の充放電可能なデバイスに限られず、種々の機器を外部負荷Lとできる。
(1−2)電源装置の詳細構成
次に、電源装置1の詳細な構成について、図1を用いて説明する。電源装置1は、接続端子11を有する。接続端子11は、充放電切替部5を介して、外部負荷Lを接続するための端子である。具体的には、接続端子11は、充放電切替部5の端子bに接続されている。
電源装置1は、複数の副電源13−1、13−2、13−3を有する。図1に示す本実施形態の電源装置1は、3つの副電源13−1、13−2、13−3を有している。しかしこれに限られず、合計電流Iの出力レンジ等に基づいて決められた所定の数の副電源を有していてもよい。
図1に示すように、複数の副電源13−1、13−2、13−3は、接続端子11において共通に接続されている。すなわち、複数の副電源13−1、13−2、13−3は、接続端子11において並列接続されている。
複数の副電源13−1、13−2、13−3は、それぞれ個別に副電流i1、i2、i3を出力する。上記のように、複数の副電源13−1、13−2、13−3は接続端子11において並列接続されているため、接続端子11においては、上記の副電流i1、i2、i3が合計される。その結果、副電流i1、i2、i3が合計されることにより生成される電流が、合計電流Iとして外部負荷Lへと供給される。
なお、副電源13−1、13−2、13−3の構成については後ほど詳しく説明する。
電源装置1は、合計電流制御部15を有する。合計電流制御部15は、接続端子11から出力される合計電流Iが所望の電流値となるように、各副電流i1、i2、i3の電流値をそれぞれ個別に制御する。なお、本実施形態においては、合計電流制御部15は電圧計9から外部負荷Lの電圧を入力可能となっている。合計電流制御部15の構成については、後ほど詳しく説明する。
電源装置1が上記の複数の副電源13−1、13−2、13−3と合計電流制御部15とを有することにより、電源装置1は、副電流i1、i2、i3の電流値を個別に制御して、各副電源13−1、13−2、13−3の副電流の出力精度と同等の出力精度にて合計電流Iを制御できる。
(1−2−1)副電源の詳細構成
次に、電源装置1の副電源13−1、13−2、13−3の構成について、図2を用いて詳しく説明する。図2は、副電源と合計電流制御部の構成を示す図である。なお、以下においては、副電源13−1の構成を例にとって説明する。なぜなら、他の副電源13−2、13−3の構成も、副電源13−1と同じだからである。
副電源13−1は、電流源131−1を有する。電流源131−1は、副電流i1を出力する。電流源131−1としては、例えば、副電流i1を制御可能な定電流電源を用いることができる。
副電源13−1は、電流計133−1を有する。電流計133−1は、電流源131−1から出力された副電流i1の電流値を測定する。電流計133−1にて測定された副電流i1の電流値は、合計電流制御部15の副電流制御部151−1(後述)に入力される。また、上記の副電流i1の測定値は、他の副電源13−2、13−3の電流源131−2、131−3のそれぞれを制御する副電流制御部151−2、151−3にも入力される。
本実施形態において、電流計133−1はシャント抵抗である。シャント抵抗である電流計133−1においては、シャント抵抗に流れる副電流i1により当該シャント抵抗にて生じる電圧降下を電圧計などにより測定することにより、副電流i1の電流値を測定できる。電流計133−1としては、シャント抵抗の他に、クランプ電流計やホール素子等の電流検出素子などの一般的な電流計を用いることができる。
副電源13−1は、スイッチ135−1を有する。スイッチ135−1は、例えば、二端子スイッチである。スイッチ135−1の一端は電流計133−1を介して電流源131−1の出力に接続されている。一方、スイッチ135−1の他端は接続端子11に接続されている。スイッチ135−1の2つの端子が電気的に接続された閉状態となることにより、電流源131−1から出力される副電流i1を接続端子11へと出力できる。一方、スイッチ135−1の2つの端子が電気的に遮断された開状態となることにより、接続端子11への副電流i1の出力を完全に遮断できる。
(1−2−2)合計電流制御部の詳細構成
次に、電源装置1の合計電流制御部15の構成について、図2を用いて説明する。合計電流制御部15は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)などの記憶装置、及び各種インターフェースを備えた電源装置1を制御するためのマイコンシステムである。以下において説明する合計電流制御部15の各構成要素の機能は、上記のマイコンシステムにて動作可能なプログラムにて実現されていてもよい。この場合、当該プログラムは上記の記憶装置に記憶されていてもよい。
また、以下に説明する合計電流制御部15の各構成要素の機能はカスタムICなどにより実現されてもよい。
以下においては、合計電流制御部15の構成要素のうち、副電源13−1を制御する構成要素のみを例にとって説明する。なぜなら、他の副電源13−2、13−3もそれぞれ、合計電流制御部15の同じ機能を有する対応する構成要素により制御されるからである。
合計電流制御部15は、副電流制御部151−1を有する。副電流制御部151−1は、副電源13−1の電流源131−1から出力される副電流i1の電流値を制御する。具体的には、副電流制御部151−1は、以下の3種類の副電流i1のいずれかを電流源131−1から出力させる。
1種類目は、図3の(1)に示すように、第1電流値I11の電流値を有する時間的に変化しない一定の副電流i1を出力する場合である。このように、副電源13−1が第1電流値I11の電流値を有する時間的に変化しない一定の副電流i1を出力する状態を「第1状態」と呼ぶことにする。図3は、副電源が出力する副電流の時間変化の一例を示す図である。第1電流値は、副電源13−1、13−2、13−3毎に個別に定められている。以下においては、第1状態の副電源13−2から出力される第1電流値を第1電流値I12とする。また、第1状態の副電源13−3から出力される第1電流値を第1電流値I13とする。
本実施形態においては、上記の第1電流値I11、I12、I13は、各副電源13−1、13−2、13−3が出力可能な最大の電流値に設定されている。これにより、各副電源13−1、13−2、13−3の出力レンジを無駄なく使用できる。しかしこれに限られず、第1電流値I11、I12、I13は、各副電源13−1、13−2、13−3が出力可能な最大の電流値以下の、副電源毎に定められた所定の電流値とできる。
2種類目は、図3の(2)に示すように、上記の第1電流値I11よりも小さな電流値範囲にて時間的に変動する電流値I21(t)を有する副電流i1を出力する場合である。副電源13−1が第1電流値I11よりも小さな電流値範囲にて時間的に変動する副電流i1を出力している状態を「第2状態」と呼ぶことにする。なお、電流値をI21(t)との表現により、当該電流値が時間tにて変動することを示すこととする。
3種類目は、図3の(3)に示すように、副電源13−1が副電流i1を出力しない(すなわち、副電流i1を0とする)場合である。このように、副電源13−1が副電流i1を接続端子11へ出力しない(副電流i1を0とする)状態を「第3状態」と呼ぶことにする。
上記のように、副電流制御部151−1は、副電源13−1の電流計133−1からの副電流i1の電流値だけでなく、他の副電源13−2、13−3の電流計133−2、133−3からそれぞれ副電流i2の電流値と副電流i3の電流値とを入力する。これにより、副電流制御部151−1は、接続端子11から出力される合計電流Iの電流値を各副電流i1、i2、i3の電流値の合計(すなわち、I=i1+i2+i3)として算出できる。
副電流制御部151−1は、必要に応じて、電圧計9から外部負荷Lの電圧を入力する。例えば、外部負荷Lとして二次電池を電源装置1に接続し、当該二次電池にて定電圧充電を行いたい場合、副電流制御部151−1は、特に副電源13−1が第2状態にあって副電流i1が時間的に変動している場合に、二次電池の電圧が一定となるように、副電流i1の電流値I21(t)を制御する。
合計電流制御部15は、開閉制御部153−1を有する。開閉制御部153−1は、スイッチ135−1を開状態にするか閉状態にするかを制御する。本実施形態において、開閉制御部153−1は、副電源13−1から副電流i1を出力しない場合、すなわち、副電流i1を0とする場合に、スイッチ135−1を開状態とする。それ以外の場合には、開閉制御部153−1は、スイッチ135−1を閉状態とする。これにより、開閉制御部153−1は、副電源13−1から副電流i1を出力しない場合に、電流源131−1と接続端子11とを電気的に切断して、副電源13−1から副電流i1が誤って出力されることを回避できる。または、他の副電源13−2、13−3などからの電流が誤って電流源131−1などへ流入することを回避して、電流源131−1などが故障したりすることを防止できる。
合計電流制御部15が上記の構成を有することにより、合計電流制御部15は、各副電源13−1、13−2、13−3を第1状態、第2状態、又は第3状態のいずれかの状態とすることにより、副電流を出力する副電源(第1状態又は第2状態の副電源)の個数を制御し、合計電流Iの出力レンジを簡単に変更できる。
具体的には、例えば、副電源13−1、13−2、13−1がそれぞれ、第1状態、第2状態、第3状態となっている状態から、副電源13−2が第2状態から第1状態へ遷移し、副電源13−3が第3状態から第2状態へ遷移したとする。すなわち、副電流を出力する副電源の個数が2から3に増加した場合を考える。
なお、「副電源13−2が第2状態から第1状態へ遷移する」とは、副電源13−2の副電流i2が、第1電流値I12より小さい電流値I22(t)から増加して第1電流値I12と一定となることを言う。また、「副電源13−3が第3状態から第2状態へ遷移する」とは、副電源13−3の副電流i3が、0から第1電流値I13より小さい電流値I23(t)へと増加して時間的に変動し始めることを言う。
副電源13−1、13−2、13−3がそれぞれ、第1状態、第2状態、第3状態である場合、図4の(1)に示すように、時間的に変動する副電流i2(=I22(t))が第1電流値I11を有する一定の副電流i1に重畳された合計電流Iが接続端子11から出力される。図4は、合計電流Iの出力レンジの変更方法を模式的に示す図である。
この場合、合計電流I(図4においては太実線にて示す)は、第1電流値I11よりも大きく、第1電流値I11と第1電流値I12との和I11+I12よりも小さい電流値範囲にて合計電流Iを変動できる。すなわち、不等式I11<I<I11+I12が成立している。
一方、上記の状態から、副電源13−2が第2状態から第1状態へ遷移し、副電源13−3が第3状態から第2状態へ遷移した場合、図4の(2)に示すように、時間的に変動する副電流i3(=I23(t))と、第1電流値I11を有する一定の副電流i1と、第1電流値I12を有する一定の副電流i2と、が重畳されて合計電流Iが生成される。
この場合、合計電流Iは、上記の2つの第1電流値I11、I12の和I11+I12よりも大きく、上記の3つの第1電流値I11、I12、I13の和I11+I12+I13よりも小さい電流値範囲にて合計電流Iを変動できる。
すなわち、不等式I11+I12<I<I11+I12+I13が成立している。このように、第1状態の副電源の個数を1増加することにより、合計電流Iの出力レンジの下限値と上限値とが共に増加していることが分かる。
上記においては、第1状態の副電源の個数を増加することにより、合計電流Iの出力レンジ(の下限値と上限値)が増加していたが、これに限られない。第2状態の副電源の個数を増加することによっても、合計電流Iの出力レンジを増加できる。
例えば、副電源13−1、13−2、13−3がそれぞれ、第1状態、第2状態、第3状態である場合に、副電源13−3のみが第3状態から第2状態へと遷移した場合、すなわち、第2状態の副電源の個数が1から2に増加した場合、合計電流IはI11+I22(t)+I23(t)となる。
このような場合、出力可能な合計電流Iの電流値範囲は、I11<I<I11+I12+I13となる。すなわち、第2状態の副電源の個数のみが増加すると、合計電流Iの上限値のみが増加する。また、第2状態の副電源の個数を増加することにより、合計電流Iの変動幅を大きくできることも分かる。上記のように、第2状態の副電源の個数が増加した場合にも合計電流Iの出力レンジは増加すると言える。
なお、合計電流Iの出力レンジの減少は、上記にて説明した出力レンジの増加の場合の逆の操作にて副電流を出力する副電源の数を減少すること(第3状態の副電源の個数を増加すること)により実現できる。又は、第1状態の副電源が複数ある場合には、第1状態の副電源の数を減少することによっても実現可能である。
また、各副電源13−1、13−2、13−3が第1状態、第2状態、又は第3状態のいずれかのみを取る場合に、少なくとも1つの第2状態の副電源を作り出すことにより、1つの第2状態の副電源の出力精度にて、合計電流Iを時間的に変動できる。
例えば、副電源13−3の電流源131−3に出力精度の高い副電流i3を出力可能な定電流電源を用いて、他の副電源13−1、13−2を第1状態にするか否かにより合計電流Iの出力レンジを変更する場合を考える。この場合、図5に示すように、第1状態の副電源の個数を増減して合計電流Iの出力レンジをどのレンジに変更したとしても、高精度に変動可能な副電流i3(=I23(t))のみにより、広い電流値範囲にて合計電流Iを高精度に変動できる。図5は、合計電流の各出力レンジにおいて合計電流を高精度に変動できることを示す図である。
(1−3)電源装置の動作
(1−3−1)電源装置における合計電流の減少方法
以下、本実施形態に係る電源装置1の動作について説明する。まず、本実施形態に係る電源装置1における合計電流Iの減少方法について説明する。以下では、合計電流Iの減少方法について、本実施形態の電源装置1を、充放電試験装置100において、外部負荷Lである二次電池の充電試験を行うための電源として用いる場合を例にとって説明する。特に、外部負荷Lである二次電池の充電試験の定電圧充電領域における電源装置1の動作を例にとって説明する。なぜなら、定電圧充電領域においては、外部負荷Lである二次電池にダメージを与えないように、二次電池に合計電流Iを精度よく制御して供給する必要があるからである。
また、以下の説明において、電源装置1に備わっている各副電源13−1、13−2、13−3の出力レンジは、副電源13−1>副電源13−2>副電源13−3の順となっているものとする。すなわち、副電源13−1は大電流値の副電流i1を出力できる。一方、副電源13−3は、出力可能な最大の電流値は大きくないが、副電流i3を高精度に変動可能である。
一般的に、高電流値の電流を出力可能な電源は、低電流領域において電流を精度よく制御できない。一方、高精度に電流を変動可能な電源は、一般的に、高電流を出力できない。また、広い電流値領域において高精度に電流を出力可能な電源は高価である。
これに対し本実施形態に係る電源装置1では、各副電源13−1、13−2、13−3の出力レンジを異ならせることにより、高電流値の合計電流Iを出力しつつ、広い電流値範囲にて高精度に合計電流Iを制御できるようにしている。安価な複数の副電源を用いることで、高電流値の合計電流Iを高精度に制御可能な電源装置を安価に構成できる。
また、外部負荷Lである二次電池を充電する際には、全ての副電源13−1、13−2、13−3を第1状態として充電し、外部負荷Lである二次電池が所定の電圧値となった時点において、当該所定の電圧値を保持しながら定電圧充電を行う。すなわち、定電圧充電を開始するまでは、最大の電流値(I11+I12+I13)を有する合計電流Iが接続端子11から出力される。
以下に説明する定電圧充電における電源装置1の動作では、合計電流Iの電流値が最大の電流値I11+I12+I13から0になるまでの動作を、図6及び図7を用いて説明する。図6は、合計電流の減少プロセスにおける合計電流Iの出力パターンと各副電源からの副電流の出力パターンの一例を示す図である。図7は、合計電流の減少プロセスにおける電源装置の動作を示すフローチャートである。
合計電流の減少(本実施形態では定電圧充電)を開始すると、まず、合計電流制御部15は、合計電流Iを減少するために第1状態である副電源のいずれかを第2状態へ遷移させる必要があるかどうか判断する(ステップS11)。例えば、本実施形態のように合計電流Iを最大の電流値から減少する場合や、第2状態の副電源が全く存在しない場合に、第1状態である副電源のいずれかを第2状態へ遷移する(すなわち、副電源の副電流を第1電流値から減少する)必要があると判断する。
第1状態である副電源のいずれかを第2状態へ遷移させる必要があると判断した場合(ステップS11において「Yes」の場合)、現在第1状態である副電源のうち1つの副電源の副電流の電流値を第1電流値から減少させる(ステップS12)。本実施形態においては、合計電流Iを最大電流値から減少する場合、合計電流制御部15の副電流制御部151−1が、出力レンジが最も大きい副電源13−1の副電流i1の電流値を減少させる。これにより、図6に示すように、時間0近傍(定電圧充電初期)の時間範囲においては、副電源13−1が第1状態から第2状態へと遷移する一方、他の副電源13−2、13−3は第1状態に保持される。
一方、第1状態である副電源のいずれかを第2状態へ遷移させる必要がないと判断した場合(ステップS11において「No」の場合)、合計電流の減少プロセスはステップS13に進む。
上記のステップS11において第1状態である副電源のいずれかを第2状態に遷移させる必要がないと判断された場合、又は、ステップS12において第1状態である副電源のうち1つの副電源を第2状態へ遷移した後、副電流制御部151−1は、外部負荷Lである二次電池の電圧計9の値をモニターしながら、外部負荷Lである二次電池の電圧が一定となるように、第2状態である副電源13−1の副電流i1を減少させる(ステップS13)。
第2状態の副電源13−1の副電流i1を減少中に、第2状態の副電源13−1を制御する副電流制御部151−1は、自身が制御する副電源13−1の副電流i1の電流値を、例えば、副電流i1の制御周期などの所定の周期毎に測定する(ステップS14)。
自身が制御する第2状態の副電源13−1の副電流i1の電流値が0ではない場合(ステップS14において「No」の場合)、すなわち、自身が制御する副電源13−1が第2状態を保持している場合、合計電流の減少プロセスはステップS15へ進む。
一方、自身が制御する第2状態の副電源13−1の副電流i1の電流値が0である場合(ステップS14において「Yes」の場合)、すなわち、自身が制御する副電源13−1が第2状態から第3状態へと遷移した場合、合計電流の減少プロセスはステップS16へ進む。この段階において、合計電流Iの出力レンジは1減少する。
なお、自身が制御する第2状態の副電源13−1の副電流i1の電流値が0となり、当該副電源13−1が第2状態から第3状態へと遷移した場合、合計電流制御部15の開閉制御部153−1は、スイッチ135−1を開状態へと切り替える。これにより、第3状態となった副電源13−1から誤って副電流i1が出力されたり、副電源13−1へ電流が誤って流入したりすることを回避できる。
ステップS15において、副電流制御部151−1は、合計電流Iが所望の電流値に到達しているか否かを判定する。合計電流Iが所望の電流値に到達したか否かの判定を行う際、副電流制御部151−1は、他の副電源13−2、13−3に備わる電流計133−2、133−3からそれぞれ、副電流i2の電流値と副電流i3の電流値とを取得する。その後、各副電源13−1、13−2、13−3が出力する副電流i1、i2、i3の電流値を合計して合計電流Iを算出する。
合計電流Iが所望の電流値となっていないと判定された場合(ステップS15において「No」の場合)、合計電流の減少プロセスはステップS13に戻る。すなわち、第2状態の副電源13−1の副電流i1の減少を継続する。
一方、合計電流Iが所望の電流値となっていると判定された場合(ステップS15において「Yes」の場合)、合計電流の減少プロセスは終了する。
ステップS16において、副電流制御部151−1は、合計電流Iを所望の電流値とするためには、出力レンジを減少した上で合計電流Iをさらに減少する必要があるか否かを判定する。合計電流Iをさらに減少する必要がないと判定された場合(ステップS16において「No」の場合)、合計電流の減少プロセスは終了する。
例えば、合計電流Iの所望の電流値がI12+I13である場合には、副電源13−1の副電流i1を0として副電源13−1を第3状態へ遷移させる一方、他の副電源13−2、13−3を第1状態に保持すれば、合計電流Iは所望の電流値I12+I13となる。このような場合には、合計電流Iの出力レンジを減少しただけで合計電流Iを所望の電流値とできたと判断し、合計電流の減少プロセスを完了できる。
一方、合計電流Iをさらに減少する必要があると判定された場合(ステップS16において「Yes」の場合)、副電流制御部151−1は、自身が制御する副電源13−1以外の他の副電源13−2、13−3のうちのいずれかが第1状態であるか否かを判定する。すなわち、第1状態の副電源が少なくとも1つ存在しているか否かを判定する(ステップS17)。
具体的には、副電源13−2の電流計133−2から入力した副電流i2の電流値が第1電流値I12であるか、及び/又は、副電源13−3の電流計133−3から入力した副電流i3の電流値が第1電流値I13であれば、副電流制御部151−1は、第1状態である副電源が少なくとも1つ存在していると判定できる。
第1状態である副電源が全く存在しないと判定された場合(ステップS17において「No」の場合)、合計電流の減少プロセスは終了する。なぜなら、後述するように、本実施形態においては、第1状態である副電源の個数は1つずつ減少されるので、第2状態の副電源の副電流が0となり、かつ、第1状態である副電源が全く存在しない場合には、合計電流Iは0となっているからである。このことは、定電圧充電における合計電流Iの出力パターンと各副電源13−1、13−2、13−3の副電流i1、i2、i3の出力パターンとを示す図6においても示されている(例えば、図6の時間T3以降)。
一方、第1状態である副電源が少なくとも1つ存在していると判定された場合(ステップS17において「Yes」の場合)、合計電流の減少プロセスはステップS12へ戻る。すなわち、現在第1状態である副電源のうち1つの副電源の副電流の電流値を第1電流値から減少させる。その結果、現在第1状態である副電源のうち副電流の減少を開始した1つの副電源が第2状態へと遷移し、第1状態の副電源の個数が2から1、あるいは1から0等へと1つだけ減少する。
本実施形態においては、副電流制御部151−1は、副電源13−1を第3状態に遷移後、副電源13−1の次に出力レンジが大きい副電源13−2を第1状態から第2状態へと遷移させると判断する。具体的には、副電流制御部151−1は、副電源13−2の副電流i2を制御する副電流制御部151−2に対して、副電流i2の第1電流値I12からの減少を開始することを指令する。
上記のステップS12を実行して第1状態の副電源の個数を1減少後、合計電流の減少プロセスは上記のステップS13〜S17を実行する。
上記のステップS12〜S17を繰り返し実行して、上記の副電源13−2の副電流i2が0となり当該副電源13−2が第2状態から第3状態へと遷移後、第1状態であった副電源13−3が第2状態へと遷移する。その後、さらに第2状態であった副電源13−3の副電流i3が0となり第3状態へと遷移すると、合計電流Iが0となり、合計電流の減少プロセスは終了する。
合計電流IがI11+I12+I13から0(近傍)になるまで、上記のステップS12〜S17を繰り返し実行すると、図6に示すように、合計電流Iが0となるまで、第1状態又は第2状態の副電源の個数を1つずつ減少することにより出力レンジを減少できる。
具体的には、図6の時間T1まで、副電源13−1が第2状態である一方、他の2つの副電源13−2、13−3が第1状態となっている。この場合、合計電流Iの出力レンジは、I12+I13からI11+I12+I13の範囲となっている。
その後、時間T1において、第2状態であった副電源13−1の副電流i1は0となり(第3状態へ遷移し)、出力レンジが1減少する。このとき、合計電流Iを0とするためには合計電流Iをさらに減少する必要があると判断される。なぜなら、現在の出力レンジにて合計電流Iを減少しない場合には、I12+I13の電流値を有する合計電流Iしか出力できないからである。
そのため、時間T1において、第1状態であった副電源13−2の副電流i2の電流値が第1電流値I12から減少を開始し、副電源13−2が第1状態から第2状態へと遷移する。すなわち、出力レンジが1減少した後直ちに副電流(合計電流)の減少が開始されている。
上記のように、副電源13−1を第3状態に遷移し副電源13−2を第1状態から第2状態へ遷移することにより、合計電流Iは、I13からI12+I13までの範囲で減少可能となる。すなわち、副電流を出力する副電源の個数が3から2へ1減少することにより、合計電流Iの最低値がI12+I13からI13へ、最大値がI11+I12+I13からI12+I13へ減少する。つまり、副電流を出力する副電源の個数が1減少することにより、合計電流Iの出力レンジが1段階減少する。
その後、時間T2において副電源13−2の副電流i2が0となり、出力レンジが1減少する。このとき、合計電流Iを0とするためには合計電流Iをさらに減少する必要があると判断される。なぜなら、現在の出力レンジにて合計電流Iを減少しない場合、I13の電流値を有する合計電流Iしか出力できないからである。
そのため、時間T2においては、第2状態であった副電源13−2が第3状態へ遷移する一方、第1状態であった副電源13−3の副電流i3の電流値が第1電流値I13から減少を開始し、副電源13−3が第1状態から第2状態へと遷移する。この結果、合計電流Iは、0からI13までの範囲で減少可能となる。すなわち、副電流を出力する副電源の個数が2から1へと減少することにより、合計電流Iの最低値がI13から0へ、最大値がI12+I13からI13へ減少する。つまり、副電流を出力する副電源の個数が2から1へさらに1減少することにより、合計電流Iの出力レンジがさらに1段階減少する。
ステップS12〜S17を実行して第1状態の副電源の個数を1つずつ減少、及び/又は、副電流を出力する副電源の個数を1ずつ減少(第3状態の副電源の個数を1つずつ増加)させることにより、図6に示されるように、電源装置1は、副電源13−1、13−2、13−3を外部負荷Lから切り離すことなく、合計電流Iを所望の電流値まで減少させることと、合計電流Iの出力レンジを減少させることとをスムーズに実行できる。
また、ステップS12〜S17を実行することにより、出力レンジをまたいで合計電流Iを減少する場合において、出力レンジの減少後に直ちに合計電流Iの減少を開始して、連続的に合計電流Iを減少できる。
(1−3−2)電源装置における合計電流の増加方法
上記(1−3−1)においては、合計電流Iを時間とともに減少させる場合についての電源装置1の動作を説明した。しかし、合計電流Iを減少させる場合に限られず、合計電流Iを所望の電流値まで増加させる場合も上記と同様にして、スムーズに合計電流Iの増加と出力レンジの増加とを実行できる。
以下、外部負荷L(二次電池に限られない)に対して供給する合計電流Iを増加する方法について、図8及び図9を用いて説明する。図8は、合計電流増加時の合計電流Iの出力パターンと各副電源からの副電流の出力パターンの一例を示す図である。図9は、合計電流Iを増加させるときの電源装置1の動作を示すフローチャートである。
以下においては、合計電流Iを0からI’+I12+I13(I’<I11)まで、時間T6にて時間に対して一定割合にて増加させる場合を例にとって説明する。
合計電流Iの増加を開始すると、まず、合計電流制御部15は、合計電流Iを増加するために第3状態である副電源のいずれかを第2状態へ遷移させる必要があるかどうか判断する(ステップS21)。例えば、本実施形態のように合計電流Iを0から増加する場合や、第2状態の副電源が全く存在しない場合に、第3状態である副電源のいずれかを第2状態へ遷移する(すなわち、副電源の副電流を0から増加する)必要があると判断する。
第3状態である副電源のいずれかを第2状態へ遷移させる必要があると判断した場合(ステップS21において「Yes」の場合)、現在第3状態である副電源のうち1つの副電源の副電流の電流値を0から増加させる(ステップS22)。本実施形態においては、合計電流Iを0から増加する場合、合計電流制御部15の副電流制御部151−3が、出力レンジが最も小さい副電源13−3の副電流i3の電流値を増加させる。具体的には、開閉制御部153−3がスイッチ135−3を閉状態へ切替後に、副電源13−3の電流源131−3から副電流i3が出力される。これにより、図8に示すように、合計電流Iの増加開始直後においては、副電源13−3のみが第3状態から第2状態へと遷移する。これにより、副電流を出力する副電源の数が1増加する。
一方、第3状態である副電源のいずれかを第2状態へ遷移させる必要がないと判断した場合(ステップS21において「No」の場合)、合計電流の増加プロセスはステップS23に進む。
上記のステップS21において第3状態である副電源のいずれかを第2状態に遷移させる必要がないと判断された場合、又は、ステップS22において第3状態である副電源のうち1つの副電源を第2状態へ遷移した後、当該副電源13−3を制御する副電流制御部151−3は、自身が制御する副電源13−3の副電流i3の電流値を、必要に応じて外部負荷Lの電圧などをモニターしながら増加させる(ステップS23)。
第2状態の副電源13−3の副電流i3を増加中に、第2状態の副電源13−3を制御する副電流制御部151−3は、自身が制御する副電源13−3の副電流i3の電流値を、例えば、副電流i3の制御周期などの所定の周期毎に測定する(ステップS24)。
自身が制御する第2状態の副電源13−3の副電流i3の電流値が第1電流値I13に到達していない場合(ステップS24において「No」の場合)、すなわち、自身が制御する副電源13−3が第2状態を保持している場合、合計電流増加のプロセスはステップS25へ進む。
一方、自身が制御する第2状態の副電源13−3の副電流i3の電流値が第1電流値I13である場合(ステップS24において「Yes」の場合)、すなわち、自身が制御する副電源13−3が第2状態から第1状態へと遷移した場合、合計電流増加のプロセスはステップS26へ進む。
ステップS25において、副電流制御部151−3は、合計電流Iが所望の電流値に到達しているか否かを判定する。合計電流Iが所望の電流値となっていないと判定された場合(ステップS25において「No」の場合)、合計電流増加のプロセスはステップS23に戻る。すなわち、第2状態の副電源13−3の副電流i3の増加を継続する。
一方、合計電流Iが所望の電流値となっていると判定された場合(ステップS25において「Yes」の場合)、合計電流の増加を終了する。例えば、本実施形態のように、合計電流Iの所望の電流値がI’+I12+I13である場合、ステップS25において第2状態である副電源13−1の副電流i1の電流値がI’となった場合に、合計電流Iは所望の電流値となったと判断されて、合計電流の増加を終了する。なお、ここでは、第1電流値I11よりも小さな電流値I’にて副電流i1が一定となった場合も、副電源13−1は第2状態にあるとする。
ステップS26において、副電流制御部151−3は、合計電流Iを所望の電流値とするためには、合計電流Iの出力レンジを増加してさらに合計電流Iを増加する必要があるか否かを判定する。合計電流Iの出力レンジを増加する必要がないと判定された場合(ステップS26において「No」の場合)、合計電流増加のプロセスは終了する。例えば、合計電流Iの所望の電流値がI13であったり、I12+I13であったりする場合などに、合計電流Iの出力レンジを増加する必要がないと判断する。
一方、合計電流Iの出力レンジを増加する必要があると判定された場合(ステップS26において「Yes」の場合)、副電流制御部151−3は、自身が制御する副電源13−3以外の他の副電源13−1、13−2のうちのいずれかが第3状態であるか否かを判定する。すなわち、第3状態の副電源が少なくとも1つ存在しているか否かを判定する(ステップS27)。
具体的には、副電源13−2の電流計133−2から入力した副電流i2の電流値が0であるか、及び/又は、副電源13−1の電流計133−1から入力した副電流i1の電流値が0であれば、副電流制御部151−3は、第3状態である副電源が少なくとも1つ存在していると判定できる。
第3状態である副電源が全く存在しないと判定された場合(ステップS27において「No」の場合)、合計電流増加のプロセスは終了する。なぜなら、第2状態の副電源の副電流が第1電流値となり、かつ、第3状態である副電源が全く存在しない場合には、合計電流Iは電源装置1から出力可能な最大の電流値となっているからである。このような場合には、それ以上の合計電流Iを出力できないため、合計電流の増加を終了する。なお、電源装置1が合計電流Iを出力可能な最大の電流値以上に増加しようとする場合、電源装置1は、それ以上の合計電流Iを出力できないことを、電源装置1のユーザに通知してもよい。
一方、第3状態である副電源が少なくとも1つ存在していると判定された場合(ステップS27において「Yes」の場合)、合計電流の増加プロセスはステップS22に戻る。すなわち、現在第3状態である副電源のうち1つの副電源の副電流の電流値を0から増加させる。その結果、現在第3状態である副電源のうち副電流の増加を開始した1つの副電源が第2状態へと遷移する。すなわち、副電流を出力する副電源の数が1から2へと1増加する。
本実施形態においては、副電流制御部151−3は、副電源13−3が第1状態になった後には、副電源13−3の次に出力レンジが大きい副電源13−2を第3状態から第2状態へと遷移させると判断する。具体的には、副電流制御部151−3は、副電源13−2の副電流i2を制御する副電流制御部151−2に対して、副電流i2の増加を開始することを指令する。
上記のようにステップS22を実行して出力レンジを1増加後、上記のステップS23〜S27が実行される。
上記のステップS22〜S27を繰り返し実行することにより、上記の副電源13−2の副電流i2が第1電流値I12となり当該副電源13−2が第2状態から第1状態へと遷移後、第3状態であった副電源13−1が第2状態へと遷移する。その後、さらに第2状態であった副電源13−1の副電流i3がI’となると、合計電流増加のプロセスは終了する。
上記のステップS22〜S27を繰り返し実行すると、図8に示すように、合計電流Iが所望の電流値となるまで、副電流を出力する副電源の個数を1つずつ増加することにより出力レンジを1つずつ増加できる。
具体的には、図8の合計電流Iの増加開始から時間T4までは、副電源13−3が第2状態である一方、他の2つの副電源13−1、13−2が第3状態となっている。この場合、合計電流Iの出力レンジは、0からI13の範囲である。
その後、時間T4において、副電源13−3の副電流i3が第1電流値I13となる。このとき、合計電流Iを所望の電流値(I’+I12+I13)とするためには、合計電流Iの出力レンジを増加しさらに合計電流Iを増加する必要があると判断される。なぜなら、現在の出力レンジでは、最大でも第1電流値I13の電流値を有する合計電流Iしか出力できないからである。
そのため、時間T4において、第3状態であった副電源13−2の副電流i2の電流値を0から増加させ、副電源13−2を第3状態から第2状態へと遷移する。すなわち、副電源13−3の副電流i3が第1電流値I13となったタイミングにおいて、副電源13−2を第3状態から第2状態に遷移して、出力レンジの増加と合計電流Iの増加が実行される。
副電源13−2が第3状態から第2状態へと遷移して副電流を出力する副電源の数が1から2へ1増加すると、合計電流Iの出力レンジはI13からI12+I13までの範囲となる。すなわち、副電流を出力する副電源の個数が1から2へ増加することにより、出力レンジの最低値が0からI13へ増加し、最大値がI13からI12+I13へとI12だけ増加する。つまり、副電流を出力する副電源の個数が1増加することにより、合計電流Iの出力レンジが1段階増加している。
その後、時間T5において、副電源13−2の副電流i2が第1電流値I12となる。このとき、合計電流Iを上記の所望の電流値とするためには合計電流Iの出力レンジを増加しさらに合計電流Iを増加する必要があると判断される。なぜなら、現在の出力レンジでは、最大でもI12+I13の電流値を有する合計電流Iしか出力できないからである。
そのため、時間T5においては、第3状態であった副電源13−1の副電流i1の電流値が0から増加を開始し、副電源13−1が第3状態から第2状態へと遷移する。すなわち、副電源13−2の副電流i2が第1電流値I12となったタイミングにおいて、副電源13−1が第3状態から第2状態へ遷移して、出力レンジの増加と合計電流Iの増加が実行される。
副電源13−1が第2状態へ遷移して副電流を出力する副電源の個数が2から3へ1増加後、合計電流Iの出力レンジの最低値がI13からI12+I13へ増加し、最大値がI12+I13からI11+I12+I13へ増加する。つまり、副電流を出力する副電源の個数が2から3へさらに1増加することにより、合計電流Iの出力レンジがさらに1段階増加している。
ステップS22〜S27を繰り返し実行して副電流を出力する副電源の個数を1つずつ増加しながら出力レンジを1ずつ増加させることにより、図8に示されるように、電源装置1は、副電源13−1、13−2、13−3を外部負荷Lから切り離すことなく、合計電流Iを所望の電流値まで増加させることと、合計電流Iの出力レンジを増加させることとをスムーズに実行できる。
また、ステップS22〜S27を実行することにより、上記のように出力レンジをまたいで合計電流Iを増加する場合において、少なくとも1つの副電源が第1状態となった後直ちに合計電流Iと出力レンジとを増加して、連続的に合計電流Iを増加できる。
(2)第2実施形態
上記の第1実施形態に係る電源装置1においては、合計電流Iは、第2状態の副電源の副電流が0(出力レンジ減少時)となったタイミングにて第1状態の副電源を第2状態へ遷移することにより出力レンジをまたいで減少されていた。または、第2状態の副電源の副電流が第1電流値となったタイミングにて、第3状態の副電源のうちの1つを第2状態へ遷移することにより、出力レンジをまたいだ合計電流Iの増加が行われていた。しかし、これに限られず、第2実施形態に係る電源装置1’においては、第2状態の副電源の副電流が0又は第1電流値になる前に、第1状態の副電源の副電流の減少、又は、第3状態の副電源の副電流の増加が開始される。
以下に説明する第2実施形態の電源装置1’においては、副電流が0又は第1電流値になる前に副電流の減少又は増加が開始されること以外は、第1実施形態の電源装置1と同じである。従って、以下においては、第2実施形態の電源装置1’における合計電流Iの減少方法及び増加方法についてのみ説明し、電源装置1’の構成の説明などは省略する。
(2−1)第2実施形態に係る電源装置における合計電流の減少方法
以下、第2実施形態に係る電源装置1’における合計電流の減少方法を、図10及び図11を用いて説明する。図10は、第2実施形態に係る電源装置における合計電流の減少時の合計電流Iの出力パターンと副電流の出力パターンの一例を示す図である。図11は、第2実施形態に係る電源装置における合計電流Iの減少方法を示すフローチャートである。
以下においては、副電流の減少は、副電源13−1の副電流i1の電流値が0ではない第2電流値I21’となったタイミングにて開始されるものとする。以下においては、合計電流をI11+I12+I13から0へと減少する場合を例にとって説明する。
合計電流Iの減少を開始すると、まず、合計電流制御部15は、合計電流Iを減少するために第1状態である副電源のいずれかを第2状態へ遷移させる必要があるかどうか判断する(ステップS31)。例えば、本実施形態のように合計電流Iを最大の電流値から減少する場合や、第2状態の副電源が全く存在しない場合に、第1状態である副電源のいずれかを第2状態へ遷移する(すなわち、副電源の副電流を第1電流値から減少する)必要があると判断する。
第1状態である副電源のいずれかを第2状態へ遷移させる必要があると判断した場合(ステップS31において「Yes」の場合)、現在第1状態である副電源のうち1つの副電源の副電流の電流値を第1電流値から減少させる(ステップS32)。本実施形態においても、合計電流Iを最大電流値から減少する場合、合計電流制御部15の副電流制御部151−1が、出力レンジが最も大きい副電源13−1の副電流i1の電流値を減少させる。
一方、第1状態である副電源のいずれかを第2状態へ遷移させる必要がないと判断した場合(ステップS31において「No」の場合)、合計電流の減少プロセスはステップS33に進む。
上記のステップS31において第1状態である副電源のいずれかを第2状態に遷移させる必要がないと判断された場合、又は、ステップS32において第1状態である副電源のうち1つの副電源を第2状態へ遷移した後、合計電流制御部15の副電流制御部151−1が、第2状態である副電源13−1の副電流i1の電流値の減少を開始する(ステップS33)。これにより、図10に示すように、時間0近傍(合計電流Iの減少開始初期)においては、副電源13−1が第2状態となっている。一方、他の副電源13−2、13−3は第1状態に保持される。
第2状態の副電源13−1の副電流i1を減少中に、第2状態の副電源13−1を制御する副電流制御部151−1は、自身が制御する副電源13−1の副電流i1の電流値を、所定の周期毎に測定する(ステップS34)。
副電流i1の電流値が第2電流値I21’以上である場合(ステップS34において「No」の場合)、合計電流減少のプロセスはステップS37へ進む。一方、副電流i1の電流値が第2電流値I21’より小さい場合(ステップS34において「Yes」の場合)、合計電流減少のプロセスはステップS35へ進む。
ステップS35において、副電流制御部151−1は、合計電流Iを所望の電流値とするためには、合計電流Iの出力レンジを減少しさらに合計電流Iを減少する必要があるか否かを判定する。
合計電流Iの出力レンジを減少しさらに合計電流Iを減少する必要がないと判定された場合(ステップS35において「No」の場合)、合計電流減少のステップはステップS37へ進む。これにより、合計電流Iが所望の電流値となるまで、副電流i1が第2電流値I21’より小さくなった副電源13−1の副電流i1の減少を継続する。
上記の合計電流Iの出力レンジを減少しさらに合計電流Iを減少する必要がないと判定される場合は、例えば、合計電流Iの所望の電流値が、I12+I13からI21’+I12+I13の間に設定されている場合に発生する。上記のような場合は、副電流を出力する副電源の個数を減少しなくとも、副電源13−1の副電流i1を0から第2電流値I21’の間とすることにより、合計電流Iを所望の電流値にできる。
一方、合計電流Iの出力レンジを減少しさらに合計電流Iを減少する必要があると判定された場合(ステップS35において「Yes」の場合)、副電流制御部151−1は、第1状態の副電源が少なくとも1つ存在しているか否かを判定する(ステップS36)。
第1状態である副電源が全く存在しないと判定された場合(ステップS36において「No」の場合)、合計電流減少のプロセスはステップS37に進み、合計電流Iが所望の電流値となるまで副電流を減少する。
第2状態の副電源の副電流が第2電流値より小さい場合に第1状態である副電源が全く存在しないと判定される場合は、例えば、合計電流Iの所望の電流値が、0から第2電流値I23’の間に設定された場合である。この場合には、副電源13−3の副電流i3を0から第2電流値I23’の間とすることにより、合計電流Iの電流値を所望の電流値にできる。
一方、第1状態である副電源が少なくとも1つ存在していると判定された場合(ステップS36において「Yes」の場合)、合計電流の減少プロセスはステップS32に戻る。すなわち、現在第1状態である副電源のうち1つの副電源の副電流の電流値を第1電流値から減少させる。その結果、現在第1状態である副電源のうち副電流の減少を開始した1つの副電源は、第2状態へと遷移する。
上記のステップS32を実行して第1状態の副電源の個数を1減少後、上記のステップS33〜S37が実行される。すなわち、副電流制御部151−2が、第1状態から第2状態へと遷移した副電源13−2の副電流i2を第1電流値I12から減少させる。
ステップS34において第2状態の副電源の副電流が第2電流値以上であると判断された場合、ステップS35において合計電流Iの出力レンジをさらに減少する必要がないと判断された場合、又は、ステップS36において第1状態の副電源が全く存在していないと判断された場合、副電流制御部151−1は、合計電流Iが所望の電流値に到達しているか否かを判定する(ステップS37)。
合計電流Iが所望の電流値となっていないと判定された場合(ステップS37において「No」の場合)、合計電流減少のプロセスはステップS33に戻る。すなわち、第2状態の副電源13−1の副電流i1の減少を継続する。
一方、合計電流Iが所望の電流値となっていると判定された場合(ステップS37において「Yes」の場合)、合計電流減少のプロセスは終了する。
合計電流Iが所望の電流値になるまで上記のステップS32〜S37を繰り返し実行すると、図10に示すように、合計電流Iを所望の電流値(図10においては0)となるまで減少できる。
具体的には、図10の時間T7まで、副電源13−1が第2状態である一方、他の2つの副電源13−2、13−3が第1状態となっている。その後、時間T7において、副電源13−1の副電流i1は第2電流値I21’となる。このとき、上記のように、合計電流Iを所望の電流値とするためには合計電流Iの出力レンジを減少しさらに合計電流Iを減少する必要があると判断される。
合計電流Iの出力レンジを減少しさらに合計電流Iを減少する必要があると判断された場合、時間T7においては、第1状態であった副電源13−2の副電流i2の電流値が第1電流値I12から減少し、副電源13−2が第1状態から第2状態へと遷移する。
副電源13−2が第2状態に遷移後、図10に示すように、副電源13−2の副電流i2が減少しているだけでなく、副電源13−1の副電流i1の減少も継続している。その後、時間T8において副電流i1は0となっている。すなわち、出力レンジの減少が時間T8において行われ、時間T8より前(出力レンジの減少前)の時間T7において第1状態の副電源の第2状態への遷移が開始されている。
このように、第2実施形態の電源装置1’では、上記のように出力レンジをまたいで合計電流Iを減少する場合において、合計電流Iの出力レンジが減少する前に第1状態の副電源を第2状態へ遷移させて、シームレスな合計電流Iの減少を実現できる。図10に示すように、時間T9において、第1状態の副電源13−3の第2状態への遷移が開始され、その後の時間T10において出力レンジの減少が行われている(副電源13−2が第3状態へ遷移している)。
ステップS32〜S37を実行して、副電流i1、i2が0より大きい第2電流値I21’、I22’となった場合に、第1状態であった1つの副電源を第2状態に遷移させて第1状態の副電源の個数を1つ減少させることにより、図10に示されるように、電源装置1’は、副電流i1、i2が0となる前に第1状態である副電源の個数を1つずつ減少できる。その結果、副電源13−1、13−2、13−3を外部負荷Lから切り離すことなく、合計電流Iを所望の電流値まで減少させることと、合計電流Iの出力レンジを減少させることとをスムーズに実行できる。
(2−2)第2実施形態に係る電源装置における合計電流の増加方法
次に、副電流i1、i2、i3が第1電流値I11、I12、I13となる前に合計電流Iの出力レンジの増加を開始することにより合計電流Iを増加する方法について、図12及び図13を用いて説明する。図12は、第2実施形態に係る電源装置1’において合計電流を増加する際の合計電流Iの出力パターンと副電流の出力パターンの一例を示す図である。図13は、第2実施形態に係る電源装置1’における合計電流の増加方法を示すフローチャートである。
以下においては、副電源13−2の副電流i2が増加し、副電流i2が第1電流値I12よりも小さい第3電流値I32’よりも大きくとなったとき、副電源13−3の副電流i3が増加し、副電流i3が第1電流値I13よりも小さい第3電流値I33’よりも大きくなったときに、合計電流Iの出力レンジの増加が開始される例について説明する。また、以下においては、合計電流Iを0からI’+I12+I13まで時間に対して一定割合にて増加する場合を例にとって説明する。
合計電流Iの増加を開始すると、まず、合計電流制御部15は、合計電流Iを増加するために第3状態である副電源のいずれかを第2状態へ遷移させる必要があるかどうか判断する(ステップS41)。例えば、本実施形態のように合計電流Iを0から増加する場合や、第2状態の副電源が全く存在しない場合に、第3状態である副電源のいずれかを第2状態へ遷移する(すなわち、副電源の副電流を0から増加する)必要があると判断する。
第3状態である副電源のいずれかを第2状態へ遷移させる必要があると判断した場合(ステップS41において「Yes」の場合)、現在第3状態である副電源のうち1つの副電源の副電流の電流値を0から増加させる(ステップS42)。本実施形態において、合計電流Iを0から増加する場合、合計電流制御部15の副電流制御部151−3が、出力レンジが最も小さい副電源13−3の副電流i3の電流値を増加させる。具体的には、開閉制御部153−3がスイッチ135−3を閉状態へ切替後に、副電源13−3の電流源131−3から副電流i3が出力される。これにより、副電流を出力する副電源の数が1増加する。
一方、第3状態である副電源のいずれかを第2状態へ遷移させる必要がないと判断した場合(ステップS41において「No」の場合)、合計電流の増加プロセスはステップS43に進む。
上記のステップS41において第3状態である副電源のいずれかを第2状態に遷移させる必要がないと判断された場合、又は、ステップS42において第3状態である副電源のうち1つの副電源を第2状態へ遷移した後、当該副電源13−3を制御する副電流制御部151−3は、自身が制御する副電源13−3の副電流i3の電流値を、必要に応じて外部負荷Lの電圧などをモニターしながら増加する(ステップS43)。
第2状態の副電源13−3の副電流i3が増加中に、当該副電源13−3を制御する副電流制御部151−3は、自身が制御する副電源13−3の副電流i3の電流値を、所定の周期毎に測定する(ステップS44)。
副電流i3の電流値が第3電流値I33’以下である場合(ステップS44において「No」の場合)、合計電流増加のプロセスはステップS47へ進む。一方、副電流i3の電流値が第3電流値I33’より大きくなった場合(ステップS44において「Yes」の場合)、合計電流増加のプロセスはステップS45へ進む。
ステップS45において、副電流制御部151−3は、合計電流Iを所望の電流値とするためには、合計電流Iの出力レンジを増加してさらに合計電流Iを増加する必要があるか否かを判定する。合計電流Iの出力レンジを増加してさらに合計電流Iを増加する必要がないと判定された場合(ステップS45において「No」の場合)、合計電流増加のプロセスはステップS47へ進む。
上記のように、合計電流Iの出力レンジを増加してさらに合計電流Iを増加する必要がないと判定される場合は、例えば、合計電流Iの所望の電流値がI33’とI13の間に設定されている場合である。このような場合は、他の副電源13−1、13−2から副電流を出力することなく(出力レンジを増加することなく)、副電源13−3の副電流i3を第3電流値I33’よりも大きな電流値の所定の電流値とすることにより、合計電流Iを所望の電流値とできる。
一方、合計電流Iの出力レンジを増加しさらに合計電流Iを増加する必要があると判定された場合(ステップS45において「Yes」の場合)、副電流制御部151−3は、他の副電源13−1、13−2のうちのいずれかが第3状態であるか否かを判定する。すなわち、第3状態の副電源が少なくとも1つ存在しているか否かを判定する(ステップS46)。第3状態である副電源が全く存在しないと判定された場合(ステップS46において「No」の場合)、合計電流増加のプロセスはステップS47へ進む。
上記のように、第3状態である副電源が全く存在しないと判定される場合は、例えば、合計電流Iの所望の電流値が最大の電流値(I11+I12+I13)の近傍に設定されている場合である。このような場合は、唯一第2状態である副電源13−1の副電流i1を第3電流値I31’よりも大きな所定の電流値とすることにより、合計電流Iを所望の電流値とできる。
一方、第3状態である副電源が少なくとも1つ存在していると判定された場合(ステップS46において「Yes」の場合)、合計電流の増加プロセスはステップS42に戻る。すなわち、現在第3状態である副電源13−2の副電流i2の電流値を0から増加させる。その結果、現在第3状態である副電源であって副電流の増加を開始した1つの副電源13−2は、第2状態へと遷移する。
上記のステップS42を実行して第2状態の副電源の個数を1増加することにより出力レンジを1増加した後、ステップS43〜S47が実行される。すなわち、出力レンジを増加後、第2状態の副電源13−2の副電流i2を増加することによりさらに合計電流Iを増加する。
ステップS47において、副電流制御部151−3は、合計電流Iが所望の電流値に到達しているか否かを判定する。合計電流Iが所望の電流値となっていないと判定された場合(ステップS47において「No」の場合)、合計電流増加のプロセスはステップS43に戻る。すなわち、第2状態の副電源13−3の副電流i3の増加を継続する。
一方、合計電流Iが所望の電流値となっていると判定された場合(ステップS47において「Yes」の場合)、合計電流Iの増加を終了する。
上記のステップS42〜S47を繰り返し実行すると、図12に示すように、時間T11までは、副電源13−3が第2状態である一方、他の副電源13−1、13−2は第3状態である。その後、時間T11において、副電源13−3の副電流i3が第3電流値I33’となる。このとき、合計電流Iの出力レンジを増加しさらに合計電流Iを増加させる必要があると判定され、時間T11において、第3状態であった副電源13−2の副電流i2が増加を開始する。すなわち、副電源13−2が第3状態から第2状態へと遷移する。
時間T11後、図12に示すように、副電源13−2の副電流i2が増加しているだけでなく、時間T11以前も第2状態であった副電源13−3の副電流i3も増加を継続している。その後、時間T12において副電流i3が第1電流値I13となっている。すなわち、時間T12において副電源13−3が第1状態へ遷移し、副電源13−3が第1状態に遷移する前の時間T11において、第3状態であった副電源13−2が第2状態へと遷移することにより、出力レンジが1増加している。
また、時間T12後の時間T14において副電源13−2が第1状態に遷移し、時間T14より前の時間T13において副電源13−1が第3状態から第2状態へ遷移することにより、出力レンジが増加している。
ステップS42〜S47を実行することにより、図12に示されるように、本実施形態の電源装置1’は、出力レンジをまたいで合計電流Iを増加する場合に、副電源が第2状態から第1状態へ遷移する前に合計電流Iの出力レンジを増加して(第3状態の副電源を第2状態に遷移させて)、シームレスな合計電流の増加を実現できる。また、副電源13−1、13−2、13−3を外部負荷Lから切り離すことなく、合計電流Iを所望の電流値まで増加させることと、合計電流Iの出力レンジを増加することとをスムーズに実行できる。
(3)第3実施形態
(3−1)第3実施形態に係る放電用負荷の構成
上記の第1実施形態及び第2実施形態においては、充放電試験装置100に備わっていた放電用負荷3は一般的なインピーダンス装置であった。しかし、これに限られず、第3実施形態に係る放電用負荷3’は、複数の副負荷を備えた構成となっている。
以下、第3実施形態に係る放電用負荷3’の構成について、図14A及び図14Bを用いて説明する。図14Aは、第3実施形態に係る放電用負荷の構成を示す図である。図14Bは、副負荷と放電負荷制御部の詳細構成を示す図である。
まず、第3実施形態に係る放電用負荷3’の構成について、図14Aを用いて説明する。放電用負荷3’は、入力端子31を有する。入力端子31は、充放電切替部5を介して、外部負荷Lと接続されている。具体的には、入力端子31は、充放電切替部5の端子cに接続されている。
放電用負荷3’は、複数の副負荷33−1、33−2、33−3を有する。副負荷の数は3つに限られず、放電用負荷3’の入力端子31から見たインピーダンスZ(後述)の変動可能レンジ等に基づいて、所定の数の副負荷を有することができる。
図14Aに示すように、複数の副負荷33−1、33−2、33−3は、入力端子31において共通に接続されている。すなわち、複数の副負荷33−1、33−2、33−3は、入力端子31において並列接続されている。
複数の副負荷33−1、33−2、33−3が入力端子31において並列接続されていると、各副負荷33−1、33−2、33−3の副インピーダンス(後述)をz1、z2、z3とした場合、入力端子31から見たインピーダンスZは、1/Z=1/z1+1/z2+1/z3の関係式を満たす。なお、副負荷33−1、33−2、33−3の構成については後ほど詳しく説明する。
放電用負荷3’は、放電負荷制御部35を有する。放電負荷制御部35は、複数の副負荷33−1、33−2、33−3のそれぞれを個別に制御して、副インピーダンスz1、z2、z3をそれぞれ個別に制御する。放電負荷制御部35は、電圧計9にて測定された外部負荷Lの電圧値と、所望の入力電流の電流値に基づいて、入力端子31から見たインピーダンスZが所望の値となるように、各副インピーダンスz1、z2、z3を制御する。放電負荷制御部35の構成については、後ほど詳しく説明する。
(3−2)副負荷の詳細構成
次に、放電用負荷3’の副負荷33−1、33−2、33−3の構成について、図14Bを用いて詳しく説明する。なお、以下においては、副負荷33−1の構成を例にとって説明する。なぜなら、他の副負荷33−2、33−3の構成は副負荷33−1と同じだからである。
副負荷33−1は、インピーダンス素子331−1を有する。インピーダンス素子331−1は、副インピーダンスz1を決定する。インピーダンス素子331−1としては、例えば、可変抵抗などを用いることができる。可変抵抗をインピーダンス素子331−1として用いた場合、副インピーダンスz1の複素成分は無視してもよい。
副負荷33−1は、電流計333−1を有する。電流計333−1は、入力端子31に外部負荷Lの電圧値に対応する電圧が印加されたときに、インピーダンス素子331−1に流れる電流の電流値を測定する。電流計333−1にて測定された電流値は、放電負荷制御部35の副負荷制御部351−1(後述)に入力される。
また、上記の電流値は、他の副負荷33−2、33−3のインピーダンス素子331−2、331−3のそれぞれを制御する副負荷制御部351−2、351−3にも入力される。なお、副負荷制御部351−1は、電流計333−1から測定された電流値を入力するだけでなく、他の副負荷の電流計333−2、333−3からも電流値を入力する。これにより、電圧計9から入力した電圧値と、各電流計333−1、333−2、333−3にて測定した電流値とを用いて、各インピーダンス素子331−1、331−2、331−3の副インピーダンスz1、z2、z3をそれぞれ算出できる。
副負荷33−1は、スイッチ335−1を有する。スイッチ335−1は、二端子スイッチである。スイッチ335−1の一端は電流計333−1を介してインピーダンス素子331−1に接続されている。一方、スイッチ335−1の他端は入力端子31に接続されている。スイッチ335−1の2つの端子が電気的に接続された閉状態となることにより、インピーダンス素子331−1と入力端子31とが接続される。一方、スイッチ335−1の2つの端子が電気的に遮断された開状態となることにより、インピーダンス素子331−1と入力端子31とが電気的に遮断される。
(3−3)放電負荷制御部の詳細構成
次に、放電負荷制御部35の構成について、図14Bを用いて説明する。放電負荷制御部35は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)などの記憶装置、及び各種インターフェースを備えた放電用負荷3’を制御するためのマイコンシステムである。以下において説明する放電負荷制御部35の各構成要素の機能は、上記のマイコンシステムにて動作可能なプログラムにて実現されていてもよい。この場合、当該プログラムは記憶装置に記憶されていてもよい。
また、以下に説明する放電負荷制御部35の各構成要素の機能はカスタムICなどにより実現されてもよい。
以下においては、放電負荷制御部35の構成要素のうち、副負荷33−1を制御する構成要素のみを例にとって説明する。なぜなら、他の副負荷33−2、33−3もそれぞれ、放電負荷制御部35の同じ機能を有する対応する構成要素により制御されるからである。
放電負荷制御部35は、副負荷制御部351−1を有する。副負荷制御部351−1は、副負荷33−1のインピーダンス素子331−1の副インピーダンスz1を制御する。
放電負荷制御部35は、開閉制御部353−1を有する。開閉制御部353−1は、スイッチ335−1を開状態にするか閉状態にするかを制御する。
放電負荷制御部35が上記の構成を有することにより、放電負荷制御部35は、外部負荷Lの電圧値と、入力端子31から入力したい電流の電流値とに基づいて、広いインピーダンス範囲にて、入力端子31から見たインピーダンスZを制御できる。
具体的には、以下のようにしてインピーダンスZ(外部負荷Lから出力される放電電流)を制御できる。今、外部負荷Lは、二次電池などの充放電可能なデバイスとする。以下においては、充放電可能なデバイスである外部負荷Lの放電試験を行う場合を例にとって説明する。
入力端子31から見たインピーダンスZを副インピーダンスz1の第1インピーダンスz11(例えば、副インピーダンスz1の最大値)から減少したい場合、まず、副負荷33−1のインピーダンス素子331−1の副インピーダンスz1を第1インピーダンスz11に設定する。その後、スイッチ335−1を開状態から閉状態にする。他の副負荷33−2、33−3のスイッチ335−2、335−3は開状態を保持する。
この状態において、外部負荷L(入力端子31)から見たインピーダンスZは、副インピーダンスz1と等しく、第1インピーダンスz11となっている。すなわち、この場合における放電用負荷3’の最大インピーダンスは第1インピーダンスz11である。
次に、副負荷33−1のスイッチ335−1を閉状態とし他のスイッチ335−2、335−3を開状態とした状態にて、副インピーダンスz1を第1インピーダンスから減少する。これに伴い、インピーダンスZも減少する。なぜなら、スイッチ335−1のみが閉状態の場合には、インピーダンスZは副インピーダンスz1と等しくなるからである。インピーダンスZ(副インピーダンスz1)が減少すると、外部負荷Lからの放電電流(副負荷33−1に流れる電流)は増加する。
副インピーダンスz1を第2インピーダンスz12(例えば、副インピーダンスz1の最小値)まで減少した後、外部負荷Lからの放電電流をさらに増加させる(インピーダンスZを減少する)必要がある場合には、副インピーダンスz1を第2インピーダンスz12に保持しつつ、副負荷33−2の副インピーダンスz2を副負荷33−2のための第1インピーダンスz21(例えば、副インピーダンスz2の最大値)とした状態にて副負荷33−2のスイッチ335−2を閉状態にする。この結果、スイッチ335−1とスイッチ335−2とが閉状態となる。
スイッチ335−1とスイッチ335−2とが閉状態である状態においては、外部負荷Lからの放電電流は、入力端子31にて、副負荷33−1を流れる副放電電流と、副負荷33−2を流れる副放電電流とに分割される。副負荷33−1にはV/z12の一定の電流が流れ、副負荷33−2にはV/z2と副インピーダンスz2の変動に伴って変化する電流が流れる。すなわち、この場合の放電電流は、副負荷33−1に流れる電流に副負荷33−2に流れる電流が重畳されたものと見なせる。また、入力端子31から見たインピーダンスZは、1/Z=1/z12+1/z2となる。
上記から、スイッチ335−1のみが閉状態である場合の放電電流の最小値はV/z11であり、最大値はV/z12である。また、インピーダンスZの最大値はz11であり最小値はz12である。
一方、スイッチ335−1とスイッチ335−2とが閉状態である場合の放電電流の最小値はV/z12であり、最大値はV/z12+V/z22(z22:副負荷33−2のための第2インピーダンス(例えば、副インピーダンスz2の最小値))となる。また、インピーダンスZの最大値はz12であり、最小値は(z12×z22)/(z22+z12)となる。
なお、放電電流のレンジの減少(インピーダンスZのレンジの増加)を行う場合は、まず、全ての副負荷の副インピーダンスを第2インピーダンス(最小値)とし、全ての副負荷のスイッチを閉状態とする。その後、少なくとも1つの副負荷の副インピーダンスを増加し、当該副負荷の副インピーダンスが第1インピーダンスとなったときに、当該副負荷のスイッチを開状態とすることにより行える。
このように、副インピーダンスが第1インピーダンス以下である副負荷の個数を増加又は減少することにより、外部負荷Lからの放電電流のレンジを増加又は減少(インピーダンスZのレンジを減少又は増加)できる。また、副インピーダンスが第1インピーダンス以下である副負荷のうち少なくとも1つの副インピーダンスを第2インピーダンスから第1インピーダンスまでの範囲内で変動することにより、放電電流(インピーダンスZ)を変動できる。
第3実施形態の放電用負荷3’が上記の構成を有することにより、外部負荷Lと副負荷とを切り離すことなく、入力端子31から見たインピーダンスZ(外部負荷Lから出力される放電電流)を広範囲に変動できる。
(4)第4実施形態
上記の第1〜第3実施形態に係る充放電試験装置において、電源装置1、1’は、合計電流Iの出力のみが可能であった。しかし、これに限られず、電源装置は充放電可能なデバイスである外部負荷Lの放電電流などを入力可能となっていてもよい。
第4実施形態に係る電源装置1’’においては、副電源に外部負荷Lからの電流を入力する電流源をさらに設けることにより、外部負荷Lから電流を入力可能としている。以下、第4実施形態に係る電源装置1’’の構成の詳細について説明する。以下の説明においては、電源装置1’’の副電源13’−1、13’−2、13’−3の構成と、合計電流制御部15’の構成とについてのみ説明し、他の構成については、第1〜第3実施形態の電源装置1、1’と同じであるため説明を省略する。
(4−1)第4実施形態における副電源の構成
以下、電源装置1’’の副電源13’−1、13’−2、13’−3の構成について図15Aを用いて説明する。図15Aは、第4実施形態に係る電源装置の副電源の構成を示す図である。なお、以下の説明においては、副電源13’−1の構成を例にとって説明する。なぜなら、他の副電源13’−2、13’−3も、副電源13’−1の構成と同じ構成を有するからである。
また、副電源13’−1の電流源131’−1と、電流計133’−1と、スイッチ135’−1は、それぞれ、第1〜第3実施形態の副電源13−1の電流源131−1と、電流計133−1と、スイッチ135−1と同じ構成及び機能を有するため、説明を省略する。
副電源13’−1は、入力電流源132’−1を有する。入力電流源132’−1は、外部負荷Lからの入力電流(合計入力電流)が接続端子11において分割されて生成される入力副電流を入力する。例えば、入力電流源132’−1を定電流電源とした場合には、入力電流源132’−1の外部負荷Lの正極側と接続された端子を−極とし、外部負荷Lの負極側と接続された端子を+極とすることにより、外部負荷Lと入力電流源132’−1とが直列接続された電源のように機能して、入力副電流を入力できる。この場合、例えば、入力電流源132’−1の出力電圧を制御することにより、入力副電流の電流値を制御できる。
または、入力電流源132’−1を、例えば可変抵抗のように、入力電流源132’−1の導電状態(インピーダンス)を調整して所定の入力副電流を入力できる素子としてもよい。
副電源13’−1は、第1切替部134a’−1を有する。第1切替部134a’−1は、例えば、3つの端子d、e、fを有する三端子スイッチである。第1切替部134a’−1は、切替制御部154’−1(後述)の制御により、充電試験時(副電流の出力時)には端子dと端子eとを接続し、放電試験時(入力副電流の入力時)には端子dと端子fとを接続する。
副電源13’−1は、図15Aに示すように、第2切替部134b’−1を有していてもよい。第2切替部134b’−1は、例えば、3つの端子g、h、iを有する三端子スイッチである。第2切替部134b’−1は、切替制御部154’−1の制御により、充電試験時(副電流の出力時)には端子gと端子hとを接続し、放電試験時(入力副電流の入力時)には端子gと端子iとを接続する。
なお、上記の第2切替部134b’−1は、電流源131’−1の接続端子11側とは反対側の端子の電位と、入力電流源132’−1の接続端子11側とは反対側の端子の電位とが異なる場合などに、電流源131’−1から入力電流源132’−1へ又はその逆方向に電流が流れることを回避するために設けられている。
しかしながら、電流源131’−1の接続端子11側とは反対側の端子と、入力電流源132’−1の接続端子11側とは反対側の端子とをGND電位に共通に接続する場合など、電流源131’−1と入力電流源132’−1との間に電流が流れることがない場合には、第2切替部134b’−1はなくてもよい。
(4−2)合計電流制御部の構成
次に、電源装置1’’の合計電流制御部15’の構成について、図15Aを用いて説明する。以下の説明においては、合計電流制御部15’の副電源13’−1を制御する構成要素の説明のみを行う。なぜなら、他の副電源13’−2、13’−3を制御する構成要素も同様の構造及び機能を有するからである。なお、合計電流制御部15’の副電流制御部151’−1と、開閉制御部153’−1は、それぞれ、第1〜第3実施形態の副電流制御部151−1と、開閉制御部153−1と同じ構成及び機能を有するため、説明を省略する。
合計電流制御部15’は、入力副電流制御部152’−1を有する。入力副電流制御部152’−1は、電流計133’−1、133’−2、133’−3から入力された各入力電流源132’−1、132’−2、132’−3の入力副電流の測定値や、外部負荷Lの電圧値などをモニターしながら、入力電流源132’−1へ入力される入力副電流の電流値を制御する。例えば、入力電流源132’−1のインピーダンス値や入力電流源132’−1の電圧などを制御することにより、入力副電流の電流値を制御できる。
入力副電流制御部152’−1は、入力電流源132’−1を制御して、第1入力電流値を有する一定の入力副電流を入力する状態(第1状態)と、第1入力電流値と0との間にて変動する入力副電流を入力する状態(第2状態)と、0の入力副電流を入力する状態(第3状態)とを作り出す。
合計電流制御部15’は、切替制御部154’−1を有する。切替制御部154’−1は、外部負荷Lへ合計電流Iを出力する場合には、第1切替部134a’−1の端子dと端子eとを接続し、第2切替部134b’−1の端子gと端子hとを接続する。これにより、電流源131’−1と接続端子11とが接続される。この結果、電流源131’−1から副電流を出力すると、図15Bに示すように、電流源131’−1から接続端子11を経由して外部負荷Lへと電流(副電流)が出力される。
図15Bは、第4実施形態に係る電源装置における電流の出力状態を示す図である。
一方、外部負荷Lから電流(合計入力電流)を入力する場合には、切替制御部154’−1は、第1切替部134a’−1の端子dと端子fとを接続し、第2切替部134b’−1の端子gと端子iとを接続する。これにより、入力電流源132’−1と接続端子11とが接続される。この結果、入力電流源132’−1において入力副電流の入力が可能になると、図15Cに示すように、外部負荷Lから接続端子11を経由して入力電流源132’−1へと入力副電流が入力される。
図15Cは、第4実施形態に係る電源装置における電流の入力状態を示す図である。
上記の構成を有する電源装置1’’において、各副電源13’−1、13’−2、13’−3への入力副電流を合計した合計入力電流の入力レンジの変更は、第1及び第2実施形態において説明した合計電流Iの出力レンジの変更方法と同様に、入力副電流を入力する副電源の数を調整することにより行われる。また、第1及び第2実施形態において説明したのと同様に、第2状態である副電源へ入力される入力副電流の電流値を変動させることにより、合計入力電流を変動できる。
上記のように、各副電源13’−1、13’−2、13’−3に電流を入力可能な入力電流源132’−1、132‘−2,132’−3を設けることにより、1つの電源装置により、電流の出力と入力とを実行できる。例えば、外部負荷Lとして充放電可能なデバイスを接続することにより、放電用の負荷を設けることなく、1つの電源装置1’’により充放電可能なデバイスの充放電試験を実行できる。
(5)第5実施形態
上記の第4実施形態に係る電源装置1’’においては、副電源13’−1、13’−2、13’−3に入力電流源を設けることにより、電流を入力可能としていた。しかし、これに限られず、第5実施形態に係る電源装置1’’’においては、副電源から副電流を出力する経路と、入力副電流を入力する経路とを設けることにより、電流の出力と入力とを両方実行可能としている。
以下、第5実施形態に係る電源装置1’’’の構成の詳細について説明する。以下の説明においては、電源装置1’’’の副電源13’’−1、13’’−2、13’’−3と合計電流制御部15’’の構成とについてのみ説明し、他の構成については第1〜第4実施形態における電源装置1、1’、1’’と同じであるため説明を省略する。
(5−1)副電源の構成
以下、電源装置1’’’の副電源13’’−1、13’’−2、13’’−3の構成について図16Aを用いて説明する。図16Aは、第5実施形態に係る電源装置の副電源の構成を示す図である。以下においては、副電源13’’−1の構成を例にとって説明する。なぜなら、他の副電源13’’−2、13’’−3も同様の構成を有するからである。
また、副電源13’’−1の電流源131’’−1と、電流計133’’−1と、スイッチ135’’−1は、それぞれ、第1〜第3実施形態の副電源13−1の電流源131−1と、電流計133−1と、スイッチ135−1と同じ構成及び機能を有するため、説明を省略する。
副電源13’’−1は、第3切替部137a’’−1を有する。第3切替部137a’’−1は、バイポーラトランジスタ(図16Aに示す実施形態ではNPNトランジスタ)、又は、MOSFET(Metal−Oxide−Semiconductor Field Effect Transistor)などの電界効果トランジスタである。第3切替部137a’’−1のエミッタ端子又はコレクタ端子(ソース端子又はドレイン端子)の一方が、電流計133’’−1及びスイッチ135’’−1を介して、接続端子11と接続されている。
一方、第3切替部137a’’−1のエミッタ端子又はコレクタ端子(ソース端子又はドレイン端子)の接続端子11と接続されている端子とは異なる他方の端子は、電流源131’’−1と接続されている。これにより、電流源131’’−1と接続端子11との間に第3切替部137a’’−1が配置された状態となる。
第3切替部137a’’−1のベース端子(ゲート端子)は、切替制御部154’’−1(後述)と接続されている。
第3切替部137a’’−1は、切替制御部154’’−1からベース端子(ゲート端子)に第3切替部137a’’−1をON状態とする電圧(又は電流)信号が印加されたときに、電流源131’’−1と接続端子11とを、電流計133’’−1とスイッチ135’’−1とを介して接続する。
副電源13’’−1は、第4切替部137b’’−1を有する。第4切替部137b’’−1は、バイポーラトランジスタ(図16Aに示す実施形態ではNPNトランジスタ)、又は、MOSFETなどの電界効果トランジスタである。第4切替部137b’’−1のエミッタ端子又はコレクタ端子(ソース端子又はドレイン端子)の一方が、電流計133’’−1及びスイッチ135’’−1を介して、接続端子11と接続されている。
一方、第4切替部137b’’−1のエミッタ端子又はコレクタ端子(ソース端子又はドレイン端子)の接続端子11と接続されている端子とは異なる他方の端子は、外部負荷Lに接続されている。すなわち、第4切替部137b’’−1は、実質的に外部負荷Lと並列に接続されていると言える。なぜなら、電流計133’’−1や閉状態のスイッチ135’’−1の電気抵抗は、第4切替部137b’’−1のON状態における抵抗値と比較して無視できる程度に小さいからである。第4切替部137b’’−1のベース端子(ゲート端子)は、切替制御部154’’−1と接続されている。
切替制御部154’’−1が第4切替部137b’’−1のベース端子(ゲート端子)に第4切替部137b’’−1をON状態(エミッタ−コレクタ間が実質的に導通状態となる状態)とする電圧(又は電流)信号を印加すると、外部負荷Lは、導通状態の第4切替部137b’’−1を負荷として入力副電流を出力できる。すなわち、第4切替部137b’’−1は、ON状態となると、外部負荷Lから入力副電流を入力できる。
なお、副電源13’’−1に入力される入力副電流が過剰とならないように、第4切替部137b’’−1と電流計133’’−1との間、又は、第4切替部137b’’−1と外部負荷Lとの間に、図示しない抵抗を挿入してもよい。
(5−2)合計電流制御部の構成
次に、電源装置1’’’の合計電流制御部15’’の構成について、図16Aを用いて説明する。なお、合計電流制御部15’’の副電流制御部151’’−1と、開閉制御部153’’−1は、それぞれ、第1〜第3実施形態の副電流制御部151−1と、開閉制御部153−1と同じ構成及び機能を有するため、説明を省略する。
合計電流制御部15’’は、切替制御部154’’−1を有する。切替制御部154’’−1は、上記の第3切替部137a’’−1及び第4切替部137b’’−1のベース端子(ゲート端子)に電圧(電流)信号を印加することにより、第3切替部137a’’−1及び第4切替部137b’’−1のON状態とOFF状態とを切り替える。
第5実施形態に係る電源装置1’’’において合計電流を出力する場合、切替制御部154’’−1は、第3切替部137a’’−1をON状態とし、第4切替部137b’’−1をOFF状態とする信号を、それぞれ、第3切替部137a’’−1及び第4切替部137b’’−1のベース端子(ゲート端子)に印加する。
この結果、第3切替部137a’’−1、電流計133’’−1、スイッチ135’’−1、及び接続端子11を介して、電流源131’’−1と外部負荷Lとが接続される。これにより、図16Bに示すように、電流源131’’−1から外部負荷Lへと副電流が出力される。図16Bは、第5実施形態に係る電源装置における電流の出力状態を示す図である。
一方、外部負荷Lから合計入力電流を入力する場合には、切替制御部154’’−1は、第3切替部137a’’−1をOFF状態とし、第4切替部137b’’−1をON状態とする電圧(電流)信号を、それぞれ、第3切替部137a’’−1及び第4切替部137b’’−1のベース端子(ゲート端子)に印加する。
これにより、外部負荷Lから電流を入力する場合には、外部負荷Lと並列に接続された第4切替部137b’’−1が導通状態となる。その結果、図16Cに示すように、外部負荷Lからの入力副電流が第4切替部137b’’−1を流れる。すなわち、第4切替部137b’’−1が外部負荷Lに対して負荷のように機能して、入力副電流が入力される。
図16Cは、第5実施形態に係る電源装置における電流の入力状態を示す図である。
なお、外部負荷Lから入力合計電流を入力するときに、切替制御部154’’−1は、第4切替部137b’’−1のベース端子(ゲート端子)に印加する信号の大きさを調整してもよい。これにより、入力副電流を入力する第4切替部137b’’−1の導電状態を変更できる。その結果、副電源13’’−1に入力される入力副電流の大きさを調整できる。
例えば、各副電源の第4切替部の導通状態を調整して、入力副電流を入力する第4切替部の個数を調整することにより、合計入力電流の入力レンジを調整できる。また、第4切替部の導通状態を変動して入力副電流を変動させることにより、合計入力電流を変動できる。
上記のように、各副電源13’’−1、13’’−2、13’’−3から副電流を出力するための経路(電流源が接続された側の経路)と、入力副電流を入力する経路(電流源が接続されていない側の経路)とを設けることにより、1つの電源装置を用いて電流の出力と入力とを実行できる。
(5−3)第5実施形態に係る電源装置の変形例
上記の第5実施形態に係る電源装置1’’’の変形例における副電源13’’’−1、13’’’−2、13’’’−3について、図17を用いて説明する。図17に示すように、当該副電源13’’’−1、13’’’−2、13’’’−3の入力副電流が流れる経路に、入力副電流の電流値を制御する入力電流制御素子139b’’−1を配置してもよい。
入力電流制御素子139b’’−1は、例えば、FET(Field Effect Transistor)、又は、バイポーラトランジスタである。入力電流制御素子139b’’−1のソース(エミッタ)端子又はドレイン(コレクタ)端子の一方が第4切替部137b’’−1に接続され、他方が外部負荷Lの接続端子11に接続された側とは反対側の端子と接続される。また、入力電流制御素子139b’’−1のゲート端子(ベース端子)は、副電流制御部151’’−1に接続されている。すなわち、入力電流制御素子139b’’−1は、第4切替部137b’’−1と外部負荷Lとの間に配置されている。
これにより、入力電流制御素子139b’’−1のゲート端子(ベース端子)へ入力される電流値又は電圧値が副電流制御部151’’−1により制御され、入力電流制御素子139b’’−1のソース−ドレイン間(エミッタ−コレクタ間)の導通状態(抵抗値)、すなわち、第4切替部137b’’−1と外部負荷Lとの間の導通状態(抵抗値)が制御される。この結果、第4切替部137b’’−1と外部負荷Lとの間の制御された導通状態(抵抗値)と、外部負荷Lから出力される電圧の電圧値とにより実質的に決定される入力副電流が副電源13’’’−1へと入力される。なぜなら、ON状態の第4切替部137b’’−1、電流計133’’−1、及び閉状態のスイッチ135’’−1の電気抵抗は、入力電流制御素子139b’’−1の導通状態における抵抗値と比較して無視できる程度に小さいからである。
なお、図17に示す実施形態においては、入力電流制御素子139b’’−1としてFETを用いているが、これに限られない。自身の導通状態を制御できるあらゆる素子を、入力電流制御素子139b’’−1として使用できる。例えば、入力電流制御素子139b’’−1として可変抵抗を用いてもよい。
また、図17に示す実施形態において、第4切替部137b’’−1はPNPトランジスタとなっており、PNPトランジスタのエミッタ端子と接続端子11側とが接続され、コレクタ端子が入力電流制御素子139b’’−1と接続されている。しかし、これに限られず、第4切替部137b’’−1を図16Aに示すように、NPNトランジスタとしてもよい。
さらに、図17に示すように、電流源131’’’−1を、電圧源1311’’’−1と、副電流制御素子1313’’’−1とにより構成してもよい。電圧源1311’’’−1は、副電流i1を出力するための電圧を発生する。副電流制御素子1313’’’−1は、上記の入力電流制御素子139b’’−1と同様、FET又はバイポーラトランジスタであり、ゲート端子が副電流制御部151’’−1に接続され、ソース又はドレイン(エミッタ又はコレクタ)端子の一方が第3切替部137a’’−1に接続され、他方が電圧源1311’’’−1と接続されている。すなわち、副電流制御素子1313’’’−1は第3切替部137a’’−1と電圧源1311’’’−1との間に配置されている。
副電流制御素子1313’’’−1のソース−ドレイン(エミッタ−コレクタ)間の導通状態、すなわち、電圧源1311’’’−1と第3切替部137a’’−1との間の導通状態(抵抗値)は、入力電流制御素子139b’’−1と同様に、副電流制御部151’’−1に接続されたゲート端子(ベース端子)へ入力される電流値又は電圧値により制御される。
これにより、副電流i1の電流値は、電圧源1311’’’−1から出力される電圧の電圧値と、電圧源1311’’’−1と接続端子11との間(副電流制御素子1313’’’−1)の導通状態(抵抗値)と、外部負荷Lのインピーダンスとにより実質的に決定される。なぜなら、ON状態の第3切替部137a’’−1、電流計133’’−1、及び閉状態のスイッチ135’’−1の電気抵抗は、副電流制御素子1313’’’−1の導通状態における抵抗値や外部負荷Lのインピーダンスと比較して無視できる程度に小さいからである。
なお、入力電流制御素子139b’’−1と同様、副電流制御素子1313’’’−1を可変抵抗としてもよい。また、副電流i1の電流値は、電圧源1311’’’−1から出力される電圧を一定にして副電流制御素子1313’’’−1の導通状態のみにて制御してもよいし、電圧源1311’’’−1から出力される電圧と副電流制御素子1313’’’−1の導通状態とを両方制御することにより制御してもよい。
上記のように、入力副電流が流れる経路に入力電流制御素子139b’’−1を配置することにより、外部負荷Lから入力される入力副電流(合計入力電流)の電流値を制御できる。
また、電流源131’’’−1を上記の電圧源1311’’’−1と副電流制御素子1313’’’−1とにより構成することにより、電流源を用いることなく副電流の電流源を実現できる。
(6)実施形態の作用効果
上記第1〜第5実施形態は、下記の効果を有する。
第1〜第5実施形態の電源装置(例えば、電源装置1、1’、1’’、1’’’)は、接続端子(例えば、接続端子11)と、複数の副電源(例えば、複数の副電源13−1、13’’−1、13’’−1、13’’’−1、13−2、13’’−2、13’’’−2、13−3、13’−3、13’’−3、13’’’−3)と、合計電流制御部(例えば、合計電流制御部15、15’、15’’)と、を備える。接続端子には外部負荷(例えば、外部負荷L)が接続される。複数の副電源は、接続端子において共通に接続される。複数の副電源は、それぞれが個別に副電流(例えば、副電流i1、i2、i3)を出力する。合計電流制御部は、各副電源から出力される副電流の電流値を制御することにより、合計電流(例えば、合計電流I)の電流値を制御する。合計電流は、各副電源から出力される副電流が接続端子にて合計されることにより生成される。合計電流は、接続端子から出力される。
合計電流制御部は、副電流を出力する副電源の個数を制御することにより合計電流の出力レンジを制御する。一方、合計電流制御部は、第2状態である副電源を作り出すことにより合計電流を変動させる。第2状態は、副電源が第1電流値(例えば、第1電流値I11、I12、I13)よりも小さな電流値範囲にて変動する副電流を出力している状態である。第1電流値は、副電源毎に個別に定められている。
上記の電源装置においては、複数の副電源が接続端子にて共通に接続されている。これにより、副電流が接続端子にて合計されて合計電流が生成され、当該合計電流が接続端子に接続される外部負荷へと供給される。その結果、広い電流値範囲にて変化可能な電流を外部負荷へ供給できる。
合計電流制御部は、副電流を出力する副電源の個数を制御することにより合計電流の出力レンジを制御する一方、第2状態である副電源を作り出すことにより合計電流を変動させる。副電流を出力する副電源の個数を制御して出力レンジを制御し、かつ、合計電流の変動成分を第2状態である副電源により作り出すことにより、外部負荷と副電源とを切り離すタイミングを設けることなく、合計電流を広い電流値範囲にて高精度に変動できる。
第1〜第5実施形態に係る電源装置において、合計電流を所望の電流値とするために出力レンジを変更する必要がある場合(例えば、ステップS16、S26、S35、S45において「Yes」の場合)、合計電流制御部は、副電流を出力する副電源の個数を1つずつ増加又は減少している(例えば、ステップS12、S22、S32、S42)。これにより、外部負荷を全ての副電源から切り離すタイミングを設けることなく、合計電流の出力レンジをスムーズに変更できる。
第1、第3〜第5実施形態に係る電源装置において、合計電流を所望の電流値とするためには出力レンジを減少しさらに合計電流を減少する必要がある場合(例えば、ステップS16において「Yes」の場合)、合計電流制御部は、第2状態である副電源のうち少なくとも1つの副電流が0となったタイミング(例えば、時間T1、T2)にて、第1状態である副電源のうち少なくとも1つを第2状態へ遷移させている(例えば、ステップS12)。
これにより、出力レンジをまたいで合計電流を減少する場合において、副電流を出力する副電源の数が少なくとも1つ減少して出力レンジが減少したタイミングにて直ちに合計電流の減少を開始して、連続的に合計電流を減少できる。
第2〜第5実施形態に係る電源装置において、合計電流を所望の電流値とするためには出力レンジを減少しさらに合計電流を減少する必要がある場合(例えば、ステップS35において「Yes」の場合)、合計電流制御部は、第3状態へ遷移しようとしている少なくとも1つの第2状態の副電源の副電流が第2電流値(例えば、第2電流値I21’、I22’、I23’)となったタイミング(例えば、時間T7、T9)にて、第1状態である副電源のうち少なくとも1つを第2状態へ遷移させている(例えば、ステップS32)。
これにより、出力レンジをまたいで合計電流を減少する場合において、出力レンジが減少する前に第1状態の副電源のうちの少なくとも1つの副電流の減少を開始して、シームレスな合計電流の減少を実現できる。
第1、第3〜第5実施形態に係る電源装置において、合計電流を所望の電流値とするためには出力レンジを増加しさらに合計電流を増加する必要がある場合(例えば、ステップS24において「Yes」の場合)、合計電流制御部は、第2状態である副電源のうち少なくとも1つの副電流が第1電流値となったタイミング(例えば、時間T4、T5)にて、第3状態である副電源のうち少なくとも1つを第2状態へ遷移させている(例えば、ステップS22)。
これにより、出力レンジをまたいで合計電流を増加する場合において、少なくとも1つの第2状態の副電源が第1状態に遷移したタイミングにて直ちに合計電流の増加を開始して、連続的に合計電流を増加できる。
第2〜第5実施形態に係る電源装置において、合計電流を所望の電流値とするためには出力レンジを増加してさらに合計電流を増加する必要がある場合(例えば、ステップS45において「Yes」の場合)、合計電流制御部は、第1状態へ遷移しようとしている少なくとも1つの第2状態の副電源の副電流が第3電流値(例えば、第3電流値I31’、I32’、I33’)となったタイミング(例えば、時間T11、T13)にて、第3状態の副電源のうち少なくとも1つを第2状態へ遷移させている(例えば、ステップS42)。
これにより、出力レンジをまたいで合計電流を増加する場合において、少なくとも1つの第2状態の副電源が第1状態に遷移する前に出力レンジを増加して、シームレスな合計電流の増加を実現できる。
第1〜第5実施形態に係る電源装置において、第1電流値は、各副電源が出力可能な副電流の最大値である。すなわち、一定の電流値の副電流を出力する際に、各副電源は当該各副電源の最大電流を出力してもよい。これにより、各副電源の出力レンジを有効に使用できる。
第1〜第5実施形態に係る電源装置において、複数の副電源のそれぞれは、電流源と、スイッチと、を有している。電流源は副電流を出力する。スイッチは、その一端が電流源の出力側に接続されている。一方、スイッチの他端は、接続端子側に接続されている。また、スイッチは、合計電流制御部により、電流源と接続端子とを接続するか又は遮断するかが制御される。すなわち、スイッチの開閉は合計電流制御部により制御される。このとき、スイッチは、副電源から副電流を出力しない場合に電流源と接続端子とを遮断する。
これにより、副電源が第3状態である場合には、当該副電源の電流源と接続端子とを電気的に切断できる。すなわち、第3状態の副電源から誤って副電流が出力されたり、当該副電源へ電流が流入したりすることを回避できる。
第4実施形態に係る電源装置において、複数の副電源のそれぞれは、副電流を出力する電流源と、入力電流源(例えば、入力電流源132’−1)と、切替部(例えば、第1切替部134a’−1と第2切替部134b’−1)とを有している。入力電流源は、入力副電流を入力する。入力副電流は、外部負荷からの合計入力電流が接続端子において分割されて生成される電流である。切替部は、外部負荷へ副電流を出力するときには、電流源と接続端子とを接続する。一方、外部負荷から入力副電流を入力するときには、切替部は入力電流源と接続端子とを接続する。これにより、1つの電源装置において電流の出力と入力とを両方実行できる。
第5実施形態に係る電源装置(例えば、電源装置1’’’)において、複数の副電源(例えば、13’’−1、13’’−2、13’’−3)のそれぞれは、副電流を出力する電流源と、第3切替部(例えば、第3切替部137a’’−1)と第4切替部(例えば、第4切替部137b’’−1)とをさらに有している。第3切替部は、外部負荷へ副電流を出力するときに、電流源と接続端子とを接続する。第4切替部は、外部負荷と並列に接続される。第4切替部は、外部負荷から合計入力電流を入力するときにON状態となる。この結果、第4切替部は、合計入力電流が接続端子において分割されて生成される入力副電流を入力する。これにより、1つの電源装置において電流の出力と入力とを両方実行できる。
第5実施形態の変形例に係る電源装置において、複数の副電源(例えば、13’’’−1、13’’’−2、13’’’−3)のそれぞれは、入力電流制御素子(例えば、入力電流制御素子139b’’−1)をさらに有している。入力電流制御素子は、第4切替部と外部負荷との間の導電状態を制御することにより、入力副電流の電流値を制御する。これにより、外部負荷から入力される入力副電流の電流値を制御できる。
第5実施形態の変形例に係る電源装置において、複数の副電源のそれぞれは電流源(例えば、電流源131’’’−1)を有し、電流源は、電圧源(例えば、電圧源1311’’’−1)と副電流制御素子(例えば、副電流制御素子1313’’’−1)により構成されている。副電流制御素子は、接続端子と電圧源との間の導通状態を制御する。この場合、副電流の電流値は、電圧源から出力される電圧の電圧値と、接続端子と電圧源との間の導通状態と、外部負荷のインピーダンスにより決定される。これにより、電流源を用いることなく副電流の電流源を実現できる。
第1〜第5実施形態に係る充放電試験装置(例えば、充放電試験装置100)は、上記の電源装置を備え、当該電源装置の接続端子は外部負荷である充放電可能なデバイスと接続されるものである。これにより、上記の電源装置を用いて、充放電可能なデバイスの充放電試験を広い電流値範囲にて実行できる。
充放電可能なデバイスは二次電池である。これにより、二次電池の充放電試験を上記の電源装置を用いて実行できる。
第3実施形態に係る充放電試験装置は、放電用負荷(例えば、放電用負荷3’)をさらに備えていてもよい。放電用負荷は、充放電可能なデバイスの放電試験を行うための負荷である。
放電用負荷は、入力端子(例えば、入力端子31)と、複数の副負荷(例えば、副負荷33−1、33−2、33−3)と、放電負荷制御部(例えば、放電負荷制御部35)とを有している。入力端子は、充放電可能なデバイスを接続するための端子である。複数の副負荷は、入力端子において共通に接続される。放電負荷制御部は、入力端子から見たインピーダンス(例えば、インピーダンスZ)が所望の値となるように、各副負荷の副インピーダンス(例えば、副インピーダンスz1、z2、z3)を制御する。
この場合、放電負荷制御部は、副インピーダンスが第1インピーダンス以下となっている副負荷の個数を制御して入力端子から見たインピーダンスのレンジを制御する。一方、放電負荷制御部は、副インピーダンスが第1インピーダンス以下である副負荷のうちの少なくとも1つの副インピーダンスを、第1インピーダンスと第2インピーダンスとの間で変動させて、入力端子から見たインピーダンスを変動させる。
これにより、外部負荷と副負荷とを切り離すタイミングを設けることなく、入力端子から見たインピーダンスを広い範囲にて変動できる。
(7)他の実施形態
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。特に、本明細書に記載された複数の実施形態及び変形例は必要に応じて任意に組み合せ可能である。
各実施形態の構成(装置、機構、部品、部分、それらの材料)は、他の実施形態に適宜適用可能である。また、各実施形態の方法(アルゴリズム、プロセス、ステップ、それらの組み合わせ)は、他の実施形態に適宜適用可能である。
また、上記の第1〜第5実施形態において説明した各ステップは、発明の要旨を逸脱しない範囲にて変更することが可能である。また、各ステップの順番も、発明の要旨を逸脱しない範囲にて変更することが可能である。
(A)合計電流の減少方法及び増加方法に関する他の実施形態(その1)
上記の合計電流Iの減少方法の説明においては、二次電池の定電圧充放電領域における電源装置1の動作を例にとって説明した。また、合計電流Iの増加方法の説明においては、時間に対して一定割合にて合計電流Iを増加する場合について説明した。
しかし、合計電流Iの減少及び増加の方法は上記の場合に限定されない。上記にて説明した合計電流Iの増加方法及び減少方法に基づいて、副電流を出力する副電源の個数の増加と減少のパターン及び副電流の変動パターンを適宜変更することにより、二次電池などの充放電の他のモード(CC(定電流)モード、CP(低電力)モード、CCCV(定電流定電圧)モード、等)における合計電流Iの変動パターン等、任意の合計電流Iの変動パターンを作り出せる。
(B)合計電流の減少方法及び増加方法に関する他の実施形態(その2)
上記の第1〜第5実施形態においては、合計電流Iの出力レンジを複数のレンジに亘って変更する場合であっても、副電流を出力する副電源の数を1つずつ増加又は減少して合計電流Iの出力レンジを1つずつ増減していた。これにより、二次電池のように急激な電圧や電流の変化に対して耐性が低い外部負荷Lに与えるダメージを低減していた。
しかし、これに限られず、外部負荷Lが急激な電圧や電流の変化に耐えられる、あるいは、急激な電圧や電流の変化が外部負荷Lの動作に大きな影響を及ぼさない場合などには、副電流を出力する副電源の数を同時に複数個増減し、一度に複数のレンジに亘って合計電流Iの出力レンジを変更してもよい。これにより、外部負荷Lを副電源から切り離すことなく、より素早く出力レンジと合計電流Iとを変化できる。
本発明は、複数の出力レンジを有した電源装置に広く適用できる。
100 充放電試験装置
1、1'、1’’、1’’’ 電源装置
3、3'放電用負荷
5 充放電切替部
7 制御部
9 電圧計
11 接続端子
13−1、13−2、13−3副電源
131−1、131−2、131−3 電流源
133−1、133−2、133−3 電流計
135−1、135−2、135−3 スイッチ
13’−1、13’−2、13’−3 副電源
131’−1、131’−2、131’−3 電流源
132’−1、132’−2、132’−3 入力電流源
133’−1、133’−2、133’−3 電流計
134a’−1、134a’−2、134a’−3 第1切替部
134b’−1、134b’−2、134b’−3 第2切替部
135’−1、135’−2、135’−3 スイッチ
13’’−1、13’’−2、13’’−3 副電源
13’’’−1、13’’’−2、13’’’−3 副電源
131’’−1、131’’−2、131’’−3 電流源
131’’’−1、131’’’−2、131’’’−3 電流源
1311’’’−1、1311’’’−2、1311’’’−3 電圧源
1313’’’−1、1313’’’−2、1313’’’−3 副電流制御素子
133’’−1、133’’−2、133’’−3 電流計
135’’−1、135’’−2、135’’−3 スイッチ
137a’−1、137a’−2、137a’−3 第3切替部
137b’−1、137b’−2、137b’−3 第4切替部
139b’’−1、139b’’−2、139b’’−3 入力電流制御素子
15、15’、15’’ 合計電流制御部
151−1、151−2、151−3 副電流制御部
151’−1、151’−2、151’−3 副電流制御部
151’’−1、151’’−2、151’’−3 副電流制御部
152’−1、152’−2、152’−3 入力副電流制御部
153−1、153−2、153−3 開閉制御部
153’−1、153’−2、153’−3 開閉制御部
153’’−1、153’’−2、153’’−3 開閉制御部
154’−1、154’−2、154’−3 切替制御部
154’’−1、154’’−2、154’’−3 切替制御部
I 合計電流
11、I12、I13 第1電流値
21'、I22’、I23' 第2電流値
31'、I32'、I33' 第3電流値
L 外部負荷
a、b、c 端子
d、e、f 端子
g、h、i 端子
i1、i2、i3 副電流
31 入力端子
33−1、33−2、33−3副負荷
331−1、331−2、331−3 インピーダンス素子
333−1、333−2、333−3 電流計
335−1、335−2、335−3 スイッチ
35 放電負荷制御部
351−1、351−2、351−3 副負荷制御部
353−1、353−2、353−3 開閉制御部
Z インピーダンス
z1、z2、z3 副インピーダンス
T1〜T14 時間

Claims (15)

  1. 外部負荷を接続するための接続端子と、
    前記接続端子において共通に接続され、それぞれが個別に副電流を出力する複数の副電源と、
    各副電源から出力される副電流の電流値を制御することにより、前記各副電源から出力される副電流が前記接続端子にて合計されることにより生成され前記接続端子から出力される合計電流の電流値を制御する合計電流制御部と、
    を備え、
    前記合計電流制御部は、副電流を出力する副電源の個数を制御することにより前記合計電流の出力レンジを制御する一方、副電源毎に個別に定められた第1電流値よりも小さな電流値範囲にて変動する副電流を出力する第2状態である副電源を作り出すことにより前記合計電流を変動させる、
    電源装置。
  2. 前記合計電流を所望の電流値とするために前記合計電流の出力レンジを変更する必要がある場合、前記合計電流制御部は、前記副電流を出力する副電源の個数を1つずつ増加又は減少する、請求項1に記載の電源装置。
  3. 前記合計電流を所望の電流値とするためには出力レンジを減少してさらに前記合計電流を減少する必要がある場合、前記合計電流制御部は、前記第2状態である副電源のうち少なくとも1つの副電流が0となったタイミングにて、前記第1電流値を有する一定の副電流を出力する第1状態である副電源のうち少なくとも1つを前記第2状態へ遷移させる、請求項1又は2に記載の電源装置。
  4. 前記合計電流を所望の電流値とするためには出力レンジを減少してさらに前記合計電流を減少する必要がある場合、前記合計電流制御部は、副電流が0である第3状態へ遷移しようとしている少なくとも1つの前記第2状態の副電源の副電流が0よりも大きく副電源毎に個別に定められた第2電流値となったタイミングにて、前記第1電流値を有する一定の副電流を出力する第1状態である副電源のうち少なくとも1つを前記第2状態へ遷移させる、請求項1又は2に記載の電源装置。
  5. 前記合計電流を所望の電流値とするためには出力レンジを増加してさらに前記合計電流を増加する必要がある場合、前記合計電流制御部は、前記第2状態である副電源のうち少なくとも1つの副電流が前記第1電流値となったタイミングにて、副電流が0である第3状態である副電源のうち少なくとも1つを前記第2状態へ遷移させる、請求項1〜4のいずれかに記載の電源装置。
  6. 前記合計電流を所望の電流値とするためには出力レンジを増加してさらに前記合計電流を増加する必要がある場合、前記合計電流制御部は、前記第1電流値を有する一定の副電流を出力する第1状態へ遷移しようとしている少なくとも1つの前記第2状態の副電源の副電流が前記第1電流値よりも小さく副電源毎に個別に定められた第3電流値となったタイミングにて、副電流が0である第3状態の副電源のうち少なくとも1つを前記第2状態へ遷移させる、請求項1〜4のいずれかに記載の電源装置。
  7. 前記第1電流値は、前記各副電源が出力可能な副電流の最大値である、請求項1〜6のいずれかに記載の電源装置。
  8. 前記複数の副電源のそれぞれは、
    前記副電流を出力する電流源と、
    一端が前記電流源の出力側に接続され他端が前記接続端子側に接続された、前記合計電流制御部により前記電流源と前記接続端子とを接続するか又は遮断するかが制御されるスイッチと、
    を有し、
    前記スイッチは、副電源から前記副電流を出力しない場合に前記電流源と前記接続端子とを遮断する、
    請求項1〜7のいずれかに記載の電源装置。
  9. 前記複数の副電源のそれぞれは、
    前記副電流を出力する電流源と、
    前記外部負荷からの合計入力電流が前記接続端子において分割されて生成される入力副電流を入力する入力電流源と、
    前記外部負荷へ前記副電流を出力するときには前記電流源と前記接続端子とを接続し、前記外部負荷から前記入力副電流を入力するときには前記入力電流源と前記接続端子とを接続する切替部と、
    を有する、請求項1〜8のいずれかに記載の電源装置。
  10. 前記複数の副電源のそれぞれは、
    前記副電流を出力する電流源と、
    前記外部負荷へ前記副電流を出力するときに前記電流源と前記接続端子とを接続する第3切替部と、
    前記外部負荷と並列に接続され、前記外部負荷から合計入力電流を入力するときにON状態となり、前記合計入力電流が前記接続端子において分割されて生成される入力副電流を入力する第4切替部と、
    を有する、請求項1〜8のいずれかに記載の電源装置。
  11. 前記複数の副電源のそれぞれは、前記第4切替部と前記外部負荷との間の導電状態を制御することにより前記入力副電流の電流値を制御する入力電流制御素子をさらに有する、請求項10に記載の電源装置。
  12. 前記複数の副電源のそれぞれは、前記副電流を出力する電流源を有し、
    前記電流源は、電圧源と、前記接続端子と前記電圧源との間の導通状態を制御する副電流制御素子とにより構成され、
    前記副電流の電流値は、前記電圧源から出力される電圧の電圧値と、前記接続端子と前記電圧源との間の導通状態と、前記外部負荷のインピーダンスにより決定される、
    請求項1〜11のいずれかに記載の電源装置。
  13. 請求項1〜12のいずれかに記載の電源装置を備え、
    前記電源装置の前記接続端子は外部負荷である充放電可能なデバイスと接続されるものである、
    充放電試験装置。
  14. 前記充放電可能なデバイスは二次電池である、請求項13に記載の充放電試験装置。
  15. 前記充放電可能なデバイスの放電試験を行うための放電用負荷をさらに備え、
    前記放電用負荷は、
    前記充放電可能なデバイスを接続するための入力端子と、
    前記入力端子において共通に接続された複数の副負荷と、
    前記入力端子から見たインピーダンスが所望の値となるように、各副負荷の副インピーダンスを制御する放電負荷制御部と、
    を有し、
    前記放電負荷制御部は、前記副インピーダンスが副負荷毎に個別に定められた第1インピーダンス以下である副負荷の個数を制御して前記入力端子から見たインピーダンスのレンジを制御する一方、前記副インピーダンスが前記第1インピーダンス以下である副負荷のうちの少なくとも1つの副負荷を前記第1インピーダンスと副負荷毎に個別に定められた第2インピーダンスとの間で変動させて前記入力端子から見たインピーダンスを変動させる、
    請求項13又は14に記載の充放電試験装置。
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