JP2016211403A - エアクリーナ用のクランプ装置 - Google Patents

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Takashi Miura
貴嗣 三浦
彬 藤原
Akira Fujiwara
彬 藤原
弘 甲平
Hiroshi Kohira
弘 甲平
雅昭 甲平
Masaaki Kohira
雅昭 甲平
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Abstract

【課題】エアクリーナのカバーケースを本体ケースに固定するクランプ装置において、フィルターエレメントの交換作業時に回動式のクリップが作業の邪魔になることを防止する。
【解決手段】クランプ装置10は、略C形のクリップ11と、クリップ11の後ろに配置されたばね部材12とで構成されている。ばね部材12は、クリップ11と同様に支軸14に取付けられており、ばね部材12に設けたアーム部31により、クリップ11を開き方向に付勢している。ばね部材12は後付け方式であるため、既存のエアクリーナ1にも適用できて汎用性が高い。クリップ11も従来品をそのまま使用できる。カバーケース3を下に配置しているエアクリーナ1の場合に、特に好適である。
【選択図】図4

Description

本願発明は、内燃機関や燃料電池などのエアクリーナに使用するクランプ装置に関するもので、特に、車両に搭載されるエアクリーナに使用するクランプ装置を好適な対象にしている。
内燃機関はエアクリーナを備えており、このエアクリーナは、本体ケースとカバーケースとからなるエアクリーナボックスにフィルターエレメントを内蔵した方式になっている。本体ケース及びカバーケースの形態は様々であるが、カバーケースを本体ケースに回動自在に取り付けて、金属板製のクリップ(クランプ部材)により、本体ケースとカバーケースとの縁部を挟持している(クランプしている)ことが多い。
また、フィルターエレメントの外周部には弾性を有するシール材が全周に亙って設けられており、シール材を本体ケースとカバーケースとの縁部で挟持することにより、ダーティ室とクリーン室とのシールを行っている。
そして、金属板製のクリップは一般に略C形の基本形態になっており、その一端部(基端部)を本体ケースに回動自在に連結して、他端部(先端部)に設けた顎部でカバーケースの縁部を押さえることにより、カバーケースを閉じた状態に保持(固定)している。フィルターエレメントの交換に際しては、クリップをその弾性に抗して回動させることによってクランプを解除し、次いで、カバーケースを開き回動させてからフィルターエレメントを取り外し、それから新しいフィルターエレメントを装着してカバーケースを閉じ、クリップをその弾性に抗してクランプ姿勢に回動させている。
この場合、クリップは本体ケースに回動自在に連結されているため、クランプ解除姿勢では回動自在であり、このため、クリップが本体ケースの側に倒れると、カバーケースを閉じるのに邪魔になることがある。
特に、本体ケースを上にしてカバーケースを下にして配置している場合には、クリップは、クランプ解除状態では自重によって下向きに吊り下げられた姿勢になるため、何らの対策を施していないと、カバーケースの閉じ操作に際してクリップが邪魔になって、カバーケースの閉じ操作が面倒になるという問題が顕著に現れる。
すなわち、作業者はクリップを開き回動姿勢に保持してからカバーケースを閉じねばならないが、クリップは複数個あるのが普通であるため、全てのクリップを本体ケースから離れるように回動した状態に保持するのが非常に厄介であり、このため、フィルターエレメントの交換作業が非常に面倒であった。
この点について特許文献1には、本体ケースが樹姿製であることに着目し、本体ケースに、クリップを大きく開き回動した姿勢に付勢する弾性舌片を設けることが開示されている。この発明によると、クリップは、クランプ解除状態でその先端を本体ケースから大きく離れた状態に保持されるため、本体ケースが上でカバーケースが下に配置されているエアクリーナであっても、フィルターエレメントの交換を簡単に行うことができる。また、弾性舌片はクリップの裏に隠れて見えないため、美観にも優れている。
実公平6−39124号公報
特許文献1は上記のとおりの利点を有するが、本願発明者たちが検討したところ、問題点も発見された。例えば、弾性舌片は本体ケースに一体形成するため、本体ケースの金型を製造し直さねばならず、既存の本体ケースには適用できない問題や、クリップの取付け前に弾性舌片が本体ケースの外側に突出しているため、物が当たりやすくて、折損したり変形したりしやすいという問題があった。更に、弾性舌片は樹脂製であるため、弾性復元力が経年的に低下して、いわゆるへたりが発生しやすいという問題も懸念される。
本願発明は、このような現状を改善すべく成されたものである。
本願発明(請求項1の発明)は、エアクリーナのカバーケースを本体ケースに固定するためのクランプ装置に関し、このクランプ装置は、前記本体ケースの縁部とカバーケースの縁部とを重なるように挟持する板材製のクリップと、全体又は大部分が前記クリップの後ろ側に隠れるように配置されるばね部材とを有している。
そして、前記クリップは、その一端部を中心にして回動するように前記本体ケースに連結されており、前記回動により、他端部でカバーケースの縁部を押さえたクランプ姿勢と、他端部が本体ケースから離反したクランプ解除姿勢とに変更自在である一方、
前記ばね部材は、前記クリップの連結部かその近傍において前記本体ケースに取付けられており、前記ばね部材によって前記クリップを後ろ側から付勢することにより、前記クリップはクランプ解除姿勢において先端部を本体ケースから離反させたクランプ解除姿勢に保持されるようになっている。
本願発明は、様々な構成を含んでいる。その例を請求項2,3で特定している。このうち請求項2の発明は、請求項1において、まず、前記クリップの一端部には、前記本体ケースに設けた支軸を抱持するカール状の連結部が形成されている一方、前記ばね部材は1本の金属線材から成っていて、前記支軸のうち前記クリップを挟んだ左右両側の部位に嵌まるよう略U形に形成された一対の嵌合部を左右に有しており、このため、前記ばね部材における左右の嵌合部は、前記支軸を挟んで手前に位置した前足部と後ろに位置した後ろ足部とを有しており、これら両足部のうちいずれか一方又は両方に、前記嵌合部を支軸に嵌脱するに際して抵抗として作用するくびれ部を形成している。
更に、前記ばね部材における左右の後ろ足部は、先端がそれぞれ自由端になっていて前記本体ケースに当接している一方、前記ばね部材における左右嵌合部の前足部には、クランプ状態において前記クリップの長手方向に長く延びるアーム部が繋がっていて、左右アーム部の先端は一体に繋がっており、左右アーム部の先端部か連結部が前記クリップの裏面に当接している。
請求項3の発明は請求項2を具体化したもので、この発明では、前記ばね部材における左右のアーム部は、先端に行くに従って互いの間隔が狭まるように傾斜しており、左右アーム部の先端を前記クリップの後面から離れる方向に向くように折り曲げることにより、左右アーム部に、前記クリップに対する当接部をそれぞれ形成している。
本願発明では、クリップをクランプ解除姿勢にすると、クリップは、ばね部材により、先端(他端)を本体ケースから大きく離した解放姿勢に保持されるため、フィルターエレメントの交換やカバーケースの閉じ操作に際してクリップが邪魔になることはない。従って、フィルターエレメントの交換の手間を軽減できる。特に、本体ケースを上に配置してカバーケースを下に配置したエアクリーナのクランプ装置に適用すると、真価が強く発揮されると云える。
そして、ばね部材は本体ケースに後付けされるものであるため、本体ケースの構造を変更する必要はなく、このため、既存のエアクリーナにも適用できて汎用性に優れていると共に、エアクリーナのコストアップも防止できる。
また、ばね部材はクリップの組み付け時にセットしたらよいことに加えて、ばね部材は全体又は大部分がクリップで隠れていて物が当たることもないため、物が当たってばね部材が変形するような問題や、ハーネス類が引っ掛かるような問題もないし、外観の悪化も生じない。更に、ばね部材は金属線材のように耐久性に優れた材料で製造できるため、経年的なへたりが生じることはなくて、耐久性にも優れている。
既述のとおり、クリップは本体ケースに形成した支軸に嵌め込んでいることが多いため、請求項2のように、ばね部材を支軸に取り付ける構成を採用すると、汎用性が格段に広がる利点がある。また、ばね部材は、その嵌合部を支軸に外側から弾性に抗して押し込むだけで取付けられるため、組み付け(セット)もごく簡単である。また、くびれ部が存在しているため、ばね部材が車両の振動等によって脱落するような不具合も生じない。
また、ばね部材はアーム部を有するが、アーム部は、弾性限度内で大きく変形させることができる。このため、クリップに過不足のないばね力を維持できて、高い信頼性を確保できる。
請求項3のように、左右の前足部の間隔を先端に行くに従って狭めると、前足部をクリップの裏に隠すことが確実ならしめられるため、美観のアップや物の引っ掛かり防止機能をより一層向上する。また、左右の前足部が平行である場合に比べて、使用する線材の長さが短くなるため材料の節約にも貢献できる。
さて、エアクリーナのカバーケースを閉じてからクリップを閉じ回動させてクランプするにおいて、クリップを閉じ回動させきる前にカチッといった音が発生すると、作業者がクリップをクランプ姿勢まで閉じ回動しきったと勘違いすることがあり、このため、クランプが不完全になってしまうおそれがある。
この点、請求項3のように、ばね部材における左右アーム部の各当接部をクリップに当てる二点当たり構造を採用すると、理由は明確でないが、クリップの閉じ回動に際してばね部材がクリップに当たる当たり音が発生することはなくて、作業者の勘違いを防止できる利点があった。
第1実施形態の分離斜視図である。 第1実施形態のクランプ状態での縦断側面図で、図3のII-II 視断面図である。 (A)は図2のIIIA-IIIA 視断面図、(B)はばね部材の正面図、(C)は(B)のC−C視側面図である。 図2と同じ個所での第1実施形態の解放状態の図である。 第2実施形態を示す図で、(A)は斜視図、(B)は側面図、(C)は正面図である。
(1).エアクリーナの概略
次に、本願発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図2,4に示すように、エアクリーナ1は、上下に重なった本体ケース2とカバーケース3とを有している。本実施形態では、本体ケース2が下向き開口した姿勢で上に位置し、カバーケース3が上向き開口した姿勢で下に位置しており、両者で囲われた内部空間にフィルターエレメント4を配置している。
本体ケース2とカバーケース3との開口縁には、それぞれ外向きのフランジ5,6を形成している一方、フィルターエレメント4の外周には、その全周に亙ってゴム製等の弾性を有するシール材7が突設されており、本体ケース2とカバーケース3とのフランジ5,6でシール材7を少し潰した状態に挟むことにより、ダーティ室とクリーン室とがシールされている。カバーケース3のフランジ5,6には、シール材7を外側から囲う壁板8,9が形成されている。
エアクリーナ1は、例えば平面視四角形であり(円形の場合もある)、本体ケース2とカバーケース3との一辺部に互いに嵌まり合うヒンジ部を設けることにより、カバーケース3が一辺部を支点にして下向きに開き回動するようになっている。そして、本体ケース2とカバーケース3との周縁部は、カバーケース3の回動軸心(ヒンジ部)から離れた部位においてクランプ装置10で挟持される。すなわち、カバーケース3は、クランプ装置10によって閉じた状態に固定される。
なお、クランプ装置10はエアクリーナ1の周縁部に配置しているが、その配置個所は、エアクリーナ1が四角形の場合は、カバーケース3の回動軸心と直交した2辺の個所に1か所又は複数個所設けることが多いが、カバーケース3の回動軸心と直交した2辺の個所に設けることに代えて、又はこれに加えて、カバーケース3の回動軸心と平行な辺の個所に設ける場合もある。要は、クランプ装置10の配置個所は、エアクリーナ1の大きさや形状によってまちまちである。
(2).クリップ
クランプ装置10は、ばね鋼板やステンレス板などの金属板を曲げて形成されたクリップ11と、このクリップ11を開き姿勢に付勢するばね部材12とから成っている。
クリップ11は従来から知られたものであり、本体ケース2及びカバーケース3に向いて凹の状態に曲がった略C形の基本形態であり、その上端(一端)には、円弧状にカールした連結部13が形成されており、この連結部13が、本体ケース2に形成した左右横長の支軸(ボス体)14に上から被嵌している。すなわち、連結部13で支軸14を抱持している。従って、クリップ11は、支軸14を中心にして回動する。連結部13の先端には、支軸14への嵌め込みを容易にするためのガイド片15を形成している。なお、図3(A)では、支軸14の断面表示は省略している。
本願では、方向を特定するため左右や前後の文言を使用するが、クランプ装置10を外側から見た方向を前後方向としており、従って、クリップ11の回動軸線方向は左右方向になる。念のため、方向を図1に明示している。
支軸14は、本体ケース2のフランジ5よりも手前に位置しており、本体ケース2に設けた左右の補助リブ16に指し渡した状態に形成されている。また、支軸14は単純な円形ではなく、斜め下方外向きに突出した山形の突起を形成しており、このため、支軸14には、下に行くに従って本体ケース2から離れる傾斜規制面17が形成されている。そして、図4に示すように、クリップ11における連結部13の先端部が傾斜規制面17に当たることにより、クリップ11の最大開き回動姿勢(解放姿勢)が規定されている。
クリップ11の連結部13には、その巾方向の左右中間部に切り開き溝18が形成されている。他方、本体ケース2の外向きフランジ5の前端縁には、前壁8と一体に繋がった上向きリブ19が形成されており、上向きリブ19と支軸14が、逃がし溝19に嵌まる中間繋ぎ部20で連続している。これにより、支軸14の補強が図られている。
本体ケース2における上向きリブ19のうち中間繋ぎ部20を挟んだ左右両側には、支軸14に向けて突出した突起21を設けている。ガイド片15が突起21に当たることより、クリップ11の抜けが阻止される。従って、クリップ11を支軸14に嵌め込むに際しては、ガイド片15を弾性変形させた状態で、強制的に押し込まれる(或いは叩き込まれる。)。
支軸14の長さ(或いは左右補助リブ16の間隔)は、クリップ11の左右横幅寸法よりも少し長くなっている。具体的には、連結部13の左右両側にそれぞれ1mm程度のクリアランスが開くように設定している。
クリップ11の下端部(他端部)には、カバーケース3のフランジ6を下方から押さえる顎部22を後ろ向きに突設しており、かつ、顎部22には、人が指を掛けて開閉動するための操作部23を前向きに突出させている。操作部23の先端はカーリングしている。顎部22は、フランジ6の外縁に設けた下向きリブ6aに引っ掛けているが、フランジ6の平坦面に当接する構造であってもよい。
カバーケース3にも、本体ケース2の補助リブ16に対応した保持リブ24が形成されており、図2のとおり、クランプ状態では、クリップ11の操作部13は左右の補助リブ24の間に位置している。なお、符号25,26で示すのは補強リブであり、補助リブ16,23は補強リブ25,26に繋がっている。
(3).ばね部材
ばね部材12の全体的な形状は、図1及び図3に示されている。ばね部材12は、ばね鋼線やステンレス鋼線のような金属線材を曲げ加工し製造されており、クリップ11と同様に、支軸14に上から嵌め込まれている。
このため、ばね部材12は、支軸14に上から被嵌する(抱持する)ようU形に形成された左右一対の嵌合部27を有しており、左右の嵌合部27は、支軸14のうちクリップ11を挟んだ左右両側の部位に上から嵌まっている。そして、嵌合部27は、略U形であることにより、支軸14の手前に位置した前足部28と、支軸14の後ろに位置した後ろ足部29とを有しており、前足部28に、後ろ足部29との間隔を支軸14の外径より小さくするためのくびれ部30を形成している。これにより、ばね部材12は、支軸14に嵌め込まれた状態に保持される。支軸14への嵌脱は、くびれ部30を変形させることで行われる。なお、図3(A)では、便宜的に、前足部の全体を表示している。
後ろ足部29の先端は自由端になっており、図4に示すように、本体ケース2における前壁8の下端近くまで延びていて、前壁8に当接している。そして、後ろ足部29を、くびれ部30を越えて下方に延びる長さとすることにより、支軸14への嵌合部27の嵌め込みがガイドされるようにしているが、後ろ足部29がくびれ部30を越えて延びる長さを少なくとも支軸14の外径程度の寸法とするように、後ろ足部29をできるだけ長い長さにしている。このため、支軸14と上向きリブ19との間の隙間への挿入が容易になる利点がある。
左右の前足部28には、クリップ11の後ろ側に隠れたるアーム部31が連続している。アーム部31は、クランプ状態で略上下方向に長く延びており、左右アーム部31の先端は、左右横長の連結部32によって一体に繋がっている。そして、ばね部材12は、負荷が掛かっていない自由状態では、左右アーム部31が本体ケース2の手前に向けて突出した姿勢になるように設定している。このため、クリップ11をクランプ解除状態にすると、図4に示すように、クリップ11は、最大開き角度まで回動した解放姿勢に保持される。クリップ11を閉じたクランプ状態では、ばね部材12は弾性に抗して変形している。
本実施形態では、左右の後ろ足部29は、先端に行くに従って間隔が狭まるように、正面視でハ字型に傾斜している。このため、左右の補助リブ16の間にスムースに挿入できる利点がある。敢えて述べるまでもないが、左右の後ろ足部29は本体ケース2における突起21の左右外側に配置されるので、左右後ろ足部29の先端は、左右突起21の外側に位置している。
なお、実施形態とは逆に、左右の後ろ足部29を、先端に行くに従って間隔が広がる逆ハ字形に傾斜させて、左右後ろ足部29の先端間の間隔を、左右補助リブ16の間隔よりも少し大きい寸法に設定しておくことも可能である。この場合は、左右後ろ足部29を、その間隔を窄めた縮めた状態で左右補助リブ16の間に嵌め入れ、次いで、後ろ足部29の先端を補助リブ29の内側面に当てた状態で押し込むという操作により、ばね部材12を支軸14に取り付けることができる。つまり、左右の補助リブ16をガイド部材に利用して、後ろ足部29を、支軸14とクランプ装置10と上向きリブ19との間の隙間に誘い込むことができる。
図3(B)に明示するように、左右の前足部28は、先端に行くに従って間隔が狭まるように傾斜しており、このため、左右の前足部28は正面視で逆ハ字の姿勢になっている。また、左右のアーム部31も、先端に行くに従って間隔が狭まるように傾斜している。このため、左右のアーム部31は逆ハ字の姿勢になっており、左右のアーム部31と連結部32とにより、逆台形状の形状が構成されている(左右のアーム部31の先端を直接に連結して、左右アーム部31でV形の形態を構成することも可能である。)。
図3(B)の正面視における前足部28の傾斜姿勢とアーム部31の傾斜角度とは、同じになっている。従って、図3(B)のとおり、正面視ではアーム部31と前足部28とが一直線状に繋がっている。このため、曲げ加工を容易に行える。
アーム部31の先端には、下向き屈曲部31aを形成しており、左右の下向き屈曲部31aの先端に連結部32が繋がっている。従って、下向き屈曲部31aの付け根部が、クリップ11の後面(裏面)に当たる当接部33になっている。このため、ばね部材12は、クリップ11に対して二点当たりで当接している。
既述のように、クリップ11の連結部13と補助リブ16との間には、例えば1mm程度のクリアランスが空いており、ばね部材12の嵌合部27はこのクリアランスを利用して取付けられている。従って、ばね部材12の線径は、上記したクリアランスよりも小径(例えば0.6〜0.8mm程度)か、少なくとも同径に設定している。
そして、ばね部材12に外力がかかっていない自由状態で、左右の嵌合部27の間隔を、左右補助リブ16の間隔よりも少し大きい寸法か少なくとも同じ程度の寸法に設定することにより、ばね部材12の嵌合部27がクリップ11と補助リブ16との間のクリアランスに確実に納まるように配慮している。
これにより、嵌合部27が支軸14の両端部に配置されることが確実になり、その結果、ばね部材12を正確な位置に取付けることができるとともに、ばね部材12の嵌合部27にクリップ11の連結部13が乗り上げる(嵌合部27を連結部13で抱き込んでしまう)不具合を防止できる(クリップ11の連結部13がばね部材12の嵌合部27に乗り上げると、クリップ11をスムースに回動させることができなくなるおそれがある。)。
(4).まとめ・他
以上の説明のとおり、クリップ11をクランプ解除すると、当該クリップ11は、ばね部材12によって最大開き角度の解放状態に保持される。このため、カバーケース3を開き回動させてフィルターエレメント4を交換する作業や、カバーケース3を閉じる作業に際してクリップ11が邪魔になることはない。
また、ばね部材12の嵌合部27は、クリップ11と補助リブ16との間の狭い隙間に配置されているため殆ど視認し難く、かつ、アーム部31と連結部32とはクリップ11の後ろに隠れているため、ばね部材12は全体として視認し難い。このため、美観に優れていると共に、ばね部材12に物が引っ掛かるような不具合も防止できる。
本実施形態のようにカバーケース3を下に配置しエアクリーナ1では、特段の対策を講じないとクリップ11は自重で垂れ下がるため、フィルターエレメント4の交換に際してクリップ11が邪魔になって作業が面倒であるが、本実施形態では、ばね部材12によってクリップ11が解放姿勢に保持されているため、フィルターエレメント4の交換に際してクリップ11が邪魔になることはない。このため、カバーケース3を下に配置したエアクリーナ1に適用すると、特に好適である。
図4に一点鎖線で示すように、本体ケース2の上向きリブ19に、支軸14よりも上に突出した上向き延出部19aを設けることも可能であり、この場合は、ばね部材12の後ろ足部29の嵌め入れを一層スムースに行える利点がある。ばね部材12の抜け防止手段は、くびれ部30に限定されるものではない。例えば、後ろ足部29の先端に、左右の補助リブ16に引っ掛かる鉤状部や、前壁8の下端面に引っ掛かる鉤状部を形成することも可能である。
また、ばね部材12とクリップ11との取付けは、どちらを先に行っても構わないが、一般的には、ばね部材12を先に取り付けるのが合理的であると云える。つまり、先にクリップ11を取り付けると、ばね部材12は、支軸14への取付けの前に、クリップ11の裏側配置する作業が必要になるが、先にばね部材12を取り付けると、ばね部材12とクリップ11とは、支軸14に上から嵌め込む単純な作業で取付けできる。
本実施形態では、ばね部材12を構成するアーム部31は、本体ケース2に向けて凹の姿勢に緩く湾曲している。すなわち、アーム部31とクリップ11とは同じように湾曲している。このため、アーム部31をできるだけクリップ11に近づけることができる。これにより、クリップ11をクランプ解除姿勢にした状態で、アーム部31に物が引っ掛かるような不具合をより確実に防止できる利点がある。
図5では、ばね部材12の別例である第2実施形態を示している。この実施形態のばね部材12は、基本的には第1実施形態のばね部材12と同様であるが、アーム部31が下向きに膨れた形態である点で第1実施形態と相違している。
本願発明は、上記の他にも様々に具体化できる。例えば、ばね部材をどこに取り付けるかは、クランプ装置の構造に応じて選択したらよい。支軸14を備えていない場合は、前壁8と補助リブ16とを利用して取り付けることも可能である。更に、本体ケースに形成された穴にばね部材の端部を挿入して係止したり、本体ケースに形成された溝(例えば蟻溝)にばね部材の端部を変形させて嵌め入れ係合させたりすることも可能である。本体ケースが熱可塑性樹脂で製造されている場合は、溶着を利用してばね部材を取り付けることも可能である。ばね部材の形態も様々に具体化できる。ばね部材を板ばね製とすることも可能である。
本願発明は、実際にエアクリーナのクランプ装置に適用できる。従って、産業上利用できる。
1 エアクリーナ
2 本体ケース
3 カバーケース
5,6 フランジ
8,9 前壁
10 クランプ装置
11 クリップ
12 ばね部材
13 クリップの連結部
14 本体ケースの支軸
16 本体ケースの補助リブ
17 傾斜規制面
19 上向きリブ
22 クリップの顎部(他端部)
23 クリップの操作部
27 ばね部材の嵌合部
28 ばね部材の前足部
29 ばね部材の後ろ足部
30 くびれ部
31 アーム部
32 連結部
33 当接部

Claims (3)

  1. エアクリーナのカバーケースを本体ケースに固定するためのクランプ装置であって、
    前記本体ケースの縁部とカバーケースの縁部とを重なるように挟持する板材製のクリップと、全体又は大部分が前記クリップの後ろ側に隠れるように配置されるばね部材とを有しており、
    前記クリップは、その一端部を中心にして回動するように前記本体ケースに連結されており、前記回動により、他端部でカバーケースの縁部を押さえたクランプ姿勢と、他端部が本体ケースから離反したクランプ解除姿勢とに変更自在である一方、
    前記ばね部材は、前記クリップの連結部かその近傍において前記本体ケースに取付けられており、前記ばね部材によって前記クリップを後ろ側から付勢することにより、前記クリップはクランプ解除姿勢において先端部を本体ケースから離反させたクランプ解除姿勢に保持される、
    エアクリーナ用のクランプ装置。
  2. 前記クリップの一端部には、前記本体ケースに設けた支軸を抱持するカール状の連結部が形成されている一方、
    前記ばね部材は1本の金属線材から成っていて、前記支軸のうち前記クリップを挟んだ左右両側の部位に嵌まるよう略U形に形成された一対の嵌合部を左右に有しており、
    このため、前記ばね部材における左右の嵌合部は、前記支軸を挟んで手前に位置した前足部と後ろに位置した後ろ足部とを有しており、これら両足部のうちいずれか一方又は両方に、前記嵌合部を支軸に嵌脱するに際して抵抗として作用するくびれ部を形成しており、
    更に、前記ばね部材における左右の後ろ足部は、先端がそれぞれ自由端になっていて前記本体ケースに当接している一方、
    前記ばね部材における左右嵌合部の前足部には、クランプ状態において前記クリップの長手方向に長く延びるアーム部が繋がっていて、左右アーム部の先端は一体に繋がっており、左右アーム部の先端部か連結部が前記クリップの裏面に当接している、
    請求項1に記載したエアクリーナ用のクランプ装置。
  3. 前記ばね部材における左右のアーム部は、先端に行くに従って互いの間隔が狭まるように傾斜しており、左右アーム部の先端を前記クリップの後面から離れる方向に向くように折り曲げることにより、左右アーム部に、前記クリップに対する当接部をそれぞれ形成している、
    請求項2に記載したエアクリーナ用のクランプ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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