JP2016211978A - 絶縁抵抗測定方法および装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】絶縁抵抗を煩雑な測定操作をすることなく連続的に、しかも電源電圧の変動の影響を受けずに、安定に、精度よく測定することのできる測定方法および測定装置を提供する。
【解決手段】非接地の直流給電回路の正極側給電路と負極側給電路との間に、等しい値の高抵抗の第1抵抗器および第2抵抗器と、低抵抗の第3抵抗器とを直列接続して構成した2組の抵抗回路を直列接続し、これら2組の抵抗回路が互いに接続された中性点を低抵抗の第4抵抗器を介して接地してなるT型検出回路により、前記両電路の絶縁抵抗を測定すする際、絶縁抵抗を測定する電路に対応して前記2組の抵抗回路の抵抗値を抵抗可変手段により増減して絶縁抵抗を測定する。
【選択図】図1

Description

この発明は、システムの運転状態、つまり活線状態で給電回路の絶縁抵抗を測定する方法および装置に関する。例えば、直流電源を用いた電気推進船舶などにおいては、運転中の安全確認の見地から、給電回路はいつでも活線状態で、しかも連続的に絶縁抵抗を監視できることが要求されるが、この発明はこのような用途に使用して好適なものである。
非接地給電路の絶縁抵抗の測定装置として、特許文献1に示す装置が知られている。この従来の絶縁抵抗測定装置を図6に示す。
図6に示す従来の絶縁抵抗測定装置は、検出抵抗101〜105によってT型検出回路を構成し、抵抗102,104および105の各々から信号106(電圧V1),108(電圧V2)および107(電圧V3)をそれぞれ得る。これら信号106〜108は絶縁変換器109,110,111の一次側に入力され、それぞれ絶縁変換されて二次信号112〜114となる。
二次信号112〜114は、ローパスフィルタ115、116、118により高調波成分が除去されて信号119〜121となり、そのうち信号119と120が正極側割算器125に、また信号120と121が負極側割算器126に入力され、割算が実行される。また、極性判別器122は信号120の極性を判別し、信号120が(+)方向のとき、すなわち電圧VR3が(+)方向のときは信号123をオンとする出力を発生し、(−)方向のときは信号124をオンとする出力を発生する。
極性判別器122(PC)が(+)方向の信号123を出力したときは、正極側の演算器125,131や表示装置135,警報装置136を動作させ、負極側をロックする。同様に、極性判別器122が(−)方向の信号124を出力したときは、負極側の演算器126,132や表示装置135,警報装置136を動作させ、正極側をロックする。
以下、極性判別器122(PC)が(+)方向の信号123を出力し、正極側電路の絶縁抵抗を測定する場合について説明する。
図7の絶縁抵抗の測定動作説明図を参照して正極側電路の絶縁抵抗を測定する場合について説明する。
ここで、正極側の抵抗101の抵抗値R11対抵抗102の抵抗値R12、または、負極側の抵抗103の抵抗値R21対抵抗104の抵抗値R22の抵抗値の比をそれぞれ1:1/100〜1:1/25程度とするが、これは測定しようとする回路の電圧値、または測定しようとする絶縁抵抗値の範囲などによって最適な値を選定する。
例えば、直流電圧500V回路の絶縁抵抗を測定する場合、検出抵抗101、103の抵抗値R11、R21を1MΩ、検出抵抗102、104の抵抗値R12,R22を10KΩに選定したとき、絶縁抵抗が無限大の場合にはRPx=∞であるとすると、図7に示す絶縁抵抗RPxに流れる電流IPXは流れない。その結果、検出抵抗102,104の両端電圧V1,V2はV1=V2で、検出抵抗101、102,103,104に流れる電流ISは、
IS≒V÷(R11+R12+R21+R22)
であり、M電位はVP=VN=250Vで、抵抗101と102の抵抗比は1:1/100であるから、抵抗102,104には、250V/100≒2.5Vの電圧が発生することになる。
いま、給電回路の正極側電路Pの絶縁抵抗RPxが低下したとすると、接地回路には接地電流IPX=V÷(RPx+R3+R21+R22)が流れ、検出抵抗105の両端には
V3=IPX×R3
の電圧が発生する。このとき、検出抵抗102の両端電圧V1は電流ISで決定され、検出抵抗105の両端電圧V3は電流IPXで決定される。すなわち、抵抗101,絶縁抵抗RPxの抵抗値がそれぞれ抵抗102,105の抵抗値よりも充分に大きい場合、R12=R3とすれば、V1とV3の電圧値の割合は検出抵抗101の抵抗値R11と絶縁抵抗のRPxの抵抗値RPxの割合の逆数と考えられるから、V1とV3の電圧比n(=V1/V3)を求め、この比nに検出抵抗101の抵抗値R11を乗じると、すなわち
n×R11=RPx
から絶縁抵抗値RPxを求めることができる。
以上のことは、図6の回路では、以下のように実行される。
すなわち、検出抵抗102の両端電圧V1の信号106が、絶縁変換器109→信号112→ローパスフィルタ115を介して信号119となり、割算器125の一方に入力される。また、電流IPXによって発生する検出抵抗105の両端電圧V3の信号107が絶縁変換器110→信号113→ローパスフィルタ116を介して信号120となり、割算器25の他方に入力されるとともに、極性判別器122へ入力される。
このときは、信号120が正(+)方向であるから、極性判別器122が(+)方向を判別してオンとなる信号123を出力し、割算器125および掛算器131を演算状態とし、表示装置135および警報装置136を正極側に切替える。また、オフとなる信号124により、割算器126および掛算器132を非演算状態とし、負極側の表示装置135および警報装置136の動作をロックする。
上記切替えによって、割算器125では信号119と信号120との比nであるV1/V3を示す信号127を出力し、掛算器131の一方に入力する。定数設定器129は、設定値Kを検出抵抗R11およびR21と同値とする信号130を出力し、掛算器131の他方に入力する。従って、掛算器131は割算器125からの出力信号127と、定数設定器129からの定数Kを示す信号130とを掛け合わせ、信号133を出力する。
信号133は、
RPx=n×K=(V1/V3)×R11 (1)
で求められ、求めるべき絶縁抵抗値RPxを示す。
この式で、nはV1/V3、Kは抵抗101の抵抗値と等しい値の定数である。
これは表示装置135に与えられて表示される一方、警報装置136では予め設定した絶縁抵抗値よりも低下したら警報を発するとともに、出力信号137を時系列に記録することにより絶縁抵抗値の時系列の変化を記録するなど、安全管理のための処理をする。なお、図6のように、測定用電源138および電源スイッチ139を設けておき、これらを使用することで無通電状態、つまり活線状態でない状態での給電電路,機器または装置の絶縁抵抗の測定が可能となる。
次に、負極側電路の絶縁抵抗を測定する場合について説明する。
この場合、測定しようとする絶縁抵抗はRNxであり、これに電流INXが流れることにより、抵抗102を抵抗104に置き換えることで上記と同様の関係から、求めるべき絶縁抵抗値RNxは、
RNx=n×K=(V2/V3)×R21 (2)
として求めることができる。この式において、nはV2/V3であり、Kは抵抗103の抵抗値R21と等しい値の定数である。
図6の回路における、信号106,112,119,127および133を信号108,114,121,128および134に、演算回路125,131を演算回路126,132に、また信号123をOFF,信号124をONにそれぞれ置き換えることにより、正極側電路の絶縁抵抗RPxを測定する場合と全く同様にして負極側電路の絶縁抵抗RNxを測定することができる。
絶縁抵抗の抵抗値RPx=1MΩであるとし、R11=RPx=1MΩ、R12=R3=10KΩとすると、図7からV1=V3は、およそ1.65Vとなり、両電圧の比nは、V1/V3=1.65/1.65=1となるので、正極側電路の絶縁抵抗RPxとして、前記(1)式から、1MΩを求めることができる。
同様に、電圧比n=V1/V3=10では、絶縁抵抗RPxとして、(1)式からRPx=(K=1MΩ)×(n=10)=10MΩが求まる。同様に、電圧比n=V1/V3=100では、RPx=(K=1MΩ)×(n=100)=100MΩ、電圧比n=0.1では、RPx=(K=1MΩ)×(n=0.1)=0.1MΩを求めることができる。
なお、給電回路の電源100の電圧が変動した場合、これに比例して電流IS,IPXおよびINXが変動してV1,V2およびV3も変動するが、電圧比n=V1/V3およびn=V2/V3は変わらない。従って、この従来装置によれば、測定しようとする給電回路の電圧が変動しても測定値はその影響を受けないで、安定して絶縁抵抗の測定ができる利点が得られる。
特開2007−198330号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の従来装置には、正極側電路と負極側電路の絶縁抵抗の差が大きいときは、測定誤差は小さいが、両極の絶縁抵抗の差が小さい場合は、測定誤差が大きくなり、また、両極電路の絶縁抵抗が同じ値になれば測定不能となる問題がある。
図8に従来装置における両極電路の絶縁抵抗の抵抗比の変化による検出特性を示す。
この図8の検出特性図の横軸は、P極側電路の絶縁抵抗RPxとN極側電路の絶縁抵抗RNxの比RNx/RPxまたはRPx/RNxを示し、縦軸は、T型検出回路による絶縁抵抗測定値と実絶縁抵抗値の比(RPxの測定抵抗値/RPxの実抵抗値)、(RNxの測定抵抗値/RNxの実抵抗値)を示す。
正極側絶縁抵抗RPx=1で、負極側絶縁抵抗RNx=1で両極絶縁抵抗が同値であると、接地電流IPXとINXが等しくなるから、検出抵抗R3を流れる接地電流IPXとINXが互いに打ち消し合って、検出電圧V3は0となり、これによって求まる絶縁抵抗値が無限大となって、絶縁抵抗RPxおよびRNxの測定が不能となる。
また、図8から、明らかなように、絶縁抵抗RPxとRNxの比が2であれば、測定抵抗値と実抵抗値の比は2となり、測定誤差は2倍と大きくなる。しかし、絶縁抵抗RPxとRNxの比が20と大きくなると、測定抵抗値と実抵抗値の比は1.05となり、測定誤差は、1.05倍と小さくなる。
したがって、この発明の課題は、前記のような従来装置における問題点を解決するため、絶縁抵抗を煩雑な測定操作をすることなく連続的に、しかも電源電圧の変動の影響を受けずに、絶縁抵抗を安定して測定でき、かつ、両極の絶縁抵抗の差が小さくても、高精度の測定ができる絶縁抵抗の測定方法および測定装置を提供することにある。
このような課題を解決するため、請求項1の発明は、非接地の直流給電回路の正極側給電路と負極側給電路との間に、等しい値の高抵抗の第1抵抗器および第2抵抗器と、低抵抗の第3抵抗器とを直列接続して構成した2組の抵抗回路を直列接続し、これら2組の抵抗回路が互いに接続された中性点を低抵抗の第4抵抗器を介して接地してなるT型検出回路を備え、このT型検出回路の各組の抵抗回路に前記第1抵抗器および第2抵抗器の抵抗値分を加減する抵抗可変手段をそれぞれ設け、これらの抵抗可変手段により前記各組の抵抗回路の抵抗値を加減しながら、前記2組の抵抗回路の第3抵抗器の両端に発生する各電圧と、前記第4抵抗器の両端に発生する電圧を検出し、一方の組の抵抗回路の第3抵抗器の電圧と第4抵抗器との電圧比、または、他方の組の抵抗回路の第3抵抗器の電圧と第4抵抗器との電圧比を演算し、これらの電圧比のいずれかに前記第1抵抗器または第2抵抗器と同じ値の定数K値を乗算して前記両極の絶縁抵抗値を得ることを特徴とする。
この請求項1の発明おいては、前記抵抗可変手段より前記各組の抵抗回路の抵抗値の一方を増大するときは、他方の組の抵抗回路の抵抗値が低減されるように相補的に交互に調整して両極の絶縁抵抗を測定するのがよい(請求項2の発明)。
請求項3の発明は、非接地の直流給電回路の正極側給電路と負極側給電路との間に、等しい値の高抵抗の第1抵抗器および第2抵抗器と、低抵抗の第3抵抗器とを直列接続して構成した2組の抵抗回路を直列接続し、これら2組の抵抗回路が互いに接続された中性点を低い抵抗の第4抵抗器を介して接地したT型検出回路と、
このT型検出回路の各組の抵抗回路の前記第1抵抗器と第2抵抗器の抵抗値分をそれぞれ加減する抵抗可変手段と、
前記各抵抗可変手段を選択的に動作指令を与えて測定位置を選択する手段と、
前記各組の抵抗回路の第3抵抗器の各両端と前記第4抵抗器の両端に発生する電圧をそれぞれ検出する電圧検出手段と、
前記正極電路側の抵抗回路の第3抵抗器の電圧と前記第4抵抗器との電圧比を演算する第1演算手段と、前記負極電路側の抵抗回路の第3抵抗器の電圧と前記第4抵抗器の電圧比を演算する第2演算手段と、
前記第1演算手段からの電圧比に前記正極電路側の抵抗回路の第1抵抗器または第2抵抗器の抵抗値と同じ値の定数K値を乗算する第3演算手段と、前記第2演算手段からの電圧比に前記負極側第1抵抗器または第2抵抗器の抵抗値と同じ値の定数K値を乗算する第4演算手段と、
前記第3または第4演算手段のそれぞれの出力を絶縁抵抗値として表示する表示手段とを有することを特徴とする。
請求項3の発明においては、前記各組の抵抗回路の可変手段より一方の組の抵抗回路の抵抗値を増大するときは他方の組の抵抗回路の抵抗値が低減されるように相補的に交互に調整する機能を備えるようにするのがよい(請求項4の発明)。
前記第4抵抗器に発生する電圧の極性を判別する極性判別手段を設け、正極性のときは正極側の演算および表示を可能として負極側の演算および表示をロックし、負極性のときは負極側の演算および表示を可能として正極側の演算および表示をロックすることができる(請求項5の発明)。
さらに、前記絶縁抵抗値が予め設定された設定値より低下したことを判別して警報を発する警報手段を設けるようにしてもよい(請求項6の発明)。
この発明によれば、絶縁抵抗を測定するためのT型検出回路の2組の抵抗回路に設けた抵抗値可変手段により、各組の抵抗回路の抵抗値を一方は増大し、他方は減少するように相補的に調整することにより、両極電路の絶縁抵抗の抵抗値に見かけ上大きな差をつけて測定することが可能となるので、測定誤差が小さくなり、測定精度を高めることができる。
この発明の実施例を示す回路構成図。 この発明における絶縁抵抗の測定動作の説明図。 この発明における測定位置選択スイッチの選択位置と抵抗短絡用スイッチの開閉状態の関係を示す図。 この発明による正極電路の絶縁抵抗の測定動作の説明図。 この発明による負極電路の絶縁抵抗の測定動作の説明図。 従来の絶縁抵抗測定装置を示す回路構成図。 従来の絶縁抵抗測定装置の測定動作の説明図。 従来の絶縁抵抗測定装置の測定特性を示す図。
この発明の実施の形態を図に示す実施例について説明する。
図1はこの発明の実施例を示す構成図である。
図1において、1は直流電源であり、Pは直流電源1の正極から引き出された正極給電路、Nは、負極給電路、RPは検出抵抗3(R1A)〜5(R1C)を直列接続した第1抵抗回路(正極抵抗回路と呼ぶこともある)、RNは検出抵抗7(R2A)〜9(R2C)を直列接続した第2抵抗回路(負極抵抗回路と呼ぶこともある)である。この2組の抵抗回路RP,RNは、抵抗5と9が向き合うように対称的に配列して、直流電源1に接続された正極給電路Pと負極給電路Nとの間に直列に接続される。さらに2組の抵抗回路RP,RNが互いに接続された中性点Mに検出抵抗11(R3)の一端を接続し、その他端を接地することによりT型検出回路が構成される。
抵抗回路RP,RNには、それぞれ直列接続された2個の抵抗を短絡する第1スイッチPS1およびNS1と1個の抵抗を短絡する第2スイッチPS2およびNS2が並列に設けられている。第1スイッチPS1およびNS1が、それぞれ各抵抗回路の抵抗3、4および7、8に並列に接続され、第2スイッチPS2およびNS2がそれぞれ抵抗4および8に並列に接続される。このような第1スイッチPS1,NS1および第2スイッチPS2,NS2は開閉によって抵抗回路RPおよびRNの抵抗値を加減する抵抗値可変手段となる
測定位置選択スイッチ (ただ単に選択スイッチと呼ぶこともある)2は、回転操作によって絶縁抵抗測定する電路の選択を行うもので、その選択位置によって第1スイッチPS1およびNS1と第2スイッチPS2およびNS2の開閉を制御する。
正、負極両極の電路P、Nの絶縁抵抗を同時に測定する場合は、選択スイッチ2が「常」で示される通常測定位置に置かれる。正極電路Pの絶縁抵抗を測定する場合は、選択スイッチ2を「P」で示される正極測定位置に置き、そして負極電路Nの絶縁抵抗を測定する場合は、選択スイッチ2を「N」で示される負極測定位置に置く。
選択スイッチ2の選択位置と、スイッチPS1、NS1、PS2、NS2の開閉状態の関係を図3に示す。この図3の横方向に選択位置「P」、「常」、「N」を採って、縦方向にスイッチPS1、PS2,NS1、NS2を示し、マトリックスの交点上の×印は、スイッチがオン(閉)していることを示し、無印は、スイッチがオフ(開)していることを示す。
図3に示すように、選択スイッチ2で「常」で示される通常測定位置が選択されたときは、第2スイッチPS2とNS2がオンとなる。これにより両極抵抗回路RPおよびRNの抵抗4および8が短絡される。
選択スイッチ2で正極給電路Pの絶縁抵抗を測定する位置「P」が選択されときは、負極側抵抗回路RNの第1スイッチNS1がオン(閉)となり、負極側抵抗回路RNの2つの抵抗7、8が短絡される。そして、選択スイッチ2で負極給電路Nの絶縁抵抗を測定する位置「N」が選択されたときは、正極側抵抗回路RPの第1スイッチPS1がオン(閉)となり、正極側抵抗回路RPの2つの抵抗3,4が短絡される。
検出抵抗5(R1C),9(R2C)および11(R31)の各々の両端に絶縁型の電圧検出器6、10および12が接続され、それぞれ1次側とは絶縁された電圧検出信号V1、V2およびV3を得る。
なお、検出抵抗11は、測定レンジ選択器13によって開閉される接点を介して3個の抵抗が並列接続され、測定抵抗11の抵抗値R3が変更可能に構成されているので、選択された測定レンジ1,2,3に応じてその端子電圧V3を変更することができる。
これらの電圧検出信号V1〜V3は、ローパスフィルタ14〜16により高調波成分が除去されて、そのうち信号V1とV3が正極側割算器17に、また信号V2とV3が負極側割算器18に入力され、割算が実行される。
割算器17および18からそれぞれ出力される電圧比(n)V1/V3およびV2/V3を示す出力信号SP1およびSN1は、それぞれ掛算器19および20に加えられ、定数設定器21に設定された検出抵抗3または7の抵抗値R1AまたはR2Aに等しい抵抗値を示す定数SKと乗算される。掛算器19、20の出力信号SP2、SN2は、監視記録装置22で処理されて表示装置23および警報装置24に加わる。
また、極性判別器25は信号V3の極性を判別し、信号V3が(+)方向のときは信号VPをオンにする出力を発生し、(−)方向のときは信号VNをオンにする出力を発生する。
極性判別器25が(+)方向の信号VPを出力したときは、正極側の演算器17,19や表示装置23,警報装置24を動作させ、負極側をロックする。同様に、極性判別器25が(−)方向の信号VNを出力したときは、負極側の演算器18,20や表示装置23,警報装置24を動作させ、正極側をロックする。
図2は絶縁抵抗を測定する場合の説明図である。この図を参照して、絶縁抵抗の測定方法を説明する。
ここで、正極側抵抗回路RPの抵抗3(R1A)、4(R1B)、と負極側抵抗回路RNの抵抗7(R2A),8(R2B)は等しい抵抗値に選ばれている。抵抗5(R1C)と9(R2C)も等しい抵抗値に選ばれている。そして、抵抗3,4,7,8の抵抗値は、低抵抗値を有する抵抗5、9に対して25〜100倍程度の高抵抗値とするが、これらの抵抗値は測定しようとする回路電圧値、または測定しようとする絶縁抵抗値の範囲などによって最適な値を選定する。
例えば、直流電圧500Vの給電回路の絶縁抵抗を測定する場合、抵抗3、4、7、8の抵抗値(R1A,R1B,R2A,R2B)を33kΩ、抵抗5、9の抵抗値(R1C,R2C)を330Ωに選定し、抵抗11は、測定レンジを変更するために1から10kΩの範囲で抵抗値を可変できる抵抗とする。
選択スイッチ2を「常」で示される通常位置におき、正、負両極の電路P,Nの測定位置を選択したときは、各抵抗回路の第2スイッチPS2およびNS2がオンし、高抵抗値の抵抗4と8が短絡される。絶縁抵抗が無限大の場合にはRPx=RNx=∞であるから、図2に示す絶縁抵抗RPxおよびRNxを流れる電流IPXおよびINXは流れない。その結果、検出抵抗5、9の両端電圧V1,V2はV1=V2で、両抵抗回路RPおよびRNを通して流れる電流ISは、
IS=V÷(R1A+R1C+R2A+R2C)≒V÷(R1A+R2A)
となる。
中性点Mの電位はVP=VN=250Vで、抵抗3、5(R1C)と抵抗3、9(R2C)の抵抗比は1:1/100であるから、抵抗5と抵抗9には、250V/100≒2.5Vの電圧が発生する。
いま、電源回路の正極電路P側の絶縁抵抗RPxが低下したとすると、接地回路には、
IPX=V÷(RPx+R31+R2A+R2C)
となる接地電流IPXが流れ、検出抵抗11の両端には、
V3=IPX×R31
の電圧が発生する。このとき、検出抵抗5の両端電圧V1は電流ISで決定され、検出抵抗11の両端電圧V3は接地電流IPXで決定される。すなわち、ここでは、抵抗3の抵抗値R1Aと接地抵抗の抵抗値RPxがそれぞれ抵抗5の抵抗値R1C,抵抗11の抵抗値R31よりも充分に大きいので、検出電圧V1とV3の比は抵抗3の抵抗値R1Aと接地抵抗の抵抗値RPxの比の逆数となるから、電圧V1とV3の電圧比nを求め、この比nに検出抵抗3の抵抗値R1Aを乗じることにより、すなわち
RPx=n×R1A=(V1/V3)×R1A
から絶縁抵抗値を求めることができる。
以上のことは、図1の回路では、以下のように実行される。
すなわち、検出抵抗5の両端電圧V1が、絶縁検出器6→ローパスフィルタ14を介して割算器17の一方に入力される。また、電流IPXによって発生する検出抵抗11の両端電圧V3が絶縁検出器12→ローパスフィルタ16を介して割算器17の他方に入力されるとともに、極性判別器25へ入力される。
このとき、電圧V3が正極(+)方向であるから、極性判別器25が(+)方向を判別して信号VPをオンにして出力し、割算器17および掛算器19を演算状態とし、表示装置23および警報装置24を正極側に切替える。また、信号VNはオフとなることにより、割算器18および掛算器20が非演算状態とされ、表示装置23および警報装置24の負極側の動作がロックされる。
上記切替えによって、割算器17では信号V1と信号V3との比nであるV1/V3を示す信号SP1を出力し、掛算器19の一方に入力する。定数設定器21は、設定値Kを検出抵抗3および7の抵抗値R1AおよびR2Aと同値とする信号SKを出力し、掛算器19の他方に入力する。従って、掛算器19は割算器17からの出力信号SP1と、定数設定器21からの定数Kを示す信号SKとを掛け合わせて、信号SP2を出力する。
信号SP2は、求めるべき絶縁抵抗値RPx、すなわち、
RPx=n×K=(V1/V3)×R1A (3)
を示しており、これは、監視記録制御装置22を介して表示装置23に与えられて表示される一方、警報装置24では、この絶縁抵抗測定値が予め設定した絶縁抵抗値よりも低下したら警報を発するとともに、監視記録制御装置22は、出力信号SP2で時系列に変化する絶縁抵抗値を記録するなど、安全管理のための処理をする。
なお、図1のように、測定用電源38および電源スイッチ39を設けておき、これらを使用することにより、給電回路の直流電源1を遮断した無通電状態、つまり活線状態でない状態での電路,機器または装置の絶縁抵抗の測定が可能となる。
負極側の絶縁抵抗RNxが低下した場合、負極側絶縁抵抗RNxを通して電流INXが流れることにより、抵抗3を抵抗7に置き換えることで上記と同様の関係から、求めるべき絶縁抵抗値RNxは、
RNx=n×K=(V2/V3)×R2A (4)
として求めることができる。
図1の回路も、信号V1、SP1、SP2を信号V2、SN1、SN2に、演算回路17、19を演算回路18,20に、また信号VPをオフ,信号VNをオンにそれぞれ置き換えることにより、正極側絶縁抵抗を測定する場合と全く同様にして負極側絶縁抵抗を測定することができる。
図2の回路では、電源回路の電圧が変動した場合、これに比例して電流IS,IPXが変動してV1,V3も変動するが、電圧比n=V1/V3は変わらない。従って、この発明によれば、測定しようとする給電回路の電圧が変動しても測定値はその影響を受けないので、安定した絶縁抵抗の測定が可能となる利点が得られる。
次に、各抵抗3〜5および7〜9の抵抗値R1A〜R2Cの選定について説明する。
以上では、電圧500Vの回路を抵抗3、4、7、8の抵抗値を33kΩ、抵抗5、9の抵抗値を330Ωとして測定する場合について説明した。このとき、絶縁抵抗RPx,RNxが無限大のときは、中性点Mの電位は250V、検出電圧V1=V2≒2.5Vである。
ここで、電圧500Vの電圧が600V(+20%)〜400V(−20%)の範囲で変動した場合、絶縁抵抗RPx,RNxが無限大では、検出電圧V1=V2≒3V〜2Vの範囲で変動する。しかし、検出電圧比nは変わらないので、測定値への影響はない。また、電圧1000Vの回路の絶縁抵抗を測定するときは、中性点Mの電位は500V、検出電圧VR12=VR22=500/100≒5Vとなるが、この場合も検出電圧比nは変わらないので、測定値への影響はない。
さらに、各抵抗値をR1A,R1B、R2A、R2Bを1MΩとし、抵抗R1C,R2Cを10KΩの抵抗比1:1/100を、抵抗比1:1/50、すなわち抵抗R1C,R2Cを20KΩにすれば、V1,V2は2.5Vから5V、また抵抗比を1:1/25、抵抗RC,R2C=40KΩにすれば、V1,V2は2.5Vから10Vのように検出電圧は変わるが、電圧比は不変なので、測定への影響はない。
以上では、抵抗値R1A,R1B,R2A、R2Bを固定し、抵抗値R1C,R2Cを変更したが、抵抗値R1C,R2Cの抵抗値を固定し、抵抗値R1A,R1B、R2A、R2Bを変更しても良いのは言うまでもない。すなわち、抵抗3,4,7,8および抵抗5,9の抵抗値R1A,R1B、R2A、R2BおよびR1C,R2Cは、測定回路の電圧と最適な検出電圧を得るため最適値に選択することができる。
なお、この発明は非接地回路を対象とするもので、一線接地回路では測定すべき絶縁抵抗が短絡されることから適用できず、また、測定位置選択スイッチ2を「常」の位置の通常測定位置における設定抵抗測定方法は、特許文献1に示された従来の測定方法と同じとなるので、正極側絶縁抵抗および負極側絶縁抵抗の両方が同程度に低下する場合は、接地回路(検出抵抗11)に電流が流れないことにより、測定できないものである。
この発明では、給電電路の正極側絶縁抵抗および負極側絶縁抵抗の両方が同程度に低下した場合でも絶縁抵抗を正確に測定するために、測定位置選択スイッチ2を「P」位置または「N」位置に切換えて測定を行うようする。
次にその方法について説明する。
正極電路P側の絶縁抵抗RPxを測定する場合は、測定位置選択スイッチ2を「P」位置に切換える。これにより、図3に示すように、負極側抵抗回路RNの第1スイッチNS1だけがオンし、その他のスイッチはオフとなる。これにより、負極側抵抗回路RNでは2つの高抵抗値を有する抵抗7,8が短絡され、低抵抗値を有する抵抗9だけが回路に残る。一方、正極側抵抗回路RPには、直列接続された3個の抵抗3〜5が残っている。
この状態の等価的な回路構成を図4に示す。
このとき、電路P,N間に接続された抵抗回路の抵抗は、2個の高抵抗3、4と2個の低抵抗5、9となり、この抵抗回路に流れる電流ISは、前記した測定位置選択スイッチ2を「常」で示す通常測定位置に切換えた状態と同じになる。回路電圧、回路定数を前記と同じにすれば、検出抵抗5と9に発生する電圧V1,V2はおよそ2.5Vで、前記の場合と同じなる。
しかし、正極側絶縁抵抗RPxに流れる接地電流IPXは、2個の低抵抗値の抵抗11、9を通して流れ、負極側絶縁抵抗RNxに流れる接地電流INXは2個の高抵抗値の抵抗3,4と2個の低抵抗値の抵抗5、11を通して流れるため、絶縁抵抗RPxとRNxが等しくても、接地電流はIPX>INXとなり、両電流の電流差にしたがって検出抵抗11に(+)方向の電圧V3が発生する。これによって、図1の極性判別器25が正出力VPをオンにする出力を発生する。
これにより、割算器17で、検出抵抗5の電圧V1と検出抵抗11の電圧V3の比nを求め、この比nに、定数設定器21に設定された抵抗3または4の抵抗値R1AまたはR1Bと等しい定数Kを乗算することにより、正極側電路Pの絶縁抵抗RPxを求めることができる。
図4の状態は、正負両極の絶縁抵抗RPxとRNxが等しくても、RNxには2個の高抵抗値の抵抗3、4の合計の抵抗値が加算され、RPxには1個の低抵抗値の抵抗9の抵抗値が加算されることとになる。このため、相対的に、絶縁抵抗RPxがRNxより高抵抗値の抵抗2個分の抵抗値だけ減少したのと同じになり、両絶縁抵抗の見かけ上の比RNx/RPxが大きくなる。
このように見かけ上、両絶縁抵抗に差が生じ、両者の比が大きくなると、図8に示す測定特性から理解できるように測定誤差が低下するので、絶縁抵抗の測定精度を高めることができる。
次に、測定位置選択スイッチ2を「N」位置に切換えることにより、負極側電路Nの絶縁抵抗RNxを測定することができる。
この場合は、測定位置選択スイッチ2が「N」位置に切換えられているので、図3に示すように、正極側抵抗回路RPの第1スイッチPS1だけがオンとなり、そのスイッチはオフとなる。
この状態の等価的な回路構成を図5に示す。
この図5から明らかなように、抵抗回路に流れる電流ISは、2個の低抵抗値の抵抗5、9および2個の高抵抗値の抵抗7、8を通して流れる。そして、負極側絶縁抵抗RNxに流れる電流INXは、2個の低抵抗値の抵抗11と5を通して流れるが、正極側絶縁抵抗RPxに流れる電流IPXは、2個の低抵抗値の抵抗11、9と2個の高抵抗値の抵抗8,7を通して流れる。
したがって、相対的に絶縁抵抗RNxがRPxより抵抗値が小さくなり、接地電流はINX>IPXとなって検出抵抗11には(−)方向の電圧V3が発生する。これによって、図1の極性判別器25が負出力VNをオンとする出力を発生する。
これにより、割算器18で、検出抵抗5の電圧V1と検出抵抗11の電圧V3の比nを求め、掛算器20で、この比nに、定数設定器21に設定された抵抗7または8の抵抗値R2AまたはR2Bと等しい定数Kを乗算することにより、負極側電路Nの絶縁抵抗RNxを求めることができる。
この場合も、正絶縁抵抗RPxと負絶縁抵抗RNxとの比RPx/RNxを見かけ上大きくすることができるので、絶縁抵抗を高精度で測定することができる。
前記においては、測定位置選択スイッチ2を人手により切換えることを前提に説明したが、抵抗回路RPおよびRNの抵抗短絡用の第1スイッチPS1、NS1および第2スイッチPS2、NS2を自動で切換えるようにしてもよい。
この場合に、第1スイッチPS1とNS1を所定の時間間隔で周期的に交互に開閉を制御する手段を設けることにより、正および負極側電路の絶縁抵抗RPxおよびRNxを交互に連続して高精度で測定することができ、常時監視することが可能となる。
この発明においては、図1に示すように検出抵抗11に並列に切り替え可能に複数の抵抗R32,R33を接続して、検出抵抗11の抵抗値を可変できる構成とすることにより、測定倍率を調整することができる。

1 直流電源
2 測定位置選択スイッチ
3、4、7、8 高抵抗値の検出抵抗
5、9,11 低抵抗値の検出抵抗
6,10、12 絶縁電圧検出器
13 測定レンジ選択器
14、15、16 フィルタ
17、18 割算器
19、20 掛算器
21 定数設定器
22 監視記録制御装置
23 表示装置
24 警報装置
25 極性判別器
38 測定用電源
39 電源スイッチ
PS1、NS1 抵抗短絡用第1スイッチ
PS2、NS2 抵抗短絡用第2スイッチ

Claims (6)


  1. 非接地の直流給電回路の正極側給電路と負極側給電路との間に、等しい値の高抵抗の第1抵抗器および第2抵抗器と、低抵抗の第3抵抗器とを直列接続して構成した2組の抵抗回路を直列接続し、これら2組の抵抗回路が互いに接続された中性点を低抵抗の第4抵抗器を介して接地してなるT型検出回路を備え、このT型検出回路の各組の抵抗回路に前記第1抵抗器および第2抵抗器の抵抗値分を加減する抵抗可変手段をそれぞれ設け、これらの抵抗可変手段により前記各組の抵抗回路の抵抗値を加減しながら、前記2組の抵抗回路の第3抵抗器の両端に発生する各電圧と、前記第4抵抗器の両端に発生する電圧を検出し、一方の組の抵抗回路の第3抵抗器の電圧と第4抵抗器との電圧比、または、他方の組の抵抗回路の第3抵抗器の電圧と第4抵抗器との電圧比を演算し、これらの電圧比のいずれかに前記第1抵抗器または第2抵抗器と同じ値の定数K値を乗算して前記両極の絶縁抵抗値を得ることを特徴とする絶縁抵抗測定方法。
  2. 前記抵抗可変手段より前記各組の抵抗回路の一方の組の抵抗回路の抵抗値を増大するときは、他方の組の抵抗回路の抵抗値が低減されるように相補的に交互に調整して両極の絶縁抵抗を測定することを特徴とする絶縁抵抗測定方法。
  3. 非接地の直流給電回路の正極側給電路と負極側給電路との間に、等しい値の高抵抗の第1抵抗器および第2抵抗器と、低抵抗の第3抵抗器とを直列接続して構成した2組の抵抗回路を直列接続し、これら2組の抵抗回路が互いに接続された中性点を低い抵抗の第4抵抗器を介して接地したT型検出回路と、
    このT型検出回路の各組の抵抗回路の前記第1抵抗器と第2抵抗器の抵抗値分をそれぞれ加減する抵抗可変手段と、
    前記各を抵抗可変手段を選択的に動作指令を与えて測定位置を選択する手段と、
    前記各組の抵抗回路の第3抵抗器の各両端と前記第4抵抗器の両端に発生する電圧をそれぞれ検出する電圧検出手段と、
    前記正極電路側の抵抗回路の第3抵抗器の電圧と前記第4抵抗器との電圧比を演算する第1演算手段と、前記負極電路側の抵抗回路の第3抵抗器の電圧と前記第4抵抗器の電圧比を演算する第2演算手段と、
    前記第1演算手段からの電圧比に前記正極電路側の抵抗回路の第1抵抗器または第2抵抗器の抵抗値と同じ値の定数K値を乗算する第3演算手段と、前記第2演算手段からの電圧比に前記負極側の抵抗回路の第1抵抗器または第2抵抗器の抵抗値と同じ値の定数K値を乗算する第4演算手段と、
    前記第3または第4演算手段のそれぞれの出力を絶縁抵抗値として表示する表示手段とを有することを特徴とする絶縁抵抗測定装置。
  4. 前記各組の抵抗回路の抵抗可変手段が、前記各組の抵抗回路の抵抗値を前記抵抗可変手段より一方の組の抵抗回路の抵抗値を増大するときは他方の組の抵抗回路の抵抗値が低減されるように相補的にて交互に調整する機能を備えることを特徴とする請求項3に記載の絶縁抵抗測定装置
  5. 前記第4抵抗器に発生する電圧の極性を判別する極性判別手段を設け、正極性のときは正極側の演算および表示を可能として負極側の演算および表示をロックし、負極性のときは負極側の演算および表示を可能として正極側の演算および表示をロックすることを特徴とする請求項3または4に記載の絶縁抵抗の測定装置。
  6. 前記絶縁抵抗値が予め設定された設定値より低下したことを判別して警報を発する警報手段を設けることを特徴とする請求項3から5の何れか1項に記載の絶縁抵抗の測定装置。
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