JP2016212726A - 染色材料の選定システム及び方法、コンピュータプログラム - Google Patents

染色材料の選定システム及び方法、コンピュータプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2016212726A
JP2016212726A JP2015097308A JP2015097308A JP2016212726A JP 2016212726 A JP2016212726 A JP 2016212726A JP 2015097308 A JP2015097308 A JP 2015097308A JP 2015097308 A JP2015097308 A JP 2015097308A JP 2016212726 A JP2016212726 A JP 2016212726A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dyeing
color
mixed material
hair
desired color
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015097308A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5813899B1 (ja
Inventor
康秀 塚田
Yasuhide Tsukada
康秀 塚田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
PIACELABO CO Ltd
Original Assignee
PIACELABO CO Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by PIACELABO CO Ltd filed Critical PIACELABO CO Ltd
Priority to JP2015097308A priority Critical patent/JP5813899B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5813899B1 publication Critical patent/JP5813899B1/ja
Publication of JP2016212726A publication Critical patent/JP2016212726A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Coloring (AREA)
  • Processing Or Creating Images (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Abstract

【課題】 希望色を実現する染色材料をユーザに迅速に提示する。【解決手段】 本発明は、毛髪を染色するのに必要な染色材料の選定システムに関する。選定システムは、単一の染色材料である非混合材料、及び、複数の染色材料を所定の混合割合で混合した混合材料により染色した場合の色空間の各座標データが、アンダーカラーの種別ごとに記録されたデータベースDB1と、染色対象者のアンダーカラーの種別と希望色とを入力する入力部(クライアント端末3)と、入力されたアンダーカラーの種別に対応する座標データの中から、入力された希望色と座標値が一致又は近似する非混合材料又は混合材料を検索し、その検索結果を出力する制御部21と、を備える。制御部21は、非混合材料の検索を第1の優先度で実行する。【選択図】 図7

Description

本発明は、毛髪を希望通りに染色するための染色材料の選定システム、選定方法、及びそのシステムに用いるコンピュータプログラムに関するものである。
美容室又は理髪店(以下、「ヘアサロン」と総称する。)において髪染めを行う場合、多彩なヘアカラーを顧客に提供するため、サロン店員が複数の染色材料を混合して所望色の混合材料を作製し、作製した混合材料で染色を行う場合がある。しかし、比較的ベテランのサロン店員でも、所望色の混合材料が得られる色の組み合わせ(レシピ)をそれほど多くは把握していない。
このため、混合材料を用いた染色を顧客に提案する場合に、ワンパターンの提案になることがあり、多彩な嗜好に沿った提案を行うのが困難であった。
そこで、本出願人は、染色材料を混合する場合でも、染色後のヘアカラーを適切に表示できるシミュレーションシステムを既に提案している(特許文献1参照)。
このシミュレーションシステムによれば、記憶部が、異なる種類の染色材料を混合する場合の色空間の座標値の補正係数を記憶し、制御部が、入力された種類の染色材料の座標データ、補正係数及び混合比に基づいて、混合後の染色材料の推定座標値を求めるので、染色材料を混合する場合でも染色後のヘアカラーを適切に表示することができる。
特開2013−84081号公報
従来のシミュレーションシステムは、混合材料を用いる場合の染色後のヘアカラーを推定するシステムであるから、顧客が所望する希望色(染色後の仕上がり)を入力情報として、逆に染色材料の種類、混合割合及び塗布量などを算出することはできなかった。
このため、従来のシミュレーションシステムを使用しても、希望色を実現する染色材料の種類や混合割合などを即座に取得することができず、ユーザが顧客の希望に迅速かつ簡便に対応するのが困難であるという問題があった。
本発明は、かかる従来の問題点に鑑み、希望色を実現する染色材料をユーザに迅速に提示することができる染色材料の選定システム等を提供することを目的とする。
(1) 本発明の選定システムは、毛髪を染色するのに必要な染色材料の選定システムであって、単一の前記染色材料である非混合材料、及び、複数の前記染色材料を所定の混合割合で混合した混合材料により染色した場合の色空間の各座標データが、アンダーカラーの種別ごとに記録されたデータベースと、染色対象者のアンダーカラーの種別と希望色とを入力する入力部と、入力された前記アンダーカラーの種別に対応する前記座標データの中から、入力された前記希望色と座標値が一致又は近似する前記非混合材料又は前記混合材料を検索し、その検索結果を出力する制御部と、を備えており、前記制御部は、前記非混合材料の検索を第1の優先度で実行することを特徴とする。
本発明の選定システムによれば、制御部が、入力されたアンダーカラーの種別に対応する座標データの中から、入力された希望色と座標値が一致又は近似する非混合材料又は混合材料を検索し、その検索結果を出力するので、希望色を実現する非混合材料又は混合材料が自動的に得られる。
このため、希望色を実現する染色材料をユーザに迅速に提示することができ、ユーザが顧客の希望に迅速かつ簡便に対応できるようになる。
また、本発明の選定システムによれば、制御部が、非混合材料の検索を第1の優先度で実行するので、希望色を実現する非混合材料が優先的に出力される可能性が高まる。
このため、混合材料が優先的に出力される場合に比べて、染色材料の調整作業をより簡便かつ迅速に行うことができ、顧客の満足度を向上することができる。
(2) 本発明の選定システムにおいて、前記制御部は、混合割合が均等である前記混合材料の検索を第2の優先度で実行することが好ましい。
このようにすれば、非混合材料が検索されない場合は、混合割合が均等である混合材料が出力される可能性が高まる。このため、混合割合が不均等である混合材料が優先的に得られる場合に比べて、染色材料の調整作業をより簡便かつ迅速に行うことができ、顧客の満足度を向上することができる。
(3) 本発明の選定システムにおいて、前記制御部は、混合割合が不均等である前記混合材料の検索を第3の優先度で実行することが好ましい。
このようにすれば、非混合材料又は混合割合が均等である混合材料が検索されない場合でも、混合割合が不均等である混合材料が出力される。このため、希望色を実現する混合材料を必ずユーザに提示することができる。
(4) 本発明の選定システムにおいて、前記入力部は、更に前記染色対象者の毛髪の毛量と塗布部位の長さを入力可能であり、前記制御部は、入力された前記毛量と前記塗布部位とに基づいて、検索後の前記非混合材料又は前記混合材料の塗布量を算出することが好ましい。
この場合、制御部が、入力された毛量と塗布部位とに基づいて染色材料の塗布量を算出するので、染色材料の塗布量を無駄なく正確に算出することができる。
(5) 本発明の選定システムにおいて、入力された前記希望色に対応する髪色の顔画像と、前記希望色を調整するための操作部とを表示する表示部を更に備え、前記制御部は、調整後の前記希望色に対応する前記髪色の前記顔画像を前記表示部に表示させることが好ましい。
この場合、制御部が、調整後の希望色に対応する髪色の顔画像を表示部に表示させるので、ユーザは染色後の出来映えを確認しながら希望色を選択することができる。
(6) 本発明の選定方法は、本発明の選定システムが行う上述の処理を方法発明として捉えた発明である。従って、本発明の選定方法は、本発明の選定システムと同様の作用効果を奏する。
(7) 本発明のコンピュータプログラムは、本発明の選定システムが行う上述の処理をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラムである。従って、本発明のコンピュータプログラムは、本発明の選定システムと同様の作用効果を奏する。
本発明によれば、希望色を実現する染色材料をユーザに迅速に提示することができるので、ユーザが顧客の希望に迅速かつ簡便に対応することができる。また、希望色を実現する非混合材料が優先的に出力されるので、染色材料の調整作業をより簡便かつ迅速に行うことができ、顧客の満足度を向上することができる。
本発明の実施形態に係る染色材料の選定システムの全体構成図である。 サーバコンピュータの構成例を示すブロック図である。 画像ファイルのデータベースの構造図である。 染色材料のデータベース(おしゃれ染めの場合)の構造図である。 塗布量の算出テーブルの説明図である。 サーバコンピュータの制御部による薬剤選定処理の実行手順を示す説明図である。 (a)はカラーレシピの検索処理を示すフローチャートである。(b)は検索の優先順位を示す表である。 (a)はスタート画面の説明図である。(b)は染め方法の操作画面の説明図である。 (a)は毛量の操作画面を示す図である。(b)は塗布部位の操作画面の説明図である。 (a)は塗布方法の操作画面の説明図である。(b)は長さ・アンダートーンの操作画面の説明図である。 (a)は希望色の操作画面(ポップアップ画面なし)の説明図である。(b)は希望色の操作画面(ポップアップ画面あり)の説明図である。 選定結果の操作画面の説明図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施形態を説明する。
〔システムの全体構成〕
図1は、本発明の実施形態に係る染色材料の選定システムの全体構成図である。
図1に示すように、本実施形態の選定システムは、インターネット等の公衆通信網1を通じて通信可能に接続されたサーバコンピュータ2(以下、単に「サーバ2」という場合がある。)と、1又は複数のクライアント端末3とを備えている。
サーバコンピュータ2は、染色材料の製造業者等が運営するウェブサーバよりなる。サーバコンピュータ2は、クライアント端末3と共通するウェブブラウザを通じてHTMLや画像などのオブジェクトを提供するサービスプログラムを有する。
本実施形態のサービスプログラムは、クライアント端末3がウェブブラウザを通じて入力した条件に応じて、所定の染色材料を用いて染色した場合の顔画像を提示するウェブアプリケーションプログラム(以下、単に「アプリケーション」という。)よりなる。
クライアント端末3は、ヘアサロンに収容されたタブレット端末3A、デスクトップパソコン3B又はノートパソコン3C等よりなる。
これらのクライアント端末3は、無線又は有線LANを通じて公衆通信網1と通信可能に繋がっている。従って、クライアント端末3のユーザは、所定のURLを入力してサーバ2のアプリケーションにアクセスし、サーバ2の運営者から通知されたID番号とパスワードを入力することにより、当該アプリケーションを利用した所定のシミュレーションサービスを受けることができる。
〔サーバコンピュータの構成〕
図2は、サーバコンピュータ2の構成例を示すブロック図である。
図2に示すように、本実施形態のサーバコンピュータ2は、制御部21と、通信部22と、入力デバイス23と、ディスプレイ24と、記憶部25とを有する。
このうち、制御部21は、他の各部22〜25を統括的に電子制御する1又は複数のマイクロプロセッサを含む。また、記憶部25は、各種データの書き込みと読み出しが可能なROM及びRAMを含む。
通信部22は、インターネット通信が可能な通信インタフェースよりなる。通信部22は、クライアント端末3から受信したHTTPリクエストを制御部21に送り、制御部21から受けたHTTPレスポンスを所定のクライアント端末3宛てに送信する。
入力デバイス23は、マウスやキーボードなどのヒューマンインタフェースよりなる。ディスプレイ24は、制御部21の描画機能によって制御される、例えばブラウン管ディスプレイ、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ又は有機ELディスプレイなどよりなる。
制御部21は、記憶部25に格納された前記アプリケーションを読み出して実行することにより、所定のクライアント端末3から取得したHTTPリクエストに応じた処理を実行し、その処理結果であるHTTPレスポンスを通信部22に送信させる。
記憶部25は、前記アプリケーションを格納するプログラム格納領域と、使用するデータの一時的な格納領域と、当該アプリケーションのサービスに必要な画像ファイルFのデータベースDB1(図3)、染色材料のデータベースDB2(図4)及び塗布量の算出テーブルCT(図5)を備えている。
〔画像ファイルのデータベース〕
図3は、画像ファイルFのデータベースDB1の構造図である。
図3に示すように、データベースDB1は、同じ顔画像(本実施形態では、図11(b)に示す「モデル」の顔画像)のヘア部分に異なるヘアカラーを施して作製された多数の画像ファイルFを有しており、この多数の画像ファイルFを、ヘアカラーのHSV空間の座標値(以下、「HSV値」という。)ごとに3次元配列したデータ構造になっている。
HSV空間の色相Hは、0〜360の数値範囲を所定値(例えば、1.0)ごとに区分され、彩度S及び明度Bは、0〜100の数値範囲を所定値(例えば、1.0)ごとに区分されている。データベースDB1には、上記のように区分されたHSV値ごとに、所定のヘアスタイルで撮影された同じモデルの顔画像の画像ファイルFが格納されている。
本実施形態では、複数のヘアスタイルの顔画像を選択可能としている。従って、図3に示すデータベースDB1は選択可能なヘアスタイルのモデルごとに存在する。
〔染色材料のデータベース〕
図4は、染色材料のデータベースDB2(おしゃれ染めの場合)の構造図である。
図4に示すように、染色材料のデータベースDB2は、ヘアサロンのユーザが使用可能な染色材料の種別が行方向に並び、毛髪の下地色(アンダーカラー)が列方向に並ぶデータ構造になっている。本実施形態では、毛髪のアンダーカラーとして、染色前の毛髪の「明度レベル」が採用されている。
行と列が交差する1つのデータボックスに含まれる数値は、当該列で特定される明度レベルの毛髪を当該行で特定される染色材料により染色した場合の、染色後のヘアカラーのRGB空間における座標データ(以下、「RGBデータ」という。)である。
なお、図4に示すデータベースDB2では、図示を簡略化するため、混合色データ列Ri(i=1,2,……n)に対応するデータボックスのRGBデータの数値が省略されている。
図4の「LV」は、染色前の毛髪の明度レベルのことを意味する。本実施形態のデータベースDB2では、染色前の毛髪を「14LV」、「12LV」、「10LV」、「8LV」及び「4LV」の5段階の明度レベルごとに、当該明度レベルの毛髪を各行の染色材料を用いて染色した場合のヘアカラーのRGBデータが記録されている。
図4に示す「ヤク(白地)」は、各行で特定される所定の染色材料又は混合材料を、白地の物体に塗った場合のRGBデータである。
明度レベルは、値が大きいほど明度が高くなるように、毛髪の明度を15段階で記述する指標である。ここでは日本人の平均的な黒髪が「4LV」で表され、脱色作用などによって最大限に明るくなった状態を「15LV」で表される。
データベースDB2には、1〜24行目までの「単一色データ列R0」と、25行目以後の「混合色データ列Ri」(i=1,2,……n)とが含まれる。
単一色データ列R0には、ユーザが使用可能な染色材料(本実施形態では、商品名a1〜a24の24種類)のRGBデータが含まれる。すなわち、単一色データ列R0は、単一の染色材料(非混合材料)a1〜a24により染色した場合のRGBデータである。
単一色データ列R0は、各染色材料a1〜a24を用いて各々の明度レベルの毛髪に実際に染色を行い、この場合の染色後のヘアカラーのRGB測定値をデータ化することにより作成されている。
混合色データ列Riには、ユーザが使用可能な染色材料a1〜a24のうち任意の2色を、所定の混合割合で作成した混合材料のRGBデータが含まれる。すなわち、混合色データ列Riは、染色材料a1〜a24を2液混合で使用した場合のRGBデータである。
例えば、混合色データ列R1には、染色材料a1と染色材料a2を50:50〜75:25まで1%刻みで混合割合を変化させた場合の、26種類の混合材料のRGBデータが含まれる。
混合色データ列R2には、ユーザが使用可能な染色材料a1と染色材料a3を50:50〜75:25まで1%刻みで混合割合を変化させた場合の、26種類の混合材料のRGBデータが含まれる。
混合色データ列R3には、ユーザが使用可能な染色材料a1と染色材料a4を50:50〜75:25まで1%刻みで混合割合を変化させた場合の、26種類の混合材料のRGBデータが含まれる。
以下同様に、i番目の混合色データ列Riには、ユーザが使用可能な染色材料ajと染色材料akを50:50〜75:25まで1%刻みで混合割合を変化させた場合の、26種類の混合材料のRGBデータが含まれる。
混合色データ列Riの総数nは、24種類の染色材料a1〜a24から、任意の2つの染色材料aj,ak(j=1〜24,k=1〜24,j≠k)を選択する場合の組み合わせの数である。
従って、混合色データ列Riの総数nは、n=24=276となる。1つの混合色データ列Riには26種類の混合割合が含まれるので、すべての混合色データ列R1〜Rnには、276×26=7201行分のRGBデータが含まれる。
混合色データ列Riについても、2つの染色材料を各行に規定された混合割合で混合した混合材料を用いて、各々の明度レベルの毛髪に実際に染色を行い、この場合のヘアカラーのRGB測定値をデータ化することにより作成することができる。
しかし、上記の通り、混合色データ列Riの総数nは7201と非常に多く、これらについてそれぞれ5段階の明度レベルの毛髪に実際に染色するとなると、7201×5=36005回もの染色とRGB値の測定とを行う必要がある。
そこで、本実施形態では、本出願人が既に出願した特開2013−84081号公報に記載のシミュレータを用いて混合色データ列Riに対応するRGBデータの値を算出し、その算出値を各混合色データ列Riのデータボックスに記載している。
すなわち、上記のシミュレータは、染色前の毛髪の明度レベルと、2液混合の場合の混合比率とに応じて、染色後のヘアカラーのRGB値を推定することができる。
このため、混合色データ列Riに対応するRGBデータを当該シミュレータによって算出すれば、混合割合の変動に応じて実際に多数の染色作業を繰り返す必要がなくなり、データベースDB2の構築作業をより簡便に行うことができる。
図4では、「おしゃれ染め」の場合のデータベースDB2を例示している。もっとも、記憶部25に記憶させる染色材料のデータベースDB2には、「白髪染め」の場合のデータベース(図示省略)も含まれる。
白髪染めの染色材料のデータベースは、アンダーカラーの明度が10LVの白髪量の存在比率ごとに3段階(10%、30%、50%)に区分されている。この点で、明度レベルが5段階に区分されている「おしゃれ染め」の場合と異なるが、染色材料a1〜a24と混合割合のバリエーションは「おしゃれ染め」の場合と同様である。
〔塗布量の算出テーブル〕
図5は、塗布量の算出テーブルCTの説明図である。
図5に示すように、塗布量の算出テーブルCTは、染色対象である毛髪の毛染め範囲が行方向に並び、おしゃれ染め及び白髪染めごとの毛量の種別が列方向に並ぶテーブル形式となっている。
行方向の毛染め範囲は、5cm刻みの順で最大60cmまで区分されている。1行目の「新生部(1.5cm以内)」は、前回の染色後に新たに伸びた毛髪の部分である。列方向の毛量は、「少ない」、「普通」及び「多い」の3つの範囲に区分されている。
毛染め範囲及び毛量の判定は、ヘアサロンのサロン店員などのユーザが、染色対象者の毛髪を観察することにより目分量にて行われる。
図5の算出テーブルCTに含まれる数値は、非混合材料の場合に必要な塗布量(単位はグラム)を示している。従って、混合材料の場合の塗布量は、混合割合に応じて配分されたグラム数が、混合材料を構成する各染色材料の塗布量となる。
例えば、おしゃれ染めで毛髪量が少ない新生部を染色する場合の塗布量は、40グラムである。この場合、混合割合が50%の2液混合の薬剤を使用する場合には、それぞれ20グラムが各薬剤の塗布量となる。
〔薬剤選定処理の実行手順〕
図6は、サーバコンピュータ2の制御部21による薬剤選定処理の実行手順を示す説明図である。
図6では、制御部21の薬剤選択処理により選択される非混合材料又は混合材料及びその混合割合(非混合材料の場合は100%)を、「カラーレシピ」と記載している。
薬剤選択処理とは、染色対象者の毛髪のアンダーカラーと希望色に基づいて、ヘアサロンのユーザが使用可能な染色材料(薬剤)の中から、希望色に染め上げるのに必要となる非混合材料又は混合材料を選択し、選択した材料の塗布量を算出する処理のことをいう。
図6に示すように、制御部21の薬剤選択処理には、アンダーカラーの設定処理(ステップST11)と希望色の設定処理(ステップST12)が含まれる。これらの設定処理は、クライアント端末3から受信した設定情報に基づいて行われる。
アンダーカラーの設定処理(ステップST11)には、染色対象者の毛髪に対する塗布部位の設定、おしゃれ染め又は白髪染めの染め方法の設定、塗布方法の設定、及び塗布部位の長さと明度の設定などが含まれる。
希望色の設定処理(ステップST12)は、染色対象者が希望する髪色をHSV値により設定する処理である。本実施形態では、色調で16段階、彩度で10段階、明度で5段階ごとに希望色が指定される。
サーバ2の制御部21は、希望色の設定処理により決定された希望色のHSV値をRGB値に変換し(ステップST14)、変換後のRGB値をカラーレシピの検索処理(ステップST13)に用いる。
カラーレシピの検索処理は、塗布部位の明度と希望色のRGB値とに基づいて行われる。カラーレシピの検索処理は、塗布部位の明度と希望色に適合する薬剤の種類と混合割合をデータベースDB2から検索する処理である。
サーバ2の制御部21は、アンダーカラーの設定値のうち染色前の毛量及び塗布部位の長さと検索結果のカラーレシピとに基づいて、塗布部位ごとの塗布量を算出し(ステップST15)、その算出結果を外部に出力する(ステップST16)。
出力された算出結果は、公衆通信網1を介してクライアント端末3に伝送される。これにより、クライアント端末3のユーザは、染色対象者の希望色を実現するための塗布量を含むカラーレシピを即座に把握することができる。
〔カラーレシピの検索処理の具体例〕
図7(a)は、カラーレシピの検索処理を示すフローチャートである。図7(b)は、検索の優先順位を示す表である。図7(a)の検索処理は、図6のステップST13の検索処理の具体例である。
図7(a)に示すように、サーバ2の制御部21は、まず、染色対象者の塗布部位の明度と、希望色のHSV値を変換したRGB値とを取得する(ステップST21)。
次に、制御部21は、取得した塗布部位の明度とRGB値とから、それに適合するRGBデータをデータベースDB2から検索する(ステップST22)。例えば、塗布部位の明度が「14LV」である場合、制御部21は、データベースDB2の「14LV」の列に含まれるRGBデータの中から、指定されたRGB値と一致するデータ列を検索する。
RGB値が一致するデータ列がある場合は、制御部21は、当該データ列に対応する薬剤の混合割合(カラーレシピ)を出力結果として採用する(ステップST24)。
RGB値が一致するデータ列がない場合は、制御部21は、二分検索法によってRGB値が取得したRGB値と近似するデータ列を抽出し(ステップST23)、当該データ列に対応する薬剤の混合割合(カラーレシピ)を出力結果として採用する(ステップST24)。
図7(b)に示すように、制御部21は、片方の薬剤Aが100%となる場合(非混合材料の場合)を第1の優先順位として、図7(a)の検索処理を実行する。
制御部21は、薬剤Aと薬剤Bを50%ずつ混合する場合(均等混合の場合)を第2の優先順位となるように、図7(a)の検索処理を実行する。
制御部21は、薬剤Aと薬剤Bを25〜75%で混合する場合(不均等混合の場合)を第3の優先順位として、図7(a)の検索処理を実行する。
〔クライアント端末の操作画面の実装例〕
図8〜図12は、クライアント端末3の操作画面の実装例を示す図である。
以下、図8〜図12を参照して、本実施形態に係る染色材料の選定システムの処理内容を説明する。なお、以下においては、クライアント端末3が、画面表示されたアイコン等に対して指やタッチペンで入力可能なタブレット端末3Aである場合を想定している。
図8〜図12に示すように、図8(b)以後の操作画面の右上隅には、「TOPへ戻る」の操作アイコンが表示される。ユーザは、このアイコンをタッチすることにより、図8(a)のスタート画面に戻って操作を最初からやり直すことができる。
図8(b)以後の操作画面の下縁部にはメニューバーMが表示される。メニューバーMには、左から順に、「染め方法」、「毛量」、「塗布部位」、「塗布方法」、「長さ・アンダートーン」及び「希望色」の各メニューが含まれる。
メニューバーMに含まれる複数のメニューのうち、現在表示中及び完了したメニューの部分には所定色の色塗り(図例ではハッチング)が施される。
メニューバーMに含まれる複数のメニューのうち、現在表示中のメニューから1つ以上前のメニューにタッチすると、タッチされた操作画面に戻る。例えば、図9(a)の毛量の操作画面において、染め方法のメニューをタッチすると、図8(b)の操作画面が表示される。従って、ユーザは、1つ以上前のメニューから操作をやり直すことができる。
サロン店員であるタブレット端末3Aのユーザは、ウェブブラウザを操作してサーバ2のアプリケーションにアクセスする。
その後、ユーザが、図示しない入力画面おいて、サーバ運営者から通知されたID番号とパスワードを入力すると、サーバ2の制御部21は、選定システムの処理を開始し、最初に図8(a)に示すスタート画面をタブレット端末3Aに表示させる。
図8(a)のスタート画面には、スタートアイコンC1が含まれる。ユーザがスタートアイコンC1をタッチすると、サーバ2の制御部21は、図8(b)に示す「染め方法」の操作画面をタブレット端末3Aに表示させる。
図8(b)の染め方法の操作画面には、2種類の染め方法のうちのいずれかを選択させるための選択アイコンC2,C3が含まれる。染め方法には、「おしゃれ染め」と「白髪染め」が含まれる。
おしゃれ染めとは、染色前のアンダーカラーにおける白髪の比率が非常に少ない(例えば10%未満)の毛髪に対する毛染め方法を意味する。
白髪染めとは、染色前のアンダーカラーにおける白髪の比率が10%以上の毛髪に対する毛染め方法を意味する。
図9以降の操作画面は、図8(b)の染め方法の操作画面において、「おしゃれ染め」が選択された場合の操作画面を示している。
すなわち、ユーザがおしゃれ染めの選択アイコンC2をタッチすると、サーバ2の制御部21は、選択された染め方法を記憶部25に一時的に記憶させ、図9(a)に示す毛量の操作画面をタブレット端末3Aに表示させる。
図9(a)の毛量の操作画面には、染色対象者に関する3種類の毛量の選択アイコンC4〜C6が含まれる。
選択アイコンC4は、毛量が「少ない」場合のアイコンであり、選択アイコンC5は、毛量が「普通」の場合のアイコンであり、選択アイコンC6は、毛量が「多い」場合のアイコンである。
染色対象者の毛量の多寡に関する判断は、サロン店員であるユーザが、自身の経験又は当該サロンの熟練者の意見などを参考にして行われる。
ユーザが毛量の選択アイコンC4〜C6のいずれかをタッチすると、サーバ2の制御部21は、選択された毛量を記憶部25に一時的に記憶させ、図9(b)に示す塗布部位の操作画面をタブレット端末3Aに表示させる。
図9(b)の塗布部位の操作画面には、染色対象者に関する2種類の塗布部位の選択アイコンC7,C8が含まれる。選択アイコンC7は、毛髪に対する塗布部位が「根元染め」の場合のアイコンであり、選択アイコンC8は、毛髪に対する塗布部位が「全体染め」の場合のアイコンである。
根元染めとは、毛髪の根元部分のみを染色することであり、全体染めとは、毛髪を全体的に染色することである。
図10以降の操作画面は、図9(b)の塗布部位の操作画面において、「全体染め」が選択された場合の操作画面を示している。
すなわち、ユーザが全体染めの選択アイコンC8をタッチすると、サーバ2の制御部21は、選択された塗布部位を記憶部25に一時的に記憶させ、図10(a)に示す塗布方法の操作画面をタブレット端末3Aに表示させる。
図10(a)の塗布方法の操作画面には、6種類の塗布方法の選択アイコンC9〜C14が含まれる。各選択アイコンC9〜C14には、毛髪の明るさが1つから3つの範囲で区分された三角形状の毛髪図柄が含まれる。
選択アイコンC9は、毛髪全体が新生部(非染色の部分)であるパターン1のアイコンである。選択アイコンC10は、根元部分が新生部であり、新生部から先端までの大半が既染部(過去の染色材料が抜けていない部分)であるパターン2のアイコンである。
選択アイコンC11は、根元部分が新生部であり、中央部分が比較的暗い既染部であり、中央部分から先端までが比較的明るい既染部であるパターン3のアイコンである。選択アイコンC12は、毛髪全体が既染部であるパターン4のアイコンである。
選択アイコンC13は、根元部分が比較的暗い既染部であり、既染部から先端までが比較的明るい既染部であるパターン5のアイコンである。選択アイコンC14は、根元部分が比較的暗い既染部であり、中央部分が中程度の明るさの既染部であり、中央部分から先端までが比較的明るい既染部であるパターン6のアイコンである。
毛髪全体が新生部であり1種類のカラーレシピのみが必要と判断される場合には、ユーザは、パターン1の選択アイコンC9を選択すればよい。
根元側の新生部と先端側の既染部とに毛髪の明るさが概ね2分割されている場合には、ユーザは、パターン2の選択アイコンC10を選択すればよい。
同様に、根元側の新生部、中央の暗めの既染部及び先端側の明るめの既染部に毛髪の明るさが概ね3分割されている場合には、ユーザは、パターン3の選択アイコンC11を選択すればよい。
毛髪全体がほぼ均一な既染部であり1種類のカラーレシピのみが必要と判断した場合には、ユーザは、パターン4の選択アイコンC12を選択すればよい。
根元側の既染部と先端側の既染部とに毛髪の明るさが概ね2分割されている場合には、ユーザは、パターン5の選択アイコンC13を選択すればよい。
同様に、根元側の既染部、中央の暗めの既染部及び先端側の明るめの既染部に毛髪の明るさが概ね3分割されている場合には、ユーザは、パターン6の選択アイコンC14を選択すればよい。
図10(a)の塗布方法の操作画面には、図9(b)の塗布部位の操作画面に戻るための操作アイコンC15と、図10(b)の長さ・アンダートーンの操作画面に進むための操作アイコンC16も含まれる。
従って、ユーザは、操作アイコンC15をタッチすることにより、図9(b)の塗布部位の操作画面に戻すことができる。
図10(b)の塗布方法の操作画面は、図10(a)の塗布方法の操作画面において、操作アイコンC16が選択された場合の操作画面を示している。
すなわち、パターン6の選択アイコンC14が選択された状態で、ユーザが操作アイコンC16をタッチすると、サーバ2の制御部21は、選択されたパターン6の塗布方法を記憶部25に一時的に記憶させ、図10(b)に示す長さ・アンダートーンの操作画面をタブレット端末3Aに表示させる。
図10(b)の長さ・アンダートーンの操作画面には、前ステップにおいて選択された塗布方法に対応する毛髪図柄(図例ではパターン6の図柄)と、この図柄に含まれる3つの部分A〜Bの長さを入力するための操作入力部C17と、3つの部分A〜Cの明度を入力するため操作入力部C18とが含まれる。
本実施形態では、操作入力部C17,C18の入力インタフェースとして、いずれもプルダウン方式が採用されている。
例えば、操作入力部C17をタッチすると、2cm未満、2〜5cm、5〜10cm、10〜15cmなどの数値範囲が表示される。ユーザは、これらのうちの1つをタッチすることで、各部分A〜Cの長さを指定することができる。
操作入力部C18には、4〜15までのLV値が表示される。ユーザは、これらのうちの1つをタッチすることで、各部分A〜Cの明度を指定することができる。なお、操作入力部18の下方には、各LV値に対応する髪色の代表色が表示されている。
図10(b)では、パターン6の選択アイコンC14が選択された場合が例示されているが、その他のパターン1〜5の選択アイコンC9〜C13が選択された場合も、上記と同様にして、各塗布部分の長さと明度の選択を行うことができる。
例えば、新生部のみのパターン1の場合には、図10(b)の操作画面には、パターン1に対応する毛髪全体の図柄が表示され、毛髪全体の長さと明度を指定する操作入力部C17,C18が表示される。
図10(b)の長さ・アンダートーンの操作画面には、図10(a)の塗布方法の操作画面に戻るための操作アイコンC19と、図11(a)の希望色の操作画面に進むための操作アイコンC20も含まれる。
従って、ユーザは、操作アイコンC19をタッチすることにより、図10(a)の塗布方法の操作画面に戻すことができる。
図11(a)の希望色の操作画面は、図10(b)の長さ・アンダートーンの操作画面において、操作アイコンC20が選択された場合の操作画面を示している。
すなわち、操作入力部C17,C18に対する長さ及び明度が選択された状態で、ユーザが操作アイコンC20をタッチすると、サーバ2の制御部21は、選択された長さと明度を記憶部25に一時的に記憶させ、図11(a)に示す希望色の操作画面をタブレット端末3Aに表示させる。
図11(a)の希望色の操作画面には、色相タブC21と、カラーパレットC22とが含まれる。
色相タブC21には、左から順に、色相が概ね紫→赤→橙→黄→緑→水色→青の順で変化する16色のブロックが横一列に配置されている。ユーザは、16色のうちのいずれかのブロックをタッチすることにより、染色後の希望色に対応する色相を指定することができる。
カラーパレットC22には、縦方向に明度が徐々に変化し、横方向に彩度が徐々に変化する2次元に配列された複数のブロックが含まれる。カラーパレットC22の各ブロックは、縦方向の明度については上側ほど明るくなるように5段階に分けられ、横方向の彩度については右側ほど高くなるように10段階に分けられている。
カラーパレットC22に表示されるブロックの表示色は、色相タブC21により指定された色相に連動して変化する。
従って、ユーザは、カラーパレットC22に表示される複数のブロックのうち、染色対象者の希望色に最も近い色のブロックをタッチすることにより、染色後に発現させたい希望色を選択することができる。
サーバ2の制御部21は、カラーパレットC22の所定のブロックがタッチされると、図11(b)に示すように、カラーパレットC22の前面にポップアップ画面Pを表示させる。
ポップアップ画面Pの内部には、中央部に配置された画像表示部Gと、ポップアップ画面Pを閉じるための操作アイコンC23と、選択中の希望色を確定するための操作アイコンC24とが含まれる。ポップアップ画面Pの右上隅の×印をタッチしても、当該ポップアップ画面Pを閉じることができる。
従って、操作アイコンC23又は×印をタッチすることにより、ポップアップ画面Pを消滅させて図11(a)の希望色の操作画面に戻すことができる。
画像表示部Gには、選択中の希望色に対応するHSV値の毛髪を有するモデルの顔画像が表示される。すなわち、サーバ2の制御部21は、選択中の希望色に対応するHSV値の画像ファイルF(図3参照)をデータベースDB1から抽出し、抽出したモデルの画像ファイルFを画像表示部Gに表示させる。
画像表示部Gの上下両側には、明度の調整タブC25が表示され、画像表示部Gの左右両側には、彩度の調整タブC25が表示される。
サーバ2の制御部21は、これらの調整タブC25,C26がタッチされるごとに、明度又は彩度を1段階ずつ変化させる操作を受け付け、操作後のHSV値に対応するモデルの画像ファイルFを画像表示部Gに表示させる。
例えば、明度を明るくする調整タブC25がタッチされると、明度が1段階上のHSV値の画像ファイルFが画像表示部Gに表示される。また、彩度を高くする調整タブC26がタッチされると、彩度が1段階上のHSV値の画像ファイルFが画像表示部Gに表示される。
図12の選定結果の操作画面は、図11(b)の希望色の操作画面において、希望色を確定する操作アイコンC24が選択された場合の操作画面を示している。
すなわち、ポップアップ画面Pに含まれる操作アイコンC24をユーザがタッチすると、サーバ2の制御部21は、選択中の希望色に対応するHSV値を記憶部25に一時的に記憶させる。
そして、サーバ2の制御部21は、記憶された塗布部位の明度と希望色のRGB値とから、塗布部位ごとのカラーレシピ(混合割合)を算出する(図6のステップST13)。また、制御部21は、毛量と塗布部位の長さに基づいて塗布部位ごとの薬剤の塗布量を算出する(図6のステップST15)。
その後、サーバ2の制御部21は、図12に示す選定結果の操作画面をタブレット端末3Aに表示させる。
図12の選定結果の操作画面には、上記の塗布量の算出結果として、各部A〜Cの染色に必要な染色材料(薬剤)の組み合わせ及び各重量(グラム)と、染色に必要な薬剤(1剤及び2剤)のトータル重量とが表示される。
図12において、「1剤」とは、酸化染料とアルカリ剤を含む染色材料のことを意味し、「2剤」とは酸化剤を含む薬剤のことを意味する。すなわち、本実施形態の染色材料(1剤)は2剤が混合されることにより酸化染料が発色するヘアカラーよりなる。
〔選定システムの効果〕
本実施形態の選定システムによれば、サーバ2の制御部21が、入力されたアンダーカラー(本実施形態では染色前の明度レベル)の種別に対応する座標データの中から、入力された希望色と座標値が一致又は近似する非混合材料又は混合材料を検索し、その検索結果を出力するので(図7(a)参照)、希望色を実現する非混合材料又は混合材料が自動的に得られる。
このため、希望色を実現する染色材料をユーザに迅速に提示することができ、ユーザが顧客の希望に迅速かつ簡便に対応できるようになる。
また、本実施形態の選定システムによれば、サーバ2の制御部21が、非混合材料の検索を第1の優先度で実行するので(図7(b)参照)、希望色を実現する非混合材料が優先的に出力される可能性が高まる。
このため、混合材料が優先的に出力される場合に比べて、染色材料の調整作業をより簡便かつ迅速に行うことができ、顧客の満足度を向上することができる。
本実施形態の選定システムによれば、サーバ2の制御部21が、混合割合が均等である混合材料の検索を第2の優先度で実行するので(図7(b)参照)、非混合材料が検索されない場合は、混合割合が均等である混合材料が出力される可能性が高まる。
このため、混合割合が不均等である混合材料が優先的に得られる場合に比べて、染色材料の調整作業をより簡便かつ迅速に行うことができ、顧客の満足度を向上することができる。
本実施形態の選定システムによれば、サーバ2の制御部21が、混合割合が不均等である混合材料の検索を第3の優先度で実行するので(図7(b)参照)、非混合材料又は混合割合が均等である混合材料が検索されない場合でも、混合割合が不均等である混合材料が出力される。このため、希望色を実現する混合材料を必ずユーザに提示することができる。
本発実施形態の選定システムによれば、サーバ2と連動する入力部として機能するクライアント端末3に対して、染色対象者の毛髪の毛量と塗布部位の長さを入力可能であり、サーバ2の制御部21が、入力された毛量と前記塗布部位とに基づいて、検索後の非混合材料又は混合材料の塗布量を算出するので(図6のステップST15)、染色材料の塗布量を無駄なく正確に算出することができる。
本実施形態の選定システムによれば、サーバ2と連動する入力部及び表示部として機能するクライアント端末3が、希望色に対応する髪色の顔画像と、希望色を調整するための操作部とを表示可能であり(図11(b)参照)、サーバ2の制御部21が、調整後の希望色に対応する髪色の顔画像をクライアント端末3に表示させるので、ユーザは染色後の出来映えを確認しながら希望色を選択することができる。
〔その他の変形例〕
今回開示した上述の実施形態は例示であって制限的なものではない。本発明の権利範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲の構成と均等の範囲内での全ての変更が含まれる。
例えば、上述の実施形態では、アンダーカラーとして染色前の毛髪の明度レベルを採用しているが、その他に、染色前の毛髪のメラニンタイプなどをアンダーカラーとして考慮することにしてもよい。
上述の実施形態では、染色材料のデータベースDB2の色彩をRGBデータによってデータ化しているが、例えばHSV空間などの他の色空間によってデータ化することにしてもよい。この場合、希望色のHSV値をRGB値に変換する処理が不要となる。
また、上述の実施形態では、サーバコンピュータ2とクライアント端末3とからなる選定システムを例示したが、本発明の選定システムを、1台のサーバコンピュータやパーソナルコンピュータに実装することにしてもよい。
更に、上述の実施形態では、画像ファイルFが予め撮影されたモデルの顔画像となっているが、現地で撮影した染色対象者の顔写真に希望色の髪色を合成することにしてもよい。
1 公衆通信網
2 サーバコンピュータ
3 クライアント端末(入力部、表示部)
3A タブレット端末
3B デスクトップパソコン
3C ノートパソコン
21 制御部
22 通信部
23 入力デバイス
24 ディスプレイ
25 記憶部
DB1 データベース
DB2 データベース
CT 算出テーブル

Claims (7)

  1. 毛髪を染色するのに必要な染色材料の選定システムであって、
    単一の前記染色材料である非混合材料、及び、複数の前記染色材料を所定の混合割合で混合した混合材料により染色した場合の色空間の各座標データが、アンダーカラーの種別ごとに記録されたデータベースと、
    染色対象者のアンダーカラーの種別と希望色とを入力する入力部と、
    入力された前記アンダーカラーの種別に対応する前記座標データの中から、入力された前記希望色と座標値が一致又は近似する前記非混合材料又は前記混合材料を検索し、その検索結果を出力する制御部と、を備えており、
    前記制御部は、前記非混合材料の検索を第1の優先度で実行することを特徴とする染色材料の選定システム。
  2. 前記制御部は、混合割合が均等である前記混合材料の検索を第2の優先度で実行する請求項1に記載の染色材料の選定システム。
  3. 前記制御部は、混合割合が不均等である前記混合材料の検索を第3の優先度で実行する請求項1又は2に記載の染色材料の選定システム。
  4. 前記入力部は、更に前記染色対象者の毛髪の毛量と塗布部位の長さを入力可能であり、
    前記制御部は、入力された前記毛量と前記塗布部位とに基づいて、検索した前記非混合材料又は前記混合材料の塗布量を算出する請求項1〜3のいずれか1項に記載の染色材料の選定システム。
  5. 入力された前記希望色に対応する髪色の顔画像と、前記希望色を調整するための操作部とを表示する表示部を更に備え、
    前記制御部は、調整後の前記希望色に対応する前記髪色の前記顔画像を前記表示部に表示させる請求項1〜4のいずれか1項に記載の染色材料の選定システム。
  6. 毛髪を染色するのに必要な染色材料をコンピュータが選定する方法であって、
    単一の前記染色材料である非混合材料、及び、複数の前記染色材料を所定の混合割合で混合した混合材料により染色した場合の色空間の各座標データを、アンダーカラーの種別ごとに記録する第1ステップと、
    染色対象者のアンダーカラーの種別と希望色とを入力する第2ステップと、
    入力された前記アンダーカラーの種別に対応する前記座標データの中から、入力された前記希望色と座標値が一致又は近似する前記非混合材料又は前記混合材料を検索し、その検索結果を出力する第2ステップと、を含み、
    前記第3ステップにおいて、前記非混合材料の検索を第1の優先度で実行することを特徴とする染色材料の選定方法。
  7. 毛髪を染色するのに必要な染色材料を選択する処理をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラムであって、
    単一の前記染色材料である非混合材料、及び、複数の前記染色材料を所定の混合割合で混合した混合材料により染色した場合の色空間の各座標データを、アンダーカラーの種別ごとに記録する第1ステップと、
    染色対象者のアンダーカラーの種別と希望色とを入力する第2ステップと、
    入力された前記アンダーカラーの種別に対応する前記座標データの中から、入力された前記希望色と座標値が一致又は近似する前記非混合材料又は前記混合材料を検索し、その検索結果を出力する第2ステップと、を含み、
    前記第3ステップにおいて、前記非混合材料の検索を第1の優先度で実行することを特徴とするコンピュータプログラム。
JP2015097308A 2015-05-12 2015-05-12 染色材料の選定システム及び方法、コンピュータプログラム Active JP5813899B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015097308A JP5813899B1 (ja) 2015-05-12 2015-05-12 染色材料の選定システム及び方法、コンピュータプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015097308A JP5813899B1 (ja) 2015-05-12 2015-05-12 染色材料の選定システム及び方法、コンピュータプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP5813899B1 JP5813899B1 (ja) 2015-11-17
JP2016212726A true JP2016212726A (ja) 2016-12-15

Family

ID=54595881

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015097308A Active JP5813899B1 (ja) 2015-05-12 2015-05-12 染色材料の選定システム及び方法、コンピュータプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5813899B1 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20180080023A (ko) * 2017-01-03 2018-07-11 (주)소호시스템 빅데이터 알고리즘을 이용한 염모제 합성 제공시스템, 및 이를 이용한 염모제 합성 제공방법
KR101900905B1 (ko) * 2018-01-12 2018-09-21 신재관 염색약 맞춤 제작 방법
JP2022104637A (ja) * 2020-12-28 2022-07-08 株式会社ソフトブレイン 染髪方法及びヘアカラーリング剤特定システム
JP2022104555A (ja) * 2020-12-28 2022-07-08 株式会社ソフトブレイン 染髪方法及びヘアカラーリング剤特定システム
JP2023060776A (ja) * 2021-10-18 2023-04-28 株式会社ソフトブレイン シート及びヘアカラーカウンセリング方法
JP7558538B2 (ja) 2022-11-25 2024-10-01 株式会社COLOR Biz システム、ユーザ端末、プログラム及び方法

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6936494B2 (ja) * 2018-10-25 2021-09-15 株式会社ソフトブレイン ヘアカラーのネットオーダーシステム

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4681166B2 (ja) * 2000-07-28 2011-05-11 大日本印刷株式会社 ヘアカラー商品提示方法及びヘアカラー商品検索装置

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20180080023A (ko) * 2017-01-03 2018-07-11 (주)소호시스템 빅데이터 알고리즘을 이용한 염모제 합성 제공시스템, 및 이를 이용한 염모제 합성 제공방법
KR101896997B1 (ko) * 2017-01-03 2018-09-10 (주)소호시스템 빅데이터 알고리즘을 이용한 염모제 합성 제공시스템, 및 이를 이용한 염모제 합성 제공방법
KR101900905B1 (ko) * 2018-01-12 2018-09-21 신재관 염색약 맞춤 제작 방법
JP2022104637A (ja) * 2020-12-28 2022-07-08 株式会社ソフトブレイン 染髪方法及びヘアカラーリング剤特定システム
JP2022104555A (ja) * 2020-12-28 2022-07-08 株式会社ソフトブレイン 染髪方法及びヘアカラーリング剤特定システム
TWI826884B (zh) * 2020-12-28 2023-12-21 日商軟體智慧股份有限公司 染髮劑特定系統、染髮劑特定方法、染髮劑特定程式、及染髮方法
JP2023060776A (ja) * 2021-10-18 2023-04-28 株式会社ソフトブレイン シート及びヘアカラーカウンセリング方法
JP7391395B2 (ja) 2021-10-18 2023-12-05 株式会社ソフトブレイン シート及びヘアカラーカウンセリング方法
JP7558538B2 (ja) 2022-11-25 2024-10-01 株式会社COLOR Biz システム、ユーザ端末、プログラム及び方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP5813899B1 (ja) 2015-11-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5813899B1 (ja) 染色材料の選定システム及び方法、コンピュータプログラム
JP6889051B2 (ja) 毛髪染料混合物のバッチサイジングシステムおよび方法
US7877294B2 (en) Computer implemented method and system for formulating haircolor
JP2009064469A (ja) シミュレーション・モデル内のオブジェクト・パラメータへアクセスする方法
US20050264794A1 (en) Computer implemented method and system for formulating haircolor
JP5855890B2 (ja) ヘアカラーのシミュレーションシステム及び方法、コンピュータプログラム
KR20190136483A (ko) 뷰티 콘텐츠 제공방법
KR101515450B1 (ko) 온라인상에서의 제품 디자인, 디자인의 공유, 디자인을 통한 제품의 제작 및 마케팅이 이루어지는 제품 토탈 솔루션 제공 방법
JP2019080167A (ja) プログラム及び情報処理装置
JP2005143655A (ja) ヘアカラーアドバイスツール、ヘアカラーアドバイスツール作成方法及びヘアカラーアドバイスツール作成装置
Erol Coloring support for process diagrams: a review of color theory and a prototypical implementation
TWI826884B (zh) 染髮劑特定系統、染髮劑特定方法、染髮劑特定程式、及染髮方法
JP2023114932A (ja) システム及び方法
CN115814400A (zh) 一种捏脸参数的调整控制方法、装置及电子设备
Rael Colormoo: An algorithmic approach to generating color palettes
JP2024033516A (ja) 情報処理システムおよびプログラム
JP2005037256A (ja) 調色用データベース作成装置、調色用データベース作成方法、及びプログラム
Erol Using Colors in Process Diagrams–From Color Theory to Automated Coloring Support
JP2024151897A (ja) 画像編集システム、及び画像編集プログラム
CN110377386A (zh) 信息的显示方法和装置
JP2019079495A (ja) プログラム及び情報処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150818

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150916

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5813899

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250