JP2016217175A - 流体機械 - Google Patents

流体機械 Download PDF

Info

Publication number
JP2016217175A
JP2016217175A JP2015100063A JP2015100063A JP2016217175A JP 2016217175 A JP2016217175 A JP 2016217175A JP 2015100063 A JP2015100063 A JP 2015100063A JP 2015100063 A JP2015100063 A JP 2015100063A JP 2016217175 A JP2016217175 A JP 2016217175A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
scroll
fluid machine
diameter shaft
shaft portion
diameter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015100063A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6587827B2 (ja
Inventor
和田 博文
Hirobumi Wada
博文 和田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanden Corp
Original Assignee
Sanden Holdings Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanden Holdings Corp filed Critical Sanden Holdings Corp
Priority to JP2015100063A priority Critical patent/JP6587827B2/ja
Publication of JP2016217175A publication Critical patent/JP2016217175A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6587827B2 publication Critical patent/JP6587827B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Mounting Of Bearings Or Others (AREA)
  • Rotary Pumps (AREA)
  • Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)

Abstract

【課題】小型化を図りながら、信頼性及び生産性の双方を向上することができる流体機械を提供する。
【解決手段】2つのスクロールユニット(2A、2)と、各可動スクロール(10a、10b)の公転旋回運動と回転運動とを相互に変換する2つの旋回機構(6a、6b)と、各旋回機構を介して連結され、回転運動を発生する回転軸(18)と、2つのスクロールユニット間に配置される電動ユニット(4)とを備え、回転軸は、一方の旋回機構(6a)に連結されるクランクピン(28a)を有する大径軸部(28)と、ロータ(20)に圧入され、大径軸部よりも小径の中径軸部(30)と、他方の旋回機構(6b)に連結され、中径軸部よりも小径の小径軸部(32)とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、流体機械に係り、詳しくは、熱利用装置のランキン回路に用いて好適な流体機械に関する。
特許文献1に開示された流体機械は、固定及び可動スクロールを有し、固定スクロールに対する可動スクロールの公転旋回運動に伴い作動流体の流入出をそれぞれ行う2つのスクロールユニットと、各可動スクロールの公転旋回運動をそれぞれ回転運動に変換する2つの旋回機構と、2つのスクロールユニットの対向する可動スクロールの基板の背面にそれぞれ突出されたボスに、それぞれ各旋回機構を介して連結される回転軸と、2つのスクロールユニット間に配置され、回転軸が圧入されるロータ、及びロータを囲むステータを有する電動ユニットとを備えている。
特許第4402199号公報
上記流体機械は、いわゆるツインスクロールの流体機械であり、2つのスクロールユニットに連結される回転軸には偏心、偏角が生じ易い。回転軸の偏心、偏角は、流体機械の作動中に、回転軸の連結部や連結部近傍の摺動部材(ラジアルベアリング等)の破損やロックを招き、ひいては摺動部材に過大な摩擦力を生じ、流体機械の作動において大きな機械損失が生じかねない。一方、回転軸の偏心、偏角を排除するためには、流体機械の組み付け誤差及び寸法誤差を厳密に管理しなければならず、流体機械の生産性低下を招く。また、一般に、オルダムカップリング等の軸継手を用いて回転軸の偏心、偏角を排除する手段も考えられる。しかし、軸継手の存在により、流体機械が軸方向に長くなり、その小型化が阻害されるおそれもある。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、小型化を図りながら、信頼性及び生産性の双方を向上することができる流体機械を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の流体機械は、固定及び可動スクロールを有し、固定スクロールに対する可動スクロールの公転旋回運動に伴い作動流体の流入出をそれぞれ行う2つのスクロールユニットと、各可動スクロールの公転旋回運動と回転運動とを相互に変換する2つの旋回機構と、2つのスクロールユニットの対向する可動スクロールの基板の背面にそれぞれ突出されたボスに、それぞれ各旋回機構を介して連結され、回転運動を発生する回転軸と、2つのスクロールユニット間に配置され、回転軸が圧入されるロータ、及びロータを囲むステータを有する電動ユニットとを備え、回転軸は、一方の旋回機構に連結されるクランクピンを有する大径軸部と、ロータに圧入され、大径軸部よりも小径の中径軸部と、他方の旋回機構に連結され、中径軸部よりも小径の小径軸部とを有する。
本発明によれば、流体機械の小型化を図りながら、その信頼性及び生産性の双方を向上することができる。
本発明の一実施形態に係る流体機械の縦断面図である。 図1のスプライン軸継手を示す分解斜視図である。 図2のスプライン軸の外歯を拡大して示す斜視図である。 図3の外歯の歯先と内歯の歯底との摺動状態を示した図である。 図3の外歯の歯面と内歯の歯面との摺動状態を示した図である。
以下、図面に基づき本発明の一実施形態に係る流体機械1について説明する。
図1に示すように、流体機械1は、例えば図示しない車両用廃熱利用装置のランキン回路に使用され、車両のエンジンから排出される排ガスの熱を回収して発電するための小型発電装置として用いられる。流体機械1は、2つの膨張ユニット(スクロールユニット)2A、2Bと、これら膨張ユニット2A、2B間に配置される発電ユニット(電動ユニット)4とを備えている。
ランキン回路にて低温の液状態にされた作動流体としての冷媒は、エンジンで発生した排ガスの熱を受け取る。これによって冷媒は加熱され、高温高圧の過熱蒸気状態となる。膨張ユニット2A、2Bは、この過熱蒸気状態となった冷媒を膨張させるとともに、冷媒の熱エネルギーをトルク(回転力)に変換して出力する。膨張ユニット2A、2Bから出力されるトルクは発電ユニット4に伝達される。
発電ユニット4には、発生した電力を使用又は蓄電する、例えばバッテリー等の電気的な負荷が適宜接続されている。こうして、エンジンの排ガスの熱で発生した冷媒の熱エネルギーは、膨張ユニット2A、2Bから出力されるトルクに変換され、更には発電ユニット4にて電気エネルギーに変換されて流体機械1の外部で利用される。
膨張ユニット2A、2Bは、それぞれ旋回機構6a、6bを機構部としたスクロール式の膨張機であって、本実施形態の場合には、膨張ユニット2A、2Bは、同径で渦巻きの巻き方向がそれぞれ逆向きとなるスクロールが使用されている。膨張ユニット2Aは、固定スクロール8aと固定スクロール8aに噛み合うように配置された可動スクロール10aとを有している。一方、膨張ユニット2Bは、膨張ユニット2Aを正回転の旋回方向としたときに逆回転の旋回方向となる固定スクロール8bと固定スクロール8bに噛み合うように配置された可動スクロール10bとを有している。
固定スクロール8aと可動スクロール10a、固定スクロール8bと可動スクロール10bとの間には、それぞれ冷媒の膨張室12a、12bが形成される。固定スクロール8a、8bの基板8a1、8b1の背面8a2、8b2には、それぞれ冷媒の入口ポート14a、14bが開口されている。ランキン回路から入口ポート14a、14bを通じて膨張ユニット2A、2Bに流入した冷媒は、各膨張室12a、12bにおける冷媒の膨張に伴い、固定スクロール8a、8bに対して可動スクロール10a、10bをそれぞれ公転旋回させた後、膨張ユニット2A、2Bから図示しない出口ポートを通じて流出され、ランキン回路に戻される。
可動スクロール10a、10bの基板10a1、10b1の背面10a2、10b2は対向して位置付けられ、背面10a2、10b2からは、それぞれボス16a、16bが突出されている。流体機械1にて対向して位置付けられたボス16a、16bには、それぞれ各旋回機構6a、6bを介して回転軸18が連結されている。各旋回機構6a、6bは、後で詳述するが、各可動スクロール10a、10bの公転旋回運動をそれぞれ回転軸18の回転運動に変換する機構を形成している。
発電ユニット4は、回転軸18が圧入されるロータ20と、ロータ20を囲むステータ22と備えている。ロータ20は例えば永久磁石から形成され、回転軸18とともに回転される。ステータ22は、発電ユニット4のケーシング24に内嵌されたヨーク22aと、ヨーク22aに巻回された複数組のコイル22bとを有する。コイル22bは、ロータ20の回転に伴い3相の交流電流を発生するように配線され、発生した交流電流は、発電ユニット4のケーシング24から突設されたハーメチック端子26から引き出し線を通じて外部の負荷に供給される。
ここで、本実施形態の回転軸18は、大径軸部28、中径軸部30、及び小径軸部32から形成されている。大径軸部28は、先端にクランクピン28aを有し、クランクピン28aにて一方の旋回機構6aに連結されている。中径軸部30は、大径軸部28との間のくびれ部30aを介して大径軸部28よりも小径に形成され、発電ユニット4のロータ20に圧入されている。小径軸部32は、テーパ部30bを介して中径軸部30よりも小径に形成され、他方の旋回機構6bに連結されている。
一方の旋回機構6aは、ボス16a内にニードルベアリング34aを介して回転可能に配置された偏心ブッシュ36aを有し、偏心ブッシュ36aにはクランクピン28aが挿通されている。他方の旋回機構6bは、ボス16b内にニードルベアリング34bを介して回転可能に配置された偏心ブッシュ36bと、小径軸部32との連結部38を形成するクランクピンブッシュ40とを有している。
クランクピンブッシュ40は、偏心ブッシュ36bに挿通されるクランクピン部40aと、クランクピン部40aと一体をなすブッシュ部40bとを有する。上記連結部38はブッシュ部40bに形成されている。各膨張室12a、12bにおける冷媒の膨張に伴い、可動スクロール10a、10bは固定スクロール8a、8bに対してそれぞれ公転旋回運動させられるが、この公転旋回運動は、これら各旋回機構6a、6bによって回転軸18の回転運動に変換される。
また、流体機械1は、回転軸18の大径軸部28と小径軸部32とをそれぞれ回転自在に支持する一組のラジアルベアリング42a、42bを備えている。これらラジアルベアリング42a、42bは、それぞれ後述するケーシング46aの仕切り壁(端部)46a1、ケーシング24の仕切り壁24aに固定されている。本実施形態の場合、各ラジアルベアリング42a、42bの同一物であって内径は同一寸法である。
各旋回機構6a、6bは、それぞれ公転旋回運動中の可動スクロール10a、10bの自転を阻止するとともにスラスト荷重を受けるボールカップリング44a、44bを有している。ボールカップリング44aは、可動スクロール10aの背面10a2と、背面10a2と対向するケーシング46aの仕切り壁46a1との間に配置される。仕切り壁46a1の内側にはラジアルベアリング42aが圧入固定される。一方、ボールカップリング44bは、可動スクロール10bの背面10b2と、背面10b2と対向するケーシング24の仕切り壁24aとの間に配置される。
膨張ユニット2A、2Bは、それぞれ可動スクロール10a、10bが公転旋回自在に収容されるケーシング(スクロールユニット用ケーシング)46a、46bを備えている。ケーシング46aは、仕切り壁46a1と開口端46a2とを有するカップ状に形成されている。開口端46a2には、固定スクロール8aの外周部8a3が回転軸18の径方向にて嵌合され、開口端46a2と外周部8a3との間にはOリング(第1弾性部材)48aを介したシール部(第1シール部)50aを形成されている。
一方、ケーシング46bは、筒状に形成され、一方の開口端46b1には、固定スクロール8bの外周部8b3が回転軸18の径方向にて嵌合され、開口端46b1と外周部8b3との間にはOリング(第1弾性部材)48bを介したシール部(第1シール部)50bが形成されている。
シール部50a、50bは、それぞれ外周部8a3、8b3に回転軸18の軸線に沿うシール面50a1、50b1を形成している。Oリング48a、48bは、それぞれシール面50a1、50b1に凹設された環状のシール溝50a2、50b2に装着されている。シール部50a、50bの形成に伴い、Oリング48a、48bは、これらの弾性力により、固定スクロール8a、8bの外周部8a3、8b3側からケーシング46a、46bの内周面46a3、46b3を回転軸18の径方向に向けてそれぞれ押圧する。
発電ユニット4は、ステータ22が内嵌されたケーシング(電動ユニット用ケーシング)24を備えている。ケーシング24は、仕切り壁24aと開口端24bとを有するカップ状に形成されている。開口端24bには、膨張ユニット2Aのケーシング46aの仕切り壁46a1の外周面46a4が回転軸18の径方向にて嵌合され、開口端24bと外周面46a4との間にはOリング(第2弾性部材)48cを介したシール部(第2シール部)50cが形成されている。また、仕切り壁24aの内側にはラジアルベアリング42bが圧入固定される。
一方、発電ユニット4のケーシング24の仕切り壁24aの小径端をなす外周面24a1には、膨張ユニット2Bの筒状をなすケーシング46bの他方の開口端(端部)46b2が回転軸18の径方向にて嵌合され、開口端46b2と外周面24a1との間にはOリング(第2弾性部材)48dを介したシール部(第2シール部)50dが形成されている。
シール部50c、50dは、それぞれ外周面46a4、24a1に回転軸18の軸線に沿うシール面50c1、50d1を形成している。Oリング48c、48dは、それぞれシール面50c1、50d1に凹設された環状のシール溝50c2、50d2に装着されている。シール部50c、50dの形成に伴い、Oリング48c、48dは、これらの弾性力により、外周面46a4、24a1側からケーシング24、46bの内周面24c、46b3を回転軸18の径方向に向けてそれぞれ押圧する。
以下、流体機械1における回転軸18の組み付け手順の概略を説明する。先ず、大径軸部28をラジアルベアリング42aの内側に圧入しながら、クランクピン28aを偏心ブッシュ36aに挿通する。
次に、ステータ22が組み付けられたケーシング24内を用意する。また、ロータ20の内側に小径軸部32側から回転軸18を挿通し、中径軸部30をロータ20の内側に圧入する。
一方、ケーシング24には、クランクピンブッシュ40のブッシュ部40bをラジアルベアリング42bの内側に圧入する。最後に、小径軸部32をブッシュ部40bに連結しながら、ケーシング46bとケーシング24とを嵌合させることで、ケーシング46bはケーシング24に連結される。
こうして、回転軸18の組み付けと、各固定スクロール8a、8bの基板8a1、8b1、各膨張ユニット2A、2Bのケーシング46a、46b、発電ユニット4のケーシング24の連結とが同じタイミングで完了し、流体機械1の密閉された一つのハウジングが形成される。
ここで、図2に示すように、小径軸部32はスプライン軸であって、小径軸部32の外周面32aには外歯52が形成されている。
一方、クランクピンブッシュ40のブッシュ部40bは有底筒状をなし、その内周面40b1には、小径軸部32を挿入することにより外歯52が歯合される内歯54が形成されている。すなわち、小径軸部32とブッシュ部40bとの連結部38は、小径軸部32の外周面32aに設けた外歯52と、ブッシュ部40bの内周面40b1に設けた内歯54とからなるスプライン軸継手56により形成されている。なお、スプライン軸継手56において、対向する外歯52及び内歯54の一部の形状や大きさを相補的に変更し、小径軸部32とブッシュ部40bとの位置決め手段としても良い。
図3に示すように、外歯52はインボリュートスプラインをなす歯にクラウニング加工を施して形成される。なお、内歯54はインボリュートスプラインをなす平行歯に形成されている。
詳しくは、図4に示すように、外歯52の歯先52aには凸形のクラウニング加工が施されている。
一方、図5に示すように、外歯52の歯面52bにも凸形のクラウニング加工が施されている。これより、回転軸18は連結部38において回転軸18の偏角が許容されることとなる。
以上のように本実施形態の流体機械1は、回転軸18を大径軸部28、中径軸部30、及び小径軸部32から形成することにより、ラジアルベアリング42aに対する大径軸部28の圧入、ロータ20に対する中径軸部30の圧入、ラジアルベアリング42bに対するクランクピンブッシュ40のブッシュ部40bの圧入及び連結部38の形成を各ケーシング24、46a、46bの連結と同じタイミングで順次行うことができる。従って、流体機械1における回転軸18及びハウジングの組み付け性を向上し、ひいては流体機械1の生産性を向上することができる。
また、ブッシュ部40bがラジアルベアリング42bの内側に圧入されることにより、連結部38の形成に伴い、回転軸18の軸長が長くなることが防止され、流体機械1の小型化を促進することができる。
また、各ケーシング24、46a、46bにおいて、回転軸18の径方向嵌合となる各シール部50a〜50dを形成したことにより、各ケーシング24、46a、46bの内径中心が回転軸18の軸心に調心される。従って、流体機械1の組み付け精度を向上することができる。
また、流体機械1の組み付け誤差、及び流体機械1の構成部品の寸法誤差に起因した、各ケーシング24、46a、46bと回転軸18との間に生じる偏心を各Oリング48a〜48dにて吸収することができる。従って、流体機械1の組み付け誤差及び寸法誤差を厳密に管理しなくとも良いため、流体機械1の生産性を向上することができる。
また、連結部38をスプライン軸継手56により形成し、外歯52の歯先52a及び歯面52bの双方に凸形のクラウニング加工が施したことにより、連結部38における回転軸18の偏角が許容される。
ここで、連結部38に外歯52及び内歯54が双方とも平行歯となるスプライン軸継手を使用したと仮定する。この場合、流体機械1の組み付け誤差、及び流体機械1の構成部品の寸法誤差により、流体機械1の径方向中心に対して回転軸18が傾斜して組み付けられ、内歯54に対して外歯52が傾いて摺動し、ラジアルベアリング42bに対して捻り方向の力が作用する。
このような捻り方向の力がラジアルベアリング42bに作用することにより、ラジアルベアリング42bの破損やロックが発生し、ひいては連結部38及びラジアルベアリング42bに過大な摩擦力が生じ、流体機械1の作動において大きな機械損失が発生しかねない。
これに対し本実施形態では、連結部38における流体機械1の組み付け誤差及び寸法誤差に起因した回転軸18の径方向及び周方向の双方の偏角が許容されることにより、連結部に38に影響を及ぼす流体機械1の組み付け誤差及び寸法誤差を、厳密に管理しなくとも良いため、流体機械1の信頼性及び生産性の双方を向上することができる。
以上で本発明の実施形態についての説明を終えるが、本発明はこの形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更ができるものである。
例えば、連結部38は、スプライン軸継手56以外のギヤカップリングや、キー溝によるカップリングにより形成しても良い。この場合であっても、流体機械1における回転軸18の組み付け性を向上し、回転軸18との間に生じる偏心を吸収することにより、少なくとも従来に比して流体機械1の生産性を向上することができる。
また、各膨張ユニット2A、2Bのスクロール径は同径でなくとも良いし、各ラジアルベアリング42a、42bも同一物でなくとも良い。但し、各膨張ユニット2A、2B及び各ラジアルベアリング42a、42bを小径の同タイプとすることにより、流体機械1全体の小径化を図ることができるし、既存の構成部品転用の可能性も高まる。これにより、流体機械1の製造コストを低減し、ひいては流体機械1の生産性を向上しながら、大容量の冷媒を取り込み可能な流体機械1を実現することができる。
また、各膨張ユニット2A、2Bの一方又は双方を圧縮ユニットとして使用することもでき、また、発電ユニット4の代わりに、圧縮ユニットを駆動するモータユニットを使用しても良いし、また、発電ユニット4にモータ駆動機能を付加した発電駆動ユニットを使用しても良い。
また、本実施形態の流体機械1は、車両用廃熱利用装置に限らず、種々の熱利用装置のランキン回路に適用可能である。
1 流体機械
2A、2B 膨張ユニット(スクロールユニット)
4 発電ユニット(電動ユニット)
6a 旋回機構(一方の旋回機構)
6b 旋回機構(他方の旋回機構)
8a、8b 固定スクロール
8a3、8b3 外周部
10a、10b 可動スクロール
10a1、10b1 基板
10a2、10b2 背面
16a、16b ボス
18 回転軸
20 ロータ
22 ステータ
24 ケーシング(電動ユニット用ケーシング)
28 大径軸部
28a クランクピン
30 中径軸部
32 小径軸部
32a 小径軸部の外周面
36b 偏心ブッシュ
38 連結部
40 クランクピンブッシュ
40a クランクピン部
40b ブッシュ部
40b1 ブッシュ部の内周面
42a、42b ラジアルベアリング
46a、46b ケーシング(スクロールユニット用ケーシング)
46a1 仕切り壁(端部)
46b2 開口端(端部)
48a、48b Oリング(第1弾性部材)
48c、48d Oリング(第2弾性部材)
50a、50b シール部(第1シール部)
50c、50d シール部(第2シール部)
52 外歯
52a 歯先
52b 歯面
54 内歯
56 スプライン軸継手

Claims (7)

  1. 固定及び可動スクロールを有し、前記固定スクロールに対する前記可動スクロールの公転旋回運動に伴い作動流体の流入出をそれぞれ行う2つのスクロールユニットと、
    前記各可動スクロールの公転旋回運動と回転運動とを相互に変換する2つの旋回機構と、
    前記2つのスクロールユニットの対向する可動スクロールの基板の背面にそれぞれ突出されたボスに、それぞれ前記各旋回機構を介して連結され、前記回転運動を発生する回転軸と、
    前記2つのスクロールユニット間に配置され、前記回転軸が圧入されるロータ、及び前記ロータを囲むステータを有する電動ユニットと
    を備え、
    前記回転軸は、
    前記一方の旋回機構に連結されるクランクピンを有する大径軸部と、
    前記ロータに圧入され、前記大径軸部よりも小径の中径軸部と、
    前記他方の旋回機構に連結され、前記中径軸部よりも小径の小径軸部と
    を有する、流体機械。
  2. 前記他方の旋回機構は、
    前記ボス内に回転可能に配置される偏心ブッシュと、
    前記偏心ブッシュに挿通されるクランクピン部、及び前記小径軸部との連結部を形成するブッシュ部を有するクランクピンブッシュと
    を有し、
    前記流体機械は、前記回転軸の前記大径軸部と前記小径軸部とをそれぞれ回転自在に支持する一組のラジアルベアリングを備え、
    前記ブッシュ部は、前記小径軸部側のラジアルベアリングの内側に圧入されている、請求項1に記載の流体機械。
  3. 前記2つのスクロールユニットにて、前記固定スクロールの外周部に前記回転軸の径方向にて嵌合され、前記外周部との間に環状の第1弾性部材を介した第1シール部をそれぞれ形成する2つのスクロールユニット用ケーシングを備える、請求項2に記載の流体機械。
  4. 前記各スクロール用ケーシング間に配され、前記各スクロール用ケーシングのそれぞれの端部に前記回転軸の径方向に嵌合され、前記各端部との間にそれぞれ環状の第2弾性部材を介した2つの第2シール部を形成する電動ユニット用ケーシングを備える、請求項3に記載の流体機械。
  5. 前記ブッシュ部は有底筒状をなし、
    前記連結部は、前記小径軸部の外周面と前記ブッシュ部の内周面とを係合するギヤ又はキー溝によるカップリングにより形成される、請求項2から4の何れか一項に記載の流体機械。
  6. 前記連結部は、前記小径軸部の外周面に設けた外歯と、前記ブッシュ部の内周面に設けて前記外歯が歯合される内歯とからなるスプライン軸継手により形成される、請求項5に記載の流体機械。
  7. 前記外歯は、歯先及び歯面の双方に凸形のクラウニング加工が施されている、請求項6に記載の流体機械。
JP2015100063A 2015-05-15 2015-05-15 流体機械 Active JP6587827B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015100063A JP6587827B2 (ja) 2015-05-15 2015-05-15 流体機械

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015100063A JP6587827B2 (ja) 2015-05-15 2015-05-15 流体機械

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016217175A true JP2016217175A (ja) 2016-12-22
JP6587827B2 JP6587827B2 (ja) 2019-10-09

Family

ID=57580372

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015100063A Active JP6587827B2 (ja) 2015-05-15 2015-05-15 流体機械

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6587827B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6899230B2 (ja) * 2017-03-01 2021-07-07 サンデン・オートモーティブコンポーネント株式会社 スクロール型流体機械

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0783242A (ja) * 1993-07-22 1995-03-28 Honda Motor Co Ltd スプライン結合構造
JPH0861450A (ja) * 1994-08-23 1996-03-08 Nippon Sharyo Seizo Kaisha Ltd 遊星ローラ式変速機構を用いた動力伝達装置
JP2001280271A (ja) * 2000-03-30 2001-10-10 Tokico Ltd スクロール式流体機械
US20010043878A1 (en) * 2000-03-31 2001-11-22 Sullivan Timothy J. Involute spiral wrap device
JP2004169608A (ja) * 2002-11-20 2004-06-17 Matsushita Electric Ind Co Ltd スクロール型空気供給装置
JP2006291925A (ja) * 2005-04-14 2006-10-26 Sanden Corp スクロール型流体機械
JP4402199B2 (ja) * 1999-06-11 2010-01-20 株式会社日立製作所 スクロール式流体機械

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0783242A (ja) * 1993-07-22 1995-03-28 Honda Motor Co Ltd スプライン結合構造
JPH0861450A (ja) * 1994-08-23 1996-03-08 Nippon Sharyo Seizo Kaisha Ltd 遊星ローラ式変速機構を用いた動力伝達装置
JP4402199B2 (ja) * 1999-06-11 2010-01-20 株式会社日立製作所 スクロール式流体機械
JP2001280271A (ja) * 2000-03-30 2001-10-10 Tokico Ltd スクロール式流体機械
US20010043878A1 (en) * 2000-03-31 2001-11-22 Sullivan Timothy J. Involute spiral wrap device
JP2004169608A (ja) * 2002-11-20 2004-06-17 Matsushita Electric Ind Co Ltd スクロール型空気供給装置
JP2006291925A (ja) * 2005-04-14 2006-10-26 Sanden Corp スクロール型流体機械

Also Published As

Publication number Publication date
JP6587827B2 (ja) 2019-10-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN103375175B (zh) 双旋转型涡旋膨胀机及具备该膨胀机的发电装置
US20130017114A1 (en) Fluid Machine
CN104514718B (zh) 涡旋式流体机械
CN103080553B (zh) 叶片式压缩机
WO2010070757A1 (ja) スクロール流体機械
US11078989B2 (en) Reduction gear and electromechanical device
RU2336437C2 (ru) Вращающаяся шнековая машина и способ преобразования движения в ней
CN105569736A (zh) 涡旋膨胀机
JP6587827B2 (ja) 流体機械
EP3447331B1 (en) Speed reducer and motor with speed reducer
JP6524364B1 (ja) 真空ポンプ
JP5592838B2 (ja) 流体機械
JPS6342085B2 (ja)
JP2017025979A (ja) 揺動許容の連結機構及び内接式遊星歯車装置
JP2013174241A (ja) スクロール流体機械
JP2020060221A (ja) モータ内蔵型撓み噛合い式歯車装置
CN105179192B (zh) 一种环塞电液泵
WO2018020651A1 (ja) スクロール式流体機械及びその組立方法
WO2005005836A1 (en) Volume screw machine of rotary type
JP6188015B2 (ja) 一軸偏心ねじポンプ
JP2021080957A (ja) 回転式アクチュエータ
WO2018054292A1 (zh) 双驱动压缩机
EP2551449A1 (en) Fluid machine
JP2019035500A (ja) 減速機及び減速機付きモータ
WO2005078269A1 (en) Rotary screw machine of volumetric type for use as an external combustion engine

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180510

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20181227

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190109

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190307

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190814

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190911

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6587827

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350