JP2016207605A - 電力用遮断器 - Google Patents
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Abstract
Description
まず、本実施形態に係る電力用遮断器の全体構成について図面を参照しつつ詳細に説明する。図1は、本実施形態の電力用遮断器の全体構成を示す断面図であり、図1(a)は、通常時の閉極(電流通電)状態を示し、図1(b)は開極(電流遮断動作中)の状態を示している。
この電力用遮断器の絶縁筒5について更に詳細に説明する。図2は、第1の態様に係る絶縁筒5の形状を示す拡大図である。この絶縁筒5は、肉厚が一様ではなく、対向接点部1から可動接点部2までの間で肉厚が変化する肉厚変化点51が設けられ、少なくとも2種以上の肉厚を有する。肉厚変化点51では、絶縁筒5の外周面又は内周面に段部が形成される。換言すれば、絶縁筒5の外周面は肉厚変化点51を境に一方が縮径し、絶縁筒5の内周面は肉厚変化点51を境に一方が拡径する。
図3に示すように、第2の態様では、肉厚変化点51は、位置P3と対向側支持部3のうちの最も可動側へ延びた導体部分である突出部31との間に設けられる。但し、第1の態様と異なり、薄肉箇所を肉厚変化点51を境にして絶縁筒5の内周側から外周側へ一段掘り下げて構成し、換言すると内周面を拡径し、これにより対向側を薄肉化し、可動側を肉厚にしている点である。この構成によっても、対向接点部1側の等電位線分布は可動側に引き寄せられ、等電位線の間隔が広くなり、単位長さ当たりの電位差が小さくなることから、消弧室内の電極所望箇所に対して電界を低下させることができる。
図4に示すように、第3の態様では、肉厚変化点51を接近させて2箇所に設けてある。2点の肉厚変化点51は第1の態様と同じ位置P3と対向側支持部3の突出部31との間である。この絶縁筒5は、対向接点部1側の第1の肉厚変化点51を境に対向接点部1側が絶縁筒5の内周側から一段掘り下げられて薄肉化されている。また、この絶縁筒5は、可動接点部2側の第2の肉厚変化点51を境に可動接点部2側が絶縁筒5の外周側から一段掘り下げられて薄肉化されている。2点の肉厚変化点51の間は相対的に肉厚である。
図5に示すように、第4の態様では、第1の態様と肉厚変化点51の設定箇所が異なっている。肉厚変化点51は、可動アーク接触子22の先端から対向通電接触子11の先端の間の長さG1の半分の位置P3と可動側支持部4のうちの最も対向側へ延びた導体部分である突出部42との間に設けられる。そして、薄肉箇所は、肉厚変化点51を境にして対向接点部1側を外周側から一段掘り下げて構成される。
図6に示すように、肉厚変化点51の設定箇所を第4の態様と同じにし、薄肉箇所を肉厚変化点51を境にして絶縁筒5の内周側から一段掘り下げて構成し、可動側を薄肉化し、対向側を肉厚にしても、消弧室内の電極所望箇所に対して電界を低下させることができる。
図7に示すように、可動アーク接触子22の先端から対向通電接触子11の先端の間の長さG1の半分の位置P3と可動側支持部4の最も対向側よりにある導体部分である突出部42との間に、肉厚変化点51を接近させて2箇所に設けるにしてもよい。この構成によっても、等電位線の間隔が広くなり、単位長さ当たりの電位差が小さくなることから、消弧室内の電極所望箇所に対して電界を低下させることができる。
図8に示すように、第7の態様では、2箇所に肉厚変化点51が設けられる。第1の肉厚変化点51は、位置P3と対向側支持部3のうちの最も可動側にある導体部分である突出部31との間に設けられる。第2の肉厚変化点51は、位置P3と可動側支持部4のうちの最も対向側にある導体部分である突出部42との間に設けられる。肉薄箇所は、第1の肉厚変化点51と第2の肉厚変化点51との間を絶縁筒5の外周側から一段掘り下げて構成する。
図9に示すように、第8の態様では、4箇所に肉厚変化点51が設けられる。肉厚変化点51は、2つずつが接近して設けられ、各組の形成箇所は、位置P3を境に分かれる。第1の肉厚変化点51及び第2の肉厚変化点51は、位置P3と対向側支持部3の突出部31との間に設けられる。第3の肉厚変化点51と第4の肉厚変化点51は、位置P3と可動側支持部4の突出部42との間に設けられる。
図10に示すように、第9の態様では、2箇所に肉厚変化点51が設けられる。第1の肉厚変化点51は、位置P3と対向側支持部3の突出部31との間に設けられる。第2の肉厚変化点51は、位置P3と可動側支持部4の突出部42との間に設けられる。肉薄箇所は、第1の肉厚変化点51と第2の肉厚変化点51との間を絶縁筒の外周側から肉厚が連続的に減少するように構成される。
図11は、絶縁筒5の第1の態様を代表して、電力用遮断器の等電位線分布を示しており、(a)は絶縁筒5の周囲を示し、(b)は肉厚変化点51周辺を拡大して示している。図11に示すように対向接点部1側の等電位線分布は、従来の等電位線(点線)と比べて、肉厚変化点51付近で可動側に引き寄せられ、等電位線(実線)の間隔が広くなっていることがわかる。すなわち、単位長さ当たりの電位差が小さくなることから、消弧室内の電極各所に対して電界が低下することとなる。
本明細書においては、本発明に係る複数の実施形態を説明したが、これらの実施形態は例として提示したものであって、発明の範囲を限定することを意図していない。具体的には、第1乃至第9の実施形態を全て又はいずれかを組み合わせたものも包含される。以上のような実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の範囲を逸脱しない範囲で、種々の省略や置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
11 対向通電接触子
12 対向アーク接触子
2 可動接点部
21 可動通電接触子
22 可動アーク接触子
23 操作ロッド
24 パッファ室
24a シリンダ
24b ピストン
24c 連通口
25 絶縁ノズル
26 補助ノズル
3 対向側支持部
31 突出部
32 支持板
4 可動側支持部
41 摺動部
42 突出部
43 ピストン支え
5 絶縁筒
51 肉厚変化点
6 密閉容器
7a 導体
7b 導体
81 機構部
82 絶縁ロッド
9 アーク
Claims (16)
- 電流の遮断と投入を切り替える電力用遮断器であって、
相対して配置され、導体を含んで成り、相対的に接離可能な可動接点部及び対向接点部と、
前記可動接点部と電気的に接触するとともに、前記可動接点部を支持する導体からなる可動側支持部と、
前記対向接点部と電気的に接触するとともに、前記対向接点部を支持する導体からなる対向側支持部と、
前記可動側支持部と前記対向側支持部との間を繋ぐとともに、前記可動接点部と前記対向接点部を包囲する絶縁筒と、
を備え、
前記絶縁筒は、筒壁の厚みが少なくとも1箇所以上の肉厚変化点を境に変化し、少なくとも2種類以上の肉厚を有すること、
を特徴とする電力用遮断器。 - 前記絶縁筒は、
前記可動接点部のうちの最も対向接点部よりに位置する導体部分と、前記対向接点部のうちの最も可動接点部よりに位置する導体部分との間の半分の距離の位置を基準位置としたとき、当該基準位置と前記対向側支持部側の基端との間に、前記肉厚変化点を有すること、
を特徴とする請求項1記載の電力用遮断器。 - 前記絶縁筒は、
前記肉厚変化点を境にして、外周側の径が軸方向位置に対して異なること、
を特徴とする請求項2記載の電力用遮断器。 - 前記絶縁筒は、
前記肉厚変化点を境にして、前記対向側支持部側の肉厚が厚く、前記可動側支持部側の肉厚が薄いこと、
を特徴とする請求項3記載の電力用遮断器。 - 前記絶縁筒は、
前記肉厚変化点を境にして、内周側の径が軸方向位置に対して異なること、
を特徴とする請求項2記載の電力用遮断器。 - 前記絶縁筒は、
前記肉厚変化点を境にして、前記対向側支持部側の肉厚が薄く、前記可動側支持部側の肉厚が厚いこと、
を特徴とする請求項5記載の電力用遮断器。 - 前記絶縁筒は、
前記肉厚変化点を境にして、外周側及び内周側の両方の径が軸方向位置に対して異なること、
を特徴とする請求項2記載の電力用遮断器。 - 前記絶縁筒は、
2点の前記肉厚変化点を有し、
前記対向側支持部よりの前記肉厚変化点を境にして、前記対向側支持部側が内周を拡径させて薄肉となり、
前記可動側支持部側よりの前記肉厚変化点を境にして、前記可動側支持部側が外周を縮径させて薄肉となること、
を特徴とする請求項7記載の電力用遮断器。 - 前記絶縁筒は、
前記可動接点部の最も対向接点部よりに位置する導体と、前記対向接点部の最も可動接点部よりに位置する導体との間の半分の距離と位置を基準位置としたとき、当該基準位置と前記可動側支持部側の基端との間に、前記肉厚変化点を有すること、
を特徴とする請求項1記載の電力用遮断器。 - 前記絶縁筒は、
前記肉厚変化点を境にして、外周側の径が軸方向位置に対して異なること、
を特徴とする請求項9記載の電力用遮断器。 - 前記絶縁筒は、
前記肉厚変化点を境にして、前記対向側支持部側の肉厚が薄く、前記可動側支持部側の肉厚が厚いこと、
を特徴とする請求項10記載の電力用遮断器。 - 前記絶縁筒は、
前記肉厚変化点を境にして、内周側の径が軸方向位置に対して異なること、
を特徴とする請求項9記載の電力用遮断器。 - 前記絶縁筒は、
前記肉厚変化点を境にして、前記対向側支持部側の肉厚が厚く、前記可動側支持部側の肉厚が薄いこと、
を特徴とする請求項12記載の電力用遮断器。 - 前記絶縁筒は、
2点の前記肉厚変化点を有し、
前記2点の肉厚変化点を境にして、外周側及び内周側の両方の径が軸方向位置に対して異なること、
を特徴とする請求項9記載の電力用遮断器。 - 前記絶縁筒は、
前記対向側支持部よりの前記肉厚変化点を境にして、前記対向側支持部側が内周を拡径させて薄肉となり、
前記可動側支持部側よりの前記肉厚変化点を境にして、前記可動側支持部側が外周を縮径させて薄肉となること、
を特徴とする請求項14記載の電力用遮断器。 - 前記絶縁筒は、
前記可動接点部のうちの最も対向接点部よりに位置する導体部分と、前記対向接点部のうちの最も可動接点部よりに位置する導体部分との間の半分の距離の位置を第1の基準位置としたとき、
前記基準位置と前記対向側支持部側の基端との間の肉厚と、前記基準位置と前記可動側支持部側の基端との間の肉厚とが相違すること、
を特徴とする請求項1記載の電力用遮断器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015091348A JP2016207605A (ja) | 2015-04-28 | 2015-04-28 | 電力用遮断器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015091348A JP2016207605A (ja) | 2015-04-28 | 2015-04-28 | 電力用遮断器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016207605A true JP2016207605A (ja) | 2016-12-08 |
Family
ID=57487345
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015091348A Pending JP2016207605A (ja) | 2015-04-28 | 2015-04-28 | 電力用遮断器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2016207605A (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0337927A (ja) * | 1989-07-04 | 1991-02-19 | Toshiba Corp | ガス絶縁開閉装置 |
-
2015
- 2015-04-28 JP JP2015091348A patent/JP2016207605A/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH0337927A (ja) * | 1989-07-04 | 1991-02-19 | Toshiba Corp | ガス絶縁開閉装置 |
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