JP2016217616A - 極低温冷却装置 - Google Patents

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Junichi Fujihira
潤一 藤平
秀幸 藤平
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秀幸 藤平
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和訓 渡邊
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【課題】メンテナンス(保守)が容易で、かつ優れた信頼性を有する新規な極低温冷却装置の提供。【解決手段】真空容器1に、極低温液体10を貯留しうるタンク2と、タンク2内の極低温液体10を抜き出して冷却する冷凍機3と、冷凍機3で冷却された極低温液体10を被冷却体5に供給する循環機4とをそれぞれ独立して収容する。このような構成によれば、最も故障しやすい循環機4が、タンク2や冷凍機3と独立して設けられているため、従来のようにタンク2を分解することなく循環機4単独でメンテナンス作業を行うことができる。【選択図】図1

Description

本発明は、高温超電導体を適用した回転機や変圧器などの超電導応用装置などを液体窒素などの極低温液体で冷却するための極低温冷却装置に関するものである。
高温超電導(超伝導)現象を利用した装置には、これを液体窒素などの極低温液体を用いて約80K以下の極低温まで冷却するための冷却装置が不可欠となっている。従来、この種の冷却装置としては、例えば以下の特許文献1に示すように大気圧の飽和温度より低い温度の過冷却液体窒素を貯留する容器と、超電導装置との間を循環手段(循環ポンプ)を用いて連結した構成のものが知られている。
特開平10−325661号公報
ところで、前記特許文献1に示したような従来の冷却装置の場合、特に可動部となる循環ポンプの部位が最も故障しやすい。そのため、定期的なメンテナンスが必要となってくるが、この循環ポンプは液体窒素貯留容器に一体的に設けられているため、その作業の都度、液体窒素貯留容器を全て分解しなければならず、多大な手間と時間を要する。そのため、極低温状態でも安定して稼働する信頼性の高い循環ポンプが要求されているが、現時点ではその要求を満足するような信頼性を有するものはまだ提案されていない。
そこで、本発明はこれらの課題を解決するために案出されたものであり、その目的はメンテナンス(保守)が容易で、かつ優れた信頼性を有する新規な極低温冷却装置を提供することにある。
前記目的を達成するために第1の発明は、真空容器に、極低温液体を貯留しうるタンクと、当該タンク内の極低温液体を抜き出して冷却する冷凍機と、当該冷凍機で冷却された極低温液体を被冷却体に供給する循環機とをそれぞれ独立して収容してなることを特徴とする極低温冷却装置である。このような構成によれば、最も故障しやすい循環機が、タンクや冷凍機と独立して設けられているため、従来のようにタンクを分解することなく循環機単独でメンテナンス作業を容易に行うことができる。
第2の発明は、第1の発明において、前記タンクまたは冷凍機のいずれか一方、あるいは両方にヒーターを備えたことを特徴とする極低温冷却装置である。このような構成によれば、冷凍機で冷却された極低温液体が過冷却状態になって凍結するようなことがないよう制御して操作性を向上させることができる。
第3の発明は、第1または第2の発明において、前記循環機は、極低温液体を被冷却体に供給するポンプ部と、当該ポンプ部を駆動する駆動部とを有し、前記ポンプ部は、前記極低温液体が流通するケーシング内に回転自在に収容された回転羽根と、当該回転羽根を前記ケーシングの外側から磁力で回転駆動する駆動体とを備え、前記ケーシングは、上部ケーシングと下部ケーシングとからなると共に、前記上部ケーシングと下部ケーシングとをインジウム製のシールを介して結合してなることを特徴とする極低温冷却装置である。このような構成によれば、極低温状態におけるケーシングのシール性やその信頼性が向上する。
第4の発明によれば、第1または第2の発明において、前記循環機は、極低温液体を被冷却体に供給するポンプ部と、当該ポンプ部を駆動する駆動部とを有し、前記ポンプ部は、前記極低温液体が流通するケーシング内に回転自在に収容された回転羽根と、当該回転羽根を前記ケーシングの外側から磁力で回転駆動する駆動体とを備え、前記回転羽根は、フッ素樹脂製のブッシングを介して前記ケーシング内のシャフトを軸として回転すると共に、窒化珪素からなるスラストリングを介して前記シャフトに支持されていることを特徴とする極低温冷却装置である。このような構成によれば、軸受けとなるブッシングやスラストリングの耐摩耗性が向上するため、ポンプ部の耐久性や信頼性が向上する。
第5の発明は、第1または第2の発明において、前記循環機は、極低温液体を被冷却体に供給するポンプ部と、当該ポンプ部を駆動する駆動部とを有し、前記ポンプ部は、前記極低温液体が流通するケーシング内に回転自在に収容された回転羽根と、この回転羽根を前記ケーシングの外側から磁力で回転駆動する駆動体とを備え、前記駆動体は、前記真空容器外に設けられた前記駆動部と回転軸を介して連結されると共に、前記回転軸は、その途中に設けられたオイルフリーの軸受けと磁性流体シールで真空気密封止状態に軸支されていることを特徴とする極低温冷却装置である。このような構成によれば、優れた気密性を発揮できるため、真空容器内の高真空状態を維持することができる。
第6の発明は、第5の発明において、前記ポンプ部と駆動部は、前記回転軸を囲繞するようにFRP製の筒体で連結されていることを特徴とする極低温冷却装置である。このような構成によれば、筒体を介して駆動部からポンプ部への侵入熱を低く抑えることができると共に、循環機が軽量化されて取り外しや取り付け容易となるため、メンテナンス作業も容易となる。
本発明の極低温冷却装置によれば、最も故障しやすい循環機をタンクや冷凍機と独立させたので、メンテナンス作業が従来より容易になる。また、この装置に使用される循環機の構成に工夫を加えることにより、信頼性が向上する。さらに、随所にヒーターを適用することにより操作性を向上できるなどといった優れた効果を発揮する。
本発明に係る極低温冷却装置100の実施の一形態を示す構成図である。 図1中A部(ポンプ部4A付近)を示す部分拡大断面図である。 図1中B部(駆動部4B付近)を示す部分拡大断面図である。
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照しながら説明する。図1は本発明に係る極低温冷却装置100の実施の一形態を示したものである。図示するようにこの極低温冷却装置100は、大別して断熱のための真空容器1と、その中に配置されたタンク2と、冷凍機3と、循環機4と、冷却対象物の被冷却体5と、それらをつなぐ各種配管類とから構成されている。
真空容器1は、断熱材で形成された箱形の容器本体1aに真空引きライン37を接続したものであり、図示しない真空ポンプによってこの真空引きライン37から内部の空気を抜き出して高真空状態を保つことで侵入熱を防ぐ構造となっている。そして、この容器本体1aの天板1bから前記タンク2および冷凍機3、循環機4をそれぞれ独立して吊り下げるような状態で収容している。
タンク2は、極低温でも優れた耐久性を有する材料(金属など)からなる円筒容器で構成されており、その内部には液体窒素10が貯留され、この液体窒素10はバルブ11付きの供給管12を通して随時供給可能となっている。なお、このバルブ11は初期の液体窒素10充填時に利用されるものであり、定常使用時は閉じられている。
そして、このタンク2中で気化したガスは、バルブ13付きのガス抜き管14から放出される。ガス抜き管14には安全弁15が付設されている。さらに、このタンク2の最上部にはガス抜き管14に併設した圧力センサー16と連動して動作するヒーター17が設けられている。なお、このバルブ13も液体窒素10の初期充填時に開放されるが定常使用時には閉じられている。
冷凍機3は、例えばギホードマクマホンサイクルを採用した小型の単段冷凍機からなっており、その低温発生部であるコールドステージ21には、図示しない温度センサーと連動するヒーター22と、熱交換器23とが設けられている。この熱交換器23は、抜出し管2aを介してタンク2の底部と連結されており、タンク2内の液体窒素10が流れ込むようになっている。また、この熱交換器23には、排出管3aが接続されており、タンク2から流れ込んできた液体窒素10をこの排出管3aを通して循環機4側に流すようになっている。
循環機4は、真空容器1内に位置するポンプ部4Aと、このポンプ部4Aを真空容器1の外側から駆動する駆動部4Bとから構成されている。なお、これらの詳細な構造は後述する。そして、このポンプ部4Aには、冷凍機3の熱交換器23から延びる排出管3aと、供給ライン31とが接続されている。
この供給ライン31は、真空容器1を貫通してその外部にある、超電導体からなる被冷却体5側に接続されている。この供給ライン31は、被冷却体5からの戻りライン32と共に断熱配管33に内蔵され、外部からの侵入熱が防止される構造となっている。この戻りライン32は、真空容器1を貫通してその内部に延び、熱式流量計34およびバルブ35を経てタンク2側に連結されている。
この戻りライン32のバルブ35の前段には、真空容器1の外部に延びる分岐ライン32aが接続されており、この分岐ライン32aには、さらにこれを開閉するための放出弁36が設けられている。この放出弁36は、被冷却体5の初期冷却時に冷却に用いた液体窒素10の気化ガスを分岐ライン36から外部に放出するために開放するものであり、定常的な使用時は閉じられている。
次にこのような構成をした本発明に係る極低温冷却装置100の動作例を示す。タンク2に貯留された液体窒素10は、抜出し管2aを介して冷凍機3側に抜き出され、その熱交換器23を流れる間に冷却されて、例えば65Kの過冷却液体になる。すなわち大気圧の液体窒素10の温度は77Kであるが冷凍機3側に抜き出された液体窒素10は、この冷凍機3によって10K以上過冷却されることになる。
この過冷却液体となった液体窒素10は、熱交換器23から排出管3aを通過して循環機4に吸い込まれ、ここで圧力を高められてから供給ライン31を通って被冷却体5に送り込まれる。被冷却体5に送り込まれた液体窒素10は、この被冷却体5で受ける熱負荷によって例えば5K程度の温度上昇を伴って戻りライン32に流れ、これを通過してタンク2内に戻ってくる。そのため、冷凍機3に必要とされる冷凍能力は、この被冷却体5における熱負荷のほかに、タンク2への侵入熱、循環機4の軸受摩擦熱、流体の圧縮熱、断熱配管33での侵入熱などを補償しなければならない。
一方、このようにして戻ってきた液体窒素10によってタンク2内の液体窒素10の温度が下がり、その飽和圧が大気圧以下になると外気がタンク2内に吸い込まれ、その大気中の水分などの不純物がタンク2内に混じるおそれがある。そのため、タンク2の上部に設けられたヒーター17は、圧力センサー16の指示をモニターしながらタンク2を適度に加熱し、その液体窒素10の飽和圧力を上げるように作用をする。
ちなみにこの加熱処理は、気体と接する液体窒素10の気液界面付近の温度を上げるだけのごく僅かの熱量でいいので大きな熱負荷にはならない。逆に、この処理で圧力が上がりすぎたときには、安全弁15が作動して自動的に圧力を下げるようになるため、タンク2の内圧は常に一定の範囲に保たれる。
また、冷凍機3のコールドステージ21に付設されたヒーター22は、熱交換器23を通過する液体窒素10の温度をその凝固温度63Kより低くならないように併設された図示しない温度センサーの指示を基にこれを加熱制御することになる。これによって、冷却し過ぎによる液体窒素10の凍結などを未然に防止して、安定的に過冷却液体窒素10を供給ライン31に供給することができる。
熱式流量計34は、戻りライン32の中途に設けたヒーターおよびその前後の温度センサーからなる一般的な計量方法を採用している。すなわち、ヒーター加熱量をQ、ヒーター前後の温度差をΔT、液体の比熱をCpとすれば、質量流量はVmは、Vm=Q/(CpΔT)となる。
次に、図2は図1中A部、すなわち循環機4のポンプ部4Aを示す部分拡大断面図である。図示するようにこのポンプ部4Aは、両端にフランジ40a、40bを備えた筒状のアウターケース40と、このアウターケース40の下部フランジ40b側に連結ボルト40c、40cで脱着自在に取り付けられるケーシング41と、このケーシング41内に収容された筒状の回転体42と、アウターケース40内に収容されたカップリング43とを有する遠心ポンプからなっている。なお、このアウターケース40は、その上端側のフランジ40aが駆動部4B側から延びる筒体50の下端フランジ50bに、ボルト50Cを介して一体的に接続されている。
ケーシング41は、下部ケーシング41aと上部ケーシング41bとから構成されており、これら下部ケーシング41aと上部ケーシング41bは、インジウム(In)製のシール44を介してアウターケース40の下部フランジ40bと共に連結ボルト40c、40cによって一体的に結合されている。
下部ケーシング41aの中央には、吸込口45aが形成されていると共に、その側部には吐出口45bが形成されており、吸込口45aからケーシング41内に液体窒素10を吸い込んで吐出口45bから吐出するようになっている。この吸込口45aには前述した冷凍機3の熱交換器23から延びる排出管3aが接続されると共に、吐出口45bには前述した被冷却体5につながる供給ライン31が接続されている。
ケーシング41に収容された回転体42は、筒状に形成されており、下部ケーシング41aと上部ケーシング41b間のほぼ中央に鉛直方向に架け渡されたシャフト46上に、それぞれリング状をしたスラストリング47aおよびブッシング47bを介して回転自在に取り付けられている。
このブッシング47bは、回転体42と共に回転するようになっており、スラストリング47aおよびシャフト46の接合面で摺動するようになっている。スラストリング47aは耐摩耗性に優れた窒化珪素(Si)から構成されており、ブッシング47bは潤滑性に優れたフッ素樹脂から構成されている。
この回転体42の下部には、その中央から四方に広がる羽根車48が設けられており、この羽根車48が回転体42と共に回転した際の遠心力によって吸込口45aから液体窒素10を連続してケーシング41内に吸い込みつつ、吐出口45bから連続的に吐出するようになっている。なお、この吸込口45aの高さ方向位置は、キャビテーションを防ぐために図1に示すようにタンク2に貯留された液体窒素10の液面よりも十分低い位置になっている。
この回転体42にはさらに永久磁石42aが複数設けられており、ケーシング41の上部ケーシング41bを挟んでその外側に位置するカップリング43によって非接触状態で回転駆動されるようになっている。すなわち、このカップリング43は、断面下向きコ字形をした筒状体に同じく前記永久磁石42aと対向するように永久磁石43aを複数設けた構造となっており、図示するように回転体42側の永久磁石42aと、カップリング43側の永久磁石43aとの間に生じる磁力(吸引力)を利用して回転体42を非接触状態で回転駆動するようになっている。
このカップリング43は、駆動部4B側から延びる回転軸49に連結されており、駆動部4Bによって駆動する回転軸49を介して回転駆動される。なお、この回転軸49は、オイルフリーの軸受け50bによって筒体50の下端仕切板50aの中央部にこれを貫通するようにして軸支されている。この回転軸49および筒体50は、例えば繊維強化プラスチック(FRP)やステンレス鋼などのような熱伝導率の小さい材料から形成されている。
図3は図1中B部、すなわち循環機4の駆動部4Bを示す部分拡大断面図である。図示するようにこの駆動部4Bは、真空容器1の天板1b側に取り付けられており、その天板1bに形成された取付穴1cに取り付けられるケーシング55と、このケーシング55内に設けられた磁性流体シール51と、このケーシング55上に設けられた駆動モーター53とから主に構成されている。
この駆動モーター53には、前述した回転軸49がカップリング52を介して連結されており、この回転軸49を駆動モーター53で駆動することで前記ポンプ部4Aのカップリング43を回転駆動するようになっている。この回転軸49の上端は、このケーシング55内に設けられた磁性流体シール51と、取付穴1cを塞ぐように取り付けられる封止板56に設けられたオイルフリーの軸受け57とによって軸支されている。
このケーシング55は、封止板56上にその下端フランジ55aがボルト55bによって着脱自在に取り付けられていると共に、この封止板56は、ボルト56aによって真空容器1の天板1b側に着脱自在に取り付けられている。さらに、この封止板56の下面(真空容器1内)側には、ポンプ部4Aから延びる筒体50が接続されており、ポンプ部4Aを真空容器1の天板1b側から吊り下げるように支持している。また、この封止板56と真空容器1の天板1bとの間、および磁性流体シール51との間にはOリング54が挟まれており、真空容器1内の密閉状態を保持している。
そして、本発明の極低温冷却装置100では、このような構成をした循環機4をタンク2や冷凍機3とは独立して設けたため、天板1bの取付穴1cに取り付けられるケーシング55の封止板56のボルト56aを外すだけで全体を簡単に真空容器1から取り外して、そのメンテナンス作業を行うことができる。
また、この循環機4のポンプ部4Bに設けられたブッシング47bは、潤滑性のあるフッ素樹脂からなっているため、回転体42の回転駆動時における摩擦熱の発生量が少なく、また、窒化珪素からなるスラストリング47aによって羽根車48の軸方向のブレを低摩擦状態で抑えることができる。
また、下部ケーシング41aと上部ケーシング41bは、これらの部材を完全に囲み、低温に抑えるインジウム製のシール47を介して結合されているため、外部からその内部の液体窒素10中への不純物の混入もない。また、ポンプ部4Aと駆動部4Bを連結する筒体50と回転軸49は、FRPやステンレス鋼などの熱伝導率の小さい材料からなっているため、これらを伝わってくる侵入熱を小さく抑えることができる。
さらに、回転軸49を支持する軸受け50b、57は、低温真空中で使用されるオイルフリーであり、また、磁性流体シール51を介して回転軸49が真空容器1を貫通するので常に真空気密を保つことができる。
そして、このような構成をした循環機4を採用することにより、長時間の運転が可能となり、信頼性が向上する。特に故障の頻度が高いのは、摩耗しやすいブッシング47b、スラストリング47a、軸受け50b、57であるが、これらの交換・修理の際には循環機4のみを分解すれば良く、その作業は容易である。なお、本実施の形態では、極低温液体として液体窒素の例で説明したが、液体水素やその他の極低温液体を用いた場合も同様の作用・効果を発揮できる。
100…極低温冷却装置
1…真空容器
1b…天板
1c…取付穴
2…タンク
3…冷凍機
4…循環機
4A…ポンプ部(遠心ポンプ)
4B…駆動部
5…被冷却体
10…液体窒素(極低温液体)
41…ケーシング
41a…下部ケーシング
41b…上部ケーシング
42…回転体
42a、43a…永久磁石
44…インジウム製のシール
47a…スラストリング
47b…ブッシング
49…回転軸
51…磁性流体シール
53…駆動モーター
50b、57…軸受け

Claims (6)

  1. 真空容器に、極低温液体を貯留しうるタンクと、当該タンク内の極低温液体を抜き出して冷却する冷凍機と、当該冷凍機で冷却された極低温液体を被冷却体に供給する循環機とをそれぞれ独立して収容してなることを特徴とする極低温冷却装置。
  2. 請求項1に記載の極低温冷却装置において、
    前記タンクまたは冷凍機のいずれか一方、あるいは両方にヒーターを備えたことを特徴とする極低温冷却装置。
  3. 請求項1または2に記載の極低温冷却装置において、
    前記循環機は、極低温液体を被冷却体に供給するポンプ部と、当該ポンプ部を駆動する駆動部とを有し、
    前記ポンプ部は、前記極低温液体が流通するケーシング内に回転自在に収容された回転羽根と、当該回転羽根を前記ケーシングの外側から磁力で回転駆動する回転体とを備え、
    前記ケーシングは、上部ケーシングと下部ケーシングとからなると共に、前記上部ケーシングと下部ケーシングとをインジウム製のシールを介して結合してなることを特徴とする極低温冷却装置。
  4. 請求項1または2に記載の極低温冷却装置において、
    前記循環機は、極低温液体を被冷却体に供給するポンプ部と、当該ポンプ部を駆動する駆動部とを有し、
    前記ポンプ部は、前記極低温液体が流通するケーシング内に回転自在に収容された回転羽根と、当該回転羽根を前記ケーシングの外側から磁力で回転駆動する回転体とを備え、
    前記回転羽根は、フッ素樹脂製のブッシングを介して前記ケーシング内のシャフトを軸として回転すると共に、窒化珪素からなるスラストリングを介して前記シャフトに支持されていることを特徴とする極低温冷却装置。
  5. 請求項1または2に記載の極低温冷却装置において、
    前記循環機は、極低温液体を被冷却体に供給するポンプ部と、当該ポンプ部を駆動する駆動部とを有し、
    前記ポンプ部は、前記極低温液体が流通するケーシング内に回転自在に収容された回転羽根と、この回転羽根を前記ケーシングの外側から磁力で回転駆動する回転体とを備え、
    前記回転体は、前記真空容器外に設けられた前記駆動部と回転軸を介して連結されると共に、
    前記回転軸は、その途中に設けられたオイルフリーの軸受けと磁性流体シールで真空気密封止状態に軸支されていることを特徴とする極低温冷却装置。
  6. 請求項5に記載の極低温冷却装置において、
    前記ポンプ部と駆動部は、前記回転軸を囲繞するようにFRP製の筒体で連結されていることを特徴とする極低温冷却装置。
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