JP2016213501A - 導電性パターンを備えた構造体 - Google Patents
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Abstract
【課題】粘性部材配置位置付近において、給電部と導電性パターンとの接触面への粘性部材の侵入を防止することができる構造体を実現する。
【解決手段】給電接点部(Q)に近接して設けられる絶縁性粘性部材(4)が、該絶縁性粘性部材(4)が配置される位置から上記絶縁性粘性部材(4)が延伸される領域(P)における特定の位置に、粘性部材の凹形状阻止構造(6)を備える。
【選択図】図4
【解決手段】給電接点部(Q)に近接して設けられる絶縁性粘性部材(4)が、該絶縁性粘性部材(4)が配置される位置から上記絶縁性粘性部材(4)が延伸される領域(P)における特定の位置に、粘性部材の凹形状阻止構造(6)を備える。
【選択図】図4
Description
本発明は導電性パターンを備える構造体に関する。
従来、導電性パターンを有する基板において、基板の表裏の導通を可能とするために、パターン引き込み穴を設けた構造が知られている。
上記導電性パターンには、様々な、アンテナ等の電子部品や、配線、給電部が電気的に接続される。例えば、バネ、ガスケットなどにより構成される給電部が導電性パターンと接触することにより導通が可能となる。
また、このようなパターン引き込み穴において、絶縁性の粘性部材である接着材やグルーなどを配置することで防水性を確保することが知られている。
なお、参考技術として、従来、2枚の基板を、接着剤を用いて貼り合わせる際に、接着剤が溢れ出すのを防ぐ技術が提案されている(特許文献1)。
特許文献1には、基板とカバーガラスとの少なくとも一方に溝を設けることにより、基板とカバーガラスとを接着剤を用いて貼り合わせた際、これらの対向領域から接着剤が溢れ出るのを防止する技術が開示されている。
しかしながら、近年、特に携帯端末等においては、筐体内の部品の集積度が高くなっており、このため、絶縁性の粘性部材配置位置の付近において、給電部と導電性パターンとの接点部を設ける構造を採用するものもある。
このような構造において、給電部を導電性パターンに接触させて導通する場合、筐体の組み立て過程において、絶縁性粘性部材が給電部の接触位置に侵入し、給電部と導電性パターンとの間の導通を阻害する場合があるという問題があった。
図14を用いて説明すると次のとおりである。図14は、導電性パターンを有する従来の構造体の例を示す断面図である。構造体102は、パターン配置部材102a、導電性パターン103および絶縁性粘性部材104を備えている。
導電性パターン103は給電部材接触領域Qを備えており、給電部材接触領域Qにて給電部材101と接触することにより、導通が可能となる。
さらに、図14に例示する構造体102は、貫通孔105を備えた構造である。貫通孔105は、導電性パターン103の引き込み穴として備えられている。
また、構造体102が有する貫通孔105の壁部にも、接続パターン103cが設けられている。
表面に設けられた導電性パターン103aと、裏面に設けられた導電性パターン103bとは、接続パターン103cにより電気的に接続されている。
このような上記貫通孔105を設けることにより、構造体102の表裏の導電性パターン103の導通を可能にしている。
ここで、絶縁性粘性部材104は、貫通孔105における防水措置として、貫通孔105を塞ぐために配置されている。筐体の組み立て過程において、絶縁性粘性部材104が塗布時の流れ出し、重力、他の部材との貼り合わせによって広がって、給電部材接触領域Qに侵入すると、導電性パターン103と給電部材101との接触は阻害される。その結果、構造体102における導通が阻害されてしまう。
なお、上記特許文献1に記載された参考技術は、上述のような給電点を意識した構造ではないため、上記問題を認識していない。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、粘性部材配置位置付近に給電部との接点を設けた場合においても、給電部と導電性パターンとの接触面への粘性部材の侵入を防止することで、給電部と導電性パターンとの接触を安定させることができる構造体を実現することにある。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る構造体は、接点部材との導通を行う接点部が設けられた導電性パターンと、絶縁性を有する粘性部材と、を備えて成る構造体であって、上記接点部に近接して、上記粘性部材が配置される配置位置が設けられ、上記配置位置および上記粘性部材が延伸される位置を含む領域において、上記粘性部材を退避させるための構造を有し、上記構造は、上記配置位置と上記接点部とを結ぶ線分上には形成されておらず、当該線分上以外に形成されており、上記配置位置から上記構造の形成位置までの距離が、上記配置位置から上記接点部までの距離よりも短い。
本発明の一態様によれば、上記粘性部材を退避させるための構造(退避構造)により絶縁性を有する粘性部材の接点部への侵入を防止することができる。よって、接点部材と導電性パターンとの接触を安定させることができるという効果を奏する。
〔実施形態1〕
(凹形状阻止構造を備えた構造体の構造)
本発明の一実施形態について図1〜図10に基づいて説明すれば以下のとおりである。
(凹形状阻止構造を備えた構造体の構造)
本発明の一実施形態について図1〜図10に基づいて説明すれば以下のとおりである。
図1は、本実施形態に係る構造体を示している。(a)は本発明の一実施形態に係る構造体の組み立てを説明する断面図である。(b)は、本発明の一実施形態に係る構造体の断面図である。
図1の(a)および(b)に示すように、構造体2は、パターン配置部材2aと、導電性パターン3と、絶縁性粘性部材4とを備えて構成される。また、例示的には、パターン配置部材2aは、絶縁性粘性部材4を介して、カバー部材2bと貼り合わされる。
パターン配置部材2aは、例示的には、樹脂などからなる基板部材であり、電子回路や、パターンが実装される。パターン配置部材2aの一方の面上には、図示するとおり給電部材(接点部材)1からの給電を受けるための導電性パターン3が設けられている。なお、以下において、パターン配置部材2aにおいて、導電性パターン3が設けられ給電部材1と接触する方の面を表面(紙面下側の面)と称し、表面と反対の面を裏面と称する。
導電性パターン3は、例えば、LDS(laser direct structuring)技術、DPA(direct printed antenna)技術等によりパターン配置部材2aに形成した導電性のパターンであってもよい。導電性パターン3は給電部材接触領域(接点部)Qを備えており、給電部材接触領域Qにおいて給電部材1と接触する。給電部材1はバネまたはガスケットなどにより構成されてもよい。導電性パターン3は上記給電部材1との接触により導通となることができる。
また、パターン配置部材2aは、絶縁性粘性部材4が配置される絶縁性粘性部材配置位置P'を有する。また、パターン配置部材2aには、導電性パターン3と、絶縁性粘性部材配置位置P’との間に凹形状阻止構造6が形成されている。
絶縁性粘性部材4は、絶縁性を有する接着剤、密着性を有するグルーなどを利用することができる。
カバー部材2bは、例えば、パターン配置部材2aと同様、樹脂からなる部材により構成することができる。
構造体2の組み立てについて、さらに説明すると次のとおりである。図1の(a)に示すように、絶縁性粘性部材4が絶縁性粘性部材配置位置P'に配置され、さらに、配置された絶縁性粘性部材4に、カバー部材2bが貼り合わされることで、構造体2は、図1の(b)に示すようにパターン配置部材2aとカバー部材2bとが、絶縁性粘性部材4を介して接着した構造となる。図1の(b)の絶縁性粘性部材延伸領域Pで示すように、構造体2では、カバー部材2bが貼り合わされる前と比べて、絶縁性粘性部材4は、給電パターン側に延伸された状態となっている。また、延伸された絶縁性粘性部材4の一部は、凹形状阻止構造6に退避している。
図2は、構造体2の底面方向から見た図である。なお、図2では、導電性パターン3の図示は省略している。また、図1は図2のAA’における矢視断面図である。
ここで、図2に示すように、絶縁性粘性部材配置位置P’の中心Pxから給電部材接触領域Qの中心Qxまでの距離をd1とし、絶縁性粘性部材配置位置P’の中心Pxから凹形状阻止構造6の設置位置Sの中心Sxまでの距離をd2とする。
絶縁性粘性部材配置位置P’に配置された絶縁性粘性部材4は、カバー部材2bが貼り合わされる際の圧力などにより、絶縁性粘性部材配置位置P’を中心に放射状に延伸され、最終的には絶縁性粘性部材延伸領域P上に位置することになる。
ここで、凹形状阻止構造6を設けない場合を想定すると、絶縁性粘性部材4は、絶縁性粘性部材延伸領域Pよりもさらに広がって、給電部材接触領域Qにまで及ぶおそれがある。
そこで、放射状に延伸される絶縁性粘性部材4が給電部材接触領域Qにまで及ばないようにするために、凹形状阻止構造6は、絶縁性粘性部材配置位置P’から給電部材接触領域Qよりも近い位置に形成される。すなわち、d1>d2となる。
したがって、図2に示す絶縁性粘性部材配置位置P’の中心Pxを中心とする半径d1の円内の領域Rにおいて、凹形状阻止構造6を形成することができる。
また、凹形状阻止構造6は、パターン配置部材2aを成形する際に金型で成形しても良いし、パターン配置部材2a成形後にレーザー切削で溝を形成しても良い。
以上のように、本実施形態に係る構造体2は、粘性部材が塗布される近隣領域において、上記粘性部材退避構造である凹形状阻止構造6を有している。
これにより、導電性パターン3の給電部材接触領域Qへの絶縁性粘性部材4の侵入を防止することができる。
また、複数の凹形状阻止構造6を形成することにより、絶縁性粘性部材4の給電部材接触領域Qへの侵入をさらに効果的に防止することもできる。
なお、図1に示す凹形状阻止構造6においては、導電性パターン3が設けられていない構成としたが、これに限られず、凹形状阻止構造6において導電性パターン3が設けられていても良い。
さらに、凹形状阻止構造6を形成する壁部の角度は、凹形状阻止構造6が形成されているパターン配置部材2aの面に対し、垂直でなくても良い。
さらに、凹形状阻止構造6を形成する壁部は、曲面であってもよい。
さらに、凹形状阻止構造6を形成する壁部は、半球形状であってもよい。
また、凹形状阻止構造6は、一方の面から他方の面に貫通する貫通穴であってもよい。
続いて、図3〜図10を用いて、凹形状阻止構造6を備えた構造体2に係る具体的な実施例1〜6について説明する。
なお、以下に示す実施例に係る構造体2は、パターン配置部材2aと、導電性パターン3と、絶縁性粘性部材4とを備えている。
導電性パターン3は給電部材接触領域Qを備えており、給電部材接触領域Qにて給電部材1と接触し、導通が可能となる。
パターン配置部材2aは、表面および裏面に導電性パターン3が設けられている。
また、パターン配置部材2aは、貫通孔5および凹形状阻止構造6を備えた構造である。貫通孔5は、パターン配置部材2aに対して略垂直に設けられている。貫通孔5には、パターン配置部材2aの表裏を接続する接続パターン3cが設けられ、これにより、貫通孔5は、導電性パターン3の引き込み穴として機能する。
表面に設けられた導電性パターン3aと、裏面に設けられた導電性パターン3bとは、接続パターン3cにより電気的に接続されている。
絶縁性粘性部材4は、貫通孔5に充填され、貫通孔5を塞いでいる。このように、絶縁性粘性部材4を貫通孔5に充填することにより、貫通孔5における防水性を得ることができる。防水措置を得るために、絶縁性粘性部材4は、防水性を有する密着性のグルーにより構成することが好適である。
〔実施例1〕
(絶縁性粘性部材を貫通孔に配置、凹形状阻止構造を貫通孔と給電部材接触領域の線分上に形成)
構造体2が有する凹形状阻止構造6の一実施例について、図3を用いて説明する。
(絶縁性粘性部材を貫通孔に配置、凹形状阻止構造を貫通孔と給電部材接触領域の線分上に形成)
構造体2が有する凹形状阻止構造6の一実施例について、図3を用いて説明する。
図3は、本実施例に係る凹形状の絶縁性粘性部材阻止構造を備える構造体の一例を示した図である。
図示のとおり、凹形状阻止構造6は、貫通孔5と給電部材接触領域Qとを結ぶ線分上に形成されている。
また、導電性パターン3は、パターン配置部材2aの全域にわたって設けられていなくてもかまわない。導電性パターン3は、図3に示すように給電部材接触領域Qの付近にのみ形成されていてもよい。
絶縁性粘性部材4は、パターン配置部材2aの表面または裏面から貫通孔5に充填される。言い換えれば、絶縁性粘性部材4は、貫通孔5が設けられている位置が、絶縁性粘性部材配置位置P'である。
絶縁性粘性部材4が、貫通孔5の容積を超えて貫通孔5に充填される場合、絶縁性粘性部材4は、貫通孔5から表面にかけて溢れ出し、絶縁性粘性部材配置位置P’の中心Px(すなわち、貫通孔5の中心軸)から外側に向かって放射状(例えば、円形)に延伸する。延伸した絶縁性粘性部材4の一部は、凹形状阻止構造6に退避する。
構造体2の各構成の位置関係について、より詳しく説明すると次のとおりである。絶縁性粘性部材配置位置P’ の中心Pxから給電部材接触領域Qの中心Qxまでの距離をd1とし、絶縁性粘性部材配置位置P’の中心Pxから凹形状阻止構造6の設置位置Sの中心Sxまでの距離をd2とする。凹形状阻止構造6は絶縁性粘性部材配置位置P’から給電部材接触領域Qよりも近い位置に形成される。すなわち、d1>d2となる。
以上のように、本実施の形態に係る構造体2では、粘性部材4は貫通孔に配置されており、凹形状阻止構造6を貫通孔5と給電部材接触領域Qとを結ぶ線分上に備えている。凹形状阻止構造6は、その構造内に絶縁性粘性部材4を退避させることにより、絶縁性粘性部材4の給電部材接触領域Qへの侵入を防止することができる。
〔実施例2〕
(絶縁性粘性部材を貫通孔に配置、凹形状阻止構造を貫通孔と給電部材接触領域の線分上以外に形成)
構造体2が有する凹形状阻止構造の他の実施例について、図4を用いて説明する。
(絶縁性粘性部材を貫通孔に配置、凹形状阻止構造を貫通孔と給電部材接触領域の線分上以外に形成)
構造体2が有する凹形状阻止構造の他の実施例について、図4を用いて説明する。
図4は、本実施例に係る凹形状の絶縁性粘性部材阻止構造を備える構造体の他の例を示した図である。
本実施例と、実施例1とを比較すると、次のとおりである。実施例1では、パターン配置部材2aにおいて、凹形状阻止構造6が、給電部材接触領域Qから見て、絶縁性粘性部材配置位置P’よりも近い位置に形成されている。これに対して、本実施例では、パターン配置部材2aにおいて、凹形状阻止構造6が、給電部材接触領域Qから見て、絶縁性粘性部材配置位置P’よりも遠い位置に形成されている。
すなわち、前述の実施例1の凹形状阻止構造6は、貫通孔5と給電部材接触領域Qとを結ぶ線分上に形成されているのに対し、本実施例における凹形状阻止構造6は、貫通孔5と給電部材接触領域Qとを結ぶ線分上に形成されていない。
構造体2の各構成の位置関係について、より詳しく説明すると次のとおりである。絶縁性粘性部材配置位置P’から給電部材接触領域Qの中心Qxまでの距離をd1とし、絶縁性粘性部材配置位置P’の中心Pxから凹形状阻止構造6の設置位置Sの中心Sxまでの距離をd2とする。
凹形状阻止構造6は絶縁性粘性部材配置位置P’から、絶縁性粘性部材配置位置P’と給電部材接触領域Qとの間の距離よりも短い距離の範囲内に形成される。すなわち、d1>d2となる。本実施例においては、凹形状阻止構造6は、Qからはd1+d2だけ離れた位置に形成されるが、上記d1>d2となる条件を満たす場合であれば、どこにでも凹形状阻止構造6を形成することができる。
以上のように、本実施の形態に係る構造体2では、粘性部材4は貫通孔に配置されており、凹形状阻止構造6を貫通孔5と給電部材接触領域Qとを結ぶ線分上以外に備えている。凹形状阻止構造6は、その構造内に絶縁性粘性部材4を退避させることにより、絶縁性粘性部材4の給電部材接触領域Qへの侵入を防止することができる。
〔実施例3〕
(絶縁性粘性部材が貫通孔に配置、凹形状阻止構造が貫通孔と一体であり貫通孔と給電部材接触領域の線分上に形成)
構造体2が有する凹形状阻止構造のその他の実施例について、図5を用いて説明する。
(絶縁性粘性部材が貫通孔に配置、凹形状阻止構造が貫通孔と一体であり貫通孔と給電部材接触領域の線分上に形成)
構造体2が有する凹形状阻止構造のその他の実施例について、図5を用いて説明する。
図5は、本実施例に係る凹形状の絶縁性粘性部材阻止構造を備える構造体のその他の例を示した図である。
本実施例と、実施例1および2とを比較すると、次のとおりである。実施例1および2では、パターン配置部材2aにおいて、凹形状阻止構造6は、貫通孔5と独立して形成されている。すなわち貫通孔5の端部から任意の距離をおいて凹形状阻止構造6が形成されている。
これに対して、本実施例における凹形状阻止構造6は、貫通孔5と一体になって形成されている。言い換えれば、凹形状阻止構造6と貫通孔5とは、パターン配置部材2aの表面を介さずに連続して形成されている。
詳細には、図5で示すように、貫通孔5において、端部の一部がパターン配置部材2aの表面よりも低い(裏面側に位置する)段構造となっている。この段構造は凹形状阻止構造6として形成されている。また、凹形状阻止構造6は、絶縁性粘性部材配置位置P’の中心Pxと給電部材接触領域Qの中心位置Qxとを結ぶ線分上に形成されている。なお、凹形状阻止構造6の設置位置Sは絶縁性粘性部材配置位置P’と給電部材接触領域Qとの間に設置される。すなわち、d1>d2となる。
以上のように、本実施の形態に係る構造体2では、粘性部材4が貫通孔に配置されており、凹形状阻止構造6が貫通孔5と一体で形成され、かつ凹形状阻止構造6を貫通孔5と給電部材接触領域Qとを結ぶ線分上に備えている。凹形状阻止構造6は、その構造内に絶縁性粘性部材4を退避させることにより、絶縁性粘性部材4の給電部材接触領域Qへの侵入を防止することができる。
〔実施例4〕
(絶縁性粘性部材が貫通孔に配置、凹形状阻止構造が貫通孔と一体であり貫通孔と給電部材接触領域の直線上以外に形成)
構造体2が有する凹形状阻止構造のその他の実施例について、図6を用いて説明する。
(絶縁性粘性部材が貫通孔に配置、凹形状阻止構造が貫通孔と一体であり貫通孔と給電部材接触領域の直線上以外に形成)
構造体2が有する凹形状阻止構造のその他の実施例について、図6を用いて説明する。
図6は、本実施例に係る凹形状の絶縁性粘性部材阻止構造を備える構造体のその他の例を示した図である。
本実施例と、実施例3とを比較すると、次のとおりである。
本実施例では、実施例3と同様、凹形状阻止構造6と、貫通孔5とが一体になって形成されている。
その一方で、両者の間には、次のような相違点がある。すなわち、実施例3では、凹形状阻止構造6は絶縁性粘性部材配置位置P’の中心Pxと給電部材接触領域Qの中心位置Qxとを結ぶ線分上に形成されている。
これに対して、本実施例では、凹形状阻止構造6は給電部材接触領域Qから見て、絶縁性粘性部材配置位置P’よりも遠い位置に形成されている。
すなわち、前述の実施例3の凹形状阻止構造6は、貫通孔5と給電部材接触領域Qとを結ぶ線分上に形成されているのに対し、本実施例における凹形状阻止構造6は、貫通孔5と給電部材接触領域Qとを結ぶ線分上に形成されていない。
詳細には、図6で示すように、実施例3と同様に、貫通孔5において、端部の一部がパターン配置部材2aの表面よりも低い段構造となっている。この段構造は凹形状阻止構造6として形成されている。また、凹形状阻止構造6は貫通孔5を中心として、パターン配置部材2aの表面上を180度回転した方向に形成されている。凹形状阻止構造6を形成する方向に関しては限定されることはなく、任意の方向に形成することができる。
以上のように、本実施の形態に係る構造体2では、粘性部材4が貫通孔に配置され、凹形状阻止構造6が貫通孔5と一体で形成され、かつ、凹形状阻止構造6を貫通孔5と給電部材接触領域Qとを結ぶ線分上以外に備えている。凹形状阻止構造6は、その構造内に絶縁性粘性部材4を退避させることにより、絶縁性粘性部材4の給電部材接触領域Qへの侵入を防止することができる。
〔実施例5〕
(壁部に傾斜のある貫通孔)
構造体2が有する貫通孔5の一実施例について、図7を用いて説明する。
(壁部に傾斜のある貫通孔)
構造体2が有する貫通孔5の一実施例について、図7を用いて説明する。
図7は、本実施例に係る貫通孔を備える構造体の一例を示した図である。
本実施例と、実施例1−4とを比較すると、次のとおりである。実施例1−4では、パターン配置部材2aにおいて、貫通孔5の壁部は、貫通孔5が形成されているパターン配置部材2aの表面に対し、垂直に形成されていた。これに対して本実施例では、貫通孔5の壁部は、パターン配置部材2aの表面に対し、垂直に形成されておらず、傾斜を有している。
また、パターン配置部材2aにおける、表面側および裏面側の貫通孔5の大きさが異なる構成となっている。なお、これに限られず、表面側の貫通孔5の大きさのほうが、裏面側の貫通孔5の大きさよりも大きい構成であってもよい。また、貫通孔5の厚さ方向の中央部の半径が、表面側および裏面側よりも小さい構成であってもよいし、大きい構成であってもよい。
図7においては、凹形状阻止構造6は貫通孔5と給電部材接触領域Qとを結ぶ線分上に形成されているが、形成位置をこれに限定するものではない。また、例示的に、貫通孔5と凹形状阻止構造6とは独立して形成されているが、実施例3、4と同様、一体として形成することもできる。
なお、上述した実施例1−5の凹形状阻止構造6においては、導電性パターン3を備えていない構成であっても良い。
さらに、凹形状阻止構造6を形成する壁部の角度は、凹形状阻止構造が形成されているパターン配置部材2aの面に対し、垂直でなくても良い。
さらに、凹形状阻止構造6を形成する壁部は、曲面であってもよい。
さらに、複数の凹形状阻止構造6を形成することにより、絶縁性粘性部材4の給電部材接触領域Qへの侵入をさらに効果的に防止することもできる。
以上のように、本実施の形態に係る構造体2は、粘性部材4が貫通孔に配置され、かつ貫通孔5は壁部に傾斜を有している。
〔実施例6〕
(凹形状阻止構造形成位置のバリエーション)
構造体2が有する凹形状阻止構造6の形成位置のバリエーションの一実施例について、図8〜10を用いて説明する。
(凹形状阻止構造形成位置のバリエーション)
構造体2が有する凹形状阻止構造6の形成位置のバリエーションの一実施例について、図8〜10を用いて説明する。
図8は、本実施例に係る構造体2の一例を底面方向から見た図である。
上述したように、凹形状阻止構造6の形成位置は、絶縁性粘性部材配置位置P’の中心Pxから給電部材接触領域Qの中心Qxまでの距離よりも絶縁性粘性部材配置位置P’の中心Pxから凹形状阻止構造6の形成位置Sの中心Sxまでの距離が短い位置であれば、任意に形成することができる。
図8に示す円領域Rは、絶縁性粘性部材配置位置P’の中心Pxを中心とし、半径を中心Pxから給電部材接触領域Qの中心Qxまでの距離d1とした円領域である。凹形状阻止構造6は、Pxを中心とし、Pxから凹形状阻止構造6の形成位置Sの中心Sxまでの距離d2を半径とした円弧S1の形状で形成されている。d1>d2であれば、円弧S1においては、任意の中心角、および任意の半径で凹形状阻止構造6を形成することができる。
図9は、本実施例に係る構造体2の他の例を底面方向から見た図である。円領域Rについては、図8で説明した円領域Rと同様であるため、説明は省略する。凹形状阻止構造6は絶縁性粘性部材配置位置P’の中心Pxを中心とし、Pxから凹形状阻止構造6の形成位置Sの中心Sxまでの距離d2を半径とした円環S2の形状で形成されている。円環S2において、d1>d2であれば、任意の半径の長さで凹形状阻止構造6を形成することができる。なお、円環S2によれば、絶縁性粘性部材4を閉領域に閉じ込めることができるので、絶縁性粘性部材4の給電部材接触領域Qへの侵入防止効果をより高めることができる。
図10は、本実施例に係る構造体2の他の例を底面方向から見た図である。円領域Rについては、図8で説明した円領域Rと同様であるため、説明は省略する。凹形状阻止構造6は絶縁性粘性部材配置位置P’の中心Pxを中心とし、絶縁性粘性部材配置位置P’から凹形状阻止構造6の形成位置Sの中心Sxまでの距離d2を半径とした円周上の円弧領域S3の集合として形成されている。領域S3が点在している円周の円においては、d1>d2であれば、任意の半径で凹形状阻止構造6を形成することができる。
なお、図8〜図10に示した凹形状阻止構造6の形成位置のバリエーションは、組み合わせることも可能である。例えば、同心円状に、図8の円弧S1、図9の円環S2、図10の円弧領域S3の集合を任意の順で配置することが可能である。
また、本実施例の説明では、説明の便宜上、絶縁性粘性部材配置位置P’、給電部材接触領域Qおよび凹形状阻止構造6の設置位置Sの各位置の中心を基準としたが、これに限られない。
すなわち、貫通孔5の基準となる位置は、貫通孔5の端部であってもよい。また、貫通孔5の端部のうち、給電部材接触領域Qに最も近い位置にあるものであってもよい。
また、凹形状阻止構造6の設置位置Sの基準となる位置は、凹形状阻止構造6の端部であってもよい。また、凹形状阻止構造6の端部のうち、貫通孔5の端部に最も近い位置にあるものであってもよい。
また、d1は、貫通孔5の端部と、給電部材接触領域Qの中心との最小距離として定義してもかまわない。
また、d2は、貫通孔5の端部と、凹形状阻止構造6の端部との最小距離として定義してもかまわない。この場合、実施例3、4では、d2=0となる。
壁部に傾斜のある貫通孔
以上のように、本実施の形態に係る構造体2では、粘性部材4の配置位置Pから給電接触位置Qまでの距離よりも、粘性部材4の配置位置Pから凹形状阻止構造設置位置Sまでの距離の方が短い。
壁部に傾斜のある貫通孔
以上のように、本実施の形態に係る構造体2では、粘性部材4の配置位置Pから給電接触位置Qまでの距離よりも、粘性部材4の配置位置Pから凹形状阻止構造設置位置Sまでの距離の方が短い。
〔実施形態2〕
(凸形状阻止構造を備えた構造体の構造)
本発明の他の実施形態について図11に基づいて説明すれば以下のとおりである。なお、本実施形態では、説明の便宜上、既に説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
(凸形状阻止構造を備えた構造体の構造)
本発明の他の実施形態について図11に基づいて説明すれば以下のとおりである。なお、本実施形態では、説明の便宜上、既に説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
図11は、本実施形態に係る構造体を示している。(a)は本発明の他の実施形態に係る構造体の組み立てを説明する図である。(b)は、本発明の他の実施形態に係る構造体の断面図である。
図11の(a)および(b)に示すように、本実施形態の構造体2は、実施形態1の構造体2と同様に、パターン配置部材2aと、導電性パターン3と、絶縁性粘性部材4とを備えて構成される。また、例示的には、パターン配置部材2aは、絶縁性粘性部材4を介して、カバー部材2bと貼り合わされる。
ここで、実施形態1においては、パターン配置部材2aは、絶縁性粘性部材4が配置される絶縁性粘性部材配置位置P'を有し、導電性パターン3と、絶縁性粘性部材配置位置P’との間に凹形状阻止構造6が形成されている。本実施形態においては、上記凹形状阻止構造6に替わり、凸形状阻止構造7が形成されている。
構造体2の組み立ては、実施形態1と同様に行われる。本実施形態においても、実施形態1と同様に、構造体2では、カバー部材2bが貼り合わされる前と比べて、絶縁性粘性部材4は、給電パターン側に延伸された状態となっている。
図11の(b)の絶縁性粘性部材延伸領域Pで示すように、構造体2では、カバー部材2bが貼り合わされる前と比べて、絶縁性粘性部材4は、給電パターン側に延伸された状態となっている。また、延伸された絶縁性粘性部材4の一部は、凸形状阻止構造7により延伸を阻止されている。
実施形態1で示した凹形状阻止構造6は、延伸する絶縁性粘性部材4の一部を、凹形状阻止構造6に退避させることにより、延伸する絶縁性粘性部材4の全体量を減少させ、給電部材接触領域Qへの侵入を阻止する。
一方で、本実施形態の凸形状阻止構造7は、絶縁性粘性部材4の延伸の進行の阻止構造として形成されており、絶縁性粘性部材4の延伸の進行を直接的に阻止する。そのため、凸形状阻止構造7は、絶縁性粘性部材配置位置P’の中心Pxと給電部材接触領域Qとを結ぶ線分上に形成されている。
言い替えると、絶縁性粘性部材配置位置P’の中心Pxから給電部材接触領域Qの中心Qxまでの距離をd1とし、絶縁性粘性部材配置位置P’から凸形状阻止構造7の設置位置Sの中心Sxまでの距離をd2とすると、凸形状阻止構造7は、PxからQxよりも近い位置に形成される。すなわち、d1>d2となる。
また、凸形状阻止構造7は、パターン配置部材2aを成形する際に金型で成形しても良いし、パターン配置部材2a成形後にレーザー切削により凸形状阻止構造7を形成しても良い。
以上のように、本実施の形態に係る構造体2は、絶縁性粘性部材配置位置P’と給電部材接触領域Qとの間に、凸形状阻止構造7を有している。
これにより、導電性パターン3の給電部材接触領域Qへの絶縁性粘性部材4の侵入を防止することができる。
続いて、図12および図13を用いて、凸形状阻止構造7を備えた構造体2に係る具体的な実施例について説明する。なお、各実施例では、説明の便宜上、既に説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
以下に示す各実施例に係る構造体2は、パターン配置部材2aと、導電性パターン3と、絶縁性粘性部材4とを備えている。
導電性パターン3は給電部材接触領域Qを備えており、給電部材接触領域Qにて給電部材1と接触し、導通が可能となる。
パターン配置部材2aは、表面および裏面に導電性パターン3が設けられている。
また、パターン配置部材2aは、貫通孔5および凸形状阻止構造7を備えた構造である。貫通孔5は、パターン配置部材2aに対して略垂直に設けられている。貫通孔5には、パターン配置部材2aの表裏を接続する接続パターン3cが設けられ、これにより、貫通孔5は、導電性パターン3の引き込み穴として機能する。
表面に設けられた導電性パターン3aと、裏面に設けられた導電性パターン3bとは、接続パターン3cにより電気的に接続されている。
絶縁性粘性部材4は、貫通孔5に充填され、貫通孔5を塞いでいる。このように、絶縁性粘性部材4を貫通孔5に充填することにより、貫通孔5における防水性を得ることができる。
〔実施例1〕
(絶縁性粘性部材が貫通孔に配置、凸形状阻止構造が貫通孔と独立)
構造体2が有する凸形状阻止構造7の一実施例について、図12を用いて説明する。
(絶縁性粘性部材が貫通孔に配置、凸形状阻止構造が貫通孔と独立)
構造体2が有する凸形状阻止構造7の一実施例について、図12を用いて説明する。
図12は、本実施例に係る凸形状の絶縁性粘性部材阻止構造を備える構造体の一例を示した図である。
図示のとおり、凸形状阻止構造7は、貫通孔5と給電部材接触領域Qとを結ぶ線分上に形成されている。
絶縁性粘性部材4は、貫通孔5に充填されるとき、貫通孔5から表面にかけて溢れ出し、絶縁性粘性部材配置位置P’の中心Px(すなわち、貫通孔5の中心軸)から外側に向かって放射状(円形)に延伸する。延伸した絶縁性粘性部材4の一部は、凸形状阻止構造7により延伸を阻止される。
構造体2の各構成の位置関係について、より詳しく説明すると次のとおりである。
絶縁性粘性部材配置位置P’から給電部材接触領域Qの中心Qxまでの距離をd1とし、絶縁性粘性部材配置位置P’の中心Pxから凹形状阻止構造6の設置位置Sの中心Sxまでの距離をd2とする。凸形状阻止構造7は絶縁性粘性部材配置位置P’から給電部材接触領域Qよりも近い位置に形成される。すなわち、d1>d2となる。
絶縁性粘性部材配置位置P’から給電部材接触領域Qの中心Qxまでの距離をd1とし、絶縁性粘性部材配置位置P’の中心Pxから凹形状阻止構造6の設置位置Sの中心Sxまでの距離をd2とする。凸形状阻止構造7は絶縁性粘性部材配置位置P’から給電部材接触領域Qよりも近い位置に形成される。すなわち、d1>d2となる。
以上のように、本実施の形態に係る構造体2は、給電部材接触領域Qに近接して、絶縁性粘性部材配置位置P’が設けられ、絶縁性粘性部材配置位置P’と給電部材接触領域Qとの間に、凸形状阻止構造7を有する。凸形状阻止構造7は延伸の進行に対して阻止構造となる。よって、絶縁性粘性部材4の給電部材接触領域Qへの侵入を防止することができる。
〔実施例2〕
(絶縁性粘性部材が貫通孔に配置、凸形状阻止構造が貫通孔と一体)
凸形状阻止構造の一実施例について、図13を用いて説明する。
(絶縁性粘性部材が貫通孔に配置、凸形状阻止構造が貫通孔と一体)
凸形状阻止構造の一実施例について、図13を用いて説明する。
構造体2が有する凸形状阻止構造の他の実施例について、図13を用いて説明する。
図13は、本実施例に係る凸形状の絶縁性粘性部材阻止構造を備える構造体の他の例を示した図である。
本実施例と、実施例1とを比較すると、次のとおりである。実施例1では、パターン配置部材2aにおいて、凸形状阻止構造7は、貫通孔5と独立して形成されている。すなわち貫通孔5の端部から任意の距離をおいて凸形状阻止構造7が形成されている。これに対して、本実施例における凸形状阻止構造7は、貫通孔5と一体になって形成されている。
詳細には、図13で示すように、貫通孔5において、縁の一部がパターン配置部材2aの表面よりも高い段構造となっている。この段構造は凸形状阻止構造7として形成されている。また、凸形状阻止構造7は、絶縁性粘性部材配置位置P’の中心Pxと給電部材接触領域Qの中心位置Qxとを結ぶ線分上に形成されており、凸形状阻止構造7の設置位置Sは絶縁性粘性部材配置位置P’と給電部材接触領域Qとの間に設置される。
以上のように、本実施形態に係る構造体2は、粘性部材4が塗布される領域において、上記粘性部材退避構造である凸形状阻止構造7を有している。
なお、上記実施例1および2の、凸形状阻止構造7においては、導電性パターン3を備えていない構成であっても良い。
さらに、凸形状阻止構造7を形成する壁部の角度は、凸形状阻止構造が形成されている構造体2の面に対し、垂直でなくても良い。
さらに、凸形状阻止構造7を形成する壁部は、曲面であってもよい。
以上のように、本実施の形態に係る構造体2は、絶縁性粘性部材配置位置P’である貫通孔5と、凸形状阻止構造7とが一体に形成されている。よって、絶縁性粘性部材4の給電部材接触領域Qへの侵入を防止することができる。
また、複数の凸形状阻止構造7を形成することにより、絶縁性粘性部材4の給電部材接触領域Qへの侵入をさらに効果的に防止することもできる。
以上のように、本実施形態2の実施例1および2に係る構造体2は、給電部材接触領域Qに近接して、絶縁性粘性部材配置位置P’が設けられ、絶縁性粘性部材配置位置P’と給電部材接触領域Qとの間に、凸形状阻止構造7を有する。凸形状阻止構造7は延伸の進行に対して障害構造となる。よって、絶縁性粘性部材4の給電部材接触領域Qへの侵入を防止することができる。
また、凸形状阻止構造7はスペーサとしても機能し、これにより給電部材1の高さを調節することができる。
また、構造体2は、実施形態1において説明した凹形状阻止構造6と、本実施形態で示した凸形状阻止構造7とを組み合わせて備えてもよい。
〔まとめ〕
本発明の一態様に係る構造体は、接点部材(給電部材1)との導通を行う接点部(給電部材接触領域Q)が設けられた導電性パターンと、絶縁性を有する粘性部材(絶縁性粘性部材4)と、を備えて成る構造体であって、上記接点部(給電部材接触領域Q)に近接して、上記粘性部材が配置される配置位置(絶縁性粘性部材配置位置P’)が設けられ、上記配置位置(絶縁性粘性部材配置位置P’)および上記粘性部材が延伸される位置(絶縁性粘性部材延伸領域P)を含む領域において、上記粘性部材を退避させるための構造(凹形状阻止構造6)を有する構成である。
〔まとめ〕
本発明の一態様に係る構造体は、接点部材(給電部材1)との導通を行う接点部(給電部材接触領域Q)が設けられた導電性パターンと、絶縁性を有する粘性部材(絶縁性粘性部材4)と、を備えて成る構造体であって、上記接点部(給電部材接触領域Q)に近接して、上記粘性部材が配置される配置位置(絶縁性粘性部材配置位置P’)が設けられ、上記配置位置(絶縁性粘性部材配置位置P’)および上記粘性部材が延伸される位置(絶縁性粘性部材延伸領域P)を含む領域において、上記粘性部材を退避させるための構造(凹形状阻止構造6)を有する構成である。
上記接点部は、粘性部材が配置される配置位置に近接する。近接するとは、所定の距離だけ離間している場合と隣接している場合とを含む。
接点部は、粘性部材の配置位置に近接しているので、粘性部材が延伸される場合、接点部が設けられている位置まで回り込もうとする。粘性部材が延伸されるとは、例えば、粘性部材の自重により周囲に広がっていく場合や、カバー部材などが貼り合わされて延伸される場合を含む。
上記の構成によれば、粘性部材の配置位置および該粘性部材が延伸される位置を含む領域において、上記粘性部材を退避させるための構造(以下、退避構造と称する)を有する。この退避構造は、粘性部材が入り込むような空間を有していればよく、その形状は、凹形状であってもよい。また上記凹形状の退避構造は半球面であっても構わない。また、その形状が凹形状の場合、壁面が、接点部が設けられる面に対して垂直でなくてもよい。例えば、上記壁面は、粘性部材の延伸方向に応じて傾斜していても構わない。
上記構成によれば、粘性部材が延伸されて、接点部が設けられている位置まで回り込もうとしても、その一部は該退避構造に退避される。退避構造に接点部材の一部が退避されることにより延伸が抑制される。
このため、上記粘性部材の退避構造によって、絶縁性を有する粘性部材が接点部へ侵入することを防止することができる。例えば、筐体の組み立て過程において、粘性部材が、塗布時の流れ出し、重力、他の部材との貼り合わせによって広がったとしても、粘性部材を上記退避構造に退避させることができる。よって、給電部と導電性パターンとの接触を安定させることができる。
上記構造体では、上記退避構造(凹形状阻止構造6)は、凹形状であることが好ましい。
上記のように、退避構造は、具体的には、凹形状に構成することができる。凹形状の退避構造は、その構造内に絶縁性を有する粘性部材を退避させることができる。
上記構造体では、上記粘性部材の配置位置から上記退避構造(凹形状阻止構造6)の形成位置までの距離が、上記粘性部材の配置位置(絶縁性粘性部材配置位置P’)から上記接点部(給電部材接触領域Q)までの距離よりも短いことが好ましい。
上記の構成によれば、上記粘性部材が配置される位置から放射状に広がっていく粘性部材の延伸が、上記給電接点部へ到達することを防止できる。よって、給電部と導電性パターンとの接触を安定にすることができる。
上記構造体では、上記粘性部材の配置位置(絶縁性粘性部材配置位置P’)と上記接点部(給電部材接触領域Q)の位置との間に、上記退避構造(凹形状阻止構造6)を備えることが好ましい。
上記の構成によれば、上記粘性部材が配置される位置からの粘性部材の延伸が、均等な放射状でない場合においても、上記粘性部材の上記給電接点部への延伸をより直接的に退避構造により防止できる。
また、本発明の一態様に係る構造体は、接点部材(給電部材1)との導通を行う接点部(給電部材接触領域Q)が設けられた導電性パターンと、絶縁性を有する粘性部材(絶縁性粘性部材4)と、を備えて成る構造体であって、上記接点部に近接して、上記粘性部材が配置される配置位置(絶縁性粘性部材配置位置P’)が設けられ、上記粘性部材の配置位置(絶縁性粘性部材配置位置P’)と上記接点部(給電部材接触領域Q)の位置との間に、上記粘性部材を阻止するための凸形状の構造(凸形状阻止構造7)を有することを特徴としている。
上記の構成によれば、上記粘性部材を阻止するための凸形状の構造(以下、阻止構造と称する)は上記粘性部材の延伸の進行を阻止する構造として形成されるので、上記粘性部材の延伸の進行を直接的に阻止することができる。したがって、絶縁性を有する粘性部材の接点部への侵入を防止することができる。よって、接点部材と導電性パターンとの接触を安定させることができる。
上記構造体では、さらに、上記構造体の一方の面および他方の面に設けられる導電性パターンと、上記構造体の一方の面から他方の面にかけて設けられる貫通孔と、上記貫通孔に設けられ、上記一方の面および他方の面に設けられる導電性パターンを電気的に接続する接続パターンと、を備え、上記粘性部材の配置位置(絶縁性粘性部材配置位置P’)は、上記構造(凹形状阻止構造6、凸形状阻止構造7)が設けられる面の上記貫通孔が設けられている位置であることが好ましい。
上記の構成によれば、貫通孔を有し、表面および裏面の間で導通が確保されている構造体において、上記粘性部材が配置される位置から延伸する粘性部材が、接点部へ到達することを、退避構造により防止したり、阻止構造により直接的に阻止したりすることができる。よって、表面および裏面が導通している上記構造体において、接点部材と導電性パターンとの接触を安定させることができる。
上記構造体では、上記粘性部材の配置位置(絶縁性粘性部材配置位置P’)である貫通孔と、上記構造(凹形状阻止構造6または凸形状阻止構造7)とが一体に形成されていることが好ましい。
上記構成によれば、例えば、貫通孔の所定の位置にオフセットを設けることで退避構造を形成することができる。また、貫通孔の壁面端部の一部が阻止構造を兼ねるようなことも可能である。
上記構造体では、上記構造(凹形状阻止構造6または凸形状阻止構造7)は、複数形成されていることが好ましい。
複数の退避構造を形成することにより、上記粘性部材が接点部へ侵入することを、さらに効果的に防止することができる。
また、複数の凸形状の阻止構造を形成することにより、上記粘性部材が接点部へ侵入することをさらに効果的に阻止することができる。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は、導電性パターンを備えた構造体に利用することができる。このような構造体を基板として備える携帯端末等に好適に適用することが可能である。
1 給電部材(接点部材)
2 構造体
3 3a 3b 導電性パターン
3c 接続パターン
4 絶縁性粘性部材(絶縁性を有する粘性部材)
5 貫通孔
6 凹形状阻止構造(粘性部材を退避させるための構造)
7 凸形状阻止構造(粘性部材を阻止するための凸形状の構造)
P 絶縁性粘性部材延伸領域(粘性部材が延伸される位置)
P’ 絶縁性粘性部材配置位置(粘性部材の配置位置)
Px 絶縁性粘性部材配置位置P’の中心(粘性部材の配置位置)
Q 給電部材接触領域(接点部)
Qx 給電部材接触領域Qの中心(接点部)
2 構造体
3 3a 3b 導電性パターン
3c 接続パターン
4 絶縁性粘性部材(絶縁性を有する粘性部材)
5 貫通孔
6 凹形状阻止構造(粘性部材を退避させるための構造)
7 凸形状阻止構造(粘性部材を阻止するための凸形状の構造)
P 絶縁性粘性部材延伸領域(粘性部材が延伸される位置)
P’ 絶縁性粘性部材配置位置(粘性部材の配置位置)
Px 絶縁性粘性部材配置位置P’の中心(粘性部材の配置位置)
Q 給電部材接触領域(接点部)
Qx 給電部材接触領域Qの中心(接点部)
Claims (4)
- 接点部材との導通を行う接点部が設けられた導電性パターンと、絶縁性を有する粘性部材と、を備えて成る構造体であって、
上記接点部に近接して、上記粘性部材が配置される配置位置が設けられ、
上記配置位置および上記粘性部材が延伸される位置を含む領域において、上記粘性部材を退避させるための構造を有し、
上記構造は、上記配置位置と上記接点部とを結ぶ線分上には形成されておらず、当該線分上以外に形成されており、
上記配置位置から上記構造の形成位置までの距離が、上記配置位置から上記接点部までの距離よりも短いことを特徴とする構造体。 - 上記構造は、上記接点部に対し、上記配置位置より遠い位置にのみ形成されていることを特徴とする請求項1に記載の構造体。
- 上記構造は、凹形状であることを特徴とする請求項1または2に記載の構造体。
- さらに、上記導電性パターンは、上記構造体の一方の面および他方の面に設けられ、
上記構造体の一方の面から他方の面にかけて設けられる貫通孔と、
上記貫通孔に設けられ、上記一方の面および他方の面に設けられる導電性パターンを電気的に接続する接続パターンと、を備え、
上記配置位置は、上記構造が設けられる面の上記貫通孔が設けられている位置であることを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載の構造体。
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- 2016-08-26 JP JP2016166321A patent/JP2016213501A/ja active Pending
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