JP2016209906A - レーザ加工機及びレーザ加工方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】ワークの縁の部分で加工ノズルがワーク又はワークサポートに衝突することを防止したレーザ加工機を得ること。【解決手段】ワークサポート30上に載置されたワーク12と加工ノズル28との距離を、距離センサ19の検出結果に基づいた倣い制御により一定に保ってレーザ加工を行うレーザ加工機100であって、加工ノズル28がワーク12の縁の部分の上に位置する状態において、距離センサ19の検出範囲全体にワーク12が存在する場合と同じ静電容量を生じさせるダミーワーク29と、ワークサポート30上でダミーワーク29を移動させ、ワーク12の縁に沿うように接触させるシリンダ31とを備える。【選択図】図1
Description
本発明は、倣い制御により加工ノズルとワークとの距離を一定に保ちつつレーザ加工を行うレーザ加工機及びレーザ加工方法に関する。
従来、レーザ加工中のレーザ加工機は、倣い制御によって加工ノズルとワークとの距離を一定に保っている。特許文献1に開示されるように、倣い制御では、加工ノズルの直下に位置するワークと加工ノズルとの間の距離を非接触方式のセンサで電磁気的に検出する。
しかしながら、上記従来の技術は、ワークの縁の部分の上に加工ノズルが位置し、非接触方式のセンサの検出範囲の一部分のみにワークが存在する状態では、ワークと加工ノズルとの間の距離は、実際の距離よりも大きく検出される。したがって、加工ノズルがワークの縁に到達すると、倣い制御によりワークとノズルとの距離を小さくする制御が行われるため、ワーク又はワークを支持するワークサポートに加工ノズルが衝突してしまう可能性があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、ワークの縁の部分で加工ノズルがワーク又はワークサポートに衝突することを防止したレーザ加工機を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、ワークサポート上に載置されたワークと加工ノズルとの距離を、静電センサの検出結果に基づいた倣い制御により一定に保ってレーザ加工を行うレーザ加工機である。本発明は、加工ノズルがワークの縁の部分の上に位置する状態において、静電センサの検出範囲全体にワークが存在する場合と同じ静電容量を生じさせるダミーワークを、ワークサポート上で移動させ、ワークの縁に沿うように接触させる駆動機構を備える。
本発明によれば、ワークの縁の部分で加工ノズルがワーク又はワークサポートに衝突することを防止することができるという効果を奏する。
以下に、本発明の実施の形態にかかるレーザ加工機及びレーザ加工方法を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1にかかるレーザ加工機の構成図である。レーザ加工機100は、レーザ加工機100の各部を制御する数値制御ユニット10と、加工ノズル28とワーク12との距離Lを検出する距離センサ19と、距離センサ19の検出結果を処理するセンサデータ処理部18と、加工ヘッド7をX軸方向に移動させるXサーボモータ23と、Xサーボモータ23を制御するXサーボ制御部20と、加工ヘッド7をY軸方向に移動させるYサーボモータ24と、Yサーボモータ24を制御するYサーボ制御部21と、加工ヘッド7をZ方向に移動させるZサーボモータ25と、Zサーボモータ25を制御するZサーボ制御部22と、ワーク12へ照射するレーザ光を発するレーザ発振器26と、ワーク12を載置する加工パレット27と、加工パレット27上に設置されるダミーワーク29と、加工パレット27に設置されてワーク12を支持するワークサポート30と、ダミーワーク29をワークサポート30上で滑らせて移動させるシリンダ31とを備える。シリンダ31は、ワークサポート30上でダミーワーク29を移動させ、ワーク12の縁に沿うように接触させる駆動機構である。
図1は、本発明の実施の形態1にかかるレーザ加工機の構成図である。レーザ加工機100は、レーザ加工機100の各部を制御する数値制御ユニット10と、加工ノズル28とワーク12との距離Lを検出する距離センサ19と、距離センサ19の検出結果を処理するセンサデータ処理部18と、加工ヘッド7をX軸方向に移動させるXサーボモータ23と、Xサーボモータ23を制御するXサーボ制御部20と、加工ヘッド7をY軸方向に移動させるYサーボモータ24と、Yサーボモータ24を制御するYサーボ制御部21と、加工ヘッド7をZ方向に移動させるZサーボモータ25と、Zサーボモータ25を制御するZサーボ制御部22と、ワーク12へ照射するレーザ光を発するレーザ発振器26と、ワーク12を載置する加工パレット27と、加工パレット27上に設置されるダミーワーク29と、加工パレット27に設置されてワーク12を支持するワークサポート30と、ダミーワーク29をワークサポート30上で滑らせて移動させるシリンダ31とを備える。シリンダ31は、ワークサポート30上でダミーワーク29を移動させ、ワーク12の縁に沿うように接触させる駆動機構である。
加工ヘッド7は、Xサーボモータ23、Yサーボモータ24及びZサーボモータ25によって、XYZの各軸方向に駆動される。X軸及びY軸は、ワーク12が載置される面と平行な平面に含まれる。Z軸は、ワーク12が載置される面に垂直である。
なお、紙面の都合上、図1ではワーク12をレーザ加工機100の内側に図示しているが、ワーク12は、レーザ加工機100の構成要素ではない。
数値制御ユニット10は、レーザ加工機100の全体の動作を制御する主制御部13と、レーザ発信器26に対して指令を送り、レーザのオンオフを制御する加工機制御部14と、Xサーボ制御部20及びYサーボ制御部21にX軸方向及びY軸方向の位置指令を出力する位置制御部15と、Zサーボ制御部22にZ軸方向の位置指令を出力する高さ制御部17と、シリンダ31を制御するシリンダ制御部32とを有する。
距離センサ19は、非接触方式でワーク12との距離を検出する静電容量式の静電センサであり、加工ノズル28とワーク12との間の静電容量に対応した電圧値である静電倣い電圧を測定する。センサデータ処理部18は、距離センサ19から電圧値を取り込み、加工ノズル28とワーク12との距離Lを算出する。距離センサ19及びセンサデータ処理部18は、加工ノズル28とワーク12との距離を測定するセンサを構成する。
Xサーボ制御部20は、Xサーボモータ23にX軸方向の移動量を出力し、加工ヘッド7をX軸に沿って移動させる。Yサーボ制御部21は、Yサーボモータ24にY軸方向の移動量を出力し、加工ヘッド7をY軸に沿って移動させる。Zサーボ制御部22は、Zサーボモータ25にZ軸方向の移動量を出力し、加工ヘッド7をZ軸に沿って移動させる。Xサーボモータ23、Yサーボモータ24、Zサーボモータ25は、XYZ各軸の位置検出器を有しており、Xサーボ制御部20、Yサーボ制御部21又はZサーボ制御部22から入力されるXYZの各軸の移動量に従って加工ヘッド7を移動させる。
レーザ発振器26は、加工機制御部14からの指令に基づいて、ワーク12の加工に用いるレーザ光をオンオフする。
数値制御プログラムに従って加工を行う場合の制御について、図1に基づいて説明する。主制御部13はレーザ加工用の数値制御プログラムを解析し、加工機制御部14、位置制御部15及び高さ制御部17にプログラムの指令内容に対応した情報を与える。
プログラム指令がレーザ発振器26に対しての指令である場合、主制御部13は、加工機制御部14に指令を与える。レーザ発振器26に対しての指令の具体例を挙げると、レーザ光のオンオフである。レーザ発振器26からの信号は、加工機制御部14を経由して主制御部13に伝えられる。従って、数値制御ユニット10はレーザ発振器26の状況を知ることができる。
プログラム指令が位置指令の場合は、主制御部13は位置制御部15に移動位置及び移動速度の情報を与える。位置制御部15は与えられた情報に基づいて移動距離を計算し、X、Y軸に分配しXサーボ制御部20及びYサーボ制御部21に移動量を出力する。また、位置制御部15は、出力した移動位置と、Xサーボ制御部20及びYサーボ制御部21からの情報とに基づいて、加工ヘッド7の実際の位置の管理も行う。Xサーボ制御部20及びYサーボ制御部21はXサーボモータ23及びYサーボモータ24を駆動し、加工ヘッド7をワーク12に対し相対移動させる。加工ヘッド7が数値制御プログラムの指令に従って加工ノズル28からレーザを発した状態で移動することによりレーザ加工が行なわれる。また、位置制御部15は移動位置、移動量及び残りの移動距離の情報を主制御部13に伝える。
プログラム指令が倣い制御のオンオフの指令の場合は、主制御部13は高さ制御部17に指令情報を与える。高さ制御部17は倣い制御のオンを指令されると、加工ノズル28とワーク12との距離を一定距離に保つ倣い制御を実行する。倣い制御を実行する場合、高さ制御部17は、センサデータ処理部18から入力される距離Lの情報と予め設定されている距離とを比較し、差を無くすためにZ軸サーボ制御部22に移動量を出力する。Zサーボ制御部22はZサーボモータ25を駆動し、加工ヘッド7を上下に移動する。距離センサ19は加工ノズル28とワーク12との距離Lに対応するセンサデータを出力し、センサデータはセンサデータ処理部18を介して高さ制御部17にフィードバックされる。上記のようにしてワーク12の歪みで距離Lが変化するとセンサデータが変化し、センサデータの変化に基づいてZ軸位置を変化させることにより、加工ヘッド7とワーク12との距離Lが一定に保たれる。また、高さ制御部17はトレースの状況の情報を主制御部13に伝える。
プログラム指令がアプローチ動作の実行指令の場合は、主制御部13は高さ制御部17にアプローチ速度及びノズル高さの情報を与える。高さ制御部17は、与えられた情報に基づいて移動距離を計算し、アプローチ動作の実行を指令されると、Zサーボ制御部22にZ軸方向の移動量を出力する。Zサーボ制御部22は、高さ制御部17から与えられたZ軸方向の移動量に基づいてZサーボモータ25を駆動し、加工ヘッド7を下に移動させる。距離センサ19は加工ノズル28とワーク12との距離Lに対応するセンサデータを出力し、センサデータはセンサデータ処理部18を介して高さ制御部17にフィードバックされる。高さ制御部17は、センサデータ処理部18からフィードバックされるセンサデータに基づいて、加工ヘッド7を下降させる。
シリンダ制御部32は、ワーク12が加工パレット27のワークサポート30上に載置されたことを主制御部13から通知されると、シリンダ31を制御して、ダミーワーク29をワーク12の縁に沿うように接触させる。シリンダ31には油圧式又は空気圧式のものを適用できる。なお、レーザ加工機は、導光光学系といった構成も備えるが、一般的なレーザ加工機と同様のものを適用可能であり、本発明の特徴と直接関係しないため、図示は省略している。
加工パレット27には、複数のワークサポート30が設けられており、ワーク12はワークサポート30の上に配置される。
シリンダ31には、ダミーワー29が取り付けられている。ダミーワーク29は、ワーク12と同じ材料で形成されており、ワーク12と同じ厚さであり、ワークサポート30の上に配置されている。ダミーワーク29は、距離センサ19の検出範囲の半径以上の幅を有する。シリンダ制御部32がシリンダ31を稼働させることにより、ダミーワーク29はワークサポート30上を滑って移動する。ダミーワーク29は、ワークサポート30上に配置されているため、ワーク12とダミーワーク29とは導通して同じ電位に保たれる。
図2は、実施の形態1にかかるレーザ加工機の加工パレットの上面図である。実施の形態1にかかるレーザ加工機100は、四つのダミーワーク29を備えており、各ダミーワーク29は、ワーク12の四辺の各々と同じ長さである。
ワーク12を加工パレット27の基準位置に配置した後、シリンダ制御部32はシリンダ31を制御してダミーワーク29をワーク12に近づけ、ダミーワーク29がワーク12に接触したところでダミーワーク29の移動を停止させる。これにより、ワーク12はダミーワーク29によって四方を囲まれた状態となり、ダミーワーク29は、ワーク12の縁に沿った状態で静止する。
図3は、実施の形態1にかかるレーザ加工機によるレーザ加工の手順を示すフローチャートである。ステップS1で、加工パレット27に設置されているワークサポート30の上にワーク12を載置する。ステップS2で、ワーク12の各辺と間隔を空けた状態でダミーワーク29をワークサポート30の上に載置する。ステップS3で、シリンダ31によりダミーワーク29をワークサポート30上で滑らせ、ダミーワーク29をワーク12の各辺に接触させる。ステップS4で、加工プログラムを実行し、ワーク12をレーザで加工する。なお、ダミーワーク29の重量が、手作業でもワークサポート30の上を滑らせることができる程度であるならば、シリンダ31を用いずに、手作業でダミーワーク29をワーク12の各辺に接触させてもよい。すなわち、手作業でもワークサポート30の上を滑らせることができる程度の重量のダミーワーク29を用いる場合には、シリンダ制御部32及びシリンダ31を備えない構成のレーザ加工機であっても、図3に示す手順に従ってレーザ加工を行うことができる。
上記の手順により、レーザ加工機100は、ワークサポート30上に載置されたワーク12と加工ノズル28との距離を、距離センサ19の検出結果に基づいた倣い制御により一定に保ってレーザ加工を行う。
図4は、実施の形態1にかかるレーザ加工機の加工ヘッドの動きを示す図である。図4(a)は、ワーク12の中央部の上に加工ヘッド7が位置する状態であり、図4(b)は、ワーク12の縁の直上に加工ヘッド7が位置する状態であり、図4(c)は、ダミーワーク29の上に加工ヘッド7が位置する状態である。図4(a)に示すように、ワーク12の中央部から倣い制御を行いながら進行してきた加工ヘッド7が、図4(b)に示すようにワーク12の縁の上部に達すると、距離センサ19の検出範囲19aの一部分のみにワーク12が存在する状態になる。しかし、ワーク12の周囲にはダミーワーク29が配置されているため、距離センサ19は、ダミーワーク29との間に生じる静電容量も検出することになる。ダミーワーク29は、ワーク12と同じ材料で形成され、ワーク12と同じ厚さを有し、距離センサ19の検出範囲19aの半径以上の幅を有しているため、加工ノズル7がワーク12の縁の直上に位置する時には、ダミーワーク29が距離センサ19の検出範囲19a内に存在し、検出範囲19a全体にワーク12が存在する場合と同じ距離が検出される。すなわち、ダミーワーク29は、加工ノズル28がワーク12の縁の部分の上に位置する状態において、距離センサ19の検出範囲19a全体にワーク12が存在する場合と同じ静電容量を生じさせる。したがって、実施の形態1にかかるレーザ加工機100は、ワーク12の縁の部分で倣い制御を行っても、加工ノズル28がワーク12又はワークサポート30に衝突することは防止される。
レーザ加工の終了時には、図4(c)に示すように、加工ヘッド7の下にはワーク12は存在しないが、ワーク12と同じ材料及び同じ厚さのダミーワーク29が距離センサ19の検出範囲19a全体に存在しているため、レーザ加工終了まで倣い制御を継続しても、加工ノズル28がワーク12又はワークサポート30に衝突することは防止される。
上記のように、実施の形態1にかかるレーザ加工機100は、ワーク12の周囲にダミーワーク29を配置するため、ワーク12の縁の部分で倣い制御を行っても、加工ノズル7がワーク12又はワークサポート30に衝突することは防止できる。
上記の説明においては、シリンダ31を用いてダミーワーク29を移動させているが、シリンダ31の代わりにサーボモータを用いてダミーワーク29を移動させても良い。
図5は、実施の形態1にかかるレーザ加工機の変形構成例を示す図である。ダミーワーク29とワーク12とを配線33を用いて接続している。ダミーワーク29又はワーク12の下面に酸化皮膜が形成されていたり、非導電性のコーティングが施されていたりしても、ダミーワーク29とワーク12とを配線33で接続することにより、ワーク12とダミーワーク29とを同電位とすることができる。これにより、ワーク12及びダミーワーク29の下面の導通状態によらず、ワーク12の縁の部分での倣い制御で加工ノズル7がワーク12又はワークサポート30に衝突することを防止する効果が得られる。
なお、図5には、四つのダミーワーク29の各々を配線33でワーク12に直接接続した構成を示しているが、複数のダミーワーク29のいずれかを配線33でワーク12に直接接続し、他のダミーワーク29は、ワーク12に接続済のダミーワーク29に対して配線で接続する構成をとることもできる。
実施の形態2.
図6は、本発明の実施の形態2にかかるレーザ加工機の加工パレットの上面図である。実施の形態2にかかるレーザ加工機の構成は、実施の形態1にかかるレーザ加工機100と同様であるが、ダミーワーク29がワーク12の2辺にのみ配置される点で相違している。したがって、実施の形態1にかかるレーザ加工機100と比較して、装置構成の簡略化を図ることができる。
図6は、本発明の実施の形態2にかかるレーザ加工機の加工パレットの上面図である。実施の形態2にかかるレーザ加工機の構成は、実施の形態1にかかるレーザ加工機100と同様であるが、ダミーワーク29がワーク12の2辺にのみ配置される点で相違している。したがって、実施の形態1にかかるレーザ加工機100と比較して、装置構成の簡略化を図ることができる。
実施の形態2にかかるレーザ加工機は、ダミーワーク29が配置される側でのみ、ワーク12の縁の部分で加工ノズル7がワーク12又はワークサポート30に衝突することを防止する効果が得られるが、ダミーワーク29が配置されない側ではワーク12の縁の上に加工ヘッド7が移動しないように組んだ制御プログラムを主制御部13に実行させることにより、加工ノズル7とワーク12又はワークサポート30との衝突を回避できる。
実施の形態3.
図7は、本発明の実施の形態3にかかるレーザ加工機の加工パレットの断面図である。実施の形態3にかかるレーザ加工機においては、ダミーワーク29’のワーク12と隣接しない側の端部29aは、上方向にそり上がっている。
図7は、本発明の実施の形態3にかかるレーザ加工機の加工パレットの断面図である。実施の形態3にかかるレーザ加工機においては、ダミーワーク29’のワーク12と隣接しない側の端部29aは、上方向にそり上がっている。
距離センサ19の検知範囲は、加工ノズル7の直下だけでなく、加工ノズル7を中心とし、加工ノズル7の外形よりも大径の円形の領域である。したがって、ダミーワーク29’のワーク12と隣接しない側の端部29aを上方向に反らすことにより、距離センサ19が検知する静電容量は、そりが無い場合と比べて大きくなる。これにより、実施の形態1のダミーワーク29と比較してダミーワーク29’の幅を細くしても、ワーク12の縁の部分での倣い制御で加工ノズル7がワーク12又はワークサポート30に衝突することを防止する効果が得られる。
実施の形態3によれば、ワーク12に隣接しない側の端部が上方向に反り上がっていないダミーワーク29よりも幅の狭いダミーワーク29’を用いることにより、レーザ加工機の小型化を図ることができる。
以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
7 加工ヘッド、10 数値制御ユニット、12 ワーク、13 主制御部、14 加工機制御部、15 位置制御部、17 高さ制御部、18 センサデータ処理部、19 距離センサ、19a 検出範囲、20 Xサーボ制御部、21 Yサーボ制御部、22 Zサーボ制御部、23 Xサーボモータ、24 Yサーボモータ、25 Zサーボモータ、26 レーザ発振器、27 加工パレット、28 加工ノズル、29 ダミーワーク、30 ワークサポート、31 シリンダ、32 シリンダ制御部、100 レーザ加工機。
Claims (4)
- ワークサポート上に載置されたワークと加工ノズルとの距離を、静電センサの検出結果に基づいた倣い制御により一定に保ってレーザ加工を行うレーザ加工機であって、
前記加工ノズルが前記ワークの縁の部分の上に位置する状態において、前記静電センサの検出範囲全体に前記ワークが存在する場合と同じ静電容量を生じさせるダミーワークを、前記ワークサポート上で移動させ、ワークの縁に沿うように接触させる駆動機構を備えることを特徴とするレーザ加工機。 - 前記ダミーワークは、前記静電センサの検出範囲の半径以上の幅を有することを特徴とする請求項1に記載のレーザ加工機。
- 前記ダミーワークは、前記ワークと隣接しない側が上方向にそり上がっていることを特徴とする請求項1に記載のレーザ加工機。
- ワークサポート上に載置されたワークと加工ノズルとの距離を、静電センサの検出結果に基づいた倣い制御により一定に保ってレーザ加工を行うレーザ加工方法であって、
前記ワークサポートの上に前記ワークを載置する工程と、
前記加工ノズルが前記ワークの縁の部分の上に位置する状態において、前記静電センサの検出範囲全体に前記ワークが存在する場合と同じ静電容量を生じさせるダミーワークを、前記ワークの各辺と間隔を空けた状態で前記ワークサポートの上に載置する工程と、
前記ダミーワークを前記ワークの各辺の縁に沿うように接触させる工程と、
前記ワークをレーザで加工する工程とを有することを特徴とするレーザ加工方法。
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