JP2016216226A - 用紙後処理装置及び画像形成システム - Google Patents

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博志 土屋
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Abstract

【課題】簡単な構造で、かつ簡単な制御で用紙のセキュリティを確保することが可能である。【解決手段】セキュリティ指令情報に基づき複数の格納トレイ23のうち空き格納トレイ23を選択し、用紙搬入手段26によりセキュリティを確保する用紙を空き格納トレイ23へ搬入して格納し、用紙を格納した格納トレイ23を特定する認証情報を出力し、入力された認証情報に基づき用紙を格納した格納トレイ23を特定し、用紙排出手段27により格納トレイ23に格納された用紙を排出し取り出し可能にする。【選択図】図1

Description

この発明は、画像を形成した用紙のセキュリティを確保する用紙後処理装置及び画像形成システムに関する。
従来、画像処理装置では、ユーザは機密性あるいは秘匿性の高いデータを印刷する際に、鍵付き排紙部を排紙先として指定して印刷物を排紙させ、例えば、ユーザが認証装置にカードをかざしたり、パスワードを入力したりすることで、ユーザの認証が実行され、認証に成功した場合に、認証されたユーザに対応する排紙部の鍵を開け、印刷物をユーザに提供するものがある(特許文献1)。
また、例えば部署毎などの単位で、複数のユーザが一つの鍵付き排紙部を共有して使用することがあり、このように複数のユーザで共有する場合に、いずれかのユーザが排紙された他のユーザの用紙を取り出したことを他のユーザに通知できるようにしたものがある(特許文献2)。
特開2003−3081号公報 特許第5225143号公報
このように、従来では鍵付き排紙部を用いて、鍵付き排紙部に用紙を送っており、鍵付き排紙部から用紙を取り出す場合には、認証を行ってから解錠して、扉を開く必要があり、構造が複雑であると共に扉開閉検知、扉の開閉制御など制御も複雑であった。
この発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、この発明の目的は、簡単な構造で、かつ簡単な制御で用紙のセキュリティを確保することが可能な用紙後処理装置及び画像形成システムを提供することである。
前記課題を解決し、かつ目的を達成するために、この発明は、以下のように構成した。
請求項1に記載の発明は、画像形成装置から受け入れた画像形成済みの用紙を格納し、用紙のセキュリティを確保する用紙後処理装置であり、
前記画像形成装置から受け入れた用紙を格納する複数の格納トレイと、
前記複数の格納トレイのうち選択された格納トレイへ前記用紙を搬入する用紙搬入手段と、
前記格納トレイに格納された用紙を排出する用紙排出手段と、
前記用紙搬入手段と前記用紙排出手段を制御する制御手段を備え、
前記制御手段は、
セキュリティ指令情報に基づき前記複数の格納トレイのうち空き格納トレイを選択し、 前記用紙搬入手段によりセキュリティを確保する用紙を前記空き格納トレイへ搬入して格納し、
前記用紙を格納した格納トレイを特定する認証情報を出力し、入力された前記認証情報に基づき前記用紙を格納した格納トレイを特定し、
前記用紙排出手段により前記格納トレイに格納された用紙を排出し取り出し可能にすることを特徴とする用紙後処理装置である。
請求項2に記載の発明は、セキュリティを確保する用紙を廃棄する廃棄トレイを備え、
前記制御手段は、
前記認証情報と共に用紙の格納時間を出力し、
前記特定された用紙の格納時間が経過すると、前記用紙排出手段により前記取り出し可能にした用紙及び前記格納トレイに格納された用紙を前記廃棄トレイへ排出することを特徴とする請求項1に記載の用紙後処理装置である。
請求項3に記載の発明は、用紙に画像を形成する画像形成装置と、
前記画像形成装置に接続された請求項1または請求項2に記載の用紙後処理装置を有することを特徴とする画像形成システムである。
前記構成により、この発明は、以下のような効果を有する。
請求項1乃至請求項3に記載の発明では、セキュリティ指令情報に基づき複数の格納トレイのうち空き格納トレイを選択し、用紙搬入手段によりセキュリティを確保する用紙を空き格納トレイへ搬入して格納し、用紙を格納した格納トレイを特定する認証情報を出力し、入力された認証情報に基づき用紙を格納した格納トレイを特定し、用紙排出手段により格納トレイに格納された用紙を排出することで、鍵付き排紙部を用いない簡単な構造で、かつ簡単な制御で用紙のセキュリティを確保することが可能である。
画像形成システムの構成図である。 用紙後処理装置の制御ブロック図である。 用紙後処理装置の制御フローチャートである。 用紙後処理装置の斜視図である。 用紙後処理装置の外壁パネルを外した状態の斜視図である。
以下、この発明の用紙後処理装置及び画像形成システムの実施の形態について説明する。この発明の実施の形態は、発明の最も好ましい形態を示すものであり、この発明はこれに限定されない。
(第1の実施の形態)
この実施の形態の構成を、図1及び図2に基づいて説明する。図1は画像形成システムの構成図、図2は用紙後処理装置の制御ブロック図である。この画像形成システム1は、図1に示すように、用紙に画像を形成する画像形成装置10と、画像形成装置10に接続された用紙後処理装置20を有する。画像形成装置10は、デジタル複合機、プリンタなどの印刷機であり、複数のユーザによって使用される。
用紙後処理装置20は、画像形成装置10から受け入れた画像形成済みの用紙を格納し、用紙のセキュリティを確保する装置であり、装置本体21に、共有トレイ22、複数の格納トレイ23、排紙ボックス24、廃棄トレイ25、用紙搬入手段26、用紙排出手段27、制御手段28を備える。セキュリティ指令情報に基づき制御手段28は、用紙搬入手段26と用紙排出手段27を制御する。セキュリティ指令情報は、画像形成装置10において用紙に画像を形成する際にユーザが指定する。
共有トレイ22は、装置本体21の上部に配置され、複数の格納トレイ23は、装置本体21の内部に上下方向に5段に配置され、廃棄トレイ25は、最下段の格納トレイ23の下方に配置され、排紙ボックス24は、装置本体21の側方に1個配置されている。
用紙搬入手段26は、共有トレイ22の搬送路26a、複数の格納トレイ23のそれぞれの搬送路26b1〜搬送路26b5、搬送路の切り換えを行うフラッパ26cを有する。制御手段28は、フラッパ26cに搬送路を交互に切り換えさせ、搬送路から共有トレイ22、または選択された格納トレイ23に送られた用紙は、先に送られた用紙が下になるように順次重ねられる。
用紙排出手段27は、昇降台27a、昇降機構27b、用紙送り出し部材27c1、用紙回収部材27c2、用紙検出センサ27d1,27d2を有する。昇降機構27bは、例えば、昇降ベルト27b1、駆動モータ27b2を有し、駆動モータ27b2により昇降ベルト27b1を駆動して昇降台27aを昇降させる。複数の格納トレイ23には、それぞれ用紙送り出し部材27c1と、用紙検出センサ27d1が設けられ、排紙ボックス24には、用紙回収部材27c2と、用紙検出センサ27d2が設けられる。用紙送り出し部材27c1、用紙回収部材27c2は、例えばプレッシャーで構成され、作動時に起立して作動し用紙を送り出す。用紙検出センサ27d1,27d2 は、例えば、ビームセンサで構成されるが、CCDカメラなどの非接触センサ、またリードスイッチなどの接触センサで構成してもよい。
制御手段28は、昇降機構27bを駆動して昇降台27aを昇降させ、選択された格納トレイ23に格納された用紙を、用紙送り出し部材27c1により送り出して昇降台27aに受け取り、排紙ボックス24へ排出する。また、格納トレイ23において用紙の格納時間が経過した用紙を、用紙送り出し部材27c1により送り出して昇降台27aに受け取り、廃棄トレイ25へ格納する。あるいは、排紙ボックス24において用紙の格納時間が経過した用紙を、用紙回収部材27c2により回収して昇降台27aに受け取り、廃棄トレイ25へ格納する。
制御手段28は、図2に示すように、格納トレイ選択部28a、格納時間管理部28b、認証部28cを有する。格納トレイ選択部28aは、セキュリティ指令情報に基づき用紙を格納トレイ23に格納するが、用紙検出センサ27d1から得られる格納トレイ23の空き情報複数に基づき複数の格納トレイ23のうち空き格納トレイ23を選択し、用紙搬入手段26によりセキュリティを確保する用紙を空き格納トレイ23へ搬入して格納し、用紙を格納した格納トレイ23を特定する認証情報と共に用紙の格納時間を認証情報出力部30に出力する。この認証情報と用紙の格納時間の出力は、プリントアウトまたは表示によって行い、認証情報としては、例えば暗証番号を用いることができる。
格納時間管理部28bは、セキュリティを確保する用紙を空き格納トレイ23へ搬入して格納した時点から用紙の格納時間を管理し、格納トレイ23へ搬入した用紙の格納時間が経過すると、用紙排出手段27を駆動して用紙を格納トレイ23から廃棄トレイ25へ格納し、また排紙ボックス24の格納時間が経過すると、用紙排出手段27を駆動して用紙を排紙ボックス24から廃棄トレイ25へ格納する。
認証部28cは、認証情報入力部31から入力された認証情報に基づき用紙を格納した格納トレイ23を特定し、用紙排出手段27を駆動して格納トレイ23に格納された用紙を排紙ボックス24へ排出する。
このように、セキュリティ指令情報に基づき複数の格納トレイ23のうち空き格納トレイ23を選択し、用紙搬入手段26によりセキュリティを確保する用紙を空き格納トレイ23へ搬入して格納し、用紙を格納した格納トレイ23を特定する認証情報と用紙の格納時間情報を出力する。入力された認証情報に基づき用紙を格納した格納トレイ23を特定し、用紙排出手段27により格納トレイ23に格納された用紙を排出する。用紙の格納時間を管理し、セキュリティを確保する用紙を空き格納トレイ23へ搬入して格納した時点から特定された用紙の格納時間が経過すると、用紙排出手段27により排紙ボックス24に排出された用紙、また格納トレイ23に格納された用紙を廃棄トレイ25へ格納することで、鍵付き排紙部を用いない簡単な構造で、かつ簡単な制御で用紙のセキュリティを確保することが可能である。
次に、この実施の形態の作動を、図3に基づいて説明する。図3は用紙後処理装置の制御フローチャートである。ユーザは、画像形成装置10において印刷処理の開始時にセキュリティが必要かどうかの指定を行う。
用紙後処理装置20では、段階S1において、印刷処理に指定されたセキュリティ指令情報に基づきセキュリティが必要かどうかを決定する。セキュリティが必要でない場合には、印刷された用紙は共有トレイ4へ排出される。セキュリティが必要な場合は、段階S2において、複数の格納トレイ23のうち空きの格納トレイ23があるかを確認し、空きの格納トレイ23がない場合には、空きが発生するまでの待ち時間を表示してユーザに通知する。
空きの格納トレイ23がある場合には、段階S3において、その空きの格納トレイ23に印刷された用紙を格納する。そして、用紙を格納した格納トレイ23に暗証番号を割り当て、それを記憶して表示またはプリントし、ユーザへ通知する。
段階S4において、印刷された用紙が予め設定された時間を過ぎても格納トレイ23に格納されたままであるかを確認する。もし、設定格納時間を過ぎた場合は、用紙を格納トレイ23から廃棄トレイ25へ格納する。
ユーザが暗証番号を入力した時は、段階S5において、ユーザが入力した暗証番号と記憶した暗証番号を照含し、一致しているかを確認する。一致していない場合には、段階S4に移行し、再度のユーザが暗証番号を入力するのを待つ。
暗証番号が一致した場合は、段階S6において、排紙ボックス24に用紙が残っているかを確認する。排紙ボックス24に用紙が残っている場合、段階7において、予め設定された格納時間を過ぎているかを確認する。
設定格納時間を過ぎていない場合は、排紙ボックス24に用紙が残っていることを表示し、ユーザに通知する。設定格納時間を過ぎた場合は、用紙を排紙ボックス24から廃棄トレイ25へ格納する。
排紙ボックス24に用紙が残っていない場合には、段階S8において、用紙を格納した格納トレイ23から昇降台27aを経由して排紙ボックス24へ排出する。これによりユーザは排紙ボックス24から用紙を取り出すことができる。
(第2の実施の形態)
この実施の形態の構成を、図4及び図5に基づいて説明する。図4は用紙後処理装置の斜視図、図5は用紙後処理装置の外壁パネルを外した状態の斜視図である。第2の実施の形態では、用紙後処理装置の構成が第1の実施の形態と異なるが、用紙後処理装置の制御及び画像形成装置は同様であるから説明を省略する。
用紙後処理装置20は、装置本体21に、共有トレイ22、複数の格納トレイ23を備え、共有トレイ22は上部に配置され、複数の格納トレイ23は装置本体21の内部に上下方向に4段に配置されている。共有トレイ22、選択された格納トレイ23に送られた用紙は、先に送られた用紙が下になるように順次重ねられる。
この実施の形態では、用紙排出手段27の構成が異なり、用紙排出手段27は、送り出しローラ27f、押し出し部材27g、送り出しローラ27f及び押し出し部材27gを駆動する駆動機構27h、駆動機構27hの駆動源である駆動モータ27iを有し、複数の格納トレイ23にそれぞれ配置されている。押し出し部材27gは、例えば、平ベルトプッシャーで構成される。
セキュリティ指令情報に基づき複数の格納トレイ23のうち空き格納トレイ23を選択し、セキュリティを確保する用紙を空き格納トレイ23へ搬入して格納し、用紙を格納した格納トレイ23を特定する認証情報と共に用紙の格納時間を認証情報出力部30に出力する。
認証情報入力部31から入力された認証情報に基づき用紙を格納した格納トレイ23を特定し、駆動モータ27iを駆動して駆動機構27hを介して送り出しローラ27fの回転で用紙を送り出すと共に、押し出し部材27gにより用紙を押し出し、格納トレイ23に格納された用紙の先端部だけを狭い出口23aから出すように排出する。
ユーザが格納された用紙を取り出したことを、例えばビームセンサが確認すると、駆動モータ27iを駆動して駆動機構27hを介して押し出し部材27gを元の位置へ復帰させる。ユーザが格納された用紙を取り出すまでの格納時間が経過した場合には、押し出し部材27gを元の位置へ復帰させて警告し、再認証待ちを開始する。
この発明は、画像を形成した用紙のセキュリティを確保する用紙後処理装置及び画像形成システムに適用でき、簡単な構造で、かつ簡単な制御で用紙のセキュリティを確保することが可能である。
1 画像形成システム
10 画像形成装置
20 用紙後処理装置
21 装置本体
22 共有トレイ
23 複数の格納トレイ
24 排紙ボックス
25 廃棄トレイ
26 用紙搬入手段
27 用紙排出手段
28 制御手段
28a 格納トレイ選択部
28b 格納時間管理部
28c 認証部
30 認証情報出力部
31 認証情報入力部





Claims (3)

  1. 画像形成装置から受け入れた画像形成済みの用紙を格納し、用紙のセキュリティを確保する用紙後処理装置であり、
    前記画像形成装置から受け入れた用紙を格納する複数の格納トレイと、
    前記複数の格納トレイのうち選択された格納トレイへ前記用紙を搬入する用紙搬入手段と、
    前記格納トレイに格納された用紙を排出する用紙排出手段と、
    前記用紙搬入手段と前記用紙排出手段を制御する制御手段を備え、
    前記制御手段は、
    セキュリティ指令情報に基づき前記複数の格納トレイのうち空き格納トレイを選択し、
    前記用紙搬入手段によりセキュリティを確保する用紙を前記空き格納トレイへ搬入して格納し、
    前記用紙を格納した格納トレイを特定する認証情報を出力し、入力された前記認証情報に基づき前記用紙を格納した格納トレイを特定し、
    前記用紙排出手段により前記格納トレイに格納された用紙を排出し取り出し可能にすることを特徴とする用紙後処理装置。
  2. セキュリティを確保する用紙を廃棄する廃棄トレイを備え、
    前記制御手段は、
    前記認証情報と共に用紙の格納時間を出力し、
    前記特定された用紙の格納時間が経過すると、前記用紙排出手段により前記取り出し可能にした用紙及び前記格納トレイに格納された用紙を前記廃棄トレイへ排出することを特徴とする請求項1に記載の用紙後処理装置。
  3. 用紙に画像を形成する画像形成装置と、
    前記画像形成装置に接続された請求項1または請求項2に記載の用紙後処理装置を有することを特徴とする画像形成システム。



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