JP2016208495A - アンテナ基板 - Google Patents

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Abstract

【課題】信号の送受信の方向性に富んだ広帯域のアンテナ基板を提供すること。【解決手段】第1の誘電体層上面に、終端部3aに向けて第1の方向に延在する帯状のストリップ導体3と、第1の誘電体層の上面側に積層された第2の誘電体層と、第2の誘電体層の上面に終端部3aの位置にかぶさるように配置された第1のパッチ導体4aと、第2の誘電体層上に積層された第3の誘電体層と、第3の誘電体層上面に、第1のパッチ導体4aに少なくとも一部がかぶさり第1の方向に偏心した第2のパッチ導体4bとを備えて成るアンテナ基板において、第1および第2のパッチ導体4a、4bよりも第1の方向側に、第1〜第3の誘電体層の少なくとも1つを挟んで対向する上下接地導体層D1と、上下接地導体層D1間の誘電体層に第1の方向に沿って2つの列をなして並ぶ多数の接地貫通導体D2とから成る導波管Dが形成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、誘電体層と導体層とを多層に積層することにより形成したアンテナ基板に関するものである。
従来、アンテナ基板は、例えば図6(a)、(b)に断面図および上面図で示すように、多数の誘電体層11a〜11eが積層された誘電体基板11と、シールド用の接地導体層12と、高周波信号を入出力するためのストリップ導体13と、電磁波を送受信するためのパッチ導体14とを備えている。
誘電体基板11は、例えば5層の誘電体層11a〜11eを上下に積層して成る。誘電体層11a〜11eは、例えば、ガラスクロス入りの樹脂層やガラスクロスを含まない樹脂層により形成されている。
接地導体12は、最下層の誘電体層11aの下面の全面に被着されている。接地導体12は、例えば銅から成る。
ストリップ導体13は、誘電体層11aを挟んで接地導体12と対向しており、誘電体層11aと11bとの間に配設されている。ストリップ導体13は、誘電体基板11の内部を外周縁から中央部にかけて一つの方向に延びる細い帯状の導体であり、誘電体基板11の中央部に終端部13aを有している。ストリップ導体13は、例えば銅から成る。
パッチ導体14は、第1のパッチ導体14aと第2のパッチ導体14bと第3のパッチ導体14cとから構成されている。これらのパッチ導体14a〜14cは、四角形をしている。パッチ導体14a〜14cは、例えば銅から成る。
第1のパッチ導体14aは、ストリップ導体13の終端部13aの位置にかぶさるようにして誘電体層11cと11dとの間に配設されている。第1のパッチ導体14aは、誘電体層11cを貫通する貫通導体15および誘電体層11bを貫通する貫通導体16を介してストリップ導体13の終端部13aに接続されている。
第2のパッチ導体14bは、第1のパッチ導体14aが形成された位置にかぶさるようにして誘電体層11dと11eとの間に配置されている。第2のパッチ導体14bは、直流的には電気的に独立している。
第3のパッチ導体14cは、第2のパッチ導体14bが形成された位置にかぶさるようにして誘電体層11eの上面に配設されている。第3のパッチ導体14cは、直流的には電気的に独立している。
このアンテナ基板においては、ストリップ導体13に高周波信号を給電すると、その信号が貫通導体15および16を介して第1のパッチ導体14aに伝わり、それが第1のパッチ導体14aならびに第2のパッチ導体14bおよび第3のパッチ導体14cを介して電磁波として外部に放射される。ところで、このようなアンテナ基板において、第1のパッチ導体14aの他に、電気的に独立した第2のパッチ導体14bおよび第3のパッチ導体14cを備えているのは、このような構成によりアンテナの周波数帯域を広帯域化することができるためである。
しかしながら、例えば、ワイヤレスパーソナルエリアネットワークでは、使用される周波数帯域が各国で異なり、一つのアンテナ基板を全世界で使用可能とするためには57〜66GHzの広い周波数帯域をカバーする必要がある。そのためには、従来のアンテナ基板よりも更に広い周波数帯域を持つアンテナ基板を提供する必要がある。
そこで本願出願人は、特願2014−174923(特開2015−92653号公報)において、上記の問題を解決するための別の形態のアンテナ基板を提唱した。
このようなアンテナ基板について図7(a)、(b)を用いて説明する。
別の形態のアンテナ基板は、例えば図7(a)、(b)に断面図および上面図で示すように、多数の誘電体層21a〜21eが積層された誘電体基板21と、シールド用の接地導体層22と、高周波信号を入出力するためのストリップ導体23と、電磁波を送受信するためのパッチ導体24と、補助パッチ導体27とを備えている。
誘電体基板21は、例えば5層の誘電体層21a〜21eを上下に積層して成る。誘電体層21a〜21eは、例えば、ガラスクロス入りの樹脂層やガラスクロスを含まない樹脂層により形成されている。
接地導体22は、最下層の誘電体層21aの下面の全面に被着されている。接地導体22は、例えば銅から成る。
ストリップ導体23は、誘電体層21aを挟んで接地導体22と対向しており、誘電体層21aと21bとの間に配設されている。ストリップ導体23は、誘電体基板21の内部を外周縁から中央部にかけて一つの方向(以後、第1の方向と称する)に延びる細い帯状の導体であり、誘電体基板21の中央部に終端部23aを有している。ストリップ導体23は、例えば銅から成る。
パッチ導体24は、第1のパッチ導体24aと第2のパッチ導体24bと第3のパッチ導体24cとから構成されている。これらのパッチ導体24a〜24cは、四角形をしている。パッチ導体24a〜24cは、例えば銅から成る。
第1のパッチ導体24aは、ストリップ導体23の終端部23aの位置にかぶさるようにして誘電体層21cと21dとの間に配設されている。第1のパッチ導体24aは、誘電体層21cを貫通する貫通導体25および誘電体層21bを貫通する貫通導体26を介してストリップ導体23の終端部23aに接続されている。
第2のパッチ導体24bは、少なくとも一部が第1のパッチ導体24aの位置にかぶさるようにして誘電体層21dと21eとの間に配置されている。さらに、第2のパッチ導体24bは、第1のパッチ導体24aに対して第1の方向に偏心して配置されている。
第2のパッチ導体24bは、直流的には電気的に独立している。
第3のパッチ導体24cは、少なくとも一部が第2のパッチ導体24bの位置にかぶさるようにして誘電体層21eの上面に配置されている。さらに、第3のパッチ導体24cは、第2のパッチ導体24bに対して第1の方向に偏心して配置されている。
第3のパッチ導体24cは、直流的には電気的に独立している。
補助パッチ導体27は、誘電体層21eの上面に、第3のパッチ導体24cにおける第1の方向と直交する方向の両側に第1のパッチ導体24aおよび第2のパッチ導体24bが形成された位置にかぶさらないように形成されている。
このように、第2のパッチ導体24bは、第1のパッチ導体24aに対して第1の方向に偏心して配置されているとともに、第3のパッチ導体24cは、第2のパッチ導体24bに対して第1の方向に偏心して配置されていることから、例えばパッチ導体24a〜24cを介して高周波信号に対応する電磁波を放射する場合に、下側のパッチ導体24aから上側のパッチ導体24b,24cの外周縁に沿って順次拡がるように電磁波が放射されるとともに偏心により複合的な共振が起こり放射される。
さらに、第3のパッチ導体24cと補助パッチ導体27との間および補助パッチ導体27の端部を介して更に複合的な共振が起こり放射される。
これにより、第1〜第3のパッチ導体24a〜24cおよび補助パッチ導体27を介して放射される高周波信号の周波数帯域を更に広いものとすることができる。
ところが、高周波信号の周波数帯域を広いものとすることはできたものの、高周波信号に対応する電磁波を放射できる方向が、第3のパッチ導体24cから上方に限られており、電磁波の放射方向が少なく利便性に欠けるという問題がある。
特開平5−145327号公報
本発明の課題は、例えば57〜66GHzの広い周波数帯域において信号の送受信の方向性に富んだ広帯域のアンテナ基板を提供することにある。
本発明のアンテナ基板は、第1の誘電体層と、第1の誘電体層の上面に、終端部を有するように配置されており、終端部に向けて第1の方向に延在する帯状のストリップ導体と、第1の誘電体層の下面側に配置されたシールド用の接地導体層と、第1の誘電体層およびストリップ導体の上面側に積層された第2の誘電体層と、第2の誘電体層の上面に終端部の位置にかぶさるように配置された第1のパッチ導体と、第2の誘電体層を貫通して終端部と第1のパッチ導体とを接続する貫通導体と、第2の誘電体層および第1のパッチ導体上に積層された第3の誘電体層と、第3の誘電体層の上面に、第1のパッチ導体が形成された位置に少なくとも一部がかぶさるように配置されるとともに、第1のパッチ導体に対して第1の方向に偏心して配置されており、直流的に独立した第2のパッチ導体と、を備えて成るアンテナ基板において、第1および第2のパッチ導体よりも第1の方向側の領域に、第1および第2および第3の誘電体層の少なくとも1つを上下から挟んで互いに対向する上下接地導体層と、上下接地導体層間の誘電体層を、第1の方向に沿って左右から挟むように2つの列をなして上下接地導体層間の誘電体層を貫通して並ぶ多数の接地貫通導体と、から成る導波管が形成されていることを特徴とするものである。
本発明のアンテナ基板によれば、第1および第2のパッチ導体よりも第1の方向側の領域に、第1および第2および第3の誘電体層の少なくとも1つを上下から挟んで互いに対向する上下接地導体層と、上下接地導体層間の誘電体層を、第1の方向に沿って左右から挟むように2つの列をなして上下接地導体層間の誘電体層を貫通して並ぶ多数の接地貫通導体と、から成る導波管が形成されている。
このため、第2のパッチ導体から放射される高周波信号に対応する電磁波の一部が、導波管を介して第1の方向に放射される。
その結果、第2のパッチ導体に対して上方向に加えて第1の方向においても信号の送受信が可能になり、例えば、57〜66GHzの広い周波数帯域において信号の送受信方向に富んだ広帯域のアンテナ基板を提供することができる。
図1(a)〜(c)は、本発明のアンテナ基板の第1の実施形態を示す断面図および上面図である。 図2(a)〜(c)は、本発明のアンテナ基板の第2の実施形態を示す断面図および上面図である。 図3(a)〜(c)は、本発明のアンテナ基板の第3の実施形態を示す断面図および上面図である。 図4(a)〜(c)は、本発明のアンテナ基板の第4の実施形態を示す断面図および上面図である。 図5(a)、(b)は、本発明のアンテナ基板の第5の実施形態を示す断面図および上面図である。 図6(a)、(b)は、従来のアンテナ基板を示す断面図および上面図である。 図7(a)、(b)は、従来のアンテナ基板の別の形態を示す断面図および上面図である。
次に、本発明のアンテナ基板の実施形態の一例を添付の図面を基に説明する。なお、図1(a)は、図1(c)におけるX−X間を通る断面であり、図1(b)は、図1(c)におけるY−Y間を通る断面である。
本例のアンテナ基板は、図1(a)〜(c)に断面図および上面図で示すように、多数の誘電体層1a〜1eが積層された誘電体基板1と、シールド用の接地導体層2と、高周波信号を入出力するためのストリップ導体3と、電磁波を送受信するためのパッチ導体4と、補助パッチ導体7と、導波管Dとを備えている。
誘電体層1a〜1eは、例えばガラスクロスにエポキシ樹脂やビスマレイミドトリアジン樹脂、アクリル変性ポリフェニレンエーテル樹脂等の熱硬化性樹脂を含浸させた樹脂系の誘電体材料から成る。誘電体層1a〜1eの厚みは、それぞれ30〜100μm程度である。誘電体層1a〜1eの比誘電率は、3〜5程度である。
接地導体2は、最下層の誘電体層1aの下面の全面に被着されている。接地導体2は、シールドとして機能する。接地導体2の厚みは、5〜20μm程度である。接地導体2は、例えば銅から成る。
ストリップ導体3は、誘電体層1aを挟んで接地導体2と対向しており、誘電体層1aと1bとの間に配設されている。ストリップ導体3は、誘電体基板1の中央部に終端部3aを有する細い帯状の導体であり、誘電体基板1の内部を終端部3aに向けて一方向(以後、第1の方向と称する)に延びている。ストリップ導体3は、本例のアンテナ基板において、高周波信号を入出力するための伝送路として機能し、このストリップ導体3に高周波信号が伝送される。ストリップ導体3の幅は、50〜350μm程度である。ストリップ導体3の厚みは、5〜20μm程度である。ストリップ導体3は、例えば銅から成る。
パッチ導体4は、第1のパッチ導体4aと第2のパッチ導体4bと第3のパッチ導体4cとから構成されている。これらのパッチ導体4a〜4cは、直流的には電気的に互いに独立している。パッチ導体4a〜4cは、ストリップ導体3が延在する第1の方向に平行な辺(以後、縦辺と称する)と、第1の方向に対して直角な方向に平行な辺(以後、横辺と称する)とを有する四角形をしている。パッチ導体4a〜4cの各辺の長さは、0.5〜5mm程度である。パッチ導体4a〜4cの厚みは、それぞれ5〜20μm程度である。パッチ導体4a〜4cは、例えばそれぞれ銅から成る。
第1のパッチ導体4aは、ストリップ導体3の終端部3aの位置にかぶさるようにして誘電体層1cと1dとの間に配設されている。そのため、第1のパッチ導体4aとストリップ導体3との間には、2層の誘電体層1b,1cが介在している。第1のパッチ導体4aは、誘電体層1cを貫通する貫通導体5および誘電体層1bを貫通する貫通導体6を介してストリップ導体3の終端部3aに接続されている。なお、貫通導体5は、直径が50〜200μm程度で、厚みが5〜20μm程度の円筒状である。貫通導体6は、直径が30〜100μm程度の円柱状または円錐台状である。貫通導体5,6は、例えばそれぞれ銅から成る。そして、第1のパッチ導体4aは、ストリップ導体3からの高周波信号の供給を受けて電磁波を外部に放射する。あるいは、外部からの電磁波を受けてストリップ導体3に高周波信号を発生させる。
第2のパッチ導体4bは、少なくとも一部が第1のパッチ導体4aの位置にかぶさるようにして誘電体層1dと1eとの間に配置されている。これにより第2のパッチ導体4bは、誘電体層1dを挟んで第1のパッチ導体4aと静電容量結合している。
さらに、第2のパッチ導体4bは、第1のパッチ導体4aに対して第1の方向に偏心して配置されている。第2のパッチ導体4bの偏心は、第1のパッチ導体4aが形成された位置の80%以上の面積にかぶさる程度とする。
そして、第2のパッチ導体4bは、第1のパッチ導体4aからの電磁波を受けて、それに対応する電磁波を外部に放射する。あるいは外部からの電磁波を受けて、それに対応する電磁波を第1のパッチ導体4aに供給する。なお、第2のパッチ導体4bは、その各辺が第1のパッチ導体4aの各辺よりも0.05〜0.5mm程度ずつ大きいことが好ましい。
第3のパッチ導体4cは、少なくとも一部が第2のパッチ導体4bの位置にかぶさるようにして最上層の誘電体層1eの上面に配設されている。これにより第3のパッチ導体4cは、誘電体層1eを挟んで第2のパッチ導体4bと静電容量結合している。
さらに、第3のパッチ導体4cは、第2のパッチ導体4bに対して第1の方向に偏心して配置されている。第3のパッチ導体4cの偏心は、第2のパッチ導体4bが形成された位置の80%以上の面積にかぶさる程度とする。
そして、第3のパッチ導体4cは、第2のパッチ導体4bからの電磁波を受けて、それに対応する電磁波を外部に放射する。あるいは外部からの電磁波を受けて、それに対応する電磁波を第2のパッチ導体4bに供給する。なお、第3のパッチ導体4cは、その各辺が第2のパッチ導体4bの各辺よりも0.05〜0.5mm程度ずつ大きいことが好ましい。
なお、第2のパッチ導体4bが、第1のパッチ導体4aが形成された位置の80%未満の面積にかぶさるように偏心している場合や、第3のパッチ導体4cが、第2のパッチ導体4bが形成された位置の80%未満の面積にかぶさるように偏心している場合、アンテナ基板における周波数帯域が狭いものとなってしまう。したがって、第2のパッチ導体4bは、第1のパッチ導体4aが形成された位置の80%以上の面積にかぶさるように偏心していることが好ましく、第3のパッチ導体4cは、第2のパッチ導体4bが形成された位置の80%以上の面積にかぶさるように偏心していることが好ましい。
補助パッチ導体7は、誘電体層1eの上面に、第3のパッチ導体4cにおける第1の方向と直交する方向の両側に第1のパッチ導体4aおよび第2のパッチ導体4bが形成された位置にかぶさらないように形成されている。
補助パッチ導体7は、直流的には電気的に互いに独立している。補助パッチ導体7は、ストリップ導体3が延在する第1の方向に平行な辺(以後、縦辺と称する)と、第1の方向に対して直角な方向に平行な辺(以後、横辺と称する)とを有する四角形をしている。補助パッチ導体7の各辺の長さは、0.5〜5mm程度である。補助パッチ導体7の厚みは、それぞれ5〜20μm程度である。補助パッチ導体7は、例えばそれぞれ銅から成る。
補助パッチ導体7は、第3のパッチ導体4cの縦辺からそれぞれ0.1〜1mm程度離間した位置に配置される。
このように、第2のパッチ導体4bは、第1のパッチ導体4aに対して第1の方向に偏心して配置されているとともに、第3のパッチ導体4cは、第2のパッチ導体4bに対して第1の方向に偏心して配置されていることから、例えばパッチ導体4a〜4cを介して高周波信号に対応する電磁波を放射する場合に、下側のパッチ導体4aから上側のパッチ導体4b,4cの外周縁に沿って順次拡がるように電磁波が放射されるとともに偏心により複合的な共振が起こり放射される。
さらに、第3のパッチ導体4cと補助パッチ導体7との間および補助パッチ導体7の端部を介して更に複合的な共振が起こり放射される。
これにより、第1〜第3のパッチ導体4a〜4cおよび補助パッチ導体7を介して放射される高周波信号の周波数帯域を広いものとすることができる。
導波管Dは、パッチ導体4よりも第1の方向側の領域に形成された上下接地導体層D1と接地貫通導体D2とから構成されている。
上下接地導体層D1は、例えば最下層の誘電体層1aの下面に形成された接地導体2と、誘電体層1d上面に形成された接地導体2aとから成る。上下接地導体層D1の厚みは、それぞれ5〜20μm程度である。上下接地導体層D1は、例えばそれぞれ銅から成る。
接地貫通導体D2は、上下接地導体層D1の間に介在する各誘電体層1a〜1dをそれぞれ同軸で貫通する複数の貫通導体5a〜5dから成る。貫通導体5aは接地導体2に接続されており、貫通導体5dは接地導体2aに接続されている。
接地貫通導体D2は、誘電体層1a〜1dを第1の方向に沿って左右から挟むように2つの列をなして配置されている。
貫通導体5a、5b、5dは、直径が30〜100μm程度の円柱状または円錐台状である。貫通導体5cは、直径が50〜200μm程度の円柱状である。接地貫通導体D2は、例えばそれぞれ銅から成る。
なお、接地貫通導体D2の2つの列は、少なくともパッチ導体4側においては、左右の補助パッチ導体7よりもそれぞれ外周側に形成されていることが好ましい。接地貫通導体D2の2つの列を、パッチ導体4側において、それぞれ左右の補助パッチ導体7よりも内側に形成すると、パッチ導体4および補助パッチ導体7から導波管Dに伝播される電磁波が弱くなってしまう。
上述のように、本発明のアンテナ基板によれば、パッチ導体4および補助パッチ導体7よりも第1の方向側の領域に、誘電体層1a〜1dを上下から挟んで互いに対向する上下接地導体層D1と、上下接地導体層D1間の誘電体層1a〜1dを、第1の方向に沿って左右から挟むように2つの列をなして上下接地導体層D1間の誘電体層1a〜1dを貫通して並ぶ多数の接地貫通導体D2とから成る導波管Dが形成されている。
このため、第3のパッチ導体4cおよび補助パッチ導体7から放射される高周波信号に対応する電磁波の一部が、導波管Dを介して第1の方向にも放射される。
その結果、第3のパッチ導体4および補助パッチ導体7に対して上方向に加えて、第1の方向においても信号の送受信が可能になり、例えば、57〜66GHzの広い周波数帯域において信号の送受信方向に富んだ広帯域のアンテナ基板を提供することができる。
なお、本発明は、上述の実施形態例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲であれば、種々の変更は可能であり、例えば上述の実施の形態の一例では、上下接地導体層D1を誘電体層1aおよび誘電体層1dに形成したが、例えば、図2(a)〜(c)に示すように、誘電体層1aおよび誘電体層1cおよび誘電体層1d表面に形成しても構わない。
また、例えば上述の実施の形態の一例では、接地貫通導体D2の2つの列を、パッチ導体4側から外周側にかけて、それぞれ第1の方向に沿って直線状に配置したが、例えば、図3(a)〜(c)に示すように、外周側の列同士の間隔をパッチ導体側の列同士の間隔よりも小さくしても構わない。
また、図4(a)〜(c)に示すように、外周側の列同士の間隔をパッチ導体側の列同士の間隔よりも大きくしても構わない。
このように、上下接地導体層D1および接地貫通導体D2を配置形成することで、高周波信号の周波数に応じて効率的に信号の送受信が可能なアンテナ基板を提供できる。
また、例えば上述の実施の形態の一例では、第1のパッチ導体4aおよびストリップ導体3の終端部3aは、直列に接続された一組の貫通導体5および6により接続されているが、図5に示すように、第1の方向に沿って互いに隣接して配設された二組の貫通導体5、6および15、16によって接続されても構わない。このように二組の貫通導体5、6および15、16を隣接するように配設して両者の間に容量をもたせることで、複合的な共振を生じさせることができる。これによりさらに高周波信号の周波数帯域を広げることが可能になる。
なお、隣接間隔は、ストリップ導体3に伝送される高周波信号の波長の1/2以下であることが好ましい。隣接間隔が1/2を超える場合は、十分な容量を持たせることができなくなるため、複合的な共振を生じさせることができず高周波信号の周波数帯域を広げる効果が小さくなってしまう。
1a〜1e 誘電体層
2 接地導体
3 ストリップ導体
3a ストリップ導体の終端部
4 パッチ導体
4a 第1のパッチ導体
4b 第2のパッチ導体
4c 第3のパッチ導体
5、6 貫通導体
D 導波管
D1 上下接地導体層
D2 接地貫通導体

Claims (5)

  1. 第1の誘電体層と、該第1の誘電体層の上面に、終端部を有するように配置されており、該終端部に向けて第1の方向に延在する帯状のストリップ導体と、前記第1の誘電体層の下面側に配置されたシールド用の接地導体層と、前記第1の誘電体層および前記ストリップ導体の上面側に積層された第2の誘電体層と、該第2の誘電体層の上面に前記終端部の位置にかぶさるように配置された第1のパッチ導体と、前記第2の誘電体層を貫通して前記終端部と前記第1のパッチ導体とを接続する貫通導体と、前記第2の誘電体層および第1のパッチ導体上に積層された第3の誘電体層と、該第3の誘電体層の上面に、前記第1のパッチ導体が形成された位置に少なくとも一部がかぶさるように配置されるとともに、前記第1のパッチ導体に対して前記第1の方向に偏心して配置されており、直流的に独立した第2のパッチ導体と、を備えて成るアンテナ基板において、前記第1および第2のパッチ導体よりも前記第1の方向側の領域に、前記第1および第2および第3の誘電体層の少なくとも1つを上下から挟んで互いに対向する上下接地導体層と、該上下接地導体層間の前記誘電体層を、前記第1の方向に沿って左右から挟むように2つの列をなして前記上下接地導体層間の前記誘電体層を貫通して並ぶ多数の接地貫通導体と、から成る導波管が形成されていることを特徴とするアンテナ基板。
  2. 前記第2のパッチ導体は、前記第1のパッチ導体が形成された位置の80%以上の面積にかぶさるように配置されていることを特徴とする請求項1記載のアンテナ基板。
  3. 前記第3の誘電体層の上面に、前記第2のパッチ導体における前記第1の方向と直交する方向の両側に前記第1のパッチ導体が形成された位置にかぶさらないように配置されており、直流的に独立した補助パッチ導体を更に有することを特徴とする請求項1または2に記載のアンテナ基板。
  4. 前記終端部および第1のパッチ導体が、前記第1の方向に沿って互いに隣接して配設された複数の前記貫通導体によって接続されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のアンテナ基板。
  5. 前記貫通導体同士の間隔が、前記ストリップ導体に伝送される高周波信号波長の1/2以下であることを特徴とする請求項4に記載のアンテナ基板。
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