JP2016208175A - 通信方法、通信システム、情報処理装置、及びプログラム - Google Patents

通信方法、通信システム、情報処理装置、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】無線通信が不安定な状況を解消可能とすること。【解決手段】情報処理装置が、当該情報処理装置に無線通信を介して接続された端末が検出した、無線通信網ごとの識別情報を受信し、受信された識別情報に対応付く他の情報処理装置を、当該情報処理装置と前記端末との無線通信が切断された場合における前記端末の接続先に決定し、前記接続先に決定された他の情報処理装置に接続するための接続先情報を前記端末に通知し、前記端末が、前記接続先情報に基づいて他の情報処理装置に接続した場合に、前記端末と接続されたことを通知する通知情報を当該他の情報処理装置から受信し、前記通知情報に基づいて、当該情報処理装置に接続されている端末との無線通信の切断の要否を判定する。【選択図】図3

Description

本発明は、通信方法、通信システム、情報処理装置、及びプログラムに関する。
無線通信網のアクセスポイントが付加されたPC(Personal Computer)等の小型のサーバが、複数の端末に対してサービスを提供する場合、予めローミングなどを駆使して無線環境を良好に保つような形で無線環境を用意するのは困難である。このような無線環境では、サーバのサービスを利用する端末の増加により、無線通信の接続が不安定になる可能性がある。
特開2000−99435号公報 特開平8−186618号公報 特開2001−290719号公報
サーバとの無線通信の接続が不安定になり、端末からサーバへのアクセスに失敗した場合には、接続先のサーバを切り替えることが考えられる。
しかしながら、端末からサーバへのアクセスに失敗した時点で接続先のサーバを切り替えるといった方法では、既に無線接続が限界に達している場合には、接続先に接続できない端末はいつまでたっても接続ができない状態となってしまう。これを解消するには、接続中の端末の接続先を切り替えることが必要になるが、斯かる切り替えは、当該端末がサーバへのアクセスに失敗した時点に行われる。従って、この方法では、当該サーバに対する無線通信について、負荷の高い状況が継続してしまう可能性が高い。
そこで、一側面では、無線通信が不安定な状況を解消可能とすることを目的とする。
一つの案では、情報処理装置が、当該情報処理装置に無線通信を介して接続された端末が検出した、無線通信網ごとの識別情報を受信し、受信された識別情報に対応付く他の情報処理装置を、当該情報処理装置と前記端末との無線通信が切断された場合における前記端末の接続先に決定し、前記接続先に決定された他の情報処理装置に接続するための接続先情報を前記端末に通知し、前記端末が、前記接続先情報に基づいて他の情報処理装置に接続した場合に、前記端末と接続されたことを通知する通知情報を当該他の情報処理装置から受信し、前記通知情報に基づいて、当該情報処理装置に接続されている端末との無線通信の切断の要否を判定する。
一側面によれば、無線通信が不安定な状況を解消可能とすることができる。
本発明の実施の形態におけるシステム構成例を示す図である。 本発明の実施の形態におけるサーバのハードウェア構成例を示す図である。 本発明の実施の形態における端末及びサーバの機能構成例を示す図である。 各端末が元サーバに対して正常に接続されている場合に実行される処理を説明するための図である。 無線通信が切断された端末が切替接続を行った場合に実行される処理を説明するための図である。 接続管理部がサーバへの接続時に実行する処理手順の一例を説明するためのフローチャートである。 接続先情報記憶部の構成例を示す図である。 接続管理部がサーバとの接続後に実行する処理手順の一例を説明するためのフローチャートである。 切断時接続先情報の構成例を示す図である。 端末プロキシ部が実行する処理手順の一例を説明するためのフローチャートである。 端末接続管理部が実行する処理手順の一例を説明するためのフローチャートである。 端末接続情報の構成例を示す図である。 SSID/サーバ対応記憶部の構成例を示す図である。 接続状況同期部が実行する処理手順の一例を説明するためのフローチャートである。 端末接続状況情報の構成例を示す図である。 接続先決定部が実行する処理手順の一例を説明するためのフローチャートである。 サーバプロキシ部が実行する処理手順の一例を説明するためのフローチャートである。 サービス先情報記憶部の構成例を示す図である。 サーバプロキシ部がサービスの復旧に伴って実行する処理手順の一例を説明するためのフローチャートである。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。図1は、本発明の実施の形態におけるシステム構成例を示す図である。図1において、サーバ10a、サーバ10b、及びサーバ10c等の複数のサーバ10は、一定区画ごとに配置されるPC(Personal Computer)等のコンピュータである。但し、各サーバ10の間隔は、一定間隔でなくてもよい。各サーバ10は、それぞれに専用の無線通信用のアクセスポイントAPに接続されている。すなわち、各サーバ10と、アクセスポイントAPとは対になっている。例えば、各アクセスポイントAPは、各サーバ10に内蔵されていてもよい。各サーバ10は、自らのアクセスポイントAPの電波の範囲内に含まれる端末20に対して、所定のサービスを提供可能である。各サーバ10が提供するサービスは同じであってもよいし、異なっていてもよい。各サーバ10は、LAN(Local Area Network)等のネットワークN1を介して通信可能に接続されている。
例えば、本システムが、学校で運用される場合には、教室ごとにサーバ10が配置されてもよい。この場合、各サーバ10は、学習用のサービスを提供してもよい。各端末20は、各生徒によって利用されてもよい。端末20の一例として、スマートフォン、タブレット端末、又はPC(Personal Computer)等が挙げられる。なお、各サーバ10は、学校以外において利用されてもよい。例えば、店舗やイベント会場等の一定区画ごとにサーバ10が配置されてもよい。この場合、各サーバ10は、当該サーバ10(自サーバ10)が配置された区画において扱われている商品又はイベントに関する情報を端末20に対して提供してもよい。
図2は、本発明の実施の形態におけるサーバのハードウェア構成例を示す図である。図2のサーバ10は、それぞれバスBで相互に接続されているドライブ装置100、補助記憶装置102、メモリ装置103、CPU104、及びインタフェース装置105等を有する。
サーバ10での処理を実現するプログラムは、記録媒体101によって提供される。プログラムを記録した記録媒体101がドライブ装置100にセットされると、プログラムが記録媒体101からドライブ装置100を介して補助記憶装置102にインストールされる。但し、プログラムのインストールは必ずしも記録媒体101より行う必要はなく、ネットワークを介して他のコンピュータよりダウンロードするようにしてもよい。補助記憶装置102は、インストールされたプログラムを格納すると共に、必要なファイルやデータ等を格納する。
メモリ装置103は、プログラムの起動指示があった場合に、補助記憶装置102からプログラムを読み出して格納する。CPU104は、メモリ装置103に格納されたプログラムに従ってサーバ10に係る機能を実行する。インタフェース装置105は、ネットワークに接続するためのインタフェースとして用いられる。
なお、記録媒体101の一例としては、CD−ROM、DVDディスク、又はUSBメモリ等の可搬型の記録媒体が挙げられる。また、補助記憶装置102の一例としては、HDD(Hard Disk Drive)又はフラッシュメモリ等が挙げられる。記録媒体101及び補助記憶装置102のいずれについても、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に相当する。
なお、端末20も、図2に示されるようなハードウェアを有している。但し、端末20は、液晶パネル等の表示装置や、タッチパネル、キーボード、又はマウス等の入力装置を備えているのが望ましい。
図3は、本発明の実施の形態における端末及びサーバの機能構成例を示す図である。図3において、端末20は、端末プロキシ部22及び接続管理部23等を有する。これら各部は、端末20にインストールされたプログラムが、端末20のCPUに実行させる処理により実現される。端末20は、また、プロキシ接続先情報記憶部211、切断時接続先情報記憶部212、及び接続先情報記憶部213等を有する。これら各記憶部は、例えば、端末20のメモリ又は端末20の補助記憶装置等を用いて実現可能である。また、端末20では、1以上のアプリ21が起動される。
アプリ21は、アプリケーションプログラムである。アプリ21は、サーバ10において起動されているサービス11の利用を、端末20に実行させる。
端末プロキシ部22は、アプリ21からのサービス11のアクセス要求(利用要求)を、いずれかのサーバ10のサーバプロキシ部14に中継する。中継先のサーバプロキシ部14の宛先情報(以下、「プロキシ接続先」)は、プロキシ接続先情報記憶部211に記憶されている。プロキシ接続先情報記憶部211に記憶されるプロキシ接続先は、サーバ10の無線通信網の状態に応じて書き換えられる。なお、プロキシ接続先は、例えば、URL(Uniform Resource Locator)である。
接続管理部23は、サーバ10との無線通信を介した接続を管理する。接続先情報記憶部213は、当該端末20が、最初に接続先とすべきサーバ10(以下、「元サーバ10」という。)の宛先情報(アドレス情報)が、予め記憶されている。したがって、接続管理部23は、最初の接続時には、接続先情報記憶部213に記憶されている宛先情報に係るサーバ10に接続する。切断時接続先情報記憶部212には、接続先のサーバ10との無線接続が切断された場合の無線接続の切替先(以下、「切断時接続先」という。)のサーバ10を示す情報が記憶される。当該情報は、元サーバ10から通知される。
一方、サーバ10は、端末接続管理部12、接続先決定部13、サーバプロキシ部14、及び接続状況同期部15等を有する。これら各部は、サーバ10にインストールされた1以上のプログラムが、CPU104に実行させる処理により実現される。サーバ10は、また、端末接続情報記憶部121、SSID/サーバ対応記憶部122、サービス先情報記憶部123、及び端末接続状況記憶部124等を利用する。これら各記憶部は、サーバ10が有するメモリ装置103若しくは補助記憶装置102、又はサーバ10にネットワークを介して接続可能な記憶装置等を用いて実現可能である。また、サーバ10では、1以上のサービス11が起動されている。
サービス11は、端末20に対して提供されるサービス11である。端末接続管理部12は、自サーバ10のサービス11を利用する端末20との無線通信を介した接続を管理する。端末接続情報記憶部121には、自サーバ10に接続されている端末20ごとに、当該端末20の接続先や、切断時接続先のサーバ10を示す情報等が記憶される。SSID/サーバ対応記憶部122には、SSIDとサーバ10との対応情報等が記憶されている。
接続先決定部13は、端末接続状況記憶部124に記憶されている情報に基づいて、自サーバ10に接続されている各端末20の切断時接続先のサーバ10の決定や、当該各端末20との無線通信の切断の要否の判定等を行う。例えば、端末接続状況記憶部124に記憶されている情報に基づいて、自サーバ10との無線通信が切断された端末20の数が閾値αを超えたことが検知された場合には、接続先決定部13は、自サーバ10に接続中の端末20の一部又は全部の端末20について、自サーバ10との無線通信を切断することを決定する。端末接続状況記憶部124には、切断時接続先として指定されたサーバ10に接続(以下「切替接続」という。)し、切断時接続先のサーバ10を経由して元サーバ10のサービス11にアクセスしている端末20ごとに、元サーバ10に対応するSSID、切替接続先のサーバ10に対応するSSID、及び当該端末20の端末ID等を含む端末接続状況情報を記憶する。端末IDとは、端末20ごとの識別情報である。切断時接続先のサーバ10を経由して元サーバ10のサービス11にアクセスしている端末20は、元サーバ10との無線接続が切断された端末20である。したがって、端末接続状況記憶部124を参照することにより、元サーバ10との無線接続が切断された端末20の数を知ることができる。
サーバプロキシ部14は、端末20の端末プロキシ部22から送信される、サービス11へのアクセス要求(サービス11の利用要求)を、当該アクセス先のサービス11(利用対象のサービス11)に中継する。サーバプロキシ部14は、当該アクセス先のサービス11が利用できない場合には、当該サービス11を他のサーバ10に冗長化し、冗長化先のサービス11へアクセス要求を中継する。サービス先情報記憶部123には、各サービス11へのアクセス要求の中継先を示す情報が記憶されている。
接続状況同期部15は、自サーバ10に対して端末20が切替接続された場合に、切替接続してきた端末20の端末IDと、自サーバ10に対応するSSIDと、切替接続前に当該端末20の接続先であった元サーバ10に対応するSSIDとを含む通知する情報を、他の各サーバ10に対して送信する。また、当該他の各サーバ10における接続状況同期部15は、当該情報を受信すると、当該情報に対応する端末接続状況情報を生成し、生成された端末接続状況情報を端末接続状況記憶部124に記憶する。接続状況同期部15は、また、自サーバ10に対する無線通信が不安定であると判定された場合に、自サーバ10を切断時接続先として利用しないことの要求を、他のサーバ10の接続状況同期部15に送信する。
続いて、図1に示したシステムにおいて実行される処理概要について説明する。図4は、各端末が元サーバに対して正常に接続されている場合に実行される処理を説明するための図である。図4において、各サーバ10の配置関係は、便宜上、図1と異なっている。すなわち、サーバ10aが中央に配置されている。また、各サーバ10におけるサービス11a、11b、及び11cの宛先情報は、相互に異なる。
図4では、端末20a、20b、及び20c等の各端末20(の接続管理部23)が、各端末20にとっての元サーバ10であるサーバ10aの端末接続管理部12に無線接続されている状態が示されている(c1〜c3)。各端末20のアプリ21aは、サーバ10aのサーバプロキシ部14に対してサービス11aに対するアクセス要求を送信する(r1〜r3)。なお、厳密には、サービス11aのアクセス要求は、端末プロキシ部22を介してサーバプロキシ部14に送信される。サーバ10aのサーバプロキシ部14は、各アプリ21aからのアクセス要求を、サービス11aに中継する(r4)。
なお、各端末20は、サーバ10aへの接続後、定期的に、自らが検出している無線電波のSSIDのリストをサーバ10aに対して送信している。サーバ10aの接続先決定部13(図4では非図示)は、端末20ごとに、当該端末20から通知されたSSIDのリスト等に基づいて、当該端末20に対する切断時接続先のサーバ10を決定し、決定されたサーバ10に関する切断時接続先情報を、各端末20に通知する(n1〜n3)。図4では、端末20a及び端末20bに対して「サーバb」が通知され、端末20cに対して「サーバc」が通知された例が示されている。「サーバb」は、サーバ10bに対する接続先情報であるとする。「サーバc」は、サーバ10cに対する切断時接続先情報であるとする。すなわち、端末20a及び20bに関しては、サーバ10bが切断時接続先として決定され、端末20cに関しては、サーバ10cが切断時接続先として決定された例が示されている。
また、サーバ10aのサーバプロキシ部14は、接続先決定部13による決定に応じ、切断時接続先として決定されたサーバ10b及び10cのそれぞれのサーバプロキシ部14に対して、サービス11aに対する宛先情報(例えば、URL等)のを通知する(n4、n5)。なお、本実施の形態では、各サーバ10のサーバプロキシ部14は、初期状態において、自サーバ10において起動されているサービス11をアクセス先とするアクセス要求のみについて中継を担当する。したがって、図4においては、サーバ10bのサーバプロキシ部14は、サービス11bをアクセス先とするアクセス要求のみについて中継を担当し、サーバ10cのサーバプロキシ部14は、サービス11cをアクセス先とするアクセス要求のみについて中継を担当する。但し、通知n4及び通知n5に応じ、サーバ10b及び10cのそれぞれのサーバプロキシ部14は、サービス11aを宛先とするアクセス要求について中継を担当すべきことを認識する。なお、サーバ10b及び10cのサーバプロキシ部14は、通知n4又は通知n5を受信しなければ、サービス11aに対してアクセス要求を中継することができないわけではない。アプリ21aからのサービス11aへのアクセス要求には、アクセス先として、URLのように、ネットワークN1上において一意な宛先情報が指定される。したがって、各サーバ10のサーバプロキシ部14は、他のサーバ10のサービス11に対するアクセス要求を受信したとしても、アクセス先のサービス11に対して当該アクセス要求を中継することはできる。したがって、各サーバ10のサーバプロキシ部14について、中継を担当するアクセス先が決められているというルールが必要でない場合、通知n4及び通知n5は、実行されなくてもよい。
続いて、図5は、無線通信が切断された端末が切替接続を行った場合に実行される処理を説明するための図である。
図5では、サーバ10aの無線通信網が混雑等により不安定となった結果、接続c1と接続c3とが切断されてしまった状態が示されている。この場合、端末20b及び20cのそれぞれの接続管理部23は、通知n1又はn3において通知されている切断時接続先であるサーバ10の端末接続管理部12に切替接続する(c4、c5)。この際、端末20b及び20cのそれぞれの接続管理部23は、サーバ10b又は10cの端末接続管理部12に対し、切替接続であることを通知する。
切替接続されたサーバ10b及び10cのそれぞれの接続状況同期部15(図5で非図示)は、端末20b又は20cが切替接続されたことを、端末20b及び20cの元サーバ10であるサーバ10aに通知する(n6、n7)。この通知を受けて、サーバ10aは、自らの無線通信網が不安定な状況になっていることを知ることができる。そこで、このような通知が頻発した場合、サーバ10aの端末接続管理部12は、現在接続中の端末20aに対して切断要求を送信する(r10)。無線通信網の混雑を解消して、無線通信網を安定した状態に戻すためである。端末20aは、当該切断要求に応じ、端末20bと同様に、サーバ10b経由でサービス11aを利用することになる。なお、図5では、この段階において、サーバ10aに接続されている端末20が1台も無い状態に見えるが、実際には、他の端末20がサーバ10aに接続されていてもよい。
一方、端末20b及び20cのそれぞれのアプリ21aは、切断時接続先であるサーバ10b又はサーバ10cのサーバプロキシ部14に対して、サービス11aに対するアクセス要求を送信する(r5、r6)。なお、アプリ21aは、端末20の接続先が変更されたことの影響は受けない。すなわち、図5の状態において、端末20b及び20cのそれぞれのアプリ21aは、アクセス要求のアクセス先を変更する必要はない。
サーバ10b及び10cのそれぞれのサーバプロキシ部14は、図4の通知n4又はn5に応じて、サービス11aをアクセス先とするアクセス要求についても中継を担当することを認識している。したがって、これらのサーバプロキシ部14は、アプリ21aからのサービス11aへのアクセス要求を、当該アクセス要求に指定されているアクセス先に中継する(r7、r8)。その結果、端末20b及び20cのそれぞれのアプリ21aは、継続してサービス11aを利用することができる。
上記のような処理により、本実施の形態では、無線通信が不安定な状況を解消可能とすることができる。
以下、端末20及びサーバ10のそれぞれが実行する処理手順について詳細に説明する。まず、端末20が実行する処理について説明する。
図6は、接続管理部がサーバへの接続時に実行する処理手順の一例を説明するためのフローチャートである。図6の処理は、元サーバ10への接続時において1回実行されればよい。
例えば、ユーザによる、サーバ10への接続指示の入力に応じ、接続管理部23は、接続先情報記憶部213から接続先情報を取得する(S101)。
図7は、接続先情報記憶部の構成例を示す図である。図7に示されるように、接続先情報記憶部213には、SSID、パスフレーズ、サーバ接続先、及びプロキシ接続先等を含む接続先情報が記憶されている。SSIDは、元サーバ10のアクセスポイントAPのSSIDである。パスフレーズは、当該SSIDに対応する無線通信網への接続時の認証に利用されるパスフレーズである。サーバ接続先は、元サーバ10の端末接続管理部12の宛先情報である。プロキシ接続先は、元サーバ10のサーバプロキシ部14の宛先情報である。サーバ接続先及びプロキシ接続先のそれぞれの値は、例えば、URLである。なお、接続先情報記憶部213に記憶されているサーバ接続先及びプロキシ接続先のそれぞれは、相互に同一のサーバ10の端末接続管理部12又はサーバプロキシ部14を示す。すなわち、サーバ接続先及びプロキシ接続先がURLである場合、それぞれのIPアドレスは共通する。
なお、接続先情報は、予め設定されて接続先情報記憶部213に記憶されている。すなわち、各端末20には、当初の接続先のサーバ10が予め設定されている。例えば、学校において、或るクラスに属する生徒の端末20には、当該クラスに設置されているサーバ10が、当初の接続先として設定されていてもよい。
続いて、接続管理部23は、取得された接続先情報のSSIDのアクセスポイントAPに無線接続し、当該接続先情報のサーバ接続先によって特定されるサーバ10の端末接続管理部12に接続する(S102)。続いて、接続管理部23は、接続先のサーバ10の端末接続管理部12に対し、当該端末20の端末IDを含む接続要求を送信する(S103)。端末IDは、予め端末20に記憶されていてもよいし、端末20ごとに固有の情報に基づいて自動的に生成されてもよい。続いて、接続管理部23は、接続先情報に含まれているプロキシ接続先を、端末プロキシ部22に通知する(S104)。
続いて、接続管理部23が、図6の処理の後に実行する処理について説明する。図8は、接続管理部がサーバとの接続後に実行する処理手順の一例を説明するためのフローチャートである。
接続管理部23は、接続先のサーバ10の端末接続管理部12からの要求(S201)、端末プロキシ部22からの切断要求(S211)又は無線接続状況の変化(S221)等を契機に処理を実行する。また、接続管理部23は、定期的に(S221でNO)、無線通信用の電波をスキャンし、端末20から検出できる電波のSSIDのリストを取得する(S231)。
定期的にSSIDのリストを取得した場合、接続管理部23は、当該端末20の端末IDと当該SSIDのリストとを含む、SSIDリストの更新要求を、図6において接続したサーバ10の端末接続管理部12に送信する(S232)。
また、サーバ10の端末接続管理部12からの通知(S201)とは、ステップS232におけるSSIDのリストの送信等に応じて端末接続管理部12から送信される、切断時接続先のサーバ10を示す切断時接続先情報の通知(S202でNO)、又は無線通信の切断要求(S202でYES)である。
端末接続管理部12から切断時接続先情報の通知が受信された場合(S202でNO)、接続管理部23は、当該通知に含まれている切断時接続先情報を取得する(S203)。
図9は、切断時接続先情報の構成例を示す図である。図9において、切断時接続先情報は、SSID及びパスフレーズ、サーバ接続先、並びにプロキシ接続先等を含む。すなわち、切断時接続先情報は、図7に示した接続先情報と同様の構成を有する。但し、接続先情報は、元サーバ10に関する情報であるのに対し、切断時接続先情報は、切断時接続先のサーバ10に関する情報である。具体的には、切断時接続先情報のSSIDは、切断時接続先のサーバ10のアクセスポイントAPのSSIDである。切断時接続先情報のサーバ接続先は、切断時接続先のサーバ10の端末接続管理部12の宛先情報である。切断時接続先情報のプロキシ接続先は、切断時接続先のサーバ10のサーバプロキシ部14の宛先情報である。例えば、或る端末20の元サーバ10が、サーバ10aである場合、接続先情報のSSID、サービス接続先、プロキシ接続先は、サーバ10aのアクセスポイントAP、端末接続管理部12、サーバプロキシ部14に対応する値である。また、当該端末20に関して決定された切断時接続先のサーバ10が、サーバ10bである場合、切断時接続先情報のSSID、サービス接続先、プロキシ接続先は、サーバ10bのアクセスポイントAP、端末接続管理部12、サーバプロキシ部14に対応する値である。なお、各端末20の切断時接続先は、接続先決定部13によって決定される。
続いて、接続管理部23は、取得された切断時接続先情報によって、切断時接続先情報記憶部212の記憶内容を更新する(S204)。すなわち、切断時接続先情報が既に切断時接続先情報記憶部212記憶されている場合には、既存の切断時接続先情報が、新たな切断時接続先情報によって上書きされる。
一方、端末接続管理部12からの通知が、無線通信の切断要求である場合(S202でYES)、接続管理部23は、切断時接続先情報記憶部212から切断時接続先情報を取得する(S222)。なお、基本的に、ステップS222は、ステップS204が少なくとも1回実行された後に実行される。したがって、ステップS222の実行時において、切断時接続先情報記憶部212には切断時接続先情報が記憶されている。
続いて、接続管理部23は、切断時接続先情報のSSIDに係るアクセスポイントAPに無線接続し、当該切断時接続先情報のサーバ接続先によって特定されるサーバ10の端末接続管理部12に切替接続する(S223)。例えば、サーバ10aが元サーバ10であり、サーバ10bが、切断時接続先のサーバ10である場合、サーバ10aとの接続が切断され、サーバ10bのアクセスポイントAPに接続されて、サーバ10bの端末接続管理部12に接続(切替接続)される。なお、切替接続時における、接続管理部23から切断時接続先のサーバ10への接続要求(切替接続要求)には、端末20の端末IDと、元サーバ10のSSIDと、切替接続であることを示す情報とが含まれている。
続いて、接続管理部23は、当該切断時接続先情報のプロキシ接続先を端末プロキシ部22へ通知する(S224)。アプリ21から端末プロキシ部22に通知されるサービス11のアクセス要求が、切断時接続先のサーバ10のサーバプロキシ部14に中継されるようにするためである。
また、端末プロキシ部22からの切断要求(S211)とは、サービス11へのアクセス要求の中継を行った端末プロキシ部22が、サービス11へのアクセスに失敗したことを検知した場合に、端末プロキシ部22から通知される、無線通信の切断要求である。接続管理部23は、斯かる切断要求を受信すると(S211でYES)、ステップS222〜S224を実行する。その結果、元サーバ10から切断時接続先のサーバ10へ接続先が切り替わる。
また、無線が切断される(S221)のは、例えば、無線通信の混雑により、アクセスポイントAPとの無線通信の切断が検知されることである。接続管理部23は、無線通信の切断を検知すると(S221でYES)、ステップS222〜S224を実行する。その結果、元サーバ10から切断時接続先のサーバ10へ接続先が切り替わる。
続いて、端末20の端末プロキシ部22が実行する処理について説明する。図10は、端末プロキシ部が実行する処理手順の一例を説明するためのフローチャートである。
端末プロキシ部22は、アプリ21からのサービス11へのアクセス要求又は接続管理部23からのプロキシ接続先の通知を待機している(S301)。
接続管理部23からプロキシ接続先が通知されると(S301でNO)、端末プロキシ部22は、当該プロキシ接続先によって、プロキシ接続先記憶部211に記憶されているプロキシ接続先を更新する(S302)。すなわち、当該プロキシ接続先が、接続先とすべきサーバプロキシ部14の宛先情報としてプロキシ接続先記憶部211に記憶される。なお、ステップS302は、図6のステップS104又は図8のステップS224に応じて実行される。すなわち、ステップS302は、元サーバ10に接続した際、又は接続先のサーバ10が切り替わった際に実行される。
一方、端末プロキシ部22は、アプリ21からのサービス11へのアクセス要求を受信すると(S301でYES)、プロキシ接続先記憶部211に記憶されているプロキシ接続先に係るサーバプロキシ部14へ、当該アクセス要求を送信する(S303)。当該アクセス要求には、アクセスの内容(アクセス先のサービス11の宛先情報や当該サービス11に対する要求の内容等)が含まれている。なお、アクセス先のサービス11の宛先情報は、例えば、URLである。
当該アクセス要求に応じたサービス11へのアクセス(サービス11の利用)が成功すると(S304でYES)、端末プロキシ部22は、アクセス結果をアプリ21に返却する(S305)。アクセス結果とは、アクセス先のサービス11から返信される応答である。また、アクセスの成功とは、アクセス先のサービス11からの応答が正常に受信されることである。
一方、当該アクセス要求に応じたアクセスに失敗すると(S304でNO)、端末プロキシ部22は、現在接続中のサーバ10との切断を接続管理部23に要求する(S306)。例えば、端末プロキシ部22が、プロキシ接続先に係るサーバプロキシ部14にアクセスできない場合、又は端末プロキシ部22からサーバプロキシ部14へのアクセスには成功したが、サーバプロキシ部14からアクセス先のサービス11へのアクセスに失敗した場合等に、ステップS306が実行される。ステップS306における要求に応じて、図8のステップS211でYESの場合の処理(S222〜S224)が実行される。
なお、アプリ21は、端末20の接続先がいずれであるかに関わらず、アプリ21が利用したいサービス11をアクセス先とする。例えば、端末20と元サーバ10(ここでは、サーバ10aとする。)との接続が切断され、端末20が切断時接続先のサーバ10(ここでは、サーバ10bとする)に接続された後であっても、アプリ21は、サーバ10aのサービス11をアクセス先とするアクセス要求を端末プロキシ部22へ送信する。この場合、プロキシ接続先記憶部211に記憶されているプロキシ接続先は、サーバ10bのサーバプロキシ部14であるため、端末プロキシ部22は、当該アクセス要求をサーバ10bのサーバプロキシ部14に送信する。サーバ10bのサーバプロキシ部14は、当該アクセス要求に含まれているアクセス先に基づいて、サーバ10aのサービス11にアクセスする。すなわち、無線が切断されたとしても、サーバ10aのサービス11が正常に稼動している限り、サーバ10aのサービス11がアクセス対象とされる。したがって、サーバ10aの無線通信網が不安定な場合であっても、端末20は、サーバ10aのサービス11を安定的に利用することができる。
続いて、サーバ10が実行する処理について説明する。図11は、端末接続管理部が実行する処理手順の一例を説明するためのフローチャートである。端末接続管理部12は、端末20の接続管理部23からの要求又は接続状況同期部15からの要求を契機に動作する。接続管理部23からの要求とは、図6のステップS103において送信される接続要求若しくは図8のステップS223において送信される切替接続要求、切断要求、及び図8のステップS232において送信されるSSIDリストの更新要求である。なお、切断要求とは、サービス11の利用を終了したユーザによる端末20に対する切断指示に応じて、端末20の接続管理部23から送信される切断要求である。すなわち、ここでの切断要求は、異常に応じた切断要求ではなく、正常系における切断要求である。
端末接続管理部12は、図6のステップS103において端末20の接続管理部23から送信される接続要求又は図8のステップS223において端末20の接続管理部23から送信される切替接続要求を受信すると(S401でYES)、新たな端末接続情報を生成し、当該接続要求に含まれている端末ID等を当該端末接続情報に設定する(S402)。
図12は、端末接続情報の構成例を示す図である。端末接続情報は、サーバ10に接続されている端末20ごとに生成される情報であり、端末ID、SSIDリスト、接続先情報、切断時接続先情報、及び切断指示等の項目を含む。端末IDは、当該端末接続情報に対応する端末20の端末IDである。SSIDリストは、端末IDに係る端末20によって検出されているSSIDのリストである。
接続先情報は、端末IDに係る端末20の現在の接続先に関する情報であり、SSID、サーバ接続先、プロキシ接続先等を含む。SSIDは、端末IDに係る端末20の現在の接続先のアクセスポイントAPのSSIDである。サーバ接続先は、端末IDに係る端末20の現在の接続先のサーバ10の端末接続管理部12の宛先情報である。プロキシ接続先は、端末IDに係る端末20の現在の接続先のサーバ10のサーバプロキシ部14の宛先情報である。
切断時接続先情報は、切断時接続先のサーバ10に関する情報であり、その構成は、基本的に、図9と同じである。但し、端末接続情報に属する切断時接続先情報は、更新フラグを含む。更新フラグは、後述される接続先決定部13が実行する処理において当該切断時接続先情報が更新されたか否かを判定するためのフラグである。接続先決定部13によって当該切断時接続先情報が更新された場合には、更新フラグの値が「真」に変更される。
切断指示は、当該端末接続情報に係る端末20に対して自サーバ10との接続の切断を指示するか否かを示す情報であり、その値は、「真」又は「偽」である。「真」は、切断を指示することを示し、「偽」は、切断を指示しないことを示す。元サーバ10と接続されていた端末20のうち、無線通信の異常によって他のサーバ10へ切替接続された端末20の数が閾値αを超える場合に、元サーバ10に接続されている一部又は全部の端末20の端末接続情報の切断指示の値が「真」に更新される。
ステップS402では、新たに生成された端末接続情報の端末IDに値が設定される。また、当該端末接続情報の接続先情報のSSID、サーバ接続先、及びプロキシ接続先のそれぞれに、自サーバ10に対応するSSID、自サーバ10の端末接続管理部12の宛先情報、自サーバ10のサーバプロキシ部14の宛先情報が設定される。当該端末接続情報の他の項目の値は、後述の処理で設定される。
続いて、端末接続管理部12は、生成された端末接続情報を、端末接続情報記憶部121に記憶する(S403)。したがって、端末接続情報記憶部121には、サーバ10に接続されている端末20ごとに、端末接続情報が記憶される。
続いて、端末接続管理部12は、処理対象とされている接続要求が、切替接続要求であるか否かを判定する(S404)。すなわち、当該接続要求が、図8のステップS223において端末20から送信される切替接続要求であるか否かが判定される。当該判定は、切替接続要求であることを示す情報が当該接続要求に含まれているか否かに基づいて行うことができる。切替接続要求でない場合(S404でNO)、図11の処理は終了する。
切替接続要求である場合(S404でYES)、端末接続管理部12は、自サーバ10の接続状況同期部15に、切替接続が行われたことを通知する(S405)。当該通知には、切替接続要求に含まれている端末ID及び元サーバ10のSSIDが含まれる。この場合、後述されるように、或る端末20が自サーバ10に対して切替接続されたことが、接続状況同期部15によって他のサーバ10に通知される。例えば、切断時接続先がサーバ10bであれば、或る端末20が、サーバ10bに切替接続されたことが、サーバ10a及びサーバ10cに対して通知される。当該通知には、当該或る端末20の端末IDが含まれる。したがって、サーバ10a及びサーバ10cのそれぞれは、当該通知に含まれている端末IDと、自サーバ10の端末接続情報記憶部121に記憶されている端末接続情報とに基づいて、当該或る端末20が、自らに接続されていた端末20であるか否かを判定することができる。すなわち、サーバ10a及びサーバ10cのうちの当該或る端末20の元サーバ10は、自らに接続していた端末20が、自らとの無線通信の異常によって、他のサーバ10に切替接続されたことを知ることができる。
また、端末接続管理部12は、端末20の接続管理部23から送信された、正常系での切断要求を受信すると(S421でYES)、当該切断要求に含まれている端末IDに係る端末接続情報(図12)を、端末接続情報記憶部121から削除する(S422)。
続いて、端末接続管理部12は、接続先決定部13に対し処理の実行を要求する(S441)。接続先決定部13は、端末接続情報記憶部121に記憶されている端末接続情報の一覧に基づいて、各端末20の切断時接続先を決定する。また、接続先決定部13は、自サーバ10から他のサーバ10へ切替接続した端末20の数に基づいて、自サーバ10に接続中の各端末20について、切断指示の要否を判定する。したがって、接続先決定部13によって、端末接続情報記憶部121に記憶されている端末接続情報の一覧のうち、いずれかの端末接続情報の切断時接続先情報又は切断指示が更新されうる。切断時接続先情報が更新された場合、当該切断時接続先情報の更新フラグが「真」に変更される。
接続先決定部13による処理が終了すると、端末接続管理部12は、端末接続情報記憶部121に記憶されている端末接続情報のうち、切断時接続先情報の更新フラグが「真」である端末接続情報を特定し、特定された端末接続情報の端末IDに係る端末20に対し、当該端末接続情報の切断時接続先情報を送信する(S442)。端末接続管理部12は、送信された切断時接続先情報の更新フラグを「偽」に変更する。なお、ここで送信された切断時接続先情は、図8のステップS201において受信される。すなわち、この場合、切断時接続先情報の送信先の端末20においては、ステップS203及びS204が実行される。
続いて、端末接続管理部12は、端末接続情報記憶部121に記憶されている端末接続情報のうち、切断フラグが「真」である端末接続情報を特定し、特定された端末接続情報の端末IDに係る端末20に対し、切断要求を送信する(S443)。端末接続管理部12は、切断要求が送信された端末20に対応する端末接続情報の切断フラグを「偽」に変更する。なお、ここで送信された切断要求は、図8のステップS201において受信される。すなわち、この場合、接続要求の送信先の端末20においては、ステップS222〜S224が実行される。その結果、当該端末20は、当該端末20に対して設定されている切断時接続先情報が示すサーバ10に切替接続する。なお、ステップS443において、端末接続管理部12は、切断要求を端末20に送信するのではなく、当該端末20の無線通信を強制的に切断してしまってもよい。この場合、当該端末20は、図8のステップS221でYESの場合の処理を実行することになり、切断要求が送信される場合と同様の効果を得ることができる。
また、端末接続管理部12は、図8のステップS232において送信されるSSIDリストの更新要求を受信すると(S421でNO)、SSID/サーバ対応記憶部122を参照して、受信したSSIDのリストから、いずれのサーバ10にも対応しないSSIDを除去する(S431)。
図13は、SSID/サーバ対応記憶部の構成例を示す図である。図13に示されるように、SSID/サーバ対応記憶部122には、サーバ10ごとに、自サーバ10に対応するSSIDと、パスフレーズ、サーバ接続先、プロキシ接続先、代替利用可能フラグ、及び更新フラグとが記憶されている。
パスフレーズは、端末20が切替接続する際に、SSIDのアクセスポイントに接続する際に利用する情報である。ここでは、SSIDとパスフレーズにより無線接続する例を挙げたが、SSID、BSSID、MACアドレスなど、無線接続に必要な情報を含む構成にすることも可能である。サーバ接続先は、自サーバ10の端末接続管理部12の宛先情報である。図13における「サーバa」、「サーバb」、「サーバc」は、実際には、サーバ10a、サーバ10b、サーバ10cのそれぞれの端末接続管理部12の宛先情報を示す。
プロキシ接続先は、自サーバ10のサーバプロキシ部14の宛先情報である。図13における「プロキシa」、「プロキシb」、「プロキシc」は、実際には、プロキシ10a、サーバ10b、サーバ10cのそれぞれのサーバプロキシ部14の宛先情報(URL等)を示す。
代替利用可能フラグは、自サーバ10を、他のサーバ10に対する切断時接続先として利用可能であるか否かを示す情報である。初期値は、利用可能であることを示す「真」である。
更新フラグは、代替利用可能フラグの値が更新されたか否かを示す情報である。「真」は、更新されたことを示し、「偽」は、更新されていないことを示す。すなわち、代替利用可能フラグは、各サーバ10に対する無線接続の状況に応じて変更されうる。
SSID/サーバ対応記憶部122に記憶されていないSSIDは、サーバ10のSSIDではないということになる。したがって、ステップS431では、受信されたSSIDのリストから、サーバ10には対応しないSSIDが除去される。なお、この際、自サーバ10に対応するSSIDも、受信されたSSIDのリストから除去される。
続いて、端末接続管理部12は、端末接続情報記憶部121において、受信された更新要求に含まれている端末IDに係る端末接続情報のSSIDリストを、ステップS431の実行後のSSIDのリストによって更新する(S432)。続いて、端末接続管理部12は、ステップS441〜S443を実行する。
また、端末接続管理部12は、接続状況同期部15からの要求を受信した場合も(S411でYES)、ステップS441〜S443を実行する。なお、接続状況同期部15からの要求(S411)については後述される。
続いて、接続状況同期部15が実行する処理について説明する。図14は、接続状況同期部が実行する処理手順の一例を説明するためのフローチャートである。接続状況同期部15は、図11のステップS405における、端末接続管理部12からの切替接続の通知、又は他のサーバ10の接続状況同期部15からの同期要求に応じて動作する。
図11のステップS405において、端末20が自サーバ10に切替接続されたことが端末接続管理部12から通知されると(S501でNO、かつ、S502でYES)、端末接続管理部12は、切替接続された端末20の端末IDと、元サーバ10のSSIDと、自サーバ10(切替接続されたサーバ10)に対応するSSIDとを含む同期要求を、他の各サーバ10の接続状況同期部15に配信する(S503)。すなわち、当該端末20が、元サーバ10から自サーバ10に対して切替接続されたことが、各サーバ10に通知される。但し、当該同期要求は、元サーバ10に対してのみ送信されてもよい。なお、当該同期要求は、図5の通知n6及びn7に対応する。
他の各サーバ10の接続状況同期部15は、当該同期要求を受信すると(S501でYES、かつ、S511でYES)、当該同期要求に含まれている端末IDに対応する端末接続状況情報を生成し、生成された端末接続状況情報を端末接続状況記憶部124に記憶する(S512)。
図15は、端末接続状況情報の構成例を示す図である。図15に示されるように、端末接続状況情報は、端末ID及びSSID情報等の項目を含む。端末IDは、当該端末接続状況情報に対応する端末20の端末IDである。SSID情報は、元SSID及び接続中SSIDを含む。元SSIDは、当該端末20にとっての元サーバ10のSSIDである。接続中SSIDは、当該端末20が現在接続しているサーバ10に対応するSSIDである。すなわち、接続中SSIDは、当該端末20から切替接続されたサーバ10のSSIDである。なお、当該同期要求に含まれている端末IDに対応する端末接続状況情報が、既に末接続状況情報記憶部に記憶されている場合には、当該端末接続情報のSSID情報が、当該同期要求に含まれているSSIDによって更新される。
このように、端末接続状況記憶部124には、切替接続された端末20ごとに、端末接続状況情報が記憶される。
続いて、接続状況同期部15は、当該同期要求に含まれている端末IDに対応する端末接続情報の削除を端末接続管理部12に要求する(S513)。端末接続管理部12は、当該要求に応じ、当該端末IDを含む端末接続情報が端末接続情報記憶部121に記憶されていれば、当該端末接続情報を削除する。すなわち、当該同期情報を受信したサーバ10が、当該同期情報に含まれている端末IDに係る端末20に対する元サーバ10である場合、当該端末20と当該サーバ10との接続が切断されたにも拘わらず、当該端末20に対応する端末接続情報が端末接続情報記憶部121に記憶されたままになっている可能性が有る。そこで、ステップS513では、当該サーバ10からの切断要求に応じて他のサーバ10へ切替接続した端末20、又は当該サーバ10との無線通信の切断を検知して他のサーバ10へ切替接続した端末20に対応する端末接続情報が、端末接続情報記憶部121から削除される。
続いて、接続状況同期部15は、自サーバ10の端末接続管理部12に処理の実行を要求する(S531)。当該要求が、図11のステップS411における、接続状況同期部15からの要求に相当する。したがって、ステップS531において、図11のS441〜S443が実行される。その結果、自サーバ10のSSID/サーバ対応記憶部122(図13)における、自サーバ10のSSIDに対応するレコードの代替フラグが「偽」に更新され、それに伴って、当該レコードの更新フラグが「真」に更新される可能性が有る。
端末接続管理部12による処理が終了すると、接続状況同期部15は、SSID/サーバ対応記憶部122において自サーバ10に対するレコードの更新フラグが「真」であれば、当該レコードの代替利用可能フラグの値の同期要求を他の各サーバ10に配信する(S532)。当該同期要求には、自サーバ10に対応するSSID及び当該代替利用可能フラグの値が含まれる。
他の各サーバ10の接続状況同期部15は、当該同期要求を受信すると(S501でYES、かつ、S511でNO)、受信された同期要求に従って、自サーバ10のSSID/サーバ対応記憶部122の内容を更新する(S522)。すなわち、SSID/サーバ対応記憶部122において、当該同期要求に含まれているSSIDに対応するレコードの代替利用可能フラグの値が、当該同期要求に含まれている値に更新される。続いて、ステップS531及びS532が実行される。
続いて、接続先決定部13が実行する処理について説明する。図16は、接続先決定部が実行する処理手順の一例を説明するためのフローチャートである。接続先決定部13は、図11のステップS441における端末接続管理部12からの要求を契機に動作する。すなわち、他のサーバ10から同期要求を受けたり、端末20から切断要求を受けたり、自サーバ10に接続している端末20によって検出されるSSIDに変化が有ったりといったように、端末20の環境やサーバ10に接続される端末20の構成等に何らかの変化が発生した場合に、図16の処理が実行される。
ステップS601において、接続先決定部13は、端末接続情報記憶部121から全ての端末接続情報を取得する。続いて、接続先決定部13は、SSID/サーバ対応記憶部122に記憶されている全てのレコードを取得する(S602)。続いて、接続先決定部13は、取得されたレコードの中から、代替利用可能フラグの値が「真」であるレコードのみを抽出する(S603)。すなわち、切断時接続先の候補が、代替利用可能フラグの値が「真」であるサーバ10に絞り込まれる。
続いて、接続先決定部13は、各端末接続情報のSSIDリストの値に基づいて、端末接続情報ごと(すなわち、端末20ごと)に、切断時接続先に係るSSID、サーバ接続先、及びプロキシ接続先を決定する(S604)。或る端末20にとっての切断時接続先のSSIDとしては、当該端末20に係る端末接続情報のSSIDリストに含まれているSSIDであれば、いずれのSSIDが選択されてもよい。選択されたSSIDに対応するサーバ10の端末接続管理部12の宛先情報及び当該サーバ10のサーバプロキシ部14の宛先情報が、切断時接続先のサーバ接続先又は切断時接続先のプロキシ接続先とされてもよい。
または、所定の規則に基づいて、SSID、サーバ接続先、及びプロキシ接続先が決定されてもよい。例えば、各端末接続情報のSSIDリストに含まれているSSIDの内訳に基づいて、切断時接続先のSSIDが決定されてもよい。一例として、最も多くの端末20によって検出されているSSIDが優先して選択されるようにしてもよい。これは、多くの端末20に近いサーバ10で無線接続を代替することがネットワークの効率がいいと判断する例である。この場合、当該SSIDに対応するサーバ10の端末接続管理部12の宛先情報及び当該サーバ10のサーバプロキシ部14の宛先情報が、切断時接続先のサーバ接続先又は切断時接続先のプロキシ接続先として決定される。但し、当該SSIDを検出できていない端末20については、当該端末20において検出されているSSIDの中で最も多くの端末20によって検出されているSSIDが選択される。この場合、当該SSIDに対応するサーバ10の端末接続管理部12の宛先情報及び当該サーバ10のサーバプロキシ部14の宛先情報が、切断時接続先のサーバ接続先又は切断時接続先のプロキシ接続先として決定される。
他の例として、各サーバ10の利用状況(負荷状況)や、無線の混み具合などから、切断時接続先が決定されてもよい。各サーバ10の利用状況に基づいて、切断時接続先が決定される場合、サーバ10間において、それぞれの利用状況を示す情報(例えば、それぞれに記憶されている端末接続情報)が交換されてもよい。この場合、それぞれの端末接続情報の数に基づいて、それぞれのサーバ10の利用状況(負荷状況)が判定されてもよい。又は、各サーバ10のCPU104の負荷等が、サーバ10間で交換されてもよい。なお、各端末20によって検出されているSSIDは、各端末20に対応する端末接続情報のSSIDリストに基づいて特定可能である。
なお、ステップS604において端末接続情報ごとに決定されたSSID、サーバ接続先、及びプロキシ接続先は、各端末接続情報の切断時接続先情報に設定される。但し、設定される値が、当該切断時接続先情報に既に設定されているSSID、サーバ接続先、及びプロキシ接続先と同じである場合、当該切断時接続先情報の更新は行われなくてもよい。
続いて、接続先決定部13は、更新された切断時接続先情報の更新フラグを「真」に変更する(S605)。続いて、接続先決定部13は、更新フラグが「真」である切断時接続先情報をサーバプロキシ部14に通知する(S606)。
続いて、接続先決定部13は、端末接続状況記憶部124に記憶されている端末接続状況情報(図15)に基づいて、自サーバ10から他のサーバ10へ接続を切り替えた端末20の数(以下、「切替数」という。)を特定する(S607)。切替数は、端末接続状況記憶部124に記憶されている端末接続状況情報の中で、SSID情報の元SSIDの値が、自サーバ10に対応するSSIDに一致する端末接続状況情報の数である。
続いて、接続先決定部13は、切替数が閾値αを超えるか否かを判定する(S608)。切替数が閾値α以下である場合(S608でNO)、図16の処理は終了する。
切替数が閾値αを超える場合(S608でYES)、接続先決定部13は、端末接続情報記憶部121に記憶されている端末接続情報(図12)のうちの一部又は全部の端末接続情報の切断指示の値を「真」にする(S609)。すなわち、自サーバ10に接続中の一部又は全部の端末20に対する切断要求が生成される。切替数が閾値αを超える場合、自サーバ10への無線接続が切断されてしまう端末20が多発していることになる。したがって、自サーバ10のアクセスポイントAPに係る無線通信網が不安定な状態(例えば、混雑等が発生している状態)であることが推定される。そこで、該無線通信網を使用する端末20を減少させて、当該無線通信網を安定させるためにステップS609が実行される。なお、切断指示が「真」にされる端末接続情報の数(すなわち、切断要求の対象となる端末20の数)は、そうでない端末接続情報の数が閾値α以下となるように決定されてもよい。例えば、(切替数−閾値α)分の数の端末接続情報について、切断指示が「真」にされてもよい。
続いて、接続先決定部13は、SSID/サーバ対応記憶部122において、自サーバ10に対応するレコードの代替利用可能フラグに「偽」を設定し、当該レコードの更新フラグに「真」を設定する(S610)。自サーバ10の無線通信網が不安定であるため、自サーバ10が他のサーバ10に対する切断時接続先として選択されないようにするためである。すなわち、ステップS603より明らかなように、代替利用可能フラグが「偽」であるサーバ10は、切断時接続先には選択されない。
なお、図16の処理の結果は、図11のステップS442及びS443において端末20に反映される。
続いて、サーバプロキシ部14が実行する処理について説明する。図17は、サーバプロキシ部が実行する処理手順の一例を説明するためのフローチャートである。サーバプロキシ部14は、図10のステップS303の端末プロキシ部22からのサービス11へのアクセス要求、図16のステップS606における、接続先決定部13からの通知等を契機に動作する。
サーバプロキシ部14は、端末プロキシ部22からのサービス11へのアクセス要求を受信すると(S701でYES)、サービス先情報記憶部123に記憶されているサービス先情報を参照して、当該アクセス要求の中継先を決定する(S702)。
図18は、サービス先情報記憶部の構成例を示す図である。図18に示されるように、サービス先情報記憶部123には、自サーバ10のサーバプロキシ部14がアクセス要求の中継を担当するサービス11ごとに、サービス接続先、冗長化先、及び代替フラグ等が記憶されている。
サービス接続先は、自サーバ10のサーバプロキシ部14がアクセス要求の中継を担当するサービス11の宛先情報(例えば、URL等)である。サービス接続先は、ネットワーク上で一意な値である。冗長化先は、サービス接続先に係るサービス11が他のサーバ10に冗長化された場合に有効な項目であり、その値は、冗長化先の宛先情報(例えば、URL等)を示す。サービス11の冗長化は、当該サービス11を利用できない場合に実行される。例えば、サービス11が高負荷である場合や、サービス11に異常又は障害が発生している場合に、当該サービス11の利用ができなくなり、当該サービス11の冗長化が実行される。したがって、冗長化が行われていないサービス11について、冗長化先の値は、空白である。代替フラグは、サービス接続先に係るサービス11が、本来、自サーバ10のサーバプロキシ部14が中継を担当していないサービス11であるか否かを示す情報である。基本的に、各サーバ10のサーバプロキシ部14は、自サーバ10のサービス11に対するアクセス要求のみを中継する。したがって、初期状態において、サービス先情報記憶部123には、自サーバ10において起動されているサービス11に関するレコードのみが記憶されている。但し、或る端末20から切替接続されたサーバ10のサーバプロキシ部14は、当該切替接続に係る元サーバ10のサービス11に対するアクセス要求を担当することになる。この場合に、代替フラグが「真」であるレコードであって、自サーバ10以外で起動されているサービス11の宛先情報をサービス接続先とするレコードが、サービス先情報記憶部123に追加される。したがって、代替フラグの初期値は「偽」である。なお、斯かるレコードの追加処理については後述される。
ステップS702において、サーバプロキシ部14は、サービス接続先の値が、アクセス要求に指定されているアクセス先に一致するレコード(以下、「対象レコード」という。)をサービス先情報記憶部123から検索する。対象レコードの冗長化先が空白であれば、アクセス要求に指定されているアクセス先(すなわち、対象レコードのサービス接続先)が、中継先として決定される。対象レコードに冗長化先が記憶されていれば、冗長化先が中継先として決定される。なお、対象レコードが検索されない場合、サーバプロキシ部14は、アクセス要求を破棄してもよいし、ステップS704以降が実行されてもよい。ステップS704以降が実行される場合、ステップS706において、代替フラグは「真」であるとして扱われればよい。
続いて、サーバプロキシ部14は、対象レコードの冗長化先が中継先として決定されたか否かによって処理を分岐させる(S703)。冗長化先が中継先でない場合(S703でNO)、サーバプロキシ部14は、中継先にアクセス要求を中継する(S704)。アクセス要求の中継処理の具体的な内容は、対象レコードの代替フラグに応じて異なる。代替フラグが「偽」である場合、アクセス要求におけるアクセス先のサービス11は、自サーバ10において起動されているサービス11である。したがって、この場合の中継処理は、当該サービス11に対するアクセス要求の通知となる。一方、代替フラグが「真」である場合、アクセス要求におけるアクセス先のサービス11は、他のサーバ10において起動されているサービス11である。したがって、この場合の中継処理は、アクセス要求をネットワークN1上に送出することになる。ネットワークN1上に送出されたアクセス要求は、アクセス先に係るサービス11に通知される。
中継先のサービス11へのアクセス(サービス11の利用)に成功した場合(S705でNO)、サーバプロキシ部14は、アクセス要求の送信元の端末プロキシ部22に、当該サービス11からの応答を、アクセス結果として返信する(S711)。
一方、中継先のサービス11へのアクセス(サービス11の利用)に失敗した場合(S705でYES)、対象レコードの代替フラグが「真」であれば(S706でNO)、サーバプロキシ部14は、アクセスの失敗を示す情報をアクセス結果として、アクセス要求の送信元の端末プロキシ部22に返信する(S711)。
対象レコードの代替フラグが「偽」であれば(S706でYES)、サーバプロキシ部14は、アクセス先のサービス11を、他のサーバ10に冗長化する(S707)。冗長化によって、冗長化先のサービス11の宛先情報(URL等)が特定される。そこで、サーバプロキシ部14は、対象レコードの冗長化先に、冗長化先のサービス11の宛先情報を設定する。なお、冗長化は、公知の技術を用いて行われればよい。続いて、サーバプロキシ部14は、対象レコードの代替フラグに「真」を設定する(S708)。続いて、サーバプロキシ部14は、他のサーバ10のサーバプロキシ部14に対して、対象レコードのサービス接続先及び冗長化先を含む同期情報を送信することで、対象レコードの内容を他のサーバ10のサービス先情報記憶部123と同期する(S709)。
続いて、サーバプロキシ部14は、アクセス要求のアクセス先を、対象レコードの冗長化先に書き換えて、当該アクセス要求を中継する(S710)。すなわち、当該アクセス要求が、冗長化先のサービス11宛に送信される(S720)。続いて、サーバプロキシ部14は、冗長化先のサービス11に対するアクセス結果を返信する(S711)。
なお、冗長化先が中継先である場合(S703でYES)、ステップS710及びS711が実行される。
また、図16のステップS606において、接続先決定部13から切断時接続先情報が通知された場合には(S723でYES)、サーバプロキシ部14は、通知された切断時接続先情報のプロキシ接続先に係る、切断時接続先のサーバ10のサーバプロキシ部14に対し、自サーバ10のサービス先情報記憶部123に記憶されている全てのレコードのそれぞれのサービス接続先及び冗長化先を含む同期情報を送信する(S724)。
ステップS709において送信された同期情報又はステップS724において送信された同期情報を受信した、他のサーバ10のサーバプロキシ部14は(S721でYES)、受信された同期情報に対応するレコードを、自サーバ10のサービス先情報記憶部123に記憶する(S722)。すなわち、受信された同期情報のサービス接続先に一致するサービス接続先を含むレコードがサービス先情報記憶部123に記憶されていない場合には、新たなレコードが追加され、当該レコードに同期情報のサービス接続先及び冗長化先が記憶される。この際、当該レコードの代替フラグには「真」が設定される。一方、受信された同期情報のサービス接続先に一致するサービス接続先を含むレコードがサービス先情報記憶部123に記憶されている場合には、当該レコードの冗長化先が、同期情報の冗長化先によって上書きされる。
続いて、冗長化が行われたサービス11が復旧し、冗長化が解除された場合に、当該サービス11が復旧されたサーバ10のサーバプロキシ部14が実行する処理について説明する。
図19は、サーバプロキシ部がサービスの復旧に伴って実行する処理手順の一例を説明するためのフローチャートである。
利用が不可能な状態になっていたサービス11が復旧し、当該サービス11の冗長化が解除されると(S801でYES)、当該サービス11が復旧されたサーバ10のサーバプロキシ部14は、サービス先情報記憶部123に記憶されている、当該サービス11に対応するレコードを更新する(S802)。具体的には、当該レコードの冗長化先に空白が設定され、当該レコードの代替フラグに偽が設定される。続いて、サーバプロキシ部14は、他のサーバ10のサーバプロキシ部14に対して、当該レコードのサービス接続先及び冗長化先を含む同期情報を送信することで、対象レコードの内容を他のサーバ10のサービス先情報記憶部123と同期する(S803)。ステップS803に応じて、他のサーバ10では、図17のステップS722が実行される。
続いて、上記において説明した処理手順によって実現される状況について、具体的なケースの一例を説明する。
第1のケースは、サーバ10aへの端末20の接続台数が多くなり、サーバ10aの無線は不安定だが、サーバ10aにおけるサービス11aの提供には問題がないケースである。この場合、サーバ10aとの無線通信が切断された端末20は、切断時接続先の別サーバ10へ接続を切り替える。別サーバ10に端末20が接続したことは、元のサーバ10aに通知される。別サーバ10のサーバプロキシ部14は、端末20の端末プロキシ部22からの、サービス11aへのアクセス要求をサービス11に中継する。サーバ10aに対する端末20の接続の集中が継続すると、サーバ10aとの無線通信が切断される端末20が増加し、別サーバ10へ接続が切り替えられる端末20も増えていく。各端末20の接続が切り替えられたことが元のサーバ10aに伝わることで、サーバ10aは、無線通信に支障が出ていることを把握できる。サーバ10aは、例えば、切替数が閾値αを超えたら無線通信に支障が出ていると判断し、現在接続中の端末20の一部又は全部に対して切り替えの指示(切断要求)を送信する。これにより、不安定になっている無線通信網が安定化していく。切り替え指示後に、更に端末20の接続の切り替えが継続するのであれば、不安定な状況が継続しているので、更に接続の切り替えが指示される。
第2のケースは、サーバ10aの無線通信は安定しているが、サーバ10aが高負荷となり、サービス11aの提供が不可能になったケースである。例えば、サーバ10aのサーバプロキシ部14によるサービス11aへのアクセスに失敗することを契機に、サービス11aが他のサーバ10に冗長化され、各サーバ10のサーバプロキシ部14において、サービス11aのアクセス要求の中継先が変更される。これにより、端末20は、サービス11aを継続して利用することが可能となる。サーバ10aの高負荷状態が解消したら、サービス11aを稼働させ、各サーバ10のサーバプロキシ部14にサービス11aのアクセス要求の中継先の変更が通知され、サーバ10aのサービス11aへ中継先が戻される。
なお、上記では、端末接続状況情報が、各サーバ10において管理される例について説明したが、端末接続状況情報は、一つの管理サーバによって一元的に管理されてもよい。この場合、各サーバ10は、図14のステップS503における同期要求を、管理サーバに送信する。また、各サーバ10は管理サーバに接続することで、管理サーバからの指示を受信できるようにしておく。管理サーバは、端末接続状況情報に基づいて、切替数が閾値αを超えたサーバ10を検出すると、当該サーバ10に対して、端末20の切断指示を送信する。管理サーバを用意することで、各サーバ10が、他のサーバ10の存在を意識する必要がなくなり、他のサーバ10の情報を予め保持しておく必要がなくなる。
また、アクセスポイントAPとサーバ10とは、必ずしも1対1に対応していなくてもよい。例えば、5台のアクセスポイントAPに対してサーバ10が3台であってもよいし、2台のアクセスポイントAPに対してサーバ10が4台であってもよい。また、サーバ10とアクセスポイントAPとが分離されており、それぞれの台数が自由に決められてもよい。端末20が接続するためのSSIDとサーバ10は、固定で用意される。例えば、アクセスポイントAPが5台でサーバ10が3台の場合には、SSID1とサーバ10a、SSID2とサーバ10b、SSID3とサーバ10cとが対にされ、SSID4とSSID5とは、最初の接続先としては使用されず、切断時の接続先として使用されてもよい。
また、本実施の形態では、端末20によって検出される、無線通信網ごとの識別情報がSSIDである例を説明したが、当該識別情報は、無線通信の方式に応じて適宜変更されてもよい。例えば、BSSIDやMACアドレスが当該識別情報として利用されてよい。また、無線通信の方式としても、無線LANに限定されない。Bluetooth(登録商標)等、他の通信方式が利用されてもよい。
上述したように、本実施の形態によれば、或るサーバ10は、自らの無線通信網が不安定であることを検知すると、現在接続中の端末20の接続先を切り替えさせる。その結果、無線通信が不安定な状況を解消可能とすることができる。また、接続先の切り替えが指示された各端末20は、切断時接続先のサーバ10を経由して、元のサービス11を継続して利用することができる。
また、本実施の形態では、無線通信網が安定している状態で、サービス11の利用が不可能になると、サービス11の冗長化が行われ、サービス11へのアクセス要求のアクセス先が冗長化先へ切り替えられる。すなわち、他のサーバ10によって当該サービス11の提供が代替される。したがって、この場合においても、端末20は、代替先のサーバ10を介して、実質的に、元のサービス11を継続して利用することができる。
なお、本実施の形態において、サーバ10は、情報処理装置の一例である。切断時接続先情報は、接続先情報の一例である。図4の通知n6及びn7、並びに図14の同期要求は、通知情報の一例である。端末接続管理部12は、第1の受信部及び通知部の一例である。接続先決定部13は、決定部及び判定部の一例である。接続状況同期部15は、第2の受信部の一例である。
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明は斯かる特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
以上の説明に関し、更に以下の項を開示する。
(付記1)
情報処理装置が、
当該情報処理装置に無線通信を介して接続された端末が検出した、無線通信網ごとの識別情報を受信し、
受信された識別情報に対応付く他の情報処理装置を、当該情報処理装置と前記端末との無線通信が切断された場合における前記端末の接続先に決定し、
前記接続先に決定された他の情報処理装置に接続するための接続先情報を前記端末に通知し、
前記端末が、前記接続先情報に基づいて他の情報処理装置に接続した場合に、前記端末と接続されたことを通知する通知情報を当該他の情報処理装置から受信し、
前記通知情報に基づいて、当該情報処理装置に接続されている端末との無線通信の切断の要否を判定する、
処理を実行することを特徴とする通信方法。
(付記2)
前記情報処理装置が、
前記接続先情報に基づいて前記他の情報処理装置に接続した端末が、当該他の情報処理装置に対して、当該情報処理装置が提供可能なサービスの利用要求を送信した場合に、当該他の情報処理装置によって中継されるサービスの利用要求に応じて当該サービスを提供する、
処理を実行することを特徴とする付記1記載の通信方法。
(付記3)
前記情報処理装置が、
当該情報処理装置において提供可能なサービスのうち、当該情報処理装置に無線通信を介して接続された端末から利用対象として指定されたサービスを利用できない場合に、他の情報処理装置に前記サービスの提供を代替させて代替先のサービスの宛先情報を特定し、
前記接続先に決定された他の情報処理装置に、前記代替先の宛先情報を通知する、
処理を実行することを特徴とする付記1又は2記載の通信方法。
(付記4)
複数の情報処理装置と、いずれかの前記情報処理装置に無線通信網を介して接続される端末とを含む通信システムであって、
第1の情報処理装置は、
当該第1の情報処理装置に無線通信を介して接続された端末が検出した、無線通信網ごとの識別情報を受信する第1の受信部と、
受信された識別情報に対応付く第2の情報処理装置を、当該第1の情報処理装置と前記端末との無線通信が切断された場合における前記端末の接続先に決定する決定部と、
前記接続先に決定された前記第2の情報処理装置に接続するための接続先情報を前記端末に通知する通知部と、
前記端末が、前記接続先情報に基づいて前記第2の情報処理装置に接続した場合に、前記端末と接続されたことを通知する通知情報を当該第2の情報処理装置から受信する第2の受信部と、
前記通知情報に基づいて、当該情報処理装置に接続されている端末との無線通信の切断の要否を判定する判定部と、
を有することを特徴とする通信システム。
(付記5)
情報処理装置であって、
当該情報処理装置に無線通信を介して接続された端末が検出した、無線通信網ごとの識別情報を受信する第1の受信部と、
受信された識別情報に対応付く他の情報処理装置を、当該情報処理装置と前記端末との無線通信が切断された場合における前記端末の接続先に決定する決定部と、
前記接続先に決定された他の情報処理装置に接続するための接続先情報を前記端末に通知する通知部と、
前記端末が、前記接続先情報に基づいて他の情報処理装置に接続した場合に、前記端末と接続されたことを通知する通知情報を当該他の情報処理装置から受信する第2の受信部と、
前記通知情報に基づいて、当該情報処理装置に接続されている端末との無線通信の切断の要否を判定する判定部と、
有することを特徴とする情報処理装置。
(付記6)
前記情報処理装置は、
前記接続先情報に基づいて前記他の情報処理装置に接続した端末が、当該他の情報処理装置に対して、当該情報処理装置が提供可能なサービスの利用要求を送信した場合に、当該他の情報処理装置によって中継されるサービスの利用要求に応じて当該サービスを提供する、
ことを特徴とする付記5記載の情報処理装置。
(付記7)
前記情報処理装置は、
当該情報処理装置において提供可能なサービスのうち、当該情報処理装置に無線通信を介して接続された端末から利用対象として指定されたサービスを利用できない場合に、他の情報処理装置に前記サービスの提供を代替させて代替先のサービスの宛先情報を特定する特定部と、
前記接続先に決定された他の情報処理装置に、前記代替先の宛先情報を通知する第2の通知部と、
を有することを特徴とする付記5又は6記載の情報処理装置。
(付記8)
情報処理装置に、
当該情報処理装置に無線通信を介して接続された端末が検出した、無線通信網ごとの識別情報を受信し、
受信された識別情報に対応付く他の情報処理装置を、当該情報処理装置と前記端末との無線通信が切断された場合における前記端末の接続先に決定し、
前記接続先に決定された他の情報処理装置に接続するための接続先情報を前記端末に通知し、
前記端末が、前記接続先情報に基づいて他の情報処理装置に接続した場合に、前記端末と接続されたことを通知する通知情報を当該他の情報処理装置から受信し、
前記通知情報に基づいて、当該情報処理装置に接続されている端末との無線通信の切断の要否を判定する、
処理を実行させることを特徴とするプログラム。
(付記9)
前記情報処理装置に、
前記接続先情報に基づいて前記他の情報処理装置に接続した端末が、当該他の情報処理装置に対して、当該情報処理装置が提供可能なサービスの利用要求を送信した場合に、当該他の情報処理装置によって中継されるサービスの利用要求に応じて当該サービスを提供する、
処理を実行させることを特徴とする付記8記載のプログラム。
(付記10)
前記情報処理装置に、
当該情報処理装置において提供可能なサービスのうち、当該情報処理装置に無線通信を介して接続された端末から利用対象として指定されたサービスを利用できない場合に、他の情報処理装置に前記サービスの提供を代替させて代替先のサービスの宛先情報を特定し、
前記接続先に決定された他の情報処理装置に、前記代替先の宛先情報を通知する、
処理を実行させることを特徴とする付記8又は9記載のプログラム。
10、10a、10b、10c サーバ
11 サービス
12 端末接続管理部
13 接続先決定部
14 サーバプロキシ部
15 接続状況同期部
20、20a、20b、20c 端末
21 アプリ
22 端末プロキシ部22
23 接続管理部23
100 ドライブ装置
101 記録媒体
102 補助記憶装置
103 メモリ装置
104 CPU
105 インタフェース装置
121 端末接続情報記憶部
122 SSID/サーバ対応記憶部
123 サービス先情報記憶部
124 端末接続状況記憶部
211 プロキシ接続先記憶部
212 切断時接続先情報記憶部
213 接続先情報記憶部
B バス

Claims (6)

  1. 情報処理装置が、
    当該情報処理装置に無線通信を介して接続された端末が検出した、無線通信網ごとの識別情報を受信し、
    受信された識別情報に対応付く他の情報処理装置を、当該情報処理装置と前記端末との無線通信が切断された場合における前記端末の接続先に決定し、
    前記接続先に決定された他の情報処理装置に接続するための接続先情報を前記端末に通知し、
    前記端末が、前記接続先情報に基づいて他の情報処理装置に接続した場合に、前記端末と接続されたことを通知する通知情報を当該他の情報処理装置から受信し、
    前記通知情報に基づいて、当該情報処理装置に接続されている端末との無線通信の切断の要否を判定する、
    処理を実行することを特徴とする通信方法。
  2. 前記情報処理装置が、
    前記接続先情報に基づいて前記他の情報処理装置に接続した端末が、当該他の情報処理装置に対して、当該情報処理装置が提供可能なサービスの利用要求を送信した場合に、当該他の情報処理装置によって中継されるサービスの利用要求に応じて当該サービスを提供する、
    処理を実行することを特徴とする請求項1記載の通信方法。
  3. 前記情報処理装置が、
    当該情報処理装置において提供可能なサービスのうち、当該情報処理装置に無線通信を介して接続された端末から利用対象として指定されたサービスを利用できない場合に、他の情報処理装置に前記サービスの提供を代替させて代替先のサービスの宛先情報を特定し、
    前記接続先に決定された他の情報処理装置に、前記代替先の宛先情報を通知する、
    処理を実行することを特徴とする請求項1又は2記載の通信方法。
  4. 複数の情報処理装置と、いずれかの前記情報処理装置に無線通信網を介して接続される端末とを含む通信システムであって、
    第1の情報処理装置は、
    当該第1の情報処理装置に無線通信を介して接続された端末が検出した、無線通信網ごとの識別情報を受信する第1の受信部と、
    受信された識別情報に対応付く第2の情報処理装置を、当該第1の情報処理装置と前記端末との無線通信が切断された場合における前記端末の接続先に決定する決定部と、
    前記接続先に決定された前記第2の情報処理装置に接続するための接続先情報を前記端末に通知する通知部と、
    前記端末が、前記接続先情報に基づいて前記第2の情報処理装置に接続した場合に、前記端末と接続されたことを通知する通知情報を当該第2の情報処理装置から受信する第2の受信部と、
    前記通知情報に基づいて、当該情報処理装置に接続されている端末との無線通信の切断の要否を判定する判定部と、
    を有することを特徴とする通信システム。
  5. 情報処理装置であって、
    当該情報処理装置に無線通信を介して接続された端末が検出した、無線通信網ごとの識別情報を受信する第1の受信部と、
    受信された識別情報に対応付く他の情報処理装置を、当該情報処理装置と前記端末との無線通信が切断された場合における前記端末の接続先に決定する決定部と、
    前記接続先に決定された他の情報処理装置に接続するための接続先情報を前記端末に通知する通知部と、
    前記端末が、前記接続先情報に基づいて他の情報処理装置に接続した場合に、前記端末と接続されたことを通知する通知情報を当該他の情報処理装置から受信する第2の受信部と、
    前記通知情報に基づいて、当該情報処理装置に接続されている端末との無線通信の切断の要否を判定する判定部と、
    有することを特徴とする情報処理装置。
  6. 情報処理装置に、
    当該情報処理装置に無線通信を介して接続された端末が検出した、無線通信網ごとの識別情報を受信し、
    受信された識別情報に対応付く他の情報処理装置を、当該情報処理装置と前記端末との無線通信が切断された場合における前記端末の接続先に決定し、
    前記接続先に決定された他の情報処理装置に接続するための接続先情報を前記端末に通知し、
    前記端末が、前記接続先情報に基づいて他の情報処理装置に接続した場合に、前記端末と接続されたことを通知する通知情報を当該他の情報処理装置から受信し、
    前記通知情報に基づいて、当該情報処理装置に接続されている端末との無線通信の切断の要否を判定する、
    処理を実行させることを特徴とするプログラム。
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