JP2016209218A - 遊技機 - Google Patents

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亨 川田
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孝幸 菊地
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Abstract

【課題】目押しの容易化の防止を徹底し、適用機種を問わないランダムウエイト処理を行う。
【解決手段】所定図柄を並べる回胴演出後、一のリールの動作変更開始時と他のリールの動作変更開始時との間に、並んだ図柄をリールの回転方向に変位させるランダム時間を挿入させる。そのランダム時間は、生成する乱数から抽出する所定範囲内の値を取り得る乱数値に、リール定速回転時の励磁パルスの1ステップ更新時間を自然数倍した刻み値を乗じた、リール一周の範囲内でランダムに生起されるステップ刻み乱数時間とした。
【選択図】図9

Description

本発明は、回胴式遊技機、その他のスロットマシン、アーケードゲーム機等に関する。特に、ステッピングモータにより駆動するリールを備え、所定の回胴演出の後にランダムウエイト処理を行う遊技機に係る。
特許文献1,2に、リールを変則回転させた後に自動停止させてバー図柄等の特徴的な図柄を揃え、有利な状況が生起されたことを遊技者に示唆させる回胴演出を実行した後、通常の定速回転に向けて各リールを加速する際、図柄単位すなわちコマ単位のランダム時間を挿入して1本ずつリールを順次始動させ、揃った図柄を回転方向にバラバラにして、特定の図柄を狙って停止操作をする所謂目押しが容易になるのを防止するランダムウエイト処理について記載されている。これらの文献のものでは、コマ単位の時間、すなわち図柄番号0〜20の全21コマをもつ21コマリールなら、21個のランダムな時間を挿入し、コマ単位でリール間にズレを生じさせている。
特開2014−18296号公報 特開2014−103992号公報
しかし、そもそも、ランダムウエイト処理は、回胴演出により揃った図柄やその揃った図柄を基準にして別の図柄が揃え易くなるのを防止する点のみで設けられているのではない。そのままリールを一斉加速すると揃った図柄が横一線でリール窓を上から下に横切り、リール回転周期を遊技者に容易に把握させてしまい、目押し技術のうちリール回転周期を頼りにしたタイミング取りを容易に体得させてしまうことになり、むしろ、回胴演出で揃った図柄自身或はこれを基準にした別の図柄が揃え易くなるのを防止するというよりも、目押しのタイミング取りを容易に体得させてしまうのを防止する点に重きを置く。特定の図柄が揃うか否かは内部抽せんの結果によるためである。よって、コマ単位のランダム時間では、横一直線に整列した図柄を対角線上や、V字形、山形等に再整列させることをも許容し、停止操作をするまでに暫く空回しをすることにより、リール窓の上から下に、右上りバー揃いや右下りバー揃い、V字バー並び、山形バー並び等、横一線と大差のない升目に嵌った整列パターンを横切らせ、リール回転周期の容易な把握、目押しのタイミング取りの容易な体得を許し、目押しの容易化防止の徹底が図れない恐れがある。
また、コマ単位のランダムウエイト処理では、例えば1−2相励磁により504ステップで一回転するステッピングモータを用いる場合、21コマリールなら1図柄あたり504/21=24ステップの均等ステップ数を割付けることができ、生成する乱数から抽出する乱数値を21で割った余り0〜20に均等な1コマ通過時間に乗じることによりランダム時間を比較的簡単に得ることができるが、部品の共用化から同一仕様のステッピングモータで全20コマの20コマリールや全16コマの16コマリールを駆動する場合、504/20も504/16も整数解がなく、1コマ通過時間が不均等となるため、コマ単位のランダム時間を得ることが困難になる。20コマリールや16コマリールには、第1ステップ数と第2ステップ数を含む異なる整数値の不均等ステップ数を割付けることになるが、仮に、第1又は第2どちらかの整数ステップ数によりランダム時間を生成することとすれば、リール一周についてのランダム時間の均等性が保たれなくなる。よって、コマ単位のランダム時間を生成するものは、適用機種が限られてしまうことになる。
なお、21コマリールは、昭和60年(1985年)に遊技機規則が制定されるよりも前のいわゆる0号機の時代の機種が現にそうであったこと、3枚掛け5ライン機の表示窓の上・中・下3段の表示図柄とその上流から滑らせる4コマの計7コマの倍数であることが図柄配列上及びリール制御上好都合であったこと等の理由から、現在なお殆どの機種で採用されている。一方、主に平成16年(2004年)改正の現行遊技機規則下の5号機の時代以後、有効ラインを意図的に明示せずに中段等の1ライン等のみを内部的に有効ラインとする機種が主流となり、必ずしも7の倍数にこだわる必要はなく、むしろ、一つ一つの図柄が見易くなり、リール停止制御用に全図柄に対してRAM上で作成する停止候補検索データやROMに常駐させる停止テーブル等の容量を節約でき、主制御装置のメモリ容量の削減に資することから、図柄数の少ない20コマリールや16コマリールが次第に注目されてきた。
本発明の課題は、目押しの容易化の防止をより徹底できると共に、適用機種を問わないランダムウエイト処理が行える遊技機を提供する点にある。
図面の符号を括弧内に付記して例示する。
複数コマの図柄を有し、ステッピングモータの励磁パルスのステップ更新によりステップ単位の動作を可能にした複数のリール(1L,1C,1R)を備え、
各リールについて所定の図柄を並べる回胴演出の後、一のリールの動作変更開始時と他のリールの動作変更開始時とに時間差を生起可能にして並んだ図柄をリールの回転方向に変位させ得るランダム時間を設けるランダムウエイト手段(W)を有する遊技機において、
前記ランダムウエイト手段(W)は、生成する乱数から抽出する所定範囲内の値を取り得る乱数値(例えば0〜251の何れかの整数)に、リール定速回転時の励磁パルスの1ステップ更新時間(例えば1.49ms)を自然数倍(1,2,・・・倍)した刻み値(例えば2倍した2.98ms)を乗じた、リール一周の範囲内でランダムに生起されるステップ刻み乱数時間(例えば2.98ms刻みの0〜747.98msの飛び飛びの値の何れか)をランダム時間に決定する仕様にしている。
これにより、ランダム時間は、リール定速回転時の励磁パルスの1ステップ更新時間の自然数倍という十分小さくできる刻み値(分解能)の飛び飛びの値をもち、リール一周の範囲内でランダムに生起されるステップ刻み乱数時間としたため、所定の図柄が並んだ状態から升目に嵌った別パターンの再整列パターンが生成される恐れを低減できる。このため、リール回転周期を容易に把握できる場面を少なくでき、目押しの容易化の防止をより徹底できる。これと共に、ステッピングモータの総ステップ数との関係で、図柄数によっては、総ステップ数/図柄数に整数解が得られない場合があるが、この場合でも、コマ数に関係なく、リール一周の範囲内でランダムに生起されるステップ刻み乱数時間をランダム時間とするため、リール一周についてのランダム時間の均等性が保たれ、適用機種を選ばない。
以上のものにおいて、前記ステッピングモータ(SM)は、第1図柄数(例えば21)の各図柄に均等ステップ数(例えば24ステップ)を割付けたリール(例えば21コマリール)と、第1図柄数と異なる第2図柄数(例えば16)の各図柄に第1ステップ数(例えば32)と該第1ステップ数と異なる第2ステップ数(例えば30)とを含む不均等ステップ数を割付けたリール(例えば16コマリール)とを、1相励磁と2相励磁を繰返す1−2相励磁により256以上の総ステップ数(例えば504)により一回転させる仕様を有し、
前記ランダムウエイト手段(W)において抽出する前記乱数値を1バイトデータ内の値(例えば0〜251)とし、且つ、前記ステップ刻み乱数時間の刻み値を、リール定速回転時の励磁パルスの1ステップ更新時間(例えば1.49ms)の2倍(例えば2.98ms)に設定している。
これにより、ランダムウエイト手段において抽出する乱数値を1バイトデータ内に収めて効率的な処理が行えながら、リール定速回転時の励磁パルスの1ステップ更新時間を2倍した刻み値を乗じることより、リール一周についての均等で且つ十分小さい刻み値の飛び飛びのステップ刻み乱数時間を簡単に得ることができる。
本発明遊技機の正面図。 リールの展開図。 図柄の組合せ一覧表。 当選エリアと当せん値数等の一覧表。 遊技状態の遷移図。 制御装置のブロック図。 ステッピングモータの励磁パルス説明図。 AT作動例の遊技説明図。 ランダムウエイト処理の詳細説明図。 択役当せん時に作成する停止候補検索データ例の説明図。 押し順正解時(左中右)の枚数優先に従う停止制御説明図。 押し順不正解時(左右中)の枚数個数併用の停止制御説明図。
図1に、本発明を適用する回胴式遊技機を示す。回胴式遊技機は、一般にパチスロと呼ばれ、「遊技機規則」、すなわち平成16年(2004年)1月30日の国家公安委員会規則第1での改正を経た昭和60年(1985年)2月12日の国家公安委員会規則第4「遊技機の認定及び型式の検定等に関する規則」に適合するスロットマシンである。用語及びその技術内容は現行の遊技機規則に準じている。
遊技機筐体8Bは、箱型のリアキャビネット8R及び扉状の上下フロントキャビネット8E,8Fを備える。上フロントキャビネット8Eには、内部にメインリール100(メインとなる回胴)を収めるリールパネル8、メインリール100の動作と協働して変動表示等させる左中右の演出図柄7L,7C,7Rや背景動画、当せん役に係る図柄の組合せを表示させることを意図する情報報知を行うアシストタイムAT作動中のナビ情報等をフルカラーで映し出す演出表示装置7を構成する大画面の液晶表示装置70、上装飾ランプ81,左装飾ランプ82,右装飾ランプ83,リールパネル8の角に臨む4つのアクセント装飾ランプ84,液晶表示装置70の上・左・右に臨む門形装飾ランプ85を備える。下フロントキャビネット8Fには、操作部8S、腰部パネル8P、左下装飾ランプ86、右下装飾ランプ87を備える。81〜87の総称として、装飾ランプ88という。91〜94はBGMや各種効果音等を出音するスピーカ、8Mはメダル払出口、8Gはメダル受皿、8Tは灰皿である。なお、左右は、遊技機に対面した遊技者目線における左右を意味する。以下、同様である。
リールパネル8の透明な表示窓80の内部には、メインリール100を構成する複数の可変表示要素となる各回胴すなわち左リール1L、中リール1C、右リール1Rを備え、それぞれのリール帯10L,10C,10Rの外周に全部で16コマ配した図柄のうち連続する3コマを窓越しに臨ませている。各リール1L,1C,1Rの定常回転数(定速回転数)は約80回転/分(本実施形態のものは約79.9回転/分)であり、約750ms(本実施形態のものは約751ms)で一回転する。通常の正転時、各図柄は上から下にスクロールし、図柄が一コマ移動するのに要する時間は平均約46.9msとなる。よって、遊技機規則において通常時のリール停止操作から停止までの規定時間が「190ms以内」というのは、((190÷46.9)−1)の整数解=3コマが許容される最大滑りコマ数となる。
表示窓80には、遊技結果を判定する有効ラインを表示する線画や模様、ライン電飾等は意図的に付していない。表示窓80の窓越しに表示される複数列及び複数段の図柄表示位置、すなわち、左・中・右リール1L,1C,1Rの3列とそれぞれの上・中・下の3段との、列と段で特定される3×3=9個の図柄表示位置において、例えば上上中ライン(左上−中上−右中)のみを有効ラインとしている。もっとも、上段ライン(左上−中上−右上)、中段ライン(左中−中中−右中)、下段ライン(左下−中下−右下)、右下がりライン(左上−中中−右下)、右上がりライン(左下−中中−右上)、上V字ライン(左上−中中−右上)、下V字ライン(左中−中下−右中)等、同一段又は一段違いで隣接する図柄表示位置同士を1本の直線又は折れ線で結んだ他のラインを有効ラインとしてもよいし、上上中ラインを含めた2本以上のラインを有効ラインとしてもよい。
操作部8Sには、遊技媒体たる遊技メダルを投入するメダル投入口2、遊技者操作を演出に関与させるプッシュボタンPBとダイヤルDAをもつジョグダイヤルJD、貯留装置の電磁的記録すなわちクレジットから一回の遊技に必要な第1規定数として例えば3枚(3枚掛け)又は第1規定数と異なる第2規定数として例えば2枚(2枚掛け)の掛けメダルを引き落とすベットボタン3、クレジットに残る数のメダルをメダル受皿8Gに落す精算ボタン4、メインリール100の各リール1L,1C,1Rの可変表示(回転)を開始させるスタートスイッチとなるスタートレバー5、各リール1L,1C,1Rに対応して設け、対応するリールの可変表示を個別に停止させるストップスイッチとなる左ストップボタン6L、中ストップボタン6C、右ストップボタン6R、メダル投入口2下流のメダル詰り時に押すメダル返却ボタン20、ドアキー穴8Kを備える。
液晶表示装置70の左右の下部には、現時のクレジット数を表示させるクレジット表示器DL1、入賞による払出メダル枚数を表示させるペイアウト表示器DL2、充当掛けメダルが1枚、2枚、3枚になる毎に点灯させる1〜3枚ランプEL1〜3、掛けメダルが受付可能なとき点灯させるベットランプELb、スタートレバー5による始動操作が可能なとき点灯させるスタートランプELs、再遊技に係る図柄の組合せが表示されたとき点灯させるリプレイランプELrを含む遊技基本ランプ類30を備える。
ベットランプELbの点灯時、掛けメダルが0の状態でメダル投入口2からメダル1枚を入れると1枚ランプEL1が点灯し、さらに1枚入れると2枚ランプEL2が点灯し、2枚掛け時の規定数になる。さらに1枚入れると3枚ランプEL3が点灯し、3枚掛け時の規定数になる。規定数の掛けメダルになると、スタートランプELsが点灯し、スタートレバー5による始動操作が可能となる。2枚掛け遊技は2枚ランプEL2が点灯した時点で、3枚掛け遊技は3枚ランプEL3が点灯した時点で始動操作をすることになる。3枚ランプEL3の点灯後、スタートレバー5を操作せずにメダル投入口2にさらにメダルを入れると、クレジット表示器DL1のカウンタを進め、所定上限数である50枚まで貯留可能となる。入賞により払出されたメダルも50枚まではクレジットに加算され、50枚を超えて払出されたメダルは、メダル払出口8Mからメダル受皿8Gに受止められる。
図2に示すように、各リール1L,1C,1Rのリール帯10L,10C,10Rの外周面には、バー、ブドウ、プラム、べル、チェリー、リプレイ、ブランク1、ブランク2の全8種類の図柄を、図柄番号0,1〜15に対応させ且つ独特の縦の並びに従って印刷等により描いている。各リール1L,1C,1Rは、全16コマの図柄を配する16コマリールであり、全21コマの図柄を配する標準的な21コマリールよりも小径のリールとしている。各リール帯10L,10C,10の上端と下端は結ばれて輪状になり、エンドレスに図柄をスクロールさせる。
各リール1L,1C,1Rの駆動には、標準的な21コマリール駆動用の1ステップ角が約1.43度、1−2相励磁により504ステップで一回転する仕様のステッピングモータを用いている。21コマリールの場合、一図柄あたり504/21=24ステップの均等ステップ数を割付けることができるが、16コマリールでは、504/16=31.5で整数解にならないため、不均等ステップ数を割付けている。
その不均等ステップ数は、ステップ数の多い第1ステップ数を32、ステップ数の少ない第2ステップ数を30とし、その差を2以上の偶数、具体的には最も好ましい例として2ステップとしており、且つ、何れも偶数としている。0を含む図柄番号が4の倍数となる図柄番号0,4,8,12に対応する各図柄に少ない方の第2ステップ数30を割付け、その他の図柄番号1,2,3,5,6,7,9,10,11,13,14,15の各図柄に多い方の第1ステップ数32を割付けている。こうして、第2ステップ数30を割付ける図柄と第1ステップ数32を割付ける図柄とを所定の繰返しパターン(「30,32,32,32」の4回繰返しパターン)により配置し、各リール1L,1C,1Rの外周に各図柄をほぼ均等に分散して配置している。
図柄中、プラムとベルは、それぞれ中間に3コマを介在させて4コマ置きに配置しており、任意のタイミングで停止操作しても最大3コマ滑りの範囲内で有効ラインに引込むことができる(引込率1)。図柄番号15,0,1〜6の計8コマの第1領域内の特定引込図柄、すなわち左リール1Lのブランク1又はチェリー、中リール1Cのブランク1又はブランク2、右リール1Rのチェリー又はブランク2は、第1領域内から最大3コマ滑りの範囲内で有効ラインに引込むことができるが、図柄番号7〜14の計8コマの第2領域からは引込むことができない(引込率1/2)。第2領域内の特定引込図柄、すなわち左リール1Lのバー又はブランク2、中リール1Cのバー又はチェリー、右リール1Rのバー又はブランク1は、第2領域内から最大3コマ滑りの範囲内で有効ラインに引込むことができるが、第1領域からは引込むことができない(引込率1/2)。
図3に、内部抽せんで決定する作動に係る条件装置すなわち当せん役(当せんフラグ)に対応する有効ライン上の図柄の組合せを示す。入賞を容易にするための特別の装置である役物(風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律施行規則第7条表中、回胴式遊技機の第六)を作動させる特別役に、左図柄「バー」−中図柄「バー」−右図柄「ブドウ」の表示で始まる役物作動中に投入遊技媒体数を下回る所定数の遊技媒体を獲得でき、獲得遊技媒体数が第1上限例えば30枚を超過するとその作動を終了させる第1特別役RBB1と、左図柄「バー」−中図柄「ブドウ」−右図柄「バー」の表示で始まる役物作動中に投入遊技媒体数を下回り且つ第1特別役よりも少ない遊技媒体の獲得に止まり、獲得遊技媒体数が第2上限例えば8枚を超過するとその作動を終了させる第2特別役RBB2とを定義している。第1特別役RBB1に係る役物作動中の遊技状態が継続する第1特別役RBB1作動中の遊技数は、第2特別役RBB2に係る役物作動中の遊技状態が継続する第2特別役RBB2作動中の遊技数よりも多く見込める。これら特別役RBB1,RBB2は、何れも第一種特別役物に係る役物連続作動装置で構成している。
「第一種特別役物」とは、規定数ごとの入賞に係る図柄の組合せの数を増加させ、又は規定数ごとの入賞に係る条件装置が作動する確率を上昇させる役物で、あらかじめ定められた場合に作動し12回を超えない回数の遊技の結果が得られるまで作動を継続することができるものをいう(遊技機規則第6条別表第二(3)ト)。
「第一種特別役物に係る役物連続作動装置」とは、第一種特別役物を連続して作動させることができる装置で、特定の図柄の組合せが表示された場合に作動しあらかじめ定められた場合に作動を終了するものをいう(遊技機規則第6条別表第二(3)チ)。
「規定数」とは、遊技の結果を一回得るために投入をする必要がある遊技メダル等の数として遊技の種類ごとに定められたものをいう(遊技機規則第6条別表第二(3)ヘ)。
「条件装置」とは、その作動が入賞、再遊技、役物又は役物連続作動装置の作動に係る図柄の組合せが表示されるために必要な条件とされている装置で、内部抽せん(遊技機内で行われる電子計算機によるくじ)に当せんした場合に作動するものをいう(遊技機規則第6条別表第二(3)ホ)。
新たな遊技媒体の投入無しで元の掛け数と同じ掛け数で次遊技が行える再遊技役としてREP1〜3を定義し、遊技メダルを獲得できる入賞役すなわち小役としてNML1〜21を定義している。一つの欄に複数の図柄を列挙しているものがあるが、例えばREP1について言うと、左リール1Lの図柄はリプレイ又はブドウという意味である。備考欄に、各役に対応した表示窓80中の表示出目例を示す。なお、「入賞」とは、図柄について遊技メダル等(遊技メダル又は遊技球(遊技機規則第6条別表第二(1)ハ))を獲得するため必要な組合せとしてあらかじめ定められたものが表示されることをいう(遊技機規則第6条別表第二(3)ニ)。「再遊技」とは、遊技メダル等の投入をすることによらずに行うことができる遊技をいう(遊技機規則第6条別表第二(3)イ)。なお、再遊技、役物及び役物連続作動装置の作動は、入賞でない(平成16年(2004年)5月26日警察庁丁生環発155「技術上の規格解釈基準」の二.各論の(四)の(1)ロ(ハ))。
小役のうち、NML1〜5は、規定数3枚時に8枚、規定数2枚時に4枚の、投入数を上回るメダルを獲得できる高配当役である。NML6〜8は、規定数3枚時も規定数2枚時も3枚のメダルを獲得できる中配当役である。NML9〜21は、規定数3枚時も規定数2枚時も投入数を下回る1枚のメダルを獲得できる低配当役である。
低配当役のうち、NML9〜12の第1グループは、左図柄プラムと中及び右図柄の第1又は第2領域の特定引込図柄の各引込率を乗じ、NML13〜16の第2グループは、中図柄ベルと左及び右図柄の第1又は第2領域の特定引込図柄の各引込率を乗じ、NML17〜20の第3グループは、右図柄プラムと左及び中図柄の第1又は第2領域の特定引込図柄の各引込率を乗じたそれぞれ1/4が図柄引込率となる。第1グループ中、NML9と12を重複当せんさせるNML9+12の場合、NML10と11を重複当せんさせるNML10+11の場合、第2グループ中、NML13と16を重複当せんさせるNML13+16の場合、NML14と15を重複当せんさせるNML14+15の場合、第3グループ中、NML17と20を重複当せんさせるNML17+20の場合、NML18と19を重複当せんさせるNML18+19の場合、それぞれ1/2が図柄引込率となる。
図4に、内部抽せんでの各当せんエリアと作動する条件装置(当せん役)の関係を示す。内部抽せんは、スタートレバー5の操作時、主制御装置MCのRAM上で高速更新する例えば2バイトカウンタから抽出する乱数値が、その取り得る0〜65535の数値範囲M=65536内に予め区分した何れの当せんエリアに属するか否かで当該ゲームでの作動に係る条件装置すなわち当せん役を決定する。
当選エリアは、何れの役にも当せんしない不当せん、入賞役(小役)に対応する、小役ALL、1枚役ALL、チャンス役、3枚役ALL1〜4、高配当択役であって8枚又は4枚の高配当が得られる正解押し順を第1番目「左」第2番目「中」とする高配当択役左中1〜4、同正解押し順を第1番目「左」第2番目「右」とする高配当択役左右1〜4、同正解押し順を第1番目「中」第2番目「左」とする高配当択役中左1〜4、同正解押し順を第1番目「中」第2番目「右」とする高配当択役中右1〜4、同正解押し順を第1番目「右」第2番目「左」とする高配当択役右左1〜4、同正解押し順を第1番目「右」第2番目「中」とする高配当択役右中1〜4、3枚択役であって3枚配当が得られる正解押し順を第1番目「左」とする3枚択役左1〜4、同正解押し順を第1番目「左以外」とする3枚択役左以外1〜4、再遊技役に対応するリプレイ1〜4、レア役リプ、BAR狙えリプ、特別役に対応するRBB1,RBB2を含み、各欄列挙の条件装置(役)を単独当せん又は重複当せんさせ、遊技状態(遊技の種類)に応じて抽せん対象役及びその当せん値数を定めている。
小役ALLは、NML1〜5の何れかの8枚役を入賞させ、1枚役ALLは、NML9〜21の何れかの1枚役を入賞させる。チャンス役は、1枚役NML21を図柄引込率4×8×8/(16×16×16)=256/4096で入賞させる。3枚役ALL1〜4は、3枚役NML6〜8の何れかを入賞させる。各高配当択役は、押し順正解時に重複当せん役に含む高配当役(8枚又は4枚)を入賞させ、押し順不正解時に図柄引込率1/2で1枚役を入賞させる。3枚択役左1〜4、3枚択役左以外1〜4は、押し順正解時に3枚役を入賞させ、押し順不正解時に図柄引込率1/4で1枚役を入賞させる。図柄引込率が1でない図柄の組合せに係る入賞役(小役)は取りこぼす場合がある。
特別役RBB1,RBB2の抽せんをする一般中の遊技状態時、第1規定数3枚の3枚掛け遊技と、第2規定数2枚の2枚掛け遊技とを可能にしている。再遊技役の確率はどちらも8978/65536≒1/7.3である。第1特別役RBB1は、規定数3枚時のみに第1当せん確率例えば6446/65536≒1/10.17で抽せんし、第2特別役RBB2は、規定数2枚時のみに第1当せん確率よりも高い 第2当せん確率例えば10442/65536≒1/6.28により抽せんする。ただし、本機は、アシストタイムATの作動によりメダルを増やす仕様であり、これら特別役RBB1,RBB2は何れも減るボーナスであり、遊技機筐体8B等に特別役の存在を明示する一切の宣伝文句等もなく、専ら遊技機の内部状態として存在価値を有する。一般中、入賞役(小役)全体の当せん値数は、規定数3枚時は50102、規定数2枚時は46106である。
特別役RBB1,RBB2に当せんするも対応する作動図柄の組合せを表示できずにその当せんの権利が持ち越された第1特別役内部中(RBB1内部中)又は第2特別役内部中(RBB2内部中)においても、規定数3枚と2枚を選べる。規定数3枚時、一般中のRBB1の当せん値数と不当せんエリアの値数を再遊技役の当せん値数にシフトして再遊技役の当せん値数を15434に、再遊技役の確率を1/15434≒1/4.25と適度に高めている。規定数2枚時、一般中のRBB2の当せん値数と不当せんエリアの値数を再遊技役の当せん値数にシフトして再遊技役の当せん値数を19430に、再遊技役の確率を1/19430≒1/3.37とRRB1内部中よりも大きく高めている。入賞役(小役)全体の当せん値数は、規定数3枚時は50102、規定数2枚時は46106で、一般中と同じである。役物が作動している場合を除き、入賞役(小役)の確率変動は禁止されているからである(遊技機規則第6条別表第五(1)ロ(カ))。規定数が同じの場合、RBB1内部中とRBB2内部中は同一仕様になる。このため、一般中に2枚掛けで当せんし易いRBB2の当せんを得て早期にRBB2内部中に移行させ、3枚掛けで且つ再遊技役の確率上昇を適度に抑えた遊技状態下でアシストタイムATの作動を予定するのが適切となる。
第1特別役に係る役物作動中(RBB1作動中)及び第2特別役に係る役物作動中(RBB2作動中)は、規定数を一律3枚に限定している。小役ALLと1枚役ALLを合せて当せん値数を50103とし、規定数3枚の一般中及び内部中の50102よりも1だけ大きくしている。
図5に示すように、遊技状態は、規定数を考慮すると、「規定数3枚一般中」、「規定数2枚一般中」、「規定数3枚RBB1内部中」、「規定数2枚RBB1内部中」、「規定数3枚RBB2内部中」、「規定数2枚RBB2内部中」、「規定数3枚RBB1作動中」、「規定数3枚RBB2作動中」の8つとなる。ただし、工場出荷直前の最終確認試験、或は、店舗導入時の受入確認試験等において、メーカー作業員又は店舗係員等により、「規定数2枚一般中」から当せん確率が高く当せんし易いRBB2の当せんを得てRBB2内部中に予め移行させておく運用を予定している。一般中は液晶表示装置70にメーカーロゴマーク等を表示させ、内部中に移行すると、液晶表示装置70に演出図柄7L,7C,7Rを表示し、準備完了を知らせる。また、入賞役(小役)全体の当せん値数及び配当を3枚掛け時に優遇しており、しかも、ATの作動を3枚掛け時に限定することとしているため、事実上、遊技者は「規定数3枚RBB2内部中」で遊技を進めることになる。
RBB2内部中は、持ち越しに係るRBB2に対応する作動図柄の組合せは、規定数3枚時、規定数3枚一般中に抽せんしないRBB2の当せんフラグは成立し得ず無効となるため、また、規定数2枚時も、不当せんエリアがなく且つ取りこぼしてもRBB2作動図柄の組合せを表示できないフルヒット仕様にしているため各々揃えられず、RBB2内部中からRBB2作動中には移行しない。仮に、上記運用が徹底されず、遊技者が規定数3枚一般中から遊技を始め、自力でRBB1内部中に移行させたとしても、RBB1内部中とRBB2内部中は同一仕様のため、RBB2内部中と全く同じ遊技性を享受でき、RBB1内部中も、持ち越しに係るRBB1に対応する作動図柄の組合せは、規定数2枚時、規定数2枚一般中に抽せんしないRBB1の当せんフラグは成立し得ず無効となるため、また、規定数3枚時も、不当せんエリアがなく且つ取りこぼしてもRBB1作動図柄の組合せを表示できないフルヒット仕様にしているため各々揃えられず、RBB1内部中からRBB1作動中にも移行しない。その上、本実施形態では、RBB2内部中又はRBB1内部中に滞在時、電源オンオフやリセット処理等をしても一般中に復帰しない仕様にしており、一旦内部中に滞在すると作動中や一般中の遊技状態に移ることはない。
市場において、本機は事実上3枚掛け専用機と同等になる。メダル投入口2から遊技の都度メダルを手入れする遊技者にとって、現在市場投入されている殆どの機種が3枚掛け専用機であることから3枚投入に慣れており、特段の混乱は生じない。また、クレジットから掛けメダルを引き落とす場合、ベットボタン3を1回又は奇数回押すと規定数3枚に、2回又は偶数回押すと規定数2枚となるよう、押圧毎に3枚掛けと2枚掛けが切り替わるようにしており、現在市場投入されている殆どの機種のベットボタンが一回の押圧で3枚掛けのマックスベットが実現されることから、通常1回の押圧で3枚掛けとなるため、特段の混乱は生じない。もっとも、3枚掛け用ベットボタンと2枚掛け用ベットボタンとを個別に設けてもよい。なお、一般中に当せんゲームで役物作動図柄を表示できたときに限り移行するRBB1作動中又はRBB2作動中は、ベットボタン3を押すと押圧回数にかかわらず一律3枚掛けが実現される。
各遊技状態において、当せんエリアの区分に応じた入賞役について当せんと決定する入賞役当せん値数と、任意の順序及び任意のタイミングで停止操作をした場合に190msの規定時間内に当せんに係る入賞役に対応した図柄の組合せを有効ラインに表示できる表示確率と、有効ラインに表示された入賞役についての図柄の組合せによる獲得遊技媒体数を投入遊技媒体数で割った配当比とを掛算して求める入賞役定数を遊技状態に応じた抽せん対象の全入賞役について合算した総入賞役定数をs、再遊技役の当せんと決定する再遊技役当せん値数をr、内部抽せん用の乱数の数値範囲をMとした場合の、再遊技抜き期待値Eo=s/(M−r)、再遊技込み期待値Ei=(s+r)/Mを各求めると、図5備考欄の表中のとおりとなる。
規定数3枚RBB1作動中又は規定数3枚RBB2作動中の遊技状態での再遊技抜き期待値Eo≒63.73%を、全ての役物非作動中の遊技状態、すなわち規定数3枚一般中、規定数2枚一般中、規定数3枚RBB1内部中、規定数3枚RBB2内部中、規定数2枚RBB1内部中、規定数2枚RBB2内部中での再遊技抜き期待値53.02%,47.07%,59.85%,57.74%よりも高くし、かつ、規定数3枚RBB1作動中又は規定数3枚RBB2作動中の遊技状態での再遊技込み期待値Ei≒63.73%を、少なくとも一の役物非作動中の遊技状態、すなわち規定数3枚RBB1内部中、規定数3枚RBB2内部中、規定数2枚RBB1内部中、規定数2枚RBB2内部中での再遊技込み期待値69.30%,70.27%よりも低い仕様にしている。
そして、規定数3枚RBB1作動中又は規定数3枚RBB2作動中の遊技状態での低い再遊技込み期待値Eo≒63.73%に対して高い再遊技込み期待値となる少なくとも一の役物非作動中の遊技状態時、すなわち、規定数3枚RBB1内部中と規定数3枚RBB2内部中との遊技状態時に、内部抽せんで決定した当せん役に対応した図柄の組合せを有効ラインに表示させることを意図するナビ情報を遊技者に報知させるアシストタイムを作動可能にしている。
アシストタイムATを作動可能とする 規定数3枚RBB2内部中又は規定数3枚RBB1内部中の遊技状態時、再遊技込み期待値Eiよりも低い値となる再遊技抜き期待値はEo=0.5985(59.85%)であり、遊技機規則第6条別表第五(1)ロ(リ)で規定する所定下限値である11/20=55%を所定量上回り、上限の1.2倍(120%)を超えることもない。
アシストタイムAT作動による純増は、投入遊技媒体数に対して獲得遊技媒体数が異なることとなる入賞役についての、高配当役の入賞と取りこぼし無しの入賞とを前提に計算できるため、
AT純増=(8−3)×37080/65536;高配当択役
+(1−3)×1022/65536 ;チャンス役
≒2.8枚/ゲームとなり、高純増ATを実現できる。
図6に示すように、各リール1L,1C,1Rの外周の所定角度位置には、突起物から成るリールインデックス1Li,1Ci,1Riを一体化している。また、任意の固定した回転角、例えば表示窓80中の上段等に定める1コマ分の基準位置を例えば図柄番号15の図柄が通過するときに各リールインデックス1Li,1Ci,1Riが横切る関係になる静止部材側の所定位置に、ホトセンサから成るインデックスセンサ11L,11C,11Rを配置している。
なお、基準位置は有効ラインと必ずしも一致させる必要はなく、表示窓80中の中段や下段に定めてもよいし、表示窓80外に定めてもよい。基準位置と有効ラインとが異なる場合には、基準位置に停止対象とする図柄を停止させると、有効ラインに当せん役に対応した図柄が表示される関係になるように停止対象の図柄を決定することになる。また、リールインデックスは、任意の固定した回転角においてリール一回転毎にオン又はオフが少なくとも1回検出されるものであれば、リールに一体化する突起物等をセンサで検知するものに代え、ステッピングモータのシャフトに一体化するディスクの切欠き等をセンサで検知するもの等、どのようなタイプのものでもよい。
図7[a]に示すように、各リール1L,1C,1Rに駆動軸たるシャフトSHを結合させる各ステッピングモータ12L,12C,12R(SM)は、鉄芯外周に多数のロータ小歯をもつ永久磁石内蔵式のロータRmと、磁極内周に複数のステータ小歯をもつ複数組の磁極にA相、B相、C相(Aバー相(Aの反転相))、D相(Bバー相(Bの反転相))の巻線を巻回したステータSwとを有し、定速回転時、一の巻線をオンにする1相励磁パルスを供給するステップと、一の巻線及び隣接する他の巻線をオンにする2相励磁パルスを供給するステップとを、1割込み時間t=1.49ms毎に交互に繰返す1−2相励磁により、励磁パルスの1ステップ更新により半ステップ角(2ステップ更新により1ステップ角)ずつ変位させる。また、励磁パルスのステップ更新方向を変更することにより正転と逆転とを可能にしている。
定速回転時、各インデックスセンサ11L,11C,11Rに各リールインデックス1Li,1Ci,1Riが横切るリールインデックス検出時に、図柄番号15と共に基点ステップ数値として図柄番号15に対応する図柄のステップ数32の降順管理による初期値31をセットして1相励磁から励磁を始め、励磁パルスを1ステップ更新する1割込毎に、ステップカウンタの値31から30,29,・・・1,0と更新しつつ、2相励磁、1相励磁、2相励磁、1相励磁、2相励磁・・・と励磁パルスを順次切換えていく。ステップカウンタが0になった次のステップ更新により、図柄番号を14に、ステップカウンタの値に図柄番号14に対応する図柄のステップ数32の初期値31をセットし、1割込毎に、ステップカウンタの値を31から30,29,・・・1,0と更新する。ステップ数30の図柄については、ステップカウンタの値を初期値29から28,・・・1,0と更新することになる。なお、図柄番号及びステップカウンタの格納エリアは、各リール1L,1C,1R毎に主制御装置MCのRAMに確保している。
図柄番号0のステップカウンタが0になった次割込のステップ更新時に再びリールインデックスが検出される予定となるが、例えば10割込時間等に定める所定の許容時間を超えてリールインデックスの検出がない場合はリール回転エラーとして加速処理から起動をやり直す所定のリカバリー処理等を行うことになるが、許容時間内ならリールインデックスの検出時に図柄番号15と共に基点ステップ数値の31をセットする。図柄番号0のステップカウンタが0になる前にリールインデックスが検出されたときには、リールインデックスの検出時に図柄番号15と共に基点ステップ数値の31をセットする補正を行う。ステッピングモータSMは、同期はずれとなるいわゆる脱調が起こらない限り、定常回転時、504回のステップ更新により丁度一回転し、物理的なリールインデックスの検出時の励磁パルスを1相励磁又は2相励磁のどちらかに固定的に特定でき、本実施形態では、1相励磁に特定している。
最大滑りコマ数が3コマとなる16コマリールでは、各ストップボタン6L,6C,6Rを押した時点で基準位置に到達している図柄の上流に後続する0コマ目〜3コマ目の計4コマから停止図柄を決定することになる。この場合、どのタイミングでストップボタン6L,6C,6Rを押しても、3つがステップ数32の図柄、1つがステップ数30の図柄となり、基準位置から最も遠い3コマ目の図柄を引込む場合にも、ストップボタンによる停止操作の検出に1割込、3コマ目の図柄を引込むのに最大32×3+30×1=126割込、合計で最大127割込、よって、1.49ms×127=189.23msが最大時間となり、遊技機規則で定める停止までの規定時間190ms以内を満足できる。
図7[b]に示すように、各図柄を基準位置に停止させる停止パルスは、A相、B相、C相、D相の各巻線を所定時間(例えば135割込に相当する201.15ms)について全てオンにする全相励磁パルスを用いている。各リールインデックス1Li,1Ci,1Riの検出時の起点ステップ数31での励磁パルスを1相励磁に特定し、不均等とするステップ数32と30は何れも偶数としているため、一図柄に対するステップ更新はステップ数32のものもステップ数30のものも何れも1相励磁で始まり2相励磁で終わり、全相励磁による停止パルスを供給する直前の励磁パルスは必ず2相励磁となり、滑らかで綺麗な停止が行える。
図7[c]に示すように、停止から定速回転に到達させる加速シーケンスは、前回の停止時の全相励磁による停止パルスの直前の2相励磁パルスパターンから励磁を始め、最初は42割込時間62.58msの長いオン時間の2相励磁とし、次のステップ更新で9割込時間13.41msの1相励磁、次のステップ更新で11割込時間16.39msの2相励磁、次のステップ更新で1割込時間1.49msの1相励磁、次のステップ更新で4割込時間5.96msの2相励磁、次のステップ更新で1割込時間1.49msの1相励磁、次のステップ更新で2割込時間2.98msの2相励磁、次のステップ更新で1割込時間1.49msの1相励磁というように、徐々にオン時間を短くしていき、約106ms経過後に定速回転に到達させる。加速処理に要した時間の経過後で50ms等の所定の停止禁止期間を確保し、さらに最初にリールインデックスを検出した以後、ストップボタン6L,6C,6Rの内蔵LED61,62,63を点灯させてストップボタン6L,6C,6Rによる停止操作を受付可能にする。
図6に示すように、遊技機筐体8Bの内部に組込む制御装置CNは、遊技機規則でいう主基板に対応する主制御装置MCと、この主制御装置MCから一方向性通信仕様に従って送信する情報を受信する遊技機規則でいう「周辺基板」に対応する周辺制御装置NCとを含む。一方向性通信仕様とは、主基板に関して遊技機規則で規定する「周辺基板が送信する信号を受信することができるものでないこと」を満たす通信仕様をいう。現行の遊技機規則で定義する「副基板」は主基板の概念に含まれ、古くから業界内で区別してきた、遊技の結果に影響を及ぼし又は及ぼすおそれがある機能を有するメイン側とこのような機能のないサブ側との関係は、メイン側が「主基板」すなわち「主制御装置」、サブ側が「周辺基板」すなわち「周辺制御装置」となる。
主制御装置MCは、メインCPU、ROM、RAMを備える。入力ポートI1に、各インデックスセンサ11L,11C,11R、各ストップボタン6L,6C,6R、ベットボタン3、精算ボタン4、スタートレバー5、メダル投入口2の下流に設ける投入メダルセンサ21、遊技機筐体8Bに内蔵するメダル払出装置HPの出口に設ける払出メダルセンサ23の各信号を入力している。出力ポートO1から、各ストップボタン6L,6C,6Rの内蔵LED61,62,63を、モータドライバ回路Dr1を介して各ステッピングモータ12L,12C,12R(SM)を、LEDドライバ回路Dr2を介して遊技基本ランプ類30を、ソレノイドドライバ回路Dr3を介してリール始動後に追投入されるメダルをメダル受皿8Gに落すメダルブロッカー22を、モータドライバ回路Dr4を介してメダル払出装置HPのメダル払出モータ24を各制御している。
主制御装置MCのROM上には、スタートレバー5の操作を契機に図3〜5の仕様による内部抽せんを実行して当せん役を決定する内部抽せん手段Kを構築していると共に、各リール(回胴)1L,1C,1Rを回転させ且つその回転を対応するストップボタン6L,6C,6Rの操作に基づいて各停止させ、有効ラインに内部抽せんで決定した当せん役に対応した図柄の組合せの表示を許容させる、遊技機規則第6条別表第二(3)ロでいう回胴回転装置を制御する回胴回転装置制御手段V1と同別表第二(3)ハでいう回転停止装置を制御する回転停止装置制御手段V2を含むリール制御手段Vを構築している。
回胴回転装置制御手段V1は、スタートレバー5の操作後で且つ前遊技の開始から最低遊技間隔の4.1秒経過後に各リール1L,1C,1Rを正転側に加速処理して定速回転数に到達させる。加速処理中、全リール1L,1C,1Rの全図柄に対して、内部抽せんで決定した当せん役に応じて、再遊技役>入賞役(小役)>特別役の順に従う役別優先順位付けと、当せん役が入賞役(小役)の場合には、払出枚数が多い高配当の小役を優先引込みする枚数優先及び図柄の組合せの種類が多い小役を優先引込みする個数優先に対応させる役内優先順位付けとをした停止候補検索データをRAM上で作成し、後の停止制御のロジック演算に備える。
停止候補検索データは、例えば、当せん役が再遊技役なら、当せんに係る再遊技役の図柄の組合せを構成する各リール1L,1C,1Rの各図柄が有効ライン(上上中ライン)に表示されることとなるときの基準位置(上段)の図柄に16進数表記で08Hを、その他の図柄に01Hを記録したものとなる。当せん役が択役以外の小役なら、枚数優先に従い、 当せんに係る小役の図柄の組合せを構成する各リール1L,1C,1Rの各図柄が有効ラインに表示されることとなるときの基準位置の図柄に84H(上位の8は配当(8枚払出))等を、その他の図柄に01Hを記録したものとなる。当せん役が択役なら、さらに、個数優先にも対応させるため、 当せんに係る小役の図柄の組合せを構成する各リール1L,1C,1Rの各図柄が有効ラインに表示されることとなるときの基準位置の図柄に24H(上位の2は他列の図柄の種類の数との積)等を、その他の図柄に01Hを記録したものも作成する。
当せん役がRBB1なら、左図柄「バー」−中図柄「バー」−右図柄「ブドウ」が有効ライン(上上中ライン)に表示されることとなるときの基準位置(上段)の図柄に02Hを、その他の図柄に01Hを記録したものとなり、当せん役がRBB2なら、「バー」−「ブドウ」−「バー」が有効ライン(上上中ライン)に表示されることとなるときの基準位置(上段)の図柄に02Hを、その他の図柄に01Hを記録したものとなる。当せん役のない外れなら、全ての図柄に01Hを記録したものとなる。01Hは消極的に表示を許容させる最下位優先順位を示す。
RBB1内部中は、停止候補検索データに「バー」−「バー」−「ブドウ」と対応づけて02Hが記録されるが、RBB1内部中に再遊技役や小役に当せんすると、当せんに係る再遊技役や小役の図柄の組合せを構成する各リール1L,1C,1Rの各図柄に対応づけて、02Hよりも大きい再遊技役の08Hや小役の84H,24H等が重複して記録される。同様に、RBB2内部中は、停止候補検索データにおける「バー」−「ブドウ」−「バー」と対応づけて02Hが記録されるが、RBB2内部中に再遊技役や小役に当せんすると、当せんに係る再遊技役や小役の図柄の組合せを構成する各リール1L,1C,1Rの各図柄に対応づけて、02Hよりも大きい再遊技役の08Hや小役の84H,24H等が重複して記録される。これにより、再遊技役>入賞役(小役)>特別役の順に従う役別優先順位付けが維持される。本実施形態では、再遊技役と入賞役(小役)との重複当せんのない仕様にしたが、これらの重複当せんがある場合、再遊技役に対応する08Hに代え、小役に対応する最大値(84H等)よりも大きい例えばF8H等を記録することになる。
RBB1又はRBB2内部中に、例えば左リール1Lの「バー」を図柄の組合せに含む小役に当せんした場合、左リール1Lの「バー」が有効ラインに表示されることとなるときの基準位置の図柄には84H+02H=86Hや24H+02H=26H等が記録され、「バー」を図柄の組合せに含む再遊技役に当せんした場合、左リール1Lの「バー」が有効ラインに表示されることとなるときの基準位置の図柄には08H+02H=0AHが記録されることになる。
図6に示すように、主制御装置MCのROM上には、遊技結果が入賞なら所定配当数のメダルを払出すメダル払出手段P、遊技結果が再遊技の作動なら次ゲームの掛けメダルを同一規定数で自動投入するメダル自動投入手段Q、遊技結果が図5に示す遊技状態の移行を伴うのなら遊技状態を移行させる遊技状態移行手段J、内部抽せんに引き続いて実行するフリーズ抽せん(ここでいうフリーズは本来の遊技進行を中断して所定の演出を行うこと)により当せん役別に定めた所定確率に基づいて今回ゲームの開始時又は次ゲーム以後の開始時に各リール1L,1C,1Rを逆回転させてバー図柄を一つずつ自動的に揃える「逆回転バー揃い」等の所定回胴演出の当否を決定するフリーズ抽せん手段F、その当せんに係る回胴演出を実行させる回胴演出実行手段Gを構築している。
また、主制御装置MCのROM上には、回胴演出実行手段Gにより各リール1L,1C,1Rについて所定の図柄例えばバー図柄を並べる回胴演出の後、回胴演出により揃えた図柄を回転方向にバラバラにして、同一図柄が横一線等で回転することによりリール回転周期の体得すなわち所謂目押しのタイミング取りの体得が容易になってしまうのを防止するため、各リールについて所定の図柄を並べる回胴演出の後、一のリールを停止から加速させる動作変更開始時と他のリールを停止から加速させる動作変更開始時との間に時間差を生起可能にして並んだ図柄をリールの回転方向に変位させ得るランダム遅延時間を挿入させるランダムウエイト手段Wを構築している。
ランダムウエイト手段Wは、左リール1L用、中リール1C用、右リール1R用のランダム時間として、各々例えば0〜251の所定範囲内で別個独立に相互関連性なく生成するRAM上で定義する3つのソフトウェア乱数庫から各抽出する乱数値に、リール定速回転時の励磁パルスの1ステップ更新時間t=1.49msを自然数倍した刻み値を乗じた、各リール一周の範囲内でランダムに生起されるステップ刻み乱数時間を挿入させるランダム時間に決定する仕様にしている。
ステッピングモータSMは、16コマリールを、21コマリールと同じように1−2相励磁により256以上の総ステップ数である504ステップで一回転させる仕様をもち、ランダムウエイト手段Wにおいて各抽出する乱数値を、1バイトデータ内の値、つまり256個以下で総ステップ数504の半分の252個の0〜251とし、且つ、各ステップ刻み乱数時間の刻み値(分解能)を、リール定速回転時の励磁パルスの1ステップ更新時間t=1.49msの自然数倍である2倍の2.98msに設定している。こうして、刻み値2.98msの0〜747.98msの飛び飛びの値をもつ左リール1L用、中リール1C用、右リール1R用の各リール一周について均等かつランダムで相互関連性のないステップ刻み乱数時間を生成している。
さらに、主制御装置MCのROM上には、規定数3枚限定下、択役等の正解押し順を報知するアシストタイムATの作動を所定条件下で確定させて所定開始契機で発動させるAT作動決定手段H1、所定上乗せ契機でATの作動を延長させるAT上乗せ決定手段H2、ATの開始から終了までを管理するAT継続管理手段H3、択役等の正解押し順を含むAT指示情報を決定して周辺制御装置NCに出力させるAT指示情報出力手段H4を構築している。
例えば、内部抽せんでチャンス役に当せんし且つフリーズ抽せんでチャンス役の当せん時に所定確率例えば約1/3で当せんさせることとしている「逆回転バー揃い」の次ゲーム開始時挿入が決定されたとき、又は、内部抽せんでレア役リプ或はBAR狙えリプに当せんしたとき、若しくは、前回のAT終了からカウントするゲーム数が所定ゲーム数例えば1000ゲームに達したとき、ATの作動を確定させ、次々回ゲームから等、所定期間の前兆演出期間を経てATを発動させる。ATは、例えば、初期上乗せ特化ゾーンのオープニングアタックから開始させ、5又は10ゲーム等の所定ゲーム期間毎回AT中の純増枚数等を20〜500枚について上乗せする。オープニングアタック後は、チャンス役等の当せんを契機に50〜1000枚の上乗せをし、純増枚数の残りが0になるとATを終了させる。AT指示情報は、択役の正解の押し順例えば「左中右」等の直接情報の他、正解押し順を特定できる当せんエリアの番号等による間接情報を含む。
周辺制御装置NCは、サブCPU、ROM、RAMを備える。入力ポートI2に、主制御装置MCからの送信情報、ジョグダイヤルJDの信号を入力している。出力ポートO2から、ランプドライバ回路Dr5を介して表示窓80に臨む9つの図柄をリール帯10L,10C,10Rの背面から照明するリールバックランプBL1〜9を、LEDドライバ回路Dr6を介して装飾ランプ88を、LCDドライバ回路Dr7を介して液晶表示装置70を、パワーアンプ回路Dr9を介してスピーカ91〜94を各制御している。
主制御装置MCからの送信情報すなわち周辺制御装置NCの受信情報には、ベットボタン3の操作情報を含むメダル投入情報、スタートレバー5の操作情報を含むリール始動情報、内部抽せんによる当せんフラグ情報、ストップボタン6L,6C,6Rの操作情報、遊技結果情報、遊技状態情報、フリーズ及び回胴演出情報、AT作動確定及び発動情報、AT指示情報、AT上乗せ情報、AT終了情報、エラー情報等、主制御装置MCで検出し又は決定若しくは実行する各種情報が含まれる。
周辺制御装置NCのROM上には、主制御装置MCからの受信情報に基づいて、液晶表示装置70にAT指示情報出力手段H4から出力するAT指示情報に従ったナビ例えば正解押し順が「左中右」ならストップボタン位置に対応させて「123」等を表示させるナビ手段X1、ナビ手段X1の表示に連動してスピーカ91〜94から操作すべきストップボタンが左か中か右かを音声で知らせる音声ナビ手段X2、演出図柄7L,7C,7Rを変動表示又は停止表示させると共に、遊技状態、回胴演出、前兆演出、AT期間等に応じて液晶表示装置70に映し出す動画展開等を変更表示させる演出表示手段Y1、これに連動してスピーカ91〜94から効果音やBGMを出音させる効果音出力手段Y2を構築している。
図8に示すように、ATの作動は、例えば、内部抽せんでチャンス役に当せんし且つフリーズ抽せんで「逆回転バー揃い」の次ゲーム開始時挿入が決定されたとき確定される。2ゲーム目は、回胴演出実行手段Gによる「逆回転バー揃い」の回胴演出から始まる。2ゲーム目のスタートレバー5の操作の後、全リール1L,1C,1Rが低速で逆回転し、右リール1R、中リール1C、左リール1Lの順に停止(仮停止)して中段にバーが揃う。必要に応じて所定の仮停止時間経過後又は必要に応じてする再度のスタートレバー5の操作後(これら仮停止時間経過や、再度のスタートレバー5の操作は省略しても良い。再度のスタートレバー5の操作を省略する場合、2ゲーム目は、回胴演出の開始契機となったスタートレバー5の操作だけとなる。)、ランダムウエイト手段Wにより、左リール1L用、中リール1C用、右リール1R用の各ステップ刻み乱数時間から成るランダム時間t1,t2,t3が挿入されつつ、左リール1L、中リール1C、右リール1Rが順次加速される。全リールの定速回転到達後、ストップボタン6L,6C,6Rの受付が有効になる。この後、各リール1L,1C,1Rの停止操作に連動させて演出図柄7L,7C,7Rを同一キャラクタの図柄で揃え、「おめでとう」の音声祝福メッセージを出力させる。3ゲーム目に「上乗せをお楽しみ下さい」の音声メッセージと共にオープニングアタックからATが発動される。
2ゲーム目、回胴演出により一旦揃ったバー図柄はランダム時間の挿入により回転方向にバラバラになり、目押しのタイミング取りの体得期間という本来不必要で公正さに欠く遊びを誘発することもなく、当せん役この場合リプレイ1(REP1)の停止表示と共に演出図柄が揃うことを遊技者に効果的に楽しませることができる。
図9に、回胴演出からランダムウエイト処理を経て順次加速する2ゲーム目のリール動作変更時のタイムチャートを示す。所定図柄たるバー図柄を揃える回胴演出の終了時点、あるいは必要に応じて確保する所定仮停止時間経過時点又は必要に応じてするスタートレバー5の操作時点で、それぞれ2.98ms刻みで0〜747.98msの何れかの値をもつステップ刻み乱数時間として、左リール1L用の第1ランダム時間t1、中リール1C用の第2ランダム時間t2、右リール1R用の第3ランダム時間t3を予め決定する。加速の順番も、回胴演出の終了時点で決定する。加速の順番は、抽せん処理により都度決定してもよいが、本実施形態では、予め定めた固定の順番ここでは左中右の順序によるものとしている。回胴演出後、第1ランダム時間t1の経過後に、左リール1Lが停止から加速される。
左リール1Lを停止から加速させる動作変更開始後、第2番目の中リール1Cが、第2ランダム時間t2の経過後に停止から加速される。中リール1Cを停止から加速させる動作変更開始後、第3番目の右リール1Rが、第3ランダム時間t3の経過後に停止から加速される。右リール1Rを停止から加速させる動作変更開始後、全てのリール1L,1C,1Rが定速に達した後、ストップボタン6L,6C,6Rの停止操作の受付が始めて有効になり、停止操作が可能になる。
第1〜第3ランダム時間t1,t2,t3は、リール一回転分を252等分した十分小さい分解能2.98ms刻みの0,2.98ms,4.96ms,・・・251×2.98ms=747.98msの飛び飛びの値をもち、リール一周について均等で且つランダムな値となる。このため、一周を不均等ステップ数で分割したコマ単位のランダム遅延時間を挿入する場合、或は、図の乱数円中に1〜16で示すように単純に一周をコマ数で案分したランダム遅延時間を挿入する場合に比べて、所定の図柄が並んだ状態から升目に嵌った別パターンの再整列パターンが生成される恐れを低減できる。しかも、コマ数に関係なく、また、均等ステップ数であるか不均等ステップ数であるかに関係なく、リール一周について均等なランダム時間を挿入でき、適用機種を選ばない。
なお、本実施形態のように最初に始動させるリールを固定する場合、回胴演出直後に挿入するランダム時間(本実施形態の場合は左リール1L用の第1ランダム時間t1)は省略してもよい。また、左リール1L用、中リール1C用、右リール1R用の乱数庫を別個独立に定義したが、一つの乱数庫のみ定義し、第2ランダム時間t2は第1ランダム時間t1の経過時点で抽出する乱数値から、第3ランダム時間t3は第2ランダム時間t2の経過時に抽出する乱数値から各決定してもよい。また、回胴演出により揃える図柄は中段ライン横一線だけでなく、上段ライン、下ライン、右下がりライン、右下がりライン等に揃えるものでもよい。さらに、停止から加速する動作変更時にランダム時間を挿入する他、スロー正転又はスロー逆転等により移動途中にある図柄揃いから加速処理する場合にランダム時間を挿入するようにしてもよい。さらにまた、第1〜第3ランダム時間t1,t2,t3は、各々回胴演出終了時点等における決定処理の直後から計時を開始し、最も早くタイムアップするランダム時間に対応したリールから順次加速するようにしてもよい。
ステップ刻み乱数時間によるランダム時間の挿入により、各リール1L,1C,1Rの図柄はステップ刻み値のズレで回転することになるが、各リール間の図柄がコマ単位でズレていなくとも、主観的にも客観的にも停止制御に悪影響は及ばない。主観的に悪影響が及ばないのは、ストップボタン6L,6C,6Rにより対応するリール1L,1C,1Rを停止させるとき、その停止させようとする1本のリールに注目して停止操作をするのが通例となるからである。また、客観的に悪影響が及ばないのは、各リール1L,1C,1R毎に独立して監視する図柄番号及びステップカウンタ値により停止制御をするからである。停止制御の詳細は以下のとおりとなる。
図10に示すように、例えば、RBB2内部中に高配当択役左中1に当せんした場合、左中右が正解の押し順となり、押し順正解時、枚数優先により高配当役NML1を入賞させる。不正解の押し順のうち、左右中の場合、第1番目の停止時は枚数優先により、第2番目の停止から個数優先により、1枚役NML9又はNML12を1/2の確率で入賞させるか取りこぼしとなる。中左右、中右左の場合、個数優先により1枚役NML13又はNML16を1/2の確率で入賞させるか取りこぼしとなる。右左中、右中左の場合、個数優先により1枚役NML17又はNML20を1/2の確率で入賞させるか取りこぼしとなる。
規定数3枚時、枚数優先に対応させて初期作成する停止候補検索データは、左リール1Lの「プラム」図柄に対応させて84H(上位の8は配当数)を、左リール1Lの「バー」「チェリー」「ブランク1」「ブランク2」の各図柄に対応させて14H(上位の1は配当数)を、中リール1Cの「リプレイ」「ブドウ」の各図柄に対応させて84Hを、中リール1Cの「ベル」「バー」「チェリー」「ブランク1」「ブランク2」の各図柄に対応させて14Hを、右リール1Rの「リプレイ」「ブドウ」の各図柄に対応させて1コマ上に84Hを、右リール1Rの「バー」「チェリー」「ブランク1」「ブランク2」の各図柄に対応させて1コマ上に14Hを、その他の図柄に対応させて01Hを記録したものとなる。
規定数2枚時、枚数優先に対応させて初期作成する停止候補検索データは、左リール1Lの「プラム」図柄に対応させて44H(上位の4は配当数)を、左リール1Lの「バー」図柄に対応させて16H(下位の6は小役の04HとRBB2の02Hの和)を、左リール1Lの「チェリー」「ブランク1」「ブランク2」の各図柄に対応させて14Hを、中リール1Cの「リプレイ」図柄に対応させて44Hを、中リール1Cの「ブドウ」図柄に対応させて46H(下位の6は小役の04HとRBB2の02Hの和)を、中リール1Cの「ベル」「バー」「チェリー」「ブランク1」「ブランク2」の各図柄に対応させて14Hを、右リール1Rの「リプレイ」「ブドウ」の各図柄に対応させて1コマ上に44Hを、右リール1Rの「バー」図柄に対応させて1コマ上に16H(下位の6は小役の04HとRBB2の02Hの和)を、中リール1Cの「チェリー」「ブランク1」「ブランク2」の各図柄に対応させて1コマ上に14Hを、その他の図柄に対応させて01Hを記録したものとなる。
規定数3枚時、個数優先に対応させて初期作成する停止候補検索データは、左リール1Lの「プラム」図柄に対応させて44H(上位の4は他列の図柄の種類の数との積)を、左リール1Lの「バー」「チェリー」「ブランク1」「ブランク2」の各図柄に対応させて24H(上位の2は他列の図柄の種類の数との積)を、中リール1Cの「ベル」図柄に対応させて44Hを、中リール1Cの「リプレイ」「ブドウ」「バー」「チェリー」「ブランク1」「ブランク2」の各図柄に対応させて24Hを、右リール1Rの「プラム」図柄に対応させて1コマ上に44Hを、右リール1Rの「リプレイ」「ブドウ」「バー」「チェリー」「ブランク1」「ブランク2」の各図柄に対応させて1コマ上に24Hを、その他の図柄に対応させて01Hを記録したものとなる。
規定数2枚時、個数優先に対応させて初期作成する停止候補検索データは、左リール1Lの「プラム」図柄に対応させて44Hを、左リール1Lの「バー」図柄に対応させて26H(下位の6は小役の04HとRBB2の02Hの和)を、左リール1Lの「チェリー」「ブランク1」「ブランク2」の各図柄に対応させて24Hを、中リール1Cの「ベル」図柄に対応させて44Hを、中リール1Cの「ブドウ」図柄に対応させて26H(下位の6は小役の04HとRBB2の02Hの和)を、中リール1Cの「リプレイ」「バー」「チェリー」「ブランク1」「ブランク2」の各図柄に対応させて24Hを、右リール1Rの「プラム」図柄に対応させて1コマ上に44Hを、右リール1Rの「バー」図柄に対応させて1コマ上に26H(下位の6は小役の04HとRBB2の02Hの和)を、右リール1Rの「リプレイ」「ブドウ」「チェリー」「ブランク1」「ブランク2」の各図柄に対応させて1コマ上に24Hを、その他の図柄に対応させて01Hを記録したものとなる。
第1番目の停止では、停止操作の検出時に基準位置に到達している図柄の上流側に連続する0コマ目(即止め)、1コマ目、2コマ目、3コマ目の計4 コマの後続図柄について、加速処理中に作成した停止候補検索データに基づき、最も優先順位の高い最上位の図柄を検索するロジック演算を行うと共に、同じ値の最上位の図柄が複数ある場合は予めROM上で定義した停止テーブルを参照することにより、最も引込み優先順位の高い 唯一の停止図柄を決定し、決定した停止図柄が基準位置に到達するタイミング、すなわち基準位置の図柄が決定した停止図柄の図柄番号に更新され且つステップカウンタの値が停止図柄に対応するステップ数の初期値31又は29となるときに、第1停止に係るリールのステッピングモータSMに全相励磁等による停止パルスを供給する。
第1停止が完了すると、次のストップボタンの操作を受付可能とするまでの停止操作間隔期間中(例えば約200msの間)に、第1停止による表示出目に応じて、表示の対象外となる図柄及び又は図柄の組合せの種類の数が変わることとなる図柄について、未停止リールの停止候補検索データを書き換え、第2番目以後の停止に備える。
第2番目の停止では、停止操作の検出時に基準位置に到達している図柄の上流側に連続する同じく4コマの後続図柄について、第1番目の停止後に書き換えた停止候補検索データに基づき、上記同様なロジック演算あるいはロジック演算及び停止テーブルの参照により、最も引込み優先順位の高い唯一の停止図柄を決定し、決定した停止図柄が基準位置に到達するタイミングで同様に停止パルスを供給する。
第2停止が完了すると、最後のストップボタンの操作を受付可能とするまでの停止操作間隔期間中(例えば約200msの間)に、第1,第2停止による表示出目に応じて、表示の対象外となる図柄及び又は当せんしていない役の完成を阻止するために蹴飛ばして停止不可とする図柄について、未停止リールの停止候補検索データを書き換え、第3番目の停止に備える。
第3番目の停止では、停止操作の検出時に基準位置に到達している図柄の上流側に連続する同じく4コマの後続図柄について、第2番目の停止後に書き換えた停止候補検索データに基づき、上記同様なロジック演算あるいはロジック演算及び停止テーブルの参照により、最も引込み優先順位の高い図柄で且つ当せんしていない役が完成することのない唯一の停止図柄を決定し、決定した停止図柄が基準位置に到達するタイミングで同様に停止パルスを供給する。こうして、全リール1L,1C,1Rの停止が完了し、1回の遊技の結果が導出される。
図11に示すように、例えば、RBB2内部中、規定数3枚時、高配当択役左中1(NML1+9+12+13+16+17+20)に当せんし、[1]左中右の押し順に正解したとする。ストップボタンを押すタイミングは不問であり、図示例はほんの一例である。以下、同様である。左ストップボタン6Lを押したとき基準位置の上段に左リール1Lの図柄番号8のブドウ図柄が到達しており、図柄番号8のブドウ図柄よりも上流側に後続する4コマから停止図柄を決定することになる。押し順正解時に適用する枚数優先に対応する停止候補検索データから、図柄番号5のプラム図柄に対応させて最上位の最も大きい数字84Hが記録されているため、図柄番号5のプラム図柄が2コマ滑って上段に引込まれ、左リール1Lに対応するRAM上の図柄番号が5、同ステップカウンタが図柄番号5のステップ数32の初期値31となるときに停止パルスを供給する。これにより、左リール1Lの上段の適位置に図柄番号5のプラム図柄が停止する。
第2番目に中ストップボタン6Cを押したとき基準位置の上段に中リール1Cの図柄番号7のバー図柄が到達しており、図柄番号7のバー図柄よりも上流側に後続する4コマから停止図柄を決定することになる。第1停止完了後の時点で、中リールについての停止候補検索データは、図柄番号4のベル対応の14Hは01Hに書換えられている。図柄番号6のブドウ図柄に対応させて最上位の84Hが記録されているため、図柄番号6のブドウ図柄が0コマ滑って上段に即止めされ、中リール1Cに対応するRAM上の図柄番号が6、同ステップカウンタが図柄番号6のステップ数32の初期値31となるときに停止パルスを供給する。これにより、中リール1Cの上段の適位置に図柄番号6のブドウ図柄が停止する。
第3番目(最後)に右ストップボタン6Rを押したとき基準位置の上段に右リール1Rの図柄番号7のバー図柄が到達しており、図柄番号7のバー図柄よりも上流側に後続する4コマから停止図柄を決定することになる。なお、第2停止完了後の時点で、右リールについての停止候補検索データは、図柄番号7のバー対応1コマ上の14Hは01Hに書換えられている。また、図柄番号5のプラム対応1コマ上の14Hは停止禁止の00Hに書換えられている。図柄番号5のプラムの1コマ上の図柄番号4のベル図柄が上段に停止すると、当せんしていないNML4の「プラム」−「ブドウ」−「プラム」が上上中の有効ラインに表示されて不当入賞となるからである。図柄番号6のブドウ図柄に対応させて1コマ上の図柄番号5のプラム図柄に最上位の84Hが記録されているため、図柄番号5のプラム図柄が1コマ滑って上段に引込まれ、右リール1Rに対応するRAM上の図柄番号が5、同ステップカウンタが図柄番号5のステップ数32の初期値31となるときに停止パルスを供給する。これにより、右リール1Rの上段の適位置に図柄番号5のプラム図柄が停止して、中段の適位置に図柄番号6のブドウ図柄が停止する。よって、上上中の有効ラインに「プラム」−「ブドウ」−「ブドウ」が表示されて8枚役NML1が入賞し、8枚のメダルが払出される。
図12に示すように、[2]左右中の不正解の押し順をしたとする。この場合、第1停止に係る左リール1Lについては、枚数優先に従い、図9と同様に、この例の場合には左リール1Lの上段の適位置に図柄番号5のプラム図柄が停止する。不正解であることは、第2番目に右ストップボタン6Rの押圧を検知した時点で判明し、第2停止から個数優先に切換える。
第2停止時、右ストップボタン6Rを押したとき基準位置の上段に右リール1Rの図柄番号8のベル図柄が到達しているとする。第1停止完了後の時点で、枚数優先のみならず個数優先による停止候補検索データも書換えられ、図柄番号6のブドウ対応1コマ上の24Hは01Hに、図柄番号5のプラム対応1コマ上の44Hは01Hに各書換えられている。図柄番号7のバー図柄対応1コマ上の図柄番号6のブドウ図柄に最上位の24Hが記録されているため、図柄番号6のブドウ図柄が1コマ滑って上段に引込まれ、右リール1Rに対応するRAM上の図柄番号が6、同ステップカウンタが図柄番号6のステップ数32の初期値31となるときに停止パルスを供給する。これにより、右リール1Rの上段の適位置に図柄番号6のブドウ図柄が停止して、中段の適位置に図柄番号7のバー図柄が停止する。
第3停止時、中ストップボタン6Cを押したとき基準位置の上段に中リール1Cの図柄番号8のベル図柄が到達しているとする。第2停止完了後の時点で、中リールについての個数優先による停止候補検索データは、図柄番号7のバー対応の24Hは14Hに、図柄番号6のブドウ対応の24Hは01Hに、図柄番号4のベル対応の44Hは01Hに各書換えられている。図柄番号7のバー図柄に対応させて最上位の14Hが記録されているため、図柄番号7のバー図柄が0コマ滑って上段に即止めされ、中リール1Rに対応するRAM上の図柄番号が7、同ステップカウンタが図柄番号7のステップ数32の初期値31となるときに停止パルスを供給する。これにより、中リール1Cの上段の適位置に図柄番号7のバー図柄が停止する。よって、上上中の有効ラインに「プラム」−「バー」−「バー」が表示されて1枚役NML12が入賞し、1枚のメダルが払出される。なお、中ストップボタン6Cを押したとき基準位置(上段)に既に図柄番号7のバー図柄が到達している場合、1枚役を取りこぼすことになる。
高配当択役左中1の当せん時の不正解の押し順のうち、第1番目に左ストップボタン6L以外が操作された中左右、中右左、右左中、右中左の場合、第1停止から個数優先により停止制御がされ、中左右の場合は1枚役NML13又は14が入賞し、中右左の場合は1枚役NML15又は16が入賞し、右左中の場合は1枚役NML19又は20が入賞し、右中左の場合は1枚役NML17又は18が入賞し、各1枚のメダルが払出される。また、それぞれ、第3停止時、表示対象となる第1又は第2領域の特定引込図柄を引込めないタイミングで停止操作すると取りこぼすことになる。なお、規定数2枚時、停止候補検索データには、持ち越しに係るRBB2により、左図柄「バー」、中図柄「ブドウ」、右図柄「バー」に対応させて、下位4ビットに06Hが記録されるが、より大きな枚数優先又は個数優先に従うデータが停止図柄を決定する4コマ内に存在し或は書換えによっても勝ち残ることになり、規定数3枚と同じ停止出目となり、勿論、持ち越しに係るRBB2の作動図柄の組合せは揃わない。
なお、停止図柄を決定する4コマの中に、同一の最上位の数字が複数ある場合は、予めROM上に用意した停止テーブルを参照して、最上位の図柄の中から何れか一の図柄を停止図柄として決定することになる。また、再遊技役>入賞役(小役)>特別役の順に従う役別優先順位付けを下位4ビットで行うこととしたが、上位4ビットで行うようにしてもよい。図10の例では、正解押し順の左中右のときは、枚数優先によりNML1を入賞させ、不正解の押し順のうち第1停止時点では正解であるも第2停止で不正解が判明する左右中のときは、第1停止は枚数優先により、第2停止から個数優先によりNML9又はNML12の入賞か取りこぼすものとしたが、停止テーブルの参照は多少増えるが、正解押し順の左中右のとき、第1停止は個数優先により、第2停止から枚数優先によりNML1を入賞させ、不正解の押し順のうち第1停止時点では正解であるも第2停止で不正解が判明する左右中のときは、その他の不正解押し順と同様に最初から個数優先により、NML9又はNML12の入賞か取りこぼすものとしてもよい。さらに、ロジック演算において、上記のような停止候補検索データは用いず、これとは別の制御データ等を用いて上記同様な枚数優先又は個数優先に従う図柄の引込み及び蹴飛ばし処理を行うようにしても勿論よい。
以上、各リール1L,1C,1R毎に独立して監視する図柄番号及びステップカウンタ値により停止制御をするため、回転中のリール相互間の図柄がコマ単位にズレているかどうかに関係なく、どちらの場合にも、内部抽せんの結果により表示が許容される図柄の組合せを、停止操作の順番とストップボタン6L,6C,6Rを押すタイミングとに基づいて表示可能になる。よって、ランダムウエイト処理によりステップ刻み乱数時間によるランダム時間を挿入して、各リール1L,1C,1Rの図柄相互間にステップ刻み値のズレを生じさせても客観的に悪影響はなく、適正なリール停止制御が実現できる。
以上の実施形態では、特別役に第1特別役RBB1と第2特別役RBB2を用いたが、第1特別役RBB1のみを用いて構成してもよい。また、第一種特別役物に係る役物連続作動装置を用いて減るボーナスを構成したが、第一種特別役物を用いて減るボーナスを構成してもよいし、第二種特別役物に係る役物連続作動装置を用いてもよい。さらに、ATの作動等を主制御装置MCで決定するようにしたが、周辺制御装置SCで決定するようにしてもよい。さらにまた、所定図柄の組合せの表示により再遊技確率を高確率にする所謂リプレイタイムRTとATを組合せたアシストリプレイタイムART機や、役物により出玉を増やすノーマル機等に適用してもよい。
回胴式遊技機は、風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律第2条第1項第7号のぱちんこ屋の営業に供されるのが本来であるが、本発明に係る遊技機はこれに限らず、同法律第2条第1項第8号の店舗等の営業に供されるスロットマシンや、同法律の規制が及ばないアーケードゲーム機や、リールを映像等で表現したシュミレーションゲーム機等にも適用できる。なお、以上の説明中、確率や数字、図柄の組合せ等は一例示に過ぎないのは言うまでも無い。
1L;左リール,1C;中リール,1R;右リール(各可変表示要素)
2;メダル投入口、3;ベットボタン、4;精算ボタン
5;スタートレバー(スタートスイッチ)
6L,6C,6R;各ストップスイッチ
6L;左ストップボタン、6C;中ストップボタン、6R;右ストップボタン
7;演出表示装置、70;液晶表示装置
8;リールパネル、80;表示窓
CN;制御装置、MC;主制御装置、NC;周辺制御装置
K;内部抽せん手段、V;リール制御手段(可変表示制御手段)
V1;回胴回転装置制御手段、V2;回転停止装置制御手段
P;メダル払出手段、Q;メダル自動投入手段、J;遊技状態移行手段
F;フリーズ抽せん手段、G;回胴演出実行手段
W;ランダムウエイト手段
H1;AT作動決定手段、H2;AT上乗せ決定手段
H3;AT継続管理手段、H4;AT指示情報出力手段
X1;ナビ手段、X2;音声ナビ手段
Y1;演出表示手段、Y2;効果音出力手段

Claims (2)

  1. 複数コマの図柄を有し、ステッピングモータの励磁パルスのステップ更新によりステップ単位の動作を可能にした複数のリールを備え、
    各リールについて所定の図柄を並べる回胴演出の後、一のリールの動作変更開始時と他のリールの動作変更開始時とに時間差を生起可能にして並んだ図柄をリールの回転方向に変位させ得るランダム時間を設けるランダムウエイト手段を有する遊技機において、
    前記ランダムウエイト手段は、生成する乱数から抽出する所定範囲内の値を取り得る乱数値に、リール定速回転時の励磁パルスの1ステップ更新時間を自然数倍した刻み値を乗じた、リール一周の範囲内でランダムに生起されるステップ刻み乱数時間をランダム時間に決定する仕様にしていることを特徴とする遊技機。
  2. 前記ステッピングモータは、第1図柄数の各図柄に均等ステップ数を割付けたリールと、第1図柄数と異なる第2図柄数の各図柄に第1ステップ数と該第1ステップ数と異なる第2ステップ数とを含む不均等ステップ数を割付けたリールとを、1相励磁と2相励磁を繰返す1−2相励磁により256以上の総ステップ数により一回転させる仕様を有し、
    前記ランダムウエイト手段において抽出する前記乱数値を1バイトデータ内の値とし、且つ、前記ステップ刻み乱数時間の刻み値を、リール定速回転時の励磁パルスの1ステップ更新時間の2倍に設定している請求項1記載の遊技機。
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