JP2016212342A - 表示ドライバー、電気光学装置及び電子機器 - Google Patents

表示ドライバー、電気光学装置及び電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】MLS駆動を行う駆動回路と表示データを記憶する表示RAMの効率的なレイアウト配置の実現が可能な表示ドライバー、電気光学装置及び電子機器等を提供すること。
【解決手段】表示ドライバーは、表示パネルのnラインを同時駆動する表示ドライバーである。表示ドライバーは、表示パネルを駆動する駆動回路10と、表示データを記憶する表示RAM50と、表示RAM50の読み出し回路40と、を含む。そして、読み出し回路40は、1画素の表示データのビット数をmビットとした場合に、nライン×mビットの表示データを、表示パネルの1セグメント分の表示データとして、表示RAMから同時に読み出す。
【選択図】 図4

Description

本発明は、表示ドライバー、電気光学装置及び電子機器等に関する。
表示パネルを駆動する表示ドライバーにおいて、表示RAMから読み出された複数ライン分の表示データに対してMLSデコード処理を行って、そのMLSデコード処理された表示データにより表示パネルの複数ラインを同時駆動するMLS駆動が知られている。例えば特許文献1、2には、表示データを記憶する表示RAMと、表示データに基づいて表示パネルのMLS駆動を行う駆動回路を有する表示ドライバーが開示されている。
特開2011−137929号公報 特開2006−064965号公報
このようなMLS駆動を行う表示ドライバーでは、セグメントを駆動する駆動回路の駆動ユニットやMLSデコーダーのピッチが、表示RAMのメモリーユニットのピッチに対して相対的に横に広くなり、それらのピッチを合わせるのが難しいという課題がある。このため、回路のレイアウト面積が増大するなどの問題が生じる。
MLS駆動を行う駆動回路と表示データを記憶する表示RAMの効率的なレイアウト配置の実現が可能な表示ドライバー、電気光学装置及び電子機器等を提供できる。
本発明の一態様は、表示パネルのnライン(nは2以上の整数)を同時駆動する表示ドライバーであって、前記表示パネルを駆動する駆動回路と、表示データを記憶する表示RAMと、前記表示RAMの読み出し回路と、を含み、前記読み出し回路は、1画素の表示データのビット数をmビット(mは1以上の整数)とした場合に、nライン×mビットの表示データを、前記表示パネルの1セグメント分の表示データとして、前記表示RAMから同時に読み出す表示ドライバーに関係する。
本発明の一態様によれば、1画素の表示データのビット数をmビットとした場合に、nライン×mビットの表示データが、表示パネルの1セグメント分の表示データとして表示RAMから同時に読み出されて、表示パネルのMLS駆動が行われる。これにより、例えば1セグメントに対してn×m本のビット線を設けることになるので、表示RAMの幅を広げることができる。これにより、回路の効率的なレイアウト配置が可能になる。
また本発明の一態様では、前記1セグメント分の表示データに基づいて前記表示パネルのセグメントを駆動する出力ドライバーを含み、複数の前記出力ドライバーが並ぶ方向を第1の方向とした場合に、前記出力ドライバーと、前記表示RAMのn×m本のビット線に対応するメモリーセルアレイとは、前記第1の方向において同じピッチ間隔で配置されてもよい。
本発明の一態様によれば、表示RAMのn×m本のビット線に対応するメモリーセルアレイが、1つの出力ドライバーに対応して設けられる。そして、その1セグメントに対応するメモリーセルアレイと出力ドライバーが第1の方向において同じピッチ間隔で配置されることで、チップレイアウトを矩形にすることが可能になる。
また本発明の一態様では、前記表示パネルのセグメント本数をiとし、コモン本数をjとした場合(i、jは2以上の整数)に、前記表示RAMは、j/n本のワード線とi×n×m本のビット線とを有してもよい。
このようにすれば、j×i画素の表示パネルに対して、表示RAMは(j/n)行(i×n×m)列のメモリーセルアレイとなる。これにより、従来のj行(i×m)列のメモリーセルアレイに比べて、表示RAMの幅(列数)をn倍に広げることができる。
また本発明の一態様では、前記読み出し回路は、前記1セグメント分の表示データがnライン×mビットの表示データであるkセグメント分(kは2以上の整数)の表示データを読み出してもよい。
また本発明の一態様では、表示ドライバーはMLSデコーダーを含み、前記読み出し回路は、前記kセグメント分の表示データを前記1セグメント分ずつ順次に読み出し、前記MLSデコーダーは、前記読み出し回路により順次に読み出された前記1セグメント分の表示データを順次にMLSデコード処理してもよい。
このように、kセグメント分のMLSデコード処理を1つのMLSデコーダーが時分割に行うことで、k個の出力ドライバーに対して1つのMLSデコーダーを配置すればよくなり、効率的なレイアウトが可能になる。
また本発明の一態様では、表示ドライバーは複数のMLSデコーダーを含み、前記駆動回路は、複数の駆動ユニットを有し、前記複数のMLSデコーダーの各MLSデコーダーは、前記読み出し回路により読み出された前記kセグメント分の表示データに対するMLSデコード処理を行い、前記複数の駆動ユニットの各駆動ユニットは、前記各MLSデコーダーからの出力信号に基づいてk本のセグメントを駆動するk個の出力ドライバーを有してもよい。
また本発明の一態様では、前記表示RAMは、各メモリーユニットが前記kセグメント分の表示データを記憶する複数のメモリーユニットを有し、前記複数の駆動ユニットが並ぶ方向を第1の方向とした場合に、前記複数の駆動ユニットと、前記複数のMLSデコーダーと、前記複数のメモリーユニットは、前記第1の方向において同じピッチ間隔で配置されてもよい。
このように、1つのメモリーユニットがkセグメント分の表示データを記憶し、そのkセグメント分の表示データを読み出し回路が同時に読み出すことで、メモリーユニットとMLSデコーダーの配置ピッチを合わせることが可能になる。そして、駆動ユニットとMLSデコーダーとメモリーユニットを同じピッチで配置することで、チップレイアウトを矩形にすることが可能になる。
また本発明の一態様では、前記表示RAMは、各メモリーユニットが第1面のメモリーユニットと第2面のメモリーユニットとを有する複数のメモリーユニットを含み、前記表示パネルのコモン本数をjとした場合(jは2以上の整数)に、前記第1面、第2面のメモリーユニットの各面のメモリーユニットは、j/n本のワード線とk×n本のビット線とを有してもよい。
このようにすれば、モノクロ表示モードと4階調表示モードの切り替えが可能になる。即ち、表示データが1ビットであるモノクロ表示モードでは、いずれか1面のメモリーユニットを用い、表示データが2ビットである4階調モードでは、2面のメモリーユニットを用いることができる。
また本発明の一態様では、前記1画素の表示データのビット数がm=1ビットである場合に、前記読み出し回路は、前記第1面のメモリーユニット又は前記第2面のメモリーユニットから、nライン×1ビットの表示データを、前記表示パネルの1セグメント分の表示データとして読み出してもよい。
このように、モノクロ表示モードでは、第1面又は第2面のいずれか一方のメモリーユニットを用いる。これにより、1画素あたり1ビットの表示データの表示RAMへの書き込みと、その表示データの表示RAMからの読み出しとが可能になる。
また本発明の一態様では、前記1画素の表示データのビット数がm=2ビットである場合に、前記読み出し回路は、前記第1面のメモリーユニットからnライン×1ビットの表示データを読み出し、前記第2面のメモリーユニットからnライン×1ビットの表示データを読み出すことで、nライン×2ビットの表示データを前記表示パネルの1セグメント分の表示データとして読み出してもよい。
このように、4階調表示モードでは、第1面及び第2面の両方のメモリーユニットを用いる。これにより、1画素あたり2ビットの表示データの表示RAMへの書き込みと、その表示データの表示RAMからの読み出しとが可能になる。
また本発明の他の態様は、上記のいずれかに記載された表示ドライバーと、前記表示パネルと、を含む電気光学装置に関係する。
また本発明の更に他の態様は、上記のいずれかに記載された表示ドライバーを含む電子機器に関係する。
表示ドライバーのレイアウト構成の比較例。 比較例の表示ドライバーの動作説明図。 比較例の表示ドライバーのチップレイアウト。 本実施形態の表示ドライバーのレイアウト構成例。 本実施形態の表示ドライバーの動作説明図。 本実施形態の表示ドライバーのチップレイアウト。 本実施形態の表示ドライバーの第2レイアウト構成例。 第2構成例の表示ドライバーの動作説明図。 第2構成例の表示ドライバーの動作説明図。 第2構成例の表示ドライバーの動作説明図。 第2構成例の表示ドライバーの動作説明図。 第2構成例の表示ドライバーの動作説明図。 表示ドライバーの構成例のブロック図。 電気光学装置、電子機器の構成例。
以下、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお以下に説明する本実施形態は特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではなく、本実施形態で説明される構成の全てが本発明の解決手段として必須であるとは限らない。
1.比較例
図1に、表示ドライバーのレイアウト構成の比較例を示す。図1は、表示パネルのセグメント4本分に対応する構成要素のレイアウト図である。図1の表示ドライバーは、駆動ユニットDRU1、MLSデコーダーMD1(MLS: Multi Line Selection)、読み出し回路ユニットRA1、メモリーユニットBA1(RAM: Random Access Memory)を含む。駆動ユニットDRU1は、出力ドライバーDR1〜DR4を含む。
メモリーユニットBA1は、128行4列のマトリックス状に配置されたメモリーセルアレイで構成される。メモリーセルは、例えばSRAM等のメモリーセルで実現される。第1の方向D1に沿って各行のメモリーセルが配置され、その行方向にはワード線が配線される。また、第1の方向D1に直交する(広義には交差する)第2の方向D2に沿って各列のメモリーセルが配置され、その列方向にはビット線が配線される。メモリーセルは、ワード線とビット線の交点に設けられ、その交点でのワード線とビット線に接続されている。
読み出し回路ユニットRA1は、4行4列のマトリックス状に配置された16個のセンスアンプ部を含む。1本のビット線には4個のセンスアンプ部が接続される。図1では、“Y”と記載された1個の四角が1個のセンスアンプ部を表す。各センスアンプ部は、例えばセンスアンプとラッチ回路を含み、センスアンプにより読み出されたデータがラッチ回路にラッチされる。
MLSデコーダーMD1は、メモリーユニットBA1から読み出された表示データをデコード処理(MLS演算)して、MLS駆動用の表示データを生成する。MLSデコーダーMD1は、例えばゲートアレイ等のロジック回路で実現できる。
出力ドライバーDR1〜DR4は、そのMLS駆動用の表示データに対応する駆動電圧で表示パネルのセグメントを駆動する。出力ドライバーDR1〜DR4は、例えば、MLSデコード処理された表示データをセグメント電圧に変換するD/A変換回路(電圧選択回路)や、そのセグメント電圧をバッファリングしてセグメントを駆動するアンプ回路等で実現される。
以下、図1、図2を用いて比較例の動作について説明する。図1のメモリーユニットBA1のメモリーセルには、そのメモリーセルに対応する表示パネルのコモン線の番号を付しており、1つの四角が1つのメモリーセルを表す。ここでは、表示パネルが128×128画素のモノクロパネルである場合を例に図示しており、1個のメモリーセルに1画素分のデータ(1ビット)が記憶される。1列のメモリーセルが1本のセグメントに対応するので、メモリーセルの第1行〜第128行がコモン線の第1本〜第128本(番号“1”〜“128”)に対応している。但し、実際にはMLS駆動を行うので、メモリーセルと画素が1対1に対応するわけではない。例えば番号“1”〜“4”のメモリーセルのデータからMLSデコード処理により、コモン線の1本目〜4本目の画素の表示データが生成される。
図2は、比較例の表示ドライバーの動作タイミングチャートである。なお、SEG1〜SEG4は表示パネルの第1〜第4セグメントを意味しており、その各セグメントの駆動動作に関するタイミングチャートであることを表す。図2に示すように、読み出し回路ユニットRA1の第1行第1列〜第4行第1列のセンスアンプ部が、メモリーユニットBA1の第1行第1列〜第4行第1列のメモリーセルから順次にデータを読み出す。図2のタイミングチャートに示すパルスは、例えばラッチパルスを示しており、そのラッチパルスによりラッチが読み出しデータをラッチする。ラッチされた4ビットのデータはMLSデコーダーMD1に転送され、MLSデコード処理され、出力ドライバーDR1に転送される。出力ドライバーDR1は、そのデータに基づいて第1セグメントの第1〜第4コモン線の画素を駆動する。
第1セグメントのMLSデコード処理が行われた後、第2セグメントのデータ読み出しとMLSデコード処理が、同様にして行われる。そして、この時分割のデータ読み出しとMLSデコード処理が第128セグメントまで繰り返される。第128セグメントまで終わったら、次に第5〜第8コモン線の画素についてのデータ読み出しとMLSデコード処理が、第1〜第128セグメントについて順次に行われる。そして、これを1画面の駆動が終了するまで繰り返す。
さて、上記比較例のような構成にした場合、チップ(集積回路装置)全体でのレイアウトが非効率になるという課題がある。図1、図3を用いて説明する。
図3は、比較例の表示ドライバーのチップレイアウトである。この表示ドライバーは、駆動回路10、MLSデコーダーMD1〜MD32、読み出し回路20、表示RAM30を含む。
駆動回路10は、駆動ユニットDRU1〜DRU32を含む。即ち、4×32=128個の出力ドライバーを含んでおり、その128個の出力ドライバーが第1の方向D1に沿って一列に配置される。MLSデコーダーMD1〜MD32は、第1の方向D1に沿って一列に配置され、その第2の方向D2側に駆動回路10が設けられる。読み出し回路20は、第1の方向D1に沿って配置される読み出し回路ユニットRA1〜RA32を含む。即ち、4行で4×32=128列のセンスアンプ部で構成される。表示RAM30は、第1の方向D1に沿って配置されるメモリーユニットBA1〜BA32を含む。即ち、128行で4×32=128列のメモリーセルアレイで構成される。表示RAM30と読み出し回路20の第2の方向D2側にMLSデコーダーMD1〜MD32が設けられる。
図1に示すように、1つの駆動ユニットDRU1の横幅(第1の方向D1での幅)は、1つのメモリーユニットBA1の横幅に比べて非常に大きくなる(例えば横幅の比が4:1等)。これは、128セグメント×128コモンの表示パネルに対して128行×128列のメモリーセルアレイが設けられ、1個の出力ドライバーDR1に対して1列のメモリーセルが対応する構成となっているためである。出力ドライバーがアンプ等の面積が比較的大きい回路で構成されるのに比べて、SRAM等のメモリーセルの面積は小さいため、1対1で比べると出力ドライバーDR1の横幅の方が大きくなる。
このような図1の構成を32個並べたものが図3のチップレイアウトに相当するので、チップレイアウトにおいて、駆動回路10の横幅は、表示RAM30の横幅に比べて大きくなってしまう。チップレイアウトは一般的に矩形に構成するので、表示RAM30の横の空いたスペースには別の回路(例えば電圧生成回路等)を配置して、そのスペースを埋めることになる。しかしながら、その別の回路の面積によっては、デッドスペースが生まれ、非効率なレイアウト配置になる(即ち、無駄な面積が生じ、最小の面積にならない)可能性がある。
2.表示ドライバー
図4に、上記のような課題を解決できる本実施形態の表示ドライバーのレイアウト構成例を示す。図4は、表示パネルのセグメント4本分に対応する構成要素のレイアウト図である。図4の表示ドライバーは、駆動ユニットDRU1、MLSデコーダーMD1、読み出し回路ユニットRB1、メモリーユニットBB1を含む。駆動ユニットDRU1は、出力ドライバーDR1〜DR4を含む。なお、既に説明した構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
メモリーユニットBB1は、128/4=32行で4×4=16列のメモリーセルがマトリックス状に配置される。即ち、1つの出力ドライバーDR1(1本のセグメント)に対応して、32行16列のメモリーセルが設けられる。第1の方向D1に沿って各行にワード線が配線され、第2の方向D2に沿って各列にビット線が配線される。
読み出し回路ユニットRB1は、1行16列に配置された16個のセンスアンプ部を含む。1本のビット線には1個のセンスアンプが接続される。図4では、“Y”と記載された1個の四角が1個のセンスアンプ部を表す。各センスアンプ部は、例えばセンスアンプとラッチ回路を含み、センスアンプにより読み出されたデータがラッチ回路にラッチされる。
以下、図4、図5を用いて本実施形態の動作について説明する。図4のメモリーユニットBB1のメモリーセルには、そのメモリーセルに対応する表示パネルのコモン線の番号を付している。ここでは、表示パネルが128×128画素のモノクロパネルである場合を例に図示している。4列のメモリーセルが1本のセグメントに対応するので、メモリーセルの1行がコモン線の4本に対応している。例えばメモリーセルの第1行は、コモン線の番号“1”〜“4”の画素のデータを記憶する。但し、実際にはMLS駆動を行うので、メモリーセルと画素が1対1に対応するわけではない。例えば番号“1”〜“4”のメモリーセルのデータからMLSデコード処理により、コモン線の1本目〜4本目の画素の表示データが生成される。
図5は、本実施形態の表示ドライバーの動作タイミングチャートである。なお、SEG1〜SEG4は表示パネルの第1〜第4セグメントを意味しており、その各セグメントの駆動動作に関するタイミングチャートであることを表す。図5に示すように、読み出し回路ユニットRB1の第1行第1列〜第1行第4列のセンスアンプ部が、メモリーユニットBB1の第1行第1列〜第1行第4列のメモリーセルから1回でデータを読み出す。図5のタイミングチャートに示すパルスは、例えばラッチパルスを示しており、そのラッチパルスによりラッチが読み出しデータをラッチする。ラッチされた4ビットのデータはMLSデコーダーMD1に転送され、MLSデコード処理され、出力ドライバーDR1に転送される。出力ドライバーDR1は、そのデータに基づいて第1セグメントの第1〜第4コモン線の画素を駆動する。
第1セグメントのMLSデコード処理が行われた後、第2セグメントのデータ読み出しとMLSデコード処理が、同様にして行われる。そして、この時分割のMLSデコード処理が第128セグメントまで繰り返される。第128セグメントまで終わったら、次に第5〜第8コモン線の画素についてのデータ読み出しとMLSデコード処理が、第1〜第128セグメントについて順次に行われる。そして、これを1画面の駆動が終了するまで繰り返す。
図6に、本実施形態の表示ドライバーのチップレイアウトを示す。この表示ドライバーは、駆動回路10、MLSデコーダーMD1〜MD32、読み出し回路40、表示RAM50を含む。
読み出し回路40は、第1の方向D1に沿って配置される読み出し回路ユニットRB1〜RB32を含む。即ち、1行で4×4×32=512列のセンスアンプ部で構成される。表示RAM50は、第1の方向D1に沿って配置されるメモリーユニットBB1〜BB32を含む。即ち、128/4=32行で4×4×32=512列のメモリーセルアレイで構成される。表示RAM50と読み出し回路40の第2の方向D2側にMLSデコーダーMD1〜MD32が設けられ、MLSデコーダーMD1〜MD32の第2の方向D2側に駆動回路10が設けられる。
以上の実施形態によれば、表示ドライバーは、表示パネルのnライン(nは2以上の整数)を同時駆動する表示ドライバーであり、表示パネルを駆動する駆動回路10と、表示データを記憶する表示RAM50と、表示RAM50の読み出し回路40と、を含む。そして、読み出し回路40は、1画素の表示データのビット数をmビット(mは1以上の整数)とした場合に、nライン×mビットの表示データを、表示パネルの1セグメント分の表示データとして、表示RAM50から同時に読み出す。
例えば図4〜図6の例では、表示ドライバーは、表示パネルのn=4ライン(4本のコモン線)を同時駆動するMLS駆動の表示ドライバーである。そして、1画素の表示データはm=1ビットであり、読み出し回路40は、nライン×mビット=4ライン×1ビットの表示データを、表示パネルの1セグメント分の表示データとして、表示RAM50から同時に読み出す(図5のタイミングチャートにおける1パルスで同時にラッチする)。
このようにすれば、1個の出力ドライバーに対して(n×m)列のメモリーセルが対応する構成にできる。例えば図4の例では、1個の出力ドライバーDR1に対して(n×m)列=(4×1)列のメモリーセルが対応する。比較例のように1個の出力ドライバーDR1に対して1列のメモリーセルが対応する場合に比べて、表示RAM50の横幅を広げる(図4〜図6の例では4倍)ことができるので、駆動回路10とのピッチ合わせが容易になる。これにより、回路の効率的なレイアウト配置が可能になり、回路のレイアウト面積の縮小化等を図ることができる。
具体的には、表示RAM50の横幅が比較例より広くなるため、図6のように表示RAM50の横幅を駆動回路10の横幅に合わせたり、近づけたりすることができる。これにより、デッドスペースの発生を抑制し、効率的なレイアウトが可能になる。また、表示RAM50のアレイの行数が比較例の1/nになる(図4〜図6の例では128行/4=32行)ので、チップレイアウトの縦幅(第2の方向D2における幅)を短くできる。また、比較例では表示RAM30とMLSデコーダーMD1〜MD32のピッチが合っていないため、読み出し回路20とMLSデコーダーMD1〜MD32の配線が横方向(第1の方向D1)のものが多くなり、配線領域が縦方向(第2の方向D2)に広くなる。一方、本実施形態では表示RAM50とMLSデコーダーMD1〜MD32のピッチが合っているため、読み出し回路40とMLSデコーダーMD1〜MD32の配線が縦方向のものが多くなり、比較例に比べて配線領域を縦方向に狭くでき、チップレイアウトの縦幅を削減できる。
なお、上記では1画素の表示データがm=1ビットである場合を例に説明しているが、これに限定されず、1画素の表示データのビット数mは2以上であってもよい。例えば1画素の表示データが2ビットの階調データである場合を例にとると、1個の出力ドライバーDR1に対して(n×m)列=(4×2)列のメモリーセルが対応する構成にすればよい。即ち、メモリーユニットBB1は32行32列のメモリーセルアレイとなり、表示RAM50は32行1024列のメモリーセルアレイとなる。そして、読み出し回路40は、(nライン×mビット)=(4ライン×2ビット)の表示データを、表示パネルの1セグメント分の表示データとして、表示RAM50から同時に読み出す。例えば、同時に読み出された8ビットのうち、隣接する2ビットずつを各画素の表示データに対応させればよい。
また本実施形態では、表示ドライバーは、1セグメント分の表示データに基づいて表示パネルのセグメントを駆動する出力ドライバー(例えばDR1)を含む。そして、複数の出力ドライバーDR1〜DR4が並ぶ方向を第1の方向D1とした場合に、出力ドライバーDR1と、表示RAM50の(n×m)本=(4×1)本のビット線に対応するメモリーセルアレイ(32行4列のメモリーセルアレイ)とは、第1の方向D1において同じピッチ間隔で配置される。
比較例では1セグメントにm本のビット線が対応していたため、出力ドライバーDR1の幅に対してm列のメモリーセルアレイの幅が小さく、レイアウトが非効率であった。この点、本実施形態では表示パネルの1セグメント分の表示データとして(n×m)ビットの表示データを同時に読み出す。即ち、(n×m)本のビット線に対応するメモリーセルアレイが1セグメント(1個の出力ドライバーDR1)に対応している。これにより、出力ドライバーDR1の幅と、それに対応するメモリーセルアレイの幅をそろえることが可能となり、第1の方向D1において同じピッチ間隔で配置できる。同じピッチ間隔で配置することで、効率的なレイアウトが可能になり、チップ面積を削減できる。
また本実施形態では、表示パネルのセグメント本数をiとし、コモン本数をjとした場合(i、jは2以上の整数)に、表示RAM50は、j/n本のワード線とi×n×m本のビット線とを有する。
例えば図4〜図6の例では、表示パネルのセグメント本数はi=128であり、コモン本数はj=128である。そして、表示RAM50は、j/n=128/4=32本のワード線とi×n×m=128×4×1=512本のビット線とを有する。
比較例では、j×i=128×128画素の表示パネルに対して、j×(i×m)=128×128のメモリーセルアレイからなる表示RAM30が設けられていた。一方、本実施形態では、j×i=128×128画素の表示パネルに対して、(j/n)×(i×n×m)=32×512のメモリーセルアレイからなる表示RAM50が設けられることになる。即ち、nラインの表示データを同時に読み出すことによって、ビット線の本数をi×n×mにすることができ、比較例に比べて表示RAM50のメモリーセルアレイの横幅をn倍に広げることができる。また、ワード線の本数をj/nにすることができ、比較例に比べて表示RAM50のメモリーセルアレイの縦幅を1/nにできる。
また本実施形態では、読み出し回路40は、1セグメント分の表示データがnライン×mビットの表示データであるkセグメント分(kは2以上の整数)の表示データを読み出す。
より具体的には、表示ドライバーはMLSデコーダーMD1を含む。読み出し回路40は、kセグメント分の表示データを1セグメント分ずつ順次に読み出す。そして、MLSデコーダーMD1は、読み出し回路40により順次に読み出された1セグメント分の表示データを順次にMLSデコード処理する。
例えば図4〜図6の例では、読み出し回路40の読み出し回路ユニットRB1が、1セグメント分の表示データを読み出し、MLSデコーダーMD1が、その1セグメント分の表示データをMLSデコード処理する。1セグメント分の表示データは、nライン×mビット=4ライン×1ビットの表示データである。読み出し回路ユニットRB1とMLSデコーダーMD1は、この動作を順次にk=4セグメント分繰り返し、第1〜第4セグメントの読み出しとMLSデコード処理を行う。次のk=4セグメント分(即ち、第5〜第8セグメント)については、読み出し回路ユニットRB2が順次に読み出し、MLSデコーダーMD2が順次にMLSデコード処理を行う。
このように、本実施形態ではkセグメント分のMLSデコード処理を1つのMLSデコーダーが時分割に行う。これにより、k個の出力ドライバー(1つの駆動ユニット)に対して1つのMLSデコーダーを配置すればよくなり、効率的なレイアウトが可能になる。また、MLSデコーダーはゲートアレイ等のロジック回路で構成されることから、k個の出力ドライバーとのピッチ合わせも容易である。
また、本実施形態では1セグメント分の表示データ(n=4ラインの表示データ)を1回の読み出し動作(図5の1パルス)で表示RAM50から読み出すことができるので、比較例のようにn回の読み出し動作で読み出す場合に比べて表示データの読み出しに掛かる時間を短くできる。これにより、1回の読み出しとMLSデコード処理に掛かる時間が短くなり、MLSデコード処理の時分割数(k)を増やすことが可能になる。時分割数を増やすことで、更にレイアウト面積を削減することが可能である。
また本実施形態では、表示ドライバーは、複数のMLSデコーダーMD1〜MD32を含む。駆動回路10は、複数の駆動ユニットDRU1〜DRU32を有する。そして、複数のMLSデコーダーMD1〜MD32の各MLSデコーダーは、読み出し回路40により読み出されたkセグメント分の表示データに対するMLSデコード処理を行う。複数の駆動ユニットDRU1〜DRU32の各駆動ユニットは、各MLSデコーダーからの出力信号に基づいてk本のセグメントを駆動するk個の出力ドライバーを有する。
より具体的には、表示RAM50は、各メモリーユニットがkセグメント分の表示データを記憶する複数のメモリーユニットBB1〜BB32を有する。そして、複数の駆動ユニットDRU1〜DRU32が並ぶ方向を第1の方向D1とした場合に、複数の駆動ユニットDRU1〜DRU32と、複数のMLSデコーダーMD1〜MD32と、複数のメモリーユニットBB1〜BB32は、第1の方向D1において同じピッチ間隔で配置される。
例えば図4〜図6の例では、駆動ユニットDRU1は、MLSデコーダーMD1からの出力信号に基づいてk=4本のセグメントを駆動するk=4個の出力ドライバーDR1〜DR4を有する。また、メモリーユニットBB1はk=4セグメント分の表示データを記憶する。そして、駆動ユニットDRU1とMLSデコーダーMD1とメモリーユニットBB1は、第1の方向D1において同じ(略同一を含む)幅を有する。即ち、駆動ユニットDRU1〜DRU32と、MLSデコーダーMD1〜MD32と、メモリーユニットBB1〜BB32は、第1の方向D1において同じピッチ間隔で配置される。
このように、本実施形態では1つのメモリーユニットBB1がk=4セグメント分の表示データを記憶し、そのk=4セグメント分の表示データを読み出し回路40が順次に読み出すことで、メモリーユニットBB1とMLSデコーダーMD1の配置ピッチを合わせることが可能になる。そして、駆動ユニットDRU1とMLSデコーダーMD1とメモリーユニットBB1を同じピッチで配置することで、チップレイアウトを矩形にすることが可能になる。これにより、比較例のような非同一ピッチのレイアウトに場合に比べて、効率的なレイアウトが可能になり、チップ面積を削減できる。また、メモリーユニットとMLSデコーダーが同じピッチで配置されることで、それらを主に縦方向の配線で接続することが(比較例に比べて横方向の配線を削減することが)可能となり、配線領域の縦幅を削減できる。
3.第2レイアウト構成例
図7に、本実施形態の表示ドライバーの第2レイアウト構成例を示す。図7は、表示パネルのセグメント4本分に対応する構成要素のレイアウト図である。図7の表示ドライバーは、駆動ユニットDRU1、MLSデコーダーMD1、読み出し回路ユニットRC1、メモリーユニットBC1を含む。駆動ユニットDRU1は、出力ドライバーDR1〜DR4を含む。なお、既に説明した構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
メモリーユニットBC1は、32行で4×4×2=32列のメモリーセルがマトリックス状に配置される。即ち、1つの出力ドライバーDR1(1本のセグメント)に対応して、32行8列のメモリーセルが設けられる。第1の方向D1に沿って各行にワード線が配線され、第2の方向D2に沿って各列にビット線が配線される。例えば駆動回路10が32個の駆動ユニットDRU1〜DRU32を含む場合、表示RAM50は32行で32×32=1024列のメモリーセルアレイとなる。
メモリーユニットBC1は、A面(第1面)のメモリーユニットとB面(第2面)のメモリーユニットを含む。各面は32行4列のメモリーセルアレイで構成され、A面とB面が第1の方向D1に沿って交互に配置される。そして、1組のA面のメモリーユニットとB面のメモリーユニットが1本のセグメント(1個の出力ドライバー)に対応し、メモリーユニットBC1には、4組のA面のメモリーユニットとB面のメモリーユニットが含まれる。
読み出し回路ユニットRC1は、1行16列のマトリックス状に配置された16個のセンスアンプ部を含む。図7では、“Y”と記載された1個の四角が1個のセンスアンプ部を表す。
例えば、各センスアンプ部は、セレクターとセンスアンプとラッチ回路を含む。そして、セレクターにはA、B面のメモリーセルの各1本のビット線が接続される。セレクターは選択信号に基づいていずれかのビット線を選択し、そのビット線からセンスアンプがデータを読み出し、そのデータをラッチ回路がラッチする。選択信号は、例えば図13で後述するアドレスデコーダー120或いは制御回路110から供給される。
或いは、各センスアンプ部は、2つのセンスアンプとセレクターとラッチ回路を含んでもよい。そして、一方のセンスアンプにA面のメモリーセルの1本のビット線が接続され、他方のセンスアンプにB面のメモリーセルの1本のビット線が接続され、それら2つのセンスアンプの出力がセレクターに接続される。セレクターは選択信号に基づいていずれかのセンスアンプの出力を選択し、その出力をラッチ回路がラッチする。
以下、図8〜図12を用いて第2構成例の動作について説明する。以下では、表示パネルが128×128画素である場合を例に説明する。
図8は、メモリーセルと表示パネルのコモン線との対応を示す図である。図8には1セグメント分のメモリーセルアレイが示されており、そのメモリーセルの四角の中に示す数字は、そのメモリーセルに対応するコモン線の番号である。
A面とB面のメモリーユニットともに、第1行の第1列〜第4列は“1”〜“4”番のコモン線の画素のデータを記憶し、第2行の第1列〜第4列は“5”〜“8”番のコモン線の画素のデータを記憶し、同様に繰り返して第32行の第4列は“128”番のコモン線の画素のデータを記憶する。
図9は、モノクロ表示モードにおける表示RAM50のデータアクセス順を示す図である。図9には、第1〜第4セグメントSEG1〜SEG4に対応するメモリーユニットが示されており、そのメモリーセルの四角の中に示す数字は、そのメモリーセルの読み出し順番である。また、図10は、モノクロ表示モードにおける表示パネルの画素の駆動順を示す図である。図10において、1つの四角が1つの画素を表し、その画素の四角の中に示す数字は、その画素の駆動順番である。
モノクロ表示モードでは、A面又はB面のメモリーユニットを使って表示を行う。A面を使う場合を例に説明すると、まず第1セグメントSEG1のA面のメモリーユニットの第1行(番号“1”)から4ビットの表示データを同時に読み出す。そして、MLSデコード処理を行い、表示パネルの第1セグメントSEG1の第1〜第4コモン線COM1〜COM4の画素を駆動する。次に、第2セグメントSEG2のA面のメモリーユニットの第1行(番号“2”)から4ビットの表示データを同時に読み出し、同様にして表示パネルの第2セグメントSEG2の第1〜第4コモン線COM1〜COM4の画素を駆動する。これを第128セグメントSEG128まで繰り返す。次に、第1セグメントSEG1のA面のメモリーユニットの第2行(番号“129”)から4ビットの表示データを同時に読み出し、同様にして表示パネルの第1セグメントSEG1の第5〜第8コモン線COM5〜COM8の画素を駆動し、これを第128セグメントSEG128まで繰り返す。そして、同様の動作を第128コモン線まで繰り返す。B面を用いる場合も、同様の動作で表示データの読み出しと画素の駆動を行う。
例えば分散駆動を行う場合、4フィールドで1画面(1フレーム)を描画する。MLS駆動では、4本のコモン線の画素を4回同時駆動するが、その第1回〜第4回の駆動を、それぞれ第1〜第4フィールドで行う。即ち、第1フィールドでは、図9、図10の順番で各画素を1回ずつ駆動していき、1画面を駆動する。これが1回目の駆動に対応する。そして、第2〜第4フィールドにおいて同様に第2回〜第4回の駆動を行い、1画面のMLS駆動が完了する。
図11は、4階調表示モードにおける表示RAM50のデータアクセス順を示す図である。図11には、第1〜第4セグメントSEG1〜SEG4に対応するメモリーユニットが示されており、そのメモリーセルの四角の中に示す数字は、そのメモリーセルの読み出し順番である。また、図12は、4階調表示モードにおける表示パネルの画素の駆動順を示す図である。図12において、1つの実線の四角が1つの画素を表し、その破線で区切られた四角の中に示す数字は、メモリーセルの読み出し順番との対応を表す。
4階調表示モードでは、A面及びB面のメモリーユニットを使って表示を行う。4階調は2ビットの表示データで表されるが、その表示データの上位側ビットをA面のメモリーユニットが記憶し、下位側ビットをB面のメモリーユニットが記憶する。
表示動作を説明すると、まず第1セグメントSEG1のA面のメモリーユニットの第1行(番号“1”)から4ビットの表示データを同時に読み出し、その後に第1セグメントSEG1のB面のメモリーユニットの第1行(番号“2”)から4ビットの表示データを同時に読み出す。この2×4ビットの表示データを4画素の表示データとしてMLSデコード処理を行い、表示パネルの第1セグメントSEG1の第1〜第4コモン線COM1〜COM4の画素を駆動する。次に、第2セグメントSEG2のA面のメモリーユニットの第1行(番号“3”)から4ビットの表示データを同時に読み出し、その後に第2セグメントSEG2のB面のメモリーユニットの第1行(番号“4”)から4ビットの表示データを同時に読み出し、同様にして表示パネルの第2セグメントSEG2の第1〜第4コモン線COM1〜COM4の画素を駆動する。これを第128セグメントSEG128まで繰り返す。次に、第1セグメントSEG1のA面のメモリーユニットの第2行(番号“257”)から4ビットの表示データを同時に読み出し、その後に第1セグメントSEG1のB面のメモリーユニットの第1行(番号“258”)から4ビットの表示データを同時に読み出し、同様にして表示パネルの第1セグメントSEG1の第5〜第8コモン線COM5〜COM8の画素を駆動し、これを第128セグメントSEG128まで繰り返す。そして、同様の動作を第128コモン線まで繰り返す。
以上の実施形態によれば、表示RAM50は、各メモリーユニットが第1面(A面)のメモリーユニットと第2面(B面)のメモリーユニットとを有する複数のメモリーユニットを含む。そして、表示パネルのコモン本数をjとした場合(jは2以上の整数)に、各面のメモリーユニットは、j/n本のワード線とk×n本のビット線とを有する(k、nは2以上の整数)。
例えば図7の例では、メモリーユニットBC1が1つのメモリーユニットに対応し、表示RAM50は32個のメモリーユニットを含む。表示パネルのコモン本数はj=128であり、表示パネルのn=4ライン(n=4本のコモン線)が同時駆動され、k=4セグメント分の表示データが1つのメモリーユニットBC1に記憶される。各面のメモリーユニットは、j/n=128/4=32本のワード線とk×n=4×4=16本のビット線とを有する。
このようにすれば、モノクロ表示モードと4階調表示モードの切り替えが可能になる。即ち、モノクロ表示モードでは表示データが1ビットであり、4階調表示モードでは表示データが2ビットであるため、それぞれのデータ量に対応した表示RAMを用意する必要がある。本実施形態では、2面のメモリーユニットを用いることで、各モードに対応したデータ量でのアクセスが可能になる。即ち、モノクロ表示モードでは1面のメモリーユニットを用い、4階調モードでは2面のメモリーユニットを用いることができる。
また本実施形態では、1画素の表示データのビット数がm=1ビットである場合に、読み出し回路40は、第1面(A面)のメモリーユニット又は第2面(B面)のメモリーユニットから、nライン×1ビットの表示データを、表示パネルの1セグメント分の表示データとして読み出す。
例えば図9、図10の例では、(n=4ライン)×(m=1ビット)の表示データを、表示パネルの1セグメント分の表示データとして、A面又はB面のメモリーユニットから読み出す。
このように、モノクロ表示モードでは、第1面又は第2面のいずれか一方のメモリーユニットを用いる。これにより、1画素あたり1ビットの表示データの表示RAM50への書き込みと、その表示データの表示RAM50からの読み出しとが可能になる。
また本実施形態では、1画素の表示データのビット数がm=2ビットである場合に、読み出し回路40は、第1面(A面)のメモリーユニットからnライン×1ビットの表示データを読み出し、第2面のメモリーユニットからnライン×1ビットの表示データを読み出すことで、nライン×2ビットの表示データを表示パネルの1セグメント分の表示データとして読み出す。
例えば図11、図12の例では、A面、B面のメモリーユニットからそれぞれ(n=4ライン)×1ビットの表示データを読み出すことで、(n=4ライン)×(m=2ビット)の表示データを1セグメント分の表示データとして読み出す。
このように、4階調表示モードでは、第1面及び第2面の両方のメモリーユニットを用いる。これにより、1画素あたり2ビットの表示データの表示RAM50への書き込みと、その表示データの表示RAM50からの読み出しとが可能になる。
4.表示ドライバー
図13に、上記のレイアウト構成例を適用できる表示ドライバーの構成例のブロック図を示す。表示ドライバーは、駆動回路10、MLSデコーダー60、表示RAM50、インターフェース回路130、電圧生成回路100、制御回路110、アドレスデコーダー120を含む。
インターフェース回路130は、外部の処理部との間の通信を行う。例えば、外部の処理部からシリアルインターフェースにより表示データを受信し、その受信データを表示RAM50に転送する。或いは、外部の処理部からのコマンドがインターフェース回路130を介して制御回路110に入力される。或いは、外部の処理部から不図示のレジスターへの書き込みや、外部の処理部による不図示のレジスターからの読み出しがインターフェース回路130を介して行われる。不図示のレジスターは、例えば制御回路110に含まれる。インターフェース回路130は、例えば種々のI/Oバッファーで構成できる。
制御回路110は、表示ドライバーの各部の制御を行う。例えば、表示RAM50への表示データの書き込みにおけるアドレスやタイミングの制御、表示RAM50からの表示データの読み出しにおけるアドレスやタイミングの制御を行う。また、表示RAM50やMLSデコーダー60や駆動回路10の動作タイミングを制御して、表示パネルの駆動タイミングを制御する。制御回路110は、例えばゲートアレイ等のロジック回路で実現できる。また、モノクロ表示モードと4階調表示モードの設定を行う。例えばインターフェース回路130を介して外部の処理部から入力されたコマンドやレジスター値に基づいてモード設定を行ってもよいし、或いは、端子設定(端子から入力される電圧レベル)に基づいてモード設定を行ってもよい。
アドレスデコーダー120は、制御回路110からのローアドレスとカラムアドレスをデコードし、表示RAMのワード線とビット線を選択する。アドレスデコーダー120は、例えばゲートアレイ等のロジック回路で実現できる。
表示RAM50は、アドレスデコーダー120により選択されたワード線とビット線のメモリーセルにアクセスする。即ち、インターフェース回路130から転送される表示データの書き込み、又は、MLSデコーダー60へ転送する表示データの読み出しを行う。
MLSデコーダー60は、表示RAM50から転送される表示データのMLSデコード処理を行う。
電圧生成回路100は、MLS駆動用の複数の電圧を生成する。即ち、セグメント駆動用、コモン駆動用の多値(例えば5値や、7値)の電圧を生成する。電圧生成回路100は、例えば抵抗分割回路や、レギュレーター等によって実現できる。
駆動回路10は、MLSデコード処理された表示データに対応する電圧を、セグメント駆動用の複数の電圧の中から選択し、その電圧によりセグメントを駆動する。
5.電気光学装置、電子機器
図14に、本実施形態の表示ドライバーを適用できる電気光学装置、電子機器の構成例を示す。本実施形態の電子機器として、例えば種々のウェアラブル機器や、車載用の機器等を想定できる。ウェアラブル機器としては、例えば腕時計や、生体の活動量計等を想定できる。車載用の機器としては、例えば、車速や燃料残量等を表示するメーターパネル等を想定できる。
図14に示す電子機器は、処理部300、記憶部310、操作部320(ユーザーインターフェース部)、通信部330(データインターフェース部)、電気光学装置340を含む。
電気光学装置340は、表示パネル342と、表示パネル342のセグメントを駆動するセグメントドライバー344(表示ドライバー)と、表示パネル342のコモン線を駆動するコモンドライバー346と、を含む。表示パネル342は、例えばマトリックス型(例えば単純マトリックス型)の液晶表示パネルである。或は、表示パネル342は自発光素子を用いたEL(Electro-Luminescence)表示パネルであってもよい。例えば、表示パネル342はガラス基板上に構成され、そのガラス基板上にセグメントドライバー344とコモンドライバー346が実装される。表示パネル342とセグメントドライバー344とコモンドライバー346は、ガラス基板上において例えばITO配線(透明電極の配線、ITO: Indium-Tin Oxide)で接続される。
操作部320は、ユーザーからの種々の操作を受け付けるインターフェース部である。例えば、ボタンやマウス、キーボード、表示パネル342に設けられたタッチパネル等で構成される。通信部330は、画像データや制御データの入出力を行うインターフェース部である。例えばUSB等の有線通信インターフェースや、或は無線LAN等の無線通信インターフェースである。記憶部310は、通信部330から入力された画像データを記憶する。或は、記憶部310は、処理部300のワーキングメモリーとして機能する。処理部300は、例えばCPU等で構成され、電子機器の各部の制御処理や種々のデータ処理を行う。例えば、処理部300は、通信部330や記憶部310から転送された画像データを、セグメントドライバー344が受け付け可能な形式に変換し、その変換された画像データ(表示データ)をセグメントドライバー344へ出力する。セグメントドライバー344は、処理部300から転送された画像データに基づいて表示パネル342を駆動する。
なお、上記のように本実施形態について詳細に説明したが、本発明の新規事項および効果から実体的に逸脱しない多くの変形が可能であることは当業者には容易に理解できるであろう。従って、このような変形例はすべて本発明の範囲に含まれるものとする。例えば、明細書又は図面において、少なくとも一度、より広義または同義な異なる用語と共に記載された用語は、明細書又は図面のいかなる箇所においても、その異なる用語に置き換えることができる。また本実施形態及び変形例の全ての組み合わせも、本発明の範囲に含まれる。また駆動回路、MLSデコーダー、読み出し回路、表示RAM、表示ドライバー、電気光学装置、電子機器の構成・動作等も、本実施形態で説明したものに限定されず、種々の変形実施が可能である。
10 駆動回路、20 読み出し回路、30 表示RAM、40 読み出し回路、
50 表示RAM、100 電圧生成回路、110 制御回路、
120 アドレスデコーダー、130 インターフェース回路、300 処理部、
310 記憶部、320 操作部、330 通信部、340 電気光学装置、
342 表示パネル、344 セグメントドライバー、346 コモンドライバー、
BA1,BB1,BC1 メモリーユニット、COM1 コモン線、
D1 第1の方向、D2 第2の方向、DR1 出力ドライバー、
DRU1 駆動ユニット、MD1 MLSデコーダー、
RA1,RB1,RC1 読み出し回路ユニット、SEG1 セグメント

Claims (12)

  1. 表示パネルのnライン(nは2以上の整数)を同時駆動する表示ドライバーであって、
    前記表示パネルを駆動する駆動回路と、
    表示データを記憶する表示RAMと、
    前記表示RAMの読み出し回路と、
    を含み、
    前記読み出し回路は、
    1画素の表示データのビット数をmビット(mは1以上の整数)とした場合に、nライン×mビットの表示データを、前記表示パネルの1セグメント分の表示データとして、前記表示RAMから同時に読み出すことを特徴とする表示ドライバー。
  2. 請求項1において、
    前記1セグメント分の表示データに基づいて前記表示パネルのセグメントを駆動する出力ドライバーを含み、
    複数の前記出力ドライバーが並ぶ方向を第1の方向とした場合に、
    前記出力ドライバーと、前記表示RAMのn×m本のビット線に対応するメモリーセルアレイとは、前記第1の方向において同じピッチ間隔で配置されることを特徴とする表示ドライバー。
  3. 請求項1又は2において、
    前記表示パネルのセグメント本数をiとし、コモン本数をjとした場合(i、jは2以上の整数)に、
    前記表示RAMは、
    j/n本のワード線とi×n×m本のビット線とを有することを特徴とする表示ドライバー。
  4. 請求項1乃至3のいずれかにおいて、
    前記読み出し回路は、
    前記1セグメント分の表示データがnライン×mビットの表示データであるkセグメント分(kは2以上の整数)の表示データを読み出すことを特徴とする表示ドライバー。
  5. 請求項4において、
    MLSデコーダーを含み、
    前記読み出し回路は、
    前記kセグメント分の表示データを前記1セグメント分ずつ順次に読み出し、
    前記MLSデコーダーは、
    前記読み出し回路により順次に読み出された前記1セグメント分の表示データを順次にMLSデコード処理することを特徴とする表示ドライバー。
  6. 請求項4において、
    複数のMLSデコーダーを含み、
    前記駆動回路は、
    複数の駆動ユニットを有し、
    前記複数のMLSデコーダーの各MLSデコーダーは、
    前記読み出し回路により読み出された前記kセグメント分の表示データに対するMLSデコード処理を行い、
    前記複数の駆動ユニットの各駆動ユニットは、
    前記各MLSデコーダーからの出力信号に基づいてk本のセグメントを駆動するk個の出力ドライバーを有することを特徴とする表示ドライバー。
  7. 請求項6において、
    前記表示RAMは、
    各メモリーユニットが前記kセグメント分の表示データを記憶する複数のメモリーユニットを有し、
    前記複数の駆動ユニットが並ぶ方向を第1の方向とした場合に、
    前記複数の駆動ユニットと、前記複数のMLSデコーダーと、前記複数のメモリーユニットは、前記第1の方向において同じピッチ間隔で配置されることを特徴とする表示ドライバー。
  8. 請求項4乃至7のいずれかにおいて、
    前記表示RAMは、
    各メモリーユニットが第1面のメモリーユニットと第2面のメモリーユニットとを有する複数のメモリーユニットを含み、
    前記表示パネルのコモン本数をjとした場合(jは2以上の整数)に、
    前記第1面、第2面のメモリーユニットの各面のメモリーユニットは、
    j/n本のワード線とk×n本のビット線とを有することを特徴とする表示ドライバー。
  9. 請求項6において、
    前記1画素の表示データのビット数がm=1ビットである場合に、
    前記読み出し回路は、
    前記第1面のメモリーユニット又は前記第2面のメモリーユニットから、nライン×1ビットの表示データを、前記表示パネルの1セグメント分の表示データとして読み出すことを特徴とする表示ドライバー。
  10. 請求項8において、
    前記1画素の表示データのビット数がm=2ビットである場合に、
    前記読み出し回路は、
    前記第1面のメモリーユニットからnライン×1ビットの表示データを読み出し、前記第2面のメモリーユニットからnライン×1ビットの表示データを読み出すことで、nライン×2ビットの表示データを前記表示パネルの1セグメント分の表示データとして読み出すことを特徴とする表示ドライバー。
  11. 請求項1乃至10のいずれかに記載された表示ドライバーと、
    前記表示パネルと、
    を含むことを特徴とする電気光学装置。
  12. 請求項1乃至10のいずれかに記載された表示ドライバーを含むことを特徴とする電子機器。
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