JP2016213652A - 光送信機及び光伝送システム - Google Patents

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Abstract

【課題】小型化及び構成の簡易化を図りつつ、光変調器の調整中に光変調器から出力される光による悪影響の発生を防止することができる光送信機及び光伝送システムを提供する。【解決手段】光送信機は、互いに異なる波長を持つ、第1の波長の光と第2の波長の光とを選択的に出力する光源10と、光源10から出力された光を変調し、変調された光を出力する光変調器20と、光変調器20から出力された光の内の、第1の波長の光を遮断し、第2の波長の光を透過させる波長選択部60と、光源10及び光変調器20を制御する制御部30と、を備える。制御部30は、光源10に第1の波長の光を出力させているときに、光変調器20の動作条件の最適点を決定し、光変調器20の動作条件を決定された最適点に基づいて設定して、光源10に第2の波長の光を出力させる。【選択図】図2

Description

本発明は、光送信機及び光伝送システムに関し、特に、光変調器の調整中に光変調器から出力される光による影響を回避する技術に関する。
インターネット、携帯電話、及びスマートフォン等の普及、並びに、提供されるサービスの多様化及び大容量化に伴い、メトロエリアからバックボーンエリアにおける光通信ネットワークに求められる伝送容量は、増加の一途を辿っている。光通信ネットワークにおける伝送容量の増加に伴い、光通信ネットワークを扱う局舎にできるだけ多くの伝送装置が収容できるようにするため、伝送装置としての光送信機の小型化が要求されている。
図1は、一般的な光送信機300の構成を概略的に示すブロック図である。図1に示される光送信機300において、可変波長光源301から出力された光L10は、光変調器302を透過し、送信端子305から送信される。制御回路303が光変調器302の調整及び制御を行い、光変調器302が入力光の強度変調及び位相変調を行うことにより、電気信号生成回路304で生成され光変調器302に入力された電気信号ES10に対応する光信号L11が送信される。光変調器において強度変調及び位相変調が適切に行われるためには、光変調器の動作条件の最適点(動作最適点)を検出する必要がある。また、光変調器の動作最適点は時間とともにドリフトするため、光変調器が常に動作最適点の状態を保つように制御されることが求められる。このような光変調器の動作最適点の制御方法として、多くの方法が提案されている(例えば、特許文献1〜5参照)。
一般的に、光変調器を調整する場合、まず光変調器に光を入力し、光変調器から出力された光のモニタ結果を、制御回路にフィードバックする必要がある。このように、光変調器の調整は、光を入力した状態で行われるため、光変調器の調整完了までの期間は、光変調器から光が出力される。光変調器の調整中に光変調器から出力される光は、光伝送システムにおいて意図されていない不要な光である。このような不要な光が光伝送システムに伝送される場合、光伝送システムに何らかの悪影響を与える可能性がある。このため、光送信機には、光変調器の調整中に、不要な光を出力させない機能が求められる。
このような機能を実現するために、光変調器の後段に光可変減衰器及びその光可変減衰器を制御する制御回路を設け、調整中の光変調器から出力される光を遮断する仕組みが導入されている。
また、特許文献3は、光モジュールが不安定状態にある場合に、光出力を所定値以下に低減する光出力低減手段を設ける光モジュールを提案している。
特許第3591346号公報 特許第4397358号公報 特開2014−66968号公報 特開2014−10187号公報 特開2014−219571号公報
しかしながら、光可変減衰器及び制御回路を光変調器の後段に設ける場合、光可変減衰器及び制御回路によって実装基板上の領域が占有されるので、光送信機の小型化及び構成の簡易化が阻害される。また、特許文献3に示される光出力低減手段は、周期的信号低減手段及び第2の変調器消光制御手段等を含んでいるので、光送信機の小型化及び構成の簡易化が阻害される。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、小型化及び構成の簡易化を図りつつ、光変調器の調整中に光変調器から出力される光による悪影響の発生を防止することができる光送信機及び光伝送システムを提供することを目的とする。
本発明の第1の態様に係る光送信機は、互いに異なる波長を持つ、第1の波長の光と第2の波長の光とを選択的に出力する光源と、前記光源から出力された前記光を変調し、変調された前記光を出力する光変調器と、前記光変調器から出力された前記光の内の、前記第1の波長の光を遮断し、前記第2の波長の光を透過させる波長選択部と、前記光源及び前記光変調器を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記光源に前記第1の波長の光を出力させているときに、前記光変調器の動作条件の最適点を決定し、前記光変調器の動作条件を前記決定された最適点に基づいて設定して、前記光源に前記第2の波長の光を出力させることを特徴とする。
本発明の第2の態様に係る光伝送システムは、光送信機と、前記光送信機から送信された光を受信する光受信機と、を備え、前記光送信機は、互いに異なる波長を持つ、第1の波長の光と第2の波長の光とを選択的に出力する光源と、前記光源から出力された光を変調し、変調された前記光を出力する光変調器と、前記光源及び前記光変調器を制御する制御部と、を有し、前記制御部は、前記光源に前記第1の波長の光を出力させているときに、前記光変調器の動作条件の最適点を決定し、前記光変調器の動作条件を前記決定された最適点に基づいて設定して、前記光源に前記第2の波長の光を出力させ、前記光受信機は、前記光送信機の前記光変調器から出力された前記光の内の、前記第1の波長の光を遮断し、前記第2の波長の光を透過させる波長選択部を有することを特徴とする。
本発明の第3の態様による光伝送システムは、光送信機と、光受信機と、前記光送信機と前記光受信機との間の光伝送路に備えられた波長選択部と、を備え、前記光送信機は、互いに異なる波長を持つ、第1の波長の光と第2の波長の光とを選択的に出力する光源と、前記光源から出力された光を変調し、変調された前記光を前記光伝送路に出力する光変調器と、前記光源及び前記光変調器を制御する制御部と、を有し、前記制御部は、前記光源に前記第1の波長の光を出力させているときに、前記光変調器の動作条件の最適点を決定し、前記光変調器の動作条件を前記決定された最適点に基づいて設定して、前記光源に前記第2の波長の光を出力させ、前記波長選択部は、前記光変調器から出力された前記光の内の、前記第1の波長の光を遮断し、前記第2の波長の光を透過させることを特徴とする。
本発明によれば、光源に第1の波長の光を出力させて、光変調器の動作条件の最適点を決定する間、光送信機から出力される第1の波長の光は、波長選択部により遮断される。波長選択部は受動素子であり波長選択部を制御するために用いられる制御回路を必要としないから、制御回路のための領域は省略されることが可能である。また、波長選択部を設ける構成は、比較的容易に実現され得る。このため、本発明に係る光送信機は、小型化及び構成の簡易化を図りつつ、光変調器の調整中に光変調器から出力される光による悪影響の発生を防止することができる。
一般的な光送信機の構成を概略的に示すブロック図である。 本発明の実施の形態1に係る光送信機の構成を概略的に示すブロック図である。 実施の形態1に係る光送信機に備えられる光変調器の構成を概略的に示すブロック図である。 実施の形態1に係る光送信機の動作を示すフローチャートである。 実施の形態1に係る光送信機の動作を示すフローチャートである。 比較例としての光送信機の構成を概略的に示すブロック図である。 実施の形態1の変形例としての光送信機の構成を概略的に示すブロック図である。 本発明の実施の形態2に係る光送信機の構成を概略的に示すブロック図である。 本発明の実施の形態3に係る光送信機の構成を概略的に示すブロック図である。 本発明の実施の形態4に係る光送信機の構成を概略的に示すブロック図である。 実施の形態4に係る光送信機に備えられる変調選択機能部の構成を概略的に示す図である。 本発明の実施の形態5に係る光伝送システムの構成を概略的に示すブロック図である。 本発明の実施の形態6に係る光伝送システムの構成を概略的に示すブロック図である。
《1》実施の形態1
《1−1》構成
図2は、本発明の実施の形態1に係る光送信機1の構成を概略的に示すブロック図である。図2に示されるように、光送信機1は、互いに異なる波長を持つ、第1の波長の光と第2の波長の光とを選択的に出力する光源としての可変波長光源10と、可変波長光源10から出力された光を変調し、変調された光を出力する光変調器20とを備える。また、光送信機1は、光変調器20から出力された光の内の、第1の波長の光を遮断し、第2の波長の光を透過させる波長選択部60と、可変波長光源10及び光変調器20を制御する制御部としての制御回路30とを備える。制御回路30は、可変波長光源10に第1の波長の光を出力させているときに、光変調器20の動作条件の最適点を決定(検出)し、光変調器20の動作条件を、決定された最適点に基づいて設定して、可変波長光源10に第2の波長の光を出力させる。また、光送信機1は、送信データに基づく電気信号ESを光変調器20に供給する電気信号生成部としての電気信号生成回路40を備える。
可変波長光源10は、出力される光L0の波長を変更することができる光源である。光変調器20は、電気信号生成回路40により生成される電気信号ESに基づいて、可変波長光源10から出力された光L0を変調して、変調された光L1を、電気信号ESに基づく光信号として出力する。制御回路30は、可変波長光源10から出力される光L0の波長を制御するための信号I30を出力し、また、光変調器20の動作条件を制御するための信号V30を出力する。波長選択部60は、特定の波長(予め決められた波長)の光を遮断し、前記特定の波長以外の波長の光を透過させる。波長選択部60を透過した光信号L2は、送信端子50から、光伝送路を経由して光受信機へ送信される。
図3は、実施の形態1に係る光送信機1に備えられる光変調器20の構成を概略的に示すブロック図である。図3に示されるように、光変調器20は、光導波路21、光モニタ部22、及び光導波路21を制御するための制御IF(InterFace)部23を備える。可変波長光源10から出力された光L0は、光変調器20に入力され、光導波路21を通過する。光モニタ部22は、光導波路21から送信端子50へ向かう光L1の一部の光pL1をモニタすることによって、光L1をモニタする。制御回路30は、光モニタ部22によりモニタされた値M20を読み取りながら、DC(直流)端子及び電極等を持つ制御IF部23を通じて、光導波路21の動作条件、すなわち、光変調器20の動作条件を調整する。制御回路30は、フィードバック制御を行い、光変調器20の動作条件の最適点を決定(検出)し、光変調器20の動作条件を、決定された最適点に基づいて設定する。光変調器20の動作条件が最適点に設定された場合、光変調器20は、動作最適点の状態にある。
以下の説明において、光変調器20の動作条件は、光変調器20に印加されるバイアス電圧BVの条件であり、また、光変調器20の動作条件の最適点は、例えば、光変調器20の光透過率が最大になる場合の動作条件である。なお、動作条件は、バイアス電圧BVの条件に限定されるものではなく、光変調器20の他の調整値により決定されてもよく、また、バイアス電圧BVと光変調器20の他の調整値との組合せにより決定されてもよい。また、光変調器20の動作最適点は、光変調器20の光透過率が最大になるときに限定されるものではない。例えば、光変調器20が用いられる光伝送システム及び光信号の変調等に応じて、光変調器20の光透過率が最小となるときを動作最適点としてもよく、また、光変調器20の光透過率が最大値と最小値の中間となるときを動作最適点としてもよい。
また、光変調器20は、電気信号生成回路40によって生成された電気信号ESに基づいて、可変波長光源10から出力された光L0に強度変調及び位相変調の少なくとも一方を行う信号変調部24を備える。光変調器20が動作最適点の状態にある場合に、信号変調部24は、位相変調及び強度変調を適切に行うことができる。
《1−2》動作
図4は、実施の形態1に係る光送信機1の動作を示すフローチャートである。図4は、光変調器20の調整シーケンスを示す。以下の説明においては、図2及び図3をも参照する。
最初に、制御回路30は、可変波長光源10に発光命令の信号I30を送る。制御回路30は、可変波長光源10から出力される光L0の波長を第1の波長としての調整用波長λ1に設定して、可変波長光源10から調整用波長λ1の光を出力させる(ステップS1)。調整用波長λ1の光は、波長選択部60により遮断されるものである。また、調整用波長λ1は、光伝送システムの実運用時には使用されない波長である。
次に、制御回路30は、調整用波長λ1の光を用いて光変調器20の調整を開始し、光変調器20が動作最適点の状態にあるように光変調器20の動作条件を決定する。制御回路30は、可変波長光源10に調整用波長λ1の光を出力させているときに、光変調器20から出力された調整用波長λ1の光の強度に基づいて、光変調器20の動作条件を設定する。制御回路30は、光変調器20から出力された調整用波長λ1の光の強度が最大となるときの光変調器20の動作条件を、決定された最適点とみなす。これは、光変調器20から出力された調整用波長λ1の光の強度が最大となるとき、光変調器20の光透過率が最大となるためである。制御回路30は、光モニタ部22によりモニタされた光pL1の強度M20を読み取る(ステップS2)。このとき、可変波長光源10は、一定の強度で調整用波長λ1の光L0を出力している。また、光変調器20の光透過率は、印加されるバイアス電圧BVの電圧値により変化する。制御回路30は、光pL1の強度が最大であるかどうかを判断する(ステップS3)。光pL1の強度M20が最大である場合(すなわち、光L1の強度が最大である場合)(ステップS3においてYES)、制御回路30は、光変調器20に印加されているバイアス電圧の電圧値を検出し、光変調器20の調整シーケンスを終了する。制御回路30は、検出した電圧値を動作条件の最適点として決定する。光pL1の強度M20が最大でない場合(すなわち、光L1の強度が最大でない場合)(ステップS3においてNO)、制御回路30は、制御IF23に信号V30を送り、光変調器20に印加するバイアス電圧BVの電圧値を予め決められた値だけ変更する(ステップS4)。制御IF部23は、変更された電圧値のバイアス電圧BVを光導波路21に印加する。制御回路30は、光モニタ部22によりモニタされた光pL1の強度が最大になるまで、ステップS2〜S4の処理を行う。
図4のステップS2〜S4の間、可変波長光源10から出力された光L0は、光導波路21を通り、光L1として光変調器20から出力される。しかし、光変調器20から出力された光L1は、調整用波長λ1の光であるため、波長選択部60により遮断される。このため、光変調器20から出力された光L1は、送信端子50から後段の光伝送システムに出力されることがない。このようにして、制御回路30が光変調器20を調整する期間に、光送信機1から光L1が出力されることを防止することができる。
図5は、実施の形態1に係る光送信機1の動作を示すフローチャートである。図5に示されるフローチャートは、光変調器20の微調整シーケンス(ステップS6〜S8)と、光変調器20の調整が完了し光送信機1が光伝送システムにおいて運用される場合の運用シーケンス(ステップS9〜S12)を含む。以下の説明においては、図2及び図3をも参照する。
制御回路30は、図4に示される調整シーケンスの終了後に、図5に示される動作を行う。この動作を開始する場合、制御回路30は、光変調器20の動作条件の最適点として決定された電圧値のバイアス電圧BVを光変調器20に印加している。
制御回路30は、可変波長光源10に波長変更命令の信号I30を送り、可変波長光源10から出力される光L0の波長を調整用波長λ1から運用波長λ2に切り替える(ステップS5)。制御回路30は、可変波長光源10から第2の波長の光としての運用波長λ2の光を出力させる。運用波長λ2の光は、波長選択部60で遮断されず、波長選択部60を透過する。また、運用波長λ2は、光伝送システムの実運用時に使用される波長である。
ここで、光変調器20の光透過率は、波長特性を持つ。すなわち、光変調器20の光透過率は、波長に応じて変化する。可変波長光源10から出力される光L0の波長が、調整用波長λ1から運用波長λ2に変更されたため、光変調器20の動作状態は、動作最適点の状態から僅かに異なる状態にある。そこで、制御回路30は、光変調器20の微調整を行う。制御回路30は、可変波長光源10に運用波長λ2の光L0を出力させているときに、光変調器20から出力された運用波長λ2の光の強度に基づいて、光変調器20の動作条件を設定する。制御回路30は、光モニタ部22によりモニタされた光pL1の強度M20を読み取ることによって、光L1の強度を読み取る(ステップS6)。次に、制御回路30は、光pL1の強度が最大であるかどうかを判断する(ステップS7)。光pL1の強度が最大である場合(すなわち、光L1の強度が最大である場合)(ステップS7においてYES)、制御回路30は、光変調器20に印加されているバイアス電圧を検出し、光変調器20の微調整シーケンスを終了する。制御回路30は、検出した電圧値を動作条件の新たな最適点として決定する。光pL1の強度が最大でない場合(すなわち、光L1の強度が最大でない場合)(ステップS7においてNO)、制御回路30は、制御IF部23に信号V30を送り、光変調器20に印加するバイアス電圧BVの電圧値を変更する(ステップS8)。制御IF部23は、変更された電圧値のバイアス電圧BVを光導波路21に印加する。制御回路30は、光モニタ部22によりモニタされた光pL1の強度M20が最大になるまで、ステップS6〜S8の処理を行う。
微調整シーケンス(図5のステップS6〜S8)が行われる場合、図4に示される調整シーケンスが行われているため、光変調器20の動作条件は、既に新たな最適点の近傍に設定されている。したがって、光変調器20の微調整シーケンスは、調整シーケンスに比べて僅かな時間で行われる。仮に光変調器20の微調整が行われる場合であっても、光送信機1から後段の光伝送システムに出力される光を最小限に抑えることができる。なお、微調整シーケンス(図5のステップS6〜S8)は、実行されることが望ましいが、省略可能である。
微調整シーケンスの終了後、光変調器20は、強度変調及び位相変調を行い(ステップS9)、電気信号生成回路40で生成された電気信号ESに基づく運用波長λ2の光信号として光L1を出力する。光変調器20から出力される光信号は、運用波長λ2の光信号であるため、波長選択部60により遮断されず、波長選択部60を透過する。波長選択部60を透過した運用波長λ2の光信号L2は、送信端子50から後段の光伝送システムへ送信される。このようにして、光伝送システムの運用が開始される。光伝送システムが運用されている間、光変調器20の動作最適点は、時間の経過とともに変動(ドリフト)する。制御回路30は、動作最適点のドリフトに追従するため、光変調器20から出力される光信号としての光L1を監視し、監視した結果に基づいて、光変調器20の動作条件を設定する。すなわち、制御回路30は、光モニタ部22によりモニタされた光pL1の強度M20(すなわち、光L1の強度)を読み取り(ステップS10)、光pL1の強度が最大でない場合には(ステップS11においてNO)、光pL1の強度M20(すなわち、光L1の強度)が最大になるように、制御IF部23に信号V30を送り、バイアス電圧BVの電圧値を変更する(ステップS12)。このように、制御回路30は、ステップS10〜S12に示されるフィードバック制御により、光変調器20の動作最適点の変動に追従するように、光変調器20の動作条件を制御する。
《1−3》比較例
次に、実施の形態1に係る光送信機1の比較対象としての比較例を簡単に説明する。図6は、比較例としての光送信機1aの概略的な構成を示すブロック図である。図6において、図2に示される構成要素と同一又は対応する構成要素には、図2に示される符号と同じ符号が付される。比較例としての光送信機1aは、光可変減衰器61とこれを制御する光可変減衰器制御回路62とを備えている点において、制御信号の入力を要しない受動素子である波長選択部60を備えた実施の形態1に係る光送信機1と相違する。
光可変減衰器61は、光変調器20から出力される光L1の強度を減衰させる。光可変減衰器制御回路62は、光可変減衰器61を制御して、光可変減衰器61の光減衰量を制御する。光可変減衰器制御回路62は、光変調器20が制御回路30により調整されている期間は、光可変減衰器61の減衰量を最大にし、光可変減衰器61から光L1が出力されないシャットダウン状態とする。光変調器20の調整が完了した場合、光可変減衰器制御回路62は、光可変減衰器61の減衰量を調整し、送信端子50から光信号L2が任意のパワーで送信されることを可能とする。
比較例の光送信機1aは、光可変減衰器61及び光可変減衰器制御回路62を用いることにより、光変調器20の調整中に光送信機1aから光が出力されることを防止する。しかし、光可変減衰器61及び光可変減衰器制御回路62によって占有される領域は、装置の小型化を妨げる要因となっていた。また、比較例の光送信機1aは、光可変減衰器61を制御するための光可変減衰器制御回路62を備えるため、装置の構成が複雑化していた。
《1−4》効果
実施の形態1に係る光送信機1は、光変調器20を調整する場合に、調整用波長λ1の光を用いる。調整用波長λ1の光は、波長選択部60により遮断される。また、波長選択部60は受動素子であり波長選択部60を制御するために用いられる制御回路を必要としないから、制御回路のための領域は必要ではない。このように、実施の形態1に係る光送信機1の波長選択部60は、図6に示される比較例の光送信機1aの光可変減衰器61と光可変減衰器制御回路62との組み合わせに比べて、小型であるので、実施の形態1に係る光送信機1の小型化が可能になる。
また、受動素子である波長選択部60を設ける構成は、比較的容易に実現され得る。このように、実施の形態1に係る光送信機1の波長選択部60は、図6に示される比較例の光送信機1aの光可変減衰器61と光可変減衰器制御回路62との組み合わせに比べて、簡易化された構成を有するので、実施の形態1に係る光送信機1の構成の簡易化が可能になる。
よって、実施の形態1に係る光送信機1は、装置の小型化及び構成の簡易化を図りつつ、光変調器20の調整中に光変調器20から出力される光による悪影響の発生を防止することができる。
また、図5のステップS6〜S8に示される微調整シーケンスを実行する場合には、光変調器20の光透過率をより一層、最大値に近づけることができる。この微調整シーケンスは短時間で完了し、運用シーケンスに移行するので、光変調器20の微調整中に光変調器20から出力される運用波長λ2の光は僅かである。よって、システムに与える悪影響は小さい。
《1−5》実施の形態1の変形例
図7は、実施の形態1の変形例としての光送信機1bの構成を概略的に示すブロック図である。図7において、図2に示される構成要素と同一又は対応する構成要素には、図2に示される符号と同じ符号が付される。図7は、実施の形態1に係る光送信機が、一般的な光伝送システムに適用される場合の構成の一例を示す。
図7に示される例において、可変波長光源10には、ITLA(Integral Tunable Laser Assembly)が適用される。光変調器20には、LN(ニオブ酸リチウム、LiNbO)変調器が適用される。電気信号生成回路40は、信号処理LSI(Large Scale Integration)41及び電気信号増幅器42を含む。波長選択部60には、バンドパスフィルタが適用される。バンドパスフィルタは、受動素子であるため、バンドパスフィルタを制御するために用いられる制御回路を必要としない。
信号処理LSI41は、送信データを電気信号ES0として生成する。電気信号増幅器42は、信号処理LSI41により生成された電気信号ES0を増幅して、電気信号ESを生成する。LN変調器20は、ITLA10から出力された光L0に増幅された電気信号ESに基づいて変調を行い、例えば、DP−QPSK(Dual Polarization−Quadrature Phase Shift Keying)変調等がされた光信号としての光L1を出力する。制御回路30は、LN変調器20を調整する場合に、LN変調器から出力される光の一部の強度(例えば、光パワー値及び光電変換した電流値等)をモニタしている。
ITLAの仕様は、OIF(Optical Internetworking Forum)−ITLA−MAS(Multi Source Agreement)等により規定される。また、ITLAの可変波長幅は、光通信で用いられる波長帯であるL−band(1565nm〜1625nm)又はC−band(1530nm〜1565nm)等に対応する。また、ITLAの可変波長帯域は、L−band及びC−bandの全ての波長帯(Full−band)に対応する場合も可能である。調整用波長λ1は、光送信機1bが適用される光伝送システムにおいて任意に設定することが可能である。例えば、光伝送システムの運用波長λ2がC−bandである場合、調整用波長λ1をL−bandに設定することも可能である。この場合、バンドパスフィルタは、調整用波長λ1を含むL−bandの光を遮断し、C−bandの光を透過させるものが選択される。
なお、調整用波長λ1が光伝送システムの運用において使用される波長帯に含まれず、調整用波長λ1の光が光送信機1bから出力されても光伝送システムに影響を与えないことが判明している場合には、波長選択部60は、光送信機1bの構成から省略されることも可能である。しかし、光伝送路を経由して光送信機1bに接続される光受信機などの装置は、調整用波長λ1の光の影響を受ける装置に交換される場合があり得る。よって、光送信機1bなどのように、波長選択部を備えることが望ましい。
《2》実施の形態2
図8は、本発明の実施の形態2に係る光送信機1cの構成を概略的に示すブロック図である。図8において、図2に示される構成要素と同一又は対応する構成要素には、図2に示される符号と同じ符号が付される。実施の形態2に係る光送信機1cは、記憶部70を備えている点が、実施の形態1に係る光送信機1と相違する。
記憶部70は、光変調器20の光透過率の波長特性に関する調整値を予め記憶している。調整値は、例えば、調整用波長λ1から運用波長λ2に波長を変更した際に生じる光変調器20の光透過率の差分(変化分)に対応する、バイアス電圧のオフセット値である。このオフセット値でバイアス電圧にオフセットをかけることにより、波長の違いに対応する光透過率の差分を、キャンセルすることができる。なお、調整値はバイアス電圧に関する数値に限定されるものではなく、他の動作条件に関する数値を含むようにしてもよい。記憶部70は、調整値の各々をテーブルとして保有する。
制御回路30は、調整用波長λ1から運用波長λ2に切り替えて可変波長光源10に運用波長λ2の光を出力させるときに、調整用波長λ1の光について決定された最適点を、記憶部70に記憶された調整値を用いて調整した新たな最適点を、光変調器20の動作条件として設定する。制御回路30は、記憶部70のテーブルを参照して(M30)、テーブルから調整値V70を取得する。制御回路30は、取得した調整値V70を用いて、光変調器20の動作条件を調整する。このため、制御回路30は、光変調器20の微調整シーケンス(図5に示されるステップS6〜S8)を行わずに、光変調器20を動作最適点の状態にすることができる。
実施の形態2に係る光送信機1cは、図5のステップS1〜S7に示される調整シーケンス後に、調整用波長λ1から運用波長λ2に波長を変更した際に生じる光変調器20の光透過率の差分(変化分)に対応する、バイアス電圧のオフセット値を用いて、調整を行うので、光変調器20の光透過率をより一層、最大値に近づけることができる。このため、実施の形態2に係る光送信機1cは、微調整シーケンス(図5のステップS6〜S8)を省略することが可能になる。
以上に説明した点を除き、実施の形態2に係る光送信機1cは、実施の形態1に係る光送信機1と同じである。
《3》実施の形態3
図9は、本発明の実施の形態3に係る光送信機1dの構成を概略的に示すブロック図である。図9において、図2に示される構成要素と同一又は対応する構成要素には、図2に示される符号と同じ符号が付される。実施の形態3に係る光送信機1dは、波長選択部60の代わりにファイバグレーティング(ファイバブラッググレーティング、FBG)63を備えている点が、実施の形態1に係る光送信機1と相違する。
ファイバグレーティング63は、光変調器20と送信端子50との間の光ファイバ64にファイバグレーティング処理を施すことにより形成される。光変調器20から出力される光L0が調整用波長λ1の光である場合、ファイバグレーティング63は、調整用波長λ1の光を反射して、ファイバグレーティング63を透過させない。また、光変調器20から出力される光L0が運用波長λ2の光である場合、ファイバグレーティング63は、運用波長λ2の光を透過させる。ファイバグレーティング63は、ファイバグレーティングを備えるための領域を必要としない。このため、実施の形態3に係る光送信機1dは、装置の大きさを変更せずに、調整中の光変調器20から出力される光が光送信機1dから出力されることを防止して、不要な光による悪影響の発生を防止することができる。
以上に説明した点を除き、実施の形態3に係る光送信機1dは、実施の形態1に係る光送信機1と同じである。
《4》実施の形態4
図10は、本発明の実施の形態4に係る光送信機1eの構成を概略的に示すブロック図である。図10において、図2に示される構成要素と同一又は対応する構成要素には、図2に示される符号と同じ符号が付される。実施の形態4に係る光送信機1eは、光変調部25及び波長選択部65の両方を有する変調選択機能部210を備えている点が、光変調部25と波長選択部65とを別々に有する実施の形態1に係る光送信機1と相違する。
図11は、実施の形態4に係る光送信機1eに備えられる変調選択機能部210の構成を概略的に示す図である。変調選択機能部210は、光変調部25と波長選択部65とを有する。光変調部25は、可変波長光源10から出力された光L0を変調する光変調用導波路212を備える。また、光変調部25は、図3に示される光モニタ部22、制御IF部23、及び信号変調部24を備える。波長選択部65は、グレーティングであり、光変調部25から出力された光L1が通る光導波路上に配置されている。光変調部25と波長選択部65とは、同じ光導波路基板211に形成されている。
波長選択部65は、グレーティングである。光変調部25に入力される光L0が調整用波長λ1の光である場合、波長選択部65は、調整用波長λ1の光を反射して波長選択部65を透過させない。また、光変調部25に入力される光L0が運用波長λ2の光の場合、波長選択部65は、運用波長λ2の光を透過させる。実施の形態4においては、光変調用導波路212と波長選択部65とが同じ光導波路基板211に形成されている。実施の形態1に係る光送信機1が光変調器20及び波長選択部60を備えているが、実施の形態4に係る光送信機1eは、光変調器20及び波長選択部60を備える必要がない。また、実施の形態4に係る光送信機1eは、実施の形態3に示されるようにファイバグレーティング63を備えるための領域を必要としない。したがって、実施の形態4に係る光送信機1eは、実施の形態1及び4に係る光変調機よりも小型の装置を実現することができる。
以上に説明した点を除き、実施の形態4に係る光送信機1eは、実施の形態1に係る光送信機1と同じである。
《5》実施の形態5
実施の形態1から4においては、調整用波長λ1の光を用いた光変調器の調整中に光送信機から光が出力されることを防止することにより、光変調器から出力される光による悪影響が光伝送システムに及ぶことを避けていた。これに対し、実施の形態5に係る光伝送システムは、光送信機から光が出力される場合であっても、光送信機から出力される光による悪影響が発生することを防止することができる。
図12は、本発明の実施の形態5に係る光伝送システム200の構成を概略的に示すブロック図である。図12において、図2に示される構成要素と同一又は対応する構成要素には、図2に示される符号と同じ符号が付される。実施の形態5に係る光伝送システム200の光送信機1fは、波長選択部を備えておらず、光送信機1fから送信された光信号を受信する光受信機4に波長選択部60aが備えられている点が、実施の形態1に係る光送信機1と異なる。
光伝送システム200は、光送受信機100と光送受信機100aとを含む。光送受信機100と光送受信機100aとは、光ケーブルなどの光伝送路110及び120によって、光通信可能に接続されている。また、光伝送システム200は、互いに光通信可能な3台以上の光送受信機を含んでもよい。
光送受信機100は、光送信機1fと光受信機2とを備える。光送信機1fは、可変波長光源10、光変調器20、制御回路30、電気信号生成回路40、及び送信端子50を備える。また、光受信機2は、対向する光送受信機100a(光送信機3)から送信される光信号を受信する受信端子80、波長選択部60、及び光信号の処理を行う受信処理部90を備える。
また、光送受信機100aは、光送信機3と光受信機4とを備える。光送信機3に備えられる可変波長光源10a、光変調器20a、制御回路30a、及び電気信号生成回路40aは、それぞれ光送信機1fに備えられる可変波長光源10a、光変調器20、制御回路30、及び電気信号生成回路40の機能と同様の機能を持つ。また、光受信機4に備えられる受信端子80a、波長選択部60a、及び受信処理部90aは、それぞれ光受信機2に備えられる受信端子80、波長選択部60、及び受信処理部90aの機能と同様の機能を持つ。送信端子50と受信端子80aは光伝送路110により接続される。送信端子50aと受信端子80は光伝送路120により接続される。
光伝送システム200において、可変波長光源10から出力された光L0は、光変調器20により変調される。変調された光L1は、光変調器20から光信号として出力される。光変調器20から出力された光信号は、送信端子50から送信され、光伝送路110を通じて受信端子80aまで伝送される。受信端子80aにより受信された光信号が調整用波長λ1の光であるときには、光信号は、波長選択部60aにより遮断される。受信端子80aにより受信された光信号が運用波長λ2の光であるときには、光信号L1は波長選択部60aを透過し、透過した光信号L2が、受信処理部90aにおいて処理される。
同様に、光伝送システム200において、可変波長光源10aから出力された光L0aは、光変調器20aにより変調される。変調された光L1aは、光変調器20aから光信号として出力される。光変調器20aから出力された光信号は、送信端子50aから送信され、光伝送路120を通じて受信端子80まで伝送される。受信端子80により受信された光信号が調整用波長λ1の光であるときには、光信号は、波長選択部60により遮断される。受信端子80により受信された光信号が運用波長λ2の光であるときには、光信号は波長選択部60を透過し、透過した光信号L2aが、受信処理部90において処理される。
光受信機4の波長選択部60aは、光送受信機100から出力される光の内の、光送受信機100において用いられる調整用波長λ1の光を遮断し、運用波長λ2の光を透過させる。このため、光変調器20の調整中に調整用波長λ1の光が光送信機1fから出力される場合、調整用波長λ1の光は、波長選択部60aにより遮断される。波長選択部60は、受動素子であるため、波長選択部60のための制御回路を必要としない。また、光受信機2の波長選択部60は、光送受信機100aから出力される光の内の、光送受信機100aにおいて用いられる調整用波長λ1の光を遮断し、運用波長λ2の光を透過させる。このため、光変調器20aの調整中に調整用波長λ1の光が光送信機3から出力される場合、調整用波長λ1の光は、波長選択部60により遮断される。波長選択部60aについても、波長選択部60と同様に制御回路を必要としない。
このように、光送受信機100において光変調器20の調整が行われ調整用波長λ1の光が出力される場合、波長選択部60aが調整用波長λ1の光を遮断する。このため、光送受信機100の光変調器20の調整中に、光変調器20から出力される光が光送受信機100aに入力することを防止することができる。また、光送受信機100aの光変調器20aの調整中においても、光変調器20aから出力される光が光送受信機100に入力することを防止することができる。したがって、実施の形態5における光伝送システムは、光伝送システムに含まれる光送受信機の小型化及び構成の簡易化を図りつつ、光変調器の調整中に光変調器から出力される光による悪影響の発生を防止することができる。
以上に説明した点を除き、実施の形態5における光送信機1f及び3は、実施の形態1に係る光送信機1と同じである。
以上に説明したように、実施の形態5における光送信機1f及び3は、光変調器20及び20aを調整する場合に、調整用波長λ1の光を用いる。調整用波長λ1の光は、波長選択部60a及び60により遮断される。また、波長選択部60a及び60は受動素子であり波長選択部60a及び60を制御するために用いられる制御回路を必要としないから、制御回路のための領域は必要ではない。このように、実施の形態5に係る光送信機1f及び3の波長選択部60a及び60は、小型であるので、実施の形態5に係る光送受信機100及び100aの小型化が可能になる。
また、受動素子である波長選択部60a及び60を設ける構成は、比較的容易に実現され得る。このように、実施の形態1に係る光送受信機100及び100aは、簡易化された構成を有するので、光送受信機100及び100aの構成の簡易化が可能になる。
よって、実施の形態5に係る光伝送システムは、光送受信機100及び100aの小型化及び構成の簡易化を図りつつ、光変調器20及び20aの調整中に光変調器20及び20aから出力される光による悪影響の発生を防止することができる。
なお、以上の説明において、調整用波長λ1及び運用波長λ2が、それぞれ光送受信機100及び光送受信機100aにおいて用いられることを示しているが、本発明はこれに限定されない。光送受信機100及び光送受信機100aにおいて、異なる調整用波長及び運用波長が用いられてもよい。
《6》実施の形態6
図13は、本発明の実施の形態6に係る光伝送システム200aの構成を概略的に示すブロック図である。図13において、図12に示される構成要素と同一又は対応する構成要素には、図12に示される符号と同じ符号が付される。実施の形態6に係る光伝送システム200aは、波長選択部60及び60aが光伝送路110a及び120aにそれぞれ配置されている点が、実施の形態5に係る光伝送システム200と異なる。
実施の形態6に係る光伝送システム200aは、光伝送路110a及び120a上に調整用波長λ1の光を遮断する波長選択部60a及び60を備えることによって構築されるので、既存のシステムを改修して、本発明が適用された光伝送システムとする場合に特に有効である。
以上に説明した点を除き、実施の形態6に係る光伝送システム200aは、実施の形態5に係る光伝送システム200と同じである。
《7》変形例
本発明は、上記実施の形態1から6に説明されたものに限定されない。本発明は、発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変更をすることが可能である。例えば、実施の形態の各々は、他の実施の形態と適宜、組み合わされることもできる。
1,1a,1b,1c,1d,1e,1f,3 光送信機、 2,2a,4,4a 光受信機、 10,10a 波長可変光源、 20,20a 光変調器、 21,21a 光導波路、 22 光モニタ部、 23 制御IF部、 24 信号変調部、 25 光変調部、 30,30a 制御回路、 40,40a 電気信号生成回路、 50,50a 送信端子、 60,60a,65 波長選択部、 63 ファイバグレーティング、 70 記憶部、 80,80a 受信端子、 90,90a 受信処理部、 100,100a,100b,100c 光送受信機、 110,110a,120,120a 光伝送路、 200,200a 光伝送システム、 210 変調選択機能部、 211 光導波路基板、 212 光変調用導波路。

Claims (14)

  1. 互いに異なる波長を持つ、第1の波長の光と第2の波長の光とを選択的に出力する光源と、
    前記光源から出力された前記光を変調し、変調された前記光を出力する光変調器と、
    前記光変調器から出力された前記光の内の、前記第1の波長の光を遮断し、前記第2の波長の光を透過させる波長選択部と、
    前記光源及び前記光変調器を制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記光源に前記第1の波長の光を出力させているときに、前記光変調器の動作条件の最適点を決定し、
    前記光変調器の動作条件を前記決定された最適点に基づいて設定して、前記光源に前記第2の波長の光を出力させる
    ことを特徴とする光送信機。
  2. 前記光変調器の動作条件は、前記制御部が前記光変調器に印加するバイアス電圧の条件であることを特徴とする請求項1に記載の光送信機。
  3. 前記制御部は、前記光源に前記第1の波長の光を出力させているときに、前記光変調器から出力された前記第1の波長の光の強度に基づいて、前記光変調器の動作条件を設定することを特徴とする請求項1または2に記載の光送信機。
  4. 前記制御部は、前記光源に前記第1の波長の光を出力させているときに、前記光変調器から出力された前記第1の波長の光の強度が最大となるときの前記光変調器の動作条件を、前記決定された最適点とみなすことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の光送信機。
  5. 送信データを電気信号として生成する電気信号生成部をさらに備え、
    前記光変調器は、前記電気信号に基づいて前記光源から出力された前記第2の波長の光を変調して、前記電気信号に基づく第2の波長の光信号を出力する、
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の光送信機。
  6. 前記波長選択部は、バンドパスフィルタ及びファイバグレーティングのいずれかであることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の光送信機。
  7. 前記光変調器と前記波長選択部とは、同じ光導波路基板に形成され、
    前記波長選択部は、前記光導波路基板内に形成されたグレーティングである
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の光送信機。
  8. 前記光変調器の光透過率の波長特性に関する調整値を予め記憶する記憶部をさらに備え、
    前記制御部は、前記光源に前記第2の波長の光を出力させるときに、前記第1の波長の光についての前記決定された最適点を、前記調整値を用いて調整して得られた新たな最適点を、前記光変調器の動作条件として設定する、
    ことを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の光送信機。
  9. 前記制御部は、
    前記光変調器の動作条件を前記決定された最適点に基づいて設定して、前記光源に前記第2の波長を出力させた後に、前記光変調器の動作条件の新たな最適点を決定し、
    前記光変調器の動作条件を前記新たな最適点に基づいて設定する
    ことを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の光送信機。
  10. 前記制御部は、前記光源に前記第2の波長の光を出力させているときに、前記光変調器から出力された前記第2の波長の光の強度に基づいて、前記光変調器の動作条件を設定することを特徴とする請求項9に記載の光送信機。
  11. 前記制御部は、前記光源に前記第2の波長の光を出力させているときに、前記光変調器から出力された前記第2の波長の光の強度が最大となるときの前記光変調器の動作条件を、前記新たな最適点とみなすことを特徴とする請求項9または10に記載の光送信機。
  12. 前記制御部は、前記光変調器の動作条件を前記新たな最適点に基づいて設定した後に、前記光変調器から出力される前記第2の波長の光を監視し、前記監視した結果に基づいて、前記光変調器の動作条件を設定することを特徴とする請求項8から11のいずれか1項に記載の光送信機。
  13. 光送信機と、
    前記光送信機から送信された光を受信する光受信機と、
    を備え、
    前記光送信機は、
    互いに異なる波長を持つ、第1の波長の光と第2の波長の光とを選択的に出力する光源と、
    前記光源から出力された光を変調し、変調された前記光を出力する光変調器と、
    前記光源及び前記光変調器を制御する制御部と、
    を有し、
    前記制御部は、
    前記光源に前記第1の波長の光を出力させているときに、前記光変調器の動作条件の最適点を決定し、
    前記光変調器の動作条件を前記決定された最適点に基づいて設定して、前記光源に前記第2の波長の光を出力させ、
    前記光受信機は、前記光送信機の前記光変調器から出力された前記光の内の、前記第1の波長の光を遮断し、前記第2の波長の光を透過させる波長選択部を有する
    ことを特徴とする光伝送システム。
  14. 光送信機と、
    光受信機と、
    前記光送信機と前記光受信機との間の光伝送路に備えられた波長選択部と、
    を備え、
    前記光送信機は、
    互いに異なる波長を持つ、第1の波長の光と第2の波長の光とを選択的に出力する光源と、
    前記光源から出力された光を変調し、変調された前記光を前記光伝送路に出力する光変調器と、
    前記光源及び前記光変調器を制御する制御部と、
    を有し、
    前記制御部は、
    前記光源に前記第1の波長の光を出力させているときに、前記光変調器の動作条件の最適点を決定し、
    前記光変調器の動作条件を前記決定された最適点に基づいて設定して、前記光源に前記第2の波長の光を出力させ、
    前記波長選択部は、前記光変調器から出力された前記光の内の、前記第1の波長の光を遮断し、前記第2の波長の光を透過させる
    ことを特徴とする光伝送システム。
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