JP2016217234A - 密閉型スクロール圧縮機 - Google Patents

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Abstract

【課題】インシュレータに形成されている排油経路からの油の漏れを抑制することにより油上り量を低減する。
【解決手段】密閉型スクロール圧縮機1は、圧縮機構部2と、電動機部3と、密閉容器4と、油溜り12と、駆動軸8と、主軸受50と、旋回スクロール5のボス部5c内面に設けられた旋回軸受13と、前記駆動軸に形成された給油穴8bを備える。また、旋回軸受及び主軸受を潤滑後の油を油溜りに排出するためにフレーム7に設けられた第1の排油路24と、前記電動機部のステータ3aのインシュレータ23に設けられ、第1の排油路からの油をステータの外周側に導くための貫通孔25aを有する第2の排油路25と、ステータの外周面と密閉容器の内周面とで形成され、第2の排油路からの油を油溜りに導くための第3の排油路26を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は密閉型スクロール圧縮機に関し、特に、冷凍用や空調用などの冷凍サイクルに使用される冷媒圧縮機として好適なものである。
冷凍用や空調用などの冷凍サイクルに使用される密閉型スクロール圧縮機としては、特開2004-316500号公報(特許文献1)に記載されているものなどがある。
この特許文献1に記載の密閉型スクロール圧縮機には、圧縮部を潤滑した油を電動機室の下部へ流すための構成が記載されている。即ち、前記圧縮部を駆動のための電動機部を構成するステータの両側には、樹脂からなるインシュレータが設けられており、このインシュレータに、密閉容器内壁と接するように断面円弧状の排油ガイド部を一体に設け、前記排油ガイド部と前記密閉容器の内壁とで排油経路を形成しているものが記載されている。
特開2004-316500号公報
上記特許文献1のものでは、樹脂からなるインシュレータに一体に設けられた断面円弧状の前記排油ガイド部は、密閉容器側壁に接するように設けられ、前記密閉容器内壁との間に形成される隙間により排油路を構成している。
ところで、前記ステータは密閉容器に焼嵌めされて固定されるが、この焼嵌めでステータを固定する作業を行う際、加熱された密閉容器が、ステータのインシュレータに一体に形成している前記排油ガイドと接する。このため、樹脂製の前記排油ガイド部は溶解したり、破損するという虞がある。
前記排油ガイド部が溶解或いは破損すると、前記密閉容器の内壁と前記排油ガイド部に隙間が生じ、油(潤滑油)は隙間から漏れ出し、漏れた油が回転している駆動軸などにより攪拌されてミスト状となり、密閉容器内の吐出ガス(冷媒ガス)に混合されて、圧縮機外部へ吐出される、いわゆる油上り量を増大させるという課題がある。
本発明の目的は、インシュレータに形成されている排油路からの油の漏れを抑制することにより油上り量を低減することのできる密閉型スクロール圧縮機を得ることにある。
上記課題を解決するために、本発明は、固定スクロール、旋回スクロール及びフレームを有する圧縮機構部と、インシュレータを備えるステータとロータを有し前記圧縮機構部を駆動する電動機部と、これら圧縮機構部及び電動機部を収容する密閉容器と、該密閉容器の底部に形成されている油溜りと、前記旋回スクロール前記ロータと一体に回転すると共に偏心運動をするクランク部を備える駆動軸と、該駆動軸を支持すると共に前記フレームに設けられた主軸受と、前記旋回スクロールの背面に設けられたボス部と、このボス部内面に設けられ前記駆動軸のクランク部が挿入される旋回軸受と、前記油溜りの油を前記旋回軸受に導くために前記駆動軸に形成された給油穴を備える密閉型スクロール圧縮機であって、前記旋回軸受及び前記主軸受を潤滑後の油を前記油溜り側に排出するために前記フレームに設けられた第1の排油路と、前記インシュレータに設けられ、前記第1の排油路からの油を前記ステータの外周側に導くための貫通孔を有する第2の排油路と、前記ステータの外周面と前記密閉容器の内周面とで形成され、前記第2の排油路からの油を前記油溜り側に導くための第3の排油路を備えることを特徴とする。
本発明によれば、インシュレータに形成されている排油路からの油の漏れを抑制することができるので、油上り量を低減できる密閉型スクロール圧縮機を得ることができる効果が得られる。
本発明の密閉型スクロール圧縮機の実施例1を示す縦断面図である。 図1に示す第3の排油路付近の要部断面図である。 本発明の密閉型スクロール圧縮機の実施例2を示す要部拡大断面図である。 本発明の密閉型スクロール圧縮機の実施例3を示す要部拡大断面図である。 本発明の密閉型スクロール圧縮機の実施例4を示す要部拡大断面図である。 図5のVI−VI線矢視断面図である。 本発明の密閉型スクロール圧縮機の実施例5を示す要部拡大断面図である。
以下、本発明の密閉型スクロール圧縮機の具体的実施例を図面に基づいて説明する。各図において、同一符号を付した部分は同一或いは相当する部分を示している。
本発明の密閉型スクロール圧縮機の実施例1を、図1及び図2を用いて説明する。図1は本発明の密閉型スクロール圧縮機の実施例1を示す縦断面図、図2は図1に示す第3の排油路付近の要部断面図である。
まず、本実施例の密閉型スクロール圧縮機の全体構成を図1により説明する。
密閉型スクロール圧縮機1は、圧縮機構部2と、該圧縮機構部2を駆動する電動機部3と、これら圧縮機構部2及び電動機部3を収容する密閉容器4などにより構成されている。また、本実施例の密閉型スクロール圧縮機1は、前記圧縮機構部2と前記電動機部3とが上下に配置されている縦型スクロール圧縮機となっている。
前記圧縮機構部2は、旋回スクロール5、固定スクロール6及びフレーム7などにより構成されている。
前記旋回スクロール5は、鏡板5aと、この鏡板5aに立設された渦巻状のラップ5bと、前記鏡板5aの背面(反ラップ側)に設けられたボス部5cなどにより構成されている。
前記固定スクロール6は、鏡板6aと、この鏡板6aに立設された渦巻状のラップ6bと、前記ラップの外周側に設けられた吸入口6cと、前記ラップの中心(鏡板中央部)側に設けられた吐出口6dとを備え、前記鏡板6aの外周側をボルト10により前記フレーム7に固定している。この固定スクロール6の前記吸入口6cには、前記密閉容器4を貫通して設けた吸入管14が接続されている。前記フレーム7は、その外周部が前記密閉容器4に溶接により固定されている。
前記旋回スクロール5は、前記固定スクロール6と前記フレーム7との間に挟持され、前記固定スクロール6のラップ6bと前記旋回スクロール5のラップ5bを組み合わせることにより圧縮室11が形成されている。前記旋回スクロール5はオルダムリング(旋回機構)9により自転が防止されて旋回運動するように構成されている。
前記オルダムリング9は、旋回スクロール5の鏡板5aの背面側と前記フレーム7との間に配置され、オルダムリング9に設けたキーが前記旋回スクロール5及び前記フレーム7に設けたキー溝に係合することにより、前記旋回スクロール5を旋回運動させる旋回機構を構成している。
前記電動機部3は、駆動軸8を介して前記圧縮機構部2を駆動する回転駆動手段を構成するものであり、ステータ3aとロータ3bなどにより構成されている。
前記ステータ3aは前記密閉容器4に取り付けられており、巻線3aa、鋼板3ab及びインシュレータ23を備えている。前記鋼板3abの外周面は前記密閉容器4の内面に密着して固定され、この鋼板3abの外周面には複数箇所に切欠き3acが形成されている(図2参照)。この切欠き3acにより、前記密閉容器4との間に空隙26aが形成され、前記固定スクロール6の吐出口6dから吐出された冷媒ガスが前記空隙26aを通過することにより、電動機部3を冷却するように構成されている。
前記ロータ3bには前記駆動軸8の主軸部が締結されており、ロータ3bと駆動軸8は一体に回転する。前記駆動軸8の上端部には偏心運動をするクランク部8aが設けられている。前記旋回スクロール5背面の前記ボス部5cの内面には旋回軸受13が設けられており、この旋回軸受13に前記駆動軸8のクランク部8aが挿入されている。これにより、クランク部8aと旋回スクロール5が連結され、前記駆動軸8が回転することにより前記クランク部8aを介して前記旋回スクロール5を駆動する。
前記インシュレータ23は樹脂で形成され、前記鋼板3abの上端と下端に取り付けられ、前記密閉容器4には接触しないように設けられている。
前記フレーム7は、その中央部に前記駆動軸8を支持する主軸受50が設けられている。この主軸受50を下方から押さえるように、フレームシール84が前記フレーム7に着脱可能に取り付けられている。これにより前記主軸受50は前記フレームシール84により覆われている。
51は前記駆動軸8の前記ロータ3bよりも下部の部分を支持する副軸受で、この副軸受51は前記密閉容器4内面に固定された下フレーム53に副軸受ハウジング52を介して取り付けられている。これにより、前記駆動軸8は、前記主軸受50と前記副軸受51により電動機3の両側で支持され、上端部のクランク部8aにより、前記旋回軸受13を介して前記旋回スクロール5を駆動する。
前記密閉容器4は、胴部4aと、この胴部4aの外側上部に被せて固定された蓋キャップ4bと、前記胴部4aの外側下部に被せて固定された底キャップ4cにより構成されており、前記フレーム7及び前記下フレーム53は前記胴部4aに溶接により固定されている。また、前記フレーム7と電動機部3との間の空間(電動機部の上部空間)に連通するように、吐出管22が前記密閉容器4の胴部4aに設けられている。
前記密閉容器4の底部には、油を貯留するための油溜り12が形成されており、この油溜り12の油は前記駆動軸8に形成された給油穴8bを介して前記旋回軸受13に導かれるように構成されている。また、前記給油穴8bに導かれた油の一部は横給油穴8cを介して前記副軸受51にも給油される。なお、90は前記密閉容器4の底キャップ4cに取り付けられ、前記油溜り12の油に混入している金属粉などを前記油から除去するための磁石である。
前記電動機部3により前記駆動軸8が回転すると、前記旋回スクロール5は前記オルダムリング9の働きにより、自転することなく固定スクロール6に対して旋回運動を行う。その旋回運動により生じる不釣り合い力を打ち消すため、前記ロータ3bと前記旋回スクロール5との間にはバランスウェイト20が取り付けられ、更に前記ロータ3b下部にもロータバランスウェイト21が取り付けられている。
前記固定スクロール6と旋回スクロール5とにより形成される前記圧縮室11は、旋回スクロール5の旋回運動により、その容積が減少する圧縮動作が行われる。また、前記旋回スクロール5の旋回運動に伴って、作動流体(冷媒ガス)が前記吸入口6cから前記圧縮室11へ吸込まれ、圧縮行程を経て固定スクロール6の吐出口6dから密閉容器4内の吐出空間に吐出される。これにより、密閉容器4内の空間は吐出圧力に保たれる、いわゆる高圧チャンバ型に構成されている。密閉容器4内に吐出された作動流体は前記吐出管22から圧縮機外に吐出される。
前記駆動軸8の下端部には給油ポンプ83が設けられている。この給油ポンプ83は、前記駆動軸8の軸心に対して同心に設けられ、前記油溜り12に貯留された潤滑用の油を、前記駆動軸8の軸方向に形成されている前記給油穴8bを介して前記旋回軸受13と主軸受50に供給する。前記給油穴8bから前記旋回軸受13に供給された油の一部は、背圧室97に流入して前記オルダムリング9の摺動部などを潤滑し、更に背圧制御弁(図示せず)を介して前記圧縮室11などに供給され、旋回スクロール5と固定スクロール6との摺動部も潤滑する。
また、前記主軸受50を潤滑後の油は、前記フレーム7に設けられた第1の排油路24と、前記インシュレータ23の軸方向延長部分23aに設けられ、前記第1の排油路24からの油を前記ステータ3aの外周側に導くための貫通孔25aを有する第2の排油路25と、前記ステータ3aの外周面(鋼板3ab外周面)と前記密閉容器の内周面とで形成され、前記第2の排油路25からの油を前記油溜り12側に導くための空隙26aを有する第3の排油路26を備えている。
本実施例では、更に、前記ステータ3a下部にもインシュレータ23が設けられており、このステータ下部のインシュレータ23の軸方向延長部分23bにも前記第3の経路から流出する油を密閉容器底部の前記油溜り12に導くための貫通孔27aを有する第4の排油路27を備えている。
このように、本実施例においては、主軸受50から排出された油の排油路は、上述した第1〜第4排油路24〜27により構成されている。これら各排油路24〜27について更に詳しく説明する。
フレーム7内に形成されている前記第1の排油路24は、フレーム7内に設けられ、前記主軸受50から排出される油を前記密閉容器4の内周面側に導く径方向排油路24aと、該径方向給油路24aからの油をステータ3a側の前記第2の給油路25に導くための軸方向排油路24bにより構成されている。この軸方向排油路24bの下端は前記インシュレータ23の軸方向延長部分23aに形成されている前記貫通孔25aの上端と連通するように、それらは近接して設けられ、前記第1の排油路24からの油は前記第2の排油路25に送られる。
前記インシュレータ23の一部は前記フレーム7側へ伸長するように構成された軸方向延長部分23aが設けられており、この軸方向延長部分23aに前記貫通孔25aが形成されている。
前記第2の排油路25に送られた油は、前記貫通孔25aを流下して、前記第3の排油路26を構成する前記空隙26aに送られる。前記ステータ3aの外周部には、図2に示すように、周方向に90度間隔で4箇所に空隙26aが形成されている。前記空隙26aは前記密閉容器4の内周面と前記ステータ3a外周面との間に形成されており、前記4箇所の空隙26aのうち、1つの空隙26aが前記第3の排油路26として使用される。この第3の排油路26となる空隙26aの上端に前記貫通孔25aの下端が接続されている。前記貫通孔25aの断面形状は、円形、四角形、台形など、前記空隙26aに連通できる形状であれば良い。
また、前記第3の排油路26の入口には、前記第2の排油路25からの油を、ステータ3a外周に形成している前記第3の排油路26にスムーズに導くための面取り30が、前記鋼板3abを面取り加工することにより、前記ステータ3aの上端部外周側に形成されている。この面取り30により、前記第2の排油路25(貫通孔25a)からの油が前記第3の排油路26(空隙26a)の連通部で詰まるのを防止して、油をスムーズに流すことができる。
前記第3の排油路26の下端は前記第4の排油路27を形成する前記貫通孔27aの上端に連通するように接続されている。即ち、前記ステータ3a下部にもインシュレータ23が設けられており、ステータ3aはその上下両端にインシュレータ23が設けられている。前記ステータ下部のインシュレータ23にも軸方向延長部分23bが形成されており、この軸方向延長部分23bに前記貫通孔27aが形成されている。前記第3の排油路26から流出する油は前記貫通孔27aに流入し、この貫通孔27aから流出した油は、密閉容器底部の前記油溜り12に流入する。前記貫通孔27aの断面形状も、円形、四角形、台形など、前記空隙26aに連通できる形状であれば良い。
前記電動機部3により前記駆動軸8が回転すると、前記給油ポンプ83も回転し、前記油溜り12に貯留されている油が前記給油ポンプ83により吸い上げられて、駆動軸8の軸方向に形成されている前記給油穴8bに供給される。この給油穴8bを流れる油の一部は前記横給油穴8cを介して前記副軸受51に供給され、副軸受51を潤滑後の油は前記油溜り12に戻る。
前記給油穴8bを流れる油の残りは駆動軸8の上端から流出して前記旋回軸受13を潤滑し、この旋回軸受13を潤滑後の油の一部は、背圧室97に流入して前記オルダムリング9の摺動部などを潤滑して、前記圧縮室11などに供給され、旋回スクロール5と固定スクロール6との摺動部も潤滑後、吐出口6dから圧縮された冷媒ガスと共に密閉容器上部の吐出室に吐出される。その後、前記冷媒ガスと油は、前記固定スクロール6や前記フレーム7と前記密閉容器4内周面との間に形成されている隙間(通路)を通って、前記電動機部3が設けられている電動機室に流れる。電動機室に流れた油は、前記冷媒ガスとは分離されて前記ステータ3aと密閉容器4内周面との間の空隙26aを通過し、前記油溜り12に戻る。
また、前記旋回軸受13を潤滑後の油の大部分は、前記主軸受50に流れてこの主軸受を潤滑し、主軸受50を潤滑後の油は、前記フレーム7に設けられた前記第1の排油路24と、前記インシュレータ23の軸方向延長部分23aに設けられた前記第2の排油路25と、前記ステータ3aの外周面と前記密閉容器4の内周面とで形成された空隙26aを有する前記第3の排油路26と、前記インシュレータ23の軸方向延長部分23bに設けられた前記第4の排油路27を通って、前記油溜り12に戻る。
以上説明した油の流れのうち、前記旋回軸受13及び前記主軸受50を潤滑する大部分の油の流れの経路については、図1に矢印で示している。
従来の密閉型スクロール圧縮機においては、ステータの両側に樹脂からなるインシュレータが設けられ、このインシュレータに、密閉容器内壁と接するように断面円弧状の排油ガイド部を設けて、この排油ガイド部と前記密閉容器の側壁とで排油経路を形成している。このため、樹脂製のインシュレータに設けられた排油ガイド部が密閉容器内壁に接しており、ステータを密閉容器に焼嵌めする際に、加熱された密閉容器が排油ガイドと接してしまい、樹脂製の前記排油ガイド部は溶解したり破損する虞があった。前記排油ガイド部の溶解、破損が発生すると、密閉容器内面と前記排油ガイド部との間に隙間が発生し、この隙間から油が漏れ出し、漏れた油は、回転している駆動軸、バランスウエイト、電動機部のロータなどにより攪拌されてミスト状となる。このミスト状の油は密閉容器内の冷媒ガスと混合して吐出管から圧縮機外部へ吐出されてしまい、油上り量を増大させる原因となる。
これに対し、本実施例の密閉型スクロール圧縮機は、上述したように、前記インシュレータ23の軸方向延長部分23a,23bに貫通孔25a,27aを形成することにより、前記第2の排油路25と第4の排油路27を設けているので、前記インシュレータ23の軸方向延長部分23a,23bを密閉容器4内面に接するように、或いは油が漏れないように非常に近接して設置する必要がない。従って、インシュレータ23aを密閉容器4内周面から離して設けることが可能になるため、ステータ3aを密閉容器4に焼嵌めする際、樹脂製のインシュレータ23は、加熱された密閉容器4により、溶解したり破損することを防止でき、これに伴い、前記第2、第4の排油路25,27からの油の漏れも防止できる。
以上のことから、本実施例によれば、回転している駆動軸8、バランスウエイト20,21、電動機部3のロータ3bなどが設けられている空間(電動機室)への油の漏れ量を大幅に低減することが可能となる。特に、前記バランスウエイト20により油が撹拌されてミスト状になる量を大幅に低減できるので、吐出管22から圧縮機外部へ流れる油の排出量を大幅に低減でき、この結果油上り量を大幅に低減することが可能となる。
なお、従来の密閉型スクロール圧縮機としては、前記インシュレータに前記排油ガイド部を設けずに、フレームから油溜りまで連通するように排油パイプを設けて、主軸受からの油を油溜りに戻すものもある。しかし、このような排油パイプを設けるものでは、部品点数が多くなり、組立性も悪くなる。更に、前記排油パイプで排油路を形成するため、排油パイプの肉厚分、流路面積が小さくなる。このため排油パイプの外径を大きくしたものをステータ外周に設置する必要があるため、圧縮機の外径を大きくする必要がある。
これに対し、本実施例によれば、第1の給油路24をフレーム7に設け、第2の排油路25をインシュレータ23の軸方向延長部分23aに形成した貫通孔25aとし、第3の排油路26を密閉容器4内周面とステータ3a外周面で形成された空隙26aとし、第4の排油路27をインシュレータ23の軸方向延長部分23bに形成した貫通孔27aとして排油路を形成している。従って、本実施例によれば、排油パイプが不要となり、部品点数の削減と組立性の向上を図れる。更に、排油パイプを用いないので、流路面積を十分大きく確保することが容易となり、排油パイプをステータ外周に設置する必要がないから、圧縮機の外径を小さくすることも可能となる。
電動機部3の下部空間には、ロータ3bの下部に半月形状のロータバランスウエイト21が設けられているが、この電動機部3の下部空間に油が排出されると、前記ロータバランスウエイト21の回転により、油は撹拌されミスト状となり、ステータ3aとロータ3bの間の隙間を通って、前記吐出管22から圧縮機外部に吐出され、油上り量を増大させる。
これに対し、本実施例では、ステータ3a下部にもインシュレータ23を設け、このインシュレータ23の軸方向延長部分23bを、下フレーム53よりも油溜め12側へ延長させ、この軸方向延長部分23bに貫通孔27aを設けて第4の排油路27としている。従って、前記ステータ3a外周の空隙26aで形成されている前記第3の排油路26から流出する油が、電動機部3の下部空間に排出されるのを抑制して、下フレーム53下部の前記油溜り12に戻すことができるから、油上り量を更に低減することができる。
次に、本発明の密閉型スクロール圧縮機の実施例2を、図3を用いて説明する。図3は本実施例2を示す要部拡大断面図であり、第1の排油路24と第2の排油路25を連通している接続部の拡大図である。また、この図3において、上述した図1と同一符号を付した部分は同一或いは相当する部分であり、この実施例2の説明においては上述した実施例1と異なる部分を中心に説明し、他の部分は同一であるので説明を省略する。
本実施例2では、インシュレータ23の軸方向延長部分23aの上端部にOリングなどで構成されたシール材28を設けて、第1の排油路24を構成する軸方向排油路24bと、前記軸方向延長部分23aに形成されている第2の排油路25の貫通孔25aとの接続部(連通部)からの油の漏れを抑制するようにしたものである。
前記シール材28としては、例えば、ゴム材や弾性体など、前記軸方向排油路24bと前記第2の排油路25(貫通孔25a)との間をシールできるものであれば良い。他の構成は上記実施例1と同様である。
本実施例2によれば、上記実施例1と同様の効果が得られる上に、旋回軸受13及び主軸受50を潤滑後の油が、前記第1の排油路24から前記第2の排油路25に流れる際に、その接続部から油が、バランスウエイト20を設けている電動機部3の上部空間に漏れるのを大幅に抑制できるので、吐出管22から圧縮機外部へ流れる油を更に低減して油上り量を更に低減することができる。
本発明の密閉型スクロール圧縮機の実施例3を、図4を用いて説明する。図4は本実施例3を示す要部拡大断面図であり、第1の排油路24と第2の排油路25を連通している接続部の拡大図である。また、この図4において、上述した図1と同一符号を付した部分は同一或いは相当する部分であり、この実施例3の説明においても上述した実施例1と異なる部分を中心に説明し、他の部分は同一であるので説明を省略する。
本実施例3は、第1の排油路24における軸方向排油路24bの出口端部におけるフレーム7の部分に凸部(フレーム凸部)7aを形成し、第2の排油路25の入口端部(上端部)には凹部(インシュレータ凹部)23cを形成して、この凹部23cに前記凸部7aを挿入して嵌め合わせることにより、前記第1の排油路24の軸方向排油路24aと前記第2の排油路25とを差し込み式で接続するようにしたものである。
即ち、インシュレータ23の軸方向延長部分23aの上端に前記凹部23cを設け、第1の排油路24を構成する軸方向排油路24bの下端のフレーム7には、前記凹部23cと嵌まり合う凸部7aを設け、前記第1の排油路24の軸方向排油路24aと前記第2の排油路25との接続部(連通部)を、前記凹部23cと前記凸部7aとの差し込み式で接続したものである。このように構成することによっても、前記第1の排油路24を構成する軸方向排油路24bと、前記軸方向延長部分23aに形成されている第2の排油路25の貫通孔25aとの接続部(連通部)からの油の漏れを大幅に抑制することができる。
なお、前記第1の排油路24における前記軸方向排油路24bの出口端部を凹部に形成し、前記第2の排油路25の入口端部には前記凹部と嵌まり合う凸部を形成し、これら凹部と凸部の嵌め合いにより、前記第1の排油路の軸方向排油路24bと前記第2の排油路25とを接続するようにしても良い。他の構成は上記実施例1と同様である。
本実施例3によっても、上記実施例1と同様の効果が得られる上に、上記実施例2と同様に、旋回軸受13及び主軸受50を潤滑後の油が、前記第1の排油路24から前記第2の排油路25に流れる際に、その接続部から油が、バランスウエイト20を設けている電動機部3の上部空間に漏れるのを大幅に抑制できるので、吐出管22から圧縮機外部へ流れる油を更に低減して油上り量を更に低減することができる。
本発明の密閉型スクロール圧縮機の実施例4を、図5及び図6を用いて説明する。図5は本実施例4を示す要部拡大断面図で、第1の排油路24から第3の排油路26までの部分の拡大図、図6は図5のVI−VI線矢視断面図である。これら図5及び図6において、上述した図1と同一符号を付した部分は同一或いは相当する部分であり、この実施例4の説明においても上述した実施例1と異なる部分を中心に説明し、他の部分は同一であるので説明を省略する。
本実施例4においては、第1の排油路24は、主軸受50から排出される油を密閉容器1の内周面側に導く径方向排油路24aだけで構成し、この径方向排油路24aの出口の部分まで前記第2の排油路25の入口側を延長することにより、前記第1の排油路24と前記第2の排油路25を連通させるように構成しているものである。
即ち、本実施例においては、第2の排油路25の貫通孔25aを形成している軸方向延長部分23aにおける上端部側の外径方向側部分を、前記径方向排油路24aの外径方向開口端部分の高さ位置以上の部分まで延長した延在部23aaとしている。また、この延在部23aaにおける内径方向側部分は、前記第1の排油路24を形成している前記径方向排油路24aの外径方向開口端と連通するように開口されている。これにより前記第1の排油路24と前記第2の排油路25は連通されている。
前記延在部23aaの上端は、本実施例では、フレーム7の一部を切り欠くことにより、前記径方向排油路24aの部分よりも高い位置まで延在させており、この延在部23aaと前記フレーム7とにより、前記径方向排油路24aから流出する油を第2の排油路25に案内するように構成している。
インシュレータ23の軸方向延長部分23aの前記延在部23aaの形状は、例えば図6に示すようにコの字形状とし、前記径方向排油路24aからの油を漏らさずに受け取れる構成にすることが好ましい。他の構成は上記実施例1と同様である。
本実施例4によれば、フレーム7の加工時に、上記実施例1における軸方向排油路24bを設けることなく、第1の排油路24を形成している前記径方向排油路24aから、インシュレータ23の軸方向延長部分23aに形成されている第2の排油路25(貫通孔25a)に油を流す排油路を形成することができる。従って、上記実施例1と同様の効果が得られる上に、実施例1における軸方向排油路24bが不要となるから、フレーム7の加工が容易となり、加工性も向上できる効果が得られる。
本発明の密閉型スクロール圧縮機の実施例5を、図7を用いて説明する。図7は本実施例4を示す要部拡大断面図で、第1の排油路24から第3の排油路26までの部分の拡大図である。この図7において、上述した図1と同一符号を付した部分は同一或いは相当する部分であり、この実施例5の説明においても上述した実施例1と異なる部分を中心に説明し、他の部分は同一であるので説明を省略する。
上述した本発明の各実施例においては、電動機部3を構成するステータ3aは、軸方向延長部分23a,23bを有するインシュレータ23を備えている。このため多数のステータ3aを容器などに入れて輸送したり保管する場合、インシュレータ23の軸方向延長部分23a,23bが、他のステータや他のステータのインシュレータと干渉しないように取り扱い上の十分な注意や、干渉しないように十分な保管スペースが必要となる。
また、スクロール圧縮機は機種毎に、フレーム7とステータ3aとの間の距離は変わることが多い。このため、インシュレータ23に軸方向延長部分23a,23bを有するステータ3aを、ある機種Aで使用していた場合で、そのステータ3aを更に別機種Bでも使用したい場合であっても、別機種Bにおけるフレーム7とステータ3aとの間の距離が異なると、その別機種Bでは、前記機種Aで使用しているステータ3aを採用できないという課題がある。
例えば、フレーム7とステータ3aとの間の距離が長くなる場合、第2の排油路25の貫通孔25aと第1の排油路24の軸方向排油路24bの間の隙間が広くなりすぎるため、この隙間から多量の油が、フレーム7とステータ3a間に形成されている電動機部3の上部空間に漏れ出すことになり、吐出管22から圧縮機外部へ流出する油量(油上り量)が増大する。逆に、フレーム7とステータ3aとの間の距離が短くなると、フレーム7とインシュレータ23の軸方向延長部分23aが干渉するため、組み立てが困難になってしまう。
そこで、本実施例5においては、前記第2の排油路25を、軸方向に延びる複数の部材を接続して構成するようにしたものである。即ち、インシュレータ23の軸方向延長部分23aを分割して複数の部材23a(軸方向延長部分)と29(分割部品)で構成するようにしたものである。具体的には、インシュレータ23の軸方向延長部分23aを短めに構成し、フレーム7とステータ3aとの間の距離(軸方向排油路24bと貫通孔25aとの間の距離)に応じて、その距離に対応した長さの分割部品29を、前記インシュレータ23の軸方向延長部分23aに取り付ける。前記分割部品29には前記貫通孔25aと連通する貫通孔25bが形成されており、この貫通孔25bの上端は前記軸方向排油路24bと連通するように構成されている。
なお、前記分割部品29の分割数は2つに限るものではなく、3以上に分割しても良い。また、前記分割部品29に設ける貫通孔25bの形状も、円形、四角形、台形など、前記貫通孔25aや前記軸方向排油路24bに連通できる形状であれば、どのような形状でも良い。また、上述したインシュレータ23の軸方向延長部分23aにおける分割構造は、ステータ3a下部に設けたインシュレータ23の軸方向延長部分23bにも同様に適用可能である。他の構成は上記実施例1と同様である。
本実施例5のように構成することにより、ステータ3aの輸送時や保管時には、前記分割部品29を取付けない状態、即ちインシュレータの軸方向延長部分23a,23bが短い状態でステータ3aを保管できるため、取り扱いが容易となり、保管スペースも小さくでき、保管性が向上する。
更に、スクロール圧縮機のある機種Aで使用していたステータ3aを別機種Bのスクロール圧縮機に使用する場合には、フレーム7とステータ3aとの間の距離が異なることが多いが、その距離に応じた寸法の分割部品29を使用することにより、別機種Bのスクロール圧縮機にも、前記機種Aで使用しているステータ3aを採用することが容易に可能となる。従って、上記実施例1と同様の効果が得られる上に、一種類のステータを、複数機種のスクロール圧縮機で採用することが可能となるから、ステータの汎用性を向上することができる効果も得られる。
上述した本発明の各実施例によれば、旋回軸受及び主軸受を潤滑後の油を油溜り側に排出するためにフレームに設けられた第1の排油路と、インシュレータに設けられ、前記第1の排油路からの油をステータの外周側に導くための貫通孔を有する第2の排油路と、前記ステータの外周面と密閉容器の内周面とで形成され、前記第2の排油路からの油を前記油溜り側に導くための第3の排油路を備えているので、インシュレータに形成されている第2の排油路からの油の漏れを抑制することができ、油上り量を低減できるスクロール圧縮機が得られる。
即ち、本実施例によれば、ステータを密閉容器に焼嵌めする際、インシュレータは加熱された密閉容器により溶解したり破損するのを防止できるから、インシュレータに形成される前記第2の排油路からの油の漏れを防止でき、旋回軸受や主軸受を潤滑後の油を油溜りへ、漏れを低減して排油することが可能となり、油上り量を低減できる。
また、上述した各実施例によれば、排油路を形成するための排油パイプが不要であるから、部品点数の削減と組立性の向上も図れ、更に排油パイプを用いないので、流路面積を十分大きく確保することが容易となり、排油パイプをステータ外周に設置する必要がないから、圧縮機の外径を小さくすることも可能となる効果が得られる。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記実施例では作動流体として冷媒ガスを圧縮する密閉型スクロール圧縮機の場合について説明したが、本発明は、冷媒ガスを圧縮するものには限られず、空気やその他のガスを圧縮する密閉型スクロール圧縮機にも同様に適用できるものである。
また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。更に、上記した実施例は本発明を分かり易く説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。
1:密閉型スクロール圧縮機、2:圧縮機構部、
3:電動機部、3a:ステータ、3aa:巻線、3ab:鋼板、3ac:切欠き、
3b:ロータ、
4:密閉容器、4a:胴部、4b:蓋キャップ、4c:底キャップ、
5:旋回スクロール、5a:鏡板、5b:ラップ、5c:ボス部、
6:固定スクロール、6a:鏡板、6b:ラップ、6c:吸入口、6d:吐出口、
7:フレーム、7a:凸部(フレーム凸部)、
8:駆動軸、8a:クランク部、8b:給油穴、8c:横給油穴、
9:オルダムリング(旋回機構)、10:ボルト、
11:圧縮室、12:油溜り、13:旋回軸受、14:吸入管、
20:バランスウェイト、21:ロータバランスウェイト、
22:吐出管、23:インシュレータ、23a,23b:軸方向延長部分、
23c:凹部(インシュレータ凹部)、23aa:延在部、
24:第1の排油路、24a:径方向排油路、24b:軸方向排油路、
25:第2の排油路、25a,25b:貫通孔、
26:第3の排油路、26a:空隙、
27:第4の排油路、27a:貫通孔、
28:シール材、29:分割部品、30:面取り、
50:主軸受、51:副軸受、52:副軸受ハウジング、53:下フレーム、
83:給油ポンプ、84:フレームシール、90:磁石、97:背圧室。

Claims (10)

  1. 固定スクロール、旋回スクロール及びフレームを有する圧縮機構部と、インシュレータを備えるステータとロータを有し前記圧縮機構部を駆動する電動機部と、これら圧縮機構部及び電動機部を収容する密閉容器と、該密閉容器の底部に形成されている油溜りと、前記旋回スクロール前記ロータと一体に回転すると共に偏心運動をするクランク部を備える駆動軸と、該駆動軸を支持すると共に前記フレームに設けられた主軸受と、前記旋回スクロールの背面に設けられたボス部と、このボス部内面に設けられ前記駆動軸のクランク部が挿入される旋回軸受と、前記油溜りの油を前記旋回軸受に導くために前記駆動軸に形成された給油穴を備える密閉型スクロール圧縮機であって、
    前記旋回軸受及び前記主軸受を潤滑後の油を前記油溜り側に排出するために前記フレームに設けられた第1の排油路と、
    前記インシュレータに設けられ、前記第1の排油路からの油を前記ステータの外周側に導くための貫通孔を有する第2の排油路と、
    前記ステータの外周面と前記密閉容器の内周面とで形成され、前記第2の排油路からの油を前記油溜り側に導くための第3の排油路を備えることを特徴とする密閉型スクロール圧縮機。
  2. 請求項1に記載の密閉型スクロール圧縮機において、前記第1の排油路は、前記主軸受から排出される油を前記密閉容器の内周面側に導く径方向排油路と、該径方向排油路からの油を前記第2の排油路に導くための軸方向排油路により構成されていることを特徴とする密閉型スクロール圧縮機。
  3. 請求項1に記載の密閉型スクロール圧縮機において、前記ステータ下部にもインシュレータが設けられており、このステータ下部のインシュレータには前記第3の経路から流出する油を密閉容器底部の前記油溜りに導くための貫通孔を有する第4の排油路を備えることを特徴とする密閉型スクロール圧縮機。
  4. 請求項1に記載の密閉型スクロール圧縮機において、前記第3の排油路の入口には、前記第2の排油路からの油をステータ外周に形成している前記第3の排油路に導くための面取りが、前記ステータの上端部外周側に形成されていることを特徴とする密閉型スクロール圧縮機。
  5. 請求項2に記載の密閉型スクロール圧縮機において、前記第1の排油路における前記軸方向排油路と前記第2の排油路との接続部にシール材を設け、前記接続部における油の漏れを抑制していることを特徴とする密閉型スクロール圧縮機。
  6. 請求項2に記載の密閉型スクロール圧縮機において、前記第1の排油路における前記軸方向排油路の出口端部を凸部に形成し、前記第2の排油路の入口端部には前記凸部と嵌まり合う凹部を形成して、これら凸部と凹部の嵌め合いにより、前記第1の排油路の軸方向排油路と前記第2の排油路とを接続していることを特徴とする密閉型スクロール圧縮機。
  7. 請求項2に記載の密閉型スクロール圧縮機において、前記第1の排油路における前記軸方向排油路の出口端部を凹部に形成し、前記第2の排油路の入口端部には前記凹部と嵌まり合う凸部を形成し、これら凹部と凸部の嵌め合いにより、前記第1の排油路の軸方向排油路と前記第2の排油路とを接続していることを特徴とする密閉型スクロール圧縮機。
  8. 請求項1に記載の密閉型スクロール圧縮機において、前記第1の排油路は、前記主軸受から排出される油を前記密閉容器の内周面側に導く径方向排油路で構成され、この径方向排油路の出口まで前記第2の排油路の入口側を延長することにより、前記第1の排油路と前記第2の排油路を連通させていることを特徴とする密閉型スクロール圧縮機。
  9. 請求項8に記載の密閉型スクロール圧縮機において、前記第2の排油路の貫通孔を形成している軸方向延長部分における上端部側の外径方向側部分を、前記径方向排油路の外径方向開口端部分の高さ位置以上の部分まで延長した延在部とし、この延在部における内径方向側部分は、前記径方向排油路の外径方向開口端と連通するように開口させ、更に前記延在部の形状をコの字形状として、前記径方向排油路からの油を受け取れる構成にしていることを特徴とする密閉型スクロール圧縮機。
  10. 請求項1に記載の密閉型スクロール圧縮機において、前記第2の排油路は、軸方向に延びる複数の部材を接続して構成されていることを特徴とする密閉型スクロール圧縮機。
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