JP2016211601A - 旋回軸受のシール構造および旋回軸受 - Google Patents

旋回軸受のシール構造および旋回軸受 Download PDF

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Abstract

【課題】 シール部材が軸受空間の外側に浮き上がったり内側に倒れ込んだりせずに適正な姿勢に維持され、軸受内部からのグリース漏れや外部からの異物混入を防止できる旋回軸受のシール構造を提供する。【解決手段】 このシール構造は、内外輪1,2間の軸受空間6の軸方向端部を密封する弾性体製のシール部材7A,7Bを備えた旋回軸受に適用される。内外輪1,2のうちのいずれか一方の軌道輪2が、シール部材7Aの保持用の嵌合凹部12を有する。シール部材7Aは、嵌合凹部12に一部分を嵌め込むことで保持される基部20と、この基部20からそれぞれ軸方向の内側および外側に延びて内外輪1,2のうちの他方の軌道輪1の周面1aに接する複数のシールリップ21,22とを有する。シール部材7Aの基部20を当接させてシール部材7Aの姿勢を規制する基準面13,17を、一方の軌道輪2の複数箇所に設ける。【選択図】 図1

Description

この発明は、例えば、風力発電装置のヨー、ブレード用の旋回座や、デッキクレーン、建設機械、物揚機械等、屋外または屋内に近接して使用される諸機械の旋回部に使用される旋回軸受のシール構造および旋回軸受に関する。
風力発電装置のヨー、ブレード用の旋回座等に使用される旋回軸受は、一般的にグリースにて潤滑される。この旋回軸受には、外部からの異物混入および軸受内部からのグリース漏れを防ぐためにゴム製のシール部材が装着されている(例えば特許文献1,2)。
上記ヨー、ブレード用の旋回軸受は、軸および軸箱に組み込まれていないため、一般の軸受と比較して、軸受の周辺部の剛性が低い。また、軸受自体も、大きさの割には軸方向、径方向寸法(断面)が小さいため、内外輪の剛性が低い。このように周辺部および内外輪の剛性が低いため、運転時に内外輪の変形が発生し易い。
一般的なシール部材は、ゴム材の内部に金属環からなる芯金を備えたものが多い。芯金を備えたシール部材は、金属の剛性があるため変形し難い。しかし、ヨー、ブレード用の旋回軸受では、内外輪間の狭い軸受空間内にシール部材を設ける必要があるため、芯金を備えたシール部材を採用することが難しい。
また、一般的なシール部材では、シールリップの緊迫力を保つため、ガータスプリングを使用することも多い。しかし、ヨー、ブレード用の旋回軸受は、先に記載したように軸方向、径方向寸法が小さいため、シール部材の断面厚さが薄く、ガータスプリングを使用した構成とすることも難しい。
したがって、ヨー、ブレード用の旋回軸受のシール部材は、ゴム材だけで構成せざるを得ない。このようなゴム材だけからなるシール部材は、芯金を備えたシール部材やガータスプリングを使用したシール部材よりも、ゴム材の経年寸法変化によるシールリップと軌道輪との締代の減少が大きい。そこで、ヨー、ブレード用の旋回軸受のシール部材では、前記内外輪の変形や、ゴム材の経年寸法変化による締代の減少を見込んで、初期締代を設定している。
特開2011−27235号公報 特開2012−112488号公報
しかし、シール部材の組込み精度に問題があると、シールリップの締代が不十分となりグリース漏れが発生する可能性がある。特に、ヨー、ブレード用の旋回軸受は、直径が1000mmを超えるものが大半であり、シール部材の組込みが人の手作業で行われるため、組込み精度のばらつきが生じ易い。このため、組込み精度のばらつきを十分に考慮した設計とすることが重要である。
従来、組込み精度のばらつきを抑えるために、シール部材取付け側の軌道輪にシール部材の基部を固定した状態で、シール部材を取り付けている。例えば、特許文献1のシール構造では、図9に示すように、シール部材7の取付け側である一方の軌道輪(図の例では外輪2)に設けられた環状の嵌合凹部12にシール部材7の基部20に設けられた嵌合凸部24を嵌め込んで、シール部材7を取り付けている。外輪2の嵌合凹部12は、軸方向の外側(図の例では上側)に開口し、シール部材7の嵌合凸部24は、基部本体23から軸方向の内側(図の例では下側)に突出している。なお、前記軸方向の「外側」とは、内外輪1,2間の軸受空間6に対して「外側」であることを指す。
図9の例の場合、外輪2の上端面2cに、シール部材7の基部本体23における嵌合凸部24よりもシールリップ21,22から遠い末端部分の下面70を当接させることで、シール部材7の姿勢を決める。つまり、外輪2の上端面2cが、シール部材7の姿勢を決める基準面であり、シール部材7の下面70が、基準面に当接させる当接面である。嵌合凸部24よりもシールリップ21,22から遠い面のみを当接面(下面70)とするために、基部本体23における嵌合凸部24よりもシールリップ21,22に近い部分の下面71は外輪2と非接触とするか、または接触圧が生じない程度の接触にしてある。
また、図10に示すように、外輪2の周面72からなる基準面に、基部本体23における嵌合凸部24よりもシールリップ21,22から遠い末端部分の周面73を当接させるようにしても、シール部材7の姿勢を決めることができる。この場合も、当接面となるシール部材7の周面73は、嵌合凸部24よりもシールリップ21,22から最も遠くに位置している。図9の例と同様に、嵌合凸部24よりもシールリップ21,22から遠い面のみを当接面(周面73)とするために、基部本体23における嵌合凸部24よりもシールリップ21,22に近い部分の下面71は外輪2と非接触とするか、または接触圧が生じない程度の接触にしてある。
このように当接面を嵌合凸部24よりもシールリップ21,22から遠くに位置させる理由を、図10のシール構造を例にとって説明する。
図11(A)は、シール部材7が内外輪1,2間に正しく組み込まれた軸受の停止状態を示す。軸受の回転時には、温度上昇に伴って軸受空間6の圧力が高まり、図11(B)のように、シール部材7は固定状態の嵌合凸部24を支点にしてシールリップ21,22が軸受空間6の外側へ押される方向に回転しようとする。シール部材7の当接面(周面73)が嵌合凸部24よりもシールリップ21,22から遠くに位置していると、外輪2の基準面(周面72)が上記回転の力を受けるように作用する。外輪2の基準面(周面72)にシール部材7の当接面(周面73)が初期段階から接触しているため、シール部材7の回転が抑えられる。この軸受の回転時には、軸受空間6からの圧力により、主リップである内側のシールリップ21が内輪1の外周面1aに強く接触する状態となり、グリース漏れが生じ難い。
しかし、シール部材7を組み込むとき、シール部材7を強く押し込んでシール部材7に外力が作用すると、図11(C)のように、シール部材7が嵌合凸部24を支点にして、基部本体23の下面71が外輪2と接触するまで軸受空間6の内側に倒れ込む可能性がある。そうなった場合、主リップである内側のシールリップ21が内輪1の外周面1aから離れて、グリース漏れが発生するリスクが上昇する。
この発明の目的は、シール部材が軸受空間の外側に浮き上がったり内側に倒れ込んだりせずに適正な姿勢に維持され、軸受内部からのグリース漏れや外部からの異物混入を防止できる旋回軸受のシール構造を提供することである。
この発明の旋回軸受のシール構造は、軌道輪である内輪および外輪の互いに対向する周面にそれぞれ軌道溝が形成され、これら内外輪の軌道溝間に複数の転動体が設けられ、前記内外輪間の軸受空間の軸方向端部を密封する弾性体製のシール部材を備え、前記内外輪のうちのいずれか一方の軌道輪が前記シール部材の保持用の嵌合凹部を有し、前記シール部材は、前記嵌合凹部に一部分を嵌め込むことで保持される基部と、この基部からそれぞれ前記一方の軌道輪の軸方向の内側および外側に延びて前記内外輪のうちの他方の軌道輪の前記対向する周面に接する複数のシールリップとを有し、前記シール部材の前記基部を当接させて前記シール部材の姿勢を規制する基準面を、前記一方の軌道輪の複数箇所に設けたことを特徴とする。
この構成によると、一方の軌道輪の複数箇所に設けられる基準面の位置をそれぞれ適正に定めることで、軸受空間の圧力やシール部材取付け時の外力等により、一方の軌道輪の嵌合凹部に嵌め込まれた基部の一部を支点にして、複数のシールリップのいずれかが他方の軌道輪の周面から離れるようにシール部材が姿勢を変えることを規制できる。それにより、軸受空間からのグリース漏れや、外部から水分、塵埃等の異物が軸受空間へ侵入することを防止できる。
この発明において、前記一方の軌道輪の前記嵌合凹部は前記一方の軌道輪の軸方向の外側に開口し、前記シール部材の前記基部は、前記複数の基準面にそれぞれ当接させられる複数の当接面を有する基部本体と、この基部本体から軸方向の内側に突出し前記嵌合凹部に嵌め込まれる嵌合凸部とを有すると良い。
一方の軌道輪の嵌合凹部が軸方向の外側に開口し、この嵌合凹部に嵌め込まれるシール部材の嵌合凸部が軸方向の内側に突出していると、軸方向の外側から嵌合凸部を嵌合凹部に嵌め込むことで、シール部材の基部を一方の軌道輪に保持させることができ、シール部材の組込み性が向上する。
上記構成の場合、前記一方の軌道輪の前記複数の基準面は、前記嵌合凹部を挟んで前記一方の軌道輪の径方向の両側に位置すると良い。
複数の基準面が嵌合凹部を挟んで径方向の両側に位置すると、シール部材が嵌合凸部を支点にして、軸方向の内側のシールリップが他方の軌道輪の周面から離れるように姿勢を変えることも、軸方向の外側のシールリップが他方の軌道輪の周面から離れるように姿勢を変えることも規制できる。
この発明において、前記複数の基準面のうちの一つ基準面は、前記シール部材の前記基部が当接することで、前記基部における前記嵌合凹部に嵌め込まれた一部分を支点にして、前記シール部材の前記複数のシールリップのある側が軸方向の外側へ姿勢を変えるのを規制し、他の一つの基準面は、前記シール部材の前記基部が当接することで、前記基部における前記嵌合凹部に嵌め込まれた一部分を支点にして、前記シール部材の前記複数のシールリップのある側が軸方向の内側へ姿勢を変えるのを規制するのが良い。
この構成であると、軸受空間からグリースが漏れることを防止できると共に、外部から水分、塵埃等の異物が軸受空間へ侵入することを防止できる。
この発明において、前記複数箇所の基準面のうち、前記軸方向の内側に延びるシールリップに最も近い位置のシール基準面を、前記嵌合凹部に前記一部が嵌め込まれて保持された前記シール部材の前記基部が弾性的に押し当てられる位置とすることで、この押し当てによる前記シール部材の前記基部の弾性変形により、前記軸方向の内側に延びるシールリップの前記他方の軌道輪の前記対向する周面に対する押し付け力が付加されるようにしても良い。
この構成の場合、前記軸方向の内側の延びるシールリップに最も近い位置のシール基準面に前記シール部材の前記基部が押し当てられて弾性変形することで、その弾性復元力により、前記軸方向の内側に延びるシールリップ、いわゆるメインリップが他方の軌道輪の周面に強く押し当てられる。そのため、グリース漏れをより確実に防止することができる。
なお、他方の軌道輪の周面に対するシールリップの押し付け力は、シールリップの寸法の設計によっても調整できる。しかし、他方の軌道輪の周面に対するシールリップの押し付け力は、シールリップの軸方向の出入り、またはシールリップおよび他方の軌道輪の周面の精度が大きく影響する。シール部材は、成型で製造されかつ剛性が低い(薄い)。これ対して、軌道輪は、機械加工により製造されかつ剛性が高い。以上の理由から、シール部材よりも軌道輪の方が精度を高めやすい。このため、上記のように基準面に押し当ててシール部材の基部の姿勢を変えるようにことでシールリップの押し付け力を増加させるようにしたことで、より良好に押し付け力の増大が図れる。
この発明において、前記基準面は、前記一方の軌道輪の軸方向に沿う面であっても良く、前記一方の軌道輪の軸方向と垂直な面であっても良い。どちらの場合も、上述したこの発明の作用および効果が得られる。
この発明の旋回軸受は、前記いずれかのシール構造を適用したものであり、風力発電装置のブレードを主軸に対して、主軸軸心に略垂直な軸心回りに旋回自在に支持するものであっても良く、また風力発電装置のナセルを支持台に対して旋回自在に支持するものであっても良い。
この発明の旋回軸受のシール構造は、軌道輪である内輪および外輪の互いに対向する周面にそれぞれ軌道溝が形成され、これら内外輪の軌道溝間に複数の転動体が設けられ、前記内外輪間の軸受空間の軸方向端部を密封する弾性体製のシール部材を備え、前記内外輪のうちのいずれか一方の軌道輪が前記シール部材の保持用の嵌合凹部を有し、前記シール部材は、前記嵌合凹部に一部分を嵌め込むことで保持される基部と、この基部からそれぞれ前記一方の軌道輪の軸方向の内側および外側に延びて前記内外輪のうちの他方の軌道輪の前記対向する周面に接する複数のシールリップとを有し、前記シール部材の前記基部を当接させて前記シール部材の姿勢を規制する基準面を、前記一方の軌道輪の複数箇所に設けたため、シール部材が軸受空間の外側に浮き上がったり内側に倒れ込んだりせずに適正な姿勢に維持され、軸受内部からのグリース漏れや外部からの異物混入を防止できる。
この発明の一実施形態にかかるシール構造が適用された旋回軸受の断面図に部分拡大図を付け加えた図である。 同旋回軸受のシール構造の分解図である。 同旋回軸受のシール構造の作用の説明図その1である。 同旋回軸受のシール構造の作用の説明図その2である。 この発明の異なる実施形態にかかるシール構造が適用された旋回軸受の部分図である。 この発明のさらに異なる実施形態にかかるシール構造が適用された旋回軸受の部分図である。 風力発電装置の一例の一部を切り欠いて表わした斜視図である。 同風力発電装置の破断側面図である。 従来の旋回軸受のシール構造の断面図である。 比較例の旋回軸受のシール構造の断面図である。 図10に示す旋回軸受のシール構造の作用の説明図である。
この発明の一実施形態を図1ないし図4と共に説明する。
この旋回軸受は、例えば風力発電装置のブレードを主軸に対して主軸軸心に略垂直な軸心回りに旋回自在に支持する軸受、または風力発電装置のナセルを支持台に対して旋回自在に支持する軸受として使用される。
図1に示すように、旋回軸受は、軌道輪である内輪1および外輪2と、これら内外輪1,2の互いに対向する周面である外周面1aおよび内周面2aにそれぞれ形成された軌道溝1b,2b間に転動自在に介在する複数の転動体としてのボール3とを備える。周方向に隣合うボール3,3間には、間座または保持器が介在している(図示せず)。
前記内外輪1,2の軌道溝1b,2bは、いずれも二つの曲面で構成されている。各軌道溝1b,2bを構成する二つの曲面は、それぞれボール3よりも曲率半径が大きく、曲率中心が互いに異なるゴシックアーチ状の断面円弧状である。各ボール3は、内輪1の軌道溝1bおよび外輪2の軌道溝2bの前記各曲面に接点で接して4点接触する。つまり、この旋回軸受は4点接触玉軸受として構成されている。前記間座は例えば樹脂材料からなる。この間座は、両側の転動体接触面が、中心部に至るに従って深く凹む球面を成す凹面形状とされている。前記保持器は、例えば鉄板から製造される。この鉄板からなる保持器は、内外輪1,2の間に配置され、ボール3が入るポケットを有している。
内輪1には、複数の貫通孔4が円周方向一定間隔おきに設けられている。これら貫通孔4は、例えば、内輪1を後述のナセルのケーシング、ブレード等に連結固定するために用いられる。外輪2にも、複数の貫通孔5が円周方向一定間隔おきに設けられている。これら貫通孔5は、例えば、外輪2を後述の支持台等に連結固定するために用いられる。内外輪1,2の各貫通孔4,5は、軸受軸方向に平行に形成されている。
シール構造について説明する。
内外輪1,2間の軸受空間6にはグリースが充填され、前記軸受空間6の軸方向の両端すなわち上下端がシール部材7A,7Bによりそれぞれ密封されている。軸受空間6の上端のシール構造も下端のシール構造も同じ構造であるので、代表して上端のシール構造について説明する。なお、軸受空間6の軸方向の一方からグリースが漏れるのを防止する場合は、漏らしたくない側だけにシール部材を設けても良い。例えば、ブレード支持用の軸受の場合、軸受空間6のブレード側端にだけシール部材を設けることがある。
図2は軸受空間6の上端のシール構造の分解図である。同図に示すように、外輪2の内周面2aの上端部には、シール部材7Aを取り付けるための環状切欠き10が設けられている。環状切欠き10は、外輪2の内周面2aから上端面2cに渡る断面形状が略長方形の主部11と、この主部11の径方向中間部から下方に延びる嵌合凹部12とで構成される。主部11の底面となる外輪2の上面の高さは嵌合凹部12の両側で異なっており、内径側上面13の方が外径側上面14よりも低く形成されている。嵌合凹部12の外周側の壁面には、圧入代としての環状溝15が形成されている。この例の場合、環状溝15は、嵌合凹部12の軸方向の中間部よりも若干上側に位置し、断面形状が円弧状である。
シール部材7Aは、ニトリル系、アクリル系等の弾性体からなり、前記環状切欠き10に取り付けられる基部20と、この基部20からそれぞれ軸受空間6に対して内側および外側に斜めに延びる二つのシールリップ21,22とからなる。これら二つシールリップ21,22は共に、図1に示すシール部材7Aの組込み状態において内輪1の外周面1aに接触する。内側に延びるシールリップ21は、主に軸受空間6からのグリース漏れを防ぐ主リップであり、外側に延びるシールリップ22は、主に外部から水分、塵埃等の異物が軸受空間6へ侵入するのを防ぐ副リップである。
シール部材7Aの基部20は、前記環状切欠き10の主部11に配置される基部本体23と、この基部本体23から軸方向の内側に突出し前記嵌合凹部12に嵌まり込む嵌合凸部24とからなる。嵌合凸部24の軸方向の突出長さは、嵌合凹部12の軸方向深さよりも寸法が短い。また、嵌合凸部24の径方向の幅は、嵌合凹部12の径方向の幅よりも若干狭い。
嵌合凸部24の外径側の面には、嵌合凹部12の前記環状溝15に圧入嵌合させる第1の環状突起25が突出している。この第1の環状突起25は、環状溝15に対応する軸方向の位置にあり、かつ断面形状が円弧状である。また、嵌合凸部24の内径側の面には、第1の環状突起25よりも径方向寸法および軸方向寸法が共に小さい第2の環状突起26が突出している。
シール部材7Aを外輪2の環状切欠き10に組み込むにあたっては、図1のように、基部本体23を環状切欠き10(図2)の主部11(図2)に配置させ、かつ嵌合凸部24を環状切欠き10の嵌合凹部12に圧入により嵌め込む。嵌合凸部24を嵌合凹部12に嵌め込んだ状態において、環状切欠き10の主部11の周面16と基部本体23の端面29とが互いに離れている。また、嵌合凹部12の底面17と嵌合凸部24の下面30とが互いに離れている。
このシール部材7Aの組込み状態では、嵌合凹部12に嵌合凸部24が嵌まり込むことで、シール部材7Aの基部20が外輪2の環状切欠き10に保持される。このとき、第1の環状突起25が環状溝15に係合することで、嵌合凹部12から嵌合凸部24が抜けなくしている。また、第2の環状突起26が嵌合凹部12の内周側の壁面に押されて変形し、圧入代として機能する。これにより、シール部材7Aの嵌合凸部24は、外輪2に対して固定された状態となる。嵌合凹部12を嵌合凸部24の底面および壁面に接着剤で固定すれば、嵌合凸部24の固定力がより一層高まる。
シール部材7Aの組込み状態におけるシール部材7Aが適正姿勢に維持されるように、外輪2に複数の基準面が設けられ、かつシール部材7Aに前記基準面にそれぞれ当接させる複数の当接面が設けられている。この実施形態の場合、外輪2の基準面は、前記内径側上面13および外径側上面14の2面である。これらの基準面は、共に軸方向と垂直な面であり、互いに嵌合凹部12を挟んで両側に位置している。また、シール部材7Aの当接面は、基部本体23の、嵌合凸部24を挟んで両側の内径側下面27および外径側下面28である。
このシール構造の作用を図3と共に説明する。
シール部材7Aの組込み状態では、図3(A)のように、基準面である内径側上面13および外径側上面14に、当接面である内径側下面27および外径側下面28にそれぞれ当接する。内径側上面13からなる基準面は、固定状態の嵌合凸部24を支点にして、シール部材7Aの嵌合凸部24を除く部分がシールリップ21,22のある側が軸方向の内側へ姿勢を変えるように弾性変形するのを規制する。つまり、シール部材7Aが軸受空間6の内側へ倒れ込むのを規制する。また、外径側上面14からなる基準面は、固定状態の嵌合凸部24を支点にして、シール部材7Aの嵌合凸部24を除く部分がシールリップ21,22のある側が軸方向の外側へ姿勢を変えるように弾性変形するのを規制する。つまり、シール部材7Aが軸受空間6の外側へ浮き上がるのを規制する。
図3(B)のように、運転時に軸受空間6の圧力が高まると、シール部材7Aのシールリップ21,22のある側が軸受空間6の外側に押される。それにより、軸方向の内側に位置する主リップとしてのシールリップ21が内輪1の外周面1aに強く押し付けられ、軸受空間6からグリースが漏れ難くなる。初期段階から基準面である外径側上面14に当接面である外径側下面28が当接しているため、シール部材7Aが矢印方向に弾性変形することが抑制される。実際には、図3(B)のようにシール部材7Aが回転しない。
図3(C)のように、組込み時等にシール部材7Aに外力が加わると、シール部材7Aのシールリップ21,22のある側が軸受空間6の内側へ押される。しかし、初期段階から基準面である内径側上面13に当接面である内径側下面27が当接しているため、シール部材7Aが矢印方向に弾性変形することが抑制される。このため、シール部材7Aが図3(C)のように回転することはなく、主リップとしてのシールリップ21が内輪1の外周面1aに接触した状態に保たれる。このため、軸受空間6からのグリース漏れが防止される。仮に、内径側上面13に内径側下面27が当接していないとすると、図3(C)に図示したようにシール部材7Aが軸受空間6の内側へ倒れ込んで、主リップとしてのシールリップ21が内輪1の外周面1aから離れてしまい、軸受空間6からのグリース漏れが生じる。
嵌合凹部12の両側に位置する二つの基準面と当接面との接触圧を比較した場合、内径側上面13(基準面)と内径側下面27(当接面)との接触圧の方が、外径側上面14(基準面)と外径側下面28(当接面)との接触圧よりも大きく設定してある。具体的には、主リップであるシールリップ21に近い基準面である内径側上面13を、シール部材7Aの基部本体23が弾性的に押し当てられる位置としてある。その理由を図4と共に説明する。
図4(A)のシール構造は、シール部材7Aが水平姿勢で、内径側上面13(基準面)と内径側下面27(当接面)のすきま、および外径側上面14(基準面)と外径側下面28(当接面)のすきまが共に零である状態を示す。この状態から、内径側上面13を基部本体23に押し付けると、図4(B)のように、シール部材7Aの基部本体23が弾性変形してシールリップ21,22のある側が軸受空間6の外側へ浮き上がり気味となる。これにより、軸方向の内側に位置する主リップとしてのシールリップ21が内輪1の外周面1aに強く押し当てられて、緊迫力および締代が増大する。そのため、軸受空間6からグリースが漏れを確実に防止することができる。
図4(A)に示すシール部材7Aが水平姿勢にある標準仕様のシール構造を、図4(B)のようにシール部材7Aが軸受空間6の外側へ浮き上がり気味であるシール構造とする方法として、次の三つの方法がある。
・第1の方法は、基準面である外輪2の内径側上面13の高さを高くする。
・第2の方法は、当接面であるシール部材7Aの内径側下面27の高さを低くする。
・第3の方法は、上記第1および第2の方法を併用する。
これらの方法では加工が困難な場合は、内径側上面13と内径側下面27との間に別部材からなる軟薄板(図示せず)を挟みこんで調整してもよい。
上記のようにシール部材7Aを浮き上がり気味の姿勢とする場合でも、シール部材7Aの水平姿勢に対する傾き角θは、最大でも10°とするのが望ましい。傾き角θが大き過ぎると、主リップとしてのシールリップ21が内輪1の外周面1aに強く押し当てられ過ぎて軸受のトルクが増大するとともに、副リップとしてのシールリップ22が内輪1の外周面1aから離れて、外部から水分、塵埃等の異物が軸受空間6へ侵入することを招くからである。
シール部材7Aを軸受空間6の外側へ浮き上がり気味にするだけであれば、前記方法とは逆に、基準面である外輪2の外径側上面14の高さを低くする、または当接面であるシール部材7Aの外径側下面28の高さを高くすることも考えられる。しかし、これらの方法は、シール部材7Aのシールリップ21,22のある側が軸受空間6の内側に倒れ込む方向のモーメントが発生するため、主リップである内側のシールリップ21が内輪1の外周面1aに対する押付け力が低下し、グリース漏れに対して不利になる。
上記実施形態のシール構造は、外輪2の基準面が環状切欠き10の主部11の内径側上面13および外径側上面14であるが、別の面を基準面としても良い。
図5に示すシール構造は、環状切欠き10(図2参照)の主部11(図2参照)の内径側上面13および周面16を基準面としている。これら二つの基準面は、互いに嵌合凹部12を挟んで両側に位置している。内径側上面13からなる基準面は軸方向と垂直な面であり、周面16からなる基準面は軸方向に沿う面である。内径側上面13に対する当接面は、図1〜図4の実施形態と同様に基部本体23の内径側下面27であり、周面16に対する当接面は基部本体23の端面29である。環状切欠き10の外径側上面14は、基部本体23の外径側下面28と接しないように、外径側に行くに従い低位となる傾斜面になっている。
このシール構造の場合、周面16からなる基準面に端面29からなる当接面が当接することで、シール部材7Aが軸受空間6の外側へ浮き上がることを規制する。他は、図1〜図4の実施形態と同じ構成であり、同じ構成箇所については図1〜図4の実施形態と同一の符号を付して表してある。
図6に示すシール構造は、外輪2の上面2cに環状切欠き10(図2参照)の上方に突出して延びる突出部材40を取り付け、この突出部材40の下面41を複数の基準面のうちの一つの基準面としている。もう一つの基準面は、図1〜図4の実施形態と同様に環状切欠き10の主部11(図2参照)の内径側上面13である。内径側上面13に対する当接面は、図1〜図4の各実施形態と同様に基部本体23の内径側下面27であり、突出部材40の下面41に対する当接面は基部本体23の上面31である。環状切欠き10の外径側上面14は、基部本体23の外径側下面28と接しないように、外径側に行くに従い低位となる傾斜面になっている。なお、突出部材40は、外輪2の環状切欠き10にシール部材7Aを組み込んでから、外輪2に取り付けられる。
このシール構造の場合、突出部材40の下面41からなる基準面に基部本体23の上面31からなる当接面が当接することで、シール部材7Aが軸受空間6の外側へ浮き上がることを規制する。他は、図1〜図4の実施形態と同じ構成であり、同じ構成箇所については図1〜図4の実施形態と同一の符号を付して表してある。
以上に説明した上端のシール構造では、シール部材7Aを取り付けるための環状切欠き10が外輪2に設けられ、シール部材7Aのシールリップ21,22が内輪1の外周面1aに接触する。つまり、外輪2が請求項で言う一方の軌道輪であり、内輪1が請求項で言う他方の軌道輪である。
対して、下端のシール構造では、シール部材7Bを取り付けるための環状切欠き10が内輪1に設けられ、シール部材7Bのシールリップ21,22が外輪2の内周面に接触する。つまり、内輪1が請求項で言う一方の軌道輪であり、外輪2が請求項で言う他方の軌道輪である。
但し、これはこの実施形態に限ってのことであり、一方の軌道輪は内輪1、外輪2のいずれであっても良く、他方の軌道輪は外輪2、内輪1のいずれであっても良い。
以上の各実施形態のシール部材7A,7Bは、主リップである軸方向内側のシールリップ21および副リップである軸方向外側のシールリップ22の二つのシールリップを有するが、シールリップの数は三つ以上であっても良い。その場合、最も軸方向内側のシールリップが主リップであり、残りのシールリップが副リップである。
図7および図8は風力発電装置の一例を示す。この風力発電装置51は、支持台52上にナセル53を水平旋回自在に設け、このナセル53のケーシング54内に主軸55を回転自在に支持し、この主軸55のケーシング54外に突出した一端に、旋回翼であるブレード56を取り付けてなる。主軸55の他端は増速機57に接続され、増速機57の出力軸58が発電機59のロータ軸に結合されている。
ナセル53は、旋回軸受BR1により旋回自在に支持される。前記各実施形態のうちのいずれかのシール構造が適用された旋回軸受において、例えば、外輪2の外周面にギヤ等が設けられたものが、前記ナセル53用の旋回軸受BR1に用いられる。図7に示すように、ケーシング54に複数の駆動源60が設置され、各駆動源60に図示しない減速機を介してピニオンギヤが固定される。外輪2(図1)の前記ギヤが前記ピニオンギヤに噛み合うように配置される。例えば、外輪2が複数の貫通孔5により支持台52に連結固定され、内輪1(図1)がケーシング54に固定される。複数の駆動源60を同期して駆動させ、この旋回駆動力を外輪2へ伝達する。よって、支持台52に対してナセル53が相対的に旋回可能となる。
ブレード56は、旋回軸受BR2により旋回自在に支持される。この旋回軸受BR2は、前記各実施形態のうちのいずれかのシール構造が適用された旋回軸受において、例えば、内輪1の内周面にギヤを設けたものが適用される。主軸55の突出した先端部55aには、ブレード56を旋回駆動する駆動源が設けられる。前記先端部55aにこの旋回軸受の外輪2が連結固定され、内輪1の内周面に設けたギヤが、前記駆動軸のピニオンギヤに噛み合っている。この駆動源を駆動させ、この旋回駆動力を内輪1に伝達することで、ブレード56が旋回可能となる。したがって、旋回軸受BR2は、風力発電装置のブレード56を主軸55に対して、主軸軸心L1に略垂直な軸心L2回りに旋回自在に支持する。このように、ブレード56の角度およびナセル53の向きを風の状態に合わせて随時変更する。
この発明の旋回軸受は、風力発電装置以外にも、例えば油圧ショベル、クレーン等の建設機械、工作機械の回転テーブル、砲座、パラボラアンテナ等に適用できる。
以上、実施例に基づいて本発明を実施するための形態を説明したが、ここで開示した実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1…内輪(他方の軌道輪)
1a…外周面(対向する周面)
1b…軌道溝
2…外輪(一方の軌道輪)
1b…内周面(対向する周面)
2b…軌道溝
3…ボール(転動体)
6…軸受空間
7A,7B…シール部材
12…嵌合凹部
13…内径側上面(基準面)
14…外径側上面(基準面)
16…周面(基準面)
20…基部
21,22…シールリップ
23…基部本体
24…嵌合凸部
27…内径側下面(当接面)
28…外径側下面(当接面)
29…端面(当接面)
31…上面(当接面)
41…下面(基準面)
53…ナセル
56…ブレード
BR1,BR2…旋回軸受

Claims (9)

  1. 軌道輪である内輪および外輪の互いに対向する周面にそれぞれ軌道溝が形成され、これら内外輪の軌道溝間に複数の転動体が設けられ、前記内外輪間の軸受空間の軸方向端部を密封する弾性体製のシール部材を備えた旋回軸受のシール構造において、
    前記内外輪のうちのいずれか一方の軌道輪が前記シール部材の保持用の嵌合凹部を有し、前記シール部材は、前記嵌合凹部に一部分を嵌め込むことで保持される基部と、この基部からそれぞれ前記一方の軌道輪の軸方向の内側および外側に延びて前記内外輪のうちの他方の軌道輪の前記対向する周面に接する複数のシールリップとを有し、
    前記シール部材の前記基部を当接させて前記シール部材の姿勢を規制する基準面を、前記一方の軌道輪の複数箇所に設けたことを特徴とする旋回軸受のシール構造。
  2. 請求項1に記載の旋回軸受のシール構造において、前記一方の軌道輪の前記嵌合凹部は前記一方の軌道輪の軸方向の外側に開口し、前記シール部材の前記基部は、前記複数の基準面にそれぞれ当接させられる複数の当接面を有する基部本体と、この基部本体から軸方向の内側に突出し前記嵌合凹部に嵌め込まれる嵌合凸部とを有する旋回軸受のシール構造。
  3. 請求項2に記載の旋回軸受のシール構造において、前記一方の軌道輪の前記複数の基準面は、前記嵌合凹部を挟んで前記一方の軌道輪の径方向の両側に位置する旋回軸受のシール構造。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の旋回軸受のシール構造において、前記複数の基準面のうちの一つ基準面は、前記シール部材の前記基部が当接することで、前記基部における前記嵌合凹部に嵌め込まれた一部分を支点にして、前記シール部材の前記複数のシールリップのある側が軸方向の外側へ姿勢を変えるのを規制し、他の一つの基準面は、前記シール部材の前記基部が当接することで、前記基部における前記嵌合凹部に嵌め込まれた一部分を支点にして、前記シール部材の前記複数のシールリップのある側が軸方向の内側へ姿勢を変えるのを規制する旋回軸受のシール構造。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の旋回軸受のシール構造において、前記複数箇所の基準面のうち、前記軸方向の内側に延びるシールリップに最も近い位置のシール基準面を、前記嵌合凹部に前記一部が嵌め込まれて保持された前記シール部材の前記基部が弾性的に押し当てられる位置とすることで、この押し当てによる前記シール部材の前記基部の弾性変形により、前記軸方向の内側に延びるシールリップの前記他方の軌道輪の前記対向する周面に対する押し付け力が付加されるようにした旋回軸受のシール構造。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の旋回軸受のシール構造において、前記基準面が、前記一方の軌道輪の軸方向に沿う面である旋回軸受のシール構造。
  7. 請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の旋回軸受のシール構造において、前記基準面が、前記一方の軌道輪の軸方向と垂直な面である旋回軸受のシール構造。
  8. 請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載のシール構造を有し、風力発電装置のブレードを主軸に対して、主軸軸心に略垂直な軸心回りに旋回自在に支持する旋回軸受。
  9. 請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載のシール構造を有し、風力発電装置のナセルを支持台に対して旋回自在に支持する旋回軸受。
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