JP2016215956A - ワイパシステム制御装置及びワイパシステム制御方法 - Google Patents

ワイパシステム制御装置及びワイパシステム制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】正逆作動可能なモータを備えたリンク付きのワイパシステムにて、一方向回転動作と正逆回転動作を切り換え、電費向上を図り、積雪、回路故障等に柔軟に対応する。
【解決手段】ワイパシステム1は、正逆作動可能なワイパモータ7を有する。ワイパブレード4a,4bは、ワイパモータ7の正逆何れの作動状態においても払拭面上にて往復動する。ワイパモータ7を正転駆動回路C1にて一方向に回転させる通常作動モードと、正転駆動回路C1と逆転駆動回路C2によりワイパモータ7を正逆転駆動させる正逆転モードと、正転駆動回路C1故障時に逆転駆動回路C2によりワイパモータ7を回転させるエマージェンシーモードを有する。ワイパモータ7は、通常時は通常作動モードにて駆動され、ワイパモータ7がロック状態となったときや、ワイパブレードがオーバーラン状態となったときは、正逆転モードにて駆動される。
【選択図】図3

Description

本発明は、車両用ワイパシステムの制御技術に関し、特に、正逆作動可能なモータを搭載したリンク付きワイパシステムの制御装置・制御方法に関する。
従来より、自動車等の車両に搭載されるワイパシステムとして、正逆作動可能なモータを使用したリンク付きの制御ワイパが知られている。このようなリンク付きの制御ワイパでは、モータを正逆作動させつつ、ワイパアームの作動角を適宜制御することにより、ガラス面上の所定払拭範囲内にてワイパブレードを往復動させている。その際、駆動源であるモータは、FET等を用いた駆動回路によって電子制御され、これにより、ワイパブレードのオーバーランの抑制やリップの癖付き防止等を実現している。
特開2001−26256号公報 特開2010−158978号公報
しかしながら、上述のリンク付き制御ワイパでは、モータを常に正逆作動させながら通常の払拭動作を行っており、モータは、半払拭の間に、0rpmから最大回転数まで加速され反転時に再び0rpmとなるよう駆動される。このため、ワイパ作動中に加減速が頻繁に繰り返される形となり、モータを効率的に駆動することができず、車両の電費改善要請への対応が難しかった。
また、ワイパシステムは、視界確保をする部品であるため、故障が生じても可能な限り作動し続けることが重要であるが、駆動回路が故障した場合、ワイパが停止状態となり、視界確保が難しくなるという問題もあった。現状では、駆動回路について、机上計算によるディレーティング設計や、試験・評価による耐性確認、工程での検査等によりその信頼性を担保しているが、故障時における作動維持という観点での対応が求められていた。
本発明の目的は、正逆作動可能なモータを搭載したリンク付きのワイパシステムにて、一方向回転動作と正逆回転動作を適宜切り換えることにより、電費向上を図ると共に、積雪、回路故障等にも柔軟に対応し得るワイパシステム制御装置・制御方法を提供することにある。
本発明のワイパシステム制御装置は、払拭面上にて往復払拭動作を行うワイパブレードと、前記ワイパブレードを往復払拭動させるための正逆作動可能なワイパモータと、前記ワイパブレードと前記ワイパモータとの間に介設され、前記ワイパモータの正逆何れの作動状態においても前記ワイパブレードを前記払拭面上にて往復動させるリンク機構と、を備えてなるワイパシステムの制御装置であって、該ワイパシステム制御装置は、前記ワイパモータを一方向にのみ回転させて前記ワイパブレードを往復動させる通常作動モードと、前記ワイパモータを正逆転駆動させて前記ワイパブレードを往復動させる正逆転モードと、を切り換える作動モード切換部を有し、該作動モード切換部は、通常時は前記通常作動モードを実施し、前記ワイパモータがロック状態となったときは前記正逆転モードを実施することを特徴とする。
本発明にあっては、モータの回転方向によらずワイパブレードが揺動可能となっており、モータが「ロック状態」となったとき、作動モード切換部により、ワイパモータの作動モードを「通常作動モード」から「正逆転モード」に切り換える。これにより、通常時は一方向のみの回転によりモータを効率良く駆動させて電費の向上を図りつつ、モータが「ロック状態」となったときは、モータ停止を回避しつつ、作動可能な範囲でワイパブレードを揺動させ、運転者の視界確保を図る。
前記ワイパシステム制御装置において、前記作動モード切換部により、前記ワイパブレードが所定の反転位置を超えて作動するオーバーラン状態となったとき前記正逆転モードを実施するようにしても良い。
本発明の他のワイパシステム制御装置は、払拭面上にて往復払拭動作を行うワイパブレードと、前記ワイパブレードを往復払拭動させるための正逆作動可能なワイパモータと、前記ワイパブレードと前記ワイパモータとの間に介設され、前記ワイパモータの正逆何れの作動状態においても前記ワイパブレードを前記払拭面上にて往復動させるリンク機構と、を備えてなるワイパシステムの制御装置であって、該ワイパシステム制御装置は、前記ワイパモータを一方向にのみ回転させて前記ワイパブレードを往復動させる通常作動モードと、前記ワイパモータを正逆転駆動させて前記ワイパブレードを往復動させる正逆転モードと、を切り換える作動モード切換部を有し、該作動モード切換部は、通常時は前記通常作動モードを実施し、前記ワイパブレードが所定の反転位置を超えて作動するオーバーラン状態となったときは前記正逆転モードを実施することを特徴とする。
本発明にあっては、モータの回転方向によらずワイパブレードが揺動可能となっており、ワイパブレードが「オーバーラン状態」となったとき、作動モード切換部により、ワイパモータの作動モードを「通常作動モード」から「正逆転モード」に切り換える。これにより、通常時は一方向のみの回転によりモータを効率良く駆動させて電費の向上を図りつつ、ブレードの動作状況に応じて作動角度を調整し、反転位置の安定化を図る。
前述の各ワイパシステム制御装置に、前記ワイパモータを一方向に回転させる第1回路と、前記ワイパモータを前記第1回路とは逆方向に回転させる第2回路と、を設け、前記作動モード切換部は、前記通常作動モード時には前記第1回路によって前記ワイパモータを一方向に駆動し、前記正逆転モード時には前記第1回路と前記第2回路によって前記ワイパモータを正逆転駆動させるようにしても良い。
また、前述の各ワイパシステム制御装置に、前記ワイパモータを一方向に回転させる第1回路と、前記ワイパモータを前記第1回路とは逆方向に回転させる第2回路と、を設け、前記作動モード切換部は、前記第1回路が故障した場合、前記第2回路によって前記ワイパモータを駆動するエマージェンシーモードを実施するようにしても良い。
本発明の他のワイパシステム制御装置は、払拭面上にて往復払拭動作を行うワイパブレードと、前記ワイパブレードを往復払拭動させるための正逆作動可能なワイパモータと、前記ワイパブレードと前記ワイパモータとの間に介設され、前記ワイパモータの正逆何れの作動状態においても前記ワイパブレードを前記払拭面上にて往復動させるリンク機構と、を備えてなるワイパシステムの制御装置であって、前記ワイパモータを一方向に回転させて前記ワイパブレードを往復動させる第1回路と、前記ワイパモータを前記第1回路とは逆方向に回転させて前記ワイパブレードを往復動させる第2回路と、前記第1回路及び第2回路に接続され、前記第1回路によって前記ワイパモータを駆動する通常作動モードと、前記第1回路が故障した場合、前記第2回路によって前記ワイパモータを駆動するエマージェンシーモードとを切り換える作動モード切換部と、を有することを特徴とする。
本発明にあっては、モータの回転方向によらずワイパブレードが揺動可能となっており、ワイパモータを一方向に回転させる第1回路と、第1回路とは逆方向にワイパモータを回転させる第2回路を設け、回路故障の際、作動モード切換部により、ワイパモータの作動モードを「通常作動モード」から「エマージェンシーモード」に切り換える。これにより、モータ停止を回避してワイパブレードを継続作動させることができ、運転者の視界確保を図る。
本発明のワイパシステム制御方法は、払拭面上にて往復払拭動作を行うワイパブレードと、前記ワイパブレードを往復払拭動させるための正逆作動可能なワイパモータと、前記ワイパブレードと前記ワイパモータとの間に介設され、前記ワイパモータの正逆何れの作動状態においても前記ワイパブレードを前記払拭面上にて往復動させるリンク機構と、を備えてなるワイパシステムの制御方法であって、前記ワイパモータを一方向にのみ回転させて前記ワイパブレードを往復動させる通常作動モードと、前記ワイパモータを正逆転駆動させて前記ワイパブレードを往復動させる正逆転モードと、を有し、通常時は前記通常作動モードを実施し、前記ワイパモータがロック状態となったときは前記正逆転モードを実施することを特徴とする。
モータの回転方向によらずワイパブレードが揺動可能となっており、モータが「ロック状態」となったとき、ワイパモータの作動モードを「通常作動モード」から「正逆転モード」に切り換える。これにより、通常時は一方向のみの回転によりモータを効率良く駆動させて電費の向上を図りつつ、モータが「ロック状態」となったときは、モータ停止を回避しつつ、作動可能な範囲でワイパブレードを揺動させ、運転者の視界確保を図る。
前記ワイパシステム制御方法において、前記ワイパブレードが所定の反転位置を超えて作動するオーバーラン状態となったとき、前記正逆転モードを実施するようにして良い。
本発明の他のワイパシステム制御方法は、払拭面上にて往復払拭動作を行うワイパブレードと、前記ワイパブレードを往復払拭動させるための正逆作動可能なワイパモータと、前記ワイパブレードと前記ワイパモータとの間に介設され、前記ワイパモータの正逆何れの作動状態においても前記ワイパブレードを前記払拭面上にて往復動させるリンク機構と、を備えてなるワイパシステムの制御方法であって、前記ワイパモータを一方向にのみ回転させて前記ワイパブレードを往復動させる通常作動モードと、前記ワイパモータを正逆転駆動させて前記ワイパブレードを往復動させる正逆転モードと、を有し、通常時は前記通常作動モードを実施し、前記ワイパブレードが所定の反転位置を超えて作動するオーバーラン状態となったときは前記正逆転モードを実施することを特徴とする。
本発明にあっては、モータの回転方向によらずワイパブレードが揺動可能となっており、ワイパブレードが「オーバーラン状態」となったとき、ワイパモータの作動モードを「通常作動モード」から「正逆転モード」に切り換える。これにより、通常時は一方向のみの回転によりモータを効率良く駆動させて電費の向上を図りつつ、ブレードの動作状況に応じて作動角度を調整し、反転位置の安定化を図る。
前述のワイパシステム制御方法において、当該ワイパシステムに、前記ワイパモータを一方向に回転させる第1回路と、前記ワイパモータを前記第1回路とは逆方向に回転させる第2回路と、を設け、前記通常作動モード時には前記第1回路によって前記ワイパモータを一方向に駆動し、前記正逆転モード時には前記第1回路と前記第2回路によって前記ワイパモータを正逆転駆動させるようにしても良い。
また、前述の各ワイパシステム制御装置に、前記ワイパモータを一方向に回転させる第1回路と、前記ワイパモータを前記第1回路とは逆方向に回転させる第2回路と、を設け、前記第1回路が故障した場合、前記第2回路によって前記ワイパモータを駆動するエマージェンシーモードを実施するようにしても良い。
本発明の他のワイパシステム制御方法は、払拭面上にて往復払拭動作を行うワイパブレードと、前記ワイパブレードを往復払拭動させるための正逆作動可能なワイパモータと、前記ワイパブレードと前記ワイパモータとの間に介設され、前記ワイパモータの正逆何れの作動状態においても前記ワイパブレードを前記払拭面上にて往復動させるリンク機構と、を備えてなるワイパシステムの制御方法であって、該ワイパシステムはさらに、前記ワイパモータを一方向に回転させて前記ワイパブレードを往復動させる第1回路と、前記ワイパモータを前記第1回路とは逆方向に回転させて前記ワイパブレードを往復動させる第2回路と、を有し、通常時は、前記第1回路によって前記ワイパモータを駆動する通常作動モードを実施し、前記第1回路が故障した場合は、前記第2回路によって前記ワイパモータを駆動するエマージェンシーモードを実施することを特徴とする。
本発明にあっては、モータの回転方向によらずワイパブレードが揺動可能となっており、ワイパモータを一方向に回転させる第1回路と、第1回路とは逆方向にワイパモータを回転させる第2回路を設け、回路故障の際、ワイパモータの作動モードを「通常作動モード」から「エマージェンシーモード」に切り換える。これにより、モータ停止を回避してワイパブレードを継続作動させることができ、運転者の視界確保を図る。
なお、前記FETモジュールとして、7個のFETを備えた3相ブラシレスモータ駆動用のFETモジュールを使用しても良い。このような3相ブラシレスモータ用のモジュールを使用することにより、専用の電子部品を作成することなく、汎用品にて当該制御装置を構築でき、製品コストの低減を図ることが可能となる。
本発明のワイパシステム制御装置によれば、払拭面上にて往復払拭動作を行うワイパブレードと、ワイパブレードを往復払拭動させるための正逆作動可能なワイパモータと、ワイパモータの正逆何れの作動状態においてもワイパブレードを払拭面上にて往復動させるリンク機構と、を備えてなるワイパシステムにて、ワイパモータを一方向にのみ回転させる通常作動モードと、ワイパモータを正逆転駆動させる正逆転モードと、を切り換える作動モード切換部を設け、該作動モード切換部により、通常時は通常作動モードを実施し、ワイパモータがロック状態となったときは正逆転モードを実施するようにしたので、通常時は一方向のみの回転によりモータを効率良く駆動させて電費の向上を図りつつ、モータが「ロック状態」となったときは、モータ停止を回避しつつワイパブレードを揺動させて運転者の視界確保を図ることが可能となる。
本発明の他のワイパシステム制御装置によれば、払拭面上にて往復払拭動作を行うワイパブレードと、ワイパブレードを往復払拭動させるための正逆作動可能なワイパモータと、ワイパモータの正逆何れの作動状態においてもワイパブレードを払拭面上にて往復動させるリンク機構と、を備えてなるワイパシステムにて、ワイパモータを一方向にのみ回転させる通常作動モードと、ワイパモータを正逆転駆動させる正逆転モードと、を切り換える作動モード切換部を設け、該作動モード切換部により、通常時は通常作動モードを実施し、ワイパブレードが「オーバーラン状態」となったときは正逆転モードを実施するようにしたので、通常時は一方向のみの回転によりモータを効率良く駆動させて電費の向上を図りつつ、ワイパブレードが「オーバーラン状態」となったときは、ブレードの動作状況に応じて作動角度を調整し、反転位置の安定化を図ることが可能となる。
本発明の他のワイパシステム制御装置によれば、払拭面上にて往復払拭動作を行うワイパブレードと、ワイパブレードを往復払拭動させるための正逆作動可能なワイパモータと、ワイパモータの正逆何れの作動状態においてもワイパブレードを払拭面上にて往復動させるリンク機構と、を備えてなるワイパシステムにて、ワイパモータを一方向に回転させる第1回路と、第1回路とは逆方向にワイパモータを回転させる第2回路を設けると共に、ワイパモータを一方向にのみ回転させる通常作動モードと、ワイパモータを正逆転駆動させる正逆転モードと、を切り換える作動モード切換部を設け、回路故障の際、該作動モード切換部により、ワイパモータの作動モードを「通常作動モード」から「エマージェンシーモード」に切り換えるようにしたので、回路故障の場合も、モータ停止を回避してワイパブレードを継続作動させることができ、運転者の視界確保を図ることが可能となる。
本発明のワイパシステム制御方法によれば、払拭面上にて往復払拭動作を行うワイパブレードと、ワイパブレードを往復払拭動させるための正逆作動可能なワイパモータと、ワイパモータの正逆何れの作動状態においてもワイパブレードを払拭面上にて往復動させるリンク機構と、を備えてなるワイパシステムにて、ワイパモータを一方向にのみ回転させる通常作動モードと、ワイパモータを正逆転駆動させる正逆転モードと、を設け、通常時は通常作動モードを実施し、ワイパモータがロック状態となったときは正逆転モードを実施するようにしたので、通常時は一方向のみの回転によりモータを効率良く駆動させて電費の向上を図りつつ、モータが「ロック状態」となったときは、モータ停止を回避しつつワイパブレードを揺動させて運転者の視界確保を図ることが可能となる。
本発明の他のワイパシステム制御方法によれば、払拭面上にて往復払拭動作を行うワイパブレードと、ワイパブレードを往復払拭動させるための正逆作動可能なワイパモータと、ワイパモータの正逆何れの作動状態においてもワイパブレードを払拭面上にて往復動させるリンク機構と、を備えてなるワイパシステムにて、ワイパモータを一方向にのみ回転させる通常作動モードと、ワイパモータを正逆転駆動させる正逆転モードと、を設け、通常時は通常作動モードを実施し、ワイパブレードが「オーバーラン状態」となったときは正逆転モードを実施するようにしたので、通常時は一方向のみの回転によりモータを効率良く駆動させて電費の向上を図りつつ、ワイパブレードが「オーバーラン状態」となったときは、ブレードの動作状況に応じて作動角度を調整し、反転位置の安定化を図ることが可能となる。
本発明の他のワイパシステム制御方法によれば、払拭面上にて往復払拭動作を行うワイパブレードと、ワイパブレードを往復払拭動させるための正逆作動可能なワイパモータと、ワイパモータの正逆何れの作動状態においてもワイパブレードを払拭面上にて往復動させるリンク機構と、を備えてなるワイパシステムにて、ワイパモータを一方向に回転させる第1回路と、第1回路とは逆方向にワイパモータを回転させる第2回路を設けると共に、ワイパモータを一方向にのみ回転させる通常作動モードと、ワイパモータを正逆転駆動させる正逆転モードと、を設け、回路故障の際、ワイパモータの作動モードを「通常作動モード」から「エマージェンシーモード」に切り換えるようにしたので、回路故障の場合も、モータ停止を回避してワイパブレードを継続作動させることができ、運転者の視界確保を図ることが可能となる。
本発明の一実施の形態である制御装置・制御方法が適用されるワイパシステムの構成を示す説明図である。 図1のワイパシステムにて使用されるコントローラの回路構成を示すブロック図である。 コントローラの制御系の構成を示すブロック図である。 本発明による制御処理の手順を示すフローチャートである。 ブラシレスモータを用いたワイパシステムにて使用されるコントローラの回路構成を示すブロック図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明の一実施の形態であるワイパシステム制御装置・制御方法が適用されるワイパシステムの構成を示す説明図である。図1に示すように、ワイパシステム1は、運転席側と助手席側のワイパアーム2a,2bを備えており、ワイパアーム2a,2bは、リンク機構3にて接続されている。各ワイパアーム2a,2bには、ガラス面を払拭するためのワイパブレード4a,4bが取り付けられている。ワイパブレード4a,4bは、ワイパアーム2a,2b内に内装された図示しないばね部材等によりフロントガラス(払拭面)5に弾圧的に接触している。リンク機構3はモータユニット6に接続されており、ワイパブレード4a,4bは、モータユニット6によって駆動される。ワイパシステム1では、リンク機構3により、モータが正転・逆転の何れの方向に回転しても、フロントガラス5上にてワイパブレード4a,4bが揺動するようになっている。
モータユニット6は、ワイパモータ7と減速機構8とを備えている。ワイパモータ7側には、ワイパブレード4a,4bの相対位置を検出するセンサが、減速機構8側には、ワイパブレード4a,4bの絶対位置(例えば、下反転位置)を検出するセンサがそれぞれ設けられている。相対位置検出センサからは、モータの回転に伴ってパルス信号が発せられる。また、絶対位置検出センサからは、ワイパブレード4a,4bが下反転位置に来たときに単発信号が発せられる。
モータユニット6には、コントローラ(ワイパシステム制御装置)9が一体的に設けられている。ワイパモータ7にはブラシ付きモータが使用されており、コントローラ9によって制御される。図2は、コントローラ9の回路構成を示すブロック図である。図2に示すように、コントローラ9は、制御プログラムがインストールされたCPU21を備えている。CPU21は車載LAN22を介して、図示しない車両側のコントローラ(ECU)に接続されている。コントローラ9にはさらに、第1駆動回路23、第2駆動回路24、及び、FETモジュール10が設けられている。CPU21は、ECUから送られて来る指令に基づいて、ワイパモータ7のON/OFFや回転速度を制御する。
FETモジュール10は、バッテリー逆接続保護部31、ワイパモータ駆動部32に区画される。バッテリー逆接続保護部31には1個のFET34a、ワイパモータ駆動部32には4個のFET34b〜34eがそれぞれ配されている。ワイパモータ駆動部32では、FET34b〜34eにより、ワイパモータ7の正逆転駆動が可能なようにブリッジ回路が形成されている。この場合、FET34c,34dによってモータ正転用の正転駆動回路C1(第1回路)が、FET34b,34eによってモータ逆転用の逆転駆動回路C2(第2回路)がそれぞれ形成される。ワイパシステム1においては、通常時は正転駆動回路C1を使用し、ワイパモータ7を一方向のみにほぼ一定回転数にて回転(正転)させてワイパブレード4a,4bを作動させる。このように、ワイパモータ7は、通常時は一方向のみに一定回転するため、モータの加減速を繰り返す場合に比して、モータを効率良く駆動させることができ、電費の向上が図られる。
図3は、コントローラ9における制御系の構成を示すブロック図である。図3に示すように、CPU21には、絶対位置検出センサと相対位置検出センサの信号に基づいてワイパブレード4a,4bの現在位置を算出するブレード位置検出部25が設けられている。ブレード位置検出部25では、絶対位置検出センサからの単発信号と、単発信号入力後に相対位置検出センサから入力したパルス信号の積算により、ワイパブレード4a,4bの現在位置を算出する。また、CPU21には、相対位置検出センサのパルス信号に基づいてワイパブレード4a,4bの現在の移動速度を検出するブレード速度検出部26が設けられている。
CPU21には、ワイパモータ7のロック発生の有無を検出するモータロック検出部27が設けられている。モータロック検出部27は、ブレード速度検出部26にて検出されたブレード速度、あるいは、図示しない電流センサの値に基づいてモータロック発生の有無を判定する。CPU21には、さらに、ワイパブレード4a,4bが上反転位置を超えて移動するいわゆるオーバーランを検出するオーバーラン検出部28が設けられている。オーバーラン検出部28は、ブレード位置検出部25にて検出されたブレード位置と所定の上反転位置とを比較し、ワイパブレード4a,4bのオーバーラン発生の有無を検出する。
また、CPU21には、FETモジュール10内の回路故障(例えば、正転駆動回路C1のFET34c,34dのオープン故障)を検出する回路故障検出部29を有している。回路故障検出部29は、正転駆動回路C1の状態を常時監視しており、回路の電流値や電圧値等に基づいて、回路故障発生の有無を検出する。加えて、CPU21には、ワイパモータ7のロック発生や、ワイパブレード4a,4bのオーバーラン、正転駆動回路C1の故障などが生じた場合に、ワイパモータ7の駆動形態を切り換える作動モード切換部30が設けられている。ワイパモータ7は、作動モード切換部30の指令に基づいて、「通常作動モード」、「正逆転モード」、「エマージェンシーモード」の3つのモードにて駆動制御される。
このような構成を備えたワイパシステム1では、次のような制御処理が行われる。図4は、本発明による制御処理の手順を示すフローチャートであり、図4の処理はコントローラ9によって実行される。図4の制御処理では、まず、ステップS1にて、モータロック検出部27により、ワイパモータ7がロック状態となっているか否かが判定される。ワイパモータ7がロック状態ではない場合はステップS2に進み、ブレード位置検出部25により、ワイパブレード4a,4bがオーバーランしていないかどうかが判定される。この場合、ワイパブレード4a,4bのオーバーランは、高速走行時の風圧によって生じ易いことから、オーバーラン検出部28は、車速が所定値以上となった場合は、オーバーラン発生の蓋然性が高いとして「オーバーラン発生」と擬制する。
ステップS1にて「ロック状態」、ステップS2にて「オーバーラン発生」と判定された場合には、ステップS3に進み「正逆転モード」を実行する。「正逆転モード」は、作動モード切換部30により、決定・実施される。前述のように、ワイパシステム1では、通常時は、正転駆動回路C1によりワイパモータ7を正転(一方向回転)させてワイパブレード4a,4bを作動させている。これに対し、作動モード切換部30が「正逆転モード」を実行すると決定した場合は、CPU21は、第1及び第2駆動回路23,24によって、FET34b〜34eを適宜オンオフし、ワイパモータ7を正逆転駆動させる。すなわち、FET34a,34c,34dをON状態にすることにより、ワイパモータ駆動部32の正転駆動回路C1を開通させてワイパモータ7を正転させ、ワイパブレード4aの往路動作(下反転位置→上反転位置)を行わせる。また、FET34a,34b,34eをON状態とすることにより、逆転駆動回路C2を開通させてワイパモータ7を逆転させ、ワイパブレード4aの復路動作(上反転位置→下反転位置)を行わせる。
「正逆転モード」では、ブレード位置検出部25から取得したワイパブレード4a,4bの位置情報に基づいて、ワイパモータ7が正逆転制御される。これにより、ガラス面上の上下反転位置間にてワイパブレード4a,4bが往復払拭動作を行う。なお、「ロック状態」により「正逆転モード」に移行した場合は、「ロック状態」が発生したワイパブレード4a,4bの位置が記憶され、その位置と反転位置との間で往復払拭動作が実施される。従って、積雪や障害物等によってワイパモータ7がロックした場合でも、モータ停止状態とならず、ワイパブレード4a,4bが障害から離脱するように反転動作し、視界確保の延命が図られる。また、高速走行時等にワイパブレード4a,4bのオーバーランが生じても、ブレード位置情報に基づいてワイパモータ7が正逆転制御されるため、状況に応じてブレード作動角度を調整でき、所定の反転位置を保証することが可能となる。
次に、ステップS1,2にて「ロック状態」や「オーバーラン発生」が検出されなかった場合には、ステップS4に進み、正転駆動回路C1の故障の有無が判定される。ステップS4にて、正転駆動回路C1は正常であることが確認されると、ステップS5に進み、「通常作動モード」による制御が行われ、そのままモータの一方向回転駆動が維持されルーチンを抜ける。一方、ステップS4にて、正転駆動回路C1の故障が検出された場合は、ステップS6に進み、「エマージェンシーモード」が実施される。
「エマージェンシーモード」では、正転駆動回路C1に代えて、逆転駆動回路C2によってワイパモータ7が駆動され、ワイパモータ7は逆回転駆動される。前述のように、ワイパシステム1は、モータが正転・逆転の何れの方向に回転しても、フロントガラス5上にてワイパブレード4a,4bが揺動するようになっており、「エマージェンシーモード」となった場合でも、ワイパブレード4a,4bは、通常時と変わりなくフロントガラス5上を揺動する。但し、正転駆動回路C1には故障が生じているため、故障発生を運転者に通知すべく、故障インジケータの点灯や、ブレード動作速度増加(HI作動とする)などの故障通知動作が行われる。これにより、正転駆動回路C1に故障が生じても、逆転駆動回路C2をそのバックアップとして用いてワイパモータ7の動作が維持されるので、回路故障時においてもワイパブレード4a,4bの払拭動作を継続させることができ、運転者の視界を確保することが可能となる。また、故障通知動作により、運転者に対し故障発生を確実に知らせることができる。
このように、ワイパシステム1は、モータの回転方向によらずワイパブレード4a,4bが揺動可能となっており、ブレードの動作状況や駆動回路の状態に応じて、ワイパモータ7の作動モードを「通常作動モード」から「正逆転モード」や「エマージェンシーモード」に切り換えることができる。このため、「ロック状態」や「オーバーラン発生」の場合は、「正逆転モード」にて、モータ停止を回避して視界確保を図ったり、ブレード状況に応じて作動角度を調整して反転位置の安定化を図ったりすることが可能となる。また、回路故障の際も、「エマージェンシーモード」により、モータ停止を回避してワイパブレードを継続作動させることができ、運転者の視界確保を図ることが可能となる。
本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
例えば、前述の実施形態では、ブラシ付きモータを駆動源としたワイパシステムに本発明を適用した例を示したが、本発明は、ブラシレスモータを駆動源とするワイパシステムにも適用可能である。図5は、ブラシレスモータ(ワイパモータ)51を用いたワイパシステムにて使用されるコントローラの回路構成を示すブロック図である。なお、図5において図2のコントローラ9と同様の部分については、同一の符号を付しその説明は省略する。図5に示すように、ワイパシステムでは、逆接続防止用のFET52aと各相駆動用のFET52b〜52gを備えたFETモジュール53が使用されている。CPU21は、第1及び第2駆動回路23,24によって、FET52b〜52gを適宜オンオフして3相の回転磁界を形成し、ブラシレスモータ51を正逆転駆動させる。
また、コントローラ9内のFETモジュール10として、図5に示したような3相ブラシレスモータの駆動用に使用される汎用のFETモジュール53を使用しても良い。通常、3相駆動用のFETモジュールには、逆接続防止用1個(FET52a)と、各相駆動用2個×3の合計7個のFET52b〜52gが含まれている。すなわち、汎用の7FETモジュールには、逆接続防止用の他に6個のFET52b〜52gが搭載されている。これに対し、前記実施形態のワイパシステムにおいては、ワイパモータ7の正逆転駆動に4個のFETが必要であり、モータ駆動用として6個のFETを有するFETモジュール53も十分に利用可能である。このため、前記実施形態のワイパシステムに対し、FETモジュール53のような安価な汎用モジュールを使用することも可能である。なお、7FETモジュールの場合、FETが2個余剰となるが、これをウインドウォッシャ装置に使用されるウォッシャモータの駆動や、リヤワイパの駆動などに利用することも可能である。
一方、システムが停止し、下反転位置にてブレードが停止したとき、その状態が長時間持続するとブレードラバーに曲げ癖が付いてしまうおそれがある。このため、ラバーの癖付きを防止すべく、ワイパスイッチがOFFされ、ワイパブレードが下反転位置に停止したとき、下反転位置からリップが折返す角度だけモータを回転させ、リップ部分を往路動作方向に直しておく「リップ折り返し動作」を行わせても良い。この「リップ折り返し動作」は、コントローラ9内に設けたタイマ41にて、ワイパモータ7が長時間(例えば、10分間)作動していない場合に実施される。従って、雨が止んだり、車を駐車したりしてワイパスイッチやイグニッションスイッチがOFFされ、所定時間を超えてワイパモータ7が停止していると、コントローラ9内のリップ反転動作部42により、ワイパモータ7が往路側に少しだけ駆動される。これにより、ブレードラバーのリップが往路動作方向に折り返され、反対方向に曲げ癖が付いてしまうのを防止することができる。
さらに、前述の実施形態では、通常作動モード以外に、ロック時やオーバーラン時における「正逆転駆動モード」と、正転駆動回路C1故障時における「エマージェンシーモード」を共に有する制御形態を示したが、例えば、「通常作動モード」と「正逆転駆動モード」を有し「エマージェンシーモード」を有さない形態や、「通常作動モード」と「「エマージェンシーモード」を有し「正逆転駆動モード」を有さない形態のように、「通常作動モード」と一方の作動モードのみを実施する制御装置・制御方法も採用可能である。
1 ワイパシステム
2a,2b ワイパアーム
3 リンク機構
4a,4b ワイパブレード
5 フロントガラス
6 モータユニット
7 ワイパモータ
8 減速機構
9 コントローラ
10 FETモジュール
21 CPU
22 車載LAN
23 第1駆動回路
24 第2駆動回路
25 ブレード位置検出部
26 ブレード速度検出部
27 モータロック検出部
28 オーバーラン検出部
29 回路故障検出部
30 作動モード切換部
31 バッテリー逆接続保護部
32 ワイパモータ駆動部
34a〜34e FET
41 タイマ
42 リップ反転動作部
51 ブラシレスモータ(ワイパモータ)
52a〜52g FET
53 FETモジュール
C1 正転駆動回路(第1回路)
C2 逆転駆動回路(第2回路)

Claims (12)

  1. 払拭面上にて往復払拭動作を行うワイパブレードと、
    前記ワイパブレードを往復払拭動させるための正逆作動可能なワイパモータと、
    前記ワイパブレードと前記ワイパモータとの間に介設され、前記ワイパモータの正逆何れの作動状態においても前記ワイパブレードを前記払拭面上にて往復動させるリンク機構と、を備えてなるワイパシステムの制御装置であって、
    該ワイパシステム制御装置は、前記ワイパモータを一方向にのみ回転させて前記ワイパブレードを往復動させる通常作動モードと、前記ワイパモータを正逆転駆動させて前記ワイパブレードを往復動させる正逆転モードと、を切り換える作動モード切換部を有し、
    該作動モード切換部は、通常時は前記通常作動モードを実施し、前記ワイパモータがロック状態となったときは前記正逆転モードを実施することを特徴とするワイパシステム制御装置。
  2. 請求項1記載のワイパシステム制御装置において、
    前記作動モード切換部はさらに、前記ワイパブレードが所定の反転位置を超えて作動するオーバーラン状態となったとき前記正逆転モードを実施することを特徴とするワイパシステム制御装置。
  3. 払拭面上にて往復払拭動作を行うワイパブレードと、
    前記ワイパブレードを往復払拭動させるための正逆作動可能なワイパモータと、
    前記ワイパブレードと前記ワイパモータとの間に介設され、前記ワイパモータの正逆何れの作動状態においても前記ワイパブレードを前記払拭面上にて往復動させるリンク機構と、を備えてなるワイパシステムの制御装置であって、
    該ワイパシステム制御装置は、前記ワイパモータを一方向にのみ回転させて前記ワイパブレードを往復動させる通常作動モードと、前記ワイパモータを正逆転駆動させて前記ワイパブレードを往復動させる正逆転モードと、を切り換える作動モード切換部を有し、
    該作動モード切換部は、通常時は前記通常作動モードを実施し、前記ワイパブレードが所定の反転位置を超えて作動するオーバーラン状態となったときは前記正逆転モードを実施することを特徴とするワイパシステム制御装置。
  4. 請求項1〜3の何れか1項に記載のワイパシステム制御装置において、
    当該ワイパシステム制御装置はさらに、前記ワイパモータを一方向に回転させる第1回路と、前記ワイパモータを前記第1回路とは逆方向に回転させる第2回路と、を有し、
    前記作動モード切換部は、前記通常作動モード時には前記第1回路によって前記ワイパモータを一方向に駆動し、前記正逆転モード時には前記第1回路と前記第2回路によって前記ワイパモータを正逆転駆動させることを特徴とするワイパシステム制御装置。
  5. 請求項1〜4の何れか1項に記載のワイパシステム制御装置において、
    当該ワイパシステム制御装置はさらに、前記ワイパモータを一方向に回転させる第1回路と、前記ワイパモータを前記第1回路とは逆方向に回転させる第2回路と、を有し、
    前記作動モード切換部は、前記第1回路が故障した場合、前記第2回路によって前記ワイパモータを駆動するエマージェンシーモードを実施することを特徴とするワイパシステム制御装置。
  6. 払拭面上にて往復払拭動作を行うワイパブレードと、
    前記ワイパブレードを往復払拭動させるための正逆作動可能なワイパモータと、
    前記ワイパブレードと前記ワイパモータとの間に介設され、前記ワイパモータの正逆何れの作動状態においても前記ワイパブレードを前記払拭面上にて往復動させるリンク機構と、を備えてなるワイパシステムの制御装置であって、
    前記ワイパモータを一方向に回転させて前記ワイパブレードを往復動させる第1回路と、
    前記ワイパモータを前記第1回路とは逆方向に回転させて前記ワイパブレードを往復動させる第2回路と、
    前記第1回路及び第2回路に接続され、前記第1回路によって前記ワイパモータを駆動する通常作動モードと、前記第1回路が故障した場合、前記第2回路によって前記ワイパモータを駆動するエマージェンシーモードとを切り換える作動モード切換部と、を有することを特徴とするワイパシステム制御装置。
  7. 払拭面上にて往復払拭動作を行うワイパブレードと、
    前記ワイパブレードを往復払拭動させるための正逆作動可能なワイパモータと、
    前記ワイパブレードと前記ワイパモータとの間に介設され、前記ワイパモータの正逆何れの作動状態においても前記ワイパブレードを前記払拭面上にて往復動させるリンク機構と、を備えてなるワイパシステムの制御方法であって、
    前記ワイパモータを一方向にのみ回転させて前記ワイパブレードを往復動させる通常作動モードと、前記ワイパモータを正逆転駆動させて前記ワイパブレードを往復動させる正逆転モードと、を有し、
    通常時は前記通常作動モードを実施し、前記ワイパモータがロック状態となったときは前記正逆転モードを実施することを特徴とするワイパシステム制御方法。
  8. 請求項7記載のワイパシステム制御方法において、
    前記正逆転モードはさらに、前記ワイパブレードが所定の反転位置を超えて作動するオーバーラン状態となったとき実施されることを特徴とするワイパシステム制御方法。
  9. 払拭面上にて往復払拭動作を行うワイパブレードと、
    前記ワイパブレードを往復払拭動させるための正逆作動可能なワイパモータと、
    前記ワイパブレードと前記ワイパモータとの間に介設され、前記ワイパモータの正逆何れの作動状態においても前記ワイパブレードを前記払拭面上にて往復動させるリンク機構と、を備えてなるワイパシステムの制御方法であって、
    前記ワイパモータを一方向にのみ回転させて前記ワイパブレードを往復動させる通常作動モードと、前記ワイパモータを正逆転駆動させて前記ワイパブレードを往復動させる正逆転モードと、を有し、
    通常時は前記通常作動モードを実施し、前記ワイパブレードが所定の反転位置を超えて作動するオーバーラン状態となったときは前記正逆転モードを実施することを特徴とするワイパシステム制御方法。
  10. 請求項7〜9の何れか1項に記載のワイパシステム制御方法において、
    当該ワイパシステムはさらに、前記ワイパモータを一方向に回転させる第1回路と、前記ワイパモータを前記第1回路とは逆方向に回転させる第2回路と、有し、
    前記通常作動モード時には前記第1回路によって前記ワイパモータを一方向に駆動し、前記正逆転モード時には前記第1回路と前記第2回路によって前記ワイパモータを正逆転駆動させることを特徴とするワイパシステム制御方法。
  11. 請求項7〜10の何れか1項に記載のワイパシステム制御方法において、
    当該ワイパシステムはさらに、前記ワイパモータを一方向に回転させる第1回路と、前記ワイパモータを前記第1回路とは逆方向に回転させる第2回路と、を有し、
    前記第1回路が故障した場合、前記第2回路によって前記ワイパモータを駆動するエマージェンシーモードを実施することを特徴とするワイパシステム制御方法。
  12. 払拭面上にて往復払拭動作を行うワイパブレードと、
    前記ワイパブレードを往復払拭動させるための正逆作動可能なワイパモータと、
    前記ワイパブレードと前記ワイパモータとの間に介設され、前記ワイパモータの正逆何れの作動状態においても前記ワイパブレードを前記払拭面上にて往復動させるリンク機構と、を備えてなるワイパシステムの制御方法であって、
    該ワイパシステムはさらに、前記ワイパモータを一方向に回転させて前記ワイパブレードを往復動させる第1回路と、前記ワイパモータを前記第1回路とは逆方向に回転させて前記ワイパブレードを往復動させる第2回路と、を有し、
    通常時は、前記第1回路によって前記ワイパモータを駆動する通常作動モードを実施し、前記第1回路が故障した場合は、前記第2回路によって前記ワイパモータを駆動するエマージェンシーモードを実施することを特徴とするワイパシステム制御方法。
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