JP2016208342A - 静電容量型入力装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】手袋着用を問わず、誤動作を招かずに正確に反応する静電容量型入力装置を提供する。【解決手段】指と静電容量センサ間の静電容量を検出してON/OFFを出力する検出判定手段に、出力状態のOFF時に静電容量値と第1閾値を比較する機能、静電容量値が第1閾値未満の場合にOFF継続する機能、静電容量値が第1閾値以上の場合に静電容量値から前回の静電容量値を減算した減算値と第2閾値を比較する機能、減算値が第2閾値より大きい場合にOFF継続する機能、減算値が第2閾値以下の場合に出力ONする機能、出力状態のON時に静電容量値と第3閾値を比較する機能、静電容量値が第3閾値以下の場合にOFFする機能、静電容量値が第3閾値より大きい場合に前回の静電容量値から静電容量値を減算した減算値と第4閾値を比較する機能、減算値が第4閾値未満の場合にON継続する機能、減算値が第4閾値以上の場合にOFFする機能を有する。【選択図】図6
Description
本発明は、音楽プレイヤー、家電製品、コンピュータ機器、情報通信機器、自動車等に用いられる静電容量型入力装置に関するものである。
従来における静電容量型入力装置は、図示しないが、例えば導電性の操作体である指と選択された電極との間に静電容量を形成可能な静電容量センサと、指と静電容量センサの選択された電極との間に形成された静電容量を検出する検出判定部とを備え、この検出判定部により、形成された静電容量を所定の閾値と比較するとともに、この比較結果に応じて指の接触操作の有無を判定し、所定のスイッチング機能を発揮するよう構成されている(特許文献1、2、3参照)。
静電容量センサは、例えば絶縁性を有する基材の表面XY方向に多数の電極が配列され、基材の表面に、多数の電極を被覆する操作パネルが積層して貼着されており、この操作パネルの表面に指が接触して選択した電極に対向する。また、検出判定部の所定の閾値は、一般的には手袋を嵌めていない指を基準に事前に設定されている。
従来における静電容量型入力装置は、以上のように構成され、検出判定部の所定の閾値が導電性の低い手袋を嵌めていない指を前提に高い値に設定されている。したがって、導電性の低い手袋を嵌めた指で操作パネルを操作する場合には、手袋の厚さ分だけ指と電極との間の距離が大きく長くなるので、予定した静電容量値を得ることができず、入力操作に支障を来すことがある。この問題を解決するには、手袋を嵌めた指を前提に検出判定部の所定の閾値を低い値に変更すれば良いが、そうすると、今度は手袋を嵌めていない指で操作パネルを操作する場合に、指で操作パネルに触れる前に反応してしまい、入力に意図しない誤動作が生じることがある。
すなわち、従来における静電容量型入力装置には、素手で誤動作しないように所定の閾値を高い値に設定すると、手袋を嵌めているときには反応せず、逆に手袋で動作するように所定の閾値を低い値に設定すると、手袋を嵌めていないときに意図しない誤動作を招くという問題がある。
本発明は上記に鑑みなされたもので、手袋着用の有無にかかわらず、誤動作を招くことなく正確に反応する静電容量型入力装置を提供することを目的としている。
本発明においては上記課題を解決するため、操作体と電極との間に静電容量を形成可能な静電容量センサと、操作体と静電容量センサの電極との間に形成された静電容量を検出してON状態又はOFF状態を出力する検出判定手段とを備えた装置であって、
検出判定手段は、検出した静電容量値を取り込む機能と、現在の出力状態がON状態か否かを判定する機能と、
現在の出力状態がOFF状態の場合に静電容量値と第1閾値とを比較する機能と、比較した静電容量値が第1閾値未満の場合にOFF状態を継続する機能と、比較した静電容量値が第1閾値以上の場合に今回の静電容量値から前回の静電容量値を減算した減算値と第2閾値とを比較する機能と、減算した減算値が第2閾値より大きい場合にOFF状態を継続する機能と、減算した減算値が第2閾値以下の場合に出力状態をON状態にする機能と、
現在の出力状態がON状態の場合に静電容量値と第3閾値とを比較する機能と、比較した静電容量値が第3閾値以下の場合に出力状態をOFF状態にする機能と、比較した静電容量値が第3閾値より大きい場合に前回の静電容量値から今回の静電容量値を減算した減算値と第4閾値とを比較する機能と、減算した減算値が第4閾値未満の場合にON状態を継続する機能と、減算した減算値が第4閾値以上の場合にOFF状態にする機能とを実現することを特徴としている。
検出判定手段は、検出した静電容量値を取り込む機能と、現在の出力状態がON状態か否かを判定する機能と、
現在の出力状態がOFF状態の場合に静電容量値と第1閾値とを比較する機能と、比較した静電容量値が第1閾値未満の場合にOFF状態を継続する機能と、比較した静電容量値が第1閾値以上の場合に今回の静電容量値から前回の静電容量値を減算した減算値と第2閾値とを比較する機能と、減算した減算値が第2閾値より大きい場合にOFF状態を継続する機能と、減算した減算値が第2閾値以下の場合に出力状態をON状態にする機能と、
現在の出力状態がON状態の場合に静電容量値と第3閾値とを比較する機能と、比較した静電容量値が第3閾値以下の場合に出力状態をOFF状態にする機能と、比較した静電容量値が第3閾値より大きい場合に前回の静電容量値から今回の静電容量値を減算した減算値と第4閾値とを比較する機能と、減算した減算値が第4閾値未満の場合にON状態を継続する機能と、減算した減算値が第4閾値以上の場合にOFF状態にする機能とを実現することを特徴としている。
なお、検出判定手段には、静電容量センサの電極で検出した静電容量の変化値を取り込む機能と、現在の出力状態がON状態か否かを判定する機能と、
現在の出力状態がOFF状態の場合に静電容量の変化値と第1の閾値とを比較する機能と、比較した静電容量の変化値が第1の閾値未満の場合にOFF状態を継続する機能と、比較した静電容量の変化値が第1の閾値以上の場合に今回の静電容量の変化値から前回の静電容量の変化値を減算した減算値と第2の閾値とを比較する機能と、減算した減算値が第2の閾値より大きい場合にOFF状態を継続する機能と、減算した減算値が第2の閾値以下の場合に出力状態をON状態にする機能と、
現在の出力状態がON状態の場合に静電容量の変化値と第3の閾値とを比較する機能と、比較した変化値が第3の閾値以下の場合に出力状態をOFF状態にする機能と、比較した静電容量の変化値が第3の閾値より大きい場合に前回の静電容量の変化値から今回の静電容量の変化値を減算した減算値と第4の閾値とを比較する機能と、減算した減算値が第4の閾値未満の場合にON状態を継続する機能と、減算した減算値が第4の閾値以上の場合にOFF状態にする機能とを実現させることができる。
現在の出力状態がOFF状態の場合に静電容量の変化値と第1の閾値とを比較する機能と、比較した静電容量の変化値が第1の閾値未満の場合にOFF状態を継続する機能と、比較した静電容量の変化値が第1の閾値以上の場合に今回の静電容量の変化値から前回の静電容量の変化値を減算した減算値と第2の閾値とを比較する機能と、減算した減算値が第2の閾値より大きい場合にOFF状態を継続する機能と、減算した減算値が第2の閾値以下の場合に出力状態をON状態にする機能と、
現在の出力状態がON状態の場合に静電容量の変化値と第3の閾値とを比較する機能と、比較した変化値が第3の閾値以下の場合に出力状態をOFF状態にする機能と、比較した静電容量の変化値が第3の閾値より大きい場合に前回の静電容量の変化値から今回の静電容量の変化値を減算した減算値と第4の閾値とを比較する機能と、減算した減算値が第4の閾値未満の場合にON状態を継続する機能と、減算した減算値が第4の閾値以上の場合にOFF状態にする機能とを実現させることができる。
また、検出判定手段には、静電容量センサの電極で検出した静電容量の検出値を取り込む機能と、現在の出力状態がON状態か否かを判定する機能と、
現在の出力状態がOFF状態の場合に静電容量の検出値と第5の閾値とを比較する機能と、比較した静電容量の検出値が第5の閾値未満の場合にOFF状態を継続する機能と、比較した静電容量の検出値が第5の閾値以上の場合に今回の静電容量の検出値から前回の静電容量の検出値を減算した減算値と第6の閾値とを比較する機能と、減算した減算値が第6の閾値より大きい場合にOFF状態を継続する機能と、減算した減算値が第6の閾値以下の場合に出力状態をON状態にする機能と、
現在の出力状態がON状態の場合に静電容量の検出値と第7の閾値とを比較する機能と、比較した検出値が第7の閾値以下の場合に出力状態をOFF状態にする機能と、比較した静電容量の検出値が第7の閾値より大きい場合に前回の静電容量の検出値から今回の静電容量の検出値を減算した減算値と第8の閾値とを比較する機能と、減算した減算値が第8の閾値未満の場合にON状態を継続する機能と、減算した減算値が第8の閾値以上の場合にOFF状態にする機能とを実現させることもできる。
現在の出力状態がOFF状態の場合に静電容量の検出値と第5の閾値とを比較する機能と、比較した静電容量の検出値が第5の閾値未満の場合にOFF状態を継続する機能と、比較した静電容量の検出値が第5の閾値以上の場合に今回の静電容量の検出値から前回の静電容量の検出値を減算した減算値と第6の閾値とを比較する機能と、減算した減算値が第6の閾値より大きい場合にOFF状態を継続する機能と、減算した減算値が第6の閾値以下の場合に出力状態をON状態にする機能と、
現在の出力状態がON状態の場合に静電容量の検出値と第7の閾値とを比較する機能と、比較した検出値が第7の閾値以下の場合に出力状態をOFF状態にする機能と、比較した静電容量の検出値が第7の閾値より大きい場合に前回の静電容量の検出値から今回の静電容量の検出値を減算した減算値と第8の閾値とを比較する機能と、減算した減算値が第8の閾値未満の場合にON状態を継続する機能と、減算した減算値が第8の閾値以上の場合にOFF状態にする機能とを実現させることもできる。
ここで、特許請求の範囲における操作体には、少なくとも導電性の低い手袋を嵌めた指、素手の指、導電性を有する太い筆記具や細い筆記具等が含まれる。この操作体の静電容量センサの電極に対する接近には、少なくとも近接、接触、圧接が含まれる。静電容量センサは、例えば絶縁性を有する基材に、複数の電極が配列されるとともに、この複数の電極を被覆保護する操作パネルが積層されることで形成される。
検出判定手段の静電容量値には、少なくとも静電容量に関する変化値や検出値が含まれる。この検出判定手段の閾値の設定に際しては、定数により設定しても良いし、現在の変化値や変化値に対する比で設定しても良い。第1閾値には、第1の閾値と第5の閾値とが含まれ、第2閾値には、第2の閾値と第6の閾値とが含まれる。また、第3閾値には、第3の閾値と第7の閾値とが含まれ、第4閾値には、第4の閾値と第8の閾値とが含まれる。
本発明によれば、静電容量値と閾値とを比較するだけではなく、静電容量の変化量をも加えて判定するので、静電容量型入力装置を手袋着用の有無等にかかわらず、誤動作を招くことなく略正確に反応させることができるという効果がある。また、操作体が指の場合、指先の太い細いにかかわらず、誤動作を招くことなく略正確に反応させることができる。
請求項2記載の発明によれば、例え検出判定手段として、PSoC等のマイクロコントローラを採用し、このマイクロコントローラのDiff値を静電容量の変化値として用いても、静電容量型入力装置を手袋着用の有無等にかかわらず、誤動作を招くことなく略正確に反応させることができる。
請求項3記載の発明によれば、例え検出判定手段として、PSoC等のマイクロコントローラを採用し、このマイクロコントローラのRawカウントを静電容量の検出値として用いても、静電容量型入力装置を手袋着用の有無等にかかわらず、誤動作を招くことなく略正確に反応させることが可能になる。また、Diff値ではなく、Rawカウントを静電容量の検出値とすれば、プログラム動作の高速化を図ることができる。
以下、図面を参照して本発明の好ましい実施の形態を説明すると、本実施形態における静電容量型入力装置は、図1ないし図9に示すように、操作体である指1と電極12との間に静電容量を形成可能な静電容量センサシート10と、この静電容量センサシート10に接続されて指1と静電容量センサシート10の電極12との間に形成された静電容量を検出する検出判定手段とを備え、この検出判定手段による比較判定を一段階ではなく、複数の段階に分けて実施するようにしている。
操作体である指1は、図1ないし図5に示すように、一般的な公知の手袋2を嵌めた状態でも良いし、手袋2を使用しない素手の状態でも良い。また、一般的な男性の太い指1でも良いし、一般的な女性や子供の細い指1でも良い。
静電容量センサシート10は、図1ないし図5に示すように、例えば可撓性や絶縁性を有する薄い基材11の表面に、指1との間に静電容量を形成可能な多数の電極12が配列され、基材11の表面に、多数の電極12を被覆保護する絶縁性の操作パネル13が両面粘着テープ14を介し積層して貼着されており、この操作パネル13の表面に指1が接触して選択した電極12に対向する。
基材11は、特に限定されるものではないが、例えばポリエステル系、ポリプロピレン系、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリイミド、フェノール樹脂系、ガラス繊維含浸エポキシ樹脂、アクリル製のフィルムが使用され、平面矩形や凸字形等に形成されて検出判定手段の入力端子に電気コネクタを介し電気的に接続される。これらの材質の中では、寸法安定性や絶縁性に優れる可撓性の薄い透明なポリエチレンテレフタレートやポリカーボネート製のフィルムが好適である。
多数の電極12は、例えば基材11の表面XY方向にm×n(例えば、2×3、3×3、6×6等)のマトリクスに配列され、各電極12が平面円形、矩形、多角形、菱形等の薄膜に形成される。各電極12の周縁部には導電性の細長い薄膜の配線ラインが接続され、この配線ラインが基材11の周縁部を経由して検出判定手段の入力端子に電気コネクタを介し電気的に接続される。これらの電極12や配線ラインの材質としては、例えば金、銀、銅、ニッケル、アルミニウム、真鍮、これらの積層部材や合金、導電ペースト、カーボンナノチューブ、カーボンナノファイバー、金属メッシュ、金属ナノファイバー、導電性ポリマー等があげられる。
操作パネル13は、例えばポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリエチレンナフタレート、ポリイミド、アクリル樹脂製の樹脂成形品が使用され、静電容量センサシート10に対応する形に形成される。この操作パネル13は、必要に応じて光透過性が付与され、表面に、指1の接触操作に資する所定の意匠(例えば、文字、数字、模様等)が選択的に形成される。また、両面粘着テープ14は、特に限定されるものではないが、例えば初期粘着力を重視する場合、表裏両面が粘着性を有するアクリル系の粘着テープ等が使用される。
このような静電容量センサシート10は、図1に示すように、指1が操作パネル13の表面からやや離れ、操作しない接近状態の場合には、操作パネル13を挟む指1と電極12との間にきわめて小さな静電容量を形成する。静電容量は、二つの導電体の距離に反比例するので、指1と電極12との間の距離が大きく長いときには、きわめて小さな値となる。
これに対し、図2に示すように、指1が操作パネル13の表面に近接する場合には、操作パネル13を挟む指1と電極12との間に所定の小さな静電容量を形成する。この場合の静電容量は、指1と電極12との間の距離が小さく短くなるので、接近状態のときよりも大きな値となる。さらに、図3ないし図5に示すように、指1が操作パネル13の表面に接触したり、接触後に圧接操作する場合には、操作パネル13を挟む指1と電極12との間に大きな静電容量を形成する。圧接操作の場合の静電容量は、指1と電極12との間の距離が最も小さく短くなり、しかも、指先が変形して電極12に対する対向面積が拡大するので、単なる接触状態のときよりも大きな値となる。
検出判定手段は、特に限定されるものではないが、所定のマイクイロコントローラが使用される。このマイクロコントローラとしては、例えばCPU、RAM、ROM、I/Oブロック等を内蔵し、デジタル回路とアナログ回路とをIC内で別々に設計可能なサイプレス社製のPSoC(サイプレス セミコンダクター コーポレーションの登録商標)があげられる。このPSoCには、CY8C21645タイプ、CY8C22345タイプ、CY8C24994タイプがある。
検出判定手段のマイクロコントローラは、RAMに所定の履歴等が記憶されるとともに、ROMに所定のプログラムが記憶され、このプログラムが制御コントローラにより、必要に応じて書き換えられる。所定のプログラムは、静電容量センサシート10の種類等に応じて書き換えられる。
検出判定手段のマイクロコントローラとして、PSoCが採用される場合、このPSoCは、静電容量センサシート10の静電容量に応じて等価デジタルカウントであるRawカウントを絶えず連続して出力する。このRawカウントから基準値であるベースライン値を減算した数値をDiff値というが、このDiff値が本実施形態において、静電容量の変化値として用いられる。この静電容量の変化値は、Rawカウント同様、指1の接触回数に拘わりなく、例えば1分間に100回以上等、絶えず連続して出力され、検出判定手段に連続して取り込まれる。
このような検出判定手段は、CPUがRAM領域を作業領域としてメモリに記憶された所定のプログラムを読み込むことにより、コンピュータとして所定の機能を実現する。すなわち、検出判定手段は、図6に示すように、静電容量センサシート10の電極12により、検出した静電容量の変化値を取り込む機能と、現在の出力状態がON状態か否かを判定する機能と、現在の出力状態がOFF状態の場合に静電容量の変化値と第1の閾値とを比較する機能と、比較した静電容量の変化値が第1の閾値未満の場合にOFF状態を継続する機能と、比較した静電容量の変化値が第1の閾値以上の場合に今回の静電容量の変化値から前回の静電容量の変化値を減算した減算値と第2の閾値とを比較する機能と、減算した減算値が第2の閾値よりも大きい場合にOFF状態を継続する機能と、減算した減算値が第2の閾値以下の場合に出力状態をON状態にする機能と、現在の出力状態がON状態の場合に静電容量の変化値と第3の閾値とを比較する機能と、比較した静電容量の変化値が第3の閾値以下の場合に出力状態をOFF状態にする機能と、比較した静電容量の変化値が第3の閾値よりも大きい場合に前回の静電容量の変化値から今回の静電容量の変化値を減算した減算値と第4の閾値とを比較する機能と、減算した減算値が第4の閾値未満の場合にON状態を継続する機能と、減算した減算値が第4の閾値以上の場合にOFF状態にする機能とを実現する。
この検出判定手段の機能に関し、指1と静電容量センサシート10、及び静電容量の変化値、すなわち、Diff値の関係について図7ないし図9を用いて説明する。図中、A部は指1が静電容量センサシート10の電極12に接近し、接触した場合のDiff値、B部は指1が静電容量センサシート10の電極12に操作パネル13を介して接触し、圧接した場合のDiff値、C部は指1が静電容量センサシート10の電極12から離れ、離れていく場合のDiff値である。
A部のDiff値は、指1が電極12に操作パネル13を介して接触した瞬間に急激に上昇し、指1と電極12との間の距離の変化に応じて変化する。これに対し、B部のDiff値は、A部と異なり、指1が電極12に操作パネル13を介して接触し、その後、圧接して指1の対向面積が拡大するのに応じ、僅かな増減を繰り返しながら緩やかに変化する。C部のDiff値は、指1が電極12から操作パネル13を介して離れた瞬間に急激に低下する。
手袋2を嵌めた指1、太い指1、細い指1の静電容量の大小を総合的に考慮すると、検出判定手段は、図9の急激に変化するA部ではなく、緩やかに変化するB部の始点付近でON状態となるのが好ましい。同様に、図9の急激に変化するC部ではなく、B部の終点付近でOFF状態となるのが好ましい。これらの点を踏まえ、検出判定手段には、第1、第3の閾値を用いた比較判定機能の他、第2、第4の閾値を用いた比較判定機能が付加される。
第1〜第4の閾値は、手袋2を嵌めた指1、太い指1、細い指1を前提にした実験結果等に鑑み、最適値に設定される。具体的には図7や図8に部分的に示すように、第1の閾値は200、第2の閾値は20、第3の閾値は175、第4の閾値は20にそれぞれ設定される。第1、第3の閾値は、手袋2を嵌めた指1のON/OFFを前提に設定され、ヒステリシスの関係上、第1の閾値よりも第3の閾値が低い値となる。また、第2、第4の閾値は、手袋2を嵌めていない素手の指1のON/OFFを前提に設定される。これら第2、第4の閾値は、定数でも良いが、現在の変化値や変化値に対する比で設定することもできる。
上記において、手袋2を嵌めた指1が静電容量センサシート10の選択した電極12に操作パネル13を介しやや離れて位置すると、操作パネル13を挟む手袋2の指1と選択した電極12との間の静電容量は非常に小さな値を示す。この際、検出判定手段は、検出した静電容量の非常に小さな変化値を取り込み(図6のS1)、現在の出力状態がON状態か否かを判定する(図6のS2)。
検出判定手段は、現在の出力状態がOFF状態である場合、静電容量の変化値と第1の閾値とを比較する(図6のS3)。比較の結果、静電容量の変化値が第1の閾値未満となるので、OFF状態を継続(図6のS4)し、手袋2の指1が静電容量センサシート10の電極12に操作パネル13を介して接触していないと判断する。
次いで、手袋2を嵌めた指1が静電容量センサシート10の選択した電極12に操作パネル13を介して接近(図1参照)すると、操作パネル13を挟む手袋2の指1と選択した電極12との間の静電容量はきわめて小さな値を示す。この際、検出判定手段は、検出した静電容量のきわめて小さな変化値を取り込み(図6のS1)、現在の出力状態がON状態か否かを判定する(図6のS2)。
検出判定手段は、現在の出力状態がOFF状態の場合、静電容量の変化値と第1の閾値とを比較(図6のS3)し、比較した結果、静電容量の変化値が第1の閾値未満になると、OFF状態を継続(図6のS4)し、手袋2の指1が静電容量センサシート10の電極12に操作パネル13を介して接触していないと判断する。
次いで、手袋2を嵌めた指1が静電容量センサシート10の選択した電極12に操作パネル13を介して近接(図2参照)すると、操作パネル13を挟む手袋2の指1と選択した電極12との間の静電容量は小さな値を示す。この際、検出判定手段は、検出した静電容量の小さな変化値を取り込み(図6のS1)、現在の出力状態がON状態か否かを判定する(図6のS2)。
検出判定手段は、現在の出力状態がOFF状態の場合、静電容量の変化値と第1の閾値とを比較(図6のS3)し、比較した結果、静電容量の変化値が第1の閾値未満になると、OFF状態を継続(図6のS4)し、手袋2の指1が静電容量センサシート10の電極12に操作パネル13を介して接触していないと判断する。
次いで、手袋2を嵌めた指1が静電容量センサシート10の選択した電極12に操作パネル13を介して接触(図3参照)すると、操作パネル13を挟む手袋2の指1と選択した電極12との間の静電容量は大きな値となる。この際、検出判定手段は、検出した静電容量の変化値を取り込み(図6のS1)、現在の出力状態がON状態か否かを判定する(図6のS2)。
検出判定手段は、現在の出力状態がOFF状態の場合、静電容量の変化値と第1の閾値とを比較(図6のS3)し、比較した結果、静電容量の変化値が第1の閾値以上になると、今回の静電容量の変化値から前回の静電容量の変化値を減算した減算値と第2の閾値とを比較(図6のS5)する。比較の結果、減算値が第2の閾値以下となるので、出力状態をON状態(図6のS6)とし、手袋2の指1が静電容量センサシート10の電極12に操作パネル13を介して接触していると判断する。
次いで、手袋2を嵌めた指1が静電容量センサシート10の選択した電極12に操作パネル13を介し圧接(図4参照)して操作しようとすると、操作パネル13を挟む手袋2の指1と選択した電極12との間の静電容量は増大する。この際、検出判定手段は、検出した静電容量の変化値を取り込み(図6のS1)、現在の出力状態がON状態か否かを判定する(図6のS2)。
検出判定手段は、現在の出力状態がON状態の場合、静電容量の変化値と第3の閾値とを比較(図6のS7)し、比較した静電容量の変化値が第3の閾値よりも大きい場合には、前回の静電容量の変化値から今回の静電容量の変化値を減算した減算値と第4の閾値とを比較(図6のS8)する。比較の結果、減算値が第4の閾値未満となるので、ON状態を継続(図6のS9)し、手袋2の指1が静電容量センサシート10の電極12に操作パネル13を介して接触、あるいは圧接していると判断する。
なお、減算値と第4の閾値とを比較した結果、減算値が第4の閾値以上となる場合には、手袋2の指1が静電容量センサシート10の電極12に操作パネル13を介して接触していないと判断する。
手袋2を嵌めた指1が静電容量センサシート10の選択した電極12から操作パネル13を介して離れると、検出判定手段は、静電容量の変化値と第3の閾値とを比較(図6のS7)する。比較の結果、静電容量の変化値が第3の閾値以下となるので、出力状態をOFF状態(図6のS10)とし、手袋2の指1が静電容量センサシート10の操作パネル13から離れたと判断する。
次に、素手の指1が静電容量センサシート10の選択した電極12に操作パネル13を介して近接すると、操作パネル13を挟む指1と選択した電極12との間の静電容量は、手袋2を嵌めた指1で近接するときよりも大きい値となる。この際、検出判定手段は、検出した静電容量の変化値を取り込み(図6のS1)、現在の出力状態がON状態か否かを判定する(図6のS2)。
検出判定手段は、現在の出力状態がOFF状態の場合、静電容量の変化値と第1の閾値とを比較(図6のS3)し、比較した結果、静電容量の変化値が第1の閾値以上になると、今回の静電容量の変化値から前回の静電容量の変化値を減算した減算値と第2の閾値とを比較(図6のS5)する。比較の結果、減算値が第2の閾値よりも大きくなるので、出力状態をOFF状態のまま(図6のS4)とし、指1が静電容量センサシート10の電極12に触れていないと判断する。
次いで、素手の指1が静電容量センサシート10の選択した電極12に操作パネル13を介して接触すると、操作パネル13を挟む指1と選択した電極12との間の静電容量は大きくなる。この際、検出判定手段は、検出した静電容量の変化値を取り込み(図6のS1)、現在の出力状態がON状態か否かを判定する(図6のS2)。
検出判定手段は、現在の出力状態がOFF状態の場合、静電容量の変化値と第1の閾値とを比較(図6のS3)し、比較した結果、静電容量の変化値が第1の閾値以上になると、今回の静電容量の変化値から前回の静電容量の変化値を減算した減算値と第2の閾値とを比較(図6のS5)する。比較の結果、減算値が第2の閾値以下となるので、出力状態をON状態(図6のS6)とし、指1が静電容量センサシート10の電極12に接触していると判断する。
次いで、素手の指1が静電容量センサシート10の選択した電極12に操作パネル13を介して圧接(図5参照)して操作しようとすると、操作パネル13を挟む指1と選択した電極12との間の静電容量は増大する。この際、検出判定手段は、検出した静電容量の変化値を取り込み(図6のS1)、現在の出力状態がON状態か否かを判定する(図6のS2)。
検出判定手段は、現在の出力状態がON状態の場合、静電容量の変化値と第3の閾値とを比較(図6のS7)し、比較した静電容量の変化値が第3の閾値よりも大きい場合には、前回の静電容量の変化値から今回の静電容量の変化値を減算した減算値と第4の閾値とを比較(図6のS8)する。比較の結果、減算値が第4の閾値未満となるので、ON状態を継続(図6のS9)し、指1が静電容量センサシート10の電極12に操作パネル13を介して接触あるいは圧接していると判断する。
なお、減算値と第4の閾値とを比較した結果、減算値が第4の閾値以上となる場合には、指1が静電容量センサシート10の電極12に操作パネル13を介して接触していないと判断する。
上記構成によれば、検出判定手段による比較判定を一段階ではなく、複数の段階(図6のS3、S5、S7、S8)に分けて実施するので、手袋2を嵌めているときにも確実に反応させることができる。したがって、操作性の向上が大いに期待できる。また、手袋2使用の場合は細い指先による操作とみなし、手袋2不使用の場合は太い指先による操作とみなすことができるので、指先の太い細いにかかわらず、正確な反応が期待できる。
次に、図10ないし図12は本発明の第2の実施形態を示すもので、この場合には、検出判定手段のマイクロコントローラとしてPSoCを採用し、このPSoCのRawカウントを静電容量の検出値とするようにしている。
この場合の検出判定手段は、図10に示すように、静電容量センサシート10の電極12により、検出した静電容量の検出値を取り込む機能と、現在の出力状態がON状態か否かを判定する機能と、現在の出力状態がOFF状態の場合に静電容量の検出値と第5の閾値とを比較する機能と、比較した静電容量の検出値が第5の閾値未満の場合にOFF状態を継続する機能と、比較した静電容量の検出値が第5の閾値以上の場合に今回の静電容量の検出値から前回の静電容量の検出値を減算した減算値と第6の閾値とを比較する機能と、減算した減算値が第6の閾値よりも大きい場合にOFF状態を継続する機能と、減算した減算値が第6の閾値以下の場合に出力状態をON状態にする機能と、現在の出力状態がON状態の場合に静電容量の検出値と第7の閾値とを比較する機能と、比較した静電容量の検出値が第7の閾値以下の場合に出力状態をOFF状態にする機能と、比較した静電容量の検出値が第7の閾値よりも大きい場合に前回の静電容量の検出値から今回の静電容量の検出値を減算した減算値と第8の閾値とを比較する機能と、減算した減算値が第8の閾値未満の場合にON状態を継続する機能と、減算した減算値が第8の閾値以上の場合にOFF状態にする機能とを実現する。
第5〜第8の閾値は、手袋2を嵌めた指1、太い指1、細い指1を前提にした実験結果等に鑑み、最適値に設定される。具体的には図11や図12に部分的に示すように、第5の閾値は5900、第6の閾値は30、第7の閾値は5850、第8の閾値は30にそれぞれ設定される。第5、第7の閾値は、手袋2を嵌めた指1のON/OFFを前提に設定され、ヒステリシスの関係上、第5の閾値よりも第7の閾値が低い値となる。また、第6、第8の閾値は、手袋2を嵌めていない素手の指1のON/OFFを前提に設定される。これら第6、第8の閾値は、定数でも良いが、現在の検出値や検出値に対する比で設定することも可能である。
上記において、手袋2を嵌めた指1が静電容量センサシート10の選択した電極12に操作パネル13を介して接近すると、操作パネル13を挟む手袋2の指1と選択した電極12との間の静電容量はきわめて小さな値を示す。この際、検出判定手段は、静電容量のきわめて小さな検出値を取り込み(図10のS11)、現在の出力状態がON状態か否かを判定する(図10のS12)。
検出判定手段は、現在の出力状態がOFF状態の場合、静電容量の検出値と第5の閾値とを比較(図10のS13)し、比較した結果、静電容量の検出値が第5の閾値未満の場合には、静電容量センサシート10のOFF状態を継続(図10のS14)し、手袋2の指1が静電容量センサシート10の電極12に操作パネル13を介して接触していないと判断する。
次いで、手袋2を嵌めた指1が静電容量センサシート10の選択した電極12に操作パネル13を介して近接すると、操作パネル13を挟む手袋2の指1と選択した電極12との間の静電容量は小さな値となる。この際、検出判定手段は、静電容量の小さな検出値を取り込み(図10のS11)、現在の出力状態がON状態か否かを判定する(図10のS12)。
検出判定手段は、現在の出力状態がOFF状態の場合、静電容量の検出値と第5の閾値とを比較(図10のS13)し、比較した結果、静電容量の検出値が第5の閾値未満になると、出力状態をOFF状態のままとする(図10のS14)。
次いで、手袋2を嵌めた指1が静電容量センサシート10の選択した電極12に操作パネル13を介して接触すると、操作パネル13を挟む手袋2の指1と選択した電極12との間の静電容量は大きくなる。この際、検出判定手段は、静電容量の検出値を取り込み(図10のS11)、現在の出力状態がON状態か否かを判定する(図10のS12)。
検出判定手段は、現在の出力状態がOFF状態の場合、静電容量の検出値と第5の閾値とを比較(図10のS13)し、比較した結果、静電容量の検出値が第5の閾値以上になると、今回の静電容量の検出値から前回の静電容量の検出値を減算した減算値と第6の閾値とを比較する(図10のS15)。比較の結果、減算値が第6の閾値以下となるので、出力状態をON状態(図10のS16)とし、手袋2の指1が静電容量センサシート10の電極12に操作パネル13を介して接触していると判断する。
次いで、手袋2を嵌めた指1が静電容量センサシート10の選択した電極12に操作パネル13を介して圧接操作しようとすると、操作パネル13を挟む手袋2の指1と選択した電極12との間の静電容量は増大する。この際、検出判定手段は、静電容量の検出値を取り込み(図10のS11)、現在の出力状態がON状態か否かを判定する(図10のS12)。
検出判定手段は、現在の出力状態がON状態の場合、静電容量の検出値と第7の閾値とを比較(図10のS17)し、比較した静電容量の検出値が第7の閾値よりも大きい場合には、前回の静電容量の検出値から今回の静電容量の検出値を減算した減算値と第8の閾値とを比較(図10のS18)する。比較の結果、減算値が第8の閾値未満となるので、ON状態を継続(図10のS19)し、手袋2の指1が静電容量センサシート10の電極12に操作パネル13を介して接触あるいは圧接していると判断する。
なお、減算値と第8の閾値とを比較した結果、減算値が第8の閾値以上となる場合には、出力状態をOFF状態(図10のS20)とし、手袋2の指1が静電容量センサシート10の電極12に操作パネル13を介して接触していないと判断する。
次いで、手袋2を嵌めた指1が静電容量センサシート10の選択した電極12から操作パネル13を介して離れると、検出判定手段は、静電容量の検出値と第7の閾値とを比較(図10のS17)する。比較の結果、静電容量の検出値が第7の閾値以下となるので、出力状態をOFF状態(図10のS20)とし、手袋2の指1が静電容量センサシート10の操作パネル13から離れたと判断する。
次に、素手の指1が静電容量センサシート10の選択した電極12に操作パネル13を介して近接すると、操作パネル13を挟む指1と選択した電極12との間の静電容量は、手袋2を嵌めた指1で近接するときよりも大きくなる。この際、検出判定手段は、検出した静電容量の検出値を取り込み(図10のS11)、現在の出力状態がON状態か否かを判定する(図10のS12)。
検出判定手段は、現在の出力状態がOFF状態の場合、静電容量の検出値と第5の閾値とを比較(図10のS13)し、比較した結果、静電容量の検出値が第5の閾値以上になると、今回の静電容量の検出値から前回の静電容量の検出値を減算した減算値と第6の閾値とを比較(図10のS15)する。比較の結果、減算値が第6の閾値よりも大きくなるので、出力状態をOFF状態(図10のS14)のままとし、素手の指1が静電容量センサシート10の選択した電極12に操作パネル13を介し未だ触れていないと判断する。
次いで、素手の指1が静電容量センサシート10の選択した電極12に操作パネル13を介して接触すると、操作パネル13を挟む指1と選択した電極12との間の静電容量は大きくなる。この際、検出判定手段は、検出した静電容量の検出値を取り込み(図10のS11)、現在の出力状態がON状態か否かを判定する(図10のS12)。
検出判定手段は、現在の出力状態がOFF状態の場合、静電容量の検出値と第5の閾値とを比較(図10のS13)し、比較した結果、静電容量の検出値が第5の閾値以上になると、今回の静電容量の検出値から前回の静電容量の検出値を減算した減算値と第6の閾値とを比較(図10のS15)する。比較の結果、減算値が第6の閾値以下となるので、出力状態をON状態(図10のS16)とし、素手の指1が静電容量センサシート10の選択した電極12に操作パネル13を介して接触していると判断する。
次いで、素手の指1が静電容量センサシート10の選択した電極12に操作パネル13を介して圧接操作しようとすると、操作パネル13を挟む指1と選択した電極12との間の静電容量は増大する。この際、検出判定手段は、検出した静電容量の検出値を取り込み(図10のS11)、現在の出力状態がON状態か否かを判定する(図10のS12)。
検出判定手段は、現在の出力状態がON状態の場合には、静電容量の検出値と第7の閾値とを比較(図10のS17)し、静電容量の検出値が第7の閾値よりも大きい場合には、前回の静電容量の検出値から今回の静電容量の検出値を減算した減算値と第8の閾値とを比較(図10のS18)する。比較の結果、減算値が第8の閾値未満となるので、ON状態を継続(図10のS19)し、指1が静電容量センサシート10の電極12に操作パネル13を介して接触あるいは圧接していると判断する。
減算値と第8の閾値とを比較した結果、減算値が第8の閾値以上となる場合には、出力状態をOFF状態(図10のS20)とし、指1が静電容量センサシート10の電極12に操作パネル13を介して接触していないと判断する。その他の部分については、上記実施形態と同様であるので説明を省略する。
本実施形態においても上記実施形態と同様の作用効果が期待でき、しかも、PSoCのDiff値ではなく、Rawカウントを静電容量の検出値とするので、Rawカウントから基準値であるベースライン値を減算してDiff値を得る必要がない。したがって、プログラム動作の高速化を図ることができるのは明らかである。
なお、上記実施形態では静電容量センサシート10の基材11に可撓性を付与したが、基材11の代わりに回路基板を使用しても良い。また、基材11の表面に操作パネル13を両面粘着テープ14を介して貼着したが、粘着剤や接着剤を介して積層しても良い。また、操作パネル13に所定の筺体を積層して取り付けても良い。さらに、上記実施形態では検出判定手段としてPSoCを使用したが、何らこれに限定されるものではない。例えば、信号生成部、積分器、演算部、判定部を備えた一般的な構成の検出判定手段を用いることも可能である。
本発明に係る静電容量型入力装置は、音楽プレイヤー、家電製品、コンピュータ機器、情報通信機器、自動車搭載機器等の製造分野で使用される。
1 指(操作体)
2 手袋(操作体)
10 静電容量センサシート(静電容量センサ)
11 基材
12 電極
13 操作パネル
2 手袋(操作体)
10 静電容量センサシート(静電容量センサ)
11 基材
12 電極
13 操作パネル
Claims (3)
- 操作体と電極との間に静電容量を形成可能な静電容量センサと、操作体と静電容量センサの電極との間に形成された静電容量を検出してON状態又はOFF状態を出力する検出判定手段とを備えた静電容量型入力装置であって、
検出判定手段は、検出した静電容量値を取り込む機能と、現在の出力状態がON状態か否かを判定する機能と、
現在の出力状態がOFF状態の場合に静電容量値と第1閾値とを比較する機能と、比較した静電容量値が第1閾値未満の場合にOFF状態を継続する機能と、比較した静電容量値が第1閾値以上の場合に今回の静電容量値から前回の静電容量値を減算した減算値と第2閾値とを比較する機能と、減算した減算値が第2閾値より大きい場合にOFF状態を継続する機能と、減算した減算値が第2閾値以下の場合に出力状態をON状態にする機能と、
現在の出力状態がON状態の場合に静電容量値と第3閾値とを比較する機能と、比較した静電容量値が第3閾値以下の場合に出力状態をOFF状態にする機能と、比較した静電容量値が第3閾値より大きい場合に前回の静電容量値から今回の静電容量値を減算した減算値と第4閾値とを比較する機能と、減算した減算値が第4閾値未満の場合にON状態を継続する機能と、減算した減算値が第4閾値以上の場合にOFF状態にする機能とを実現することを特徴とする静電容量型入力装置。 - 検出判定手段は、静電容量センサの電極で検出した静電容量の変化値を取り込む機能と、現在の出力状態がON状態か否かを判定する機能と、
現在の出力状態がOFF状態の場合に静電容量の変化値と第1の閾値とを比較する機能と、比較した静電容量の変化値が第1の閾値未満の場合にOFF状態を継続する機能と、比較した静電容量の変化値が第1の閾値以上の場合に今回の静電容量の変化値から前回の静電容量の変化値を減算した減算値と第2の閾値とを比較する機能と、減算した減算値が第2の閾値より大きい場合にOFF状態を継続する機能と、減算した減算値が第2の閾値以下の場合に出力状態をON状態にする機能と、
現在の出力状態がON状態の場合に静電容量の変化値と第3の閾値とを比較する機能と、比較した変化値が第3の閾値以下の場合に出力状態をOFF状態にする機能と、比較した静電容量の変化値が第3の閾値より大きい場合に前回の静電容量の変化値から今回の静電容量の変化値を減算した減算値と第4の閾値とを比較する機能と、減算した減算値が第4の閾値未満の場合にON状態を継続する機能と、減算した減算値が第4の閾値以上の場合にOFF状態にする機能とを実現する請求項1記載の静電容量型入力装置。 - 検出判定手段は、静電容量センサの電極で検出した静電容量の検出値を取り込む機能と、現在の出力状態がON状態か否かを判定する機能と、
現在の出力状態がOFF状態の場合に静電容量の検出値と第5の閾値とを比較する機能と、比較した静電容量の検出値が第5の閾値未満の場合にOFF状態を継続する機能と、比較した静電容量の検出値が第5の閾値以上の場合に今回の静電容量の検出値から前回の静電容量の検出値を減算した減算値と第6の閾値とを比較する機能と、減算した減算値が第6の閾値より大きい場合にOFF状態を継続する機能と、減算した減算値が第6の閾値以下の場合に出力状態をON状態にする機能と、
現在の出力状態がON状態の場合に静電容量の検出値と第7の閾値とを比較する機能と、比較した検出値が第7の閾値以下の場合に出力状態をOFF状態にする機能と、比較した静電容量の検出値が第7の閾値より大きい場合に前回の静電容量の検出値から今回の静電容量の検出値を減算した減算値と第8の閾値とを比較する機能と、減算した減算値が第8の閾値未満の場合にON状態を継続する機能と、減算した減算値が第8の閾値以上の場合にOFF状態にする機能とを実現する請求項1記載の静電容量型入力装置。
Priority Applications (1)
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Applications Claiming Priority (1)
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